JP2003213946A - 車椅子使用者用仮設トイレ - Google Patents
車椅子使用者用仮設トイレInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車椅子使用者が安全かつ容易に利用すること
ができる車椅子使用者用仮設トイレを提供することを課
題とする。 【解決手段】 内部に少なくとも便器を備えトイレ空間
を形成するハウジングと、便槽とを有し、トイレ空間を
形成するハウジングの出入口前に、少なくとも車椅子が
方向転換可能な広さの踊り場を、ハウジング内部のトイ
レ床面と同じ高さに設け、必要に応じて、この踊り場と
仮設トイレ設置面との間を結ぶスロープ又はエレベータ
ー機構を設けてなる車椅子使用者用仮設トイレを提供す
ることによって上記の課題を解決する。
ができる車椅子使用者用仮設トイレを提供することを課
題とする。 【解決手段】 内部に少なくとも便器を備えトイレ空間
を形成するハウジングと、便槽とを有し、トイレ空間を
形成するハウジングの出入口前に、少なくとも車椅子が
方向転換可能な広さの踊り場を、ハウジング内部のトイ
レ床面と同じ高さに設け、必要に応じて、この踊り場と
仮設トイレ設置面との間を結ぶスロープ又はエレベータ
ー機構を設けてなる車椅子使用者用仮設トイレを提供す
ることによって上記の課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は仮設トイレに関し、
特に、車椅子使用者が安全かつ容易に利用することがで
きる仮設トイレに関するものである。
特に、車椅子使用者が安全かつ容易に利用することがで
きる仮設トイレに関するものである。
【0002】
【従来の技術】公園や観光地、駐車場、イベント会場な
どには、使用者数の変動に対応すべく、従来から仮設ト
イレを設置することが行われている。しかしながら、こ
れまで、車椅子使用者が利用できる仮設トイレは存在し
なかった。通常の仮設トイレは、まず第一に内部が狭
く、車椅子が入ることさえできないものであり、加え
て、出入口部に段差があったり、アプローチが狭かった
りして、車椅子使用者が到底利用できるものではない。
このため、車椅子使用者用には、テントやベニヤ板等に
よる仮囲いの中にトイレを設け、車椅子使用者はやむな
くそれを使用しているというのが現状である。
どには、使用者数の変動に対応すべく、従来から仮設ト
イレを設置することが行われている。しかしながら、こ
れまで、車椅子使用者が利用できる仮設トイレは存在し
なかった。通常の仮設トイレは、まず第一に内部が狭
く、車椅子が入ることさえできないものであり、加え
て、出入口部に段差があったり、アプローチが狭かった
りして、車椅子使用者が到底利用できるものではない。
このため、車椅子使用者用には、テントやベニヤ板等に
よる仮囲いの中にトイレを設け、車椅子使用者はやむな
くそれを使用しているというのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、車椅子使用
者にとっての上記の不便さに鑑み、車椅子使用者が安全
かつ容易に利用することができる車椅子使用者用仮設ト
イレを提供することを課題とするものである。
者にとっての上記の不便さに鑑み、車椅子使用者が安全
かつ容易に利用することができる車椅子使用者用仮設ト
イレを提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく鋭
意工夫を重ねた結果、本発明者は、トイレの出入口の前
に、少なくとも車椅子が方向転換可能な広さの踊り場を
トイレ床面と同じ高さに設けることによって、車椅子使
用者でも安全かつ容易に仮設トイレを利用することがで
きるようになることを見出して、本発明を完成した。
意工夫を重ねた結果、本発明者は、トイレの出入口の前
に、少なくとも車椅子が方向転換可能な広さの踊り場を
トイレ床面と同じ高さに設けることによって、車椅子使
用者でも安全かつ容易に仮設トイレを利用することがで
きるようになることを見出して、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、内部に少なくとも便
器を備えトイレ空間を形成するハウジングと、便槽とを
有し、トイレ空間を形成するハウジングの出入口前に、
少なくとも車椅子が方向転換可能な広さの踊り場を、ハ
ウジング内部のトイレ床面と同じ高さに設け、必要に応
じて、この踊り場と仮設トイレ設置面との間を結ぶスロ
ープ又はエレベーター機構を設けてなる車椅子使用者用
仮設トイレを提供することによって上記課題を解決する
ものである。
器を備えトイレ空間を形成するハウジングと、便槽とを
有し、トイレ空間を形成するハウジングの出入口前に、
少なくとも車椅子が方向転換可能な広さの踊り場を、ハ
ウジング内部のトイレ床面と同じ高さに設け、必要に応
じて、この踊り場と仮設トイレ設置面との間を結ぶスロ
ープ又はエレベーター機構を設けてなる車椅子使用者用
仮設トイレを提供することによって上記課題を解決する
ものである。
【0006】本発明の仮設トイレには、上述のように、
トイレ出入口前に少なくとも車椅子が方向転換できる広
さの踊り場が設けられているので、車椅子使用者は、踊
り場で車椅子の方向転換を行い、トイレの扉を開いて、
トイレ内部に入ることができる。しかも、この踊り場
は、トレイ床面と同じ高さに設けられているので、踊り
場とトイレ内部との間には段差は存在せず、車椅子使用
者は容易にトイレに出入りすることができるものであ
る。
トイレ出入口前に少なくとも車椅子が方向転換できる広
さの踊り場が設けられているので、車椅子使用者は、踊
り場で車椅子の方向転換を行い、トイレの扉を開いて、
トイレ内部に入ることができる。しかも、この踊り場
は、トレイ床面と同じ高さに設けられているので、踊り
場とトイレ内部との間には段差は存在せず、車椅子使用
者は容易にトイレに出入りすることができるものであ
る。
【0007】ところで、仮設トイレには、通常、便器下
方に位置する便槽が存在する。このため、地面設置型の
通常の仮設トイレにおいては、どうしても、仮設トイレ
設置面とトイレ床面との間に高低差が存在する。そのよ
うな場合には、本発明の車椅子使用者用仮設トイレに
は、踊り場と仮設トイレ設置面との間を結ぶスロープ又
はエレベーター機構を設けるのが望ましい。エレベータ
ー機構は、仮設トイレ設置面と踊り場との間を昇降する
エレベータであっても良いし、場合によっては、踊り場
自体、或いは踊り場の一部を昇降するエレベーターの昇
降台にしても良い。このように、踊り場と仮設トイレ設
置面との間を結ぶスロープ又はエレベーター機構を設け
ることによって、車椅子によるトイレ出入口までのアプ
ローチをより容易なものとすることができる。
方に位置する便槽が存在する。このため、地面設置型の
通常の仮設トイレにおいては、どうしても、仮設トイレ
設置面とトイレ床面との間に高低差が存在する。そのよ
うな場合には、本発明の車椅子使用者用仮設トイレに
は、踊り場と仮設トイレ設置面との間を結ぶスロープ又
はエレベーター機構を設けるのが望ましい。エレベータ
ー機構は、仮設トイレ設置面と踊り場との間を昇降する
エレベータであっても良いし、場合によっては、踊り場
自体、或いは踊り場の一部を昇降するエレベーターの昇
降台にしても良い。このように、踊り場と仮設トイレ設
置面との間を結ぶスロープ又はエレベーター機構を設け
ることによって、車椅子によるトイレ出入口までのアプ
ローチをより容易なものとすることができる。
【0008】上記のように、踊り場と仮設トイレ設置面
との間に高低差が存在する場合には、踊り場の周辺部
に、車椅子が踊り場から転落するのを防止するガードレ
ールを設けるのが望ましい。これにより、車椅子が踊り
場から転落するのが防止され、車椅子使用者は安全に仮
設トイレを利用することが可能となる。
との間に高低差が存在する場合には、踊り場の周辺部
に、車椅子が踊り場から転落するのを防止するガードレ
ールを設けるのが望ましい。これにより、車椅子が踊り
場から転落するのが防止され、車椅子使用者は安全に仮
設トイレを利用することが可能となる。
【0009】また、本発明の仮設トイレにおいては、ト
レイ空間を形成するハウジングの出入口の扉は引き戸タ
イプの扉であるのが望ましい。引き戸タイプの扉であれ
ば、ドアタイプの扉とは違って、開閉時に車椅子使用者
が開閉する扉を避ける必要がなく、車椅子使用者にとっ
て扉の開閉が容易となる利点がある。
レイ空間を形成するハウジングの出入口の扉は引き戸タ
イプの扉であるのが望ましい。引き戸タイプの扉であれ
ば、ドアタイプの扉とは違って、開閉時に車椅子使用者
が開閉する扉を避ける必要がなく、車椅子使用者にとっ
て扉の開閉が容易となる利点がある。
【0010】さらに、本発明の仮設トイレにおいては、
便槽の少なくとも一部又は全部を、ハウジング内部のト
イレ床面より上方に位置させることができる。これによ
り、必要な便槽容積を維持したまま、トイレ床面高さを
低くし、場合によっては、トイレ床面高さを仮設トイレ
設置面とほぼ同じ高さとすることも可能である。仮設ト
イレの床面高さを仮設トイレ設置面とほぼ同じ高さとす
ることができないまでも、トイレの床面高さを少しでも
低くすることができれば、設置面と踊り場との間を結ぶ
スロープの傾斜は緩くなり、車椅子使用者に与える労力
的負担を軽減することができるとともに、より安全でも
ある。また、仮設トイレの床面高さが低くなれば、エレ
ベーター機構を設ける場合でも、昇降台の昇降高低差を
小さくすることができるので、エネルギー的にも有利で
ある。
便槽の少なくとも一部又は全部を、ハウジング内部のト
イレ床面より上方に位置させることができる。これによ
り、必要な便槽容積を維持したまま、トイレ床面高さを
低くし、場合によっては、トイレ床面高さを仮設トイレ
設置面とほぼ同じ高さとすることも可能である。仮設ト
イレの床面高さを仮設トイレ設置面とほぼ同じ高さとす
ることができないまでも、トイレの床面高さを少しでも
低くすることができれば、設置面と踊り場との間を結ぶ
スロープの傾斜は緩くなり、車椅子使用者に与える労力
的負担を軽減することができるとともに、より安全でも
ある。また、仮設トイレの床面高さが低くなれば、エレ
ベーター機構を設ける場合でも、昇降台の昇降高低差を
小さくすることができるので、エネルギー的にも有利で
ある。
【0011】このような本発明の仮設トイレは、例え
ば、ハウジングや便器、便槽、扉、踊り場、スロープ
等、構成部品をユニット化しておくことにより、設置現
場或いは工場において、容易に組み立てることができ
る。本発明は、このように、組み立てたとき、本発明の
車椅子使用者用仮設トイレとなる部材を備えている車椅
子使用者用仮設トイレ組立セットを提供するものでもあ
る。。
ば、ハウジングや便器、便槽、扉、踊り場、スロープ
等、構成部品をユニット化しておくことにより、設置現
場或いは工場において、容易に組み立てることができ
る。本発明は、このように、組み立てたとき、本発明の
車椅子使用者用仮設トイレとなる部材を備えている車椅
子使用者用仮設トイレ組立セットを提供するものでもあ
る。。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明するが、本発明が図示のものに限られ
る訳ではないことは勿論である。
参照しながら説明するが、本発明が図示のものに限られ
る訳ではないことは勿論である。
【0013】図1は、本発明の車椅子使用者用仮設トイ
レの概略を示す斜視図、図2は、図1に示す本発明の車
椅子使用者用仮設トイレの平面図である。図1及び図2
において、1は本発明の車椅子使用者用仮設トイレであ
り、本発明の仮設トイレ1は、ハウジング2から構成さ
れ、ハウジング2は、四方の壁3、屋根4、床5、土台
6によってトイレ空間を形成している。トイレ空間を形
成する壁3の一部には、出入口7が設けられ、出入口7
には引き戸タイプの扉8が備えられている。9は便器で
あり、10は便槽、11は手洗い器である。
レの概略を示す斜視図、図2は、図1に示す本発明の車
椅子使用者用仮設トイレの平面図である。図1及び図2
において、1は本発明の車椅子使用者用仮設トイレであ
り、本発明の仮設トイレ1は、ハウジング2から構成さ
れ、ハウジング2は、四方の壁3、屋根4、床5、土台
6によってトイレ空間を形成している。トイレ空間を形
成する壁3の一部には、出入口7が設けられ、出入口7
には引き戸タイプの扉8が備えられている。9は便器で
あり、10は便槽、11は手洗い器である。
【0014】12は踊り場であって、ハウジング2内の
床5と同じ高さに設けられ、かつ、車椅子15が方向転
換できる広さを有している。13は踊り場12の周辺部
の要所に設けられたガードレール、14は、踊り場12
と仮設トイレ1の設置面17とを結ぶスロープである。
床5と同じ高さに設けられ、かつ、車椅子15が方向転
換できる広さを有している。13は踊り場12の周辺部
の要所に設けられたガードレール、14は、踊り場12
と仮設トイレ1の設置面17とを結ぶスロープである。
【0015】このように、本発明の仮設トイレ1におい
ては、出入口7の前に、車椅子15が方向転換できる広
さを備えた踊り場12が、ハウジング2内の床5と同じ
高さになるように設けられているので、車椅子使用者
は、この踊り場12において容易に方向転換して、扉8
を開閉し、ハウジング2内のトイレ空間に出入りするこ
とができる。この踊り場12は、図示の例では、ハウジ
ング2の土台6と一体的に作られているが、踊り場12
は、ハウジング2の土台6とは別体に構成し、本発明の
仮設トイレ1を設置するに際して、土台6及び/又は壁
3の適宜の箇所に結合するようにしても良い。
ては、出入口7の前に、車椅子15が方向転換できる広
さを備えた踊り場12が、ハウジング2内の床5と同じ
高さになるように設けられているので、車椅子使用者
は、この踊り場12において容易に方向転換して、扉8
を開閉し、ハウジング2内のトイレ空間に出入りするこ
とができる。この踊り場12は、図示の例では、ハウジ
ング2の土台6と一体的に作られているが、踊り場12
は、ハウジング2の土台6とは別体に構成し、本発明の
仮設トイレ1を設置するに際して、土台6及び/又は壁
3の適宜の箇所に結合するようにしても良い。
【0016】図示の例のように、踊り場12の高さと仮
設トイレ1の設置面17との間に高低差が存在する場合
には、仮設トイレ1へのアプローチを容易とするため
に、仮設トイレ1の設置面17と踊り場12とを結ぶス
ロープ14が必要である。スロープ14に代えて、仮設
トイレ1の設置面と踊り場12との間を昇降する図示し
ないエレベーター機構を設けても良く、更には、踊り場
12自体、或いは、図3に示すように、踊り場12の一
部を、エレベーターの昇降台18としても良い。
設トイレ1の設置面17との間に高低差が存在する場合
には、仮設トイレ1へのアプローチを容易とするため
に、仮設トイレ1の設置面17と踊り場12とを結ぶス
ロープ14が必要である。スロープ14に代えて、仮設
トイレ1の設置面と踊り場12との間を昇降する図示し
ないエレベーター機構を設けても良く、更には、踊り場
12自体、或いは、図3に示すように、踊り場12の一
部を、エレベーターの昇降台18としても良い。
【0017】踊り場12の周辺部の要所には、車椅子1
5が踊り場12から転落するのを防止するために、ガー
ドレール13を設けるのが望ましい。これにより、車椅
子使用者は、踊り場12から転落する危険性なく安全に
方向転換を行い、ハウジング2内のトイレ空間に出入り
することが可能となる。同様に、スロープ14にも、ま
た、エレベーター機構を設ける場合には、そのエレベー
タの昇降台の周辺部の要所にも、転落防止用のガードレ
ール16を設けるのが望ましい。
5が踊り場12から転落するのを防止するために、ガー
ドレール13を設けるのが望ましい。これにより、車椅
子使用者は、踊り場12から転落する危険性なく安全に
方向転換を行い、ハウジング2内のトイレ空間に出入り
することが可能となる。同様に、スロープ14にも、ま
た、エレベーター機構を設ける場合には、そのエレベー
タの昇降台の周辺部の要所にも、転落防止用のガードレ
ール16を設けるのが望ましい。
【0018】また、本発明の仮設トイレ1においては、
扉8は図示のように引き戸タイプのものとするのが望ま
しく、これによって、車椅子使用者は、扉8の開閉時に
も車椅子15を前後させて扉8の開閉動作を避ける必要
がなくなり、便利である。この扉8は、押しボタン等の
操作によって自動的に開閉するようにしても良い。
扉8は図示のように引き戸タイプのものとするのが望ま
しく、これによって、車椅子使用者は、扉8の開閉時に
も車椅子15を前後させて扉8の開閉動作を避ける必要
がなくなり、便利である。この扉8は、押しボタン等の
操作によって自動的に開閉するようにしても良い。
【0019】図1〜図3に示した仮設トイレ1は、便器
9や便槽10を備えた仮設トイレ1の全体を土台6ご
と、地面に設置する地面設置型のものであるが、本発明
の仮設トイレ1は、図示のものに限られず、便槽10を
一部地面に埋め込むタイプのものであっても良い。ま
た、トイレの種類にも特に制限はなく、汲み取り式であ
っても水洗式であっても、さらには、微生物を利用する
屎尿分解型のものであっても良い。
9や便槽10を備えた仮設トイレ1の全体を土台6ご
と、地面に設置する地面設置型のものであるが、本発明
の仮設トイレ1は、図示のものに限られず、便槽10を
一部地面に埋め込むタイプのものであっても良い。ま
た、トイレの種類にも特に制限はなく、汲み取り式であ
っても水洗式であっても、さらには、微生物を利用する
屎尿分解型のものであっても良い。
【0020】図4は、本発明の仮設トイレ1の他の実施
例を示す図であり、これまでの図におけると同じ部材に
は同じ符号を付してある。図4の仮設トイレ1において
は、便槽10の一部10a部分が、仮設トイレ1内の床
5の面よりも、高さhだけ、上方に位置している。この
ように構成することにより、便槽10全体の容積を減少
させることなく、床5よりも下方に存在する便槽10の
容積を減らすことができるので、結果として、従来の便
槽容積を維持したまま、土台6の高さHを△Hだけ低く
することが可能となる。土台6の高さHが△Hだけ低く
なると、床5の高さ、さらには、床5と同じ高さに揃え
てある踊り場12の設置面17からの高さも△Hだけ低
くなり、スロープ13はその分、緩斜面とすることがで
き、車椅子使用者がスロープ13を上り下りするときの
労力的負担や危険性を減少させることが可能となる。ま
た、スロープ13の長さを短くすることもできる。な
お、図4に示すように便槽10の一部又は全部が床5の
面よりも上方に位置する仮設トイレにおいても、スロー
プ13に代えて、エレベーター機構を設けても良いこと
は勿論である。
例を示す図であり、これまでの図におけると同じ部材に
は同じ符号を付してある。図4の仮設トイレ1において
は、便槽10の一部10a部分が、仮設トイレ1内の床
5の面よりも、高さhだけ、上方に位置している。この
ように構成することにより、便槽10全体の容積を減少
させることなく、床5よりも下方に存在する便槽10の
容積を減らすことができるので、結果として、従来の便
槽容積を維持したまま、土台6の高さHを△Hだけ低く
することが可能となる。土台6の高さHが△Hだけ低く
なると、床5の高さ、さらには、床5と同じ高さに揃え
てある踊り場12の設置面17からの高さも△Hだけ低
くなり、スロープ13はその分、緩斜面とすることがで
き、車椅子使用者がスロープ13を上り下りするときの
労力的負担や危険性を減少させることが可能となる。ま
た、スロープ13の長さを短くすることもできる。な
お、図4に示すように便槽10の一部又は全部が床5の
面よりも上方に位置する仮設トイレにおいても、スロー
プ13に代えて、エレベーター機構を設けても良いこと
は勿論である。
【0021】図5〜図7は、図4に示す本発明の仮設ト
イレ1における便器9、便槽10、床5の関係を具体的
に示した図であり、図5は、従来からあるサイホンジェ
ット式の便器9を用いる場合、図6は開閉弁19付きの
便器9を用いる場合、そして、図7は遮蔽板20付きの
汲み取り式の便器9を用いる場合である。図5〜図7に
示すように、便槽10の一部10aを床5よりも上方に
位置させることによって、便槽10の全体としての容積
を減少させることなく、床5の設置面17からの高さを
hだけ減らすことができる。
イレ1における便器9、便槽10、床5の関係を具体的
に示した図であり、図5は、従来からあるサイホンジェ
ット式の便器9を用いる場合、図6は開閉弁19付きの
便器9を用いる場合、そして、図7は遮蔽板20付きの
汲み取り式の便器9を用いる場合である。図5〜図7に
示すように、便槽10の一部10aを床5よりも上方に
位置させることによって、便槽10の全体としての容積
を減少させることなく、床5の設置面17からの高さを
hだけ減らすことができる。
【0022】なお、以上の例では、便槽10の一部だけ
を床5よりも上方に位置させるようにしたが、床5上に
位置する便槽10の水平面積を拡大するなどして、便槽
10の全体を床5よりも上方に位置させても良い。その
場合には、仮設トレイ1の床5の高さは実質上、設置面
17と同じにすることが可能となる。また、便槽10の
一部を設置面17下方に埋め込み、便槽10の残りの部
分を床5よりも上方に位置させるようにしても良い。こ
のようにすることによっても、仮設トレイ1の床5の高
さは実質上、設置面17と同じにすることが可能とな
る。このように、仮設トイレ1の床5の高さが実質上、
設置面17と同じである場合には、スロープ13や、図
示しないエレベーター機構を設ける必要がないことは勿
論であり、場合によっては、踊り場12を省略すること
も可能である。
を床5よりも上方に位置させるようにしたが、床5上に
位置する便槽10の水平面積を拡大するなどして、便槽
10の全体を床5よりも上方に位置させても良い。その
場合には、仮設トレイ1の床5の高さは実質上、設置面
17と同じにすることが可能となる。また、便槽10の
一部を設置面17下方に埋め込み、便槽10の残りの部
分を床5よりも上方に位置させるようにしても良い。こ
のようにすることによっても、仮設トレイ1の床5の高
さは実質上、設置面17と同じにすることが可能とな
る。このように、仮設トイレ1の床5の高さが実質上、
設置面17と同じである場合には、スロープ13や、図
示しないエレベーター機構を設ける必要がないことは勿
論であり、場合によっては、踊り場12を省略すること
も可能である。
【0023】以上説明したような本発明の車椅子使用者
用仮設トイレ1は、ハウジング2を構成する壁3、屋根
4、床5、土台6、更には、踊り場12、スロープ1
4、便器9、便槽10等を各ユニットにして組み合わせ
ることによって、車椅子使用者用仮設トイレ組立セット
とすることが可能である。このような車椅子使用者用仮
設トイレ組立セットは、設置現場ないしは工場に搬入
し、その場で簡単に組立が可能であるという利点を有し
ている。
用仮設トイレ1は、ハウジング2を構成する壁3、屋根
4、床5、土台6、更には、踊り場12、スロープ1
4、便器9、便槽10等を各ユニットにして組み合わせ
ることによって、車椅子使用者用仮設トイレ組立セット
とすることが可能である。このような車椅子使用者用仮
設トイレ組立セットは、設置現場ないしは工場に搬入
し、その場で簡単に組立が可能であるという利点を有し
ている。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車椅子使
用者用仮設トイレによれば、トイレ空間の出入口の前
に、車椅子が方向転換できる広さを備えた踊り場が、ト
イレ床面と同じ高さになるように設けられているので、
車椅子使用者は、容易に仮設トイレの扉を開閉し、トイ
レ内に出入りすることができる。また、この踊り場に
は、必要に応じて、踊り場と仮設トイレ設置面との間を
結ぶスロープまたはエレベーター機構を設けたり、踊り
場自体や踊り場の一部をエレベータの昇降台とすること
ができ、それにより、仮設トイレへのアプローチをより
簡便かつ容易なものとすることができる。
用者用仮設トイレによれば、トイレ空間の出入口の前
に、車椅子が方向転換できる広さを備えた踊り場が、ト
イレ床面と同じ高さになるように設けられているので、
車椅子使用者は、容易に仮設トイレの扉を開閉し、トイ
レ内に出入りすることができる。また、この踊り場に
は、必要に応じて、踊り場と仮設トイレ設置面との間を
結ぶスロープまたはエレベーター機構を設けたり、踊り
場自体や踊り場の一部をエレベータの昇降台とすること
ができ、それにより、仮設トイレへのアプローチをより
簡便かつ容易なものとすることができる。
【0025】本発明の車椅子使用者用仮設トイレにおい
ては、便槽の一部または全部をトイレ床面よりも上方に
位置させることによって、仮設トイレ設置面から仮設ト
イレの床面までの高さを低くし、場合によっては、仮設
トイレ設置面から仮設トイレ床面までの高低差を無くす
ことができる。したがって、本発明の車椅子使用者用仮
設トイレにおいては、仮設トイレ出入口における段差を
極力小さくし、或いは、段差を解消することができるも
のであり、車椅子使用者の労力的負担を低減することが
できるだけでなく、危険性をも低減することができると
いう優れた効果が得られるものである。
ては、便槽の一部または全部をトイレ床面よりも上方に
位置させることによって、仮設トイレ設置面から仮設ト
イレの床面までの高さを低くし、場合によっては、仮設
トイレ設置面から仮設トイレ床面までの高低差を無くす
ことができる。したがって、本発明の車椅子使用者用仮
設トイレにおいては、仮設トイレ出入口における段差を
極力小さくし、或いは、段差を解消することができるも
のであり、車椅子使用者の労力的負担を低減することが
できるだけでなく、危険性をも低減することができると
いう優れた効果が得られるものである。
【0026】更には、本発明の車椅子使用者用仮設トイ
レを構成する各部材をユニット化し、組み合わせたセッ
トとすることによって、設置現場ないしは工場に搬入
し、その場で簡単に組立が可能であるという利点が得ら
れるものである。以上のように、本発明の車椅子使用者
用仮設トイレは種々の優れた効果を備えたものであり、
実用上も非常に有用な優れた発明である。
レを構成する各部材をユニット化し、組み合わせたセッ
トとすることによって、設置現場ないしは工場に搬入
し、その場で簡単に組立が可能であるという利点が得ら
れるものである。以上のように、本発明の車椅子使用者
用仮設トイレは種々の優れた効果を備えたものであり、
実用上も非常に有用な優れた発明である。
【図1】 本発明の車椅子使用者用仮設トイレの一例の
概略を示す斜視図である。
概略を示す斜視図である。
【図2】 本発明の車椅子使用者用仮設トイレの一例の
概略を示す平面図である。
概略を示す平面図である。
【図3】 本発明の車椅子使用者用仮設トイレの他の例
の概略を示す平面図である。
の概略を示す平面図である。
【図4】 本発明の車椅子使用者用仮設トイレの更に他
の例の概略を示す斜視図である。
の例の概略を示す斜視図である。
【図5】 便器、便槽、床の関係の一例を示す側面図で
ある。
ある。
【図6】 便器、便槽、床の関係の他の例を示す側面図
である。
である。
【図7】 便器、便槽、床の関係の更に他の例を示す側
面図である。
面図である。
1 車椅子使用者用仮設トイレ
2 ハウジング
3 壁
4 屋根
5 床
6 土台
7 出入口
8 扉
9 便器
10 便槽
11 手洗い器
12 踊り場
13、16 ガードレール
14 スロープ
15 車椅子
17 設置面
18 昇降台
19 開閉弁
20 遮蔽板
h 便槽の床面上方部分の高さ
H 設置面から踊り場までの高さ
△H 土台高さの減少分
Claims (5)
- 【請求項1】 内部に少なくとも便器を備えトイレ空間
を形成するハウジングと、便槽とを有し、トイレ空間を
形成するハウジングの出入口前に、少なくとも車椅子が
方向転換可能な広さの踊り場を、ハウジング内部のトイ
レ床面と同じ高さに設け、必要に応じて、この踊り場と
仮設トイレ設置面との間を結ぶスロープ又はエレベータ
ー機構を設けてなる車椅子使用者用仮設トイレ。 - 【請求項2】 踊り場の周辺部の要所に、車椅子が踊り
場から転落するのを防止するガードレールが設けられて
いる請求項1記載の車椅子使用者用仮設トイレ。 - 【請求項3】 トレイ空間を形成するハウジングの出入
口の扉が引き戸タイプの扉である請求項1又は2記載の
車椅子使用者用仮設トイレ。 - 【請求項4】 便槽の少なくとも一部又は全部が、ハウ
ジング内部のトイレ床面より上方に位置している請求項
1、2又は3記載の車椅子使用者用仮設トイレ。 - 【請求項5】 組み立てたとき、請求項1〜4のいずれ
かに記載の車椅子使用者用仮設トイレとなる部材を備え
ている車椅子使用者用仮設トイレ組立セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015024A JP2003213946A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 車椅子使用者用仮設トイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015024A JP2003213946A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 車椅子使用者用仮設トイレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003213946A true JP2003213946A (ja) | 2003-07-30 |
Family
ID=27651539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002015024A Pending JP2003213946A (ja) | 2002-01-24 | 2002-01-24 | 車椅子使用者用仮設トイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003213946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100706039B1 (ko) | 2006-06-01 | 2007-04-13 | 이장환 | 장애우용 화장실이 부설된 이동식 화장실 |
-
2002
- 2002-01-24 JP JP2002015024A patent/JP2003213946A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100706039B1 (ko) | 2006-06-01 | 2007-04-13 | 이장환 | 장애우용 화장실이 부설된 이동식 화장실 |
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