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JP2003209801A - 動画像符号化装置および動画像記録再生装置 - Google Patents

動画像符号化装置および動画像記録再生装置

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Publication number
JP2003209801A
JP2003209801A JP2002003724A JP2002003724A JP2003209801A JP 2003209801 A JP2003209801 A JP 2003209801A JP 2002003724 A JP2002003724 A JP 2002003724A JP 2002003724 A JP2002003724 A JP 2002003724A JP 2003209801 A JP2003209801 A JP 2003209801A
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moving picture
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JP2002003724A
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Katsuteru Hashimoto
勝照 橋本
Hidekazu Takakura
英一 高倉
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Sharp Corp
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Sharp Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランダムアクセスの再生時に画面を表示する
までのピクチャ処理枚数の増加を防ぐとともに、つなぎ
編集時の自由度を高め、さらに、MPEG以外の圧縮形
態に対しても同様の符号化を行うことを可能とする。 【解決手段】 符号化する動画像信号が直前または直後
のフレームの動画像信号と同一であるか否かを検出する
ための画像切り替え検出手段(画面切り替え検出回路
3)で検出された情報に基づいて、動画像信号を符号化
して動画像符号化データを生成するための動画像符号化
手段(符号化制御部5)から出力される符号化データ
と、差分0符号化データ生成手段(差分0のBおよびP
ピクチャ符号化データ生成部4)から出力される符号化
データのいずれか一方を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スロー再生のよう
に、連続した同一画像の再生を一部に含む動画像信号を
符号化する機能を有する動画像符号化装置およびこれを
用いた動画像記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、よく知られたMPEG等の動画像
圧縮技術を用いて、動画像信号に対して符号化処理を行
い、磁気記録テープ、ハードディスク、DVD−RAM
等の記録媒体に動画像符号化データを記録するシステム
や、記録媒体に記録されている動画像符号化データに対
して復号化処理を行い、動画像信号として再生するシス
テムが開発されている。
【0003】このようなシステムにおいて、記録媒体に
記録された動画像符号化データを再生し、他の機器へ伝
送する機能を備えた装置も開発されているが、このよう
な機器同士の接続においては、送信機器側において、受
信機器側で扱うことができる動画像符号化データ形式に
変換して送出する必要があり、サーチやスローなどのト
リックプレイ状態を行う場合には工夫を要する。
【0004】例えば、DVDへMPEGプログラムスト
リーム(以下、MPEG_PSと記す)形式で記録され
た信号を、MPEGトランスポートストリーム(以下、
MPEG_TSと記す)形式に変換して、IEEE13
94経由でセットトップボックス(以下、STBと記
す)へ送信するシステムにおいて、ノーマル再生であれ
ば、トランスコーディングと呼ばれる技術を用いて、符
号化したままの状態でMPEG_PS形式からMPEG
_TS形式に変換することは比較的容易である。しかし
ながら、スロー再生時などは、特別な仕組みを持たない
STBの復号化器で復号できる形式のMPEG_TS形
式に変換することは困難である。
【0005】したがって、あらゆる再生モードに対応で
きるように、一旦、復号化した動画像をMPEG_TS
形式に符号化できる動画像符号化装置を追加することが
容易な解決方法となるが、MPEGの動画像符号化装置
には、大規模な回路を必要とする動き補償予測符号化回
路が実装されているため、大幅なコスト増を招いてしま
うという問題があった。このような問題を解決する方法
の一例として、符号化データを復号化した動画像信号に
対して再符号化を行う動画像再符号化装置において、復
号化前の動画像圧縮データに含まれる符号化パラメータ
を用いて符号化することにより、動き補償予測に必要な
動きベクトル検出回路を省略しながらも、高画質な再符
号化を実現可能とした動画像再符号化装置が、特開20
00−244929号公報に開示されている。
【0006】ここで、特開2000−244929号公
報に開示されている技術を、図8〜図10を用いて具体
的に説明する。図8は、動画像再符号化装置を含むシス
テムの構成を示すブロック図、図9は、動画像再符号化
装置内のビデオエンコーダの構成例を示すブロック図、
図10は、動画像再符号化装置の動作タイミング例を示
す模式図である。
【0007】図8において、110はデータ分離部、1
11は音声データバッファメモリ、112は動画像デー
タバッファメモリ、113は副映像データバッファメモ
リ、114はナビゲーションデータバッファメモリ、1
15はオーディオデコーダ、116はビデオデコーダ、
117は副映像デコーダ、118は映像オーバレイ処理
部、119は加算部、120はGUI画像信号発生部、
121はオーディオエンコーダ、122はビデオエンコ
ーダ、123はフレームメモリ、124は再符号化部音
声データバッファメモリ、125は再符号化部動画像デ
ータバッファメモリ、126は多重化部、127はIE
EE1394インターフェース、128は再符号化部、
129は音声信号用D/A変換器、130は映像信号用
D/A変換器、131はデータメモリ、150は光ディ
スク装置である。
【0008】図9において、170は動き補償部、17
2は動き補償モードおよびDCTタイプ決定部、173
はレート制御部、174はDCT処理部、175は量子
化部、176は逆量子化部、177は逆DCT処理部、
178は可変長符号化部である。
【0009】図10において、(a)は動画像符号化デ
ータの復号化タイミング、(b)はビデオデコーダ11
6による1/3倍速のスロー再生時の復号化タイミン
グ、(c)は1/3倍速のスロー再生として復号化され
た動画像信号、(d)は動画像再符号化処理タイミン
グ、(e)は再復号化信号である。
【0010】上述した構成からなる動画像再符号化装置
を含むシステムの動作について簡単に説明する。光ディ
スク装置150は例えばDVD規格のものであり、音声
データ、符号化された動画像データ、副映像データ、ナ
ビゲーションデータ等が多重化されて記録されている。
この光ディスク装置150から再生される信号は、デー
タ分離部110に入力され、音声データ151、動画像
データ152、副映像データ153、ナビゲーションデ
ータ154の各データヘと分離される。分離された各デ
ータ151、152、153、154は、バッファメモ
リ111、112、113、114をそれぞれ経由し
て、オーディオデコーダ115、ビデオデコーダ11
6、副映像デコーダ117により復号化される。
【0011】ビデオデコーダ116により動画像データ
を復号化して得られた動画像信号156に対して、副映
像デコーダ117により副映像データを復号化して得ら
れた副映像信号157と、再生装置がGUI(Grap
hical User Interface)画像信号
発生部120によりユーザのオペレーション160に対
応して独自に発生させるGUI画像信号159とが、加
算部119を介して映像オーバレイ処理部(OSD)1
18によってオーバレイ(合成)処理される。
【0012】そして、オーディオデコーダ115で音声
データを復号化して得られた音声信号155と、映像オ
ーバレイ処理部118でオーバレイ処理された動画像信
号158は、それぞれD/A変換器129、130によ
りアナログ信号161、162に変換されて外部へ出力
される。さらに、これらの音声信号155とオーバレイ
処理後の動画像信号158は、それぞれオーディオエン
コーダ121、ビデオエンコーダ122により再符号化
される。この再符号化により得られた音声データおよび
動画像データは、それぞれバッファメモリ124、12
5を経由して、多重化部126によりトランスポートス
トリームに多重化され、さらにIEEE1394インタ
ーフェース127からディジタル出力される。
【0013】また、ビデオデコーダ116からは、復号
化と同時にマクロブロック毎の動きベクトル、符号化モ
ード、量子化ステップ等の復号化前の動画像データ15
2に含まれる符号化パラメータ164が抽出され、この
符号化パラメータ164はデータメモリ131に一時記
憶される。ビデオエンコーダ122には、データメモリ
131に一時記憶された符号化パラメータデータから、
再符号化を行う画像フレームおよびマクロブロックに対
応する符号化パラメータが読み出され、外部から与えら
れる既定の動きベクトル情報165とともに入力され
る。
【0014】図9に、動画像再符号化装置内のビデオエ
ンコーダ122の構成例を示す。なお、図9において、
図8に示す構成要素と同一の部分には、同一の符号を付
している。ビデオエンコーダ122は、MPEG2等に
代表される動き補償予測直交変換符号化方式に基づいて
おり、図9に示すように、動き補償部170、動き補償
モード(符号化モード)およびDCTタイプ決定部17
2、DCT処理部174、量子化部175、逆量子化部
176、逆DCT処理部177、フレームメモリ12
3、レート制御部173、可変長符号化部178から構
成される。
【0015】このビデオエンコーダ122は、通常のM
PEG2エンコーダ等の動画像符号化装置で必要な動き
ベクトル検出回路が無いことが特徴となっている。通常
の動画像符号化装置では、マクロブロック毎に動きベク
トルを検出するために、膨大なブロックマッチング演算
を必要とする。一般に、動きベクトル検出回路が符号化
装置全体に占めるハードウェアリソースは非常に高い比
率を占めるが、ビデオエンコーダ122では、このよう
なハードウェア規模の大きい動きベクトル検出部が不要
である。すなわち、この動画像再符号化装置では、復号
化前の動画像データ152から抽出した符号化パラメー
タ164の動きベクトル情報と、外部から与えられる既
定の動きベクトル情報165との両者を用いて動き補償
を行う。
【0016】次に、動き補償モードおよびDCTタイプ
決定部172により、それぞれの動き補償による予測誤
差信号のパワーまたは大きさと、符号化対象画像信号の
パワーまたは大きさから、符号化パラメータ164の動
きベクトル情報あるいは動きベクトル情報165のいず
れを用いるか、あるいはイントラ符号化を行うかをマク
ロブロック毎に決定する。次に、復号化前の動画像デー
タ152から抽出した符号化パラメータ164の動きベ
クトル情報による予測符号化が選択されたマクロブロッ
クについては、後述するDCTタイプを復号化前の動画
像データ152から抽出したDCTタイプと一致させ、
また、それ以外の場合は、最適なDCTタイプの検出を
行う。
【0017】レート制御部173では、量子化部175
で使用するマクロブロック毎の量子化ステップの決定を
行う。すなわち、まず復号化前の動画像データ152か
ら抽出した符号化パラメータ164の動きベクトル情報
による予測符号化が選択されたマクロブロックについて
は、出力ビットレートの制約を受けない場合は、動画像
データ162から柚出した量子化ステップをそのまま利
用し、出力ビットレートの制約を受ける場合は、所望の
ビットレートとなるように、発生符号量180を参照し
て量子化ステップを決定する。また、外部からの既定の
動きベクトル情報165が選択されたマクロブロック、
あるいはイントラ符号化が選択されたマクロブロックに
ついて、出力ビットレートの制約を受けない場合は、動
画像データ152から抽出した量子化ステップ、または
予め定められた所定の量子化ステップを用い、出力ビッ
トレートの制約を受ける場合は、所望のビットレートと
なるように、発生符号量180を参照して量子化ステッ
プを決定する。
【0018】以上のように構成された動画像再符号化装
置において、ビデオデコーダ116に入力される動画像
符号化データに対してスロー再生処理を行って復号化す
る方法と、前記スロー再生処理を行った復号化データに
対する再符号化手順について詳細に説明する。なお、説
明の都合上、スロー再生速度を1/3としてある。
【0019】ここで、MPEG方式の符号化、復号化方
法の特徴について簡単に説明する。MPEG方式の符号
化は、動き補償予測、DCT処理および量子化処理から
なり、時間軸の予測方向によって、Iピクチャ、Pピク
チャ、Bピクチャの3種類に分類され、1枚のIピクチ
ャと0枚以上のPピクチャおよびBピクチャからなるG
OP構造に基づいて行われる。Iピクチャはフレーム内
符号化画像、Pピクチャは時間的に先のIピクチャまた
はPピクチャから予測されるフレーム間予測符号化画
像、Bピクチャは時間的に後ろおよび先のIピクチャお
よびPピクチャ、またはその一方から予測されるフレー
ム間予測符号化画像である。このため、Pピクチャを復
号するためには予測の元になるIピクチャが、Bピクチ
ャを再生するためには予測の元になるIピクチャおよび
Pピクチャが必要となる。
【0020】図10において、I、B、Pはそれぞれの
ピクチャの種類、その後ろについている数字は表示順序
を示しており、例えばI2ピクチャはフレーム内符号化
画像、P5ピクチャはI2ピクチャから予測されるフレ
ーム間予測符号化画像、B0ピクチャ、B1ピクチャは
I2ピクチャから予測されるフレーム間予測符号化画
像、B3ピクチャ、B4ピクチャはI2ピクチャとP5
ピクチャから予測されるフレーム間予測符号化画像であ
る。したがって、P5ピクチャの復号にはI2ピクチャ
が必要であり、B0ピクチャとB1ピクチャの復号には
I2ピクチャが必要であり、B3ピクチャとB4ピクチ
ャの復号にはI2ピクチャとP6ピクチャが必要であ
る。
【0021】上述した復号化方法に沿って復号化を行っ
た場合、一般的なMPEGの動画像の復号化タイミング
は、図10(a)に示すようになる。B0ピクチャ、B
1ピクチャはI2ピクチャの処理が行われるまで参照で
きず、B3ピクチャ、B4ピクチャはI2ピクチャとP
5ピクチャの処理が行われるまで参照できないからであ
る。1/3倍速のスロー再生を行う場合、同一フレーム
のデータを3回ずつ繰り返して表示すればよいが、図1
0(b)に示すように、3フレーム間隔でMPEGデー
タを受け取っても、特別な仕掛けを持たないMPEGデ
コーダを備えた装置では上手く表示することができな
い。
【0022】そこで、符号化された動画像データにスロ
ー再生処理を行って復号化を行う場合には、フレーム周
期の整数倍のタイミングで複合化を行い(1/3倍速の
スロー再生を実現する場合では3倍)、復号化をしてい
ない時には同一の表示フレームを繰り返し表示すること
でスロー再生が実現され、復号化された動画像信号は、
図10(c)に示すようになる。なお、図10(c)に
おいて、数字のみを付した部分が、同じ数字を付した
I、P、Bピクチャと同一フレームのデータを繰り返し
表示している部分である。
【0023】一方、1/3倍速のスロー再生として、復
号化された動画像信号である図10(c)に示す信号に
対して再符号化を行った場合、再符号化出力は符号化手
順とフレーム間予測の構造を考慮して、間10(d)に
示すようなタイミングで再符号化処理が行われる。符号
化データを復号化した時に抽出した符号化パラメータを
使用して再符号化を行うため、B0ピクチャ、B1ピク
チャはI2ピクチャの処理が行われるまで処理できない
からである。
【0024】ここで、B0ピクチャ、B1ピクチャのフ
レームは、同一の動画像フレームを繰り返しBピクチャ
として再符号化しており、またP2’ピクチャはI2ピ
クチャと同一の動画像フレームをPピクチャとして再符
号化したもので、そのとき参照画像と予測画像が一致す
るため、ゼロベクトルの動き補償予測符号化を行うこと
により、予測誤差信号は常にゼロとなり符号化効率の非
常に高い符号化を行うことができるとされている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術で示した方法では、Iピクチャと同一の同
画像フレームをゼロベクトルを用いた動き補償予測符号
化を用いてP’ピクチャとして再符号化する場合、P’
ピクチャの差分は、既に再復号化されたIピクチャの動
画像信号と、動画像信号であるPピクチャ(つまり再符
号化前のIピクチャ)との差分として求められるため、
ゼロベクトルを用いた動き補償予測符号化を行っても、
図9に示すDCT処理部174、量子化部175による
処理を行うために、誤差が生じる可能性があり、差分は
常に0にはならない。よって、再復号化されたP’ピク
チャと再復号化されたIピクチャとは同一画像になら
ず、再復号化された動画像信号は、図10(e)に示す
ようになる。
【0026】また、動画像データの復号化をフレーム周
期の整数倍のタイミングで行い(1/3倍速のスロー再
生を実現する場合では3倍)、復号化していないときは
同一の表示フレームを繰り返し表示しているため、再符
号化時のGOPを構成するピクチャ数がフレーム周期の
整数倍だけ(1/3倍速のスロー再生に対しての再符号
化である場合には3倍)増加することになる。
【0027】この場合、再符号化した動画像圧縮データ
をIEEE1394経由で出力し、受信側で復号して表
示するだけならば問題ないが、再符号化した動画像圧縮
データをランダムアクセス可能なメディアに記録する場
合には、以下の問題が生じる。すなわち、再符号化した
動画像圧縮データに対して、GOPの途中から再生する
といったランダムアクセスを行った場合に、B、Pピク
チャの復号を行うために必要なIピクチャ、Pピクチャ
の復号処理が、P2’ピクチャ、P5’ピクチャの分だ
け増えてしまい、逆方向再生や逆方向スロー再生などで
はより顕著になるという問題が生じる。また、GOP単
位のつなぎ編集作業を行う場合に、1つのGOPで構成
される時間が長くなるため、自由度が低下するという問
題が生じる。
【0028】また、上述した従来の技術における再符号
化方法は、符号化データを復号化した時に抽出した符号
化パタメータを使用することが前提であるため、DV方
式などのMPEG以外の動画像符号化データの場合には
適応できないといった問題があった。
【0029】このように、上述した従来の技術では、低
コストで動画像再符号化装置を追加することが可能であ
る反面、種々の問題点があった。一方、市販されている
MPEGデータ再生装置には、外部からのアナログ入力
信号をMPEG符号化して記録する回路を備えた装置も
あり、このような装置においては、再符号化のためだけ
に、動画像符号化装置を追加する必要はないため、動き
補償予測に必要な動きベクトル検出回路を実装した符号
化装置を備えることができる。
【0030】本発明は、上述した事情に鑑み提案された
もので、動き補償予測に必要な動きベクトル検出回路を
実装した符号化装置を用いることを前提とし、連続した
同一画像フレームの処理に対する符号化手段において、
動画像符号化データを復号化した場合であって画像の同
一画像表示を維持できるように符号化し、画像の切り替
わりに応じてGOP構成を制御することにより、ランダ
ムアクセスの再生時に画面を表示するまでのピクチャ処
理枚数の増加を防ぐとともに、つなぎ編集時の自由度を
高め、さらに、MPEG以外の圧縮形態に対しても同様
の符号化を行うことが可能な動画像符号化装置およびこ
れを用いた動画像記録再生装置を提供することを目的と
する。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動画像符号
化装置は、動画像信号を符号化するための動画像符号化
装置において、符号化する動画像信号が直前または直後
のフレームの動画像信号と同一であるか否かを検出する
ための画像切り替え検出手段と、動画像信号を符号化し
て動画像符号化データを生成するための動画像符号化手
段と、差分0のBピクチャの符号化データを生成するた
めの差分0符号化データ生成手段と、前記動画像符号化
手段から出力される符号化データと前記差分0符号化デ
ータ生成手段から出力される符号化データを選択するた
めの符号化データ選択手段とを備え、前記符号化データ
選択手段は、前記画像切り替え検出手段で検出された情
報に基づいて、前記動画像符号化手段から出力される符
号化データと前記差分0符号化データ生成手段から出力
される符号化データのいずれか一方を選択することを特
徴とするものである。
【0032】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
前記符号化データ選択手段が、符号化する動画像信号が
直後のフレームの画像と同一である場合には、前記差分
0符号化データ生成手段から出力される差分0の逆方向
予測のBピクチャ符号化データを選択し、符号化する動
画像信号が直後のフレームの画像と異なる場合には、前
記動画像符号化手段から出力される符号化データを選択
することを特徴とするものである。
【0033】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
GOPを構成するピクチャ数の上限を設定し、入力され
る動画像信号のスロー再生速度に応じて、GOPを構成
するピクチャ数を設定した上限値以下で可変とすること
を特徴とするものである。
【0034】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
動画像信号を符号化するための動画像符号化装置におい
て、符号化する動画像信号が直前または直後のフレーム
の動画像信号と同一であるか否かを検出するための画像
切り替え検出手段と、動画像信号を符号化して動画像符
号化データを生成するための動画像符号化手段と、差分
0のBおよびPピクチャの符号化データを生成するため
の差分0符号化データ生成手段と、前記動画像符号化手
段から出力される符号化データと前記差分0符号化デー
タ生成手段から出力される符号化データを選択するため
の符号化データ選択手段とを備え、前記符号化データ選
択手段は、前記画像切り替え検出手段で検出された情報
に基づいて、前記動画像符号化手段から出力される符号
化データと前記差分0符号化データ生成手段から出力さ
れる符号化データのいずれか一方を選択することを特徴
とするものである。
【0035】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
GOPを構成するピクチャ数およびIピクチャまたはP
ピクチャが出現する周期を設定し、前記符号化データ選
択手段は、符号化する動画像信号が直前または直後のフ
レームの画像と同一で、BピクチャまたはPピクチャと
して符号化する場合には、前記差分0符号化データ生成
手段から出力される差分0の逆方向予測のBピクチャ符
号化データ、差分0の順方向予測のBピクチャ符号化デ
ータ、差分0の順方向予測のPピクチャ符号化データの
うちのいずれかを選択し、符号化する動画像信号が直後
のフレームの画像と異なる場合には、前記動画像符号化
手段から出力される符号化データを選択することを特徴
とするものである。
【0036】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
前記画像切り替え検出手段が、前記動画像符号化手段で
符号化するためのバッファメモリに蓄積した動画像信号
と、入力される動画像信号とを比較することにより、直
前または直後のフレームの動画像信号と同一であるか否
かを検出することを特徴とするものである。
【0037】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
前記画像切り替え検出手段が、外部から供給される動画
像信号の切り替え情報を参照して、入力される動画像信
号が直前または直後のフレームの動画像信号と同一であ
るか否かを検出することを特徴とするものである。
【0038】また、本発明に係る動画像記録再生装置
は、動画像信号を符号化した符号化データを記録再生す
るための動画像記録再生装置において、前記動画像符号
化装置と、動画像符号化データを記録再生するための記
録メディアと、符号化データを復号するための動画像復
号化手段とを備え、前記記録メディアに記録された信号
のスロー再生あるいはスチル再生を行う場合に、前記動
画像復号化手段により、復号した動画像信号が直前また
は直後のフレームの動画像信号と同一であるか否かの切
り替え情報を生成し、前記動画像符号化装置内の画像切
り替え検出手段により、前記切り替え情報を参照して直
前または直後のフレームの動画像信号と同一であるか否
かを検出することを特徴とするものである。
【0039】また、本発明に係る動画像記録再生装置
は、動画像信号を符号化した符号化データを記録再生す
るための動画像記録再生装置において、前記動画像符号
化装置と、動画像符号化データを記録再生するための記
録メディアと、外部機器から供給される動画像符号化デ
ータを復号するための動画像復号化手段とを備え、外部
機器がスロー再生あるいはスチル再生を行う場合に、前
記動画像復号化手段により、前記動画像符号化データに
付加された画面切り替え情報に基づいて復号した動画像
信号が直前または直後のフレームの動画像信号と同一で
あるか否かの切り替え情報を生成し、前記動画像符号化
装置内の画像切り替え検出手段により、前記切り替え情
報を参照して直前または直後のフレームの動画像信号と
同一であるか否かを検出することを特徴とするものであ
る。
【0040】以上のような構成とすることにより、スロ
ー再生などの同一の動画像フレームが続いた画像を処理
する際に、差分0の逆方向予測のBピクチャ符号化デー
タ、または、差分0の順方向予測のBピクチャ符号化デ
ータ、または、差分0の順方向予測のPピクチャ符号化
データを選択して使用して、動画像圧縮データを復号化
した場合であっても同一画像表示を実現することができ
る。さらに、GOP構成をユーザの意図に応じて制御す
ることにより、ランダムアクセスの再生時に画面を表示
するまでのピクチャ処理枚数の増加を防ぐことができる
とともに、つなぎ編集時の自由度を高めることができ
る。また、MPEG以外の圧縮方式に対しても、同様の
符号化方法を適用することができる。なお、GOPと
は、Group Of Picturesを意味する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る動画像符号化装置の実施形態を説明する。
【0042】<動画像符号化装置>図1〜図5は、本発
明の実施形態に係る動画像符号化装置を示すもので、図
1は、動画像符号化装置を含むシステム構成を示すブロ
ック図、図2は、1/3倍速スロー再生に対する動画像
符号化動作タイミング例を示す模式図、図3は、1/5
倍速スロー再生に対する動画像符号化動作タイミング例
を示す模式図、図4は、ノーマル再生から1/3倍速ス
ロー再生に移行する部分を含む動画像信号に対する動画
像符号化動作タイミング例を示す模式図、図5は、1/
3倍速スロー再生からノーマル再生に移行する部分を含
む動画像信号に対する動画像符号化動作タイミング例を
示す模式図である。
【0043】図1において、1は動画像信号入力端子、
2は動画像信号の記憶バッファ、3は画面切り替え検出
回路、4は差分0のBおよびPピクチャ符号化データ生
成部、5は符号化制御部、6はDCT処理部、7は量子
化部、8、9は参照用の画像を格納するための予測メモ
リ「1」および「2」、10はBピクチャの内挿的フレ
ーム間予測符号化のための平均化回路、11は逆量子化
部、12は逆DCT処理部、13は動画像データ出力端
子である。
【0044】図2〜図5において、各図の(a)は、入
力される動画像信号、各図の(b)は、符号化を行った
場合の符号化順の符号化データ、各図の(c)は、符号
化を行った場合の復号化時の表示順の符号化データであ
る。また、各図の(a)における「0」、「1」、
「2」等の数字は、画像が切り替わる度に更新される番
号である。すなわち、各図の(a)において、同じ番号
がついている場合には、同一画像であることを示す。ま
た、各図の(b)、(c)におけるI0、P1、B2な
どは、符号化時のピクチャの種類、すなわち、Iピクチ
ャ、Pピクチャ、Bピクチャの識別と、対応する入力画
像を識別する番号を示し、B0F、B0Bの最後のFと
BはBピクチャの予測方向、すなわち順方向(Forw
ard)と逆方向(Backward)とを示してい
る。
【0045】以上のように構成された動画像符号化装置
において、動画像信号入力端子1から入力された動画像
信号を符号化する方法について、具体的に説明する。ま
ず、動画像信号入力端子1から入力された動画像信号
は、動画像信号の記憶バッファ2と画面切り替え検出回
路3へ入力され、画面切り替え検出回路3では、入力さ
れたフレーム画像が、直前のフレーム画像と同一である
か否かが検出される。
【0046】図2(a)に示す動画像信号が入力された
場合に、先頭のピクチャ0は2番目のピクチャ0と、2
番目のピクチャ0は3番目のピクチャ0と同一画像と判
断され、符号化せずに、2枚の差分0の逆方向予測のB
ピクチャが必要であると計数される。3番目のピクチャ
0は次のピクチャ1と同一画像でないと判断され、符号
化制御部5でIピクチャに設定され、DCT処理部6、
量子化部7における符号化処理を行った符号化データI
0が、動画像データ出力端子13へ出力されるととも
に、符号化データI0に対して、逆量子化部11、逆D
CT処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ「1」
8へ格納する。
【0047】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、Bピクチャ符号化データである
B0Bを先程計数された2回分読み出して、動画像デー
タ出力端子13へ出力する。続いて、1番目のピクチャ
1は2番目のピクチャ1と、2番目のピクチャ1は3番
目のピクチャ1と同一画像と判断され、符号化せずに、
2枚の差分0の逆方向予測のBピクチャが必要であると
計数される。
【0048】3番目のピクチャ1は次のピクチャ2と同
一画像でないと判断され、符号化制御部5でPピクチャ
に設定され、予測メモリ「1」8に格納されたI0の復
号化データとの動き予測補償後の差分に対して、DCT
処理部6、量子化部7における符号化処理を行った符号
化データP1が、動画像データ出力端子13へ出力され
るとともに、符号化データP1に対して、逆量子化部1
1、逆DCT処理部12で処理を行い、予測メモリ
「2」9へ格納する。その後、差分0のBおよびPピク
チャ符号化データ生成部4から、Bピクチャ符号化デー
タであるB1Bを先程計数された2回分読み出して、動
画像データ出力端子13へ出力する。
【0049】以下、同様の手順で、ピクチャ2以降の処
理を繰り返し、符号化してゆくことで、図2(b)に示
す符号化データを出力することができる。なお、図2
(b)に示す符号化データのGOP構成は、一例とし
て、15フレームで巡回するように構成してあるので、
ピクチャ5はIピクチャとして符号化されている。
【0050】このようにして生成した図2(b)に示す
符号化データに対して、一般のMPEG復号化装置で復
号化処理を行うと、表示順は図2(c)に示すようにな
る。この場合、B0B、B1B、B2Bなど全てのBピ
クチャは差分0の逆方向予測の符号化データであるた
め、3フレーム期間全く同一の画像を表示することがで
きる。
【0051】次に、GOP構成の設定方法について説明
する。第1の方法は、GOPを構成するピクチャ数の上
限を決める方法であり、第2の方法は、GOPを構成す
るピクチャ数およびI、P、Bピクチャの位置関係を一
定にする方法である。
【0052】まず、第1の方法について詳しく説明す
る。一例として、GOPを構成するピクチャ数の上限を
15とし、入力される動画像信号のスロー再生速度とし
て、1/3倍速、1/4倍速、1/5倍速、1/6倍
速、1/7倍速が可能な装置とする。この時、ピクチャ
数の上限は15であるため、1/3倍速、1/5倍速時
はピクチャ数15のGOP構成、1/4倍速、1/6倍
速時はピクチャ数12のGOP構成、1/7倍速時はピ
クチャ数14のGOP構成とすることで、容易に前述し
た符号化を適用することが可能となる。このようにし
て、スロー再生速度が分かっている場合には、スロー再
生速度に応じてGOPを構成するピクチャ数を設定した
上限値以下で可変とすることにより、ランダムアクセス
やGOP単位のつなぎ編集に有利なGOP構成とするこ
とができる。
【0053】次に、第2の方法について詳しく説明す
る。一例として、GOPを構成するピクチャ数を15、
IピクチャまたはPピクチャが出現する周期を3、すな
わち、その間に挿入されるBピクチャを2とし、入力さ
れる動画像信号のスロー再生速度として、1/3倍速、
1/5倍速が可能な装置とする。1/3倍速において
は、本実施形態で用いた符号化方法をそのまま適用すれ
ば、GOPを構成するピクチャ数を15、Iピクチャま
たはPピクチャが出現する周期を「3」として符号化す
ることができる。次に、1/5倍速時の動作を、図3を
参照しながら説明する。1/5倍速時は、Iピクチャま
たはPピクチャの周期と画面の切り替わりが同期してい
ないため、工夫を要する。
【0054】図3(a)に示す動画像信号が入力された
場合には、先頭のピクチャ0は直後の2番目のピクチャ
0と、2番目のピクチャ0は直後の3番目のピクチャ0
と同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の
逆方向予測のBピクチャが必要であると計数される。3
番目のピクチャ0は4番目のピクチャ0と同一画像であ
るが、GOP構成を遵守するために、符号化制御部5で
強制的にIピクチャに設定され、DCT処理部6、量子
化部7の符号化処理を行った符号化データI0が、動画
像データ出力端子13へ出力されるとともに、符号化デ
ータI0に対して、逆量子化部11、逆DCT処理部1
2で復号化処理を行い、予測メモリ「1」8へ格納す
る。
【0055】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、差分0の逆方向予測のBピクチ
ャ符号化データであるB0Bを先程計数された2回分読
み出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、4番目のピクチャ0は直前の3番目のピクチャ0
と、5番目のピクチャ0は直前の4番目のピクチャ0と
同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の順
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0056】次のピクチャ1は、GOP構成を遵守する
ために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設定さ
れ、予測メモリ「1」8に格納されたI0の復号化デー
タとの動き予測補償後の差分に対して、DCT処理部
6、量子化部7における符号化処理を行った符号化デー
タP1が、動画像データ出力端子13へ出力されるとと
もに、符号化データP1に対して、逆量子化部11、逆
DCT処理部12における処理を行い、予測メモリ
「2」9へ格納する。
【0057】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、差分0の順方向予測のBピクチ
ャ符号化データであるB0Fを先程計数された2回分読
み出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、2番目のピクチャ1は直前の1番目のピクチャ1
と、3番目のピクチャ1は直前の2番目のピクチャ1と
同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の順
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0058】4番目のピクチャ1は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設
定される。ただし、4番目のピクチャ1は直前にPピク
チャとして符号化された1番目のピクチャ1と同一画像
であるため、予測符号化は行わず、差分0のBおよびP
ピクチャ符号化データ生成部4から、差分0のPピクチ
ャ符号化データP1’を読み出して、動画像データ出力
端子13に出力する。
【0059】その後、差分0の順方向予測のBピクチャ
符号化データであるB1Fを先程計数された2回分読み
出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、5番目のピクチャ1は直前の4番目のピクチャ1と
同一画像と判断され、符号化せずに、1枚の差分0の順
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0060】1番目のピクチャ2は直後の2番目のピク
チャ2と同一画像と判断され、符号化せずに、1枚の差
分0の逆方向予測のBピクチャが必要であると計数され
る。2番目のピクチャ2は、GOP構成を遵守するため
に、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設定され、
予測メモリ「2」9に格納されたP1の復号化データと
の動き予測補償後の差分に対して、DCT処理部6、量
子化部7における符号化処理を行った符号化データP2
が、動画像データ出力端子13へ出力されるとともに、
符号化データP1に対して、逆量子化部11、逆DCT
処理部12で処理を行い、予測メモリ「1」8へ格納す
る。
【0061】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、順方向予測のBピクチャ符号化
データであるB1Fを先程計数された1回、差分0の逆
方向予測のBピクチャ符号化データであるB2Bを先程
計数された1回分読み出して、動画像データ出力端子1
3へ出力する。続いて、3番目のピクチャ2は直前の2
番目のピクチャ2と、4番目のピクチャ2は直前の3番
目のピクチャ2と同一画像と判断され、符号化せずに、
2枚の差分0の順方向予測のBピクチャが必要であると
計数される。
【0062】5番目のピクチャ2は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設
定される。ただし、5番目のピクチャ2は直前にPピク
チャとして符号化された2番目のピクチャ2と同一画像
であるため、予測符号化は行わず、差分0のBおよびP
ピクチャ符号化データ生成部4から、差分0の順方向予
測のPピクチャ符号化データP2’を読み出して、動画
像データ出力端子13へ出力する。その後、Bピクチャ
符号化データであるB2Fを先程計数された2回分読み
出して、動画像データ出力端子13へ出力する。
【0063】以上の手順で符号化することにより、図3
(b)に示す符号化データを生成することができる。ま
た、図3(b)に示す符号化データに対して、一般のM
PEG復号化装置で復号化処理を行うと、表示順は図3
(c)に示すようになる。この場合、B0B、B0F、
B1F、B2B、B2Fなど全てのBピクチャは差分0
の順方向予測または逆方向予測の符号化データであり、
P1’やP2’ピクチャは差分0の順方向予測の符号化
データであるため、5フレーム期間全く同一の画像を表
示することができる。
【0064】なお、本実施形態では、同一画像のIまた
はPピクチャの間に含まれるBピクチャについて予測方
向を定めているが、復号結果が同じであれば予測方向は
どちらであってもよい。例えば、P1ピクチャとP1’
ピクチャの間のBピクチャを順方向予測のB1Fピクチ
ャとしたが、逆方向予測のB1Bピクチャであっても復
号化結果は同様になることは明白である。
【0065】以上説明したように、IピクチャまたはP
ピクチャの周期と画面の切り替わりが同期していない場
合であっても、入力された動画像信号が同一である場合
には、それに対応する復号画像が同一となるとともに、
GOPを構成するピクチャ数およびI、P、Bピクチャ
の位置関係を一定にして符号化することができる。
【0066】次に、通常再生とスロー再生との移行があ
る動画像信号を、上述したGOP構成の第2の方法に沿
って符号化する方法について、図4、図5を用いて具体
的に説明する。
【0067】図4において、(a)はノーマル再生から
1/3倍速スロー再生に移行する部分を含む動画像信
号、(b)はGOP構成の第2の方法によって符号化を
行った場合の符号化順の符号化データ、(c)はGOP
構成の第2の方法によって符号化を行った場合の表示順
の符号化データである。また、図5において、(a)は
1/3倍速スロー再生からノーマル再生に移行する部分
を含む動画像信号、(b)はGOP構成の第2の方法に
よって符号化を行った場合の符号化順の符号化データ、
(c)はGOP構成の第2の方法によって符号化を行っ
た場合の表示順の符号化データである。
【0068】まず、ノーマル再生から1/3倍速スロー
再生に移行する部分を含む動画像信号に対する動画像符
号化方法について説明する。図4(a)に示す動画像信
号が入力された場合には、ピクチャ0は直後のピクチャ
1と、ピクチャ1は直後のピクチャ2と同一画像ではな
いため、GOP構成を遵守するために、符号化制御部5
で強制的にBピクチャに設定される。
【0069】ピクチャ2は、GOP構成を遵守するため
に、符号化制御部5で強制的にIピクチャに設定され、
DCT処理部6、量子化部7における符号化処理を行っ
た符号化データI2が、動画像データ出力端子13へ出
力されるとともに、符号化データI2に対して、逆量子
化部11、逆DCT処理部12で復号化処理を行い、予
測メモリ「1」8へ格納する。
【0070】その後、Bピクチャに設定されたピクチャ
0、ピクチャ1に対して、予測メモリ「1」8に格納さ
れたI2の復号化データとの動き予測補償後の差分に対
して、DCT処理部6、量子化部7における符号化処理
を行った符号化データB0、B1が、動画像データ出力
端子13へ出力される。続いて、ピクチャ3は直後のピ
クチャ4と、ピクチャ4は直後のピクチャ5と同一画像
ではないため、GOP構成を遵守するために、符号化制
御部5で強制的にBピクチャに設定される。
【0071】ピクチャ5は、GOP構成を遵守するため
に、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設定され、
予測メモリ「1」8に格納されたI2の復号化データと
の動き予測補償後の差分に対して、DCT処理部6、量
子化部7における符号化処理を行った符号化データP5
が、動画像データ出力端子13へ出力されるとともに、
符号化データP5に対して、逆量子化部11、逆DCT
処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ「2」9へ
格納する。その後、Bピクチャに設定されたピクチャ
3、ピクチャ4について、予測メモリ「1」8に格納さ
れたI2の復号化データ、予測メモリ「2」9に格納さ
れたP5の復号化データおよびその平均との動き予測補
償後の差分に対して、DCT処理部6、量子化部7にお
ける符号化処理を行った符号化データB3、B4が、動
画像データ出力端子13へ出力される。
【0072】1番目のピクチャ6は直後の2番目のピク
チャ6と、2番目のピクチャ6は直後の3番目のピクチ
ャ6と同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分
0の逆方向予測のBピクチャが必要であると計数され
る。3番目のピクチャ6は、GOP構成を遵守するため
に、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設定され、
予測メモリ「2」9に格納されたP5の復号化データと
の動き予測補償後の差分に対して、DCT処理部6、量
子化部7における符号化処理を行った符号化データP6
が、動画像データ出力端子13へ出力されるとともに、
符号化データP6に対して、逆量子化部11、逆DCT
処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ「1」8へ
格納する。
【0073】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、差分0の逆方向予測のBピクチ
ャ符号化データであるB6Bを先程計数された2回分読
み出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、1番目のピクチャ7は直後の2番目のピクチャ7
と、2番目のピクチャ7は直後の3番目のピクチャ7と
同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の逆
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0074】3番目のピクチャ7は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設
定され、予測メモリ「1」8に格納されたP6の復号化
データとの動き予測補償後の差分に対して、DCT処理
部6、量子化部7における符号化処理を行った符号化デ
ータP7が、動画像データ出力端子13へ出力されると
ともに、符号化データP7に対して、逆量子化部11、
逆DCT処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ
「2」9へ格納する。その後、差分0のBおよびPピク
チャ符号化データ生成部4から、差分0の逆方向予測の
Bピクチャ符号化データであるB7Bを先程計数された
2回分読み出して、動画像データ出力端子13へ出力す
る。
【0075】以上の手順で符号化することにより、図4
(b)に示す符号化データを生成することができる。ま
た、図4(b)に示す符号化データに対して、一般のM
PEG復号化装置で復号化処理を行うと、表示順は図4
(c)に示すようになる。
【0076】次に、1/3倍速スロー再生からノーマル
再生に移行する部分を含む動画像信号に対する動画像符
号化手段について説明する。図5(a)に示す動画像信
号が入力された場合には、1番目のピクチャ0は直後の
2番目のピクチャ0と、2番目のピクチャ0は直後の3
番目のピクチャ0と同一画像と判断され、符号化せず
に、2枚の差分0の逆方向予測のBピクチャが必要であ
ると計数される。
【0077】3番目のピクチャ0は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にIピクチャに設
定され、DCT処理部6、量子化部7における符号化処
理を行った符号化データI0が、動画像データ出力端子
13へ出力されるとともに、符号化データI0に対し
て、逆量子化部11、逆DCT処理部12で復号化処理
を行い、予測メモリ「1」8へ格納する。
【0078】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、差分0の逆方向予測のBピクチ
ャ符号化データであるB0Bを先程計数された2回分読
み出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、1番目のピクチャ1は直後の2番目のピクチャ1
と、2番目のピクチャ1は直後の3番目のピクチャ1と
同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の逆
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0079】3番目のピクチャ1は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設
定され、予測メモリ「1」8に格納されたI0の復号化
データとの動き予測補償後の差分に対して、DCT処理
部6、量子化部7における符号化処理を行った符号化デ
ータP1が、動画像データ出力端子13へ出力されると
ともに、符号化データP1に対して、逆量子化部11、
逆DCT処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ
「2」9へ格納する。
【0080】その後、差分0のBおよびPピクチャ符号
化データ生成部4から、差分0の逆方向予測のBピクチ
ャ符号化データであるB1Bを先程計数された2回分読
み出して、動画像データ出力端子13へ出力する。続い
て、1番目のピクチャ2は直後の2番目のピクチャ2
と、2番目のピクチャ2は直後の3番目のピクチャ2と
同一画像と判断され、符号化せずに、2枚の差分0の逆
方向予測のBピクチャが必要であると計数される。
【0081】3番目のピクチャ2は、GOP構成を遵守
するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設
定され、予測メモリ「2」9に格納されたP1の復号化
データとの動き予測補償後の差分に対して、DCT処理
部6、量子化部7における符号化処理を行った符号化デ
ータP2が、動画像データ出力端子13へ出力されると
ともに、符号化データP2に対して、逆量子化部11、
逆DCT処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ
「1」8へ格納する。その後、差分0のBおよびPピク
チャ符号化データ生成部4から、差分0の逆方向予測の
Bピクチャ符号化データであるB2Bを先程計数された
2回分読み出して、動画像データ出力端子13へ出力す
る。
【0082】ピクチャ3は直後のピクチャ4と、ピクチ
ャ4は直後のピクチャ5と同一画像ではないため、GO
P構成を遵守するために、符号化制御部5で強制的にB
ピクチャに設定される。ピクチャ5は、GOP構成を遵
守するために、符号化制御部5で強制的にPピクチャに
設定され、予測メモリ「1」8に格納されたP2の復号
化データとの動き予測補償後の差分に対して、DCT処
理部6、量子化部7における符号化処理を行った符号化
データP5が、動画像データ出力端子13へ出力される
とともに、符号化データP5に対して、逆量子化部1
1、逆DCT処理部12で復号化処理を行い、予測メモ
リ「2」9へ格納する。
【0083】その後、Bピクチャに設定されたピクチャ
3、ピクチャ4について、予測メモリ「1」8に格納さ
れた復号化データ、予測メモリ「2」9に格納されたP
5の復号化データおよびその平均との動き予測補償後の
差分に対して、DCT処理部6、量子化部7における符
号化処理を行った符号化データB3、B4が、動画像デ
ータ出力端子13へ出力される。続いて、ピクチャ6は
直後のピクチャ7と、ピクチャ7は直後のピクチャ8と
同一画像ではないため、GOP構成を遵守するために、
符号化制御部5で強制的にBピクチャに設定される。
【0084】ピクチャ8は、GOP構成を遵守するため
に、符号化制御部5で強制的にPピクチャに設定され、
予測メモリ「2」9に格納されたP5の復号化データと
の動き予測補償後の差分に対して、DCT処理部6、量
子化部7における符号化処理を行った符号化データP8
が、動画像データ出力端子13へ出力されるとともに、
符号化データP8に対して、逆量子化部11、逆DCT
処理部12で復号化処理を行い、予測メモリ「1」8へ
格納する。
【0085】その後、Bピクチャに設定されたピクチャ
6、ピクチャ7について、予測メモリ「1」8に格納さ
れたP8の復号化データ、予測メモリ「2」9に格納さ
れたP5の復号化データおよびその平均との動き予測補
償後の差分に対して、DCT処理部6、量子化部7にお
ける符号化処理を行った符号化データB6、B7が、動
画像データ出力端子13へ出力される。
【0086】以上の手順で符号化することにより、図5
(b)に示す符号化データを生成することができる。ま
た、図5(b)に示す符号化データに対して、一般のM
PEG復号化装置で復号化処理を行うと、表示順は図5
(c)に示すようになる。このようにして、GOP構造
の途中で再生モードが変わった場合であっても、本実施
形態に係る動画像符号化装置に適応することができる。
【0087】<動画像記録再生装置>次に、図6、図7
を参照して、本発明係る動画像符号化装置を用いた動画
像記録再生装置を説明する。図6、図7は、本発明に係
る動画像符号化装置を用いた動画像記録再生装置を示す
もので、図6は、ディスク記録再生装置のスロー再生時
に適用した例、図7は、DV入力信号を復号して、再度
MPEG符号化して記録再生する場合の構成例を示して
いる。
【0088】図6において、21は動画像信号入力端
子、22は動画像入力信号セレクタ、23は上述した実
施形態で説明したMPEG符号化部、24はMPEG復
号化部、25はメディアヘの記録再生信号処理部、26
は符号化データを送受信するためのIEEE1394端
子、27は記録メディア、28は記録再生装置全体を司
るシステムコントローラ、29は動画像データ出力端子
である。また、図7において、図6と同一のブロックに
ついては同一の符号を付してあるため、追加されたもの
のみ説明すると、30はIEEE1394端子26を経
由して入力されたDV圧縮信号を復号するためのDV復
号化部、31は動画像出力信号セレクタである。
【0089】以上のように構成された動画像記録再生装
置において、動画像信号入力端子21から入力された動
画像信号を記録する方法、記録メディア27に記録され
た符号化データをスロー再生し再度MPEG符号化して
IEEE1394端子26から出力する方法、IEEE
1394端子26から入力されたDV圧縮信号を復号
し、再度MPEG符号化して記録メディア27に記録す
る方法について、具体的に説明する。なお、DV圧縮信
号とは、「HD DIGITAL VCR CONFE
RENCE」で規定され、主に民生用ディジタルVCR
で用いられている圧縮信号のことである。
【0090】まず、動画像信号入力端子21から入力さ
れた動画像信号を記録する方法について、記録メディア
27をDVDであるとして説明する。動画像信号入力端
子21から入力された動画像信号は、動画像入力信号セ
レクタ22を介して、MPEG符号化部23に供給され
る。MPEG符号化部23では、入力された動画像信号
をDVDの記録フィーマットであるMPEG_PS形式
で符号化して、記録再生信号処理部25へ供給する。記
録再生信号処理部25では、前記符号化データに対し
て、再生時に発生するであろう誤りを訂正するためのパ
リティを付加する誤り訂正符号化やディジタル変調処理
を行って、記録メディア27に記録する。
【0091】次に、このようにして記録メディア27に
記録された符号化データをスロー再生する場合に、再度
MPEG符号化して、IEEE1394端子26から出
力する方法について説明する。記録メディア27から再
生された信号は、記録再生信号処理部25でディジタル
復調された後、再生時に誤りがあった場合には訂正処理
を行い、元の符号化データが再構築される。このように
して再生された符号化データは、システムコントローラ
28の指示に基づいて、MPEG復号化部24へ供給さ
れ、MPEG復号化処理を行い、動画像信号が復元され
る。
【0092】1/3倍速のスロー再生時には、MPEG
復号化部24で、同一の動画像信号を3回づつ出力する
ことにより、図2(a)に示すような動画像信号を出力
し、その画面の切り替えタイミングをシステムコントロ
ーラ28に伝える。前記動画像信号は、動画像データ出
力端子29から外部機器ヘ出力されるとともに、動画像
入力信号セレクタ22を介して、MPEG符号化部23
に供給される。MPEG符号化部23では、システムコ
ントローラ28から供給される画面の切り替えタイミン
グを参照して、画面の切り替わりを検出し、上述した実
施形態で説明したような手法を用いて、入力された動画
像信号をMPEG符号化し、図2(b)に示すような符
号化データを生成する。
【0093】なお、IEEE1394端子26で入出力
できるMPEGストリームの形式は、MPEG_TS形
式に規定されているため、ここでは、MPEG_TS形
式に変換して、IEEE1394端子26から出力す
る。このようにして、IEEE1394端子26から出
力されたMPEG_TS形式の信号を、図示しないIE
EE1394端子26を備えた受信装置で受信して復号
することにより、本実施形態に係る動画像記録再生装置
をスロー再生して得られた動画像信号を、受信装置側で
も再生することができる。なお、本実施形態では、MP
EG符号化部23で符号化したデータを、IEEE13
94端子26を介して出力する例を用いたが、記録メデ
ィア27の別の位置や図示しない他の記録メディアに記
録してもよい。
【0094】<記録メディアへの記録方法>次に、IE
EE1394端子26から入力されたDV圧縮信号を復
号し、再度MPEG符号化して記録メディア27に記録
する方法について説明する。
【0095】図示しないDV記録再生装置から、IEE
E1394端子26を介して入力されたDV圧縮信号
は、DV復号化部30へ供給される。DV復号化部30
では、DV圧縮信号を復号化処理を行い、動画像信号が
復元される。ここで、DV記録再生装置が1/3倍速の
スロー再生を行った場合、DV圧縮信号はMPEGとは
異なり、フレーム内符号化のみを使用しているために、
3フレームずつ同一のDV圧縮信号が入力される。さら
に、同時に送られてくるVAUXデータと呼ばれる付加
情報の中に、FC(Frame ChangeFla
g)という現フレームが前フレームと同一であるか否か
を示す識別子が含まれているので、DV復号化部30で
は、入力されたDV圧縮信号をそのまま復号して出力す
ることにより、図2(a)に示すような動画像信号を出
力し、FCという識別子を参照して得られた画面の切り
替えタイミングをシステムコントローラ28に伝える。
【0096】前記動画像信号は、動画像出力信号セレク
タ31を介して、動画像データ出力端子29から外部機
器へ出力されるとともに、動画像入力信号セレクタ22
を介して、MPEG符号化部23に供給される。MPE
G符号化部23では、システムコントローラ28から供
給される画面の切り替えタイミングを参照して、画面の
切り替わりを検出し、上述した手法を用いて動画像信号
をMPEG符号化し、図2(b)に示すような符号化デ
ータを生成する。記録再生信号処理部25では、前記符
号化データに対して、再生時に発生するであろう誤りを
訂正するためのパリティを付加する誤り訂正符号化や、
ディジタル変調処理を行って、記録メディア27に記録
する。
【0097】このようにして、DV記録再生装置をスロ
ー再生した場合であっても、IEEE1394端子26
を介して、入力されたDV圧縮信号を復号し、再度MP
EG符号化して、記録メディア27に記録することがで
きる。なお、本実施形態では、MPEG符号化部23で
符号化したデータを記録メディア27に記録する例を用
いたが、IEEE1394端子26を介して出力しても
よい。
【0098】以上説明したように、本発明に係る動画像
符号化装置を動画像記録再生装置に適用することによ
り、スロー再生時やスチル再生時など同一の画像が入力
された場合におけるMPEG符号化を効率よく行うこと
ができるとともに、画面切り替え検出を、内部の再生モ
ードや外部から供給される付加情報を参照してシステム
コントローラからの指示で行うことにより、動画像符号
化装置内部の画面切り替え検出回路を省略することがで
きる。
【0099】
【発明の効果】本発明に係る動画像符号化装置は、スロ
ー再生などで同一画像信号が入力された場合の符号化に
おいて、差分0のBピクチャの符号化データと通常の符
号化データとを適宜組み合わせて符号化データを生成す
る。したがって、符号化データを復号化した際に、符号
化前に同一画像であった画像は、全く同一画像として復
号することができる。
【0100】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
GOPを構成するピクチャ数を設定した上限値以下で可
変にするとともに、差分0のPまたはBピクチャの符号
化データと通常の符号化データを適宜組み合わせて符号
化データを生成する。また、本発明に係る動画像符号化
装置は、GOPを構成するピクチャ数およびIピクチャ
またはPピクチャが出現する周期を設定して、その設定
に合うようにIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャを選
定するとともに、GOPを構成するピクチャ数を設定し
た上限値以下で可変にするとともに、差分0のPまたは
Bピクチャの符号化データと通常の符号化データを適宜
組み合わせて符号化データを生成する。したがって、符
号化データを復号化した際に、符号化前に同一画像であ
った画像は、全く同一画像として復号することができる
とともに、ランダムアクセスやGOP単位のつなぎ編集
に有利なGOP構成とすることができる。
【0101】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
動画像符号化手段で符号化するためのバッファメモリに
蓄積した動画像信号と、入力される動画像信号とを比較
することにより、直前または直後のフレームの動画像信
号と同一であるかどうかを検出する。したがって、どの
ような入力信号に対しても上述した符号化方法を適用す
ることができる。
【0102】また、本発明に係る動画像符号化装置は、
外部から供給される動画像信号の切り替え情報を参照し
て、入力される動画像信号が直前または直後のフレーム
の動画像信号と同一であるか否かを検出する。したがっ
て、画像切り替え検出手段における処理を軽減すること
ができる。
【0103】本発明に係る動画像記録再生装置は、動画
像復号化手段で生成した動画像信号切り替え情報を参照
して、動画像符号化装置に入力される動画像信号が直前
または直後のフレームの動画像信号と同一であるか否か
を検出する。また、本発明に係る動画像記録再生装置
は、外部機器から供給された動画像信号切り替え情報を
参照して、動画像符号化装置に入力される動画像信号が
直前または直後のフレームの動画像信号と同一であるか
否かを検出する。したがって、画像切り替え検出手段に
おける処理を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る動画像符号化装置を含
むシステム構成を示すブロック図である。
【図2】1/3倍速スロー再生に対する動画像符号化動
作タイミング例を示す模式図である。
【図3】1/5倍速スロー再生に対する動画像符号化動
作タイミング例を示す模式図である。
【図4】ノーマル再生から1/3倍速スロー再生に移行
する部分を含む動画像信号に対する動画像符号化動作タ
イミング例を示す模式図である。
【図5】1/3倍速スロー再生からノーマル再生に移行
する部分を含む動画像信号に対する動画像符号化動作タ
イミング例を示す模式図である。
【図6】本発明の実施形態に係る動画像記録再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】DV入力信号を復号して、再度MPEG符号化
して記録再生する動画像記録再生装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】従来の動画像再符号化装置を含むシステムの構
成例を示すブロック図である。
【図9】従来の動画像再符号化装置内のビデオエンコー
ダの構成例を示すブロック図である。
【図10】従来の動画像再符号化装置の動作タイミング
を示す摸式図である。
【符号の説明】
1 動画像信号入力端子 2 動画像信号の記憶バッファ 3 画面切り替え検出回路 4 差分0のBおよびPピクチヤ符号化データ生成部 5 符号化制御部 6 DCT処理部 7 量子化部 8 予測メモリ「1」 9 予測メモリ「2」 10 平均化回路 11 逆量子化部 12 逆DCT処理部 13 動画像データ出力端子 21 動画像信号入力端子 22 動画像入力信号セレクタ 23 MPEG符号化部 24 MPEG復号化部 25 記録再生信号処理部 26 IEEE1394端子 27 記録メディア 28 システムコントローラ 29 動画像信号出力端子 30 DV復号化部 31 動画像出力信号セレクタ 110 データ分離部 111 音声データバッファメモリ 112 動画像データバッファメモリ 113 副映像データバッファメモリ 114 ナビゲーションデータバッファメモリ 115 オーディオデコーダ 116 ビデオデコーダ 117 副映像デコーダ 118 映像オーバレイ処理部 119 加算部 120 GUI画像信号発生部 121 オーディオエンコーダ 122 ビデオエンコーダ 123 フレームメモリ 124 再符号化部音声データバッファメモリ 125 再符号化部動画像データバッファメモリ 126 多重化部 127 IEEE1394インターフェース 128 再符号化部 129 音声信号用D/A変換器 130 映像信号用D/A変換器 131 データメモリ 150 光ディスク装置 151 音声データ 152 動画像データ 153 副映像データ 154 ナビゲーションデータ 155 音声信号 156 動画像信号 157 副映像信号 158 動画像信号 159 GUI画像信号 160 ユーザのオペレーション 161,162 アナログ信号 164 符号化パラメータ 165 動きベクトル情報 170 動き補償部 172 動き補償モードおよびDCTタイプ決定部 173 レート制御部 174 DCT処理部 175 量子化部 176 逆量子化部 177 逆DCT処理部 178 可変長符号化部 180 発生符号量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA23 GA11 GB22 GB30 GB32 GB37 HA22 HA23 KA04 KA08 KA09 5C059 MA00 MA05 MA14 MA23 MC11 MC38 PP05 PP06 PP07 RB02 SS16 TA17 TB03 TC03 TD12 UA02 UA05 UA33 UA38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号を符号化するための動画像符
    号化装置において、 符号化する動画像信号が直前または直後のフレームの動
    画像信号と同一であるか否かを検出するための画像切り
    替え検出手段と、 動画像信号を符号化して動画像符号化データを生成する
    ための動画像符号化手段と、 差分0のBピクチャの符号化データを生成するための差
    分0符号化データ生成手段と、 前記動画像符号化手段から出力される符号化データと前
    記差分0符号化データ生成手段から出力される符号化デ
    ータを選択するための符号化データ選択手段とを備え、 前記符号化データ選択手段は、前記画像切り替え検出手
    段で検出された情報に基づいて、前記動画像符号化手段
    から出力される符号化データと前記差分0符号化データ
    生成手段から出力される符号化データのいずれか一方を
    選択することを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記符号化データ選択手段は、符号化す
    る動画像信号が直後のフレームの画像と同一である場合
    には、前記差分0符号化データ生成手段から出力される
    差分0の逆方向予測のBピクチャ符号化データを選択
    し、符号化する動画像信号が直後のフレームの画像と異
    なる場合には、前記動画像符号化手段から出力される符
    号化データを選択することを特徴とする請求項1記載の
    動画像符号化装置。
  3. 【請求項3】 GOPを構成するピクチャ数の上限を設
    定し、入力される動画像信号のスロー再生速度に応じ
    て、GOPを構成するピクチャ数を設定した上限値以下
    で可変とすることを特徴とする請求項2記載の動画像符
    号化装置。
  4. 【請求項4】 動画像信号を符号化するための動画像符
    号化装置において、 符号化する動画像信号が直前または直後のフレームの動
    画像信号と同一であるか否かを検出するための画像切り
    替え検出手段と、 動画像信号を符号化して動画像符号化データを生成する
    ための動画像符号化手段と、 差分0のBおよびPピクチャの符号化データを生成する
    ための差分0符号化データ生成手段と、 前記動画像符号化手段から出力される符号化データと前
    記差分0符号化データ生成手段から出力される符号化デ
    ータを選択するための符号化データ選択手段とを備え、 前記符号化データ選択手段は、前記画像切り替え検出手
    段で検出された情報に基づいて、前記動画像符号化手段
    から出力される符号化データと前記差分0符号化データ
    生成手段から出力される符号化データのいずれか一方を
    選択することを特徴とする動画像符号化装置。
  5. 【請求項5】 GOPを構成するピクチャ数およびIピ
    クチャまたはPピクチャが出現する周期を設定し、 前記符号化データ選択手段は、符号化する動画像信号が
    直前または直後のフレームの画像と同一で、Bピクチャ
    またはPピクチャとして符号化する場合には、前記差分
    0符号化データ生成手段から出力される差分0の逆方向
    予測のBピクチャ符号化データ、差分0の順方向予測の
    Bピクチャ符号化データ、差分0の順方向予測のPピク
    チャ符号化データのうちのいずれかを選択し、符号化す
    る動画像信号が直後のフレームの画像と異なる場合に
    は、前記動画像符号化手段から出力される符号化データ
    を選択することを特徴とする請求項4記載の動画像符号
    化装置。
  6. 【請求項6】 前記画像切り替え検出手段は、前記動画
    像符号化手段で符号化するためのバッファメモリに蓄積
    した動画像信号と、入力される動画像信号とを比較する
    ことにより、直前または直後のフレームの動画像信号と
    同一であるか否かを検出することを特徴とする請求項1
    または4記載の動画像符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記画像切り替え検出手段は、外部から
    供給される動画像信号の切り替え情報を参照して、入力
    される動画像信号が直前または直後のフレームの動画像
    信号と同一であるか否かを検出することを特徴とする請
    求項1または4記載の動画像符号化装置。
  8. 【請求項8】 動画像信号を符号化した符号化データを
    記録再生するための動画像記録再生装置において、 請求項1または4記載の動画像符号化装置と、 動画像符号化データを記録再生するための記録メディア
    と、 符号化データを復号するための動画像復号化手段とを備
    え、 前記記録メディアに記録された信号のスロー再生あるい
    はスチル再生を行う場合に、 前記動画像復号化手段により、復号した動画像信号が直
    前または直後のフレームの動画像信号と同一であるか否
    かの切り替え情報を生成し、 前記動画像符号化装置内の画像切り替え検出手段によ
    り、前記切り替え情報を参照して直前または直後のフレ
    ームの動画像信号と同一であるか否かを検出することを
    特徴とする動画像記録再生装置。
  9. 【請求項9】 動画像信号を符号化した符号化データを
    記録再生するための動画像記録再生装置において、 請求項1または4記載の動画像符号化装置と、 動画像符号化データを記録再生するための記録メディア
    と、 外部機器から供給される動画像符号化データを復号する
    ための動画像復号化手段とを備え、 外部機器がスロー再生あるいはスチル再生を行う場合
    に、 前記動画像復号化手段により、前記動画像符号化データ
    に付加された画面切り替え情報に基づいて復号した動画
    像信号が直前または直後のフレームの動画像信号と同一
    であるか否かの切り替え情報を生成し、 前記動画像符号化装置内の画像切り替え検出手段によ
    り、前記切り替え情報を参照して直前または直後のフレ
    ームの動画像信号と同一であるか否かを検出することを
    特徴とする動画像記録再生装置。
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