JP2003252094A - チャイルドシート - Google Patents
チャイルドシートInfo
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Abstract
きと乳児用に後向きに設置するときとで、背当部の角度
が幼児及び乳児にとって適切となるようにチャイルドシ
ートを座席に設置でき、チャイルドシートのリクライニ
ング機構を操作する必要がないチャイルドシートを提供
する。 【解決手段】 チャイルドシート本体9の椅子状体6
は、幼児が腰掛ける座部12と、該座部12の後部から
立設された背当部14と、該座部12の下面及び該背当
部14の後面に沿ってこれらを左右に貫通したシートベ
ルト4の挿通口16を有している。椅子状体6は基台8
にリクライニング角度調整可能に支持されている。基台
8の底面に三角柱状のボトムブロック30が前後回動可
能に取り付けられており、チャイルドシート1の向きに
対応してボトムブロック30の位置を変える。
Description
置され、子供が座るチャイルドシートに係り、特に該座
席に設置されるときの設置角度の変更機能を有したチャ
イルドシートに関する。
角度が調整できないタイプのものと、リクライニング角
度を調整できるタイプのものとがある。リクライニング
機構付きのチャイルドシートとして、特開平8−276
771号には、子供が座る座部及び子供の背中が当る背
当部を有した椅子状体を基台部に支承させてなるチャイ
ルドシートにおいて、椅子状体の底面を凸曲させ、基台
部の上面を凹曲させ、椅子状体を基台部の上面に沿って
滑動させることによりリクライニング角度を調整可能と
したものが記載されている。
ない乳児をチャイルドシートに載せる場合には、チャイ
ルドシートは後向きに設置される。一方、首のすわった
生後9ヶ月以降の幼児をチャイルドシートに載せる場合
には、チャイルドシートは前向きに設置される。従来の
チャイルドシートにあっては、乳児及び幼児のいずれを
も載せることができるようにするためには、リクライニ
ング機構が必須であった。即ち、リクライニング機構が
付いていないチャイルドシートを後向きに設置して乳児
を載せようとした場合、チャイルドシートの背当部(背
もたれ部分)が直立(鉛直)に近い角度になってしま
い、乳児を載せるには不適当となる。また、リクライニ
ング機構のないチャイルドシートを前向きに設置して幼
児を載せようとした場合、背当部が過度に後方に傾いた
状態となってしまう。
用チャイルドシートを購入したユーザーは、子供が生後
9ヶ月以上に成長した場合幼児用のチャイルドシートを
購入する必要が生じ、金銭的負担が大きい。
リクライニング機構付きチャイルドシートであれば、チ
ャイルドシートを後向きに設置して乳児搭載用とすると
きにはリクライニングを深くする(水平に近い方向に寝
かす)ようにし、一方チャイルドシートを前向きに設置
して幼児搭載用とするときにはリクライニングを浅くす
る(直立に近い方向に立てる)ようにすることにより、
乳児及び幼児のいずれにも適切な椅子状体据付け角度と
することができる。
チャイルドシートは、リクライニング角度調整に手間が
かかるため、自動車の座席に対して前後向きを変更して
設置し直すのに手間がかかっていた。
に後向きに設置した場合でも、また幼児搭載用に前向き
に設置した場合でも、椅子状体の角度がそれぞれ適切と
なるように自動車の座席に簡単に据え付けることができ
るチャイルドシートを提供することを目的とする。本発
明は、特に、通常のリクライニング機構とは別の機構に
より椅子状体の角度を切り替えることができるチャイル
ドシートを提供することを目的とする。
トは、自動車の座席に設置されるチャイルドシートにお
いて、チャイルドシート本体と、該チャイルドシート本
体の底部に回動自在に取り付けられたチャイルドシート
の設置角度調整用のボトムブロックとを備えてなり、該
ボトムブロックは、該チャイルドシート本体の底面の前
半側に重なった第1の状態と該底部の後半側に重なった
第2の状態とをとりうるように一端側がチャイルドシー
ト本体に回動自在に取り付けられており、該ボトムブロ
ックは、一端側よりも他端側の厚みが大となっているこ
とを特徴とするものである。
前向きに設置するときにはボトムブロックをチャイルド
シートの後半側に位置させる第2の状態とし、椅子状体
を背もたれの立った状態とする。また、チャイルドシー
トを乳児用に後向きに設置するときにはボトムブロック
をチャイルドシートの前半側に位置させる第1の状態と
し、椅子状体を背もたれの寝た状態とする。これによ
り、従来のリクライニング機構がないチャイルドシート
であっても、チャイルドシートの椅子状体の設置角度
が、幼児用の前向き設置及び乳児用の後ろ向き設置のい
ずれの場合でも、それぞれ適切なものとなる。
施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形
態に係るチャイルドシートの後方からの斜視図、第2図
はこのチャイルドシートを座席に前向きに設置したとき
の側面図、第3図は第1図のチャイルドシートの底部を
後方から見上げた斜視図、第4図はこのチャイルドシー
トを後向きに座席に設置したときの側面図、第5図は第
4図のチャイルドシートの前方からの斜視図、第6図は
第4図のチャイルドシートの底部を前方から見上げた斜
視図、第7図はボトムブロックの斜視図、第8図は第7
図のVII−VII線に沿う断面図、第9図はボトムブロック
の基台への取付構造を示す説明図、第10図はこのチャ
イルドシートの別の設置例を示す側面図である。なお、
以下の説明において、チャイルドシートの前後方向とは
チャイルドシートに座った子供にとっての前後方向であ
り、左右方向とはチャイルドシートに座った子供にとっ
ての左右方向をいう。
2(第2図)に設置され、この座席2のシートベルト4
によって該座席2に固定されるものであり、図示の通
り、椅子状体6及びこの椅子状体6を支える基台8より
なるチャイルドシート本体9と、基台8の底部に取り付
けられたボトムブロック30と、椅子状体6に着席した
子供(幼児)の体を拘束する子供用ウェビング10(1
0R,10L)及び締付ウェビング11とを備えてい
る。
1は、該椅子状体6が基台8に対し前後にリクライニン
グ可能となっている。
席2の座部の上面に沿って該座席2の左右に引き回され
る腰ベルト4aと、座席2のシートバックの前面を斜め
上下方向に横切るように引き回される肩ベルト4bとか
らなる。このシートベルト4はタング4cに挿通されて
おり、このタング4cが座席2の下部に取り付けられた
バックル4dにラッチ可能となっている。なお、該肩ベ
ルト4bの先端にはリトラクタ(図示略)が接続されて
おり、このシートベルト4には該リトラクタによって巻
取り方向に張力が加えられている。
供が腰掛ける座部12と、該座部12の後部から起立す
る背当部14とを有する。
右に貫通するようにシートベルト挿通口16が設けられ
ている。このシートベルト挿通口16は、座部12から
背当部14にかけて延設されている。
て、且つ該椅子状体6の下面から背面にかけて連続し
て、凸条よりなるリブ18が延設されている。各リブ1
8は、座部12の下面を前後方向に延在し、背当部14
の背面を上下方向に延在している。第4図の通り、各リ
ブ18のうち、座部12の下部付近に位置する部分に
は、該リブ18の延在方向に延在するスリット18a,
18bが設けられている。この実施の形態では、座部1
2の前部側にスリット18aが設けられ、後部側にスリ
ット18bが設けられている。
ト18a,18b内に係合したガイドピン18pが設け
られている。このガイドピン18pは、椅子状体6のリ
クライニングに伴って該スリット18a,18b内を相
対移動する。該ガイドピン18pは、椅子状体6が基台
8から離反しないよう保持すると共に、椅子状体6のリ
クライニング範囲を規制している。
掛けられるものであり、子供用ウェビング10Lは子供
の左半身に掛けられるものである。各子供用ウェビング
10R,10Lは、第5図に明示の通り、前端が座部1
2の左右縁部に固定され、後端側は背当部14のウェビ
ング挿通孔20から該背当部14の後方に引き出されて
いる。椅子状体6の座部12の前縁中央にストラップ2
1の下端が固定され、このストラップ21の上端にバッ
クル22が取り付けられている。右ウェビング10R及
び左ウェビング10Lはそれぞれトング23L,23R
に挿通され、このトング23L,23Rがバックル22
に挿入されて係止されている。
R,10Lは、背当部14の背後面に沿って下方に延在
し、接続金具11jを介して締付ウェビング11に連結
されている。この締付ウェビング11は、第2図の通
り、背当部14の背面から座部12の下面に引き回さ
れ、ウェブアジャスタ(図示略)を通って座部12の前
端面の前方に引き出されている。
グ可能に保持している。該基台8は、この椅子状体6の
左右のリブ18,18をそれぞれ該リクライニング方向
に摺動可能に保持している。
シートベルト挿通口16内に引き通されたシートベルト
4の腰ベルト4aを掛けるための腰ベルト案内部材24
が設けられている。
基台8の底面にボトムブロック30が前後方向回動自在
に取り付けられている。このボトムブロック30は一端
側即ち回動基端側31から他端側即ち回動後端側39に
かけて次第に厚みが増大する三角柱形状のものである。
けられ、該凸部32に設けられたヒンジ孔33(第7,
9図)にヒンジピン34が挿通され、該ヒンジピン34
によってボトムブロック30が基台8に回動可能に取り
付けられている。このヒンジ孔33及びヒンジピン34
は左右方向に延在しており、且つ基台8の底面の前後方
向の略中間付近に配置されている。そのため、ボトムブ
ロック30は、第1〜3図の通り該基台底面の後部側8
Rに重なる第2の状態と、第4〜10図の通り基台底面
の前部側8Fに重なる第1の姿勢とをとりうるように約
180°回動可能となっている。
前部側8Fと後部側8Rとが斜交している。具体的に
は、前部側8Fを水平面に当接させたときに後部側8R
が後方ほど高位となる形状となっている。前部側8Fと
後部側8Rとの交叉部分付近に前記ヒンジピン34が配
置される。
50が設けられている。この凹所50の天井面も前部側
50Fと後部側50Rとが該ヒンジピン34付近にて交
叉するように斜交している。
Fと後部側50Rとの交叉部付近には凹部51が設けら
れ、この凹部51内にバネ60のフック部52が設けら
れている。ボトムブロック30には、ヒンジピン34よ
りも回動後端側39に後退した位置にフック部35が設
けられており、これらのフック部35,52間に引張コ
イルバネ60が蓄力状態にて架設されている。このバネ
60により、ボトムブロック30は凹所50の前部側5
0F及び後部側50Rのいずれのサイドに回動されてき
た場合でも、常に凹所50内に引き込まれる方向に付勢
される。
凹所50内に引き込まれたボトムブロック30を軽度に
係止するためのクリック機構40がボトムブロック30
の両側面に設けられている。このクリック機構40は、
ボトムブロック30内に固定配置された筒状ケース41
と、該筒状ケース41内に基端側が摺動自在に収容さ
れ、半球状の先端側がボトムブロック30の側面から外
方に突出している突出子42と、該突出子42を突出方
向に付勢するバネ43とを備えている。
F及び後部側50Rの側面にはそれぞれ該突出子42が
入り込む半球状凹部49が設けられている。ボトムブロ
ック30を前部側又は後部側に回動させて凹所50の前
部側50F又は後部側50Rに重ね合わせると、突出子
42が該凹部49に入り込み、ボトムブロック30が軽
度に係止される。
では基台8の後部側の前部側8Fと後部側8Rとの交叉
角度は、凹所50の前部側50Rと後部側50Fとの交
叉角度に略等しい。そして、該交叉角度と180°との
差は、ボトムブロック30の基端側31の挟角とほぼ等
しい。また、凹所50の深さはヒンジ孔33付近のボト
ムブロック30の厚さとほぼ等しくなっている。そのた
め、ボトムブロック30を前部側に回動させたときには
基台8の底面の後部側8Rと前部側のボトムブロック3
0の底面とは略面一状(略同一平面状)となる。また、
ボトムブロック30を後部側に回動させたときには基台
8の底面の前部側8Fとボトムブロック30の底面とは
略面一状となる。
〜50°程度が好ましい。
を座席2に前向きに設置するには、まず、ボトムブロッ
ク30を第1〜3図のように基台8の底面の後部側8R
に重なるようにチャイルドシート1の後側へ回動させて
おく。次いで、第2図のようにこのチャイルドシート1
を該座席2の座面上に前向きに載置し、チャイルドシー
ト本体6の挿通口16にシートベルト4を挿通した後、
このシートベルト4のタング4cをバックル4dにラッ
チする。なお、該シートベルト4の腰ベルト4aを腰ベ
ルト案内部材24に挿通する。
ルドシート1にあっては、椅子状体6はその背当部14
が比較的直立した状態となっており、首の座った幼児を
載せるのに好適である。
後向きに設置するには、まず第4〜6図のようにボトム
ブロック30を基台8の底面の前部側8Fに重なるよう
にチャイルドシート1の前側へ回動させておく。次い
で、第4図のようにこのチャイルドシート1を該座席2
の座面上に後向きに載置し、チャイルドシート本体6の
挿通口16にシートベルト4を挿通した後、このシート
ベルト4のタング4cをバックル4dにラッチする。な
お、該シートベルト4の腰ベルト4aを腰ベルト案内部
材24に挿通する。
ャイルドシート1を後向きに設置し直すときには、ボト
ムブロック30のみを回動させることにより、チャイル
ドシート1を同一の座部傾斜となるように設置すること
ができる。そのため、チャイルドシート1の前後向き変
換に際し、椅子状体6の基台8へのリクライニング角度
調整を行うことなく、チャイルドシート1を設置するこ
とができる。
8の底面の前部側8Fに位置させた状態にてチャイルド
シート1を後向きに設置することにより、チャイルドシ
ート1は背当部14がかなり深く後傾した所謂寝た状態
となるので、乳児は仰臥に近い姿勢にてチャイルドシー
ト1に保持される。
ト1にあっても、子供用ウェビング10が引き回された
チャイルドシート本体6の座部12の下面及び背当部1
4の後面と、該座部12の上面及び背当部14の前面と
の間にシートベルト4の挿通口16が介在していること
から、該子供用ウェビング10が座部12の下面や背当
部14の後面を摺動しても、その振動が該座部12の上
面や背当部14の前面に伝わりにくく、このチャイルド
シート本体2に着席した子供にとって非常に座り心地が
よいものとなっている。
は、シートベルト4の引き回しに際し、該シートベルト
4がチャイルドシート本体2の座部12及び背当部14
を左右に貫通した挿通口16内に挿通されるため、該座
部12の下面及び該背当部14の後面に沿って引き回さ
れる子供用ウェビング10とは直接的には交叉しない。
これにより、該シートベルト4及び子供用ウェビング1
0のいずれを引き回す場合にも互いに全く邪魔になら
ず、これらの引き回し作業を極めて容易に行うことがで
きる。
ベルト4aを腰ベルト案内部材24に掛け通しており、
この腰ベルト案内部材24を基台8に設けているので、
チャイルドシート本体6をシートベルト4に拘束を受け
ることなく自在にリクライニングさせることができる。
は、自動車の座席に乳児用に前向きに設置するときと幼
児用に後向きに設置するときとで、ボトムブロックを回
動させるだけで背当部の角度を乳児及び幼児にとって適
切なものとすることができる。また、本発明では、チャ
イルドシートの向き変更に際しリクライニング機構の操
作を不要とし、向き変更作業を容易とすることも可能で
ある。本発明は、リクライニング機構のないチャイルド
シートにも適用できる。
後方からの斜視図である。
たときの側面図である。
上げた斜視図である。
たときの側面図である。
である。
上げた斜視図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車の座席に設置されるチャイルドシ
ートにおいて、 チャイルドシート本体と、該チャイルドシート本体の底
部に回動自在に取り付けられたチャイルドシートの設置
角度調整用のボトムブロックとを備えてなり、 該ボトムブロックは、該チャイルドシート本体の底面の
前半側に重なった第1の状態と該底部の後半側に重なっ
た第2の状態とをとりうるように一端側がチャイルドシ
ート本体に回動自在に取り付けられており、 該ボトムブロックは、一端側よりも他端側の厚みが大と
なっていることを特徴とするチャイルドシート。 - 【請求項2】 請求項1において、前記チャイルドシー
トの底面は、前後方向の中間付近が下方に凸となってお
り、この中間付近に前記ボトムブロックの前記一端側が
取り付けられていることを特徴とするチャイルドシー
ト。 - 【請求項3】 請求項2において、前記ボトムブロック
は、前記一端側から他端側に向って徐々に厚みが大とな
る略三角柱形状であることを特徴とするチャイルドシー
ト。 - 【請求項4】 請求項3において、前記ボトムブロック
が第1の状態にあるときには、チャイルドシート本体の
底面の後半側からボトムブロックの下面にかけて略面一
状となり、前記ボトムブロックが第2の状態にあるとき
には、チャイルドシート本体の底面の前半側からボトム
ブロックの下面にかけて略面一状となることを特徴とす
るチャイルドシート。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
て、前記チャイルドシート本体は、座部及び背当部を有
した椅子状体と、該椅子状体をリクライニング角度調整
可能に支承した基台とを備えてなり、前記ボトムブロッ
クは該基台の底部に取り付けられていることを特徴とす
るチャイルドシート。
Priority Applications (1)
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