JP2003280260A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2003280260A JP2003280260A JP2002082802A JP2002082802A JP2003280260A JP 2003280260 A JP2003280260 A JP 2003280260A JP 2002082802 A JP2002082802 A JP 2002082802A JP 2002082802 A JP2002082802 A JP 2002082802A JP 2003280260 A JP2003280260 A JP 2003280260A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】像担持体用および中間転写媒体用のクリーニン
グブレードのびびりを抑制して、像担持体および中間転
写媒体の良好なクリーニングを行うとともにクリーニン
グブレードへの転写残りトナーの融着を効果的に防止す
る。 【解決手段】一次および二次転写後に、それぞれ有機感
光体2上および中間転写ベルト7上に、ウレタン系樹脂
を主成分とするトナー5の転写残りトナーが残留する。
このトナー5の外添剤遊離率が1%以上に設定されてい
るので、転写残りトナーの遊離外添剤が多くなり、これ
らの遊離外添剤がそれぞれ、ウレタン系樹脂からなる各
クリーニングブレード12a,13aと有機感光体2お
よび中間転写ベルト7との間で滑剤として作用し、これ
らの間の摩擦が軽減する。各クリーニングブレード12
a,13aのびびりが抑制されて、良好なクリーニング
が行われてクリーニングブレード12a,13aへのト
ナーの融着が防止される。
グブレードのびびりを抑制して、像担持体および中間転
写媒体の良好なクリーニングを行うとともにクリーニン
グブレードへの転写残りトナーの融着を効果的に防止す
る。 【解決手段】一次および二次転写後に、それぞれ有機感
光体2上および中間転写ベルト7上に、ウレタン系樹脂
を主成分とするトナー5の転写残りトナーが残留する。
このトナー5の外添剤遊離率が1%以上に設定されてい
るので、転写残りトナーの遊離外添剤が多くなり、これ
らの遊離外添剤がそれぞれ、ウレタン系樹脂からなる各
クリーニングブレード12a,13aと有機感光体2お
よび中間転写ベルト7との間で滑剤として作用し、これ
らの間の摩擦が軽減する。各クリーニングブレード12
a,13aのびびりが抑制されて、良好なクリーニング
が行われてクリーニングブレード12a,13aへのト
ナーの融着が防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタン系樹脂を
主成分とする多数の母粒子にそれぞれ多数の外添剤の粒
子が付着されたトナーを用いるとともに、像担持体上や
中間転写媒体上の転写残りトナーをクリーニングブレー
ドでクリーニングする画像形成装置の技術分野に属す
る。
主成分とする多数の母粒子にそれぞれ多数の外添剤の粒
子が付着されたトナーを用いるとともに、像担持体上や
中間転写媒体上の転写残りトナーをクリーニングブレー
ドでクリーニングする画像形成装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真等による画像形成装置において
は、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し
てトナー像を形成し、このトナー像を転写して紙等の転
写材に転写するとともに、この転写材上のトナー像を定
着することで画像が転写材に形成される。そして、像担
持体から転写材へのトナー像の転写後、像担持体には転
写残りトナーが残留するが、この転写残りトナーは、ク
リーニングブレードでクリーンニングされて、廃トナー
として回収される。
は、像担持体上に形成された静電潜像をトナーで現像し
てトナー像を形成し、このトナー像を転写して紙等の転
写材に転写するとともに、この転写材上のトナー像を定
着することで画像が転写材に形成される。そして、像担
持体から転写材へのトナー像の転写後、像担持体には転
写残りトナーが残留するが、この転写残りトナーは、ク
リーニングブレードでクリーンニングされて、廃トナー
として回収される。
【0003】また、像担持体上のトナー像を中間転写媒
体に一次転写し、この中間転写媒体上のトナー像を転写
材に二次転写する画像形成装置もある。この場合には、
一次転写後に像担持体に残留する転写残りトナーが像担
持体用のクリーニングブレードでクリーニングされると
ともに、二次転写後に中間転写媒体に残留する転写残り
トナーが中間転写媒体用のクリーニングブレードでクリ
ーニングされる。
体に一次転写し、この中間転写媒体上のトナー像を転写
材に二次転写する画像形成装置もある。この場合には、
一次転写後に像担持体に残留する転写残りトナーが像担
持体用のクリーニングブレードでクリーニングされると
ともに、二次転写後に中間転写媒体に残留する転写残り
トナーが中間転写媒体用のクリーニングブレードでクリ
ーニングされる。
【0004】従来、このような画像形成装置に用いられ
ているトナーは、例えば流動性あるいは帯電性等のトナ
ーの特性を改良するために、一般に、このトナー特性の
改良の目的に応じた外添剤を母粒子に付着させている。
ているトナーは、例えば流動性あるいは帯電性等のトナ
ーの特性を改良するために、一般に、このトナー特性の
改良の目的に応じた外添剤を母粒子に付着させている。
【0005】一方、最近、電子写真にあっては、一層の
高速化および低温定着化が求められ、トナー母粒子を構
成する結着樹脂の低温溶融特性が必須である。このよう
な要求に対応するものとして、結着樹脂中にワックスを
分散させた内部分散型、オイルレス定着用トナー母粒子
がある。例えば、特開平9−34170号公報には、バ
インダー樹脂、着色剤および滑剤からなり、ウレタン樹
脂をバインダー樹脂として例示するとともに、バインダ
ー樹脂の重量平均分子量が5万以上とし、また、滑剤の
融点を特定のものとすることにより、低温定着性、耐オ
フセット性、耐ブロッキング性に優れたトナー母粒子を
開示している。
高速化および低温定着化が求められ、トナー母粒子を構
成する結着樹脂の低温溶融特性が必須である。このよう
な要求に対応するものとして、結着樹脂中にワックスを
分散させた内部分散型、オイルレス定着用トナー母粒子
がある。例えば、特開平9−34170号公報には、バ
インダー樹脂、着色剤および滑剤からなり、ウレタン樹
脂をバインダー樹脂として例示するとともに、バインダ
ー樹脂の重量平均分子量が5万以上とし、また、滑剤の
融点を特定のものとすることにより、低温定着性、耐オ
フセット性、耐ブロッキング性に優れたトナー母粒子を
開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のクリ
ーニングブレードによる転写残りトナーのクリーニング
を行う画像形成装置においては、像担持体とクリーニン
グブレードとの間の摩擦抵抗により、像担持体が回転す
るとクリーニングブレードがびびり振動するため、良好
なクリーニングが行われなくなる。また、前述の摩擦抵
抗によりクリーニング点で発熱を生じる。このため、像
担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦を小さくし
てこの振動の振幅を小さくなるようにしている。
ーニングブレードによる転写残りトナーのクリーニング
を行う画像形成装置においては、像担持体とクリーニン
グブレードとの間の摩擦抵抗により、像担持体が回転す
るとクリーニングブレードがびびり振動するため、良好
なクリーニングが行われなくなる。また、前述の摩擦抵
抗によりクリーニング点で発熱を生じる。このため、像
担持体とクリーニングブレードとの間の摩擦を小さくし
てこの振動の振幅を小さくなるようにしている。
【0007】しかしながら、前述のようなウレタン系樹
脂を主成分とするトナー母粒子においては、ウレタン系
樹脂が比較的硬いため外添剤が母粒子から剥落し易く、
母粒子が外添剤により十分に被覆されない場合が生じ、
母粒子が溶け易くなっている。このようなトナーが転写
残りトナーとなってクリーニングブレードの方に移動し
てくると、クリーニング点での発熱により母粒子が溶け
てクリーニングブレードに融着してしまう。特に、クリ
ーニングブレードをウレタン系樹脂で形成すると、この
ウレタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系樹
脂を主成分とするトナー母粒子との親和性が高いので、
トナー母粒子がクリーニングブレードにより一層融着し
てしまう。このようなクリーニングブレードのびびりに
よるクリーニング不良やクリーニングブレードへのトナ
ーの融着は、前述の中間転写媒体による二次転写を行う
画像形成装置にも生じる。
脂を主成分とするトナー母粒子においては、ウレタン系
樹脂が比較的硬いため外添剤が母粒子から剥落し易く、
母粒子が外添剤により十分に被覆されない場合が生じ、
母粒子が溶け易くなっている。このようなトナーが転写
残りトナーとなってクリーニングブレードの方に移動し
てくると、クリーニング点での発熱により母粒子が溶け
てクリーニングブレードに融着してしまう。特に、クリ
ーニングブレードをウレタン系樹脂で形成すると、この
ウレタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系樹
脂を主成分とするトナー母粒子との親和性が高いので、
トナー母粒子がクリーニングブレードにより一層融着し
てしまう。このようなクリーニングブレードのびびりに
よるクリーニング不良やクリーニングブレードへのトナ
ーの融着は、前述の中間転写媒体による二次転写を行う
画像形成装置にも生じる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、像担持体用のクリーニン
グブレードのびびりを抑制して、像担持体の良好なクリ
ーニングを行うとともにクリーニングブレードへの転写
残りトナーの融着を効果的に防止できる画像形成装置を
提供することである。
たものであって、その目的は、像担持体用のクリーニン
グブレードのびびりを抑制して、像担持体の良好なクリ
ーニングを行うとともにクリーニングブレードへの転写
残りトナーの融着を効果的に防止できる画像形成装置を
提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、中間転写媒体用のク
リーニングブレードのびびりを抑制して、中間転写媒体
の良好なクリーニングを行うとともにクリーニングブレ
ードへの転写残りトナーの融着を効果的に防止できる画
像形成装置を提供することである。
リーニングブレードのびびりを抑制して、中間転写媒体
の良好なクリーニングを行うとともにクリーニングブレ
ードへの転写残りトナーの融着を効果的に防止できる画
像形成装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、請求項1の発明の画像形成装置は、像担持体に形成
された静電潜像を、多数の母粒子とこれらの母粒子にそ
れぞれ付着される多数の外添剤の粒子とからなるトナー
により現像し、この現像されたトナー像を転写材に転写
することにより画像を形成するとともに、前記像担持体
上の転写残りのトナーを像担持体用のクリーニングブレ
ードでクリーニングする画像形成装置において、前記母
粒子がウレタン系樹脂を主成分とされているとともに、
前記母粒子から遊離した遊離外添剤の外添剤遊離率が1
%以上に設定されていることを特徴としている。また、
請求項2の発明は、前記クリーニングブレードがウレタ
ン系樹脂で形成されていることを特徴としている
に、請求項1の発明の画像形成装置は、像担持体に形成
された静電潜像を、多数の母粒子とこれらの母粒子にそ
れぞれ付着される多数の外添剤の粒子とからなるトナー
により現像し、この現像されたトナー像を転写材に転写
することにより画像を形成するとともに、前記像担持体
上の転写残りのトナーを像担持体用のクリーニングブレ
ードでクリーニングする画像形成装置において、前記母
粒子がウレタン系樹脂を主成分とされているとともに、
前記母粒子から遊離した遊離外添剤の外添剤遊離率が1
%以上に設定されていることを特徴としている。また、
請求項2の発明は、前記クリーニングブレードがウレタ
ン系樹脂で形成されていることを特徴としている
【0011】更に、請求項3の発明は、前記現像された
トナー像を中間転写媒体に一次転写し、この中間転写媒
体に一次転写されたトナー像を前記転写材に二次転写す
ることにより画像を形成するとともに、前記中間転写媒
体上の転写残りのトナーを中間転写媒体用のクリーニン
グブレードでクリーニングすることを特徴としている。
更に、請求項4の発明は、前記像担持体用および前記中
間転写媒体用のクリーニングブレードのうち、少なくと
も1つのクリーニングブレードがウレタン系樹脂で形成
されていることを特徴としている。
トナー像を中間転写媒体に一次転写し、この中間転写媒
体に一次転写されたトナー像を前記転写材に二次転写す
ることにより画像を形成するとともに、前記中間転写媒
体上の転写残りのトナーを中間転写媒体用のクリーニン
グブレードでクリーニングすることを特徴としている。
更に、請求項4の発明は、前記像担持体用および前記中
間転写媒体用のクリーニングブレードのうち、少なくと
も1つのクリーニングブレードがウレタン系樹脂で形成
されていることを特徴としている。
【0012】
【作用】このように構成された本発明の画像形成装置に
おいては、ウレタン系樹脂を主成分とするトナーが使用
されるとともに、クリーニングブレードにより、転写後
に像担持体上に残留する転写残りトナーがクリーニング
される。このとき、トナーの外添剤遊離率が1%以上に
設定されているので、トナーの遊離外添剤が多くなる。
これにより、転写残りトナーの遊離外添剤も比較的多く
なり、この遊離外添剤がクリーニングブレードと像担持
体との間で滑剤として作用するようになる。その結果、
クリーニングブレードと像担持体との間の摩擦抵抗が軽
減される。したがって、像担持体においてクリーニング
ブレードのびびりの発生が効果的に抑制されるととも
に、クリーニングブレードによる像担持体のクリーニン
グが長期にわたって良好に行われるようになる。
おいては、ウレタン系樹脂を主成分とするトナーが使用
されるとともに、クリーニングブレードにより、転写後
に像担持体上に残留する転写残りトナーがクリーニング
される。このとき、トナーの外添剤遊離率が1%以上に
設定されているので、トナーの遊離外添剤が多くなる。
これにより、転写残りトナーの遊離外添剤も比較的多く
なり、この遊離外添剤がクリーニングブレードと像担持
体との間で滑剤として作用するようになる。その結果、
クリーニングブレードと像担持体との間の摩擦抵抗が軽
減される。したがって、像担持体においてクリーニング
ブレードのびびりの発生が効果的に抑制されるととも
に、クリーニングブレードによる像担持体のクリーニン
グが長期にわたって良好に行われるようになる。
【0013】また、クリーニング点において、クリーニ
ングブレードと像担持体との摩擦が軽減することによ
り、この摩擦による発熱が抑制されるので、トナーの母
粒子が比較的簡単には融けなくなる。これにより、像担
持体用のクリーニングブレードへの転写残りトナーの融
着が抑制され、クリーニングブレードのフィルミングが
防止される。
ングブレードと像担持体との摩擦が軽減することによ
り、この摩擦による発熱が抑制されるので、トナーの母
粒子が比較的簡単には融けなくなる。これにより、像担
持体用のクリーニングブレードへの転写残りトナーの融
着が抑制され、クリーニングブレードのフィルミングが
防止される。
【0014】その場合、ウレタン系の樹脂を主成分とす
るトナーではウレタンが硬いことから外添剤が剥落し易
いので、母粒子に付着する外添剤が少なくなる可能性が
あるが、前述のように発熱が抑制されるので、外添剤が
剥落し易くても母粒子の溶融をより効果的に抑制でき
る。
るトナーではウレタンが硬いことから外添剤が剥落し易
いので、母粒子に付着する外添剤が少なくなる可能性が
あるが、前述のように発熱が抑制されるので、外添剤が
剥落し易くても母粒子の溶融をより効果的に抑制でき
る。
【0015】特に、請求項2の発明においては、クリー
ニングブレードがウレタン系樹脂で形成される。このウ
レタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系の樹
脂を主成分とするトナーとは親和性が高いので、転写残
りトナーがクリーニングブレードに融着し易いが、この
ように遊離外添剤が多くなることで、クリーニングブレ
ードへのトナーの融着が効果的に抑制されるようにな
る。
ニングブレードがウレタン系樹脂で形成される。このウ
レタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系の樹
脂を主成分とするトナーとは親和性が高いので、転写残
りトナーがクリーニングブレードに融着し易いが、この
ように遊離外添剤が多くなることで、クリーニングブレ
ードへのトナーの融着が効果的に抑制されるようにな
る。
【0016】そして、良好なクリーニングが行われるこ
とから、より均一な帯電や現像が可能となって帯電むら
や現像むらが防止されるとともに画像の汚れが防止され
る。更に、クリーニングブレードのびびりが抑制され、
しかもクリーニングブレードと像担持体との摩擦が軽減
されるので、クリーニングブレードの捲りあがりおよび
像担持体のトルク不足等の経時変化が抑制されるように
なる。
とから、より均一な帯電や現像が可能となって帯電むら
や現像むらが防止されるとともに画像の汚れが防止され
る。更に、クリーニングブレードのびびりが抑制され、
しかもクリーニングブレードと像担持体との摩擦が軽減
されるので、クリーニングブレードの捲りあがりおよび
像担持体のトルク不足等の経時変化が抑制されるように
なる。
【0017】また、クリーニングブレードへのトナーの
融着が効果的に抑制されることから、ウレタン系樹脂の
トナーを長期にわたって安定して用いることが可能とな
り、オイルレス定着の画像形成装置をより確実に実現可
能となる。
融着が効果的に抑制されることから、ウレタン系樹脂の
トナーを長期にわたって安定して用いることが可能とな
り、オイルレス定着の画像形成装置をより確実に実現可
能となる。
【0018】一方、請求項3の発明においては、中間転
写媒体による二次転写が行われるが、この中間転写媒体
による二次転写の場合も、前述の像担持体と同様に、中
間転写媒体上に残留する二次転写残りトナーの遊離外添
剤も比較的多くなり、この遊離外添剤がクリーニングブ
レードと中間転写媒体との間で滑剤として作用するよう
になる。その結果、クリーニングブレードと中間転写媒
体との間の摩擦抵抗も同様に軽減される。したがって、
中間転写媒体においてもクリーニングブレードのびびり
の発生が効果的に抑制されるとともに、クリーニングブ
レードによる中間転写媒体のクリーニングが長期にわた
って良好に行われるようになる。
写媒体による二次転写が行われるが、この中間転写媒体
による二次転写の場合も、前述の像担持体と同様に、中
間転写媒体上に残留する二次転写残りトナーの遊離外添
剤も比較的多くなり、この遊離外添剤がクリーニングブ
レードと中間転写媒体との間で滑剤として作用するよう
になる。その結果、クリーニングブレードと中間転写媒
体との間の摩擦抵抗も同様に軽減される。したがって、
中間転写媒体においてもクリーニングブレードのびびり
の発生が効果的に抑制されるとともに、クリーニングブ
レードによる中間転写媒体のクリーニングが長期にわた
って良好に行われるようになる。
【0019】また、クリーニング点において、クリーニ
ングブレードと中間転写媒体との摩擦による発熱が抑制
されるので、母粒子が比較的簡単には融けなくなり、中
間転写媒体用のクリーニングブレードへの転写残りトナ
ーの融着が抑制され、クリーニングブレードのフィルミ
ングが防止される。
ングブレードと中間転写媒体との摩擦による発熱が抑制
されるので、母粒子が比較的簡単には融けなくなり、中
間転写媒体用のクリーニングブレードへの転写残りトナ
ーの融着が抑制され、クリーニングブレードのフィルミ
ングが防止される。
【0020】特に、請求項4の発明においては、像担持
体用および中間転写媒体用のクリーニングブレードのう
ち、少なくとも1つのクリーニングブレードがウレタン
系樹脂で形成される。前述と同様にこのウレタン系樹脂
のクリーニングブレードとウレタン系の樹脂を主成分と
するトナーとは親和性が高いので、転写残りトナーがこ
のクリーニングブレードに融着し易いが、このように遊
離外添剤が多くなることで、このクリーニングブレード
へのトナーの融着が効果的に抑制されるようになる。
体用および中間転写媒体用のクリーニングブレードのう
ち、少なくとも1つのクリーニングブレードがウレタン
系樹脂で形成される。前述と同様にこのウレタン系樹脂
のクリーニングブレードとウレタン系の樹脂を主成分と
するトナーとは親和性が高いので、転写残りトナーがこ
のクリーニングブレードに融着し易いが、このように遊
離外添剤が多くなることで、このクリーニングブレード
へのトナーの融着が効果的に抑制されるようになる。
【0021】そして、この中間転写媒体による二次転写
の場合にも、前述と同様に、帯電むらや現像むらが防止
されるとともに画像の汚れが防止され、更に、クリーニ
ングブレードの捲りあがりおよび中間転写媒体のトルク
不足等の経時変化が抑制されるようになる。
の場合にも、前述と同様に、帯電むらや現像むらが防止
されるとともに画像の汚れが防止され、更に、クリーニ
ングブレードの捲りあがりおよび中間転写媒体のトルク
不足等の経時変化が抑制されるようになる。
【0022】また、クリーニングブレードへのトナーの
融着が効果的に抑制されることから、ウレタン系樹脂の
トナーを長期にわたって安定して用いることが可能とな
り、中間転写媒体による二次転写を行うオイルレス定着
の画像形成装置をより確実に実現可能となる。
融着が効果的に抑制されることから、ウレタン系樹脂の
トナーを長期にわたって安定して用いることが可能とな
り、中間転写媒体による二次転写を行うオイルレス定着
の画像形成装置をより確実に実現可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態について説明する。図1は本発明にかかる画像
形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
施の形態について説明する。図1は本発明にかかる画像
形成装置の実施の形態の一例を模式的に示す図である。
【0024】図1に示すように、この例の画像形成装置
1は、静電潜像およびトナー像をそれぞれ担持する像担
持体である有機感光体2と、この有機感光体2を帯電ロ
ーラ2aにより均一な電位に接触帯電を行う帯電器3
と、均一な電位に帯電された有機感光体2に露光により
静電潜像を形成する露光装置4と、有機感光体2上の静
電潜像を一成分トナー5で現像して有機感光体2にトナ
ー像を形成する現像装置6と、一次転写ローラ8aによ
り有機感光体2上のトナー像を中間転写媒体である中間
転写ベルト7に一次転写する一次転写装置8と、二次転
写ローラ10aにより中間転写ベルト7上のトナー像を
転写材6に転写する転写器7と、加圧ローラ11aおよ
び加熱ローラ11bにより転写材9上のトナー像を定着
する定着装置11とを備えている。
1は、静電潜像およびトナー像をそれぞれ担持する像担
持体である有機感光体2と、この有機感光体2を帯電ロ
ーラ2aにより均一な電位に接触帯電を行う帯電器3
と、均一な電位に帯電された有機感光体2に露光により
静電潜像を形成する露光装置4と、有機感光体2上の静
電潜像を一成分トナー5で現像して有機感光体2にトナ
ー像を形成する現像装置6と、一次転写ローラ8aによ
り有機感光体2上のトナー像を中間転写媒体である中間
転写ベルト7に一次転写する一次転写装置8と、二次転
写ローラ10aにより中間転写ベルト7上のトナー像を
転写材6に転写する転写器7と、加圧ローラ11aおよ
び加熱ローラ11bにより転写材9上のトナー像を定着
する定着装置11とを備えている。
【0025】現像装置6は、一成分トナー5を担持して
有機感光体2へ搬送する現像ローラ6aと、この現像ロ
ーラ6aに一成分トナー5を供給する供給ローラ6b
と、一成分トナー5を規制してトナー5の所定厚の薄層
を形成する規制ブレード6cとを備えている。
有機感光体2へ搬送する現像ローラ6aと、この現像ロ
ーラ6aに一成分トナー5を供給する供給ローラ6b
と、一成分トナー5を規制してトナー5の所定厚の薄層
を形成する規制ブレード6cとを備えている。
【0026】また図2に示すように、一成分トナー5
は、多数のトナー母粒子5aと多数の外添剤5bの粒子
とから構成されている。その場合、一成分トナー5に
は、トナー母粒子5aに外添剤5bが付着した同期トナ
ーと、外添剤5bが付着しない非同期母粒子5a′と、
トナー母粒子5aに付着しない非同期外添剤(遊離外添
剤)5b′の粒子とが混在している。なお、トナー母粒
子5aに付着した同期外添剤5bは図2において符号
「5b″」で示され、外添剤5bが付着したトナー母粒
子5aを同期トナーという。
は、多数のトナー母粒子5aと多数の外添剤5bの粒子
とから構成されている。その場合、一成分トナー5に
は、トナー母粒子5aに外添剤5bが付着した同期トナ
ーと、外添剤5bが付着しない非同期母粒子5a′と、
トナー母粒子5aに付着しない非同期外添剤(遊離外添
剤)5b′の粒子とが混在している。なお、トナー母粒
子5aに付着した同期外添剤5bは図2において符号
「5b″」で示され、外添剤5bが付着したトナー母粒
子5aを同期トナーという。
【0027】このように構成されたこの例の画像形成装
置1においては、まず、帯電装置3の帯電ローラ3aに
より有機感光体2が均一な電位に帯電される。次に、有
機感光体2に対して露光装置4からのレーザー光等によ
り露光が行われ、静電潜像が形成される。次に、露光に
より有機感光体2の静電潜像形成部が、現像ローラ6a
によって搬送される一成分トナー5で現像され、トナー
像が形成される。次いで、一次転写装置8の一次転写ロ
ーラ8aにより中間転写ベルト7が有機感光体2に押圧
され、有機感光体2上のトナー像が中間転写ベルト7上
に一次転写される。次いで、二次転写装置10の二次転
写ローラ10aにより紙等の転写材9が中間転写ベルト
7に押圧され、中間転写ベルト7上のトナー像が転写材
9上に二次転写される。そして、定着装置11の加圧ロ
ーラ11aにより転写材9が加熱ローラ11bとの間に
挟圧されかつ転写材9上のトナーが加熱されながら移動
し、転写材9上のトナー像が定着されて転写材9に画像
が形成される。
置1においては、まず、帯電装置3の帯電ローラ3aに
より有機感光体2が均一な電位に帯電される。次に、有
機感光体2に対して露光装置4からのレーザー光等によ
り露光が行われ、静電潜像が形成される。次に、露光に
より有機感光体2の静電潜像形成部が、現像ローラ6a
によって搬送される一成分トナー5で現像され、トナー
像が形成される。次いで、一次転写装置8の一次転写ロ
ーラ8aにより中間転写ベルト7が有機感光体2に押圧
され、有機感光体2上のトナー像が中間転写ベルト7上
に一次転写される。次いで、二次転写装置10の二次転
写ローラ10aにより紙等の転写材9が中間転写ベルト
7に押圧され、中間転写ベルト7上のトナー像が転写材
9上に二次転写される。そして、定着装置11の加圧ロ
ーラ11aにより転写材9が加熱ローラ11bとの間に
挟圧されかつ転写材9上のトナーが加熱されながら移動
し、転写材9上のトナー像が定着されて転写材9に画像
が形成される。
【0028】このような画像形成工程において、一次転
写後に有機感光体2に残留する転写残りトナーは有機感
光体用のクリーニング装置12のクリーニングブレード
12aで除去され、有機感光体2の表面がクリーニング
される。また、同様に二次転写後に中間転写ベルト7に
残留する転写残りトナーは中間転写ベルト用のクリーニ
ング装置13のクリーニングブレード13aで除去さ
れ、中間転写ベルト7の表面がクリーニングされる。
写後に有機感光体2に残留する転写残りトナーは有機感
光体用のクリーニング装置12のクリーニングブレード
12aで除去され、有機感光体2の表面がクリーニング
される。また、同様に二次転写後に中間転写ベルト7に
残留する転写残りトナーは中間転写ベルト用のクリーニ
ング装置13のクリーニングブレード13aで除去さ
れ、中間転写ベルト7の表面がクリーニングされる。
【0029】ところで、この例の画像形成装置1に用い
られる一成分トナー5の母粒子5aはウレタン系樹脂を
主成分として形成されているとともに、このトナー5の
外添剤遊離率が1%以上に設定されている。
られる一成分トナー5の母粒子5aはウレタン系樹脂を
主成分として形成されているとともに、このトナー5の
外添剤遊離率が1%以上に設定されている。
【0030】一成分トナー5の外添剤遊離率は、一次転
写時あるいは二次転写時に中間転写ベルト7あるいは転
写材9に転写されたトナー5において求めることが最も
適切であるが、これらのトナー5の外添剤遊離率を求め
ることは比較的難しいので、現像装置6に供給される一
成分トナー5(現像装置6内の一成分トナー5ももちろ
んである)の外添剤遊離率を求めるようにすることで、
この外添剤遊離率をより簡単に求めることができる。
写時あるいは二次転写時に中間転写ベルト7あるいは転
写材9に転写されたトナー5において求めることが最も
適切であるが、これらのトナー5の外添剤遊離率を求め
ることは比較的難しいので、現像装置6に供給される一
成分トナー5(現像装置6内の一成分トナー5ももちろ
んである)の外添剤遊離率を求めるようにすることで、
この外添剤遊離率をより簡単に求めることができる。
【0031】一成分トナー5の遊離外添剤5b′の量、
外添剤遊離率、および同期直線(同期分布グラフ)の傾
きは、それぞれ、例えばパーテクルアナライザ(PT1
000)を用いたトナー分析方法によりトナー母粒子5
aと外添剤5bとの付着状態を分析することで簡単にか
つより正確に求められる。パーテクルアナライザ(PT
1000)を用いたトナー分析では、量は個数で表され
る。
外添剤遊離率、および同期直線(同期分布グラフ)の傾
きは、それぞれ、例えばパーテクルアナライザ(PT1
000)を用いたトナー分析方法によりトナー母粒子5
aと外添剤5bとの付着状態を分析することで簡単にか
つより正確に求められる。パーテクルアナライザ(PT
1000)を用いたトナー分析では、量は個数で表され
る。
【0032】このパーティクルアナライザによるトナー
分析方法は、特開2000−047425号公報に詳細
に開示されており、この公開公報を参照すれば理解でき
るので、ここではその詳細な説明は省略するが、一応、
簡単に説明する。
分析方法は、特開2000−047425号公報に詳細
に開示されており、この公開公報を参照すれば理解でき
るので、ここではその詳細な説明は省略するが、一応、
簡単に説明する。
【0033】トナー母粒子5aの等価粒径を横軸にと
り、かつ、外添剤5bを縦軸にとった図上に、このトナ
ー分析方法で得られたトナー母粒子5aおよび外添剤5
bの各等価粒子の等価粒径を一成分トナー5の各粒子毎
にプロットすると、トナー粒子の等価粒径分布図が得ら
れる。この等価粒径分布図により、一成分トナー5のト
ナー母粒子5aに対する外添剤5bの付着状態が分析さ
れる。その場合、この等価粒径分布図において、最小2
乗法を用いて得られた原点を通る1本の近似直線を求め
(詳細は、前述の公開公報を参照)、トナー母粒子5a
と外添剤5bとの付着状態をこの近似直線(つまり、同
期分布グラフ)の傾き(外添剤5bの等価粒径/トナー
母粒子5aの等価粒径)で分析している。そして、外添
剤遊離率はこのパーティクルアナライザによるトナー分
析方法で得られた一成分トナー5の外添剤5bの全量に
対する遊離外添剤5b′の量の百分率で与えられる。
り、かつ、外添剤5bを縦軸にとった図上に、このトナ
ー分析方法で得られたトナー母粒子5aおよび外添剤5
bの各等価粒子の等価粒径を一成分トナー5の各粒子毎
にプロットすると、トナー粒子の等価粒径分布図が得ら
れる。この等価粒径分布図により、一成分トナー5のト
ナー母粒子5aに対する外添剤5bの付着状態が分析さ
れる。その場合、この等価粒径分布図において、最小2
乗法を用いて得られた原点を通る1本の近似直線を求め
(詳細は、前述の公開公報を参照)、トナー母粒子5a
と外添剤5bとの付着状態をこの近似直線(つまり、同
期分布グラフ)の傾き(外添剤5bの等価粒径/トナー
母粒子5aの等価粒径)で分析している。そして、外添
剤遊離率はこのパーティクルアナライザによるトナー分
析方法で得られた一成分トナー5の外添剤5bの全量に
対する遊離外添剤5b′の量の百分率で与えられる。
【0034】また、外添剤5bがトナー母粒子5aに付
着した同期トナーにおいては、図3(a)に示すように
いくつかの外添剤5bが固まりとなってトナー母粒子5
aにその全表面にわたってまばらに付着しているもの
と、図3(b)に示すように外添剤5bがトナー母粒子
5aにその全表面にわたってほぼ均一に付着しているも
のとがある。いま、これらの同期トナーに関し、トナー
母粒子5aおよび外添剤5bが互いに同じ量であるとす
ると、図3(a)に示す外添剤5bがトナー母粒子5a
にまばらに付着する同期トナーにおける同期直線の傾き
(前述の近似直線の傾き)が比較的小さく、また、図3
(b)に示す外添剤5bがトナー母粒子5aにほぼ均一
に付着する同期トナーにおける同期直線の傾きが比較的
大きくなる。したがって、この直線の傾きにより、同期
トナーの状態がわかる。更に、同期直線の傾きが同一で
あるトナーはそれらの帯電特性が均一になり、現像条件
が同一になる。
着した同期トナーにおいては、図3(a)に示すように
いくつかの外添剤5bが固まりとなってトナー母粒子5
aにその全表面にわたってまばらに付着しているもの
と、図3(b)に示すように外添剤5bがトナー母粒子
5aにその全表面にわたってほぼ均一に付着しているも
のとがある。いま、これらの同期トナーに関し、トナー
母粒子5aおよび外添剤5bが互いに同じ量であるとす
ると、図3(a)に示す外添剤5bがトナー母粒子5a
にまばらに付着する同期トナーにおける同期直線の傾き
(前述の近似直線の傾き)が比較的小さく、また、図3
(b)に示す外添剤5bがトナー母粒子5aにほぼ均一
に付着する同期トナーにおける同期直線の傾きが比較的
大きくなる。したがって、この直線の傾きにより、同期
トナーの状態がわかる。更に、同期直線の傾きが同一で
あるトナーはそれらの帯電特性が均一になり、現像条件
が同一になる。
【0035】この例の画像形成装置1に用いられる一成
分トナー5の、ウレタン系樹脂を主成分とするトナー母
粒子5aのバインダーとしては、ポリイソシアネートと
多活性水素化合物が反応した結果生じるウレタン結合
(−A−NHCOO−B−、式中Aはポリイソシアネー
ト残基、Bは多活性水素化合物残基)、またはアミノ基
とポリイソシアネートとが反応した結果生じるウレア結
合(−NHCONH−)を結合要素として含有する。
分トナー5の、ウレタン系樹脂を主成分とするトナー母
粒子5aのバインダーとしては、ポリイソシアネートと
多活性水素化合物が反応した結果生じるウレタン結合
(−A−NHCOO−B−、式中Aはポリイソシアネー
ト残基、Bは多活性水素化合物残基)、またはアミノ基
とポリイソシアネートとが反応した結果生じるウレア結
合(−NHCONH−)を結合要素として含有する。
【0036】本発明におけるポリイソシアネートとして
は、脂肪族ジイソシアネート類であるエタンジイソシア
ネート、プロパンジイソシアネート、ブテンジイソシア
ネート、ブタンジイソシアネート、チオジエチルジイソ
シアネート、ペンタンジイソシアネート、βーメチルブ
タンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート、
ω,ω′−ジプロピルエーテルジイソシアネート、チオ
ジプロピルジイソシアネート、ヘプタンジイソシアネー
ト、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−
メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタンジイソシ
アネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシア
ネート、ノナンジイソシアネート、デカンジイソシアネ
ート、3−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4
−ブチレングリコール−ジプロピルエーテル−ω,ω′
−ジイソシアネート、ウンデカンジイソシアネート、ド
デカンジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネ
ート等が挙げられる。
は、脂肪族ジイソシアネート類であるエタンジイソシア
ネート、プロパンジイソシアネート、ブテンジイソシア
ネート、ブタンジイソシアネート、チオジエチルジイソ
シアネート、ペンタンジイソシアネート、βーメチルブ
タンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート、
ω,ω′−ジプロピルエーテルジイソシアネート、チオ
ジプロピルジイソシアネート、ヘプタンジイソシアネー
ト、2,2−ジメチルペンタンジイソシアネート、3−
メトキシヘキサンジイソシアネート、オクタンジイソシ
アネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシア
ネート、ノナンジイソシアネート、デカンジイソシアネ
ート、3−ブトキシヘキサンジイソシアネート、1,4
−ブチレングリコール−ジプロピルエーテル−ω,ω′
−ジイソシアネート、ウンデカンジイソシアネート、ド
デカンジイソシアネート、チオジヘキシルジイソシアネ
ート等が挙げられる。
【0037】また、環状基を有する脂肪族ジイソシアネ
ートとしてはω,ω′−1,3−ジメチルベンゼンジイ
ソシアネート、ω,ω′−1,2−ジメチルベンゼンジ
イソシアネート、ω,ω′−1,2−ジメチルシクロヘ
キサンジイソシアネート、ω,ω′−1,4−ジメチル
シクロヘキサンジイソシアネート、ω,ω′−1,4−
ジエチルベンゼンジイソシアネート、ω,ω′−1,4
−ジメチルナフタリンジイソシアネート、ω,ω′−
1,5−ジメチルナフタリンジイソシアネート、3,5
−ジメルシクロヘキサン−1−メチルイソシアネート−
2−プロピルイソシアネート、ω,ω′−n−プロピル
−ビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
ートとしてはω,ω′−1,3−ジメチルベンゼンジイ
ソシアネート、ω,ω′−1,2−ジメチルベンゼンジ
イソシアネート、ω,ω′−1,2−ジメチルシクロヘ
キサンジイソシアネート、ω,ω′−1,4−ジメチル
シクロヘキサンジイソシアネート、ω,ω′−1,4−
ジエチルベンゼンジイソシアネート、ω,ω′−1,4
−ジメチルナフタリンジイソシアネート、ω,ω′−
1,5−ジメチルナフタリンジイソシアネート、3,5
−ジメルシクロヘキサン−1−メチルイソシアネート−
2−プロピルイソシアネート、ω,ω′−n−プロピル
−ビフェニルジイソシアネート等が挙げられる。
【0038】芳香族ジイソシアネート類としては1,3
−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジ
イソシアネート、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソ
シアネート、1−メチルベンゼン−2,5−ジイソシア
ネート、1−メチルベンゼン−3,5−ジイソシアネー
ト、1,3−ジメチルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、1,3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシア
ネート、1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシ
アネート、1−エチルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、1−イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、ジエチルベンゼンジイソシアネート、ジイソプ
ロピルベンゼンジイソシアネート等が挙げられる。
−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジ
イソシアネート、1−メチルベンゼン−2,4−ジイソ
シアネート、1−メチルベンゼン−2,5−ジイソシア
ネート、1−メチルベンゼン−3,5−ジイソシアネー
ト、1,3−ジメチルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、1,3−ジメチルベンゼン−4,6−ジイソシア
ネート、1,4−ジメチルベンゼン−2,5−ジイソシ
アネート、1−エチルベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、1−イソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、ジエチルベンゼンジイソシアネート、ジイソプ
ロピルベンゼンジイソシアネート等が挙げられる。
【0039】ナフタリンジイソシアネート類としてはナ
フタリン−1,4−ジイソシアネート、ナフタリン−
1,5−ジイソシアネート、ナフタリン−2,6−ジイ
ソシアネート、ナフタリン−2,7−ジイソシアネー
ト、1,1′−ジナフチル−2,2′−ジイソシアネー
ト等が挙げられる。
フタリン−1,4−ジイソシアネート、ナフタリン−
1,5−ジイソシアネート、ナフタリン−2,6−ジイ
ソシアネート、ナフタリン−2,7−ジイソシアネー
ト、1,1′−ジナフチル−2,2′−ジイソシアネー
ト等が挙げられる。
【0040】ビフェニルジイソシアネート類としてはビ
フェニル−2,4′−ジイソシアネート、ビフェニル−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフ
ェニル−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメ
トキシビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2−
ニトロビフェニル−4,4′−ジイソシアネート等が挙
げられる。
フェニル−2,4′−ジイソシアネート、ビフェニル−
4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフ
ェニル−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメ
トキシビフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2−
ニトロビフェニル−4,4′−ジイソシアネート等が挙
げられる。
【0041】ジ−あるいはトリフェニルメタンジイソシ
アネート、およびジ−あるいはトリフェニルエタンジイ
ソシアネートとしては、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、2,2′−ジメチルジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルジメチル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、2,5,2′,
5′−テトラメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジメトキシ
フェニル−3,3′−ジイソシアネート、4,4′−ジ
エトキシフェニルメタン−3,3′−ジイソシアネー
ト、2,2′−ジメチル−5,5′−ジメトキシジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3−ジ
クロロジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、ベンゾフェノン−3,3′−ジイソシアネー
ト、α,β−ジフェニルエタン−2,4−ジイソシアネ
ート、3−ニトロトリフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、4−ニトロトリフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート等が挙げられる。
アネート、およびジ−あるいはトリフェニルエタンジイ
ソシアネートとしては、ジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート、2,2′−ジメチルジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルジメチル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、2,5,2′,
5′−テトラメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジメトキシ
フェニル−3,3′−ジイソシアネート、4,4′−ジ
エトキシフェニルメタン−3,3′−ジイソシアネー
ト、2,2′−ジメチル−5,5′−ジメトキシジフェ
ニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、3,3−ジ
クロロジフェニルジメチルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、ベンゾフェノン−3,3′−ジイソシアネー
ト、α,β−ジフェニルエタン−2,4−ジイソシアネ
ート、3−ニトロトリフェニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、4−ニトロトリフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート等が挙げられる。
【0042】トリイソシアネート類としては1−メチル
ベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,
5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネ
ート、ナフタリン−1,3,7−トリイソシアネート、
ビフェニル−1,3,7−トリイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−2,4,4′−トリイソシアネート、3−
メチルジフェニルメタン−4,6,4′−トリイソシア
ネート、トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイ
ソシアネート、ジフェニル−4,4′−ジイソシアネー
トカルバミン酸クロリド等が例示される。
ベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、1,3,
5−トリメチルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネ
ート、ナフタリン−1,3,7−トリイソシアネート、
ビフェニル−1,3,7−トリイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−2,4,4′−トリイソシアネート、3−
メチルジフェニルメタン−4,6,4′−トリイソシア
ネート、トリフェニルメタン−4,4′,4″−トリイ
ソシアネート、ジフェニル−4,4′−ジイソシアネー
トカルバミン酸クロリド等が例示される。
【0043】本発明にあっては、特に、ジフェニルメタ
ン−4,4′−ジイソシアネート(MDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルナンジイソ
シアネート(NBDI)、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート(水素化MDI)、p−キ
シリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシア
ネート(XDI)、p−フェニレンジイソシアネート、
p−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、m−テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフ
タレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シク
ロヘキサン(水素化XDI)、2,4−トリレンジイソ
シアネート(TDI)等の脂環式炭化水素や芳香族炭化
水素を有するジイソシアネート類が好ましく、更にこれ
らのポリイソシアネート類の混合物を使用するのが好ま
しい。
ン−4,4′−ジイソシアネート(MDI)、イソホロ
ンジイソシアネート(IPDI)、ノルボルナンジイソ
シアネート(NBDI)、ジシクロヘキシルメタン−
4,4′−ジイソシアネート(水素化MDI)、p−キ
シリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソシア
ネート(XDI)、p−フェニレンジイソシアネート、
p−テトラメチルキシリレンジイソシアネート、m−テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート、1,5−ナフ
タレンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シク
ロヘキサン(水素化XDI)、2,4−トリレンジイソ
シアネート(TDI)等の脂環式炭化水素や芳香族炭化
水素を有するジイソシアネート類が好ましく、更にこれ
らのポリイソシアネート類の混合物を使用するのが好ま
しい。
【0044】また、多活性水素化合物としては、ポリオ
ール類、またはポリアミン類等が例示される。ポリオー
ル類としては、水添ビスフェノールA、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリ(カプロラクトンポリオール)、ポリ(ヘキ
サメチレンカーボネート)等が例示される。ポリオール
類としては、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2
〜6モル付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサ
イド2〜4モル付加物が特に好ましく、これらポリオー
ル類における水酸基価は、100〜350KOHmg/
g、好ましくは200〜290KOHmg/gである。
ール類、またはポリアミン類等が例示される。ポリオー
ル類としては、水添ビスフェノールA、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのプ
ロピレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリ(カプロラクトンポリオール)、ポリ(ヘキ
サメチレンカーボネート)等が例示される。ポリオール
類としては、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2
〜6モル付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサ
イド2〜4モル付加物が特に好ましく、これらポリオー
ル類における水酸基価は、100〜350KOHmg/
g、好ましくは200〜290KOHmg/gである。
【0045】また、ポリアミン類としては、ヘキサメチ
レンジアミン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジ
アミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、o−フェニ
レンジアミン、m−フェニレンジアミン等のジアミン類
が例示される。
レンジアミン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジ
アミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、o−フェニ
レンジアミン、m−フェニレンジアミン等のジアミン類
が例示される。
【0046】本発明のバインダーポリマーは、その数平
均分子量(Mn)が1,500〜20,000と中程度で
あり、その性状は構成成分であるポリイソシアネート類
や多活性水素化合物の化学構造に依存するところが大き
く、上記のポリイソシアネート類にあっても数種類のポ
リイソシアネートの混合物を使用したり、また、多活性
水素化合物にしても数種類の多活性水素化合物の混合物
を使用するとよく、例えば、脂環式ポリイソシアネート
と芳香族ポリイソシアネートとの混合物、また、ビスフ
ェノールAのエチレンオキシド付加物とビスフェノール
Aのプロピレンオキシド付加物との混合物等が好ましく
例示される。
均分子量(Mn)が1,500〜20,000と中程度で
あり、その性状は構成成分であるポリイソシアネート類
や多活性水素化合物の化学構造に依存するところが大き
く、上記のポリイソシアネート類にあっても数種類のポ
リイソシアネートの混合物を使用したり、また、多活性
水素化合物にしても数種類の多活性水素化合物の混合物
を使用するとよく、例えば、脂環式ポリイソシアネート
と芳香族ポリイソシアネートとの混合物、また、ビスフ
ェノールAのエチレンオキシド付加物とビスフェノール
Aのプロピレンオキシド付加物との混合物等が好ましく
例示される。
【0047】ポリイソシアネート類と多活性水素化合物
の配合割合は、ポリイソシアネートにおけるイソシアネ
ート基数に対する多活性水素化合物における活性水素基
数の割合(NCO/活性水素)が0.5〜1.0、好ま
しくは0.7〜1.0の範囲で反応させるとよい。
の配合割合は、ポリイソシアネートにおけるイソシアネ
ート基数に対する多活性水素化合物における活性水素基
数の割合(NCO/活性水素)が0.5〜1.0、好ま
しくは0.7〜1.0の範囲で反応させるとよい。
【0048】バインダーポリマーの製造にあたっては、
多活性水素化合物中にポリイソシアネート類を、温度3
0℃〜180℃、好ましくは30℃〜140℃で、大気
圧下、無溶剤下で一括または分割して投入し、数分から
数時間、バルク重合させるとよい。触媒としては、例え
ばジブチルスズジクロライド、ジメチルスズジクロライ
ド、オクチル酸スズ、トリフェニルアンモニウムジクロ
ライド等が例示される。
多活性水素化合物中にポリイソシアネート類を、温度3
0℃〜180℃、好ましくは30℃〜140℃で、大気
圧下、無溶剤下で一括または分割して投入し、数分から
数時間、バルク重合させるとよい。触媒としては、例え
ばジブチルスズジクロライド、ジメチルスズジクロライ
ド、オクチル酸スズ、トリフェニルアンモニウムジクロ
ライド等が例示される。
【0049】本発明におけるバインダーポリマー製造方
法は、容器中でのバルク重合により製造してもよいが、
溶液重合や重縮合反応等における溶剤の除去やまたは副
生水の除去等の工程を不要とするので、反応に際して無
溶剤とすることにより、効率よく連続生産を可能とでき
るものであり、重合反応をスクリューを内蔵する混練手
段を用いて行なうことができる。その際、多活性水素化
合物にポリイソシアネート類を連続して添加して混練す
ることにより反応させるとよく、混練手段としては押出
機が好ましく、特に二軸押出機が好ましい。
法は、容器中でのバルク重合により製造してもよいが、
溶液重合や重縮合反応等における溶剤の除去やまたは副
生水の除去等の工程を不要とするので、反応に際して無
溶剤とすることにより、効率よく連続生産を可能とでき
るものであり、重合反応をスクリューを内蔵する混練手
段を用いて行なうことができる。その際、多活性水素化
合物にポリイソシアネート類を連続して添加して混練す
ることにより反応させるとよく、混練手段としては押出
機が好ましく、特に二軸押出機が好ましい。
【0050】本発明におけるバインダーポリマーは、ポ
リスチレンを基準としたときの数平均分子量(Mn)が
1,500〜20,000、好ましくは2,000〜1
0,000、更に好ましくは3,000〜8,000の
ものである。
リスチレンを基準としたときの数平均分子量(Mn)が
1,500〜20,000、好ましくは2,000〜1
0,000、更に好ましくは3,000〜8,000の
ものである。
【0051】また、重量平均分子量(Mw)は3,00
0〜300,000、好ましくは5,000〜50,0
00、更に好ましくは8,000〜20,000であ
り、Mw/Mnが1.5〜20、好ましくは1.5〜1
0、更に好ましくは1.5〜5である。Mw/Mnが2
0を越えるとシャープメルト性が低下し、混色時の色善
性およびOHP画像の透明性に劣るものとなる。
0〜300,000、好ましくは5,000〜50,0
00、更に好ましくは8,000〜20,000であ
り、Mw/Mnが1.5〜20、好ましくは1.5〜1
0、更に好ましくは1.5〜5である。Mw/Mnが2
0を越えるとシャープメルト性が低下し、混色時の色善
性およびOHP画像の透明性に劣るものとなる。
【0052】本発明のバインダーポリマーの数平均分子
量(Mn)を1,500〜20,000の範囲に制御す
るには、ポリイソシアネートにおけるイソシアネート基
数に対する多活性水素化合物における活性水素基数の割
合(NCO/活性水素)を小さくすれば低分子量化で
き、また、等モル量に近づけると高分子量化できるの
で、適宜、ポリイソシアネートの反応モル数を制御する
ことにより容易に制御できる。
量(Mn)を1,500〜20,000の範囲に制御す
るには、ポリイソシアネートにおけるイソシアネート基
数に対する多活性水素化合物における活性水素基数の割
合(NCO/活性水素)を小さくすれば低分子量化で
き、また、等モル量に近づけると高分子量化できるの
で、適宜、ポリイソシアネートの反応モル数を制御する
ことにより容易に制御できる。
【0053】また、本発明のバインダーポリマーの物性
に影響を与えない範囲で鎖伸長剤を適宜使用してもよ
い。鎖伸長剤としては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ビス−(β−
ヒドロキシ)ベンゼン、トリメチロールプロパン等が挙
げられる。
に影響を与えない範囲で鎖伸長剤を適宜使用してもよ
い。鎖伸長剤としては、エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、ビス−(β−
ヒドロキシ)ベンゼン、トリメチロールプロパン等が挙
げられる。
【0054】数平均分子量(Mn)が1,500より小
さいと、低温定着性に優れるものの、着色剤の保持性や
耐フィルミング性、耐オフセット性、定着像強度、保存
性に劣るものであり、また、20,000より大きいと
低温定着性に劣るものとなり、結着樹脂として単独では
使用できないものとなる。
さいと、低温定着性に優れるものの、着色剤の保持性や
耐フィルミング性、耐オフセット性、定着像強度、保存
性に劣るものであり、また、20,000より大きいと
低温定着性に劣るものとなり、結着樹脂として単独では
使用できないものとなる。
【0055】本発明のバインダーポリマーは、フロー軟
化点(Tm)として90℃〜140℃、好ましくは90
℃〜120℃、さらに好ましくは100℃〜110℃の
範囲にあり、また、ガラス転移温度(Tg)は55℃〜
90℃、好ましくは55℃〜80℃、さらに好ましくは
60℃〜70℃の範囲にあるものである。
化点(Tm)として90℃〜140℃、好ましくは90
℃〜120℃、さらに好ましくは100℃〜110℃の
範囲にあり、また、ガラス転移温度(Tg)は55℃〜
90℃、好ましくは55℃〜80℃、さらに好ましくは
60℃〜70℃の範囲にあるものである。
【0056】すなわち、本発明におけるバインダーポリ
マーは、分子間結合力が大きく、高結晶性ポリマーであ
るため、分子量を低下させTmを下げる分子設計をした
時のTgの低下幅を小さくすることができるので、低T
mと高Tgを両立させることができる。
マーは、分子間結合力が大きく、高結晶性ポリマーであ
るため、分子量を低下させTmを下げる分子設計をした
時のTgの低下幅を小さくすることができるので、低T
mと高Tgを両立させることができる。
【0057】本発明におけるバインダーポリマーは、そ
のウレタン結合あるいはウレア結合により、熱溶融時の
凝集性に優れ、高温オフセット性に優れるものであり、
また、50%流出点における溶融粘度が3×103 〜
1.5×104 Pa・sとでき、オイルレス定着用トナ
ーとして適したものとできる。
のウレタン結合あるいはウレア結合により、熱溶融時の
凝集性に優れ、高温オフセット性に優れるものであり、
また、50%流出点における溶融粘度が3×103 〜
1.5×104 Pa・sとでき、オイルレス定着用トナ
ーとして適したものとできる。
【0058】本発明におけるバインダーポリマーは、容
器中でのバルク重合により製造してもよいが、溶液重合
や重縮合反応等における溶剤の除去やまたは副生水の除
去等の工程を不要とするので、二軸押し出し機等におい
て多活性水素化合物中にポリイソシアネート類を投入し
つつバルク重合させ、得られたポリマーをそのままトナ
ーにおける結着樹脂として使用することが可能である。
器中でのバルク重合により製造してもよいが、溶液重合
や重縮合反応等における溶剤の除去やまたは副生水の除
去等の工程を不要とするので、二軸押し出し機等におい
て多活性水素化合物中にポリイソシアネート類を投入し
つつバルク重合させ、得られたポリマーをそのままトナ
ーにおける結着樹脂として使用することが可能である。
【0059】本発明のバインダーポリマーには、他のバ
インダー樹脂をバインダーポリマーの性状を損なわない
範囲で添加してもよい。他のバインダー樹脂としては、
バインダーポリマーを製造する際に共存させてもよい
が、製造後に混練してもよい。本発明のバインダーポリ
マーを製造する際に共存させる場合には、ポリイソシア
ネート類との反応性を有する活性水素を含有しない樹脂
が好ましい。
インダー樹脂をバインダーポリマーの性状を損なわない
範囲で添加してもよい。他のバインダー樹脂としては、
バインダーポリマーを製造する際に共存させてもよい
が、製造後に混練してもよい。本発明のバインダーポリ
マーを製造する際に共存させる場合には、ポリイソシア
ネート類との反応性を有する活性水素を含有しない樹脂
が好ましい。
【0060】他のバインダー樹脂としては、例えばポリ
スチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロロポリスチ
レン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルア
クリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル
−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン樹脂でスチ
レン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキ
シ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂
肪族又は脂環族炭化水素樹脂等を単独又は混合して使用
できる。
スチレン、ポリ−α−メチルスチレン、クロロポリスチ
レン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−
プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、
スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビニル
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル−メ
タクリル酸エステル共重合体、スチレン−α−クロルア
クリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル
−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン樹脂でスチ
レン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体、
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン変成エポキ
シ樹脂、シリコーン変成エポキシ樹脂、塩化ビニル樹
脂、ロジン変成マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウ
レタン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニ
ルブチラール樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂
肪族又は脂環族炭化水素樹脂等を単独又は混合して使用
できる。
【0061】本発明のトナー粒子は、上記で製造される
バインダーポリマーと必要に応じて添加される他の樹脂
からなる結着樹脂(あわせて結着樹脂という)および着
色剤、荷電制御剤からなる。
バインダーポリマーと必要に応じて添加される他の樹脂
からなる結着樹脂(あわせて結着樹脂という)および着
色剤、荷電制御剤からなる。
【0062】着色剤としては、以下に示すような、有機
ないし無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能であ
る。すなわち、黒色顔料としては、カーボンブラック、
酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブラッ
ク、活性炭などがある。黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛
黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファス
トイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスエロ
ー、ナフトールエローS、バンザーイエローG、バンザ
ーイエロー10G 、ベンジジンエローG、ベンジジンエロ
ーGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエローNC
G、タートラジンレーキなどがある。橙色顔料として
は、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレ
ンジGTR 、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イ
ンダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGKM などがあ
る。赤色系顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッ
ド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド
4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウオッチング
レッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアント
カーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ア
リザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどがある。
紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキなどがある。青色顔料と
しては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレー
キ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、
無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部
分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブ
ルーBCなどがある。緑色顔料としては、クロムグリー
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGなどがあ
る。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモ
ン白、硫化亜鉛などがある。体質顔料としては、バライ
ト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボ
ン、タルク、アルミナホワイトなどがある。また、塩基
性、酸性、分散、直接染料などの各種染料としては、ニ
グロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリン
イエロー、ウルトラマリンブルーなどがある。
ないし無機の各種、各色の顔料、染料が使用可能であ
る。すなわち、黒色顔料としては、カーボンブラック、
酸化銅、四三酸化鉄、二酸化マンガン、アニリンブラッ
ク、活性炭などがある。黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛
黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファス
トイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスエロ
ー、ナフトールエローS、バンザーイエローG、バンザ
ーイエロー10G 、ベンジジンエローG、ベンジジンエロ
ーGR、キノリンエローレーキ、パーマネントエローNC
G、タートラジンレーキなどがある。橙色顔料として
は、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレ
ンジGTR 、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、イ
ンダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレン
ジG、インダスレンブリリアントオレンジGKM などがあ
る。赤色系顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッ
ド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド
4R、リソールレッド、ピロゾロンレッド、ウオッチング
レッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアント
カーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ア
リザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどがある。
紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレット
B、メチルバイオレットレーキなどがある。青色顔料と
しては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレー
キ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、
無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部
分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブ
ルーBCなどがある。緑色顔料としては、クロムグリー
ン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグ
リーンレーキ、ファイナルイエローグリーンGなどがあ
る。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモ
ン白、硫化亜鉛などがある。体質顔料としては、バライ
ト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボ
ン、タルク、アルミナホワイトなどがある。また、塩基
性、酸性、分散、直接染料などの各種染料としては、ニ
グロシン、メチレンブルー、ローズベンガル、キノリン
イエロー、ウルトラマリンブルーなどがある。
【0063】これらの着色剤は、単独であるいは複数組
合せて用いることができるが、結着樹脂100重量部に
対して、1〜20重量部、より好ましくは2〜10重量
部使用することが望ましい。20重量部より多いとトナ
ーの定着性が低下し、一方、1重量部より少ないと所望
の画像濃度が得られない。
合せて用いることができるが、結着樹脂100重量部に
対して、1〜20重量部、より好ましくは2〜10重量
部使用することが望ましい。20重量部より多いとトナ
ーの定着性が低下し、一方、1重量部より少ないと所望
の画像濃度が得られない。
【0064】また、透光性カラートナーとして用いる場
合は、着色剤としては、以下に示すような、各種、各色
の顔料、染料が使用可能である。黄色顔料としては、C.
I.10316 (ナフトールイエローS)、C.I.11710 (ハン
ザエロー10G )、C.I.11660(ハンザエロー5G)、C.I.1
1670 (ハンザエロー3G)、C.I.11680 (ハンザエロー
G)、C.I.11730 (ハンザエローGR)、C.I.11735 (ハ
ンザエローA)、C.I.11740 (ハンザエローNR)、C.I.
12710 (ハンザエローR)、C.I.12720 (ピグメントイ
エローL)、C.I.21090 (ベンジジンエロー)、C.I.21
095 (ベンジジンエローG)、C.I.21100 (ベンジジン
エローGR)、C.I.20040 (パーマネントエローNCG )、
C.I.21220 (バルカンファストエロー5)、C.I.21135
(バルカンファストエローR)などがある。赤色顔料と
しては、C.I.12055 (スターリンI)、C.I.12075 (パ
ーマネントオレンジ)、C.I.12175 (リソールファスト
オレンジ3GL )、C.I.12305 (パーマネントオレンジGT
R )、C.I.11725 (ハンザエロー3R)、C.I.21165 (バ
ルカンファストオレンジGG)、C.I.21110 (ベンジジン
オレンジG)、C.I.12120 (パーマネントレッド4R)、
C.I.1270(パラレッド)、C.I.12085 (ファイヤーレッ
ド)、C.I.12315 (ブリリアントファストスカーレッ
ト)、C.I.12310 (パーマネントレッドF2R )、C.I.12
335 (パーマネントレッドF4R )、C.I.12440 (パーマ
ネントレッドFRL )、C.I.12460 (パーマネントレッド
FRLL)、C.I.12420 (パーマネントレッドF4RH)、C.I.
12450 (ライトファストレッドトーナーB)、C.I.1249
0 (パーマネントカーミンFB)、C.I.15850 (ブリリア
ントカーミン6B)などがある。また、青色顔料として
は、C.I.74100 (無金属フタロシアニンブルー)、C.I.
74160 (フタロシアニンブルー)、C.I.74180 (ファー
ストスカイブルー)などがある。
合は、着色剤としては、以下に示すような、各種、各色
の顔料、染料が使用可能である。黄色顔料としては、C.
I.10316 (ナフトールイエローS)、C.I.11710 (ハン
ザエロー10G )、C.I.11660(ハンザエロー5G)、C.I.1
1670 (ハンザエロー3G)、C.I.11680 (ハンザエロー
G)、C.I.11730 (ハンザエローGR)、C.I.11735 (ハ
ンザエローA)、C.I.11740 (ハンザエローNR)、C.I.
12710 (ハンザエローR)、C.I.12720 (ピグメントイ
エローL)、C.I.21090 (ベンジジンエロー)、C.I.21
095 (ベンジジンエローG)、C.I.21100 (ベンジジン
エローGR)、C.I.20040 (パーマネントエローNCG )、
C.I.21220 (バルカンファストエロー5)、C.I.21135
(バルカンファストエローR)などがある。赤色顔料と
しては、C.I.12055 (スターリンI)、C.I.12075 (パ
ーマネントオレンジ)、C.I.12175 (リソールファスト
オレンジ3GL )、C.I.12305 (パーマネントオレンジGT
R )、C.I.11725 (ハンザエロー3R)、C.I.21165 (バ
ルカンファストオレンジGG)、C.I.21110 (ベンジジン
オレンジG)、C.I.12120 (パーマネントレッド4R)、
C.I.1270(パラレッド)、C.I.12085 (ファイヤーレッ
ド)、C.I.12315 (ブリリアントファストスカーレッ
ト)、C.I.12310 (パーマネントレッドF2R )、C.I.12
335 (パーマネントレッドF4R )、C.I.12440 (パーマ
ネントレッドFRL )、C.I.12460 (パーマネントレッド
FRLL)、C.I.12420 (パーマネントレッドF4RH)、C.I.
12450 (ライトファストレッドトーナーB)、C.I.1249
0 (パーマネントカーミンFB)、C.I.15850 (ブリリア
ントカーミン6B)などがある。また、青色顔料として
は、C.I.74100 (無金属フタロシアニンブルー)、C.I.
74160 (フタロシアニンブルー)、C.I.74180 (ファー
ストスカイブルー)などがある。
【0065】これらの着色剤は、単独であるいは複数組
合せて用いることができるが、結着樹脂100重量部に
対して、5〜15重量部、好ましくは6〜12重量部使
用することが望ましい。15重量部より多いとトナーの
定着性および透明性が低下し、一方、5重量部より少な
いと所望の画像濃度が得られない虞れがある。
合せて用いることができるが、結着樹脂100重量部に
対して、5〜15重量部、好ましくは6〜12重量部使
用することが望ましい。15重量部より多いとトナーの
定着性および透明性が低下し、一方、5重量部より少な
いと所望の画像濃度が得られない虞れがある。
【0066】また、本発明のトナーにあっては、バイン
ダーポリマーが熱溶融特性に優れることにより離型剤を
不要とするが、添加する場合には、結着樹脂100重量
部に対して0〜2重量部程度であり、オイルレス定着を
可能とする。
ダーポリマーが熱溶融特性に優れることにより離型剤を
不要とするが、添加する場合には、結着樹脂100重量
部に対して0〜2重量部程度であり、オイルレス定着を
可能とする。
【0067】離型剤としては、具体的にはパラフィンワ
ックス、ポリオレフィンワックス、芳香族基を有する変
性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天然ワッ
クス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3 (CH2)11
またはCH3 (CH2)12 以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖
カルボン酸、そのエステル脂肪酸金属塩、脂肪酸アシ
ド、脂肪酸ビスアシド等を例示し得る。異なる低軟化点
化合物を混合して用いても良い。具体的には、パラフィ
ンワックス(日本石油製)、パラフィンワックス(日本
精蝋製)、マイクロワックス(日本石油製)、マイクロ
クリスタリンワックス(日本精蝋製)、硬質パラフィン
ワックス(日本精蝋製)、PE−130 (ヘキスト製)、三
井ハイワックス110P(三井石油化学製)、三井ハイワッ
クス220P(三井石油化学製)、三井ハイワックス660P
(三井石油化学製)、三井ハイワックス210P(三井石油
化学製)、三井ハイワックス320P(三井石油化学製)、
三井ハイワックス410P(三井石油化学製)、三井ハイワ
ックス420P(三井石油化学製)、変性ワックスJC−1141
(三井石油化学製)、変性ワックスJC−2130(三井石油
化学製)、変性ワックスJC−4020(三井石油化学製)、
変性ワックスJC−1142(三井石油化学製)、変性ワック
スJC−5020(三井石油化学製)、密ロウ、カルナバワッ
クス、モンタンワックス等を挙げることができる。脂肪
酸金属塩として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、
パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸マグネシウム等があ
る。
ックス、ポリオレフィンワックス、芳香族基を有する変
性ワックス、脂環基を有する炭化水素化合物、天然ワッ
クス、炭素数12以上の長鎖炭化水素鎖〔CH3 (CH2)11
またはCH3 (CH2)12 以上の脂肪族炭素鎖〕を有する長鎖
カルボン酸、そのエステル脂肪酸金属塩、脂肪酸アシ
ド、脂肪酸ビスアシド等を例示し得る。異なる低軟化点
化合物を混合して用いても良い。具体的には、パラフィ
ンワックス(日本石油製)、パラフィンワックス(日本
精蝋製)、マイクロワックス(日本石油製)、マイクロ
クリスタリンワックス(日本精蝋製)、硬質パラフィン
ワックス(日本精蝋製)、PE−130 (ヘキスト製)、三
井ハイワックス110P(三井石油化学製)、三井ハイワッ
クス220P(三井石油化学製)、三井ハイワックス660P
(三井石油化学製)、三井ハイワックス210P(三井石油
化学製)、三井ハイワックス320P(三井石油化学製)、
三井ハイワックス410P(三井石油化学製)、三井ハイワ
ックス420P(三井石油化学製)、変性ワックスJC−1141
(三井石油化学製)、変性ワックスJC−2130(三井石油
化学製)、変性ワックスJC−4020(三井石油化学製)、
変性ワックスJC−1142(三井石油化学製)、変性ワック
スJC−5020(三井石油化学製)、密ロウ、カルナバワッ
クス、モンタンワックス等を挙げることができる。脂肪
酸金属塩として、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸亜鉛、
パルミチン酸亜鉛、パルミチン酸マグネシウム等があ
る。
【0068】特に、ポリオレフィン系ワックスとして
は、例えば低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチ
レン、あるいは酸化型のポリプロピレン、酸化型のポリ
エチレン等が挙げられる。ポリオレフィン系ワックスの
具体例としては、例えば、Hoechst Wax PE520 、Hoechs
t Wax PE130 、Hoechst Wax PE190 (ヘキスト社製)、
三井ハイワックス200 、三井ハイワックス210 、三井ハ
イワックス210M、三井ハイワックス220 、三井ハイワッ
クス220M(三井石油化学工業社製)、サンワックス131
−P、サンワックス151 −P、サンワックス161 −P
(三洋化成工業社製)などのような非酸化型ポリエチレ
ンワックス、Hoechst Wax PED121、HoechstWax PED15
3、Hoechst Wax PED521、Hoechst Wax PED522、同Cerid
ust 3620 、同Ceridust VP130、同Ceridust VP5905 、
同Ceridust VP9615A、同Ceridust TM9610F、同 Ceridu
st 3715 (ヘキスト社製)、三井ハイワックス420M(三
井石油化学工業社製)、サンワックスE−300 、サンワ
ックスE−250P(三洋化成工業社製)などのような酸化
型ポリエチレンワックス、Hoechist Wachs PP230(ヘキ
スト社製)、ビスコール330 −P、ビスコール550 −
P、ビスコール660P(三洋化成工業社製)などのような
非酸化型ポリプロピレンワックス、ピスコールTS−200
(三洋化成工業社製)などのような酸化型ポリプロピレ
ンワックスなどが例示される。これらの離型剤は、単独
であるいは複数種組合せて使用することができる。必要
に応じて添加される離型剤としては、セイコーインスト
ルメント(株)製「DSC120」で測定されるDSC
吸熱曲線における吸熱メインピーク値である軟化点(融
点)が40〜130℃、好ましくは50〜120℃のも
のを使用するとよい。
は、例えば低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチ
レン、あるいは酸化型のポリプロピレン、酸化型のポリ
エチレン等が挙げられる。ポリオレフィン系ワックスの
具体例としては、例えば、Hoechst Wax PE520 、Hoechs
t Wax PE130 、Hoechst Wax PE190 (ヘキスト社製)、
三井ハイワックス200 、三井ハイワックス210 、三井ハ
イワックス210M、三井ハイワックス220 、三井ハイワッ
クス220M(三井石油化学工業社製)、サンワックス131
−P、サンワックス151 −P、サンワックス161 −P
(三洋化成工業社製)などのような非酸化型ポリエチレ
ンワックス、Hoechst Wax PED121、HoechstWax PED15
3、Hoechst Wax PED521、Hoechst Wax PED522、同Cerid
ust 3620 、同Ceridust VP130、同Ceridust VP5905 、
同Ceridust VP9615A、同Ceridust TM9610F、同 Ceridu
st 3715 (ヘキスト社製)、三井ハイワックス420M(三
井石油化学工業社製)、サンワックスE−300 、サンワ
ックスE−250P(三洋化成工業社製)などのような酸化
型ポリエチレンワックス、Hoechist Wachs PP230(ヘキ
スト社製)、ビスコール330 −P、ビスコール550 −
P、ビスコール660P(三洋化成工業社製)などのような
非酸化型ポリプロピレンワックス、ピスコールTS−200
(三洋化成工業社製)などのような酸化型ポリプロピレ
ンワックスなどが例示される。これらの離型剤は、単独
であるいは複数種組合せて使用することができる。必要
に応じて添加される離型剤としては、セイコーインスト
ルメント(株)製「DSC120」で測定されるDSC
吸熱曲線における吸熱メインピーク値である軟化点(融
点)が40〜130℃、好ましくは50〜120℃のも
のを使用するとよい。
【0069】荷電制御剤としては、摩擦帯電により正ま
たは負の荷電を与え得るものであれば、特に限定されず
有機あるいは無機の各種のものが用いられ得る。正荷電
制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX(オリエ
ント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム塩P−51
(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシン ボント
ロンN−01(オリエント化学工業(株)製)、スーダン
チーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:Colr Index
26150)、フェットシュバルツHBN (C.I.NO.26150)、
ブリリアントスピリッツシュバルツTN(ファルベン・フ
ァブリッケン・バイヤ社製)、ザボンシュバルツX(フ
ァルベルケ・ヘキスト社製)、さらにアルコキシ化アミ
ン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料などが
挙げられる。中でも第4級アンモニウム塩P−51が好ま
しい。
たは負の荷電を与え得るものであれば、特に限定されず
有機あるいは無機の各種のものが用いられ得る。正荷電
制御剤としては、例えば、ニグロシンベースEX(オリエ
ント化学工業(株)製)、第4級アンモニウム塩P−51
(オリエント化学工業(株)製)、ニグロシン ボント
ロンN−01(オリエント化学工業(株)製)、スーダン
チーフシュバルツBB(ソルベントブラック3:Colr Index
26150)、フェットシュバルツHBN (C.I.NO.26150)、
ブリリアントスピリッツシュバルツTN(ファルベン・フ
ァブリッケン・バイヤ社製)、ザボンシュバルツX(フ
ァルベルケ・ヘキスト社製)、さらにアルコキシ化アミ
ン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料などが
挙げられる。中でも第4級アンモニウム塩P−51が好ま
しい。
【0070】また、負荷電制御剤としては、例えば、オ
イルブラック(Color Index 26150)、オイルブラックB
Y(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジゴ
系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導体、
スピロンブラックTRH (保土谷化学工業(株)製)、ボ
ントロンS−34(オリエント化学工業(株)製)、ニグ
ロシンSO(オリエント化学工業(株)製)、セレスシュ
バルツ(R)G(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社
製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、
アゾオイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社
製)などが挙げられる。中でも、サリチル酸金属錯体E
−81が好ましい。
イルブラック(Color Index 26150)、オイルブラックB
Y(オリエント化学工業(株)製)、ボントロンS−22
(オリエント化学工業(株)製)、サリチル酸金属錯体
E−81(オリエント化学工業(株)製)、チオインジゴ
系顔料、銅フタロシアニンのスルホニルアミン誘導体、
スピロンブラックTRH (保土谷化学工業(株)製)、ボ
ントロンS−34(オリエント化学工業(株)製)、ニグ
ロシンSO(オリエント化学工業(株)製)、セレスシュ
バルツ(R)G(ファルベン・ファブリケン・バイヤ社
製)、クロモーゲンシュバルツETOO(C.I.NO.14645)、
アゾオイルブラック(R)(ナショナル・アニリン社
製)などが挙げられる。中でも、サリチル酸金属錯体E
−81が好ましい。
【0071】これらの荷電制御剤は、単独であるいは複
数種組合せて使用することができるが、結着樹脂に添加
する荷電制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に対
して0.001〜5重量部であり、好ましくは0.00
1〜3重量部である。その他、トナー粒子には磁性粒
子、分散剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
数種組合せて使用することができるが、結着樹脂に添加
する荷電制御剤の添加量は、結着樹脂100重量部に対
して0.001〜5重量部であり、好ましくは0.00
1〜3重量部である。その他、トナー粒子には磁性粒
子、分散剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0072】本発明におけるトナー粒子は、結着樹脂、
着色剤、荷電制御剤、必要に応じて添加される離型剤等
の内添剤を二軸押し出し機等で混練・溶融により分散さ
せた後、微粉砕手段により粉砕・分級し、更に、熱気流
下でそのトナー粒子表面が滅処理されて得られるもので
ある。
着色剤、荷電制御剤、必要に応じて添加される離型剤等
の内添剤を二軸押し出し機等で混練・溶融により分散さ
せた後、微粉砕手段により粉砕・分級し、更に、熱気流
下でそのトナー粒子表面が滅処理されて得られるもので
ある。
【0073】また、トナー13の外添剤15としては、
シリカ、二酸化チタン、アルミナ、フッ化マグネシウ
ム、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化ジルコ
ニウム、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化ジルコニウム、
マグネタイト、二硫化モリブデン、ステアリン酸アルミ
ニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、チタン酸金属塩、ケイ素
金属塩の各微粒子で、一次粒子の平均粒径が1〜500
nm、好ましくは5〜200nmのものが使用できる。
ただし、PT−1000において検出できるように、母
粒子の組成にほとんど含まれない元素を含むものが望ま
しい。
シリカ、二酸化チタン、アルミナ、フッ化マグネシウ
ム、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭化チタン、炭化ジルコ
ニウム、窒化ホウ素、窒化チタン、窒化ジルコニウム、
マグネタイト、二硫化モリブデン、ステアリン酸アルミ
ニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸カルシウム、チタン酸金属塩、ケイ素
金属塩の各微粒子で、一次粒子の平均粒径が1〜500
nm、好ましくは5〜200nmのものが使用できる。
ただし、PT−1000において検出できるように、母
粒子の組成にほとんど含まれない元素を含むものが望ま
しい。
【0074】外添剤5bは、それぞれ、疎水化および流
動化等のために表面処理が施されている。この外添剤の
表面処理は、負帯電処理の場合は、外添剤と反応あるい
は物理吸着する、例えばシランカップリング剤、高級脂
肪酸、シリコーンオイル等の表面処理剤で化学的に処理
することにより行われる。この表面処理剤としては、例
えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、ト
リメチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジ
メチルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリ
ルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラ
ン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメ
チルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラ
ン、ρ−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチル
ジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタ
ン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリ
ルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジ
メチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサ
ン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,
3−ジフェニルテトラメチルジシロキサンおよび1分子
当り2から12個のシロキサン単位を有し末端に位置す
る単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水酸基を含有
するジメチルポリシロキサン等が用いられる。また、こ
れらは1種あるいは2種以上の混合物で用いることもで
きる。また、正帯電処理の場合は、外添剤の表面処理
は、アミノ基を有するカップリング剤またはシリコーン
オイル等の表面処理剤で化学的に処理することにより行
われる。更に、この外添剤5bも、従来から行われてい
る一般的な製造方法で製造される。
動化等のために表面処理が施されている。この外添剤の
表面処理は、負帯電処理の場合は、外添剤と反応あるい
は物理吸着する、例えばシランカップリング剤、高級脂
肪酸、シリコーンオイル等の表面処理剤で化学的に処理
することにより行われる。この表面処理剤としては、例
えば、ヘキサメチルジシラザン、トリメチルシラン、ト
リメチルクロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジ
メチルジクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリ
ルジメチルクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラ
ン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメ
チルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラ
ン、ρ−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチル
ジメチルクロルシラン、トリオルガノシリルメルカプタ
ン、トリメチルシリルメルカプタン、トリオルガノシリ
ルアクリレート、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジ
メチルエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジ
フェニルジエトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサ
ン、1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン、1,
3−ジフェニルテトラメチルジシロキサンおよび1分子
当り2から12個のシロキサン単位を有し末端に位置す
る単位にそれぞれ1個宛のSiに結合した水酸基を含有
するジメチルポリシロキサン等が用いられる。また、こ
れらは1種あるいは2種以上の混合物で用いることもで
きる。また、正帯電処理の場合は、外添剤の表面処理
は、アミノ基を有するカップリング剤またはシリコーン
オイル等の表面処理剤で化学的に処理することにより行
われる。更に、この外添剤5bも、従来から行われてい
る一般的な製造方法で製造される。
【0075】そして、これらのトナー母粒子5aおよび
外添剤5bをそれぞれ適宜の添加量で、ヘンシェルミキ
サー、V型ブレンダー、反転ミキサー、ハイスピードミ
キサー、サイクロミックス、アキシャルミキサー等の公
知の混合機に投入し、トナー母粒子5aに外添剤5b微
粒子を付着したトナー粒子が製造される。
外添剤5bをそれぞれ適宜の添加量で、ヘンシェルミキ
サー、V型ブレンダー、反転ミキサー、ハイスピードミ
キサー、サイクロミックス、アキシャルミキサー等の公
知の混合機に投入し、トナー母粒子5aに外添剤5b微
粒子を付着したトナー粒子が製造される。
【0076】更に、この例の画像形成装置1における有
機感光体用のクリーニングブレード12aおよび中間転
写ベルト用のクリーニングブレード13aは、ウレタン
系樹脂で形成されている。これらの両クリーニングブレ
ード12a,13aの具体的な材料としては、いずれ
も、例えばポリウレタン、フッ素系樹脂粉を分散させた
ポリウレタン、導電性微粒子を分散させたポリウレタン
等を用いることができる。
機感光体用のクリーニングブレード12aおよび中間転
写ベルト用のクリーニングブレード13aは、ウレタン
系樹脂で形成されている。これらの両クリーニングブレ
ード12a,13aの具体的な材料としては、いずれ
も、例えばポリウレタン、フッ素系樹脂粉を分散させた
ポリウレタン、導電性微粒子を分散させたポリウレタン
等を用いることができる。
【0077】この例の画像形成装置1によれば、ウレタ
ン系樹脂を主成分とする一成分トナー5を使用する画像
形成装置1において、一成分トナー5の外添剤遊離率を
1%以上に設定しているので、一成分トナー5の遊離外
添剤5b′が多くなる。これにより、転写残りトナー5
の遊離外添剤5b′も比較的多くすることができるの
で、有機感光体2のクリーニングブレード12aによる
転写残りトナーのクリーニングおよび中間転写ベルト7
のクリーニングブレード13aによる転写残りトナー5
のクリーニングにおいて、この遊離外添剤5b′が各ク
リーニングブレード12a,13aとこれらに対応する
有機感光体2および中間転写ベルト7との間で滑剤とし
て作用するようになる。その結果、クリーニングブレー
ド12a,13aと有機感光体2および中間転写ベルト
7との間の摩擦抵抗を軽減することができる。
ン系樹脂を主成分とする一成分トナー5を使用する画像
形成装置1において、一成分トナー5の外添剤遊離率を
1%以上に設定しているので、一成分トナー5の遊離外
添剤5b′が多くなる。これにより、転写残りトナー5
の遊離外添剤5b′も比較的多くすることができるの
で、有機感光体2のクリーニングブレード12aによる
転写残りトナーのクリーニングおよび中間転写ベルト7
のクリーニングブレード13aによる転写残りトナー5
のクリーニングにおいて、この遊離外添剤5b′が各ク
リーニングブレード12a,13aとこれらに対応する
有機感光体2および中間転写ベルト7との間で滑剤とし
て作用するようになる。その結果、クリーニングブレー
ド12a,13aと有機感光体2および中間転写ベルト
7との間の摩擦抵抗を軽減することができる。
【0078】したがって、クリーニングブレード12
a,13aのびびりの発生を効果的に抑制できるととも
に、クリーニングブレード12a,13aによるクリー
ニングを良好に行うことができる。
a,13aのびびりの発生を効果的に抑制できるととも
に、クリーニングブレード12a,13aによるクリー
ニングを良好に行うことができる。
【0079】また、クリーニング点において、クリーニ
ングブレード12a,13aと有機感光体2および中間
転写ベルト7との摩擦による発熱が抑制されるので、ト
ナー母粒子5aが比較的簡単には融けなくなる。特に、
ウレタン系の樹脂を主成分とするトナーではウレタンが
硬いことから外添剤5bが剥落し易いので、母粒子5a
に付着する外添剤が少なくなる可能性があるが、前述の
ように発熱が抑制されるので、外添剤5bが剥落し易く
てもトナー母粒子5aの溶融をより効果的に抑制でき
る。これにより、クリーニングブレード12a,13a
への転写残りトナー5の融着を抑制することができ、ク
リーニングブレード12a,13aのフィルミングを防
止できる。
ングブレード12a,13aと有機感光体2および中間
転写ベルト7との摩擦による発熱が抑制されるので、ト
ナー母粒子5aが比較的簡単には融けなくなる。特に、
ウレタン系の樹脂を主成分とするトナーではウレタンが
硬いことから外添剤5bが剥落し易いので、母粒子5a
に付着する外添剤が少なくなる可能性があるが、前述の
ように発熱が抑制されるので、外添剤5bが剥落し易く
てもトナー母粒子5aの溶融をより効果的に抑制でき
る。これにより、クリーニングブレード12a,13a
への転写残りトナー5の融着を抑制することができ、ク
リーニングブレード12a,13aのフィルミングを防
止できる。
【0080】更に、ウレタン系樹脂のクリーニングブレ
ード12a,13aとウレタン系の樹脂を主成分とする
一成分トナー5とは親和性が高いので、転写残りトナー
5がクリーニングブレード12a,13aに融着し易い
が、このように遊離外添剤5b′が多くなることで、ク
リーニングブレード12a,13aへのトナー5の融着
を効果的に抑制することができる。
ード12a,13aとウレタン系の樹脂を主成分とする
一成分トナー5とは親和性が高いので、転写残りトナー
5がクリーニングブレード12a,13aに融着し易い
が、このように遊離外添剤5b′が多くなることで、ク
リーニングブレード12a,13aへのトナー5の融着
を効果的に抑制することができる。
【0081】そして、良好なクリーニングができること
から、より均一な帯電や現像が可能となって帯電むらや
現像むらを防止できるとともに画像の汚れを防止でき
る。更に、クリーニングブレード12a,13aのびび
りを抑制でき、しかもクリーニングブレード12a,1
3aと有機感光体2および中間転写ベルト7との摩擦を
軽減できるので、クリーニングブレード12a,13a
の捲りあがりおよび有機感光体2のトルク不足等の経時
変化を抑制することができる。
から、より均一な帯電や現像が可能となって帯電むらや
現像むらを防止できるとともに画像の汚れを防止でき
る。更に、クリーニングブレード12a,13aのびび
りを抑制でき、しかもクリーニングブレード12a,1
3aと有機感光体2および中間転写ベルト7との摩擦を
軽減できるので、クリーニングブレード12a,13a
の捲りあがりおよび有機感光体2のトルク不足等の経時
変化を抑制することができる。
【0082】また、クリーニングブレード12a,13
aへのトナー5の融着が効果的に抑制できるので、ウレ
タン系樹脂を主成分とするトナー5を長期にわたって安
定して用いることができ、オイルレス定着の画像形成装
置1をより確実に実現可能となる。
aへのトナー5の融着が効果的に抑制できるので、ウレ
タン系樹脂を主成分とするトナー5を長期にわたって安
定して用いることができ、オイルレス定着の画像形成装
置1をより確実に実現可能となる。
【0083】なお、前述の例では、クリーニングブレー
ド12a,13aをともにウレタン系樹脂で形成するも
のとしているが、クリーニングブレード12a,13a
のいずれか一方をウレタン系樹脂で形成することもでき
るし、また、ともにウレタン系樹脂以外の材料で形成す
ることもできる。
ド12a,13aをともにウレタン系樹脂で形成するも
のとしているが、クリーニングブレード12a,13a
のいずれか一方をウレタン系樹脂で形成することもでき
るし、また、ともにウレタン系樹脂以外の材料で形成す
ることもできる。
【0084】また、前述の例では、本発明の画像形成装
置を中間転写ベルト7等の中間転写媒体を用いて二次転
写を行う画像形成装置に適用しているが、図4に示すよ
うに中間転写媒体を用いず、有機感光体2のトナー像を
直接紙等の転写材9に転写する画像形成装置にも適用す
ることができる。
置を中間転写ベルト7等の中間転写媒体を用いて二次転
写を行う画像形成装置に適用しているが、図4に示すよ
うに中間転写媒体を用いず、有機感光体2のトナー像を
直接紙等の転写材9に転写する画像形成装置にも適用す
ることができる。
【0085】次に、本発明の画像形成装置の実施例につ
いて説明する。本発明に属する3つの実施例ないし
と本発明に属さない2つの比較例およびについて有
機感光体2のクリーニングおよび中間転写ベルト7のク
リーニングについて実験を行った。
いて説明する。本発明に属する3つの実施例ないし
と本発明に属さない2つの比較例およびについて有
機感光体2のクリーニングおよび中間転写ベルト7のク
リーニングについて実験を行った。
【0086】この実験に用いた一成分トナー5の材料
は、実施例ないしと比較例およびのいずれも同
じであり、以下の通りである。 (トナー母粒子5aの作成)ジフェニメルメタン−4,
4′−ジイソシアネート17.6重量部、ノルボルナン
ジイソシアネート14.5重量部を混合溶解し、イソシ
アネート成分を調製する。別に、ポリオキシエチレンビ
スフェノールAエーテル(日本油脂株式会社製ユニオー
ルDA−400:OH基価283KOHmg/g)2
3.4重量部を混合し、ポリオール成分を調製した。そ
して、イソシアネート成分とポリオール成分とを混合溶
解し、200mm×300mmのトレーに流し込み、こ
れを大気炉中に投入し、30℃で5時間保持した後、1
30℃までと時間かけて昇温し、次いで130℃で5時
間保持して反応を完結させた。
は、実施例ないしと比較例およびのいずれも同
じであり、以下の通りである。 (トナー母粒子5aの作成)ジフェニメルメタン−4,
4′−ジイソシアネート17.6重量部、ノルボルナン
ジイソシアネート14.5重量部を混合溶解し、イソシ
アネート成分を調製する。別に、ポリオキシエチレンビ
スフェノールAエーテル(日本油脂株式会社製ユニオー
ルDA−400:OH基価283KOHmg/g)2
3.4重量部を混合し、ポリオール成分を調製した。そ
して、イソシアネート成分とポリオール成分とを混合溶
解し、200mm×300mmのトレーに流し込み、こ
れを大気炉中に投入し、30℃で5時間保持した後、1
30℃までと時間かけて昇温し、次いで130℃で5時
間保持して反応を完結させた。
【0087】こうして得られた樹脂を100重量部に対
し、シアン顔料のフタロシアニンブルー5重量部、およ
び、荷電制御剤としてのサリチル酸金属錯体E−81
{オリエント化学工業(株)製}2重量部をヘンシェル
ミキサーを用い、均一混合した後、二軸押出機で混連
し、冷却した。この冷却物をジェットミルで粉砕し、気
流式分級機で分級を行い、平均粒径8μmのトナーを得
た
し、シアン顔料のフタロシアニンブルー5重量部、およ
び、荷電制御剤としてのサリチル酸金属錯体E−81
{オリエント化学工業(株)製}2重量部をヘンシェル
ミキサーを用い、均一混合した後、二軸押出機で混連
し、冷却した。この冷却物をジェットミルで粉砕し、気
流式分級機で分級を行い、平均粒径8μmのトナーを得
た
【0088】(外添剤5bおよびトナーの外添方法)ヘ
ンシェルミキサー(20リットル)に前述の母粒子 1
00重量部に対して、ヘキサメチルジシラザン表面処理
シリカ(BET 100m2/g、1次粒子平均粒径13
nm)を1.5重量部を添加し、2000rpmで混合
してトナー5を得た。混合時間を調節することで、外添
剤遊離率を制御した。
ンシェルミキサー(20リットル)に前述の母粒子 1
00重量部に対して、ヘキサメチルジシラザン表面処理
シリカ(BET 100m2/g、1次粒子平均粒径13
nm)を1.5重量部を添加し、2000rpmで混合
してトナー5を得た。混合時間を調節することで、外添
剤遊離率を制御した。
【0089】(クリーニングブレード12a,13aの
条件) 材質:ポリウレタン、 厚さ:2mm、自由長:8mm、当接角:15°、当接
圧:20g/cm ここで、当接角は有機感光体2および中間転写ベルト7
に対するクリーニングブレード12a,13aの角度
(図1に示す角度θ)であり、当接圧は有機感光体2お
よび中間転写ベルト7に対するクリーニングブレード1
2a,13aの押圧力である。
条件) 材質:ポリウレタン、 厚さ:2mm、自由長:8mm、当接角:15°、当接
圧:20g/cm ここで、当接角は有機感光体2および中間転写ベルト7
に対するクリーニングブレード12a,13aの角度
(図1に示す角度θ)であり、当接圧は有機感光体2お
よび中間転写ベルト7に対するクリーニングブレード1
2a,13aの押圧力である。
【0090】(実験の条件および評価方法)図1に示す
ような中間転写ベルト7による二次転写を行う画像形成
装置1を用い、6000枚の耐久印字におけるクリーニ
ングブレード12a,13aのびびり音、この耐久印字
後におけるクリーニングブレード12a,13aの捲
れ、クリーニングブレード12a,13aへのトナーの
融着、およびクリーニング状態をそれぞれ観察し、良否
を判断した。
ような中間転写ベルト7による二次転写を行う画像形成
装置1を用い、6000枚の耐久印字におけるクリーニ
ングブレード12a,13aのびびり音、この耐久印字
後におけるクリーニングブレード12a,13aの捲
れ、クリーニングブレード12a,13aへのトナーの
融着、およびクリーニング状態をそれぞれ観察し、良否
を判断した。
【0091】実施例ないしと比較例およびにお
ける一成分トナー5の同期率および外添剤遊離率の測定
結果と観察評価結果とを表1に示す。
ける一成分トナー5の同期率および外添剤遊離率の測定
結果と観察評価結果とを表1に示す。
【0092】
【表1】
【0093】表1に示すように、測定の結果、実施例
はトナー5の同期率が0.516、外添剤遊離率が4.5
5%であり、また、実施例は同期率が0.498、外
添剤遊離率が2.61%であり、更に、実施例は同期
率が0.511、外添剤遊離率が1.31%である。ま
た、比較例は同期率が0.499、外添剤遊離率が0.
87%であり、また、比較例は同期率が0.496、
外添剤遊離率が0.43%である。
はトナー5の同期率が0.516、外添剤遊離率が4.5
5%であり、また、実施例は同期率が0.498、外
添剤遊離率が2.61%であり、更に、実施例は同期
率が0.511、外添剤遊離率が1.31%である。ま
た、比較例は同期率が0.499、外添剤遊離率が0.
87%であり、また、比較例は同期率が0.496、
外添剤遊離率が0.43%である。
【0094】表1に示すように、実験の結果、感光体上
クリーニングについては、実施例ないしは、いずれ
も、びびり音およびクリーニングブレード12aへのト
ナーの融着が生じなく、良好なクリーニングが行われ
て、問題がなかった。これに対して、比較例はびびり
音が生じてクリーニングが不良であり、しかもクリーニ
ングブレード12aへのトナーの融着があった。また、
比較例は、いずれも、クリーニングブレード12aの
捲れがあった。
クリーニングについては、実施例ないしは、いずれ
も、びびり音およびクリーニングブレード12aへのト
ナーの融着が生じなく、良好なクリーニングが行われ
て、問題がなかった。これに対して、比較例はびびり
音が生じてクリーニングが不良であり、しかもクリーニ
ングブレード12aへのトナーの融着があった。また、
比較例は、いずれも、クリーニングブレード12aの
捲れがあった。
【0095】また、表1に示すように、中間転写ベルト
上クリーニングについては、実施例ないしは、いず
れも、びびり音およびクリーニングブレード12aへの
トナーの融着が生じなく、良好なクリーニングが行われ
て、問題がなかった。これに対して、比較例はびびり
音が生じた。また、比較例は、クリーニングブレード
12aの捲れがあり、しかも、クリーニングブレード1
2aへのトナーの融着があった。
上クリーニングについては、実施例ないしは、いず
れも、びびり音およびクリーニングブレード12aへの
トナーの融着が生じなく、良好なクリーニングが行われ
て、問題がなかった。これに対して、比較例はびびり
音が生じた。また、比較例は、クリーニングブレード
12aの捲れがあり、しかも、クリーニングブレード1
2aへのトナーの融着があった。
【0096】したがって、本発明により、ウレタン系樹
脂を主成分とするトナーを用いかつクリーニングブレー
ド12a,13aを用いた画像形成装置において、有機
感光体2および中間転写ベルト7の各クリーニングが長
期間にわたって良好に行うことができることがわかっ
た。
脂を主成分とするトナーを用いかつクリーニングブレー
ド12a,13aを用いた画像形成装置において、有機
感光体2および中間転写ベルト7の各クリーニングが長
期間にわたって良好に行うことができることがわかっ
た。
【0097】なお、前述の本発明の実施の形態の各例、
本発明の各実施例および各比較例について、単色のトナ
ーを用いて説明しているが、本発明は2色以上のトナー
を用いたカラー画像形成装置やフルカラー画像形成装置
にも適用できることは言うまでもない。
本発明の各実施例および各比較例について、単色のトナ
ーを用いて説明しているが、本発明は2色以上のトナー
を用いたカラー画像形成装置やフルカラー画像形成装置
にも適用できることは言うまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、転写残りトナーの遊離外添剤
でクリーニングブレードと像担持体との間の摩擦抵抗を
軽減しているので、像担持体においてクリーニングブレ
ードのびびりの発生を効果的に抑制できるとともに、ク
リーニングブレードによる像担持体のクリーニングを長
期にわたって良好に行うことができるようになる。
の画像形成装置によれば、転写残りトナーの遊離外添剤
でクリーニングブレードと像担持体との間の摩擦抵抗を
軽減しているので、像担持体においてクリーニングブレ
ードのびびりの発生を効果的に抑制できるとともに、ク
リーニングブレードによる像担持体のクリーニングを長
期にわたって良好に行うことができるようになる。
【0099】また、クリーニング点において、クリーニ
ングブレードと像担持体との摩擦による発熱を抑制し
て、トナーの母粒子を比較的簡単には融けないようにで
きるので、像担持体用のクリーニングブレードへの転写
残りトナーの融着を抑制でき、このクリーニングブレー
ドのフィルミングを防止できる。その場合、ウレタン系
の樹脂を主成分とするトナーでは、母粒子の溶融をより
効果的に抑制できる。
ングブレードと像担持体との摩擦による発熱を抑制し
て、トナーの母粒子を比較的簡単には融けないようにで
きるので、像担持体用のクリーニングブレードへの転写
残りトナーの融着を抑制でき、このクリーニングブレー
ドのフィルミングを防止できる。その場合、ウレタン系
の樹脂を主成分とするトナーでは、母粒子の溶融をより
効果的に抑制できる。
【0100】特に、請求項2の発明によれば、クリーニ
ングブレードをウレタン系樹脂で形成しているので、こ
のウレタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系
の樹脂を主成分とするトナーとの親和性が高くても、像
担持体用のクリーニングブレードへのトナーの融着を効
果的に抑制できるようになる。
ングブレードをウレタン系樹脂で形成しているので、こ
のウレタン系樹脂のクリーニングブレードとウレタン系
の樹脂を主成分とするトナーとの親和性が高くても、像
担持体用のクリーニングブレードへのトナーの融着を効
果的に抑制できるようになる。
【0101】そして、良好なクリーニングを行うことが
できることから、より均一な帯電やより均一な現像が可
能となって帯電むらや現像むらを防止できるとともに画
像の汚れを防止できる。更に、クリーニングブレードの
びびりを抑制でき、しかもクリーニングブレードと像担
持体との摩擦を軽減できるので、クリーニングブレード
の捲りあがりおよび像担持体のトルク不足等の経時変化
を抑制できるようになる。
できることから、より均一な帯電やより均一な現像が可
能となって帯電むらや現像むらを防止できるとともに画
像の汚れを防止できる。更に、クリーニングブレードの
びびりを抑制でき、しかもクリーニングブレードと像担
持体との摩擦を軽減できるので、クリーニングブレード
の捲りあがりおよび像担持体のトルク不足等の経時変化
を抑制できるようになる。
【0102】また、クリーニングブレードへのトナーの
融着を効果的に抑制できるので、ウレタン系樹脂のトナ
ーを長期にわたって安定して用いることができ、オイル
レス定着の画像形成装置をより確実に実現できるように
なる。
融着を効果的に抑制できるので、ウレタン系樹脂のトナ
ーを長期にわたって安定して用いることができ、オイル
レス定着の画像形成装置をより確実に実現できるように
なる。
【0103】一方、請求項3の発明によれば、中間転写
媒体による二次転写の場合にも、クリーニングブレード
と中間転写媒体との間の摩擦抵抗を前述と同様に軽減で
きる。したがって、中間転写媒体においてもクリーニン
グブレードのびびりの発生を効果的に抑制できるととも
に、クリーニングブレードによる中間転写媒体のクリー
ニングを長期にわたって良好に行うことができるように
なる。
媒体による二次転写の場合にも、クリーニングブレード
と中間転写媒体との間の摩擦抵抗を前述と同様に軽減で
きる。したがって、中間転写媒体においてもクリーニン
グブレードのびびりの発生を効果的に抑制できるととも
に、クリーニングブレードによる中間転写媒体のクリー
ニングを長期にわたって良好に行うことができるように
なる。
【0104】また、クリーニング点において、クリーニ
ングブレードと中間転写媒体との摩擦による発熱が抑制
できるので、前述と同様に中間転写媒体用のクリーニン
グブレードへの転写残りトナーの融着を抑制でき、この
クリーニングブレードのフィルミングを防止できる。
ングブレードと中間転写媒体との摩擦による発熱が抑制
できるので、前述と同様に中間転写媒体用のクリーニン
グブレードへの転写残りトナーの融着を抑制でき、この
クリーニングブレードのフィルミングを防止できる。
【0105】特に、請求項4の発明によれば、像担持体
用および中間転写媒体用のクリーニングブレードのう
ち、少なくとも1つのクリーニングブレードをウレタン
系樹脂で形成しているが、前述と同様にこのクリーニン
グブレードへのトナーの融着を効果的に抑制できるよう
になる。
用および中間転写媒体用のクリーニングブレードのう
ち、少なくとも1つのクリーニングブレードをウレタン
系樹脂で形成しているが、前述と同様にこのクリーニン
グブレードへのトナーの融着を効果的に抑制できるよう
になる。
【0106】そして、この中間転写媒体による二次転写
の場合にも、前述と同様に、帯電むらや現像むらを防止
できるとともに画像の汚れを防止でき、更に、クリーニ
ングブレードの捲りあがりおよび中間転写媒体のトルク
不足等の経時変化を抑制できるようになる。
の場合にも、前述と同様に、帯電むらや現像むらを防止
できるとともに画像の汚れを防止でき、更に、クリーニ
ングブレードの捲りあがりおよび中間転写媒体のトルク
不足等の経時変化を抑制できるようになる。
【0107】また、クリーニングブレードへのトナーの
融着を効果的に抑制できるので、ウレタン系樹脂のトナ
ーを長期にわたって安定して用いることができ、中間転
写媒体による二次転写を行うオイルレス定着の画像形成
装置をより確実に実現できるようになる。
融着を効果的に抑制できるので、ウレタン系樹脂のトナ
ーを長期にわたって安定して用いることができ、中間転
写媒体による二次転写を行うオイルレス定着の画像形成
装置をより確実に実現できるようになる。
【図1】 本発明にかかる画像形成装置の実施の形態の
一例を模式的に示す図である。
一例を模式的に示す図である。
【図2】 トナーの母粒子に対する外添剤の付着状態を
示す図である。
示す図である。
【図3】 パーティクルアナライザで分析したトナーの
母粒子に対する外添剤の付着状態を示し、(a)は母粒
子に外添剤が付着した同期直線の傾きが小さい場合を示
す図、(b)は母粒子に外添剤が付着した同期直線の傾
きが大きい場合を示す図である。
母粒子に対する外添剤の付着状態を示し、(a)は母粒
子に外添剤が付着した同期直線の傾きが小さい場合を示
す図、(b)は母粒子に外添剤が付着した同期直線の傾
きが大きい場合を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態の他の例を模式的に示す
図である。
図である。
1…画像形成装置、2…有機感光体、3…帯電装置、3
a…帯電ローラ、4…露光装置、5…一成分トナー、5
a…母粒子、5b…外添剤、5a′…非同期母粒子、5
b′…遊離外添剤、5b″…同期外添剤、6…現像装
置、6a…現像ローラ、6b…供給ローラ、6c…規制
ブレード、7…中間転写ベルト、8…一次転写装置、9
…転写材、10…二次転写装置、11…定着装置
a…帯電ローラ、4…露光装置、5…一成分トナー、5
a…母粒子、5b…外添剤、5a′…非同期母粒子、5
b′…遊離外添剤、5b″…同期外添剤、6…現像装
置、6a…現像ローラ、6b…供給ローラ、6c…規制
ブレード、7…中間転写ベルト、8…一次転写装置、9
…転写材、10…二次転写装置、11…定着装置
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G03G 21/00 310
(72)発明者 宮崎理絵
長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ
−エプソン株式会社内
Fターム(参考) 2H005 AA01 AA08 CA07 CA15 CB13
EA10 FA05
2H134 GA01 GA06 GB02 HD01 HD11
HD16 HD17 HD19 KD08 KD13
KG07 KH05 KH15
2H200 FA08 FA10 FA16 GA16 GA23
GA34 GA46 GB12 GB22 GB25
GB27 HA02 HA28 HB12 HB22
JA02 JC03 LB02 LB09 LB13
LB35 MA03 MA20
Claims (4)
- 【請求項1】 像担持体に形成された静電潜像を、多数
の母粒子とこれらの母粒子にそれぞれ付着される多数の
外添剤の粒子とからなるトナーにより現像し、この現像
されたトナー像を転写材に転写することにより画像を形
成するとともに、前記像担持体上の転写残りのトナーを
像担持体用のクリーニングブレードでクリーニングする
画像形成装置において、 前記母粒子はウレタン系樹脂を主成分とされているとと
もに、前記母粒子から遊離した遊離外添剤の外添剤遊離
率が1%以上に設定されていることを特徴とすることを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記クリーニングブレードがウレタン系
樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1記載の
画像形成装置 - 【請求項3】 前記現像されたトナー像を中間転写媒体
に一次転写し、この中間転写媒体に一次転写されたトナ
ー像を前記転写材に二次転写することにより画像を形成
するとともに、前記中間転写媒体上の転写残りのトナー
を中間転写媒体用のクリーニングブレードでクリーニン
グすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置 - 【請求項4】 前記像担持体用および前記中間転写媒体
用のクリーニングブレードのうち、少なくとも1つのク
リーニングブレードがウレタン系樹脂で形成されている
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082802A JP2003280260A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002082802A JP2003280260A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003280260A true JP2003280260A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29230851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002082802A Pending JP2003280260A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003280260A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007114392A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
JP2007193067A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Ricoh Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2007264530A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002082802A patent/JP2003280260A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007114392A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置 |
JP2007193067A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Ricoh Co Ltd | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2007264530A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-11 | Mitsubishi Chemicals Corp | 静電荷像現像用トナー |
JP4640230B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-03-02 | 三菱化学株式会社 | 静電荷像現像用トナー |
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