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JP2003304486A - 記憶システムとそれを用いたサービスの販売方法 - Google Patents

記憶システムとそれを用いたサービスの販売方法

Info

Publication number
JP2003304486A
JP2003304486A JP2002106753A JP2002106753A JP2003304486A JP 2003304486 A JP2003304486 A JP 2003304486A JP 2002106753 A JP2002106753 A JP 2002106753A JP 2002106753 A JP2002106753 A JP 2002106753A JP 2003304486 A JP2003304486 A JP 2003304486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
unit
recording
importance
storage system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002106753A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyo Akagi
協 赤城
Takashi Yamaguchi
高司 山口
Yoichi Horii
洋一 堀井
Yukinobu Maruyama
幸伸 丸山
Takashi Hoshino
剛史 星野
Kouki Uefune
貢記 上船
Toshifumi Arai
俊史 荒井
Masaki Odai
正樹 小田井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002106753A priority Critical patent/JP2003304486A/ja
Publication of JP2003304486A publication Critical patent/JP2003304486A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の記憶と想起を補助するためのウェアラ
ブル機器を実現する。 【解決手段】 カメラ、マイク等を含む情報収集部3で
ユーザが無意識な状態であっても情報を常に取り込み、
それら情報の内容や変化を認識辞書6で認識しかつその
認識結果を利用して入力情報に重要度を設定する。この
重要度や入力時刻と入力情報を合成し、これを記録制御
部12がその重要度に応じた記録方式で情報記録部13
へ格納する。想起時には読出・表示制御部16が格納情
報を読み出し表示することで人間の想起をサポートす
る。記録情報管理部18は、格納情報の表示回数に応じ
て情報の重要度再評価を定期的に行い、重要度変更に応
じて当該情報の記録方式を変更し、また、情報記録部1
3の空き容量を確保すべく重要度の低い、かつ長時間記
録された情報を削除する。また情報変化が少ない情報に
対しては取り込み情報量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間の記憶の補助
を行う記憶システムとそのシステムを用いたサービス販
売方法に関し、特に磁気ディスク装置を用いた記憶と想
起の機能を併せ持った記憶システムと、そのシステムを
用いた情報処理サービスの販売方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人間の記憶を補助する装置として、従来
よりカメラやテープレコーダー、映写機、ビデオレコー
ダー、ボイスレコーダー、さらに種々のドキュメントを
記録し、再生するシステムとしてのパーソナルコンピュ
ータ(PC)や携帯情報端末(PDA等)などが使用さ
れてきた。これらの機器は、使用者の見たもの、聞いた
ものを記録媒体に記録し、必要なときに再生することに
より、最初に得た情報をありのままに再現できるもので
ある。これらの機器は全て、使用者が意識して「記録」
のための操作をすることにより、記録が開始されるもの
である。
【0003】マイケル・I・ポズナーによれば人間の記
憶は、過去の情景等の文脈により定位される事象の記憶
である「エピソード記憶」や、事象や語彙に関する一般
的知識である「意味記憶」、日常的に実際に起きている
出来事の想起である「短期記憶」など、記憶に種々の階
層があることを示している(Michael I.Posner,Foundat
ions of Congnitive Science,1989)。そして、本人が
意識をする、しないにかかわらず、大抵の場合、目で見
た光景、耳で聞いた音は短期的または長期的にせよ本人
の脳に記憶される。この記憶された内容に対して、どの
ような処理がなされて階層分けがされるのかは、認知科
学や大脳生理学の分野でもまだ明確には解明されていな
い。しかし、それぞれの記憶に対して少しずつ異なる処
理や記憶位置が存在することは分かっている。
【0004】この人間の記憶動作を機械によって補助す
るには、視聴覚機能及び記憶機能を備えたウエアラブル
(身に付けられる)機器が必須となってくる。この「人
間の記憶能力の補助」に関連した従来技術を以下で考察
する。
【0005】まず第1に、ウエアラブル機器の例とし
て、USP5,305,244に開示された技術があ
る。この従来技術では、作業者が電子マニュアルを見な
がら作業を行うことを想定して、腰に着けるコンピュー
タ本体と、頭に付ける小型ディスプレイなどで構成され
たウエアラブル機器について開示している。この例の主
たる目的は、ハンズフリー(手を使わないこと)であ
り、入力は音声によることなどが記載されている。従っ
てこの例では「人間の記憶の補助」というよりも作業能
率向上のための機器という性格のものになる。
【0006】第2に、外部よりカメラやマイクなどのセ
ンサからの入力データに対して何らかの処理を行う場
合、入力データ内容を認識し、処理できる形式に変換す
ることが必要となる。例えばマイクより入力された人間
の会話音声を音声認識し、データベース化する方法が特
開2001−92838に、音声パターンをあらかじめ
登録されたパターンとマッチングさせる方法が特開20
00−236494にそれぞれ開示されている。また、
カメラ等で取り込んだ画像を切り出し、文字や記号情
報、形状などを認識してあらかじめ決められているパタ
ーンにマッチングさせる方法が、特開平7−32218
4、特開2000−152145等に開示されている。
さらに、静止映像中に動的パターンが発生する等、定常
状態と異なる画像パターンが生じた場合にそれを認識
し、インデックスを付ける方法が、特開平10−845
25に開示されている。また特開2001−92838
では、収集したマルチメディア情報を一旦記憶装置に記
憶し、必要なときに取り出して文字認識、音声認識、顔
認識、話者認識を行い、個人を特定するなどの操作を行
う機器について示している。
【0007】第3に、「記憶」という動作そのものの形
態を見てみると、前述のように従来の録音、録画、デー
タ記録機器は、入力されたデータそのものを「記録」す
るだけであったものが、その後多少認識の結果を考慮し
て、前述の認識結果を入力データと対応させて記録媒体
に記録するものへと進化して、特開2000−1521
45に示されたような形となる。この方法を活用すれ
ば、入力データが大量に存在する場合でも、所望の情報
に容易にアクセスできるかもしれない。しかしデータの
量が増加すればするほど、検索キーワードも複雑化し、
アクセスに時間がよりかかるであろうことが想定され
る。
【0008】第4に記憶情報の想起過程について見てみ
る。人間の脳による想起では、何か手がかりになる情報
−例えば日時、場所、会話相手の名前、会話のキーワー
ド、そのとき目に入った光景−などから所望の情報を抜
き出す。そして何度も想起された情報の記憶はさらに強
固となり、想起スピードも速くなる。これは想起−情報
再生の回数に応じて、情報の格納状態が変化しているか
らだといえる。これに類似の処理がパーソナルコンピュ
ータ(PC)のオペレーションズシステム(OS)であ
るウインドウズで行われている。即ち、タスクモニタと
いう再生状況監視プログラムを走らせて、データの再生
を監視し、再生回数を順位付けして、回数の多いアプリ
ケーションプログラムに関しては、磁気ディスク上での
情報の再配置に対応するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上で考察したよう
に、外部状況を映像や音声などの形で検知して取り込
み、それに何らかの認識処理を加え、認識処理情報とと
もに記憶装置に記憶し、必要なときにはその認識処理情
報をたよりに検索して再生することは、個々の機能を組
み合わせれば可能である。しかしこれだけでは、「人間
の記憶の補助」を担うにはほど遠い。以下にその課題を
挙げる。
【0010】まず、外部情報を取り込む時の無意識性の
問題がある。ビデオカメラのように意識的に記録するこ
とが前提の機器であれば、常に必要な情報は確実に取り
込める。しかし前述のように、人間の脳は無意識な記憶
も一時的に保持していることを見てもわかるように、む
しろ思い出したいのは無意識に記憶した無意識情報であ
るともいえる。そしてその無意識情報こそ「人間の記憶
能力の補助」の能力を存分に発揮できる対象であろう。
無意識情報を取り込むためには、情報取り込みセンサや
記憶装置は常に稼動していなければならない。そして、
常に情報を記録するということは、記憶装置として膨大
な記憶容量のものを用意するか、他の何等かの対策を必
要とする。ここで前述の従来例であるUSP5,30
5,244に開示されたハンズフリーのウエアラブル機
器は、人間の能力の補助を行うために常に身に付けてい
ることは便利かもしれないが、本発明の趣旨に従うと常
に稼動状態でなければ全く意味がない。さらに、人間の
脳の処理能力では、何かを思い出している最中には別の
ことを記憶することはなかなか困難かもしれないが、記
憶の補助を行う機器としては、以前の事象を想起処理し
ている最中にも中断することなく現在の記憶処理は継続
しておきたい。
【0011】次に認識に関して、従来例に見られるよう
に音声は音声パターン、画像は特定の形状パターンとい
うように、認識対象に対してそれぞれに応じた認識のた
めの言語を用意する場合、それぞれの認識対象毎の辞書
が必要となる。これは、情報を検索する際に、使用者が
「音声の検索」、「形状の検索」などとあらかじめ検索
対象を絞り込まなければならないことを意味する。これ
では記憶情報の種別に関係なく、何らかの事象の記憶を
引き出したいといった場合に不便であり、種々のセンサ
情報をできれば一括管理できる共通言語が望まれる。
【0012】さらに入力データに対する認識情報の取り
扱いに関してである。入力データに対して認識処理を行
い認識情報が付与されることは、後々検索して再生する
際に便利であることは述べたが、情報量そのものが膨大
なものになると、認識情報だけでも膨大となる。ここで
生じてくる問題は、検索に時間がかかることと、検索結
果も場合によっては膨大となり、所望の情報がなかなか
取り出せない、という点である。
【0013】最後に情報の保護やセキュリティに関して
である。各種メモリ媒体にアナログもしくはデジタル記
録する際に、記録されるデータは基本的にはその内容に
かかわらずメモリ媒体の空き部分から順次記録されてい
く。記録される情報の中には非常に重要なものや、反対
に全く重要でないものもあり、これらの情報は平等に所
定の条件で記録されるため、セキュリティやデータ破壊
などの問題に対しても平等な危険性をはらんでいる。
【0014】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
って、人間の記憶の補助を行う機器として、センサ、メ
モリ、表示装置を備え、使用者が無意識な状態であって
も情報を常に取り込み、取り込んだ情報は映像、音声そ
の他を認識処理後格納(記憶)し、必要なときに容易に
検索し再生(想起)できるものであり、かつ記憶装置の
容量を圧迫せず、また重要なデータの保護が万全である
ような記憶システムと、その記憶システムに関係したサ
ービスの販売方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気ディスク
装置と、少なくとも映像情報収集のためのカメラ及び音
情報収集のためのマイクを含むセンサ部と、このセンサ
部から入力された入力情報の各々を各情報対応に定めら
れた時間長で区切ってユニット化するユニット化手段
と、このユニット化手段により区切られたユニット情報
の各々についてその状態または状態変化に対応したイベ
ントを検出しかつ検出したイベントの内容を示すテキス
ト文を出力するイベント検出手段と、カメラ及びマイク
からの映像情報及び音情報の前記ユニット情報ごとにそ
の認識処理を行って認識結果をテキスト文として出力す
る映像・音認識手段と、前記イベント検出手段及び映像
・音認識手段から出力されたテキスト文及び前記イベン
ト検出手段により検出されたイベントに応じて当該ユニ
ット情報に重要度を設定する重要度設定手段と、この重
要度設定手段により設定された重要度、前記イベント検
出手段により検出されたイベントの有無を示すイベント
情報、及び当該ユニット情報がセンサ部から入力された
時刻を表す記録時刻を含むヘッダを前記ユニット情報に
付して記録情報ユニットを生成する合成手段と、この合
成手段により生成された記録情報ユニットをそのヘッダ
に含まれる重要度に応じた記録方式で磁気ディスク装置
に格納する記録制御手段と、磁気ディスク装置に格納さ
れた記録情報を読み出して表示手段に表示する読出・表
示制御手段とを備えたことを特徴とする記憶システムを
開示する。
【0016】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記磁気ディスク装置に格納された記録情報ユニッ
トのヘッダが記録制御情報として格納される記録制御情
報テーブルと、前記読出・表示制御部手段により読み出
され表示された表示回数を記録情報ユニットごとにカウ
ントするカウンタと、タイマと、このタイマからの割り
込みで起動し、磁気ディスク装置に格納された記録情報
ユニットの各々について前記記録時刻からの経過時間と
前記カウンタの表示回数からその重要度を再評価し、さ
らにこの再評価により重要度が変更された記録情報ユニ
ットについて前記記録制御情報テーブルの重要度を書き
換えるとともに前記記録制御手段を制御して当該記録情
報ユニットを変更後の重要度に対応した記録方式で記録
する再評価手段と、前記タイマからの割り込みで起動し
て磁気ディスク装置の空き容量をしらべ、その空き容量
が所定値以下となった時に前記記録情報ユニットのうち
の重要度が最小でその記録時刻からの経過時間の長いも
のから順に、前記空き容量が前記所定値以上となるまで
磁気ディスク装置から消去する記録消去手段とを備えた
ことを特徴とする記憶システムを開示する。
【0017】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、タイマと、このタイマからの割り込みで起動し、磁
気ディスク装置に格納された情報の各々についてその時
点までの所定時間内に前記イベント検出手段によりイベ
ントが検出されているか否かをしらべ、前記所定時間内
にイベントが検出されていない情報についてはセンサ部
からの当該情報の入力情報量を低減するように制御する
入力情報制御手段を備えたことを特徴とする記憶システ
ムを開示する。
【0018】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記重要度設定手段は、キーワードとその重要度を
対にして格納した重要度テーブルを有し、前記イベント
検出手段もしくは前記映像・音認識手段から出力された
テキスト文に前記重要度テーブルのキーワードが含まれ
ているとき当該ユニット情報に前記キーワード対応の重
要度を設定することを特徴とする記憶システム。
【0019】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記記録制御部は、重要度が第1所定値よりも高い
記録情報ユニットを多重記録方式で磁気ディスク装置に
格納し、第2所定値よりも低い記録情報ユニットはその
情報量を減らして磁気ディスク装置に格納することを特
徴とする記憶システムを開示する。
【0020】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記センサ部にGPSセンサを設けるとともに地図
情報を格納したメモリまたは地図情報を外部より読み込
む手段を設け、前記読出・表示制御手段は、前記GPS
センサにより取得した位置情報を地図上に落として移動
経路を表示手段に表示する機能を備えたことを特徴とす
る記憶システムを開示する。
【0021】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記センサ部にブルートゥスセンサを設け、ブルー
トゥス機能を備えたブルートゥス機器と交信可能な時に
当該ブルートゥス機器に表示されている表示情報をブル
ートゥス機能により入力情報として直接取り込めるよう
にしたことを特徴とする記憶システムを開示する。
【0022】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記磁気ディスク装置は、RAID構成された複数
台の磁気ディスク装置から成ることを特徴とする記憶シ
ステムを開示する。
【0023】更に本発明は、上記の記憶システムにおい
て、前記ユニット化手段、前記イベント検出手段及び前
記映像・音認識手段を含むホスト装置と、このホスト装
置とは別筐体に収納された1又は複数の外部ユニットと
に分割して構成したことを特徴とする記憶システムを開
示する。
【0024】更に本発明は、上記の記憶システムに記憶
された情報の蓄積もしくは編集を当該記憶システムのユ
ーザのネットワークを介しての依頼により行い、広告代
理店からの広告をネットワーク経由で当該ユーザに送っ
て表示手段に表示し、その広告料を前記情報の蓄積もし
くは編集の対価として受け取るようにしたサービスの販
売方法を開示する。
【0025】更に本発明は、上記の記憶システムに記憶
された情報の第3者へのネットワーク経由での販売を、
当該記憶システムのユーザのネットワークを介しての依
頼により行い、前記第3者の支払う購入代金の一部を販
売サービス代行の対価として受け取るようにしたサービ
スの販売方法を開示する。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の記憶システムは次のよう
な考え方をもとに構成されている。人間の脳の記憶処理
は、次のように進められるという。目や耳から取り込ん
だ外部からの情報を一時的に脳のある決められた場所へ
保管する。その操作は意識的にせよ無意識的にせよ行わ
れる。そして、意識的に覚えたい情報は勿論、取り込ん
だ情報が時間を経た後で必要なものだと判明した情報
は、より重要度が高い情報として、さらに深い場所へ記
憶し直されるという。さらに、一時的に記憶された内容
でも、その後不要だと判断された情報については廃棄さ
れる。
【0027】人間の脳の記憶容量も無限とはいえないの
で、上記のように重要度のランク付けをしながら不要情
報を廃棄することにより、空き容量を確保していると見
ることができる。同様に、機械に記憶動作を行わせる場
合に、入力情報に対して認識処理後、何らかの手段を用
いて重要度のランク付け処理を行わせ、不要と判断され
た情報に関しては、データの間引き、特徴情報のみの抽
出、そして不要部分の廃棄などを行えばよい。ここで注
意しなければならないのは、あくまで「人間の記憶の補
助」が目的であるから、人間の脳の記憶処理と同じくら
い情報を廃棄してしまってはならない点である。使用者
が思い出したいものを、機械は可能な限り廃棄せずに記
憶しておかなければならない。
【0028】図1は、以上の考え方を実現するための本
発明の記憶システムの記憶過程と想起過程の構成例を機
能ブロック図で示したものである。まず、記憶過程1で
は、外部の情報を収集するためのセンサ(カメラ、マイ
ク、温度計等)などで構成された情報収集部3に記録コ
マンド4が与えられると一連の記憶動作が開始される。
通常、本発明の記憶装置は常時記憶状態であるので、記
録コマンド4は使用中は常に送出されている。情報収集
部3よりの入力情報Aは、合成部5にそのまま送られる
とともに、音・音声認識部7、形状・色認識部8及びイ
ベント認識部9から成る認識部6にてそれぞれ認識処理
され、これらの認識処理の結果はいずれもテキスト情報
aとして出力される。このうち音・音声認識部7では、
人の会話を音声認識してテキスト変換するほか、種々の
物音、音楽などをテキストへ変換する。形状・色認識部
8では、入力された画像情報から一定時間ごと、例えば
1/4秒ごとに1枚の静止画を取り出し、その静止画ご
とに形、顔、色を認識し、その名称をテキストとして出
力する。これら認識処理はあらかじめ内蔵されている認
識辞書10を使用して行われる。イベント認識部9で
は、すべての入力情報Aについて、その状態の変化を検
出する。さらに認識部6では、入力されたすべての入力
情報について、その重要度Rを、必要な場合は重要度テ
ーブル11を参照し、また必要な場合にはイベント認識
部9の結果に従って設定する。合成部5では、入力情報
の生データに認識結果のテキスト文aや設定した重要度
R及びイベントか否かを示す情報eをヘッダとして付加
した記録情報ユニットを生成する。記録制御部12は、
合成部5で生成された記録情報ユニットを、その重要度
に応じた記録方式で情報記録部13へ格納するととも
に、ヘッダ部分の情報を記録制御情報として記録制御情
報テーブル14へ格納する。情報記録部13への記録方
式は、重要度の高いものは多重記録し、重要度の低いも
のはその生情報を大幅に圧縮して記録するもので、これ
らについては後に詳しく述べる。
【0029】次に想起過程2では、再生コマンド15が
使用者の意志などにより発行されると、読出・表示制御
部16の制御により情報記録部13から再生情報が読み
出されて再生情報表示部17に表示され、ユーザの記憶
想起をサポートする。記録情報管理部18は、情報記録
部13に格納された情報ユニットの各々についてその再
生・表示回数をカウントするとともに、タイマ19から
の周期的な割り込みを受け、上記の再生・表示回数と記
録制御情報テーブル14の内容に基づく情報ユニットの
重要度変更や記録方式変更、消去などの指示を記録制御
部12に出して記録情報の管理を行う。この場合、情報
記録部13の空きスペースの大きさを考慮した管理が望
ましい。
【0030】以下、図1に示した機能ブロックを実現す
るハードウェア構成と詳細な動作について述べる。図2
は、図1の記憶システムのハードウェア構成例を示すブ
ロック図で、記憶システム本体としてのホスト装置20
1と、センサ部203と、表示装置204と、操作器2
05と、スロット206を介して取り外し可能な磁気デ
ィスク装置202とから構成されている。
【0031】ホスト装置201は、ホストCPU210
と、バスコントローラ211と、RAM212、ROM
213と、磁気ティスク装置とのHDインタフェース2
14と、センサ部や操作器の情報を取り込む入力インタ
フェース215と、表示制御を行うグラフィックスコン
トローラ等を含む出力インタフェース216とを備えて
いる。なお、この他に、他の情報処理機器との情報のや
り取りを行うネットワークコントローラなどを備え、そ
の情報を読み出したり記録するための入出力装置があっ
ても良い。ホストCPU210は、予め設定されたプロ
グラムに従い命令を実行する。バスコントローラ211
は、ホストCPU210や、RAM212、ROM21
3、HDインタフェース214間のデータ転送を制御す
る。HDインタフェース214は、外部記憶装置(本例
では磁気ディスク装置202)側のインタフェースとR
AM212との間のデータ転送を制御する。
【0032】一方、磁気ディスク装置202は、図3に
示したように、インタフェース301と、ディスクコン
トローラ302と、ディスクCPU303と、RAM3
04と、信号処理部305と、サーボコントローラ30
6と、HDA(ヘッドディスクアクセンブリ)部307
から構成されている。ディスクCPU303は、磁気デ
ィスク装置202全体のデータ処理を制御する。ディス
クコントローラ302は、インタフェース301とRA
M304との間、並びに信号処理部305とRAM30
4との間のデータ転送を制御する。HDA部307は、
データを格納する磁気記録媒体や、その記録媒体を回転
駆動するスピンドルモータや、記録/再生のための磁気
ヘッドや、磁気ヘッドを支持するアクチュエータ等から
構成されている。サーボコントローラ306は、前記ス
ピンドルモータや、ボイスコイルモータの制御を行う。
【0033】図4は、磁気ディスク装置202のハード
ウェア構成を斜視図で示したものである。この磁気ディ
スク装置は、ホスト装置に着脱可能な構造になってお
り、磁気ディスク401、記録/再生ヘッドが一体とな
った磁気ヘッド402、磁気ディスク401を固定し回
転する手段であるスピンドル403、磁気ヘッド402
を磁気ディスク401上の半径方向へ移動させる手段で
あるアクチュエータ404、これらを搭載するためのベ
ース405とカバー406、情報の記録/再生やアクチ
ュエータを介してのヘッドの移動、スピンドルモータの
回転、外部とのデータの入出力などを行うための、CP
U303等から成る回路407、そして外部とのデータ
の出入り口となるコネクタ408とから構成される。本
装置は携帯して使用できるために、磁気ディスクの径は
2.5インチ以下が望ましく、さらに望ましくは1.0
インチ以下がよい。
【0034】図5(a)は、図2のセンサ部203の一
形態である名札型のカメラ/マイク装置を示したもので
ある。このセンサ部は、記憶システムをオフィス内で使
用することを想定し、オフィス内で違和感なく装着し得
る名札の体裁としている。他のバリエーションとして腕
章型や帽子型、ペンダント型など、普段人間が身に着け
ていて違和感のない形態が望ましい。センサ本体501
は、稼動状態であることなどを表示するLED502、
カメラ503、マイク504、名札表示部505などか
ら構成される。なお、図5(a)では省略しているが、
センサ部には、温度/湿度や照度、圧力等のセンサを設
けてもよい。
【0035】センサ部203は、操作機能も備えてい
て、名札表示部505を感圧パネルで構成し、コマンド
ボタン表示506などをソフトウェア的に配置してい
る。センサ本体501に格納されているスタイラスペン
507などでタッチしてコマンドを入力することなどが
できる。さらにハードウェア的なコマンドボタン508
があってもよい。これらのコマンドボタン506、50
8は、記録開始/停止の操作や、ユーザが新規な重要度
情報などを手入力するときなどに使用する。また図5
(b)に示したように、簡単なスケジューラを入力、表
示することなども可能である。さらにこの名札型センサ
では、電子決済や入退場管理のための機能を有してもよ
い。また、電源スイッチについては図示していないが、
たとえば名札を使用者の胸に装着した時点で電源が入る
という構造にしてもよい。以上に例示したセンサ部50
1と、表示装置204及び操作器205は、図2のホス
ト装置201とはケーブル及びコネクタを用いて接続す
るものとする。また、図示を省略したが、図2の記憶シ
ステムを駆動するためのバッテリー、もしくは発電機
を、ホスト装置201、センサ部203、表示装置20
4のいずれか、もしくは全てに搭載するものとする。以
下の説明では、この電源については省略しているが、す
べて同様である。
【0036】以上に示した構成の記憶システムの動作を
以下に詳しく説明する。図6は、図1に示した記憶装置
における処理内容を示すフローチャートで、その手順は
ホスト装置201のROM213に、プログラムとして
格納されており、ホストCPU210が実行する。ま
ず、センサ501上の操作によりユーザが記録を指示す
ると、入力インタフェース215を介して記録コマンド
4が入力され、記憶動作が始まる。そうするとセンサ部
203からの音・音声や画像等の情報が入力インタフェ
ース215でディジタル化されて取り込まれ(ステップ
601)、音・音声と画像情報等のすべての入力情報に
対して情報のユニット化と認識処理が以下のようにして
行われる(ステップ602〜604)。
【0037】まずステップ602では、入力された各種
の入力情報を、記録単位とするために、適当な時間幅ご
とに区切ってユニット化する。音・音声情報は例えば1
0秒ごとの時間で区切って音ユニットとする。画像情報
は例えば1秒ごとに区切って画ユニットとする。温度の
データがあれば例えば1分ごとに区切って温度ユニット
とする。これらのユニット化処理は、具体的にはシステ
ムクロックから区切りの時間幅ごとのトリガを生成し、
そのトリガを認識部6や合成部5に与えることである。
【0038】次の認識処理(ステップ603)では音・
音声や画像の情報等に対する認識処理が行われるが、こ
のために認識辞書10がROM213に格納されてお
り、認識処理に必要なデータが用意されている。即ち音
声に対しては、その認識処理方法に応じた音声パターン
や特徴量のデータが用意されている。これらにより従来
の既知技術を用いることで、リアルタイムでの処理が可
能であり、テキストaが生成される。音声以外の音も同
様で、時間を表すチャイム音、ドア開閉音等、ユーザが
特に注意したいものを「単語」として用意し、これら音
・音声の場合は、音ユニットごとに処理されてテキスト
化される。画像、即ち形状・色認識に対しては、作業グ
ループのメンバーの顔、よく使う会議室の特徴的な物体
の映像等を予め画像パターンの「単語」として用意して
おき、さらにそれらパターンには名称(テキスト)をつ
けておく。そして画ユニットごとに1枚の静止画を取り
出し、上記画像の「単語」との比較等の従来技術により
画像の認識処理を行い、一致したとみなされるパターン
があった時は、この名称を当該画ユニット対応のテキス
ト出力aとする。なお音・画像とも、認識できなかった
ユニットに対してはテキストaとしてそのことを示す文
字列、例えば「NONE」を出力する。
【0039】次のイベント認識処理(ステップ604)
は、入力情報の大きな状態変化があった時にこれをイベ
ントとして検出するもので、このようなイベントは記憶
の想起に役立つことが多い。このために音・音声に対し
てはマイクからの音圧レベルに閾値を設け、1つの音ユ
ニット内でこの閾値レベルをこえる入力があったときは
当該音ユニットにイベントがあり(e=1、e:イベン
ト情報)、そうでない時にイベントなし(e=0)を設
定する。画情報に対しては画素値に対する閾値を設け、
画面上の1又は複数の画素位置の画素値を画ユニット内
の2つの画面間、例えば画ユニット内の最初と最後の画
面間で比較し、これが上記閾値をこえていた時当該画ユ
ニットにイベントあり(e=1)、そうでない時イベン
トなし(e=0)を設定する。他の入力情報、例えば温
度データがあるときは、温度ユニット内のデータの変化
量を例えばユニットの最初と最後の値の差として求め、
それを予め設定した閾値と比較してイベントの有無を設
定する。なお、イベントに対しては、その有無(e=0
又は1)のみでなく、情報変化の程度に応じて多段階、
例えば変化なし(e=0)、中程度の変化(e=1)、
大きな変化(e=2)のように検出するようにしてもよ
い。
【0040】また、イベント認識処理では、例えば温度
データに対していくつかの閾値を設け、その閾値と温度
ユニット内の平均温度を比べて「高い」「普通」「低
い」などのテキストaを温度ユニットに付加するように
する。さらに、例えば図5のようなセンサ・操作部50
1に、「会議」「デスクワーク」「メールチェック」等
のテキストを入力するためのボタンを設け、ユーザがこ
のボタンを操作することで「会議」「デスクワーク」
「メールチェック」等のテキストをその入力されている
画ユニット等に付加できるようにする。
【0041】認識処理及びイベント検出が終わると、次
に入力情報の各ユニットに情報の記録管理を行うための
重要度を設定する(ステップ605)。この重要度設定
のためには前記のイベント情報と重要度テーブル11が
用いられる。この重要度テーブルは、ユーザが自分の仕
事でよく使う用語、打ち合わせ等をよく行う人の名前や
場所(会議室等)の名称や略称、形状・色認識に用いる
パターンの名称、温度の高低などの文字列(キーワー
ド)に対して、特に注目したいもの程高い重要度を与え
て作成したテーブルで、このテーブル11もROM21
3に格納される。そして、認識処理(ステップ603)
やイベント認識により生成されたテキストaと重要度テ
ーブルのキーワードとを比較し、重要度テーブルに登録
されたキーワードをテキストaが含んでいれば、そのキ
ーワード対応に設定された重要度Rを当該情報ユニット
の重要度とする。但しテキストaの中に重要度テーブル
に登録された文字列が見つからない時は当該ユニットの
重要度は小さい値、例えば最小の重要度とする。
【0042】一方、イベント情報eを用いた重要度の設
定はすべての入力情報に対して行われ、e=1に対して
は大きい、例えば最大の重要度を、e=0に対しては小
さい、例えば最小の重要度を設定する。この結果、音ユ
ニット及び画ユニットに対しては重要度テーブルを用い
たものとイベント情報を用いたものの2つの重要度が設
定されるが、最終的には大きい方を選んで当該ユニット
の重要度とする。この他に、ユーザが例えば図5(a)
のコマンドボタン508の操作をしたときに、そのとき
の入力情報のすべてに大きな重要度や小さい重要度を最
優先で設定するようにしてもよい。
【0043】重要度の設定が終わると、次に記録情報ユ
ニットの生成が行われる(ステップ606)。これは図
1の合成部5の機能であり、ユニット化された各入力情
報そのもの(生情報)と各処理により得られた記録制御
情報とを合成する。記録制御情報は認識処理により得ら
れたテキストa、重要度R、及びイベント情報eと、当
該情報ユニット入力時の時刻である。ここで、画ユニッ
トに関しては、当該ユニット取得期間中の動画情報その
ものを生情報として用いてもよく、あるいは前記認識処
理で用いた1枚の静止画情報を生情報として用いてもよ
い。後者の生情報を用いた時は記録する情報量は大幅に
小さくできる。
【0044】記録情報ユニットが生成されると、記録制
御情報の記録制御情報テーブル14への格納と、記録情
報ユニットの情報記録部13への格納が記録制御部12
によって行われる。即ち、記録制御部12はまず生成さ
れた記録情報ユニットごとにIDを付加し、このIDと
記録情報ユニットに付加されている記録制御情報を記録
制御情報テーブル14へ格納する(ステップ607)。
さらに記録情報ユニットの重要度を判定し、その重要度
に応じた記録方法により記録情報ユニットを情報記録部
13へ格納する(ステップ608〜611)。そして記
憶動作停止の操作が行われなければ(ステップ612で
No)、ステップ601以下を繰り返す。記録制御情報
テーブル14は、図2のROM213上へ作成してもよ
いし、あるいは磁気ディスク上の管理領域に作成しても
よい。このテーブルは、記録情報を管理するために用い
られ、その具体的方法は後述する。一方、重要度に応じ
た記録方法を以下で説明するが、ここでは記録情報ユニ
ットに与えられる重要度は「非重要」(R=0)、「普
通」(R=1)、重要(R=2)の三段階として説明す
る。
【0045】記録のためにまず記録情報ユニットの重要
度を調べ(ステップ608)、それが「非重要」(R=
0)であった時は、当該記録情報ユニットの生情報の間
引き記録を行う(ステップ609)。この間引き記録
は、特に画像情報の場合に有効で、例えばR、G、B、
Iプレーンの内Iプレーンのみを記録する。あるいは生
情報を動画とした時はユニット内のフレームの間引きを
行う。画像以外の情報は生情報そのものが情報量が少な
いから特に加工する必要はない。また、重要度R=0の
場合は記録情報ユニット自体を廃棄するようにしてもよ
い。記録情報ユニットの重要度が「普通」(R=1)で
あった時は、当該記録情報ユニットの生情報をそのまま
で記録する(ステップ610)。また重要度が「重要」
(R=2)であった時は、情報記録部13の複数の個所
に当該記録情報ユニットを多重記録するなどの保護を行
う。
【0046】ここで保護記録方法の具体例について詳し
く説明する。図7は、多重記録の一例を示しており、磁
気ディスク上の隣接する3トラックに同一情報を同期を
取って記録したものを示している。このような記録を行
うためには、まず3つのトラックに同期したクロックを
記録する。即ち同図の第1段処理S1により1つのトラ
ック#Nに記録ヘッド701によりクロックパターン7
03(“111……1”のパターン)をライトする。次
に図7の第2処理S2のように、ほぼトラックピッチT
pの半分程、となりのトラック#N+1へずれた位置へ
移り、再生ヘッド702で先にライトしたクロックパタ
ーン703をリードしながらリードした信号と同期をと
ってこの位置でのクロックパターンが先にライとしたも
のと一致するようにクロックパターンをライトする。こ
のTp/2ずらしてのクロックライトを4回繰り返す
と、図7の処理S3のように3つのトラック#N、#N
+1、#N+2に同期したクロックパターンが書き込ま
れる。このようにしてから、トラック#N、#N+1、
#N+2にそれぞれ同じデータをライトする。このデー
タライト時には、再生ヘッド702でクロックパターン
をリードし、そのクロックに同期してデータをクロック
に代わってライトするように制御する。こうすると3つ
の隣接トラックに同一のデータを完全に同期した状態で
格納できる。
【0047】このような多重記録を行うと、振動に対し
ての動作耐性が向上する。即ち、今図7のトラック#N
+1に再生ヘッド702があって情報をリードしている
とする。このとき、記憶システム外部より機械的衝撃が
加えられると、再生ヘッド702はサーボシステムによ
りトラック#N+1に追従するように動きつつも、隣の
トラック方向へ振動する。この振動が大きくなると、再
生ヘッド702はトラック#N+1の情報ではなく隣接
トラック#Nや#N+2のデータを読むことになる。こ
のため、もし通常のように1トラックずつ別のデータが
記録されているとリード動作が誤ることになる。その誤
りを起こすヘッド振動の許容限界はトラックピッチTp
より少し広い図の範囲Rdth1程度である。しかし図7の
ように多重記録を行うと、ヘッド振動の許容限界は図の
範囲Rdth2程度となり、この範囲内でヘッドが移動して
も、情報は時間軸に沿って途切れたり重なったりするこ
となしに正しく再生される。
【0048】図8は、多重記録ではないが、重要な情報
を記録したトラック#Nの両隣トラックには何も記録し
ないようにした保護記録の例である。このような記録方
法によれば、再生ヘッド802が軌跡801のように外
部振動のため変動しても隣接トラック#N+1、#N−
1のデータを読み込まないので、S/Nの観点からデー
タが再生できる確率は高くなり、保護記録方法として有
用である。この場合も、記録は3トラック分割り当てる
ことになる。
【0049】図9は、別の多重記録方法の説明図で、同
一データを磁気ディスク半径方向の離れた2つのトラッ
クに記録するようにしたものである。即ち、いま、記録
ディスク901の再外周トラックの半径をrとすると、
ある記録データ902を半径r1の位置に記録した場
合、同じデータ902を半径r2の位置にも記録する。
各半径の関係は、半径rよりも十分小さいwに対して2
つの記録位置がw以上離れるようにする。例えば
【数1】 のとき
【数2】 となるようにr2を決め、(数1)が成り立たない時、
即ち
【数3】 のときは
【数4】 を満たすようにr2を決める。このようにr2を決めれ
ば、常に
【数5】 が成り立ち、2つのトラックはw以上近づかない。ここ
でwはrに比べて十分に小さい値としたが、少なくとも
磁気ヘッドが搭載される磁気ヘッドスライダの幅寸法よ
りも大きい値とする。もしディスクが損傷するとすれ
ば、同一半径位置にあるデータが一度に破壊される可能
性が高いので、上記のように(数5)を満たす2つのト
ラック半径r1、r2の位置にデータを多重記録してお
けば、ディスク損傷時に一方のデータが残る可能性が高
く、データが保護される。
【0050】次に想起過程を説明する。図10はこの処
理を示すフローチャートで、この手順はやはりホスト装
置201のROM213にプログラムとして格納されて
おり、ホストCPU210により実行される。まず操作
器205の操作によりユーザが再生を指示すると、入力
インタフェース215を介して再生コマンド15が入力
され、再生動作が開始される。そうするとまず、表示装
置204にガイド画面を表示する(ステップ100
1)。図11はこのガイド画面の表示例を示したもの
で、横軸は一週間の日割り、縦軸は一日の時間を示して
おり、各日にはキーワード欄1101とイベント欄11
02が表示されている。キーワード欄1101には、各
情報に対する認識処理で生成されたテキストaで認識辞
書のキーワードと一致したもの、ユーザ入力によるキー
ワードがその入力時刻に表示され、イベント欄にはイベ
ント発生を知らせるマーク1103(丸印)が表示され
る。図11では、7日(月)には、9:00にユーザ入
力によるキーワード「デスクワーク」、13:00以降
に認識処理によるキーワード「販売促進会議」「CP
U」「アプリ」が、8日(火)には9:00にユーザ入
力による「メールチェック」、16:00に認識処理に
よる「液晶モニタ」が表示されている。
【0051】図11のガイド画面には上記日割りテーブ
ルの他に検索ウィンドウ1104が設けられている。こ
のウィンドウへ操作器205からユーザがキーワードを
入力して検索を行うと、そのキーワードを記録制御情報
として持つ情報ユニットの一覧が図12のように時刻順
に吹き出し又は別ウィンドウにより画面表示される。図
10のフローではこの画面もガイド画面とする。
【0052】ユーザが図11又は図12のガイド画面上
で1つのアイテムをマウス等でクリックすると、そのア
イテム(図11ではキーワード又はイベントの1つ、図
12では日時の1つ)に対応した記録情報ユニットがH
Dインタフェース214を介して磁気ディスク装置20
2から読み出され、表示装置204に表示される(ステ
ップ1102)。図13(a)はこの表示画面例を示し
ており、左側には表示情報の日付やその日の時間割(ガ
イド画面の該当日の時間割)とそれに対応するキーワー
ドが表示され、その右側に画像情報、テキスト情報が表
示される。ここで画像情報は該当時刻から始まる画ユニ
ットのサムネイル画像で、画ユニットの生情報が静止画
の時はその静止画のサムネイル、動画像のときはその動
画像から選んだ1又は複数の静止画のサムネイルであ
り、このようなサムネイルは従来の画像管理ソフトの技
術により容易に作成できる。一方、テキスト情報はサム
ネイル、つまり画ユニットごとに対応して認識処理で生
成されたテキスト情報で、図13の画面では縮小表示又
は頭部だけの表示でよく、全体が読めなくてもよい。
【0053】ユーザが図13(a)のような画面を見
て、自分が想起したいサムネイルの詳細やそれと同時に
入力された音声等のテキストを見たい時は、そのサムネ
イル部分をクリックすることで、そのときの生情報とし
てのサムネイル対応の静止画又は動画を図13(b)の
ように表示し、同時に対応する音声も生情報でスピーカ
等から出力し、さらに認識処理で得たテキストを表示す
る。この処理も図10ではステップ1002に含まれて
おり、これらの表示によりユーザの想起をサポートす
る。
【0054】次に、ステップ1002の処理でユーザが
クリックにより指定して表示した情報ユニットに対し
て、その表示回数を+1する。この表示回数は、情報を
記憶過程で取り込んで記録する時に、記録制御情報テー
ブル14に格納する情報ユニットごとに初期化した(0
とした)表示回数エリアを作っておき、想起過程で表示
指示されるごとにその値を+1更新するようにする(ス
テップ1003)。この表示回数は、次に述べる記録管
理で用いる。表示回数のカウントが終わると、別のシー
ン等の表示を行うかをユーザに問い、その応答により続
ける時はステップ1001へもどる(ステップ100
4)。
【0055】次に磁気ディスク装置に記録された情報の
管理処理を説明する。この処理は図1の記憶過程及び想
起過程の双方に関わるもので、図1でいえば記録情報管
理部18の機能である。図14はこの記録情報管理の手
順を示すフローチャートで、やはりプログラムとしてR
OM213に格納され、CPU210により実行され
る。まず、この処理はタイマ19からの割り込みにより
起動され(ステップ1401)、情報記録部に記録され
ているすべての情報ユニットに対して、その表示回数及
び記録期間(初期記録又は最後の更新時刻から現時刻ま
での経過時間)に応じて重要度の再評価を行う(ステッ
プ1402)。これは例えば記録期間の閾値として1週
間あるいは1ヶ月等と定め、これをこえた情報ユニット
が2回以下しか想起のために表示されなかった時は重要
度を1つ下げる、あるいは最低に下げるという評価であ
り、また逆に、例えば1週間以内に5回以上表示されて
いれば重要度を1つあるいは最高に引き上げるという評
価である。これら重要度変更の閾値を複数設け、それに
応じて変更幅を変えるようにしてもよい。
【0056】上記の重要度再評価は記録制御情報テーブ
ル14を参照することで行えるが、変更すべき情報ユニ
ットがあった時は、その再評価結果を記録制御情報テー
ブル14及び磁気ディスク装置202(情報記録部)の
記録に反映させる(ステップ1403)。即ち重要度を
変更するユニットに対しては記録制御情報テーブル14
及び磁気ディスク装置202の該当ユニットの重要度を
再評価した値とし、記録時刻を現時点とする。また重要
度を上げた結果その重要度が多重記録に対応する場合に
は、例えば重要度が三段階で「最高」とする場合には、
磁気ディスクへの記録方式を多重記録等の保護記録方式
として情報の書き直しを行い、同様に重要度が低下した
時は間引き記録とする。
【0057】次に磁気ディスクの空きスペースが全容量
に対して閾値S%以下かを調べ(ステップ1404)、
もしS%以下であればすべての記録情報ユニットの内で
重要度が最小でかつ記録期間最大のものを消去する(ス
テップ1405)。このステップ1404、1405を
繰り返せば、いつかは必ず空きスペースがS%以上とな
るから、以降の入力情報格納スペースが確保される。な
お閾値Sとしては例えば30%のような値である。ま
た、ステップ1405では複数個の情報ユニットを同時
に消去するようにしてもよい。
【0058】磁気ディスクの空きスペースが閾値S%以
上確保されると、次に記憶過程における各入力情報の記
憶情報量の制御を行う。このために、記録情報ユニット
テーブル14を参照して、各入力情報ごとの時間経過を
調べ、現時刻までの所定期間、例えば直近の30分の間
イベントが発生せずe=0のままであるか否かを調べる
(ステップ1406)。そしてもしe=0のままであっ
た時は(ステップ1406でNo)、情報収集部3を制
御してその入力情報の記録情報ユニットの情報量をそれ
以降へらす(ステップ1407)。例えば画ユニットに
対してはそのユニット区切りの時間幅を例えば1秒から
10秒に変える。そして記録する生情報としてもし動画
を用いていればそれを静止画に変えるなどである。温度
等のデータは例えば取り込みのサンプリングレートを下
げることで情報量を減らし、音に関しては例えば生情報
を記録しないようにする。一方、所定期間内にイベント
が発生していた時は、当該入力情報についてステップ1
407で記録情報ユニットの情報量を減らしていれば、
情報収集部3を制御してそれを元へ戻す(ステップ14
08)。ステップ1407又は1408の処理が終わる
とステップ1401へ戻り、次のタイマ割り込みを待
つ。なお、個々の記録情報ユニットごとにステップ14
06の判定結果は一般に異なるから、記録情報ユニット
ごとにステップ1407、1408の一方の処理が行わ
れるが、図14では簡略化している。
【0059】以上の図14の処理はタイマ割り込みごと
に行われるが、その割り込み周期は予想される記録情報
量、消去を行う時の磁気ディスク空きスペース閾値S%
との関係を考慮して定める。一般に閾値S%を小さく設
定すれば割り込み周期を短くする必要があり、CPUの
負荷がふえるが磁気ディスクの利用率は大きくなる。一
方、閾値S%を大きく設定すれば割り込み周期は長くで
き、CPUの負荷がへるが磁気ディスクの利用率は低下
する。これらを考慮したトレードオフで割り込み周期と
閾値S%を決定すればよい。また、図14ではタイマ起
動としているが、ユーザ操作による処理の起動を可能と
してもよい。
【0060】以上が図1に示した本発明の記憶システム
の構成と動作である。以下では種々の変形や他の実施の
形態を説明する。まず図2の説明では、ホスト装置20
1の外部に設置されるセンサ部203、操作器205、
及び表示装置204はホスト201とケーブルで接続す
るものとしたが、これらの一部又はすべてをブル−トゥ
ース等の無線インタフェースで接続するようにしてもよ
い。この場合は該当する外部機器と対応するインタフェ
ース(入力インタフェース215又は出力インタフェー
ス216)には、無線インタフェースの機能を設ける。
また、図2でホスト装置201の外部機器としたセンサ
部203、表示装置204及び操作器205の一部又は
すべてをホスト装置201本体に含めて構成してもよ
い。この場合には外部とのインタフェースは不要とな
り、内部バスとのインタフェースのみでよい。
【0061】また、図2では磁気ディスク装置202を
スロット206に挿入してコネクタによりホスト装置と
接続する構成としているが、磁気ディスク装置202を
外部装置とし、磁気ディスク装置内のインタフェース3
01(図3)とホスト装置201内のHDインタフェー
ス214に無線インタフェース機能を持たせて接続を行
うようにしてもよい。さらにこの場合には、磁気ディス
ク装置202が別筐体となるので、この中へ図2の外部
機器を一緒に収納する構成法もある。図15は、磁気デ
ィスク装置とセンサ部とを1つの外部機器として収納し
た時のホスト装置と外部機器の構成例を示しており、ホ
スト装置1501には表示装置1503が内蔵され、操
作器1502と外部機器1510が外部に設置されてい
る。ホスト装置1501内では、入力インタフェース1
504は操作器1502と内部バスとのインタフェース
であり、画像インタフェース1505は表示装置150
3と内部バスとのインタフェースである。外部インタフ
ェース1506はブルートゥース等の無線インタフェー
ス機能を持ち、外部機器1510と接続する。ホスト装
置1501のホストCPU等、他の部分は図2の構成と
同じである。一方、外部機器1510には、無線インタ
フェース機能を持つ外部インタフェース1511、磁気
ディスク装置1513を挿入するスロット1512、セ
ンサ部1515とその入力インタフェース1514が設
けられている。磁気ディスク装置1513の内部は図3
と同じ構成である。この図15の構成は、図2とは各部
の配置や接続方法が変わっただけで、記憶システムとし
ての動作は変わらない。
【0062】以上の図15に示した構成によれば、外部
ユニット1510はユーザが常時携帯するものである
が、ホスト装置1501はユーザが必ずしも携帯してい
る必要はなく、無線通信が可能なエリア内の固定位置に
設置しておいても記憶過程の実行には差し支えない。
【0063】図15Bは、図2に示した本発明のウェア
ラブルな記憶システムに通信機能を付加し、そのような
記憶システムの複数個と通信可能なベース装置を設けて
各記憶システムの記憶情報を集中管理するようにしたシ
ステムの構成例である。この構成例では、ベース装置1
520は固定設置されるもので、このベース装置152
0に対し3人のユーザが利用する記憶システム(ここで
はこれらを外部装置とよぶ)1530、1540、15
50が配置されており、外部装置1530には図2の構
成に加えて無線の通信インタフェース1531が設けら
れている。また、センサ部1532、表示装置1533
は外部装置1530内に収容されている。ほかの外部装
置1540、1550も同様である。
【0064】一方、ベース装置1520には、ベースC
PU1521、RAM1522、ROM1523、通信
インタフェース1524、磁気ディスク装置1525が
バスを介して接続されており、又各インタフェースを介
して操作器1526、表示装置1527が接続されてい
る。ここで磁気ディスク装置1525は着脱可能でなく
てもよく、容量の大きい内蔵タイプのものが適してい
る。
【0065】上記した図15Bの構成では、個々の外部
装置1530等は、自装置のセンサから取り込んだ各種
情報の処理を行ってテキストデータや重要度などを生成
し、自装置の磁気ディスク装置へ格納する。また、格納
した情報を再生しての想起や、格納情報の管理・更新な
ども行う機能を持つ。これらは図2のシステムの機能で
ある。一方、ベース装置1520は、各外部装置と交信
することによって、各外部装置で記憶している情報(生
情報や対応する記録制御情報)を取り込み、磁気ディス
ク装置1525に格納する。外部装置での記録管理処理
により、重要度変更やそれに伴う記録方式の変更等が行
われたときにもその情報を受け取って磁気ディスク装置
1525の内容を変更し、常に外部装置と記録情報を一
致させておく。ここで、各外部装置で記憶している情報
のすべてをベース装置の記憶情報としてもよいし、所定
の重要度以上の情報のみをベース装置の記憶情報として
もよい。
【0066】上記のようなベース装置の設置を行うと種
々の利点がある。例えば後述するネットワークサービス
の利用にあたって、複数のユーザの情報をまとめて管理
できる。また、ウェアラブル機器としてはCPUの負荷
をなるべく減らして消費電力を節約したいので、負荷の
大きい認識処理をベース装置で分散して実行するように
することもできる。また、記録が二重化されることか
ら、外部装置の磁気ディスク装置が使えない状態になっ
てもそれをベース装置でバックアップできるなどの利点
がある。また、外部装置での記録管理処理により消去さ
れる情報があったときでも、この情報をベース装置側で
すぐに消去しないで保持しておき、当該外部装置または
ベース装置を用いての想起に利用できるようにすること
も可能である。
【0067】次にセンサ部にGPSを設けた時のシステ
ム機能について述べる。この場合には、マップ情報をホ
スト装置に内蔵させておくか、あるいはホスト装置にイ
ンターネットクライアントの機能を付加し、ネット上に
用意されたサーバからマップ情報を取得できるようにし
ておく。このシステムでは、GPSによりユーザの位置
は常に測位され、緯度、経度情報が記憶される。再生時
には、上記マップ情報に記憶された緯度、経度情報をマ
ッピングすることにより移動経路を表示する。さらに、
カメラより取り入れ記憶した画情報を上記経路と対応づ
けて表示する。図16(a)は経路の表示例、同図
(b)は画情報の表示例で、経路(図中の太線)上の位
置P1〜P3における画情報が画1〜画3として時刻と
共にサムネイル表示されている。図16(b)には画情
報対応の認識テキストや対応する時刻の音情報を出力し
てもよい。このようにすれば、ユーザは移動経路上のこ
とを容易に想起できる。
【0068】次に、ブルートゥースをセンサとして用い
た時のシステム機能を述べる。図17はその説明図で、
ユーザが位置1701におり、ユーザのブルートゥース
で交信可能な距離rc内にブルートゥース機能を有する
PC1702、デジィタルTV1703、PC1704
が存在しているとする。このような時には、交信可能な
機器の一覧を表示装置に表示し、その中から1つの機器
をユーザが選択するとカメラからの入力映像に代わって
選択したブルートゥース機器の画面情報を画情報として
取り込むようにする。これにより、例えば本記憶システ
ムのユーザがPCの前に座ったりその近くにいる時に、
PC画面をカメラで撮影したPC画面の撮影映像でな
く、PC画面に表示されている画情報そのものを取り込
むことが可能となり、これを磁気ディスク装置に記憶す
ることでより鮮明な想起のための画情報を得ることがで
きる。なお、交信可能なブルートゥース機器が1つのみ
のとき、上記画情報の切り替えを自動的に行うようにし
てもよい。
【0069】次に磁気ディスク装置を多重化した構成を
説明する。本記憶システムは、冒頭で述べたようにユー
ザがウェアラブルで使用し、常時まわりの状況を記憶し
つつも必要なときに想起するという使い方をするもので
ある。しかもユーザの想起の欲求は待つ時間すら許容さ
れない、容赦のないものである。かつ、想起処理中に記
憶動作が中断して、必要な情報を取り損ねることもさけ
ねばならない。そのような状況下においては、記憶装置
にはごく短時間周期の記録と再生の繰り返し動作が要求
され、半導体メモリにはその動作は向いていない。磁気
ディスク装置においても、単体のドライブでアクセス速
度の速いものが向いているが、それでも記録と再生を同
時に行う場合に、処理が追いつかず映像のコマ落ちが生
じる場合がある。コマ落ちは必要な情報の欠落をまね
く。
【0070】この問題を解決するための構成法として、
磁気ディスク装置をRAID構成とした実施の形態を述
べる。RAID(Redundand Arrays of Independent Di
sks)は、複数の磁気ディスク装置にデータを分散して
記憶するシステムで、アクセスの高速化と信頼度の向上
をはかる技術として周知のものである。図18は、この
RAID構成を用いた記憶システムの構成例を示してお
り、3個のスロット1801〜1803へそれぞれ磁気
ディスク装置1804〜1806を装着できるようにな
っている。磁気ディスク装置1804〜1806の各々
はRAIDコントローラ1807を介してホスト装置の
内部バスに接続されており、このRAIDコントローラ
を介してデータの入出力が制御される。ホスト装置の他
の部分の構成は図2と同様である。また、磁気ディスク
装置1804〜1806の各々の内部構成も図3に示し
たものとする。
【0071】図19は、図15に示した構成で、外部ユ
ニット1510を、磁気ディスク装置をRAID構成と
した外部ユニット1900により置き換えた構成例であ
り、やはり3個のスロット1901〜1903に磁気デ
ィスク装置1904〜1906が装着可能な構成となっ
ていて、各磁気ディスク装置の入出力はRAIDコント
ローラ1907により制御される。外部ユニットとホス
ト装置との接続はケーブルでも無線インタフェースでも
よい。以上の図18、19において、3台の磁気ディス
ク装置をRAID0(フォルトトレランスなし)、RA
ID1(ミラーリング)、あるいはRAID5(分散デ
ータガーディング)等のRAIDレベルで構成すれば、
リード、ライトが頻繁に発生しても十分フォローできる
磁気ディスクシステムとすることができる。
【0072】さらに3台のRAIDシステムの構成法と
しては、磁気ディスク装置を複数の筐体に分散配置して
もよい。図20はその一構成例であって、センサ部を搭
載した外部ユニット2002に1つの磁気ディスク装置
2005が装着され、ホスト装置2001には2つの磁
気ディスク装置2003、2004が装着される。磁気
ディスク装置2003、2004の入出力はRAIDコ
ントローラ2006により制御され、また磁気ディスク
装置2005の入出力は外部インタフェース経由でやは
りRAIDコントローラ2006により制御される。ま
た図21は磁気ディスク装置分散配置の別の構成例で、
表示装置を搭載した外部ユニット2102と、センサ部
を搭載した外部ユニット2103と、ホスト装置210
2の各々に1台ずつの磁気ディスク装置2105、21
06、2104がそれぞれ装着される。各磁気ディスク
装置の入出力はRAIDコントローラ2107により制
御される。外部ユニット2102、2103とホスト装
置2101との接続は、ケーブルでも無線インタフェー
スでもよい。以上の図20、21の構成においても、3
台の磁気ディスク装置はRAID0、1、5などの構成
とすることで高速動作可能な磁気ディスク装置システム
とすることができるとともに、図20、21の構成では
複数の磁気ディスク装置が複数の筐体に分散されて配置
されることにより、外部からの衝撃にあってすべての磁
気ディスク装置が一度に故障してしまう確率を軽減する
ことができる。特にRAID1、5を構成している場合
には、1台の磁気ディスク装置が故障してもデータは障
害なく再生させることができ、信頼度の向上をはかれ
る。
【0073】図22は、3台の磁気ディスク装置を用い
たRAID構成(RAIDレベル1、5など)と1台の
磁気ディスク装置の場合の動作を比較したものである。
図22(a)はある映像データを想起(リード)すると
きのベンチマークデータを、図22(b)は記憶(ライ
ト)する場合のベンチマークデータをそれぞれ示してお
り、横軸は情報容量、縦軸は転送レートである。1台構
成時(△印)のときはアクセス情報量がほぼ10MBを
こえると転送レートはリード、ライトともほぼ15MB
/sec以上にはならず映像のコマ落ちが生じたが、3
台RAID構成(黒丸印)ではリード、ライトともに大
きな転送レートを実現しており、記憶と想起を同時に動
作させても映像のコマ落ちは生じなかった。このよう
に、RAID構成の適用によると記憶と想起を同時に行
ってもパフォーマンスの低下が発生しない他、磁気ディ
スク装置を分散配置すれば衝撃などで記憶システムの一
部が損傷しても記憶データを高い確率で保持できる利点
がある。
【0074】次に、以上に説明した記憶システムをネッ
トワークに接続することにより、情報のバックアップや
情報を多くの人や事業体が利用できるようにする事業化
モデルを説明する。図23は、本発明の記憶システムの
記憶情報を外部に吸い上げる装置の構成例をブロック図
で示したものである。この構成では、記憶システム23
01に設けられた接点2302と接続器2304の接点
2303とが、記憶システム2301を接続器2304
上へ置くと接続されるようになっており、これによって
記憶システム2301の記憶情報が接続器2304を介
してPC(パソコン)2305へ取り込まれる。PC2
305はネットワーク2306と接続されており、こう
して記憶システム2301の記憶情報がネットワーク上
で利用可能となる。またPCやネットワークのストレー
ジを利用して、記憶システムの記憶情報のバックアップ
を取ることが可能となる。これにより、記憶システムの
記憶可能な容量の制限があっても、PC等へバックアッ
プを取ることで利用時間の制限を緩和できる。また、接
続器2304に記憶システム内蔵電池への充電機能を持
たせれば、情報の吸い上げと内蔵電池充電を同時に行え
便利である。なお、図23では記憶システム2301を
接続器2304上に置くものとして説明したが、図1、
図15、図18〜21等で説明したように記憶システム
は複数のユニット(ホスト装置と外部ユニット)で構成
される場合もある。このときはそれら複数ユニットの内
の1つ、例えば磁気ディスク装置がホスト装置にある場
合にはホスト装置を、外部ユニットにある場合にはその
外部ユニットを接続器2304上に置くようにすればよ
い。また、図15Bで説明したように複数システムとベ
ース装置を無線接続した構成では、ベース装置を接続器
2304上に置くようにすればよい。また接続方法とし
ては接点経由としたが、これはケーブルとコネクタ、あ
るいはワイヤレス方式でもよい。
【0075】図24は、本発明による記憶システムを使
用した事業化モデルの例を示したものである。このシス
テムにはウェブサイトを提供する運用会社、ネットワー
クストレージを提供するサービス会社、広告を提供する
広告代理店が含まれている。ユーザが自分の記憶システ
ム2401のデータのバックアップをネットワークスト
レージに取りたい時、まずユーザのPC2402へその
データを移し、次にPC2402からバックアップ用の
ウェブサイト2403へアクセスし、自分用に設定され
ているネットワークストレージ2405へバックアップ
を取る。このときウェブサイトの運用会社2403は、
ネットワークストレージを管理するサービス会社240
5へ使用料を支払うが、その資金は広告代理店2404
より広告料として受け取る。広告代理店2404は広告
をウェブサイト2403を通じてユーザのPC2402
や、記憶システム2401に送る。この広告は、ユーザ
のPCや、記憶システムの想起画面上にバナー広告など
の形で表示され、ユーザの目に触れることとなる。な
お、この広告を送付するタイミングは、ユーザがバック
アップを取るためにウェブサイト2403と接続してい
る時である。
【0076】図25は、別の事業化モデルを示したもの
である。このシステムには、ウェブサイト運用会社、情
報編集のサービスを行う情報編集会社、及び広告代理店
が含まれている。ユーザが、記憶システム2501に記
憶した会議録などの編集を依頼したいときに、まずその
データをユーザPC2502へ移し、このPCから編集
依頼用のウェブサイト2503へアクセスし、情報編集
会社2505へ編集を依頼する。ウェブサイトの運用会
社2503は、情報編集会社2505へ運用料を支払う
が、その資金は広告代理店2504より広告料として受
け取る。広告代理店2504は広告をウェブサイト25
03を通じてユーザのPC2502や、記憶システム2
501に送る。この広告は、ユーザのPCや、記憶シス
テムの想起画面上にバナー広告などの形で表示され、ユ
ーザの目に触れることとなる。尚、この広告を送付する
タイミングは、ユーザが編集依頼をするためにウェブサ
イト2503と接続しているときである。
【0077】図26は、さらに別の事業化モデルの例を
示したものである。記憶システム2601のユーザが自
分の記憶データを販売したい時、まずその情報をPC2
602へ移し、次いでPC2602から情報販売用ウェ
ブサイト2603へアクセスし、情報販売会社2605
へ自分の情報を販売する。ウェブサイトの運用会社26
03は、情報の掲示等のみ行う。ウェブサイト上で一般
消費者2604が自分の欲しい情報を購入し、購入代金
は情報販売会社2605へ送られる。情報販売会社26
05は、得られた情報販売代金のうち、利益分を差し引
いた額を記憶システムのPC2602へ送付する。この
事業化モデルにより、ユーザが旅行中に記憶した景色や
歴史的遺産の映像のような、他の人と共有して価値ある
情報を販売するのが容易になる。
【0078】
【発明の効果】本発明によると、人間の記憶の補助を行
うウェアラブル機器として、センサ、メモリ、表示装置
を備え、ユーザが無意識な状態であっても情報を常に取
り込み、取り込んだ情報は映像、音声その他を認識処理
後格納(記憶)し、必要なときに容易に検索でき再生
(想起)できるものであり、かつ記憶装置の容量を圧迫
せず、また重要なデータの保護が万全であるような記憶
システムと、その記憶システムに関係したサービスの販
売方法を提供することが可能となる。さらに本発明によ
れば、記憶と想起を同時に行ってもパフォーマンスの低
下が発生しない他、衝撃などで記憶システムの一部が損
傷しても記憶データが高い確率で保持できる機器を提供
できる。またさらに本発明よれば、本発明の記憶システ
ムを活用することで事業化モデルを構成することが可能
となる。以上から、本発明の記憶システムにより、人間
の記憶の補助を行う機器を提供でき、かつ多様な人の記
憶を共有することも可能となり、情報化社会の進展に果
たす役割は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記憶システムの構成例を示す機能
ブロック図である。
【図2】図1に示した記憶システムのハードウェア構成
例を示すブロック図である。
【図3】磁気ディスク装置の内部構成を示すブロック図
である。
【図4】磁気ディスク装置の斜視図である。
【図5】センサ部の構成説明図である。
【図6】記憶処理を示すフローチャートである。
【図7】多重記録方法の説明図である。
【図8】保護記録方法の説明図である。
【図9】他の多重記録方法の説明図である。
【図10】想起処理を示すフローチャートである。
【図11】想起処理におけるガイド画面の例である。
【図12】想起処理ガイド画面でデータ検索を行ったと
きのガイド画面例である。
【図13】想起過程の表示画面例である。
【図14】磁気ディスク装置の情報管理処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】記憶システムのハードウェアの別の構成例を
示すブロック図である。
【図15B】複数の記憶システムを統合運用するシステ
ムの構成例である。
【図16】GPSを利用した移動経路及び風景の表示例
である。
【図17】ブルートゥース機器からの情報取り込み方法
の説明図である。
【図18】RAID構成の磁気ディスク装置を設けた記
憶システムのハードウェア構成例である。
【図19】RAID構成の磁気ディスク装置を設けた記
憶システムの別のハードウェア構成例である。
【図20】RAID構成の磁気ディスク装置を設けた記
憶システムの別のハードウェア構成例である。
【図21】RAID構成の磁気ディスク装置を設けた記
憶システムの別のハードウェア構成例である。
【図22】RAID構成の磁気ディスク装置を設けた記
憶システムの動作特性例である
【図23】磁気ディスク装置の記憶情報を外部に吸い上
げる装置の構成例を示す図である。
【図24】本発明による記憶システムを使用した事業化
モデルの例を示したものである。
【図25】本発明による記憶システムを使用した事業化
モデルの別の例である。
【図26】本発明による記憶システムを使用した事業化
モデルのさらに別の例である。
【符号の説明】
1 記憶過程 2 想起過程 3 情報収集部 4 記録コマンド 5 合成部 6 認識部 7 音・音声認識部 8 形状・色認識部 9 イベント認識部 10 認識辞書 11 重要度テーブル 12 記録制御部 13 情報記録部 14 記録制御情報テーブル 15 再生コマンド 14 再生情報表示部 16 読出・表示制御部 17 再生情報表示部 18 記録情報管理部 19 タイマ 201 ホスト装置 202 磁気ディスク装置 203 センサ 204 表示装置 205 操作器 1510、1900、2002、2102、2103
外部ユニット 2401、2501、2601 記憶システム 2403、2503、2603 ウェブサイト 2404、2504 広告代理店 2406 一般消費者 2405 ネットワークストレージ 2505 情報編集会社 2605 情報販売会社
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/28 G10L 3/00 551P H04N 5/76 561C 5/765 571Q 5/781 // G06T 7/00 300 (72)発明者 堀井 洋一 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 丸山 幸伸 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 星野 剛史 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 上船 貢記 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージ事業部内 (72)発明者 荒井 俊史 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 小田井 正樹 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 5B075 MM11 ND20 ND23 NR02 NR20 PP10 PP30 PQ02 UU40 5C052 AA01 AC08 DD04 5C053 FA14 FA23 HA29 HA30 LA01 LA20 5D015 KK02 LL05 LL12 5L096 AA02 FA00 HA07 JA11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク装置と、少なくとも映像情
    報収集のためのカメラ及び音情報収集のためのマイクを
    含むセンサ部と、このセンサ部から入力された入力情報
    の各々を各情報対応に定められた時間長で区切ってユニ
    ット化するユニット化手段と、このユニット化手段によ
    り区切られたユニット情報の各々についてその状態また
    は状態変化に対応したイベントを検出しかつ検出したイ
    ベントの内容を示すテキスト文を出力するイベント検出
    手段と、カメラ及びマイクからの映像情報及び音情報の
    前記ユニット情報ごとにその認識処理を行って認識結果
    をテキスト文として出力する映像・音認識手段と、前記
    イベント検出手段及び映像・音認識手段から出力された
    テキスト文及び前記イベント検出手段により検出された
    イベントに応じて当該ユニット情報に重要度を設定する
    重要度設定手段と、この重要度設定手段により設定され
    た重要度、前記イベント検出手段により検出されたイベ
    ントの有無を示すイベント情報、及び当該ユニット情報
    がセンサ部から入力された時刻を表す記録時刻を含むヘ
    ッダを前記ユニット情報に付して記録情報ユニットを生
    成する合成手段と、この合成手段により生成された記録
    情報ユニットをそのヘッダに含まれる重要度に応じた記
    録方式で磁気ディスク装置に格納する記録制御手段と、
    磁気ディスク装置に格納された記録情報を読み出して表
    示手段に表示する読出・表示制御手段とを備えたことを
    特徴とする記憶システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記憶システムにおいて、
    前記磁気ディスク装置に格納された記録情報ユニットの
    ヘッダが記録制御情報として格納される記録制御情報テ
    ーブルと、前記読出・表示制御部手段により読み出され
    表示された表示回数を記録情報ユニットごとにカウント
    するカウンタと、タイマと、このタイマからの割り込み
    で起動し、磁気ディスク装置に格納された記録情報ユニ
    ットの各々について前記記録時刻からの経過時間と前記
    カウンタの表示回数からその重要度を再評価し、さらに
    この再評価により重要度が変更された記録情報ユニット
    について前記記録制御情報テーブルの重要度を書き換え
    るとともに前記記録制御手段を制御して当該記録情報ユ
    ニットを変更後の重要度に対応した記録方式で記録する
    再評価手段と、前記タイマからの割り込みで起動して磁
    気ディスク装置の空き容量をしらべ、その空き容量が所
    定値以下となった時に前記記録情報ユニットのうちの重
    要度が最小でその記録時刻からの経過時間の長いものか
    ら順に、前記空き容量が前記所定値以上となるまで磁気
    ディスク装置から消去する記録消去手段とを備えたこと
    を特徴とする記憶システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記憶システムにおいて、
    タイマと、このタイマからの割り込みで起動し、磁気デ
    ィスク装置に格納された情報の各々についてその時点ま
    での所定時間内に前記イベント検出手段によりイベント
    が検出されているか否かをしらべ、前記所定時間内にイ
    ベントが検出されていない情報についてはセンサ部から
    の当該情報の入力情報量を低減するように制御する入力
    情報制御手段を備えたことを特徴とする記憶システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の内の1つに記載の記
    憶システムにおいて、前記重要度設定手段は、キーワー
    ドとその重要度を対にして格納した重要度テーブルを有
    し、前記イベント検出手段もしくは前記映像・音認識手
    段から出力されたテキスト文に前記重要度テーブルのキ
    ーワードが含まれているとき当該ユニット情報に前記キ
    ーワード対応の重要度を設定することを特徴とする記憶
    システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3の内の1つに記載の記
    憶システムにおいて、前記記録制御部は、重要度が第1
    所定値よりも高い記録情報ユニットを多重記録方式で磁
    気ディスク装置に格納し、第2所定値よりも低い記録情
    報ユニットはその情報量を減らして磁気ディスク装置に
    格納することを特徴とする記憶システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3の内の1つに記載の記
    憶システムにおいて、前記センサ部にGPSセンサを設
    けるとともに地図情報を格納したメモリまたは地図情報
    を外部より読み込む手段を設け、前記読出・表示制御手
    段は、前記GPSセンサにより取得した位置情報を地図
    上に落として移動経路を表示手段に表示する機能を備え
    たことを特徴とする記憶システム。
  7. 【請求項7】 請求項ないし3の内の1つに記載の記憶
    システムにおいて、前記センサ部にブルートゥスセンサ
    を設け、ブルートゥス機能を備えたブルートゥス機器と
    交信可能な時に当該ブルートゥス機器に表示されている
    表示情報をブルートゥス機能により入力情報として直接
    取り込めるようにしたことを特徴とする記憶システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし3の内の1つに記載の記
    憶システムにおいて、前記磁気ディスク装置は、RAI
    D構成された複数台の磁気ディスク装置から成ることを
    特徴とする記憶システム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし3の内の1つに記載の記
    憶システムにおいて、前記ユニット化手段、前記イベン
    ト検出手段及び前記映像・音認識手段を含むホスト装置
    と、このホスト装置とは別筐体に収納された1又は複数
    の外部ユニットとに分割して構成したことを特徴とする
    記憶システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のうちの1つに記載
    の記憶システムに記憶された情報の蓄積もしくは編集を
    当該記憶システムのユーザのネットワークを介しての依
    頼により行い、広告代理店からの広告をネットワーク経
    由で当該ユーザに送って表示手段に表示し、その広告料
    を前記情報の蓄積もしくは編集の対価として受け取るよ
    うにしたサービスの販売方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のうちの1つに記載
    の記憶システムに記憶された情報の第3者へのネットワ
    ーク経由での販売を、当該記憶システムのユーザのネッ
    トワークを介しての依頼により行い、前記第3者の支払
    う購入代金の一部を販売サービス代行の対価として受け
    取るようにしたサービスの販売方法。
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