JP2003282007A - プラズマディスプレイパネル - Google Patents
プラズマディスプレイパネルInfo
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- JP2003282007A JP2003282007A JP2002082645A JP2002082645A JP2003282007A JP 2003282007 A JP2003282007 A JP 2003282007A JP 2002082645 A JP2002082645 A JP 2002082645A JP 2002082645 A JP2002082645 A JP 2002082645A JP 2003282007 A JP2003282007 A JP 2003282007A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 荷電粒子等のクロストークの発生を抑制した
高い発光輝度のプラズマディスプレイパネルを提供す
る。 【解決手段】 2つの基板を対向配置してその基板間に
複数の放電セル14を形成することにより構成され、一
方の基板上に、第一走査電極20、維持電極21および
第二走査電極22で構成される表示電極23を各放電セ
ル14毎に1組配置されるように形成する。
高い発光輝度のプラズマディスプレイパネルを提供す
る。 【解決手段】 2つの基板を対向配置してその基板間に
複数の放電セル14を形成することにより構成され、一
方の基板上に、第一走査電極20、維持電極21および
第二走査電極22で構成される表示電極23を各放電セ
ル14毎に1組配置されるように形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネルに関するものである。
イパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、ガス放
電によって発生した紫外線によって蛍光体を励起発光さ
せて画像表示を行っており、図4に示すように、間に放
電空間1を形成するように表面基板2と背面基板3とを
対向配置して構成されている。表面基板2上には、維持
電極4および走査電極5が複数形成されている。維持電
極4および走査電極5はそれぞれ透明電極6の上に金属
からなるバス電極7を形成して構成している。また、維
持電極4および走査電極5を覆うように表面基板2上に
第一誘電体層8が形成され、さらに第一誘電体層8上に
保護層9が形成されている。
電によって発生した紫外線によって蛍光体を励起発光さ
せて画像表示を行っており、図4に示すように、間に放
電空間1を形成するように表面基板2と背面基板3とを
対向配置して構成されている。表面基板2上には、維持
電極4および走査電極5が複数形成されている。維持電
極4および走査電極5はそれぞれ透明電極6の上に金属
からなるバス電極7を形成して構成している。また、維
持電極4および走査電極5を覆うように表面基板2上に
第一誘電体層8が形成され、さらに第一誘電体層8上に
保護層9が形成されている。
【0003】背面基板3上には表示情報を書き込むため
のデータ電極10が複数形成され、データ電極10を覆
うように背面基板3上に第二誘電体層11が形成されて
いる。第二誘電体層11上には、データ電極10の間に
位置するようにデータ電極10に平行な隔壁12が形成
され、第二誘電体層11の表面および隔壁12の側面に
は蛍光体層13が形成されている。データ電極10およ
び隔壁12は、維持電極4および走査電極5と直交する
よう配置されており、維持電極4および走査電極5とデ
ータ電極10との交差部に放電セルが形成される。
のデータ電極10が複数形成され、データ電極10を覆
うように背面基板3上に第二誘電体層11が形成されて
いる。第二誘電体層11上には、データ電極10の間に
位置するようにデータ電極10に平行な隔壁12が形成
され、第二誘電体層11の表面および隔壁12の側面に
は蛍光体層13が形成されている。データ電極10およ
び隔壁12は、維持電極4および走査電極5と直交する
よう配置されており、維持電極4および走査電極5とデ
ータ電極10との交差部に放電セルが形成される。
【0004】放電空間1には放電ガスとしてネオン(N
e)とキセノン(Xe)の混合ガスが500Torr程
度の圧力で充填されている。隔壁12は、隣接する放電
セル間を仕切り、ガス放電に関わる荷電粒子等のクロス
トークによる誤放電や光学的クロストークによる混色を
防いでいる。
e)とキセノン(Xe)の混合ガスが500Torr程
度の圧力で充填されている。隔壁12は、隣接する放電
セル間を仕切り、ガス放電に関わる荷電粒子等のクロス
トークによる誤放電や光学的クロストークによる混色を
防いでいる。
【0005】図5は従来のパネルにおいて維持電極4お
よび走査電極5の配列の一例を示す概略図であり、維持
電極4、走査電極5、データ電極10および隔壁12を
それらの位置関係がわかるように示している。一点鎖線
で囲んだ領域は1つの放電セル14を表している。図5
に示すパネルでは、放電ギャップ15をあけて配置され
た維持電極4および走査電極5からなる表示電極が各行
に形成され、行間において維持電極4同士または走査電
極5同士が隣り合うようにセル間ギャップ16をあけて
配置されている。
よび走査電極5の配列の一例を示す概略図であり、維持
電極4、走査電極5、データ電極10および隔壁12を
それらの位置関係がわかるように示している。一点鎖線
で囲んだ領域は1つの放電セル14を表している。図5
に示すパネルでは、放電ギャップ15をあけて配置され
た維持電極4および走査電極5からなる表示電極が各行
に形成され、行間において維持電極4同士または走査電
極5同士が隣り合うようにセル間ギャップ16をあけて
配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図5に示
す構成のパネルでは、放電によって発生する荷電粒子等
のクロストークが発生し誤表示を引き起こすという問題
があった。特に、維持電極4同士が隣り合って配置され
ている行間において荷電粒子等のクロストークが多発
し、各放電セルの点灯/非点灯の制御を安定して行うこ
とができなくなるため誤表示となる。
す構成のパネルでは、放電によって発生する荷電粒子等
のクロストークが発生し誤表示を引き起こすという問題
があった。特に、維持電極4同士が隣り合って配置され
ている行間において荷電粒子等のクロストークが多発
し、各放電セルの点灯/非点灯の制御を安定して行うこ
とができなくなるため誤表示となる。
【0007】荷電粒子等のクロストークの発生を抑制す
る方法として、セル間ギャップ16の長さを大きく設定
することが考えられるが、放電セル14の大きさおよび
放電ギャップ15の長さを変えないとすると、維持電極
4および走査電極5の幅を狭くしなければならないため
発光輝度が低下するという問題がある。
る方法として、セル間ギャップ16の長さを大きく設定
することが考えられるが、放電セル14の大きさおよび
放電ギャップ15の長さを変えないとすると、維持電極
4および走査電極5の幅を狭くしなければならないため
発光輝度が低下するという問題がある。
【0008】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものであり、荷電粒子等のクロストークの発生
を抑制した高い発光輝度のパネルを提供することを目的
とする。
なされたものであり、荷電粒子等のクロストークの発生
を抑制した高い発光輝度のパネルを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のプラズマディスプレイパネルは、2つの基
板を対向配置してその基板間に複数の放電セルを形成す
ることにより構成され、一方の基板上に、第一走査電
極、維持電極および第二走査電極で構成される表示電極
を各放電セル毎に1組配置されるように形成したもので
ある。この構成により、荷電粒子等のクロストークを抑
制することができる。
に、本発明のプラズマディスプレイパネルは、2つの基
板を対向配置してその基板間に複数の放電セルを形成す
ることにより構成され、一方の基板上に、第一走査電
極、維持電極および第二走査電極で構成される表示電極
を各放電セル毎に1組配置されるように形成したもので
ある。この構成により、荷電粒子等のクロストークを抑
制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。なお、図4および図5に
示す部分と同一部分については同じ番号を付けている。
いて図面を参照して説明する。なお、図4および図5に
示す部分と同一部分については同じ番号を付けている。
【0011】図1は本発明の一実施の形態にかかるパネ
ルの要部を示す断面図であり、図4および図5に示した
従来のパネルと異なる点は表示電極の構成である。
ルの要部を示す断面図であり、図4および図5に示した
従来のパネルと異なる点は表示電極の構成である。
【0012】図1に示すように、本発明の一実施の形態
にかかるパネルは、2つの基板である表面基板2と背面
基板3とを間に放電空間1を形成するように対向配置
し、表面基板2と背面基板3の周縁部を封着ガラスで気
密封止して構成している。放電空間1にはNeとXeの
混合ガスからなる放電ガスを所定の圧力および混合比で
充填している。
にかかるパネルは、2つの基板である表面基板2と背面
基板3とを間に放電空間1を形成するように対向配置
し、表面基板2と背面基板3の周縁部を封着ガラスで気
密封止して構成している。放電空間1にはNeとXeの
混合ガスからなる放電ガスを所定の圧力および混合比で
充填している。
【0013】ガラスからなる表面基板2上には、第一走
査電極20、維持電極21および第二走査電極22を順
に配置することにより構成した表示電極を複数形成して
いる。第一走査電極20、維持電極21および第二走査
電極22はそれぞれ透明電極6とその上に形成したバス
電極7とにより構成されている。透明電極6はインジウ
ムスズ酸化物(ITO)または酸化スズ(SnO2)等
からなり、バス電極7は銀(Ag)厚膜(厚み2μm〜
10μm)、アルミニウム(Al)薄膜(厚み0.1μ
m〜1μm)またはクロム/銅/クロム(Cr/Cu/
Cr)積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からな
る。
査電極20、維持電極21および第二走査電極22を順
に配置することにより構成した表示電極を複数形成して
いる。第一走査電極20、維持電極21および第二走査
電極22はそれぞれ透明電極6とその上に形成したバス
電極7とにより構成されている。透明電極6はインジウ
ムスズ酸化物(ITO)または酸化スズ(SnO2)等
からなり、バス電極7は銀(Ag)厚膜(厚み2μm〜
10μm)、アルミニウム(Al)薄膜(厚み0.1μ
m〜1μm)またはクロム/銅/クロム(Cr/Cu/
Cr)積層薄膜(厚み0.1μm〜1μm)等からな
る。
【0014】また、酸化鉛(PbO)、酸化ビスマス
(Bi2O3)または酸化燐(PO4)を主成分とする低
融点ガラスからなる第一誘電体層8(厚み40μm)
を、第一走査電極20、維持電極21および第二走査電
極22を覆うように表面基板2上に形成している。ま
た、放電空間1で発生する放電プラズマによる損傷から
第一誘電体層8を保護するように、第一誘電体層8上に
酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層9(厚み5
00nm)を形成している。
(Bi2O3)または酸化燐(PO4)を主成分とする低
融点ガラスからなる第一誘電体層8(厚み40μm)
を、第一走査電極20、維持電極21および第二走査電
極22を覆うように表面基板2上に形成している。ま
た、放電空間1で発生する放電プラズマによる損傷から
第一誘電体層8を保護するように、第一誘電体層8上に
酸化マグネシウム(MgO)からなる保護層9(厚み5
00nm)を形成している。
【0015】一方、ガラスからなる背面基板3上には、
第一走査電極20、維持電極21および第二走査電極2
2からなる表示電極と直交する方向に複数のデータ電極
10を形成している。データ電極10は、たとえば銀厚
膜(厚み2μm〜10μm)、アルミニウム薄膜(厚み
0.1μm〜1μm)またはクロム/銅/クロム積層薄
膜(厚み0.1μm〜1μm)からなる。背面基板3上
にはデータ電極10を覆うように、第一誘電体層8の構
成材料と同様な低融点ガラスからなる第二誘電体層11
(厚み5μm〜20μm)を形成している。また、図示
していないが第二誘電体層11上にはガラスを主成分と
する隔壁が、データ電極10間に位置するようにかつデ
ータ電極10と平行に形成されている。さらに、カラー
表示のための3色(赤、緑、青)の蛍光体層13を第二
誘電体層11上および隔壁の側面に設けている。なお、
第二誘電体層11を設けることによって蛍光体層13の
密着性を改善するようにしており、第二誘電体層11が
無いとパネルが動作しないというものではない。
第一走査電極20、維持電極21および第二走査電極2
2からなる表示電極と直交する方向に複数のデータ電極
10を形成している。データ電極10は、たとえば銀厚
膜(厚み2μm〜10μm)、アルミニウム薄膜(厚み
0.1μm〜1μm)またはクロム/銅/クロム積層薄
膜(厚み0.1μm〜1μm)からなる。背面基板3上
にはデータ電極10を覆うように、第一誘電体層8の構
成材料と同様な低融点ガラスからなる第二誘電体層11
(厚み5μm〜20μm)を形成している。また、図示
していないが第二誘電体層11上にはガラスを主成分と
する隔壁が、データ電極10間に位置するようにかつデ
ータ電極10と平行に形成されている。さらに、カラー
表示のための3色(赤、緑、青)の蛍光体層13を第二
誘電体層11上および隔壁の側面に設けている。なお、
第二誘電体層11を設けることによって蛍光体層13の
密着性を改善するようにしており、第二誘電体層11が
無いとパネルが動作しないというものではない。
【0016】図2は本発明の一実施の形態にかかるパネ
ルにおいて、第一走査電極20、維持電極21および第
二走査電極22とデータ電極10および隔壁12との位
置関係がわかるように示した概略図である。
ルにおいて、第一走査電極20、維持電極21および第
二走査電極22とデータ電極10および隔壁12との位
置関係がわかるように示した概略図である。
【0017】図2に示すように、第一走査電極20、維
持電極21および第二走査電極22からなる表示電極2
3が行方向に伸長して複数並んで配置されており、1つ
の表示電極23を構成する維持電極21と第一走査電極
20および第二走査電極22との間にはそれぞれ放電ギ
ャップ15が設けられている。また、データ電極10と
隔壁12は列方向に伸長して配置されており、表示電極
23とデータ電極10との交差部には一点鎖線で領域を
示す放電セル14が形成され、データ電極10に沿って
隣接する放電セル14間では第一走査電極20と第二走
査電極22とがセル間ギャップ16を隔てて隣り合って
配置されている。
持電極21および第二走査電極22からなる表示電極2
3が行方向に伸長して複数並んで配置されており、1つ
の表示電極23を構成する維持電極21と第一走査電極
20および第二走査電極22との間にはそれぞれ放電ギ
ャップ15が設けられている。また、データ電極10と
隔壁12は列方向に伸長して配置されており、表示電極
23とデータ電極10との交差部には一点鎖線で領域を
示す放電セル14が形成され、データ電極10に沿って
隣接する放電セル14間では第一走査電極20と第二走
査電極22とがセル間ギャップ16を隔てて隣り合って
配置されている。
【0018】したがって、本実施の形態によるパネル
は、表面基板2と背面基板3との間に複数の放電セル1
4を形成することにより構成され、一方の基板である表
面基板2上に、第一走査電極20、維持電極21および
第二走査電極22で構成される表示電極23を各放電セ
ル14毎に1組配置されるように形成している。
は、表面基板2と背面基板3との間に複数の放電セル1
4を形成することにより構成され、一方の基板である表
面基板2上に、第一走査電極20、維持電極21および
第二走査電極22で構成される表示電極23を各放電セ
ル14毎に1組配置されるように形成している。
【0019】次に、パネルの表示動作について駆動電圧
波形を示す図3を用いて説明する。テレビ映像を表示す
る場合、NTSC方式において映像は1秒間に60個の
フレームで構成されている。このパネルで画像表示を行
う場合、一定の強さをもつ発光パルスの数を例えば1、
2、4、8、16、32、64、128のようにバイナ
リで重み付けした8個のサブフィールドによって1フレ
ームを構成する。8個のサブフィールドはそれぞれの重
み付けに応じた輝度の表示を行うものであり、これら8
個のサブフィールドの中から表示に用いるサブフィール
ドを1個または複数個選択して所定輝度の表示を行うこ
とにより階調表示を行っている。各サブフィールドは初
期化期間、アドレス期間および表示期間からなる。
波形を示す図3を用いて説明する。テレビ映像を表示す
る場合、NTSC方式において映像は1秒間に60個の
フレームで構成されている。このパネルで画像表示を行
う場合、一定の強さをもつ発光パルスの数を例えば1、
2、4、8、16、32、64、128のようにバイナ
リで重み付けした8個のサブフィールドによって1フレ
ームを構成する。8個のサブフィールドはそれぞれの重
み付けに応じた輝度の表示を行うものであり、これら8
個のサブフィールドの中から表示に用いるサブフィール
ドを1個または複数個選択して所定輝度の表示を行うこ
とにより階調表示を行っている。各サブフィールドは初
期化期間、アドレス期間および表示期間からなる。
【0020】初期化期間では、まず維持電極21に全面
消去パルスを印加することにより前のサブフィールドで
の維持放電を終了させる。続いて第一走査電極20およ
び第二走査電極22に全面初期化パルスを印加すること
によりすべての放電セルについて初期化放電を行い、次
に維持電極21に全面消去パルスを印加して初期化放電
を終了させる。これにより、すべての放電セルにおいて
前のサブフィールドの表示期間における点灯状態の影響
を受けないようにする。
消去パルスを印加することにより前のサブフィールドで
の維持放電を終了させる。続いて第一走査電極20およ
び第二走査電極22に全面初期化パルスを印加すること
によりすべての放電セルについて初期化放電を行い、次
に維持電極21に全面消去パルスを印加して初期化放電
を終了させる。これにより、すべての放電セルにおいて
前のサブフィールドの表示期間における点灯状態の影響
を受けないようにする。
【0021】初期化期間の後のアドレス期間では、1行
目の第一走査電極20および第二走査電極22に書き込
み走査パルスを印加すると同時に所望のデータ電極10
に書き込み信号パルスを印加することにより、1行目の
放電セル14のうち点灯させたい放電セル14でアドレ
ス放電を起こし、保護層9の表面および蛍光体層13の
表面に壁電荷を蓄積させる。2行目以降のすべての行に
ついても順次同様にして点灯させたい放電セル14でア
ドレス放電を起こす。このようにして表示情報の書き込
みを行う。
目の第一走査電極20および第二走査電極22に書き込
み走査パルスを印加すると同時に所望のデータ電極10
に書き込み信号パルスを印加することにより、1行目の
放電セル14のうち点灯させたい放電セル14でアドレ
ス放電を起こし、保護層9の表面および蛍光体層13の
表面に壁電荷を蓄積させる。2行目以降のすべての行に
ついても順次同様にして点灯させたい放電セル14でア
ドレス放電を起こす。このようにして表示情報の書き込
みを行う。
【0022】アドレス期間の後の表示期間では、第一走
査電極20および第二走査電極22と維持電極21との
間に数十kHz〜数百kHzの放電維持パルスを印加す
ることにより、アドレス期間においてアドレス放電を起
こした放電セル14内でのみ維持放電を発生させる。維
持放電で発生する紫外線によって蛍光体層13を励起
し、可視光を発生させて表示動作を行う。
査電極20および第二走査電極22と維持電極21との
間に数十kHz〜数百kHzの放電維持パルスを印加す
ることにより、アドレス期間においてアドレス放電を起
こした放電セル14内でのみ維持放電を発生させる。維
持放電で発生する紫外線によって蛍光体層13を励起
し、可視光を発生させて表示動作を行う。
【0023】ところで、図5に示した従来のパネルで
は、アドレス期間において維持電極4同士が隣り合って
いる行間で荷電粒子等のクロストークが多発し、正常な
表示情報の書き込みを行うことができなかった。このク
ロストーク発生の原因は、所定の行に配置した電極を維
持電極4m、走査電極5mとし、行間において維持電極
4mと隣り合った維持電極を維持電極4nとすると次の
ように説明できる。
は、アドレス期間において維持電極4同士が隣り合って
いる行間で荷電粒子等のクロストークが多発し、正常な
表示情報の書き込みを行うことができなかった。このク
ロストーク発生の原因は、所定の行に配置した電極を維
持電極4m、走査電極5mとし、行間において維持電極
4mと隣り合った維持電極を維持電極4nとすると次の
ように説明できる。
【0024】すなわち、所定の行においてアドレス放電
を起こした場合、まず所定の行の走査電極5mとデータ
電極10との間で放電が発生し、走査電極5mと維持電
極4mとの間に電位差があることによってその放電が維
持電極4mの方へ伸展し、走査電極5mと維持電極4m
との間にも放電が発生する。このとき維持電極4mと維
持電極4nとは同電位となっているので、走査電極5m
側から維持電極4mの方へ伸展してきた放電は維持電極
4nの方まで広がり、その結果行間においてクロストー
クが発生する。
を起こした場合、まず所定の行の走査電極5mとデータ
電極10との間で放電が発生し、走査電極5mと維持電
極4mとの間に電位差があることによってその放電が維
持電極4mの方へ伸展し、走査電極5mと維持電極4m
との間にも放電が発生する。このとき維持電極4mと維
持電極4nとは同電位となっているので、走査電極5m
側から維持電極4mの方へ伸展してきた放電は維持電極
4nの方まで広がり、その結果行間においてクロストー
クが発生する。
【0025】しかしながら本実施の形態によるパネルで
は、いずれの行間においても走査電極同士が隣り合って
配置されており、アドレス放電を起こした場合第一走査
電極20および第二走査電極22とデータ電極10との
間で発生した放電は、放電セル14の中央部に配置され
た維持電極21の方へ伸展することになるので、上記の
ようなクロストークの発生は抑制される。
は、いずれの行間においても走査電極同士が隣り合って
配置されており、アドレス放電を起こした場合第一走査
電極20および第二走査電極22とデータ電極10との
間で発生した放電は、放電セル14の中央部に配置され
た維持電極21の方へ伸展することになるので、上記の
ようなクロストークの発生は抑制される。
【0026】次に、図5に示す従来の表示電極配列のま
ま、アドレス期間において行間でクロストークが発生し
ないようなパネルを作製した。すなわち、放電セル14
の大きさおよび放電ギャップ15の長さは変えず、維持
電極4および走査電極5の幅を狭くすることによりセル
間ギャップ16の長さを大きくした比較用パネルを作製
した。
ま、アドレス期間において行間でクロストークが発生し
ないようなパネルを作製した。すなわち、放電セル14
の大きさおよび放電ギャップ15の長さは変えず、維持
電極4および走査電極5の幅を狭くすることによりセル
間ギャップ16の長さを大きくした比較用パネルを作製
した。
【0027】本実施の形態のパネルおよび比較用パネル
について、同じ動作条件にて発光輝度を測定したとこ
ろ、本実施の形態のパネルの発光輝度は比較用パネルの
発光輝度よりも大きく約1.5倍であった。すなわち、
本実施の形態のパネルでは、そのセル間ギャップ16の
長さを比較用パネルのセル間ギャップ16の長さに比べ
て小さく設定しても行間でのクロストークの発生を抑制
することができるので、本実施の形態によるパネルでは
比較用パネルに比べて放電領域を大きくすることがで
き、そのため発光輝度が高くなったものと考えられる。
について、同じ動作条件にて発光輝度を測定したとこ
ろ、本実施の形態のパネルの発光輝度は比較用パネルの
発光輝度よりも大きく約1.5倍であった。すなわち、
本実施の形態のパネルでは、そのセル間ギャップ16の
長さを比較用パネルのセル間ギャップ16の長さに比べ
て小さく設定しても行間でのクロストークの発生を抑制
することができるので、本実施の形態によるパネルでは
比較用パネルに比べて放電領域を大きくすることがで
き、そのため発光輝度が高くなったものと考えられる。
【0028】したがって、本実施の形態のパネルによれ
ば、アドレス期間におけるクロストークの発生を抑制す
ることができるので誤表示のない良質な画像表示が得ら
れるとともに、放電領域を大きくすることができるので
発光輝度を高くすることができる。
ば、アドレス期間におけるクロストークの発生を抑制す
ることができるので誤表示のない良質な画像表示が得ら
れるとともに、放電領域を大きくすることができるので
発光輝度を高くすることができる。
【0029】なお、本実施の形態によるパネルでは、維
持電極21とその両側に配置された第一走査電極20お
よび第二走査電極22との間で放電を発生させているの
で、放電に必要な壁電荷量についてみれば、第一走査電
極20および第二走査電極22それぞれの上での壁電荷
量に比べて維持電極21上での壁電荷量の方が多くな
る。このため、第一走査電極20の幅および第二走査電
極22の幅がそれぞれ維持電極21の幅よりも狭くなる
ように構成することによりパネルをより安定に動作させ
ることができる。
持電極21とその両側に配置された第一走査電極20お
よび第二走査電極22との間で放電を発生させているの
で、放電に必要な壁電荷量についてみれば、第一走査電
極20および第二走査電極22それぞれの上での壁電荷
量に比べて維持電極21上での壁電荷量の方が多くな
る。このため、第一走査電極20の幅および第二走査電
極22の幅がそれぞれ維持電極21の幅よりも狭くなる
ように構成することによりパネルをより安定に動作させ
ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アドレス
期間においてクロストークの発生を抑制することがで
き、高輝度で良質な画像表示が可能なプラズマディスプ
レイパネルを提供することができる。
期間においてクロストークの発生を抑制することがで
き、高輝度で良質な画像表示が可能なプラズマディスプ
レイパネルを提供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態におけるプラズマディス
プレイパネルの要部を示す断面図
プレイパネルの要部を示す断面図
【図2】同プラズマディスプレイパネルの表示電極の配
置を示す概略図
置を示す概略図
【図3】同プラズマディスプレイパネルの駆動電圧波形
を示す図
を示す図
【図4】従来のプラズマディスプレイパネルの要部を示
す斜視図
す斜視図
【図5】従来のプラズマディスプレイパネルの表示電極
の配置を示す概略図
の配置を示す概略図
2 表面基板
3 背面基板
10 データ電極
14 放電セル
20 第一走査電極
21 維持電極
22 第二走査電極
23 表示電極
Claims (2)
- 【請求項1】 2つの基板を対向配置してその基板間に
複数の放電セルを形成することにより構成され、一方の
基板上に、第一走査電極、維持電極および第二走査電極
で構成される表示電極を各放電セル毎に1組配置される
ように形成したことを特徴とするプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項2】 第一走査電極の幅および第二走査電極の
幅がそれぞれ維持電極の幅よりも狭いことを特徴とする
請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082645A JP2003282007A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | プラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082645A JP2003282007A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | プラズマディスプレイパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003282007A true JP2003282007A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29230756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002082645A Pending JP2003282007A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | プラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003282007A (ja) |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002082645A patent/JP2003282007A/ja active Pending
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