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JP2003231633A - 医薬組成物 - Google Patents

医薬組成物

Info

Publication number
JP2003231633A
JP2003231633A JP2002029596A JP2002029596A JP2003231633A JP 2003231633 A JP2003231633 A JP 2003231633A JP 2002029596 A JP2002029596 A JP 2002029596A JP 2002029596 A JP2002029596 A JP 2002029596A JP 2003231633 A JP2003231633 A JP 2003231633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
substituted
ring
alkyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002029596A
Other languages
English (en)
Inventor
Harutami Yamada
治民 山田
Akira Ando
章 安東
Hiroyuki Kawanishi
博之 川西
Koichi Nagata
晃一 永田
Mikiko Yasuhara
三紀子 安原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
Priority to JP2002029596A priority Critical patent/JP2003231633A/ja
Publication of JP2003231633A publication Critical patent/JP2003231633A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたアポリポ蛋白B(ApoB)分泌抑制
作用および血清脂質低下作用を有し医薬として有用な新
規なビフェニルカルボキサミドイソインドリン誘導体を
有効成分としてなる医薬組成物を提供するものである。 【解決手段】 一般式[I] 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、環B
は置換されていてもよいベンゼン環、Qは−CO−また
は−CH−、Rは置換されていてもよい低級アルキル
基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換され
ていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよい複
素環式基、または置換されていてもよいアリール基等を
表す)で示されるビフェニルカルボキサミドイソインド
リン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩を有効成分
としてなる医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は優れたアポリポ蛋白
B(ApoB)分泌抑制作用および血清脂質低下作用を
有し医薬として有用な新規なビフェニルカルボキサミド
イソインドリン誘導体を有効成分としてなる医薬組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】国際公開特許WO96/40640号に
は、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル−2−カル
ボン酸[2−(チオフェン−2−イル−アセチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6−イ
ル]−アミド、4’−トリフルオロメチル−ビフェニル
−2−カルボン酸[2−(ピリジン−2−イル−アセチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−6
−イル]−アミド等が、また、国際公開特許WO98/
23593号には、4’−トリフルオロメチル−ビフェ
ニル−2−カルボン酸[2−(2−(ピリジン−2−イ
ル)エチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−6−イル]−アミド等が、ApoB分泌抑制作用
を有し、血清脂質低下剤として用い得ることが示唆され
ている。
【0003】しかしながら、これらに記載されたアミド
化合物はいずれも、テトラヒドロイソキノリン環を有す
る化合物であり、本願発明の有効成分である化合物の如
きイソインドリン環を有する化合物は記載されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れたアポ
リポ蛋白B分泌抑制作用および血清脂質低下作用を有す
る、新規ビフェニルカルボキサミドイソインドリン誘導
体を有効成分としてなる医薬組成物を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するために本
発明者等は、鋭意研究の結果、アポリポ蛋白B分泌抑制
作用および血清脂質低下作用を有する新規なビフェニル
カルボキサミドイソインドリン誘導体が医薬として有用
であることを見出して本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、一般式[I]
【0007】
【化17】
【0008】(式中、環Aは置換されていてもよいベン
ゼン環、環Bは置換されていてもよいベンゼン環、Qは
−CO−または−CH−、Rは置換されていてもよい
低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル
基、置換されていてもよいカルバモイル基、置換されて
いてもよい複素環式基、または置換されていてもよいア
リール基を表す)で示されるビフェニルカルボキサミド
イソインドリン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩
を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の有効成分である化合物
[I]における環A上の置換基としては、例えば、
(1)トリフルオロメチル基、(2)水酸基、オキソ
基、およびヒドロキシイミノ基から選ばれる同一または
異なる1〜3個の基で置換されていてもよい低級アルキ
ル基、(3)低級アルコキシ基、水酸基、および低級ア
ルキルアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個
の基で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(4)
水酸基、(5)ニトロ基、(6)シアノ基、(7)低級
アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ハロゲノ
低級アルキル基、およびアリール低級アルキル基から選
ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基、
(8)アミノ基の保護基、低級アルキル基、および低級
アルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていて
もよいアミノ基、(9)アリール基で置換されていても
よい低級アルカノイルオキシ基、(10)低級アルコキ
シカルボニル基、等が挙げられる。
【0010】環Aは、上記(1)〜(10)から選ばれ
る同一または異なる1〜3個の基で置換されていてもよ
い。
【0011】本発明の有効成分である化合物[I]にお
ける環B上の置換基としては、例えば、(1)ニトロ
基、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ基、水酸基、
アリール基、(低級アルキルアミノ)アリール基、低級
アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボ
ニル基、カルボキシル基、アミノ基、低級アルキルアミ
ノ基、低級アルキルカルバモイル基、シアノ基、ピリジ
ル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル
基、および低級アルキルピペラジニル基から選ばれる基
で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(4)低級
アルコキシカルボニル基、(5)(i)低級アルコキシ
基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、および低級アル
コキシカルボニル基から選ばれる同一または異なる1〜
3個の基で置換された低級アルカノイル基、(ii)ア
ミノ基の保護基、(iii)ピリジル基、または低級ア
ルキルアミノ基で置換されていてもよい低級アルキル
基、および(iv)ピリジルカルボニル基、から選ばれ
る基で置換されていてもよいアミノ基、(6)低級アル
キル基、低級アルコキシ低級アルキル基、および低級ア
ルキルアミノ低級アルキル基から選ばれる基で置換され
ていてもよいカルバモイル基、(7)モルホリノカルボ
ニル基、(8)シアノ基、(9)低級アルキルアミノカ
ルボニルオキシ基、等が挙げられる。
【0012】環Bは、上記(1)〜(9)から選ばれる
同一または異なる1〜3個の基で置換されていてもよ
い。
【0013】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよい低級アルキル基である場
合、低級アルキル基上の置換基としては、(i)低級ア
ルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;低級アルカノイ
ル基;低級アルコキシ基;ニトロ基;低級アルコキシカ
ルボニル基;カルボキシル基;オキソ基;トリフルオロ
メチル基;カルバモイル基(該カルバモイル基は低級ア
ルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、およびヒドロキシ
低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよ
い);アミノ基(該アミノ基は低級アルカノイル基、低
級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ヒ
ドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニル
基、および低級アルキルアミノアルキリデン基から選ば
れる基で置換されていてもよい);シアノ基;保護され
ていてもよい水酸基;ハロゲン原子;およびホルミル基
から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換され
ていてもよい複素環式基、(ii)低級アルキル基;ア
ミノ基(該アミノ基は低級アルカノイル基、低級アルコ
キシカルボニル基、低級アルキル基、ピリジル低級アル
キル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ハロゲノ低
級アルキルアミノカルボニル基、低級アルカノイル基、
またはハロゲノ低級アルカノイル基で置換されていても
よい);低級アルコキシ基;アリール低級アルコキシ
基;ベンジルオキシ低級アルコキシ基;低級アルキルア
ミノ低級アルコキシ基;ニトロ基;保護されていてもよ
い水酸基;低級アルキルカルバモイル基;ハロゲノ低級
アルキルカルバモイル基;およびモルホリニル基から選
ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換されていて
もよい、アリール基またはフルオレニル基、(iii)
保護されていてもよい水酸基、(iv)低級アルキル
基、ハロゲノ低級アルキル基、およびベンゾチアゾリル
基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル
基、(v)式:
【0014】
【化18】
【0015】(式中、nは0〜4の整数を表す)、で示
される基、(vi)低級アルコキシカルボニル基、(v
ii)アミノ基の保護基、低級アルキル基、ピリジル
基、またはピリミジニル基で置換されていてもよいアミ
ノ基、(viii)ハロゲン原子、および、(ix)オ
キソ基、等が挙げられる。
【0016】Rにおける低級アルキル基は、上記(i)
〜(ix)から選ばれる同一または異なる1〜3個の基
で置換されていてもよい。
【0017】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよい低級アルケニル基である
場合、低級アルケニル基上の置換基としては、アリール
基等が挙げられる。
【0018】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよいカルバモイル基である場
合、カルバモイル基上の置換基としては、低級アルキル
基、ハロゲノ低級アルキル基、ベンゾチアゾリル基等が
挙げられる。また、置換されていてもよいカルバモイル
基としては、式:
【0019】
【化19】
【0020】(式中、mは0〜4の整数を表す)、で示
される基等が挙げられる。
【0021】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよい複素環式基である場合、
複素環式基上の置換基としては、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ
基、低級アルキルアミノ基、保護されていてもよい水酸
基、保護されていてもよいアミノ基等が挙げられる。
【0022】Rにおける複素環式基は、上記置換基から
選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換されてい
てもよい。
【0023】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよい複素環式基である場合、
該複素環式基としては、例えば、窒素、酸素、硫黄から
選ばれる少なくとも1個の異項原子を含有する単環、2
環、または3環の複素環式基が挙げられる。具体的に
は、ピリジル基、インドリル基、チアゾリル基、イミダ
ゾリル基、ピロリル基、ピリミジニル基、チエニル基、
ベンゾ[b]フリル基、ベンゾ[b]チエニル基、ピラ
ゾリル基、トリアゾリル基、キノリル基、イソキノリル
基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル
基、5,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,e][1,
4]オキサゼピン−5−イル基、ジヒドロピラゾリル
基、テトラゾリル基等が挙げられる。
【0024】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよいアリール基である場合、
アリール基上の置換基としては、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級アルキルカルバモイル基、ハロゲノ
低級アルキルカルバモイル基、モルホリニル基、アミノ
基、低級アルキルアミノ基、保護されていてもよい水酸
基、保護されていてもよいアミノ基等が挙げられる。
【0025】Rにおけるアリール基は、上記置換基から
選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換されてい
てもよい。
【0026】本発明の有効成分である化合物[I]にお
けるRが置換されていてもよいアリール基である場合、
該アリール基の具体例としては、例えば、フェニル基、
ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等が挙げ
られる。
【0027】上記本発明の有効成分である化合物[I]
が保護されたアミノ基を有する場合において、当該アミ
ノ基の保護基としては、例えば、置換されていてもよい
低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカ
ルボニル基、アシル基、置換されていてもよいアリール
基置換低級アルキル基、低級アルケニル基等が挙げら
れ、具体的には、エトキシカルボニル基、メトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2,2,
2−トリクロロエチルオキシカルボニル基等のハロゲン
原子で置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジ
ルオキシカルボニル基等の低級アルコキシ基で置換され
ていてもよいアリール基置換低級アルコキシカルボニル
基、アリルオキシカルボニル基等の低級アルケニルオキ
シカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニ
ル基、ブチリル基等のアシル基等が挙げられる。さら
に、ベンジル基、4−メトキシベンジル基等の低級アル
コキシ基で置換されていてもよいアリール基置換低級ア
ルキル基、アリル基等の低級アルケニル基、9−フルオ
レニルメトキシカルボニル基等も挙げられる。このうち
好ましいものとしては、置換されていてもよい低級アル
コキシカルボニル基が挙げられ、具体的には、ベンジル
オキシカルボニル基及びtert−ブトキシカルボニル
基が挙げられる。また、保護されたアミノ基としては、
例えば、保護されるアミノ基とともにフタルイミド基を
形成する場合も含まれる。
【0028】また、本発明の有効成分である化合物
[I]が保護された水酸基を有する場合において、当該
水酸基の保護基としては、置換されていてもよいアリー
ル低級アルキル基、アシル基、置換されていてもよい低
級アルコキシカルボニル基、トリアルキルシリル基等の
慣用の保護基を挙げることができる。このうち好ましい
ものとしては、例えば、ベンジル基、フェネチル基等の
如き非置換アリール低級アルキル基、ホルミル基、アセ
チル基、プロピオニル基、マロニル基、アクリロイル
基、ベンゾイル基等のアシル基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニ
ル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、te
rt−ブチルジメチルシリル基等のトリ低級アルキルシ
リル基が挙げられる。さらに、トリフェニルメチル基、
2−シアノエチル基等も挙げられる。
【0029】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0030】
【化20】
【0031】で示される基であり、R及びR11が同
一又は異なって、(1)水素原子(R1及びR11が同時
に水素原子となることはない)、(2)トリフルオロメ
チル基(3)水酸基、オキソ基及びヒドロキシイミノ基
から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されて
いてもよい低級アルキル基、(4)低級アルコキシ基及
び水酸基から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置
換されていてもよい低級アルコキシ基、(5)ニトロ
基、(6)シアノ基、(7)低級アルキル基及びフェニ
ル低級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよ
いカルバモイル基、(8)フェニル低級アルカノイルオ
キシ基、又は(9)低級アルコキシカルボニル基、環B
が式:
【0032】
【化21】
【0033】で示される基であり、R及びR21が同
一又は異なって、(1)水素原子、(2)ニトロ基、
(3)水酸基、(4)低級アルコキシ基、水酸基、フェ
ニル基、(低級アルキルアミノ)フェニル基、低級アル
コキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル
基、カルボキシル基、低級アルキルアミノ基、低級アル
キルカルバモイル基、シアノ基、ピリジル基、ピロリジ
ニル基、モルホリニル基及び低級アルキルピペラジニル
基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルコキ
シ基、(5)低級アルコキシカルボニル基、(6)
(i)低級アルコキシ基及び低級アルキルアミノ基から
選ばれる基で置換された低級アルカノイル基、(ii)
低級アルキルアミノ基及びピリジル基から選ばれるで置
換された低級アルキル基、及び(iii)ピリジルカル
ボニル基、から選ばれる基で置換されていてもよいアミ
ノ基、(7)低級アルキルカルバモイル基、(8)モル
ホリノカルボニル基、(9)シアノ基、又は(10)低
級アルキルアミノカルボニルオキシ基、Rが、(1)下
記の(i)〜(v)から選ばれる同一又は異なる1〜3
個の基で置換された低級アルキル基; (i)低級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;ニ
トロ基;低級アルコキシカルボニル基;アミノ基;シア
ノ基;及びハロゲン原子から選ばれる同一又は異なる1
〜3個の基で置換されていてもよい5〜9員複素環式
基、(ii)低級アルキル基;アミノ基;低級アルコキ
シ基;及び水酸基から選ばれる同一又は異なる1〜3個
の基で置換されていてもよいフェニル基、(iii)水
酸基、(iv)アミノ基の保護基、ピリジル基及びピリ
ミジニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミ
ノ基、及び(v)オキソ基、(2)低級アルキル及び低
級アルコキシ基から選ばれる同一又は異なる1〜3個の
基で置換されていてもよい5〜9員複素環式基、又は
(3)低級アルキルアミノ基で置換されたフェニル基、
である化合物が挙げられる。
【0034】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0035】
【化22】
【0036】で示される基であり、Rは、(1)トリ
フルオロメチル基、(2)低級アルキル基、(3)低級
アルキル基、およびフェニル低級アルキル基から選ばれ
る基で置換されていてもよいカルバモイル基、(4)フ
ェニル低級アルカノイルオキシ基、または、(5)低級
アルコキシカルボニル基、環Bが、式:
【0037】
【化23】
【0038】で示される基であり、Rは、(1)水素
原子、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ基、水酸
基、フェニル基、(低級アルキルアミノ)フェニル基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカ
ルボニル基、カルボキシル基、低級アルキルアミノ基、
低級アルキルカルバモイル基、シアノ基、ピリジル基、
ピロリジニル基、モルホリニル基、および低級アルキル
ピペラジニル基から選ばれる基で置換されていてもよい
低級アルコキシ基、(4)低級アルコキシカルボニル
基、(5)低級アルキル基、ピリジル低級アルキル基、
低級アルキルアミノ低級アルキル基、およびピリジルカ
ルボニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミ
ノ基、(6)低級アルキルカルバモイル基、(7)モル
ホリノカルボニル基、(8)低級アルキルアミノカルボ
ニルオキシ基、または、(9)シアノ基、Rが、式:
【0039】
【化24】
【0040】で示される基であり、pは1または2、環
Cはピリジン環、ピロール環、チアゾール環、ピリミジ
ン環、ピラゾール環、トリアゾール環、またはテトラゾ
ール環、RおよびRは同一または異なって水素原
子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、ニト
ロ基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、
シアノ基、またはアミノ基から選ばれる基、である化合
物が挙げられる。
【0041】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0042】
【化25】
【0043】で示される環であり、Rが、(1)トリ
フルオロメチル基、(2)低級アルキル基、(3)低級
アルキル基、およびフェニル低級アルキル基から選ばれ
る基で置換されていてもよいカルバモイル基、(4)フ
ェニル低級アルカノイルオキシ基、または、(5)低級
アルコキシカルボニル基、環Bが、式:
【0044】
【化26】
【0045】で示される基であり、Rが、(1)水素
原子、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ基、水酸
基、フェニル基、(低級アルキルアミノ)フェニル基、
低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオキシカ
ルボニル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカル
バモイル基、シアノ基、ピロリジニル基、モルホリニル
基、および低級アルキルピペラジニル基から選ばれる基
で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(4)低級
アルコキシカルボニル基、(5)低級アルキル基、ピリ
ジル低級アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル
基、およびピリジルカルボニル基から選ばれる基で置換
されていてもよいアミノ基、(6)モルホリノカルボニ
ル基、(7)低級アルキルアミノカルボニルオキシ基、
または、(8)シアノ基、Qが−CO−、Rが、式:
【0046】
【化27】
【0047】で示される基であり、RおよびRが同
一または異なって水素原子、低級アルキル基、シアノ
基、またはアミノ基から選ばれる基、である化合物が挙
げられる。
【0048】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが、式:
【0049】
【化28】
【0050】で示される環であり、Rが、(1)トリ
フルオロメチル基、(2)低級アルキル基、およびフェ
ニル低級アルキル基から選ばれる基で置換されていても
よいカルバモイル基、(3)フェニル低級アルカノイル
オキシ基、または、(4)低級アルコキシカルボニル
基、環Bが、式:
【0051】
【化29】
【0052】で示される基であり、Rが、(1)水素
原子、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ基、フェニ
ル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニルオ
キシカルボニル基、およびシアノ基から選ばれる基で置
換されていてもよい低級アルコキシ基、(4)低級アル
コキシカルボニル基、または、(5)低級アルキルアミ
ノカルボニルオキシ基、(6)シアノ基、Qが−CO
−、Rが、式:
【0053】
【化30】
【0054】で示される基であり、RおよびRが同
一または異なって水素原子、シアノ基、またはアミノ基
から選ばれる基、である化合物が挙げられる。
【0055】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが式:
【0056】
【化31】
【0057】で示される環であり、環Bが式:
【0058】
【化32】
【0059】で示される環であり、Rが水素原子、低
級アルコキシ基、低級アルキルアミノ低級アルコキシ
基、ピリジル低級アルコキシ基、(低級アルキルアミ
ノ)フェニル低級アルコキシ基、ピロリジノ低級アルコ
キシ基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アルコキシ
低級アルコキシ基、低級アルキルカルバモイル低級アル
コキシ基、低級アルキルアミノ低級アルカノイルアミノ
基、ピリジルカルボニルアミノ基、低級アルキルアミノ
低級アルキルアミノ基、または低級アルコキシカルボニ
ル基、Rが下記の(1)〜(3)から選ばれる基で置換
された低級アルキル基: (1)低級アルキル基、およびニトロ基から選ばれる基
で置換されていてもよいピラゾリル基、(2)ピリジル
基、および、(3)トリアゾリル基、である化合物が挙
げられる。
【0060】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが式:
【0061】
【化33】
【0062】で示される環であり、Rがトリフルオロ
メチル基または低級アルカノイル基、環Bが低級アルコ
キシ基、(低級アルキルアミノ)低級アルカノイルアミ
ノ基、低級アルキルアミノ低級アルコキシ基、低級アル
キルカルバモイル基、および低級アルコキシカルボニル
基から選ばれる基で置換されていてもよいベンゼン環、
Rが下記の(1)〜(5)から選ばれる基で置換された
低級アルキル基: (1)低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシカル
ボニル基、シアノ基、アミノ基およびヒドロキシ低級ア
ルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいピラゾ
リル基、(2)ピリジル基、(3)トリアゾリル基、
(4)テトラゾリル基、および、(5)アミノ基で置換
されていてもよいチアゾリル基、である化合物が挙げら
れる。
【0063】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、他の好ましい化合物としては、環Aが式:
【0064】
【化34】
【0065】で示される環であり、環Bがベンゼン環、
Qが−CO−、Rが低級アルキル基、ニトロ基、低級ア
ルコキシカルボニル基、シアノ基、アミノ基、およびヒ
ドロキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換されてい
てもよいピラゾリルメチル基である化合物が挙げられ
る。
【0066】本発明の有効成分である化合物[I]のう
ち、特に好ましい化合物としては、例えば、2−(1H
−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−(4−
トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イ
ソインドリン、2−[2−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)エチル]−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2−
(3−アミノ−4−シアノ−1H−ピラゾール−1−イ
ル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2−
(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−
(4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル)−
3−メトキシベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2
−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
−(4−フェニルアセトキシフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン、2−(1H−ピラゾール−1−
イル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−3−(1−エトキシカルボニル−1−メチ
ルエトキシ)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2
−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
−(4−(N,N−ジメチルカルバモイル)フェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリンまたはこれらの薬
理的に許容しうる塩が挙げられる。
【0067】本発明の有効成分である化合物[I]は、
環A上の置換基、環B上の置換基および/またはRが不
斉原子を有する場合、当該不斉原子に基づく光学異性体
として存在しうるが、本発明はこれらの光学異性体及び
その混合物のいずれをも含むものである。
【0068】本発明の有効成分である化合物[I]また
はその薬理的に許容しうる塩は、アポリポ蛋白B分泌抑
制作用を有し、優れた血清脂質低下作用を示す。
【0069】従って、本発明の有効成分である化合物
[I]またはその薬理的に許容し得る塩は、高脂血症、
虚血性心疾患、アテローム性動脈硬化、冠動脈硬化、高
コレステロール血症、高トリグリセリド血症、家族性高
脂血症、高リポ蛋白血症、動脈硬化症、冠動脈硬化症、
冠動脈心疾患、虚血性脳疾患、脳卒中、循環・微小循環
障害、血栓症、高血糖、糖尿病、急性出血性膵炎、肥満
症、脂肪症、便秘症等の予防・治療への適用が考えられ
る。さらに、本発明の有効成分である化合物[I]は低
毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有
する。
【0070】本発明の有効成分である化合物[I]は、
遊離の形でも、また、薬理的に許容し得る塩の形でも医
薬用途に使用することができる。化合物[I]の薬理的
に許容しうる塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン
酸塩または臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマ
ル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩またはマレイン
酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシ
ル基等の置換基を有する場合には塩基との塩(例えばナ
トリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩またはカル
シウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
【0071】本発明の有効成分である化合物[I]また
はその塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物
あるいは水和物等をいずれも含むものである。
【0072】本発明の有効成分である化合物[I]また
はその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも
投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル
剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用
いることができる。
【0073】本発明の有効成分である化合物[I]また
はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患
者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とす
れば、通常、1日当り約0.01〜5mg/kg、とり
わけ約0.1〜3mg/kg程度、経口剤とすれば、通
常、1日当り約0.1〜100mg/kg、とりわけ約
0.1〜50mg/kg程度とするのが好ましい。
【0074】本発明の有効成分である化合物[I]は、
下記[A法]〜[H法]により製造することができる
が、これらに限定されるものではない。
【0075】[A法]本発明の有効成分である化合物
[I]で示されるビフェニルカルボキサミドイソインド
リン誘導体は、一般式[5]:
【0076】
【化35】
【0077】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[6]:
【0078】
【化36】
【0079】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるカルボン酸化合物またはその塩とを反応させ
ることにより製造することができる。
【0080】本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、テトラヒドロフラン、トルエン、ベンゼ
ン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン
等が挙げられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸
塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、
ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロ
ピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾー
ル−1−イルオキシ−トリスピロリジノホスホニウムヘ
キサフルオロホスフェート(PyBOP)、2,4,6
−トリクロロベンゾイルクロリド等が挙げられる。活性
化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOS
u)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒド
ロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒ
ドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロ
フェノール(Pfp−OH)等が挙げられる。塩基とし
ては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0] −7−ウンデセン(DBU)等が挙
げられる。
【0081】縮合剤の使用量は、化合物[5]または化
合物[6]に対し、1〜10当量、好ましくは、1〜2
当量用いることができる。活性化剤の使用量は、化合物
[5]または化合物[6]に対し、1〜10当量、好ま
しくは、1〜2当量用いることができる。本反応は、例
えば、0〜100℃、好ましくは、0〜50℃で実施す
ることができる。
【0082】また、化合物[6]を酸クロライドまたは
混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、塩基の存
在下化合物[5]と反応させることにより化合物[I]
を得ることもできる。
【0083】[B法]本発明の有効成分である化合物
[I]で示されるビフェニルカルボキサミドイソインド
リン誘導体はまた、一般式[15]:
【0084】
【化37】
【0085】(式中、Xは脱離基を表し、他の記号は
前記と同一意味を有する)で示される化合物またはその
塩と、一般式[16]:
【0086】
【化38】
【0087】(式中、Mは水酸基、ハロゲン原子、シア
ノ基、低級アルキル基、アリール基、低級アルコキシ
基、アルキレンジオキシ基、アリールオキシ基、アリー
レンジオキシ基およびアリールチオ基から選ばれる同一
又は異なる基で配位されていてもよい金属を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する)で示される化合物とを
反応させることにより製造することもできる。
【0088】本反応は、溶媒中、触媒の存在下、塩基の
存在下または非存在下、添加剤の存在下または非存在下
実施することができる。溶媒としては、反応に悪影響を
及ぼさない溶媒であればよく、例えば、塩化メチレン、
クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、
水、1−メチルピロリジノン、ジメトキシエタン、ジオ
キサン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等が挙げら
れる。Mの金属としては、例えば、ホウ素、スズ、ケイ
素、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、リチウム、ニ
ッケル等が挙げられる。触媒としては、例えば、酢酸パ
ラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウ
ム、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロライ
ド、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、ビス
ベンゾニトリルパラジウムジクロライド等が挙げられ
る。塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン
酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミンなどが挙げられる。添加剤としては、例えば、ト
リフェニルホスフィン、トリ−o−トルイルホスフィ
ン、トリ−n−ブチルホスフィン、臭化銅(I)、ヨウ
化銅(I)、トリフェニルアルシン、トリ(2−フリ
ル)ホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン(d
ppf)、ジフェニルホスフィノブタン(dppb)、
2,6−ジ−tert−ブチル−4−クレゾール等が挙
げられる。
【0089】化合物[16]の使用量は、化合物[1
5]に対し、1〜5当量、好ましくは、1〜1.5当量
用いることができる。触媒の使用量は、化合物[15]
に対し、0.001〜0.5当量、好ましくは、0.0
5〜0.2当量用いることができる。塩基の使用量は、
化合物[15]に対し、1〜20当量、好ましくは、1
〜5当量用いることができる。添加剤の使用量は、化合
物[15]に対し、1〜10当量、好ましくは、1〜5
当量用いることができる。本反応は、例えば、0〜15
0℃、好ましくは、30〜120℃で実施することがで
きる。
【0090】なお、脱離基Xとしては、フッ素原子、
塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロゲン原
子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基等が挙げら
れる。
【0091】[C法]本発明の有効成分である化合物
[I]のうち、一般式[I]においてQが−CO−であ
る化合物、すなわち、一般式[I−a]:
【0092】
【化39】
【0093】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるビフェニルカルボキサミドイソインドリン誘
導体は、一般式[13]:
【0094】
【化40】
【0095】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物またはその塩と、一般式[2]: R−COOH [2] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるカ
ルボン酸化合物またはその塩とを反応させることにより
製造することもできる。
【0096】本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性
化剤の存在下または非存在下、塩基の存在下または非存
在下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影
響を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、前記[A
法]の反応で用いうる溶媒として例示したものを、適宜
用いることができる。また、塩基または活性化剤として
も、例えば、前記[A法]の反応で例示したものを、適
宜用いることができる。
【0097】また、化合物[2]を酸クロライドまたは
混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、塩基の存
在下化合物[13]と反応させることにより化合物[I
−a]を得ることもできる。
【0098】[D法]本発明の有効成分である化合物の
うち、一般式[I]においてQが−CH−である化合
物、すなわち、一般式[I−b]:
【0099】
【化41】
【0100】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示されるビフェニルカルボキサミドイソインドリン誘
導体は、一般式[I−a]で示される化合物またはその
塩を、還元反応に付すことにより製造することができ
る。
【0101】還元反応は、溶媒中、適当な還元剤の存在
下実施することができる。溶媒としては、反応に悪影響
を及ぼさない溶媒であればよく、例えば、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエ
タン等が挙げられる。適当な還元剤としては、例えば、
ホウ素化水素ナトリウム−三フッ化ホウ素ジエチルエー
テル錯体、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミ
ニウム、水素化ホウ素リチウム、ジボラン−ジメチルス
ルフィド錯体、ジボラン−テトラヒドロフラン錯体等が
挙げられる。
【0102】還元剤の使用量は、化合物[I−a]に対
し、1〜10当量、好ましくは、1〜2当量用いること
ができる。本反応は、例えば、−30〜100℃、好ま
しくは、0〜50℃で実施することができる。
【0103】[E法]本発明の有効成分である化合物
[I]のうち、一般式[I−b]で示されるビフェニル
カルボキサミドイソインドリン誘導体はまた、一般式
[13]で示される化合物またはその塩と、一般式[1
7]: R−CHO [17] (但し、記号は前記と同一意味を有する)で示されるア
ルデヒド化合物またはその塩とを縮合反応させた後、還
元反応に付すことによっても製造することができる。
【0104】上記縮合反応は、溶媒中、塩基の存在下ま
たは非存在下実施することができ、続く還元反応は還元
剤の存在下実施することができる。縮合反応または還元
反応に用いる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない
溶媒であればよく、例えば、塩化メチレン、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、1,2−ジ
クロロエタン、水等が挙げられる。塩基としては、例え
ば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
4−メチルモルホリン等が挙げられる。還元剤として
は、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホ
ウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、トリア
セトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素−パラジウム炭
素、水素化ホウ素ナトリウム−酢酸等が挙げられる。
【0105】化合物[17]の使用量は、化合物[1
3]に対し、1〜5当量、好ましくは、1〜1.5当量
用いることができる。塩基の使用量は、化合物[13]
に対し、1〜20当量、好ましくは、1〜5当量用いる
ことができる。還元剤の使用量は、化合物[13]に対
し、1〜10当量、好ましくは、1〜5当量用いること
ができる。本反応は、例えば、−30〜100℃、好ま
しくは、0〜50℃で実施することができる。
【0106】なお、上記縮合反応および還元反応は、還
元的アミノ化反応としてワンポットで実施することもで
きる。
【0107】[F法]本発明の有効成分である化合物
[I]のうち、一般式[I−b]で示されるビフェニル
カルボキサミドイソインドリン誘導体はまた、一般式
[13]で示される化合物またはその塩と、一般式[1
8]: R−CH−X [18] (式中、Xは脱離基を表し、他の記号は前記と同一意
味を有する)で示される化合物とを、反応させることに
よっても製造することができる。
【0108】本反応は、溶媒中、塩基の存在下、添加剤
の存在下または非存在下実施することができる。溶媒と
しては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、
例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エタノ
ール、イソプロピルアルコール、アセトニトリル等が挙
げられる。塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があげ
られ、添加剤としては、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化銅
(I)、ヨウ化銅(II)、銅粉、ヨウ化カリウム、テ
トラブチルアンモニウムクロライド、テトラエチルアン
モニウムクロライド等のテトラ低級アルキルアンモニウ
ムハライド等が挙げられる。
【0109】化合物[18]の使用量は、化合物[1
3]に対し、1〜5当量、好ましくは、1〜1.5当量
用いることができる。塩基の使用量は、化合物[13]
に対し、1〜20当量、好ましくは、1〜5当量用いる
ことができる。添加剤の使用量は、化合物[13]に対
し、1〜10当量、好ましくは、1〜5当量用いること
ができる。本反応は、例えば、−30〜150℃、好ま
しくは、0〜80℃で実施することができる。
【0110】なお、脱離基Xとしては、例えば、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子等のハロ
ゲン原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、p
−トルエンスルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキ
シ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、水酸基
等が挙げられる。
【0111】また、脱離基Xが水酸基の場合は、トリ
フェニルホスフィンージエチルアゾジカルボキシレー
ト、トリフェニルホスフィンージイソプロピルアゾジカ
ルボキシレート等の光延試薬を用いることもできる。
【0112】[G法]本発明の有効成分である化合物
[I]のうち、一般式[I−c]:
【0113】
【化42】
【0114】(式中、Pは水酸基の保護基を表し、他の
記号は前記と同一意味を有する)で示されるビフェニル
カルボキサミドイソインドリン誘導体は、一般式[1
3]で示される化合物またはその塩と、一般式[1
9]:
【0115】
【化43】
【0116】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを、反応させることにより製造する
ことができる。
【0117】本反応は、溶媒中、塩基の存在下、添加剤
の存在下または非存在下実施することができる。溶媒と
しては、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、
例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、ジメチルホルムアミド、アセトニリル等が挙げら
れる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン等が挙
げられる。添加剤としては、例えば、塩化アンモニウ
ム、ヨウ化スズ(II)等が挙げられる。
【0118】[H法]本発明の有効成分である化合物
[I]のうち、一般式[I−d]:
【0119】
【化44】
【0120】(式中、Rは置換されていてもよい複素
環式基、または置換されていてもよいアリール基を表
し、他の記号は前記と同一意味を有する)で示されるビ
フェニルカルボキサミドイソインドリン誘導体は、一般
式[13]で示される化合物またはその塩と、一般式
[20]:
【0121】
【化45】
【0122】(但し、記号は前記と同一意味を有する)
で示される化合物とを、反応させることにより製造する
ことができる。
【0123】本反応は、溶媒中、塩基または酸の存在下
または非存在下、実施することができる。溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であればよく、例え
ば、メタノール、エタノール、プロパノール等が挙げら
れる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイ
ソプロイピルアミン等が挙げられる。酸としては、例え
ば、酢酸、ギ酸、パラトルエンスルホン酸などが挙げら
れる。
【0124】本発明の有効成分である化合物[I]は、
上述の如くして得られる化合物の環A上の置換基、環B
上の置換基および/または基Rを、さらに目的とする他
の置換基へ変換することによっても製造することができ
る。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基
の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば(a法)
〜(k法)の如く実施することができる。
【0125】(a法:アミノ基のアルキル化(還元的ア
ミノ化反応))一般式[I]における基Rが置換されて
いてもよい低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ基)を含有する置換基である化合物[I]は、基R
が保護されていない1級または2級アミノ基を含有する
置換基である対応化合物[I]と対応するアルデヒド化
合物(例えば、ホルムアルデヒド)から、前記[E法]
と同様に処理することにより製造することができる。
【0126】(b法:カルボニル基のオキシム化)一般
式[I]における環A上の置換基がオキシムを含有する
置換基である化合物[I]は、環A上の置換基がカルボ
ニル基を含有する置換基である対応化合物[I]とヒド
ロキシルアミンとを反応させることにより製造すること
ができる。
【0127】(c法:アミド化)一般式[I]における
環A上の置換基、環B上の置換基、および/または基R
が置換されていてもよいカルバモイル基を含有する置換
基である化合物[I]は、環A上の置換基、環B上の置
換基、および/または基Rがカルボキシル基を含有する
置換基である対応化合物[I]と対応する1級または2
級アミン化合物とを、前記[A法]と同様に処理するこ
とにより製造することができる。
【0128】(d法:N−アシル化)一般式[I]にお
ける環A上の置換基、環B上の置換基、および/または
基Rがアシルアミノ基を含有する置換基である化合物
[I]は、環A上の置換基、環B上の置換基、および/
または基Rがアミノ基を含有する置換基である対応化合
物[I]と対応するアシル化剤(例えば、ピコリン酸、
ジメチルアミノグリシン)とを、前記[A法]と同様に
処理することにより製造することができる。
【0129】(e法:ハロゲン化アルキルの置換反応)
一般式[I]における基Rが置換されていてもよい含窒
素複素環式基置換低級アルキル基(例えば、1−ピラゾ
リルメチル基)または低級アルキルアミノ低級アルキル
基(例えば、ジメチルアミノメチル基)である化合物
[I]は、基Rがハロゲン原子で置換された低級アルキ
ル基(例えば、クロロメチル基)である対応化合物
[I]と、対応する置換されていてもよい含窒素複素環
(例えば、ピラゾール)または1級もしくは2級の低級
アルキルアミン(例えば、ジメチルアミン)とを、塩基
の存在下、反応させることにより製造することができ
る。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン等の有機塩基、または炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、フッ化セシウム、炭酸水素ナトリ
ウム等の無機塩基が挙げられる。
【0130】(f法:ニトロ基の還元反応)一般式
[I]における環A上の置換基、環B上の置換基、およ
び/または基Rがアミノ基を含有する置換基である化合
物[I]は、環A上の置換基、環B上の置換基および/
または基Rがニトロ基を含有する置換基である対応化合
物[I]を、還元剤(例えば、水素/パラジウム−炭
素)の存在下反応させることにより製造することができ
る。
【0131】(g法:パラジウムカップリングおよび加
水分解)一般式[I]における基Rがアセチル基を含有
する置換基である化合物[I]は、基Rがハロゲン原子
を含有する置換基である対応化合物[I]とトリ低級ア
ルキル(1−低級アルコキシビニル)スズとを、触媒
(例えば、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジク
ロライド、酢酸パラジウム等)存在下反応させた後、加
水分解することにより製造することができる。
【0132】(h法:カルボニル基の還元)一般式
[I]における環A上の置換基および/または基Rが水
酸基を含有する置換基である化合物[I]は、環A上の
置換基および/または基Rがカルボニル基を含有する置
換基である対応化合物[I]を、慣用の還元剤(例え
ば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウム、水素化ホウ素リチウム等)で処理することにより
製造することができる。
【0133】(i法:アジド化および還元反応)一般式
[I]における基Rがアミノ低級アルキル基(例えば、
アミノメチル基)を含有する置換基である化合物[I]
は、基Rがハロゲン原子で置換された低級アルキル基
(例えば、クロロメチル基)を含有する置換基である対
応化合物[I]を、アジド化剤と反応させ、その後、還
元反応に付すことにより製造することができる。アジド
化剤としては、例えば、アジ化ナトリウム、アジ化トリ
メチルシラン、アジ化トリブチルスズ等が挙げられる。
還元剤としては、例えば、水素/パラジウム−炭素、ト
リフェニルホスフィン−水、亜鉛−酢酸、ヒドロサルフ
ァイトナトリウム等が挙げられる。
【0134】(j法:O−アシル化またはO−アルキル
化反応)一般式[I]における環A上の置換基、および
/または環B上の置換基が、アシルオキシ基または置換
されていてもよい低級アルコキシ基を含有する置換基で
ある化合物[I]は、環A上の置換基、および/または
環B上の置換基が水酸基を含有する置換基である対応化
合物[I]とアシル化剤(例えば、フェニルアセチルク
ロリド)または置換されていてもよい低級アルキルハラ
イド(例えば、2−メトキシエチルクロリド)とを、塩
基(例えば、炭酸カリウム、炭酸セシウム)の存在下反
応させることにより製造することができる。
【0135】(k法:アミドの還元反応)一般式[I]
における環A上の置換基、および/または環B上の置換
基が、置換されていてもよい低級アルキルアミノ基を含
有する置換基である化合物[I]は、環A上の置換基、
および/または環B上の置換基が置換されていてもよい
低級アルカノイルアミノ基を含有する置換基である対応
化合物[I]を、還元剤(例えば、ボラン・ジメチルス
ルフィド錯体)の存在下反応させることにより製造する
ことができる。
【0136】上述の[A法]〜[H法]、あるいは(a
法)〜(k法)のごとくして得られる本発明の有効成分
である化合物[I]は、所望により、薬理的に許容しう
る塩に変換することもできる。薬理的に許容しうる塩へ
の変換は、当業者に知られている方法に従って行なえば
よい。
【0137】次いで、上記方法に用いる原料化合物の調
整方法について、以下に説明する。
【0138】原料化合物[5]([5−a]および[5
−b])は、例えば、下記の方法に従って製造すること
ができる。
【0139】
【化46】
【0140】(但し、記号は前記と同一意味を有する) イソインドリン[1]とカルボン酸化合物[2]から化
合物[3]を製造する反応は前記[A法]と同様にして
実施することができる。
【0141】また、ジクロロ化合物[7]と化合物
[8]から化合物[3]を製造する反応は、塩基の存在
下、添加剤の存在下または非存在下実施することができ
る。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリ
ウムメトキサイド等が挙げられる。添加剤としては、例
えば、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラエ
チルアンモニウムクロライド等のテトラ低級アルキルア
ンモニウムハライド等が挙げられる。
【0142】この工程の一例として、例えば、
【0143】
【化47】
【0144】が挙げられる。
【0145】化合物[3]から化合物[4]を製造する
反応は、適当なニトロ化剤の存在下実施することができ
る。適当なニトロ化剤としては、例えば、濃硝酸/濃硫
酸、硝酸カリウム/濃硫酸、硝酸カリウム/トリフルオ
ロ酢酸等が挙げられる。
【0146】化合物[1]から化合物[9]を製造する
反応は、上記化合物[3]から化合物[4]を製造する
反応と同様にして実施することができる。
【0147】化合物[9]とカルボン酸化合物[2]か
ら化合物[4]を製造する反応は、前記[A法]と同様
にして実施することができる。
【0148】化合物[4]から化合物[5−a]を製造
する反応は、適当な還元剤の存在下実施することができ
る。還元剤としては、例えば、水素/パラジウム−炭
素、水素化アルミニウムリチウム、亜鉛−酢酸、塩化鉄
(II)−塩酸、塩化スズ(II)−塩酸、鉄―塩酸、
鉄−塩化アンモニウム、ギ酸アンモニウム/パラジウム
−炭素等が挙げられる。
【0149】化合物[5−a]から化合物[5−b]を
製造する反応は、前記[D法]と同様にして実施するこ
とができる。
【0150】化合物[9]から化合物[5−b]を製造
する反応は、前記[F法]と同様に処理(N−アルキル
化)した後、化合物[4]から化合物[5−a]を製造
する反応と同様に処理(ニトロ基の還元)することによ
り実施することができる。
【0151】なお、Rがハロゲン原子を有する低級アル
キル基である場合、塩基の存在下もしくは非存在下、各
種求核剤を反応させることにより、アルキル基上に置換
基を導入することもできる。ハロゲン原子としては、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子等が挙
げられる。求核剤としては、例えば、イミダゾール、ピ
ラゾール、ピロール、インドール、トリアゾール等の含
窒素複素環式基、またはジメチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチルアミン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジ
ン等の1級もしくは2級の低級アルキルアミノ基等が挙
げられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸セシウム、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、フッ化セシウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【0152】この工程の一例として、例えば、
【0153】
【化48】
【0154】が挙げられる。
【0155】原料化合物[6]は、例えば、下記の方法
に従って製造することができる。
【0156】
【化49】
【0157】(式中、Xは水素原子、ハロゲン原子ま
たはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基、Yは低級
アルコキシカルボニル基または(モノ−もしくはジ−)
低級アルキルアミノ基、Xは脱離基、Xは脱離基を
表し、他の記号は前記と同一意味を有する) 化合物[23]から化合物[24]を製造する反応は、
次のようにして実施することができる。
【0158】Xが水素原子またはハロゲン原子の場
合、溶媒中、塩基の存在下、添加剤の存在下または非存
在下、式:M−XまたはM−Mで示される化合物を反
応させ、必要であれば、酸で処理することにより実施す
ることができる。溶媒としては、例えば、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジメトキシエ
タン等が挙げられる。塩基としては、例えば、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウム等が挙げられる。
添加剤としては、例えば、テトラメチルエチレンジアミ
ン、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等が挙げられ
る。酸としては、例えば、塩酸、硫酸、塩化アンモニウ
ム等が挙げられる。
【0159】Xがハロゲン原子またはトリフルオロメ
タンスルホニルオキシ基の場合、溶媒中、触媒の存在
下、塩基の存在下または非存在下、添加剤の存在下また
は非存在下、式:M−XまたはM−Mで示される化合
物を反応させ、必要であれば、酸で処理することにより
実施することができる。溶媒としては、例えば、ジメト
キシエタン、水、エタノール、トルエン、ジメチルホル
ムアミド、アセトニトリル、ジオキサン、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン
またはこれらの混合溶媒等が挙げられる。触媒として
は、例えば、酢酸パラジウム、テトラキストリフェニル
ホスフィンパラジウム、ビス(ジフェニルホスフィノフ
ェロセン)ジクロロパラジウム等が挙げられる。塩基と
しては、例えば、酢酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム等が挙げられる。添加剤としては、例えば、ト
リフェニルホスフィン、トリ−o−トルイルホスフィ
ン、トリ−n−ブチルホスフィン、ジフェニルホスフィ
ノフェロセン(dppf)、ジフェニルホスフィノブタ
ン(dppb)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−
クレゾール等が挙げられる。酸としては、例えば、塩
酸、硫酸、塩化アンモニウム等が挙げられる。
【0160】化合物[24]と化合物[25]から化合
物[28]を製造する反応は、溶媒中、触媒の存在下、
塩基の存在下または非存在下、添加剤の存在下または非
存在下実施することができる。溶媒としては、例えば、
ジメトキシエタン、水、エタノール、トルエン、ジメチ
ルホルムアミド、アセトニトリル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフランまたはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、ビストリフェ
ニルホスフィンパラジウムジクロライド、テトラキスト
リフェニルホスフィンパラジウム、ビストリフェニルホ
スフィンパラジウムジクロライド、ビス(ジベンジリデ
ンアセトン)パラジウム、ビスベンゾニトリルパラジウ
ムジクロライド等が挙げられる。塩基としては、例え
ば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、リン酸カリウム等
が挙げられる。添加剤としては、例えば、トリフェニル
ホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリ−o−
トルイルホスフィン、ジフェニルホスフィノフェロセン
(dppf)、ジフェニルホスフィノブタン(dpp
b)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−クレゾール
等が挙げられる。
【0161】脱離基Xの具体例としては、例えば、塩
素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、低級アルコキシ
基、シアノ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基
等が挙げられる。
【0162】式:M−Xで示される化合物の具体例と
しては、トリ−n−ブチルスズクロライド、トリ−n−
ブチルスズトリフルオロメタンスルホネート、トリ低級
アルコキシボラン等が挙げられる。
【0163】式:M−M示される化合物のの具体例とし
ては、ビスピナコレートジボロン、ビスカテコラートジ
ボロン、ビストリn−ブチルスズ等が挙げられる。
【0164】化合物[25]または化合物[27]にお
ける脱離基Xの具体例としては、例えば、塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲン原子、トリフルオロメタンスル
ホニルオキシ基等が挙げられる。
【0165】化合物[26]から化合物[16]を製造
する反応は、上記化合物[23]から化合物[24]を
製造する反応と同様に実施することができる。
【0166】化合物[16]と化合物[27]から化合
物[28]を製造する反応は、上記化合物[24]から
化合物[28]を製造する反応と同様に実施することが
できる。化合物[28]から化合物[6]を製造する反
応は、酸あるいは塩基で処理することにより実施するこ
とができる。酸としては、例えば、濃塩酸、硫酸等が挙
げられる。塩基としては、例えば、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化リチウム−過
酸化水素等が挙げられる。
【0167】原料化合物[13]は、例えば、下記の方
法に従って製造することができる。
【0168】
【化50】
【0169】(但し、記号は前記と同一意味を有する) 化合物[9]から化合物[10]を製造する反応は、溶
媒中、ジ−tert−ブチルジカーボネート(Boc
O)の存在下、塩基の存在下または非存在下実施するこ
とができる。溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラ
ン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、ジオキサ
ン、酢酸エチル等が挙げられる。塩基としては、例え
ば、トリエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウ
ム、ジイソプロピルエチルアミン、炭酸水素ナトリウ
ム、4−ジメチルアミノピリジン等が挙げられる。
【0170】化合物[10]から化合物[11]を製造
する反応は、化合物[4]から化合物[5−a]を製造
する反応と同様にして実施することができる。
【0171】化合物[11]と化合物[6]から化合物
[12]を製造する反応は、前記[A法]と同様にして
実施することができる。
【0172】化合物[12]から化合物[13]を製造
する反応は、Boc基の脱保護剤の存在下実施すること
ができる。Boc基の脱保護剤としては、例えば、塩酸
−ジオキサン、塩酸−酢酸エチル、トリフルオロ酢酸、
ヨードトリメチルシラン等が挙げられる。
【0173】原料化合物は[15]は、例えば、下記の
方法に従って製造することができる。
【0174】
【化51】
【0175】(但し、記号は前記と同一意味を有する) 化合物[5]と化合物[14]から化合物[15]を製
造する反応は、前記[A法]と同様にして実施すること
ができる。
【0176】上記化合物[I]、[I−a]、[I−
b]、[I−c]、または[I−d]を製造するにあた
り、各中間体化合物は前記化学反応式に示しているもの
だけでなく、反応に悪影響を及ぼさなければ、その塩ま
たはその反応性誘導体も、適宜用いることができる。該
塩としては、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム、カルシウム、マグネシウム等の金属塩、ピリジン、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有
機塩基との塩、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸
等の無機酸との塩、酢酸、シュウ酸、クエン酸、ベンゼ
ンスルホン酸、安息香酸、マロン酸、クエン酸、ギ酸、
フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸との塩が挙
げられる。
【0177】さらに、本発明の有効成分である化合物お
よび原料化合物の製造に際し、原料化合物ないし各中間
体が官能基を有する場合、上記で示した以外にも合成化
学の常法により各官能基に適切な保護基を導入し、ま
た、必要が無くなればそれらの保護基を適宜除去しても
よい。
【0178】なお、本発明において、アルキルとして
は、炭素数1〜16の直鎖状または分岐鎖状のものが挙
げられ、とりわけ炭素数1〜8のものが挙げられる。低
級アルキルまたは低級アルコキシとは、炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられ、とりわけ炭素
数1〜4のものが挙げられる。また、低級アルカノイル
とは、炭素数2〜7、とりわけ炭素数2〜5の直鎖状ま
たは分岐鎖状のものが挙げられ、シクロアルキルとは、
炭素数3〜20、とりわけ炭素数3〜12のものが挙げ
られる。シクロ低級アルキルとは、炭素数3〜8、とり
わけ炭素数3〜6のものが挙げられる。アルケニルと
は、炭素数2〜16、とりわけ炭素数2〜10の直鎖状
または分岐鎖状のものが挙げられ、低級アルケニルと
は、炭素数2〜8、とりわけ炭素数2〜4のものが挙げ
られる。アルキレンとは、炭素数1〜16、とりわけ炭
素数1〜10の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げら
れ、低級アルキレンとは、炭素数1〜8、とりわけ炭素
数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のものが挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ
素が挙げられる。複素環式基としては、例えば、窒素、
酸素、硫黄から選ばれる少なくとも1個の異項原子を含
有する単環、2環、または3環の複素環式基が挙げられ
る。具体的には、ピリジル基、インドリル基、チアゾリ
ル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピリミジニル基、
チエニル基、ベンゾ[b]フリル基、ベンゾ[b]チエ
ニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、キノリル基、
イソキノリル基、フタラジニル基、キナゾリニル基、キ
ノキサリニル基、5,11−ジヒドロ−ジベンゾ[b,
e][1,4]オキサゼピン−5−イル基、ジヒドロピ
ラゾリル基、テトラゾリル基等が挙げられる。アリール
基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アント
リル基、フェナントリル基等が挙げられる。
【0179】
【実験例】実験例1 (ApoB分泌抑制作用)ヒト肝癌由来細胞HepG2
(ATCC No.:HB−8065)を、96穴プレ
ートの各ウェルへ50%コンフルエントになるように播
き込み、非働化した10%の牛胎児血清を添加したPR
MI−1640培地(日研生物製、200μL/ウェ
ル)を用いて、80%コンフルエントとなるまで最低4
8時間培養した(37℃、5%CO)。培養終了後、
培地を交換し、ジメチルスルホキシド(DMSO終濃度
0.5%)に溶解した各種濃度の検体を培地に添加して
更に16時間培養した。培養終了後、HepG2細胞の
培養上清(50μL)を採取し、培地で15倍希釈して
ELISA法によるApoB定量用試料(100μL/
ウェル)とした。当該ELISA法においては、一次抗
体として抗ヒトApoBモノクローナル抗体(H456
35M、Biodesign社製)を、また二次抗体と
して抗ヒトApoBポリクローナル抗体(K45253
B、Biodesign社製)を用い、405〜490
nmにおける吸光度を測定した。試料中のApoB量
は、上記吸光度と、ヒト血漿から得られたApoBを使
用して予め作成された検量線とから求めた。検体非処理
群(DMSOのみ添加)のApoB量を100%として
標準化し、IC50値を算出した。結果を第1表に示
す。
【0180】
【表1】
【0181】
【表2】
【0182】
【表3】
【0183】実験例2 (Triton負荷ラットにおける血中トリグリセライ
ド低下作用)昼夜逆照明で2週間予備飼育した雄性SD
ラット(SPF、8週齢、SLC製)を使用した。Tr
iton−WR1339(非イオン性界面活性剤、ナカ
ライ社製、以下Tritonと略称)は生理食塩水に2
50mg/mLとなるよう溶解した。検体はベヒクル
(10%1−メチル−2−ピロリドン(東京化成社
製)、80%水、5%cremophore EL(シ
グマ社製)および5%エタノールの混合溶媒又は0.2
5%カルボキシメチルセルロース(CMC))に溶解又
は懸濁した後、ラットに経口投与した。検体投与1時間
後にTritonを尾静脈内投与(250mg/kg)
した。以後、経時的に血漿中の総コレステロール(T
C)およびトリグリセライド(TG)濃度をコレステザ
イムおよびトリグリザイム(いずれも栄研化学製)を用
いて測定した。検体非投与群には、検体を含有しないベ
ヒクルを投与した1時間後にTritonを投与した。
なお、ベヒクルのみを投与したラットを対照群とした。
検体非投与群のTG値と対照群のTG値との差を100
%とし、〔検体及びTriton投与群のTG値−対照
群のTG値〕が50%となる用量を算出し、これをED
50値とした。結果を第2表に示す。
【0184】
【表4】
【0185】実験例3 (オリーブ油負荷ラットにおける血中トリグリセライド
低下作用)7〜8週齢のSD系雄性ラット(体重208
〜313g、SLC製)を、通常飼料と水を自由摂取さ
せ、1週間予備飼育した。該ラットに検体の0.25%
カルボキシメチルセルロース(CMC)懸濁液を経口投
与(10mL/kg)した。検体投与1時間後にオリー
ブ油(10mL/kg)を経口投与し、検体投与4時間
後の血漿中トリグリセライド値を測定した。検体非投与
群には、検体を含有しない0.25%CMCを投与した
1時間後にオリーブ油を投与した。なお、0.25%C
MCのみを投与したラットを対照群とした。血漿中トリ
グリセライド(TG)値は、鎖骨下静脈又は腹部大動脈
から採取した血液を遠心分離して得られた血漿を試料と
し、トリグリザイム(栄研化学製)を用いて定量した。
検体非投与群のTG値と対照群のTG値との差を100
%とし、〔検体及びオリーブ油投与群のTG値−対照群
のTG値〕が50%となる用量を算出し、これをED
50値とした。結果を第3表に示す。
【0186】
【表5】
【0187】
【製造例】上記例示の各方法で合成される本発明の有効
成分である化合物[I]の具体例(製造例)を下記に示
すが、これにより本発明が限定されるものではない。
【0188】製造例1 (1)アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン・塩酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)1.
8g、2−ピリジル酢酸・塩酸塩896mg、1−エチ
ルー3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイ
ミド・塩酸塩1.07g、4−ジメチルアミノピリジン
630mgおよびトリエチルアミン478mgの塩化メ
チレン(36ml)溶液を、室温で終夜撹拌する。反応
液を希炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルム
で抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
40:1)で精製することにより、2−(2−ピリジ
ル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン2.12
gを泡状物として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物をメタノール40m
lに溶解し、氷冷下10%塩酸−メタノール溶液4ml
を加える。溶媒を留去し、残渣をアセトン−ジエチルエ
ーテルの混合溶液で再結晶することにより、2−(2−
ピリジル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・
塩酸塩1.91gを無色針状晶として得る。 M.p.211.0−212.0℃
【0189】製造例2−31 対応原料化合物を製造例1(1)、または製造例1
(1)(2)と同様に処理することにより、第4表記載
の化合物を得る。(表中におけるMSまたはIRの測定
値の単位はそれぞれ「m/z」または「cm−1」であ
る。以下同様。)
【0190】
【表6】
【0191】
【表7】
【0192】
【表8】
【0193】
【表9】
【0194】
【表10】
【0195】製造例32 5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−ベン
ゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例40
(5)で得られる化合物)100mgの塩化メチレン
(5ml)−飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.5m
l)の混合溶液に、2−テノイルクロリド36.5mg
を加え、室温で2時間撹拌する。反応液をクロロホルム
で抽出し、有機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=
2:1)で精製した後、残渣をジエチルエーテル−酢酸
エチルで洗浄することにより、2−(2−テノイル)−5
−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイ
ルアミノ]−イソインドリン96mgを無色結晶として
得る。M.p.148−151℃
【0196】製造例33 2−(2−ニトロフェニル)アセチル−5−[2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−
イソインドリン(製造例9で得られる化合物)422m
gおよび10%パラジウム−炭素42mgをメタノール
(8.4ml)−テトラヒドロフラン(4.2ml)の
混合溶液に懸濁し水素雰囲気下、室温、常圧で4時間撹
拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=50:1→30:1)で精製した後、
メタノール−ジイソプロピルエーテルの混合溶液で再結
晶することにより、2−(2−アミノフェニル)アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン380mgを無色プ
リズム晶として得る。 M.p.235.0−237.0℃
【0197】製造例34 アルゴン雰囲気下、2−(2−アミノフェニル)アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造例33で得ら
れる化合物)150mgおよび36%ホルムアルデヒド
水溶液(0.5ml)のテトラヒドロフラン(9ml)
溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム136
mgを加え、室温で24時間撹拌する。さらにトリアセ
トキシ水素化ホウ素ナトリウム173mgを加え、室温
で48時間撹拌する。反応液を希炭酸水素ナトリウム水
溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出する。有機層を水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1)に
て精製する。粗精製物をメタノールに溶解し、氷冷下1
0%塩酸−メタノール溶液を加える。溶媒を留去し、残
渣をアセトン−ジエチルエーテルの混合溶液で再結晶す
ることにより、2−(2−ジメチルアミノフェニル)ア
セチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩12
0mgを無色針状晶として得る。 M.p.179.0−181.0℃
【0198】製造例35 アルゴン雰囲気下、2−(2−アミノフェニル)アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造例33で得ら
れる化合物)150mg、2−(クロロメチル)ピリジ
ン・塩酸塩57mg、炭酸水素ナトリウム98mgおよ
びヨウ化ナトリウム48mgのヘキサメチルホスホリッ
クトリアミド(HMPA)(3ml)溶液を80℃で8
時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー(展開溶
媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:10)にて精製す
る。粗精製物をメタノールに溶解し、氷冷下10%塩酸
−メタノール溶液を加える。溶媒を留去し、残渣をアセ
トン−ジエチルエーテルの混合溶液で再結晶することに
より、2−[2−(2−ピリジルメチルアミノ)フェニ
ル]アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩1
28mgを無色針状晶として得る。 M.p.182.0−184.0℃
【0199】製造例36 2−(2−ベンジルオキシカルボニルアミノ−2−フェ
ニルアセチル)−5−[2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造
例12で得られる化合物)676mgおよび10%パラ
ジウム−炭素67mgのエタノール(6ml)−テトラ
ヒドロフラン(6ml)混合懸濁液を水素雰囲気下、室
温、常圧で18時間撹拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃
縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1→9:
1)で精製する。粗精製物をメタノールに溶解し、氷冷
下10%塩酸−メタノール溶液を加える。溶媒を留去
し、残渣をエタノール−ジエチルエーテルの混合溶液で
再結晶することにより、2−(2−アミノ−2−フェニ
ルアセチル)−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩
459mgを無色針状晶として得る。 M.p.215.0−217.0℃
【0200】製造例37 2−(2−クロロ−2−フェニルアセチル)−5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン(製造例13で得られる化合物)
150mg、50%ジメチルアミン水溶液(1ml)お
よびヨウ化ナトリウム46mgのエタノール(6ml)
溶液を50℃で3時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、
反応液を濃縮する。残渣に希炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー(展
開溶媒;クロロホルム:メタノール=90:7)で精製
する。粗生成物をメタノールに溶解し、氷冷下10%塩
酸−メタノール溶液を加える。溶媒を留去し、残渣をア
セトン−ジエチルエーテルの混合溶液で再結晶すること
により、2−(2−ジメチルアミノ−2−フェニルアセ
チル)−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩14
5mgを無色針状晶として得る。 M.p.212.5−215.0℃
【0201】製造例38 2−[4−[2−(tert−ブトキシカルボニル)ア
ミノ]チアゾリル]アセチル−5−[2−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインド
リン(製造例16で得られる化合物)157mgのジオ
キサン(2ml)溶液に4M塩酸−ジオキサン溶液
(0.63ml)を滴下し、室温で2日間撹拌する。反
応液を濃縮後、水を加え、濃アンモニア水を加えて液性
を塩基性とした後、クロロホルムで抽出する。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム−メタノール=50:
1)で精製し、ジエチルエーテルで粉末とすることによ
り、2−[4−(2−アミノ)チアゾリル]アセチル−5
−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイ
ルアミノ]−イソインドリン107mgを淡褐色粉末と
して得る。 M.p.146℃(分解)
【0202】製造例39 2−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)アセチル]−
5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン(製造例18で得られる
化合物)1.36gのエタノール(5ml)溶液に5%
パラジウム−炭素300mgを加え、水素雰囲気下、室
温で1日間撹拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残
渣にジエチルエーテル−n−ヘキサン混合溶液を加えて
析出した粉末をろ取することにより、2−[2−(4−
ヒドロキシフェニル)アセチル]−5−[2−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソイ
ンドリン1.02gを無色粉末として得る。 M.p.155−160℃
【0203】製造例40 2−[2−(4−ヒドロキシフェニル)アセチル]−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例39で得られる化合
物)180mgのジメチルホルムアミド(1ml)溶液
に、2−(ジメチルアミノ)エチルクロリド・塩酸塩5
7mgおよび炭酸カリウム70mgを加え、50℃で1
2時間加熱撹拌する。炭酸カリウムをさらに70mg加
え、60℃で24時間加熱撹拌する。反応液を酢酸エチ
ルで希釈し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル)で精製
した後、粗精製物の酢酸エチル溶液に4M塩酸−ジオキ
サン溶液を加え析出物をろ取することにより、2−[4
−[(2−ジメチルアミノエチル)オキシ]フェニル]ア
セチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩44
mgを無色粉末として得る。 M.p.130−160℃(分解)
【0204】製造例41 2−(3−ニトロピリジン−2−イル)アセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例23で得られる化合
物)を製造例33と同様に処理することにより、2−
(3−アミノピリジン−2−イル)アセチル−5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリンを得る。 M.p.223.5−225℃
【0205】製造例42 2−(3−アミノピリジン−2−イル)アセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例41で得られる化合
物)100mgおよびトリエチルアミン39mgの塩化
メチレン(5ml)溶液に、氷冷下、塩化メトキシアセ
チル23mgの塩化メチレン(2ml)溶液を加え、室
温で2時間撹拌する。反応液を水に注ぎ、クロロホルム
で抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラ
フィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=12:
1)にて精製する。粗精製物をメタノールに溶解し、氷
冷下10%塩酸−メタノール溶液を加える。溶媒を留去
し、残渣をアセトン−ジエチルエーテルの混合溶液で再
結晶することにより、2−(3−メトキシアセチルアミ
ノピリジン−2−イル)アセチル−5−[2−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソ
インドリン・塩酸塩114mgを無色針状晶として得
る。 M.p.216.0−219.0℃(分解)
【0206】製造例43 2−(3−アミノピリジン−2−イル)アセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例41で得られる化合
物)108mg、塩化メタンスルホニル24mgおよび
炭酸カリウム40mgのジメチルホルムアミド懸濁液
(2ml)を室温で終夜撹拌する。反応液を氷水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をプレパラティ
ブクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール=15:1)で精製する。得られる粉末をメタノ
ールに溶解し、氷冷下10%塩酸−メタノール溶液を加
える。溶媒を留去し、残渣をメタノール−ジエチルエー
テルの混合溶液で再結晶することにより、2−(3−ジ
メチルアミノメチリデンアミノピリジン−2−イル)ア
セチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・2塩酸塩4
3mgを無色針状晶として得る。 M.p.187.0−189.0℃
【0207】製造例44 アルゴン雰囲気下、2−[(5−ブロモ−チオフェン−
2−イル)アセチル]−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン
(製造例25で得られる化合物)148mg、トリブチ
ル(1−エトキシビニル)スズ191mgおよびビスト
リフェニルホスフィンパラジウムジクロライド18mg
のジオキサン(2.5ml)懸濁液を8時間加熱還流す
る。室温まで冷却後、反応液を酢酸エチルで希釈し、更
に10%フッ化カリウム水溶液を加え、室温で1時間攪
拌する。不溶物をろ去し、ろ液の有機層を分離して、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(富士シリシア製)(展開溶媒;クロロホ
ルム)で精製、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム−メタノール=97:
3)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ルで粉末とすることにより、2−[(5−アセチル−チ
オフェン−2−イル)アセチル] −5−[2−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソ
インドリン21mgを淡褐色粉末として得る。 M.p.161〜165℃(分解)
【0208】製造例45 5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例40
(5)で得られる化合物)を製造例32と同様に処理す
ることにより、2−フェニルアセチル−5−[2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−
イソインドリンを無色結晶として得る。 M.p.145−147℃
【0209】製造例46 (1)5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例
40(5)で得られる化合物)4.19gおよび炭酸カ
リウム4.19gの酢酸エチル40ml−水40mlの
混合溶液に、塩化2−クロロアセチル1.2mlのテト
ラヒドロフラン(2ml)溶液を撹拌しながら滴下し、
室温で1時間撹拌する。反応液を分液後、有機層を水、
飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:
1)で精製し、酢酸エチルに溶解後、活性炭処理するこ
とにより、2−クロロアセチル−5−[2−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソイ
ンドリン4.50gを無定形粉末として得る。 MS(APCI)m/z;459(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1652,1603. (2)上記(1)で得られる化合物183mgのジメチ
ルホルムアミド(2ml)溶液に、ピラゾール68mg
および炭酸カリウム138mgを加え、54℃で8時間
加熱撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル)で精製することにより、2−
(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリンを得る。 (3)上記(2)で得られる化合物に、4M塩酸−ジオ
キサン溶液を加え減圧下溶媒を留去することにより、2
−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン・塩酸塩123mgを無色粉末と
して得る。 M.p.130−133℃(分解)
【0210】製造例47−66 対応原料化合物を製造例46(1)(2)と同様に処理
することにより、第5表記載の化合物を得る。
【0211】
【表11】
【0212】
【表12】
【0213】
【表13】
【0214】
【表14】
【0215】なお、製造例53および製造例54は、対
応原料化合物を製造例46(2)と同様に処理した後、
得られる混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で分離することにより得る。
【0216】製造例67 (1)2−(4−エトキシカルボニル−1H−ピラゾー
ル−1−イル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン(製造例51で得られる化合物)690mg、1M水
酸化ナトリウム水溶液(3.6ml)のメタノール(1
4ml)−テトラヒドロフラン(7ml)混合溶液を室
温で2日間撹拌する。反応液を濃縮後、残渣に水を加
え、5%塩酸水で液性を酸性とし、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテルの混合溶液で粉末化することによ
り、2−(4−ヒドロキシカルボニル−1H−ピラゾー
ル−1−イル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン518mgを無色粉末として得る。 MS(ESI)m/z;533(M−H),IR(Nu
jol)cm−1:1677,1645. (2)上記(1)で得られる化合物140mg、2,
2,2−トリフルオロエチルアミン78mg、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾール42mgおよび1−エチルー
3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド
・塩酸塩65mgのジメチルホルムアミド(2.8m
l)溶液を室温で終夜撹拌する。反応液を希炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層
を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で
順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム:メタノール=15:1)にて精製
した後、メタノール−ジイソプロピルエーテルの混合溶
液で再結晶することにより、2−[4−(2,2,2−
トリフルオロエチルアミノカルボニル)−1H−ピラゾ
ール−1−イル]アセチル−5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン93mgを無色針状晶として得る。 M.p.231.0−232.5℃
【0217】製造例68 アルゴン雰囲気下、2−(4−ヒドロキシカルボニル−
1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン(製造例67(1)で得られる化
合物)140mgおよびジエチルアミン57mgのジメ
チルホルムアミド(2.8ml)溶液に、室温下ジエチ
ルシアノホスホネート47mgを加え、同温で終夜撹拌
する。反応液を希炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ク
ロロホルムで抽出する。有機層を、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をNHシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテ
ルの混合溶液で再結晶することにより、2−[4−ジエ
チルアミノカルボニル−1H−ピラゾール−1−イル]
アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン86mgを無
色針状晶として得る。 M.p.251.0−253.0℃
【0218】製造例69 2−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)アセ
チル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造例50で得
られる化合物)170mgの酢酸(2ml)溶液に、亜
鉛末680mgを加え、100℃で3時間加熱撹拌す
る。反応液をセライトでろ過し、ろ液から減圧下溶媒を
留去する。クロロホルムおよび飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え室温で撹拌する。有機層を分離して、水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1)
で精製した後、n−ヘキサン−酢酸エチルの混合溶液で
再結晶することにより、2−(4−アセチルアミノ−1
H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2―(4
−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−
イソインドリン30mgを無色結晶として得る。 M.p.250−252℃
【0219】製造例70 対応原料化合物(製造例58で得られる化合物)を製造
例69と同様に処理することにより、第6表記載の化合
物を得る。
【0220】
【表15】
【0221】製造例71 (1)2−クロロアセチル−5−[2−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインド
リン(製造例46(1)で得られる化合物)686mg
のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、3−ジメ
トキシメチル−1H−ピラゾール424mgおよび炭酸
カリウム412mgを加え、50℃で19時間加熱撹拌
する。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
200:1)で粗精製することにより、2−(3−ジメ
トキシメチル−1H−ピラゾール−1−イル )アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリンおよび2−(5−ジ
メトキシメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン474mgを混合物
として得る。 (2)上記(1)で得られる混合物441mgのテトラ
ヒドロフラン(8ml)溶液に2M塩酸0.43mlを
加え、室温で1日撹拌する。反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去して、2−
(3−ホルミル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチ
ル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリンおよび 2−(5−ホ
ルミル)−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5
−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイ
ルアミノ]−イソインドリンの混合物を得る。 (3)上記(2)で得られる混合物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=200:1)で分離精製することにより、2−
(3−ホルミル−1H−ピラゾール−1−イル )アセ
チル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリン200mgを無色
粉末として得る。 MS(APCI)m/z;519(M+H),IR(n
ujol)cm−1;1694,1660,1602.
【0222】製造例72 (1)製造例71(2)で得られる混合物152mgの
メタノール(3ml)溶液に、氷冷下、水素化ホウ素ナ
トリウム18mgを少量ずつ加え、同温で1時間撹拌す
る。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラ
フィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=50:
1)で精製することにより、2−(3−ヒドロキシメチ
ル−1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン80mg(72(a))および2
−(5−ヒドロキシメチル−1H−ピラゾール−1−イ
ル )アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン(72
(b))60mgをそれぞれ無色粉末として得る。さら
に、化合物72(a)の無色粉末を酢酸エチル−ジイソ
プロピルエーテルの混合溶媒で再結晶することにより、
40mgの無色針状晶を得る。 M.p.180〜185℃(72(a)) MS(APCI)m/z;521(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1652,1601.(72
(b))
【0223】製造例73 (1)アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン・塩酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)30
0mgおよびトリエチルアミン182mgの塩化メチレ
ン(6ml)溶液に、臭化2―ブロモプロピオニル17
0mgを氷冷下加え、室温で2時間撹拌する。反応液を
水に注ぎ、クロロホルムで抽出する。有機層を5%塩
酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム:メタノール=15:1)で精製す
ることにより、2−(2−ブロモ−1−オキソプロピ
ル)−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリン349mgを無色
粉末として得る。 MS(APCI)m/z;518(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1647,1618,1603. (2)アルゴン雰囲気下、上記(1)で得られる化合物
325mg、ピラゾール86mgおよび炭酸カリウム1
74mgのジメチルアセトアミド(6.4ml)懸濁液
を60℃で2時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、反応
液を氷水に注ぎ、析出する沈殿をろ去、水洗後、乾燥す
る。得られる粗生成物を、プレパラティブクロマトグラ
フィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=90:
7)にて精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエー
テルの混合溶液で再結晶することにより、2−[2−
(1H−ピラゾール−1−イル)−1−オキソプロピ
ル]−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン235mgを無色針
状晶として得る。 M.p.132.5−133.5℃
【0224】製造例74 対応原料化合物を製造例73と同様に処理することによ
り、第7表記載の化合物を得る。
【0225】
【表16】
【0226】製造例75 (1)アルゴン雰囲気下、4−ニトロピラゾール2.5
g、2−ブロモプロピオン酸メチル3.88gおよび炭
酸カリウム4.59gのジメチルホルムアミド懸濁液
(20ml)を、室温で2時間撹拌する。反応液を濃縮
後、残渣に酢酸エチルを加え、不溶物をろ去する。ろ液
を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=30:1)で
精製することにより、2−(4−ニトロ−1H−ピラゾ
ール−1−イル)プロピオン酸メチル3.90gを無色
油状物として得る。 MS(APCI)m/z;200(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1749. (2)アルゴン雰囲気下、上記(1)で得られる化合物
505mgおよびヨウ化メチル540mgのテトラヒド
ロフラン(5ml)溶液に、氷冷下、60%水素化ナト
リウム111mgをn−ペンタンで洗浄したものを加
え、室温で2時間撹拌する。反応液を濃縮後、残渣にク
ロロホルムを加え、不溶物をろ去する。ろ液を濃縮後、
残渣をプレパラティブクロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:酢酸エチル=20:1)にて精製するこ
とにより、2−メチル−(4−ニトロ−1H−ピラゾー
ル−1−イル)プロピオン酸メチル270mgを無色油
状物として得る。 MS(APCI)m/z;214(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1746. (3)上記(2)で得られる化合物117mgおよび1
M水酸化ナトリウム水溶液(0.55ml)のメタノー
ル(5ml)溶液を室温で終夜撹拌する。反応液を濃縮
後、残渣をアセトンより粉末化することにより、2−メ
チル−(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)プ
ロピオン酸・ナトリウム塩120mgを無色粉末として
得る。 MS(ESI)m/z;198(M−Na),IR(N
ujol)cm−1:1612. (4)上記(3)で得られる化合物114mgおよびジ
メチルホルムアミド(1滴)の塩化メチレン(3ml)
懸濁液に、室温で塩化チオニル184mgを滴下し、室
温で1時間撹拌する。反応液を濃縮し、残渣を5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例40(5)で得
られる化合物)216mgおよびトリエチルアミン16
4mgの塩化メチレン(6ml)溶液に加え、室温で1
時間撹拌する。反応液を希炭酸水素ナトリウム水溶液に
注ぎ、クロロホルムで抽出する。有機層を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をプレパラ
ティブクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=90:7)で精製した後、酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテルの混合溶液で再結晶することによ
り、2−[2−メチル−2−(4−ニトロ−1H−ピラ
ゾール−1−イル)−1−オキソプロピル]−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン203mgを無色針状晶として得
る。 M.p.164.5−166.5℃
【0227】製造例76 (1)2−ピリジルアセトニトリル6.03gおよび
1,4−ジブロモブタン13.22gのジメチルスルホ
キシド(150ml)溶液に、ナトリウムアミド4.2
9gを氷冷下加え、室温で5時間撹拌する。反応液を氷
水に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出する。有機層を水、
飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;クロロホルム)で精製することに
より、1−(2−ピリジル)−1−シクロペンタンカル
ボニトリル5.79gを黄色液体として得る。 MS(APCI)m/z;173(M+H),IR(N
eat)cm−1:2235. (2)上記(1)で得られる化合物2.08gの47%
臭化水素酸(10ml)溶液を、3時間加熱還流する。
室温まで冷却後、反応液を減圧下濃縮する。残渣にトル
エンを加え、再度濃縮する。残渣をアセトンで結晶化す
ることにより、1−(2−ピリジル)−1−シクロペン
タンカルボン酸・臭化水素酸塩2.80gを無色針状晶
として得る。 M.p.227.0−229.0℃ (3)上記(2)で得られる化合物195mgを、製造
例75(4)と同様に処理し、得られる粗精製物をメタ
ノールに溶解し、氷冷下10%塩酸−メタノール溶液を
加える。溶媒を留去後、残渣をアセトン−ジエチルエー
テルの混合溶液で再結晶することにより、2−[(2−
ピリジル)シクロペンチル]カルボニル−5−[2−(4
−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−
イソインドリン・塩酸塩174mgを無色針状晶として
得る。 M.p.185.0−187.0℃
【0228】製造例77 3−ベンジルオキシ−2,2−ジメチルプロピオン酸2
10mgの塩化メチレン(2ml)溶液に、塩化オギザ
リル105μlを加え室温で2時間撹拌する。この溶液
を、氷冷下、5−[2−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩
(参考例40(5)で得られる化合物)432mgおよ
びトリエチルアミン0.7mlの塩化メチレン(4m
l)溶液に滴下する。同温で4時間撹拌した後、有機層
を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)で精製した後、n−ヘキサン−酢酸エチルの混
合溶液で粉末化することにより、2−(3−ベンジルオ
キシ−2,2−ジメチルプロパノイル)−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン399mgを無色粉末として得
る。 M.p.124−126℃
【0229】製造例78 製造例77で得られる化合物を製造例39と同様に処理
することにより、2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チルプロパノイル)−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリンを
無色結晶として得る。 M.p.180−183℃
【0230】製造例79 5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例40
(5)で得られる化合物)と塩化シンナモイルを、製造
例32と同様に処理することにより、2−シンナモイル
−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベン
ゾイルアミノ]−イソインドリン432mgを無色結晶
として得る。 M.p.184−195℃(分解)
【0231】製造例80 2−シンナモイル−5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製
造例79で得られる化合物)147mgのテトラヒドロ
フラン(10ml)−メタノール(10ml)の混合溶
液に5%パラジウム−炭素50mgを加え、水素雰囲気
下室温で2時間撹拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮
後、残渣をn−ヘキサン−酢酸エチルの混合溶液で再結
晶することにより、2−(3−フェニルプロパノイル)
−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベン
ゾイルアミノ]−イソインドリン102mgを無色結晶
として得る。 M.p.188−190℃
【0232】製造例81 5−アミノ−2−[(1H−ピラゾール−1−イル)ア
セチル]−イソインドリン(参考例44(3)で得られ
る化合物)438mg、2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−3−ニトロ安息香酸(参考例6(2)で得
られる化合物)675mgおよび1−ヒドロキシベンゾ
トリアゾール245mgのジメチルホルムアミド(12
ml)溶液に、氷冷下、1−エチルー3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩414m
gを加え、50℃で2時間撹拌する。反応液に希アンモ
ニア水を加え、1時間撹拌した後、析出した結晶をろ
取、乾燥後、酢酸エチルで再結晶することにより、2−
[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−[2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ニトロベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン688mgを淡黄色
結晶として得る。 M.p.225.5−227.0℃
【0233】製造例82−112 対応原料化合物を製造例81と同様に処理することによ
り、第8表記載の化合物を得る。
【0234】
【表17】
【0235】
【表18】
【0236】
【表19】
【0237】
【表20】
【0238】
【表21】
【0239】
【表22】
【0240】製造例113 2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−(4−メトキシメトキシフェニル)−ベンゾイル
アミノ] −イソインドリン(製造例82で得られる化合
物)1.54gのジオキサン(40ml)溶液に、4M
塩酸−ジオキサン溶液(40ml)を加え、室温で12
時間撹拌する。反応液にジエチルエーテルを注ぎ、析出
した粉末をろ取し、乾燥する。粉末を水に溶解し、アン
モニア水を加え、室温で1時間撹拌する。酢酸を加えた
後(pH3〜4とする)、析出物をろ取、乾燥する。得
られる粉末をエタノールで再結晶することにより、2−
[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−[2
−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾイルアミノ] −イ
ソインドリン1.26gを淡赤色結晶として得る。 M.p.229.0−230.5℃
【0241】製造例114 2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン(製造例113で得られる化合物)1
20mgのジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、炭
酸カリウム69mg、ヨウ化メチル0.024mlを加
え、室温で3.5時間撹拌する。反応液に水を注ぎ、析
出した粉末をろ取し、乾燥する。粉末をエタノールに加
熱溶解し、活性炭処理後、エタノールで再結晶すること
により、2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチ
ル]−5−[2−(4−メトキシフェニル)−ベンゾイル
アミノ] −イソインドリン46mgを無色結晶として得
る。 M.p.143〜145℃
【0242】製造例115 対応原料化合物を製造例114と同様に処理することに
より、第9表記載の化合物を得る。
【0243】
【表23】
【0244】製造例116 2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン(製造例113で得られる化合物)1
37mgのジメチルホルムアミド(3ml)溶液に、炭
酸カリウム86mg、2−ブロモエチルテトラヒドロピ
ラニルエーテル98mgを加え、室温で13時間、50
度で10時間撹拌する。反応液を室温まで冷却し、水を
注ぎ、析出した粉末をろ取、乾燥する。粉末をプレパラ
ティブクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:
メタノール=20:1)で精製し、得られる泡状物質を
メタノール(3ml)に溶解し、p−トルエンスルホン
酸・一水和物5mgを加え、室温で2.5時間撹拌す
る。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢
酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥したのち、減圧下溶媒を留去す
る。残渣を、プレパラティブクロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1)で精製
し、酢酸エチルで再結晶することにより、2−[(1H
−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−[2−(4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)−ベンゾイルア
ミノ]−イソインドリン46mgを無色結晶として得
る。 M.p.〜113℃
【0245】製造例117 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−ヒドロキシフェニル)−ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン(製造例113で得られる化合物)
4.84gおよびトリエチルアミン4.91mlの塩化
メチレン(100ml)懸濁液に、氷冷下、塩化フェニ
ルアセチル4.1gの塩化メチレン(50ml)溶液を
滴下し、室温で18時間撹拌する。反応液を水に注ぎ、
クロロホルムで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール=25:1)で精製後、酢酸エチルで再結晶する
ことにより、2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセ
チル−5−[2−(4−フェニルアセトキシフェニル)
−ベンゾイルアミノ]−イソインドリン4.34gを無
色結晶として得る。 M.p.169.5−171.5℃
【0246】製造例118 2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ニト
ロベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造例81で
得られる化合物)600mgおよび10%パラジウム−
炭素300mgの酢酸(30ml)懸濁液を、水素雰囲
気下、室温、常圧で8時間撹拌する。触媒をろ去し、ろ
液を濃縮後、残渣をジメチルホルムアミドに溶解する。
希アンモニア水を加え、析出した粉末をろ取し、クロロ
ホルム−エタノールの混合溶媒に加熱溶解し、活性炭処
理する。続いて、クロロホルム−エタノールの混合溶媒
で再結晶することにより、2−[(1H−ピラゾール−
1−イル)アセチル]−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−3−アミノベンゾイルアミノ] −イソ
インドリン427mgを無色結晶として得る。 M.p.238.0−240.0℃
【0247】製造例119 2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−アミ
ノベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造例118
で得られる化合物)170mg、N,N−ジメチルグリ
シン・塩酸塩58mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール45mgおよび4−ジメチルアミノピリジン5mg
のジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、1−エチル
ー3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミ
ド・塩酸塩78mgを加え室温で30時間、50℃で8
時間撹拌する。希アンモニア水を注ぎ、析出する粉末
を、ろ取、乾燥する。得られる粉末をプレパラティブク
ロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノー
ル=20:1)で精製後、クロロホルム−エタノールの
混合溶液から再結晶することにより、2−[(1H−ピ
ラゾール−1−イル)アセチル]−5−[2−(4−トリ
フルオロメチルフェニル)−3−(ジメチルアミノアセ
チルアミノ)−ベンゾイルアミノ]−イソインドリン9
2mgを無色結晶として得る。 M.p.263−265℃
【0248】製造例120−121 対応原料化合物を製造例119と同様に処理することに
より、第10表記載の化合物を得る。
【0249】
【表24】
【0250】製造例122 (1)アルゴン雰囲気下、2−(1H−ピラゾール−1
−イル)アセチル−5−[3−メトキシカルボニル−2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン(製造例90で得られる化合物)
137mgおよび1M水酸化ナトリウム水溶液1.25
mlのメタノール(6ml)溶液を10時間加熱還流す
る。室温まで冷却後、反応液を濃縮する。残渣に水を加
え、10%クエン酸水溶液で液性を酸性とし、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテルの混合溶液で再結晶す
ることにより、2−(1H−ピラゾール−1−イル)ア
セチル−5−[3−ヒドロキシカルボニル−2−(4−
トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イ
ソインドリン82mgを無色針状晶として得る。 M.p.178.0−182.0℃ (2)上記(1)で得られる化合物80mg、ジメチル
アミン・塩酸塩25mg、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール24mg、1−エチルー3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩36mgおよび
4−ジメチルアミノピリジン3mgのジメチルホルムア
ミド(6ml)溶液を室温で終夜撹拌する。反応液を希
炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出す
る。有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶
媒を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=12:1)で
精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルの混
合溶液で再結晶することにより、2−(1H−ピラゾー
ル−1−イル)アセチル−5−[3−ジメチルアミノカ
ルボニル−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベ
ンゾイルアミノ]−イソインドリン84mgを無色針状
晶として得る。 M.p.172.0−174.0℃
【0251】製造例123 製造例122(1)で得られる化合物とモルホリンを製
造例122(2)と同様に処理することにより、第11
表記載の化合物を得る。
【0252】
【表25】
【0253】製造例124 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ベン
ジルオキシベンゾイルアミノ]−イソインドリン(製造
例105で得られる化合物)243mgのメタノール
(8ml)−酢酸エチル(4ml)溶液に、10%パラ
ジウム−炭素82mgを懸濁し、水素雰囲気下、室温、
常圧で3日間撹拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、
残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルの混合溶媒
で再結晶することにより、2−(1H−ピラゾール−1
−イル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)−3−ヒドロキシベンゾイルアミノ]−イ
ソインドリン192mgを無色針状晶として得る。 M.p.191.0−192.5℃
【0254】製造例125 製造例106で得られる化合物を製造例124と同様に
処理することにより、第12表記載の化合物を得る。
【0255】
【表26】
【0256】製造例126 アルゴン雰囲気下、2−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−ヒドロキシベンゾイルアミノ]−イソイ
ンドリン(製造例124で得られる化合物)80mgの
ジメチルホルムアミド(2ml)溶液に、炭酸カリウム
66mg、塩化ジメチルカルバモイル19mgを加え、
50℃で30分間攪拌する。反応液を室温まで冷却し、
氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エ
チル−ジイソプロピルエーテルの混合溶媒で再結晶する
ことにより、2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセ
チル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
−3−ジメチルカルバモイルオキシベンゾイルアミノ]
−イソインドリン84mgを無色針状晶として得る。 M.p.232.0−233.0℃
【0257】製造例127 アルゴン雰囲気下、2−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−ヒドロキシベンゾイルアミノ]−イソイ
ンドリン(製造例124で得られる化合物)1.27g
のジメチルアセトアミド(10ml)溶液に、炭酸カリ
ウム1.38g、2−ブロモイソブチル酸エチル1.9
5gを加え、60℃で6時間攪拌する。反応液を室温ま
で冷却し、氷水に注ぎ酢酸エチルで抽出する。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:酢酸エチル=1:1)
で精製し、n−ヘキサン−酢酸エチルの混合溶媒で再結
晶することにより、2−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−(1−エトキシカルボニル−1−メチル
エトキシ)ベンゾイルアミノ]]−イソインドリン839
mgを無色針状晶として得る。 M.p.179.0−181.0℃
【0258】製造例128−133 対応原料化合物を製造例127と同様に処理することに
より、第13表記載の化合物を得る。
【0259】
【表27】
【0260】製造例134 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−(1
−メトキシカルボニル−1−メチルエトキシ)ベンゾイ
ルアミノ]]−イソインドリン(製造例128で得られる
化合物)31mgのエタノール(0.5ml)−テトラ
ヒドロフラン(1ml)の混合溶液に、室温で、1M水
酸化ナトリウム水溶液(55μl)を加え、同温で3日
間攪拌する。10%塩酸でpH2とし、酢酸エチルで抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をカラムクロマト
グラフィー(山善(株)ウルトラパックTMジオール、
展開溶媒;クロロホルム:メタノール=95:5)で精
製し、残渣をtert−ブチルアルコールで凍結乾燥す
ることにより、2−(1H−ピラゾール−1−イル)ア
セチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−(1−カルボキシ−1−メチルエトキシ)ベ
ンゾイルアミノ]]−イソインドリン27mgを無色粉末
として得る。 MS(ESI)m/z;591(M−H),IR(Nu
jol)cm−1:1729.
【0261】製造例135−136 製造例134で得られる化合物と対応原料化合物を製造
例122と同様に処理することにより、第14表記載の
化合物を得る。
【0262】
【表28】
【0263】製造例137 5−アミノ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセ
チル−イソインドリン(参考例44(3)で得られる化
合物)242mg、2−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)安息香酸293mg、トリエチルアミン167μ
lおよびジエチルシアノホスホネート195mgのジメ
チルホルムアミド(10ml)溶液を、室温で23時間
撹拌する。反応液に酢酸エチルを加え希釈し、有機層を
炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロ
ロホルム:メタノール=100:1)で精製することに
より、2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−
5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン(製造例46(2)で得
られる化合物)412mgを得る。
【0264】製造例138−141 対応原料化合物を製造例137と同様に処理することに
より、第15表記載の化合物を得る。
【0265】
【表29】
【0266】製造例142 (1)2−(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香
酸1.59gの塩化メチレン(30ml)溶液に、オキ
ザリルクロライド1.05ml、ジメチルホルムアミド
4滴を加え、室温で1時間攪拌する。反応液を濃縮し、
残渣にトルエンを加え不溶物をデカンテーションにより
除いた後、濃縮する操作を2回繰り返す。2−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)安息香酸クロライド1.7
3gを淡黄色油状物質として得る。 (2)5−アミノ−2−(1H−ピラゾール−1−イ
ル)アセチル−イソインドリン(参考例44(3)で得
られる化合物)1.21gの塩化メチレン(40ml)
懸濁液に、トリエチルアミン1.05mlを加え、さら
に氷冷下、上記(1)で得られる2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)安息香酸クロライド1.73gの塩
化メチレン(10ml)溶液を滴下する。反応液を室温
で1.5時間撹拌する。反応液に酢酸エチルを加え希釈
し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=100:1)
で精製し、酢酸エチルで再結晶することにより、2−
(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンジルアミノ]
−イソインドリン(製造例46(2)で得られる化合
物)2.30gを得る。 M.p.207−209℃
【0267】製造例143 (1)2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−
5−[2−(4−ニトロフェニル)ベンゾイルアミノ]−
イソインドリン(製造例138で得られる化合物)26
3mg、10%パラジウム−炭素136mgの酢酸(5
ml)−テトラヒドロフラン(5ml)懸濁液を水素雰
囲気下、常温、常圧で2時間撹拌する。触媒をろ去し、
ろ液を濃縮後、残渣を酢酸エチルに溶解し、有機層を炭
酸カリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去することにより、2
−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
−(4−アミノフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソイ
ンドリン229mgを得る。 M.p.135℃より徐々に分解 (2)上記(1)で得られる化合物89mg、無水酢酸
23μl、トリエチルアミン34μlの塩化メチレン
(4ml)溶液を、室温で6.5時間撹拌する。反応液
をクロロホルムで希釈し、有機層を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。残渣をプレパラティブクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=20:1
〜10:1)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピ
ルエーテルで洗浄することにより、2−(1H−ピラゾ
ール−1−イル)アセチル−5−[2−(4−アセチル
アミノフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン
60mgを得る。 M.p.182℃より徐々に分解
【0268】製造例144 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−アミノフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソ
インドリン(製造例143(1)で得られる化合物)8
9mg、塩化メタンスルホニル19μlおよびピリジン
82μlの塩化メチレン(4ml)溶液を、室温で7時
間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、有機層を
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。残渣をプレパラテ
ィブクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=10:1)で精製した後、酢酸エチル−ジイ
ソプロピルエーテルで洗浄することにより、2−(1H
−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−(4−
メタンスルホニルアミノフェニル)ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン58mgを得る。 M.p.130℃より徐々に分解
【0269】製造例145 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−プロピオニルフェニル)ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン(製造例139で得られる化合物)1
22mgおよびヒドロキシルアミン・塩酸塩90mgの
エタノール(5ml)−水(0.25ml)混合物を2
3時間加熱還流する。溶媒を留去し、残渣に酢酸エチル
を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。残渣をプレパラティブクロマ
トグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=
15:1)で精製した後、メタノールで再結晶すること
により、2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル
−5−{2−[4−(1−ヒドロキシイミノプロピル)
フェニル]ベンゾイルアミノ}−イソインドリン74m
gを得る。 M.p.225−228℃
【0270】製造例146 2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−
[2−(4−プロピオニルフェニル)ベンゾイルアミノ]
−イソインドリン(製造例139で得られる化合物)1
29mgのエタノール(5ml)−テトラヒドロフラン
(5ml)溶液に、氷冷下で水素化ホウ素ナトリウム1
8mgを加え、氷冷下で1時間、室温で5.5時間撹拌
する。反応液を酢酸エチルで希釈し、有機層を水、飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒
を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=15:1)で
精製した後、メタノールで再結晶することにより、2−
(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−{2−
[4−(1−ヒドロキシプロピル)フェニル]ベンゾイ
ルアミノ}−イソインドリン74mgを得る。 M.p.179−182℃
【0271】製造例147 (1)2−クロロアセチル−5−[2−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインド
リン(製造例46(1)で得られる化合物)1000m
gの1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(5m
l)溶液に、アジ化ナトリウム(284mg)を氷冷下
加え、室温で1時間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希
釈して、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥し、溶媒を留去する。残渣を、テトラヒドロフラ
ン20ml−エタノール20mlに溶解し、10%パラ
ジウム−炭素300mgを加え、水素雰囲気化、常圧
で、1時間接触還元する。パラジウム−炭素をろ去し、
濾液を濃縮して得られる残渣を塩酸塩とすることによ
り、2−アミノアセチル−5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン・塩酸塩812mgを無色結晶として得る。 M.p.188−190℃ (2)上記(1)で得られる化合物176mgの10%
炭酸カリウム水溶液(10ml)−酢酸エチル(10m
l)の混合溶液に、氷冷下、塩化アセチル(200μ
l)を加え、同温で30分間撹拌する。有機層を分離し
て、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去する。残渣を、酢酸エチル−n−ヘキ
サン混合溶液で結晶化することにより、2−アセチルア
ミノアセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン118m
gを無色結晶として得る。 M.p.208−210℃
【0272】製造例148 2−アミノアセチル−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・
塩酸塩(製造例147(1)で得られる化合物)151
mgの10%炭酸カリウム水溶液(10ml)−酢酸エ
チル(10ml)の混合溶液に、氷冷下クロロ炭酸メチ
ル40μlを加え、同温で30分間撹拌する。有機層を
分離して、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣を、酢酸エチル−ジ
イソプロピルエーテルで結晶化することにより、2−メ
トキシカルボニルアミノアセチル−5−[2−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソ
インドリン98mgを無色結晶として得る。 M.p.221−222℃
【0273】製造例149 2−アミノアセチル−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・
塩酸塩(製造例147(1)で得られる化合物)205
mg、2−ブロモピリミジン205mgおよびトリエチ
ルアミン(400mg)のエタノール(3ml)溶液を
18時間加熱還流する。反応液を濃縮後、水を加え、酢
酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロ
ホルム−メタノール=100:1〜50:1)で精製し
た後、酢酸エチル―ジイソプロピルエーテルの混合溶液
で再結晶することにより、2−(ピリミジン−2−イ
ル)アミノアセチル−5−[2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン9
5mgを無色結晶として得る。 M.p.196−198℃
【0274】製造例150 (1)2−アミノアセチル−5−[2−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインド
リン・塩酸塩(製造例147(1)で得られる化合物)
205mg、2、5−ジブロモピリジン306mgおよ
びジイソプロピルエチルアミン400mgのエタノール
(3ml)溶液を150℃で5時間加熱する。反応液に
水を加え、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;クロロホルム−メタノール=100:1〜50:
1)で精製した後、酢酸エチル―ジイソプロピルエーテ
ルの混合溶液で再結晶することにより、2−(5−ブロ
モピリジン−2−イル)アミノアセチル−5−[2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン60mgを無色結晶として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物60mgをテトラヒ
ドロフラン3ml−エタノール3mlに溶解し、10%
パラジウム−炭素20mg、トリエチルアミン0.1m
lを加え、水素雰囲気化、常圧で4時間、接触還元す
る。パラジウム−炭素を、ろ去し、ろ液を10%炭酸カ
リウム水溶液で、アルカリ性とした後、酢酸エチルで抽
出する。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル―ジ
イソプロピルエーテルの混合溶液で再結晶することによ
り、2−(ピリジン−2−イル)アミノアセチル−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン31mgを無色結晶として得
る。 M.p.201−204℃
【0275】製造例151 5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(参考例40
(5)で得られる化合物)209mgをクロロホルムに
懸濁し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、有機
層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒
を留去する。残渣をエタノール(5ml)に溶解し、酢
酸30mgおよび2−ビニルピリジン105mgを加え
1日間加熱還流する。減圧下溶媒を留去し、残渣をクロ
ロホルムに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=20:1)で精製した後、酢酸エチルで
再結晶することにより、2−[2−(2−ピリジル)エ
チル]−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
ベンゾイルアミノ]−イソインドリン132mgを無色
結晶として得る。 M.p.195−200℃
【0276】製造例152 アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩
酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)200m
g、臭化2−フェニルエチル106mgおよび炭酸カリ
ウム165mgのジメチルホルムアミド懸濁液(2m
l)を60℃で5時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、
反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=5
0:1)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエ
ーテルの混合溶液で再結晶することにより、2−(2−
フェニルエチル)−5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン12
3mgを無色針状晶として得る。 M.p.231.5−232.5℃
【0277】製造例153−168 対応原料化合物を製造例152、または製造例152お
よび製造例2(2)と同様に処理することにより、第1
6表記載の化合物を得る。
【0278】
【表30】
【0279】
【表31】
【0280】
【表32】
【0281】製造例169 アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩
酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)199m
g、3−クロロメチルピリジン126mgおよびトリエ
チルアミン0.23mlのエタノール懸濁液(4ml)
を50℃で19時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、反
応液を濃縮し残渣をクロロホルムに溶解し、水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=40:1)で
精製した後、メタノール−ジイソプロピルエーテルの混
合溶液で再結晶することにより、2−[(ピリジン−3
−イル)メチル]−5−[2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン91m
gを無色針状晶として得る。 M.p.212.5−214℃
【0282】製造例170 アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩
酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)200m
g、2−チアゾールカルボキシアルデヒド59mgおよ
びトリエチルアミン51mgの塩化メチレン(4ml)
溶液に、室温でトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
212mgを加え、室温で1時間撹拌する。反応液を希
炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムで抽出
する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をプレパラティ
ブクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタ
ノール=90:7)で精製する。粗精製物をメタノール
に溶解し、氷冷下10%塩酸−メタノール溶液を加え
る。溶媒を留去し、残渣をエタノール−ジエチルエーテ
ルの混合溶液で再結晶することにより、2−(チアゾー
ル−2−イル)メチル−5−[2−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン
・塩酸塩232mgを無色針状晶として得る。 M.p.182.0−185.0℃
【0283】製造例171−174 対応原料化合物を製造例170と同様に処理することに
より、第17表記載の化合物を得る。
【0284】
【表33】
【0285】製造例175 アルゴン雰囲気下、5−[2−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩
酸塩(参考例40(5)で得られる化合物)200mg
およびトリエチルアミン53mgのエタノール(5m
l)溶液に、ベンジルグリシジルエーテル117mgを
室温下加え、50℃で8時間加熱撹拌する。室温まで冷
却後、反応液を濃縮する。残渣に希炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をプレパラティブクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=90:7)
で精製する。粗精製物をメタノールに溶解し、氷冷下1
0%塩酸−メタノール溶液を加える。溶媒を留去し、残
渣をアセトン−ジエチルエーテルの混合溶液で再結晶す
ることにより、2−(3−ベンジルオキシ−2−ヒドロ
キシプロピル)−5−[2−(4−トリフルオロメチル
フェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸
塩161mgを無色針状晶として得る。 M.p.182.0−186.0℃
【0286】製造例176 2−(3−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシプロピル)
−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベン
ゾイルアミノ]−イソインドリン・塩酸塩(製造例17
5で得られる化合物)111mgおよび10%パラジウ
ム−炭素50mgのメタノール(4ml)懸濁液を、水
素雰囲気下、室温、常圧で7時間撹拌する。触媒をろ去
し、ろ液を濃縮後、残渣をエタノール−ジエチルエーテ
ルの混合溶液で再結晶することにより、2−(2,3−
ジヒドロキシプロピル)−5−[2−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリ
ン・塩酸塩92mgを無色針状晶として得る。 M.p.215.0−218.0℃
【0287】製造例177 (1)アルゴン雰囲気下、2−[(1H−ピラゾール−
1−イル)アセチル]−5−[2−ブロモベンゾイルアミ
ノ]−イソインドリン(参考例44(4)で得られる化
合物)650mgおよび4−カルボキシフェニルボロン
酸266mgのジメトキシエタン(60ml)懸濁液
に、酢酸パラジウム9mg、トリフェニルホスフィン4
0mgおよび炭酸カリウム740mgの水(20ml)
溶液を加え、反応液を2時間加熱還流する。析出物をろ
去し、ろ液を濃縮する。残渣に水を加え、10%クエン
酸水溶液で液性を酸性とし室温で1時間攪拌する。攪拌
中に析出した粉末をろ取し、乾燥することにより、2−
[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−[2
−(4−カルボキシフェニル)ベンゾイルアミノ]−イ
ソインドリンを粉末として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物のジメチルホルムア
ミド(10ml)懸濁液に、氷冷下、炭酸カリウム28
5mgおよびヨウ化エチル0.165mlを加え、室温
で1時間攪拌する。反応液に、水を加え、室温で1時間
攪拌後、析出した粉末をろ取し、乾燥する。該粉末をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロ
ホルム:メタノール=25:1)で精製することによ
り、2−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−
5−[2−(4−エトキシカルボニルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン66mgを無色粉末とし
て得る。 MS(APCI)m/z;495(M+H),IR(N
ujol)cm−1;1710,1660.
【0288】製造例178 2−(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香酸およ
び5−アミノ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エ
チル−イソインドリン(参考例51で得られる化合物)
を製造例67(2)と同様に処理することにより、2−
[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例168記載の化合
物)を無色針状晶として得る。
【0289】製造例179 5−アミノ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチ
ル−イソインドリン(参考例51で得られる化合物)お
よび2−(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香酸
クロライド(製造例142(1)で得られる化合物)を
製造例142(2)と同様に処理することにより、2−
[2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン(製造例168記載の化合
物)を無色針状晶として得る。
【0290】参考例1 (1)アルゴン雰囲気下、2−ヨード安息香酸メチル
1.01g、4−メトキシメトキシフェニルトリブチル
スズ2.00gのジメチルホルムアミド(10ml)溶
液に、ビストリフェニルホスフィンパラジウムジクロラ
イド138mgを加え、100℃で3時間撹拌する。反
応液を室温まで冷却後、酢酸エチルで希釈し、10%フ
ッ化カリウム水溶液を加え、室温で1時間撹拌する。反
応液をセライトろ過後、ろ液から有機層を分取する。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−へキサン
=1:30〜1:10)で精製し、2−(4−メトキシ
メトキシフェニル)安息香酸メチル776mgを黄色油
状物として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物757mgのメタノ
ール(15ml)溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液
3.3mlを加え、50℃で12時間撹拌する。反応液
を室温まで冷却した後、減圧下濃縮する。残渣を水に溶
解し、エーテルで洗浄する。水層を氷浴で冷却し、2M
塩酸を滴下し中和後、クロロホルムで抽出する。有機層
を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、2−(4−メトキシメトキシフェニ
ル)安息香酸644mgを無色粉末として得る。 MS(ESI)m/z;257(M−H),IR(Nu
jol)cm−1:1695,1610.
【0291】参考例2−7 (1)対応原料化合物を、それぞれ参考例1(1)と同
様に処理することにより、下記の化合物を得る。 参考例2(1):2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−5−メトキシ安息香酸メチル(無色油状物) MS(EI)m/z;310(M),IR(Neat)
cm−1:1730,1615,1605. 参考例3(1):2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−4,5−ジメトキシ安息香酸メチル(無色固体) MS(APCI)m/z;341(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1700. 参考例4(1):2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−メトキシ安息香酸メチル(無色固体) MS(APCI)m/z;311(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1730,1680. 参考例5(1):2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−メトキシカルボニル安息香酸メチル(無色固
体) MS(EI)m/z;338(M),IR(Nujo
l)cm−1:1736,1726. 参考例6(1):2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−ニトロ安息香酸メチル MS(EI)m/z;325(M),IR(Neat)
cm−1:1725. 参考例7(1):2−(4−イソプロピルフェニル)安
息香酸メチル(無色油状物) MS(APCI)m/z;255(M+H),IR(N
eat)cm−1:1723. (2)上記(1)で得られる化合物を、それぞれ参考例
1(2)と同様に処理することにより、第18表記載の
化合物を得る。
【0292】
【表34】
【0293】参考例8 アルゴン雰囲気下、2―ヨード―3−メトキシ安息香酸
メチル4.1g、4−トリフルオロメチルフェニルホウ
酸3.74g、のジメトキシエタン(50ml)溶液
に、酢酸パラジウム79mg、トリフェニルホスフィン
369mgおよび炭酸カリウム4.86gの水溶液(1
7.5ml)を加え、4時間加熱還流する。反応液を酢
酸エチルで希釈し、不溶物を熱時セライトろ過する。ろ
液を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留
去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=40:1)で精製
することにより、2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−メトキシ安息香酸メチル(参考例4(1)記
載の化合物)4.26gを無色固体として得る。
【0294】参考例9 対応原料化合物を参考例8と同様に処理することによ
り、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−メ
トキシカルボニル安息香酸メチル(参考例5(1)記載
の化合物)を無色固体として得る。
【0295】参考例10 (1)アルゴン雰囲気下、3−メトキシ−2−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)安息香酸メチル(参考例4
(1)で得られる化合物)554mgおよピリジン・塩
酸塩8.26gの混合物を、190℃で2時間加熱撹拌
する。室温まで冷却後、反応液に10%塩酸を加え、酢
酸エチルで抽出する。有機層を10%塩酸、飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去
し、残渣をジイソプロピルエーテル−n−ヘキサンの混
合溶液で再結晶することにより、3−ヒドロキシ−2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香酸499m
gを無色針状晶として得る。 M.p.169.0−170.0℃ (2)上記(1)で得られる化合物100mg、2−
(ジメチルアミノ)エチルクロライド・塩酸塩112m
gおよび炭酸カリウム245mgの2−ブタノン(5m
l)−ジメチルホルムアミド(2ml)混合懸濁液を、
80℃で2時間加熱撹拌する。室温まで冷却後、反応液
を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去することによ
り、3−(2−ジメチルアミノエチル)オキシ−2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香酸(2−ジ
メチルアミノ)エチル150mgを淡黄色油状物として
得る。 MS(APCI)m/z;425(M),IR(Nea
t)cm−1:1723,1617. (3)上記(2)で得られる化合物328mgおよび1
M水酸化ナトリウム水溶液(0.77ml)のメタノー
ル(3.8ml)溶液を2時間加熱還流する。室温まで
冷却後、反応液を濃縮し、残渣をジエチルエーテルで粉
末化することにより、3−(2−ジメチルアミノエチ
ル)オキシ−2−(4−トリフルオロメチルフェニル)
安息香酸・ナトリウム塩175mgを淡黄色粉末として
得る。 MS(ESI)m/z;352(M−Na),IR(N
ujol)cm−1:1600.
【0296】参考例11−21 対応原料化合物を参考例10(2)(3)と同様に処理
することにより、第19表記載の化合物を得る。
【0297】
【表35】
【0298】
【表36】
【0299】参考例22 (1)2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
メトキシカルボニル安息香酸(参考例5(2)で得られ
る化合物)500mgの塩化チオニル(2ml)溶液を
1時間加熱還流する。室温まで冷却後、反応液を濃縮す
る。残渣を塩化メチレン(5ml)に溶解し、氷冷下、
濃アンモニア水(2ml)を5分間かけて滴下し、室温
で30分間撹拌する。有機層を分離して、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をジイソプロピ
ルエーテル−n−ヘキサンの混合溶液で再結晶すること
により、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−カルバモイル安息香酸メチル478mgを無色針状晶
として得る。 M.p.174.0−175.5℃ (2)上記(1)で得られる化合物300mgのオキシ
塩化リン(1ml)溶液を100℃で2時間加熱撹拌す
る。室温まで冷却後、反応液を濃縮する。残渣をクロロ
ホルムに溶解し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去することにより、2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−3−シアノ安息香酸メチル279mg
を無色油状物として得る。 MS(EI)m/z;305(M),274(M−OC
,B),IR(neat)cm−1;2232,1
733,1620. (3)上記(1)で得られる化合物928mgのジオキ
サン(10ml)−ピリジン(0.58ml)の混合溶
液に、氷冷下、無水トリフルオロ酢酸(0.60ml)
を5分間かけて滴下し、室温で30分間撹拌する。反応
液を酢酸エチルで希釈し、5%塩酸、水、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去することにより、2
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−シアノ安
息香酸メチル(上記(2)記載の化合物)867mgを
無色油状物として得る。 (3)上記(2)で得られる化合物を参考例1(2)と
同様に処理することにより、2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−3−シアノ安息香酸を得る。 M.p.165.0−167.0℃
【0300】参考例23 (1)2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
ニトロ安息香酸メチル(参考例6(1)で得られる化合
物)2.0gのテトラヒドロフラン(50ml)溶液
に、10%パラジウム−炭素700mgを懸濁し、水素
雰囲気下、室温、常圧で1.5時間撹拌する。触媒をろ
去し、ろ液を濃縮後、残渣をNHシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:クロロホル
ム=4:1)で精製することにより、2−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−アミノ安息香酸メチル
1.46gを無色固体として得る。 MS(APCI)m/z;296(M+H),IR(N
ujol)cm−1:3485,3375,1705,
1615. (2)アルゴン雰囲気下、上記(1)で得られる化合物
300mg、N、N−ジメチルグリシン・塩酸塩214
mg、4−ジメチルアミノピリジン125mg、および
トリエチルアミン464mgのテトラヒドロフラン(2
0ml)懸濁液に、氷冷下、塩化2,4,6−トリクロ
ロベンゾイルのテトラヒドロフラン(5ml)溶液を5
分間かけて滴下し、同温で3時間撹拌する。反応液を氷
冷した希炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1→3:2)で精製することにより、2−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)−3−(2−ジメチルアミノア
セチル)アミノ安息香酸メチル385mgを無色粉末と
して得る。 MS(APCI)m/z;381(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1729,1619. (3)アルゴン雰囲気下、上記(2)で得られる化合物
378mgのテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、
氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム113mgおよび三フ
ッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯塩564mgを加え、
室温で5時間攪拌する。反応液を再び氷冷し、10%塩
酸を加え、1時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却
し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で液性を塩基性と
し、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メ
タノール=100:1→50:1)で精製することによ
り、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
(2−ジメチルアミノエチル)アミノ安息香酸メチル3
04mgを無色油状物として得る。 MS(APCI)m/z;367(M+H),IR(N
eat)cm−1:3357,1729,1616. (4)上記(3)で得られる化合物を参考例10(3)
と同様に処理することにより、2−(4−トリフルオロ
メチルフェニル)−3−(2−ジメチルアミノエチル)
アミノ安息香酸・ナトリウム塩を得る。 MS(ESI)m/z;351(M−Na),IR(N
ujol)cm−1;1620.
【0301】参考例24 (1)2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−
アミノ安息香酸メチル(参考例23(1)で得られる化
合物)とピコリン酸を参考例23(2)と同様に処理す
ることにより、2−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−(2−ピリジルカルボニルアミノ)安息香酸
メチルを無色固体として得る。 MS(APCI)m/z;401(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1730,1690. (2)アルゴン雰囲気下、上記(1)で得られる化合物
382mgのテトラヒドロフラン(10ml)溶液をド
ライアイス−アセトン浴で冷却し、これに2M−ボラン
・ジメチルスルフィド錯体テトラヒドロフラン溶液
(2.86ml)を加え、室温で5時間攪拌する。反応
液をドライアイス−アセトン浴で再び冷却し、シュウ酸
2gのメタノール(10ml)溶液を加え、室温で終夜
攪拌する。反応液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチルを
加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製するこ
とにより、2−(4−トリフルオロメチルフェニル)−
3−(2−ピリジルメチルアミノ)安息香酸メチル16
3mgを無色泡状物として得る。 MS(APCI)m/z;387(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1725. (3)上記(2)で得られる化合物を参考例1(2)と
同様に処理することにより、2−(4−トリフルオロメ
チルフェニル)−3−(2−ピリジルメチルアミノ)安
息香酸を無色泡状物として得る。 MS(ESI)m/z;371(M−H),IR(Nu
jol)cm−1:3435,1700.
【0302】参考例25 (1)アルゴン雰囲気下、 4−ブロモプロピオフェノ
ン426mg、2−メトキシカルボニルフェニルトリブ
チルスズ1024mg、臭化銅 (I)57mg、トリ
フェニルホスフィン106mg、2,6−ジ−tert
−ブチル−p−クレゾール1粒およびビストリフェニル
ホスフィンパラジウムジクロライド141mg のジオ
キサン(10ml)溶液を、2.5時間加熱還流する。
反応液を冷却し、酢酸エチル、10%フッ化カリウム水
溶液を加え撹拌する。不溶物をセライトろ過し、有機層
を分離し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢
酸エチル=20:1)で精製し、2−(4−プロピオニ
ルフェニル)安息香酸メチル461mgを無色油状物質
として得る。 MS(APCI)m/z;269(M+H),IR(N
eat)cm−1:1728,1685,1606. (2)上記(1)で得られる化合物441mgを参考例
1(2)と同様に処理することにより、2−(4−プロ
ピオニルフェニル)安息香酸401mgを得る。MS
(ESI)m/z;253(M−H),IR(Nujo
l)cm−1:1675,1604.
【0303】参考例26−30 (1)対応原料化合物を、それぞれ参考例25(1)と
同様に処理することにより、下記の化合物を得る。 参考例26(1):2−(4−トリフルオロメチル−2
−ニトロフェニル)安息香酸メチル IR(Nujol)cm−1:1715. 参考例27(1):2−[4−トリフルオロメチル−2
−(2−メトキシエチルアミノカルボニル)フェニル]
安息香酸メチル MS(APCI)m/z;382(M+H),IR(N
eat)cm−1:1720,1665. (なお、原料化合物であるN−(2−メトキシエチル)
−2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸ア
ミドは、以下のようにして製造することができる。2−
クロロ−5−(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリ
ド1.25gのジクロロメタン(15ml)溶液を氷浴
で冷却し、2−メトキシエチルアミン939mgのジク
ロロメタン(5ml)溶液を滴下し、2時間撹拌する。
反応液を室温にし、クロロホルムで希釈した後、水、希
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下
溶媒を留去することにより、N−(2−メトキシエチ
ル)−2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)安息香
酸アミド1.50gを無色固体として得る。MS(AP
CI)m/z;282(M+H),IR(Nujol)
cm−1:1655.) 参考例28(1):2−(4−ホルミルフェニル)安息
香酸メチル MS(EI)m/z;240(M). 参考例29(1):2−(4−シアノフェニル)安息香
酸メチル MS(EI)m/z;310(M),IR(Neat)
cm−1:1730,1615,1605. 参考例30(1):2−(4−ニトロフェニル)安息香
酸メチル MS(EI)m/z;237(M),IR(Neat)
cm−1:2228,1727,1609. (2)上記(1)で得られる化合物を、それぞれ参考例
1(2)と同様に処理することにより、第20表記載の
化合物を得る。
【0304】
【表37】
【0305】参考例31 (1)2−(4−ホルミルフェニル)安息香酸メチル
(参考例28(1)で得られる化合物)350mgのア
セトン(15ml)溶液に、過マンガン酸カリウム34
5mgの水(10ml)溶液を滴下する。室温で2時間
撹拌後、反応液をセライトろ過する。ろ液からアセトン
を留去し、得られる水層に10%塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去することにより、
4−(2−メトキシカルボニルフェニル)安息香酸30
1mgを無色粉末として得る。 MS(ESI)m/z;255(M−H),IR(Ne
at)cm−1:1730,1685. (2)上記(1)で得られる化合物290mg、ジメチ
ルアミン・塩酸塩138mg、1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール156mgおよび4−ジメチルアミノピリジ
ン5mgのジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、ト
リエチルアミン0.4ml、1−エチル−3−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩43
1mgを加え、室温で1時間撹拌する。反応液を水に注
ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を1%塩酸、水、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
クロロホルム:メタノール=40:1)で精製すること
により、2−(4−ジメチルカルバモイルフェニル)安
息香酸メチル280mgを淡黄色カラメル状物質として
得る。 MS(APCI)m/z;284(M+H),IR(N
eat)cm−1:1725,1615,1635. (3)上記(2)で得られる化合物270mgのメタノ
ール(10ml)溶液に、1M水酸化ナトリウム水溶液
2.9mlを加え、室温で36時間撹拌する。反応液を
減圧下濃縮し、得られる水層をジエチルエーテルで洗浄
する。水層を氷浴で冷却し、10%塩酸を滴下後、クロ
ロホルムで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去すること
により、2−(4−ジメチルカルバモイルフェニル)安
息香酸240mgを無色無定形粉末として得る。 MS(ESI)m/z;268(M―H),IR(Nu
jol)cm−1:1700.
【0306】参考例32−34 4−(2−メトキシカルボニルフェニル)安息香酸(参
考例31(1)で得られる化合物)および対応原料化合
物とを、参考例31(2)(3)と同様に処理すること
により、第21表記載の化合物を得る。
【0307】
【表38】
【0308】参考例35 (1)アルゴン雰囲気下、2−フェニル安息香酸メチル
1.50g、無水酢酸1.44gの塩化メチレン(50
ml)溶液に、塩化アルミニウム3.77gを加え、3
日間加熱還流する。反応液を氷水に注ぎ、有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;酢酸エチル:n−へキサン=1:4)
で精製することにより、2−(4−アセチルフェニル)
安息香酸メチル444mgを無色カラメル状物質として
得る。 MS(APCI)m/z;255(M+H),IR(N
eat)cm−1:1725,1685,1605. (2)上記(1)で得られる化合物を、参考例1(2)
と同様に処理することにより、2−(4−アセチルフェ
ニル)安息香酸を無色粉末として得る。 MS(ESI)m/z;239(M−H),IR(Ne
at)cm−1:1695,1675.
【0309】参考例36 (1)アルゴン雰囲気下、N,N−ジメチル−4−ブロ
モ安息香酸アミド1144mg、ビス(ピナコラート)
ジボロン1430mg、酢酸カリウム1480mg、
[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]
ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体123mgのジメ
チルホルムアミド30ml混合物を、80℃で2.5時
間撹拌する。反応液に酢酸エチル、水を加え、セライト
を用いて不溶物をろ去する。有機層を分離し、水、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精
製することにより、N,N−ジメチル−[4−(4,
4,5,5−テトラメチル(1,3,2−ジオキサボロ
ラン−2−イル))フェニル]カルボキサミド980m
gを得る。 MS(APCI)m/z;276(M+H),IR(n
eat)cm−1;1638. (2)アルゴン雰囲気下、2−ヨード−3−メトキシ−
安息香酸ベンジルエステル266mg、N,N−ジメチ
ル−[4−(4,4,5,5−テトラメチル(1,3,
2−ジオキサボロラン−2−イル))フェニル]カルボ
キサミド303mg、2M炭酸ナトリウム水溶液2.5
ml、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロ
セン]ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体24.2m
gのジメチルホルムアミド5ml混合物を80℃で3時
間撹拌する。反応液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製することにより2−(4−N,N−ジメチルカルバモ
イルフェニル)−3−メトキシ−安息香酸ベンジルエス
テル276mgを得る。 MS(APCI)m/z;390(M+H),IR(n
eat)cm−1;1723,1633. (3)上記(2)で得られる化合物263mgおよび1
0%パラジウム−炭素84.4mgのテトラヒドロフラ
ン(7ml)−水(0.7ml)混合懸濁液を、水素雰
囲気下、室温、常圧で2時間撹拌する。触媒をろ去し、
ろ液を濃縮することにより、2−(4−N,N−ジメチ
ルカルバモイルフェニル)−3−メトキシ−安息香酸1
91mgを得る。 MS(APCI)m/z;300(M+H),IR(n
eat)cm−1;1703,1613.
【0310】参考例37 アルゴン雰囲気下、N,N−ジメチル−4−ブロモ安息
香酸アミド227mg、ビス(ピナコラート)ジボロン
286mg、酢酸カリウム297mg、[1,1'−ビス
(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジ
ウム塩化メチレン錯体24.3mgのジメチルホルムア
ミド5ml混合物を、80℃で2.5時間撹拌する。反
応液に2−ヨード−3−メトキシ−安息香酸ベンジルエ
ステル224mg、2M炭酸ナトリウム水溶液2.05
ml、[1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロ
セン]ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体20.5m
gを加え、さらに2.5時間加熱する。反応液に酢酸エ
チル、水を加えセライトを用いて不溶物をろ去する。有
機層を分離し、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢
酸エチル=3:1→2:1)で精製することにより、2
−(4−N,N−ジメチルカルバモイルフェニル)−3
−メトキシ−安息香酸ベンジルエステル(参考例36
(2)で得られる化合物)148mgを得る。
【0311】参考例38 (1)N,N−ジメチル−4−ブロモ安息香酸アミドお
よび2−ヨード−3−メトキシ−安息香酸メチルエステ
ルを参考例37と同様に処理することにより、2−(4
−N,N−ジメチルカルバモイルフェニル)−3−メト
キシ−安息香酸メチルエステルを黄色固体として得る。 MS(APCI)m/z;314(M+H),IR(N
ujol)cm−1;1715,1635. (2)上記(1)で得られる化合物を参考例1(2)と
同様に処理することにより、2−(4−N,N−ジメチ
ルカルバモイルフェニル)−3−メトキシ−安息香酸
(参考例36(3)で得られる化合物)を淡黄色固体と
して得る。MS(ESI)m/z;298(M−H),
IR(Nujol)cm−1;1715.
【0312】参考例39 (1)N,N−ジメチル−4−ブロモ安息香酸アミドお
よび2−ヨード−3−ベンジルオキシ−安息香酸メチル
エステルを参考例37と同様に処理することにより、2
−(4−N,N−ジメチルカルバモイルフェニル)−3
−ベンジルオキシ−安息香酸メチルエステルを得る。 M.p.115.0−117.5℃ (2)上記(1)で得られる化合物を参考例1(2)と
同様に処理することにより、2−(4−N,N−ジメチ
ルカルバモイルフェニル)−3−ベンジルオキシ−安息
香酸を得る。 M.p.222.5−223.5℃
【0313】参考例40 (1)イソインドリン22.43gのメタノール(10
0ml)溶液をドライアイスーアセトン浴で冷却し、こ
れに濃硫酸20.47gを滴下した後、ジエチルエーテ
ルを加え、析出した粉末をろ取する。減圧乾燥後、得ら
れる粉末を濃硫酸220mlに溶解し、氷冷下、濃硝酸
15.8mlを滴下する。2.5時間攪拌後、氷水中に
注ぎ、水酸化ナトリウム(固体のまま加える。)を加え
塩基性とした後、酢酸エチルで抽出する。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去することにより、5−ニトロイソインドリン2
3.0gを粗生成物として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物2.62gのテトラ
ヒドロフラン(40ml)溶液に、氷冷下、ジ−ter
t−ブチルジカルボネート3.86gのテトラヒドロフ
ラン(10ml)溶液を滴下し、1.5時間撹拌する。
溶媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
し、n−ヘキサン−酢酸エチルの混合溶液で再結晶する
ことにより、5−ニトロ−2−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−イソインドリン3.09gを得る。 M.p.159−160℃ (3)上記(2)で得られる化合物3.46gおよび1
0%パラジウム−炭素340mgのテトラヒドロフラン
(50ml)懸濁液を、水素雰囲気下、常圧、室温で1
時間撹拌する。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、
5−アミノ−2−(tert−ブトキシカルボニル)−
イソインドリン3.05gを無色油状物として得る。 (4)上記(3)で得られる化合物7.59g、2−
(4−トリフルオロメチルフェニル)安息香酸8.99
gおよび4−ジメチルアミノピリジン4.21gの塩化
メチレン(100ml)溶液に、1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩
7.19gを加え、室温で一晩撹拌する。反応液に5%
クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出する。有機
層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去す
る。残渣を酢酸エチルに加熱溶解し、活性炭で処理した
後、n−へキサン−酢酸エチルの混合溶液で再結晶する
ことにより、2−(tert−ブトキシカルボニル)−
5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾ
イルアミノ]−イソインドリン10.8gを無色結晶と
して得る。 M.p.183−185℃ (5)上記(4)で得られる化合物10.8gのジオキ
サン溶液(100ml)に4M塩酸−ジオキサン溶液
(50ml)を加え、室温で1晩撹拌する。ジエチルエ
ーテルを加え室温で攪拌し、30分後析出した沈殿をろ
取し、ジエチルエーテルで洗浄することにより、5−
[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイル
アミノ]−イソインドリン・塩酸塩9.37gを粗生成
物として得る。
【0314】参考例41−43 対応原料化合物を参考例40(4)(5)と同様に処理
することにより、第22表記載の化合物を得る。
【0315】
【表39】
【0316】但し、参考例43における脱tert−ブ
トキシカルボニル反応(参考例40(5)の反応)は、
4M塩酸−ジオキサンの代わりにトリフルオロ酢酸を用
いる。
【0317】参考例44 (1)5−ニトロ−2−(tert−ブトキシカルボニ
ル)−イソインドリン(参考例40(2)で得られる化
合物)6.60gのジオキサン(25ml)懸濁液に、
4M塩酸−ジオキサン溶液(40ml)を加え、室温で
終夜撹拌する。ジエチルエーテルを加え析出した沈殿を
ろ取することにより、5−ニトロ−イソインドリン・1
塩酸塩5.50gを粗生成物として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物4.72g、(1H
−ピラゾール−1−イル)酢酸・塩酸塩2.89g、4
−ジメチルアミノピリジン30mgおよびトリエチルア
ミン9mlのジメチルホルムアミド(70ml)溶液
に、1−エチルー3−(3−ジメチルアミノプロピル)
−カルボジイミド・塩酸塩4.90gを加え、室温で終
夜撹拌する。反応液を氷水中に注ぎ、析出した粉末をろ
取、乾燥し、クロロホルム−メタノールの混合溶液で再
結晶することにより、5−ニトロ−2−(1H−ピラゾ
ール−1−イル)アセチル−イソインドリン5.31g
を無色結晶として得る。 M.p.247−248℃ (3)上記(2)で得られる化合物1.005gおよび
10%パラジウム−炭素98mgの酢酸(15ml)懸
濁液を、水素雰囲気下、常温、常圧で1時間撹拌する。
触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、残渣をクロロホルム−メ
タノールの混合溶液で再結晶することにより、5−アミ
ノ−2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−イ
ソインドリン759mgを無色結晶として得る。 M.p.218−219℃ (4)上記(3)で得られる化合物と2−ブロモ安息香
酸を参考例31(2)と同様に処理することにより、2
−[(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル]−5−
[2−ブロモベンゾイルアミノ]−イソインドリンを無色
結晶として得る。 M.p.192.5−194.0℃
【0318】参考例45 ブロモ酢酸tert−ブチル5.00gのジメチルホル
ムアミド(20ml)溶液に、ピラゾール2.09gお
よび炭酸カリウム7.07gを加える。室温で1時間、
50℃で3.5時間撹拌後、反応液を水に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
酢酸エチル:n−へキサン=1:3)で精製することに
より、(1H−ピラゾール−1―イル)酢酸tert−
ブチル4.23gを無色油状物質として得る。 (2)上記(1)で得られる化合物4.21gのジオキ
サン(10ml)溶液に、4M塩酸−ジオキサン溶液2
5mlを加え、室温で12時間撹拌する。反応液にジエ
チルエーテルを加え、室温で1時間撹拌後、析出した粉
末をろ取し、減圧下乾燥することにより、(1H−ピラ
ゾール−1―イル)酢酸・塩酸塩3.50gを無色粉末
として得る。
【0319】参考例46 (1)ピラゾール170g、ブロモ酢酸メチル260m
lおよび炭酸カリウム414gのアセトン懸濁液を、2
5時間加熱還流する。室温まで冷却後、不溶物をろ別
し、ろ液を減圧濃縮する。残渣を蒸留することにより、
(1H−ピラゾール−1―イル)酢酸メチル580gを
得る。 B.p.105−120.0℃(15mmHg) (2)上記(1)で得られる化合物219gを2M塩酸
水溶液(1.5L)に溶解し、2時間加熱還流する。反
応液を減圧下500mlまで濃縮し、氷冷下炭酸カリウ
ムを加えpHを0.5−0.6とし、生成する析出物を
ろ取した後減圧乾燥する。テトラヒドロフラン2Lで再
結晶することにより、(1H−ピラゾール−1―イル)
酢酸127.3gを得る。 M.p.171−172℃
【0320】参考例47 (1)4−ニトロピラゾール1.0gおよび炭酸カリウ
ム1.82gのジメチルホルムアミド(10ml)溶液
に、ブロム酢酸tert−ブチル1.81gを氷冷下加
え、室温で2時間撹拌する。反応液を氷水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することに
より、(4−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)酢
酸tert−ブチル1.88gを淡黄色固体として得
る。 MS(APCI)m/z;228(M+H),IR(N
ujol)cm−1:1749,1705. (2)上記(1)で得られる化合物1.87gを4M塩
酸−ジオキサン(20ml)溶液に溶解し、室温で3日
間撹拌した後、反応液を減圧下濃縮する。残渣にトルエ
ンを加え、再度濃縮する。残渣をジエチルエーテル−n
−ヘキサンの混合溶液で再結晶することにより、(4−
ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸1.40g
を無色プリズム晶として得る。 M.p.156.5−157.0℃
【0321】参考例48 対応原料化合物を参考例47(1)(2)と同様に処理
することにより、(3−アミノ−4−シアノ−1H−ピ
ラゾール−1−イル)酢酸・塩酸塩を得る。 MS(ESI)m/z;165(M−H),IR(Nu
jol)cm−1;2241,1749.
【0322】参考例49 ピラゾール6.8gのジメチルホルムアミド(10m
l)溶液に、60%水素化ナトリウム4gを氷冷下加
え、室温で1時間撹拌する。1,2−ジブロモエタン9
3.5gを氷冷下加え、室温で終夜撹拌する。反応液に
ジエチルエーテルを加え、不溶物をろ別し、減圧下濃縮
する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展
開溶媒;酢酸エチル)で精製することにより、1−(2
−ブロモエチル)ピラゾール2.0gを無色油状物とし
て得る。 MS(APCI)m/z;177,175(M+H).
【0323】参考例50 (1)ピラゾール102gおよびクロロアセタミド16
8gのジメチルホルムアミド(1L)溶液をドライアイ
ス−アセトン浴で冷却する。水酸化ナトリウム72gを
数回に分けて加え、室温下1.5時間攪拌する。o−ジ
クロロキシレン262gのジメチルホルムアミド(50
0ml)溶液を加えた後、ドライアイス−アセトン浴で
冷却し、水酸化ナトリウム132gを数回に分けて加え
る。室温下2時間攪拌した後、反応液を氷水(氷2L、
水4L)に注ぎ、10%塩酸水を加えpHを6〜7と
し、析出物を濾取する。析出物をジイソプロピルエーテ
ルで洗浄した後、乾燥する。テトラヒドロフラン−メタ
ノール(1:1)混合溶媒で再結晶することにより、2
−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチルイソインド
リン179gを無色結晶として得る。 M.p.214−215℃ (2)イソインドリン699mg、(1H−ピラゾール
−1−イル)酢酸・塩酸塩(参考例45(2)で得られ
る化合物)900mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール785mgおよびトリエチルアミン0.81mlの
ジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、1−エチル
ー3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミ
ド・塩酸塩1.10gを加え、室温で6時間撹拌する。
反応液を氷水中に注ぎ、析出した粉末をろ取し、乾燥す
る。得られる粉末をメタノールで再結晶することによ
り、2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−イ
ソインドリン(上記(1)で得られる化合物)1.00
gを無色結晶として得る。 (3)2−(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−
イソインドリン(上記(1)または(2)で得られる化
合物)11.87gの濃硫酸(60ml)溶液に、氷冷
下、濃硝酸(3.6ml)を滴下し、同温で1時間撹拌
する。反応液を氷水中に注ぎ、析出した沈殿をろ別、水
洗後、乾燥する。得られる粗生成物を、酢酸−水の混合
溶媒で再結晶することにより、5−ニトロ−2−(1H
−ピラゾール−1−イル)アセチル−イソインドリン1
0.62gを無色結晶として得る。 M.p.247−248℃
【0324】参考例51 アルゴン雰囲気下、5−アミノ−2−(1H−ピラゾー
ル−1−イル)アセチル−イソインドリン(参考例44
(3)で得られる化合物)800mgの無水テトラヒド
ロフラン(80ml)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム
625mgを加える。この混合物に、氷冷下、三フッ化
ホウ素ジエチルエーテル錯体3.04gを加え、徐々に
昇温しながら1時間加熱還流する。室温まで冷却し、1
0%塩酸水(10ml)を滴下し、1時間加熱還流す
る。室温まで冷却し、炭酸カリウム(固体のまま加え
る)を加えて反応混合物の液性を塩基性とし、酢酸エチ
ルで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥し、溶媒を留去する。残渣をプレパラティブクロマト
グラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノール=1
0:1)で精製した後、酢酸エチル−ジイソプロピルエ
ーテルの混合溶媒で再結晶することにより、5−アミノ
−2−(1H−ピラゾール−1−イル)エチル−イソイ
ンドリン395mgを無色針状晶として得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/427 A61K 31/427 31/428 31/428 31/4439 31/4439 31/4709 31/4709 31/496 31/496 31/506 31/506 31/5377 31/5377 31/553 31/553 A61P 1/10 A61P 1/10 1/18 1/18 3/04 3/04 3/06 3/06 3/10 3/10 7/02 7/02 9/00 9/00 9/10 9/10 101 101 // C07D 209/44 C07D 209/44 401/06 401/06 401/08 401/08 401/12 401/12 401/14 401/14 403/06 403/06 403/12 403/12 405/06 405/06 409/06 409/06 413/06 413/06 417/06 417/06 417/12 417/12 (72)発明者 永田 晃一 埼玉県さいたま市田島1丁目18番5号ラン ドハイツ西浦和202号室 (72)発明者 安原 三紀子 埼玉県戸田市中町2丁目4番8号セジュー ルフジB−203 Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB03 BB04 BB05 BB08 BB09 CC07 CC12 CC22 CC25 CC29 CC41 CC57 CC62 CC76 CC92 DD04 DD06 DD07 EE01 4C086 AA01 AA02 BC10 BC17 BC36 BC38 BC42 BC50 BC60 BC73 BC75 BC82 BC84 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GA10 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA40 ZA45 ZA54 ZA70 ZA72 ZC33 ZC35 ZC41 4C204 BB01 CB04 DB01 EB01 FB06 FB16 FB20 FB24 GB32

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、環Aは置換されていてもよいベンゼン環、環B
    は置換されていてもよいベンゼン環、Qは−CO−また
    は−CH−、Rは置換されていてもよい低級アルキル
    基、置換されていてもよい低級アルケニル基、置換され
    ていてもよいカルバモイル基、置換されていてもよい複
    素環式基、または置換されていてもよいアリール基を表
    す)で示されるビフェニルカルボキサミドイソインドリ
    ン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩を有効成分と
    してなる医薬組成物。
  2. 【請求項2】 環Aが下記の(1)〜(10)から選ば
    れる同一または異なる1〜3個の基で置換されていても
    よいベンゼン環: (1)トリフルオロメチル基、(2)水酸基、オキソ
    基、およびヒドロキシイミノ基から選ばれる同一または
    異なる1〜3個の基で置換されていてもよい低級アルキ
    ル基、(3)低級アルコキシ基、水酸基、および低級ア
    ルキルアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個
    の基で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(4)
    水酸基、(5)ニトロ基、(6)シアノ基、(7)低級
    アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、ハロゲノ
    低級アルキル基、およびアリール低級アルキル基から選
    ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル基、
    (8)アミノ基の保護基、低級アルキル基、および低級
    アルキルスルホニル基から選ばれる基で置換されていて
    もよいアミノ基、(9)アリール基で置換されていても
    よい低級アルカノイルオキシ基、および、(10)低級
    アルコキシカルボニル基、環Bが下記の(1)〜(9)
    から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換され
    ていてもよいベンゼン環: (1)ニトロ基、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ
    基、水酸基、アリール基、(低級アルキルアミノ)アリ
    ール基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケニル
    オキシカルボニル基、カルボキシル基、アミノ基、低級
    アルキルアミノ基、低級アルキルカルバモイル基、シア
    ノ基、ピリジル基、ピロリジニル基、モルホリニル基、
    ピペラジニル基、および低級アルキルピペラジニル基か
    ら選ばれる基で置換されていてもよい低級アルコキシ
    基、(4)低級アルコキシカルボニル基、(5)(i)
    低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、
    および低級アルコキシカルボニル基から選ばれる同一ま
    たは異なる1〜3個の基で置換された低級アルカノイル
    基、(ii)アミノ基の保護基、(iii)ピリジル
    基、または低級アルキルアミノ基で置換されていてもよ
    い低級アルキル基、および(iv)ピリジルカルボニル
    基、から選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、
    (6)低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル
    基、および低級アルキルアミノ低級アルキル基から選ば
    れる基で置換されていてもよいカルバモイル基、(7)
    モルホリノカルボニル基、(8)シアノ基、および、
    (9)低級アルキルアミノカルボニルオキシ基、Rが、
    (1)下記の(i)〜(ix)から選ばれる同一または
    異なる1〜3個の基で置換されていてもよい低級アルキ
    ル基: (i)低級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;低
    級アルカノイル基;低級アルコキシ基;ニトロ基;低級
    アルコキシカルボニル基;カルボキシル基;オキソ基;
    トリフルオロメチル基;カルバモイル基(該カルバモイ
    ル基は低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、およ
    びヒドロキシ低級アルキル基から選ばれる基で置換され
    ていてもよい);アミノ基(該アミノ基は低級アルカノ
    イル基、低級アルコキシ低級アルカノイル基、低級アル
    キル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシカ
    ルボニル基、および低級アルキルアミノアルキリデン基
    から選ばれる基で置換されていてもよい);シアノ基;
    保護されていてもよい水酸基;ハロゲン原子;およびホ
    ルミル基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で
    置換されていてもよい複素環式基、(ii)低級アルキ
    ル基;アミノ基(該アミノ基は低級アルカノイル基、低
    級アルコキシカルボニル基、低級アルキル基、ピリジル
    低級アルキル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ハ
    ロゲノ低級アルキルアミノカルボニル基、低級アルカノ
    イル基、またはハロゲノ低級アルカノイル基で置換され
    ていてもよい);低級アルコキシ基;アリール低級アル
    コキシ基;ベンジルオキシ低級アルコキシ基;低級アル
    キルアミノ低級アルコキシ基;ニトロ基;保護されてい
    てもよい水酸基;低級アルキルカルバモイル基;ハロゲ
    ノ低級アルキルカルバモイル基;およびモルホリニル基
    から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で置換され
    ていてもよい、アリール基またはフルオレニル基、(i
    ii)保護されていてもよい水酸基、(iv)低級アル
    キル基、ハロゲノ低級アルキル基、およびベンゾチアゾ
    リル基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモ
    イル基、(v)式: 【化2】 (式中、nは0〜4の整数を表す)で示される基、(v
    i)低級アルコキシカルボニル基、(vii)アミノ基
    の保護基、低級アルキル基、ピリジル基、またはピリミ
    ジニル基で置換されていてもよいアミノ基、(vii
    i)ハロゲン原子、および、(ix)オキソ基、(2)
    アリール基で置換されていてもよい低級アルケニル基、
    (3)低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル基、およ
    びベンゾチアゾリル基から選ばれる基で置換されていて
    もよいカルバモイル基、(4)式: 【化3】 (式中、mは0〜4の整数を表す)で示される基、
    (5)低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコ
    キシカルボニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、
    保護されていてもよい水酸基、および保護されていても
    よいアミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の
    基で置換されていてもよい複素環式基、または、(6)
    低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アルキルカル
    バモイル基、ハロゲノ低級アルキルカルバモイル基、モ
    ルホリニル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、保護
    されていてもよい水酸基、および保護されていてもよい
    アミノ基から選ばれる同一または異なる1〜3個の基で
    置換されていてもよいアリール基、である請求項1記載
    の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 複素環式基が、窒素、酸素、硫黄から選
    ばれる少なくとも1個の異項原子を含有する単環、2
    環、または3環の複素環式基である請求項2記載の医薬
    組成物。
  4. 【請求項4】 複素環式基が、ピリジル基、インドリル
    基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピリ
    ミジニル基、チエニル基、ベンゾ[b]フリル基、ベン
    ゾ[b]チエニル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、
    キノリル基、イソキノリル基、フタラジニル基、キナゾ
    リニル基、キノキサリニル基、5,11−ジヒドロ−ジ
    ベンゾ[b,e][1,4]オキサゼピン−5−イル
    基、ジヒドロピラゾリル基またはテトラゾリル基、環A
    上の置換基、環B上の置換基またはRにおけるアリール
    基が、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、または
    フェナントリル基である請求項2記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 環Aが、式: 【化4】 で示される基であり、R及びR11が同一又は異なっ
    て、(1)水素原子(R1及びR11が同時に水素原子と
    なることはない)、(2)トリフルオロメチル基(3)
    水酸基、オキソ基及びヒドロキシイミノ基から選ばれる
    同一又は異なる1〜3個の基で置換されていてもよい低
    級アルキル基、(4)低級アルコキシ基及び水酸基から
    選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換されていて
    もよい低級アルコキシ基、(5)ニトロ基、(6)シア
    ノ基、(7)低級アルキル基及びフェニル低級アルキル
    基から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル
    基、(8)フェニル低級アルカノイルオキシ基、又は
    (9)低級アルコキシカルボニル基、環Bが式: 【化5】 で示される基であり、R及びR21が同一又は異なっ
    て、(1)水素原子、(2)ニトロ基、(3)水酸基、
    (4)低級アルコキシ基、水酸基、フェニル基、(低級
    アルキルアミノ)フェニル基、低級アルコキシカルボニ
    ル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、カルボキシ
    ル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルバモイ
    ル基、シアノ基、ピリジル基、ピロリジニル基、モルホ
    リニル基及び低級アルキルピペラジニル基から選ばれる
    基で置換されていてもよい低級アルコキシ基、(5)低
    級アルコキシカルボニル基、(6)(i)低級アルコキ
    シ基及び低級アルキルアミノ基から選ばれる基で置換さ
    れた低級アルカノイル基、(ii)低級アルキルアミノ
    基及びピリジル基から選ばれるで置換された低級アルキ
    ル基、及び(iii)ピリジルカルボニル基、から選ば
    れる基で置換されていてもよいアミノ基、(7)低級ア
    ルキルカルバモイル基、(8)モルホリノカルボニル
    基、(9)シアノ基、又は(10)低級アルキルアミノ
    カルボニルオキシ基、Rが、(1)下記の(i)〜
    (v)から選ばれる同一又は異なる1〜3個の基で置換
    された低級アルキル基; (i)低級アルキル基;ヒドロキシ低級アルキル基;ニ
    トロ基;低級アルコキシカルボニル基;アミノ基;シア
    ノ基;及びハロゲン原子から選ばれる同一又は異なる1
    〜3個の基で置換されていてもよい5〜9員複素環式
    基、(ii)低級アルキル基;アミノ基;低級アルコキ
    シ基;及び水酸基から選ばれる同一又は異なる1〜3個
    の基で置換されていてもよいフェニル基、(iii)水
    酸基、(iv)アミノ基の保護基、ピリジル基及びピリ
    ミジニル基から選ばれる基で置換されていてもよいアミ
    ノ基、及び(v)オキソ基、(2)低級アルキル及び低
    級アルコキシ基から選ばれる同一又は異なる1〜3個の
    基で置換されていてもよい5〜9員複素環式基、又は
    (3)低級アルキルアミノ基で置換されたフェニル基、
    である請求項1記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 環Aが、式: 【化6】 で示される基であり、Rは、(1)トリフルオロメチ
    ル基、(2)低級アルキル基、(3)低級アルキル基、
    およびフェニル低級アルキル基から選ばれる基で置換さ
    れていてもよいカルバモイル基、(4)フェニル低級ア
    ルカノイルオキシ基、または、(5)低級アルコキシカ
    ルボニル基、環Bが、式: 【化7】 で示される基であり、Rは、(1)水素原子、(2)
    水酸基、(3)低級アルコキシ基、水酸基、フェニル
    基、(低級アルキルアミノ)フェニル基、低級アルコキ
    シカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、
    カルボキシル基、低級アルキルアミノ基、低級アルキル
    カルバモイル基、シアノ基、ピリジル基、ピロリジニル
    基、モルホリニル基、および低級アルキルピペラジニル
    基から選ばれる基で置換されていてもよい低級アルコキ
    シ基、(4)低級アルコキシカルボニル基、(5)低級
    アルキル基、ピリジル低級アルキル基、低級アルキルア
    ミノ低級アルキル基、およびピリジルカルボニル基から
    選ばれる基で置換されていてもよいアミノ基、(6)低
    級アルキルカルバモイル基、(7)モルホリノカルボニ
    ル基、(8)低級アルキルアミノカルボニルオキシ基、
    または、(9)シアノ基、Rが、式: 【化8】 で示される基であり、pは1または2、環Cはピリジン
    環、ピロール環、チアゾール環、ピリミジン環、ピラゾ
    ール環、トリアゾール環、またはテトラゾール環、R
    およびRは同一または異なって水素原子、低級アルキ
    ル基、ヒドロキシ低級アルキル基、ニトロ基、低級アル
    コキシカルボニル基、カルボキシル基、シアノ基、また
    はアミノ基から選ばれる基、である請求項4記載の医薬
    組成物。
  7. 【請求項7】 環Aが、式: 【化9】 で示される環であり、Rが、(1)トリフルオロメチ
    ル基、(2)低級アルキル基、(3)低級アルキル基、
    およびフェニル低級アルキル基から選ばれる基で置換さ
    れていてもよいカルバモイル基、(4)フェニル低級ア
    ルカノイルオキシ基、または、(5)低級アルコキシカ
    ルボニル基、環Bが、式: 【化10】 で示される基であり、Rが、(1)水素原子、(2)
    水酸基、(3)低級アルコキシ基、水酸基、フェニル
    基、(低級アルキルアミノ)フェニル基、低級アルコキ
    シカルボニル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、
    低級アルキルアミノ基、低級アルキルカルバモイル基、
    シアノ基、ピロリジニル基、モルホリニル基、および低
    級アルキルピペラジニル基から選ばれる基で置換されて
    いてもよい低級アルコキシ基、(4)低級アルコキシカ
    ルボニル基、(5)低級アルキル基、ピリジル低級アル
    キル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、およびピ
    リジルカルボニル基から選ばれる基で置換されていても
    よいアミノ基、(6)モルホリノカルボニル基、(7)
    低級アルキルアミノカルボニルオキシ基、または、
    (8)シアノ基、Qが−CO−、Rが、式: 【化11】 で示される基であり、RおよびRが同一または異な
    って水素原子、低級アルキル基、シアノ基、またはアミ
    ノ基から選ばれる基、である請求項6記載の医薬組成
    物。
  8. 【請求項8】 Rが、(1)トリフルオロメチル基、
    (2)低級アルキル基、およびフェニル低級アルキル基
    から選ばれる基で置換されていてもよいカルバモイル
    基、(3)フェニル低級アルカノイルオキシ基、また
    は、(4)低級アルコキシカルボニル基、Rが、
    (1)水素原子、(2)水酸基、(3)低級アルコキシ
    基、フェニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級ア
    ルケニルオキシカルボニル基、およびシアノ基から選ば
    れる基で置換されていてもよい低級アルコキシ基、
    (4)低級アルコキシカルボニル基、または、(5)低
    級アルキルアミノカルボニルオキシ基、(6)シアノ
    基、Rが、式: 【化12】 で示される基であり、RおよびRが同一または異な
    って水素原子、シアノ基、またはアミノ基から選ばれる
    基、である請求項7記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 環Aが式: 【化13】 で示される環であり、環Bが式: 【化14】 で示される環であり、Rが水素原子、低級アルコキシ
    基、低級アルキルアミノ低級アルコキシ基、ピリジル低
    級アルコキシ基、(低級アルキルアミノ)フェニル低級
    アルコキシ基、ピロリジノ低級アルコキシ基、ヒドロキ
    シ低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アルコキシ
    基、低級アルキルカルバモイル低級アルコキシ基、低級
    アルキルアミノ低級アルカノイルアミノ基、ピリジルカ
    ルボニルアミノ基、低級アルキルアミノ低級アルキルア
    ミノ基、または低級アルコキシカルボニル基、Rが下記
    の(1)〜(3)から選ばれる基で置換された低級アル
    キル基:(1)低級アルキル基、およびニトロ基から選
    ばれる基で置換されていてもよいピラゾリル基、(2)
    ピリジル基、および、(3)トリアゾリル基、である請
    求項4記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 環Aが式: 【化15】 で示される環であり、Rがトリフルオロメチル基また
    は低級アルカノイル基、環Bが低級アルコキシ基、(低
    級アルキルアミノ)低級アルカノイルアミノ基、低級ア
    ルキルアミノ低級アルコキシ基、低級アルキルカルバモ
    イル基、および低級アルコキシカルボニル基から選ばれ
    る基で置換されていてもよいベンゼン環、Rが下記の
    (1)〜(5)から選ばれる基で置換された低級アルキ
    ル基: (1)低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシカル
    ボニル基、シアノ基、アミノ基およびヒドロキシ低級ア
    ルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいピラゾ
    リル基、(2)ピリジル基、(3)トリアゾリル基、
    (4)テトラゾリル基、および、(5)アミノ基で置換
    されていてもよいチアゾリル基、である請求項4記載の
    医薬組成物。
  11. 【請求項11】 環Aが式: 【化16】 で示される環であり、環Bがベンゼン環、Qが−CO
    −、Rが低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシカ
    ルボニル基、シアノ基、アミノ基、およびヒドロキシ低
    級アルキル基から選ばれる基で置換されていてもよいピ
    ラゾリルメチル基である請求項4記載の医薬組成物。
  12. 【請求項12】 2−(1H−ピラゾール−1−イル)
    アセチル−5−[2−(4−トリフルオロメチルフェニ
    ル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2−[2−
    (1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−5−[2−
    (4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
    ノ]−イソインドリン、2−(3−アミノ−4−シアノ
    −1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2−
    (4−トリフルオロメチルフェニル)ベンゾイルアミ
    ノ]−イソインドリン、2−(1H−ピラゾール−1−
    イル)アセチル−5−[2−(4−(N,N−ジメチル
    カルバモイル)フェニル)−3−メトキシベンゾイルア
    ミノ]−イソインドリン、2−(1H−ピラゾール−1
    −イル)アセチル−5−[2−(4−フェニルアセトキ
    シフェニル)ベンゾイルアミノ]−イソインドリン、2
    −(1H−ピラゾール−1−イル)アセチル−5−[2
    −(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−(1−エ
    トキシカルボニル−1−メチルエトキシ)ベンゾイルア
    ミノ]−イソインドリン、2−(1H−ピラゾール−1
    −イル)アセチル−5−[2−(4−(N,N−ジメチ
    ルカルバモイル)フェニル)ベンゾイルアミノ]−イソ
    インドリンまたはこれらの薬理的に許容しうる塩から選
    ばれる請求項1記載の医薬組成物。
  13. 【請求項13】 アポリポ蛋白B分泌抑制剤である請求
    項1〜12のいずれか1項記載の医薬組成物。
  14. 【請求項14】 血清脂質低下剤である請求項1〜12
    のいずれか1項記載の医薬組成物。
  15. 【請求項15】 高脂血症、虚血性心疾患、アテローム
    性動脈硬化、冠動脈硬化、高コレステロール血症、高ト
    リグリセリド血症、家族性高脂血症、高リポ蛋白血症、
    動脈硬化症、冠動脈硬化症、冠動脈心疾患、虚血性脳疾
    患、脳卒中、循環・微小循環障害、血栓症、高血糖、糖
    尿病、急性出血性膵炎、肥満症、脂肪症または便秘症等
    の予防・治療剤である請求項1〜12のいずれか1項記
    載の医薬組成物。
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