JP2003264590A - パケット伝送システムとそのデータ送信装置及びデータ受信装置 - Google Patents
パケット伝送システムとそのデータ送信装置及びデータ受信装置Info
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Abstract
易な制御により伝送品質の向上を図る。 【解決手段】 データ送信装置TSにおいて、伝送対象
のデータパケットについて4パケットごとにパリティパ
ケットを生成し、このパリティパケットを上記データパ
ケットに挿入して送信する。一方データ受信装置RSに
おいては、パリティパケットが受信されるごとに、この
パリティパケットを用いてデータパケットの脱落の有無
を判定する。そして、脱落が検出されると、受信された
データパケットに送信元ポート番号に代わって付与され
ているシーケンス番号をもとに脱落したデータパケット
を特定し、かつ上記受信されたデータパケットとパリテ
ィパケットとをもとに上記脱落したデータパケットを再
生する。
Description
チ等を使用して構成されるIP(Internet Protocol)
網において、UDP(User Datagram Protocol)により
データを伝送するパケット伝送システムと、このシステ
ムで使用されるデータ送信装置及びデータ受信装置に関
する。
な上位プロトコルには、TCP(Transmission Control
Protocol)とUDPとがある。
あり、VC(Virtual Circuit)を用いてコネクション
を設定するコネクション管理機能と、宛先がパケットを
受け取るたびに送信元に応答を通知する応答確認機能
と、パケットごとにシーケンス番号を付けて未到着のパ
ケットを特定するシーケンス機能と、複数パケットを格
納するバッファを設けてバッファ単位で応答確認を行う
ウィンドウ・コントロール機能と、宛先が受信可能なパ
ケット量を予め送信元に通知しておくフロー制御機能と
を備えている。
要を示すものである。同図において、送信側(送信元)
のデータ伝送装置TStは各パケットにシーケンス番号
を順に付与して送信し、受信側(宛先)のデータ伝送装
置RStはパケットを受信するごとに受信応答(AC
K)返送する。そして送信側のデータ伝送装置TSt
は、受信応答が得られないパケットを再送し、受信側の
データ伝送装置RStは受信した各パケットをそのシー
ケンス番号に従い順に再生する。
やフロー制御機能等により信頼性の高い通信を実現でき
る。しかし、その反面処理負荷が重く、パケットの送達
時間にばらつきが発生するため、動画や音声等のように
リアルタイム性が要求されるストリーム系データの通信
には不向きである。また、再送制御を行えないマルチキ
ャスト通信等には適用することができない。
ネクション管理機能、応答確認機能、シーケンス機能、
ウィンドウ・コントロール機能及びフロー制御機能を備
えておらず、また通信相手との間にコネクションを設定
しないコネクションレス型のプロトコルである。
要を示すものである。同図において、送信側(送信元)
のデータ伝送装置TSuは、上位アプリケーションが生
成するデータをその生成順にそのままパケット化して送
信する。その際、当該パケットを受信側(宛先)のデー
タ伝送装置RSuで確実に受信されたか否かを確認しな
い。受信側(宛先)のデータ伝送装置RSuは、受信し
たパケットから順に再生する。
ずに比較的軽い処理でデータ伝送を行うことが可能であ
る。したがって、先に述べた動画や音声等のリアルタイ
ム性が要求されるストリーム系データの通信や、ブロー
ドキャスト又はマルチキャスト等を利用したポイント・
トゥ・マルチポイント通信に適している。
述べたように応答確認機能やシーケンス機能等の通信の
信頼性を確保するための機能を備えていないので、伝送
中にパケットが失われても再送されない。このため、例
えば動画や音声の配信中にパケットが失われると、再生
された画像や音声に途切れが発生し、データ品質の劣化
を生じる。
ので、その目的とするところは、UDPを使用するデー
タ伝送において、簡易な制御により伝送品質の向上を可
能にしたパケット伝送システムとそのデータ送信装置及
びデータ受信装置を提供することにある。
にこの発明は、伝送対象のデータを、UDP(User Dat
agram Protocol)を使用して送信側から受信側へネット
ワークを介してパケット伝送するパケット伝送システム
において、上記送信側に、第1及び第2のパケット生成
手段を設ける。そして、第1のパケット生成手段により
上記伝送対象のデータをもとに複数のデータパケットを
生成すると共に、第2のパケット生成手段により上記生
成された複数のデータパケットについて所定数ごとにパ
リティパケットを生成し、この生成された複数のデータ
パケット及びパリティパケットを上記ネットワークへ送
信する。一方、受信側は、パケットの脱落の有無を判定
する手段と、再生手段とを設ける。そして、判定手段に
より、受信されたデータパケット及びパリティパケット
をもとにパリティチェックを行ってデータパケットの脱
落の有無を判定し、データパケットの脱落が検出された
場合に、再生手段により、上記受信されたデータパケッ
ト及びパリティパケットをもとに上記脱落したデータパ
ケットを再生するようにしたものである。
るパケット伝送中にパケットが失われても、この失われ
たパケットを、受信できたパケットとパリティパケット
とから再生することが可能となる。このため、応答確認
機能やシーケンス機能等を使用する場合のような余計な
トラフィックを発生させず、また比較的軽い処理負荷に
より脱落パケットの再生を行うことができる。したがっ
て、動画や音声等のようにリアルタイム性が要求される
ストリーム系データを、リアルタイムにしかも良好な品
質で伝送することが可能となる。また、再送制御を行う
ことができないブロードキャスト又はマルチキャスト等
を利用したポイント・トゥ・マルチポイント通信にも適
用することができ、これにより高品質のポイント・トゥ
・マルチポイント通信を実現できる。
において、上記データパケットに対しパリティパケット
ごとにリセットされるシーケンス番号を付与して送信す
る。これに対し上記再生手段においては、データパケッ
トの脱落が検出された場合に、受信されたデータパケッ
トに付与されているシーケンス番号をもとに、上記脱落
したデータパケットを特定する。このようにすると、脱
落したパケットを、受信できたデータパケットのシーケ
ンス番号をもとに簡単に特定することが可能となる。
て、上記所定数のデータパケットのペイロードについて
ビット単位にパリティビットを求め、この求められたパ
リティビットをパリティパケットに挿入して送信する。
これに対し上記再生手段では、データパケットの脱落が
検出された場合に、受信されたデータパケットのペイロ
ードの情報ビットと、受信されたパリティパケットの上
記情報ビットに対応するパリティビットとをもとに、上
記脱落したデータパケットのペイロードの情報ビットを
再生する。このようにすると、データパケットのペイロ
ードの情報ビットをビット単位で再生することができ
る。
り生成されるデータパケットが可変長であってそのヘッ
ダにパケット長を表す情報が挿入される場合に、上記第
2のパケット生成手段において、上記所定数のデータパ
ケットのパケット長を表す情報についてビット単位にパ
リティビットを求め、この求められたパリティビットを
パリティパケットに挿入して送信する。これに対し上記
再生手段では、データパケットの脱落が検出された場合
に、受信されたデータパケットのヘッダに挿入されてい
るパケット長を表す情報と、受信されたパリティパケッ
トの上記パケット長を表す情報に対応するパリティビッ
トをもとに、上記脱落したデータパケットのパケット長
を求める。このようにすると、データパケットが可変長
の場合でも、脱落したデータパケットのパケット長を再
生することが可能となる。
り生成されるデータパケットが可変長である場合に、上
記第2のパケット生成手段では上記所定数のデータパケ
ットのうち最大長のデータパケットより短いデータパケ
ットの短小部分を“0”ビットと見なしてパリティビッ
トを求め、この求められたパリティビットをパリティパ
ケットに挿入して送信する。これに対し上記再生手段で
は、データパケットの脱落が検出された場合に、受信さ
れたデータパケットの短小部分を“0”ビットと見な
し、この見なし“0”ビットと、受信されたパリティパ
ケットの上記短小部分に対応するパリティビットとをも
とに、脱落したデータパケットを再生する。
パケットが脱落した場合でも、受信されたデータパケッ
トの見なし“0”ビットとパリティパケットの対応する
パリティビットとから、上記脱落した最大長データパケ
ットのすべての部位を再生することが可能となる。
ト伝送システムの一実施形態を示す概略構成図である。
この実施形態のシステムは、送信側(送信元)となるデ
ータ伝送装置(以後データ送信装置と称する)TSと、
受信側(宛先)となる複数のデータ伝送装置(以後デー
タ受信装置)RS1〜RSnとを、IP(Internet Pro
tocol)網NWを介して接続し、データ送信装置TSか
らデータ受信装置RS1〜RSnへUDP/IP(User
Datagram Protocol/Internet Protocol)を使用して
データをパケット伝送するものである。
ように構成される。図2はその機能構成を示すブロック
図である。このデータ送信装置TSは、データ生成部1
1と、データパケット生成部12と、パリティパケット
生成部13と、パケット送信部14とを備えている。
ションにより作成された例えば画像や音声からなるデー
タストリームを、MPEG(Moving Picture Experts G
roup)等の所定の符号化方式に従い符号化して伝送デー
タを生成する。
生成部11により生成された伝送データを取り込んでこ
の伝送データをUDP/IPに従いパケット化し、これ
により複数のデータパケットDP11,DP12,…を生成
する。各データパケットDP11,DP12,…はそれぞ
れ、図4に示すようにIPヘッダ、UDPヘッダ及びU
DPデータにより構成される。UDPデータ(ペイロー
ド)は可変長であり、上記符号化された画像及び音声デ
ータが挿入される。
ールド及びレングス(Length)フィールドが設けられて
いる。このうちレングスフィールドには、当該データパ
ケットDP11,DP12,…のパケット長を表す情報が挿
入される。一方送信元ポート番号フィールドには、当該
データパケットDP11,DP12,…の伝送順序を表すシ
ーケンス番号(例えば0x0001,0x0002,…)が挿入され
る。このシーケンス番号はカウンタにより発生される。
カウンタは、データパケットDP11,DP12,…が生成
されるごとにカウント値を「1」,「2」,…とカウン
トアップし、後述するパリティパケット生成部13にお
いてパリティパケットが生成されるタイミングにおいて
カウント値をリセットする。
タパケット生成部12により生成されたデータパケット
DP11,DP12,…を所定数ずつ、例えば4パケットず
つ取り込んでバッファに一時保存し、この保存された4
個のデータパケットDP11〜DP14について1個のパリ
ティパケットPP1 を生成する。
うに、上記データパケットDP11,DP12,…と同様
に、IPヘッダと、UDPヘッダと、UDPデータとか
ら構成され、パケット長は上記保存された4個のデータ
パケットDP11〜DP14のうち最大長をとるデータパケ
ットDP11と同一長に設定される。
ドには、パリティパケットであることを表す特定の番号
(例えば0xffff)が挿入される。またUDPヘッダのレ
ングスフィールドには、上記保存された4個のデータパ
ケットDP11〜DP14のレングスフィールドに挿入され
たパケット長を表す情報について生成されたパリティビ
ット(例えば偶数パリティ)が挿入される。さらにUD
Pデータには、上記保存された4個のデータパケットD
P11〜DP14のUDPデータに挿入されたペイロード情
報について生成されたパリティビット(例えば偶数パリ
ティ)が挿入される。これらのパリティビットは、4個
のデータパケットDP11〜DP14の同一位置におけるビ
ットごとに生成される。なお、最大長のデータパケット
DP11より短いデータパケットDP12,DP13,DP14
の短小部分イ,ロ,ハについては、“0”と見なしてパ
リティビットが生成される。
ト生成部12により生成された各データパケットDP1
1,DP12,…と、上記パリティパケット生成部13に
より生成されたパリティパケットPP1 ,…とを、生成
順にIP網NWに向け送信する。
成される。図3はその機能構成を示すブロック図であ
る。このデータ受信装置RSは、パケット受信装置RP
と、データ再生装置RDとから構成される。
21と、パリティチェック部22と、脱落パケット再生
部23と、パケット出力部24とを備えている。パケッ
ト受信部21は、前記データ送信装置TSからIP網N
Wを介して伝送されたデータパケットDP11,DP12,
…及びパリティパケットPP1,…をそれぞれ受信す
る。
受信部21により受信された複数のデータパケットDP
11,DP12,…について、4パケットごとにパリティパ
ケットをもとにパリティチェックを行う。そして、この
パリティチェックにより脱落パケットの発生の有無を判
定する。
チェック部22において脱落パケットがあると判定され
た場合に、当該脱落パケットを特定するための処理と、
この特定された脱落パケットを再生するための処理とを
それぞれ実行する。
数のデータパケットのUDPヘッダの送信元ポート番号
フィールドからシーケンス番号(例えば0x0001,0x000
2,…)を抽出し、この抽出されたシーケンス番号の連
続性から抜けを見つけることにより行う。
信されたデータパケットのUDPヘッダに挿入されてい
るパケット長を表す情報と、パリティパケットのUDP
ヘッダに挿入されているパリティビットとをもとに、上
記脱落パケットのパケット長情報を再生する。またそれ
と共に、UDPデータに挿入されているペイロード情報
と、パリティパケットのUDPデータに挿入されている
パリティビットとをもとに、上記脱落パケットのペイロ
ード情報を再生する。なお、このときデータパケットが
可変長の場合には、受信されたデータパケットの短小部
分を“0”ビットと見なし、この見なし“0”ビット
と、受信されたパリティパケットの上記短小部分に対応
するパリティビットとをもとに、脱落したデータパケッ
トを再生する。
ック部22において脱落パケットがないと判定された場
合には、上記パケット受信部21で受信されたデータパ
ケットDP11,DP12,…をそのまま受信順にデータ再
生装置RDへ転送する。一方、上記パリティチェック部
22において脱落パケットがあると判定された場合に
は、上記パケット受信部21で受信されたデータパケッ
トと、上記脱落パケット再生部23により再生されたデ
ータパケットとを、受信順序を整えた上でデータ再生装
置RDへ転送する。なお、パリティパケットは破棄す
る。
部24から転送されたデータパケットをデパケット処理
すると共にデコード処理し、これにより画像及び音声の
データストリームを再生する。
送システムとそのデータ送信装置及びデータ受信装置の
動作を説明する。なお、ここでは図1に示したシステム
において、データ送信装置TSがデータ受信装置RS1
に対し動画と音声からなるデータを伝送する場合を例に
とって説明する。
アプリケーションにより画像データストリーム及び音声
データストリームが生成されると、これらのデータスト
リームはデータ生成部11で符号化されたのち、データ
パケット生成部12に入力されてここでUDP/IPに
従いパケット化され、これによりデータパケットが順次
生成される。
されたデータパケットは、4パケットずつパリティパケ
ット生成部13に取り込まれる。パリティパケット生成
部13では、この取り込んだ4個のデータパケットをも
とに1個のパリティパケットが生成される。
ットDP11,DP12,DP13,DP14が取り込まれたと
する。そうすると、パリティパケット生成部13では、
先ずこのデータパケットDP11,DP12,DP13,DP
14のUDPヘッダに挿入されているパケット長を表す情
報について、その同一位置のビットごとに偶数パリティ
が生成される。そして、この偶数パリティが、パリティ
パケットPP1 のUDPヘッダに設けられたレングスフ
ィールドに挿入される。
DP12,DP13,DP14のUDPデータに挿入されてい
るペイロード情報について、その同一位置のビットごと
に偶数パリティが生成される。そして、この偶数パリテ
ィがパリティパケットPP1のUDPデータに挿入され
る。またこのとき、上記データパケットDP11,DP1
2,DP13,DP14のうち、最大長のデータパケットD
P11よりパケット長が短いデータパケットDP12,DP
13,DP14の短小部分イ,ロ,ハについては、“0”と
見なされて偶数パリティが生成される。
り生成された4個のデータパケットDP11,DP12,D
P13,DP14の送信元ポート番号フィールドには、デー
タパケット生成部12のカウンタによりカウントされた
シーケンス番号0x0001,0x0002,0x0003,0x0004が挿入
される。また、パリティパケットPP1 の送信元ポート
番号フィールドには、パリティパケット生成部13によ
りパリティパケットであることを表す特定の番号、例え
ば0xffffが挿入される。
生成された4個のデータパケットDP11,DP12,DP
13,DP14、及びパリティパケット生成部13により生
成されたパリティパケットPP1 ,…は、順にIP網N
Wに向け送信される。
より生成されたデータパケットは4パケットずつパリテ
ィパケット生成部13に取り込まれ、このパリティパケ
ット生成部13において当該4個のデータパケットにつ
いてのパリティパケットが生成される。そして、上記4
個のデータパケットに続いて上記パリティパケットがI
P網NWへ送信される。
ようにデータ受信再生動作が行われる。すなわち、デー
タ送信装置TSからIP網NWを介してパケットが伝送
されると、このパケットはパケット受信部21で受信さ
れたのち、パリティチェック部22に入力される。パリ
ティチェック部22では、パリティパケットが入力され
るごとに、このパリティパケットをもとに当該パリティ
パケットに先立ち受信された複数のデータパケットにつ
いてパリティチェックが行われ、これによりデータパケ
ットの脱落の有無が判定される。例えば図4に示すパリ
ティパケットPP1 が入力されると、このパリティパケ
ットPP1 に先立ち受信されるべき4個のデータパケッ
トDP11,DP12,DP13,DP14について、脱落の有
無が判定される。そして、この判定の結果データパケッ
トの脱落がなければ、上記受信された4個のデータパケ
ットDP11,DP12,DP13,DP14がそのままパケッ
ト出力部24からデータ再生装置RDへ転送される。
パケットの脱落が検出されたとする。そうすると、脱落
パケット再生部23において、先ず上記パリティパケッ
トPP1 に先立ち受信されたデータパケットの送信元ポ
ート番号フィールドからシーケンス番号が抽出され、こ
の抽出されたシーケンス番号をもとに、脱落したデータ
パケットが特定される。例えばいま、受信されたデータ
パケットから抽出したシーケンス番号が「1」,
「2」,「4」だったとすると、シーケンス番号「3」
のデータパケットDP13が脱落していると特定できる。
DP13の再生処理が行われる。この脱落したデータパケ
ットDP13は、受信された3個のデータパケットDP1
1,DP12,DP14と、パリティパケットPP1 とをも
とに再生可能である。すなわち、受信された3個のデー
タパケットDP11,DP12,DP14のレングスフィール
ドの情報と、パリティパケットPP1のレングスフィー
ルドに挿入されているパリティビットとから、脱落デー
タパケットのパケット長情報が再生され、この再生され
たパケット長情報をもとに脱落パケットのパケット長が
再生される。また、受信された3個のデータパケットD
P11,DP12,DP14のUDPデータの情報ビットと、
パリティパケットPP1のUDPデータのパリティビッ
トとから、脱落データパケットのUDPデータが再生さ
れる。なお、このとき受信されたデータパケットDP1
2,DP14の短小部分イ,ハについては、“0”と見な
して再生のための計算が行われる。なお、この実施形態
では、2以上のデータパケットが脱落した場合や、パリ
ティパケットが受信できなかった場合には再生不能とな
る。
受信された3個のデータパケットDP11,DP12,DP
14と共にパケット出力部24に入力され、ここでシーケ
ンス番号をもとに順番を整えられたのち、データ再生装
置RDへ出力される。
力部24から転送された4個のデータパケットDP11,
DP12,DP13,DP14がデパケットされたのち復号処
理され、これにより画像データ及び音声データが再生さ
れる。再生された画像データはディスプレイに表示さ
れ、また音声データはスピーカから出力される。また、
必要に応じてこれらの画像データ及び音声データはメモ
リに蓄積される。
3 …が受信されるごとに、それに先立ち受信されたデー
タパケットの脱落の有無が判定され、脱落が検出される
と脱落パケット再生部23により、脱落したデータパケ
ットが特定されたのち再生される。そして、この再生さ
れたデータパケットは、受信された3個のデータパケッ
トと共にパケット出力部24で順番を整えられたのち、
データ再生装置RDへ転送されて再生処理される。
タ送信装置TSにおいて、伝送対象のデータパケットD
P11,DP12,…について4パケットごとにパリティパ
ケットPP1 ,PP2 ,…を生成し、このパリティパケ
ットPP1 ,PP2 ,…を上記データパケットDP11,
DP12,…に挿入して送信するようにしている。そし
て、データ受信装置RSにおいては、パリティパケット
PP1 ,PP2 ,…が受信されるごとに、このパリティ
パケットPP1 ,PP2 ,…を用いてデータパケットの
脱落の有無を判定する。そして、脱落が検出されると、
受信されたデータパケットに送信元ポート番号に代わっ
て付与されているシーケンス番号をもとに脱落したデー
タパケットを特定し、かつ上記受信されたデータパケッ
トとパリティパケットとをもとに上記脱落したデータパ
ケットを再生するようにしている。
伝送中にデータパケットが脱落しても、この脱落したデ
ータパケットを、受信できた3個のデータパケットとパ
リティパケットとから再生することが可能となる。この
ため、応答確認機能やシーケンス機能等を使用する場合
に比べて簡易な制御により伝送品質を高めることがで
き、この結果動画や音声等のようにリアルタイム性が要
求されるストリーム系データや、ブロードキャスト又は
マルチキャスト等を利用したポイント・トゥ・マルチポ
イント通信における伝送データを、リアルタイムにしか
も良好な品質で伝送することが可能となる。
UDPヘッダに送信元ポート番号に代わってシーケンス
番号を付与して送信し、このシーケンス番号をもとに脱
落したデータパケットを特定するようにしている。した
がって、脱落したパケットを、受信できたデータパケッ
トのシーケンス番号をもとに簡単に特定することが可能
である。
が可変長の場合に、各データパケットに挿入されるパケ
ット長を表す情報についてもビット単位にパリティビッ
トを求め、この求められたパリティビットをパリティパ
ケットに挿入して送信する。そして、受信側でこのパリ
ティパケットのパリティビットをもとに、脱落したデー
タパケットのパケット長を求めるようにしている。した
がって、データパケットが可変長の場合でも、脱落した
データパケットのパケット長を正確に再生することが可
能となる。
る場合に、最大長のデータパケットより短いデータパケ
ットの短小部分を“0”ビットと見なしてパリティビッ
トを求め、この求められたパリティビットをパリティパ
ケットに挿入して送信する。これに対し受信側では、受
信されたデータパケットの短小部分を“0”ビットと見
なし、この見なし“0”ビットと、受信されたパリティ
パケットの上記短小部分に対応するパリティビットとを
もとに、脱落したデータパケットを再生するようにして
いる。したがって、例えば最大長のデータパケットが脱
落した場合でも、受信されたデータパケットの見なし
“0”ビットとパリティパケットの対応するパリティビ
ットとから、上記脱落した最大長データパケットの全部
位を再生することが可能となる。
るものではない。例えば、前記実施形態では、可変長の
データパケットを伝送する場合を例にとって説明した。
しかし、固定長のデータパケットを伝送する場合にもこ
の発明は同様に適用可能である。図5はこの場合のデー
タパケット及びパリティパケットのフォーマットの一例
を示すものである。同図に示すようにパリティパケット
には、パケット長を表す情報のパリティビットは挿入さ
れず、UDPデータ(ペイロード情報)について生成さ
れたパリティビットのみが挿入される。なお、各データ
パケットの送信元ポート番号フィールドにシーケンス番
号を挿入する点については、先に述べた可変長のデータ
パケットを伝送する場合(図4)と同様である。
ついて4パケットごとに1個のパリティパケットを生成
し送信するようにした。しかし、2パケットごと或いは
3パケットごとに1個のパリティパケットを生成して送
信するようにしてもよく、また5パケット以上のデータ
パケットごとに1個のパリティパケットを生成して送信
するようにしてもよい。パリティパケットをいくつのデ
ータパケットごとに生成するかは、伝送路の品質や要求
される伝送品質に応じて任意に設定することが可能であ
る。この場合、伝送品質等に応じて適応的に設定を変更
するようにしてもよい。
から1台のデータ受信装置RS1へデータを伝送する場
合を例にとって説明したが、データ送信装置TSから複
数台のデータ受信装置RS1,RS2,…に対し同一の
データを同報伝送する場合にも、この発明は適用可能で
ある。また、データ送信装置TSから複数台のデータ受
信装置RS1,RS2,…との間にルータ装置等のネッ
トワーク機器が介在する場合にも、この発明は適用可能
である。
置RPとデータ再生装置RDとを別体として構成した
が、パケット受信装置にデータ再生装置を内蔵するよう
に構成してもよく、反対にパケット受信装置をデータ再
生装置に内蔵するように構成してもよい。また、前記実
施形態ではデータ送信装置にデータ生成部が内蔵されて
いる場合を例にとって説明したが、データ生成装置とパ
ケット送信装置とを別体に構成してもよい。
置の種類やその構成、ネットワークの種類、伝送データ
の種類やデータパケット及びパリティパケットの構成等
についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できる。
対象のデータを、UDPを使用して送信側から受信側へ
ネットワークを介してパケット伝送するパケット伝送シ
ステムにおいて、上記送信側で上記伝送対象のデータを
もとに複数のデータパケットを生成すると共に、この生
成された複数のデータパケットについて所定数ごとにパ
リティパケットを生成し、この生成された複数のデータ
パケット及びパリティパケットを上記ネットワークへ送
信する。一方受信側では、受信されたデータパケット及
びパリティパケットをもとにパリティチェックを行って
データパケットの脱落の有無を判定し、データパケット
の脱落が検出された場合に、上記受信されたデータパケ
ット及びパリティパケットをもとに上記脱落したデータ
パケットを再生するようにしている。
用するデータ伝送において、簡易な制御により伝送品質
の向上を可能にしたパケット伝送システムとそのデータ
送信装置及びデータ受信装置を提供することができる。
実施形態を示す概略構成図。
送信装置の機能構成を示すブロック図。
受信装置の機能構成を示すブロック図。
送されるデータパケット及びパリティパケットの構成を
示す図。
送システムにより伝送されるデータパケット及びパリテ
ィパケットの構成を示す図。
めの図。
めの図。
Claims (16)
- 【請求項1】 伝送対象のデータを、UDP(User Dat
agram Protocol)を使用して送信側から受信側へネット
ワークを介してパケット伝送するパケット伝送システム
において、 前記送信側は、 前記伝送対象のデータをもとに複数のデータパケットを
生成する第1のパケット生成手段と、 前記第1のパケット生成手段により生成された所定数の
データパケットごとに、当該所定数のデータパケットに
基づくパリティ情報を含むパリティパケットを生成する
第2のパケット生成手段と、 前記第1及び第2のパケット生成手段により生成された
データパケット及びパリティパケットを前記ネットワー
クへ送信する送信手段とを備え、 前記受信側は、 前記ネットワークを介して到来したデータパケット及び
パリティパケットを受信する受信手段と、 この受信手段により受信されたデータパケット及びパリ
ティパケットをもとにパリティチェックを行って、デー
タパケットの脱落の有無を判定する判定手段と、 この判定手段によりデータパケットの脱落が検出された
場合に、前記受信されたデータパケット及びパリティパ
ケットをもとに前記脱落したデータパケットを再生する
再生手段とを備えたことを特徴とするパケット伝送シス
テム。 - 【請求項2】 前記第1のパケット生成手段は、前記所
定数のデータパケットの各々に対しパリティパケットご
とにリセットされるシーケンス番号を付与し、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットに付与されているシー
ケンス番号をもとに脱落したデータパケットを特定する
ことを特徴とする請求項1記載のパケット伝送システ
ム。 - 【請求項3】 前記第2のパケット生成手段は、前記所
定数のデータパケットのペイロードについてビット単位
でパリティビットを求め、この求められたパリティビッ
トをパリティパケットに挿入し、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットのペイロードの情報ビ
ットと、受信されたパリティパケットの前記情報ビット
に対応するパリティビットとをもとに、前記脱落したデ
ータパケットのペイロードの情報ビットを再生すること
を特徴とする請求項1記載のパケット伝送システム。 - 【請求項4】 前記第1のパケット生成手段により生成
されるデータパケットが可変長であってそのヘッダにパ
ケット長を表す情報が挿入される場合に、 前記第2のパケット生成手段は、前記所定数のデータパ
ケットのパケット長を表す情報についてビット単位でパ
リティビットを求め、この求められたパリティビットを
パリティパケットに挿入し、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットのヘッダに挿入されて
いるパケット長を表す情報と、受信されたパリティパケ
ットの前記パケット長を表す情報に対応するパリティビ
ットとをもとに、前記脱落したデータパケットのパケッ
ト長を求めることを特徴とする請求項1記載のパケット
伝送システム。 - 【請求項5】 前記第1のパケット生成手段により生成
されるデータパケットが可変長である場合に、 前記第2のパケット生成手段は、前記所定数のデータパ
ケットのうち最大長のデータパケットより短いデータパ
ケットの短小部分を“0”ビットと見なしてパリティビ
ットを求め、この求められたパリティビットをパリティ
パケットに挿入し、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットの短小部分を“0”ビ
ットと見なし、この見なしビットと、受信されたパリテ
ィパケットの前記短小部分に対応するパリティビットと
をもとに、前記脱落したデータパケットを再生すること
を特徴とする請求項1記載のパケット伝送システム。 - 【請求項6】 伝送対象のデータを、UDP(User Dat
agram Protocol)を使用して受信側へパケット送信する
データ送信装置において、 前記伝送対象のデータをもとに複数のデータパケットを
生成する第1のパケット生成手段と、 前記第1のパケット生成手段により生成された所定数の
データパケットごとに、当該所定数のデータパケットに
基づくパリティ情報を含むパリティパケットを生成する
第2のパケット生成手段と、 前記第1及び第2のパケット生成手段により生成された
データパケット及びパリティパケットを前記受信側へ向
け送信する送信手段とを具備したことを特徴とするデー
タ送信装置。 - 【請求項7】 前記第1のパケット生成手段は、前記所
定数のデータパケットの各々に対し、パリティパケット
ごとにリセットされるシーケンス番号を付与することを
特徴とする請求項6記載のデータ送信装置。 - 【請求項8】 前記第2のパケット生成手段は、前記所
定数のデータパケットのペイロードについてビット単位
でパリティビットを求め、この求められたパリティビッ
トを、受信側が脱落したデータパケットのペイロードを
再生するための情報としてパリティパケットに挿入する
ことを特徴とする請求項6記載のデータ送信装置。 - 【請求項9】 前記第1のパケット生成手段により生成
されるデータパケットが可変長であってそのヘッダにパ
ケット長を表す情報が挿入される場合に、 前記第2のパケット生成手段は、前記所定数のデータパ
ケットのパケット長を表す情報についてビット単位でパ
リティビットを求め、この求められたパリティビット
を、受信側が脱落したデータパケットのパケット長を求
めるための情報としてパリティパケットに挿入すること
を特徴とする請求項6記載のデータ送信装置。 - 【請求項10】 前記第1のパケット生成手段により生
成されるデータパケットが可変長である場合に、 前記第2のパケット生成手段は、前記所定数のデータパ
ケットのうち最大長のデータパケットより短いデータパ
ケットの短小部分を“0”ビットと見なしてパリティビ
ットを求め、この求められたパリティビットを、受信側
が脱落したデータパケットの短小部分を仮に再生するた
めの情報としてパリティパケットに挿入することを特徴
とする請求項6記載のデータ送信装置。 - 【請求項11】 請求項6記載のデータ送信装置から、
UDP(User Datagram Protocol)を使用して伝送され
るパケットを受信するデータ受信装置であって、 前記データ送信装置から伝送されたデータパケット及び
パリティパケットを受信する受信手段と、 この受信手段により受信されたデータパケット及びパリ
ティパケットをもとにパリティチェックを行って、デー
タパケットの脱落の有無を判定する判定手段と、 この判定手段によりデータパケットの脱落が検出された
場合に、前記受信されたデータパケット及びパリティパ
ケットをもとに前記脱落したデータパケットを再生する
再生手段とを具備したことを特徴とするデータ受信装
置。 - 【請求項12】 請求項7記載のデータ送信装置から伝
送されるパケットを受信するデータ受信装置であって、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットに付与されているシー
ケンス番号をもとに脱落したデータパケットを特定する
ことを特徴とする請求項11記載のデータ受信装置。 - 【請求項13】 請求項8記載のデータ送信装置から伝
送されるパケットを受信するデータ受信装置であって、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットのペイロードの情報ビ
ットと、受信されたパリティパケットの前記情報ビット
に対応するパリティビットとをもとに、前記脱落したデ
ータパケットのペイロードの情報ビットを再生すること
を特徴とする請求項11記載のデータ受信装置。 - 【請求項14】 請求項9記載のデータ送信装置から伝
送されるパケットを受信するデータ受信装置であって、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットのヘッダに挿入されて
いるパケット長を表す情報と、受信されたパリティパケ
ットの前記パケット長を表す情報に対応するパリティビ
ットとをもとに、前記脱落したデータパケットのパケッ
ト長を求めることを特徴とする請求項11記載のデータ
受信装置。 - 【請求項15】 請求項10記載のデータ送信装置から
伝送されるパケットを受信するデータ受信装置であっ
て、 前記再生手段は、データパケットの脱落が検出された場
合に、受信されたデータパケットの短小部分を“0”ビ
ットと見なし、この見なしビットと、受信されたパリテ
ィパケットの前記短小部分に対応するパリティビットと
をもとに、前記脱落したデータパケットの短小部分を仮
に再生することを特徴とする請求項11記載のデータ受
信装置。 - 【請求項16】 前記受信手段により受信されたデータ
パケット及び前記再生手段により再生されたデータパケ
ットをもとに、データ送信装置が伝送対象としたデータ
を再生するデータ再生手段を、さらに具備したことを特
徴とする請求項11記載のデータ受信装置。
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