JP2003304795A - 両側面ラックギアと半円歯車付き羽、鳥の羽ばたき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 カラス、野鳥等は視覚、聴覚、学習能力が非
常に発達し、又、方向性を瞬時に見分ける地磁気感覚を
持った鳥たちが一年に一度のあらゆる果実の収穫期に未
明から大群で飛来し食い荒らす甚大な被害が出ている。 【解決手段】 そこで鳥の持つ感覚器官を逆手にりよう
する害鳥撃退用ロボットは、大型の鷹、鷲、隼等の鉤型
の鋭角な動くクチバシ、遠方まで届き威嚇する、動いて
光る目玉、動く尾羽、大きな角度で羽ばたく羽を持ち、
左右の羽の両端に強力な磁石を取り付け、羽ばたく度に
広い周囲の磁場を乱し、鳥の地磁気感覚を混乱させ、
又、猛禽類の鳴き声をテープで流すことで、完全に害鳥
の飛来を防止する装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】両側面ラックギアと半円歯車
付き羽、鳥の羽ばたき装置と大型の猛禽類を模造した害
鳥撃退用鳥ロボットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】年に一度の収穫期のサクランボ、ナシ、
ブドウ、リンゴ等の果実、水田の稲から畑のトウモロコ
シ、トマト等すべてなんでも食い荒らす害鳥のカラス、
大群で飛来するヒヨドリ、ムクドリ等の甚大な食害によ
り、多くの果樹農家等では経営上、死活問題に発展して
いる。従来までカラス、ムクドリ等の撃退方法は、反射
するテープ、鳥の模型、爆発音の出る装置等の多種多様
の方法を駆使しているが、特にカラスは学習能力に優れ
ているために１〜２度は撃退出来てもその後は全く効果
がなくなる欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】果樹園、一般農家の従
前の害鳥対策としては、反射テープ、鳥の模型又、限ら
れた山の中などでしか利用できない爆発音の出る装置等
であった。カラス等の学習能力の優れた鳥に対しては、
学習が出来ない装置が必要となる。そこでカラス、ハト
又は大群で飛来するヒヨドリ、ムクドリの天敵である大
型猛禽類の鷹、鷲、隼等のリアルに動く害鳥撃退用鳥ロ
ボットを提供しようとするものである。

【０００４】この発明の両側面ラックギアと半円歯車付
き羽、鳥の羽ばたき装置は、鳥の羽ばたきを利用した害
鳥撃退用鳥ロボット装置であり、又、玩具、教材、イン
テリア等に超小型の多種多様の模型が作れる装置であ
る。鷹、鷲、隼等猛禽類の特徴である鉤型の鋭角なクチ
バシ、鋭く大きく光り、動く目玉、尾羽の動きを忠実に
再現し、又、その鳴き声もテープで流す。さらに左右の
羽の両端に強力な磁石を固定し、羽ばたきで広い周辺の
磁場を乱し、野鳥の持つ地磁気感覚を混乱させる、とい
う効果をも併せ持つ害鳥撃退用鳥ロボットを提供しよう
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】クチバシ付き頭部分と胴
体ケースを上部でビス留めすることで、頭部分が多少動
く構造であり、クチバシ付き頭の中に取り付ける下クチ
バシレバーと連動する。動いて光る発光ダイオード目
玉、動く尾羽レバーを動かす駆動方法は次の構造及び装
置からなる。胴体の空洞部分に取り付ける両側面ラック
ギアを左右両側面から挟む状態に噛み合う半円歯車付き
羽は鳥の種類、大きさに応じ、半円歯車付き継ぎ板に別
途に多種多様の羽も取り付け可能である。両側面ラック
ギア上部に駆動棒を固定する。又、中央部分に横型に楕
円穴にクランク付きモーターの駆動ピンが入り、クラン
クの回転で両側面ラックギアが上下に駆動する。左右上
下から横ブレを防止するガイドを取り付ける。又、駆動
する両側面ラックギアに両面から噛み合う半円歯車付き
羽は、上下に大きくはばたく装置である。同時に上下に
駆動する駆動棒が下クチバシレバーを動かす。さらに下
クチバシレバーに連動し動き、光る発光ダイオード目玉
と尾羽レバーをも駆動棒で動かす。鳥の種類、大きさ等
に応じ、羽ばたき装置の機構全体が大きくなるため、両
側面ラックギアに直結した連結にワイヤー又は針金を固
定し、これらをクランク付きギアモーターに取り付け
る、大型の鳥の羽ばたき装置の駆動方法である。

【０００６】

【実施例】以下，この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。１．のクチバシ付き頭部ケースと２．の胴体ケ
ースを３．の結合ビスで留める．頭部ケース部分に４．
の下クチバシレバーに連動して動く５．の発光ダイオー
ド目玉を取り付ける。胴体ケース内に羽ばたき装置であ
る６．の両側面ラックギアを左右両側面から挟む状態に
噛み合う７．７'．の半円歯車付き羽を取り付ける。
又、大型の鳥の場合には８の半円歯車付き継ぎ板に別途
羽を固定する。９．９'．のガイドである１０．の楕円
穴に１１．のクランク付きモーターの１２．の駆動ピン
を楕円穴に入れクランク付きモーターに回転を与える
と、両側面ラックギアが上下に駆動し左右両面から噛み
合う両方の半円歯車付き羽が大きな角度で羽ばたく。
又、両側面ラックギアの上部に貫通する状態に１３．の
駆動棒を固定する。両側面ラックギアが上下に駆動する
度に駆動棒が下クチバシレバーを作動し、同時に動く発
光ダイオード目玉、さらに同時に駆動棒が１４．の尾羽
レバーも作動する。又、両側面ラックギア下部に一体化
した１５．の連結穴に１６．のワイヤーあるいは針金等
を固定し、外部に別途クランク付きギアモーター等を設
け、羽ばたき装置の方法も出来るものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】上記のように構成された、両側面
ラックギアと半円歯車付き羽、鳥の羽ばたき装置を利用
した害鳥撃退用鳥ロボットは、視力の良い野鳥、学習能
力が高く、頭の良いカラス等にも対応するものである。
視力の高い鳥に対しては、猛禽類をリアルに模造する。
未明に大群で飛来する鳥に対しても、暗い所でも遠方か
ら確認できる、動き光る発光ダイオード目玉で威嚇す
る。又、鋭いクチバシと尾羽が動き、さらに猛禽類の特
徴である独特の羽の形状と色彩を持つ。両羽の先端には
小型で強力な磁石を取り付けて、羽ばたく度に広い周辺
の磁場を乱し、野鳥の持つ地磁気感覚を混乱させる。
又、猛禽類の鳴き声をテープで流す。ワイヤーを利用す
ることで遠方までの害鳥撃退用鳥ロボットとして、又、
飛ぶ玩具、羽ばたく鳥のインテリア、鳥の看板等々多種
多様に利用出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】クチバシ付き頭部、胴体ケース内に納めたそれ
ぞれの装置の配置等を示す側面図及び断面図である．

【図２】両側面ラックギアに噛み合う半円歯車付き羽が
上にあがったところを示す断面図である。

【図３】両側面ラックギアに噛み合う半円歯車付き羽が
平行になったところを示す断面図である。

【図４】両側面ラックギアに噛み合う半円歯車付き羽が
下方にさがったところを示す断面図である。

【図５】半円歯車付き継ぎ板と羽を示す側面図である。

【図６】半円歯車付き羽の側面図である。

【符号の説明】

１．クチバシ付き頭部ケース ２．胴体ケース ３．結合ビス ４．下クチバシレバー ５．発光ダイオード目玉 ６．両側面ラックギア ７．７'．半円歯車付き羽 ８．半円歯車付き継ぎ板 ９．９'．ガイド １０．楕円穴 １１．クランク付きモーター １２．駆動ピン １３．駆動棒 １４．尾羽レバー １５．連結穴 １６．ワイヤー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鳥の形状はクチバシ付き頭部分と胴体部
   分がビスで留められ頭部分が動くものと、動きのない一
   体形状もできる、この胴体の空洞部分に装着する両側面
   ラックギアを左右両面から噛み合う半円歯車付き羽、又
   は半円歯車付き継ぎ板には大型の羽等を装着する、両側
   面ラックギアの上部に駆動棒を貫通し固定する、それか
   ら中央部分に横形に楕円穴にクランクの装置で両側面ラ
   ックギアが上下に駆動する、左右上下から横ぶれを防止
   するガイドを設け、又、駆動する両側面ラックギアに両
   面から噛み合う半円歯車付き羽が上下に大きな角度で羽
   ばたく装置で、飛ばすことも可能な両側面ラックギアと
   半円歯車付き羽根、鳥の羽ばたき装置である。
2. 【請求項２】 請求項１記載のクランク付きモーターで
   上下に駆動する両側面ラックギアの上部に固定した駆動
   棒で動かす下クチバシレバーと連動する、光る発光ダイ
   オード目玉と尾羽根レバーを動かす装置である、又、鳥
   の種類と大きさ等に応じ、両側面ラックギア下部に直結
   する連結穴にワイヤー又は針金等を固定し、外部に設け
   たクランク付きギアモーター等を利用し、大型鳥の羽ば
   たきもできる、又、大型の猛禽類の鷹、鷲、隼等の害鳥
   撃退用鳥ロボットの場合の装置として大きな羽の両端に
   強力な磁石を設け、羽ばたきにより周辺の磁力で鳥の持
   つ地磁気感覚を混乱させる、又、猛禽類の泣き声をテー
   プで流し、よりリアルに模造した害鳥撃退用鳥ロボット
   装置。