JP2003280589A - 有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路 - Google Patents
有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路Info
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Abstract
れているRGBの発光素子の種類に起因して、それらの
RGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速度
にばらつきがある場合に、有機ELディスプレイの寿命
を延ばすことが可能となる有機ELディスプレイの輝度
制御方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 有機ELディスプレイの輝度制御方法に
おいて、映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素
または所定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信
号積算値を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加
算した値またはそれに等化な値を、1画面単位のRGB
加重加算値として算出する第1ステップ、および第1ス
テップによって算出された1画面単位のRGB加重加算
値に基づいて映像入力信号の振幅を制御し、振幅制御後
の映像信号を有機ELディスプレイに供給する第2ステ
ップを備えている。
Description
ルミッネッセンス(有機EL)ディスプレイの輝度制御
方法および輝度制御回路に関する。
クス構造のパッシブ型と、TFTを用いるアクティブ型
とがある。
レイの基本画素構成を示している。
画素分の回路は、スイッチング用TFT101と、コン
デンサ102と、駆動用TFT103と、有機EL素子
104とから構成されている。
は、表示信号ライン111を介して表示信号Data(Vin)
が印加される。スイッチング用TFT101のベースに
は、選択信号ライン112を介して選択信号SCANが印加
される。スイッチング用TFT101のソースは、駆動
用TFT103のベースに接続されているとともに、コ
ンデンサ102を介して接地されている。
ライン113を介して駆動電源電圧Vdd が印加されてい
る。駆動用TFT103のソースは、有機EL素子10
4の陽極に接続されている。有機EL素子104の陰極
は接地されている。
SCANによってオンオフ制御される。コンデンサ102
は、スイッチング用TFT101がオンのときに、スイ
ッチング用TFT101を介して供給される表示信号Da
ta(Vin) によって充電される。そして、スイッチング用
TFT101がオフのときには、充電電圧を保持する。
駆動用TFT103は、そのベースに加えられるコンデ
ンサ102の保持電圧に応じた電流を有機EL素子10
4に供給する。
て、表示信号Data(Vin) と有機EL素子104の発光輝
度(駆動電流)との関係を示している。
に対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電
圧を、RefBは入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規
定するための黒側リファレンス電圧を、それぞれ示して
いる。
なアクティブ型の有機ELディスプレイでは、画面全体
が明るい画像では、有機EL素子104に大きな電流が
流れる。有機EL素子104に大きな電流が流れると、
消費電力が多くなる。また、有機EL素子104に大き
な電流が継続して流れると、その性能の劣化を早める。
したがって、長期間にわたって有機ELディスプレイを
使用すると、有機EL素子が劣化し、発光輝度が低下す
る。
RGBをそれぞれ発光する3種類の有機EL素子(R発
光素子、G発光素子、B発光素子)で、1つの画素が構
成される。このようなカラー有機ELディスプレイで
は、それに用いられるRGB毎の発光素子の種類に起因
して、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の
経時的劣化速度(たとえば、発光素子を継続的に発光さ
せた場合の所定時間経過後の発光輝度の低下率)にばら
つきがある場合が多い。
られているRGBの発光素子の種類に起因して、それら
のRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速
度にばらつきがある場合に、有機ELディスプレイの寿
命を延ばすことが可能となる有機ELディスプレイの輝
度制御方法および輝度制御回路を提供することを目的と
する。
は、有機ELディスプレイの輝度制御方法において、映
像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定
領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を
算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値ま
たはそれに等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値
として算出する第1ステップ、および第1ステップによ
って算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づい
て映像入力信号の振幅を制御し、振幅制御後の映像信号
を有機ELディスプレイに供給する第2ステップを備え
ていることを特徴とする。
の発明において、第2ステップは、第1ステップによっ
て算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいと
きに映像入力信号の振幅が小さくなるように、映像入力
信号の振幅を制御することを特徴とする。
に記載の発明において、映像入力信号がデジタルの映像
信号であり、第2ステップは、デジタルの映像入力信号
をアナログの映像信号に変換するためのDA変換器に供
給されるリファレンス電圧を、第1ステップによって算
出された1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御
することにより、映像入力信号の振幅を制御することを
特徴とする。
の発明において、DA変換器に供給されるリファレンス
電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定
するための黒側リファレンス電圧と入力信号の白レベル
に対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電
圧とがあり、第2ステップは、白側リファレンス電圧
を、第1ステップによって算出された1画面単位のRG
B加重加算値に基づいて制御することを特徴とする。
に記載の発明において、1画面単位のRGB加重加算値
を算出するために用いられる比率は、有機ELディスプ
レイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素
子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定され
る発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定
されていることを特徴とする。
プレイの輝度制御回路において、所与のリファレンス電
圧によって規定される入出力特性に基づいて、デジタル
映像入力信号をアナログの映像出力信号に変換して、有
機ELディスプレイに供給するDA変換器と、デジタル
映像入力信号に基づいて、DA変換器に供給されるリフ
ァレンス電圧を制御するリファレンス電圧制御回路とを
備えており、リファレンス電圧制御回路は、デジタル映
像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所定
領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値を
算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値ま
たはそれに等化な値を、1画面単位のRGB加重加算値
として算出するRGB加重加算値算出回路と、RGB加
重加算値算出回路によって算出された1画面単位のRG
B加重加算値に基づいて、DA変換器に供給されるリフ
ァレンス電圧を制御する電圧調整回路とを備えているこ
とを特徴とする。
の発明において、DA変換器に供給されるリファレンス
電圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定
するための黒側リファレンス電圧と、入力信号の白レベ
ルに対する発光輝度を規定するための白側リファレンス
電圧とがあり、電圧調整回路はRGB加重加算値算出回
路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に
基づいて、白側リファレンス電圧を制御することを特徴
とする。
の発明において、電圧調整回路は、RGB加重加算値算
出回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算
値が大きいときに、入力信号の白レベルに対する発光輝
度が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御する
ことを特徴とする。
に記載の発明において、電圧調整回路は、RGB加重加
算値算出回路によって算出された1画面単位のRGB加
重加算値に基づいて、白側リファレンス電圧を制御する
ためのゲインを算出するゲイン算出回路、ゲイン算出回
路によって算出されたゲインに基づいて、白側リファレ
ンス電圧を制御する制御回路を備えていることを特徴と
する。
載の発明において、ゲイン算出回路は、入力される1画
面単位のRGB加重加算値が所定値以下である場合には
出力ゲインを一定値とし、入力される1画面単位のRG
B加重加算値が所定値を越える場合には入力される1画
面単位のRGB加重加算値が大きいほど出力ゲインを小
さくさせる入出力特性を有しており、制御回路はゲイン
が小さいほど入力信号の白レベルに対する発光輝度が低
くなるように、白側リファレンス電圧を制御するもので
あることを特徴とする。
10に記載の発明において、1画面単位のRGB加重加
算値を算出するために用いられる比率は、有機ELディ
スプレイに含まれるR発光素子、G発光素子およびB発
光素子のうち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定
される発光素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に
設定されていることを特徴とする。
の発明の実施の形態について説明する。
回路の構成を示している。
リファレンス電圧制御回路1とDAC2とを備えてい
る。デジタル映像入力信号R _in,G _in,B _inは、
リファレンス電圧制御回路1に送られるとともに、DA
C2に送られる。リファレンス電圧制御回路1は、DA
C2に供給されるリファレンス電圧を制御する。DAC
2に供給されるリファレンス電圧には、R,G,B それぞれ
について、黒側リファレンス電圧R _RefB, G _RefB,
B _RefB( これらを総称するときには RefB と記載す
る) と、白側リファレンス電圧R _RefW, G _RefW, B
_RefW( これらを総称するときには RefW と記載する)
とがある。
の黒レベルに対する発光輝度を規定するための基準電圧
であり、この実施の形態では、固定されている。白側リ
ファレンス電圧RefWとは、入力信号の白レベルに対する
発光輝度を規定するための基準電圧であり、この実施の
形態では、リファレンス電圧制御回路1によって制御さ
れる。
から供給される黒側リファレンス電圧RefBと白側リファ
レンス電圧RefW' とによって規定される入出力特性に基
づいて、デジタル映像入力信号R _in,G _in,B _in
をアナログ映像出力信号R _out ,G _out ,B _out
に変換する。DAC2によって得られるアナログ映像出
力信号R _out ,G _out ,B _out は、有機ELディ
スプレイ3に供給される。このアナログ映像出力信号R
_out ,G _out ,B _out は、図1の表示信号Data(V
in) に相当する。
算器11、12、13、1つの加算器14、積算回路1
5、ゲイン算出回路16、リファレンス電圧調整回路
(Ref電圧調整回路)17および複数のDAC18〜2
3を備えている。
inに加重加算係数KR を1画素毎に乗算する。乗算器1
2は、デジタル映像入力信号G _inに加重加算係数KG
を1画素毎に乗算する。乗算器13は、デジタル映像入
力信号B _inに加重加算係数KB を1画素毎に乗算す
る。加算器14は、これらの乗算器11、12、13の
出力信号を1画素毎に加算する。積算回路15は、1フ
レーム毎に、加算器14の出力信号の積算値(以下、1
フレーム単位のRGB加重加算値という)を算出する。
ゲイン算出回路16は、積算回路15から得られる1フ
レーム毎のRGB加重加算値の大きさに応じて、白側リ
ファレンス電圧RefWを制御するためのゲインGainを算出
する。図4(a)および図4(b)は、それぞれゲイン
算出回路16の入出力特性、つまり、1フレーム単位の
RGB加重加算値に対するゲインの特性の例を示してい
る。
RGB加重加算値が0〜aまではゲインは1.00とな
り、1フレーム単位のRGB加重加算値がaを越えると
ゲインは徐々に低下している。図4(b)の特性では、
1フレーム単位のRGB加重加算値が0〜bまではゲイ
ンは1.00となり、1フレーム単位のRGB加重加算
値がb〜cまではゲインは緩やかに低下し、1フレーム
単位のRGB加重加算値がcを越えるとゲインはやや急
激に低下している。
毎に予め設定された黒側リファレンス電圧( 以下、基準
黒側リファレンス電圧という)R_RefB, G _RefB, B _
RefBと、R,G,B 毎に予め設定された白側リファレンス電
圧( 以下、基準白側リファレンス電圧という)R_RefW,
G _RefW, B _RefWと、ゲイン算出回路16によって算
出されたゲインGainとに基づいて、R,G,B 毎の調整後の
白側リファレンス電圧R _RefW', G_RefW', B_RefW'
を生成する。
_RefB, B _RefB および各基準白側リファレンス電圧
R _RefW, G _RefW, B _RefWは、デジタル信号として
与えられている。
それぞれに対するリファレンス電圧調整回路を含んでい
るが、それぞれの構成は同じであるので、ここでは、R
に対するリファレンス電圧調整回路について説明する。
回路を示している。
31、乗算器32および減算器33を備えている。
レンス電圧R _RefBと、R に対する基準白側リファレン
ス電圧R _RefWとの差(R _RefB−R _RefW)を演算す
る。乗算器32は、減算器31の出力(R _RefB−R _
RefW)にゲインGainを乗算する。減算器33は、基準黒
側リファレンス電圧R _RefBから乗算器32の出力(Ga
in ×(R _RefB−R _RefW)) を減算することによ
り、調整後の白側リファレンス電圧R _RefW' を算出す
る。
整後の白側リファレンス電圧R _RefW' は、基準白側リ
ファレンス電圧R _RefWと等しくなる。そして、ゲイン
Gainが小さくなるほど、つまり、1フレーム単位のRG
B加重加算値が大きくなるほど、調整後の白側リファレ
ンス電圧R _RefW' が大きくなり、基準黒側リファレン
ス電圧R _RefB側に近づく。つまり、1フレーム単位の
RGB加重加算値が大きくなるほど、入力信号の白レベ
ルに対する有機EL素子の発光輝度(駆動電流)が低下
する。
_RefB, B _RefB は、それぞれDAC18、19、2
0によってアナログ信号に変換されて、DAC2に供給
される。各調整後の白側リファレンス電圧R _RefW', G
_RefW', B_RefW' は、それぞれDAC21、22、2
3によってアナログ信号に変換されて、DAC2に供給
される。
る。
位のRGB加重加算値が小さい場合にDAC2に供給さ
れる白側リファレンス電圧(=基準白側リファレンス電
圧RefW) を示している。RefW’3は、1フレーム単位の
RGB加重加算値が大きい場合にDAC2に供給される
白側リファレンス電圧を示している。RefW’2は、1フ
レーム単位のRGB加重加算値が中間値である場合にD
AC2に供給される白側リファレンス電圧を示してい
る。
圧がRefW’1である場合には、DAC2の入出力特性
は、直線L1で示される特性となる。この場合に、黒レ
ベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周
期的に入力すると、曲線S1に示すような出力波形が得
られる。
圧がRefW’3である場合には、DAC2の入出力特性
は、直線L3で示される特性となる。この場合に、黒レ
ベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周
期的に入力すると、曲線S3に示すような出力波形が得
られる。
圧がRefW’2である場合には、DAC2の入出力特性
は、直線L2で示される特性となる。この場合に、黒レ
ベルから白レベルまで変化する入力信号をDAC2に周
期的に入力すると、曲線S2に示すような出力波形が得
られる。
ム単位のRGB加重加算値に応じて制御することによ
り、DAC2の出力信号の振幅が制御されていることが
わかる。
ては、RGBをそれぞれ発光する3種類の有機EL素子
で、1つの画素が構成されている。このような有機EL
ディスプレイ3は、RGBの各色発光用の有機EL素子
(R発光素子、G発光素子、B発光素子)を含んでい
る。このような有機ELディスプレイ3では、それに用
いられるRGB毎の発光素子の種類に起因して、それら
のRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経時的劣化速
度(たとえば、発光素子を継続的に発光させた場合の所
定時間経過後の発光輝度の低下率)にばらつきがある場
合が多い。
13に与えられる加重加算数KR 、KG 、KB として、
発光輝度の経時的劣化速度が早い(寿命の短い)発光素
子の色に対応するものほど、大きな値を設定することに
よって、有機ELディスプレイ3の寿命を延ばすことが
可能となる。
発光素子それぞれの発光輝度の経時的劣化速度が図7に
示すような場合を想定する。
それぞれの発光輝度の経時的劣化速度は、例えば、R発
光素子、G発光素子およびB発光素子それぞれを白10
0%で継続的に点灯させた状態での、10000時間後
のRGB各発光素子の発光輝度劣化比率(初期発光輝度
に対する10000時間後の発光輝度)ΔR(%)、Δ
G(%)、ΔB(%)として求められる。
発光素子の発光輝度の経時的劣化速度が最も早く、B発
光素子の発光輝度の経時的劣化速度が最も遅く、G発光
素子の発光輝度の経時的劣化速度がそれらの中間となっ
ている。加重加算数KR 、K G 、KB は、次式(1)に
よって決定される。
1、KG =KB =0.0としてもよい。このように加重
加算数KR 、KG 、KB を設定すると、入力映像がR発
光素子を強く発光せしめるような赤色系統の映像の場合
には、1フレーム単位のRGB加重加算値がより大きな
値となり、ゲインGainが小さくなり、調整後の白側リフ
ァレンス電圧R _RefW' が大きくなり、各色の入力信号
の白レベルに対する発光素子の発光輝度(駆動電流)が
低下する。つまり、画面全体が暗くなる。このため、R
発光素子の経時的劣化速度を遅くさせることが可能とな
る。この結果、有機ELディスプレイの寿命を延ばすこ
とが可能となる。
インGainによって、白側リファレンス電圧を調整してい
るため、色相は変わらず、画面全体の明るさが変化する
だけである。また、DA変換時のリファレンス電圧を制
御することによって、映像入力信号の振幅を制御してい
るので、階調は低下しない。さらに、映像入力信号(表
示信号)の振幅制御は、フィードフォワード制御によっ
て行われているので、ハンチングも発生しない。
号を、それぞれ1フレーム毎に加算し、それらの加算結
果を加算することにより、1フレーム単位のRGB加重
加算値を算出するようにしてもよい。また、入力信号R
_in,G _in,B _inそれぞれを1フレーム毎に積算
し、得られた1フレーム単位のR積算値、G積算値およ
びB積算値それぞれに、対応する加重加算係数KR 、K
G 、KB を乗算し、それらの乗算結果を加算することに
より、1フレーム単位のRGB加重加算値を算出するよ
うにしてもよい。
イに用いられているRGBの発光素子の種類に起因し
て、それらのRGB毎の発光素子の間での発光輝度の経
時的劣化速度にばらつきがある場合に、有機ELディス
プレイの寿命を延ばすことが可能となる。
素構成を示す回路図である。
示信号Data(Vin) と有機EL素子の発光輝度(駆動電
流)との関係を示すグラフである。
レイの輝度制御回路の構成を示している。
ラフである。
路図である。
ぞれの発光輝度の経時的劣化速度の求め方の一例を示す
グラフである。
Claims (11)
- 【請求項1】 有機ELディスプレイの輝度制御方法に
おいて、 映像入力信号に基づいて、1画面毎に、全画素または所
定領域の画素に対するRGBそれぞれの入力信号積算値
を算出し、そのRGB積算値を所定の比率で加算した値
またはそれに等化な値を、1画面単位のRGB加重加算
値として算出する第1ステップ、および第1ステップに
よって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基づ
いて映像入力信号の振幅を制御し、振幅制御後の映像信
号を有機ELディスプレイに供給する第2ステップ、を
備えていることを特徴とする有機ELディスプレイの輝
度制御方法。 - 【請求項2】 第2ステップは、第1ステップによって
算出された1画面単位のRGB加重加算値が大きいとき
に映像入力信号の振幅が小さくなるように、映像入力信
号の振幅を制御することを特徴とする請求項1に記載の
有機ELディスプレイの輝度制御方法。 - 【請求項3】 映像入力信号がデジタルの映像信号であ
り、第2ステップは、デジタルの映像入力信号をアナロ
グの映像信号に変換するためのDA変換器に供給される
リファレンス電圧を、第1ステップによって算出された
1画面単位のRGB加重加算値に基づいて制御すること
により、映像入力信号の振幅を制御することを特徴とす
る請求項1および2のいずれかに記載の有機ELディス
プレイの輝度制御方法。 - 【請求項4】 DA変換器に供給されるリファレンス電
圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定す
るための黒側リファレンス電圧と入力信号の白レベルに
対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電圧
とがあり、第2ステップは、白側リファレンス電圧を、
第1ステップによって算出された1画面単位のRGB加
重加算値に基づいて制御することを特徴とする請求項3
に記載の有機ELディスプレイの輝度制御方法。 - 【請求項5】 1画面単位のRGB加重加算値を算出す
るために用いられる比率は、有機ELディスプレイに含
まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のう
ち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光
素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されて
いることを特徴とする請求項1、2、3および4のいず
れかに記載の有機ELディスプレイの輝度制御方法。 - 【請求項6】 有機ELディスプレイの輝度制御回路に
おいて、 所与のリファレンス電圧によって規定される入出力特性
に基づいて、デジタル映像入力信号をアナログの映像出
力信号に変換して、有機ELディスプレイに供給するD
A変換器と、デジタル映像入力信号に基づいて、DA変
換器に供給されるリファレンス電圧を制御するリファレ
ンス電圧制御回路とを備えており、 リファレンス電圧制御回路は、デジタル映像入力信号に
基づいて、1画面毎に、全画素または所定領域の画素に
対するRGBそれぞれの入力信号積算値を算出し、その
RGB積算値を所定の比率で加算した値またはそれに等
化な値を、1画面単位のRGB加重加算値として算出す
るRGB加重加算値算出回路と、RGB加重加算値算出
回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値
に基づいて、DA変換器に供給されるリファレンス電圧
を制御する電圧調整回路とを備えていることを特徴とす
る有機ELディスプレイの輝度制御回路。 - 【請求項7】 DA変換器に供給されるリファレンス電
圧には、入力信号の黒レベルに対する発光輝度を規定す
るための黒側リファレンス電圧と、入力信号の白レベル
に対する発光輝度を規定するための白側リファレンス電
圧とがあり、電圧調整回路はRGB加重加算値算出回路
によって算出された1画面単位のRGB加重加算値に基
づいて、白側リファレンス電圧を制御することを特徴と
する請求項6に記載の有機ELディスプレイの輝度制御
回路。 - 【請求項8】 電圧調整回路は、RGB加重加算値算出
回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値
が大きいときに、入力信号の白レベルに対する発光輝度
が低くなるように、白側リファレンス電圧を制御するこ
とを特徴とする請求項7に記載の有機ELディスプレイ
の輝度制御回路。 - 【請求項9】 電圧調整回路は、RGB加重加算値算出
回路によって算出された1画面単位のRGB加重加算値
に基づいて、白側リファレンス電圧を制御するためのゲ
インを算出するゲイン算出回路、ゲイン算出回路によっ
て算出されたゲインに基づいて、白側リファレンス電圧
を制御する制御回路を備えていることを特徴とする請求
項7および請求項8のいずれかに記載の有機ELディス
プレイの輝度制御回路。 - 【請求項10】 ゲイン算出回路は、入力される1画面
単位のRGB加重加算値が所定値以下である場合には出
力ゲインを一定値とし、入力される1画面単位のRGB
加重加算値が所定値を越える場合には入力される1画面
単位のRGB加重加算値が大きいほど出力ゲインを小さ
くさせる入出力特性を有しており、制御回路はゲインが
小さいほど入力信号の白レベルに対する発光輝度が低く
なるように、白側リファレンス電圧を制御するものであ
ることを特徴とする請求項9に記載の有機ELディスプ
レイの輝度制御回路。 - 【請求項11】 1画面単位のRGB加重加算値を算出
するために用いられる比率は、有機ELディスプレイに
含まれるR発光素子、G発光素子およびB発光素子のう
ち、発光輝度の経時的劣化速度が早いと想定される発光
素子の発光色に対応する比率ほど大きな値に設定されて
いることを特徴とする請求項6、7、8、9および10
のいずれかに記載の有機ELディスプレイの輝度制御回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002079419A JP3883890B2 (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路 |
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JP2002079419A JP3883890B2 (ja) | 2002-03-20 | 2002-03-20 | 有機elディスプレイの輝度制御方法および輝度制御回路 |
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