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JP2003271209A - 制御装置並びに拡張機器及びプログラミングツール - Google Patents

制御装置並びに拡張機器及びプログラミングツール

Info

Publication number
JP2003271209A
JP2003271209A JP2002073172A JP2002073172A JP2003271209A JP 2003271209 A JP2003271209 A JP 2003271209A JP 2002073172 A JP2002073172 A JP 2002073172A JP 2002073172 A JP2002073172 A JP 2002073172A JP 2003271209 A JP2003271209 A JP 2003271209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
address
control device
area
data link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002073172A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshida
耕士 吉田
Shigeru Hitomi
繁 人見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2002073172A priority Critical patent/JP2003271209A/ja
Publication of JP2003271209A publication Critical patent/JP2003271209A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物理アドレスを使用したプログラムに対応す
るPLCであっても、データリンクを行うことができる
PLCを提供すること 【解決手段】 ネットワーク20を介して他の制御装置
との間で、データ交換をする通信インタフェース11
と、通信部I/Fで得たネット変数を格納するデータリ
ンクエリア16と、ユーザプログラムを演算実行するM
PU12と、MPUが演算実行中にアクセスするデータ
メモリ15を備える。ユーザプログラムに記述された物
理アドレスに基づいて参照されるデータメモリの記憶エ
リアに、他のPLCと共有するネット変数が格納された
データリンクエリア16のアドレス情報を格納し、その
アドレス情報に基づいてデータリンクエリアにアクセス
可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御装置並びに
拡張機器及びプログラミングツールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ファクトリオートメーションの分野で
は、複数台のプログラマブルコントローラ(PLC)等
の制御装置をネットワークに接続し、それら複数の制御
装置がシーケンス制御に利用する入出力データを共有し
ながら協調・同期制御等を実行することがある。その場
合、各制御装置が入出力データ(I/Oデータ)を共有
するためには、それぞれのI/Oデータの源のスイッチ
やセンサを、それぞれの制御装置に物理的に繋ぐか、デ
ータを共有するためのユーザプログラムを用いることが
有る。
【0003】また、各制御装置がデータを共有するため
の別の方式としては、データリンク方式と称されるもの
もある。このデータリンク方式は、複数の制御装置それ
ぞれに備えたI/Oメモリ同士の間で、サイクリックに
データを交換(リンク)して共通のデータを持つように
する方式である。つまり、あるタイミングで互いの制御
装置のI/Oメモリテーブルの内容をやり取りして、他
の制御装置のI/Oデータを自装置のI/Oメモリに取
り込むことで、他制御装置と自制御装置とでデータの共
有ができる。このとき、互いの制御装置のメモリ割り付
けが違っていても、常に所定のメモリアドレス(物理ア
ドレス)を指定して行うようにすればよい。そのメモリ
アドレスの指定は、予めツールと呼ばれる外部設定機器
により一括して設定する。
【0004】しかしながら、上記した従来方式では、以
下に示す問題が有る。すなわち、前者のユーザプログラ
ムを用いた方式では、制御装置(PLC)を動作させる
ラダープログラム中に通信ロジックを埋め込む必要が有
り、ユーザプログラム開発が複雑となり、さらには、メ
ンテナンスも困難となる。
【0005】また、後者のデータリンク方式の場合に
は、データをリンクする際のメモリエリアの割り付けに
伴ってアドレス指定の設定自体が面倒となる。一方、各
制御装置のラダープログラムは、直接メモリアドレスを
指定してアクセスするように組んでいるので、一旦メモ
リエリアの割り付けを設定した後に、そのメモリエリア
の割り付けの変更が有ると、そのユーザプログラム(ラ
ダープログラム)の書き直しが必要となり煩雑となる。
しかも、新たな制御装置をネットワークに追加する場合
には、メモリエリアの再割り付け並びにそれに伴うユー
ザプログラムの変更が、ネットワークに既に接続されて
いる制御装置に組み込まれた既存のユーザプログラムま
で及び、システムの停止をしなければならないという問
題があった。
【0006】係る問題を解決するため、例えば、国際公
開番号(WO01/27701)で公開された発明があ
る。この発明の一例としては、ネットワークグローバル
変数(以下、「ネット変数」と称する)で制御装置間を
接続し、そのネット変数の参照解決を制御装置同士が自
動的に行うために、個々の制御装置毎に格納されている
別々のプログラミングツールを用いて開発された制御プ
ログラムを容易にシステムとして統合できるものであ
る。
【0007】つまり、ネットワークに接続された複数の
ノード間で共有するデータの論理名を定義し、前記ノー
ドの記憶部の所定の記憶領域に前記共有するデータを記
憶保持し、前記論理名と、その論理名に対応するデータ
を格納した前記記憶部の記憶位置情報を関連付けた関連
情報を関連情報記憶部に記憶保持させ、前記複数のノー
ド間で、前記論理名,前記関連情報に基づいて前記共有
するデータの送受を行い、通信相手のノードの状態が変
化した場合、その変化が前記関連情報に影響を与える時
に、前記ネットワークに接続されたノードの処理を停止
することなく連動して前記関連情報を変更するようにし
ている。
【0008】そして、ネット変数によるデータ共有機能
は、IEC61131−3のように変数の概念が存在す
るプログラミングモデルに基づいている。このプログラ
ミングモデルでは、ユーザは変数を用いてプログラミン
グし、変数がメモリのどのアドレスに割り当てられてい
るかは意識しないですむ。
【0009】これにより、具体的なデータの記憶位置情
報を知らなくても、論理名でアクセスすることができる
ので、通信処理を意識することなく、共有するデータへ
のアクセスが容易に行える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PLCのプログラムでは、変数の概念は存在しない。ま
た、プログラミングツールにより変数をサポートするも
のもあるが、その場合でも、その変数の物理アドレスへ
の割付けはユーザが行う必要があり、変数名と物理アド
レスは固定的に対応づけられてしまう。したがって、ネ
ット変数のように他のPLCのデータとの対応づけが動
的にシステムによって決定されるようなものをプログラ
ム中に持ち込むことはできなかった。
【0011】本発明は、従前の物理アドレスを使用した
プログラムに対応するPLCであっても、間接参照機能
を利用してデータリンクを行うことができ、データリン
クエリアの参照先が変更しても元のプログラムの影響を
与えずシステム変更に応じた修正も容易に行える制御装
置並びに拡張機器及びプログラミングツールを提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による制御装置
は、ネットワークに接続された他の制御装置との間でデ
ータを共有することのできる制御装置であって、ネット
ワークを介して前記他の制御装置との間で、データ交換
をする通信部と、前記通信部で得た共有するデータを格
納するデータリンクエリアと、ユーザプログラムを演算
実行する演算処理部と、前記演算処理部が演算実行中に
アクセスするデータメモリとを備え、前記ユーザプログ
ラムに記述された物理アドレスに基づいて参照される前
記データメモリの記憶エリアに、前記共有するデータが
格納された前記データリンクエリアのアドレス情報を格
納し、そのアドレス情報に基づいて前記データリンクエ
リアにアクセス可能に構成した。データリンクエリアの
アドレス情報は、具体的なアドレスでも良いし、オフセ
ットでも良い。また、制御装置は、本実施の形態によれ
ば、PLCにより実現されている。
【0013】また、本発明に係る拡張機器は、ネットワ
ークに接続された他の制御装置との間でデータを共有す
ることのできる制御装置用の拡張機器であって、前記他
の制御装置に組み込まれた拡張機器と直接または間接的
に通信を行い、前記共有するデータに関する情報を取得
する名前解決手段と、その名前解決手段が取得した前記
情報に基づき、その共有するデータについて物理アドレ
スで指定された前記データメモリに、その共有するデー
タが格納された前記データリンクエリアのアドレス情報
を設定するデータリンクアドレス設定手段とを備えて構
成した。
【0014】ここで、拡張機器は、実施の形態ではPL
Cの本体とは別ユニットとした拡張ユニットとしたが、
本発明はこれに限ることはなく、例えば拡張ボードでも
良いし、プログラム製品として作成されたものでも良
い。
【0015】さらに、本発明に係るプログラミングツー
ルとしては、制御装置にダウンロードするプログラムを
作成するプログラミングツールであって、複数の制御装
置間で共有するデータについての論理名と、ユーザプロ
グラムが参照するデータメモリの物理アドレスを取得す
る取得手段と、その取得手段で取得した情報に基づき、
前記論理名と、前記物理アドレスと、前記共有するデー
タを格納するデータリンクエリアのアドレス情報を格納
する領域を関連付けた変数データベースを作成し、記憶
装置に記憶する手段を備えて構成した。取得手段として
は、例えばデータを入力する入力装置であったり、既に
登録されたデータを読み出す手段であったりする。
【0016】この発明によれば、プログラミングされた
ユーザプログラム等では、ネットワークを介して複数の
制御装置で共有するデータを参照する場合に、データメ
モリの物理アドレスを記述する。この物理アドレスで指
定されたデータメモリ領域には、参照するデータが格納
されたデータリンクエリアにアクセスするためのアドレ
ス情報が格納されている。そこで、上記ユーザプログラ
ム等では、物理アドレスとともに間接指定等することに
より、係るデータメモリに格納された値(アドレス情
報)に基づいてデータリンクエリアを参照することがで
きる。
【0017】よって、従前の物理アドレスを使用したプ
ログラムに対応するPLCであっても、間接参照機能を
利用してデータリンクを行うことができる。さらに、共
有するデータを格納するデータリンクエリアのアドレス
が変更された場合、係るデータについて物理アドレスで
指定されたデータメモリ領域に格納する値を、係る変更
後のものに変えることにより、ユーザプログラム等は変
更することなく、アドレスが変更された共有するデータ
へアクセスすることができる。
【0018】さらに、少なくとも参照先のデータメモリ
の物理アドレスを含む変換命令を受け取ると、間接参照
するための複数の命令からなるプログラムを生成する機
能を備えるとよい。係る機能によると、自動的に間接参
照するプログラムを記述できるが、本発明は必ずしも係
る機能を設ける必要はない。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるネッ
トワークシステムの一例を示す図である。図1に示すよ
うに、制御装置であるPLC10がネットワーク20に
接続し、相互にデータを送受することによりデータを共
有(データリンク)しながら協調・同期制御等を実行で
きるようになっている。
【0020】このPLC10は、従来と基本的に同様で
あり、ネットワーク20に接続しデータの送受信を行う
ための通信インタフェース11と、ROM13に格納さ
れたシステムプログラムやユーザプログラムに従って演
算実行するMPU12と、MPU12における演算実行
にワークエリアとして使用するメモリ14などを備え、
それらがバスを介して接続されている。また、このメモ
リ14には、PLC10が管理する外部の入出力機器に
ついてのI/Oデータその他の情報を格納するデータメ
モリ15と、ネットワーク20を介して接続される他の
PLC10との間で共有するデータを格納するデータリ
ンクエリア16が設定されている。
【0021】なお、このPLC10は、機能毎に形成さ
れるユニットを適宜連結して構成されるもので、図示し
たものは、いわゆるCPUユニットに相当するものであ
り、これ以外にも電源ユニットやI/Oユニットなど各
種のものが接続可能となっている。また、通信インタフ
ェース11は、通信ユニットなどの別ユニットとして構
成することもできる。
【0022】そして、このネットワーク20には、プロ
グラミングツール25も接続され、このプログラミング
ツール25で生成したユーザプログラム等をネットワー
ク20を介して所定のPLC10にダウンロードできる
ようになっている。もちろん、プログラミングツール2
5は、このようにネットワーク20を介するのではな
く、直接PLC10に接続するようにしてもよい。
【0023】ここで、本発明では、データメモリ15と
デーリンクエリア16へのデータの割付けを適宜に設定
し、PLCの既存の機能である間接参照機能を利用する
ことで、プログラミングは物理アドレスを用いて行いな
がら、ネット変数のアクセスを可能とした。
【0024】良く知られているように、間接参照機能
は、プログラムのアクセス方法の1つで、インデックス
レジスタを用いた間接参照を指定すると、アドレスで指
定されたメモリではなく、そのメモリに格納されている
値をメモリのアドレスとして解釈し、そのアドレスが指
すメモリにアクセスする。つまり、通常は、プログラム
中に記述された物理アドレスで指定されるメモリエリア
に格納された値に対して読み書き等の処理を行うが、間
接参照機能を用いることにより、実際の処理対象の値
は、プログラム中に記述された物理アドレスに格納され
た値により指定されるメモリエリアとなる。
【0025】一例を示すと、図2のように、00100
のアドレスに間接指定でアクセスすると、そこに入って
いる018200をアドレスと解釈し、01820のア
ドレスにアクセスし、36という値を得る。従って、こ
の00100のアドレスに格納する値を変えることによ
り、同一のプログラムであっても実際の参照先のアドレ
スを変えることができる。
【0026】このことを利用し、本実施の形態では、図
3に示すように、ユーザプログラムで指定する物理アド
レス(00100)で特定されるデータメモリ15のメ
モリ領域に、間接参照先のデータリンクエリア16のア
ドレスを特定する値(100)を格納しておく。する
と、上記したように、係る物理アドレス(00100)
に対し、間接指定でアクセスすると、そこに入っている
値(100)に基づき、データリンクエリアの1010
0のアドレスにアクセスし、そこに格納されている23
4という値を取得できる。
【0027】なお、本実施の形態では、データリンクエ
リア16は、10000番地から割り当てられており、
データメモリ15に格納するデータリンクエリア16の
アドレスを特定する値は、その先頭番地(10000番
地)からのオフセット値としている。したがって、図示
するように、データメモリ15の物理アドレス(001
00)に格納された値が「100」とすると、先頭番地
に100を加算して得られた10100番地がデータリ
ンクエリアのアドレスとなる。
【0028】また、データリンクエリア16は、ネット
ワーク20を介して論理的に共有しているデータを格納
するためのメモリであり、そのデータ構造は例えば図4
に示すようになっている。すなわち、同一の論理名は、
ネットワーク上で唯一存在し、それを各PLC(制御装
置)で共有するため、ある論理名についてのデータに対
する更新等の処理は、ネットワーク上のある1つのPL
C10が実行する権限を有し、他のPLC10はその1
つのPLC10から送られるデータを取得することにな
る。つまり、ある論理名についてのデータは、上記1つ
のPLC10がそのデータに付いて更新等する機能と、
それを他のPLC10に与える機能を持つ。
【0029】従って、図示するように、上記の更新等の
機能を持つ論理名(公開している論理名)についてのデ
ータを格納する自ノードエリアと、他のPLC10に元
となるデータが格納された論理名について、そのデータ
のコピーを格納する他ノードエリアが有る。本形態で
は、データの転送効率を向上させるためにデータリンク
エリア16をノードごとに分割したが、これに限る必要
はない。
【0030】さらに、共有する同一の論理名(変数名)
のデータ(変数データ)を記憶するエリア内のオフセッ
ト値は、各ノードで共通にしている。つまり、ある論理
名Xについての変数データxがノード(1)の自ノード
エリアのオフセット値Nから所定サイズ分だけ格納され
ている場合、別のノードにおいては他ノードエリアの所
定位置に格納されることになる。そして、この格納位置
はノード(1)用の他ノードエリアのオフセット値Nか
ら所定サイズ分のエリアに格納されることになる。つま
り、自己が必要とする他ノードで公開された変数データ
を、自己の他ノードエリアに格納する場合、その公開し
ている他ノードにおける自ノードエリアの先頭からのオ
フセット値と同一のオフセット値に格納することにな
る。このように、各ノードエリアでのオフセット値を公
開側と利用側で一致させることにより、データ共通化を
維持するための各種処理を容易に行えるようにしてい
る。
【0031】なお、実際のデータの送受に関しては、上
記の与える機能を持つPLC10が出力しても良いし、
他のPLC10が元となるデータを持つPLC10に対
してデータを読みに行き、取得しても良い。
【0032】そして、このデータリンクエリア16は、
所定のタイミングで各PLC10同士でデータの読み書
きを行い、データの共有が保持されている。なお、具体
的なデータ転送処理に伴うデータの共有の処理アルゴリ
ズムは、例えば、国際公開WO01/27701に開示
された発明などの公知の技術を適用できるので、その詳
細な説明を省略する。
【0033】この結果、ユーザは、ネット変数に割り当
てられるメモリに対しては、間接指定で物理アドレスを
記述してプログラミングすることで、従来のPLCが持
つ間接参照機能を用い、データメモリ15に対するアク
セスを物理アドレスを記述して行うプログラムであって
も、ネット変数に対するデータアクセスが可能となる。
【0034】さらに、上記した処理を容易に実行するた
め、本実施の形態では、図1に示すように、プログラミ
ングツール25には、ネット変数名を設定するネット変
数名設定部26とそのネット変数名設定部26で設定さ
れた情報を格納する変数データベース27を備えてい
る。また、PLC10には、データリンクする際のネッ
ト変数に対応するための拡張ユニット17を設けてい
る。この拡張ユニット17は、名前解決部18とデータ
リンクアドレス設定部19を備えている。
【0035】まず、ネット変数名設定部26は、ネット
変数に対する論理名の対応付けを行うものである。すな
わち、ネット変数の場合、論理名で他のPLC10のデ
ータと対応付けを行うため、間接指定するアドレスに対
してネット変数名(論理名)を対応づける必要がある。
そして、係る対応付けをネット変数名設定部26が行
う。具体的には、まず、図5に示すような対応設定画面
を表示し、ユーザがプログラミングツール25の入力装
置を操作して、該当箇所に対してそれぞれ対応するデー
タを入力するので、その入力されたデータを受け取る。
そして、「OK」が選択された入力を受け付ける。すな
わち、ユーザがプログラミングツール25の入力装置を
操作して、アドレスとネット変数名(論理名)と型と、
入出力の区別の各欄に該当するデータを入力した後、画
面上に設けられた「OK」ボタンをクリックするので、
それらのデータを関連付けて受け取るとともに、変数デ
ータファイルを作成し、変数データベース27に格納す
る。
【0036】この変数データベース27のデータ構造
は、図6に示すように、「論理名」と、「タイプ」と、
「サイズ」と、「入出力属性」と、「メモリアドレス」
と、「静的名前解決済みフラグ」と、「データリンクエ
リアオフセット」並びに「ビット位置」を関連付けたテ
ーブルとなっている。ここで「サイズ」はその論理名に
関する情報のデータサイズであり、「入出力属性」は、
論理名で特定されるデータの送受方向を特定するもので
ある。
【0037】つまり、入出力属性が「出力」のものは、
そのノード(PLC)に格納された論理名に関する情報
を他のノードに向けて出力することを意味する。そし
て、その入出力属性が出力となっている論理名について
のデータが、データリンクエリア16の自ノードエリア
の所定領域に格納される。
【0038】また、入出力属性が「入力」のものは、そ
のノードで使用等する論理名に関する情報が、他のノー
ドから送られてきたものを取得することを意味する。そ
して、その入出力属性が入力となっている論理名につい
てのデータが、データリンクエリア16の他ノードエリ
アの所定領域に格納される。
【0039】「メモリアドレス」は、その論理名につい
ての実際のデータが格納されているデータメモリ15の
位置を特定する物理アドレスが記憶される。これらのデ
ータは、対応設定画面(図5)で入力されたデータに基
づいて作成される。
【0040】さらに、静的名前解決済みフラグは、この
論理名についての変数データが、実際のPLC10にお
いて間接参照できるようになっているか否かを示すフラ
グであり、初期値は「FALSE」である。また、デー
タリンクエリアオフセットは、図3におけるデータメモ
リ15に格納した「100」に対応する値であり、その
論理名で特定される変数データが格納されるデータリン
クエリア16上のアドレスを特定するためのオフセット
値を格納する。これも、初期値は「0」となる。
【0041】そして、係る変数データベース27に格納
された変数データファイルが、PLC10にダウンロー
ドされ、この変数データファイルにしたがって、データ
メモリ15などへの割り付けが行われる。このダウンロ
ードされた変数データファイルの構造は、基本的に図6
に示したものと同様であり、例えば、PLC10のメモ
リ14に格納される。また、拡張ユニット17側で保持
しても良い。
【0042】そして、係る割り付け処理は、拡張ユニッ
ト17の名前解決部18並びにデータリンクアドレス設
定部19が行う。すなわち、名前解決部18は、入出力
属性から、各論理名で規定されるネット変数に対する管
理が、自己(自ノード)のものか、他ノードかを判断
し、自ノード(入出力属性が出力)の場合には、データ
リンクエリア16の自ノードエリアの所定領域に割り付
けをする。つまり、その所定領域を特定するメモリアド
レスのオフセット値を変数データファイルのデータリン
クエリアオフセットの欄に登録する。また、ネットワー
ク20に接続された他のPLC10の名前解決部18に
対し、その設定した情報(論理名と自己を特定するノー
ド番号とデータリンクオフセット値等)を公開する。
【0043】一方、扱うネット変数が他ノード(入出力
属性が入力)の場合には、そのネット変数について公開
された情報(そのネット変数について権限を有するPL
C10の名前解決部18が出力)を取得し、変数データ
ファイルのデータリンクエリアオフセットの欄にオフセ
ット値を登録する。これにより、変数データファイルの
論理名に対応するデータリンクエリアオフセット値が格
納され、物理アドレス(メモリアドレス)との対応付け
が行われて、名前解決処理が完了する。また、これに伴
い静的名前解決済みフラグをTRUEに変更する。
【0044】そして、名前解決部18は、例えば、ネッ
トワークに新たにPLCが追加される場合や、取り外さ
れる場合等の他、所定のタイミングで上記した名前解決
処理を実行する。また、他ノードの情報の取得の仕方と
しては、各PLC10の名前解決部18が順番に自己が
権限を持つネット変数についての情報を、全てのPLC
に向けて送信し、それを受け取った各PLC10は、自
己が参照する場合にのみ、その内容を採り込むことによ
り実現できる。また、各PLC,10の名前解決部18
が、自己が参照したい他ノードのネット変数が存在する
場合に、その旨を通知し、それを受けた対応するPLC
10(そのネット変数を自ノードとするPLC10)
が、そのネット変数についての情報を返送するようにす
るなど、各種の方法が取れる。
【0045】一方、データリンクアドレス設定部19
は、変数データファイルのデータリンクオフセットエリ
アの欄に具体的なオフセット値が格納されたものを抽出
するとともに、それに対応するデータメモリ15のメモ
リアドレス(物理アドレス)を取得し、そのデータメモ
リ15の物理アドレスで規定されるメモリ領域に、取得
したオフセット値を格納する。これにより、データメモ
リ15とデータリンクエリア16の関連付け、つまりプ
ログラミングされた物理アドレスと、実際の値が格納さ
れた参照先(データリンクエリア16)のアドレスが関
連付けられる。
【0046】また、データリンクアドレス設定部19
は、データメモリ15へオフセット値の登録処理が終わ
ると、対応するネット変数(論理名)についての伴い静
的名前解決済みフラグをTRUEに変更する。よって、
データリンクエリアオフセットにオフセット値が登録さ
れているとともに、静的名前解決済みフラグがFALS
Eのものを抽出し、データメモリ15への登録を行う。
【0047】上記した例では、データメモリの間接参照
により、ネット変数のデータリンクを実現したが、従来
のPLCでサポートされているインデックスレジスタを
利用した間接参照方式によっても実現できる。すなわ
ち、図1に示した名前解決部18が、名前解決処理をし
て決定されたネット変数に対応するデータリンクエリア
16のアドレス(データリンクエリアの先頭からのオフ
セット)をデータメモリ15の所定領域に格納してお
き、そのオフセットを格納したメモリのアドレスをイン
デックスレジスタIRに格納してアクセスすることがで
きる。すなわち、例えば、ネット変数の値をデータメモ
リのD00200に格納するプログラムは、図7(a)
に示すように記述することができる。ここで、1行目
に、記述された「10000」は、リンクデータエリア
16の先頭アドレスである。また、上記とは逆に、デー
タメモリD00200の値をネット変数に格納する場合
には、図7(b)に示すようになる。
【0048】ところで、上記したように、物理アドレス
で指定しつつネット変数へのアクセスを可能にしたプロ
グラムは、ユーザが直接書くことはもちろんできるが、
係るプ複数の命令からなるログラムを作成するための変
換命令を用意しておくことにより、ユーザは、係る変換
命令を用いることにより、その変換命令を記述するだけ
で、複数行(複数命令)からなるプログラムを自ら入力
する必要が無くなる。
【0049】一例としては、図8(a)に示すように、
「GETNETV 格納先アドレスネット変数アドレ
ス」(格納先アドレス,ネット変数アドレスはいずれも
データメモリ上の物理アドレス)という命令(変換命
令)を用意しておく。そして、この「GETNETV」
が記述されると、プログラミングツール25が、図8
(b)に示すような複数の命令からなるプログラムに自
動的に展開し、PLC10にダウンロードするようにす
ると、ユーザのプログラミングの手間が省けるので好ま
しい。なお、図8に示した例は、図7で説明したインデ
ックスレジスタを利用したシステムに対応するものであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この発明では、データメ
モリの記憶エリアに、データリンクエリアの参照先を特
定するアドレス情報を格納していたため、物理アドレス
を使用したプログラムに対応するPLCであっても、間
接参照機能を利用してデータリンクを行うことができる
とともに、データリンクエリアの参照先が変更しても元
のプログラムの影響を与えずにシステムの変更を容易に
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるネットワークの一例を示す
図である。
【図2】間接参照機能を説明する図である。
【図3】メモリのデータ構造の一例を示す図である。
【図4】データリンクエリアのデータ構造の一例を示す
図である。
【図5】プログラミングツールにおけるネット変数に関
する情報を登録する設定画面の一例を示す図である。
【図6】変数データベースの内部構造を示す図である。
【図7】別の実施の形態を説明する図である。
【図8】ツールの機能の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 PLC 11 通信インタフェース 12 MPU 13 ROM 14 メモリ 15 データメモリ 16 データリンクエリア 17 拡張ユニット 18 名前解決部 19 データリンクアドレス設定部 20 ネットワーク 25 プログラミングツール 26 ネット変数名設定部 27 変数データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 13/08 G05B 19/05 L A Fターム(参考) 5B014 HB02 HB27 5B045 BB28 BB42 EE02 5B060 AB24 KA08 5H220 AA04 BB07 BB17 CC05 CC09 CX05 DD04 EE10 HH03 JJ12 5K034 AA20 DD01 KK02 SS01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された他の制御装置
    との間でデータを共有することのできる制御装置であっ
    て、 ネットワークを介して前記他の制御装置との間で、デー
    タ交換をする通信部と、 前記通信部で得た共有するデータを格納するデータリン
    クエリアと、 ユーザプログラムを演算実行する演算処理部と、 前記演算処理部が演算実行中にアクセスするデータメモ
    リとを備え、 前記ユーザプログラムに記述された物理アドレスに基づ
    いて参照される前記データメモリの記憶エリアに、前記
    共有するデータが格納された前記データリンクエリアの
    アドレス情報を格納し、そのアドレス情報に基づいて前
    記データリンクエリアにアクセス可能に構成したこと特
    徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続された他の制御装置
    との間でデータを共有することのできる制御装置用の拡
    張機器であって、 前記他の制御装置に組み込まれた拡張機器と直接または
    間接的に通信を行い、前記共有するデータに関する情報
    を取得する名前解決手段と、 その名前解決手段が取得した前記情報に基づき、その共
    有するデータについて物理アドレスで指定された前記デ
    ータメモリに、その共有するデータが格納された前記デ
    ータリンクエリアのアドレス情報を設定するデータリン
    クアドレス設定手段とを備えたことを特徴とする拡張機
    器。
  3. 【請求項3】 制御装置にダウンロードするプログラム
    を作成するプログラミングツールであって、 複数の制御装置間で共有するデータについての論理名
    と、ユーザプログラムが参照するデータメモリの物理ア
    ドレスを取得する取得手段と、 その取得手段で取得した情報に基づき、前記論理名と、
    前記物理アドレスと、前記共有するデータを格納するデ
    ータリンクエリアのアドレス情報を格納する領域を関連
    付けた変数データベースを作成し、記憶装置に記憶する
    手段を備えたことを特徴とするプログラミングツール。
  4. 【請求項4】 少なくとも参照先のデータメモリの物理
    アドレスを含む変換命令を受け取ると、間接参照するた
    めの複数の命令からなるプログラムを生成する機能を備
    えたことを特徴とする請求項3に記載のプログラミング
    ツール。
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