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JP2003255909A - 表示駆動装置 - Google Patents

表示駆動装置

Info

Publication number
JP2003255909A
JP2003255909A JP2002058778A JP2002058778A JP2003255909A JP 2003255909 A JP2003255909 A JP 2003255909A JP 2002058778 A JP2002058778 A JP 2002058778A JP 2002058778 A JP2002058778 A JP 2002058778A JP 2003255909 A JP2003255909 A JP 2003255909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
scanning
voltage
potential
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002058778A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Harada
貴浩 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002058778A priority Critical patent/JP2003255909A/ja
Publication of JP2003255909A publication Critical patent/JP2003255909A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、表示駆動装置において、高
表示品位で且つ低消費電力となる駆動方式を実現するこ
とである。 【解決手段】 ゲートドライバ14が、1の画像を表示
する期間の内、前半で奇数ラインの走査を行い、後半で
偶数ラインの走査を行う、いわゆる飛び越し走査を行
う。共通信号生成回路16が、この奇数ラインの走査か
ら偶数ラインの走査へと切り換わる際に、共通電圧Vco
mの電位を反転させるが、現在の走査期間が奇数ライン
走査期間か、偶数ライン走査期間かに応じて、共通電圧
Vcomの振幅を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マトリクス状に画
素が配列された表示パネル、特にアクティブマトリクス
液晶表示パネルを駆動する表示駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶を駆動させて画像表示する液晶表示
装置が知られている。係る液晶表示装置には、液晶表示
パネル上に、複数の走査線(走査ライン)と、複数の信
号線(信号ライン)とをそれぞれ直交に配置し、各交差
位置近傍に画素を形成するアクティブマトリクス方式の
ものがある。このアクティブマトリクス液晶表示パネル
においては、各画素に対応する液晶は、スイッチング素
子(例えば薄膜トランジスタ)を介して走査線と信号線
に接続される画素電極と、共通線に接続される共通電極
との間に充填され、係る2つの電極間に形成される電場
の影響を受けて配列が変化する。
【0003】より詳細には、走査線は薄膜トランジスタ
のゲート電極に接続され、信号線はソース電極に接続さ
れ、走査線を介してゲート電極に電圧を印加してスイッ
チング素子をONにし、そのON状態となった画素の画素電
極に信号線を介して電圧を印加する。これにより画素電
極に信号線の電圧が印加され、これに伴って画素電極と
共通電極間に電場が形成され、液晶を駆動する。即ち、
各信号線に印加する電圧を調節することで、液晶の配列
を制御している。
【0004】なお、液晶表示パネルの背部にはバックラ
イトが配され、液晶の配列に応じて係るバックライトの
光の透過量が制御されて、各画素の輝度(階調)が変化
して所望の画像等が表示される。
【0005】係る液晶表示装置では、一般に反転駆動が
行われている。反転駆動とは、画素電極−共通電極間の
電場(極性)を所定周期で反転させる駆動方法である。
上述の通り、液晶は電極間の電場に応じて配列(正確に
は向き)を決定するものであるが、一方向にのみ電場を
与えると、液晶を挟持する2つのガラス基板に焼き付け
が生じたり、液晶の劣化や破損を引き起こす原因とな
る。故に、随時電場を反転し、これらの問題を防止して
いる。
【0006】反転駆動方法には、以下の3つの方法があ
る。ただし以下では、1フレーム期間毎に、液晶表示パ
ネル上の全ての画素を用いてフル画像表示を行う場合に
ついて説明する。即ち、液晶表示装置の制御系が、1フ
レームの期間内に全ての走査線を走査して画像を表示す
るものとする。ここで、フレームとは、1つの画像を表
示する期間の単位である。
【0007】フレーム反転駆動 フレーム反転駆動とは、液晶表示パネル上に配列する全
ての画素の極性(電場)を、1フレーム期間毎に反転さ
せる方法である。図16(a)は、フレーム反転駆動を
実行する液晶表示装置の駆動波形の一例を示す図であ
り、液晶表示パネル上の全画素を黒表示(若しくは白表
示)させる場合のものである。ただし、液晶表示パネル
上の走査線数を2n本とする。同図において、Vcomは
共通電極の電位の時間変化を示し、Dは信号線の電位
(信号電圧)の時間変化を示し、G1〜G2nは、2n本
の各走査線の電位の時間変化それぞれ示している。
【0008】各走査線G1〜G2nを制御するゲートドラ
イバは、個々の走査線に対して1フレーム期間毎に所定
幅の高電位パルスを順次印加する。具体的には、まず走
査線G1が高電位状態となり、所定時間の経過後、走査
線G1は低電位になり、続く走査線G2が高電位になる。
このように、走査線G1〜G2nを順次高電位にし、1フ
レーム期間経過後に再び走査線G1を高電位にする。
【0009】各画素は、対応する走査線が高電位になる
と、スイッチング素子がONになり、選択状態となる。こ
の選択状態のときに、対応する信号線の電圧が画素電極
に印加される。換言すれば、走査線が高電位のときに、
その対応する1ライン分の画素に書き込みが行われる。
【0010】さて、フレーム反転駆動では、第1番目の
走査線G1の走査と同時に共通電極に印加する電圧と、
信号線を介して画素電極に印加する信号電圧を反転させ
ている。したがって、図16(b)に示すように、液晶
表示パネル80上の全ての画素が同じ極性を有し、更に
1フレーム期間毎に全ての画素の極性が反転することと
なる。
【0011】ライン反転駆動 ライン反転駆動とは、走査線毎に各画素の極性を反転さ
せると共に、フレーム期間毎にも各画素の極性を反転さ
せる方法である。図17(a)は、ライン反転駆動を採
用する液晶表示装置の駆動波形の一例を示す図であり、
液晶表示パネル上の全画素を黒表示(若しくは白表示)
させる場合のものである。
【0012】同図によれば、1走査線毎に、共通電圧V
comと、信号電圧Dを反転させている。また、1フレー
ム期間毎にも、各走査線上の各画素に印加される信号電
圧Dと、共通電圧Vcomが反転している。即ち、ライン
反転駆動では、時空間的に極性反転を行い、空間的には
1走査線毎に極性を反転させ、時間的には1フレーム期
間毎に極性を反転させる。故に、図17(b)に示すよ
うに、液晶表示パネル80上の各画素が1走査線毎に極
性反転し、更に、1フレーム期間毎にも極性が反転して
いる。
【0013】ドット反転駆動 ドット反転駆動とは、ライン上(1走査線)の画素につ
いて、1画素毎に極性を反転させると共に、1走査線毎
にも反転させ、尚且つ1フレーム期間毎にも反転させる
方法である。
【0014】図18(a)は、ドット反転駆動を採用す
る液晶表示装置の駆動波形の一例を示す図であり、液晶
表示パネル上の全画素を黒表示(若しくは白表示)させ
る場合のものである。
【0015】同図によれば、共通電圧Vcomは、一定
(直流)である。ここで、直流電圧を用いる理由は、共
通電圧Vcomが液晶表示パネル上の全ての画素に印加さ
れるものであり、1画素毎に順次反転させることが困難
な為である。したがって、ドット反転駆動では、信号線
の電圧のみを1画素毎に反転させる。
【0016】ただし、ドット反転駆動では、1番目の走
査線G1における1番目の画素P11の極性と、2番目の
走査線G2における1番目の画素P21の極性とが相反す
るように信号電圧の極性を調節する。更に、各画素の極
性がフレーム期間毎に反転するように信号電圧の極性を
制御する。故に、図18(b)に示すように、液晶表示
パネル80上の隣り合う全ての画素の極性が異なり、ま
た、1フレーム期間毎に各画素の極性が反転している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、アクテ
ィブマトリクス液晶表示パネルにおける各画素はスイッ
チング素子(薄膜トランジスタ)を備え、走査線に電圧
を印加してスイッチング素子をONにして画素電極と共通
電極間の液晶による容量(LCD容量)に信号線の電圧
を印加し、走査線が低電位となってスイッチング素子が
OFFとなった後もLCD容量に電荷が保持されるように
構成される。しかし、薄膜トランジスタではゲート電極
とドレイン電極間に寄生容量が存在し、スイッチング素
子がOFFとなった後、LCD容量に保持された電荷が画
素電極から寄生容量を介して少量流れることが知られて
いる。故に、画素電極の電位は、時間とともに、選択状
態における電位から低下していく。
【0018】また、画素電極の電位は、走査線が低電位
となり、薄膜トランジスタがOFFとなった直後に、薄膜
トランジスタの寄生容量の影響により、走査線の電位変
化に応じたフィールドスルー電圧ΔVだけ低下すること
が知られている。これにより、画素の極性が一方の極性
(画素電極の電位>共通電極の電位)のときには、OFF
後の画素電極の電位低下によりLCD容量の電位差がΔ
Vだけ減少し、一方、反転した極性(画素電極の電位<
共通電極の電位)のときには、OFF後の画素電極の電位
低下によりLCD容量の電位差がΔVだけ増加すること
となる。即ち、画素の極性に反転に応じて、画素の輝度
が相違する。
【0019】故に、例えばフレーム反転駆動のよう
に、全画素の極性を同時に同極性に反転させると、1フ
レーム期間毎に画面全体の輝度が変化することとなり、
ちらつき(フリッカー)が発生する。一方、ドット反
転駆動のように、反転の空間的周期を短くすれば、画面
全体を通じて輝度の差異が相殺され、フリッカーが目立
たなくなる。
【0020】したがって、表示画質の面からすれば、空
間的な反転周期が短い方法ほど画質が向上し、フレー
ム反転駆動、ライン反転駆動、ドット反転駆動、の
順に表示品位が向上する。
【0021】一方、消費電力の面からすれば、特に共通
電圧Vcomの反転駆動に電力を消費するため、極性反転
の回数が多いほど消費電力が増加する。また、ドット反
転駆動においては、図18(a)に示したように、共通
電圧Vcomは一定である。しかし信号線に印加する電圧
Dの振幅を他の反転駆動方法よりも大きくし、尚且つ画
素毎に極性を反転させる必要があるため、より多くの電
力を要する。故に、フレーム反転駆動、ライン反転
駆動、ドット反転駆動、の順に消費電力が増大する。
【0022】このように、表示画質を向上させるという
要請と、消費電力を低減させるという要請は、相反する
条件であり、これら2つの要請を同時に適えることは困
難であった。
【0023】本発明の課題は、表示駆動装置において、
高表示品位で且つ低消費電力となる駆動方式を実現する
ことである。
【0024】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、複数の走査ラインおよび
複数の信号ラインと、該各ラインの各交点近傍にマトリ
クス状に配列された画素電極を備える画素と、各画素電
極に対向する共通電極と、を備える表示パネルの該各信
号ラインに表示信号電圧を印加して駆動する表示駆動装
置において、前記各走査ラインを1本置きに飛び越して
順次走査する第1走査期間と、前記第1走査期間におい
て飛び越された走査ラインを順次走査する第2走査期間
とを備えて前記表示パネルの全ての走査ラインを走査す
る走査制御手段と、前記第1走査期間から前記第2走査
期間への切り換わりの際に、各画素の画素電極と共通電
極の電位を反転させる極性反転手段と、前記各走査期間
毎に前記各画素の画素電極と前記共通電極の電位差を補
正する電位差補正手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】この請求項1に記載の発明によれば、第1
走査期間から第2走査期間への切り換わりの際に極性反
転手段が画素電極と共通電極の電位を反転し、走査制御
手段によっていわゆる飛び越し走査が行われる。このた
め、共通電極に印加する信号の駆動に係わる消費電力
は、フレーム反転駆動と同程度となるとともに、隣接す
る走査ライン(奇数ラインと偶数ライン)間の明暗の差
(輝度の差)が相殺される。このため、フリッカー等を
抑え、表示品位を向上させることができる。
【0026】ここで、極性反転手段による共通電極の電
位の反転により、第1走査期間と第2走査期間とでは、
画素電極の電位が変化する。この結果、画素電極と共通
電極間に印加する電位差を一定に設定した場合、例え
ば、液晶パネルの各画素を駆動するTFTのOFF抵抗に
基づくリーク電流によって、第1走査期間と第2走査期
間とで、画素の電荷量に差が発生する。したがって、画
素電極と共通電極間の電位差がライン毎に変化して表示
輝度が変化し、単一色を表示したような場合に、表示画
面に縞模様が表れ、表示品位が低下する。この現象を抑
制するのが電位差制御手段である。即ち、電位差制御手
段が、現在の走査期間が第1走査期間か第2走査期間か
に応じて、画素電極と共通電極の電位差を補正し、走査
ライン毎の画素の電荷量の電位差の変化を抑制すること
によって、表示品位を向上させることができる。より具
体的には、例えば請求項2に記載の発明のように、電位
差制御手段が、前記各走査ライン毎の前記画素に印加さ
れる電荷量の差を低減させるように制御するように構成
してもよい。
【0027】また請求項3に記載の発明のように、請求
項1に記載の表示駆動装置の電位差制御手段を、前記各
走査期間毎に前記共通電極の電位を補正することによっ
て、前記画素電極と前記共通電極の電位差を補正するよ
うに構成してもよい。
【0028】この請求項3に記載の発明によれば、共通
電極の電位の変更だけで、画素電極と共通電極の電位差
を変化させることができるため、電位差制御手段を比較
的容易に実現することができる。より具体的には、例え
ば請求項4に記載の発明のように構成してもよい。
【0029】即ち請求項4に記載の発明のように、請求
項2に記載の表示駆動装置の電位差制御手段が、共通電
極の高電圧側の電位を設定する2種類の電圧の中から1
の電圧を選択し、共通電極の低電圧側の電位を設定する
2種類の電圧の中から1の電圧を選択する共通電極電圧
切換手段を備えるように構成してもよい。
【0030】この請求項4に記載の発明によれば、切換
回路が、2種類の高電源電圧と2種類の低電源電圧の中
から適宜選択・切り換えることによって共通電極の高電
圧及び低電圧の電位の変更を実現できるため、比較的簡
単な回路によって実現が可能である。
【0031】また、請求項5に記載の発明のように、請
求項1に記載の表示駆動装置の電位差制御手段が、前記
各走査期間毎に、前記表示信号電圧の階調基準電圧範囲
を補正することによって、前記画素電極と前記共通電極
の電位差を補正することとしてもよい。
【0032】この請求項5に記載の発明によれば、信号
電圧を可変するだけで、画素電極と共通電極の電位差を
変化させることができるため、電位差制御手段を比較的
容易に実現することができる。より具体的には、例えば
請求項6に記載の発明のように構成してもよい。
【0033】即ち請求項6に記載の発明のように、請求
項5に記載の表示駆動装置の電位差制御手段が、前記各
走査期間毎に、前記表示信号電圧の2種類の最高階調基
準電圧および2種類の最低階調基準電圧の中から、信号
電圧の各階調電圧の基準となる、1の最高階調基準電圧
と1の最低階調基準電圧を選択する階調基準電圧切換手
段を備えるように構成してもよい。
【0034】一般的に、信号電圧は、最高階調基準電圧
と最低階調基準電圧との電位差を分圧することによっ
て、各階調の信号電圧を生成している。この請求項6に
記載の発明によれば、信号電圧の可変は、最高階調基準
電圧と最低階調基準電圧との切り換えだけで済む。
【0035】また、請求項7に記載の発明のように、請
求項1に記載の表示駆動装置の電位差制御手段が、前記
各走査期間毎に、前記表示信号電圧を生成する表示信号
を変換して前記表示信号電圧を補正することによって、
画素電極と共通電極の電位差を補正するように構成して
もよい。
【0036】この請求項7に記載の発明によれば、最高
階調基準電圧や最低階調基準電圧を変更することなく、
表示信号レベル自体を補正することによって、信号電圧
を可変できるため、請求項6に記載の発明に比較して、
より直接的な電位差の制御が可能である。より具体的に
は、例えば請求項8に記載の発明のように構成してもよ
い。即ち請求項8に記載の発明のように、請求項7に記
載の表示駆動装置の電位差制御手段が、前記第1走査期
間において前記表示信号を変換して前記表示信号レベル
を上下何れかの一方向に補正する第1の変換手段と、前
記第2走査期間において前記表示信号を変換して前記表
示信号レベルを上下何れかの他方向に補正する第2の変
換手段とを備えるように構成してもよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に、第1〜第4の実施の形態
について、図面を参照して説明する。ただし、その前
に、各実施の形態における表示駆動装置が共通に有する
以下の2つの特徴について説明する。 (a)飛び越し走査駆動 (b)1フレーム期間毎の極性反転
【0038】(a)飛び越し走査駆動 飛び越し駆動では、液晶表示パネル上の走査線につい
て、まず第1フィールド期間(第1走査期間)に、走査
線の奇数ラインを順次走査し、次の第2フィールド期間
(第2走査期間)で偶数ラインを順次走査し、かくして
2フィールド期間(=1フレーム期間)で全走査線を走
査して画像を表示する。
【0039】図1(a)は、以下に示す実施の形態に係
る液晶表示パネル20の構成例を示す図である。各画素
P1,P2,…は、横方向に対して平行に並ぶ走査線G
1,G2,G3,…G2nと、縦方向に対して平行に並ぶ信
号線D1,D2,D3,…Dmとの交点近傍にそれぞれ形成
される。以下に示す実施の形態では、最初のフィールド
期間(第1フィールド期間)で、図1(b)に示すよう
に、走査線の奇数ラインG1,G3,G5,…を走査し、
次のフィールド期間(第2フィールド期間)で、図1
(c)に示すように、偶数ラインG2,G4,G6,…を
走査して、2フィールド期間で1つの画像を表示する。
【0040】(b)1フレーム期間毎の極性反転 以下に示す実施の形態では、各画素の液晶を挟持する電
極間の極性(電場)を、2フィールド期間(1フレーム
期間に相当)毎に反転させる。ただしその反転タイミン
グは、奇数ラインについて走査が終了した後、偶数ライ
ンの走査へと切り換わるときである。即ち、1つの画像
の表示開始(1フレーム期間の開始)時点から、1フィ
ールド期間ずれたタイミングで極性の反転を行う。
【0041】次に、以下に示す実施の形態における極性
反転のタイミングについて説明する。図2は、液晶表示
パネル20上に形成される各画素の構成を説明する模式
図である。同図によれば、各画素は、薄膜トランジスタ
(TFT)30と、LCD容量(コンデンサ)31と、
寄生容量(コンデンサ)32とを主に備える。なお、寄
生容量32は独立したコンデンサとして設けられている
ものではなく、TFT30の構造上、ゲート電極30g
とドレイン電極30d間に寄生的に形成されるコンデン
サ成分である。
【0042】TFT30のソース電極30sは信号線D
に接続され、ゲート電極30gは走査線Gに接続され、
更にドレイン電極30dはLCD容量31の画素電極3
1aに接続される。LCD容量31の共通電極31bは
共通線40に接続される。
【0043】以下に示す実施の形態では、LCD容量3
1の画素電極31aと共通電極31bの間に形成される
電場の向きを上記の1フレーム期間毎に反転させる。
具体的には、画素電極31aに印加する電圧と、共通電
極31bに印加する電圧を1フレーム期間の開始時点か
ら、1フィールド期間ずれたタイミングで、2フィール
ド期間毎に反転させる。
【0044】図3は、飛び越し走査駆動を行う場合の駆
動波形の一例を示す図である。同図において、Vcomに
対応する波形は、共通電極31bの電位(共通電圧)の
時間変化を示し、Dに対応する波形は、信号線の電位
(信号電圧)の時間変化を示し、G1、G2に対応する波
形は、それぞれ走査線G1、G2の電位の時間変化を示
す。なお、この飛び越し走査駆動においては、前述のよ
うに、第1フィールドで走査線の奇数ラインを順次走査
し、続く第2フィールドで、走査線の偶数ラインを順次
走査しているが、説明を簡略化するため、図3において
は走査線G1、G2についてのみ示している。P1は、信
号線D1と走査線G1の交点近傍に形成される画素を示
し、P2は、信号線D1と走査線G2の交点近傍に形成さ
れる画素を示し、P1、P2に対応する波形は、それぞれ
画素P1、P2の画素電極31aの電位Vpと共通電極3
1bの電位Vcomを示す。Pdif1、Pdif2は、画素P1
2における画素電極31aと共通電極31bとの間の
電位差、すなわちLCD容量31の電極間の電位差VLC
Dをそれぞれ示す。
【0045】各走査線G1〜G2nを制御するゲートドラ
イバは、個々の走査線に対して1フレーム期間毎に所定
幅の高電位パルスを印加する。ただし、最初のフィール
ド期間で奇数ライン(奇数番目の走査線)を順次走査
し、次のフィールド期間で偶数ライン(偶数番目の走査
線)を順次走査する。具体的には、最初のフィールドで
走査線G1、G3、G5、…、を走査し、次のフィールド
で走査線G2、G4、G6、…、を走査する。
【0046】上記駆動方法によれば、液晶表示パネル2
0上では、1フレーム期間の半分の期間(1フィールド
期間に相当)は隣接走査ラインの画素に印加される電位
差の極性が反転した状態となり、よって、従来のライン
反転駆動と略同等の画像品位となる。更に、共通電圧V
comの極性反転頻度は、1フレーム期間毎であるから、
従来のフレーム反転駆動と同等の消費電力となる。
【0047】ただし、単に図3に示した駆動波形を用い
て画像表示を行うと、奇数ライン上の画素についてLC
D容量に保持された電荷がリークにより減少し、LCD
容量31の極性間の電位差VLCDが偶数ライン上の画素
より小さくなることがわかった。このため、例えば液晶
がノーマリホワイトモードの場合、奇数ライン上の画素
の輝度は、偶数ライン上の画素の輝度よりも高くなり、
全画面単色表示をしたような場合に、画面上に明暗の縞
模様が生じてしまう。
【0048】以下、図4及び図5を用いて、上記問題に
ついて説明する。まず、走査線G1に関して説明する。
図4は、図3の駆動波形図に示す〜の各時点におけ
る、画素P1のLCD容量31の電位の変化を説明する
為の模式図である。ただし、図4においては、共通電圧
Vcomの高電位を4.5V、低電位を-1.5Vとし、信号電圧D
の高電位を4V、低電位を1Vとしている。
【0049】図4(a)は、図3の駆動波形図における
時点に対応する図である。走査線G1が高電位になる
と、TFT30がONとなり、信号線D1の電位がTFT
を介して画素P1のLCD容量31に充電される。共通
電圧Vcomが低電位状態(-1.5V)で、信号電圧が高電位
状態(4V)である場合には、共通電極31bの電位は-
1.5Vとなり、画素電極31aの電位Vpは、信号線D1
電位とほぼ同等の4Vとなる。故に、画素P1のLCD容
量31の電位差はVLCD=5.5Vとなる。
【0050】次いで、走査線G1が低電位となり、TF
T30がONになると(時点)、寄生容量32の影響に
より、画素電極31aの電位Vpがフィールドスルー電
圧ΔVだけ低下する(図4(b))。故に、LCD容量
31の電位差は、VLCD=(5.5-ΔV)Vとなる。
【0051】TFT30がOFFとなった後(時点)に
は、LCD容量31の電位差VLCDはほぼ維持される。
この際、TFT30のOFF抵抗を介して若干のリーク電
流があるが、僅かであるので、電位差VLCDはほぼ一定
に維持される。
【0052】次いで、前記(b)の1フレーム期間ごと
の極性反転を行うため、奇数ラインの走査期間から偶数
ラインの走査期間へと切り換える際に、共通電圧Vcom
と信号電圧Dの極性を反転させる。即ち、共通電圧Vco
mを低電位(-1.5V)から高電位(4.5V)に切り換え、信号電
圧Dを高電位(ここでは4V)から低電位(ここでは1V)
に切り換える(時点)。このときLCD容量31の電
位差VLCDは保持されるため、画素電極31aの電位Vp
は、共通電極31bの電位の増加分(6V)だけ増加する
こととなる。このとき、LCD容量31の各電極の電位
の上昇に伴って、画素電極31aに帯電した電荷が寄生
容量32を介して若干リークするため、画素電極31a
の電位Vpが微小電圧Δαだけ減少する(図4
(d))。以上のことから、画素電極31aの電位Vp
は、(10-ΔV-Δα)Vとなり、共通電極31bの電位
は、4.5Vとなり、LCD容量31の電位差は、VLCD=
(5.5-ΔV-Δα)Vとなる。
【0053】さて、信号電圧Dと共通電圧Vcomの極性
が反転すると、画素電極31aの電位Vpと、信号線D1
の電位との電位差が大きくなる。具体的には、信号線D
1の電位は略1Vであり、画素電極31aの電位Vpは(10-
ΔV-Δα)Vである。このため、画素電極31aから信
号線D1へのTFT30のOFF抵抗を介したリーク電流が
大きくなり(図4(e))、LCD容量31の電位差V
LCDが時間経過に伴って減少する(時点)。
【0054】このようにLCD容量31の電位差VLCD
が減少することにより、画素P1の輝度が変化し、輝度
が高くなる。即ち、奇数ライン上の画素は、偶数ライン
の走査期間中に明暗が変化する。
【0055】次に、走査線G2に関して説明する。画素
2が選択状態となるタイミングは、図3の駆動波形に
示すように、共通電圧Vcomと信号電圧Dが極性反転し
た後のタイミングとなる。故に、画素P1の場合と異な
り、画素電極31aの電位Vpと信号線D1の電位との電
位差の変化が少ないため、信号線D1へのリークは少な
い。
【0056】図5は、図3の駆動波形図に示す〜の
各時点における、画素P2のLCD容量31の電位の変
化を説明する為の模式図である。ここでも図4と同様
に、共通電圧Vcomの高電位を4.5V、低電位を-1.5Vと
し、信号電圧Dの高電位を4V、低電位を1Vとする。
【0057】さて、走査線G2が高電位になると(時点
)、TFT30がON状態となって、信号線D1の電位
がTFTを介して画素P2のLCD容量31に充電され
る。このとき、共通電圧Vcomが高電位(4.5V)で、信号
電圧Dが低電位 (1V)ならば、共通電極31bの電位は
4.5Vとなり、画素電極31aの電位Vpは信号線D1の電
位とほぼ同等の1Vとなる(図5(a))。故に、LCD
容量31の電位差VLCDは、-3.5Vとなる。
【0058】次いで、走査線G2が、高電位から低電位
へと切り換わると(時点)、寄生容量32の影響によ
り、画素電極31aの電位VpがΔVだけ低下する(図
5(b))。故に、LCD容量31の電位差は、VLCD
=(-3.5-ΔV)Vとなる。
【0059】走査線G2が、低電位になって、TFT3
0がOFFとなった後(時点)には、TFT30を介す
るリーク電流は僅かであるので、電位差VLCDはほぼ一
定に維持される。
【0060】画素P2では、画素P1の場合と異なり、走
査線G2が次に高電位(選択状態)になるまでの期間中
に極性は反転しない。故に、画素P2のLCD容量31
は、TFT30がONの時に与えられた電位差を維持す
る。したがって、偶数ライン上の多くの画素は、ほぼ一
定の明暗を維持することができる。以上のことから、単
に飛び越し走査駆動と1フレーム期間毎の極性反転
を行うだけでは、奇数ラインと偶数ラインとの間で明暗
の縞模様が発生し、それによるフリッカーが発生するこ
ととなる。
【0061】以下に各実施の形態を詳細に説明する。各
実施の形態では、奇数ラインと偶数ラインの各走査期間
毎に、各画素の画素電極31aと共通電極31bに与え
る電位差を調節して、明暗の縞模様の発生を抑制する。
【0062】〔第1の実施の形態〕以下に、図6〜図8
を用いて第1の実施の形態について説明する。本第1の
実施の形態は、奇数ラインの走査期間と、偶数ラインの
走査期間とで、共通電圧Vcomの振幅を変化させること
を特徴としている。
【0063】まずは、構成について説明する。図6は、
本第1の実施の形態における表示駆動装置1の回路構成
の一例を示す図である。同図によれば、表示駆動装置1
は、RGBデコーダ10と、反転アンプ11と、メモリ
12と、コントローラ13と、ソースドライバ14と、
ゲートドライバ15と、共通信号生成回路16と、液晶
表示パネル20と、を主に備える。
【0064】RGBデコーダ10は、外部から入力され
るアナログ映像信号の中から、水平同期信号(H)と、
垂直同期信号(V)を取り出してコントローラ13に出
力する。
【0065】また、RGBデコーダ10は、アナログ映
像信号をデジタル映像信号に変換すると共に、カラー映
像信号である場合には、R(赤)、G(緑)、B(青)
の3つの信号に分離する。更に、その分離したRGBの
3種の信号を、ソースドライバ14が駆動可能なデータ
形式に変換する。具体的には、取り出した水平同期信号
と垂直同期信号とに基づくタイミングで、RGBの各デ
ジタル映像信号の中から1ライン分の映像信号を読み出
し、その映像信号に応じた階調信号を生成する。そし
て、その生成したRGBの各階調信号を反転アンプ11
に出力する。
【0066】反転アンプ11は、コントローラ13から
入力される反転制御信号に応答して、RGBデコーダ1
0から入力されるRGBの各階調信号を反転させて反転
RGB信号を生成し、これをメモリ12に出力する。
【0067】メモリ12はRAMで構成されており、反
転アンプ11から入力される1フレーム(1画面)分の
各階調信号を一時的に記憶するものである。後述するコ
ントローラ13は、このメモリ12に階調信号を書き込
む際には、アドレスを指定しながら1ライン(1走査
線)単位の表示データを書き込む。逆に、その書き込ま
れた階調信号を読み出す際には、アドレスを指定するこ
とにより所望ラインの各階調信号を所望の転送順序で出
力する。このため、ゲートドライバ15による飛び越し
走査をするときには、飛び越し走査の順序に従ってアド
レスを指定することにより、適正に画像を表示すること
ができる。
【0068】コントローラ13は、表示駆動装置1の全
体を制御する。例えば、RGBデコーダ10から入力さ
れる水平同期信号および垂直同期信号に基づいて液晶表
示パネル20の各画素の液晶を駆動する為の水平制御信
号および垂直制御信号を生成する。生成した水平制御信
号はソースドライバ14に出力し、垂直制御信号はゲー
トドライバ15に出力する。
【0069】水平制御信号は、ソースドライバ14が階
調信号をサンプリングするタイミング制御用のSTI信
号、ラッチした階調信号に基づく信号電圧を各信号線に
出力するタイミング制御用のCKN信号、ソースドライ
バ14を駆動する為の基本クロック信号などを含む。
【0070】垂直制御信号は、走査線の走査開始タイミ
ングと各走査線の選択期間(ON状態の期間)を決定する
為のCDB信号、ゲートドライバ15が走査する走査線
を1つ置きに順次シフトさせる為のCNB信号、などを
含む。
【0071】また、コントローラ13は、水平同期信号
および垂直同期信号に基づいて、FRP信号とADJ信
号を生成して共通信号生成回路16に出力する。FRP
信号とは、共通電圧Vcomの基本波形を形成する際に用
いられる信号であり、2フレームを周期とし、1フレー
ム期間毎に反転(H/L)する信号である。なお、反転タ
イミングは、奇数ライン走査期間から偶数ライン走査期
間へと切り換わるときである。ADJ信号とは、共通電
圧Vcomの基本波形の振幅を走査期間毎に(即ち、1フ
ィールド毎に)変動させるための信号であり、2フレー
ム期間を周期とし、1フレーム期間毎に反転(H/L)す
る信号である。なお、ADJ信号は、FRP信号と比較
して+1/4周期、すなわち1フィールド期間ずれてお
り、偶数ライン走査期間から奇数ライン走査期間へと切
り換わるときに反転する。
【0072】更に、コントローラ13は、水平同期信号
および垂直同期信号に基づいて、RGBの各階調信号を
反転させるための反転制御信号を生成して反転アンプ1
1に出力する。また、メモリ12への表示データの書き
込み/読み出しタイミングを指示する為のメモリ制御信
号、メモリ12の書き込み/読み出しアドレスを制御す
る為のアドレス制御信号を生成して、メモリ12に出力
する。
【0073】液晶表示パネル20は、図1(a)に示し
たように、複数の走査線と複数の信号線とが直交に配置
され、各走査線と各信号線の交差位置近傍にそれぞれ画
素が形成されている。各画素の構成は、図2を用いて説
明した通りである。なお、各走査線はゲートドライバ1
5に接続され、各信号線はソースドライバ14に接続さ
れる。
【0074】ゲートドライバ15は、コントローラ13
から入力される垂直制御信号に基づいて走査電圧を発生
し、液晶表示パネル20の各走査線G1〜G2nに順次走
査電圧を印加する。この場合、上述の通り、走査線を1
つ置きに飛び越し走査し、奇数ラインを順次走査した
後、偶数ラインを順次走査する。
【0075】ソースドライバ14は、メモリ12から入
力される階調信号を各信号線に対応付けて保持する為の
データラッチ回路(不図示)と、そのラッチされた階調
信号に基づく信号電圧を生成して各信号線に印加するド
ライバ回路(不図示)を有し、コントローラ13から入
力される水平制御信号に基づいて各信号線に対して信号
電圧を印加する。
【0076】共通信号生成回路16は、コントローラ1
3から入力されるFRP信号およびADJ信号に基づい
て共通電圧Vcomを生成し、液晶表示パネル20の各画
素の共通電極31bに供給する。具体的には、FRP信
号に基づいて共通電圧Vcomの基本波形を形成し、AD
J信号に基づいて共通電圧Vcomの振幅を変更させる。
より正確には、偶数ライン走査期間と比較して奇数ライ
ン走査期間の振幅が大きくなるように共通電圧Vcomを
形成する。
【0077】次に、図7は、本第1の実施の形態におけ
る共通信号生成回路16の構成を説明する為の図であ
る。同図に示すように、本第1の実施の形態では、アン
プ(演算増幅器)50を用いて共通電圧Vcomを生成す
る。アンプ50の反転入力端子51には、抵抗R1を介し
てADJ信号が入力され、また、抵抗R2を介してFRP
信号が入力される。なお、マイナス反転入力端子51と
出力端子53との間には抵抗R3が接続されている。アン
プ50の非反転入力端子52には電源電圧VDC(直流)
が入力される。ここで、電源電圧VDCは、共通電圧Vco
mの標準電位となる。
【0078】さて、図7に示すアンプ50によれば、出
力Vcomは、 Vcom=−(R3/R1)VADJ−(R3/R2)VFRP+VDC …(1) となる。即ち、VDCを基準電位(中心電圧)として、F
RP信号VFRPの周期および反転タイミングに従って共
通電圧Vcomの基本波形が形成され、その基本波形にA
DJ信号VADJの波形が加算されることとなる。
【0079】なお、以下では便宜上、(R3/R1)VADJ
=ω(ADJ信号に基づく振幅)とし、(R3/R2)V
FRP=Ω(FRP信号に基づく振幅)とする。
【0080】以下に、図8に示す駆動波形を用いて、共
通信号生成回路16の動作について説明する。前述のよ
うに、FRP信号は、2フレーム期間を周期とし、1フ
レーム期間毎に反転する。
【0081】また、ADJ信号も同様に2フレーム期間
を周期とし、1フレーム期間毎に反転し、FRP信号よ
りも1/4周期分(1フィールド期間)だけ遅く極性が反
転する。
【0082】さて、ADJ信号およびFRP信号が共に
高電位(H)のとき(図8;期間a)には、図7に示した
アンプ50(式(1))によれば、FRP信号VFRP
振幅にADJ信号VADJの振幅が加算されると共に反転
されて、共通電圧Vcomは最低電位;VLL=(VDC−Ω
−ω)となる。
【0083】続いて、FRP信号が高電位(H)から低電
位(L)に切り換わると(期間b)、共通電圧Vcomは低電
位状態(L)から高電位状態(H)へと切り換わる。しかし、
期間bでは、ADJ信号が高電位(H)であるため、FR
P信号に基づく振幅ΩからADJ信号に基づく振幅ωが
減算されて、共通電圧Vcomは、準高電位;VHL=(V
DC+Ω−ω)となる。
【0084】FRP信号、ADJ信号が共に低電位(L)
になると(期間c)、FRP信号の振幅ΩにADJ信号
の振幅ωが加算されると共に反転されて、共通電圧Vco
mは、最高電位;VHH=(VDC+Ω+ω)となる。
【0085】続いて、FRP信号が低電位(L)から高電
位(H)に切り換わると(期間d)、共通電圧Vcomの電位
は、高電位状態(H)から低電位状態(L)に切り換わる。し
かし、期間dでは、ADJ信号が低電位(L)であるた
め、FRP信号の振幅ΩからADJ信号の振幅ωが減算
されて、共通電圧Vcomは、準低電位;VLH=(VDC
Ω+ω)となる。
【0086】以上のように、共通電圧Vcomは、ADJ
信号、FRP信号に基づいて、VLL、VHL、VHH
LH、VLL、…、といった順番で変化することとなる。
なお、各電位の関係は、VHH>VHL>VLH>VLLであ
る。
【0087】即ち、共通電圧Vcomは、ADJ信号とF
RP信号の極性が一致するとき、振幅が増大し(VHH o
r VLL)、ADJ信号とFRP信号の極性が相反すると
き、振幅が減少する(VHL or VHL)。
【0088】続いて、図8に示す駆動波形を用いて、表
示駆動装置1の動作について、本第1の実施の形態にお
ける特徴的な部分を中心に説明する。図8において、V
comに対応する波形は、共通信号生成回路16により生
成される共通電圧の時間変化を示す。Dに対応する波形
は、ソースドライバ14が液晶表示パネル20上の各信
号線D1〜D2nに対して印加する信号電圧の時間変化を
示す。ここでは、液晶表示パネル20上の全ての画素に
ついて黒表示(若しくは白表示)することとし、電位V
DCを基準に振幅φで反転することとする(高電位:VDH
=VDC+φ,低電位:VDL=VDC−φ)。G1〜G2n
対応する波形は、ゲートドライバ15が各走査線G1
2nに対して印加する電圧の時間変化を示す。
【0089】P1は、図1に示す液晶表示パネル20上
の、信号線D1と走査線G1の交点に該当する画素であ
り、P2は、信号線D1と走査線G2の交点近傍に位置す
る画素である。図8におけるP1及びP2に対応する波形
は、それぞれ各画素P1、P2の画素電極31aの電位V
pと、共通電極31bの電位の時間変化をそれぞれ示し
ている。また、Pdif1は、画素P1の画素電極31aと
共通電極31bの電位差の時間変化を示し、Pdif2は、
画素P2の画素電極31aと共通電極31bの電位差の
時間変化を示す。
【0090】さて、コントローラ13は、RGBデコー
ダ10から入力される水平同期信号、垂直同期信号に基
づいて各種信号を生成するが、その際、ADJ信号とF
RP信号の極性が一致する期間に奇数ライン走査期間が
対応し、ADJ信号とFRP信号の極性が相反する期間
に偶数ライン走査期間が対応するように、メモリ制御信
号、水平制御信号、垂直制御信号等を生成する。また、
信号電圧の極性反転の周期がFRP信号の周期と一致す
るように、反転制御信号を生成し、反転アンプ11に出
力する。
【0091】ゲートドライバ15は、奇数ライン走査期
間では、偶数ラインを順次飛び越して、G1,G3
5,…,G2n-1といった順に走査線を走査し、偶数ラ
イン走査期間では、奇数ラインを順次飛び越して、
2,G4,G6,…,G2nといった順に走査線を走査す
る。
【0092】図8によれば、ADJ信号とFRP信号が
共に高電位状態で、共通電圧Vcomが最低電位VLLとな
るa期間において、共通電圧Vcomが最低電位VLLであ
り、信号電圧Dが高電位VDHとなっている。
【0093】さて、このとき走査線G1が高電圧とな
り、TFT30がONとなると(時点)、画素電極31
aの電位Vpは、信号線D1の電位VDHとほぼ同等とな
る。一方、共通電圧Vcomの値は最低電位VLLであるか
ら、共通電極31bの電位はVLLとなる。故に、画素P
1の画素電極31a、共通電極31b間の電位差VLCD
は、(VDH−VLL)となる。
【0094】次いで、期間aにおいて、走査線G1が低
電位となり、TFT30がOFFになると(時点)、寄
生容量32の影響により、画素電極31aの電位Vpは
ΔV下がる(VDH−ΔV)。故に、画素P1のLCD容
量31の電位差は、VLCD=(V DH−VLL−ΔV)とな
りほぼ一定に維持される。
【0095】次いで、奇数ライン走査期間から偶数ライ
ン走査期間に切り換わり(期間b)、それと同時に共通
電圧Vcomと信号電圧Dの極性が反転する。このとき、
ADJ信号とFRP信号の極性は相反し、共通電圧Vco
mの値は準高電位VHLとなる。また、信号線上の電位
は、低電位VDLとなる。
【0096】偶数ライン走査期間への切り換わり時(時
点)において、画素P1の画素電極31aの電位Vp
は、極性の反転に伴って帯電した電荷が寄生容量32を
介して若干リークするため、電位がΔα下がる。故に、
画素P1の画素電極31aの電位Vpは、(VDH+VHL
LL−ΔV−Δα)となる。また、画素P1のLCD容
量31の電位差は、VLCD=(VDH−VLL−ΔV−Δ
α)となる。
【0097】ところで、信号線D1の極性が反転する
と、画素P1の画素電極31aの電位Vpと、信号線D1
上の電位VDLとの電位差が大きくなる為、画素P1の画
素電極31aに帯電した電荷は、TFT30のOFF抵抗
を介して信号線へとリークする。故に、画素P1の画素
電極31aの電位Vpは下がり、これをΔβとすると、
偶数ライン走査期間中(期間)では、LCD容量31
の電位差は、VLCD=(VDH−VLL−ΔV−Δα−Δ
β)となる。
【0098】一方、画素P2では、走査線G2が高電圧と
なり、TFT30がONとなると(時点)、信号線D1
を介して画素電極31aに電圧VDLが印加される。この
ときの画素電極31aの電位Vpは、信号線の電位VDL
とほぼ同等となる。一方、共通電極31bの電位はVHL
であるから、LCD容量31の電位差VLCDは、(VD L
−VHL)となる。
【0099】その後、走査線G2が高電圧となり、TF
T30がOFFになると、寄生容量32の影響により画素
電極31aの電位VpがΔVだけ減少するため、LCD
容量31の電位差は、VLCD=(VDL−VHL−ΔV)と
なる。
【0100】さて、偶数ライン走査期間(期間b)にお
ける画素P1と画素P2の各LCD容量31の電位差を比
較する。画素P1の電位差は、VLCD=(VDH−VLL−Δ
V−Δα−Δβ)であり、画素P2の電位差は、VLCD
=(VDL−VHL−ΔV)である。ここで、(VDH=VDC
+φ)、(VDL=VDC−φ)、(VLL=VDC−Ω−
ω)、(VHL=VDC+Ω−ω)の関係式から、各電位差
の絶対値を比較すると、画素P1のLCD容量31の電
位差は、(2ω−2ΔV−Δα−Δβ)の分だけ画素P
2のLCD容量31の電位差よりも大きい。
【0101】以上の結果は、共通電圧Vcomや、ADJ
信号、FRP信号が逆位相から始まる場合(期間c、
d)にも同等に成り立つ。
【0102】故に、ωをΔV(フィールドスルー電
圧)、Δα(寄生容量にリークすることによる電圧減少
分)、Δβ(TFTを介してリークすることによる電圧
減少分)に基づいて設定し、下式(2)に示す値に設定
することによって、画素P1のLCD容量31に帯電す
る電荷量が補正され、画素P2のLCD容量31の電荷
量とほぼ同等にすることができる。 ω=(2ΔV+Δα+Δβ)/2 ・・・(2) その結果、1ライン毎の縞模様が解消され、フリッカー
を防ぐことが可能となる。
【0103】以上のように、本第1の実施の形態では、
走査を奇数ラインと偶数ラインとに分け、それぞれ飛び
越し走査を行う。その際、奇数ラインの走査期間におけ
る共通電圧Vcomの振幅を偶数ラインの走査期間におけ
る共通電圧Vcomの振幅よりも大きくすることによっ
て、リーク電流の影響により生じるライン毎の明暗の縞
模様を無くすことが可能となる。
【0104】〔第2の実施の形態〕以下に、図9を用い
て、本第2の実施の形態について説明する。上記第1の
実施の形態では、共通信号生成回路16にて、共通電圧
Vcomを生成する際に、図7に示したアンプ(演算増幅
器)50を用いることとして説明した。
【0105】本第2の実施の形態では、共通電圧Vcom
の出力を、アンプを用いて生成するのではなく、論理回
路によって4種類の電源電圧の中から適宜1つの電源電
圧を選択し、必要とする波形を形成する。なお、必要と
する共通電圧Vcomの波形は、第1の実施の形態にて説
明した波形(図8参照)と同じである。
【0106】即ち、本第2の実施の形態は、第1の実施
の形態にて説明した表示駆動装置1とほぼ同等であり、
共通信号生成回路16の構成のみが異なる。故に、以下
では、共通信号生成回路16の構成および動作を中心に
説明し、第1の実施の形態と同等の機能および構成につ
いては説明を省略し、同等の符号および名称を用いるこ
ととする。
【0107】図9は、本第2の実施の形態における共通
信号生成回路16の回路構成を説明する図である。すな
わち、共通信号生成回路16は、第1電源電圧VHH、第
2電源電圧VHL、第3電源電圧VLH、第4電源電圧VLL
の4種類の電圧を生成する電源と、第1電源電圧VHH
接続されるスイッチS1と、第2電源電圧VHLと接続さ
れるスイッチS2と、第3電源電圧VLHと接続されるス
イッチS3と、第4電源電圧VLLと接続されるスイッチ
4と、インバータ60と、を主に備える。なお、各ス
イッチS1〜S4は、例えばトランジスタにより構成さ
れる。
【0108】また、第1電源電圧VHHはスイッチS1
介してインバータ60の第1端子61に接続され、第2
電源電圧VHLはスイッチS2を介してインバータ60の
第1端子61に接続される。一方、第3電源電圧VLH
スイッチS3を介してインバータ60の第2端子62と
接続され、第4電源電圧VLLはスイッチS4を介してイ
ンバータ60の第2端子62に接続される。また、イン
バータ60の第3端子63には、FRP信号が入力され
る。
【0109】スイッチS1〜S4は、ADJ信号に基づい
てON/OFFが決定される。スイッチS 1,S3は、ADJ信
号が低電位(L)のときにONになり、高電位(H)のときにOF
Fになる。スイッチS2,S4は、ADJ信号が高電位(H)
のときにONになり、低電位(L)のときにOFFになる。
【0110】インバータ60は、FRP信号が低電位
(L)のときには第1端子61の電位を出力端子64に出
力し、高電位(H)のときには第2端子62の電位を出力
端子64に出力する。なお、出力端子64からの出力
は、液晶表示パネル20の各画素の共通電極31bに供
給される。
【0111】さて、ADJ信号、FRP信号が共に高電
位(H)のとき(図8;期間a)には、スイッチS2,S4
がONになり、インバータ60の第1端子61に第2電源
電圧VHLが入力され、第2端子62に第4電源電圧VLL
が入力される。インバータ60は、FRP信号が高電位
(H)であるから、第2端子62の入力を出力端子64に
出力する。故に、この場合には、Vcomとして第4電源
電圧VLLが出力される。
【0112】ADJ信号が高電位(H)、FRP信号が低
電位(L)のとき(図8;期間b)には、スイッチS2,S
4がONになり、インバータ60の第1端子61には第2
電源電圧VHLが、第2端子62には第4電源電圧VLL
入力される。インバータ60は、FRP信号が低電位
(L)であるから、第1端子61の入力を出力端子64に
出力する。故に、Vcomとして第2電源電圧VHLが出力
される。
【0113】ADJ信号、FRP信号が共に低電圧(L)
のとき(図8;期間c)には、スイッチS1,S3がONに
なり、インバータ60の第1端子61には第1電源電圧
HHが、第2端子62には第3電源電圧VLHが入力され
る。インバータ60は、FRP信号が低電位(L)である
から、第1端子61の入力を出力端子64に出力する。
故に、Vcomとして第1電源電圧VHHが出力される。
【0114】ADJ信号が低電位(L)、FRP信号が高
電位(H)のとき(図8;期間d)には、スイッチS1,S
3がONになり、インバータ60の第1端子61には第1
電源電圧VHH、第2端子62には第3電源電圧VLHが入
力される。インバータ60は、FRP信号が高電位(H)
であるから、第2端子62の入力を出力端子64に出力
する。故に、Vcomとして第3電源電圧VLHが出力され
る。
【0115】以上のように、本第2の実施の形態によれ
ば、ADJ信号とFRP信号とに基づいて4つの電源電
圧の中から随時電位を選択することで必要とする共通電
圧Vcomの波形を形成する。
【0116】以上のように、本第2の実施の形態では、
電源電圧の切換スイッチを制御することによってVcom
の必要な波形を生成している。故に、この回路をドライ
バや電源ICに組み込むことによって実現することが可
能となり、省部品化を実現すると共に、ローパワーで液
晶を駆動することができる。
【0117】〔第3の実施の形態〕以下に、図10〜図
12を用いて本第3の実施の形態について説明する。上
記第1の実施の形態では、共通電圧Vcomを奇数ライン
走査期間と偶数ライン走査期間とでそれぞれ異なる振幅
に切り換えることによって、リーク電流に起因するライ
ン毎の明暗の縞模様を目立たなくさせることとした。
【0118】一方、本第3の実施の形態では、共通電圧
Vcomの振幅は一定にし、信号電圧(階調電圧)の出力
範囲を各走査期間に応じて切り換える。即ち、第1の実
施の形態では、共通電極31bに印加する電圧を変化さ
せることによってLCD容量31の電極間の電位差VLC
Dを走査期間毎に変化させたが、本第3の実施の形態で
は、画素電極31aに印加する電圧を変化させることに
よってLCD容量31の電位差VLCDを変化させる。
【0119】以下に、本第3の実施の形態について詳述
するが、前述した第1の実施の形態と同等の機能および
構成については説明を省略し、同一の名称および符号を
用いることとし、相違点を中心に説明する。
【0120】まず、本第3の実施の形態における表示駆
動装置100の構成について説明する。図10は、本第
3の実施の形態における表示駆動装置100の回路構成
の一例を示す図である。同図によれば、本第3の実施の
形態における表示駆動装置100は、階調電圧選択回路
70を備える点で、図6を用いて説明した第1の実施の
形態における表示駆動装置1と異なる。
【0121】本第3の実施の形態におけるコントローラ
13´は、第1の実施の形態と同様に、RGBデコーダ
10から入力される水平同期信号と垂直同期信号に基づ
いて、反転アンプ11に出力する反転制御信号、メモリ
12に出力するメモリ制御信号およびアドレス制御信
号、ソースドライバ14´に出力する水平制御信号、ゲ
ートドライバ15に出力する垂直制御信号を生成すると
共に、ADJ信号およびFRP信号を生成する。ADJ
信号、FRP信号の波形は、共に第1の実施の形態にて
説明した波形と同じである。
【0122】ただし、本第3の実施の形態では、ADJ
信号を、信号電圧の出力範囲を変更するための信号とし
て用い、コントローラ13´は、生成したADJ信号を
階調電圧選択回路70に出力する。また、共通信号生成
回路16´には、FRP信号のみを出力する。
【0123】共通信号生成回路16´は、コントローラ
13´から入力されるFRP信号に基づいて共通電圧V
comを生成し、液晶表示パネル20上の各画素の共通電
極31bに供給する。ただし、本第3の実施の形態にお
ける共通電圧Vcomは、FRP信号の極性と逆極性をな
し、振幅は常に一定である。例えば、差動増幅器などを
用いて、FRP信号を反転し増幅させた信号を共通電圧
Vcomとして液晶表示パネル20に出力する。
【0124】以下では、共通電圧Vcomを、電位VDC
基準電位(中心電圧)として振幅Ω(FRP信号に基づ
く振幅)で振動する信号とする(Vcom=VDC±Ω)。
【0125】階調電圧選択回路70は、4レベルの電圧
(VRH1,VRH2,VRL1,VRL2)が供給さ
れ、コントローラ13´から入力されるADJ信号に応
じて、VRH1,VRH2の何れか一方と、VRL1,
VRL2のいずれか一方の電圧を選択してVRH信号
と、VRL信号を生成する。そして、その生成したVR
H信号とVRL信号を、階調電圧を設定するための基準
電圧(階調基準電圧)としてソースドライバ14´に印
加する。
【0126】図11にVRH信号及びVRL信号の電圧
レベルを示す。VRH信号は、高電位状態をVRH1、
低電位状態をVRH2とする信号である。便宜上、VR
H信号を、VRHCを中心電圧とした振幅λの信号(=V
RHC±λ、VRH1=VRHC+λ、VRH2=VRHC
λ)とする。また、中心電位VRHCは、共通電圧Vcomの
振動基準電位VDCよりもΛ高い電位とする(VRHC=V
DC+Λ)。
【0127】VRL信号は、高電位状態をVRL1、低
電位状態をVRL2とする信号である。便宜上、VRL
信号を、VRLCを中心電圧とした振幅λの信号(=VRLC
±λ、VRL1=VRLC+λ、VRL2=VRLC−λ)と
する。また、電位VRLCは、共通電圧Vcomの振動基準電
位VDCよりもΛ低い電位とする(VRLC=VDC−Λ)。
【0128】ソースドライバ14´は、階調電圧選択回
路70から入力されるVRH信号とVRL信号を階調基
準電圧として信号電圧の出力範囲を決定し、この出力範
囲(電位差)を、例えば複数の抵抗で分圧することによ
って、各階調毎の電圧を生成する。そして、メモリ12
から入力される階調信号に対応する電圧を各信号線に出
力する信号電圧Dとして決定する。
【0129】図11に示すように、例えば、VRH信号
とVRL信号が高電位状態のときには、出力範囲をVR
L1〜VRH1として、この中から階調信号に対応する
電位を一意に決定して信号電圧として信号線に出力す
る。一方、VRH信号とVRL信号が低電位状態))の
ときには、出力範囲をVRL2〜VRH2として、この
中から階調信号に対応する電位を一意に決定して信号線
に出力する。
【0130】以下に、図12を用いて本第3の実施の形
態における表示駆動装置100の動作を説明する。図1
2は、本第3の実施の形態における表示駆動装置100
の駆動波形の一例を示す図である。なお、同図において
は、液晶表示パネル20の全画素に黒表示(或いは白表
示)を行わせることとする。
【0131】さて、同図において、ADJ信号、FRP
信号が共に高電位状態となるa期間では、FRP信号が
高電位であるから、共通電圧Vcomが低電圧状態(VDC
−Ω)となり、ADJ信号に同期するVRH信号、VR
L信号が共に高電位状態となる。また、ADJ信号、F
RP信号が同一極性であるから、コントローラ13´
は、係る期間を奇数ライン走査期間と判定する。
【0132】このとき、走査線G1が高電圧となり、T
FT30がONとなると、画素P1の画素電極31aの電
位Vpが信号線の電位とほぼ同等となる。このとき信号
線D1に印加される信号電圧DはVRH1であるから、
画素P1の画素電極31aの電位Vpは、VRH1とな
る。次いで、走査線G1が低電位となり、TFT30がO
FFになると、寄生容量32の影響により、画素電極31
aの電位Vpは(VRH1−ΔV)となる。故に、画素P1
のLCD容量31の電位差VLCDは、VLCD=(VRH1
−ΔV−Vcom)=(VRH1−ΔV−VDC+Ω)となる。
【0133】奇数ライン走査期間から偶数ライン走査期
間に切り換わると(期間b)、共通信号生成回路16に
よって共通電圧Vcomが高電位状態(VDC+Ω)に反転
される。また、反転アンプ11によって信号電圧Dが低
電位から高電位へと反転される。ただしこのときには、
VRH信号およびVRL信号は高電位状態のままであ
る。故に、信号電圧Dは、VRH1からVRL1に反転
する。
【0134】このとき走査線G2が高電圧となり、TF
T30がONになると、画素P2には信号電圧が印加され
て、画素電極31aの電位VpがVRL1になる。次い
で、走査線G2が低電位となり、TFT30がOFFになる
と、寄生容量32の影響により、画素電極31aの電位
Vpは(VRL1−ΔV)となる。画素P2のLCD容量
31の電位差は、VLCD=(VRL1−VDC−Ω−Δ
V)となる。
【0135】一方、画素P1は、共通電圧Vcomが反転し
たとき、画素電極31aの電荷が寄生容量32を介して
若干リークするため、電位がΔα減少すると共に、画素
電極31aの電位Vpが信号線の電位よりも比較的高く
なるため、TFT30のOFF抵抗を介してリーク電流が
発生する。これによる画素電極31aの電位の低下をΔ
βとすると、画素P1の電位差はVLCD=(VRH1−VDC
−Ω−ΔV−Δα−Δβ)となる。
【0136】さて、この偶数ライン走査期間における画
素P1のLCD容量31の電位差VLCDと、画素P2のL
CD容量31の電位差VLCDについて、絶対値を比較す
ると、画素P1のLCD容量31の電位差は、(2λ−
2ΔV−Δα−Δβ)の分だけ画素P2のLCD容量3
1の電位差よりも大きい。
【0137】なお、以上の結果は、共通電圧Vcomや、
ADJ信号、FRP信号が逆位相から始まる場合にも同
等に成り立つ。
【0138】この結論は、第1の実施の形態における結
果と同等であり、λの値を下式(3)に示す値に設定す
れば、画素P1のLCD容量31に帯電する電荷量が補
正され、画素P2のLCD容量31の電荷量とほぼ同等
にすることができる。 λ=(2ΔV+Δα+Δβ)/2 ・・・(3) その結果、1ライン毎の縞模様が解消され、フリッカー
を防ぐことが可能となる。
【0139】〔第4の実施の形態〕以下に、図13〜図
15を用いて第4の実施の形態について説明する。上記
第3の実施の形態では、信号電圧の出力範囲を適宜変更
することによって、各走査期間毎に各画素のLCD容量
31の電位差を変化させることとした。
【0140】一方、本第4の実施の形態では、メモリ1
2に格納された表示データ(詳細には階調信号)を変換
し、その結果として各走査期間毎に各画素のLCD容量
31に与える電位差を変化させる。
【0141】以下に、本第4の実施の形態について詳述
するが、前述した第1の実施の形態と同等の機能および
構成については説明を省略し、同一の符号および名称を
用いることとし、相違点を中心に説明する。
【0142】まず、本第4の実施の形態における表示駆
動装置200の構成について説明する。図13は、本第
4の実施の形態における表示駆動装置200の回路構成
の一例を示す図である。同図によれば、本第4の実施の
形態における表示駆動装置200は、メモリ12とソー
スドライバ14との間にROM71を介す点で、図6を
用いて説明した第1の実施の形態における表示駆動装置
1と異なる。
【0143】本第4の実施の形態におけるコントローラ
13″は、第1の実施の形態と同様に、RGBデコーダ
10から入力される水平同期信号と垂直同期信号に基づ
いて、反転アンプ11に出力する反転制御信号、メモリ
12に出力するメモリ制御信号およびアドレス制御信
号、ソースドライバ14に出力する水平制御信号、ゲー
トドライバ15に出力する垂直制御信号を生成すると共
に、ADJ信号およびFRP信号を生成する。ADJ信
号、FRP信号の波形は、共に第1の実施の形態にて説
明した波形と同じである。
【0144】ただし、本第4の実施の形態では、ADJ
信号を共通電圧Vcomの振幅を変更させる為の信号とし
て用いるのではなく、階調信号を変換するタイミングを
決定する為の信号として用いる。なお、コントローラ1
3″は、ROM71に対して、メモリ制御信号、FRP
信号、ADJ信号を出力する。また、共通信号生成回路
16´には、FRP信号のみを出力する。
【0145】共通信号生成回路16´は、コントローラ
13から入力されるFRP信号に基づいて共通電圧Vco
mを生成し、液晶表示パネル20上の各画素の共通電極
31bに供給する。ただし、本第4の実施の形態におけ
る共通電圧Vcomは、FRP信号の極性と逆極性をな
し、振幅は常に一定である。例えば、差動増幅器などを
用いて、FRP信号を反転し増幅させた信号を共通電圧
Vcomとして液晶表示パネル20に出力する。
【0146】ROM71は、2種類の変換テーブルA,
Bを有し、係る変換テーブルA,Bを用いて、メモリ1
2から入力される階調信号を、1ライン(走査線)毎に
変換する。そして、その変換した結果をソースドライバ
14に出力する。
【0147】図14は、ROM71による階調信号の変
換について概念を説明するための図である。変換例Aお
よびBは、ROM71が有する変換テーブルA,Bにそ
れぞれ対応する。なお、同図においては、各階調信号を
16進数(H)によって表現する。また、16進数にお
ける低い値(00H)を高電位(VRH)に対応させ、
高い値(3FH)を低電位(VRL)に対応させてい
る。
【0148】さて、図14において、変換テーブルAに
よれば、メモリ12からの入力データ(階調信号)「0
0H」を、「00H」に対応させ、「1FH」を「1B
H」に対応させ、「3FH」を「37H」に対応させて
いる。即ち、メモリ12からの入力データを高電位側の
値にシフトさせ、高い値の入力データほど、より多く高
電位側にシフトするように設定されている。
【0149】一方、変換テーブルBによれば、メモリ1
2からの入力データ「00H」を「07H」に対応さ
せ、「1FH」を「23H」に対応させ、「3FH」を
「3FH」に対応させている。即ち、メモリ12からの
入力データをより低電位側の値にシフトさせ、低い値の
入力データほど、より多く低電位側にシフトするように
設定されている。
【0150】ROM71は、コントローラ13″から入
力されるADJ信号、FRP信号に基づいて変換テーブ
ルA,Bの切換タイミングを決定する。また、コントロ
ーラ13″から入力されるメモリ制御信号に基づいて、
メモリ12やソースドライバ14との信号入出力の同期
を取って順次1ライン分の階調信号を変換する。
【0151】ソースドライバ14は、ROM71から入
力される1ライン分の階調信号に基づいて信号電圧を決
定し、各信号線に出力する。係る処理方法は、第1の実
施の形態と同等である。
【0152】図15は、本第4の実施の形態における表
示駆動装置200の駆動波形の一例を示す図である。な
お、以下では、液晶表示パネル20の全画素に黒表示
(或いは白表示)を行わせる場合を例に説明する。
【0153】共通電圧Vcom、走査線G1,G2、ADJ
信号、FRP信号の波形は、第3の実施の形態にて説明
したものと同等であるため、ここでは説明を省略する。
【0154】ROM71は、同図におけるADJ信号が
高電位状態のとき(期間A)に、階調信号を高電位側に
シフトさせるための変換テーブルAを読み出して変換処
理を行う。
【0155】例えば、期間Aの奇数ライン走査期間に
「00H」の信号がメモリ12からROM71に入力さ
れた場合には、ROM71は、ソースドライバ14に
「00H」を出力する。故に、画素P1には、「00
H」に対応する電圧VRHが印加される。
【0156】一方、期間Aの偶数ライン走査期間では、
反転アンプ11により信号が反転され、ROM71に
は、メモリ12から「3FH」が入力される。期間Aに
は、即ちADJ信号が高電位状態にあるときには、変換
テーブルAが選択されるため、ROM71は、メモリ1
2から入力された「3FH」の信号を「37H」に変換
してソースドライバ14に出力する。故に、画素P2
は、「37H」の信号に対応する電圧が印加されること
となる。
【0157】さて、期間Aにて、画素P1の画素電極3
1aに印加された電位Vpと共通電圧Vcomの反転基準電
位VDC(VRHとVRLの中間電位)との電位差と、画素P
2の画素電極31aに印加された電位Vpと反転基準電位
DCの電位差とを比較すると、画素P1の画素電極31
aに印加された電位Vpの方が反転基準電位VDCに対す
る電位差が大きくなり、結果的に前述の第3の実施の形
態と同等の状態とすることができる
【0158】従って、奇数ライン走査期間から偶数ライ
ン走査期間へと切り換わった際の、奇数ライン上の各画
素のリーク増加分を補い、奇数ラインと偶数ラインの明
暗の変化を抑え、フリッカーを防ぐことが可能となる。
なお、同様のことが期間B、即ちADJ信号が低電位状
態のときにも成り立つ。
【0159】このように、本第4の実施の形態による図
14に示す変換例によれば、階調信号を変換することに
より、結果として信号電圧の出力範囲がフレーム毎に変
化することとなる。故に、上記第3の実施の形態と同等
の効果が得られる。
【0160】なお、上記実施の形態で説明した詳細な部
分は、上記内容に限定されるものではなく、適宜変更可
能である。例えば、上記第1から第4の実施の形態で
は、最初の1フィールドで奇数ラインを走査し、次のフ
ィールドで偶数ラインを走査すると共に、1フレーム毎
に極性を反転することとして説明した。しかし、走査線
数の比較的少ない液晶表示パネルを用いる場合には、1/
2フィールド毎に奇数ライン、偶数ラインを走査し、1
フィールド毎に極性を反転するようにしてもよい。
【0161】また、上記実施の形態では、奇数ラインか
ら走査する場合を例に説明したが、偶数ラインから走査
するようにしても良いことは勿論である。ただし、この
場合には、極性を反転するタイミングを、偶数ラインか
ら奇数ラインへと切り換わるときにするとよい。
【0162】
【発明の効果】本発明によれば、第1走査期間から第2
走査期間への切り換わりの際に極性反転手段が画素電極
と共通電極の電位を反転し、走査制御手段によっていわ
ゆる飛び越し走査が行われる。このため、共通電極に印
加する信号の駆動に係わる消費電力は、フレーム反転駆
動と同程度となるとともに、隣接するライン(奇数ライ
ンと偶数ライン)間の明暗の差(輝度の差)が相殺され
る。このため、フリッカー等を抑え、表示品位を向上さ
せることができる。
【0163】ここで、極性判定手段による共通電極の電
位の反転により、第1走査期間と第2走査期間とでは、
画素電極の電位が変化する。この結果、画素電極と共通
電極間に印加する電位差を一定に設定した場合、例え
ば、液晶パネルの各画素を駆動するTFTのOFF抵抗に
基づくリーク電流によって、第1走査期間と第2走査期
間とで、走査ライン毎の画素の電荷量に差が発生し、画
素の輝度が変化して表示品位が低下する。これに対し、
電位差制御手段により、現在の走査期間が第1走査期間
か第2走査期間かに応じて、画素電極と共通電極の電位
差を補正し、例えばリーク電流による影響を考慮して、
走査ライン毎の画素の電荷量の差を低減させるように制
御する。より具体的には、例えば、電位差制御手段が、
リーク電流量を考慮した、画素電極と共通電極の電位差
とすることにより、リーク電流の大小の差を解消させ、
これにより、走査ライン毎の画素の輝度の差を無くして
表示品位を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2n×2nドットの画素で構成される液晶表示
パネルの一例を示す図である。
【図2】液晶表示パネルに形成される画素の構成を模式
的に示した図である。
【図3】飛び越し走査駆動を行う際の表示駆動装置の駆
動波形の一例を示す図である。
【図4】画素P1のLCD容量31の電位の変化を説明
する模式図である。
【図5】画素P2のLCD容量31の電位の変化を説明
する模式図である。
【図6】第1の実施の形態における表示駆動装置の回路
構成の一例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における共通信号生成回路の
構成を説明する図である。
【図8】第1の実施の形態における表示駆動装置の駆動
波形の一例を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における共通信号生成回路の
回路構成を説明する図である。
【図10】第3の実施の形態における表示駆動装置の回
路構成の一例を示す図である。
【図11】第3の実施の形態における信号電圧の出力範
囲を示す模式図である。
【図12】第3の実施の形態における表示駆動装置の駆
動波形の一例を示す図である。
【図13】第4の実施の形態における表示駆動装置の回
路構成の一例を示す図である。
【図14】ROMによる階調信号の変換例を説明するた
めの図である。
【図15】第4の実施の形態における表示駆動装置の駆
動波形の一例を示す図である。
【図16】(a)は、フレーム反転駆動をする液晶表示
装置の駆動波形の一例を示す図である。(b)は、フレ
ーム反転駆動におけるにおける液晶表示パネル上での極
性反転状況を示す図である。
【図17】(a)は、ライン反転駆動をする液晶表示装
置の駆動波形の一例を示す図である。(b)は、ライン
反転駆動におけるにおける液晶表示パネル上での極性反
転状況を示す図である。
【図18】(a)は、ドット反転駆動をする液晶表示装
置の駆動波形の一例を示す図である。(b)は、ドット
反転駆動におけるにおける液晶表示パネル上での極性反
転状況を示す図である。
【符号の説明】
1,100,200 表示駆動装置 10 RGBデコーダ 11 反転アンプ 12 メモリ 13,13´,13″ コントローラ 14,14´ ソースドライバ 15 ゲートドライバ 16,16´ 共通信号生成回路 20 液晶表示パネル 30 TFT 31 LCD容量 31a 画素電極 32 共通電極 32 寄生容量 70 階調信号選択回路 71 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 621 G09G 3/20 621B 622 622N 624 624C 641 641P Fターム(参考) 2H092 JA24 NA01 NA26 PA06 2H093 NA16 NA31 NA41 NC03 NC34 NC35 ND10 ND39 5C006 AC21 AC25 AC27 AF42 AF46 BB16 BF24 BF25 BF43 FA23 FA36 FA47 5C080 AA10 BB05 DD06 DD26 EE28 FF11 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の走査ラインおよび複数の信号ライン
    と、該各ラインの各交点近傍にマトリクス状に配列され
    た画素電極を備える画素と、各画素電極に対向する共通
    電極と、を備える表示パネルの該各信号ラインに表示信
    号電圧を印加して駆動する表示駆動装置において、 前記各走査ラインを1本置きに飛び越して順次走査する
    第1走査期間と、前記第1走査期間において飛び越され
    た走査ラインを順次走査する第2走査期間とを備えて前
    記表示パネルの全ての走査ラインを走査する走査制御手
    段と、 前記第1走査期間から前記第2走査期間への切り換わり
    の際に、各画素の画素電極と共通電極の電位を反転させ
    る極性反転手段と、 前記各走査期間毎に前記各画素の画素電極と前記共通電
    極の電位差を補正する電位差補正手段と、 を備えることを特徴とする表示駆動装置。
  2. 【請求項2】前記電位差の補正は、前記各走査ライン毎
    の前記画素に印加される電荷量の差を低減させるように
    行うことを特徴とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  3. 【請求項3】前記電位差制御手段は、前記各走査期間毎
    に前記共通電極の電位を補正することによって、前記画
    素電極と前記共通電極の電位差を補正することを特徴と
    する請求項1に記載の表示駆動装置。
  4. 【請求項4】前記電位差制御手段は、 共通電極の高電圧側の電位を設定する2種類の電圧の中
    から1の電圧を選択し、共通電極の低電圧側の電位を設
    定する2種類の電圧の中から1の電圧を選択する共通電
    極電圧切換手段を備えることを特徴とする請求項3に記
    載の表示駆動装置。
  5. 【請求項5】前記電位差制御手段は、 前記各走査期間毎に、前記表示信号電圧の階調基準電圧
    範囲を補正することによって、前記画素電極と前記共通
    電極の電位差を補正することを特徴とする請求項1に記
    載の表示駆動装置。
  6. 【請求項6】前記電位差制御手段は、 前記各走査期間毎に、前記表示信号電圧の2種類の最高
    階調基準電圧および2種類の最低階調基準電圧の中か
    ら、信号電圧の各階調電圧の基準となる、1の最高階調
    基準電圧と1の最低階調基準電圧を選択する階調基準電
    圧切換手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の
    表示駆動装置。
  7. 【請求項7】前記電位差制御手段は、 前記各走査期間毎に、前記表示信号電圧を生成する表示
    信号を変換して前記表示信号電圧を補正することによっ
    て、画素電極と共通電極の電位差を補正することを特徴
    とする請求項1に記載の表示駆動装置。
  8. 【請求項8】前記電位差制御手段は、 前記第1走査期間において前記表示信号を変換して前記
    表示信号レベルを上下何れかの一方向に補正する第1の
    変換手段と、 前記第2走査期間において前記表示信号を変換して前記
    表示信号レベルを上下何れかの他方向に補正する第2の
    変換手段と、 を備えることを特徴とする請求項7に記載の表示駆動装
    置。
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