JP2003275932A - 位置決めクランプ装置 - Google Patents
位置決めクランプ装置Info
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Abstract
ルが生じない位置決めクランプ装置を得る。 【解決手段】 ワーク受台10はパネル材Pが接触する
先端面が形成された筒状受け体10bを有し、ロケート
ピン18は先端面から突出して筒状受け体10bに摺動
自在に装着され、クランプ片24は筒部18bの外周面
に開口して形成されたピン収容孔23に往復動自在に装
着され、アーム25は筒部18bに形成されたアーム収
容孔18dに組み込まれ、基端部が筒状受け体10bに
揺動自在に取り付けられ先端がクランプ片24に係合す
る。駆動手段はワーク受台10に設けられ、ロケートピ
ン18を軸方向に往復動し、カムピン28はアーム25
に形成されたカム溝29に係合させて筒状受け体10b
に固定され、ロケートピン18の軸方向移動をアーム2
5を介してクランプ片24の往復動に変換する。
Description
置に位置決めして固定するための位置決めクランプ装置
に関する。
溶接により接合することにより形成されており、スポッ
ト溶接する際には、自動車車体を構成する種々のパネル
材を位置決めしてクランプする必要がある。そのため、
自動車生産ラインに配置された溶接ステージには、パネ
ル材を位置決めクランプするために、複数の位置決めク
ランプ装置が取り付けられている。また、ロボットアー
ムの先端に位置決めクランプを装着し、ロボットアーム
を操作移動させることによって位置決めクランプ装置に
よりパネル材を位置決めクランプするようにしている。
プ装置はワークであるパネル材に形成された位置決め孔
に嵌合するロケートピンを有し、そのロケートピンを位
置決め孔に嵌合させることによってパネル材を位置決め
するようにしている。また、パネル材をクランプするた
めに、ロケートピンに形成されたスリット内にクランプ
アームを組み込み、パネル材をクランプする際にはクラ
ンプアームをスリット内から迫り出させるようにしてい
る。このようなタイプの位置決めクランプ装置として
は、たとえば、特開2000−176874号公報に開示されてい
る。
トピンにその先端部を残して基端部まで形成されるスリ
ットは径方向に貫通しており、位置決めクランプ時にパ
ネル材の位置決め孔が嵌合する部分もスリットに対向す
ることになる。このため、ロケートピンのうち、スリッ
トの部分は開放された断面形状となっており、溶接スパ
ッタがこの断面からロケートピン内部に侵入してしま
い、シリンダ本体とピストンとの隙間またはロケートピ
ンとクランプアームとの隙間に挟まったりして、ピスト
ンの上下動を妨げる等の作動トラブルが発生していた。
に入りづらく、従って、作動トラブルが発生しにくい位
置決めクランプ装置を得ることである。
プ装置は、パネル材が接触する先端面が形成された筒状
受け体を有するワーク受台と、頭部と筒部とを備え、前
記先端面から突出して前記筒状受け体に摺動自在に装着
されるロケートピンと、前記頭部の外周面に開口して形
成されたピン収容孔に往復動自在に装着されるクランプ
片と、前記筒部に形成されたアーム収容孔に組み込ま
れ、基端部が前記筒状受け体に揺動自在に取り付けら
れ、先端が前記クランプ片に係合するアームと、前記ワ
ーク受台に設けられ、前記ロケートピンを軸方向に往復
動する駆動手段と、前記アームに形成されたカム溝に係
合させて前記筒状受け体に固定され、前記ロケートピン
の軸方向移動を前記アームを介して前記クランプ片の往
復動に変換するカムピンとを有し、前記ロケートピンの
後退移動と前記クランプ片の突出移動により前記パネル
材を前記クランプ片と前記先端面との間でクランプする
ことを特徴とする。
ン収容孔は、前記頭部の軸方向に対して直角の方向に形
成されてもよい。
動手段は、前記ワーク受台に固定されたシリンダチュー
ブと、前記シリンダチューブ内に往復動自在に装着され
たピストンと、前記筒状受け体内に挿入され、前記アー
ムと前記ピストンとを連結するピストンロッドとを有し
てもよい。
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である位置決めクランプ装置のアンクランプ時におけ
る状態を示す断面図であり、図2は図1の左側面図であ
り、図3は図1の部分拡大図であり、図4は図3におけ
るA−A線に沿う断面図であり、図5はクランプ時にお
ける図1の部分拡大図であり、図6はクランプ時の図5
におけるA−A線に沿う断面図である。
車体を構成するパネル材を位置決め固定するために適用
されており、固定ワーク受台10を具備している。ワー
ク受台10は、取付フランジ10aとこれの一方向に一
体となった筒状受け体10bとを有しており、取付フラ
ンジ10aの部分で自動車生産ラインにおける所定の組
立てステージに取り付けられることになる。取付フラン
ジ10aの他方面にはシリンダチューブ11が固定され
ており、シリンダチューブ11内には、図1に示すよう
に、軸方向に往復動自在にピストン12が装着されてい
る。
13は、図1に示すように、シリンダチューブ11の一
端側に取り付けられたロッドカバー14を貫通してワー
ク受台10の筒状受け体10b内に挿入されている。シ
リンダチューブ11の他端部にはヘッドカバー15が固
定され、ロッドカバー14とピストン12との間に後退
用空気圧室16aが形成され、ヘッドカバー15とピス
トン12との間には前進用空気圧室16bが形成されて
いる。それぞれの空気圧室16a,16bに連動してシ
リンダチューブ11には給排ポート17a,17bが形
成されている。したがって、給排ポート17aから圧縮
空気を供給すると、ピストンロッド13は後退移動し、
給排ポート17bから圧縮空気を供給すると、ピストン
ロッド13は前進移動することになる。
は、半球形状の頭部18aと筒部18bと取付フランジ
部18cと筒体18eとが一体となったロケートピン1
8が挿入されており、筒体18eは、連結ピン21によ
ってピストンロッド13に連結されている。
2aと取付フランジ部22bとが一体となったワーク受
け筒体22が固定されており、ワーク受け筒体22およ
び筒状受け体10bにはロケートピン18が組み込ま
れ、頭部18aおよび筒部18bの一部が筒状受け体1
0bの先端面から突出している。ワーク受け筒体22の
先端面は、ワークであるパネル材の表面に接触するワー
ク接触面22cとなっており、パネル材に形成された位
置決め孔にロケートピン18が嵌合することによってパ
ネル材が位置決めされる。
向に対して直角に延び筒部18bに連通するピン収容孔
23が形成されている。この実施形態では、ピン収容孔
23の開口面は丸形状であり、ピン収容孔23には、ピ
ン収容孔23の形状および大きさに適合した略丸棒状の
クランプ片24が往復動自在に装着されている。
のアーム収容孔18d内に配置されたアーム25の先端
が係合されており、アーム25の基端部は、連結ピン2
6によりピストンロッド13の先端部に連結されてい
る。図4,6に示されるように、連結ピン21の両端部
は、ワーク受台10の筒状受け体10bに軸方向に沿っ
て形成された長孔27の中に摺動自在に支持されてお
り、連結ピン26の両端部は、ロケートピン18の筒部
18bの中に位置している。長孔27の軸方向長さは、
ピストンロッド13の往復動ストロークにほぼ対応して
いる。したがって、ピストンロッド13が前進移動する
と、それに連動してアーム25およびロケートピン18
も前進移動し、ピストンロッド13が後退移動すると、
アーム25およびロケートピン18も後退移動する。
連結ピン21,26と平行になってカムピン28が固定
されており、このカムピン28はアーム25に形成され
たカム溝29および筒部18bに形成された長孔30を
貫通している。カム溝29はアーム25の長手方向と平
行となったストレート部29aとこれの後端部に連なっ
た傾斜部29bとを有している。したがって、ピストン
ロッド13が前進限位置となると、図3,4に示すよう
にアーム25は傾斜部29bにカムピン28が入り込む
ことから、アーム25の先端部がピン収容孔23の開口
と反対側に傾斜した状態となり、クランプ片24はピン
収容孔23内に収納される。ピストンロッド13が後退
限位置となると、図5,6に示すようにアーム25はス
トレート部29aにカムピン28が入り込むことから、
アーム25の先端部がピン収容孔23の開口側に傾斜し
た状態となり、クランプ片24はピン収容孔23の開口
から突出する。連結ピン21およびカムピン28の先端
は、ワーク受台10に取り付けられるカバー31によっ
て覆われている。
を示す断面図である。このような位置決めクランプ装置
を用いてパネル材Pを位置決めして締結する手順につい
て説明する。予め所定の形状の位置決め孔Hが形成され
たパネル材Pは搬送装置によって溶接ステージに搬送さ
れて、位置決め孔Hの中にロケートピン18が嵌合され
る。そのときには、ロケートピン18の先端は半球形状
となっているので、搬入位置に誤差があっても、確実に
ロケートピン18は位置決め孔Hの中に嵌合される。ま
た、嵌合させる時には、クランプ片24は図3,4に示
すように、ロケートピン18のピン収容孔23内に入り
込んでいる。ロケートピン18に嵌合されたパネル材P
はワーク受け筒体22の先端のワーク接触面22cに接
触することになる。
供給すると、ピストンロッド13が後退移動してクラン
プ片24がピン収容孔23から迫り出して、図7に示す
ように、クランプ片24とワーク受け筒体22との間で
パネル材Pが締結される。
は、ピン収容孔23が形成された箇所以外は完全な円形
となっており、ピン収容孔23もクランプ片24と隙間
なく嵌合されている。このため、パネル材Pの溶接作業
中にスパッタが発生しても、ロケートピン18の内部に
スパッタが侵入するのをほぼ完全に防止することがで
き、従って、スパッタの侵入による作動トラブルの問題
を解決できる。
ネル材にロケートピンを嵌合したときの断面図であり、
図8(B)は正方形の位置決め孔を有するパネル材にロ
ケートピンを嵌合したときの断面図である。
の場合には、その内周面のほぼ全体がロケートピン18
の外周面に対向して接触することになり、図8(B)の
ように、位置決め孔Hが正方形の場合には、少なくとも
4箇所がロケートピン18の外周面に接触するので、位
置決め孔Hの中心位置をロケートピン18の中心に確実
に一致させてパネル材Pを高精度で位置決めすることが
できる。
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。
24は円柱であったが略直方体等の形状であってもよ
い。また、ピン収容孔23は、ロケートピン18の軸方
向に対して直角の方向に形成されているが、これ以外の
角度で形成されていてもよいことは言うまでもない。更
にたとえば、図示する位置決めクランプ装置は、前述し
たように、自動車車体の組立ステージの支持台に設ける
ようにした場合のみならず、産業用ロボットのアームに
取り付けてロボット操作によってパネル材を位置決めす
るようにしてもよい。
部に入りづらく、従って、作動トラブルが発生しにくい
位置決めクランプ装置が得られる。
装置のアンクランプ時における状態を示す断面図であ
る。
図である。
図である。
ロケートピンを嵌合したときの断面図であり、(B)は
正方形の位置決め孔を有するパネル材にロケートピンを
嵌合したときの断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 パネル材が接触する先端面が形成された
筒状受け体を有するワーク受台と、 頭部と筒部とを備え、前記先端面から突出して前記筒状
受け体に摺動自在に装着されるロケートピンと、 前記頭部の外周面に開口して形成されたピン収容孔に往
復動自在に装着されるクランプ片と、 前記筒部に形成されたアーム収容孔に組み込まれ、基端
部が前記筒状受け体に揺動自在に取り付けられ、先端が
前記クランプ片に係合するアームと、 前記ワーク受台に設けられ、前記ロケートピンを軸方向
に往復動する駆動手段と、 前記アームに形成されたカム溝に係合させて前記筒状受
け体に固定され、前記ロケートピンの軸方向移動を前記
アームを介して前記クランプ片の往復動に変換するカム
ピンとを有し、 前記ロケートピンの後退移動と前記クランプ片の突出移
動により前記パネル材を前記クランプ片と前記先端面と
の間でクランプすることを特徴とする位置決めクランプ
装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の位置決めクランプ装置に
おいて、前記ピン収容孔は、前記頭部の軸方向に対して
直角の方向に形成されたことを特徴とする位置決めクラ
ンプ装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の位置決めクラン
プ装置において、前記駆動手段は、前記ワーク受台に固
定されたシリンダチューブと、前記シリンダチューブ内
に往復動自在に装着されたピストンと、前記筒状受け体
内に挿入され、前記アームと前記ピストンとを連結する
ピストンロッドとを有することを特徴とする位置決めク
ランプ装置。
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- 2002-03-20 JP JP2002079160A patent/JP3894815B2/ja not_active Expired - Fee Related
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