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JP2003208108A - 表示装置およびその製造方法 - Google Patents

表示装置およびその製造方法

Info

Publication number
JP2003208108A
JP2003208108A JP2002003082A JP2002003082A JP2003208108A JP 2003208108 A JP2003208108 A JP 2003208108A JP 2002003082 A JP2002003082 A JP 2002003082A JP 2002003082 A JP2002003082 A JP 2002003082A JP 2003208108 A JP2003208108 A JP 2003208108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
light emitting
electrode
forming
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002003082A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Nishio
幹夫 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002003082A priority Critical patent/JP2003208108A/ja
Publication of JP2003208108A publication Critical patent/JP2003208108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スイッチング素子を形成した基板上に発光素
子を形成する表示装置において、製造効率が良くかつス
イッチング素子や駆動配線により有効発光面積が制限さ
れない表示装置を提供する。 【解決手段】 共通透明電極と発光素子と画素電極が形
成された第1の基板と、マトリックス駆動のスイッチン
グ素子および駆動用配線とそれぞれのスイッチング素子
に接続された接続端子が形成された第2の基板を、画素
電極と接続端子を電気接続して重ね合わせた構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機ELディスプ
レイに代表される自発光膜を用いたフラット・パネル・
ディスプレイ装置の構成およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フラット・パネル・ディスプレイ
としての有機ELディスプレイが注目されている。その
有機ELディスプレイにおける有機EL素子は形成時の
ダメージ等を回避するために、基板裏面方向へ光を取り
出す方法が一般的によく知られている。
【0003】図7は、発光素子としての有機EL素子の
概略構成図であり、図7において、ガラス基板100上
に透明導電膜よりなるアノード電極膜101、P型有機
薄膜である正孔輸送層102、発光層103、N型有機
薄膜である電子輸送層104、カソード電極膜105が
形成されている。この有機EL素子のアノード電極膜1
01とカソード電極膜105間に電圧を印加すると正孔
輸送層102と電子輸送層104との間の発光層103
およびその近傍で発光する。
【0004】ここで、カソード電極膜105を形成する
場合にスパッタ法などプラズマ等を用いた成膜方法で
は、電子輸送層104にダメージを与えるため、カソー
ド電極膜105から電子輸送層104への電子の注入効
率が低下し、素子の発光効率が悪くなってしまう。そこ
で、従来方法では抵抗加熱などの真空蒸着等でイオン性
のダメージのない電極を形成しているが、真空蒸着によ
って低ダメージで電子注入可能な透明電極は形成できな
い(電極の抵抗が高い、透過率が低い、電子注入効率が
悪い)ため、一般にアルミニウム膜をカソード電極膜1
05として用いている。
【0005】よって、アルミニウム膜は光の透過率が極
めて悪い(反射する)ので、発光層103で発光した光
は直接透明電極であるアノード電極膜101を通過して
ガラス基板100側へ放出、または、カソード電極膜1
05により反射されてガラス基板100側へ放出され
る。
【0006】図8は、上述の有機EL素子を用いた従来
の有機ELディスプレイの概略断面図であり、図8にお
いて、110はスイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ116をマトリックス状に形成したガラス基板であ
り、薄膜トランジスタの出力側に接続されたアノード電
極膜としての透明導電材料(例えばITO)よりなる画
素電極111、P型有機薄膜である正孔輸送層112、
発光層113、N型有機薄膜である電子輸送層114、
カソード電極膜としての(例えばアルミ膜よりなる)共
通電極115、対向の裏面ガラス117が図示しない封
止手段により空隙を設けて形成されている。
【0007】ここで、それぞれの薄膜トランジスタ11
6によりそれぞれの画素電極に電圧を印加して電流を流
すことにより、画素電極ごとに発光させることができ
る。マトリックス状に配置された薄膜トランジスタ11
6を(図示しない)周辺回路により制御して画素ごとの
電流を制御することで各画素の発光量を制御でき、有機
ELディスプレイを得ることができる。また、発光層1
13にR/G/Bに対応した発光材料を用い、画素をR
/G/Bそれぞれに対応して作成・駆動することによっ
て、カラー有機ELディスプレイを得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
有機ELディスプレイでは、以下に記す課題を有してい
る。
【0009】まず、薄膜トランジスタなどのマトリック
ス状に配置されたスイッチング素子を形成したガラス基
板上に有機EL素子などの発光素子を形成する必要があ
る。そのため、1枚のガラス基板上に多数のパネルを形
成する場合、スイッチング素子の形成段階で1つまたは
数個のパネルに不良が発生し使用できなくなっても、そ
の後の発光素子の形成は(割断しないで)ガラス基板全
面で行なわれ、不良パネル上にも発光素子を形成するこ
とになり、製造効率が悪いという課題がある。
【0010】次に、上述した有機EL素子などの発光素
子を形成する際の制約により、従来の有機ELディスプ
レイでは、スイッチング素子やスイッチング素子の駆動
配線が形成されているガラス基板110方向に光を取り
出す必要がある。そのため、ガラス基板上に形成された
スイッチング素子部やスイッチング素子の駆動配線部が
光を遮るため、有効な発光面積を制限し縮小してしまう
という課題がある。
【0011】本発明の目的は、上述の課題に対して、製
造効率の向上とディスプレイの発光面積の拡大を図る表
示装置およびその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明の表示装置およびその製造方法では、請求項
1〜請求項12に記載する手段を講じている。
【0013】具体的に、請求項1の発明が講じた手段
は、マトリックス駆動により発光素子に電力を供給して
画像を表示する表示装置であって、共通透明電極と前記
共通透明電極上の発光素子と前記発光素子上の画素電極
が形成された第1の基板と、マトリックス駆動のスイッ
チング素子および駆動用配線とそれぞれのスイッチング
素子に接続された接続端子が形成された第2の基板を、
前記画素電極と前記接続端子を電気接続して重ね合わせ
た構成とするものである。
【0014】請求項2の発明が講じた手段は、マトリッ
クス駆動により発光素子に電力を供給して画像を表示す
る表示装置であって、共通透明電極と前記共通透明電極
上の発光素子と前記発光素子上の画素電極が形成された
第1の基板と、マトリックス駆動のスイッチング素子お
よび駆動用配線とそれぞれのスイッチング素子に接続さ
れた接続電極が形成された第2の基板を、異方性導電性
材料を介して電気接続して重ね合わせた構成とするもの
である。
【0015】請求項3の発明が講じた手段は、請求項1
の構成に、接続端子と画素電極の接続は発光素子の形成
されていない領域である構成を付加するものである。
【0016】請求項4の発明が講じた手段は、請求項1
または請求項2の構成に、発光素子は複数の層からなる
有機EL層であり、共通透明電極と画素電極はそれぞれ
有機EL層のアノード電極とカソード電極となる構成を
付加するものである。
【0017】請求項5の発明が講じた手段は、請求項1
または請求項2の構成に、第1の基板はフレキシブル・
フィルムである構成を付加するものである。
【0018】請求項6の発明が講じた手段は、少なくと
も、第1の基板表面に共通透明電極を形成する工程と、
前記共通透明電極上に発光素子を形成する工程と、前記
発光素子上に画素ごとに分割された画素電極を形成する
工程と、第2の基板表面にマトリックス駆動のスイッチ
ング素子および駆動用配線を形成する工程と、前記スイ
ッチング素子の出力側に接続された接続端子を形成する
工程と、前記第1の基板表面と前記第2の基板表面を対
向させて重ね合わせ前記画素電極と前記接続端子を電気
接続する工程よりなる構成とするものである。
【0019】請求項7の発明が講じた手段は、少なくと
も、第1の基板表面に共通透明電極を形成する工程と、
前記共通透明電極上に発光素子を形成する工程と、前記
発光素子上に画素ごとに分割された画素電極を形成する
工程と、第2の基板表面にマトリックス駆動のスイッチ
ング素子および駆動用配線を形成する工程と、前記スイ
ッチング素子の出力側に接続された接続電極を形成する
工程と、前記第1の基板表面と前記第2の基板表面を対
向させて異方性導電性材料を挟んで重ね合わせることに
より前記画素電極と前記接続電極を電気接続する工程よ
りなる構成とするものである。
【0020】請求項8の発明が講じた手段は、少なくと
も、第1の基板表面に共通透明電極を形成する工程と、
前記共通透明電極上に発光素子を形成する工程と、前記
発光素子上に画素ごとに分割された画素電極を形成する
工程と、第2の基板表面にマトリックス駆動のスイッチ
ング素子および駆動用配線を形成する工程と、前記スイ
ッチング素子の出力側に接続された接続端子を形成する
工程と、前記第1の基板表面と前記第2の基板表面を対
向させて重ね合わせ前記画素電極と前記接続端子を電気
接続する工程と、前記第2の基板を除去する工程よりな
る構成とするものである。
【0021】請求項9の発明が講じた手段は、少なくと
も、第1の基板表面に共通透明電極を形成する工程と、
前記共通透明電極上に発光素子を形成する工程と、前記
発光素子上に画素ごとに分割された画素電極を形成する
工程と、第2の基板表面にマトリックス駆動のスイッチ
ング素子および駆動用配線を形成する工程と、前記スイ
ッチング素子の出力側に接続された接続電極を形成する
工程と、前記第1の基板表面と前記第2の基板表面を対
向させて異方性導電性材料を挟んで重ね合わせることに
より前記画素電極と前記接続電極を電気接続する工程
と、前記第2の基板を除去する工程よりなる構成とする
ものである。
【0022】請求項10の発明が講じた手段は、請求項
6または請求項8のいずれかに記載の構成に、画素電極
と接続端子を接続する工程は、接続端子近傍に収縮性接
着剤を形成した後、第1の基板と第2の基板を重ね合わ
せ、収縮性接着剤を収縮させることにより画素電極と接
続端子を押圧状態にして電気接続する構成とするもので
ある。
【0023】請求項11の発明が講じた手段は、請求項
6〜請求項10のいずれかに記載の構成に、発光素子は
複数の層からなる有機EL層であり、共通透明電極と画
素電極はそれぞれ有機EL層のアノード電極とカソード
電極となる構成を付加するものである。
【0024】請求項12の発明が講じた手段は、請求項
6〜請求項10のいずれかに記載の構成に、第1の基板
がフレキシブル・フィルムである構成を付加するもので
ある。
【0025】以上の表示装置およびその製造方法によ
り、以下のような作用が奏される。
【0026】マトリックス駆動のスイッチング素子に接
続された接続端子または接続電極と発光素子上の画素電
極とを電気接続して重ね合わせた構造にすることによ
り、スイッチング素子により供給される電圧(または電
流)が接続端子または接続電極と画素電極を介して発光
素子に供給され、発光素子が光る。各スイッチング素子
の駆動(ON/OFF)および信号(電圧または電流)
を制御することで、自発光型のディスプレイが構成され
る。
【0027】ここで、発光素子は第1の基板上に形成さ
れているため、上述した従来の有機EL素子と同様に発
光した光は第1の基板側に取り出される。また、スイッ
チング素子などは第1の基板に形成されていないため
に、従来の有機EL素子等の製造方法を用いても、スイ
ッチング素子やスイッチング素子の駆動用の配線領域が
発光面積に影響せず、発光面積の拡大を図ることができ
る。
【0028】また、第1の基板上への発光素子の形成と
第2の基板上へのスイッチング素子等の形成はそれぞれ
独立して行なえ、不良の発生したそれぞれの基板に対し
て他方の基板を貼り付けることを回避できるので、1枚
の基板上に多数のパネルを製造する場合においても、不
良のパネル部には発光層を形成した第1の基板を貼り付
けないで済むため、製造効率の向上を図ることができ
る。
【0029】また、請求項3の発明において、請求項1
の作用に加えて、接続端子と画素電極の接続による加圧
などの影響を発光素子に与えないため発光素子の特性変
動を防ぐことができる。
【0030】また、請求項7または請求項9の発明にお
いて、異方性導電性材料を介して接続電極と画素電極を
接続することで、上述の作用に加えて、簡便に基板の貼
り合わせが行なえる上、画素電極間を短絡することなく
良好な接続が実現できる。
【0031】また、請求項8〜請求項9の発明におい
て、前記第2の基板を除去することにより、表示装置の
軽量化を図ることができる。
【0032】また、請求項10の発明において、請求項
6または請求項8の作用に加えて、収縮性接着剤を用い
て基板を重ね合わせることによって、接続端子と画素電
極を押圧状態にすることができ電気接続をより安定化で
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る表
示装置およびその製造方法について図面を参照しながら
説明する。
【0034】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る表示装置を説明するための概略断面図
である。図1において、13は第1の基板としてのフレ
キシブル基板であり、フレキシブル基板13の表面(図
中下側)には発光素子としての有機EL素子が形成され
ており、14は透明導電材料(例えばITO膜)で形成
された共通透明電極であるアノード電極、15は正孔輸
送層、16−1、16−2、16−3は発光層、17は
電子輸送層、18は画素ごとに分割された画素電極とし
てのカソード電極である。10は第2の基板としてのガ
ラス基板であり、ガラス基板10の表面(図中上側)に
は、(図示しないが)マトリックス状に配置されたスイ
ッチング素子11、スイッチング素子の出力側に形成さ
れた接続端子12、および図示しないスイッチング素子
駆動のための配線が形成されている。
【0035】フレキシブル基板13とガラス基板10は
カソード電極18と接続端子12により電気的に接続さ
れている。
【0036】図示しない駆動回路によりマトリックス状
に配置された任意のスイッチング素子11を選択し、カ
ソード電極18に電圧(または電流)を供給すること
で、有機EL素子の発光層16で発光を生じる。カソー
ド電極18を反射材料とすることで発光した光をフレキ
シブル基板13側(図中上方)に取り出すことができ
る。
【0037】ここで、駆動回路により、選択するスイッ
チング素子と供給する電圧(または電流)を順次制御す
ることにより二次元画像を構成することができ、有機E
Lディスプレイが得られる。
【0038】また、発光層16−1、16−2、16−
3をR/G/Bに対応した材料で形成することで、カラ
ー有機ELディスプレイが得られる。
【0039】ここで、図1で示した有機ELディスプレ
イでは、発光素子として従来の有機EL素子と同様の製
造方法を用いることができ、かつ、スイッチング素子や
スイッチング素子の駆動用の配線領域が発光面積に影響
せず、発光面積の拡大を図ることができる。また、第1
の基板と第2の基板を重ね合わせた構造としているた
め、その製造工程において、不良の発生した基板に対し
て他方の基板を貼り付けることを回避できるので、1枚
の基板上に多数のパネルを製造する場合においても、不
良のパネル部には発光層を形成した第1の基板を貼り付
けないで済むため、製造効率の向上を図ることができ
る。
【0040】尚、第1の実施形態において、カソード電
極18と接続端子12を直接接続して説明したが、これ
は、接続端子12近傍に収縮性接着剤を用いてカソード
電極18と接続端子12を重ね合わせた後、収縮性接着
剤を収縮させることで、カソード電極18と接続端子1
2を押圧状態に保つようにしてもよい。
【0041】また、図1において、カソード電極18と
接続端子12の接続を発光素子(有機EL素子、特に発
光層16)の形成されていない領域で行なっている。こ
れは、接続に際して発光素子への圧力印加などによる素
子への悪影響を回避できるため有効であるが、発光素子
へ影響がない場合には発光素子領域上で接続しても問題
ない。
【0042】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態に係る表示装置を説明するための概略断面図
である。図2において、ほぼ図1と同様であり、スイッ
チング素子11の出力側に接続電極22が形成されてお
り、発光素子として有機EL素子の形成されたフレキシ
ブル基板13とスイッチング素子の形成された第2の基
板としてのガラス基板10は、カソード電極18と接続
電極22の間に異方性導電性材料19を挟んで接続され
ている。
【0043】異方性導電性材料19は厚さ方向(図中上
下方向)にのみ電流を通すため、カソード電極18間や
接続電極22間を短絡することなくそれぞれのカソード
電極18と接続電極22間を簡便に電気接続することが
できる。
【0044】他の効果は上述の第1の実施形態と同様で
ある。
【0045】尚、第1の実施形態〜第2の実施形態にお
いて、第2の基板としてガラス基板を用いて説明した
が、これは、無機または有機(樹脂)フィルムであって
も同様であり、透明である必要はない。
【0046】また、発光素子として有機EL素子を用い
て説明したが、これは他の発光素子であっても同様の効
果が得られることは容易に推測できる。
【0047】(第3の実施形態)図3は、本発明の第3
の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための
概略工程断面図である。まず、図3(a)に示すよう
に、第1の基板としてのフレキシブル基板13の表面
(図中下面)に共通透明電極としての透明材料(例えば
ITO膜)で形成されたアノード電極14を形成する。
【0048】次に、図3(b)に示すように、アノード
電極14の表面に正孔輸送層15を形成し、正孔輸送層
15の表面にマトリックス状の画素ごとに分割されR/
G/Bに対応した波長の発光材料である発光層16−
1、16−2、16−3を形成する。その後、発光層1
6−1、16−2、16−3を覆うように電子輸送層1
7を形成し、画素ごとに分割されたカソード電極18を
形成する。
【0049】次に、図3(c)に示すように、第2の基
板としてのガラス基板10上にマトリックス状に配置さ
れた薄膜トランジスタ等からなるスイッチング素子11
および図示しないスイッチング素子駆動のための配線と
スイッチング素子や配線を覆う絶縁膜を形成する。
【0050】次に、図3(d)に示すように、スイッチ
ング素子11の出力側に接続された(例えばアルミニウ
ム材料による)接続端子12を形成する。
【0051】次に、図3(e)に示すように、フレキシ
ブル基板13とガラス基板10を重ね合わせ、接続端子
12によりカソード電極18とスイッチング素子11を
電気的に接続する。
【0052】以上の工程によりカラー有機ELディスプ
レイを得る。
【0053】(第4の実施形態)図4は、本発明の第4
の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための
概略工程断面図である。第4の実施形態は上述の第3の
実施形態とほぼ同様であり、まず、図4(a)に示すよ
うに、第1の基板としてのフレキシブル基板13の表面
(図中下面)に共通透明電極としての透明材料(例えば
ITO膜)で形成されたアノード電極14を形成する。
【0054】次に、図4(b)に示すように、アノード
電極14の表面に正孔輸送層15を形成し、正孔輸送層
15の表面にマトリックス状の画素ごとに分割されR/
G/Bに対応した波長の発光材料である発光層16−
1、16−2、16−3を形成する。その後、発光層1
6−1、16−2、16−3を覆うように電子輸送層1
7を形成し、画素ごとに分割されたカソード電極18を
形成する。
【0055】次に、図4(c)に示すように、第2の基
板としてのガラス基板10上にマトリックス状に配置さ
れた薄膜トランジスタ等からなるスイッチング素子11
および図示しないスイッチング素子駆動のための配線と
スイッチング素子や配線を覆う絶縁膜を形成する。
【0056】次に、図4(d)に示すように、スイッチ
ング素子11の出力側に接続され画素電極に対応した
(例えばアルミニウム材料による)接続電極22を形成
する。
【0057】次に、図4(e)に示すように異方性導電
性材料19を挟んでフレキシブル基板13とガラス基板
10を重ね合わせる。異方性導電性材料19により、そ
れぞれの接続電極22とカソード電極18と電気接続す
る。
【0058】以上の工程によりカラー有機ELディスプ
レイを得る。
【0059】(第5の実施形態)図5は、本発明の第5
の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための
概略工程断面図である。第5の実施形態は上述の第3の
実施形態とほぼ同様であり、まず、図5(a)に示すよ
うに、第1の基板としてのフレキシブル基板13の表面
(図中下面)に共通透明電極としての透明材料(例えば
ITO膜)で形成されたアノード電極14を形成する。
【0060】次に、図5(b)に示すように、アノード
電極14の表面に正孔輸送層15を形成し、正孔輸送層
15の表面にマトリックス状の画素ごとに分割されR/
G/Bに対応した波長の発光材料である発光層16−
1、16−2、16−3を形成する。その後、発光層1
6−1、16−2、16−3を覆うように電子輸送層1
7を形成し、画素ごとに分割されたカソード電極18を
形成する。
【0061】次に、図5(c)に示すように、第2の基
板としてのガラス基板10上に剥離層20と保護膜21
を形成した後、マトリックス状に配置された薄膜トラン
ジスタ等からなるスイッチング素子11および図示しな
いスイッチング素子駆動のための配線とスイッチング素
子や配線を覆う絶縁膜を形成する。
【0062】次に、図5(d)に示すように、スイッチ
ング素子11の出力側に接続された(例えばアルミニウ
ム材料による)接続端子12を形成する。
【0063】次に、図5(e)に示すように、フレキシ
ブル基板13とガラス基板10を重ね合わせ、接続端子
12によりカソード電極18とスイッチング素子11を
電気的に接続する。
【0064】次に、図5(f)に示すように、剥離層2
0をエッチングすることによりガラス基板10を除去す
る。
【0065】以上の工程によりカラー有機ELディスプ
レイを得る。
【0066】(第6の実施形態)図6は、本発明の第6
の実施形態に係る表示装置の製造方法を説明するための
概略工程断面図である。第6の実施形態は上述の第4の
実施形態とほぼ同様であり、まず、図6(a)に示すよ
うに、第1の基板としてのフレキシブル基板13の表面
(図中下面)に共通透明電極としての透明材料(例えば
ITO膜)で形成されたアノード電極14を形成する。
【0067】次に、図6(b)に示すように、アノード
電極14の表面に正孔輸送層15を形成し、正孔輸送層
15の表面にマトリックス状の画素ごとに分割されR/
G/Bに対応した波長の発光材料である発光層16−
1、16−2、16−3を形成する。その後、発光層1
6−1、16−2、16−3を覆うように電子輸送層1
7を形成し、画素ごとに分割されたカソード電極18を
形成する。
【0068】次に、図6(c)に示すように、第2の基
板としてのガラス基板10上に剥離層20と保護膜21
を形成した後、マトリックス状に配置された薄膜トラン
ジスタ等からなるスイッチング素子11および図示しな
いスイッチング素子駆動のための配線とスイッチング素
子や配線を覆う絶縁膜を形成する。
【0069】次に、図6(d)に示すように、スイッチ
ング素子11の出力側に接続され画素電極に対応した
(例えばアルミニウム材料による)接続電極22を形成
する。
【0070】次に、図6(e)に示すように異方性導電
性材料19を挟んでフレキシブル基板13とガラス基板
10を重ね合わせる。異方性導電性材料19により、接
続電極22とカソード電極18と電気接続する。
【0071】次に、図6(f)に示すように、剥離層2
0をエッチングすることによりガラス基板10を除去す
る。
【0072】以上の工程によりカラー有機ELディスプ
レイを得る。
【0073】第3の実施形態〜第6の実施形態におい
て、図示しない駆動回路によりマトリックス状に配置さ
れた任意のスイッチング素子11を選択し、カソード電
極18に任意の電圧(または電流)を供給することで、
有機EL素子の発光層16で発光を生じる。カソード電
極18を反射材料とすることで、発光層で発生した光を
上方に取り出すことができる。
【0074】よって、第3の実施形態〜第6の実施形態
における表示装置の製造方法によると、発光素子を形成
した第1の基板(フレキシブル基板)をパネルごとに分
割した後に第2の基板(分割されていないガラス基板)
に貼り付けることにより、スイッチング素子の形成工程
において不良(素子や配線の形成不良)の発生したパネ
ルに対して、発光素子を形成した第1の基板(フレキシ
ブル基板)を用いる必要がなく、製造効率の向上を図る
ことができる。
【0075】尚、第3の実施形態または第5の実施形態
において、接続端子12とカソード電極18を直接重ね
合わせるよう説明したが、フレキシブル基板13とガラ
ス基板10を重ね合わせる際に、接続端子12近傍に収
縮性接着剤を用いてカソード電極18と接続端子12を
重ね合わせた後、収縮性接着剤を収縮させることで、カ
ソード電極18と接続端子12を押圧状態に保つように
してもよい。また、カソード電極18と接続端子12の
接続は、発光素子(有機EL素子、特に発光層16)の
形成されていない領域で行なっている。これは、接続に
際して発光素子への圧力印加などによる素子への悪影響
を回避できるため有効であるが、発光素子へ影響がない
場合には発光素子領域上で接続しても問題ない。
【0076】また、第4の実施形態または第6の実施形
態において、接続電極22をカソード電極18とほぼ同
様の大きさで説明したが、接続の低抵抗化や信頼性を高
める上で有効であれば、スイッチング素子11とカソー
ド電極18を接続できれば小さくてもその効果は同様で
あり、接続電極22を発光領域以外に形成してカソード
電極18と接続しても問題ない。
【0077】また、第3の実施形態〜第6の実施形態に
おいて、発光層をR/G/Bに対応させるために画素ご
とに分割して形成したが、単色の表示の場合には全面に
発光層を形成してもよい。
【0078】また、第5の実施形態〜第6の実施形態に
おいて、剥離層20を除去することでガラス基板10を
除去するよう説明したが、ガラス基板10をエッチング
や研磨によって除去または薄くすることであっても同様
である。
【0079】また、第1の実施形態〜第6の実施形態に
おいて、第1の基板としてフレキシブル基板として説明
したが、これは樹脂基板や樹脂フィルムであり、ガラス
基板等に比べ軽量化や高可動化を図ることができるが、
ガラス基板等の硬質透明基板を用いてもまったく問題は
なく、ほぼ透明であれば他の材料を用いても目的の効果
は同じであることは容易に理解できる。また、第2の基
板としてガラス基板を用いて説明したが、スイッチング
素子等の形成に耐える基板であれば何でもよく、不透明
な基板を用いても問題ない。
【0080】
【発明の効果】以上、本発明の表示装置およびその製造
方法によると、特に自発光素子を有する表示装置におい
て製造効率の向上および有効発光面積の拡大を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示装置を説明
するための概略断面図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る表示装置を説明
するための概略断面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る表示装置の製造
方法を説明するための概略工程断面図
【図4】本発明の第4の実施形態に係る表示装置の製造
方法を説明するための概略工程断面図
【図5】本発明の第5の実施形態に係る表示装置の製造
方法を説明するための概略工程断面図
【図6】本発明の第6の実施形態に係る表示装置の製造
方法を説明するための概略工程断面図
【図7】発光素子としての有機EL素子の概略構成図
【図8】従来の有機ELディスプレイの概略断面図
【符号の説明】
10 ガラス基板 11 スイッチング素子 12 接続端子 13 フレキシブル基板 14 アノード電極 15 正孔輸送層 16−1,16−2,16−3 発光層 17 電子輸送層 18 カソード電極 19 異方性導電性材料 20 剥離層 21 保護膜 22 接続電極 100 ガラス基板 101 アノード電極膜 102 正孔輸送層 103 発光層 104 電子輸送層 105 カソード電極膜 110 ガラス基板 111 画素電極 112 正孔輸送層 113 発光層 114 電子輸送層 115 共通電極 116 薄膜トランジスタ 117 裏面ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 33/10 H05B 33/10 33/14 33/14 A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス駆動により発光素子に電力
    を供給して画像を表示する表示装置であって、共通透明
    電極と前記共通透明電極上の発光素子と前記発光素子上
    の画素電極が形成された第1の基板と、マトリックス駆
    動のスイッチング素子および駆動用配線とそれぞれのス
    イッチング素子に接続された接続端子が形成された第2
    の基板を、前記画素電極と前記接続端子を電気接続して
    重ね合わせた構造であることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 マトリックス駆動により発光素子に電力
    を供給して画像を表示する表示装置であって、共通透明
    電極と前記共通透明電極上の発光素子と前記発光素子上
    の画素電極が形成された第1の基板と、マトリックス駆
    動のスイッチング素子および駆動用配線とそれぞれのス
    イッチング素子に接続された接続電極が形成された第2
    の基板を、異方性導電性材料を介して電気接続して重ね
    合わせた構造であることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 接続端子と画素電極の接続は発光素子の
    形成されていない領域であることを特徴とする請求項1
    に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 発光素子は複数の層からなる有機EL層
    であり、共通透明電極と画素電極はそれぞれ有機EL層
    のアノード電極とカソード電極となることを特徴とする
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 第1の基板はフレキシブル・フィルムで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれ
    かに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、第1の基板表面に共通透明
    電極を形成する工程と、前記共通透明電極上に発光素子
    を形成する工程と、前記発光素子上に画素ごとに分割さ
    れた画素電極を形成する工程と、第2の基板表面にマト
    リックス駆動のスイッチング素子および駆動用配線を形
    成する工程と、前記スイッチング素子の出力側に接続さ
    れた接続端子を形成する工程と、前記第1の基板表面と
    前記第2の基板表面を対向させて重ね合わせ前記画素電
    極と前記接続端子を電気接続する工程よりなる表示装置
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも、第1の基板表面に共通透明
    電極を形成する工程と、前記共通透明電極上に発光素子
    を形成する工程と、前記発光素子上に画素ごとに分割さ
    れた画素電極を形成する工程と、第2の基板表面にマト
    リックス駆動のスイッチング素子および駆動用配線を形
    成する工程と、前記スイッチング素子の出力側に接続さ
    れた接続電極を形成する工程と、前記第1の基板表面と
    前記第2の基板表面を対向させて異方性導電性材料を挟
    んで重ね合わせることにより前記画素電極と前記接続電
    極を電気接続する工程よりなる表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも、第1の基板表面に共通透明
    電極を形成する工程と、前記共通透明電極上に発光素子
    を形成する工程と、前記発光素子上に画素ごとに分割さ
    れた画素電極を形成する工程と、第2の基板表面にマト
    リックス駆動のスイッチング素子および駆動用配線を形
    成する工程と、前記スイッチング素子の出力側に接続さ
    れた接続端子を形成する工程と、前記第1の基板表面と
    前記第2の基板表面を対向させて重ね合わせ前記画素電
    極と前記接続端子を電気接続する工程と、前記第2の基
    板を除去する工程よりなる表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも、第1の基板表面に共通透明
    電極を形成する工程と、前記共通透明電極上に発光素子
    を形成する工程と、前記発光素子上に画素ごとに分割さ
    れた画素電極を形成する工程と、第2の基板表面にマト
    リックス駆動のスイッチング素子および駆動用配線を形
    成する工程と、前記スイッチング素子の出力側に接続さ
    れた接続電極を形成する工程と、前記第1の基板表面と
    前記第2の基板表面を対向させて異方性導電性材料を挟
    んで重ね合わせることにより前記画素電極と前記接続電
    極を電気接続する工程と、前記第2の基板を除去する工
    程よりなる表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 画素電極と接続端子を接続する工程
    は、接続端子近傍に収縮性接着剤を形成した後、第1の
    基板と第2の基板を重ね合わせ、収縮性接着剤を収縮さ
    せることにより画素電極と接続端子を押圧状態にして電
    気接続することを特徴とする請求項6または請求項8の
    いずれかに記載の表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 発光素子は複数の層からなる有機EL
    層であり、共通透明電極と画素電極はそれぞれ有機EL
    層のアノード電極とカソード電極となることを特徴とす
    る請求項6〜請求項10のいずれかに記載の表示装置の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 第1の基板がフレキシブル・フィルム
    であることを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれ
    かに記載の表示装置の製造方法。
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