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JP2003269369A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

Info

Publication number
JP2003269369A
JP2003269369A JP2002069013A JP2002069013A JP2003269369A JP 2003269369 A JP2003269369 A JP 2003269369A JP 2002069013 A JP2002069013 A JP 2002069013A JP 2002069013 A JP2002069013 A JP 2002069013A JP 2003269369 A JP2003269369 A JP 2003269369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
motor housing
rotor
vacuum pump
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002069013A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaharu Ishikawa
隆治 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Edwards Japan Ltd
Original Assignee
BOC Edwards Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BOC Edwards Technologies Ltd filed Critical BOC Edwards Technologies Ltd
Priority to JP2002069013A priority Critical patent/JP2003269369A/ja
Priority to KR10-2003-0014307A priority patent/KR20030074304A/ko
Priority to EP03251380A priority patent/EP1344940A1/en
Priority to US10/385,183 priority patent/US20030175131A1/en
Publication of JP2003269369A publication Critical patent/JP2003269369A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/5806Cooling the drive system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/5813Cooling the control unit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/582Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/584Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps cooling or heating the machine
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/58Cooling; Heating; Diminishing heat transfer
    • F04D29/582Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/5853Cooling; Heating; Diminishing heat transfer specially adapted for elastic fluid pumps heat insulation or conduction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/60Fluid transfer
    • F05D2260/607Preventing clogging or obstruction of flow paths by dirt, dust, or foreign particles

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空ポンプ内におけるプロセスガスの固体生
成物の堆積を抑制し、ポンプ内部基板の冷却を効率的に
行う真空ポンプを提供すること。 【解決手段】 ベース6の外周面にヒータ29を装着し
ベース6を加熱する。モータハウジング24に遮熱壁部
24bを設けて、ヒータ29で加熱されたベース6の輻
射熱がポンプ内部基板25に伝わらないようにする。モ
ータハウジング24とベース6との間に隙間を設けて隙
間部27を形成し、ヒータ29で加熱されたベース6の
熱がモータハウジング24に伝わらないようにする。さ
らにモータハウジング固定部24cの下部に水冷管28
を取り付け、冷却水を循環させポンプ内部基板25の効
率的な冷却をはかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空ポンプに関
し、例えば、半導体製造装置のプロセスガスを吸引排気
する場合に使用される真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、メモリや集積回路といった半導体
デバイスの普及に伴い、半導体製造装置の需要が急激に
増大している。これらの半導体デバイスは、通常、各工
程毎に高真空状態の真空チャンバ内で製造され、この真
空チャンバの排気には、真空ポンプが多用されている。
半導体デバイス製造工程には、種々のプロセスガスを半
導体の基板に作用させる工程が設けられているため、真
空ポンプは真空チャンバ内を真空にするのみならず、こ
れらのプロセスガスの吸引排気にも利用されている。こ
れらのプロセスガスは、反応性を高めるため高温の状態
でチャンバに導入される場合がある。しかし、これらの
プロセスガスは、排気される途中で冷却されることによ
り化学反応を起こして固体の生成物となり、真空ポンプ
内に付着して堆積する場合がある。
【0003】例えば、Alエッチング装置にプロセスガ
スとして塩化ケイ素(SiCl4)を使用した場合、水
分の含有量の多い760[torr]〜10-2[to
rr]の低真空領域では、塩化ケイ素の化学反応が促進
されて塩化アルミニウム(ALCl3)が固体生成物と
して析出し、真空ポンプ内に付着して堆積する。20℃
程度の低温領域においては、さらに塩化ケイ素の化学反
応が促進される。真空ポンプ内部では、多数のロータ翼
の配設されたロータが毎分数万回転の高速回転をしてい
る。真空ポンプのケーシングの内周面に配設されたステ
ータ翼に析出物が堆積すると、ロータ翼と接触する等の
不都合が生じる場合がある。また、この堆積した析出物
のために気体の排気路が狭められ、真空ポンプの性能を
著しく低下させる場合もある。
【0004】そのため、従来から真空ポンプの内部の固
体生成物の析出を抑制する方法が提案されている。一般
には、外部から加熱して真空ポンプの内部温度を上昇さ
せることによりプロセスガスの固着を抑制する方法が採
用されている。この方法の一例を図2に示したターボ分
子ポンプを参照して簡単に説明する。ターボ分子ポンプ
内において、最もプロセスガスの固体生成物が析出しや
すい場所は、圧力が高くしかも水冷管102(温度制御
用)に近いベース101である。そのため、このベース
101をヒータ103を用いて加熱し高温に保ってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たヒータを用いる方法においては、熱の伝導経路で問題
が生じてしまう。ヒータ103で加熱された熱の伝導経
路を図2の矢印で示す。このように、ヒータ103で加
熱された熱は、ベース101を経由してモータハウジン
グ106、および、ポンプ内部基板104の方へ伝わっ
てしまう。モータハウジング106の内部に配置されて
いるモータ部105、および、ポンプ内部基板104
は、信頼性を考慮した設計限界温度が設定されているた
め、真空ポンプの動作時において設計限界温度の設定値
範囲内で使用しなければならない。特に、ポンプ内部基
板104の設計限界温度は80℃と低い。このように、
現在の構成では、ヒータを用いて加熱すると、加熱され
ることを望まないモータ部やポンプ内部基板まで加熱さ
れしまう。そこで、本発明の目的は、真空ポンプ内にお
けるプロセスガスの排気路を従来よりも高温に保つこと
で固体生成物の堆積を抑制し、且つ、モータおよびポン
プ内部基板の冷却を効率的に行う真空ポンプを提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、ケーシングとベースとを有し、吸気口と排気口とが
配設された本体と、前記本体内に回転自在に軸支された
ロータと、前記ロータを駆動させるモータと、前記ケー
シング内にあって前記ベースに固設されたモータハウジ
ングと、前記ケーシングと前記ロータとの間に設けら
れ、前記吸気口から吸い込まれた気体を前記排気口まで
移送する気体移送手段と、前記気体移送手段により移送
される気体の排気路を加熱する加熱手段と、前記ベース
と前記モータハウジングとの内に配設され、所定の回路
が搭載されているポンプ内部基板と、前記ベースから前
記ポンプ内部基板およびモータへの熱伝達を遮断する遮
熱手段と、を具備することにより前記目的を達成する。
前記加熱手段は、例えば、前記ベースまたは前記ケーシ
ングの周囲や真空ポンプ内部に配置したヒータ等で構成
される。請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明
において、前記遮熱手段は、遮熱壁が前記モータハウジ
ングのベース側の端部に一体形成され、前記モータハウ
ジングは、前記遮熱手段を介して前記ベースに固設する
ことにより前記目的を達成する。請求項3記載の発明で
は、請求項2記載の発明において、前記遮熱壁は、前記
モータハウジングと逆側の端面にフランジ部を有し、前
記モータハウジングは、前記フランジ部を介して前記ベ
ース部に固設することにより前記目的を達成する。請求
項4記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれ
か一記載の発明において、前記モータハウジングを冷却
する冷却手段を備えることにより前記目的を達成する。
請求項5記載の発明では、ケーシングとベースとを有
し、吸気口と排気口とが配設された本体と、前記本体内
に回転自在に軸支されたロータと、前記ロータを駆動さ
せるモータと、前記本体内にあって前記ベースに固設さ
れたモータハウジングと、前記ケーシングと前記ロータ
との間に設けられ、前記吸気口から吸い込まれた気体を
前記排気口まで移送する気体移送手段と、前記気体移送
手段により移送される気体の排気路を加熱する加熱手段
と、前記ベースと前記モータハウジングとの内に配設さ
れ、所定の回路が搭載されているポンプ内部基板と、前
記モータハウジングと前記ベースとの対向面に配設され
た断熱手段と、を備えることにより前記目的を達成す
る。前記加熱手段は、例えば、前記ベースまたは前記ケ
ーシングの周囲や真空ポンプ内部に配置したヒータ等で
構成される。請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明において、前記断熱手段は、隙間または断熱材を配
設することにより前記目的を達成する。請求項7記載の
発明では、請求項5記載または請求項6記載の発明にお
いて、前記ベースから前記ポンプ内部基板およびモータ
への熱伝達を遮断する遮熱手段と、を備えることにより
前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施の形態に係るターボ分子ポンプ1を示した図であ
り、ロータ軸2の軸線方向の断面を示している。なお、
図1には示していないが、ターボ分子ポンプ1の吸気口
3は、コンダクタンスバルブ(配管の流路の断面積を変
化させ、排気ガスのコンダクタンス即ち流れやすさを調
節するバルブ)などを介して半導体製造装置の真空チャ
ンバに接続され、排気口4は補助ポンプに接続される。
【0008】ターボ分子ポンプ1のケーシングを形成す
るケーシング5は円筒状の形状をしており、その中心に
ロータ軸2が設置されている。ケーシング5は、ベース
6と共にターボ分子ポンプ1の本体31を形成する。ロ
ータ軸2の軸線方向の上部と下部および底部には、それ
ぞれ磁気軸受部7、8、9が設けられている。ロータ軸
2は、磁気軸受部7、8によってラジアル方向(ロータ
軸2の径方向)に非接触で支持され、磁気軸受部9によ
ってスラスト方向(ロータ軸2の軸方向)に非接触で支
持されている。これらの磁気軸受部は、いわゆる5軸制
御型の磁気軸受を構成しており、ロータ軸2はロータ軸
2の軸線周りの回転の自由度のみ有している。
【0009】磁気軸受部7では、4つの電磁石がロータ
軸2の周囲に、90°ごとに対向するように配置されて
いる。ロータ軸2は、高透磁率材(鉄など)などにより
形成され、これらの電磁石の磁力により吸引されるよう
になっている。変位センサ10は、ロータ軸2のラジア
ル方向の変位を検出する。図示しない制御部は、変位セ
ンサ10からの変位信号によってロータ軸2がラジアル
方向に所定の位置から変位したことを検出すると、各電
磁石の磁力を調節してロータ軸2を所定の位置に戻すよ
うに動作する。このように電磁石の磁力の調節は、各電
磁石の励磁電流をフィードバック制御することにより行
われる。
【0010】制御部は、変位センサ10の信号により磁
気軸受部7の磁力をフィードバック制御する。これによ
り、ロータ軸2は、磁気軸受部7において電磁石から所
定のクリアランスを隔ててラジアル方向に磁気浮上し、
空間中に非接触で保持される。磁気軸受部8の構成と作
用は、磁気軸受部7と同様である。磁気軸受部8では、
ロータ軸2の周囲に、90°ごとに電磁石が4つ配置さ
れており、これらの電磁石の磁力の吸引力により、ロー
タ軸2は、磁気軸受部8でラジアル方向に非接触で保持
される。
【0011】変位センサ11は、ロータ軸2のラジアル
方向の変位を検出する。図示しない制御部は、変位セン
サ11からロータ軸2がラジアル方向の変位信号を受信
すると、この変位を修正してロータ軸2を所定の位置に
保持するように電磁石の励磁電流をフィードバック制御
する。制御部は、変位センサ11の信号により磁気軸受
部8の磁力をフィードバック制御する。これにより、ロ
ータ軸2は、磁気軸受部8において電磁石から所定のク
リアランスを隔ててラジアル方向に磁気浮上し、空間中
に非接触で保持される。このように、ロータ軸2は、磁
気軸受部7、8の2カ所でラジアル方向に保持されるの
で、ロータ軸2はラジアル方向に所定の位置で保持され
る。
【0012】ロータ軸2の下端に設けられた磁気軸受部
9は、円板状の金属ディスク12、電磁石13、14、
変位センサ15によって構成され、ロータ軸2をスラス
ト方向に保持する。金属ディスク12は、鉄などの高透
磁率材で構成されており、その中心においてロータ軸2
に垂直に固定されている。金属ディスク12の上には電
磁石13が設置され、下には電磁石14が設置されてい
る。電磁石13は、磁力により金属ディスク12を上方
に吸引し、電磁石14は、金属ディスク12を下方に吸
引する。制御部は、この電磁石13、14が金属ディス
ク12に及ぼす磁力を適当に調節し、ロータ軸2をスラ
スト方向に磁気浮上させ、空間に非接触で保持するよう
になっている。
【0013】変位センサ15は、ロータ軸2のスラスト
方向の変位を検出し、これを図示しない制御部に送信す
る。制御部は、変位センサ11から受信した変位検出信
号によりロータ軸2のスラスト方向の変位を検出する。
ロータ軸2がスラスト方向のどちらかに移動して所定の
位置から変位した場合、制御部は、この変位を修正すよ
うに電磁石13、14の励磁電流をフィードバック制御
して磁力を調節し、ロータ軸2を所定の位置に戻すよう
に動作する。制御部は、このフィードバック制御を連続
的に行い、ロータ軸2はスラスト方向に所定の位置で磁
気浮上し、保持される。以上に説明したように、ロータ
軸2は、磁気軸受部7、8によりラジアル方向に保持さ
れ、磁気軸受部9によりスラスト方向に保持されるた
め、ロータ軸2の軸線周りの回転の自由度のみ有してい
る。
【0014】ロータ軸2には、磁気軸受部7、8の間に
モータ部16が設けてある。本実施の形態では、一例と
してモータ部16は、以下のように構成されたDCブラ
シレスモータであるとする。モータ部16では、ロータ
軸2の周囲に永久磁石が固着してある。この永久磁石
は、ロータ軸2の周りに、例えばN極とS極が180°
ごとに配置されるように固定されている。この永久磁石
の周囲には、ロータ軸2から所定のクリアランスを経
て、例えば6個の電磁石が60°ごとにロータ軸2の軸
線に対して対照的に対向するように配置されている。
【0015】また、ロータ軸2の下端には、図示しない
回転数センサが取り付けられている。図示しない制御部
は、回転数センサの検出信号によりロータ軸2の回転数
を検出することができるようになっている。また、例え
ば変位センサ11近傍に、ロータ軸2の回転の位相を検
出する図示しないセンサが取り付けてあり、制御装置
は、該センサと回転数センサの検出信号を共に用いて永
久磁石の位置を検出するようになっている。
【0016】ロータ軸2の上端にはロータ17が複数の
ボルト18により取り付けられている。以下に説明する
ように、ロータ17の略中ほどから吸気口3側、即ち、
図中上方向は分子ポンプ部となっており、略中ほどから
図中下方向、即ち排気口4側はねじ式ポンプ部となって
いる。
【0017】ロータ17の吸気口3側に位置する分子ポ
ンプ部では、ロータ翼19がロータ軸2の軸線に垂直な
平面から所定の角度だけ傾斜して、ロータ17から放射
状に複数段取り付けてある。ロータ翼19は、ロータ1
7に固着されており、ロータ軸2と共に高速回転するよ
うになっている。ケーシング5の吸気口3側には、ステ
ータ翼20が、ロータ軸2の軸線に垂直な平面から所定
の角度だけ傾斜して、ケーシング5の内側に向けて、ロ
ータ翼19の段と互い違いに配設されている。
【0018】ロータ17がモータ部16により駆動され
てロータ軸2と共に回転すると、ロータ翼19とステー
タ翼20の作用により、吸気口3から排気ガスが吸気さ
れる。吸気口3から吸気された排気ガスは、ロータ翼1
9とステータ翼20の間を通り、図中下半に構成された
ねじ溝ポンプ部へ移送される。このとき、ロータ翼19
と排気ガスとの摩擦や、モータ部16で発生した熱の伝
導などにより、ロータ翼19の温度は上昇するが、この
熱は、輻射または排気ガスの気体分子などによりステー
タ翼20に伝導される。
【0019】スペーサ21はリング状の部材であり、例
えばアルミニウム、鉄、ステンレス、銅などの金属、ま
たはこれらの金属を成分として含む合金などの金属によ
って構成されている。スペーサ21は、ステータ翼20
によって形成された段を所定の間隔に保つために、ステ
ータ翼20の段の間に介在する共に、ステータ翼20を
所定の位置に保持する。各スペーサ21は、外周部で互
いに接合しており、ステータ翼20がロータ翼19から
受け取った熱、および排気ガスとステータ翼20との摩
擦によって発生した熱などを伝導する熱伝導路を構成し
ている。
【0020】ロータ17の排気口4側に形成されたねじ
溝ポンプ部は、ロータ17とねじ溝スペーサ22から構
成されている。ねじ溝スペーサ22は、アルミニウム、
銅、ステンレス、鉄、またはこれらの金属を成分とする
合金などの金属によって構成された円筒状の部材であ
り、その内周面に螺旋状の複数のねじ溝23が複数条形
成されている。ねじ溝23の螺旋の方向は、ロータ17
の回転方向に排気ガスの分子が移動したときに、該分子
が排気口4の方へ移送される方向である。ロータ17が
モータ部16により駆動されて回転すると、排気ガスが
図中上半の分子ポンプ部からねじ溝ポンプ部へ移送され
てくる。この移送されてきた排気ガスは、ねじ溝23に
ガイドされながら、排気口4の方へ移送される。
【0021】ヒータ29がベース6の外周面に装着され
ている。ヒータ29はニクロム線などの電熱部材によっ
て構成され、図示しない温度コントローラから電力を供
給される。ヒータ29は電力が供給されると発熱し、ベ
ース6を加熱する。ベース6を加熱することにより、プ
ロセスガスの排気路内部温度を高温に保たせ、ポンプ内
部の固体生成物の析出を抑制している。本発明の実施の
形態では、プロセスガスの固体生成物が析出し易い条件
(低温・高圧力)の揃ったベース6付近の排気路内部を
加熱するためにベース6の外周面にヒータ29を装着し
ている。従って、排気路内部を加熱することが可能であ
るケーシング5の外周面にヒータを装着してもプロセス
ガスの固体生成物の析出を抑制する効果は得られる。ま
た、ヒータを直接ターボ分子ポンプに内蔵して排気路を
加熱することもできる。
【0022】モータハウジング24の内部には、モータ
部16、磁気軸受部7、8、9および変位センサ10、
11、15が配置されている。さらに、磁気軸受部7、
8、9の下部には、真空ポンプの各種情報が記録された
回路の搭載されたポンプ内部基板25が配置されてい
る。このポンプ内部基板25には、ポンプの運転時間、
エラーの履歴、温度制御の設定温度等が記憶された回路
が形成され、これらの回路には多数の半導体部品が使用
されている。これらの半導体部品は、信頼性を考慮した
設計限界温度が設定されているため、真空ポンプの動作
時において設計限界温度の設定値範囲内で使用しなけれ
ばならない。設計限界温度は部品メーカの保証値とマー
ジンを考慮した値に設定されている。なお、本発明の実
施の形態においては、軸受に磁気軸受を採用したターボ
分子ポンプの例を示しているが、例えばベアリング軸受
等を採用した場合であっても適用可能である。
【0023】次に、モータハウジング24(24a、2
4bおよび24cの合成体を24とする)を従来部24
a、遮熱壁部24b、固定部24cの3部分に分けて説
明する。説明の都合上図1では、従来部24a、遮熱壁
部24b、固定部24cの各部を異なるハッチングで示
す。従来部24aは、図2のモータハウジング106に
相当する部分であり、モータを支持する働きをする。遮
熱壁部24bは、ヒータ29で加熱されたベース6の輻
射熱がポンプ内部基板25に伝わらないように遮る働き
をする部分で、従来部24aからターボ分子ポンプの下
方向に延長された円筒形状に形成されている。固定部2
4cは、モータハウジング24をベース6へ取り付ける
際に使用される部分で、遮熱壁部24bの下端面にフラ
ンジ状に形成されている。また、固定部24cは、ター
ボ分子ポンプ底の開口部を覆う裏蓋26を取り付ける際
にも使用される。
【0024】モータハウジング24とベース6との間に
隙間を設けて隙間部27を形成している。隙間部27a
は、モータハウジング24とベース6との接触面積を極
力少なくなるようにベース6の内周面に形成されてい
る。隙間部27bも同様にベースの下端面に形成されて
いる。この隙間部27は、ヒータ29で加熱されたベー
ス6の熱がモータハウジング24に伝わることを遮るた
めに設けられ、ベース6とモータハウジング24間の熱
伝導率を低下させる働きをしている。
【0025】モータハウジング24のベース6への固定
は、これらの接合部に断熱材30を介してボルトでされ
ている。この断熱材30は、ヒータ29で加熱されたベ
ース6の熱が接合部より伝わることを遮る働きをする。
【0026】モータハウジング24には、モータハウジ
ング24内部のポンプ内部基板25等を冷却するための
冷却手段が備えられている。具体的には、モータハウジ
ング固定部24cの下部に水冷管28を取り付け、冷却
水を循環させている。水冷管28とモータハウジング固
定部24cの間に、半田や熱伝導用のペースト材等を付
設して冷却を効率的に行うようにすることもできる。ま
た、モータハウジング24に直接冷却管を通してモータ
ハウジング24を冷却することも可能である。
【0027】吸気口6から吸気されたプロセスガスは、
温度を下げながら排気路内を排気口方向へ移動する。し
かし、ベース6がヒータ29により加熱されているの
で、プロセスガスが固体状になってベース6付近に付着
堆積することを抑制できる。また、モータハウジング2
4は、隙間部27および断熱材30によってベース6か
ら熱的に絶縁されているので、モータハウジング24は
ヒータ29で加熱されたベース6の熱により加熱される
ことなく、効率的に水冷管28内を循環する冷却水に熱
を伝えることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータハウジングとベースとを熱伝導の面から隔絶する
ことにより、モータハウジングの内部に配置されている
ポンプ内部基板がヒータによる熱で加熱されることから
保護することができる。また、モータハウジングを直接
冷却することにより、ポンプ内部基板の冷却を効率良く
行うことができる。ポンプ内部基板の冷却が効率的に行
えることにより、真空ポンプ内部の排気路の設定温度を
従来よりも上げることが可能となり、真空ポンプ内部の
固体生成物の析出を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るターボ分子ポンプの断面を
示した図である。
【図2】従来のターボ分子ポンプの断面を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 ターボ分子ポンプ 2 ロータ軸 3 吸気口 4 排気口 5 ケーシング 6 ベース 7 磁気軸受部 8 磁気軸受部 9 磁気軸受部 10 変位センサ 11 変位センサ 12 金属ディスク 13 電磁石 14 電磁石 15 変位センサ 16 モータ部 17 ロータ 18 ボルト 19 ロータ翼 20 ステータ翼 21 スペーサ 22 ねじ溝スペーサ 23 ねじ溝 24 モータハウジング 25 ポンプ内部基板 26 裏蓋 27 隙間部 28 水冷管 29 ヒータ 30 断熱材 31 本体 101 ベース 102 水冷管 103 ヒータ 104 ポンプ内部基板 105 モータ部 106 モータハウジング
フロントページの続き Fターム(参考) 3H031 DA01 DA02 DA07 EA01 EA02 EA03 FA35 3H034 AA01 AA02 AA12 BB01 BB08 BB11 BB16 BB17 CC03 CC07 DD01 DD24 DD28 DD30 EE02 EE03 EE04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングとベースとを有し、吸気口と
    排気口とが配設された本体と、 前記本体内に回転自在に軸支されたロータと、 前記ロータを駆動させるモータと、 前記本体内にあって前記ベースに固設されたモータハウ
    ジングと、 前記ケーシングと前記ロータとの間に設けられ、前記吸
    気口から吸い込まれた気体を前記排気口まで移送する気
    体移送手段と、 前記気体移送手段により移送される気体の排気路を加熱
    する加熱手段と、 前記ベースと前記モータハウジングとの内に配設され、
    所定の回路が搭載されているポンプ内部基板と、 前記ベースから前記ポンプ内部基板およびモータへの熱
    伝達を遮断する遮熱手段と、を具備したことを特徴とす
    る真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記遮熱手段は、遮熱壁が前記モータハ
    ウジングのベース側の端部に一体形成され、 前記モータハウジングは、前記遮熱手段を介して前記ベ
    ースに固設されていることを特徴とする請求項1記載の
    真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記遮熱壁は、前記モータハウジングと
    逆側の端面にフランジ部を有し、 前記モータハウジングは、前記フランジ部を介して前記
    ベース部に固設されていることを特徴とする請求項2記
    載の真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記モータハウジングを冷却する冷却手
    段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか一記載の真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 ケーシングとベースとを有し、吸気口と
    排気口とが配設された本体と、 前記本体内に回転自在に軸支されたロータと、 前記ロータを駆動させるモータと、 前記本体内にあって前記ベースに固設されたモータハウ
    ジングと、 前記ケーシングと前記ロータとの間に設けられ、前記吸
    気口から吸い込まれた気体を前記排気口まで移送する気
    体移送手段と、 前記気体移送手段により移送される気体の排気路を加熱
    する加熱手段と、 前記ベースと前記モータハウジングとの内に配設され、
    所定の回路が搭載されているポンプ内部基板と、 前記モータハウジングと前記ベースとの対向面に配設さ
    れた断熱手段と、を具備したことを特徴とする真空ポン
    プ。
  6. 【請求項6】 前記断熱手段は、隙間または断熱材を配
    設することを特徴とする請求項5記載の真空ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記ベースから前記ポンプ内部基板およ
    びモータへの熱伝達を遮断する遮熱手段と、を具備した
    ことを特徴とする請求項5または請求項6記載の真空ポ
    ンプ。
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