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JP2003270009A - 流量の計測表示方法とそれに用いる流量計 - Google Patents

流量の計測表示方法とそれに用いる流量計

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Publication number
JP2003270009A
JP2003270009A JP2002071158A JP2002071158A JP2003270009A JP 2003270009 A JP2003270009 A JP 2003270009A JP 2002071158 A JP2002071158 A JP 2002071158A JP 2002071158 A JP2002071158 A JP 2002071158A JP 2003270009 A JP2003270009 A JP 2003270009A
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Japan
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flow rate
time
unit
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measuring
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JP2002071158A
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Koichi Ueki
浩一 植木
Kaoru Onishi
薫 大西
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実使用状態に応じた滑らかな変化で表示がで
きるようにする。 【解決手段】 対象流体の流量を所定の周期T1・・で
計測してサンプリングし、このサンプリングした計測値
Q1・・にて次のサンプリング時点までの流量を時間経
過によって積算することを繰り返しながら、その積算値
を表示するのに、各回にサンプリングされる計測値Q1
・・と次のサンプリング時点までの時間T1・・とから
得た積算量につき、次のサンプリング時点までを分割し
た単位時間Δt当たりの単位流量ΔQに変換し、次のサ
ンプリング時点まで前記単位時間Δtが経過する都度、
その単位流量ΔQ分を現在総積算量ΣQに積算していき
ながら、総積算量ΣQに表示単位分の変化がある都度、
流量の表示量を表示単位分アップするようにして、上記
の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量の計測表示方
法とそれに用いる流量計に関するものであり、例えばガ
スや水道水に利用される。
【0002】
【従来の技術】例えばガスの実使用量を計測する流量計
は、メンテナンスフリーで10年程度の耐用年数を持っ
て使用されるが、駆動や自動管理のために電源を有した
電気機器となっている流量計ではその電源電圧は3V程
度と極く微小に抑えて、ガスの引火性に配慮している。
このため、節電が大きな問題であり、1つの対応として
流量を所定の周期でのみ計測して実使用量を積算するこ
とを行っている。具体的には各回の計測値をサンプリン
グし、この計測値にて次のサンプリング時点までの時間
経過によって積算することを繰り返す。これにより得ら
れる実使用量、つまり総積算量は所定の表示単位分の変
化がある都度アップして表示され、使用者による使用状
況の確認やガス供給者の管理に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような計
測方法では、同じ流量での使用状態においても、先のサ
ンプリング時点での計測値の基に積算表示していた積算
量に対し、次のサンプリング時点で計測される計測値に
基づいた積算表示が行われる時点の積算量が、複数の表
示単位分の差を有していることがあり、同じ流量での使
用状態で実使用量が時間に比例して一定の割合で増大す
る状態でありながら積算量の表示状態が表示単位分を1
段以上ジャンプする急な変化となってしまい、表示が不
自然になる。このようなことは、節電のためにサンプリ
ング周期を長くすればするほど生じやすいし、表示の不
連続状態が大きくなる。特に、数値表示ではその分だけ
中間の数字が飛ぶことになり使用者に違和感や不信感を
与えやすい。
【0004】本発明の目的は、実使用状態に応じた滑ら
かな変化で表示ができる流量の計測表示方法とそれに用
いる流量計を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の流量の計測表示方法は、対象流体の流量
を所定の周期で計測してサンプリングし、このサンプリ
ングした計測値にて次のサンプリング時点までの流量を
時間経過によって積算することを繰り返しながら、その
積算値を表示するのに、各回にサンプリングされる計測
値と次のサンプリング時点までの時間とから得た積算量
につき、次のサンプリング時点までを分割した単位時間
当たりの単位流量に変換し、次のサンプリング時点まで
前記単位時間が経過する都度、その単位流量分を現在総
積算量に積算していきながら、総積算量に表示単位分の
変化がある都度、流量の表示量を表示単位分アップする
ことを主たる特徴とするものである。
【0006】このような構成では、対象流体の流量を所
定の周期で計測するだけで、先のサンプリング時点での
計測値にて次のサンプリング時点までの流量を時間経過
によって積算することを繰り返して総流量を積算しそれ
を表示するが、この積算量につき、次のサンプリング時
点までを分割した単位時間当たりの単位流量に変換する
ので、分割数に応じて単位流量を表示単位に等しいか、
またそれより少ない整数分の1にすることができ、単位
時間が経過する都度その単位流量分を現在総積算量に積
算していきながら、総積算量に表示単位分の変化がある
都度、流量の表示量を表示単位分アップすることによ
り、表示単位を例え1段でも飛び越さずに表示しながら
次のサンプリング時点に移行することができる。
【0007】ここで、単位時間もサンプリング周期を整
数分の1となるようにすると、先のサンプリング時点で
の計測値に基づく単位時間ごとの積算が終了する最終時
点が次のサンプリング時点に一致するので、流量に変化
がない限り周期的なサンプリングによる計測値を基にし
た積算表示が時間経過とともに表示単位ずつ滑らかに変
化する表示状態が得られ、数値による段階表示であって
も数値が飛ぶようなことを回避することができる。
【0008】以上のような方法を達成する流量計として
は、対象流体の流量を計測してサンプリングすることを
所定の周期で繰り返す計測手段と、この計測手段により
先にサンプリングされた計測値と次のサンプリング時点
までの時間とからその間の流量を積算する積算手段と、
この積算手段が積算した積算量を前記先のサンプリング
時点から次のサンプリング時点までの時間を分割した単
位時間当たりの単位流量に変換する変換手段と、各回の
サンプリング時点で設定される単位時間が経過する都
度、その単位時間に対応する単位流量を積算することを
繰り返して総積算量を得る総積算手段と、この総積算手
段が積算している積算量が表示単位分変化する都度、流
量の表示量をアップする表示手段とを備えたことを主た
る特徴とするもので足り、上記のような特徴のある流量
の積算表示を自動的に長期に安定して高精度に行うこと
ができる。
【0009】流量の増大に応じて計測手段のサンプリン
グする周期を短くする、さらなる構成では、流量が多い
積算状態での少しの間の流量低下でも、それを多い流量
の計測値にて積算してしまうので積算誤差に繋がるの
で、サンプリングの周期を短くすることで、流量変化を
早期に捉えて積算誤差を小さく抑えることができる。
【0010】このように、サンプリング周期が一定しな
い場合でも、モニタした結果が、先にサンプリングした
計測値から変化しているとき、以降その変化した計測値
にて前記単位流量を得て次のサンプリング時点までの積
算を行えば問題はない。
【0011】特に、採用する複数のサンプリング周期を
前記単位時間で割り切れる時間設定にしておけば、各種
の周期に対して一律の単位時間を採用しても、それによ
り得る単位流量とによる積算方式での前記特徴は損なわ
れない。なお、周期の大きさによっては単位流量が表示
単位に等しいか、それよりも少ない整数分の1になるこ
とを条件に、異なった単位時間を設定した場合も同様に
前記特徴は損なわれない。
【0012】前記主たる特徴の流量計において、制御手
段は、計測手段のサンプリング周期が最小周期を所定時
間越えているとき、そのときのサンプリング周期よりも
短い周期にて流量の計測を行い先にサンプリングした計
測値から変化していないかモニタし、先にサンプリング
した計測値から変化しているとき、以降その変化した計
測値に対応したサンプリング周期を設定して前記単位流
量を得、次のサンプリング時点までの積算を行う、さら
なる構成では、流量に応じた周期で計測値をサンプリン
グして積算誤差を抑えながら、その周期に対応した単位
時間、単位流量での流量の積算によって実際の流量に応
じた滑らかな積算表示ができる。
【0013】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は、それ自体単独で、あるいは可能な限り種
々な組み合わせで複合して採用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図3を参照して説明し、本発明の理解に供する。
以下の説明は本発明の具体例を示すものであって、特許
請求の範囲の記載を限定するものではない。
【0015】本実施の形態は図1に示すように、各家庭
などのユーザーにガスを供給してコンロ1をはじめとす
るガス器具や給湯設備2、暖房設備3などのガス設備の
使用に供する場合のガス使用量を検出するための流量計
4の場合の一例である。しかし、本発明はこれに限られ
ることはなく、水道の水やその他の流体を供給し、また
使用する全ての場合に適用して有効であり、そのいずれ
も本発明の範疇に属する。
【0016】本実施の形態の流量計4は図1に示すよう
に、ガスを供給する流路5に流量を間接的に検出するた
めの計測部材6と流路5を遮断する遮断弁7が設けら
れ、流量検出手段8が対象流体の流量を計測部材6によ
って所定の周期で計測してサンプリングし、このサンプ
リングした計測値にて次のサンプリング時点までの流量
を時間経過によって積算することを繰り返しながら、そ
の積算値を計測部11と一体または別体の表示部12に
表示する。また、これに併せ、または別に、管理者側と
の回線や無線による送受信部13を通じて管理者側に送
信し、管理に供する。この管理は図示しないが対象流体
の圧力情報なども含まれ、管理者側からの要求に応じた
流量検出や圧力検出も行われる。
【0017】計測部材6は例えば対象流体を挟んで超音
波を送受する一対の超音波振動子6a、6bを有し、流量
検出手段8と駆動用の送信部10a、増幅受信用の受信
部10bと、送受方向を切り換える切換手段10cとを介
して流量検出手段8に接続され、この流量検出手段8に
よって矢印114で示す方向に流れる対象流体であるガ
ス流に対し下流側の超音波振動子6aから上流側の超音
波振動子6bに向けて超音波を発信したときの到着時間
と、上流側の超音波振動子6bから下流側の超音波振動
子6aに向けて超音波を発信したときの到着時間との差
を計測し、その計測値からガス流の流量の計測値に変換
し流量を検出する。実際には、超音波は複数回ずつ発信
したときの各回の到着時間を合計することで、1回の到
着時間がごく微小時間で取り扱いにくいことに対応す
る。また、対象流体がガスで引火性を有することから流
量計4の電源は例えば3V程度と小さく抑えて安全性を
確保し、10年程度のメンテナンスフリーな使用に耐え
るようにできるだけ節電を図る必要があるので、流量が
少なくて上流側発信と下流側発信とで時間差が得にくく
正確な計測が困難な条件では前記計測時の超音波の送受
回数を高めて対応するが、流量が多いときは送受回数を
少なくする。また、これに併せて、流量の計測は所定の
周期で行って計測値をサンプリングし、この計測値から
次のサンプリング時点までの経過時間によって流量を積
算し、使用流量などを得るようにしている。しかも、サ
ンプリング周期は流量が多くて積算に誤差が生じやすい
ときは短くするが、流量が少ないと長くする。
【0018】図2に流量Qと超音波の送受回数との関係
の一例を示しており、流量Q1に対応して設定する送受
回数N1と流量Q3に対応して設定する送受回数N3と
は例えば数倍程度の開きを持つようにする。流量検出手
段8は図4に示す計測信号S1に従って切換手段10c
を介して駆動信号S2を超音波振動子6a、6bに設定回
数Nずつ交互に与える。超音波振動子6a、6bの駆動信
号S2により駆動される一方は他方に向けて超音波を設
定回数Nだけ繰り返し発信し、これを受信する他方の出
力が計測手段14によってモニタされる。このモニタさ
れる出力は図4に示す送受操作例のような波形のデータ
S3である。
【0019】図では説明の簡単のために送受回数を3回
とした例を示してある。この送受操作例のデータS3は
駆動信号S2の発信時間幅に対して拡大した時間幅でわ
かりやすく模式的に示してあるが、データS3の部分の
前後にノイズ波形がある上、データS3の部分に続くノ
イズ波形は減衰していくものの比較的長い時間残る、い
わゆる尾引状態が生じる。従って、正確な計測のために
このノイズ波形が減衰した後の時点で次の計測を行う。
具体的には図4の送受操作例を示しているように計測信
号S1に対して駆動信号S2を尾引が所定の状態に減衰
するまでの待ち時間tmを設定している。また、送受操
作の複数回の短い時間での繰り返しにおいて、データS
3の部分受信波形は図4に示すように徐々に大きくなる
傾向にあり、受信開始時点がノイズ波形との関係で明瞭
でない。そこで、受信波形が大きくなる最終受信時点の
波形のゼロクロス時点teから受信回数分の波形をさか
のぼった時点tsを受信開始時点と判定し、その間の時
間を総受信時間として取り扱う。
【0020】図3に流量Qと超音波の送受操作により流
量を計測してサンプリングする周期Tとの関係の一例を
示しており、流量Q1に対応して設定する周期T1と流
量Q3に対応して設定する周期T3とは例えば10倍未
満度の開きを持つようにする。従って、計測手段14は
図4に示すように前記計測信号S1を流量Qに従った周
期に設定する。
【0021】図4では説明の簡単のために流量QがQ
3、Q2、Q1、Q2と単純に変化する場合を示し、流
量Q3に対してサンプリング周期T3および送受回数N
3が、流量Q2に対してサンプリング周期T2および送
受回数N2が、流量Q1に対してサンプリング周期T1
および送受回数N1が、流量Q2に対してサンプリング
周期T2および送受回数N2が、流量の変化に従って順
次設定されている。ここに、Q3>Q2>Q1であり、
T3<T2<T1であり、N3<N2<N1である。
【0022】基本的には、本発明は流量検出手段8とし
てどのような計測部材6を採用し、どのような検出方式
を採用するかは特に問うものではなく、周期的な流量の
計測値に基づいて流量を積算する方式のあらゆる流量計
に適用することができるし、対象流体およびその使用目
的や供給目的も特に問うものではない。
【0023】本実施の形態の流量計4は、対象流体の流
量、つまりその時々の流量例えばQ1やQ2、Q3など
を所定の周期Tで計測してサンプリングし、このサンプ
リングした計測値Q1やQ2、Q3にて次のサンプリン
グ時点までの流量を時間経過によって積算することを繰
り返しながら、その積算値を表示するが、特に、各回に
サンプリングされる計測値Q1やQ2、Q3と次のサン
プリング時点までの時間とから得た積算量につき、次の
サンプリング時点までを分割した単位時間Δt当たりの
単位流量ΔQ1やΔQ2、ΔQ3に変換し、次のサンプ
リング時点まで前記単位時間Δtが経過する都度、その
単位流量ΔQ1やΔQ2、ΔQ3分を現在総積算量ΣQ
に積算していきながら、総積算量ΣQに表示単位分の変
化がある都度、流量の表示量を表示単位分アップする。
【0024】図4の流量Q3の例でいうと、サンプリン
グ周期の時間がT3であり、単位流量がΔQ3であるの
で、先の計測時点から次の計測時点まで単位時間Δtが
経過する都度ΔQ3ずつの段階的な積算を順次に行い、
次のサンプリング時点では(T3/Δt)×ΔQ3分の
積算が滑らかに行うことができ、流量Q3が続く間これ
を継続する。同様に、流量Q2である間はそれに見合う
サンプリング周期T2において、先のサンプリング時点
と次のサンプリング時点との間で(T2/Δt)×ΔQ
2分の積算が滑らかに行え、流量Q1である間はそれに
見合うサンプリング周期T1において、先のサンプリン
グ時点と次のサンプリング時点との間で(T3/Δt)
×ΔQ3分の積算が滑らかに行える。
【0025】このように対象流体の流量を所定の周期T
で計測するだけで、先のサンプリング時点での計測値Q
1やQ2、Q3にて次のサンプリング時点までの流量を
時間経過によって積算することを繰り返して総流量を積
算してそれを表示するが、この積算量につき、次のサン
プリング時点までを分割した単位時間当たりの単位流量
ΔQ1やΔQ2、ΔQ3に変換するので、そのときの分
割数に応じて単位流量ΔQ1やΔQ2、ΔQ3を表示単
位に等しいか、またそれより少ない整数分の1にするこ
とができ、単位時間が経過する都度その単位流量ΔQ1
やΔQ2、ΔQ3の分を現在総積算量ΣQに積算してい
きながら、総積算量ΣQに表示単位分の変化がある都
度、流量の表示量を表示単位分アップすることにより、
表示単位を例え1段でも飛び越さずに表示しながら次の
サンプリング時点に移行することができる。表示は量変
化を示せればグラフでも数値でも同じである。数値を例
に取ると表示単位が1ccであるとすると、それと等し
い単位流量1cc、あるいはそれを整数分の1である
0.5cc、0.01cc、0.05cc等となる単位
時間Δtを選択して単位流量ΔQ3やΔQ2、ΔQ1を
求めれば、同じ流量Qでの積算表示中は設定されている
表示単位ずつ積算流量ΣQが図4に示すように連続的に
変化するように積算し、かつ表示することができる。
【0026】ここで、単位時間もΔtもサンプリング周
期Tを整数分の1となるように選択すると、先のサンプ
リング時点での計測値に基づく同じ流量での単位時間Δ
tごとの積算が終了する最終時点が、図4に示すように
次のサンプリング開始時点に一致することになる。従っ
て、流量Qに変化がない限り周期的なサンプリングによ
る計測値を基にした積算表示が時間経過とともに表示単
位ずつ滑らかに変化する表示状態が得られ、数値による
段階表示であっても数値が飛ぶようなことを回避するこ
とができ、図4に示すような急な変化のない滑らかな表
示ができ、数値表示であっても数値が飛ぶことはない。
【0027】このような方法を達成するため本実施の形
態の前記流量検出手段8は、対象流体の流量を計測して
サンプリングすることを所定の周期で繰り返す計測手段
14と、この計測手段14により先にサンプリングされ
た計測値Q3、Q2、Q1などと次のサンプリング時点
までの時間、つまり周期T3やT2、T1などとからそ
の間の流量Qを積算する積算手段15と、この積算手段
15が積算した積算量を前記先のサンプリング時点から
次のサンプリング時点までの時間を分割した単位時間Δ
t当たりの単位流量ΔQに変換する変換手段16と、各
回のサンプリング時点で設定される単位時間Δtが経過
する都度、その単位時間Δtに対応する単位流量ΔQを
積算することを繰り返して総積算量ΣQを得る総積算手
段17とを備え、この総積算手段17が積算している総
積算量ΣQが表示単位分変化する都度、表示部12での
流量表示を表示単位1つ分アップさせる。なお、予め設
定して取り扱うサンプリングの周期T、超音波送受の回
数N、単位時間Δt、単位流量ΔQなどは入力部18か
ら入力しておく。また、これらを後に変更することもで
きる。これにより、上記のような積算表示方法が自動的
に長期に安定して高精度に達成することができる。
【0028】さらに、流量検出手段8は制御手段21と
連動して動作し、計測される流量Q1やQ2、Q3など
に対し制御手段21がそれらに応じたサンプリングの周
期T1やT2、T3などと、送受回数N1やN2、N3
などを自動的に設定するようにしてあり、既述した通り
流量Qの増大に応じて周期Tを短く、送受回数を多くし
て流量の計測が高精度に行えるようにしている。
【0029】このように流量Qに応じてサンプリングの
周期Tが一定しない場合でも、計測値をモニタした結果
が、先にサンプリングした計測値から変化していると
き、図4ではt3、t5等の時点であり、以降その変化
した計測値にて前記単位流量を得て次のサンプリング時
点までの積算を行うので問題はない。例えば、t3の時
点を例にとれば、(T3/Δt)×ΔQ3分での積算か
ら、(T2/Δt)×ΔQ2での積算に切り替わること
で対応できる。
【0030】特に、採用する複数のサンプリング周期T
1、T2、T3などを前記単位時間Δtで割り切れる時
間設定にしておけば、各種の周期Tに対して一律の単位
時間Δtを採用しても、それにより得る単位流量ΔQと
による積算の前記連続性の特徴は損なわれない。しか
し、単位流量ΔQは周期T1、T2、T3の違いによっ
て変動するので、前記表示単位に対する単位流量ΔQの
関係が損なわれないように配慮する必要がある。なお、
単位流量ΔQが表示単位に等しいか、それよりも少ない
整数分の1になることを条件に、異なった周期T1、T
2、T3に対して異なった単位時間Δtを設定した場合
も同様に前記特徴は損なわれない。
【0031】また、制御手段21は、計測手段14での
サンプリング周期Tが最小周期を所定時間越えていると
き、図4の例では周期T3に対する周期T2やT1であ
るが、そのときのサンプリング周期T2やT1よりも短
い周期、例えば周期T3にて図4に破線で示すように、
流量の計測を行い先にサンプリングした計測値Q3やQ
2から変化していないかモニタし、先にサンプリングし
た計測値Q2やQ1から変化しているとき、以降その変
化した計測値に対応したサンプリング周期を設定して前
記単位流量ΔQを得、次のサンプリング時点までの積算
を行うようにする。
【0032】これにより、流量に応じた周期Tで計測値
Qをサンプリングして積算誤差を抑えながら、その周期
Tに対応した単位時間Δt、単位流量ΔQでの流量の積
算によって実際の流量に応じた滑らかな積算表示ができ
る。図4に示す例では流量に応じて設定した周期T2、
T1でのサンプリング時点以外においては、破線で示す
ように最小の周期T1で流量Qの計測を行いサンプリン
グしてモニタするようにしている。これにより図4に示
す例において通常のサンプリングだけでの操作による場
合、t6での流量Q1から流量Q2への変化は、流量Q
2に対応する周期T2での次のサンプリング時点t9で
ないと計測できないのが、t7の時点のサンプリングに
よるモニタにてそれを早期に検出することができ、以降
変化した流量Q2に対応したサンプリングの周期T2と
送受回数N2とを設定して正しい積算が早期に開始でき
るようになる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、対象流体の流量を所定
の周期で計測するだけで、先のサンプリング時点での計
測値にて次のサンプリング時点までの流量を時間経過に
よって積算することを繰り返して総流量を積算しそれを
表示するが、この積算量につき、次のサンプリング時点
までを分割した単位時間当たりの単位流量に変換するの
で、分割数に応じて単位流量を表示単位に等しいか、ま
たそれより少ない整数分の1にすることができ、単位時
間が経過する都度その単位流量分を現在総積算量に積算
していきながら、総積算量に表示単位分の変化がある都
度、流量の表示量を表示単位分アップすることにより、
表示単位を例え1段でも飛び越さずに表示しながら次の
サンプリング時点に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る流量計の1つの例を
示すブロック図である。
【図2】図1の装置が採用する流量と送受回数との関係
を模式的に示すグラフである。
【図3】図1の装置が採用する流量と流量の計測を行い
サンプリングする周期との関係を模式的に示すグラフで
ある。
【図4】図1の装置が行う流量の計測、積算の動作を示
すタイムチャートである。
【符号の説明】
4 流量計 5 流路 6 計測部材 8 流量検出手段 11 計測部 12 表示部 14 計測手段 15 積算手段 16 変換手段 17 総積算手段 18 入力部 21 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F030 CA03 CC02 CC13 CE04 CE25 CE28 2F031 AF04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象流体の流量を所定の周期で計測して
    サンプリングし、このサンプリングした計測値にて次の
    サンプリング時点までの流量を時間経過によって積算す
    ることを繰り返しながら、その積算値を表示する流量の
    計測表示方法であって、 各回にサンプリングされる計測値と次のサンプリング時
    点までの時間とから得た積算量につき、次のサンプリン
    グ時点までを分割した単位時間当たりの単位流量に変換
    し、次のサンプリング時点まで前記単位時間が経過する
    都度、その単位流量分を現在総積算量に積算していきな
    がら、総積算量に表示単位分の変化がある都度、流量の
    表示量を表示単位分アップすることを特徴とする流量の
    計測表示方法。
  2. 【請求項2】 流量の増大に応じてサンプリングする周
    期を短くする請求項1に記載の流量の計測表示方法。
  3. 【請求項3】 モニタした結果が、先にサンプリングし
    た計測値から変化しているとき、以降その変化した計測
    値にて前記単位流量を得て次のサンプリング時点までの
    積算を行う請求項2に記載の流量の計測表示方法。
  4. 【請求項4】 対象流体の流量を計測してサンプリング
    することを所定の周期で繰り返す計測手段と、この計測
    手段により先にサンプリングされた計測値と次のサンプ
    リング時点までの時間とからその間の流量を積算する積
    算手段と、この積算手段が積算した積算量を前記先のサ
    ンプリング時点から次のサンプリング時点までの時間を
    分割した単位時間当たりの単位流量に変換する変換手段
    と、各回のサンプリング時点で設定される単位時間が経
    過する都度、その単位時間に対応する単位流量を積算す
    ることを繰り返して総積算量を得る総積算手段と、この
    総積算手段が積算している積算量が表示単位分変化する
    都度、流量の表示量をアップする表示手段とを備えたこ
    とを特徴とする流量計。
  5. 【請求項5】 流量の増大に応じて計測手段のサンプリ
    ング周期を短くする制御手段とを備えたことを特徴とす
    る流量計。
  6. 【請求項6】 制御手段は、計測手段のサンプリング周
    期が最小周期を所定時間越えているとき、そのときのサ
    ンプリング周期よりも短い周期にて流量の計測を行い先
    にサンプリングした計測値から変化していないかモニタ
    し、先にサンプリングした計測値から変化していると
    き、以降その変化した計測値に対応するサンプリング周
    期を設定して前記単位流量を得、次のサンプリング時点
    までの積算を行う請求項4、5のいずれか1項に記載の
    流量計。
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