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JP2003274592A - ステータコア用インシュレータ及び絶縁部材並びにモータケース - Google Patents

ステータコア用インシュレータ及び絶縁部材並びにモータケース

Info

Publication number
JP2003274592A
JP2003274592A JP2002067142A JP2002067142A JP2003274592A JP 2003274592 A JP2003274592 A JP 2003274592A JP 2002067142 A JP2002067142 A JP 2002067142A JP 2002067142 A JP2002067142 A JP 2002067142A JP 2003274592 A JP2003274592 A JP 2003274592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator core
insulator
resin
motor
insulating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002067142A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yamazaki
毅 山崎
Yasuharu Terada
康晴 寺田
Yuji Kanfu
勇治 関冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Matsuo Industries Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Matsuo Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Matsuo Industries Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2002067142A priority Critical patent/JP2003274592A/ja
Publication of JP2003274592A publication Critical patent/JP2003274592A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、樹脂の流出を完全に防止でき、巻
線の傷付きを防止できるインシュレータ構造及び絶縁部
材の提供を目的とする。 【解決手段】 本発明のステータコア用インシュレータ
70は、ステータコア20のスロット20aに通じる開
口部72aを画成する被巻線部72と、被巻線部72を
モータ10の回転軸10a側で囲繞するリング部80と
を含む。リング部80の上部は、金型102との間に所
望の面圧を発生するように構成され、リング部80の端
部81は、樹脂の流れを変化させる溝部74を有する。
この溝部74は、自己シール機能を有する絶縁部材24
を受け入れる。これにより、インシュレータ70がステ
ータコア20に装着された状態で、樹脂が開口部72a
から注入されると、金型102とステータコア20との
隙間及びステータコア20とステータコア20との隙間
並びに絶縁部材24自身の隙間からの樹脂の流出は、完
全に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのステータ
コアに巻かれる巻線からステータコアを絶縁するステー
タコア用インシュレータの構造に係り、より詳細には、
インサート樹脂成形時における樹脂の流出防止構造、及
び、組立工程中の搬送時における巻線の傷つき防止構造
を備えたステータコア用インシュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】インナーロータ型モータは、一般的に
は、ロータコアを内側に、ステータを外側に配置してい
る。ステータは、ロータコアが回転する為の中空部を備
えた円筒形を有しており、薄い鉄板の積層より形成され
たステータコアと巻線とから構成される。ステータコア
の両端には、巻線をステータコアから絶縁するためのイ
ンシュレータが装着されている。また、ステータコアの
複数のスロット(鉄心溝)には、薄板の絶縁部材が、巻
線をステータコアから絶縁するため、筒状に挿入されて
いる。この巻線は、絶縁部材により内周面が覆われた各
スロット内に挿入されている。
【0003】このようなモータでは、モータが発生する
振動に起因する異音を防止すべくステータコアの剛性を
高めるため、及び、巻線等が発生する熱に対する放熱性
を高めるため、ステータコアの複数のスロットに樹脂を
注入している。この樹脂は、各スロットにインシュレー
タの開口部を通って注入され、各スロット内の巻線及び
絶縁部材と共に硬化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な樹脂成形方法は、ステータコアにインシュレータが装
着された状態で実行されるので、ステータコアとインシ
ュレータとの間に形成される僅かな隙間や成形型とイン
シュレータとの間の隙間から、成形用樹脂が流出してし
まうという問題がある。このような隙間は、各部品の製
造上許容される寸法誤差等に起因しているので、隙間自
体を無くすことは困難である。また、上述したような隙
間がほとんどない場合であっても、樹脂の成形圧によ
り、樹脂が部品間や成形型と部品との間から押し出され
て流出してしまう場合がある。
【0005】このような樹脂の流出は、いわゆるバリの
発生の原因となり、バリ自体による問題点、及びバリが
剥離することによる異物の発生という問題点を招いてし
まう。特に、ステータコアのロータコア側に形成される
有害なバリを放置すると、ロータコアの円滑な回転を損
なうばかりでなく、異物の混入による異音の発生といっ
たモータの性能に影響を与える非常に好ましくない問題
を引き起こしてしまう。一方、ロータコアの外周面とス
テータコアの内周面との間の距離は、モータの出力及び
動性能にとって重大なパラメータであり、かかる距離
は、磁束の損失を低減するために極力小さいことが望ま
しい。
【0006】そこで、本発明は、新たなシール等を使用
せずして樹脂の流出を完全に防止でき、成形型の整備性
の向上及び巻線の傷付き防止にも寄与することができ
る、ステータコア用インシュレータ、絶縁部材及びモー
タケース並びにモータの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載する如く、モータのステータコアの端部に装着され
るステータコア用インシュレータであって、モータの巻
線が巻かれる被巻線部と、上記被巻線部よりもモータの
回転軸側に設けられ、上記回転軸方向に所定の幅を有
し、上記回転軸を中心とした略一定の半径を有するリン
グ部とを含み、上記リング部の端部は、上記回転軸方向
に移動する押圧部材により押圧された際に上記押圧部材
との間に所望の面圧を発生するように、構成されたこと
を特徴とする、ステータコア用インシュレータによって
達成される。
【0008】上記発明によれば、インシュレータを含む
組立体の所望の部位に樹脂を注入する樹脂成形を行う場
合に、成形型とインシュレータとの間に生じ得る隙間か
らの樹脂の流出を防止することができる。即ち、インシ
ュレータのリング部は、樹脂成形時に上記押圧部材とし
ての成形型との間に所望の面圧を発生するので、少なく
ともリング部の外側からモータの回転軸側への樹脂の流
出を防止できる。この結果、モータの回転軸側の有害な
バリの発生が防止されると共に、バリに起因した異音の
発生が防止される。これにより、バリの除去等の作業が
不要となり製造コストを低減できると共に、モータの性
能を向上することができる。
【0009】また、請求項2に記載する如く、請求項1
に記載のステータコア用インシュレータにおいて、上記
リング部の上記所定の幅を、上記リング部の略全周にわ
たって一定とすることとすれば、インシュレータのリン
グ部と上記押圧部材としての成形型との間に所望の面圧
をリング部の全周にわたって均一に発生させることがで
きる。これにより、成形型とインシュレータとの間に生
じ得る隙間からの樹脂の流出が、リング部の全周にわた
って防止される。
【0010】また、上記目的は、請求項3に記載する如
く、モータのステータコアの端部に装着されるステータ
コア用インシュレータであって、モータの巻線が巻かれ
る複数の被巻線部と、モータの回転軸方向に延在する被
支持部とを含み、上記回転軸と垂直をなす上記ステータ
コアを含む面を基準とした、上記被支持部の上記回転軸
方向の高さは、上記被巻線部に巻かれた上記巻線の上記
回転軸方向の高さよりも、大きいことを特徴とする、ス
テータコア用インシュレータによって、達成される。
【0011】上記発明によれば、モータの製造工程中に
巻線を含む組立体が各作業台等に載置されることに起因
して、モータの巻線が損傷してしまうことを防止するこ
とができる。即ち、上記発明によれば、組立体が搬送中
に作業台に被支持部により支持された際における巻線の
作業台との干渉が防止されるので、損傷し易い巻線を確
実に保護することができる。尚、この被支持部は、請求
項1に記載のようなリング部であってもよく、モータの
組付け工程中に作業台に支持されることができる部位で
あれば、如何なる部位であってよい。また、“回転軸と
垂直をなすステータコアを含む面”とは、被支持部等の
モータ回転軸方向の高さを比較するための基準面に過ぎ
ないことを注意されたい。
【0012】また、請求項4に記載する如く、請求項1
又は2記載のステータコア用インシュレータにおいて、
上記回転軸と垂直をなす上記ステータコアを含む面を基
準とした、上記リング部の上記端部の上記回転軸方向の
高さは、上記被巻線部に巻かれた上記巻線の上記回転軸
方向の高さよりも、大きいこととすれば、請求項1又は
2に記載の発明による効果に加えて、モータの製造工程
中に組立体が作業台等に載置される際に発生しうる巻線
の損傷を防止することができる。
【0013】また、上記目的は、請求項5に記載する如
く、モータのステータコアの端部に装着され、上記ステ
ータコアのスロットに通じる開口部を備えたステータコ
ア用インシュレータであって、上記モータの回転軸に沿
って上記開口部の周囲に延在し、上記回転軸方向に所定
の幅を有する側部を含み、上記側部の上記ステータコア
側の端部には、上記ステータコア側に開口した溝部が形
成されたことを特徴とする、ステータコア用インシュレ
ータによって、達成される。
【0014】上記発明によれば、ステータコアに装着さ
れた後にインシュレータの開口部から樹脂を注入する樹
脂成形を行う場合に、注入された樹脂の流れ方向を変更
することができる。例えば、開口部からステータコアに
向かって流れる樹脂は、上記ステータコア側の溝部に直
接侵入することができず、開口から溝部に侵入すること
になり、溝部において樹脂の流れ方向が逆転される。ま
た、溝部に侵入した樹脂は、溝部において淀みを生じる
ので、樹脂の流速を制御することもできる。
【0015】また、請求項6に記載する如く、請求項5
記載のステータコア用インシュレータにおいて、上記側
部の周方向に更に開口した上記溝部を、上記側部の上記
回転軸側に部分的に形成することとしてもよい。上記発
明によれば、請求項5の発明と同様に、ステータコアに
装着された後にインシュレータの開口部から樹脂を注入
する樹脂成形を行う場合において、開口部からステータ
コアに向かって流れる樹脂の流れ方向を変更すると共
に、当該樹脂の流速を制御することができる。また、こ
のような溝部をロータコア側に設けることによって、特
に好ましくないロータコア側への樹脂の流出を防止でき
るような所望の樹脂の流れ方向及び流速を生成すること
が可能になる。また、特にロータコア側に流出し易い箇
所だけに、このような溝部を部分的に形成することによ
って、樹脂の流出を効率的に防止することができる。
【0016】更に、周方向に更に開口した溝部を形成す
る場合であっても、開口部からステータコアに向かって
流れる樹脂に対しては、上述したような所望の樹脂の流
れ方向及び流速を同等に生成することができる。つま
り、溝部が樹脂の流れを遮断するような底部を有してい
れば、所望の樹脂の流れ方向等を生成できる。また、周
方向に更に開口した溝部は、開口部に存在してよい筒状
の絶縁部材の端部を保持する場合に有用である。
【0017】また、請求項7に記載する如く、請求項5
記載のステータコア用インシュレータにおいて、上記溝
部を、上記側部の全周にわたり形成することとすれば、
インシュレータの開口部に樹脂を注入する樹脂成形を行
う場合において、開口部の全周にわたって、上述したよ
うな所望の樹脂の流れ方向及び流速を同等に生成するこ
とができる。
【0018】また、請求項8に記載する如く、請求項5
乃至7のうちのいずれか1項のステータコア用インシュ
レータにおいて、上記溝部を、上記ステータコアの上記
スロットに挿入されるシート状の絶縁部材の端部を受け
入れるように構成することとすれば、上述した所望の樹
脂の流れ方向及び流速の発生によって、溝部に受け入れ
られた絶縁部材の浮き上がりを防止し、ステータコアの
スロットとインシュレータとの間からの樹脂の流出を確
実に防止することができる。
【0019】より詳細には、絶縁部材とステータコアと
インシュレータとを含む組立体のインシュレータの開口
部から樹脂を注入する樹脂成形を行う場合において、上
述したように樹脂の流れ方向が逆転されるので、溝部に
流入する樹脂は、絶縁部材と溝部との隙間に直接侵入可
能な流れ方向を有していない。従って、絶縁部材と溝部
との隙間に直接侵入可能な流れ方向を有する樹脂によっ
て、絶縁部材の浮き上がりが発生してしまい、これに伴
いステータコアのスロットとインシュレータとの間から
の樹脂が流出してしまうという、不具合が防止される。
【0020】また、開口部からステータコアに向かって
流れる樹脂は、溝部で淀むことになるので、樹脂が絶縁
部材の縁部に達するまでに、絶縁部材は、樹脂による内
圧によりステータコアのスロットとインシュレータとの
隙間を既にシールすることになる。これにより、樹脂が
絶縁部材とインシュレータとの隙間から流出した場合で
あっても、ステータコアのスロットとインシュレータと
の隙間から流出することを防止することが可能になる。
【0021】また、溝部は、絶縁部材の端部を挟みこん
で保持するので、ステータコアのスロットに挿入された
絶縁部材の筒形状を維持することができる。これによ
り、樹脂成形前に絶縁部材を所定位置に確実に保持する
ことができると共に、樹脂成形中の絶縁部材の浮き上が
りを防止することができる。
【0022】また、上記目的は、請求項9に記載する如
く、モータのステータコアのスロットに挿入され、モー
タの巻線を上記ステータコアから少なくとも部分的に絶
縁する絶縁部材であって、絶縁材料からなるシート状の
絶縁部材本体とを含み、上記絶縁部材本体は、上記スロ
ットに挿入された状態において、重なり合う端部を有す
ることを特徴とする絶縁部材によって、達成される。
【0023】上記発明によれば、絶縁部材本体がステー
タコアのスロットに挿入された状態でスロットに樹脂を
注入する樹脂成形を行う場合において、絶縁部材本体
は、スロットの内周面に樹脂の内圧により密着させられ
るので、スロットの離間部位からの樹脂の流出を防止す
ることができる。このとき、絶縁部材本体の端部が重な
り合う部位も同様に相互に密着することになり、絶縁部
材本体自体からの樹脂の流出をも防止できる。
【0024】また、請求項10に記載する如く、請求項
9記載の絶縁部材において、上記重なり合う端部を、上
記スロットの内周面において、モータの回転軸に対して
外側に配設することとすると、スロットの離間部位から
の樹脂の流出をより確実に防止することができる。これ
は、重なり合う端部から流出しうる樹脂がスロットの離
間部位に達するまでに、スロットの内周面への絶縁部材
本体の密着が完了してしまっていることに基づく。
【0025】また、上記目的は、請求項11に記載する
如く、モータのステータコア及びインシュレータ等を収
容するケース本体を含むモータケースであって、上記ケ
ース本体の内周面からモータの回転軸に向かって突設さ
せた突出部と、上記突出部に結合された、可撓性の有す
る材料からなるリング状のシール部材とを含むことを特
徴とする、モータケースによって達成される。
【0026】上記発明によれば、モータケースにモータ
の組立体を収容した状態で組立体の所望の部位に樹脂を
注入する樹脂成形を行う際に、成形型とモータケースと
の間の隙間からの樹脂の流出を防止することができる。
また、シール部材は、モータケースに固定されており成
形後においてもモータケースに残存するので、離型後の
金型の整備性を向上することができる。
【0027】また、上記目的は、請求項12に記載する
如く、請求項1乃至8のうちのいずれか1項のステータ
コア用インシュレータ、及び/又は、請求項9又は10
に記載の絶縁部材、及び/又は、請求項11に記載のモ
ータケースを含む、モータによって達成される。上記発
明によれば、金型の整備性が向上され、且つ有害なバリ
による弊害が防止されるので、性能が向上された低コス
トなモータを提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明によるインシュレ
ータ70を使用するモータ10の断面構造を概略的に示
す図である。モータ10は、各部品を収容するモータケ
ース12と、回転軸を有し、回転軸まわりに回転するこ
とにより回転トルクを発生する、永久磁石からなるロー
タコア14と、ロータコア14を回転させるための力を
発生するステータ16と、ステータ16の両端に装着さ
れるインシュレータ70とを含む。ステータ16は、ス
テータコア20と巻線22と後述する絶縁部材24とか
ら構成される。
【0029】図2は、ステータコア20の構造を示す図
であり、図2(A)は、ステータコア20の上面図であ
り、図2(B)は、図2(A)のステータコア20のラ
インX−Xによる断面図である。ステータコア20は、
珪素鋼板からなる薄い鉄板を積層して形成されている。
また、ステータコア20の中央部には、ロータコア14
が回転する為のロータ回転空間14aが形成され、ステ
ータコア20は、ロータ回転空間14aを備えた中空の
略円筒形を有している。このステータコア20には、巻
線22及び絶縁部材24が挿入される複数のスロット2
0aが形成されている。
【0030】各スロット20aは、図2(A)に示すよ
うに、モータの回転軸10aを中心とした円周上に、相
互に均等に離間して形成されている。また、このスロッ
ト20aは、図2(B)に示すように、モータの回転軸
10aに沿ってステータコア20を貫通している。即
ち、各スロット20aは、ステータコア20の端面20
dから他方の端面20eまで通じている。
【0031】また、各スロット20aには、巻線22を
ステータコア20から絶縁するための絶縁部材24が挿
入される。この絶縁部材24は、モータの回転軸10a
に沿った各スロット20aの全長Lsよりも大きい全長
Li(図3(B)参照)を有する。即ち、各スロット2
0aに挿通された絶縁部材24は、ステータコア20の
両端面20d、20eから均等に露出するように構成さ
れる。
【0032】図3は、絶縁部材24の構造を示す図であ
り、図3(A)は、絶縁部材24の上面図であり、図3
(B)は、絶縁部材24の側面図である。絶縁部材24
は、図3(A)に示すように、シート状の絶縁紙から構
成されおり、ステータコア20のスロット20aの内面
に沿うように、スロット20aと略同一の形状に折り曲
げられた(或いは、丸められた)筒状の形状を有する。
尚、図3(A)には、折り曲げられた絶縁部材24が示
されており、絶縁部材24は、折り曲げられた状態で、
両端部が重なり合うラップ部位24aを有する。このラ
ップ部位24aは、後で詳説するが、スロット20a内
に注入される樹脂がステータコア20から流出するのを
防止する役割を果たす。
【0033】図4は、インシュレータ70の構造を示す
図であり、図4(A)は、インシュレータ70の上面図
であり、図4(B)は、インシュレータ70の底面図で
あり、図4(C)は、図4(A)のインシュレータ70
のラインY−Yによる断面図である。インシュレータ7
0は、樹脂等の絶縁材料により形成されており、図4
(A)及び図4(C)に示すように、モータの回転軸1
0aを中心としたリング状の形状を有する。
【0034】このインシュレータ70は、ステータコア
20の端面20d(20e)とインシュレータ70の底
面70aとを面合わせすることによって、ステータコア
20に装着される。このとき、インシュレータ70は、
図4(B)に示すようなツメ部78を、図2(B)に示
すようなステータコア20の固定穴28に嵌合させるこ
とによって、ステータコア20と正確な位置関係で固定
されてよい。この底面70aは、インシュレータ70と
ステータコア20との結合面を画成するので、ステータ
コア20の端面20dと略平行に形成されている。
【0035】また、インシュレータ70は、構造的に
は、モータの回転軸10aを中心とした第1の半径を有
するリング状の第1のリング部80と、第1の半径より
大きい第2の半径を有するリング状の第2のリング部9
0と、第1のリング部80と第2のリング部90との間
を連結する複数の被巻線部72とを含む。
【0036】被巻線部72のそれぞれは、図4(A)及
び図4(C)に示すように、モータの回転軸10aを中
心とした円周上に、相互に均等に離間して形成される。
これら被巻線部72の間に形成される各開口部72a
は、ステータコア20のスロット20aに各々に対応し
ており、巻線22は、これら開口部72aを通ってスロ
ット20aに挿入される。また、これら開口部72a
は、スロット20aから露出した上述した絶縁部材24
の部位を受け入れる。また、被巻線部72は、図4
(B)に示すように、インシュレータ70とステータコ
ア20の間からの樹脂の流出を防止すべく、インシュレ
ータ70の底面70aを構成している。
【0037】巻線22は、絶縁部材24が挿入されたス
ロット20aに、インシュレータ70が両端に装着され
たステータコア20の一方の端面側、例えば端面20d
側から挿入され、ステータコア20の他方の端面20e
側から引き出された後、ステータコア20の端面20e
側の被巻線部72に巻きつくことによって折り返され、
次いでステータコア20の端面20dに向かってスロッ
ト20a内に再び挿入される、というプロセスが反復さ
れ、最終的には、巻線22が、絶縁部材24が装着され
た各スロット20aに装填される。
【0038】第1のリング部80は、図4(B)に示す
ように、インシュレータ70の底面70aから回転軸1
0aに沿って上方向に立設されている。他言すると、第
1のリング部80は、底面70aに含まれる底辺を有す
る長方形断面を略全周にわたり有している。尚、本明細
書中の方向を表現する「上」及び「底若しくは下」と
は、特に指示しない限り、図4(B)中の「Z1方向」
及び「Z2方向」をそれぞれ意味する。
【0039】第2のリング部90は、第1のリング部8
0と略同様に形成され、第1のリング部80と同様に、
インシュレータ70の底面70aを構成する。このよう
に、開口部72a周囲の底面は、ステータコア20の端
面20dと略平行なインシュレータ70の底面70aよ
り構成されるので、インシュレータ70とステータコア
20の間からの樹脂の流出は、ほとんど防止されること
になる。
【0040】しかしながら、上述したような構成であっ
ても、インシュレータ70及びステータコア20の製造
上の部品公差、インシュレータ70とステータコア20
との組付け誤差、若しくは、成形時の樹脂の成形圧に起
因して、インシュレータ70とステータコア20の間か
らの樹脂の流出が完全に防止できない場合がある。従っ
て、これらの要因をも考慮して、より確実に樹脂の流出
を防止できる機構を実現することは有用である。
【0041】次に、この有用な樹脂流出防止機構を実現
する本発明による絶縁部材24及びインシュレータ70
について詳細に言及する。
【0042】図5(A)は、本発明による絶縁部材24
の樹脂流出防止機構を概略的に示す図であり、ステータ
コア20のスロット20aに挿入された状態を示す上面
図である。尚、図5(A)には、理解の容易化のため、
ステータコア20に装着されるインシュレータ70につ
いては図示されていない。この絶縁部材24は、ステー
タコア20のスロット20aに、図3(A)に示すよう
なラップ部位24aを有した折り曲げ状態で挿入され
る。このラップ部位24aは、樹脂による内圧を利用し
た所謂自己シール機能を有する。即ち、このラップ部位
24aは、スロット20a内の樹脂の内圧(図5(A)
中、矢印で指示)により相互に密着し、絶縁部材24自
身からの樹脂の漏れを遮蔽する。
【0043】このラップ部位24aは、好ましくは、各
スロット20aの第2のリング部90側に設けられる。
これは、ステータコア20のスロット20aが、回転軸
10a側でロータ回転空間14aに対して閉塞されてい
ない離間部位20bを有していることに基づく。即ち、
スロット20a内に注入された樹脂は、絶縁部材24自
体の唯一の突破口となりうるラップ部位24aから流出
しようとする。このようにラップ部位24aから流出し
た樹脂は、絶縁部材24とスロット20aとの隙間を通
って、スロット20aの離間部位20bに向かって流動
する(この経路は、図5(A)中、矢印Pにより指
示)。一方、スロット20a内に注入された樹脂は、射
出圧により絶縁部材24をスロット20aの内周面に向
かって(図5(A)中、矢印で指示)押圧するので、絶
縁部材24とスロット20aとが密着することになる。
この結果、流出した樹脂の経路Pは、樹脂が離間部位2
0bに達するまでには、確実に寸断されるので、スロッ
ト20a内からの樹脂の流出が完全に防止される。
【0044】次に、スロット20aとインシュレータ7
0との間からの樹脂の流出を防止する機構について詳細
に説明する。図5(B)は、図5(A)のラインH−H
による断面図である。
【0045】インシュレータ70の開口部72aは、上
述したように、スロット20aから露出した絶縁部材2
4の部位を受け入れている。このとき、スロット20a
及び開口部72a内に注入された樹脂は、射出圧により
絶縁部材24をスロット20a及び開口部72aの内周
面に向かって押圧する(図5(B)中、矢印で指示)の
で、絶縁部材24とスロット20aの内周面及び開口部
72aの内周面とが密着することになる(図5(B)の
右図参照)。この結果、スロット20aとインシュレー
タ70との間の存在しうる僅かな隙間が、絶縁部材24
によってシールされるので、絶縁部材24により完全に
シールされた部位からの樹脂の流出は防止される。
【0046】尚、絶縁部材24が密着するスロット20
aの内周面及び開口部72aの内周面は、好ましくは、
絶縁部材24のシール性を向上するため、円滑に連続す
るように形成される。即ち、絶縁部材24が密着する開
口部72aの内周面は、スロット20aの内周面へと、
大きな段差を有することなく連続的に移行する。
【0047】しかしながら、上述したような構成であっ
ても、樹脂成形前の絶縁部材24と第1のリング部80
との密着度合い、及び、絶縁部材24の剛性によって
は、絶縁部材24がスロット20aとインシュレータ7
0との隙間を完全にシールする前に、絶縁部材24と第
1のリング部80との隙間から樹脂が流出する場合があ
りうる。
【0048】即ち、図6(A)に示すように、樹脂がイ
ンシュレータ70側からスロット20aに向かって流動
する場合には、絶縁部材24が第1のリング部80から
浮き上がり、この結果、樹脂が、絶縁部材24と第1の
リング部80との隙間から流出してしまう場合がある。
従って、このような樹脂の流出を引き起こす樹脂の流れ
を防止する構造を有することは、有用である。
【0049】次に、この有用な構造を有する本発明によ
るインシュレータ70について詳細に言及する。
【0050】図6(B)は、図6(A)と対比的に示さ
れた、樹脂の流れを制御する機構を概略的に示す図であ
り、図6(A)と同様、図5(A)のラインH−Hによ
る断面図に相当する。
【0051】図6(B)を参照するに、インシュレータ
70のステータコア20側の端部81には、上記有用な
構造として樹脂淀み部74が形成される。この樹脂淀み
部74は、スロット20aから露出した絶縁部材24の
部位を受け入れるように構成される。尚、この樹脂淀み
部74は、図6(B)に示すような壁74aによって画
成されてよい。
【0052】このような壁74aによって、上方から流
動してくる樹脂は、絶縁部材24と第1のリング部80
との隙間に直接的にアクセスすることができず、一旦樹
脂淀み部74において淀むことになる。他言すると、上
方から流動してくる樹脂は、壁74aによって絶縁部材
24と第1のリング部80との隙間に達することを妨げ
られ、壁74aの下部を経由した後に上方向の流れで上
記隙間に達するようになる。
【0053】この結果、樹脂の流れ方向が逆転されるの
で、絶縁部材24と第1のリング部80との隙間に樹脂
流出可能な方向(上方向)からの樹脂が案内されること
が防止されると共に、樹脂淀み部74において樹脂が淀
んでいる間に、成形圧により絶縁部材24とスロット2
0a及び第1のリング部80との完全なシールが達成さ
れる。
【0054】図7は、インシュレータ70の樹脂淀み部
74を詳細に説明するための図であり、図4(B)のL
部の拡大図である。この樹脂淀み部74は、図7に示す
ように、第1のリング部80の端部81に形成され、壁
74aと第1のリング部80によって画成される。この
樹脂淀み部74が形成する空間は、上側においては、閉
塞されるが、下側(ステータコア20側)においては、
ステータコア20に向かって開放される。他言すると、
樹脂淀み部74が形成する空間は、第1のリング部80
の端部81の端面から発生し、回転軸10a方向に沿っ
て上向きに進行していくが、所定の位置で終了する。
【0055】尚、樹脂淀み部74が形成する空間は、回
転軸10aを中心とする円周方向で、開口部72aが画
成する開口空間に対して開放されてよく、或いは、閉塞
されてもよい。後者の場合には、壁74aは、第1のリ
ング部80の所定高さからステータコア20に向かって
回転軸10a方向に突出する片持ち構造の所謂ツメのよ
うな形状を有する。このような壁74aは、周方向に開
口した樹脂淀み部74を形成するので、絶縁部材24を
樹脂淀み部74内から周方向に逃がして開口部72aの
全周にわたり延在させることができる。
【0056】上述したような樹脂淀み部74を形成する
壁74aは、絶縁部材24と協働した樹脂の流出を防止
する機能だけでなく、樹脂淀み部74に受け入れられた
絶縁部材24を確実に保持する機能をも果たす。即ち、
この壁74aによって、筒状の絶縁部材24の端部が樹
脂淀み部74内に確実に保持されると共に、樹脂成形前
の絶縁部材24の浮き上がりが防止される。
【0057】この樹脂淀み部74は、好ましくは、イン
シュレータ70の総ての開口部72aに対応して形成さ
れる。また、上述したような壁74aを各開口部72a
の全周にわたり形成することもできる。更に、樹脂淀み
部74は、第1のリング部80の底面70aに凹設され
た下向きに開口する窪み部であってよく、或いは、開口
部72aを画成する各部材(第1のリング部80、被巻
線部72、及び第2のリング部90)の端部に形成され
た、開口部72a全周にわたる周溝であってもよい。
【0058】また、壁74aの内面74bは、好ましく
は、上述したように、スロット20aの内周面と内面7
4bとの境界部での絶縁部材24によるシール性の向上
のため、スロット20aの内周面と円滑に連続するよう
に構成される。但し、樹脂淀み部74は、図7に示すよ
うに、絶縁部材24の受け入れを容易化するため、ステ
ータコア20に向かって半径方向の幅が広がっていくテ
ーパを有してもよい。
【0059】また、壁74aの下側の端面74cは、図
7においては、インシュレータ70の底面70aと略同
一平面に含まれるが、本発明は、これに限定されない。
従って、この壁74aの下側の端面74cは、インシュ
レータ70の底面70aよりも下方に位置してよく、絶
縁部材24の露出した部位よりも下側にある限り、底面
70aよりも上方に位置してもよい。
【0060】上述したようなインシュレータ70の構造
によって、樹脂が絶縁部材24と第1のリング部80と
の隙間に下方向(図7中のZ2方向)の流れで到達する
ことが防止される。即ち、樹脂淀み部74内の樹脂は、
ステータコア20側から絶縁部材24の上端に向かっ
て、射出圧により絶縁部材24を壁74aの内面74b
に密着させながら進行することになる。この結果、新た
なシール部材を使用することなく、スロット20aとイ
ンシュレータ70との隙間からロータ回転空間14aへ
の樹脂の流出が完全に防止される。
【0061】ところで、上述したような樹脂成形は、モ
ータケース12内にアセンブリされた各部品(ステータ
16、インシュレータ70、及び絶縁部材24等)が収
容された後に、成形型を使用して実行される。従って、
アセンブリされた各部品(以下、これを「組立体30」
という)が成形型との間からの樹脂の流出を防止する構
造を有することは更に有用である。
【0062】次に、この有用な構造を有する本発明によ
るインシュレータ70及びモータケース12について詳
細に言及する。
【0063】図8は、成形型100によるインサート樹
脂成形時の金型構造を示す図であり、成形型100及び
モータケース12並びに組立体30の断面図を示してい
る。また、図8には、図8中のM部の拡大図、及びN部
の拡大図も併せて示されている。また、図9は、本発明
によるインシュレータ70及びモータケース12とは異
なるインシュレータ及びモータケースを対比的に示す概
略図であり、図9(A)は、図8中のM部の拡大図に相
当し、図9(B)は、図8中のN部の拡大図に相当す
る。
【0064】図8を参照するに、成形型100は、上型
102と下型104とから構成されている。上型102
は、樹脂を流し込むための複数のゲートと、上記各ゲー
トからステータコア20の各対応するスロット20aの
略中央に向かって樹脂を案内するための複数のチャンネ
ル102aとを有している。
【0065】本実施例のインサート樹脂成形方法につい
て概略的に説明するに、上型102及び下型104は、
図8に示すように、ロータ回転空間14a内で突き合わ
されられて型閉めされる。次いで、樹脂は、各ゲートか
ら導入され、所望の空間に充填される。充填された樹脂
が硬化した後、上型102及び下型104は、互いに引
き離されて型開きされ、その後、樹脂成形された組立体
30がモータケース12と結合した状態で離型される。
その後、上型102及び下型104に残留する樹脂やバ
リ等が除去されて1サイクルが終了する。
【0066】図8のM部の拡大図を参照するに、樹脂成
形時、上型102(下型104も同様)と、組立体30
及びモータケース12との間には、金型の上下昇降の円
滑化を考慮して、必要なクリアランスΔが設定されてい
る。従って、チャンネル102aを通ってインシュレー
タ70の開口部72aに導入される樹脂は、上型102
とモータケース12との間や上型102と組立体30と
の間(即ち、ロータ回転空間14a)に流出してしま
う。
【0067】これに対して、図9(A)及び図9(B)
に示すように、上型102及び下型104にテーパーを
付ける(図中、丸印にて指示)ことにより、樹脂成形時
に上型102及び下型104がインシュレータ70’を
それぞれ加圧することによって、ロータ回転空間14a
への樹脂の流出を防止することもできる。また、図9
(A)及び図9(B)に示すように、上型102及び下
型104にOリング106を装着することによって、各
型102,104とモータケース12’との間への樹脂
の流出を防止することもできる。
【0068】より好ましくは、図8のM部の拡大図及び
N部の拡大図に示すように、ロータ回転空間14aへの
樹脂の流出は、インシュレータ70の第1のリング部8
0によって、上型102とモータケース12との間への
樹脂の流出は、インシュレータ70の第2のリング部9
0によって、下型104とモータケース12との間への
樹脂の流出は、モータケース12のパッキン12bによ
って、各々防止される。次に、上記それぞれの場合につ
いて、順に詳細に説明する。
【0069】図10は、図8のM部の拡大図を更に詳細
に示す図であり、図10(A)は、本発明によるインシ
ュレータ70の代表的な構造を示し、図10(B)、図
10(C)及び図10(D)は、図10(A)のインシ
ュレータ70の構造に対する代替的な構造をそれぞれ示
している。また、図11は、インシュレータ70の構造
と面圧の関係を示す特性図である。
【0070】図10(A)を参照するに、インシュレー
タ70の第1のリング部80は、樹脂成形時に上型10
2によって押圧されるように構成されている。即ち、第
1のリング部80の上端80aは、型閉め時に下方向に
移動する上型102によって変形させられる。このとき
の上端80aと上型102との関係は、所望の面圧が上
型102と第1のリング部80との間に発生するように
設計される。尚、この所望の面圧は、特に樹脂の成形圧
との関係で決定されるべきものである。
【0071】この所望の面圧は、例えば第1のリング部
80の材料、形状若しくは押圧面の面積等を適切に決定
することによって、達成されてよい。ここで、第1のリ
ング部80の形状に関して例示するに、第1のリング部
80の形状は、好ましくは、製品の寸法公差をも考慮し
て決定される。これは、第1のリング部80の寸法公差
が原因となり所望の面圧を達成できない場合があるため
である。
【0072】例えば、高さH及び肉厚Tの第1のリング
部80は、図11に示すような変形量に対する面圧特性
を示す。図11には、肉厚Tが大きく且つ高さHが小さ
い第1のリング部80の面圧特性と、肉厚Tが小さく且
つ高さHが大きい第1のリング部80の面圧特性とが、
対比的に示されている。図11より明らかなように、肉
厚Tが小さく且つ高さHが大きい第1のリング部80の
面圧は、寸法公差Δdに起因して所望の面圧の範囲から
逸脱することがない。一方、肉厚Tが大きく且つ高さH
が小さい第1のリング部80の面圧は、寸法公差Δdに
起因して所望の面圧の範囲から逸脱する場合がある。従
って、第1のリング部80の形状については、製品の寸
法公差を吸収する一方で、割れ等の破損がないように、
肉厚及び高さが最適に設計される。
【0073】また、第1のリング部80の寸法公差は、
図10(A)及び図10(B)に示すように、上型10
2にテーパーを付けることによって、吸収されてもよ
い。更に、第1のリング部80は、図10(C)に示す
ように、上型102を平面で受けることもでき、或い
は、図10(D)に示すように、上型102に設けられ
た突出部を受け入れるような凹部により上型102との
間のシールを達成することもできる。但し、本発明は、
これらの実施例に限定されることはなく、第1のリング
部80と上型102との間に所望の面圧を発生できる構
成であれば、如何なる構成であっても本発明の範囲に属
するものと解釈されるべきである。
【0074】また、第1のリング部80の上端80a
は、好ましくは、第1のリング部80の全周にわたり均
一な所望の面圧を発生するように構成される。これは、
例えば、上型102が回転軸10aを中心とした全周に
わたり一定の断面を有する場合、第1のリング部80を
全周にわたり均一な高さにすることによって、達成され
てよい。
【0075】このように上型102と第1のリング部8
0との間の所望の面圧によって、ロータ回転空間14a
への樹脂の流出経路(図中、矢印で指示)が第1のリン
グ部80の全周にわたり完全に遮蔽されるので、ロータ
回転空間14aへの樹脂の流出が完全に防止される。
【0076】次に、上型102とモータケース12との
間への樹脂の流出を防止するための構造について詳細に
説明する。図8のM部の拡大図を再び参照するに、イン
シュレータ70の第2のリング部90は、第1のリング
部80と同様に、樹脂成形時に上型102によって押圧
されるように構成されている。即ち、第2のリング部9
0の上端90aは、型閉め時に下方向に移動する上型1
02によって変形させられる。このときの上端90aと
上型102との関係は、所望の面圧が上型102と第2
のリング部90との間に発生するように設計される。
尚、この所望の面圧は、特に樹脂の成形圧との関係で決
定されるべきものである。
【0077】この所望の面圧は、第1のリング部80と
同様に、例えば第2のリング部90の材料、形状若しく
は押圧面の面積等を適切に決定することによって、達成
されてよい。また、第2のリング部90の形状は、好ま
しくは、製品の寸法公差をも考慮して決定される。ま
た、第2のリング部90の上端90aは、好ましくは、
上型102との間に第2のリング部90の全周にわたり
均一な所望の面圧を付与するように構成される。
【0078】このように上型102と第2のリング部9
0との間の所望の面圧によって、上型102とモータケ
ース12との間への樹脂の流出経路が第2のリング部9
0の全周にわたり完全に遮蔽されるので、上型102と
モータケース12との間への樹脂の流出が完全に防止さ
れる。この結果、上型102にOリング106を装着す
る場合(図9(A)参照)と異なり、Oリング106用
の溝等に離型後バリとして残留する樹脂を除去する必要
がなく、成形型100の整備性を向上することが可能と
なる。
【0079】次に、下型104とモータケース12との
間への樹脂の流出を防止するための構造について詳細に
説明する。図8のN部の拡大図を再び参照するに、モー
タケース12には、樹脂又はゴムのような可撓性を有し
た材料からなるパッキン12bが設けられる。このパッ
キン12bは、図8のN部の拡大図に示すように、樹脂
成形時に下型104によって押圧されるように構成され
ている。即ち、パッキン12bは、型閉め時に上方向に
移動する下型104によって変形させられる。これは、
例えば図8のN部の拡大図に示すように、モータケース
12の内周面から内側に突出する突出部12aを形成
し、この突出部12aの下側(下型104側)にパッキ
ン12bを配設することによって、達成されてよい。
【0080】このときのパッキン12bと下型104と
の関係は、所望の面圧が下型104とパッキン12bと
の間に発生するように設計される。この所望の面圧は、
例えばパッキン12bの材料、形状若しくは突出部12
aの形状等を適切に決定することによって、達成されて
よい。また、パッキン12bは、好ましくは、全周にわ
たり均一な所望の面圧を発生し、バリ及び異物の発生を
防止するように、構成される。例えば、このパッキン1
2bは、モータケース12の内周面に沿ったリング形状
を有してよい。
【0081】このように下型104とパッキン12bと
の間の所望の面圧によって、下型104とモータケース
12との間への樹脂の流出経路がパッキン12bの全周
にわたり完全に遮蔽されるので、下型104とモータケ
ース12との間への樹脂の流出が完全に防止される。こ
の結果、下型104にOリング106を装着する場合
(図9(B)参照)と異なり、Oリング106用の溝等
に離型後バリとして残留する樹脂を除去する必要がな
く、成形型100の整備性を向上することが可能とな
る。更に、パッキン12bをモータケース12に固定す
ることとすると、成形後に下型104にパッキン12b
が残存することがないので、成形型100の整備性を更
に向上することが可能となる。
【0082】以上のような構成を備えたインシュレータ
70は、上述したような樹脂流出防止機能だけでなく、
巻線22の損傷を防止する機能をも果たすことができ
る。図12は、樹脂成形前の搬送工程における組立体3
0の状態を示す図である。この機能を果たすため、イン
シュレータ70の第1のリング部80及び第2のリング
部90は、図10(A)に示すように、巻線22の高さ
hよりも大きい高さHを有する。これにより、図12に
示すように、被巻線部72に巻かれた巻線22は、組立
体30が搬送中に支持される作業台108に接触するこ
とが防止され、巻線22の損傷を防止することができ
る。
【0083】第1のリング部80及び第2のリング部9
0の上端80a、90aは、好ましくは、支持される作
業台108に平行な被支持面80b、90bを有する
が、第1のリング部80及び第2のリング部90の上端
80a、90aは、組立体30が作業台108に安定し
て支持される限り、図10(B)に示すような形状を有
してもよい。更に、組立体30が作業台108に安定し
て支持される限り、第1のリング部80若しくは第2の
リング部90のいずれかにより、或いは、第1のリング
部80若しくは第2のリング部90の一部により、作業
台108に支持されてもよい。
【0084】尚、請求の範囲に記載した「リング部」
は、実施例に記載した「第1のリング部80」に対応
し、請求の範囲に記載した「押圧部材」は、実施例に記
載した「上型102」に対応する。
【0085】また、請求の範囲に記載した「被支持部」
は、実施例に記載した「第1のリング部80及び第2の
リング部90の上端80a、90a」に対応し、請求の
範囲に記載した「回転軸と垂直をなすステータコアを含
む面」は、高さを比較するための単なる基準面であり、
実施例に記載した「ステータコア20の端面20d、2
0e」であってよい。
【0086】また、請求の範囲に記載した「側部」は、
実施例に記載した「第1のリング部80、第2のリング
部90及び被巻線部72」に実質的に対応するが、「第
1のリング部80、第2のリング部90及び被巻線部7
2」の端部であってもよい。また、請求の範囲に記載し
た「溝部」は、実施例に記載した「樹脂淀み部74」に
対応し、請求の範囲に記載した「重なり合う端部」は、
実施例に記載した「ラップ部位24a」に対応する。ま
た、請求の範囲に記載した「シール部材」は、実施例に
記載した「パッキン12b」に対応する。
【0087】以上、本発明の好ましい実施例について詳
説したが、本発明は、上述した実施例に制限されること
はなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実
施例に種々の変形及び置換を加えることができる。尚、
本発明によるモータは、多種多様な小型モータ等に適用
することができる。特に、本発明によるモータは、電動
パワーステアリング用モータに好適である。
【0088】
【発明の効果】本発明は、以上説明したようなものであ
るから、以下に記載されるような効果を奏する。請求項
1及び2並びに4に記載の発明によれば、インシュレー
タをステータコアに装着した後の樹脂成形時において、
インシュレータと金型との間に発生しうる樹脂の漏れを
確実に防止することができる。また、請求項3及び4に
記載の発明によれば、製造工程中の巻線の傷付きを防止
することができる。
【0089】また、請求項5乃至8に記載の発明によれ
ば、インシュレータをステータコアに装着した後の樹脂
成形時において、樹脂の有効な流れと協働する絶縁部材
を利用して、インシュレータとステータコアとの間に発
生しうる樹脂の漏れを確実に防止することができる。
【0090】また、請求項9及び10に記載の発明によ
れば、ステータコアのスロットに挿入される絶縁部材の
自己シール機能により、インシュレータとステータコア
との間に発生しうる樹脂の漏れを確実に防止することが
できる。
【0091】また、請求項11に記載の発明によれば、
モータケースにモータの組立体を収容した状態で組立体
の所望の部位に樹脂を注入する樹脂成形を行う際に、成
形型とモータケースとの間の隙間からの樹脂の流出を防
止することができる。
【0092】また、請求項12に記載の発明によれば、
性能が向上された低コストなモータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインシュレータ70を使用するモ
ータ10の断面構造を概略的に示す図である。
【図2】図2は、ステータコア20の構造を示す図であ
り、図2(A)は、上面図であり、図2(B)は、図2
(A)のラインX−Xによる断面図である。
【図3】図3は、絶縁部材24の構造を示す図であり、
図3(A)は、上面図であり、図3(B)は、側面図で
ある。
【図4】本発明のインシュレータ70の構造を示す図で
あり、図4(A)は、上面図であり、図4(B)は、底
面図であり、図4(C)は、図4(A)のラインY−Y
による断面図である。
【図5】図5(A)は、本発明による絶縁部材24の樹
脂流出防止機構を概略的に示す図であり、図5(B)
は、図5(A)のラインH−Hによる断面図である。
【図6】図6は、樹脂の流れを制御する機構を概略的に
示す図であり、図6(A)及び図6(B)は当該機構を
対比的に示す図である。
【図7】インシュレータ70の樹脂淀み部74の詳細図
である。
【図8】図8は、インサート樹脂成形時の金型構造を示
す断面図あり、M部の拡大図、及びN部の拡大図を含む
図である。
【図9】対比的に示す概略図であり、図9(A)は、図
8中のM部の拡大図に相当し、図9(B)は、図8中の
N部の拡大図に相当する。
【図10】図8のM部の拡大図を詳細図であり、図10
(A)は、本発明によるインシュレータ70の構造を示
し、図10(B)、図10(C)及び図10(D)は、
代替的構造をそれぞれ示す。
【図11】インシュレータ70の構造と面圧の関係を示
す特性図である。
【図12】樹脂成形前の搬送工程における組立体30の
状態を示す図である。
【符号の説明】
10 モータ 10a モータの回転軸 12 モータケース 12a 突出部 12b パッキン 14 ロータコア 16 ステータ 20 ステータコア 20a スロット 20d、20e ステータコアの端面 22 巻線 24 絶縁部材 30 組立体 70 ステータコア用インシュレータ 72a 開口部 72 被巻線部 74 樹脂淀み部 80 第1のリング部 80b 第1のリング部の被支持面 90 第2のリング部 90b 第2のリング部の被支持面 100 成形型 102 上型 104 下型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 康晴 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 関冨 勇治 愛知県大府市北崎町井田27番地1 株式会 社松尾製作所内 Fターム(参考) 5H604 AA08 BB01 BB14 CC01 CC05 CC15 DB01 DB26 PB03 PE06 5H605 AA03 AA08 BB05 BB10 CC01 DD16 DD32 FF06 GG18 5H615 AA01 BB01 BB14 PP01 RR01 RR02 SS13 SS19 SS44 TT26

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのステータコアの端部に装着され
    るステータコア用インシュレータであって、 モータの巻線が巻かれる被巻線部と、 上記被巻線部よりもモータの回転軸側に設けられ、上記
    回転軸方向に所定の幅を有し、上記回転軸を中心とした
    略一定の半径を有するリング部とを含み、 上記リング部の端部は、上記回転軸方向に移動する押圧
    部材により押圧された際に上記押圧部材との間に所望の
    面圧を発生するように、構成されたことを特徴とする、
    ステータコア用インシュレータ。
  2. 【請求項2】 上記リング部の上記所定の幅は、上記リ
    ング部の略全周にわたって一定である、請求項1記載の
    ステータコア用インシュレータ。
  3. 【請求項3】 モータのステータコアの端部に装着され
    るステータコア用インシュレータであって、 モータの巻線が巻かれる複数の被巻線部と、 モータの回転軸方向に延在する被支持部とを含み、 上記回転軸と垂直をなす上記ステータコアを含む面を基
    準とした、被支持部の上記回転軸方向の高さは、上記被
    巻線部に巻かれた上記巻線の上記回転軸方向の高さより
    も、大きいことを特徴とする、ステータコア用インシュ
    レータ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のステータコア用イ
    ンシュレータにおいて、 上記回転軸と垂直をなす上記ステータコアを含む面を基
    準とした、上記リング部の上記端部の上記回転軸方向の
    高さは、上記被巻線部に巻かれた上記巻線の上記回転軸
    方向の高さよりも、大きいことを特徴とする、ステータ
    コア用インシュレータ。
  5. 【請求項5】 モータのステータコアの端部に装着さ
    れ、上記ステータコアのスロットに通じる開口部を備え
    たステータコア用インシュレータであって、 上記モータの回転軸に沿って上記開口部の周囲に延在
    し、上記回転軸方向に所定の幅を有する側部を含み、上
    記側部の上記ステータコア側の端部には、上記ステータ
    コア側に開口した溝 部が形成されたことを特徴とする、ステータコア用イン
    シュレータ。
  6. 【請求項6】 上記側部の周方向に更に開口した上記溝
    部が、上記側部の上記回転軸側に部分的に形成されたこ
    とを特徴とする、請求項5記載のステータコア用インシ
    ュレータ。
  7. 【請求項7】 上記溝部が、上記側部の全周にわたり形
    成されたことを特徴とする、請求項5記載のステータコ
    ア用インシュレータ。
  8. 【請求項8】 上記溝部が、上記ステータコアの上記ス
    ロットに挿入されるシート状の絶縁部材の端部を受け入
    れるように構成されたことを特徴とする、請求項5乃至
    7のうちのいずれか1項のステータコア用インシュレー
    タ。
  9. 【請求項9】 モータのステータコアのスロットに挿入
    され、モータの巻線を上記ステータコアから少なくとも
    部分的に絶縁する絶縁部材であって、 絶縁材料からなるシート状の絶縁部材本体とを含み、 上記絶縁部材本体は、上記スロットに挿入された状態に
    おいて、重なり合う端部を有することを特徴とする、絶
    縁部材。
  10. 【請求項10】 上記重なり合う端部は、上記スロット
    の内周面において、モータの回転軸に対して外側に配設
    された、請求項9記載の絶縁部材。
  11. 【請求項11】 モータのステータコア及びインシュレ
    ータ等を収容するケース本体を含むモータケースであっ
    て、 上記ケース本体の内周面からモータの回転軸に向かって
    突設させた突出部と、 上記突出部に結合された、可撓性の有する材料からなる
    リング状のシール部材とを含むことを特徴とする、モー
    タケース。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至8のうちのいずれか1項
    のステータコア用インシュレータ、及び/又は、請求項
    9又は10に記載の絶縁部材、及び/又は、請求項11
    に記載のモータケースを含む、モータ。
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