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JP2003287858A - 自動現像装置 - Google Patents

自動現像装置

Info

Publication number
JP2003287858A
JP2003287858A JP2002091742A JP2002091742A JP2003287858A JP 2003287858 A JP2003287858 A JP 2003287858A JP 2002091742 A JP2002091742 A JP 2002091742A JP 2002091742 A JP2002091742 A JP 2002091742A JP 2003287858 A JP2003287858 A JP 2003287858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
processing
roller
roller pair
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002091742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003287858A5 (ja
Inventor
Keiichi Fujimoto
圭一 藤本
Hiroyuki Ueda
博之 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2002091742A priority Critical patent/JP2003287858A/ja
Publication of JP2003287858A publication Critical patent/JP2003287858A/ja
Publication of JP2003287858A5 publication Critical patent/JP2003287858A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ対による処理液中でのニップムラに起
因する処理ムラ等の発生を防止して搬送性の向上を図
る。 【解決手段】 現像槽54の処理ラック64には、挿入
ローラ対234のローラ258を串型ローラとして、ガ
イド部材226から延設したリブガイド266の先端
が、コロ260の間に入り込んでおり、これにより、挿
入ローラ対から送り出される感光材料が円滑にかつ確実
に挿通口230へ案内されるようにしている。また、ニ
ップ力が最も処理ムラに影響を与えるローラ対210
に、中実金属製のローラ272、274を用いている。
これにより、装置の大型化や処理ラックの重量増加をま
ねくことなく、処理ムラの発生を防止するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像露光された感
光材料を搬送しながら、処理槽内に貯留している処理液
によって処理する自動現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多量の印刷物を印刷する刷版は、例えば
印刷版を、印刷画像に応じて露光して作成する。また、
印刷版を画像露光するのに先立って、文字などの間違い
がないかの検版が行われる。また、カラー印刷を行うと
きには、色の間違いがないかなどを含めた検版を行う必
要がある。
【0003】このような検版には、検版用の感光材料を
印刷用の画像に応じて露光して形成したプルーフ(カラ
ープルーフ)が用いられる。
【0004】近年、DTPの普及により印刷用の画像デ
ータに基づいて印刷版を露光して刷版を作成することが
あり、カラープルーフを作成するときには、検版用の感
光材料を画像データに応じて露光するセッターなどの画
像露光装置を出力装置として、この出力装置に、感光材
料の現像処理を行う自動現像装置(以下「プロセッサ」
とする)を連結したカラープルーフ作成装置が用いられ
る。
【0005】カラープルーフの作成に用いられるプロセ
ッサには、処理槽内に貯留した処理液によって感光材料
を浸漬して処理するものがある。このとき、プロセッサ
では、複数のローラとガイドによって略U字状の搬送路
が形成された処理ラックを処理槽内に配置し、この処理
ラックによって感光材料を案内搬送する。
【0006】一方、出力装置は、感光材料の感光層側の
面(感光面)を下方へ向けて排出するようになってお
り、プロセッサでは、この感光材料をそのまま搬送して
処理するようにしたものがある。すなわち、プロセッサ
では、通常、感光面を上方へ向けた状態で搬送しながら
処理液処理するが、感光面が下方へ向けられた状態で出
力装置から排出される感光材料を反転させるために、出
力装置とプロセッサの間にスイッチバック部等を設ける
必要があり、また、感光材料を反転させるための時間も
必要となるが、感光面を下方へ向けた状態で搬送するこ
とにより、スイッチバック部の省略や反転時間分の処理
時間の短縮が可能となる。
【0007】また、感光材料の処理を行う現像液等の処
理液は、空気中の炭酸ガスと接触することにより劣化し
て、処理性能が低下する。このために、プロセッサで
は、処理槽内に貯留している処理液の液面を覆うと共
に、感光材料の通過用としてスリット状の開口部を形成
することにより、処理槽内の処理液が、空気中の炭酸ガ
スと接触するのを抑え、処理液が空気中の炭酸ガスと接
触することによる処理性能の低下を抑えるようにしてい
る。
【0008】ところで、感光材料の処理ムラは、現像液
等の処理液が空気中の炭酸ガスに接触することによる処
理性能の低下に加えて、処理液中で感光材料を挟持搬送
するローラのニップ力の偏りや、気液境界面近傍に設け
ているガイドのリブなどの突起物が影響することがあ
る。特に、処理液中でのローラのニップ力の偏りは、感
光材料の処理性に大きく影響する。
【0009】このローラのニップ力の偏りは、ローラの
剛性不足が原因であることが多く、ローラの剛性向上を
図るために、ローラ径を大きくしたり、ローラを中空と
せずに中実とする方法が挙げられるが、全てのローラに
対して大径化や中実化を施すと、ローラのニップ力の偏
りによる現像性(処理ムラ)の低下を抑えることができ
ても、装置が大型化したり処理ラックを強固にする必要
がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、感光材料の搬送性及び現像性
の向上を図り、感光材料に処理ムラが現れるのを防止し
た自動現像装置を提案することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像露光された感光材料を、処理槽内で略
U字状に形成している搬送路に沿って搬送しながら、処
理槽内に貯留している処理液に浸漬して処理する自動現
像装置であって、前記処理槽内に貯留している処理液の
液面を覆うと共にスリット状に形成された前記感光材料
の挿通口が設けられているガイド部材と、前記処理槽内
に貯留している処理液中で前記感光材料の搬送方向最上
流に配置されて中実金属製ローラを対で用いて形成され
た第1のローラ対と、前記第1のローラ対の下流側に配
置されて押し出しフェノールローラを対で用いて形成さ
れた第2のローラ対と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、処理液中で最も上流側
に配置する第1のローラ対に、振れ精度及び剛性の高い
中実金属製ローラを対で配置し、次の第2のローラ対と
して、中空パイプを用いたローラの中で、比較的振れ精
度や剛性を高くできる押し出しフェノールローラを対で
配置している。
【0013】例えば、現像処理においては、現像初期段
階でローラ対のニップムラが感光材料の仕上がりに影響
する。ここから、最初に感光材料を挟持する第1のロー
ラ対が均一なニップ力で感光材料を挟持することによ
り、感光材料に処理ムラが生じるのを抑えることができ
る。
【0014】このときに、第1のローラ対のみに重量の
嵩む中実金属製ローラを用いることにより、処理ラック
の大型化やローラを支持するラック側板の補強等を施す
必要がなくなるので、装置が大型化してしまうことがな
い。
【0015】また、請求項2に係る発明は、前記挿通口
を形成する前記ガイド部材のガイド面が平滑面となって
いることを特徴とする。
【0016】この発明によれが、挿通口を形成するガイ
ド部材のガイド面にリブ等を設けずに平滑化する。すな
わち、フラットなガイド面を対向させて挿通口を形成す
る。
【0017】これにより、挿通口の開口面積を狭めるこ
とができるので、液面をガイド部材によって覆った現像
液等の処理液が空気中の炭酸ガス等と接触して劣化する
のを抑えることができ、処理液の劣化による処理ムラの
発生等を防止することができる。
【0018】このような本発明では、挿通口に隣接し
て、挿通口へ向けて感光材料を送り出すローラ対を設け
ているときに、感光材料の感光層側の面と反対側の裏面
に対向するローラを、コロを所定間隔で配置した串型ロ
ーラとし、このローラのコロの間のそれぞれへ先端が入
り込むようにガイド部材から延設したリブガイドを設け
て、ローラ対によって送り出す感光材料をリブガイドに
よって挿通口へ案内するようにすることが好ましく、こ
れにより、挿通口の開口幅を狭くしても、感光材料を確
実に挿通口へ向けて案内することが可能となる。
【0019】このとき、ガイド部材では、リブガイドの
間で感光材料の搬送路側の面を面取りすることが好まし
く、これにより、リブガイドの間に感光材料の端部が入
り込んでしまうのを確実に防止して、感光材料を狭い開
口幅の挿通口を通過させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には本実施の形態に適
用したカラープルーフ作成装置10を示している。この
カラープルーフ作成装置10は、感光材料に画像露光を
施して出力する出力装置であるセッター12に自動現像
装置であるプロセッサ14が連結されている。また、プ
ロセッサ14の排出側(セッター12と反対側)には、
ストッカー16が設けられている。
【0021】セッター12には、内部を遮光する機枠1
8内にマガジン20が装填される。このマガジン20に
は、長尺の感光材料22がロール状に巻き取られて収容
されている。また、セッター12には、感光材料22に
画像を形成する記録部24が設けられている。この記録
部24は、回転ドラム26及び記録ヘッド部28を備え
ている。
【0022】セッター12では、マガジン20から感光
材料22を引き出すと、図示しないカッタによって画像
データに応じた長さに切断して記録部24へ送り出す。
これにより、感光材料22がシート状となって記録部2
4に送り込まれる。
【0023】記録部24では、この感光材料22を、乳
剤が塗布されている感光層側の面(以下「感光面」とい
う)を外側へ向けた状態で回転ドラム26の周面の所定
位置に巻き付ける。また、記録部24では、回転ドラム
26に設けている図示しない吸着手段が負圧によって、
回転ドラム26の周面に感光材料22を吸着保持する。
【0024】記録部24では、回転ドラム26の所定位
置に感光材料22を巻き付けて吸着保持すると、回転ド
ラム26を所定の速度で高速回転させながら、回転ドラ
ム26の回転に同期させて、画像データに応じて変調し
た光ビームを記録ヘッド部28から感光材料22へ照射
することにより感光材料22を走査露光し、感光材料2
2に画像データに応じた画像露光を施す。なお、セッタ
ー12では、R、G、Bの各色に分解した画像データに
基づいて感光材料22を走査露光することにより、感光
材料22にカラー画像を形成するようにしている。
【0025】セッター12は、感光材料22への画像露
光が終了すると、この感光材料20を回転ドラム26か
ら取り外し、感光層側の面を下方へ向けた状態で、機枠
18のプロセッサ14側に形成している排出口30から
プロセッサ14へ送り出す。
【0026】セッター12では、所定範囲であれば幅寸
法の異なる感光材料22への画像露光が可能となってお
り、感光材料22の幅方向の中心位置が、回転ドラム2
6の軸線方向に沿った一定位置となるように感光材料2
2を回転ドラム26へ位置決めして画像露光を行う。こ
れにより、プロセッサ14には、所謂センター通しで感
光材料22が挿入されるようになっている。
【0027】なお、本実施の形態では、一例として幅寸
法が、506mm、660mm、820mmの感光材料
22への画像露光を施すことにより、A1(660mm
×940mm)、A2(506mm×660mm)、A
3(506mm×350mm)及びB1(820mm×
1100mm)、B2(820mm×660mm)の各
サイズでの画像形成が可能となっている。すなわち、セ
ッター12は、幅寸法が最大で820mmの感光材料2
2に画像露光を施して出力する。
【0028】プロセッサ14には、感光面が下方へ向け
られた状態で感光材料22が挿入され、プロセッサ14
は、この状態で感光材料を搬送しながら処理する。すな
わち、プロセッサ14では、感光面が下方へ向けられた
状態でセッター12から送り込まれる感光材料22をそ
のままで搬送して処理することにより、感光面を上方へ
向けるように感光材料22を反転させるスイッチバック
部等を設けるスペースを省くと共に、感光材料22の反
転処理を行うための時間を短縮して、カラープルーフの
迅速な作成が可能となるようにしている。
【0029】図2に示すように、プロセッサ14には、
機枠32内に処理液処理部34及び乾燥部36が設けら
れている。また、機枠32内には、処理液処理部34の
セッター12側に導入部38が形成されている。
【0030】プロセッサ14には、セッター12の排出
口30(図1参照)に対向して、機枠32にスリット状
の挿入口40が形成され、処理液処理部34と導入部3
8の間にスリット状の挿通口42が形成されている。ま
た、導入部38には、挿入口40と挿通口42の間に、
搬送ローラ対44、46が設けられている。
【0031】セッター12は、プロセッサ14へ感光材
料22の搬出信号を出力するようになっており、プロセ
ッサ14は、セッター12からの搬出信号によって図示
しない駆動手段を作動させて、搬送ローラ対44、46
を所定速度で回転駆動する。
【0032】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22は、搬送ローラ対44に挟持され、セッター
12から引出されながら導入部38内に引き入れられ、
挿通口42へ向けて送り出され、さらに、搬送ローラ対
46に挟持搬送されて、挿通口42から処理液処理部3
4へ送り込まれる。また、搬送ローラ対44の下流近傍
には、図示しない感材検出センサが設けられ、この感材
検出センサによって搬送ローラ対44での感光材料22
の挟持の有無及び感材幅を検出できるようになってい
る。
【0033】なお、導入部38には、挿入口40にガイ
ド48が配置され、搬送ローラ対44、46の間にガイ
ド50が配置されて、感光材料22が挿入口40及び挿
通口42の狭い開口を的確に通過して、確実に案内搬送
されるようにしている。
【0034】処理液処理部34には、処理タンク52が
設けられている。処理タンク52には、感光材料22の
搬送方向に沿って順に、現像液を貯留する現像槽54、
漂白定着液を貯留する漂白定着槽56、及びリンス液も
しくは水洗水を貯留するリンス槽58、60、62が、
処理槽として形成されている。
【0035】現像槽54には、処理ラック64が配設さ
れ、漂白定着槽56には、処理ラック66が配設されて
いる。また、リンス槽58〜62のそれぞれには、処理
ラック68A、68B、68Cが配設されている。
【0036】これにより、導入部38から処理液処理部
34へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54内、漂
白定着槽56内およびリンス槽58〜62内のそれぞれ
を略U字状に案内搬送され、現像液、漂白定着液及びリ
ンス液に順に浸漬され、現像処理、漂白定着処理及びリ
ンス処理が施される。
【0037】リンス処理が終了して最下流のリンス槽6
2から送り出される感光材料22は、処理液処理部34
と乾燥部36との間に形成されているスリット状の挿通
口70から乾燥部36へ送り込まれる。
【0038】乾燥部36には、挿通口70側にローラ7
2が設けられ、排出口74側にローラ76が設けられて
いる。また、乾燥部36内には、ローラ72の上方にロ
ーラ78が設けられ、ローラ72、76の間の上方にロ
ーラ80が設けられており、これらのローラ72、7
6、80、78の間に無端のメッシュベルト82が巻き
かけられている。
【0039】このメッシュベルト82は、図示しない駆
動手段の駆動力によって回転駆動されると、ローラ7
2、76の間で、処理液処理部34での感光材料22の
搬送速度と略同じか僅かに早い速度で、感光材料22の
搬送方向である挿通口70側から排出口78側へ移動す
る。
【0040】また、乾燥部36には、挿入側のローラ7
2に対向するローラ84と、排出側のローラ76に対向
するローラ86が設けられている。これにより、処理液
処理部34から乾燥部36に送り込まれた感光材料22
は、ローラ72、84によって挟持されて乾燥部36内
に引き入れられると共に、メッシュベルト82の下面に
沿って、ローラ76、86の間へ向けて送り出される。
ローラ76、86は、感光材料22を挟持すると、この
感光材料22を排出口74から機外(機枠32外)へ送
り出す。
【0041】なお、ローラ76の上方には、テンション
ローラ88が設けられており、ローラ78、80の間
で、メッシュベルト82がテンションローラ88に巻き
掛けられていることにより、メッシュベルト82に所定
の張力が付与されている。
【0042】一方、乾燥部36には、ローラ72、76
の間のメッシュベルト82に対向してチャンバー90が
設けられている。このチャンバー90には、図示しない
乾燥風発生手段によって発生された乾燥風が供給される
ようになっている。
【0043】また、チャンバー90には、メッシュベル
ト82に対向する面に複数の噴出し口92が形成されて
いる。噴出し口92のそれぞれは、長手方向がメッシュ
ベルト82の移動方向と直交する方向である感光材料2
2の幅方向に沿ったスリット状に形成されており、チャ
ンバー90に供給された乾燥風が、この噴出し口92か
らメッシュベルト82へ向けて噴出される。
【0044】なお、ローラ72、76の間には、抑えロ
ーラ94が設けられており、この抑えローラ94とテン
ションローラ88によって、噴出し口92から噴出され
る乾燥風によってメッシュベルト82に撓みが生じるの
を防止している。
【0045】ローラ72、74から送り出される感光材
料22は、噴出し口92から噴出される乾燥風によって
メッシュベルト82へ押し付けられ、このメッシュベル
ト82が回転駆動されていることにより、メッシュベル
ト82と一体で乾燥部36内を排出口74へ向けて移動
する。
【0046】このときに、感光材料22は、乾燥風によ
って加熱乾燥されると共に、加熱乾燥されることにより
蒸発した水分が感光材料22の表面近傍から除去され
て、乾燥が促進される。
【0047】一方、図3に示すように、現像槽54及び
漂白定着槽56に配置される処理ラック64、66は、
一対の側板200を備えており、リンス槽58〜62に
配置される処理ラック68A〜68Cは、一対の側板2
02を備えている。
【0048】処理ラック64、66、68A〜68C
は、一対の側板200又は側板202の間に感光材料2
2の搬送路を形成するガイド部材及びローラが配置され
ており、これにより、各処理槽内を略U字状に案内しな
がら、処理液処理部34内で感光材料22を搬送する搬
送路が形成されている。
【0049】ここで、現像槽54に配置される処理ラッ
ク64を例に、プロセッサ14に設けられる処理ラック
の概略構成を説明する。
【0050】図3及び図4に示すように、処理ラック6
4は、一対の側板200の下端部に反転ローラ204が
配置され、この反転ローラ204の下方及び側方側に3
個のローラ206が配置されている。
【0051】反転ローラ204及びローラ206のそれ
ぞれは、一対のラック側板200の間に掛け渡されて軸
支されている。また、反転ローラ204の周囲には、ロ
ーラ206の間に、反転ローラ204の周面に対向して
ガイド部材208が設けられており、これにより、ター
ン部244が形成されている。
【0052】このターン部244では、反転ローラ20
4と感光材料22の搬送方向上流側のローラ206の間
に、上方から送り込まれる感光材料22を、反転ローラ
204の周面に沿って案内し、下流側のローラ206と
反転ローラ204の間から上方へ向けて送り出す。
【0053】また、処理ラック64には、反転ローラ2
04と上流側のローラ206の上方に、感光材料22を
挟持して反転ローラ204とこのローラ206の間(タ
ーン部244)へ向けて搬送するローラ対210、21
2及び、反転ローラ204と下流側のローラ206の上
方に、反転ローラ204とこのローラ206の間(ター
ン部244)から送り出される感光材料22を挟持して
上方へ向けて案内搬送するローラ対248、250が設
けられている。
【0054】また、ローラ対210、212の間及びロ
ーラ対248、250の間には、ガイド部材214A、
214Bが対で設けられ、反転ローラ204の上方側に
は、ガイド部材216と、それぞれがガイド部材216
に対向するガイド部材218が設けられている。
【0055】これにより、処理ラック64では、ローラ
対210から感光材料22を下方へ向けて案内搬送し、
ターン部244で反転された感光材料22をローラ対2
50へ向けて案内搬送する。すなわち、処理ラック64
には、ローラ対210からローラ対250の間で、感光
材料22を略U状に案内搬送する搬送路が形成されてい
る。
【0056】なお、図3に示すように、処理ラック68
A、68B、68Cは、ラック側板202の下部にロー
ラ対220が設けられ、このローラ対220の上流側上
方及び下流側上方にローラ対210及びローラ対250
が設けられている。また、処理ラック68A〜68Cに
は、ローラ対210とローラ対220の間及びローラ対
220とローラ対250の間にガイド部材222が設け
られて、ターン部246が形成され、このターン部24
6によって感光材料22を略U字状に案内搬送する搬送
路が形成されている。
【0057】なお、ガイド部材208、214A、21
4B、216、218、222としては、例えば図示し
ないシャフトにガイド板が所定間隔で取り付けられた串
型状のガイドを用いることができ、これにより、処理ラ
ック64、66、68A〜68Cによって処理液(現像
液、漂白定着液ないしリンス液)中を搬送される感光材
料22の表裏面に新鮮が処理液が供給されるようになっ
ている。
【0058】一方、図4に示すように、処理ラック64
には、ローラ対210、250の上方にガイド部材22
4、226、228が配置されている。このガイド部材
224〜228は、処理ラック64を現像槽54内に装
着したときに、現像槽54内に貯留されている現像液の
液面を覆うようになっている。
【0059】この処理ラック64には、感光材料22の
搬送方向の上流側となるガイド部材224とガイド部材
226の間に、スリット状の挿通口230が形成されて
おり、この挿通口230を通過した感光材料22が、ロ
ーラ対210に挟持されて現像液中に引き入れられる。
【0060】また、処理ラック64には、ガイド部材2
26、228の間に挿通口232が形成されており、現
像液中を搬送された感光材料22が、ローラ対250に
よって、この挿通口232から送り出される。
【0061】現像槽54では、ラック側板200の間
に、挿通口230、232を形成しているガイド部材2
24、226、228が設けられていることにより、現
像槽54中の現像液の液量に対する開口面積の割合であ
る開口率が、0.01/cm(0.01cm-1)以下に
抑えられている。
【0062】これにより、現像槽54では、現像液が空
気(空気中の炭酸ガス)と接触する面積が狭められて、
現像液が空気中の炭酸ガスに接触してしまうことによる
劣化が抑えられている。
【0063】なお、漂白定着槽56内の処理ラック66
及びリンス槽58〜62内の処理ラック68A〜68C
にもガイド部材224〜226が設けられており、これ
により、漂白定着槽56の開口率が、0.01/cm
(0.01cm-1)以下、リンス槽58〜62の開口率
が0.02/cm(0.02cm-1)以下に抑えられて
いる。
【0064】一方、図3に示すように、処理ラック6
4、66の間などのように互いに隣接する処理ラックの
間には、クロスオーバー部242が形成されている。こ
のクロスオーバー部242は、搬送ローラ対238とク
ロスオーバーガイド240によって形成されている。
【0065】図3及び図4に示すように、処理ラック6
4、66の間では、上流側の処理ラック64に搬送ロー
ラ対238が配置され、この搬送ローラ対238と下流
側の処理ラック66の挿通口230の間に、感光材料2
2を上方へ凸となるようにクロスオーバーガイド240
が案内するようになっている。
【0066】これにより、処理ラック64の挿通口23
2を通過した感光材料22は、搬送ローラ対238に挟
持されて送り出されると、クロスオーバーガイド240
によって下流側の処理ラック66に形成している挿通口
230へ向けて案内される。
【0067】このとき、クロスオーバー部242では、
搬送ローラ対238が、感光材料22の表裏面に付着し
ている現像液を絞り落として送り出すようになってい
る。
【0068】なお、図3に示すように、クロスオーバー
部242のクロスオーバーガイド240には、処理ラッ
ク66に形成している挿入口230の近傍に、星型ロー
ラ270が設けられており、この星型ローラ270によ
って感光材料22がクロスオーバーガイド240のガイ
ド面に貼り付いてしまうのを防止して、感光材料22を
確実に挿入口230へ案内するようになっている。
【0069】また、感光材料22の搬送方向最上流の現
像槽54に設けている処理ラック64には、ガイド部材
224の上方に挿入ローラ対234が設けられ、また、
挿入ローラ対234の上方に挿入ガイド236が設けら
れており、搬送ローラ対46によって挿通口42(図2
参照)から送り込まれる感光材料22は、挿入ガイド2
36によって挿入ローラ対234へ案内され、この挿入
ローラ対234によって挟持搬送されて、挿通口230
から現像液中へ送り込まれる。
【0070】さらに、プロセッサ14には、搬送ローラ
対238に対向する図示しないスプレーパイプに、例え
ば、現像補充原液や漂白定着補充原液を希釈する水をス
プレーパイプへ供給して、搬送ローラ対238の周面を
洗浄してから回収したり、予め設定されているタイミン
グで、スプレーパイプを供給することにより、搬送ロー
ラ対238の洗浄を行うようにしている。
【0071】ところで、感光材料22は、感光面が下方
へ向けられた状態で挿入ローラ対234に挟持される。
この挿入ローラ対234の上流側に設けられている挿入
ガイド236は、感光材料22の感光面と反対側の面
(以下「裏面」とする)に対向する。
【0072】図4乃至図6に示すように、この挿入ガイ
ド236は、複数のガイド板252が、一対のシャフト
254に所定間隔で取り付けられており、感光材料22
は、裏面に接触するガイド板254によって挿入ローラ
対234へ案内される。
【0073】挿入ローラ対234は、ローラ256、2
58が対で配置されており、感光材料22の感光面に対
向するローラ256は、外径が一定の所謂ストレートロ
ーラとなっている。また、このローラ256としては、
金属性中空パイプの外周部をフェノール樹脂の押し出し
成形によって被覆した所謂押し出しフェノールローラを
用いている。
【0074】感光材料22の裏面に対向するローラ25
8は、複数のコロ260がシャフト262の軸線方向に
沿って所定間隔で配置された所謂串型ローラとなってい
る。また、ローラ258は、コロ260の間に挿入ガイ
ド236のガイド板252の先端部が入り込んでいる。
【0075】これにより、挿通口42から現像槽54へ
送り込まれる感光材料22は、挿入ガイド236のガイ
ド板252によって、挿入ローラ対234のローラ25
6、258の間へ確実に案内される。
【0076】一方、図4及び図5に示すように、ガイド
部材226との間で挿通口230を形成しているガイド
部材224は、感光材料22の感光面に対向するガイド
面224Aの表面が滑らかに形成されている。また、ガ
イド部材226には、ガイド部材224のガイド面22
4Aに対向するガイド面226Aが平滑に形成されい
る。
【0077】図4乃至図6に示すように、ガイド部材2
26は、ブロック状の基部264から挿入ローラ対23
4のローラ258へ向けてリブガイド266が延設され
ている。リブガイド266は、感光材料22の搬送幅方
向に沿って所定間隔で形成されている。また、リブガイ
ド266の先端部は、ローラ258のコロ260の間に
入り込んでいる。
【0078】これにより、挿入ローラ対234から送り
出された感光材料22は、裏面側に対向するリブガイド
266によって挿通口230へ確実に案内される。
【0079】一方、図4及び図5に示すように、現像液
中で感光材料22が最初に接触するローラ対210は、
感光材料22の感光面に対向するローラ272と、感光
材料22の裏面に対向するローラ274によって形成さ
れている。
【0080】ローラ272、274としては、内部が中
空でない中実の金属ローラが用いられている。これによ
り、ローラ対210では、ローラ272、274の間の
隙間精度を0.15mm以下として、幅寸法が506m
mの感光材料22でも確実で均一なニップが可能となる
ようにしている。
【0081】すなわち、ローラ対210では、ローラ2
72、274を振れ精度及び剛性の高い金属製の中実ロ
ーラとすることにより、感光材料22の幅方向に沿った
全域を略均一なニップ力(挟持力)で挟持できるように
している。
【0082】また、図4に示すように、ローラ対210
の下流側に配置されて、ローラ対210の次に感光材料
22が接触するローラ対212は、ローラ276、27
8によって形成されている。ローラ276、278とし
ては、中空金属製パイプの外周部をフェノール樹脂の押
し出し成形によって被覆した所謂押し出しフェノールロ
ーラを用いており、これにより、比較的高い振れ精度が
得られ、感光材料22を挟持したときのニップ力が均一
化されるようにしている。
【0083】また、処理ラック64では、反転ローラ2
04としてABS樹脂によって形成したストレートロー
ラを用いており、ローラ206として押し出しフェノー
ルローラを用いている。
【0084】一方、ローラ対248、ローラ対250
は、感光材料22の感光面に対向するローラ280と、
感光材料22の裏面に対向するローラ282によって形
成されている。ローラ280としては、押し出しフェノ
ールローラを用い、ローラ282としては、複数のコロ
284が軸線方向に沿って所定間隔で配置された串型ロ
ーラを用いている。
【0085】また、処理ラック64では、感光材料22
の裏面に対向するローラ対210のローラ274、ロー
ラ対212のローラ278及びローラ対248、250
のローラ282として、外周部に多数の微小突起が形成
されたイボローラを用いている。
【0086】これにより、現像槽54内では、ローラ対
210、212、248、250、が回転駆動すること
により、感光材料22の搬送路近傍での現像液の攪拌が
行われ、感光材料22の近傍に比較的新鮮な現像液が供
給されるようにすると共に、感光材料22を処理した現
像液を感光材料22の搬送路近傍から除去するようにし
ている。
【0087】なお、イボローラは、ニップ力の均一化の
点からは、使用しなくても良いが、搬送性を向上させる
ためには好ましい。ここから、ローラ対248、250
のローラ282として、イボローラを用いるようにして
も良い。
【0088】クロスオーバー部242に設けているスク
イズ用の搬送ローラ対238は、ローラ238A、23
8Bが対で配置されており、このローラ238A、23
8Bとして、中空パイプの外周面に紙状のフェノール樹
脂を巻きつけた所謂紙巻フェノールローラを用いてお
り、これにより、スクイズ性の向上を図っている。な
お、中空パイプの材質としては、耐薬品性、耐腐食性を
考慮して例えばステンレス等の使用が可能であり、好ま
しい。
【0089】一方、図4乃至図6に示すように、ガイド
部材226と対向して挿通口232を形成しているガイ
ド部材228は、ガイド部材226側(挿通口232
側)のガイド面228Aが平滑に仕上げられている。ま
た、ガイド部材226は、ガイド部材228のガイド面
228Aに対向するガイド面226Bが平滑に仕上げら
れている。
【0090】図4乃至図8に示すように、ガイド部材2
26は、基部264から搬送ローラ対238へ向けてリ
ブガイド286が延設されている。なお、図7及び図8
は、基本的構成が処理ラック64と同じ処理ラック66
を示している。
【0091】また、ガイド部材226の基部264に
は、下方側へ向けて複数のリブガイド288が延設され
ている。リブガイド288は、感光材料22の搬送幅方
向に沿って所定間隔で形成されている。
【0092】図4、図5及び図7に示すように、このリ
ブガイド288は、挿通口230側の先端部が、ローラ
対210へ向けられており、これにより、挿通口230
を通過した感光材料22を、確実にローラ対210へ案
内可能となっている。
【0093】また、リブガイド288は、挿通口232
側がローラ対250へ向けて延設されており、先端部が
ローラ282のコロ284の間へ入り込んでいる。ま
た、ガイド部材226の基部264には、挿通口232
側で、リブガイド288の間に、面取り部290が形成
されている。
【0094】これにより、ローラ対250から送り出さ
れた感光材料22は、リブガイド288によって挿通口
232へ案内され、挿通口232を通過すると、リブガ
イド288によって搬送ローラ対238へ確実に案内さ
れるようになっている。このとき、基部264に面取り
部290を形成していることにより、感光材料22の先
端がリブガイド288の間で、基部264に接触したと
きに、撓んでしまうのを確実に防止するようにしてい
る。
【0095】処理ラック64では、このようにしてガイ
ド部材224〜228によって挿通口230、232を
形成することにより、挿通口230、232の開口幅
(感光材料22の厚さ方向に沿った幅)を4mm以下と
して、開口率の低減(向上)を図っている。
【0096】一方、図4、図5、図6及び図8に示すよ
うに、クロスオーバー部242のクロスオーバーガイド
240は、一対のシャフト292に複数のガイド板29
4が設けられて形成されている。ガイド板292のそれ
ぞれは、シャフト292の軸線方向に沿って所定間隔で
取り付けられている。
【0097】また、図5及び図8に示すように、ガイド
板294は、下流側の処理ラック(処理ラック66)に
設けているガイド部材226のリブガイド266の間に
対向しており、先端がリブガイド266の間に入り込ん
でいる。
【0098】これにより、クロスオーバー部242で
は、上流側の処理ラック(処理ラック64)の搬送ロー
ラ238から送り出された感光材料22が、クロスオー
バーガイド240から、下流側の処理ラック(処理ラッ
ク66)のガイド部材226に形成しているリブガイド
266へ円滑にかつ確実に案内されるようになってい
る。なお、クロスオーバーガイド240のガイド板29
4は、挿通口230側の先端が、ガイド部材226のリ
ブガイド266よりも僅かに感光材料22の搬送路側へ
突出しており、これにより、クロスオーバーガイド24
0からリブガイド266への円滑な感光材料22の受渡
しが可能となるようにしている。
【0099】このように構成されているプロセッサ14
が設けられているカラープルーフ作成装置10では、ま
ず、セッター12で、カラープルーフを形成する感光材
料22を、画像データに応じて露光する。このとき、セ
ッター12では、画像データに応じた幅寸法の感光材料
22をマガジン20から引出し、画像データに応じた長
さに切断して、記録部24へ送り込む。すなわち、画像
データに応じたサイズの感光材料22を記録部24へ送
り込む。
【0100】記録部24では、この感光材料22を回転
ドラム26の周面の所定位置に巻き付け、負圧によって
この感光材料22を吸着保持することにより、感光材料
22を回転ドラム26の周面に密着させて保持する。こ
の後に、記録部24では、回転ドラム26を高速回転し
ながら、画像データに応じて変調した光(レーザ光)ビ
ームを、回転ドラム26の回転に同期させて感光材料2
2に照射することにより、回転ドラム26に吸着保持し
た感光材料22を走査露光する。
【0101】これにより、感光材料22には、画像デー
タに応じた画像が露光される。なお、感光材料22の露
光は、従来公知の任意の構成を適用することができる。
【0102】セッター12では、感光材料22の露光が
終了すると、この感光材料22を回転ドラム26から取
り外しながら、排出口30へ向けて搬送して、排出口3
0から送り出す。また、排出口30からの感光材料22
の送り出しに先立って、セッター12では、プロセッサ
14へ搬出信号を出力する。
【0103】このセッター12には、プロセッサ14が
連結されており、排出口30にプロセッサ14の挿入口
40が対向している。これにより排出口30から送り出
される感光材料22は、プロセッサ14の挿入口40へ
挿入される。
【0104】プロセッサ14では、セッター12からの
搬出信号によって図示しない駆動源を作動させて、搬送
ローラ対44、46等を回転駆動する。
【0105】これにより、挿入口40から挿入された感
光材料22が挿入口40に対向して配置されている搬送
ローラ対44の間へ送り込まれると、搬送ローラ対44
がこの感光材料22を挟持し、感光材料22をセッター
12から引出しながら、プロセッサ14内に引き入れ
る。
【0106】搬送ローラ対44によってプロセッサ14
内に引き入れられた感光材料22は、まず、処理液処理
部34へ送り込まれて、現像液、漂白定着液及びリンス
液のそれぞれに順に浸漬されながら搬送されて、現像処
理、漂白定着処理及びリンス処理が行われる。
【0107】プロセッサ14では、処理液処理部34の
現像槽54に貯留している現像液、漂白定着槽56に貯
留している漂白定着液及びリンス槽58〜62に貯留し
ているリンス液のそれぞれを、加熱して予め設定してい
る温度となるように温調している。これにより、感光材
料22は、現像液、漂白定着液およびリンス液によって
迅速かつ適切に処理される。
【0108】リンス処理の終了した感光材料22は、リ
ンス槽62から乾燥部36へ送り込まれ、メッシュベル
ト82の下面に沿って乾燥部36内を搬送される。この
とき、乾燥部36では、図示しない乾燥風発生手段によ
って発生した乾燥風をチャンバー90へ供給し、噴出し
口92から感光材料22へ向けて噴出する。
【0109】これにより、感光材料22は、メッシュベ
ルト82の下面に貼り付けられた状態で乾燥部36内を
搬送されると共に、乾燥風によって加熱乾燥され、排出
口74から排出され、ストッカー16に集積される。
【0110】ところで、導入部38の搬送ローラ対46
によって、感光面が下方へ向けられた状態で挿通口42
へ送り込まれた感光材料22は、現像槽54の処理ラッ
ク64に設けている挿入ガイド236によって下方へ向
けて湾曲されながら挿入ローラ対234へ案内される。
【0111】このとき、挿入ローラ対234の上方側の
ローラ258として串型ローラを用いて、コロ260の
間に挿入ガイド236のガイド板252が入り込んでい
ることにより、感光材料22は、下方へ向けられた感光
面がガイド等に接触することなく、挿入ローラ対234
の間へ確実に送り込まれる。
【0112】また、処理ラック64に設けているガイド
部材226には、挿通口230側にリブガイド266が
突設されており、このリブガイド266の先端がローラ
258のコロ260の間に入り込んでいる。これによ
り、挿入ローラ対234から送り出される感光材料22
は、裏面がリブガイド266に接触しながら挿通口23
0へ確実に案内される。
【0113】このときに、感光材料22は、裏面側がリ
ブガイド266に接触しながら挿通口230へ案内され
るので、挿通口230の開口幅が狭くても、感光材料2
2を確実に挿通口230から現像槽54内の現像液中に
挿入される。
【0114】また、感光材料22は、裏面がリブガイド
266に沿って案内されるために、挿通口230を通過
するときに、感光面がガイド部材224のガイド面22
4Aに接触するのが抑えされている。このとき、仮に、
感光材料22の感光面がガイド面224Aに接触して
も、ガイド面224Aを平滑にしているので、感光面が
損傷を受けてしまうことはない。
【0115】一方、挿通口230から現像液中に挿入さ
れた感光材料22は、ローラ対210、212に挟持さ
れながら下方へ案内され、ターン部244で反転される
と、ローラ対248、250によって上方へ向けて案内
された後に、挿通口232から送り出され、搬送ローラ
対238によってスクイズされながら、漂白定着槽56
へ案内される。
【0116】このとき、ローラ対250は、感光材料2
2の裏面側に対向しているローラ282が串型ローラと
なっており、また、ガイド部材226の基部264から
延設されているリブガイド288の先端が、ローラ28
2のコロ284の間に入り込んでいる。また、ガイド部
材226の基部264には、リブガイド288の間に傾
斜面290が形成されており、リブガイド288の間に
感光材料の端部(先端ないし幅方向の両端部)が入り込
んでも、感光材料22が基部264に引っ掛かってしま
うのを確実に防止している。
【0117】これにより、ローラ対250から送り出さ
れた感光材料22は、挿通口232の開口幅が狭くて
も、正確に挿通口232へ送り込まれる。また、感光材
料22の端部がリブガイド288の間で基部264に引
っ掛かることがないので、感光材料22の搬送不良を防
止できると共に、感光材料22の端部が基部264に引
っ掛かることにより、感光材料22がガイド部材228
側に膨らんでしまうのを確実に防止することができる。
【0118】このように、処理ラック64では、感光材
料22が現像液中に挿入されるときや、現像液中から送
り出されるとき、感光面にガイド等が接触してしまうの
を防止しているので、挿通口230、232を通過する
ときに、感光材料22の感光面にガイド等が接触してし
まうことにより、感光材料22に処理ムラが生じてしま
うのを防止することができる。
【0119】すなわち、気液境界の近傍で、感光材料2
2の感光面にガイド等が接触してしまうと、感光材料2
2に処理ムラが生じたり、感光面に傷等が生じやすい
が、処理ラック64では、気液境界となる挿通口23
0、232の開口幅を狭くした状態でも、感光材料22
の感光面にガイド等が接触してしまうのを抑えている。
また、感光材料22の感光面が接触する可能性のあるガ
イド面224A、228Aを滑らかにしているので、気
液境界の近傍で感光材料22に処理ムラや傷等の仕上が
り不良を生じさせてしまうのを確実に防止している。
【0120】また、挿通口230、232では、ガイド
面224A、226A及びガイド面226B、228A
にリブ等を設けずにフラットに形成しているので、開口
面積を広げることなく、感光材料22が通過可能となる
ようにしている。
【0121】すなわち、ガイド面にリブ等を設けた場
合、リブの突出分だけ感光材料22が通過可能な領域が
狭くなり、また、所定の通過領域を確保しようとする
と、リブの突出分だけ開口面積が大きくなるが、リブを
設けずにフラットにすることにより、挿通口230、2
32の開口面積を狭めることができ、現像槽54での開
口率の低減を図ることができる。
【0122】また、クロスオーバー部242に設けてい
るクロスオーバーガイド240は、処理ラック64の挿
入ガイド236と同じように、ガイド板294の先端
が、処理ラック66に設けているガイド部材226のリ
ブガイド266の間に入りこんでいるため、搬送ローラ
対238によってスクイズされながら送り出された感光
材料22は、開口幅の狭い処理ラック66の挿通口23
0から確実に漂白定着液中へ送り込まれる。
【0123】一方、処理ラック64では、現像液中に挿
入された感光材料22を最初に挟持するローラ対210
のローラ272、274として、剛性及び振れ精度の高
い中実の金属ローラを用いているので、幅方向に沿って
略均一にニップされてローラ対212へ向けて送り出さ
れる。
【0124】また、処理ラック64では、ローラ対21
0の次に感光材料22を挟持するローラ対212のロー
ラ276、278として、比較的振れ精度の高い押し出
しフェノールローラを用いている。
【0125】一般に、現像液中で感光材料を挟持するロ
ーラ対のニップ力が処理ムラに影響を及ぼすのは、感光
材料22が現像液中に挿入された直後の現像初期段階で
あり、処理ラック64では、現像液中に挿入された感光
材料22を最初に挟持するローラ対210のローラ27
2、274を振れ精度及び剛性の高い中実の金属ローラ
を用いることにより、大径のローラを用いることなく、
感光材料22を均一なニップ力で挟持するようにして、
ニップ力のムラが感光材料22の仕上がりに影響してし
まうのを防止している。
【0126】また、処理ラック64では、中実の金属ロ
ーラを、ローラ対210のみに用いることにより、全体
重量が増加するのを抑えている。
【0127】したがって、感光材料22の処理ムラを防
止するために、ラック側板200を強固にしたり、プロ
セッサ14を大型化させてしまうことがない。
【0128】このように、プロセッサ14では、装置や
処理ラックの大型化、ラック側板200の補強等を行う
ことなく、感光材料22に処理ムラが生じてしまうのを
防止して、感光材料22を高品質で仕上げることができ
るようになっている。
【0129】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形
態では、現像槽54に設ける処理ラック64を例に説明
したが、漂白定着槽56の処理ラック66に適用しても
良い。また、感光材料22の仕上がりが比較的ニップ力
の影響を受けることのないリンス槽58〜62の処理ラ
ック68A〜68Cは、従来構成の軽量化を図ったロー
ラを用いても良く、好ましい。
【0130】また、本実施の形態に適用したプロセッサ
14は、本発明を適用する自動現像装置の構成を限定す
るものでない。例えば、本実施の形態では、プロセッサ
14の上流側にセッター12を連結し、セッター12か
ら送り出される検版作成用の感光材料22をプロセッサ
14によって処理するたカラープルーフ作成装置10を
例に説明したが、本発明の自動現像装置は、これに限ら
ず、従来公知の種々の感光材料(紙、フィルム、金属プ
レート等を支持体とする銀塩、PS版、乾式など)を処
理する自動現像装置に適用することができ、特に、ロー
ラ対によるニップムラが仕上がり品質に影響する感光材
料の処理に用いられる自動現像装置に適用することによ
り、処理ムラを確実に防止することができる。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、装
置が大型化してしまうことなく、また、処理ラックのラ
ック側板を補強することなく、ローラ対のニップムラに
よる感光材料の処理ムラの発生を抑えることができ、感
光材料を高品質に仕上げることができるという優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカラープルーフ作成装
置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したプロセッサの概略構成
図である。
【図3】処理タンク内の各処理槽に配置した処理ラック
の概略構成図である。
【図4】現像槽に配置した処理ラックの概略構成図であ
る。
【図5】現像槽に配置した処理ラックの要部を示す概略
構成図である。
【図6】感光材料の搬送方向上流側から見た現像槽の処
理ラックの要部を示す概略斜視図である。
【図7】感光材料の搬送方向下流側から見た処理ラック
の要部を示す概略斜視図である。
【図8】処理ラックのクロスオーバー部近傍を示す要部
の概略斜視図である。
【符号の説明】
10 カラープルーフ作成装置 12 セッター(出力装置) 14 プロセッサ(自動現像装置) 22 感光材料 52 処理タンク 54 現像槽(処理槽) 64、66、68A〜68C 処理ラック 200、202 ラック側板 210 ローラ対(第1のローラ対) 212 ローラ対(第2のローラ対) 224、226、228 ガイド部材 224A、226A、226B、228A ガイド面 230、232 挿通口 234 挿入ローラ対 236 挿入ガイド 240 クロスオーバーガイド 272、274 ローラ(中実金属ローラ) 276、278 ローラ(押し出しフェノールロー
ラ) 286、288 ガイドリブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA02 CA03 CA11 3F049 CA11 DA11 LA01 LB01 3F101 FA02 FC11 LA06 LB08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像露光された感光材料を、処理槽内で
    略U字状に形成している搬送路に沿って搬送しながら、
    処理槽内に貯留している処理液に浸漬して処理する自動
    現像装置であって、 前記処理槽内に貯留している処理液の液面を覆うと共に
    スリット状に形成された前記感光材料の挿通口が設けら
    れているガイド部材と、 前記処理槽内に貯留している処理液中で前記感光材料の
    搬送方向最上流に配置されて中実金属製ローラを対で用
    いて形成された第1のローラ対と、前記第1のローラ対
    の下流側に配置されて押し出しフェノールローラを対で
    用いて形成された第2のローラ対と、 を含むことを特徴とする自動現像装置。
  2. 【請求項2】 前記挿通口を形成する前記ガイド部材の
    ガイド面が平滑面となっていることを特徴とする請求項
    1に記載の自動現像装置。
JP2002091742A 2002-03-28 2002-03-28 自動現像装置 Pending JP2003287858A (ja)

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