JP2003347168A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサ及びその製造方法Info
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- JP2003347168A JP2003347168A JP2003062001A JP2003062001A JP2003347168A JP 2003347168 A JP2003347168 A JP 2003347168A JP 2003062001 A JP2003062001 A JP 2003062001A JP 2003062001 A JP2003062001 A JP 2003062001A JP 2003347168 A JP2003347168 A JP 2003347168A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 陽極に用いる金属電極の表面にその金属酸化
物からなる誘電体層が形成された固体電解コンデンサに
おいて、高周波領域での等価直列抵抗を低下させ、十分
な高周波特性をもつ固体電解コンデンサが得られるよう
にする。 【解決手段】 陽極に用いる金属電極の表面にその金属
酸化物からなる誘電体層が形成された固体電解コンデン
サにおいて、上記の金属酸化物からなる誘電体層の上に
炭素を積層させるようにした。
物からなる誘電体層が形成された固体電解コンデンサに
おいて、高周波領域での等価直列抵抗を低下させ、十分
な高周波特性をもつ固体電解コンデンサが得られるよう
にする。 【解決手段】 陽極に用いる金属電極の表面にその金属
酸化物からなる誘電体層が形成された固体電解コンデン
サにおいて、上記の金属酸化物からなる誘電体層の上に
炭素を積層させるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陽極に用いる金
属電極の表面にその金属酸化物からなる誘電体層が形成
された固体電解コンデンサ及びその製造方法に係り、特
に、高周波領域での等価直列抵抗が小さい固体電解コン
デンサが得られるようにした点に特徴を有するものであ
る。
属電極の表面にその金属酸化物からなる誘電体層が形成
された固体電解コンデンサ及びその製造方法に係り、特
に、高周波領域での等価直列抵抗が小さい固体電解コン
デンサが得られるようにした点に特徴を有するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等に用い
るCPUが高性能化し、これに伴い、高周波領域での等
価直列抵抗が小さくて高周波特性に優れると共に、高容
量のコンデンサが要望されている。
るCPUが高性能化し、これに伴い、高周波領域での等
価直列抵抗が小さくて高周波特性に優れると共に、高容
量のコンデンサが要望されている。
【0003】ここで、高周波特性に優れたコンデンサと
しては、フィルム,マイカ,セラミックス等のコンデン
サが知られているが、これらのコンデンサは一般に静電
容量が低く、高い容量を得るためには、その大きさが大
きくなると共に、コストも高く付くという問題があっ
た。
しては、フィルム,マイカ,セラミックス等のコンデン
サが知られているが、これらのコンデンサは一般に静電
容量が低く、高い容量を得るためには、その大きさが大
きくなると共に、コストも高く付くという問題があっ
た。
【0004】そして、近年においては、高容量のコンデ
ンサとして電解コンデンサが開発され、このような電解
コンデンサとしては、電解質として、電解液を用いるタ
イプと、固体電解質を用いるタイプの2種類が知られて
いる。
ンサとして電解コンデンサが開発され、このような電解
コンデンサとしては、電解質として、電解液を用いるタ
イプと、固体電解質を用いるタイプの2種類が知られて
いる。
【0005】ここで、電解液を用いる電解コンデンサの
場合、イオン伝導によるため高周波領域での等価直列抵
抗が大きいという問題があり、このため高周波特性が要
求される場合には、固体を用いた固体電解コンデンサが
利用されている。
場合、イオン伝導によるため高周波領域での等価直列抵
抗が大きいという問題があり、このため高周波特性が要
求される場合には、固体を用いた固体電解コンデンサが
利用されている。
【0006】そして、このような固体電解コンデンサと
しては、特開昭63−173313号公報に示されてい
るように、陽極に用いるアルミニウムやタンタルを陽極
酸化させて、その表面にこれらの金属酸化物からなる誘
電体層を形成し、この誘電体層の上にポリピロールやポ
リチオフェン等の導電性高分子を化学重合又は電解重合
により形成したものが提案されている。
しては、特開昭63−173313号公報に示されてい
るように、陽極に用いるアルミニウムやタンタルを陽極
酸化させて、その表面にこれらの金属酸化物からなる誘
電体層を形成し、この誘電体層の上にポリピロールやポ
リチオフェン等の導電性高分子を化学重合又は電解重合
により形成したものが提案されている。
【0007】しかし、このようにポリピロールやポリチ
オフェン等の導電性高分子の場合、その導電性が半導体
程度であり、例えば、ポリピロールの場合は102 S/
cmであるため、高周波領域での等価直列抵抗が高くな
り、十分な高周波特性が得られないという問題があっ
た。
オフェン等の導電性高分子の場合、その導電性が半導体
程度であり、例えば、ポリピロールの場合は102 S/
cmであるため、高周波領域での等価直列抵抗が高くな
り、十分な高周波特性が得られないという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、陽極に用
いる金属電極の表面にその金属酸化物からなる誘電体層
が形成された固体電解コンデンサにおける上記のような
問題を解決することを課題とするものであり、高周波領
域での等価直列抵抗を低下させ、十分な高周波特性をも
つ固体電解コンデンサが得られるようにすることを課題
とするものである。
いる金属電極の表面にその金属酸化物からなる誘電体層
が形成された固体電解コンデンサにおける上記のような
問題を解決することを課題とするものであり、高周波領
域での等価直列抵抗を低下させ、十分な高周波特性をも
つ固体電解コンデンサが得られるようにすることを課題
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明における固体電
解コンデンサにおいては、上記のような課題を解決する
ため、陽極に用いる金属電極の表面にその金属酸化物か
らなる誘電体層を形成し、この金属酸化物からなる誘電
体層の上に炭素を積層させるようにしたのである。
解コンデンサにおいては、上記のような課題を解決する
ため、陽極に用いる金属電極の表面にその金属酸化物か
らなる誘電体層を形成し、この金属酸化物からなる誘電
体層の上に炭素を積層させるようにしたのである。
【0010】そして、この発明における固体電解コンデ
ンサのように、金属酸化物からなる誘電体層の上に炭素
を積層させると、電荷の移動速度が従来の導電性高分子
を用いた場合に比べて増加し、高周波領域での等価直列
抵抗が低下して、十分な高周波特性をもつ固体電解コン
デンサが得られるようになる。
ンサのように、金属酸化物からなる誘電体層の上に炭素
を積層させると、電荷の移動速度が従来の導電性高分子
を用いた場合に比べて増加し、高周波領域での等価直列
抵抗が低下して、十分な高周波特性をもつ固体電解コン
デンサが得られるようになる。
【0011】ここで、金属を用いた金属電極の表面に上
記の金属の酸化物からなる誘電体層を形成するにあたっ
ては、上記の金属電極を陽極酸化させて形成することが
できる。
記の金属の酸化物からなる誘電体層を形成するにあたっ
ては、上記の金属電極を陽極酸化させて形成することが
できる。
【0012】また、上記の陽極に用いる金属としては、
弁作用金属であるアルミニウム、タンタル、ニオブ、チ
タン及びこれらの合金を用いることができ、特に、安価
で、安定した誘電体特性を示すアルミニウムを用いるこ
とが好ましい。
弁作用金属であるアルミニウム、タンタル、ニオブ、チ
タン及びこれらの合金を用いることができ、特に、安価
で、安定した誘電体特性を示すアルミニウムを用いるこ
とが好ましい。
【0013】また、上記のように金属酸化物からなる誘
電体層の上に炭素を積層させるにあたっては、金属電極
を陽極に用いた電気泳動法を用いることが好ましい。
電体層の上に炭素を積層させるにあたっては、金属電極
を陽極に用いた電気泳動法を用いることが好ましい。
【0014】すなわち、上記の誘電体層を構成する金属
酸化物の被膜は非常に脆く、また微細な細孔が存在する
ため、このような誘電体層の上に炭素材料の層を設ける
にあたり、炭素材料を含む溶液がこの誘電体層における
上記の細孔内に浸透すると、この誘電体層が膨潤して、
誘電体層にクラックが発生したり、誘電体層が金属電極
から剥離し、この部分において、金属電極と炭素材料の
層とが直接接触してショートするおそれが生じる。これ
に対して、上記のように誘電体層が形成された上記の金
属電極を陽極に用いて、電気泳動法により、誘電体層の
上に炭素材料の層を設けるようにすると、誘電体層にク
ラックが発生したり、誘電体層が金属電極から剥離した
場合においても、この部分において金属電極が再度陽極
酸化されて誘電体層が形成され、この誘電体層の上に炭
素材料の層が形成されるようになり、金属電極と炭素材
料の層との間でショートするのが防止されるようにな
る。
酸化物の被膜は非常に脆く、また微細な細孔が存在する
ため、このような誘電体層の上に炭素材料の層を設ける
にあたり、炭素材料を含む溶液がこの誘電体層における
上記の細孔内に浸透すると、この誘電体層が膨潤して、
誘電体層にクラックが発生したり、誘電体層が金属電極
から剥離し、この部分において、金属電極と炭素材料の
層とが直接接触してショートするおそれが生じる。これ
に対して、上記のように誘電体層が形成された上記の金
属電極を陽極に用いて、電気泳動法により、誘電体層の
上に炭素材料の層を設けるようにすると、誘電体層にク
ラックが発生したり、誘電体層が金属電極から剥離した
場合においても、この部分において金属電極が再度陽極
酸化されて誘電体層が形成され、この誘電体層の上に炭
素材料の層が形成されるようになり、金属電極と炭素材
料の層との間でショートするのが防止されるようにな
る。
【0015】また、金属酸化物からなる誘電体層の上に
積層させる上記の炭素としては、導電性に優れたものを
用いるようにし、例えば、天然黒鉛,人造黒鉛,コーク
ス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラック,金属
内包フラーレン化合物から選択される1種を用いること
ができ、また上記の金属内包フラーレン化合物に内包さ
せる金属としては、例えばアルカリ金属を用いることが
できる。
積層させる上記の炭素としては、導電性に優れたものを
用いるようにし、例えば、天然黒鉛,人造黒鉛,コーク
ス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラック,金属
内包フラーレン化合物から選択される1種を用いること
ができ、また上記の金属内包フラーレン化合物に内包さ
せる金属としては、例えばアルカリ金属を用いることが
できる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例に係る固体電解コン
デンサについて具体的に説明すると共に、比較例を挙
げ、この発明の実施例における固体電解コンデンサにお
いては、高周波領域での等価直列抵抗が小さくなって高
周波特性が向上することを明らかにする。なお、この発
明における固体電解コンデンサは、下記の実施例に示し
たものに限定されるものではなく、その要旨を変更しな
い範囲において適宜変更して実施することができるもの
である。
デンサについて具体的に説明すると共に、比較例を挙
げ、この発明の実施例における固体電解コンデンサにお
いては、高周波領域での等価直列抵抗が小さくなって高
周波特性が向上することを明らかにする。なお、この発
明における固体電解コンデンサは、下記の実施例に示し
たものに限定されるものではなく、その要旨を変更しな
い範囲において適宜変更して実施することができるもの
である。
【0017】(実施例1)実施例1においては、厚さが
60μmのアルミニウム箔からなる金属電極を陽極酸化
させて、このアルミニウム箔からなる金属電極の表面に
酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成した。
60μmのアルミニウム箔からなる金属電極を陽極酸化
させて、このアルミニウム箔からなる金属電極の表面に
酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成した。
【0018】そして、このように酸化アルミニウムから
なる誘電体層が形成された金属電極を陽極に用いる一
方、陰極にSUS電極を使用し、アセトニトリル120
mlに天然黒鉛粉末を0.5g添加させてこれを超音波
懸濁機で20分間分散させた分散液の中に、上記の陽極
と陰極とを浸漬させ、印加電圧200Vで30秒間電気
泳動を行って、酸化アルミニウムからなる誘電体層の表
面に天然黒鉛を積層させた。
なる誘電体層が形成された金属電極を陽極に用いる一
方、陰極にSUS電極を使用し、アセトニトリル120
mlに天然黒鉛粉末を0.5g添加させてこれを超音波
懸濁機で20分間分散させた分散液の中に、上記の陽極
と陰極とを浸漬させ、印加電圧200Vで30秒間電気
泳動を行って、酸化アルミニウムからなる誘電体層の表
面に天然黒鉛を積層させた。
【0019】次いで、このように酸化アルミニウムから
なる誘電体層の表面に積層させた天然黒鉛の上に銀ペー
ストを用いて対極リードを取り出し、エポキシ樹脂によ
り外装して、実施例1の固体電解コンデンサを作製し
た。
なる誘電体層の表面に積層させた天然黒鉛の上に銀ペー
ストを用いて対極リードを取り出し、エポキシ樹脂によ
り外装して、実施例1の固体電解コンデンサを作製し
た。
【0020】(実施例2)実施例2においては、上記の
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えて人造黒
鉛粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムからなる誘電
体層の表面に人造黒鉛を積層させ、それ以外は、上記の
実施例1の場合と同様にして、実施例2の固体電解コン
デンサを作製した。
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えて人造黒
鉛粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムからなる誘電
体層の表面に人造黒鉛を積層させ、それ以外は、上記の
実施例1の場合と同様にして、実施例2の固体電解コン
デンサを作製した。
【0021】(実施例3)実施例3においては、上記の
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてコーク
ス粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムからなる誘電
体層の表面にコークスを積層させ、それ以外は、上記の
実施例1の場合と同様にして、実施例3の固体電解コン
デンサを作製した。
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてコーク
ス粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムからなる誘電
体層の表面にコークスを積層させ、それ以外は、上記の
実施例1の場合と同様にして、実施例3の固体電解コン
デンサを作製した。
【0022】(実施例4)実施例4においては、上記の
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてカーボ
ンナノチューブ粉末を0.5g用い、酸化アルミニウム
からなる誘電体層の表面にカーボンナノチューブを積層
させ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし
て、実施例4の固体電解コンデンサを作製した。
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてカーボ
ンナノチューブ粉末を0.5g用い、酸化アルミニウム
からなる誘電体層の表面にカーボンナノチューブを積層
させ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にし
て、実施例4の固体電解コンデンサを作製した。
【0023】(実施例5)実施例5においては、上記の
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてアセチ
レンブラック粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムか
らなる誘電体層の表面にアセチレンブラックを積層さ
せ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして、
実施例5の固体電解コンデンサを作製した。
実施例1における天然黒鉛粉末0.5gに代えてアセチ
レンブラック粉末を0.5g用い、酸化アルミニウムか
らなる誘電体層の表面にアセチレンブラックを積層さ
せ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様にして、
実施例5の固体電解コンデンサを作製した。
【0024】(実施例6)実施例6においては、上記の
実施例1における天然黒鉛粉末に代えて、下記のように
して作製したカリウムがドープされたフラーレンを用い
るようにした。
実施例1における天然黒鉛粉末に代えて、下記のように
して作製したカリウムがドープされたフラーレンを用い
るようにした。
【0025】ここで、カリウムがドープされたフラーレ
ンを作製するにあたっては、真空中に100Torrの
ヘリウムガスを封入し、黒鉛を電極としてアーク放電さ
せ、これによって得られた堆積物をトルエン中に投入し
て30分混合し、これを濾過して不純物を除去する一
方、その濾液中におけるトルエンを蒸発させてフラーレ
ン(C60)を得た。
ンを作製するにあたっては、真空中に100Torrの
ヘリウムガスを封入し、黒鉛を電極としてアーク放電さ
せ、これによって得られた堆積物をトルエン中に投入し
て30分混合し、これを濾過して不純物を除去する一
方、その濾液中におけるトルエンを蒸発させてフラーレ
ン(C60)を得た。
【0026】次いで、グローボックス中において上記の
フラーレンとカリウムとを3:1のモル比になるように
秤量し、これをガラス管に入れて封入した後、800℃
に加熱してカリウムをフラーレン中に拡散させ、カリウ
ムがドープされたフラーレンを得た。
フラーレンとカリウムとを3:1のモル比になるように
秤量し、これをガラス管に入れて封入した後、800℃
に加熱してカリウムをフラーレン中に拡散させ、カリウ
ムがドープされたフラーレンを得た。
【0027】そして、上記のカリウムがドープされたフ
ラーレンを0.5g使用して、酸化アルミニウムからな
る誘電体層の表面にカリウムがドープされたフラーレン
を積層させ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様
にして、実施例6の固体電解コンデンサを作製した。
ラーレンを0.5g使用して、酸化アルミニウムからな
る誘電体層の表面にカリウムがドープされたフラーレン
を積層させ、それ以外は、上記の実施例1の場合と同様
にして、実施例6の固体電解コンデンサを作製した。
【0028】(比較例1)比較例1においては、上記の
実施例1と同様に、厚さが60μmのアルミニウム箔を
陽極酸化させて、このアルミニウム箔からなる金属電極
の表面に酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成し
た。
実施例1と同様に、厚さが60μmのアルミニウム箔を
陽極酸化させて、このアルミニウム箔からなる金属電極
の表面に酸化アルミニウムからなる誘電体層を形成し
た。
【0029】そして、このように酸化アルミニウムから
なる誘電体層が形成された金属電極を、過硫酸アンモニ
ウム0.04mol/lの水溶液中に減圧下で10分間
浸漬した後、これを乾燥させた。
なる誘電体層が形成された金属電極を、過硫酸アンモニ
ウム0.04mol/lの水溶液中に減圧下で10分間
浸漬した後、これを乾燥させた。
【0030】次いで、上記の酸化アルミニウムからなる
誘電体層が形成されたアルミニウム電極を、ピロール単
量体を2mol/lの割合で含むアセトニトリル溶液中
に減圧下で10分間浸漬させ、化学酸化重合により上記
の酸化アルミニウムからなる誘電体層の上にポリピロー
ル薄膜を形成した。
誘電体層が形成されたアルミニウム電極を、ピロール単
量体を2mol/lの割合で含むアセトニトリル溶液中
に減圧下で10分間浸漬させ、化学酸化重合により上記
の酸化アルミニウムからなる誘電体層の上にポリピロー
ル薄膜を形成した。
【0031】そして、このように酸化アルミニウムから
なる誘電体層の上にポリピロール薄膜が形成された金属
電極を陽極に用いる一方、陰極にSUS電極を使用し、
ピロール単量体が0.2mol/l、シュウ酸が0.0
2mol/l、電解質としてトルエンスルホン酸テトラ
ブチルアンモニウムが0.05mol/lの割合になっ
た水溶液中に、上記の陽極と陰極とを浸漬させ、電流密
度0.5mA/cm2の定電流150分間電解を行い、
酸化アルミニウムからなる誘電体層の上にさらにポリピ
ロールを積層させた。
なる誘電体層の上にポリピロール薄膜が形成された金属
電極を陽極に用いる一方、陰極にSUS電極を使用し、
ピロール単量体が0.2mol/l、シュウ酸が0.0
2mol/l、電解質としてトルエンスルホン酸テトラ
ブチルアンモニウムが0.05mol/lの割合になっ
た水溶液中に、上記の陽極と陰極とを浸漬させ、電流密
度0.5mA/cm2の定電流150分間電解を行い、
酸化アルミニウムからなる誘電体層の上にさらにポリピ
ロールを積層させた。
【0032】次いで、このように酸化アルミニウムから
なる誘電体層の表面に積層させたポリピロールの上に、
銀ペーストを用いて対極リードを取り出し、エポキシ樹
脂により外装して、比較例1の固体電解コンデンサを作
製した。
なる誘電体層の表面に積層させたポリピロールの上に、
銀ペーストを用いて対極リードを取り出し、エポキシ樹
脂により外装して、比較例1の固体電解コンデンサを作
製した。
【0033】次に、上記のようにして作製した実施例1
〜6及び比較例1の各固体電解コンデンサを用い、JI
S C 5101に準拠し、100kHzにおける各固
体電解コンデンサの等価直列抵抗を測定し、実施例1の
固体電解コンデンサにおける等価直列抵抗を100とし
て、各固体電解コンデンサの等価直列抵抗の指数を求
め、その結果を下記の表1に示した。
〜6及び比較例1の各固体電解コンデンサを用い、JI
S C 5101に準拠し、100kHzにおける各固
体電解コンデンサの等価直列抵抗を測定し、実施例1の
固体電解コンデンサにおける等価直列抵抗を100とし
て、各固体電解コンデンサの等価直列抵抗の指数を求
め、その結果を下記の表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】この結果から明らかなように、アルミニウ
ムを用いた金属電極の表面に設けられた酸化アルミニウ
ムからなる誘電体層の表面に、天然黒鉛,人造黒鉛,コ
ークス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラック,
カリウムがドープされたフラーレンからなる炭素材料を
積層させた実施例1〜6の各固体電解コンデンサは、上
記の酸化アルミニウムからなる誘電体層の表面に、ポリ
ピロールを積層させた比較例1の固体電解コンデンサに
比べて、高周波領域での等価直列抵抗が大きく低下して
おり、高周波特性が向上していた。
ムを用いた金属電極の表面に設けられた酸化アルミニウ
ムからなる誘電体層の表面に、天然黒鉛,人造黒鉛,コ
ークス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラック,
カリウムがドープされたフラーレンからなる炭素材料を
積層させた実施例1〜6の各固体電解コンデンサは、上
記の酸化アルミニウムからなる誘電体層の表面に、ポリ
ピロールを積層させた比較例1の固体電解コンデンサに
比べて、高周波領域での等価直列抵抗が大きく低下して
おり、高周波特性が向上していた。
【0036】(実施例7)実施例7においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてタンタルを用い、このタンタルからな
る金属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化タンタル
からなる誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然
黒鉛からなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上
記の実施例1の場合と同様にして、実施例7の固体電解
コンデンサを作製した。
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてタンタルを用い、このタンタルからな
る金属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化タンタル
からなる誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然
黒鉛からなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上
記の実施例1の場合と同様にして、実施例7の固体電解
コンデンサを作製した。
【0037】(実施例8)実施例8においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてニオブを用い、このニオブからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化ニオブからな
る誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然黒鉛か
らなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上記の実
施例1の場合と同様にして、実施例8の固体電解コンデ
ンサを作製した。
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてニオブを用い、このニオブからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化ニオブからな
る誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然黒鉛か
らなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上記の実
施例1の場合と同様にして、実施例8の固体電解コンデ
ンサを作製した。
【0038】(実施例9)実施例9においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてチタンを用い、このチタンからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化チタンからな
る誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然黒鉛か
らなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上記の実
施例1の場合と同様にして、実施例9の固体電解コンデ
ンサを作製した。
用いる金属電極の材料に、上記の実施例1におけるアル
ミニウムに代えてチタンを用い、このチタンからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化チタンからな
る誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に天然黒鉛か
らなる炭素材料の層を積層させ、それ以外は、上記の実
施例1の場合と同様にして、実施例9の固体電解コンデ
ンサを作製した。
【0039】(実施例10)実施例10においては、陽
極に用いる金属電極の材料に、上記の実施例1における
アルミニウムに代えて、アルミニウムとバナジウムとが
99.5:0.5の重量比になったアルミニウム−バナ
ジウム合金を用い、このアルミニウム−バナジウム合金
からなる金属電極を陽極酸化させて、その表面にその酸
化物からなる誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に
天然黒鉛からなる炭素材料の層を積層させ、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様にして、実施例10の
固体電解コンデンサを作製した。
極に用いる金属電極の材料に、上記の実施例1における
アルミニウムに代えて、アルミニウムとバナジウムとが
99.5:0.5の重量比になったアルミニウム−バナ
ジウム合金を用い、このアルミニウム−バナジウム合金
からなる金属電極を陽極酸化させて、その表面にその酸
化物からなる誘電体層を形成し、この誘電体層の表面に
天然黒鉛からなる炭素材料の層を積層させ、それ以外
は、上記の実施例1の場合と同様にして、実施例10の
固体電解コンデンサを作製した。
【0040】(比較例2)比較例2においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてタンタルを用い、このタンタルからな
る金属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化タンタル
からなる誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例
1の場合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピ
ロールが積層された比較例2の固体電解コンデンサを作
製した。
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてタンタルを用い、このタンタルからな
る金属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化タンタル
からなる誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例
1の場合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピ
ロールが積層された比較例2の固体電解コンデンサを作
製した。
【0041】(比較例3)比較例3においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてニオブを用い、このニオブからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化ニオブからな
る誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例1の場
合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピロール
が積層された比較例3の固体電解コンデンサを作製し
た。
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてニオブを用い、このニオブからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化ニオブからな
る誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例1の場
合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピロール
が積層された比較例3の固体電解コンデンサを作製し
た。
【0042】(比較例4)比較例4においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてチタンを用い、このチタンからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化チタンからな
る誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例1の場
合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピロール
が積層された比較例4の固体電解コンデンサを作製し
た。
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えてチタンを用い、このチタンからなる金
属電極を陽極酸化させて、その表面に酸化チタンからな
る誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較例1の場
合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリピロール
が積層された比較例4の固体電解コンデンサを作製し
た。
【0043】(比較例5)比較例5においては、陽極に
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えて、アルミニウムとバナジウムとが9
9.5:0.5の重量比になったアルミニウム−バナジ
ウム合金を用い、このアルミニウム−バナジウム合金か
らなる金属電極を陽極酸化させて、その表面にその酸化
物からなる誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較
例1の場合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリ
ピロールが積層された比較例5の固体電解コンデンサを
作製した。
用いる金属電極の材料に、上記の比較例1におけるアル
ミニウムに代えて、アルミニウムとバナジウムとが9
9.5:0.5の重量比になったアルミニウム−バナジ
ウム合金を用い、このアルミニウム−バナジウム合金か
らなる金属電極を陽極酸化させて、その表面にその酸化
物からなる誘電体層を形成し、それ以外は、上記の比較
例1の場合と同様にして、上記の誘電体層の表面にポリ
ピロールが積層された比較例5の固体電解コンデンサを
作製した。
【0044】次に、上記のようにして作製した実施例7
〜10及び比較例2〜5の各固体電解コンデンサについ
ても、JIS C 5101に準拠して、100kHz
における各固体電解コンデンサの等価直列抵抗を測定し
た。そして、陽極に用いる金属電極の材料が同じである
実施例7と比較例2、実施例8と比較例3、実施例9と
比較例4、実施例10と比較例5の固体電解コンデンサ
を比較するように、実施例7〜10の各固体電解コンデ
ンサにおける等価直列抵抗をそれぞれ100とした指数
で、比較例2〜5の各固体電解コンデンサにおける等価
直列抵抗の指数を求め、その結果を下記の表2に示し
た。
〜10及び比較例2〜5の各固体電解コンデンサについ
ても、JIS C 5101に準拠して、100kHz
における各固体電解コンデンサの等価直列抵抗を測定し
た。そして、陽極に用いる金属電極の材料が同じである
実施例7と比較例2、実施例8と比較例3、実施例9と
比較例4、実施例10と比較例5の固体電解コンデンサ
を比較するように、実施例7〜10の各固体電解コンデ
ンサにおける等価直列抵抗をそれぞれ100とした指数
で、比較例2〜5の各固体電解コンデンサにおける等価
直列抵抗の指数を求め、その結果を下記の表2に示し
た。
【0045】
【表2】
【0046】この結果から明らかなように、タンタルや
ニオブやチタンやアルミニウム合金からなる金属電極の
表面に設けられたその酸化物からなる誘電体層の上に、
天然黒鉛からなる炭素材料を積層させた実施例7〜10
の各固体電解コンデンサは、上記のような誘電体層の上
にポリピロールを積層させた比較例2〜5の固体電解コ
ンデンサに比べて、高周波領域での等価直列抵抗が大き
く低下しており、高周波特性が向上していた。
ニオブやチタンやアルミニウム合金からなる金属電極の
表面に設けられたその酸化物からなる誘電体層の上に、
天然黒鉛からなる炭素材料を積層させた実施例7〜10
の各固体電解コンデンサは、上記のような誘電体層の上
にポリピロールを積層させた比較例2〜5の固体電解コ
ンデンサに比べて、高周波領域での等価直列抵抗が大き
く低下しており、高周波特性が向上していた。
【0047】また、陽極に用いる金属電極の材料とし
て、上記のようなアルミニウム合金に代えて、タンタル
合金,ニオブ合金,チタン合金を用いた場合や、合金化
させる金属にバナジウム以外のものを用いても同様の結
果が得られる。
て、上記のようなアルミニウム合金に代えて、タンタル
合金,ニオブ合金,チタン合金を用いた場合や、合金化
させる金属にバナジウム以外のものを用いても同様の結
果が得られる。
【0048】また、上記のような金属電極の表面に設け
られたその酸化物からなる誘電体層の上に、人造黒鉛,
コークス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラッ
ク,カリウムがドープされたフラーレンからなる炭素材
料を積層させた場合においても同様の結果が得られる。
られたその酸化物からなる誘電体層の上に、人造黒鉛,
コークス,カーボンナノチューブ,アセチレンブラッ
ク,カリウムがドープされたフラーレンからなる炭素材
料を積層させた場合においても同様の結果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
固体電解コンデンサにおいては、陽極に用いる金属電極
の表面に形成された金属酸化物からなる誘電体層の上
に、炭素を積層させるようにしたため、電荷の移動速度
が従来の導電性高分子を用いた場合に比べて増加し、高
周波領域での等価直列抵抗が低下して、十分な高周波特
性をもつ固体電解コンデンサが得られるようになった。
固体電解コンデンサにおいては、陽極に用いる金属電極
の表面に形成された金属酸化物からなる誘電体層の上
に、炭素を積層させるようにしたため、電荷の移動速度
が従来の導電性高分子を用いた場合に比べて増加し、高
周波領域での等価直列抵抗が低下して、十分な高周波特
性をもつ固体電解コンデンサが得られるようになった。
【0050】また、この発明における固体電解コンデン
サにおいて、上記の誘電体層を構成する金属酸化物の被
膜が脆く、微細な細孔が存在していても、この金属酸化
物からなる誘電体層の上に炭素を積層させるにあたり、
金属電極を陽極に用いた電気泳動法を用いると、炭素材
料を含む溶液がこの誘電体層における上記の細孔内に浸
透して誘電体層が膨潤し、誘電体層にクラックが発生し
たり、誘電体層が金属電極から剥離しても、電気泳動時
に、この部分における金属電極が再度陽極酸化されて誘
電体層が形成されるようになり、このように新たに形成
された誘電体層の上に炭素材料の層が形成され、金属電
極と炭素材料の層との間でショートするのが防止される
ようになった。
サにおいて、上記の誘電体層を構成する金属酸化物の被
膜が脆く、微細な細孔が存在していても、この金属酸化
物からなる誘電体層の上に炭素を積層させるにあたり、
金属電極を陽極に用いた電気泳動法を用いると、炭素材
料を含む溶液がこの誘電体層における上記の細孔内に浸
透して誘電体層が膨潤し、誘電体層にクラックが発生し
たり、誘電体層が金属電極から剥離しても、電気泳動時
に、この部分における金属電極が再度陽極酸化されて誘
電体層が形成されるようになり、このように新たに形成
された誘電体層の上に炭素材料の層が形成され、金属電
極と炭素材料の層との間でショートするのが防止される
ようになった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 木本 衛
大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三
洋電機株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 陽極に用いる金属電極の表面にその金属
酸化物からなる誘電体層が形成され、この金属酸化物か
らなる誘電体層の上に炭素が積層されていることを特徴
とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 請求項1に記載した固体電解コンデンサ
において、上記の金属電極が陽極酸化されて、金属電極
の表面にその金属酸化物からなる誘電体層が形成されて
いることを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載した固体電解コン
デンサにおいて、上記の金属電極を陽極に用いた電気泳
動により上記の金属酸化物からなる誘電体層の上に炭素
が積層されていることを特徴とする固体電解コンデン
サ。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載した固
体電解コンデンサにおいて、上記の金属電極における金
属が、アルミニウム,タンタル,ニオブ,チタン及びこ
れらの合金から選択される少なくとも1種であることを
特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載した固
体電解コンデンサにおいて、上記の炭素が、天然黒鉛,
人造黒鉛,コークス,カーボンナノチューブ,アセチレ
ンブラック,金属内包フラーレン化合物から選択される
1種であることを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項6】 請求項5に記載した固体電解コンデンサ
において、上記の金属内包フラーレン化合物に内包され
る金属がアルカリ金属であることを特徴とする固体電解
コンデンサ。 - 【請求項7】 陽極に用いる金属電極の表面にその金属
酸化物からなる誘電体層を形成し、この金属電極を陽極
に用いて電気泳動により上記の金属酸化物からなる誘電
体層の上に炭素を積層させることを特徴とする固体電解
コンデンサの製造方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載した固体電解コンデンサ
の製造方法において、上記の金属電極を陽極酸化させて
上記の誘電体層を形成することを特徴とする固体電解コ
ンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003062001A JP2003347168A (ja) | 2002-03-18 | 2003-03-07 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002074623 | 2002-03-18 | ||
JP2002-74623 | 2002-03-18 | ||
JP2003062001A JP2003347168A (ja) | 2002-03-18 | 2003-03-07 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003347168A true JP2003347168A (ja) | 2003-12-05 |
Family
ID=29781800
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003062001A Pending JP2003347168A (ja) | 2002-03-18 | 2003-03-07 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003347168A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8116068B2 (en) | 2009-04-01 | 2012-02-14 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Solid electrolytic capacitor |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003062001A patent/JP2003347168A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8116068B2 (en) | 2009-04-01 | 2012-02-14 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Solid electrolytic capacitor |
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