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JP2003347958A - 高周波スイッチ - Google Patents

高周波スイッチ

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Publication number
JP2003347958A
JP2003347958A JP2003163652A JP2003163652A JP2003347958A JP 2003347958 A JP2003347958 A JP 2003347958A JP 2003163652 A JP2003163652 A JP 2003163652A JP 2003163652 A JP2003163652 A JP 2003163652A JP 2003347958 A JP2003347958 A JP 2003347958A
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Japan
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port
switching elements
transmission
frequency switch
main switching
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JP2003163652A
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Mitsuhide Katou
充英 加藤
Jun Sasaki
純 佐々木
Harufumi Bandai
治文 萬代
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デュプレクスモードに対応可能な高周波スイ
ッチを提供する。 【解決方法】 高周波スイッチ21は、概略、10個の
主スイッチング素子22〜31と、送信側パス回路40
と、デュプレクサ35の受信側フィルタ36および送信
側フィルタ37と、シャント接続された補助スイッチン
グ素子65〜70等で構成されている。主スイッチング
素子22〜31には、相互にON/OFF制御の同期が
取り易いGaAsスイッチ(MOS FETトランジス
タ)が使用される。例えば、送受信用ポートRx,Tx
を同時に、アンテナ用ポートANT1に繋げる場合に
は、主スイッチング素子24,27と送信側パス回路4
0のスイッチング素子41と補助スイッチング素子7
0,65,66,68の全部もしくは一部を同時にON
状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波スイッチ、
特に、携帯電話などの移動体通信機器等に組み込まれて
用いられる高周波スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アンテナダイバシティに対応
した高周波スイッチとして、図15に示すものが知られ
ている。この高周波スイッチ1は、6個のスイッチング
素子2〜7を備えている。高周波スイッチ1の送信用ポ
ートTxは、スイッチング素子6を介してアンテナ用ポ
ートANT1に電気的に接続されるとともに、スイッチ
ング素子7を介して外部接続用ポートEXT1に電気的
に接続されている。同様に、受信用ポートRxは、スイ
ッチング素子2,3,4,5を介してそれぞれ、アンテ
ナ用ポートANT2、外部接続用ポートEXT2、アン
テナ用ポートANT1および外部接続用ポートEXT1
に電気的に接続されている。アンテナ用ポートANT
1,ANT2はそれぞれ、アンテナ素子10,11に電
気的に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、この高周波ス
イッチ1は、スイッチング素子2〜7をそれぞれON/
OFFすることにより、送信用ポートTxがアンテナ用
ポートANT1又は外部接続用ポートEXT1に接続さ
れたり、受信用ポートRxがアンテナ用ポートANT
1,ANT2又は外部接続用ポートEXT1,EXT2
に接続されたりする。しかし、従来の高周波スイッチ1
は、TDMA方式のシステムに用いるため、アンテナ用
ポートANT1,ANT2又は外部接続用ポートEXT
1,EXT2と、送受信用ポートTx,Rxとの間を接
続する場合、いずれか一つの信号伝送経路しか繋がらな
い構成、いわゆるシングルモード構成になっていた。こ
のため、従来の高周波スイッチ1は、送信用ポートTx
および受信用ポートRxの両方が、同時に、アンテナ用
ポートANT1,ANT2や外部接続用ポートEXT
1,EXT2に接続するデュプレクス(送受同時通信)
モードには対応することができなかった。
【0004】また、近年、特に注目を集めているPDC
(Personal Digital Cellula
r)のパケット通信では、受信時のデータ量が膨大にな
ることが予想される。従って、受信時の伝送量アップの
ために、送信と同時に受信も行なう、デュプレクス(送
受同時通信)モードで携帯電話を動作させる必要があ
る。しかしながら、前述のように、従来の高周波スイッ
チ1はいずれか一つの信号伝送経路しか繋がらない構成
になっているため、同時に二つの信号伝送経路を繋げる
必要があるデュプレクスモードに対応することができな
かった。
【0005】そこで、本発明の目的は、デュプレクスモ
ードに対応可能な高周波スイッチを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、本発明に係る高周波スイッチは、(a)送信用
ポートおよび受信用ポートと、(b)アンテナ用ポート
および外部接続用ポートのうち少なくともいずれか一つ
のポートと、(c)送信用ポートおよび受信用ポート
と、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少
なくともいずれか一つのポートとの間に接続された複数
の主スイッチング素子と、(d)送信用ポートと複数の
主スイッチング素子との間に接続され、二つの送信信号
伝送経路を切り替えるための送信側パス回路と、(e)
受信用ポートおよび送信用ポートの少なくともいずれか
一つのポートに接続されたフィルタとを備え、(f)複
数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの主スイ
ッチング素子のON/OFFと、送信側パス回路の信号
伝送経路の切替えタイミングとを同期させたこと、を特
徴とする。
【0007】また、本発明に係る高周波スイッチは、
(g)送信用ポートおよび受信用ポートと、(h)アン
テナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくとも
いずれか一つのポートと、(i)送信用ポートおよび受
信用ポートと、アンテナ用ポートおよび外部接続用ポー
トのうち少なくともいずれか一つのポートとの間に接続
された複数の主スイッチング素子と、(j)受信用ポー
トおよび送信用ポートの少なくともいずれか一つのポー
トに接続されたフィルタとを備え、(k)複数の主スイ
ッチング素子のうち少なくとも二つの主スイッチング素
子のON/OFFを同期させ、該少なくとも二つの主ス
イッチング素子を同時にON状態にし、送信用ポートお
よび受信用ポートをアンテナ用ポートおよび外部接続用
ポートの少なくとも一つのポートに同時に接続させる構
成を有していること、を特徴とする。
【0008】ここに、フィルタはデュプレクサを含み、
受信用ポート、もしくは、送信側パス回路と複数のスイ
ッチング素子との間、もしくは、送信用ポートと複数の
主スイッチング素子との間に接続される。
【0009】以上の構成により、送信用ポートおよび受
信用ポートがアンテナ用ポートや外部接続用ポートに同
時に接続可能となり、デュプレクス(送受同時通信)モ
ードに対応可能な高周波スイッチが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高周波スイッ
チの実施の形態について添付の図面を参照して説明す
る。
【0011】図1に示すように、アンテナダイバシティ
に対応した高周波スイッチ21は、概略、10個の主ス
イッチング素子22〜31と、送信側パス回路40と、
カプラ45と、ローパスフィルタ50と、シャント接続
された補助スイッチング素子65〜70等で構成されて
いる。
【0012】主スイッチング素子22〜31には、相互
にON/OFF制御の同期が取り易いGaAsスイッチ
(MOS FETトランジスタ)が使用される。主スイ
ッチング素子22の一端はアンテナ用ポートANT2に
接続され、主スイッチング素子23の一端は外部接続用
ポートEXT2に接続され、主スイッチング素子24の
一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイッ
チング素子25の一端はローパスフィルタ50を介して
外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイッ
チング素子22〜25のそれぞれの他端は受信用ポート
Rxに接続されている。
【0013】主スイッチング素子26の一端はアンテナ
用ポートANT2に接続され、主スイッチング素子27
の一端はアンテナ用ポートANT1に接続され、主スイ
ッチング素子28の一端はローパスフィルタ50を介し
て外部接続用ポートEXT1に接続されている。主スイ
ッチング素子26〜28のそれぞれの他端は、デュプレ
クサ用ポートDUP1に接続されている。
【0014】主スイッチング素子29の一端はローパス
フィルタ50を介して外部接続用ポートEXT1に接続
され、主スイッチング素子30の一端はアンテナ用ポー
トANT1に接続され、主スイッチング素子31の一端
はアンテナ用ポートANT2に接続されている。主スイ
ッチング素子29〜31のそれぞれの他端は、送信側パ
ス回路40およびカプラ45を介して送信用ポートTx
に接続されている。
【0015】ポートANT1,ANT2,EXT1,E
XT2と主スイッチング素子22〜31との間などに
は、それぞれ補助スイッチング素子65〜70とコンデ
ンサ素子C1〜C6の直列回路がシャント接続されてい
る。補助スイッチング素子65〜70は、それぞれシャ
ント接続している信号伝送経路に接続されている主スイ
ッチング素子22〜31や送信側パス回路40のスイッ
チング素子41,42に連動して動作する。そして、こ
れらのシャント接続直列回路は、主スイッチング素子2
2〜31等のOFF時の負荷変動を防止するとともに、
アイソレーション特性の劣化を防止する。
【0016】受信用ポートRxには、別部品のデュプレ
クサ35の受信側フィルタ36が接続され、デュプレク
サ用ポートDUP1とDUP2の間には、デュプレクサ
35の送信側フィルタ37が接続される。なお、1個の
デュプレクサ35を使用する替わりに、2個のフィルタ
を組み合わせて使用してもよい。
【0017】送信側パス回路40は、二つのスイッチン
グ素子41,42をL字形に接続したものである。スイ
ッチング素子41の一端はデュプレクサ用ポートDUP
2に接続され、スイッチング素子42の一端は主スイッ
チング素子29〜31に接続されている。スイッチング
素子41,42のそれぞれの他端は、カプラ45を介し
て送信用ポートTxに接続されている。この送信側パス
回路40は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統
とデュプレクスモード系統の2系統に分けて使用するた
めに用いる。
【0018】すなわち、後で詳細に説明するように、ス
イッチング素子41をOFF、スイッチング素子42を
ONにすることにより、送信信号伝送経路はシングルモ
ード系統になる。この場合、高周波スイッチ21はシン
グルモード構成、言い換えると、送受信用ポートTx,
Rxはアンテナ用ポートANT1,ANT2や外部接続
用ポートEXT1,EXT2と一つの信号伝送経路しか
繋がらないようにして用いる。この場合、送信信号はデ
ュプレクサの送信フィルタを通過しないために送信時の
損失を抑えることができる。一方、スイッチング素子4
1をON、スイッチング素子42をOFFにすることに
より、送信信号伝送経路はデュプレクスモード系統にな
る。この場合、高周波スイッチ21はデュプレクスモー
ド構成、言い換えると、送信用ポートTxおよび受信用
ポートRxの両方が、同時に、アンテナ用ポートANT
1,ANT2や外部接続用ポートEXT1,EXT2の
いずれかに接続する構成になる。
【0019】カプラ45は、主線路46と、この主線路
46に電磁結合している副線路47とで構成されてい
る。主線路46は送信用ポートTxと送信側パス回路4
0との間に接続されている。副線路47の一端はポート
Pを介して抵抗Rで終端され、他端はコンデンサC8お
よび2個のショットキーダイオードD1,D2を介して
検出用ポートDETに接続されている。
【0020】カプラ45とショットキーダイオードD
1,D2等は、送信電力増幅器への電力フィードバック
のための電力量検出回路を構成している。つまり、カプ
ラ45の主線路46には、送信電力増幅器(図示せず)
から出力された送信信号が送信用ポートTxを介して伝
送される。副線路47は、主線路46に伝送されてきた
送信信号に結合して、それに比例する出力(送信信号の
−10〜−20dBcの電力)を取り出し、検出用ポー
トDETを介して自動利得制御回路(図示せず)に供給
する。自動利得制御回路は、副線路47から取り出され
た前記出力をモニタすると共に、送信電力増幅器のゲイ
ンを制御する。
【0021】ローパスフィルタ50は、主スイッチング
素子28と外部接続用ポートEXT1との間に接続され
ている。なお、このローパスフィルタ50は必ずしも必
要なものではなく、仕様によっては省略してもよい。ま
た、ローパスフィルタは、外部接続用ポートEXT2や
アンテナ用ポートANT1,ANT2と、主スイッチン
グ素子23,27,22との間にもそれぞれ接続しても
よい。
【0022】受信側位相補正回路81は、受信用ポート
Rxと主スイッチング素子22〜25との間に接続され
ている。送信側位相補正回路82は、送信用ポートTx
(より具体的には、デュプレクサ用ポートDUP1)と
主スイッチング素子26〜28との間に接続されてい
る。位相補正回路81,82は、伝送線路からなる分布
定数型回路や、インダクタおよびコンデンサを組み合わ
せてなる集中定数型回路、あるいは、ディレイラインな
どにて構成されている。さらに、位相補正回路を、図1
のbの位置に適宜設けてもよい。
【0023】次に、この高周波スイッチ21を用いての
送受信について説明する。この高周波スイッチ21は、
図1に示すように、アンテナ用ポートANT1,ANT
2にそれぞれメインアンテナ素子60およびサブアンテ
ナ(内蔵アンテナ)素子61が接続され、外部接続用ポ
ートEXT1,EXT2にそれぞれデータ伝送装置(図
示せず)などが接続される。一方、高周波スイッチ21
の受信用ポートRxには、PDC1500(パケット)
の受信回路(図示せず)がデュプレクサ35の受信側フ
ィルタ36を介して接続され、送信用ポートTxにはP
DC1500(パケット)の送信回路(図示せず)が接
続される。
【0024】この高周波スイッチ21は、スイッチング
素子22〜31,41,42等のON/OFF制御によ
り、表1に示すように、シングルモードが7モード、デ
ュプレクスモードが6モードの合計13モードの信号伝
送経路を有している。なお、図15に示した従来の高周
波スイッチ1は、表1のシングルモード1,3,4,
5,6,7の合計6モードの信号伝送経路しか得られな
い。
【0025】
【表1】
【0026】図2は、シングルモード1、すなわち、送
信用ポートTxとアンテナ用ポートANT1のみを繋げ
た場合の信号伝送経路を示すものである(図2の太線参
照)。この場合は、主スイッチング素子30と送信側パ
ス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチング
素子69,65,66,68の全部もしくは一部をON
状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態にす
る。基本的には、使用していないポートの補助スイッチ
ング素子をON状態にする。スイッチング素子41をO
FF状態にすれば、信号はデュプレクサ用ポートDUP
2の方に流れないと考えられるが、実際は、デュプレク
サ用ポートDUP2の方に流れてしまう。そこで、補助
スイッチング素子69,65,66,68をON状態に
しておく。これにより、スイッチング素子41をOFF
状態にすることによるオープンと、補助スイッチング素
子69,65,66,68をON状態にすることによる
シャント接続との組み合わせで、確実にデュプレクサ用
ポートDUP2への信号の流れを防止する。ただし、必
ずしも全部の補助スイッチング素子69,65,66,
68をON状態にしなくてもよい。なお、図2におい
て、位相補正回路81,82は省略されている。以下、
図3〜図14においても同様である。
【0027】また、図3は、シングルモード2、すなわ
ち、送信用ポートTxとアンテナ用ポートANT2のみ
を繋げた場合の信号伝送経路を示すものである(図3の
太線参照)。この場合、主スイッチング素子31と送信
側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッチ
ング素子69,66,67,68の全部もしくは一部を
ON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態に
する。
【0028】さらに、図4は、シングルモード3、すな
わち、送信用ポートTxと外部接続用ポートEXT1の
みを繋げた場合の信号伝送経路を示すものである(図4
の太線参照)。この場合、主スイッチング素子29と送
信側パス回路40のスイッチング素子42と補助スイッ
チング素子69,65,66,67の全部もしくは一部
をON状態にし、残りのスイッチング素子をOFF状態
にする。
【0029】以上のように、シングルモード1〜3の送
信の際(言い換えると、パケット通信をしないとき)に
は、送信側パス回路40のスイッチング素子41,42
をON/OFF制御して送信信号伝送経路をシングルモ
ード系統にする。これにより、送信信号がデュプレクサ
35の送信側フィルタ37を通らないようにすることが
でき、送信時の損失を抑えることができる。この結果、
送信電力増幅器の消費電力を抑え、携帯電話の通話時間
を長くすることができる。
【0030】図5は、シングルモード4、すなわち、受
信用ポートRxとアンテナ用ポートANT1のみを繋げ
た場合の信号伝送経路を示すものである(図5の太線参
照)。この場合は、主スイッチング素子24と補助スイ
ッチング素子69,70,65,66,68の全部もし
くは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子をO
FF状態にする。
【0031】また、図6は、シングルモード5、すなわ
ち、受信用ポートRxとアンテナ用ポートANT2のみ
を繋げた場合の信号伝送経路を示すものである(図6の
太線参照)。この場合、主スイッチング素子22と補助
スイッチング素子69,70,66,67,68の全部
もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素子
をOFF状態にする。
【0032】さらに、図7は、シングルモード6、すな
わち、受信用ポートRxと外部接続用ポートEXT1の
みを繋げた場合の信号伝送経路を示すものである(図7
の太線参照)。この場合、主スイッチング素子25と補
助スイッチング素子69,70,65,66,67の全
部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素
子をOFF状態にする。
【0033】さらに、図8は、シングルモード7、すな
わち、受信用ポートRxと外部接続用ポートEXT2の
みを繋げた場合の信号伝送経路を示すものである(図8
の太線参照)。この場合、主スイッチング素子23と補
助スイッチング素子69,70,65,67,68の全
部もしくは一部をON状態にし、残りのスイッチング素
子をOFF状態にする。
【0034】図9は、デュプレクスモード1、すなわ
ち、送受信用ポートRx,Txを同時に、アンテナ用ポ
ートANT1に繋げた場合の信号伝送経路を示すもので
ある(図9の太線参照)。この場合、主スイッチング素
子24,27と送信側パス回路40のスイッチング素子
41と補助スイッチング素子70,65,66,68の
全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイッ
チング素子をOFF状態にする。
【0035】図10は、デュプレクスモード2、すなわ
ち、受信用ポートRxをアンテナ用ポートANT2に繋
げると同時に、送信用ポートTxをアンテナ用ポートA
NT1に繋げた場合の信号伝送経路を示すものである
(図10の太線参照)。この場合、主スイッチング素子
22,27と送信側パス回路40のスイッチング素子4
1と補助スイッチング素子70,66,68の全部もし
くは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素
子をOFF状態にする。この場合、受信用ポートRxと
送信用ポートTxはそれぞれ別のアンテナ用ポートAN
T2,ANT1に繋がっているため、Tx−Rx間のア
イソレーションとして、15〜20dB程度ある空中の
アイソレーションを使用可能である。このとき、デュプ
レクサ35のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)
特性を補助することが可能となり、デュプレクサ35と
して、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能
となる。
【0036】図11は、デュプレクスモード3、すなわ
ち、受信用ポートRxをアンテナ用ポートANT1に繋
げると同時に、送信用ポートTxをアンテナ用ポートA
NT2に繋げた場合の信号伝送経路を示すものである
(図11の太線参照)。この場合、主スイッチング素子
24,26と送信側パス回路40のスイッチング素子4
1と補助スイッチング素子70,66,68の全部もし
くは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素
子をOFF状態にする。この場合、受信用ポートRxと
送信用ポートTxはそれぞれ別のアンテナ用ポートAN
T1,ANT2に繋がっているため、Tx−Rx間のア
イソレーションとして、15〜20dB程度ある空中の
アイソレーションを使用可能である。このとき、デュプ
レクサ35のTx−Rx間のアイソレーション(減衰)
特性を補助することが可能となり、デュプレクサ35と
して、より損失の小さいフィルタ36,37を使用可能
となる。
【0037】図12は、デュプレクスモード4、すなわ
ち、送受信用ポートRx,Txを同時に、アンテナ用ポ
ートANT2に繋げた場合の信号伝送経路を示すもので
ある(図12の太線参照)。この場合、主スイッチング
素子22,26と送信側パス回路40のスイッチング素
子41と補助スイッチング素子70,66,67,68
の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイ
ッチング素子をOFF状態にする。
【0038】図13は、デュプレクスモード5、すなわ
ち、送受信用ポートRx,Txを同時に、外部接続用ポ
ートEXT1に繋げた場合の信号伝送経路を示すもので
ある(図13の太線参照)。この場合、主スイッチング
素子25,28と送信側パス回路40のスイッチング素
子41と補助スイッチング素子70,65,66,67
の全部もしくは一部を同時にON状態にし、残りのスイ
ッチング素子をOFF状態にする。
【0039】図14は、デュプレクスモード6、すなわ
ち、受信用ポートRxを外部接続用ポートEXT2に繋
げると同時に、送信用ポートTxを外部接続用ポートE
XT1に繋げた場合の信号伝送経路を示すものである
(図14の太線参照)。この場合、主スイッチング素子
23,28と送信側パス回路40のスイッチング素子4
1と補助スイッチング素子70,65,67の全部もし
くは一部を同時にON状態にし、残りのスイッチング素
子をOFF状態にする。
【0040】以上のように、デュプレクスモード1〜6
は、主スイッチング素子22〜31などをON/OFF
制御することにより、送信用ポートTxおよび受信用ポ
ートRxを、アンテナ用ポートANT1,ANT2や外
部接続用ポートEXT1,EXT2(同一ポートであっ
てもよい)に同時に接続することができる。この結果、
デュプレクスモードに対応可能な高周波スイッチ21を
得ることができる。
【0041】さらに、図10に示したデュプレクスモー
ド2および図11に示したデュプレクスモード3のよう
に接続した場合には、アンテナ素子60,61を介して
相手側帯域(送信信号にとっては受信信号帯域、受信信
号にとっては送信信号帯域)が妨害波となるが、10〜
15dB程度の空中のアイソレーションにより、ある程
度の減衰量を確保することができる。この減衰量の分だ
け、デュプレクサ35の減衰特性を軽減することがで
き、デュプレクサ35の損失を改善することができる。
そして、図10に示したデュプレクスモード2のように
接続した場合にも、同様の作用効果が得られる。
【0042】なお、本発明に係る高周波スイッチは前記
実施形態に限定するものではなく、その要旨の範囲内で
種々に変更することができる。例えば、図1に示した高
周波スイッチ21において、シャント接続された補助ス
イッチング素子65〜70やコンデンサC1〜C6、あ
るいは、カプラ45やローパスフィルタ50などを省い
たものであってもよい。逆に、デュプレクサ35や抵抗
Rを内蔵した高周波スイッチであってもよい。
【0043】また、本発明に係る高周波スイッチは、複
数の絶縁体層と、ローパスフィルタ50のコンデンサ導
体やコイル導体、あるいは、カプラ45の主線路46や
副線路47の導体などを積層して構成した積層体の表面
に、送信用ポートTxや受信用ポートRxなどの各ポー
トを設けるとともに、主スイッチング素子22〜31の
GaAsスイッチを搭載することにより、積層構造のも
のを得ることができる。また、GaAsスイッチは複数
の制御用端子を備えており、これらを制御するためのI
Cを搭載してもよい。この場合、この制御用ICの入力
は、簡略化された制御信号群ですむようになる。
【0044】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、送信用ポートおよび受信用ポートを、アンテナ
用ポートや外部接続用ポートに同時に接続することがで
きる。この結果、デュプレクスモードに対応可能な高周
波スイッチを得ることができる。さらに、送信側パス回
路は、送信信号伝送経路を、シングルモード系統とデュ
プレクスモード系統の2系統に分ける機能を有する。そ
して、シングルモードの送信の際(言い換えると、パケ
ット通信をしないとき)には、送信信号がデュプレクサ
の送信側フィルタを通らないようにして、送信時の損失
を抑えることができる。これにより、送信時の電力増幅
器のゲインを抑えることができ、消費電流を低減するこ
とが可能となり、電池の使用量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波スイッチの一実施形態を示
す電気回路図。
【図2】図1に示した高周波スイッチの動作を説明する
ための電気回路図。
【図3】図1に示した高周波スイッチの別の動作を説明
するための電気回路図。
【図4】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図5】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図6】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図7】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図8】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図9】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動作
を説明するための電気回路図。
【図10】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動
作を説明するための電気回路図。
【図11】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動
作を説明するための電気回路図。
【図12】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動
作を説明するための電気回路図。
【図13】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動
作を説明するための電気回路図。
【図14】図1に示した高周波スイッチのさらに別の動
作を説明するための電気回路図。
【図15】従来の高周波スイッチを示す電気回路図。
【符号の説明】
21…高周波スイッチ 22〜31…主スイッチング素子 35…デュプレクサ 36…受信側フィルタ 37…送信側フィルタ 40…送信側パス回路 41,42…スイッチング素子 Rx…受信用ポート Tx…送信用ポート ANT1,ANT2…アンテナ用ポート EXT1,EXT2…外部接続用ポート
フロントページの続き (72)発明者 萬代 治文 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5K011 BA03 DA02 DA21 DA27 FA01 GA05 GA06 JA01 KA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信用ポートおよび受信用ポートと、 アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なく
    ともいずれか一つのポートと、 前記送信用ポートおよび受信用ポートと、前記アンテナ
    用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいず
    れか一つのポートとの間に接続された複数の主スイッチ
    ング素子と、 前記送信用ポートと前記複数の主スイッチング素子との
    間に接続され、二つの送信信号伝送経路を切り替えるた
    めの送信側パス回路と、 前記受信用ポートおよび前記送信用ポートの少なくとも
    いずれか一つのポートに接続されたフィルタとを備え、 前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの
    主スイッチング素子のON/OFFと、前記送信側パス
    回路の信号伝送経路の切替えタイミングとを同期させた
    こと、 を特徴とする高周波スイッチ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタは、前記受信用ポート、も
    しくは、前記送信側パス回路と前記複数のスイッチング
    素子との間の少なくともいずれかに接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の高周波スイッチ。
  3. 【請求項3】 送信用ポートおよび受信用ポートと、 アンテナ用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なく
    ともいずれか一つのポートと、 前記送信用ポートおよび受信用ポートと、前記アンテナ
    用ポートおよび外部接続用ポートのうち少なくともいず
    れか一つのポートとの間に接続された複数の主スイッチ
    ング素子と、 前記受信用ポートおよび前記送信用ポートの少なくとも
    いずれか一つのポートに接続されたフィルタとを備え、 前記複数の主スイッチング素子のうち少なくとも二つの
    主スイッチング素子のON/OFFを同期させ、該少な
    くとも二つの主スイッチング素子を同時にON状態に
    し、前記送信用ポートおよび受信用ポートを前記アンテ
    ナ用ポートおよび外部接続用ポートの少なくとも一つの
    ポートに同時に接続させる構成を有していること、 を特徴とする高周波スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタは、前記受信用ポート、も
    しくは、前記送信用ポートと前記複数のスイッチング素
    子との間の少なくともいずれかに接続されていることを
    特徴とする請求項3に記載の高周波スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタはデュプレクサを含むこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の高
    周波スイッチ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006060974A1 (de) * 2004-12-04 2006-06-15 Conti Temic Microelectronic Gmbh Sendevorrichtung für mehrere zueinander parallele, unabhängig voneinander über je eine Zuleitung versorgbare Antennen

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WO2006060974A1 (de) * 2004-12-04 2006-06-15 Conti Temic Microelectronic Gmbh Sendevorrichtung für mehrere zueinander parallele, unabhängig voneinander über je eine Zuleitung versorgbare Antennen

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