JP2003287115A - ハイブリッド車両の油圧供給装置 - Google Patents
ハイブリッド車両の油圧供給装置Info
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- JP2003287115A JP2003287115A JP2002094072A JP2002094072A JP2003287115A JP 2003287115 A JP2003287115 A JP 2003287115A JP 2002094072 A JP2002094072 A JP 2002094072A JP 2002094072 A JP2002094072 A JP 2002094072A JP 2003287115 A JP2003287115 A JP 2003287115A
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- hydraulic pump
- pump
- rotation
- reverse
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-
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- Hybrid Electric Vehicles (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械駆動式の第1油圧ポンプ21を後退走行
時にも利用して電動式の第2油圧ポンプ22の小型化を
可能にする。 【解決手段】 第1油圧ポンプ21の吸入ポート44−
1は、正転時吸入通路53によって作動油溜まり51に
接続され、逆転時吐出通路54によって変速作動部52
に接続される。吐出ポート45−1は、正転時吐出通路
55によって変速作動部52に接続され、逆転時吸入通
路56によって作動油溜まり51に接続される。2つの
接続点61,62の間に、第2油圧ポンプ22が接続さ
れる。各通路53,54,55,56には、それぞれの
作動油の流れの方向を規制するために、第1〜第4逆止
弁57〜60が介装される。正転時には、第1,第3逆
止弁57,59を通って変速作動部52へ作動油が圧送
され、逆転時には、第4,第2逆止弁60,58を通っ
て変速作動部52へ作動油が圧送される。
時にも利用して電動式の第2油圧ポンプ22の小型化を
可能にする。 【解決手段】 第1油圧ポンプ21の吸入ポート44−
1は、正転時吸入通路53によって作動油溜まり51に
接続され、逆転時吐出通路54によって変速作動部52
に接続される。吐出ポート45−1は、正転時吐出通路
55によって変速作動部52に接続され、逆転時吸入通
路56によって作動油溜まり51に接続される。2つの
接続点61,62の間に、第2油圧ポンプ22が接続さ
れる。各通路53,54,55,56には、それぞれの
作動油の流れの方向を規制するために、第1〜第4逆止
弁57〜60が介装される。正転時には、第1,第3逆
止弁57,59を通って変速作動部52へ作動油が圧送
され、逆転時には、第4,第2逆止弁60,58を通っ
て変速作動部52へ作動油が圧送される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の運転状態
のときにエンジンを停止して電動モータによる走行を行
うハイブリッド車両に関し、特に、その変速機の変速作
動に必要な油圧を供給する油圧供給装置に関する。
のときにエンジンを停止して電動モータによる走行を行
うハイブリッド車両に関し、特に、その変速機の変速作
動に必要な油圧を供給する油圧供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転状態に応じて、エンジンの自
動的な停止および再始動を行うハイブリッド車両におい
ては、変速機で必要となる油圧を常時確保するために、
一般に、エンジンにより駆動される機械駆動式油圧ポン
プのほかに、電動モータにて駆動される電動式油圧ポン
プを備える必要がある。特に、変速機として、ベルト式
無段変速機(CVT)を用いる場合には、ベルトを締め
付けるピストンを作動させるために、高い油圧が要求さ
れるので、その油圧の確保は、この種のハイブリッド車
両の実用化の上で大きな課題となっている。
動的な停止および再始動を行うハイブリッド車両におい
ては、変速機で必要となる油圧を常時確保するために、
一般に、エンジンにより駆動される機械駆動式油圧ポン
プのほかに、電動モータにて駆動される電動式油圧ポン
プを備える必要がある。特に、変速機として、ベルト式
無段変速機(CVT)を用いる場合には、ベルトを締め
付けるピストンを作動させるために、高い油圧が要求さ
れるので、その油圧の確保は、この種のハイブリッド車
両の実用化の上で大きな課題となっている。
【0003】例えば、特開2001−200920号公
報に開示されたベルト式無段変速機を用いたハイブリッ
ド車両においては、エンジンと変速機との間で駆動力の
伝達、遮断を行うクラッチよりもエンジン側に機械駆動
式油圧ポンプが配設されており、エンジンの回転に連動
する形で駆動されるようになっている。従って、この機
械駆動式油圧ポンプは、回転方向の一方向にのみ駆動さ
れるものであって逆転することはない。またエンジンを
停止して走行用モータにて走行するときには、上記クラ
ッチが断状態となることから、エンジン停止に伴って油
圧ポンプも停止する。そのため、第2の油圧ポンプとし
て電動式油圧ポンプが設けられており、エンジン停止時
には、この電動式油圧ポンプによって、変速機の変速作
動部へ油圧が供給される。
報に開示されたベルト式無段変速機を用いたハイブリッ
ド車両においては、エンジンと変速機との間で駆動力の
伝達、遮断を行うクラッチよりもエンジン側に機械駆動
式油圧ポンプが配設されており、エンジンの回転に連動
する形で駆動されるようになっている。従って、この機
械駆動式油圧ポンプは、回転方向の一方向にのみ駆動さ
れるものであって逆転することはない。またエンジンを
停止して走行用モータにて走行するときには、上記クラ
ッチが断状態となることから、エンジン停止に伴って油
圧ポンプも停止する。そのため、第2の油圧ポンプとし
て電動式油圧ポンプが設けられており、エンジン停止時
には、この電動式油圧ポンプによって、変速機の変速作
動部へ油圧が供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の構成
においては、エンジン停止時には、常に、必要な油圧の
全体を電動式油圧ポンプによって供給するようになって
いる。そのため、大型の電動式油圧ポンプが必要とな
り、一般に、インバータ方式による高電圧交流モータを
用いた大型のシステムとなってしまう。
においては、エンジン停止時には、常に、必要な油圧の
全体を電動式油圧ポンプによって供給するようになって
いる。そのため、大型の電動式油圧ポンプが必要とな
り、一般に、インバータ方式による高電圧交流モータを
用いた大型のシステムとなってしまう。
【0005】これに対し、本出願人は、機械式油圧ポン
プをクラッチの出力軸側に配置することを検討してい
る。この場合には、エンジン停止状態であっても、走行
用モータによる走行時には、同時に機械駆動式油圧ポン
プが駆動されることになるので、電動式油圧ポンプの負
担が軽減し、該電動式油圧ポンプの小型化が可能となる
が、その反面、車両の後退走行時に、機械駆動式油圧ポ
ンプが逆回転方向へ駆動されることになる、という新た
な問題が発生する。
プをクラッチの出力軸側に配置することを検討してい
る。この場合には、エンジン停止状態であっても、走行
用モータによる走行時には、同時に機械駆動式油圧ポン
プが駆動されることになるので、電動式油圧ポンプの負
担が軽減し、該電動式油圧ポンプの小型化が可能となる
が、その反面、車両の後退走行時に、機械駆動式油圧ポ
ンプが逆回転方向へ駆動されることになる、という新た
な問題が発生する。
【0006】この発明は、クラッチの出力軸側に機械式
油圧ポンプを配置した場合に問題となる後退走行時にお
いても所期の作動油の圧送が可能なハイブリッド車両の
油圧供給装置を提供することを目的とする。
油圧ポンプを配置した場合に問題となる後退走行時にお
いても所期の作動油の圧送が可能なハイブリッド車両の
油圧供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1のよ
うに、クラッチの入力軸にエンジンが接続されるととも
に、該クラッチの出力軸に変速機の入力軸および走行用
モータが接続され、かつ上記変速機の出力軸から駆動輪
に駆動力が伝達されるように構成された車両推進機構
と、上記クラッチの出力軸に接続され、上記変速機の作
動油溜まり内の作動油を該変速機の変速作動部に圧送す
る機械駆動式の第1の油圧ポンプと、この第1の油圧ポ
ンプと並列に設けられた電動式の第2の油圧ポンプと、
を備え、上記走行用モータの逆転によって後退走行を行
うハイブリッド車両の油圧供給装置を前提とする。従っ
て、エンジンがクラッチを介して駆動輪を駆動している
状態では、このエンジンの出力によって第1の油圧ポン
プが駆動される。また、エンジンが停止し、走行用モー
タによって前進方向へ走行しているときにも、第1の油
圧ポンプは同様に機械的に駆動される。そして、後退走
行時には、エンジンは停止し、かつ走行用モータが逆転
することによって車両が後進する。このとき、第1の油
圧ポンプは、クラッチの出力軸とともに逆転することに
なる。
うに、クラッチの入力軸にエンジンが接続されるととも
に、該クラッチの出力軸に変速機の入力軸および走行用
モータが接続され、かつ上記変速機の出力軸から駆動輪
に駆動力が伝達されるように構成された車両推進機構
と、上記クラッチの出力軸に接続され、上記変速機の作
動油溜まり内の作動油を該変速機の変速作動部に圧送す
る機械駆動式の第1の油圧ポンプと、この第1の油圧ポ
ンプと並列に設けられた電動式の第2の油圧ポンプと、
を備え、上記走行用モータの逆転によって後退走行を行
うハイブリッド車両の油圧供給装置を前提とする。従っ
て、エンジンがクラッチを介して駆動輪を駆動している
状態では、このエンジンの出力によって第1の油圧ポン
プが駆動される。また、エンジンが停止し、走行用モー
タによって前進方向へ走行しているときにも、第1の油
圧ポンプは同様に機械的に駆動される。そして、後退走
行時には、エンジンは停止し、かつ走行用モータが逆転
することによって車両が後進する。このとき、第1の油
圧ポンプは、クラッチの出力軸とともに逆転することに
なる。
【0008】ここで本発明では、上記第1の油圧ポンプ
は、上記クラッチの出力軸の正転および逆転に伴って双
方向へ作動油を圧送可能な構成となっている。
は、上記クラッチの出力軸の正転および逆転に伴って双
方向へ作動油を圧送可能な構成となっている。
【0009】そして、上記作動油溜まりから上記第1の
油圧ポンプを介して上記変速作動部に至る油圧経路に、
後退走行の際の第1の油圧ポンプの逆転時にも作動油溜
まりから変速作動部へ向けて作動油が圧送されるように
複数の逆止弁を組み合わせて構成した油圧回路を備えて
いる。従って、後退走行時に第1の油圧ポンプが逆転駆
動されても、前進走行時と同じく、第1の油圧ポンプに
より作動油溜まりから変速作動部へ作動油が圧送され
る。
油圧ポンプを介して上記変速作動部に至る油圧経路に、
後退走行の際の第1の油圧ポンプの逆転時にも作動油溜
まりから変速作動部へ向けて作動油が圧送されるように
複数の逆止弁を組み合わせて構成した油圧回路を備えて
いる。従って、後退走行時に第1の油圧ポンプが逆転駆
動されても、前進走行時と同じく、第1の油圧ポンプに
より作動油溜まりから変速作動部へ作動油が圧送され
る。
【0010】より具体的には、請求項2のように、上記
油圧回路は、正転時に吸入側となる第1の油圧ポンプの
吸入ポートと作動油溜まりとを接続する正転時吸入通路
と、上記吸入ポートと変速作動部とを接続する逆転時吐
出通路と、正転時に吐出側となる第1の油圧ポンプの吐
出ポートと変速作動部とを接続する正転時吐出通路と、
上記吐出ポートと作動油溜まりとを接続する逆転時吸入
通路と、上記正転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜
まりから吸入ポートへの通流のみを許容する第1の逆止
弁と、上記逆転時吐出通路に配置され、かつ吸入ポート
から変速作動部への通流のみを許容する第2の逆止弁
と、上記正転時吐出通路に配置され、かつ吐出ポートか
ら変速作動部への通流のみを許容する第3の逆止弁と、
上記逆転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜まりから
吐出ポートへの通流のみを許容する第4の逆止弁と、を
備えている。
油圧回路は、正転時に吸入側となる第1の油圧ポンプの
吸入ポートと作動油溜まりとを接続する正転時吸入通路
と、上記吸入ポートと変速作動部とを接続する逆転時吐
出通路と、正転時に吐出側となる第1の油圧ポンプの吐
出ポートと変速作動部とを接続する正転時吐出通路と、
上記吐出ポートと作動油溜まりとを接続する逆転時吸入
通路と、上記正転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜
まりから吸入ポートへの通流のみを許容する第1の逆止
弁と、上記逆転時吐出通路に配置され、かつ吸入ポート
から変速作動部への通流のみを許容する第2の逆止弁
と、上記正転時吐出通路に配置され、かつ吐出ポートか
ら変速作動部への通流のみを許容する第3の逆止弁と、
上記逆転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜まりから
吐出ポートへの通流のみを許容する第4の逆止弁と、を
備えている。
【0011】第1の油圧ポンプの正転時には、上記吸入
ポートが低圧側になり、上記吐出ポートが高圧側になる
ので、作動油溜まりから正転時吸入通路を通して吸入ポ
ートに作動油が吸入され、かつ吐出ポートから正転時吐
出通路を通して変速作動部に作動油が吐出される。そし
て、逆転時吐出通路および逆転時吸入通路の流れは、第
2の逆止弁および第4の逆止弁によってそれぞれ阻止さ
れる。
ポートが低圧側になり、上記吐出ポートが高圧側になる
ので、作動油溜まりから正転時吸入通路を通して吸入ポ
ートに作動油が吸入され、かつ吐出ポートから正転時吐
出通路を通して変速作動部に作動油が吐出される。そし
て、逆転時吐出通路および逆転時吸入通路の流れは、第
2の逆止弁および第4の逆止弁によってそれぞれ阻止さ
れる。
【0012】また第1の油圧ポンプの逆転時には、逆に
上記吐出ポートが低圧側になり、上記吸入ポートが高圧
側になるので、作動油溜まりから逆転時吸入通路を通し
て吐出ポートに作動油が吸入され、かつ吸入ポートから
逆転時吐出通路を通して変速作動部に作動油が吐出され
る。そして、正転時吸入通路および正転時吐出通路の流
れは、第1の逆止弁および第3の逆止弁によってそれぞ
れ阻止される。
上記吐出ポートが低圧側になり、上記吸入ポートが高圧
側になるので、作動油溜まりから逆転時吸入通路を通し
て吐出ポートに作動油が吸入され、かつ吸入ポートから
逆転時吐出通路を通して変速作動部に作動油が吐出され
る。そして、正転時吸入通路および正転時吐出通路の流
れは、第1の逆止弁および第3の逆止弁によってそれぞ
れ阻止される。
【0013】請求項3の発明では、上記第2の油圧ポン
プは、その吸入ポートが上記作動油溜まりに接続される
とともに、吐出ポートが上記変速作動部に接続され、後
退走行時にも正転駆動されるようになっている。つま
り、この第2の油圧ポンプは、第1の油圧ポンプと例え
ば上述の4つの逆止弁とを含めた油圧回路部分に対して
並列に並ぶように、作動油溜まりと変速作動部との間に
接続されている。従って、第1の油圧ポンプが逆転する
後退走行時にも、第2の油圧ポンプは、前進走行時と同
じ正転駆動によって、作動油溜まりから変速作動部へ向
けて作動油を圧送することが可能である。
プは、その吸入ポートが上記作動油溜まりに接続される
とともに、吐出ポートが上記変速作動部に接続され、後
退走行時にも正転駆動されるようになっている。つま
り、この第2の油圧ポンプは、第1の油圧ポンプと例え
ば上述の4つの逆止弁とを含めた油圧回路部分に対して
並列に並ぶように、作動油溜まりと変速作動部との間に
接続されている。従って、第1の油圧ポンプが逆転する
後退走行時にも、第2の油圧ポンプは、前進走行時と同
じ正転駆動によって、作動油溜まりから変速作動部へ向
けて作動油を圧送することが可能である。
【0014】これに対し、請求項4の発明では、上記第
2の油圧ポンプは、正転駆動および逆転駆動により双方
向へ作動油を圧送可能なものとなっており、上記第1の
油圧ポンプの吸入ポートおよび吐出ポートの間に並列に
接続されるとともに、後退走行時には逆転駆動されるよ
うになっている。つまり、この構成では、第2の油圧ポ
ンプは、第1の油圧ポンプ自体に対して並列に並ぶよう
に接続されている。従って、後退走行時には、この第2
の油圧ポンプを逆転駆動すれば、第1の油圧ポンプの逆
転時と同様の経路を経て、作動油溜まりから変速作動部
へ作動油が圧送される。
2の油圧ポンプは、正転駆動および逆転駆動により双方
向へ作動油を圧送可能なものとなっており、上記第1の
油圧ポンプの吸入ポートおよび吐出ポートの間に並列に
接続されるとともに、後退走行時には逆転駆動されるよ
うになっている。つまり、この構成では、第2の油圧ポ
ンプは、第1の油圧ポンプ自体に対して並列に並ぶよう
に接続されている。従って、後退走行時には、この第2
の油圧ポンプを逆転駆動すれば、第1の油圧ポンプの逆
転時と同様の経路を経て、作動油溜まりから変速作動部
へ作動油が圧送される。
【0015】望ましくは、請求項5のように、上記第1
の油圧ポンプの回転数が所定値未満のときに上記第2の
油圧ポンプが駆動されるように構成されている。
の油圧ポンプの回転数が所定値未満のときに上記第2の
油圧ポンプが駆動されるように構成されている。
【0016】本発明では、前進走行時および後退走行時
のいずれにおいても、エンジンが停止していても走行用
モータによって走行しているときには、第1の油圧ポン
プによって作動油の圧送が行われる。そして、車速が低
下し、第1の油圧ポンプによる作動油の供給が不十分と
なったら、第2の油圧ポンプが駆動される。
のいずれにおいても、エンジンが停止していても走行用
モータによって走行しているときには、第1の油圧ポン
プによって作動油の圧送が行われる。そして、車速が低
下し、第1の油圧ポンプによる作動油の供給が不十分と
なったら、第2の油圧ポンプが駆動される。
【0017】さらに、請求項6のように、上記第1の油
圧ポンプの回転数が所定値未満のときに、この第1の油
圧ポンプの発生油圧と第2の油圧ポンプの発生油圧との
和が略一定となるように上記第2の油圧ポンプを駆動す
ることが望ましい。
圧ポンプの回転数が所定値未満のときに、この第1の油
圧ポンプの発生油圧と第2の油圧ポンプの発生油圧との
和が略一定となるように上記第2の油圧ポンプを駆動す
ることが望ましい。
【0018】
【発明の効果】この発明に係るハイブリッド車両の油圧
供給装置によれば、後退走行時に機械駆動式の第1の油
圧ポンプが逆転駆動されても、複数の逆止弁を組み合わ
せてなる油圧回路によって作動油溜まりから変速作動部
へ作動油を圧送することが可能である。従って、エンジ
ンを停止した走行用モータによる前進走行時のみなら
ず、エンジン停止状態となる後退走行時においても、電
動式の第2の油圧ポンプのみに依存せずに油圧供給が可
能となり、第2の油圧ポンプに要求される能力ないし性
能を軽減できる。そのため、第2の油圧ポンプの小型化
が図れる。
供給装置によれば、後退走行時に機械駆動式の第1の油
圧ポンプが逆転駆動されても、複数の逆止弁を組み合わ
せてなる油圧回路によって作動油溜まりから変速作動部
へ作動油を圧送することが可能である。従って、エンジ
ンを停止した走行用モータによる前進走行時のみなら
ず、エンジン停止状態となる後退走行時においても、電
動式の第2の油圧ポンプのみに依存せずに油圧供給が可
能となり、第2の油圧ポンプに要求される能力ないし性
能を軽減できる。そのため、第2の油圧ポンプの小型化
が図れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、この発明に係る油圧供給装置が用
いられるハイブリッド車両の車両推進機構の構成を示し
ている。この推進機構は、例えばガソリンエンジンもし
くはディーゼルエンジンなどからなるエンジン1と、こ
のエンジン1の回転を変速するベルト式無段変速機(以
下、CVTと略記する)2と、上記エンジン1と上記C
VT2との間で駆動力の伝達,遮断を行うクラッチ3
と、エンジン1停止中をも含め、車両の走行を行うため
の走行用モータつまり走行用モータジェネレータ4と、
から大略構成されている。また、この実施例では、主に
エンジン走行中に発電を行うとともにエンジン1の再始
動の際のクランキングを行う発電用モータジェネレータ
5をさらに備えている。
いられるハイブリッド車両の車両推進機構の構成を示し
ている。この推進機構は、例えばガソリンエンジンもし
くはディーゼルエンジンなどからなるエンジン1と、こ
のエンジン1の回転を変速するベルト式無段変速機(以
下、CVTと略記する)2と、上記エンジン1と上記C
VT2との間で駆動力の伝達,遮断を行うクラッチ3
と、エンジン1停止中をも含め、車両の走行を行うため
の走行用モータつまり走行用モータジェネレータ4と、
から大略構成されている。また、この実施例では、主に
エンジン走行中に発電を行うとともにエンジン1の再始
動の際のクランキングを行う発電用モータジェネレータ
5をさらに備えている。
【0021】上記クラッチ3は、例えば油圧多板式クラ
ッチからなり、その入力軸3aは、エンジン1のクラン
クシャフト1aに実質的に直結されている。そして、こ
の入力軸3aに上記発電用モータジェネレータ5のロー
タ(図示せず)が固定されている。なお、上記発電用モ
ータジェネレータ5および走行用モータジェネレータ4
は、いずれも交流モータジェネレータであり、公知のイ
ンバータ回路によって、駆動側および発電側の双方で制
御される。
ッチからなり、その入力軸3aは、エンジン1のクラン
クシャフト1aに実質的に直結されている。そして、こ
の入力軸3aに上記発電用モータジェネレータ5のロー
タ(図示せず)が固定されている。なお、上記発電用モ
ータジェネレータ5および走行用モータジェネレータ4
は、いずれも交流モータジェネレータであり、公知のイ
ンバータ回路によって、駆動側および発電側の双方で制
御される。
【0022】上記CVT2は、駆動側となるプライマリ
プーリ11と従動側となるセカンダリプーリ12と両者
間に巻き掛けられた金属製ベルト13とを備えるもので
あって、上記プライマリプーリ11のプーリ幅が図示せ
ぬ油圧機構によって調整可能となっており、かつこれに
応じてセカンダリプーリ12のプーリ幅が変化し、無段
階に変速がなされるものである。上記プライマリプーリ
11を備えた変速機入力軸11aは、上記クラッチ3の
出力軸3bに実質的に直結されている。また同時に、上
記走行用モータジェネレータ4の回転軸4aが上記変速
機入力軸11aに接続されている。なお、この走行用モ
ータジェネレータ4の回転軸4aと変速機入力軸11a
との間には、一般に図示せぬ減速歯車機構が設けられて
いる。上記セカンダリプーリ12を備えた変速機出力軸
12aは、例えばファイナルドライブギア15およびフ
ァイナルドリブンギア16からなるファイナルギア14
と、ディファレンシャルギア17と、を介してアクスル
シャフト18に接続され、駆動輪19へ動力を伝達する
ようになっている。
プーリ11と従動側となるセカンダリプーリ12と両者
間に巻き掛けられた金属製ベルト13とを備えるもので
あって、上記プライマリプーリ11のプーリ幅が図示せ
ぬ油圧機構によって調整可能となっており、かつこれに
応じてセカンダリプーリ12のプーリ幅が変化し、無段
階に変速がなされるものである。上記プライマリプーリ
11を備えた変速機入力軸11aは、上記クラッチ3の
出力軸3bに実質的に直結されている。また同時に、上
記走行用モータジェネレータ4の回転軸4aが上記変速
機入力軸11aに接続されている。なお、この走行用モ
ータジェネレータ4の回転軸4aと変速機入力軸11a
との間には、一般に図示せぬ減速歯車機構が設けられて
いる。上記セカンダリプーリ12を備えた変速機出力軸
12aは、例えばファイナルドライブギア15およびフ
ァイナルドリブンギア16からなるファイナルギア14
と、ディファレンシャルギア17と、を介してアクスル
シャフト18に接続され、駆動輪19へ動力を伝達する
ようになっている。
【0023】一方、油圧供給装置として、機械駆動式の
第1油圧ポンプ21と電動式の第2油圧ポンプ22とが
設けられており、上記CVT2の作動油溜まり(図示せ
ず)から該CVT2の変速作動部(図示せず)へ作動油
を圧送している。変速作動部は、例えば調圧弁や油圧制
御弁を含んで構成され、上記の油圧ポンプ21,22か
ら供給された油圧を利用して任意の制御油圧を生成し、
CVT2の変速比を可変制御している。ここで、上記第
1油圧ポンプ21は、クラッチ3の出力軸3bつまり変
速機入力軸11aに接続されて駆動されている。この第
1油圧ポンプ21は、後述する内接型歯車ポンプからな
り、その駆動軸が上記のクラッチ出力軸3bおよび変速
機入力軸11aに直結されている。換言すれば、クラッ
チ3、第1油圧ポンプ21およびプライマリプーリ11
の三者が、同軸上に直列に配置されている。また電動式
の第2油圧ポンプ22は、補機用の車載のバッテリで駆
動可能な低電圧直流モータを内蔵したものであって、そ
のポンプ部には、やはり内接型歯車ポンプが用いられて
いる。この第2油圧ポンプ22は、後述するように、例
えば車両停止時など、機械駆動される第1油圧ポンプ2
1による油圧が不十分となるときに駆動される。
第1油圧ポンプ21と電動式の第2油圧ポンプ22とが
設けられており、上記CVT2の作動油溜まり(図示せ
ず)から該CVT2の変速作動部(図示せず)へ作動油
を圧送している。変速作動部は、例えば調圧弁や油圧制
御弁を含んで構成され、上記の油圧ポンプ21,22か
ら供給された油圧を利用して任意の制御油圧を生成し、
CVT2の変速比を可変制御している。ここで、上記第
1油圧ポンプ21は、クラッチ3の出力軸3bつまり変
速機入力軸11aに接続されて駆動されている。この第
1油圧ポンプ21は、後述する内接型歯車ポンプからな
り、その駆動軸が上記のクラッチ出力軸3bおよび変速
機入力軸11aに直結されている。換言すれば、クラッ
チ3、第1油圧ポンプ21およびプライマリプーリ11
の三者が、同軸上に直列に配置されている。また電動式
の第2油圧ポンプ22は、補機用の車載のバッテリで駆
動可能な低電圧直流モータを内蔵したものであって、そ
のポンプ部には、やはり内接型歯車ポンプが用いられて
いる。この第2油圧ポンプ22は、後述するように、例
えば車両停止時など、機械駆動される第1油圧ポンプ2
1による油圧が不十分となるときに駆動される。
【0024】図2は、上記ハイブリッド車両の制御シス
テムの概要を示すブロック図である。図示するように、
この制御システムは、電動オイルポンプつまり第2油圧
ポンプ22を制御する電動オイルポンプ制御部32と、
エンジン1の種々の制御を行うエンジン制御部33と、
インバータ回路を介して走行用モータジェネレータ4お
よび発電用モータジェネレータ5の制御を行うモータジ
ェネレータ制御部34と、油圧制御弁を介してクラッチ
3の制御を行うクラッチ制御部35と、CVT2の変速
比等の制御を行うCVT制御部36と、を備えており、
これらのシステム全体がハイブリッドシステム制御部3
1によって統合的に制御されている。
テムの概要を示すブロック図である。図示するように、
この制御システムは、電動オイルポンプつまり第2油圧
ポンプ22を制御する電動オイルポンプ制御部32と、
エンジン1の種々の制御を行うエンジン制御部33と、
インバータ回路を介して走行用モータジェネレータ4お
よび発電用モータジェネレータ5の制御を行うモータジ
ェネレータ制御部34と、油圧制御弁を介してクラッチ
3の制御を行うクラッチ制御部35と、CVT2の変速
比等の制御を行うCVT制御部36と、を備えており、
これらのシステム全体がハイブリッドシステム制御部3
1によって統合的に制御されている。
【0025】このハイブリッド車両全体の制御を簡単に
説明すると、例えば中車速以上での定常走行において
は、エンジン1が燃焼運転しているとともにクラッチ3
が接続状態となって、エンジン1の駆動力により車両が
走行する。このとき、発電用モータジェネレータ5では
発電が行われる。走行状態から車両が減速していくと、
走行用モータジェネレータ4により減速エネルギの回生
つまり発電が行われ、かつ車両停止前にクラッチ3が切
断されてエンジン1が停止状態となる。そして、車両停
止状態から発進する際には、クラッチ3が切断状態に保
たれ、かつ走行用モータジェネレータ4が駆動されて、
車両が発進し始める。その後、車速が所定の低車速以上
になると、発電用モータジェネレータ5によるクランキ
ングが行われてエンジン1が再始動される。このエンジ
ン1の再始動に伴って、クラッチ3を徐々に接続し、か
つ走行用モータジェネレータ4を制御して、エンジン1
による走行へ移行する。
説明すると、例えば中車速以上での定常走行において
は、エンジン1が燃焼運転しているとともにクラッチ3
が接続状態となって、エンジン1の駆動力により車両が
走行する。このとき、発電用モータジェネレータ5では
発電が行われる。走行状態から車両が減速していくと、
走行用モータジェネレータ4により減速エネルギの回生
つまり発電が行われ、かつ車両停止前にクラッチ3が切
断されてエンジン1が停止状態となる。そして、車両停
止状態から発進する際には、クラッチ3が切断状態に保
たれ、かつ走行用モータジェネレータ4が駆動されて、
車両が発進し始める。その後、車速が所定の低車速以上
になると、発電用モータジェネレータ5によるクランキ
ングが行われてエンジン1が再始動される。このエンジ
ン1の再始動に伴って、クラッチ3を徐々に接続し、か
つ走行用モータジェネレータ4を制御して、エンジン1
による走行へ移行する。
【0026】一方、この実施例の構成では、車両推進機
構は、前後進切換機構を具備しておらず、エンジン1に
よる走行としては、前進走行のみが可能となっている。
従って、後退走行は、クラッチ3を切断状態として、走
行用モータジェネレータ4を逆転させることによって実
現される。つまり、後退走行のまま長時間走行すること
は一般に考えられないので、エンジン1は停止状態とし
て、走行用モータジェネレータ4によって後進するよう
にし、変速機構の簡素化を図っている。
構は、前後進切換機構を具備しておらず、エンジン1に
よる走行としては、前進走行のみが可能となっている。
従って、後退走行は、クラッチ3を切断状態として、走
行用モータジェネレータ4を逆転させることによって実
現される。つまり、後退走行のまま長時間走行すること
は一般に考えられないので、エンジン1は停止状態とし
て、走行用モータジェネレータ4によって後進するよう
にし、変速機構の簡素化を図っている。
【0027】機械駆動される第1油圧ポンプ21は、上
記のように変速機入力軸11aに直結されているので、
エンジン1による走行であっても走行用モータジェネレ
ータ4による走行であっても、車両が走行していれば、
これに伴って機械的に駆動される。つまり車速とCVT
2の変速比とで定まるポンプ回転数でもって駆動され
る。そして、これは、前進走行および後退走行のいずれ
であっても同じである。但し、前進走行のときのポンプ
回転方向(これを正転方向とする)に対し、後退走行の
ときは、ポンプ回転方向は、逆転方向となる。
記のように変速機入力軸11aに直結されているので、
エンジン1による走行であっても走行用モータジェネレ
ータ4による走行であっても、車両が走行していれば、
これに伴って機械的に駆動される。つまり車速とCVT
2の変速比とで定まるポンプ回転数でもって駆動され
る。そして、これは、前進走行および後退走行のいずれ
であっても同じである。但し、前進走行のときのポンプ
回転方向(これを正転方向とする)に対し、後退走行の
ときは、ポンプ回転方向は、逆転方向となる。
【0028】図3は、上記の第1油圧ポンプ21および
第2油圧ポンプ22に用いられる内接型歯車ポンプの具
体的な構成を示している。この内接型歯車ポンプは、公
知のものであって、円筒形をなすハウジング41内に、
円環状をなす内接歯車42が回転可能に嵌合保持されて
いるとともに、この内接歯車42の内周側の一方に偏心
した位置に外接歯車43が配置されている。この外接歯
車43は、上記のクラッチ出力軸3bやモータ回転軸に
よって回転駆動されるものであり、その外周の歯43a
が上記内接歯車42の歯溝42aに噛み合っていて、外
接歯車43の回転に伴って内接歯車42もハウジング4
1内で回転する。そして、ハウジング41の軸方向の端
部を閉塞する端板の一方に、外接歯車43を径方向に挟
むように、吸入ポート44と吐出ポート45とが開口形
成されている。また、外接歯車43が一方に偏心してい
る結果生じる外接歯車43と内接歯車42との間のスペ
ースを埋めるように、略三日月形をなす仕切板46が設
けられており、その内周面に外接歯車43の歯先が、外
周面に内接歯車42の歯先が、それぞれ摺接している。
第2油圧ポンプ22に用いられる内接型歯車ポンプの具
体的な構成を示している。この内接型歯車ポンプは、公
知のものであって、円筒形をなすハウジング41内に、
円環状をなす内接歯車42が回転可能に嵌合保持されて
いるとともに、この内接歯車42の内周側の一方に偏心
した位置に外接歯車43が配置されている。この外接歯
車43は、上記のクラッチ出力軸3bやモータ回転軸に
よって回転駆動されるものであり、その外周の歯43a
が上記内接歯車42の歯溝42aに噛み合っていて、外
接歯車43の回転に伴って内接歯車42もハウジング4
1内で回転する。そして、ハウジング41の軸方向の端
部を閉塞する端板の一方に、外接歯車43を径方向に挟
むように、吸入ポート44と吐出ポート45とが開口形
成されている。また、外接歯車43が一方に偏心してい
る結果生じる外接歯車43と内接歯車42との間のスペ
ースを埋めるように、略三日月形をなす仕切板46が設
けられており、その内周面に外接歯車43の歯先が、外
周面に内接歯車42の歯先が、それぞれ摺接している。
【0029】このような内接型歯車ポンプにおいては、
外接歯車43が矢印ωのように正転方向に駆動されるこ
とによって、吸入ポート44から作動油が吸入され、か
つ加圧されて吐出ポート45から吐出される。そして、
この内接型歯車ポンプは、矢印ωと反対側に逆転させる
ことも可能であり、この場合には、逆に吐出ポート45
から作動油が吸入され、かつ加圧されて吸入ポート44
から吐出されることになる。また、外接歯車43が回転
駆動されない停止時には、仕切板46によって外接歯車
43と内接歯車42との間が閉塞されているため、両ポ
ート44,45の間での作動油の漏洩は非常に少ないも
のとなっている。
外接歯車43が矢印ωのように正転方向に駆動されるこ
とによって、吸入ポート44から作動油が吸入され、か
つ加圧されて吐出ポート45から吐出される。そして、
この内接型歯車ポンプは、矢印ωと反対側に逆転させる
ことも可能であり、この場合には、逆に吐出ポート45
から作動油が吸入され、かつ加圧されて吸入ポート44
から吐出されることになる。また、外接歯車43が回転
駆動されない停止時には、仕切板46によって外接歯車
43と内接歯車42との間が閉塞されているため、両ポ
ート44,45の間での作動油の漏洩は非常に少ないも
のとなっている。
【0030】次に、上記の第1,第2油圧ポンプ21,
22とともに設けられる油圧回路について説明する。
22とともに設けられる油圧回路について説明する。
【0031】図4は、油圧回路の第1実施例を示してお
り、特に、図(a)は前進走行時の作動油の流れを、図
(b)は後退走行時の作動油の流れを、それぞれ併せて
示している。図において、51は作動油が各部から回収
されるCVT2の作動油溜まりを示し、52は油圧供給
先となるCVT2の変速作動部を示している。また、第
1油圧ポンプ21の吸入ポート44および吐出ポート4
5をそれぞれ符号44−1および45−1として示し、
第2油圧ポンプ22の吸入ポート44および吐出ポート
45をそれぞれ符号44−2および45−2として示し
ている。なお、これらの「吸入ポート」および「吐出ポ
ート」という名称は、前述したように、各ポンプの正転
時を基準としたものであり、逆転時には、吸入ポート4
4が吐出側に、吐出ポート45が吸入側になる。
り、特に、図(a)は前進走行時の作動油の流れを、図
(b)は後退走行時の作動油の流れを、それぞれ併せて
示している。図において、51は作動油が各部から回収
されるCVT2の作動油溜まりを示し、52は油圧供給
先となるCVT2の変速作動部を示している。また、第
1油圧ポンプ21の吸入ポート44および吐出ポート4
5をそれぞれ符号44−1および45−1として示し、
第2油圧ポンプ22の吸入ポート44および吐出ポート
45をそれぞれ符号44−2および45−2として示し
ている。なお、これらの「吸入ポート」および「吐出ポ
ート」という名称は、前述したように、各ポンプの正転
時を基準としたものであり、逆転時には、吸入ポート4
4が吐出側に、吐出ポート45が吸入側になる。
【0032】図示するように、第1油圧ポンプ21の吸
入ポート44−1は、正転時吸入通路53によって作動
油溜まり51に接続されているとともに、逆転時吐出通
路54によって変速作動部52に接続されている。な
お、図示例では、接続点61において両通路53,54
が1本に合流している。また、第1油圧ポンプ21の吐
出ポート45−1は、正転時吐出通路55によって変速
作動部52に接続されているとともに、逆転時吸入通路
56によって作動油溜まり51に接続されている。な
お、図示例では、接続点62において両通路55,56
が1本に合流している。そして、上記の2つの接続点6
1,62の間において、第2油圧ポンプ22が上記第1
油圧ポンプ21と並列に接続されている。
入ポート44−1は、正転時吸入通路53によって作動
油溜まり51に接続されているとともに、逆転時吐出通
路54によって変速作動部52に接続されている。な
お、図示例では、接続点61において両通路53,54
が1本に合流している。また、第1油圧ポンプ21の吐
出ポート45−1は、正転時吐出通路55によって変速
作動部52に接続されているとともに、逆転時吸入通路
56によって作動油溜まり51に接続されている。な
お、図示例では、接続点62において両通路55,56
が1本に合流している。そして、上記の2つの接続点6
1,62の間において、第2油圧ポンプ22が上記第1
油圧ポンプ21と並列に接続されている。
【0033】上記の4本の通路53,54,55,56
には、それぞれの作動油の流れの方向を規制するため
に、第1〜第4逆止弁57〜60が介装されている。上
記正転時吸入通路53に配置された第1逆止弁57は、
作動油溜まり51から吸入ポート44−1への通流のみ
を許容する方向に、上記逆転時吐出通路54に配置され
た第2逆止弁58は吸入ポート44−1から変速作動部
52への通流のみを許容する方向に、上記正転時吐出通
路55に配置された第3逆止弁59は吐出ポート45−
1から変速作動部52への通流のみを許容する方向に、
上記逆転時吸入通路56に配置された第4逆止弁60は
作動油溜まり51から吐出ポート45−1への通流のみ
を許容する方向に、それぞれ設けられている。
には、それぞれの作動油の流れの方向を規制するため
に、第1〜第4逆止弁57〜60が介装されている。上
記正転時吸入通路53に配置された第1逆止弁57は、
作動油溜まり51から吸入ポート44−1への通流のみ
を許容する方向に、上記逆転時吐出通路54に配置され
た第2逆止弁58は吸入ポート44−1から変速作動部
52への通流のみを許容する方向に、上記正転時吐出通
路55に配置された第3逆止弁59は吐出ポート45−
1から変速作動部52への通流のみを許容する方向に、
上記逆転時吸入通路56に配置された第4逆止弁60は
作動油溜まり51から吐出ポート45−1への通流のみ
を許容する方向に、それぞれ設けられている。
【0034】従って、前進走行時に第1油圧ポンプ21
が正転駆動されると、図(a)に矢印で作動油の流れを
示すように、第1逆止弁57および第3逆止弁59を通
って作動油溜まり51から変速作動部52へと作動油が
圧送される。他の第2逆止弁58および第4逆止弁60
は閉じており、作動油の逆流が防止される。また、第2
油圧ポンプ22が正転駆動された場合も全く同様に作動
油が圧送される。
が正転駆動されると、図(a)に矢印で作動油の流れを
示すように、第1逆止弁57および第3逆止弁59を通
って作動油溜まり51から変速作動部52へと作動油が
圧送される。他の第2逆止弁58および第4逆止弁60
は閉じており、作動油の逆流が防止される。また、第2
油圧ポンプ22が正転駆動された場合も全く同様に作動
油が圧送される。
【0035】これに対し、後退走行時に第1油圧ポンプ
21が逆転駆動されると、図(b)に矢印で作動油の流
れを示すように、第4逆止弁60および第2逆止弁58
を通って作動油溜まり51から変速作動部52へと作動
油が圧送される。他の第1逆止弁57および第3逆止弁
59は閉じており、作動油の逆流が防止される。また、
第2油圧ポンプ22が逆転駆動された場合も全く同様に
作動油が圧送される。
21が逆転駆動されると、図(b)に矢印で作動油の流
れを示すように、第4逆止弁60および第2逆止弁58
を通って作動油溜まり51から変速作動部52へと作動
油が圧送される。他の第1逆止弁57および第3逆止弁
59は閉じており、作動油の逆流が防止される。また、
第2油圧ポンプ22が逆転駆動された場合も全く同様に
作動油が圧送される。
【0036】図5は、車両が前進走行から後退走行へ移
行するときの第1,第2油圧ポンプ21,22の作動お
よび油圧変化を説明する説明図である。具体的には、運
転者が前進走行中に車両を減速して停車し、変速機(C
VT2)のシフトレバーを前進走行用のDレンジから後
退走行用のRレンジに切り換えた後、後進を開始するま
での様子を示している。
行するときの第1,第2油圧ポンプ21,22の作動お
よび油圧変化を説明する説明図である。具体的には、運
転者が前進走行中に車両を減速して停車し、変速機(C
VT2)のシフトレバーを前進走行用のDレンジから後
退走行用のRレンジに切り換えた後、後進を開始するま
での様子を示している。
【0037】図示するように、第1油圧ポンプ21は、
前進走行時には正転方向に駆動されているが、車速の低
下に伴って回転数が低下し、これにより、発生油圧も低
下していく。そして、この油圧が最低必要油圧まで低下
したときに、第2油圧ポンプ22の作動(正転駆動)が
開始する。これにより、変速作動部52へ圧送される作
動油の油圧は、最低必要油圧以上に確保される。なお、
実際には、油圧を検出することなく、第1油圧ポンプ2
1の回転数が所定回転数を下回ったときに第2油圧ポン
プ22の作動を開始することが可能である。車両の停車
中は、第1油圧ポンプ21では油圧は発生せず、第2油
圧ポンプ22のみで必要な油圧が与えられる。そして、
この実施例では、シフトレバーをDレンジからRレンジ
に切り換えたときに、第2油圧ポンプ22の回転方向が
切り換えられ、逆転駆動される。前述したように、第2
油圧ポンプ22が逆転駆動されても、作動油は作動油溜
まり51から変速作動部52へと圧送されるので、やは
り最低必要油圧以上の油圧が確保される。なお、回転方
向の切換によって瞬間的に油圧低下が生じるが、ごく短
期間であるので、問題はない。その後、走行用モータジ
ェネレータ4の駆動によって後進が開始すると、第1油
圧ポンプ21も逆転方向に駆動されるので、第1油圧ポ
ンプ21による発生油圧が徐々に上昇する。この第1油
圧ポンプ21による油圧が最低必要油圧を越える段階で
第2油圧ポンプ22の駆動は終了する。なお、第2油圧
ポンプ22は単純にオン−オフ的に作動させてもよい
が、第1油圧ポンプ21との合成油圧が一定値を維持す
るように、その回転数を制御することも可能である。
前進走行時には正転方向に駆動されているが、車速の低
下に伴って回転数が低下し、これにより、発生油圧も低
下していく。そして、この油圧が最低必要油圧まで低下
したときに、第2油圧ポンプ22の作動(正転駆動)が
開始する。これにより、変速作動部52へ圧送される作
動油の油圧は、最低必要油圧以上に確保される。なお、
実際には、油圧を検出することなく、第1油圧ポンプ2
1の回転数が所定回転数を下回ったときに第2油圧ポン
プ22の作動を開始することが可能である。車両の停車
中は、第1油圧ポンプ21では油圧は発生せず、第2油
圧ポンプ22のみで必要な油圧が与えられる。そして、
この実施例では、シフトレバーをDレンジからRレンジ
に切り換えたときに、第2油圧ポンプ22の回転方向が
切り換えられ、逆転駆動される。前述したように、第2
油圧ポンプ22が逆転駆動されても、作動油は作動油溜
まり51から変速作動部52へと圧送されるので、やは
り最低必要油圧以上の油圧が確保される。なお、回転方
向の切換によって瞬間的に油圧低下が生じるが、ごく短
期間であるので、問題はない。その後、走行用モータジ
ェネレータ4の駆動によって後進が開始すると、第1油
圧ポンプ21も逆転方向に駆動されるので、第1油圧ポ
ンプ21による発生油圧が徐々に上昇する。この第1油
圧ポンプ21による油圧が最低必要油圧を越える段階で
第2油圧ポンプ22の駆動は終了する。なお、第2油圧
ポンプ22は単純にオン−オフ的に作動させてもよい
が、第1油圧ポンプ21との合成油圧が一定値を維持す
るように、その回転数を制御することも可能である。
【0038】次に、図6は、油圧回路の第2実施例を示
しており、図(a)は前進走行時の作動油の流れを、図
(b)は後退走行時の作動油の流れを、それぞれ併せて
示している。なお、図4の第1実施例と実質的に等価な
箇所には同一の符号を付してある。この第2実施例の油
圧回路においても、第1油圧ポンプ21の吸入ポート4
4−1は、正転時吸入通路53によって作動油溜まり5
1に接続されているとともに、逆転時吐出通路54によ
って変速作動部52に接続されている。なお、図示例で
は、接続点61において両通路53,54が1本に合流
している。また、第1油圧ポンプ21の吐出ポート45
−1は、正転時吐出通路55によって変速作動部52に
接続されているとともに、逆転時吸入通路56によって
作動油溜まり51に接続されている。なお、図示例で
は、接続点62において両通路55,56が1本に合流
している。また、上記の4本の通路53,54,55,
56には、それぞれの作動油の流れの方向を規制するた
めに、第1〜第4逆止弁57〜60が介装されており、
上記正転時吸入通路53に配置された第1逆止弁57
は、作動油溜まり51から吸入ポート44−1への通流
のみを許容する方向に、上記逆転時吐出通路54に配置
された第2逆止弁58は吸入ポート44−1から変速作
動部52への通流のみを許容する方向に、上記正転時吐
出通路55に配置された第3逆止弁59は吐出ポート4
5−1から変速作動部52への通流のみを許容する方向
に、上記逆転時吸入通路56に配置された第4逆止弁6
0は作動油溜まり51から吐出ポート45−1への通流
のみを許容する方向に、それぞれ設けられている。
しており、図(a)は前進走行時の作動油の流れを、図
(b)は後退走行時の作動油の流れを、それぞれ併せて
示している。なお、図4の第1実施例と実質的に等価な
箇所には同一の符号を付してある。この第2実施例の油
圧回路においても、第1油圧ポンプ21の吸入ポート4
4−1は、正転時吸入通路53によって作動油溜まり5
1に接続されているとともに、逆転時吐出通路54によ
って変速作動部52に接続されている。なお、図示例で
は、接続点61において両通路53,54が1本に合流
している。また、第1油圧ポンプ21の吐出ポート45
−1は、正転時吐出通路55によって変速作動部52に
接続されているとともに、逆転時吸入通路56によって
作動油溜まり51に接続されている。なお、図示例で
は、接続点62において両通路55,56が1本に合流
している。また、上記の4本の通路53,54,55,
56には、それぞれの作動油の流れの方向を規制するた
めに、第1〜第4逆止弁57〜60が介装されており、
上記正転時吸入通路53に配置された第1逆止弁57
は、作動油溜まり51から吸入ポート44−1への通流
のみを許容する方向に、上記逆転時吐出通路54に配置
された第2逆止弁58は吸入ポート44−1から変速作
動部52への通流のみを許容する方向に、上記正転時吐
出通路55に配置された第3逆止弁59は吐出ポート4
5−1から変速作動部52への通流のみを許容する方向
に、上記逆転時吸入通路56に配置された第4逆止弁6
0は作動油溜まり51から吐出ポート45−1への通流
のみを許容する方向に、それぞれ設けられている。
【0039】そして、この第2実施例では、第1逆止弁
57よりも上流つまり作動油溜まり51側に接続点65
が設けられ、かつ第3逆止弁59よりも下流つまり変速
作動部52側に接続点66が設けられ、これらの2つの
接続点65,66の間に、第2油圧ポンプ22が接続さ
れている。つまり、第1油圧ポンプ21と4つの逆止弁
57〜60とを含む油圧回路部分の全体に対して並列に
並ぶように第2油圧ポンプ22が接続されている。
57よりも上流つまり作動油溜まり51側に接続点65
が設けられ、かつ第3逆止弁59よりも下流つまり変速
作動部52側に接続点66が設けられ、これらの2つの
接続点65,66の間に、第2油圧ポンプ22が接続さ
れている。つまり、第1油圧ポンプ21と4つの逆止弁
57〜60とを含む油圧回路部分の全体に対して並列に
並ぶように第2油圧ポンプ22が接続されている。
【0040】従って、第2油圧ポンプ22は常に正転方
向に駆動されることで、作動油溜まり51から変速作動
部52へと作動油を圧送することができる。なお、第1
油圧ポンプ21の正転,逆転についての作動油の流れ
は、第1実施例と同様である。つまり、前進走行時に第
1油圧ポンプ21が正転駆動されると、図(a)に矢印
で作動油の流れを示すように、第1逆止弁57および第
3逆止弁59を通って作動油溜まり51から変速作動部
52へと作動油が圧送され、他の第2逆止弁58および
第4逆止弁60は閉じて、作動油の逆流が防止される。
向に駆動されることで、作動油溜まり51から変速作動
部52へと作動油を圧送することができる。なお、第1
油圧ポンプ21の正転,逆転についての作動油の流れ
は、第1実施例と同様である。つまり、前進走行時に第
1油圧ポンプ21が正転駆動されると、図(a)に矢印
で作動油の流れを示すように、第1逆止弁57および第
3逆止弁59を通って作動油溜まり51から変速作動部
52へと作動油が圧送され、他の第2逆止弁58および
第4逆止弁60は閉じて、作動油の逆流が防止される。
【0041】また、後退走行時に第1油圧ポンプ21が
逆転駆動されると、図(b)に矢印で作動油の流れを示
すように、第4逆止弁60および第2逆止弁58を通っ
て作動油溜まり51から変速作動部52へと作動油が圧
送され、他の第1逆止弁57および第3逆止弁59は閉
じて、作動油の逆流が防止される。
逆転駆動されると、図(b)に矢印で作動油の流れを示
すように、第4逆止弁60および第2逆止弁58を通っ
て作動油溜まり51から変速作動部52へと作動油が圧
送され、他の第1逆止弁57および第3逆止弁59は閉
じて、作動油の逆流が防止される。
【0042】図7は、この第2実施例において、車両が
前進走行から後退走行へ移行するときの第1,第2油圧
ポンプ21,22の作動および油圧変化を説明する説明
図である。具体的には、運転者が前進走行中に車両を減
速して停車し、変速機(CVT2)のシフトレバーを前
進走行用のDレンジから後退走行用のRレンジに切り換
えた後、後進を開始するまでの様子を示している。
前進走行から後退走行へ移行するときの第1,第2油圧
ポンプ21,22の作動および油圧変化を説明する説明
図である。具体的には、運転者が前進走行中に車両を減
速して停車し、変速機(CVT2)のシフトレバーを前
進走行用のDレンジから後退走行用のRレンジに切り換
えた後、後進を開始するまでの様子を示している。
【0043】前述したように、第1油圧ポンプ21は、
前進走行時には正転方向に駆動されているが、車速の低
下に伴って回転数が低下し、これにより、発生油圧も低
下していく。そして、この油圧が最低必要油圧まで低下
したとき(あるいはポンプ回転数が所定回転数未満とな
ったとき)に、第2油圧ポンプ22の作動(正転駆動)
が開始する。これにより、変速作動部52へ圧送される
作動油の油圧は、最低必要油圧以上に確保される。車両
の停車中は、第1油圧ポンプ21では油圧は発生せず、
第2油圧ポンプ22のみで必要な油圧が与えられる。そ
して、この実施例では、シフトレバーをDレンジからR
レンジに切り換えたときにも、第2油圧ポンプ22の回
転方向は変化せず、正転方向に駆動され続ける。従っ
て、第1実施例のような回転方向切換時の瞬間的な油圧
低下はない。その後、走行用モータジェネレータ4の駆
動によって後進が開始すると、第1油圧ポンプ21も逆
転方向に駆動されるので、第1油圧ポンプ21による発
生油圧が徐々に上昇する。この第1油圧ポンプ21によ
る油圧が最低必要油圧を越える段階で第2油圧ポンプ2
2の駆動は終了する。
前進走行時には正転方向に駆動されているが、車速の低
下に伴って回転数が低下し、これにより、発生油圧も低
下していく。そして、この油圧が最低必要油圧まで低下
したとき(あるいはポンプ回転数が所定回転数未満とな
ったとき)に、第2油圧ポンプ22の作動(正転駆動)
が開始する。これにより、変速作動部52へ圧送される
作動油の油圧は、最低必要油圧以上に確保される。車両
の停車中は、第1油圧ポンプ21では油圧は発生せず、
第2油圧ポンプ22のみで必要な油圧が与えられる。そ
して、この実施例では、シフトレバーをDレンジからR
レンジに切り換えたときにも、第2油圧ポンプ22の回
転方向は変化せず、正転方向に駆動され続ける。従っ
て、第1実施例のような回転方向切換時の瞬間的な油圧
低下はない。その後、走行用モータジェネレータ4の駆
動によって後進が開始すると、第1油圧ポンプ21も逆
転方向に駆動されるので、第1油圧ポンプ21による発
生油圧が徐々に上昇する。この第1油圧ポンプ21によ
る油圧が最低必要油圧を越える段階で第2油圧ポンプ2
2の駆動は終了する。
【0044】なお、内接型歯車ポンプからなる第2油圧
ポンプ22は停止時の漏洩が少なく、従って、第1油圧
ポンプ21作動時に第2油圧ポンプ22を通して接続点
66から接続点65へ作動油が逆流することは殆ど生じ
ないが、図8に示すように、第2油圧ポンプ22と直列
に逆止弁67を配置し、第2油圧ポンプ22を通した逆
流を完全に阻止するようにすることもできる。また、こ
のように逆止弁67を付加した構成によれば、第2油圧
ポンプ22として、圧力差による逆流が生じ得る形式の
ものを用いることも可能である。
ポンプ22は停止時の漏洩が少なく、従って、第1油圧
ポンプ21作動時に第2油圧ポンプ22を通して接続点
66から接続点65へ作動油が逆流することは殆ど生じ
ないが、図8に示すように、第2油圧ポンプ22と直列
に逆止弁67を配置し、第2油圧ポンプ22を通した逆
流を完全に阻止するようにすることもできる。また、こ
のように逆止弁67を付加した構成によれば、第2油圧
ポンプ22として、圧力差による逆流が生じ得る形式の
ものを用いることも可能である。
【図1】この発明に係るハイブリッド車両の車両推進機
構の構成説明図。
構の構成説明図。
【図2】このハイブリッド車両の制御システムの概要を
示すブロック図。
示すブロック図。
【図3】内接型歯車ポンプの構成を示す説明図。
【図4】油圧回路の第1実施例を示す回路図。
【図5】この第1実施例において前進走行から後退走行
へ移行するときの油圧変化等を示す説明図。
へ移行するときの油圧変化等を示す説明図。
【図6】油圧回路の第2実施例を示す回路図。
【図7】この第2実施例において前進走行から後退走行
へ移行するときの油圧変化等を示す説明図。
へ移行するときの油圧変化等を示す説明図。
【図8】第2実施例の変形例を示す回路図。
1…エンジン
2…CVT
3…クラッチ
4…走行用モータジェネレータ
21…第1油圧ポンプ
22…第2油圧ポンプ
51…作動油溜まり
52…変速作動部
53…正転時吸入通路
54…逆転時吐出通路
55…正転時吐出通路
56…逆転時吸入通路
57…第1逆止弁
58…第2逆止弁
59…第3逆止弁
60…第4逆止弁
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F16H 59:10 F16H 59:74
59:74 63:06
63:06 B60K 6/04
Fターム(参考) 3J552 MA07 MA13 NA01 NA09 NB01
NB05 NB08 PA26 PA67 QA28C
QA30C RA22 RB01 RB02
SA34 SA36 SA52 UA03 UA10
VA12Z VA52W VA52Y VA64Z
VA66Z VA74Z VB01Z
Claims (6)
- 【請求項1】 クラッチの入力軸にエンジンが接続され
るとともに、該クラッチの出力軸に変速機の入力軸およ
び走行用モータが接続され、かつ上記変速機の出力軸か
ら駆動輪に駆動力が伝達されるように構成された車両推
進機構と、 上記クラッチの出力軸に接続され、上記変速機の作動油
溜まり内の作動油を該変速機の変速作動部に圧送する機
械駆動式の第1の油圧ポンプと、 この第1の油圧ポンプと並列に設けられた電動式の第2
の油圧ポンプと、 を備え、 上記走行用モータの逆転によって後退走行を行うハイブ
リッド車両において、 上記第1の油圧ポンプが、上記クラッチの出力軸の正転
および逆転に伴って双方向へ作動油を圧送可能であり、 上記作動油溜まりから上記第1の油圧ポンプを介して上
記変速作動部に至る油圧経路に、後退走行の際の第1の
油圧ポンプの逆転時にも作動油溜まりから変速作動部へ
向けて作動油が圧送されるように複数の逆止弁を組み合
わせて構成した油圧回路を備えていることを特徴とする
ハイブリッド車両の油圧供給装置。 - 【請求項2】 上記油圧回路は、 正転時に吸入側となる第1の油圧ポンプの吸入ポートと
作動油溜まりとを接続する正転時吸入通路と、 上記吸入ポートと変速作動部とを接続する逆転時吐出通
路と、 正転時に吐出側となる第1の油圧ポンプの吐出ポートと
変速作動部とを接続する正転時吐出通路と、 上記吐出ポートと作動油溜まりとを接続する逆転時吸入
通路と、 上記正転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜まりから
吸入ポートへの通流のみを許容する第1の逆止弁と、 上記逆転時吐出通路に配置され、かつ吸入ポートから変
速作動部への通流のみを許容する第2の逆止弁と、 上記正転時吐出通路に配置され、かつ吐出ポートから変
速作動部への通流のみを許容する第3の逆止弁と、 上記逆転時吸入通路に配置され、かつ作動油溜まりから
吐出ポートへの通流のみを許容する第4の逆止弁と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のハイブ
リッド車両の油圧供給装置。 - 【請求項3】 上記第2の油圧ポンプは、その吸入ポー
トが上記作動油溜まりに接続されるとともに、吐出ポー
トが上記変速作動部に接続され、後退走行時にも正転駆
動されることを特徴とする請求項1または2に記載のハ
イブリッド車両の油圧供給装置。 - 【請求項4】 上記第2の油圧ポンプは、正転駆動およ
び逆転駆動により双方向へ作動油を圧送可能であり、上
記第1の油圧ポンプの吸入ポートおよび吐出ポートの間
に並列に接続されるとともに、後退走行時には逆転駆動
されることを特徴とする請求項1または2に記載のハイ
ブリッド車両の油圧供給装置。 - 【請求項5】 上記第1の油圧ポンプの回転数が所定値
未満のときに上記第2の油圧ポンプが駆動されることを
特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のハイブリッ
ド車両の油圧供給装置。 - 【請求項6】 上記第1の油圧ポンプの回転数が所定値
未満のときに、この第1の油圧ポンプの発生油圧と第2
の油圧ポンプの発生油圧との和が略一定となるように上
記第2の油圧ポンプが駆動されることを特徴とする請求
項5に記載のハイブリッド車両の油圧供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002094072A JP2003287115A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ハイブリッド車両の油圧供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002094072A JP2003287115A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ハイブリッド車両の油圧供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003287115A true JP2003287115A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=29238234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002094072A Pending JP2003287115A (ja) | 2002-03-29 | 2002-03-29 | ハイブリッド車両の油圧供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003287115A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057758A (ja) * | 2010-09-10 | 2012-03-22 | Jatco Ltd | 自動変速機及び油圧制御装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6430957A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Aisin Aw Co | Speed change control device for vehicle automatic transmission |
JPH09289706A (ja) * | 1996-02-21 | 1997-11-04 | Toyota Motor Corp | ハイブリッド車両 |
JPH10324177A (ja) * | 1997-05-22 | 1998-12-08 | Nissan Motor Co Ltd | ハイブリッドシステム車両の発進装置 |
JPH11107798A (ja) * | 1997-10-08 | 1999-04-20 | Aisin Aw Co Ltd | ハイブリッド駆動装置 |
JP2001200920A (ja) * | 2000-01-17 | 2001-07-27 | Honda Motor Co Ltd | ハイブリッド車両の制御装置 |
JP2001333506A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-30 | Hitachi Ltd | ハイブリッド車両およびその制御方法 |
-
2002
- 2002-03-29 JP JP2002094072A patent/JP2003287115A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6430957A (en) * | 1987-07-24 | 1989-02-01 | Aisin Aw Co | Speed change control device for vehicle automatic transmission |
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JP2001333506A (ja) * | 2000-05-23 | 2001-11-30 | Hitachi Ltd | ハイブリッド車両およびその制御方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012057758A (ja) * | 2010-09-10 | 2012-03-22 | Jatco Ltd | 自動変速機及び油圧制御装置 |
US9163722B2 (en) | 2010-09-10 | 2015-10-20 | Jatco Ltd | Hydraulic control device, control method of thereof, and automatic transmission |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040914 |