JP2003341246A - 感熱記録材料 - Google Patents
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Abstract
画像部(地肌部)の保存安定性(耐熱性、耐湿性、耐可
塑剤性(耐溶剤性))並びに対ヘッド切れ性に優れると
ともに、耐水性、捺印性およびステッィキング性に特に
優れた感熱記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、電子供与性無色染料と、電
子受容性化合物として2,4−ビス(フェニルスルホニ
ル)フェノールと、スルホン酸変性ポリビニルアルコー
ルと、少なくとも1種のスルホン酸変性ポリビニルアル
コール以外の変性ポリビニルアルコールと、を含有する
感熱発色層を少なくとも1層有し、かつ、最表面層に滑
剤を含有することを特徴とする感熱記録材料である。
Description
し、詳しくは、発色濃度が高く、保存安定性に優れた感
熱記録材料に関する。
画像を記録する感熱記録材料は、比較的安価であり、そ
の記録装置が簡便で信頼性が高く、メンテナンスが不要
であることから、近年広く普及している。そのような状
況の下、近年では特に高画質化、保存安定性の向上等の
高性能化に対する要望が高く、感熱記録材料の発色濃
度、画像品質、保存性等に関する研究が鋭意おこなわれ
ている。
ば、特開平11−342676号公報に、呈色剤(電子
受容性化合物)として2,4−ビス(フェニルスルホニ
ル)フェノールを用いた例が示されている。しかしなが
ら、上記公報に記載の感熱記録材料であっても、近年高
まっている高感度化などの市場要求を十分に満足するこ
とはできず、特に、耐水性やサーマルヘッドとの摩擦に
関するステッィキング性等を改善する観点からも改善の
余地がある。
は、感熱発色層に、電子受容性化合物の種類の特定、電
子供与性無色染料および電子受容性化合物とともに含有
する感熱発色層のバインダーの組合せ、並びに、最表面
層に加える添加剤の適宜選定することで、感熱記録材料
の性能が向上することを見出し、本発明に至った。従っ
て、本発明は、高感度で、印画濃度が高く、画像部およ
び非画像部(地肌部)の保存安定性(耐熱性、耐湿性、
耐可塑剤性(耐溶剤性))並びに対ヘッド切れ性に優れ
るとともに、耐水性、捺印性およびステッィキング性に
特に優れた感熱記録材料を提供することを目的とする。
の手段は、以下の通りである。 <1> 支持体上に、電子供与性無色染料と、電子受容
性化合物として2,4−ビス(フェニルスルホニル)フ
ェノールと、スルホン酸変性ポリビニルアルコールと、
少なくとも1種のスルホン酸変性ポリビニルアルコール
以外の変性ポリビニルアルコールと、を含有する感熱発
色層を少なくとも1層有し、かつ、最表面層に滑剤を含
有することを特徴とする感熱記録材料である。
酸変性ポリビニルアルコール以外の変性ポリビニルアル
コールとしてアセトアセチル変性ポリビニルアルコール
を含有することを特徴とする上記<1>の感熱記録材料
である。
は、融点105℃以上の脂肪酸アミド化合物であること
を特徴とする上記<1>または<2>の感熱記録材料で
ある。
上に、電子供与性無色染料と、電子受容性化合物として
2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールと、バ
インダーとしてスルホン酸変性ポリビニルアルコールお
よび少なくとも1種のスルホン酸変性ポリビニルアルコ
ール以外の変性ポリビニルアルコールと、を含有する感
熱発色層を少なくとも1層有し、かつ、最表面層に滑剤
を含有することを特徴とする。
子供与性無色染料と、電子受容性化合物として2,4−
ビス(フェニルスルホニル)フェノールと、スルホン酸
変性ポリビニルアルコール(以下、「スルホン酸変性P
VA」という場合がある。)と、少なくとも1種のスル
ホン酸変性PVA以外の変性ポリビニルアルコール(以
下、「他の変性PVA」という場合がある。)とを併用
し、さらに、感熱記録材料の最表面層に滑剤を含有する
ことで、感度、印画濃度、画像部および非画像部(地肌
部)の保存安定性(耐熱性、耐湿性、耐可塑剤性(耐溶
剤性))並びに対ヘッド切れ性等の感熱記録層の諸性能
を向上させるとともに、感熱記録材料の耐水性、捺印性
およびサーマルヘッドとの摩擦に関するスティッキング
性を向上させることができる。
熱記録材料の「最表面層」とは、サーマルヘッドによる
印画時に直接サーマルヘッドと接触する、感熱記録材料
の記録側の最表面に設けられた層を意味する。例えば、
支持体上に感熱発色層のみが設けられている場合には感
熱発色層が最表面層となり、感熱発色層に保護層が設け
られている場合には保護層が最表面層となる。また、
「スティッキング性」とは、サーマルヘッドと感熱記録
材料表面との摩擦を原因とする、印画時のノイズ(接着
音)や、印画画像が欠けてしまう白飛び等に対する性能
を意味する。
に説明する。本発明の感熱記録材料は、支持体上に感熱
発色層を少なくとも一層有してなり、複数の層が積層さ
れていてもよく、必要に応じて下塗り層、保護層等の他
の層が設けられていてもよい。
与性無色染料と、電子受容性化合物として2,4−ビス
(フェニルスルホニル)フェノールと、バインダーとし
てスルホン酸変性PVAおよび少なくとも1種の他の変
性PVAと、を含有してなり、必要に応じて熱可融性物
質、画像安定剤等の他の成分を含有する。
無色染料に作用して発色させる電子受容性化合物とし
て、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールを
用いる。電子受容性化合物として2,4−ビス(フェニ
ルスルホニル)フェノールを用いることにより、感熱記
録材料は、優れた保存安定性を有する。
る観点から、上記2,4−ビス(フェニルスルホニル)
フェノールはスルホン酸変性PVAおよび他の変性PV
Aを含む感熱発色層のバインダー中に体積平均粒径0.
4〜1.0μmに分散されていることが好ましく、0.
4〜0.8μmに分散して含有されていることがさらに
好ましい。上記体積平均粒径が0.4未満であると保存
時に地肌部のカブリ濃度が上昇することがあり、1.0
を超えると熱感度が低下することがある。また、該体積
平均粒径が0.3未満のものは製造が困難である。な
お、上記体積平均粒径は、レーザ回折式粒度分布測定器
(例えば、LA500(ホリバ(株)製))等により容
易に測定することができる。
フェノールを分散する方法としては、ボールミルを用い
る方法、ロッドミルを用いる方法、アトライターを用い
る方法またはサンドグラインダーを用いる方法等が挙げ
られるが、近年高まる感熱記録材料の需要の増大に鑑
み、実際上の生産効率の観点からサンドグラインダーを
用いることが好ましい。サンドグラインダーによる分散
においては、分散用ビーズとして0.2〜10mmφの
ガラスビーズ、セラミックビーズまたはスチールビーズ
を用いるのが好ましい。
ェニルスルホニル)フェノールと共に、本発明の効果を
損なわない範囲で、他の公知の電子受容性化合物を併用
してもよい。
的等に応じて適宜選択できるが、地肌カブリを抑制する
観点から、フェノール性化合物、またはサルチル酸誘導
体およびその多価金属塩が好ましい。
ば、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェノール)プロ
パン(ビスフェノールA)、2,4−ビス(2,5−ジ
メチルフェニルスルホニル)フェノール、4−t−ブチ
ルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキ
シジフェノキシド、1,1’−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、1,1’−ビス(3−クロロ
−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1’
−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−2−
エチルブタン、4,4’−sec−イソオクチリデンジ
フェノール、4,4’−sec−ブチリレンジフェノー
ル、4−tert−オクチルフェノール、4−p−メチ
ルフェニルフェノール、4,4’−メチルシクロヘキシ
リデンフェノール、4,4’−イソペンチリデンフェノ
ール、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキ
シ−4’−イソプロピルオキシジフェニルスルホン等が
挙げられる。
4−ぺンタデシルサルチル酸、3−5−ジ(α−メチル
ベンジル)サルチル酸、3,5−ジ(tert−オクチ
ル)サルチル酸、5−オクタデシルサルチル酸、5−α
−(p−α−メチルベンジルフェニル)エチルサルチル
酸、3−α−メチルベンジル−5−tert−オクチル
サルチル酸、5−テトラデシルサルチル酸、4−ヘキシ
ルオキシサルチル酸、4−シクロヘキシルオキシサルチ
ル酸、4−デシルオキシサルチル酸、4−ドデシルオキ
シサルチル酸、4−ペンタデシルオキシサルチル酸、4
−オクタデシルオキシサルチル酸等、およびこれらの亜
鉛、アルミニウム、カルシウム、銅、鉛塩等が挙げられ
る。
てもよいし、二種以上を併用することもできる。上記の
中でも、特に高い発色濃度が得られる観点から、2,4
−ビス(2,5−ジメチルフェニルスルホニル)フェノ
ール等が好ましい。
−ビス(フェニルスルホニル)フェノール)の含有量と
しては、後述する電子供与性無色染料の含有量(質量)
の50〜500質量%が好ましく、100〜300質量
%がさらに好ましい。尚、電子受容性化合物である2,
4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールの体積平均
粒径が上記範囲にあると、上記含有量の低減を図ること
ができる。
知のものの中から適宜選択でき、例えば、以下に示す化
合物が挙げられる。但し、本発明においては、これらに
限定されるものではない。黒色に発色する電子供与性無
色染料としては、例えば、3−ジ(n−ブチルアミノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−N−エチル−N−sec−ブチルア
ミノフルオラン、3−ジ(n−ペンチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソアミ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−[N
−(3−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチ
ルアミノ)−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン等が挙
げられる。
で、3−ジ(n−ブチルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−エチル−N−sec−ブチルアミノフルオランが好ま
しい。
青色、緑色、黄色に発色する電子供与性無色染料につい
ても、公知の化合物の中から適宜選択して用いることが
できる。これらの電子供与性無色染料は、それぞれ単独
で使用してもよいし、色調補正等のために二種以上を併
用してもよい。上記電子供与性無色染料は、感熱発色層
形成用の塗布液(以下、「感熱発色層塗布液」というこ
とがある。)に含有されるが、該塗布液の調製に当り、
溶媒に分散した固体分散物として用いてもよいし、熱応
答性および/または圧応答性のマクロカプセルに内包さ
せて用いてもよい。
択し、多色発色型の感熱記録材料とすることもできる。
具体的には、相互に異なる色相に発色する電子供与性無
色染料をそれぞれ異なる層に含有させて感熱発色層を2
層以上の積層構造とする、2種以上の電子供与性無色染
料をそれぞれ異種のマイクロカプセルに内包して感熱発
色層を形成する、等により作製することができる。
色層は、例えば支持体上に感熱発色層形成用の塗布液を
塗布等して塗設されるが、該感熱発色層中における上記
電子供与性無色染料の含有量としては、0.1〜1.0
g/m2が好ましく、発色濃度および地肌部のカブリ濃
度の点で、0.2〜0.5g/m2がさらに好ましい。
しては、従来公知の方法の中から適宜選択して用いるこ
とができる。例えば、一方の発色成分(例えば電子供与
性染料前駆体)をカプセルの芯となる疎水性の有機溶媒
に溶解または分散させ調製した油相を、水溶性高分子を
溶解した水相と混合し、ホモジナイザー等の手段により
乳化分散した後、加温することによりその油滴界面で高
分子形成反応を起こし、高分子物質のマイクロカプセル
壁を形成させる界面重合法等が好適に挙げられる。該界
面重合法は、短時間内に均一な粒径のカプセルを形成す
ることができ、生保存性に優れた感熱記録材料を得るこ
とができる点で有用である。
スルホン酸変性PVAおよび少なくとも1種の他の変性
PVAを用いる。本発明は、バインダーとしてスルホン
酸変性PVAと少なくとも1種の他の変性PVAとを用
いるので、感熱記録材料の耐水性を向上させることがで
き、さらに、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェ
ノールの分散安定性を向上させることもできる。
性PVAを1種以上含んでいればよい。上記他の変性P
VAとしては、アセトアセチル変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポ
リビニルアルコール、アミノ変性ポリビニルアルコー
ル、イタコン酸変性ポリビニルアルコール等が挙げら
れ、その中でもアセトアセチル変性ポリビニルアルコー
ルが好ましい。
PVAは、1種若しくは2種以上の他の変性PVA10
0質量部に対して、10〜90質量部含まれているのが
好ましく、30〜90質量部含まれているのがさらに好
ましい。上記他の変性PVAに対するスルホン酸変性P
VAの含有量が上記範囲内にあると2,4−ビス(フェ
ニルスルホニル)フェノールの分散物の安定性を向上さ
せることができる。また、感熱発色層におけるバインダ
ー(スルホン酸変性PVAおよび他の変性PVAを含
む)の塗布量は、0.01〜5g/m2が好ましく、
0.1〜3g/m2が更に好ましい。
変性PVAおよび他の変性PVAに、本発明の効果を損
なわない範囲で他の公知の水溶性バインダーを併用して
もよい。上記他の公知の水溶性バインダーとしては、2
5℃の水に対して5質量%以上溶解する化合物が好まし
く、例えば、変性ポリビニルアルコール以外のポリビニ
ルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、デンプン類(変性デンプンを含む)、ゼラチ
ン、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−無水マレイン
酸共重合体のケン化物等が挙げられる。
れた感熱発色層の膜強度を向上させる目的でも使用され
る。該膜強度をより向上させるために、スチレン−ブタ
ジエン共重合物、酢酸ビニル共重合物、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合物、アクリル酸メチル−ブタジエ
ン共重合物、ポリ塩化ビニリデン等の合成高分子ラテッ
クス系のバインダーを併用することもできる。
剤等の他の成分が含有されていてもよい。
2−ナフチルベンジルエーテル、アミド系化合物が好ま
しい。感熱発色層が熱可融性化合物を含有することによ
り、画像部(発色部)および非画像部(地肌部)の保存
安定性が向上する。上記アミド系化合物としては、公知
の化合物の中から適宜選択することができ、例えば、パ
ルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘン酸アミ
ド、ヒドロキシステアリン酸アミド、メチロールステア
リン酸アミド、メチロールベヘン酸アミド、メチレンビ
スステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスベ
ヘン酸アミド等が挙げられる。中でも特に、ステアリン
酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチロー
ルステアリン酸アミド等が好ましい。
ド系化合物とを使用する場合、その使用割合としては、
2−ナフチルベンジルエーテル100質量部に対して、
アミド系化合物の含有量が2〜100質量部が好まし
く、10〜50質量部がさらに好ましい。上記アミド系
化合物の含有量が、2質量部未満であると、高濃度が得
られないことがあり、100質量部を超えると、高温、
高湿環境下で保持された場合、地肌部のカブリ濃度が上
昇(地肌部の保存安定性が低下)することがある。
もよい。上記公知の熱可融性物質としては、例えば、ス
テアリル尿素、p−ベンジルビフェニール、ジ(2−メ
チルフェノキシ)エタン、ジ(2−メトキシフェノキ
シ)エタン、β−ナフトール−(p−メチルベンジル)
エーテル、α−ナフチルベンジルエーテル、1,4−ブ
タンジオール−p−メチルフェニルエーテル、1,4−
ブタンジオール−p−イソプロピルフェニルエーテル、
1,4−ブタンジオール−p−tert−オクチルフェ
ニルエーテル、1−フェノキシ−2−(4−エチルフェ
ノキシ)エタン、1−フェノキシ−2−(クロロフェノ
キシ)エタン、1,4−ブタンジオールフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールビス(4−メトキシフェニ
ル)エーテル、m−ターフェニルシュウ酸メチルベンジ
ルエーテル、1,2−ジフェノキシメチルベンゼン、
1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,4
−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン等が挙げられる。
の総含有量としては、電子受容性化合物100質量部に
対して、75〜200質量部が好ましく、100〜15
0質量%がさらに好ましい。また、2−ナフチルベンジ
ルエーテルおよびアミド系化合物と公知の熱可融性物質
を併用する場合には、2−ナフチルベンジルエーテルお
よびアミド系化合物の含有量の総和が、熱可融性物質の
総含有量の50質量%以上であることが好ましく、70
質量%以上であることが特に好ましい。
公知の化合物の中から適宜選択でき、フェノール化合
物、特にヒンダードフェノール化合物が有効である。例
えば、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−
トリス(2−エチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−tert−ブチルフェニル)プロパン、2,
2’−メチレン−ビス(6−tert−ブチル−4−メ
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス(6−t
ert−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−
ブチリデン−ビス(6−tert−ブチル−3−メチル
フェノール)、4,4’−チオ−ビス−(3−メチル−
6−tert−ブチルフェノール)等が挙げられる。
与性無色染料100質量部に対して、10〜100質量
部が好ましく、30〜60質量部がさらに好ましい。上
記含有量が、10質量部未満であると、地肌カブリ、画
像保存性の点で所望の効果が発揮されないことがあり、
100質量部を超えると、十分な効果が得られないこと
がある。
物および増感剤等の他の成分の分散は、ボールミル、ロ
ッドミル、アトライター、サンドグラインダー等の攪拌
・粉砕機により同時若しくは個々に分散し、最終的には
塗布液として調製される。個々に分散する場合におい
て、電子受容性化合物の分散の際には、スルホン酸変性
PVAおよび他の変性PVAのいずれかを用いて分散す
るのが好ましく、スルホン酸変性PVAおよび他の変性
PVAとを用いて分散するのがさらに好ましい(他のも
のを分散する際には必ずしもスルホン酸変性PVAおよ
び他の変性PVAとを用いる必要はない)。該塗液中に
は、更に必要に応じて各種の界面活性剤、帯電防止剤、
紫外線吸収剤、消泡剤および蛍光染料等を添加してもよ
い。上記界面活性剤としては、例えば、スルホコハク酸
系のアルカリ金属塩、フッ素含有界面活性剤等が挙げら
れる。
製されると、公知の塗布方法により支持体上に塗布され
る。塗布後、乾燥されると、キャレンダ−で平滑化処理
され使用に供される。また、感熱発色層の形成に際し、
感熱発色層形成用の塗布量としては、特に制限はなく、
通常乾燥質量で2〜7g/m2程度が好ましい。公知の
塗布方法としては、特に制限はなく、例えば、エアーナ
イフコーター、ロールコーター、ブレードコーター、カ
ーテンコーター等を用いた塗布方法が挙げられ、中でも
特に、カーテンコーターを用いた方法が好ましい。
含まれる滑剤としては、金属石鹸またはワックス等が挙
げられる。上記金属石鹸としては、例えば、脂肪酸金属
塩が挙げられ、特に高級脂肪酸金属塩が好ましく、具体
的には、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムお
よびステアリン酸アルミニウム等が挙げられる。上記ワ
ックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、カルナバワックス、メチロー
ルステアロアミド、ポリエチレンワックス、ポリスチレ
ンワックス、脂肪酸アミド化合物等が挙げられ、一種単
独で、あるいは二種以上を併用して用いられる。本発明
における滑剤としては、スティッキング性およびヘッド
切れを向上させる観点から、脂肪酸金属塩、脂肪酸アミ
ド化合物が好ましく、脂肪酸金属塩、融点105℃以上
の脂肪酸アミド化合物がさらに好ましい。上記融点10
5℃以上の脂肪酸アミド化合物としては、例えば、エチ
レンビスステアリン酸アミド(融点145℃)、メチロ
ールステアロアミド(融点110℃)、エチレンビスオ
レイン酸アミド(融点116℃)、N−ステアリル−
N’−ステアリル尿素(融点109℃)等が挙げられ
る。
の支持体を用いることができる。具体的には、上質紙等
の紙支持体、紙に樹脂若しくは顔料を塗布したコート
紙、樹脂ラミネート紙、下塗り層を有する上質紙、下塗
り層を有する再生紙、合成紙、またはプラスチックフィ
ルム等の支持体が挙げられる。上記支持体としては、J
IS−8119で規定される平滑度が300秒以上であ
る平滑な支持体がドット再現性の観点から好ましい。
ける場合、顔料を主成分とする下塗り層を設けることが
好ましい。上記顔料としては、一般の無機、有機顔料が
全て使用できるが、特にJIS−K5101で規定する
吸油度が40ml/100g(cc/100g)以上で
あるものが好ましい。具体的には、炭酸カルシウム、硫
酸バリウム、水酸化アルミニウム、カオリン、焼成カオ
リン、非晶質シリカ、尿素ホルマリン樹脂粉末等が挙げ
られる。この中でも、上記吸油度が70ml/100g
以上であるものが特に好ましい。また、上記顔料の塗布
量としては、2g/m2以上が好ましく、4g/m2以上
がさらに好ましく、7〜12g/m2が最も好ましい。
は、例えば、水溶性高分子、水溶性バインダーが挙げら
れる。これらは一種若しくは二種以上を併用してもよ
い。上記水溶性高分子としては、例えば、デンプン、ポ
リビニルアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシ
メチルアルコール、メチルセルロース、カゼイン等が挙
げられる。上記水溶性バインダーとしては、例えば、合
成ゴムラテックス、合成樹脂エマルションが一般的であ
り、具体的には、スチレン−ブタジエンゴムラテック
ス、アクリロニトリル−ブタジエンゴムラテックス、ア
クリル酸メチル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニ
ルエマルション等が挙げられる。また、上記下塗り層に
は、ワックス、消色防止剤、界面活性剤等を添加しても
よい。
層に添加される顔料に対して、3〜100質量%が好ま
しく、5〜50質量%がさらに好ましく、8〜15質量
%が最も好ましい。
が使用可能である。例えば、エアナイフコーター、ロー
ルコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、カ
ーテンコーター等を用いた塗布方法が使用でき、中で
も、ブレードコーターを用いた方法が好ましい。更に、
必要に応じてキャレンダー等の平滑処理を施してもよ
い。
て保護層を設けることができる。該保護層は、有機また
は無機の微粉末、バインダー、界面活性剤、熱可融性物
質等を含有してなる。上記微粉末としては、例えば、炭
酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タ
ルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微
粉末、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸
共重合体、ポリスチレン等の有機系微粉末等が挙げられ
る。
ば、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニル
アルコール、酢酸ビニル−アクリルアミド共重合体、珪
素変性ポリビニルアルコール、澱粉、変性澱粉、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ゼラチン類、アラビヤゴム、カゼイ
ン、スチレン−マレイン酸共重合体加水分解物、ポリア
クリルアミド誘導体、ポリビニルピロリドン、スチレン
−ブタジエンゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴムラテックス、アクリル酸メチル−ブタジエン
ゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン等のラテック
ス類等が挙げられる。
材料の保存安定性をより一層向上させる目的で、耐水化
剤を添加してもよい。上記耐水化剤としては、例えば、
N−メチロール尿素、N−メチロールメラミン、尿素−
ホルマリン等の水溶性初期縮合物、グリオキザール、グ
ルタルアルデヒド等のジアルデヒド化合物類、硼酸、硼
砂、コロイダルシリカ等の無機系架橋剤、ポリアミドエ
ピクロルヒドリン等が挙げられる。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以
下、実施例中の「部」および「%」は、それぞれ「質量
部」および「質量%」を表す。尚、体積平均粒子径は、
レーザ回折式粒度分布測定器LA500(ホリバ(株)
製)を用いて測定した。
を用いて分散し、体積平均粒径が0.8μmの分散液A
を得た。 〔分散液Aの組成〕 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 10部 (電子供与性無色染料) ・ポリビニルアルコールの10%水溶液 15部 (PVA−105、(株)クラレ製) ・水 25部
グラインダーを用いて分散し、体積平均粒径が0.8μ
mの分散液Bを得た。 〔分散液Bの組成〕 ・2,4−ビス(フェニルスルホニル)フェノール 20部 (電子受容性化合物) ・2−ナフチルベンジルエーテル 20部 ・スルホン酸変性ポリビニルアルコールの10%水溶液 60部 (ゴーセランL3266;日本合成化学製) ・水 100部
ミルを用いて分散し、体積平均粒子径が1.5μmの分
散液Cを得た。 〔分散液Cの組成〕 ・軽質炭酸カルシウム 25部 ・ポリアクリル酸ナトリウムの40%水溶液 0.25部 ・ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.25部 ・水 34部
化合物を混合し、感熱発色層用塗布液を得た。 〔感熱発色層用塗布液組成〕 ・上記分散液A 50部 ・上記分散液B 200部 ・上記分散液C 60部 ・ステアリン酸亜鉛の30%分散液 10部 ・パラフィンワックスの30%分散液 20部 ・ステアリン酸アミドの20%分散液 2部 ・蛍光増白剤の50%水溶液 1部 ・アセトアセチル変性ポリビニルアルコールの10%水溶液 40部 (ゴーセファイマーZ210、日本合成化学製) ・グリオキザールの10%水溶液 5部
て、乾燥後の塗布量が10g/m2となるように顔料、
バインダーを主体とした下塗り層を塗布形成し、アンダ
ーコート原紙を作製した。次いで、該原紙の下塗り層上
に、乾燥後の塗布量が4g/m2となるように、上記よ
り得た感熱発色層用塗布液をカーテンコーターによって
塗布し、乾燥した。形成された感熱発色層の表面にキャ
レンダー処理を施し、本発明の感熱記録材料を得た。
整》において、分散液Bにおけるスルホン酸変性ポリビ
ニルアルコールの10%水溶液の添加量を60部から5
0部に代え、さらに、アセトアセチル変性ポリビニルア
ルコールの10%水溶液(ゴーセファイマーZ210、
日本合成化学製)50部を用い、かつ、実施例1の《感
熱発色層用塗布液の調製》において、アセトアセチル変
性ポリビニルアルコールの10%水溶液に代えて、ポリ
ビニルアルコールの10%水溶液(PVA−117、
(株)クラレ製)40部を用いた以外、実施例1と同様
にして、本発明の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、アセトアセチル変性ポリビニル
アルコールの10%水溶液に代えて、ジアセトン変性ポ
リビニルアルコールの10%水溶液(Dポリマー、ユニ
チカ社製)40部を用いた以外、実施例1と同様にし
て、本発明の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、ステアリン酸亜鉛の30%分散
液に代えて、ステアリン酸カルシウムの30%分散液を
用いた以外、実施例1と同様にして、本発明の感熱記録
材料を作製した。
布液の調製》において、ステアリン酸亜鉛の30%分散
液に代えて、エチレンビスステアリン酸アミド(融点1
45℃)の30%分散液を用いた以外、実施例1と同様
にして、本発明の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、ステアリン酸亜鉛の30%分散
液に代えて、N−ステアリル−N’−ステアリル尿素
(融点109℃)の30%分散液を用いた以外、実施例
1と同様にして、本発明の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、ステアリン酸亜鉛の30%分散
液に代えて、パラフィンワックス(融点135℃)の3
0%分散液を用いた以外、実施例1と同様にして、本発
明の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、グリオキザールの10%水溶液
およびステアリン酸亜鉛の30%分散液を用いず、さら
に、感熱発色層上に下記の保護層塗布液をカーテンコー
ターによって乾燥後の質量が1.0g/m 2になるよう
に塗布・乾燥し、形成された保護層の表面にキャレンダ
ー処理を施した以外、実施例1と同様にして、本発明の
感熱記録材料を作製した。
物を混合し、保護層用塗布液を得た。 〔保護層用塗布液組成〕 ・ポリビニルアルコールの10%水溶液 40部 (PVA−117、(株)クラレ製) ・グリオキザールの10%水溶液 5部 ・ステアリン酸亜鉛の30%分散液 10部 ・水 45部
製》において、2,4−ビス(フェニルスルホニル)フ
ェノールに代えて、ビスフェノールAを用いたこと以
外、実施例1と同様にして、比較例の感熱記録材料を作
製した。
布液の調製》において、アセトアセチル変性ポリビニル
アルコールの10%水溶液に代えて、ポリビニルアルコ
ールの10%水溶液(PVA−117、(株)クラレ
製)40部を用いた以外、実施例1と同様にして、比較
例の感熱記録材料を作製した。
布液の調製》において、ステアリン酸亜鉛を用いなかっ
た以外、実施例1と同様にして、比較例の感熱記録材料
を作製した。
記録材料および比較例1〜3の感熱記録材料について、
以下のようにして、発色濃度、保存安定性(耐熱性、耐
湿性、耐可塑剤性)、耐水性、捺印性、スティッキング
性の評価を行った。測定および評価の結果を下記表1に
示す。
PD1)、およびヘッド直前に100kg/cm2の圧
力ロールを有する感熱印字装置を用いて、ヘッド電圧を
24V、パルス周期10msの条件で圧力ロールを使用
しながらパルス幅2.1msで印字した。印字部の印字
濃度をマクベス反射濃度計(RD−918、マクベス社
製)で測定し、下記の基準に従って評価した。 〔評価基準〕 ◎:印字濃度が1.35以上であり、非常に良好であっ
た。 ○:印字濃度が1.30以上1.35未満であり、良好
であった。 ×:印字濃度が1.30未満であり、不良であった。
基準カブリ値として、各感熱記録材料の未印字(地肌
部)の濃度をマクベス反射濃度計(RD−918、マク
ベス社製)で測定し、下記の基準に従って評価した。 〔評価基準〕 ◎:地肌カブリが0.10未満であり、非常に良好であ
った。 ○:地肌カブリが0.10以上0.15未満であり、良
好であった。 ×:地肌カブリが0.15以上であり、不良であった。
熱記録材料を24時間放置した後、それぞれの印字部の
印字濃度および地肌部の濃度をマクベス反射濃度計RD
−918で測定し、耐熱性を示す指標とし、上記(1)
印字濃度で記載した評価基準に従って評価した。尚、印
字部の濃度は、数値が大きい程、耐熱テスト後の濃度が
大きく良好であり、地肌部の濃度は、数値が小さい程、
耐熱テスト後のカブリが小さく良好である。
熱記録材料を24時間放置した後、それぞれの印字部の
印字濃度および地肌部の濃度をマクベス反射濃度計RD
−918で測定し、耐湿性を示す指標とし、上記(1)
印字濃度で記載した評価基準に従って評価した。尚、上
記評価と同様、印字部の濃度は数値の大きい程、地肌部
の濃度は数値の小さい程良好といえる。
(ポリマラップ、信越ポリマー(株)製)にコンタクト
させた状態で25℃の環境条件下で24時間放置した
後、それぞれの印字部の印字濃度および地肌部の濃度を
マクベス反射濃度計RD−918で測定し、耐可塑剤性
を示す指標とし、下記の基準に従って評価した。尚、上
記評価と同様、印字部の濃度は数値の大きい程、地肌部
の濃度は数値の小さい程、濃度変動が小さく良好といえ
る。 〔評価基準〕 ◎:印字部残存率が95%以上であり、非常に良好であ
った。 ○:印字部残存率が90%以上95%未満であり、良好
であった。 ×:印字部残存率が90%未満であり、不良であった。
の水に5分間浸漬させた。その後、印字部を指で10回
擦った後、印字部を目視によって観察し、下記の規準に
従って感熱記録材料の耐水性を評価した。 〔評価規準〕 ○:印字部の剥がれが全くなかった。 △:記録部の剥がれが少し認められた。 ×:記録部の大部分が剥がれていた。
て感熱記録材料に捺印し、1分後該捺印部に上質紙を重
ね合わせ、インキの転写状態を目視によって観察し、下
記の規準に従ってインキの乾きレベル(捺印性)を評価
した。 〔評価基準〕 ◎:上質紙にインキの付着は認められなかった。 ○:上質紙にインキの薄い付着が認められたが、実用的
には良好であった。 △:上質紙にインキの付着が認められ、汚れが目立っ
た。 ×:上質紙にインキの付着が多く認められ、五分後にも
同様の試験を行ったところ、上質紙にインキの付着が認
められた。
3−GD31A、ローム(株)製)を有する感熱印字装
置を用いて、ヘッド電圧24V、印字周期0.98ms
/line(印字速度12.8cm/秒)で、パルス幅
0.375ms(印加エネルギー14.4mJ/m
m2)の条件で印字した。その際、印字音および目視に
よって観察した印字部の白飛び状態を下記の規準に従っ
て評価した。 〔評価基準〕 ○:プリント音以外のノイズがなく、印字部の白飛びも
認められなかった。 △:若干のノイズがあり、印字部に白飛びが少し認めら
れた。 ×:明らかにノイズ(接着音)が発生し、印字部に白飛
びも多く認められた。
8の感熱記録材料においては、高い発色濃度が得られる
と共に、印字部および非印字部(地肌部)における保存
安定性(耐熱性、耐湿性、耐可塑剤性(耐溶剤性))、
耐水性に優れ、いずれの評価においても良好であった。
また、感熱発色層上に保護層を設けた実施例8において
はインクの付着が認められたものの、実施例1〜7の感
熱記録材料は捺印性にも優れていた。さらに、最表面層
に含まれる滑剤として、脂肪酸金属塩または融点が10
5℃以上の脂肪酸アミド化合物を用いた実施例1〜3,
5および8の感熱記録材料は特にスティッキング性に優
れていた。
4−ビス(フェニルスルホニル)フェノールの代わりに
ビスフェノールAを用いた比較例1では、印字部の耐熱
性、耐可塑剤性が明らかに低く、この点において実用レ
ベルになかった。また、感熱発色層に含まれるアセトア
セチレン変性ポリビニルアルコールに代えてポリビニル
アルコールを用いた比較例2では、耐水性が低く、実用
レベルになかった。さらに、最表面層に滑剤を含有して
いない比較例3の感熱記録材料は、ステッィキング性に
劣り、記録時にノイズが発生し、画像部に白飛びが多く
認められた。
高く、画像部および非画像部(地肌部)の保存安定性
(耐熱性、耐湿性、耐可塑剤性(耐溶剤性))並びに対
ヘッド切れ性に優れるとともに、耐水性、捺印性および
ステッィキング性に特に優れた感熱記録材料を提供する
ことができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に、電子供与性無色染料と、電
子受容性化合物として2,4−ビス(フェニルスルホニ
ル)フェノールと、スルホン酸変性ポリビニルアルコー
ルと、少なくとも1種のスルホン酸変性ポリビニルアル
コール以外の変性ポリビニルアルコールと、を含有する
感熱発色層を少なくとも1層有し、かつ、最表面層に滑
剤を含有することを特徴とする感熱記録材料。 - 【請求項2】 前記感熱発色層は、前記スルホン酸変性
ポリビニルアルコール以外の変性ポリビニルアルコール
としてアセトアセチル変性ポリビニルアルコールを含有
することを特徴とする請求項1に記載の感熱記録材料。 - 【請求項3】 前記滑剤は、脂肪酸金属塩、または、融
点105℃以上の脂肪酸アミド化合物であることを特徴
とする請求項1または2に記載の感熱記録材料。
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