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JP2003297887A - 半導体集積回路装置の製造方法および半導体検査装置 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法および半導体検査装置

Info

Publication number
JP2003297887A
JP2003297887A JP2002098519A JP2002098519A JP2003297887A JP 2003297887 A JP2003297887 A JP 2003297887A JP 2002098519 A JP2002098519 A JP 2002098519A JP 2002098519 A JP2002098519 A JP 2002098519A JP 2003297887 A JP2003297887 A JP 2003297887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
inspection
wafer
contact
integrated circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002098519A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Ban
直人 伴
Akio Hasebe
昭男 長谷部
Irizou Nanba
入三 難波
Yasuhiro Motoyama
康博 本山
Ryuji Kono
竜治 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002098519A priority Critical patent/JP2003297887A/ja
Publication of JP2003297887A publication Critical patent/JP2003297887A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップが多ピン化し、テストパッドが狭ピッ
チ化し、隣接するチップ間のスクライブ領域が狭小化し
た状況下でも、ウェハレベルでのバーンイン検査および
プローブ検査を行う。 【解決手段】 半導体検査装置の複数回のコンタクトに
よって被検査ウェハ4内の全てのチップ51をカバーす
るようにし、たとえば1回当たりのコンタクトによって
検査するチップ51を被検査ウェハ4の主面内にて1列
おきに選択することによって、2回のコンタクトによっ
て被検査ウェハ4内の全てのチップ51をカバーするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術および半導体検査装置に関し、特に、半導
体ウェハ状態でのバーンイン検査やプローブ検査に適用
して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体集積回路装置の検査技
術としては、高温あるいは低温雰囲気中で温度および電
圧ストレスを加えて将来不良に到る可能性のあるチップ
をスクリーニングするバーンイン検査と、所定の機能通
りに動作するか否かを確認する機能テストやDC動作特
性およびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を
判別するプローブ検査とがある。
【0003】近年、半導体集積回路装置のバーンイン検
査およびプローブ検査においては、ウェハ出荷対応(品
質の差別化)、KGD(Known Good Die)対応(MCP
(Multi-Chip Package)の歩留まり向上)、バーンイン
不良品の救済、バーンイン不良テストデータのフィード
バック、トータルコスト低減、などの要求から、ウェハ
状態でバーンイン検査およびプローブ検査を行う技術が
用いられてきている。
【0004】半導体集積回路装置の検査および製造技術
に関し、バーンイン検査およびプローブ検査に関する技
術について本発明者らが検討したところによれば、たと
えば特開平11−16963号公報、特開平9−283
575号公報、特開平11−121553号公報、特開
平11−121554号公報、特開平3−276656
号公報、特開平7−235572号公報、特開2001
−210685号公報、特開2001−77162号公
報、特開昭64−39559号公報、特開2001−9
1544号公報、特開2001−174078号公報、
および2000年1月1日、日経BP社発行、「日経マ
イクロデバイス 2000年1月号」、P148〜P1
53に記載される技術などが挙げられる。
【0005】特開平11−16963号公報には、複数
の離間した位置に触針群を有するプローブカードを用
い、それに対応するように半導体ウェハ(以後、単にウ
ェハという)内に含まれる複数の半導体チップ(以後、
単にチップという)を複数のブロックに分割し、離間し
た位置にあるチップを複数毎に検査する技術について開
示されている。
【0006】特開平9−283575号公報には、ウェ
ハ上の各チップの電極がX方向とY方向とに配置されて
いる場合において、X方向に延在するプローブユニット
とY方向に延在するプローブユニットとを組み合わせて
形成したプローブカードを用いることにより、ウェハ上
の全てのチップを少数回の同時接触で検査する技術につ
いて開示されている。
【0007】特開平11−121553号公報には、二
次元的に配列された複数のプローブ電極と、その複数の
プローブ電極に電気的に接続する配線が多層に形成され
た配線基板とからなるプローブカードを用いてウェハ内
に含まれる複数のチップに対してウェハ状態でバーンイ
ン検査などを行う技術についての記載があり、一度に検
査できるチップの数が最適化されるようにウェハを複数
のブロックに分け、複数のチップからブロック単位で一
括してデータを読み出すことができるように前記プロー
ブカードにデータ線を配置することによって、ブロック
毎に一括して検査を行う技術について開示されている。
【0008】特開平11−121554号公報には、二
次元的に配列された複数のプローブ電極と、その複数の
プローブ電極に電気的に接続する配線が多層に形成され
た配線基板とからなるプローブカードを用いてウェハ内
に含まれる複数のチップに対してウェハ状態でバーンイ
ン検査などを行う技術についての記載があり、前記配線
基板に形成された配線は複数のチップ選択信号線を含
み、チップ選択信号によって検査対象となる複数チップ
を互いに隣接しないように選択して検査を行う技術につ
いて開示されている。
【0009】特開平3−276656号公報には、ウェ
ハ内においてマトリクス状に配列されたチップ領域内の
電極に試験用のプローブ針を位置決めするためのプロー
ブカードを有する半導体試験装置を用いて試験を行う技
術についての記載があり、前記プローブカードは、チッ
プ領域の中心に対応する複数のプローブセンタが少なく
とも1個のチップ領域を挟んで設けられた基板と、それ
ぞれのプローブセンタの周囲に配置された複数のプロー
ブ針とから形成され、このようなプローブカードを有す
る前記半導体試験装置を用いることによって、3個また
は4個のチップ領域を同時に試験する技術について開示
されている。
【0010】特開平7−235572号公報には、ウェ
ハ内において縦に8個、横に2個連続するチップに対応
する複数の垂直プローブ針を有するプローブカードを用
い、このプローブカードで検査する複数のチップ領域を
一つのインデックス区域として設定し、次いで、このイ
ンデックス区域を縦横に敷き詰めてウェハ上の全チップ
を被った場合に形成される最小面積となる領域をコンタ
クト領域としてウェハ上に設定した後、このコンタクト
領域内を最初のインデックス区域から最後のインデック
ス区域までの最短経路に従ってウェハをインデックス送
りすることによって、インデックス送りの回数を軽減
し、検査効率を向上する技術について開示されている。
【0011】特開2001−210685号公報には、
プローブカードもしくは検査されるチップが形成される
ウェハ上に検査回路を形成し、検査回路と検査されるチ
ップとを電気的に接続して検査を行うことで、テスタを
用いることなく検査を行う技術についての記載があり、
検査されるウェハとは別個のウェハに形成されたプロー
ブカードに、検査回路モジュールを所定の間隔で配設
し、検査されるウェハ上の複数のチップを対応する一つ
の検査回路モジュールによって検査する技術について開
示されている。
【0012】特開2001−77162号公報には、複
数の外部パッドを有する複数のチップがマトリクス状に
配置されたウェハを用意し、テスタから送信された検査
信号および電源信号を受信する複数の端子を有し、かつ
前記複数の外部パッドに対応して設けられた複数の探針
群を有するプローブカードを少なくとも一つ用意し、テ
スタから探針群へ検査信号および電源信号をそれぞれ独
立に供給することによって、検査信号および電源信号を
2行かつ少なくとも2列以上のチップに独立かつ同時に
供給し、複数のチップの電気特性をそれぞれ独立かつ同
時に測定する技術について開示されている。
【0013】特開昭64−39559号公報には、ウェ
ハ内にある複数チップのパッドに一度にプロービングで
きるように、導電性の弾性材料で形成された探針が各パ
ッドの主表面に垂直になるように設けられたプローブカ
ードを用いて検査を行う技術についての記載があり、高
圧気体によって前記パッドに均等な針圧を加えることに
よって探針とパッドとの接触を良好に取る技術について
開示されている。
【0014】特開2001−91544号公報には、マ
イクロマシニング技術によりシリコン基板に上下方向に
弾性を保たせた梁を形成し、この梁の先端部にウェハの
電極と対向配列するようにマイクロコンタクトピンを先
端部に導電性薄膜処理して形成する技術が開示されてい
る。
【0015】特開2001−174078号公報には、
半導体集積回路をウェハ状態で電気的に検査するための
プローブカードにおいて、ウェハ上のパッドまたははん
だボールに接触するための金属バンプを絶縁基板上に一
括に形成する技術についての記載があり、絶縁基板と金
属バンプとの間に金属バンプと1対1で対応する弾性層
を挿入することによって金属バンプを独立懸架とし、絶
縁基板を検査対象となるウェハと同じ熱膨張率の材料に
選定することによって、高温条件下でもパッドと金属バ
ンプとの位置がずれることを防ぐ技術について開示され
ている。
【0016】「日経マイクロデバイス 2000年1月
号」には、多層配線基板とバンプ付き薄膜シートと異方
導電性ゴムの3つの部品からなるTPS(Three Parts
Structure)プローブを用いた方式や、多層配線基板と
プローブ端子からなり、プローブ端子は樹脂シートに銅
ポストを貫通させた構造で、加圧するとこの銅ポストが
つぶれて電極の高さばらつきを吸収する方式が記載され
ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なバーンイン検査およびプローブ検査に関する技術につ
いて、本発明者らが検討した結果、以下のようなことが
明らかとなった。
【0018】ウェハ状態でバーンイン検査およびプロー
ブ検査を行う技術では、ウェハ全面で1万ピン以上のプ
ローブが必要となるが、LSIテスタおよびバーンイン
装置などの測定装置において測定できるプローブのピン
数に限度があり、その限度を超えたピン数のプローブが
必要なウェハについては測定できなくなってしまう問題
があった。
【0019】また、ウェハ一括コンタクタの押圧荷重の
最大値には制約があり、たとえば真空吸着によるウェハ
一括コンタクタの場合には、大気圧(1kgf/c
2)の押圧荷重が最大となる。ここで、プローブと検
査用パッドとが電気的接続をするのに必要なプローブへ
のピン荷重が1ピン当たり10gfとすると、1cm2
当たり100ピンを超える場合、すなわち1cm2当た
り100個以上のパッドを有するウェハについては測定
ができなくなってしまう問題がある。
【0020】また、チップの多ピン化、テストパッドの
狭ピッチ化および隣接するチップ間のスクライブ領域の
狭小化に伴って、ウェハ一括コンタクタの配線シートの
配置、配線基板上の配線パターンの配置および配線間隔
の確保に最低限必要な面積の確保が困難になることか
ら、その配線の引き回しや引き出しが制約されてしまう
問題がある。さらに、ウェハ一括コンタクタが有する引
き出しパッドの数が増加すると、それら引き出しパッド
を配置するために要する面積が増加してしまうので、ウ
ェハ一括コンタクタが外形寸法上の制約を受けてしまう
問題がある。
【0021】また、被測定ウェハのコンタクトピン数が
増加すると、ウェハ一括コンタクタが有する配線の引き
回し領域および信号線の分岐が増加することによって、
その配線の抵抗、容量およびノイズの増加などにより、
ウェハ一括コンタクタの電気的特性が劣化し、測定精度
が低下してしまう問題がある。
【0022】また、被測定チップが有するテストパッド
が、チップのパッド配置面において周辺部に配置されて
いる場合において、隣接するチップ間のスクライブ領域
が狭小化すると、隣接するチップのテストパッド間の間
隔に対して、コンタクトプローブの梁の長さや配線の引
き回しのための面積確保が困難になる問題がある。
【0023】本発明の目的は、チップが多ピン化し、テ
ストパッドが狭ピッチ化し、隣接するチップ間のスクラ
イブ領域が狭小化した状況下でも、ウェハ状態でのバー
ンイン検査およびプローブ検査を行うことのできる技術
を提供することにある。
【0024】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0026】すなわち、本発明は、複数のチップ領域に
区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体集積
回路が形成され、主面上において前記半導体集積回路と
電気的に接続する複数の端子が形成された半導体ウェハ
を用意する工程と、前記複数の端子に接触させるための
複数の接触機構および前記複数の接触機構と電気的に接
続する第1配線を有し、前記複数の接触機構の各先端が
前記半導体ウェハの主面に向けて突出するように前記複
数の接触機構を保持する第1基板を用意する工程と、前
記複数の接触機構を前記複数の端子に接触させて前記半
導体集積回路の電気的検査を行う工程とを含み、前記半
導体ウェハの前記主面は複数の第1領域に分割され、前
記複数のチップ領域の各々は前記複数の第1領域のいず
れかに配置され、前記電気的検査は前記複数の第1領域
の各々に対して行うものである。
【0027】また、本発明は、(a)複数のチップ領域
に区画された半導体ウェハの主面上に配置され、前記複
数のチップ領域の各々に形成された半導体集積回路と電
気的に接続する複数の端子に接触させるための複数の接
触機構と、(b)前記複数の接触機構と電気的に接続す
る第1配線と、(c)前記複数の接触機構の各先端が前
記半導体ウェハの主面に向けて突出するように前記複数
の接触機構を保持する第1基板とを有し、前記複数の接
触機構を前記複数の端子に接触させて前記半導体集積回
路の電気的検査を行い、前記電気的検査は、前記半導体
ウェハの前記主面を複数の第1領域に分割して、前記複
数のチップ領域の各々を前記複数の第1領域のいずれか
に配置した後に、前記複数の第1領域の各々に対して行
うものである。
【0028】
【発明の実施の形態】本願発明を詳細に説明する前に、
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
【0029】ウェハとは、集積回路の製造に用いる単結
晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Si
licon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基
板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそ
れらの複合的基板をいう。また、本願において半導体集
積回路装置というときは、シリコンウェハやサファイア
基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけ
でなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、T
FT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Tw
isted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基
板上に作られるもの等も含むものとする。
【0030】デバイス面とは、ウェハの主面であって、
その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応
するデバイスパターンが形成される面をいう。
【0031】接触機構とは、シリコンウェハを半導体集
積回路の製造に用いるのと同様な、ウェハプロセス、す
なわちフォトリソグラフィー技術、CVD(Chemical V
aporDeposition)技術、スパッタリング技術およびエッ
チング技術などを組み合わせたパターニング手法によっ
て、配線層およびそれに接続された先端部を有するテス
ト針を一体的に形成したものの他、ポリイミドフィル
ム、その他のシート状絶縁膜上に印刷配線および針を集
積したものなどを含むものとする。
【0032】プローブ針または単に針とは、その先端が
伝統的なプローブ針状のものの他、先端が細くなった針
状の接触端子、先端がピラミッド形状の接触端子、その
他の形状のバンプ電極などを含むものとする。
【0033】プローブ検査とは、チップ領域の主面上に
形成された端子にプローブ針の先端を当てて半導体集積
回路の電気的検査を行うことをいい、所定の機能通りに
動作するか否かを確認する機能テストやDC動作特性お
よびAC動作特性のテストを行って良品/不良品を判別
するものである。
【0034】バーンイン検査とは、高温あるいは低温雰
囲気中で温度および電圧ストレスを加えて将来不良に到
る可能性のあるチップをスクリーニングすることをい
う。
【0035】KGD(Known Good Die)とは、フリップ
チップボンディングなどのようにベアチップ状態で実装
する形態のチップにおいて、良品であることを保証され
たもののことをいう。ここで、良品が保証されていると
いうことは、スクリーニングされているということであ
る。
【0036】ウェハマップとは、ウェハ検査において各
チップの検査結果をチップの配列通りに表示したもので
あり、ウェハの処理状態の分布やウェハ処理の良否など
の判断に用いられるものである。
【0037】インデックス時間とは、チップまたはウェ
ハを連続して検査する時に、1枚のチップまたはウェハ
の検査が終了した後、次のチップまたはウェハの位置決
めが完了して検査を開始可能となるまでの時間のことを
いう。
【0038】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0039】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0040】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0041】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0042】また、本実施の形態を説明するための全図
において同一機能を有するものは同一の符号を付し、そ
の繰り返しの説明は省略する。
【0043】また、本実施の形態で用いる図面において
は、平面図であっても図面を見易くするために工程に関
係するチップ領域にハッチングを付す。
【0044】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを代表するMISFET(Metal Insulato
r Semiconductor Field Effect Transistor)をMIS
と略す。
【0045】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する(なお、実施の形態を説明するための
全図において同一機能を有するものは同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0046】(実施の形態1)まず、図1により、本実
施の形態1の半導体集積回路装置の製造方法の一例を説
明する。図1は半導体集積回路装置の製造方法を示すフ
ロー図である。本実施の形態1においては、半導体集積
回路装置としてSRAM(Static Random Access Memor
y)および電気的一括消去型EEPROM(Electric Er
asable Programmable Read Only Memory;以下、フラッ
シュメモリという)を混載するMCP(Multi Chip Pac
kage)を例に説明する。
【0047】まず、前処理工程により、SRAMおよび
フラッシュメモリのそれぞれを形成する多数の素子をそ
れぞれ別々のウェハのデバイス面(主面)に形成する。
すなわち、この工程では、SRAMおよびフラッシュメ
モリのそれぞれの仕様に基づいて、たとえば単結晶シリ
コンからなる半導体ウェハに対して、酸化、拡散、不純
物注入、配線パターン形成、絶縁層形成および配線層形
成などの各ウェハ処理工程を繰り返して所望の集積回路
を形成するものである(ステップSS1、SF1)。
【0048】次に、上記ウェハを複数のチップ領域に分
割するスクライブ領域に形成されたTEG(Test Eleme
nt Group)を形成するMISのDC動作特性試験を行
う。すなわち、TEGを形成するMISのしきい値電圧
を測定することにより、SRAMおよびフラッシュメモ
リのそれぞれを形成するMISのしきい値電圧を検査す
るものである(ステップSS2、SF2)。
【0049】次に、多数の素子が形成されたウェハに対
しての検査(ウェハレベル検査)を行う。ここでは、バ
ーンイン検査およびプローブ検査をその順番に行うもの
であり、必要に応じてバーンイン検査の前に簡易なプロ
ーブ検査を入れる場合もある。バーンイン検査では、た
とえばウェハを高温(たとえば125〜150℃)雰囲
気中において、定格もしくはそれを超える電源電圧を印
加して集積回路に電流を流し、温度および電圧ストレス
を加えて将来不良に到る可能性のあるチップをスクリー
ニングする。このウェハレベルバーンイン検査工程にお
いては、後述する分割コンタクタ一体型によるウェハ全
面一括コンタクト方式の検査装置が用いられる。また、
プローブ検査では、たとえばウェハを高温(たとえば8
5〜95℃)雰囲気中において、SRAMおよびフラッ
シュメモリへの書き込みおよび読み出し動作により所定
のテストパターンを用いてメモリ機能を試験し、所定の
機能通りに動作するか否かを確認する機能テストや、入
出力端子間のオープン/ショート検査、リーク電流検
査、電源電流の測定などのDCテスト、メモリ制御のA
Cタイミングを試験するACテストなどを行う。このウ
ェハレベルプローブ検査工程においても、後述する分割
コンタクタ一体型によるウェハ全面一括コンタクト方式
の検査装置を用いることが可能である(ステップSS
3、SF3)。このようなウェハレベルでの検査を行う
ことにより、バーンイン検査等の不良データを上記前処
理工程へフィードバックすることが可能となる。それに
より、前処理工程の不具合を改善することができる。
【0050】また、上記のようなステップSS3、SF
3において、バーンイン検査時間(8時間〜48時間程
度)と同様に検査時間の長い検査、たとえばロングサイ
クルテストやリフレッシュテスト(1時間〜数10時間
程度)などを行ってもよい。このような検査時間の長い
検査をウェハレベルで行うことにより、そのような検査
を個々のチップに分割してから行う場合に比べて本実施
の形態1の半導体集積回路装置の製造のスループットを
大幅に向上することができる。
【0051】次に、上記バーンイン検査およびプローブ
検査の結果、不良の素子に対してレーザ光を照射して救
済する。すなわち、この工程では、プローブ検査の結果
を解析してSRAMおよびフラッシュメモリの不良ビッ
トを見つけ出し、この不良ビットに対応する冗長救済ビ
ットのヒューズをレーザ光で切断し、冗長救済処理を施
してリペアを行うものである(ステップSS4、SF
4)。この救済工程後、上記ステップSS3、SF3で
示したウェハレベルバーンイン検査工程およびウェハレ
ベルプローブ検査工程と同様のウェハレベルバーンイン
検査工程およびウェハレベルプローブ検査工程を行って
もよい。この工程は、冗長救済処理により不良ビットを
冗長救済用ビットに切り替えることができたことを確認
するものである。ここで、冗長救済処理後においてのみ
実施可能なSRAMおよびフラッシュメモリのメモリセ
ルの干渉試験、たとえばディスターブリフレッシュテス
トなどを行ってもよい。また、フラッシュメモリのメモ
リセルに対しては、ウェハレベルで書き込みおよび消去
の試験を行ってもよい(ステップSS5、SF5)。
【0052】次に、SRAMが形成されたウェハおよび
フラッシュメモリが形成されたウェハのそれぞれを個々
のチップへ切断する(ステップSS6、SF6)。ここ
で、切断せずに良品のウェハをそのまま製品として出荷
することも可能である(ステップSS7、SF7)。
【0053】SRAMが形成されたチップおよびフラッ
シュメモリが形成されたチップをMCPに組み立てる場
合には、SRAMが形成されたチップおよびフラッシュ
メモリが形成されたチップを実装基板上に搭載するダイ
ボンディング工程、各チップのパッドと実装基板上のパ
ッドとをワイヤにより電気的に接続するワイヤボンディ
ング工程、各チップおよびワイヤの部分を保護するため
にレジンによりモールドするレジンモールド工程および
外部リードを成形・表面処理するリード成形工程などを
行う。なお、ワイヤボンディングに限らず、フリップチ
ップボンディングなども可能である(ステップSP
7)。このようにして組み立てたMCPは、製品として
出荷し、ユーザに提供することができる(ステップSP
8)。
【0054】上記のような本実施の形態1の半導体集積
回路装置の製造方法によれば、MCPを組み立てる前に
バーンイン検査およびプローブ検査を行うので、バーン
イン検査による不良またはプローブ検査による不良が発
見されたチップについても救済することができる。それ
により、KGDによってMCPを組み立てることができ
るようになるので、MCPの歩留りを大幅に向上するこ
とができる。また、MCPに搭載するチップの数が増え
る程効果が大きくなる。
【0055】また、ウェハレベルでのバーンイン検査お
よびプローブ検査の適用によって、合計のインデックス
時間を短縮することができる。さらに、ウェハレベル検
査を実施することにより、同時に検査できるチップの数
を増やすことができる。これらのことから、ウェハ検査
工程のスループットを向上することが可能となるので、
本実施の形態1の半導体集積回路装置の製造コストを低
減することが可能となる。
【0056】次に、前述したウェハレベルでのバーンイ
ン検査を行う本実施の形態1の半導体検査装置の一例を
図2〜図7を用いて説明する。
【0057】本実施の形態1の半導体検査装置は、機械
的加圧方式でバーンイン検査を行う半導体検査装置であ
る。図2に示すように、本実施の形態1の半導体検査装
置は、たとえば分割された複数のシリコンコンタクタブ
ロック(第1基板)1と、これらのシリコンコンタクタ
ブロック1を高精度に一体化するガイド枠2と、シリコ
ンコンタクタブロック1のプローブの高さばらつきを吸
収するエラストマ3と、ガイド枠2に一体化されたシリ
コンコンタクタブロック1、およびエラストマ3を介
し、被検査ウェハ4を挟んで上下からパッキングするた
めの上蓋(第1保持機構)5および下蓋(第1保持機
構)6などから形成されるウェハカセットとなってい
る。上蓋5の上部には、各シリコンコンタクタブロック
1の多層配線基板にケーブルで電気的に接続され、被検
査ウェハ4をバーンイン検査するための配線基板(第1
配線基板)7が設けられている。
【0058】図2に示した本実施の形態1の半導体検査
装置は、分割コンタクタ一体型方式を採用しているた
め、分割したシリコンコンタクタブロック1毎でリペア
を行うことができることにより低コスト化を図ることが
可能となっている。たとえば、1個のシリコンコンタク
タブロック1で、チップ数=8チップ×4列=32個取
りを実現している。この本実施の形態1の半導体検査装
置では、1枚の被検査ウェハ4に対して、このシリコン
コンタクタブロック1がウェハ全面で、被検査ウェハ4
のチップ取得数に応じて、たとえば22個必要となる。
【0059】各シリコンコンタクタブロック1は、たと
えば図3に示すように、テスト用針が複数設けられたシ
リコンコンタクタ(接触機構)11と、シリコンコンタ
クタ11に電気的に接続されるセラミック基板12と、
シリコンコンタクタ11とセラミック基板12とを接着
するACF(Anisotropic Conductive Film)13と、
セラミック基板12と配線基板7とを電気的に接続する
コネクタ14と、これらを上部から覆うカバー15など
から構成されている。コネクタ14には、配線基板7に
電気的に接続するためのFPC(Flexible Printed Cir
cuit)ケーブルが接続される。
【0060】各シリコンコンタクタブロック1のシリコ
ンコンタクタ11は、被検査ウェハ4の複数のチップと
コンタクトを取る部材であり、たとえば被検査ウェハ4
と熱膨張係数が同じ材料であるシリコン基板から形成さ
れている。このシリコンコンタクタ11の表面(図3で
は下側)には、たとえば図4に示すように、プローブ1
7とこのプローブ17を支持する梁18からなる複数
(たとえば32個のチップに形成された検査用パッドに
対応したプローブ数)のプローブ部が設けられている。
この各プローブ17は、被検査ウェハ4の各チップの検
査用パッドに電気的に接触する突起形状からなり、たと
えば異方性エッチングなどのマイクロマシニング技術に
よりピラミッド状に形成されている。さらに、このプロ
ーブ17の周囲の梁18の部分は、機械的加圧方式によ
る圧力により、たとえば図5の状態から図6のように変
形可能となっており、この変形状態においてプローブ1
7が所定の圧力で被検査ウェハ4の各チップの検査用パ
ッドに均一に接触される。なお、図5および図6は、図
4中のA−A線に沿った断面図である。
【0061】また、シリコンコンタクタ11の表面およ
び裏面には、たとえばAu(金)、Cu(銅)、Ni
(ニッケル)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)
などの組み合わせからなるめっきによる配線層が形成さ
れ、この表面の配線層と裏面の配線層の配線パターン間
はスルーホールを通じて電気的に接続可能となってい
る。たとえば図4〜図6に示すように、シリコンコンタ
クタ11のプローブ17の突起部は、表面の配線層の配
線パターン(第1配線)21、21A、表面から裏面に
貫通するスルーホール22、裏面の配線層の配線パター
ン(第1配線)23、23Aを通じてパッド24に電気
的に接続されている。このシリコンコンタクタ11の表
面は、プローブ17の突起部が露出するような形で絶縁
膜25で覆われている。なお、表面および裏面の配線パ
ターン21、21A、23、23Aは、たとえば図4に
示すように、信号ラインの配線パターン21、23に比
べて電源、グランドラインの配線パターン21A、23
Aが太い配線幅となっている。また、たとえば図5に示
すように、表面および裏面の配線パターン21(21
A)、23(23A)において、プローブ17の突起部
は薄いめっき厚で、他の部分は抵抗値を低くするために
それに比べて厚いめっき厚となっている。
【0062】セラミック基板12は、セラミック基材か
らなる多層配線構造の基板部材であり、1個のシリコン
コンタクタ11の複数(たとえば32個)のチップに対
応した多数の配線が引き回されており、また複数のチッ
プからの入力信号を集束(たとえば1/10)できる構
造となっている。また、セラミック基板12の表面(図
3では上側)には、たとえば電源変動、過電流および雑
音に対する保護用のチップ抵抗31およびチップコンデ
ンサ32などが実装され、またコネクタ14も実装可能
となっている(図3参照)。このセラミック基板12
は、チップ抵抗31、チップコンデンサ32およびコネ
クタ14などが実装されるランド(図示は省略)から、
配線パターンおよびスルーホールを通じて裏面のパッド
に電気的に接続されている。このセラミック基板12の
裏面のパッドは、このセラミック基板12の裏面に接着
されたACF13を介してシリコンコンタクタ11のパ
ッド24に電気的に接続され、これによりシリコンコン
タクタ11のプローブ17から、セラミック基板12、
コネクタ14およびFPCケーブルを通じて配線基板7
まで電気的に接続される。
【0063】カバー15は、シリコンコンタクタブロッ
ク1を覆う部材であり、セラミック基板12に接着さ
れ、補強の役目をはたす。このカバー15には、たとえ
ば図3に示すように、セラミック基板12のコネクタ1
4に接続されるFPCケーブルの通し穴33が形成さ
れ、また内部にチップ抵抗31およびチップコンデンサ
32の逃げ空間(図示せず)も形成されている。さら
に、カバー15には螺子穴34が形成され、このカバー
15とセラミック基板12とACF13とシリコンコン
タクタ11とが接着されて一体となった状態で、エラス
トマ3を介して、上蓋5の上部から挿入してカバー15
の螺子穴34に螺合される吊り螺子35により位置決め
されるようになっている(図2参照)。
【0064】前記ウェハレベルバーンインカセットのガ
イド枠2は、分割されたシリコンコンタクタブロック1
を一体化し、水平方向の位置を固定する部材であり、被
検査ウェハ4と熱膨張係数が近い材料である、たとえば
42アロイまたはニッケル合金などから形成されてい
る。たとえば、このガイド枠2の複数に区切られた各枠
内に、分割された各シリコンコンタクタブロック1が位
置決めされ、それぞれ個別に上下方向に独立して動く状
態で収納される(図2参照)。これにより、分割コンタ
クタ一体型によるウェハ全面一括コンタクト方式が実現
される。
【0065】エラストマ3(図2参照)は、シリコンコ
ンタクタブロック1のプローブの高さばらつきを吸収す
る部材であり、高分子材料、たとえばシリコンゴムから
形成されている。このエラストマ3によって、ガイド枠
2に一体化されたシリコンコンタクタブロック1はそれ
ぞれ独立に動くことができるので、各シリコンコンタク
タ11のプローブ17(図4〜図6参照)の高さばらつ
きが吸収される。
【0066】図2に示した上蓋5および下蓋6は、たと
えばSUSまたはアルミなどから形成されている。図7
に示すように、この上蓋5および下蓋6を用いることに
よって、被検査ウェハ4を挟み、この被検査ウェハ4の
上部にガイド枠2に一体化されたシリコンコンタクタブ
ロック1およびエラストマ3を介して上側および下側か
らパッキングすることができる。この上蓋5および下蓋
6は、上蓋5の上部から挿入して下蓋6に螺合される固
定螺子36で位置決めできるようになっている。また、
下蓋6は、内側面が平坦になっており、被検査ウェハ4
の反りやうねりをならすように吸着するための真空保持
穴37(図2参照)、真空保持溝38(図2参照)およ
びマイクロカプラ39(図2参照)などからなる真空吸
着機構と、温度条件を制御するための面ヒータ40、温
度センサ41、これらの接点42(図2参照)およびコ
ネクタ43(図2参照)などからなる温度制御機構とが
装着されている。
【0067】配線基板7(図2参照)は、シリコンコン
タクタブロック1の各セラミック基板12(図3参照)
に接続されるとともに、図示しないバーンイン装置に接
続されている。バーンイン検査では、バーンイン装置か
らテスト制御信号が供給され、このテスト結果信号を取
得することでテストが行われる。また、配線基板7に
は、過電流遮断回路(図示せず)などが設けられ、被検
査ウェハ4の各チップ毎の過電流が遮断され、不良チッ
プの切り離しやラッチアップの発生が抑制されている。
【0068】上記のような本実施の形態1の機械的加圧
方式の半導体検査装置を用い、ウェハレベルでのバーン
イン検査を行う場合には、上蓋5と下蓋6により、ガイ
ド枠2に一体化されたシリコンコンタクタブロック1、
エラストマ3および被検査ウェハ4をパッキングした状
態で、個別に動く各シリコンコンタクタブロック1を機
械的に加圧して、このシリコンコンタクタ11の各プロ
ーブ17を被検査ウェハ4の各チップの各検査用パッド
に所定の圧力で均一に接触させる。そして、バーンイン
検査のテスト制御信号を、バーンイン装置から配線基板
7、各セラミック基板12を介して被検査ウェハ4の各
チップに供給し、このテスト結果信号を、被検査ウェハ
4の各チップからセラミック基板12、配線基板7を介
してバーンイン装置で取得することにより、将来不良に
到る可能性のあるチップをスクリーニングすることがで
きる。
【0069】この時、被検査ウェハ4は、真空保持穴3
7、真空保持溝38およびマイクロカプラ39などから
なる真空吸着機構によって反りやうねりをならすように
下蓋6に吸着された後、機械的加圧でパッキングされて
いる。また、上蓋5に設けられた接点42と下蓋6に設
けられたコネクタ43との接続によって面ヒータ40、
温度センサ41などからなる温度制御機構が動作し、被
検査ウェハ4の温度条件を制御することができる。さら
に、バーンイン検査時の高温条件に対しても、被検査ウ
ェハ4とシリコンコンタクタ11は同じように熱膨張
し、またガイド枠2も被検査ウェハ4に近い熱膨張とな
るので、シリコンコンタクタ11の各プローブ17と被
検査ウェハ4の各チップの各検査用パッドとのアライメ
ント精度も十分に得ることができる。
【0070】ところで、シリコンコンタクタを有する半
導体検査装置を用いてウェハレベルでバーンイン検査を
行う技術については、たとえば本発明者らによる特願2
000−304099号および米国特許出願09/96
4,708号においても記載されている。また、上記の
本実施の形態1の半導体検査装置は、図2を用いて前述
したウェハレベルでのプローブ検査(ステップSS3、
SF3)にて用いてもよい。
【0071】次に、図8〜図17を用いて、本実施の形
態1のウェハレベル検査について詳細に説明する。
【0072】図8に示すように、被検査ウェハ4の各チ
ップ51には、DFT(Design ForTestability)設計
により、メモリ回路52の他に、たとえばウェハレベル
バーンイン用BIST(Built-In Self Test)回路53
が形成されている。このBIST回路53にはレジスタ
回路54、コントロール回路55、カウンタ回路56お
よびデコーダ回路57などが設けられている。チップ5
1にBIST回路53を内蔵させることにより、検査に
必要な検査用パッド(第1端子)58の数は、1個のチ
ップ51に設けられる40個〜80個程度の全パッド
(端子)のうち6個〜20個程度に低減することができ
る。たとえば、検査用パッド58としては、ウェハレベ
ルバーンイン用クロック信号、テストモードセット用信
号、ウェハレベルバーンインエントリ信号、入出力信
号、電源およびグランドの6ピンを割り当てることがで
きる。この検査用パッド58の配置方法については、後
で詳しく説明する。本実施の形態1においては、BIS
T回路53を形成する場合について例示したが、BIS
T回路53と同様の回路をチップ51の外部(たとえば
配線基板7(図2参照))に形成することによって、い
わゆるBOST(Built-Out Self Test)回路としても
よい。なお、BOST回路を用いる技術については、た
とえば特願2001−398832号などに記載されて
いる。
【0073】このウェハレベルバーンイン用BIST回
路53は、ウェハレベルバーンイン用クロック信号に同
期してレジスタ回路54、コントロール回路55および
カウンタ回路56が動作する。ウェハレベルバーンイン
動作は、テストモードセット用信号およびウェハレベル
バーンインエントリ信号の入力により開始し、入力信号
としてレジスタ回路54に入力されたテストデータを用
い、コントロール回路55の制御に基づいて、カウンタ
回路56によりアドレスをインクリメントしながら、デ
コーダ回路57でテストパターンにデコードしてメモリ
回路52のバーンイン検査を行う。このバーンイン検査
の結果、メモリ回路52の良または不良の判別信号は、
判定回路59を介して出力信号として出力される。ま
た、出力信号として、カウンタ回路56のキャリー信号
がバーンイン動作確認用の信号として出力される。
【0074】図9〜図12は、本実施の形態1の半導体
検査装置の1回当たりのコンタクトによって検査される
チップ(第1領域)51(図8参照)の被検査ウェハ4
内での選択方法を示す平面図であり、選択されたチップ
51は、ハッチングを付して示している。また、図9〜
図12中には、1個のシリコンコンタクタブロック1が
カバーする領域SCBR内でのチップ51の配列につい
て拡大して示している。また、シリコンコンタクタブロ
ック1が6個でウェハ全面に当てる場合を示している。
【0075】図9および図10は、本実施の形態1の半
導体検査装置の2回のコンタクトによって被検査ウェハ
4内の全てのチップ51をカバーするためのチップ51
の選択方法を示したものである。図9に示した例は、1
回当たりのコンタクトによって検査するチップ51を被
検査ウェハ4の主面内にて1列おきに選択したものであ
り、図10に示した例は、1回当たりのコンタクトによ
って検査するチップ51がお互いに対角線上に配置され
る、いわゆる市松模様となるように選択するものであ
る。
【0076】図11は、本実施の形態1の半導体検査装
置の3回のコンタクトによって被検査ウェハ4内の全て
のチップ51をカバーするためのチップ51の選択方法
を示したものであり、1回当たりのコンタクトによって
検査するチップ51を被検査ウェハ4の主面内にて2列
おきに選択した場合について示している。図12は、本
実施の形態1の半導体検査装置の4回のコンタクトによ
って被検査ウェハ4内の全てのチップ51をカバーする
ためのチップ51の選択方法を示したものであり、1回
当たりのコンタクトによって検査するチップ51をお互
いに隣接しないように1個おきに選択した場合について
示している。
【0077】ここで、本実施の形態1の半導体検査装置
において、図4〜図6を用いて説明したプローブ17が
被検査ウェハ4の主面上にて10000ピンであり、チ
ップ51に形成された検査用パッド58(図8参照)が
20個であるとすると、被検査ウェハ4に形成されたチ
ップ51の個数が500個を超える場合には、1回で全
てのチップ51に形成された全ての検査用パッド58に
プローブ17をコンタクトさせることはできなくなる。
特に、被検査ウェハ4として大口径のウェハ(たとえば
径が12インチ(約30.48cm)のもの)を扱う場
合には、被検査ウェハ4に形成されたチップ51の個数
も増加することから、1回で全てのチップ51に形成さ
れた全ての検査用パッド58にプローブ17をコンタク
トさせられなくなる可能性が高くなる。そこで、図9〜
図12に示したように、被検査ウェハ4内において、本
実施の形態1の半導体検査装置の1回当たりのコンタク
トによって検査されるチップ51を選択し、複数回のコ
ンタクトによって全てのチップ51に対して検査を行
う。これにより、被検査ウェハ4に形成されたチップ5
1が増え、それに伴って検査用パッド58の数がプロー
ブ17の数を超えてしまった場合でも、ウェハレベルで
のバーンイン検査を行うことが可能となる。
【0078】また、たとえばプローブ17と検査用パッ
ド58とが電気的接続をするのに必要なプローブ17へ
のピン荷重が1ピン当たり10gfであり、被検査ウェ
ハ4の径が約8インチ(約20.32cm)である場合
に本実施の形態1の半導体検査装置が有する真空保持穴
37、真空保持溝38およびマイクロカプラ39などか
らなる真空吸着機構(図2参照)の耐荷重が最大で12
0kgfであるとすると、被検査ウェハ4の主面内にお
いて検査用パッド58の数が12000個を超えた場合
には、電気的接続をするのに必要なプローブ17へのピ
ン荷重が足りなくなってしまうことになる。すなわち、
チップ51に形成された検査用パッド58の数が20個
である場合には、被検査ウェハ4に形成されたチップ5
1の数が600個を超えると、本実施の形態1の半導体
検査装置の1回当たりのコンタクトによって全てのチッ
プ51に対して検査を行えなくなってしまう。そこで、
図8を用いて前述したように、本実施の形態1において
は、各チップ51にウェハレベルバーンイン用BIST
回路53を内蔵させることによって、検査に必要な検査
用パッド58の数を低減し、さらに、図9〜図12に示
したように、被検査ウェハ4内において、本実施の形態
1の半導体検査装置の1回当たりのコンタクトによって
検査されるチップ51を選択し、複数回のコンタクトに
よって全てのチップ51に対して検査を行う。それによ
り、プローブ17と検査用パッド58とが電気的接続を
するのに必要なプローブ17へのピン荷重が足りなくな
ってしまう不具合を防ぐことができる。その結果、被検
査ウェハ4の主面内において検査用パッド58の数が増
加しても、ウェハレベルでのバーンイン検査を行うこと
が可能となる。
【0079】図13〜図15は、チップ51の主面上に
おけるパッドの配列例を示したものである。隣接するチ
ップ51との関係から、1辺のパッドに均等に割り当て
可能な領域については2点鎖線で囲んだ領域で示してあ
る。
【0080】チップ51の主面中央に1列でパッドを配
列した場合(図13参照)から、チップ51の外周の対
向する2辺に沿ってパッドを配列した場合(図14参
照)、さらにチップ51の外周の4辺に沿ってパッドを
配列した場合(図15参照)となるに従って、1辺のパ
ッドに均等に割り当て可能な領域は狭くなっていく。ま
た、図16に示すように、隣接するチップ51間のスク
ライブ領域(Xで示した領域)が狭くなると、それに合
わせてプローブ17の周囲の梁18(図4〜図6参照)
を形成することが困難になってしまう。特に、チップ5
1の外周の4辺に沿ってパッドが配列されている場合に
は、チップ51の角部に配置されたパッドに対応するプ
ローブ17および梁18を形成するのが困難になる。さ
らに、1辺のパッドに均等に割り当て可能な領域が狭く
なっていくことによって、シリコンコンタクタ11(図
3参照)に形成される配線パターン21、21A、2
3、23Aを引き回すことのできる領域および配線基板
7(図2参照)に形成される配線を引き回すことのでき
る領域も狭くなる。それにより、それら配線パターン2
1、21A、23、23Aおよび配線基板7に形成され
る配線の配置が困難になってしまう。
【0081】そこで、本実施の形態1においては、チッ
プ51の外周の4辺に沿ってパッドが配列されている場
合には、検査用パッド58についてはチップ51の主面
内にて1列または2列になるように配置するものであ
る。なお、図13〜図15においては、検査用パッド5
8についてはハッチングを付して示してある。それによ
り、各検査用パッド58に対応するプローブ17および
梁18を形成できる領域が広がるので、プローブ17お
よび梁18を余裕を持って形成することが可能となる。
また、本実施の形態1では、図9〜12を用いて前述し
たように、半導体検査装置の1回当たりのコンタクトに
よって検査されるチップ51は1個おきまたは2個おき
に選択されるので、その選択されるチップ51の配置に
合わせてプローブ17および梁18を形成するなら、さ
らに各検査用パッド58に対応するプローブ17および
梁18を形成できる領域を広げることができる。それに
より、プローブ17および梁18をさらに余裕を持って
形成することが可能となる。また、各検査用パッド58
に対応するプローブ17および梁18を形成できる領域
が広がることによって、配線パターン21、21A、2
3、23Aおよび配線基板7に形成される配線を余裕を
持って配置することが可能となる。その結果、配線パタ
ーン21、21A、23、23Aおよび配線基板7に形
成される配線については、電気的特性を考慮した等長配
線パターンで設計しやすくなる。
【0082】また、上記したように、チップ51の外周
の4辺に沿ってパッドが配列されている場合には、検査
用パッド58はチップ51の主面内にて1列または2列
になるように配置することから、チップ51レイアウト
設計およびパッドのレイアウト設計の自由度を向上でき
る。それにより、DFT設計を含む検査用の設計効率を
向上できるので、本実施の形態1の半導体集積回路装置
の設計開発に要するTATの短縮およびコストの低減を
実現できる。
【0083】次に、図17により、本実施の形態1の半
導体検査装置を用いたウェハレベルバーンイン検査工程
の一例について説明する。
【0084】図9〜図12を用いて前述したように、本
実施の形態1においては、2〜4回の半導体検査装置と
被検査ウェハ4(図2参照)とのコンタクトによってウ
ェハレベルバーンイン検査を行うものである。本実施の
形態1においては、その2〜4回のコンタクトに合わせ
たコンタクト回数分のウェハカセット(図2参照)を用
意し、各ウェハカセットを用いて半導体検査装置と被検
査ウェハ4とを1回ずつコンタクトさせることによっ
て、被検査ウェハ4内の全てのチップ51(図9〜図1
2参照)をカバーするものである。
【0085】まず、ウェハカセット(図2参照)に被検
査ウェハ4(図2参照)を収納する(ステップST
1)。続いて、図1を用いて前述したステップSS3、
SF3のバーンイン検査を行う(ステップST2)。次
いで、被検査ウェハ4をウェハカセットより取出し(ス
テップST3)、取り出した被検査ウェハ4を他のウェ
ハカセットへ収納する(ステップST1)。このような
ステップST1、ST2、ST3を用意したウェハカセ
ット分繰り返すことにより、被検査ウェハ4に形成され
た全てのチップ51についての検査結果を得ることがで
きる。次いで、得られた全てのチップ51についての検
査結果を、たとえばコンピュータなどを用いて合成する
ことによって、ウェハマップを形成することができる
(ステップST4)。
【0086】本実施の形態1においては、コンタクト回
数分のウェハカセットを用いることによって被検査ウェ
ハ4に形成された全てのチップ51をカバーする場合に
ついて例示したが、ウェハカセットは1個のみ用意し、
被検査ウェハ4のウェハカセット内での配置位置をコン
タクト回数分移動させることによって被検査ウェハ4に
形成された全てのチップ51をカバーしてもよい。この
場合は、被検査ウェハ4のウェハカセット内での配置位
置を決定するアライメント装置の動作をソフトウェアに
より制御することによって、被検査ウェハ4を所定の位
置へ配置することができる。
【0087】上記のような本実施の形態1の半導体検査
装置は、図1においてステップSS2、SF2で示した
MISのしきい値電圧測定およびチップ診断を行うため
のTEGの評価に用いてもよい。この時、被検査ウェハ
4の主面内において全てのチップ51について検査する
必要がなく、選択した特定のチップ51についての検査
を行うことによって、被検査ウェハ4の主面内における
不良分布を把握し、ステップSS1、SF1(図1参
照)で示した前処理工程の評価を行うような場合には、
1回の半導体検査装置と被検査ウェハ4とのコンタクト
で測定を行うことができる。
【0088】ところで、システムLSIでは、顧客の要
求に合わせたカスタム製品を少量多品種で早く供給する
ことが求められ、さらに製品サイクルが短くなってきた
ことから開発TAT(Turn Around Time)の短縮が強く
求められている。このような場合には、隣接するチップ
間のスクライブ領域にTEGを配置せずに、所定のチッ
プを工程診断TEGチップとする場合がある。このよう
な場合には、工程診断TEGチップと製品チップとは規
則的に配列されることになる。たとえば図9において、
ハッチングを付して示したチップ51が製品チップであ
り、他のチップが工程診断TEGであるとすると、製品
チップのみに半導体検査装置がコンタクトするようにプ
ローブ17(図4〜図6参照)および梁18(図4〜図
6参照)を形成することになるので、プローブ17およ
び梁18を形成できる領域が広がり、プローブ17およ
び梁18を余裕を持って形成することが可能となる。ま
た、製品チップのみに半導体検査装置がコンタクトする
ようになるので、半導体検査装置と被検査ウェハ4との
コンタクト回数を減少させることができる。たとえば、
図9を用いて例示した製品チップの配列の場合には、半
導体検査装置と被検査ウェハ4とのコンタクト回数は1
回とすることができる。
【0089】(実施の形態2)次に、図18〜図20を
用いて本実施の形態2の半導体検査装置について説明す
る。なお、前記実施の形態1において、図8〜図17を
用いて説明したウェハレベル検査については、本実施の
形態2においても同様であるので、その説明は省略す
る。
【0090】本実施の形態2の半導体検査装置は、真空
加圧方式でウェハレベル検査を行う半導体検査装置であ
る。図18に示すように、本実施の形態2の半導体検査
装置においては、被検査ウェハ4はウェハトレイ(第1
保持機構)6A上に載置され、ウェハトレイ6Aとプロ
ーブ付き薄膜シート(第1基板)1Aとの間に挟まれ
る。プローブ付き薄膜シート1Aは、たとえばセラミッ
クから形成された薄膜固定リング2Aによって、ウェハ
トレイ6Aと配線基板7Aとの間で固定される。プロー
ブ付き薄膜シート1Aと配線基板(第1配線基板)7A
との間には、プローブ付き薄膜シート1Aと配線基板7
Aとを電気的に接続する異方導電性ゴムシート61が挟
まれる。被検査ウェハ4は、マイクロカプラ62Aおよ
び吸着溝63Aからの真空引きによりウェハトレイ6A
に吸着される。また、マイクロカプラ62Bおよび吸着
穴63Bからの真空引きによりウェハトレイ6Aに配線
基板7Aを吸着することで、ウェハトレイ6Aと配線基
板7Aとによって被検査ウェハ4、薄膜固定リング2
A、プローブ付き薄膜シート1Aおよび異方導電性ゴム
シート61をパッキングする。この真空加圧方式では、
ウェハトレイ6Aと配線基板7Aとの間に真空密閉パッ
キン64が介在される。
【0091】図19に示すように、プローブ付き薄膜シ
ート1Aは、たとえばポリイミド薄膜およびCu薄膜が
2層になった基材71と、その基材に設けられた多数の
開口部にNiなどの金属材料を埋め込むことで形成され
た多数バンプ電極(接触機構)72とから形成されてい
る。その多数のバンプ電極72は、被検査ウェハ4に形
成された複数のチップ51(図9〜図12参照)の主面
上に設けられた検査用パッド58(図13〜図16参
照)に対応した位置に配置されている。
【0092】異方導電性ゴムシート61は、シリコンか
らなるゴムシート61Aと、シリコンからなるゴムシー
ト61A内の特定の箇所に配置された導電性粒子(第1
配線)61Bとからなり、導電性粒子は、その箇所にお
いて導通方向(ゴムシート61Aの厚さ方向)に鎖状に
つなげられている。配線基板7Aとバンプ電極72との
間に、弾力性を持ったゴムシート61Aを介在させるこ
とによって、被検査ウェハ4の反りなどの影響を受ける
ことなくバンプ電極72と検査用パッド58とのコンタ
クトを実現することができる。
【0093】配線基板7Aは、ガラスまたはポリイミド
からなる基板75上に配線76が形成されたものであ
り、被検査ウェハ4に形成された複数のチップに対応し
た多数の配線が引き回されている。また、配線基板7A
は、たとえば図示しないバーンイン装置に接続されてい
る。異なる層に形成された配線76は、層間絶縁膜77
によって分離されている。なお、本実施の形態2におい
ては、複数層の配線76が形成されている場合について
例示するが、配線76を1層で形成してもよい。バンプ
電極72は、ゴムシート61A内に配置された導電性粒
子61Bを介して配線76と電気的に接続されることに
より、バーンイン装置との電気的接続を実現している。
【0094】上記のような本実施の形態2の真空加圧方
式の半導体検査装置を用いてウェハレベル検査を行う場
合には、まず被検査ウェハ4をウェハトレイ6A上の所
定の位置に吸着させる。続いて、ウェハトレイ6Aと配
線基板7Aとの間に薄膜固定リング2Aによって固定さ
れたプローブ付き薄膜シート1Aおよび異方導電性ゴム
シート61を挟んだ状態でウェハトレイ6Aを配線基板
7Aに吸着させることによって、被検査ウェハ4、プロ
ーブ付き薄膜シート1Aおよび異方導電性ゴムシート6
1をパッキングする。この状態で、プローブ付き薄膜シ
ート1Aを大気圧により加圧して、各バンプ電極72を
被検査ウェハ4の各チップ51の各検査用パッド58に
所定の圧力で均一に接触させ、テスト制御信号の供給に
対するテスト結果信号を取得することで、将来不良に到
る可能性のあるチップをスクリーニングすることができ
る。
【0095】本実施の形態2の半導体検査装置において
は、プローブ付き薄膜シート1Aを大気圧(1kgf/
cm2)により加圧することから、バンプ電極72とプ
ローブと検査用パッド58とが電気的接続をするのに必
要なバンプ電極72への荷重が1個当たり10gfとす
ると、1cm2当たり100個を超える場合、すなわち
1cm2当たり100個以上の検査用パッド58を有す
る被検査ウェハ4については測定ができなくなる不具合
が発生してしまうことになる。そこで、本実施の形態2
においても、前記実施の形態1において、図8を用いて
前述したように、各チップ51にウェハレベルバーンイ
ン用BIST回路53を内蔵させることによって、検査
に必要な検査用パッド58の数を低減する。そして、た
とえば前記実施の形態1において図12に示したよう
に、被検査ウェハ4内において、本実施の形態2の半導
体検査装置の1回当たりのコンタクトによって検査され
るチップ51を選択し、複数回のコンタクトによって全
てのチップ51に対して検査を行う。それにより、バン
プ電極72と検査用パッド58とが電気的接続をするの
に必要なバンプ電極72への荷重が足りなくなってしま
う不具合を防ぐことができる。その結果、被検査ウェハ
4の主面内において検査用パッド58の数が増加して
も、ウェハレベルでのバーンイン検査を行うことが可能
となる。
【0096】また、配線基板7A(図19参照)に含ま
れる配線76(図19参照)が1層で形成されている場
合には、検査用パッド58が狭ピッチになるに従って配
線76の引き回しが困難になる不具合が懸念される。し
かしながら、図12に示したように、本実施の形態2の
半導体検査装置の1回当たりのコンタクトによって検査
されるチップ51は、所定の間隔を隔てて選択されるこ
とになるので、基板75(図19参照)上においては、
選択されなかったチップ51に対応する領域の分だけ配
線76を引き回すことのできる領域が広がることにな
る。それにより、検査用パッド58が狭ピッチになった
場合でも配線76の引き回しが困難になる不具合を防ぐ
ことが可能となる。
【0097】ここで、図20は、プローブ付き薄膜シー
ト1Aについて本発明者らが検討した内容を示す要部平
面図である。本発明者らが検討したところによれば、バ
ンプ電極72の径R1が約50μmである場合に、それ
に対応する配線76(図19参照)を引き回すためには
隣接するバンプ電極72間の距離X1、Y1は約100μ
m以上必要なことがわかった。この時、隣接する検査用
パッド58間の距離が約100μmに満たない場合や、
隣接するチップ51間のスクライブ領域(図16中にて
Xで示した領域)の幅が小さくなり、隣接するチップ5
1間での検査用パッド58間の距離が約100μmに満
たない場合には、配線76の引き回しが困難になってし
まうことから、基材71の所定の位置にバンプ電極72
を配置することが困難になってしまう不具合が懸念され
る。そこで、本実施の形態2では、まず前記実施の形態
1において図8を用いて説明したDFT設計によって、
検査に必要な検査用パッド58の数を低減し、かつそれ
ら検査用パッド58をお互いに隣接しないように配置す
る。次いで、図12に示したように、本実施の形態2の
半導体検査装置の1回当たりのコンタクトによって検査
されるチップ51をお互いに隣接しないように選択す
る。これにより、基板75上においては、配線76を引
き回すことのできる領域が広がることになるので、基材
71の所定の位置にバンプ電極72を配置することが困
難になる不具合を防ぐことが可能となる。
【0098】上記のような本実施の形態2においても、
前記実施の形態1と同じ効果を得ることが可能となる。
【0099】(実施の形態3)次に、図21〜図24を
用いて本実施の形態3の半導体検査装置について説明す
る。なお、前記実施の形態1において、図8〜図17を
用いて説明したウェハレベル検査については、本実施の
形態3においても同様であるので、その説明は省略す
る。
【0100】図21〜図24に示すように、本実施の形
態3では、たとえばセラミックなどからなる基板にカン
チレバー状のプローブ針(接触機構)81が形成された
半導体検査装置によって、被検査ウェハ4(図2参照)
に形成されたチップ51上の検査用パッド58とのコン
タクトを行うものである。図示は省略するが、その構成
については、たとえば前記実施の形態1にて図2に示し
た構成において、シリコンコンタクタブロック1および
ガイド枠2を上記カンチレバー状のプローブ針81が形
成された基板に置き換えたものとすることができる。な
お、図22は、図21中のB−B線に沿った断面図であ
り、図24は、図23中のC−C線またはD−D線に沿
った断面図である。また、図示は省略するが、各プロー
ブ針81は、前記実施の形態1にて示した配線基板7
(図2参照)または前記実施の形態2にて示した配線基
板7Aと同様の配線基板と電気的に接続されている。
【0101】本実施の形態3では、チップ51の外周の
対向する2辺に沿ってパッド(検査用パッド58)が配
列されている場合(図21および図22参照)には、た
とえば前記実施の形態1において図11に示したよう
に、1回当たりのコンタクトによって検査するチップ5
1を被検査ウェハ4の主面内にて2列おきに選択する。
ここで、1枚の被検査ウェハ4に形成されるチップ51
の数が増加するに従って、本実施の形態3の半導体検査
装置へプローブ針81を形成できる領域が狭くなってし
まうことから、本実施の形態3の半導体検査装置へのプ
ローブ針81の形成(以後、針立てという)が困難にな
る不具合が予想される。しかしながら、上記したよう
に、図11における左右方向で1回当たりのコンタクト
によって検査するチップ51がお互いに隣接しないよう
に選択することによって、本実施の形態3の半導体検査
装置へのプローブ針81を針立てできる領域を増加する
ことが可能となる。それにより、本実施の形態3の半導
体検査装置へのプローブ針81の針立てを容易にするこ
とが可能となる。
【0102】また、チップ51の外周の4辺に沿ってパ
ッド(検査用パッド58)が配列されている場合(図2
3および図24参照)には、たとえば前記実施の形態1
において図10に示したように、1回当たりのコンタク
トによって検査するチップ51をいわゆる市松模様とな
るように選択する。チップ51の外周の4辺に沿ってパ
ッドが配列されている場合においても、図21および図
22を用いて説明した場合と同様に、1枚の被検査ウェ
ハ4に形成されるチップ51の数が増加するに従って、
本実施の形態3の半導体検査装置へプローブ針81を針
立てできる領域が狭くなってしまうことから、本実施の
形態3の半導体検査装置へのプローブ針81の針立てが
困難になる不具合が予想される。しかしながら、上記し
たように、1回当たりのコンタクトによって検査するチ
ップ51がお互いに隣接しないように選択することによ
って、チップ51の外周の4辺に沿ってパッドが配列さ
れている場合でも本実施の形態3の半導体検査装置への
プローブ針81を針立てできる領域を増加することが可
能となる。それにより、チップ51の外周の4辺に沿っ
てパッドが配列されている場合でも本実施の形態3の半
導体検査装置へのプローブ針81の針立てを容易にする
ことが可能となる。
【0103】上記のような本実施の形態3においても、
前記実施の形態1、2と同様の効果を得ることが可能と
なる。
【0104】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0105】たとえば、前記実施の形態1においては、
分割された複数のシリコンコンタクタブロックを用いる
場合について例示したが、被検査ウェハと同程度以上の
大きさのシリコンウェハに検査用パッドに対応した数の
プローブを形成してシリコンコンタクタとし、このよう
なシリコンコンタクタ1枚で被検査ウェハ全面を対応さ
せてもよい。
【0106】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるSRA
Mおよびフラッシュメモリを混載するMCPの製造工程
中において適用した場合について説明したが、それに限
定されるものではなく、たとえばDRAM(Dynamic Ra
ndom Access Memory)を搭載するメモリLSIおよびロ
ジックLSIなどの製造工程中においてにも適用でき
る。
【0107】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。 (1)被検査ウェハ(半導体ウェハ)内において、半導
体検査装置の1回当たりのコンタクトによって検査され
るチップ(チップ領域)を選択し、複数回のコンタクト
によって全てのチップに対して検査を行うので、被検査
ウェハに形成されたチップが増え、それに伴ってチップ
に形成された検査用パッド(端子)の数がプローブの数
を超えてしまった場合でも、ウェハレベルでの検査を行
うことができる。 (2)各チップ(チップ領域)にウェハレベル検査用B
IST回路を内蔵させることによって、検査に必要な検
査用パッド(端子)の数を低減する。また、被検査ウェ
ハ(半導体ウェハ)内において、半導体検査装置の1回
当たりのコンタクトによって検査されるチップを選択
し、複数回のコンタクトによって全てのチップに対して
検査を行う。それにより、プローブと検査用パッドとが
電気的接続をするのに必要なプローブへのピン荷重が足
りなくなってしまう不具合を防ぐことができるので、被
検査ウェハの主面内において検査用パッドの数が増加し
ても、ウェハレベルでの検査を行うことができる。 (3)半導体検査装置の1回当たりのコンタクトによっ
て検査されるチップ(チップ領域)を1個おきまたは2
個おきに選択し、その選択されるチップの配置に合わせ
てプローブおよびプローブを支持する梁を形成するの
で、各検査用パッド(端子)に対応するプローブおよび
そのプローブを支持する梁を形成できる領域を広げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造方法を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である半導体検査装置の
要部斜視図である。
【図3】図2に示した半導体検査装置の要部斜視図であ
る。
【図4】図2に示した半導体検査装置が有するシリコン
コンタクタの要部平面図である。
【図5】図2に示した半導体検査装置が有するシリコン
コンタクタの要部断面図である。
【図6】図2に示した半導体検査装置が有するシリコン
コンタクタの要部断面図である。
【図7】図2に示した半導体検査装置の要部断面図であ
る。
【図8】本発明の一実施の形態である半導体検査装置に
よって検査される被検査ウェハ中の各チップを示す概略
ブロック図である。
【図9】本発明の一実施の形態である半導体検査装置の
1回のコンタクトによって検査されるチップの被検査ウ
ェハ中での配列を示す平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
の1回のコンタクトによって検査されるチップの被検査
ウェハ中での配列を示す平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
の1回のコンタクトによって検査されるチップの被検査
ウェハ中での配列を示す平面図である。
【図12】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
の1回のコンタクトによって検査されるチップの被検査
ウェハ中での配列を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
によって検査されるチップの主面上におけるパッドの配
列を示す要部平面図である。
【図14】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
によって検査されるチップの主面上におけるパッドの配
列を示す要部平面図である。
【図15】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
によって検査されるチップの主面上におけるパッドの配
列を示す要部平面図である。
【図16】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
によって検査されるチップ間隔を説明する要部平面図で
ある。
【図17】本発明の一実施の形態である半導体検査装置
を用いた検査工程の作業の流れを示す説明図である。
【図18】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置の要部斜視図である。
【図19】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置の要部断面図である。
【図20】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置の要部平面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置を用いた検査工程を説明する要部平面図である。
【図22】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置を用いた検査工程を説明する要部断面図である。
【図23】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置を用いた検査工程を説明する要部平面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態である半導体検査装
置を用いた検査工程を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 シリコンコンタクタブロック(第1基板) 1A プローブ付き薄膜シート(第1基板) 2 ガイド枠 3 エラストマ 4 被検査ウェハ 5 上蓋(第1保持機構) 6 下蓋(第1保持機構) 6A ウェハトレイ(第1保持機構) 7 配線基板(第1配線基板) 7A 配線基板(第1配線基板) 11 シリコンコンタクタ(接触機構) 12 セラミック基板 13 ACF 14 コネクタ 15 カバー 17 プローブ 18 梁 21、21A 配線パターン(第1配線) 22 スルーホール 23、23A 配線パターン(第1配線) 24 パッド 25 絶縁膜 31 チップ抵抗 32 チップコンデンサ 33 通し穴 34 螺子穴 35 吊り螺子 36 固定螺子 37 真空保持穴 38 真空保持溝 39 マイクロカプラ 40 面ヒータ 41 温度センサ 42 接点 43 コネクタ 51 チップ 52 メモリ回路 53 ウェハレベルバーンイン用BIST回路 54 レジスタ回路 55 コントロール回路 56 カウンタ回路 57 デコーダ回路 58 検査用パッド(第1端子) 59 判定回路 61 異方導電性ゴムシート 61A ゴムシート 61B 導電性粒子(第1配線) 62A マイクロカプラ 62B マイクロカプラ 63A 吸着溝 63B 吸着穴 64 真空密閉パッキン 71 基材 72 バンプ電極(接触機構) 75 基板 76 配線 77 層間絶縁膜 81 プローブ針(接触機構) SCBR 領域 SP7、SP8 ステップ SS1〜SS7 ステップ SF1〜SF7 ステップ ST1〜ST4 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 27/04 T 27/04 (72)発明者 難波 入三 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 本山 康博 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 河野 竜治 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 2G003 AA08 AA10 AC01 AG03 AG04 AG07 AG08 AH00 2G011 AA16 AA21 AB06 AB08 AE03 AF07 2G132 AA08 AB03 AE03 AF02 AJ01 AL00 AL21 4M106 AA01 BA01 BA14 CA27 DD03 DD13 5F038 AV06 BE07 DF05 DT08 DT10 DT15 EZ20

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)複数のチップ領域に区画され、前
    記複数のチップ領域の各々には半導体集積回路が形成さ
    れ、主面上において前記半導体集積回路と電気的に接続
    する複数の端子が形成された半導体ウェハを用意する工
    程、(b)前記複数の端子に接触させるための複数の接
    触機構および前記複数の接触機構と電気的に接続する第
    1配線を有し、前記複数の接触機構の各先端が前記半導
    体ウェハの主面に向けて突出するように前記複数の接触
    機構を保持する第1基板を用意する工程、(c)前記複
    数の接触機構を前記複数の端子に接触させて前記半導体
    集積回路の電気的検査を行う工程、を含み、前記半導体
    ウェハの前記主面は複数の第1領域に分割され、前記複
    数のチップ領域の各々は前記複数の第1領域のいずれか
    に配置され、前記(c)工程は前記複数の第1領域の各
    々に対して行うことを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記(c)工程は、(c1)前記複数
    の接触機構と前記複数の端子とを接触させた状態で前記
    第1基板および前記半導体ウェハを第1保持機構によっ
    て保持する工程、(c2)検査用回路を有する第1配線
    基板と前記第1保持機構とを接続することにより、前記
    第1配線と前記第1配線基板とを電気的に接続する工
    程、を含み、前記電気的検査はバーンイン検査であるこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記複数の第1領域の数と同数の前記
    第1保持機構を用意し、前記第1保持機構の各々は前記
    複数の第1領域の各々と1対1で対応して前記複数の接
    触機構と前記複数の端子との接触位置を合わせることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記(c1)工程は、前記複数の第1
    領域のうちの所望の前記領域において前記複数の接触機
    構と前記複数の端子とが接触するように前記半導体ウェ
    ハの前記第1保持機構内での保持位置を合わせる工程を
    含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記電気的検査はプローブ検査である
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記複数のチップ領域の各々は、前記
    半導体ウェハの前記主面上に形成されたBIST回路を
    有し、前記BIST回路は前記複数の端子のうちの第1
    端子と電気的に接続し、前記接触機構と前記第1端子と
    が接触することで前記電気的検査を行うことを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1端子の数は前記複数のチップ
    領域の各々において6個〜20個であることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記第1端子は、前記複数のチップ領
    域の各々の主面内において1列または前記主面を取り囲
    む4辺のうち対向する2辺に沿って2列で配列すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記複数の第1領域の各々は、前記半
    導体ウェハの前記主面内において前記チップ領域を所定
    の間隔毎に選択することで形成することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の半導体集積回路装置の
    製造方法において、前記複数の第1領域の数は2〜4で
    あることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 複数のチップ領域に区画された半導体
    ウェハの主面上に配置され、前記複数のチップ領域の各
    々に形成された半導体集積回路と電気的に接続する複数
    の端子に接触させるための複数の接触機構と、前記複数
    の接触機構と電気的に接続する第1配線と、前記複数の
    接触機構の各先端が前記半導体ウェハの主面に向けて突
    出するように前記複数の接触機構を保持する第1基板と
    を有し、前記複数の接触機構を前記複数の端子に接触さ
    せて前記半導体集積回路の電気的検査を行い、前記電気
    的検査は、前記半導体ウェハの前記主面を複数の第1領
    域に分割して、前記複数のチップ領域の各々を前記複数
    の第1領域のいずれかに配置した後に、前記複数の第1
    領域の各々に対して行うことを特徴とする半導体検査装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記電気的検査は、前記複数の接触機構と前記複
    数の端子とを接触させた状態で前記第1基板および前記
    半導体ウェハを第1保持機構によって保持し、検査用回
    路を有する第1配線基板と前記第1保持機構とを接続す
    ることにより、前記第1配線と前記第1配線基板とを電
    気的に接続して行うバーンイン検査であることを特徴と
    する半導体検査装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数の第1領域の数と同数の前記第1保持機
    構が用意され、前記第1保持機構の各々は前記複数の第
    1領域の各々と1対1で対応して前記複数の接触機構と
    前記複数の端子との接触位置を合わせることを特徴とす
    る半導体検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の半導体検査装置にお
    いて、前記半導体ウェハの前記第1保持機構内での保持
    位置を合わせることによって、前記複数の第1領域のう
    ちの所望の前記領域において前記複数の接触機構と前記
    複数の端子とが接触するようにすることを特徴とする半
    導体検査装置。
  15. 【請求項15】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記電気的検査はプローブ検査であることを特徴
    とする半導体検査装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数のチップ領域の各々は、前記半導体ウェ
    ハの前記主面上に形成されたBIST回路を有し、前記
    BIST回路は前記複数の端子のうちの第1端子と電気
    的に接続し、前記接触機構と前記第1端子とを接触させ
    ることで前記電気的検査を行うことを特徴とする半導体
    検査装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体検査装置にお
    いて、前記第1端子の数は前記複数のチップ領域の各々
    において6個〜20個であることを特徴とする半導体検
    査装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の半導体検査装置にお
    いて、前記第1端子は、前記複数のチップ領域の各々の
    主面内において1列または前記主面を取り囲む4辺のう
    ち対向する2辺に沿って2列で配列されていることを特
    徴とする半導体検査装置。
  19. 【請求項19】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数の第1領域の各々は、前記半導体ウェハ
    の前記主面内において前記チップ領域を所定の間隔毎に
    選択することで形成されていることを特徴とする半導体
    検査装置。
  20. 【請求項20】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数の第1領域の数は2〜4であることを特
    徴とする半導体検査装置。
  21. 【請求項21】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記接触機構および前記第1基板は、シリコンを
    主成分とする基板を加工することでそれぞれを別々に作
    成してから接合する場合も含めて一体に形成されている
    ことを特徴とする半導体検査装置。
  22. 【請求項22】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数の接触機構はバンプ電極から形成されて
    いることを特徴とする半導体検査装置。
  23. 【請求項23】 請求項11記載の半導体検査装置にお
    いて、前記複数の接触機構は導電性の針から形成されて
    いることを特徴とする半導体検査装置。
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