JP2003228180A - 銅配線基板向け洗浄液およびこれを使用したレジスト剥離方法 - Google Patents
銅配線基板向け洗浄液およびこれを使用したレジスト剥離方法Info
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Abstract
トを、容易に除去する事が出来る、レジスト剥離前に使
用する洗浄液を提供すること。 【解決手段】アンモニアもしくはアンモニウムイオンを
含み過酸化水素濃度が1%以上である洗浄液がレジスト
剥離を容易にする。
Description
液晶パネル、有機ELパネル、プリント基板等の製造に用
いられる洗浄液、特に銅を含有する基板での使用方法に
関する。
されるフォトレジストはIC, LSIのような集積回路、LC
D、EL素子の様な表示機器、プリント基板、微小機械、D
NAチップ、マイクロプラント等広い分野使用されてい
る。近年、抵抗の小さい金属として銅が材料として使用
されるようになってきた。特にLSIに代表される半導体
の配線材料として多用されるようになっている。また、
これに平行して絶縁材料として低誘電率膜が使用されて
いる。従来のプロセスではレジストを現像してドライエ
ッチングを行った後にアッシング工程を経てレジスト剥
離が行われる。しかし、アッシング工程は低誘電率膜の
表面を変質させやすく、回路の機能を十分に生かせなく
なる。そこでアッシング工程を省いたプロセスが望まれ
ているが、ドライエッチングを行った後のレジストは変
質が進んでおり、非常に除去しにくい。従来、アルミ、
アルミ合金等の銅を主成分としない材料を含む基板のレ
ジスト剥離に使用するレジスト剥離液としてはアルカリ
剥離剤組成物としては有機アルカリ、水溶性溶剤などの
混合溶液が用いられている。特にアミン化合物を使用す
る場合が多く、例えば米国特許4276186に記載のN-メチ
ルピロリドンとアルカノールアミンの混合物が使用され
てきた。しかし、この剥離液では変質の進んだレジスト
の除去には不十分であった。含フェノール性水酸基化合
物、含エステル基化合物のレジストに非常に有効である
剥離液として特開平4-289866記載のアルカノールアミ
ン、ヒドロキシルアミンとカテコールと水の溶液等が用
いられてきた。しかし、この剥離液でもアッシングを用
いない場合、十分にレジスト剥離ができない欠点があ
り、さらには銅に対して非常に腐蝕しやすい欠点があ
る。変質の進んだレジストを除去する方法として特開平
11-74180に過酸化水素とキレートによる処理後にアミン
系レジスト剥離液で処理する方法が提案されている。し
かし、この処理方法では銅配線に対する検討はされてい
ない。さらに本発明者らの検討により、銅基板に適応す
るには腐食性、除去性の面で十分でないことが判明し
た。
条件下で、従来のレジスト剥離液のみでは取れないレジ
ストを、容易に除去する事が出来る、レジスト剥離前に
使用する洗浄液を提供することである。
向けレジスト剥離を鋭意検討した結果、アンモニアもし
くはアンモニウムイオンを含み過酸化水素濃度が1%以
上である洗浄液がレジスト剥離を容易にする効果が高い
ことを見出し本発明に至った。
ることにより、レジスト剥離をより容易にすることが出
来る。アンモニアもしくはアンモニウムイオンが10ppm
から5重量%の範囲であることが好ましく、さらに好ま
しくは0.01から1.5重量%である。本発明の機能は以下
に示す機構によると考えられる。変質の進んだレジスト
は酸化によるカルボニル基の形成と熱変性による分子量
の増大が予想される。本発明の組成物はアンモニアもし
くはアンモニウムイオンの付加、過酸化水素による酸化
による分子量の低下とカルボン酸等の親水基の増加によ
る溶解度の増加により変質したレジスト膜の可溶性をあ
げていると予想される。その後に有機溶剤含有レジスト
剥離液を使用することで可溶化して除去すると考えられ
る。
特徴とするが、過酸化水素は金属、光に不安定であるこ
とから安定剤を含むことが好ましい。過酸化水素の安定
剤としては具体的に例を示すとアミノトリ(メチレンホ
スホン酸)、1-ヒドロキシエチリデン1,1-ジホスホン
酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、
ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、1,
2-プロピレンジアミン(テトラメチレンホスホン酸)、ヘ
キサメタリン酸、エチレンジアミン4酢酸等のキレート
性安定剤が上げられる。さらには1,3−ブタンジオ−
ル、尿素、プロピレングリコール、フェニル尿素、キノ
ン、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、アントラニル酸、
アミノ安息香酸等のラジカルトラップ性安定剤が上げら
れる。本発明ではこれらの安定剤は特に制限なく使用で
きる。ただしキレート剤濃度が0.1重量%以下であるこ
とが好ましい。キレート剤濃度が高い場合、銅のエッチ
ングレートがあがる危険性がある。本発明のアンモニア
もしくはアンモニウムイオンはアンモニア水もしくはア
ンモニウム塩の形で使用できる。具体的にはアンモニア
水、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、硫酸アン
モニウム、重硫酸アンモニウム、リン酸三アンモニウ
ム、リン酸二アンモニウム、リン酸モノアンモニウム、
硝酸アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、蓚酸アンモニ
ウム、酢酸アンモニウム、蟻酸アンモニウム等の形で添
加できる。さらに、使用する安定剤の塩として添加も可
能である。本発明の洗浄液はpHが5以上であることが好
ましく、このpHの調整にはアンモニア、テトラメチルア
ンモニウムヒドロキサイド等のアルカリ、硫酸、硝酸等
の酸で調節できる。pHの調整に使用する物質には特に
制限はない。特に好ましくはpHが5〜11、アンモニアも
しくはアンモニウムイオンが10ppmから5重量%、過酸化
水素1〜30重量%である。使用する洗浄液のpHが5よりさ
らに低い場合、レジストの剥離性が十分でない。また、
銅に対するエッチングレートが高くなる。さらにpHが11
より高い場合、過酸化水素の安定性が低く長時間の保存
に耐えられない危険性がある。ただし、長期の保存を要
しない使用を行うことでこの問題は回避される。過酸化
水素の濃度が1重量%より低い場合はレジストの除去性
を上げる効果が小さく、さらに銅に対する腐食性が上が
るため本発明の主旨と異なる。さらに過酸化水素の濃度
が高いほどレジストの除去性を上げる効果が高い。高濃
度の場合、過酸化水素の分解が生じた場合の連鎖分解を
抑えることが困難であり、危険性が高い。さらに通常の
電子材料用過酸化水素の濃度は32重量%であり、30重量
%までの組成が作りやすく、安全性の面からも好まし
い。アンモニウムの濃度に比例してレジストの除去性は
向上するが、高すぎると銅に対する腐食性が上昇してし
まう。本発明の過酸化水素含有洗浄液に界面活性剤、防
食剤を加えることに何ら問題ない。界面活性剤としては
カチオン、アニオン、ノニオンがあげられる。これらは
表面張力、防食、洗浄性を考慮して添加できる。防食剤
として銅に対してベンゾトリアゾールに代表されるアゾ
ール類、アセチレンアルコールに代表されるアルキン化
合物、チオ尿素、メルカプトチアゾールに代表される低
原子価硫黄化合物等が使用できる。本発明の過酸化水素
含有洗浄液で処理後に有機溶剤含有レジスト剥離液でレ
ジスト剥離を行うことで容易にまたは短時間に除去でき
る。
浄液で処理後に使用する有機溶剤含有レジスト剥離液は
特に制限がない。好ましくはアミン含有レジスト剥離液
である。アミン含有組成物はレジスト剥離性が高く使用
に適している。さらに、四級アンモニウムヒドロキサイ
ドを含有する組成物は変質レジストに効果的であり、非
常に好ましい。具体的にアミンの例としてエタノールア
ミン、1-アミノ-2-プロパノ−ル、1-アミノ-3-プロパノ
−ル、1-アミノ-4-ブタノ−ル、アミノエトキシエタノ
ール、1-メチルアミノエタノール、1,1−ジメチルアミ
ノエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリエチレンヘキサミン、ヘキサエチレンペンタミン、
ジメチルエチレンジアミン、ヘキサメチルエチレンジア
ミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、メチルアミ
ノエトキシエタノール、ジメチルアミノエトキシエタノ
ールがあげられる。本発明でアミンの種類は限定され
ず、沸点が好ましくは90℃以上のものである。四級アン
モニウムヒドロキサイドの具体的な例としてはテトラメ
チルアンモニウムヒドロキサイド、テトラエチルアンモ
ニウムヒドロキサイド、コリンヒドロキサイド等が上げ
られる。さらに本発明の過酸化水素含有洗浄液で処理後
に使用する有機溶剤含有レジスト剥離液は溶存酸素量を
10ppm以下での使用が非常に好ましい。溶存酸素が多い
とレジスト剥離液に溶解した酸素が銅を酸化し、酸化さ
れた銅が銅アミン錯体となって溶解することで腐蝕が進
行する。低溶存酸素環境は窒素、アルゴン、水素等を使
用することで可能であり、どれを使用してもかまわな
い。この中で好ましくは窒素、アルゴンである。低溶存
酸素の環境を作るには気液の接触を上げる方法で容易に
なる。非酸素のガスを溶液にバブルする方法や液を不活
性ガス中にスプレーすることで作ることが容易になる。
通常、レジスト剥離液の多くはアルカリのほかに有機溶
剤、防食剤、界面活性剤等を含むことが多い。本発明で
はこれらの物を含むことは何ら問題がない。通常のレジ
スト剥離液の場合、防食剤がよく使用される。とくに、
銅に対する防食剤としてベンゾトリアゾールに代表され
るアゾール類、アセチレンアルコールに代表されるアル
キン化合物、チオ尿素、メルカプトチアゾールに代表さ
れる低原子価硫黄化合物等が使用される。本発明ではこ
れらの防食剤を使用することに何ら制限がない。
は通常は常温〜110℃の範囲であるが、特に70℃以下の
低い温度が過酸化水素の安定性の面から好ましい。さら
にその処理後に使用するレジスト剥離液の使用温度は常
温〜120℃の範囲であり、剥離性に合わせて使用すれば
よい。本発明に使用される基板材料は、銅及び銅合金を
含むことが特徴である。且つ適応が可能なシリコン、非
晶質シリコン、ポリシリコン、シリコン酸化膜、シリコ
ン窒化膜、アルミニウム、アルミニウム合金、金、白
金、銀、チタン、チタン-タングステン、窒化チタン、
タングステン、タンタル、タンタル化合物、クロム、ク
ロム酸化物、クロム合金、ITO(インジュウム-スズ酸化
物)等の半導体配線材料あるいはガリウム-砒素、ガリ
ウム-リン、インジウム-リン等の化合物半導体、ストロ
ンチウム-ビスマス-タンタル等の誘電体材料、さらにL
CDのガラス基板等あげられる。本発明の最適な使用方
法は所定のパタ-ンをレジストで形成された膜の不要部
分をエッチング除去したのち、レジストを上述した過酸
化水素含有組成物で処理後、レジスト剥離液で除去する
ものである。エッチング後、所望により灰化処理を行
い、しかる後にドライエッチングにより生じた残査を、
上述した処理で除去できる。本発明の銅配線基板向け洗
浄液で使用したあとのリンスとして水が最適である。ア
ルコール等のリンス、もしくはリンスを使用しない方法
も可能である。銅配線基板向け洗浄液で処理したのち、
フォトレジスト剥離液を使用した後のリンス法として
は、アルコ-ルのような有機溶剤を使用しても良く、あ
るいは、水でリンスを行っても良く、特に制限はない。
る。但し本発明はこれらの実施例により制限されるもの
ではない。
トが順に乗った300mmウエハーにドライエッチングによ
りVia構造が作られている。Via構造は銅の層に到達して
いる。Via構造内部に残渣物が少量存在する。この基板
の模式図を図1に示す。 洗浄液A:過酸化水素6wt%, アンモニア0.3wt%, pH 8.5
(pHの調整は硫酸で行った。) レジスト剥離液B:エタノールアミン 35wt%, ジメチル
スルホキシド 50wt%, プロピレングリコール 5wt%, テ
トラメチルアンモニウムヒドロキサイド 0.05wt%,溶存
酸素量 1ppm以下、残分 水 上記の洗浄液Aとレジスト剥離液Bを使用して上記の基板
を処理した。処理条件を変えて行った。各液の処理後に
水リンスをした。レジストの剥離状態を走査型電子顕微
鏡で観察した。評価はA:完全に除去できた、B: レジス
トは取れたが残渣物の取れ残りがあった、C: 一部レジ
ストの取れ残りがあった、D:レジストは剥離されず残渣
物も残っていた、とした。処理条件と結果を表1にしめ
す。
実験を行なった。表2、3に示す銅配線基板向け洗浄液組
成物で60℃による処理後、レジスト剥離液1-アミノ-2-
プロパノール28重量%、N-メチルピロリドン62重量%、
テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド1重量%、溶
存酸素量1ppm以下、残分水で70℃30分処理した。水リン
スして走査型電子顕微鏡でレジストの剥離状態を観察し
た。評価としては前記と同様に行った。同時に銅配線基
板向け洗浄液組成物の60℃における銅のエッチングレー
トも測定した。銅配線基板向け洗浄液組成物のpHはアン
モニア、アンモニウム塩の濃度を表の濃度に固定して、
硫酸、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイドを使用
して調整した。その結果を以下の表2,3,に示す。
ト剥離が可能になる。さらに短時間で除去が可能にな
る。本発明の洗浄液で腐食せずに処理が可能であり、レ
ジストのみならず残渣の除去も副次的効果としてより容
易になる。アミン系レジスト剥離液の前処理として本発
明は最適な方法であると共にアミン系レジスト剥離液の
処理条件を最適化することでレジスト剥離を腐食なく行
える。
膜、レジストが順に乗った300mmウエハーにドライエッ
チングによりVia構造が作られた基板の模式図である。
Claims (10)
- 【請求項1】アンモニアまたはアンモニウムイオンを含
有し過酸化水素濃度が1%以上である、銅配線基板向け
洗浄液。 - 【請求項2】洗浄液のpHが5以上である、請求項1に記載
の銅配線基板向け洗浄液。 - 【請求項3】アンモニアまたはアンモニウムイオンの含
有量が、10ppm〜5重量%である請求項1または2に記載の
銅配線基板向け洗浄液。 - 【請求項4】さらに、過酸化水素の安定剤を含有する請
求項1〜3何れか1項に記載の銅配線基板向け洗浄液。 - 【請求項5】洗浄液のpHが5〜11、アンモニアまたはア
ンモニウムイオンの含有量が10ppm〜3重量%、過酸化水
素1〜30重量%である請求項1〜4何れか1項に記載の銅
配線基板向け洗浄液。 - 【請求項6】過酸化水素の安定剤の含有量が0.1重量%
以下である請求項4に記載の銅配線基板向け洗浄液。 - 【請求項7】銅配線基板を、請求項1〜6何れか1項に記
載の銅配線基板向け洗浄液で処理した後に、有機溶剤含
有レジスト剥離液でレジストの除去を行うレジスト剥離
方法。 - 【請求項8】有機溶剤含有レジスト剥離液がアミンを含
有する請求項7に記載のレジスト剥離方法。 - 【請求項9】有機溶剤含有レジスト剥離液が四級アンモ
ニウムヒドロキサイドを含有する請求項7または8に記載
のレジスト剥離方法。 - 【請求項10】有機溶剤含有レジスト剥離液の溶存酸素
量が10ppm以下である請求項7〜9何れか1項に記載のレ
ジスト剥離方法。 【0001】
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KR100468714B1 (ko) | 레지스트 제거용 조성물 및 이를 이용한 레지스트 제거 방법 |
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