JP2003241994A - 電子制御ユニットの入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニット - Google Patents
電子制御ユニットの入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニットInfo
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- JP2003241994A JP2003241994A JP2002039411A JP2002039411A JP2003241994A JP 2003241994 A JP2003241994 A JP 2003241994A JP 2002039411 A JP2002039411 A JP 2002039411A JP 2002039411 A JP2002039411 A JP 2002039411A JP 2003241994 A JP2003241994 A JP 2003241994A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子制御ユニットの入力回路のシステム時定
数の検査を外部素子の接続を必要とせずに行うことがで
きるようにすると共に、システム時定数の設定を正確に
行えるようにする。 【解決手段】 I/Oポート2−1を出力ポートに切り
換えてローステートにしてコンデンサ34の端子電圧を
零にし、フィルタ回路3を所定の初期化状態にしてから
I/Oポート2−1を入力ポートに切り換え、これによ
りコンデンサ34の端子電圧が徐々に上昇しI/Oポー
ト2−1がハイレベルの入力を認識するまでの時間をカ
ウントし、このカウント結果からフィルタ回路3の時定
数THを演算してフィルタ回路3の時定数の良否を検査
する。時定数THがシステム時定数Tsより小さいとき
は、その差分ΔTはソフト処理によりマイクロコンピュ
ータ2内で補償する。
数の検査を外部素子の接続を必要とせずに行うことがで
きるようにすると共に、システム時定数の設定を正確に
行えるようにする。 【解決手段】 I/Oポート2−1を出力ポートに切り
換えてローステートにしてコンデンサ34の端子電圧を
零にし、フィルタ回路3を所定の初期化状態にしてから
I/Oポート2−1を入力ポートに切り換え、これによ
りコンデンサ34の端子電圧が徐々に上昇しI/Oポー
ト2−1がハイレベルの入力を認識するまでの時間をカ
ウントし、このカウント結果からフィルタ回路3の時定
数THを演算してフィルタ回路3の時定数の良否を検査
する。時定数THがシステム時定数Tsより小さいとき
は、その差分ΔTはソフト処理によりマイクロコンピュ
ータ2内で補償する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御ユニット
の入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニットに関
するものである。
の入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニットに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】各種装置の制御のためマイクロコンピュ
ータを用いて構成された電子制御ユニットが様々な分野
で使用されている。例えば、車両用のエンジンの運転を
制御するための制御ユニットの場合も1つ又は複数のマ
イクロコンピュータを備えており、スイッチ、センサ等
からの信号がこれらのマイクロコンピュータに入力され
る。電子制御ユニットに入力される信号は通常低レベル
の信号であり、入力側の配線の引き回し等により外部か
らの雑音信号が重畳して入力信号の品質を低下させるこ
とが考えられる。特に車両用の電子制御ユニットの如
く、エンジンの点火系統やモータ等の如き強力な雑音信
号発生源に近接して設けられる場合には、その対策を充
分に行う必要がある。
ータを用いて構成された電子制御ユニットが様々な分野
で使用されている。例えば、車両用のエンジンの運転を
制御するための制御ユニットの場合も1つ又は複数のマ
イクロコンピュータを備えており、スイッチ、センサ等
からの信号がこれらのマイクロコンピュータに入力され
る。電子制御ユニットに入力される信号は通常低レベル
の信号であり、入力側の配線の引き回し等により外部か
らの雑音信号が重畳して入力信号の品質を低下させるこ
とが考えられる。特に車両用の電子制御ユニットの如
く、エンジンの点火系統やモータ等の如き強力な雑音信
号発生源に近接して設けられる場合には、その対策を充
分に行う必要がある。
【0003】このため、従来のこの種の電子制御ユニッ
トにあっては、マイクロコンピュータの入力端子と電子
制御ユニットの入力端子との間にはR−Cフィルタの如
き時定数回路を設け、雑音信号成分がマイクロコンピュ
ータに入力されるのを抑えると共に、何等かの理由で高
レベルの信号が電子制御ユニットの入力端子に印加され
ても、これがそのままマイクロコンピュータの入力端子
に印加されてマイクロコンピュータが破損するのを防止
できるように構成されている。
トにあっては、マイクロコンピュータの入力端子と電子
制御ユニットの入力端子との間にはR−Cフィルタの如
き時定数回路を設け、雑音信号成分がマイクロコンピュ
ータに入力されるのを抑えると共に、何等かの理由で高
レベルの信号が電子制御ユニットの入力端子に印加され
ても、これがそのままマイクロコンピュータの入力端子
に印加されてマイクロコンピュータが破損するのを防止
できるように構成されている。
【0004】したがって、電子制御ユニットが所要の制
御を良好に遂行するには、電子制御ユニットの入力側に
設けられる時定数回路の時定数はその目的に応じた最適
な値に設定されている必要がある。
御を良好に遂行するには、電子制御ユニットの入力側に
設けられる時定数回路の時定数はその目的に応じた最適
な値に設定されている必要がある。
【0005】しかしながら、電子制御ユニットの入力回
路部の時定数は製造時の素子等の値のばらつきにより規
格外の値となることがあるほか、出荷時には規格内に入
っていても、種々の外的要因や経時変化により所要の最
適値と異なった値にずれてしまうことが予想される。こ
のため、従来では出荷時等において電子制御ユニットの
入力端子と出力端子との間に外部負荷を接続した状態で
入力端子における時定数が適切な値になっているか否か
の検査を行っている。
路部の時定数は製造時の素子等の値のばらつきにより規
格外の値となることがあるほか、出荷時には規格内に入
っていても、種々の外的要因や経時変化により所要の最
適値と異なった値にずれてしまうことが予想される。こ
のため、従来では出荷時等において電子制御ユニットの
入力端子と出力端子との間に外部負荷を接続した状態で
入力端子における時定数が適切な値になっているか否か
の検査を行っている。
【0006】図6を参照してこの従来の検査方法につい
て説明する。
て説明する。
【0007】図6において、100は電子制御ユニット
で多数のI/Oポートを有するマイクロコンピュータ1
01を備えている。マイクロコンピュータ101のI/
Oポートはソフトウェアによって入力ポート又は出力ポ
ートに自由に切り換えられる構成となっており、図6に
示す例では、多数のI/Oポートのうちの2つのI/O
ポート101A、101Bのみが示されている。電子制
御ユニット100が制御動作モードに入ったときにはI
/Oポート101Aが入力ポートとして使用され、I/
Oポート101Bが出力ポートとして使用される構成と
なっている。
で多数のI/Oポートを有するマイクロコンピュータ1
01を備えている。マイクロコンピュータ101のI/
Oポートはソフトウェアによって入力ポート又は出力ポ
ートに自由に切り換えられる構成となっており、図6に
示す例では、多数のI/Oポートのうちの2つのI/O
ポート101A、101Bのみが示されている。電子制
御ユニット100が制御動作モードに入ったときにはI
/Oポート101Aが入力ポートとして使用され、I/
Oポート101Bが出力ポートとして使用される構成と
なっている。
【0008】電子制御ユニット100の入力端子100
AとI/Oポート101Aとの間には、時定数回路であ
るフィルタ回路102が配設されている。フィルタ回路
102は、抵抗器102A〜102Cとコンデンサ10
2Dとが図示の如く接続されて成る公知のR−Cフィル
タ回路の構成となっている。ここでは、入力端子100
Aと電源電圧VBとの間に抵抗器102Aが接続され、
これにより入力端子100Aが電源電圧レベルにプルア
ップされている。
AとI/Oポート101Aとの間には、時定数回路であ
るフィルタ回路102が配設されている。フィルタ回路
102は、抵抗器102A〜102Cとコンデンサ10
2Dとが図示の如く接続されて成る公知のR−Cフィル
タ回路の構成となっている。ここでは、入力端子100
Aと電源電圧VBとの間に抵抗器102Aが接続され、
これにより入力端子100Aが電源電圧レベルにプルア
ップされている。
【0009】フィルタ回路102の時定数をマイクロコ
ンピュータ101において診断させる場合には、入力端
子100Aと入力端子100Bとの間に無誘導抵抗器の
如き素子を外部負荷103として接続し、次の動作を順
次行わせる。 1)I/Oポート101Aを入力ピン、I/Oポート1
01Bを出力ピンとしてマイクロコンピュータ101を
初期化する。 2)出力として設定したI/Oポート101Bをロース
テートにする。 3)I/Oポート101Bをローステートからハイステ
ートにすると同時にマイクロコンピュータ101の内部
タイマのスイッチを入れてカウントを開始する。 4)I/Oポート101Aがハイステートを認識したと
きに内部タイマのカウントをストップさせる。 5)タイマにより計測した時間を読み出すことにより入
力端子100Aの時定数を計測する。 6)あらかじめ設定してある時定数の値とカウンタによ
り計測した計測値とを比較し、計測値が所定の許容値を
越えていればエラーを表示する。
ンピュータ101において診断させる場合には、入力端
子100Aと入力端子100Bとの間に無誘導抵抗器の
如き素子を外部負荷103として接続し、次の動作を順
次行わせる。 1)I/Oポート101Aを入力ピン、I/Oポート1
01Bを出力ピンとしてマイクロコンピュータ101を
初期化する。 2)出力として設定したI/Oポート101Bをロース
テートにする。 3)I/Oポート101Bをローステートからハイステ
ートにすると同時にマイクロコンピュータ101の内部
タイマのスイッチを入れてカウントを開始する。 4)I/Oポート101Aがハイステートを認識したと
きに内部タイマのカウントをストップさせる。 5)タイマにより計測した時間を読み出すことにより入
力端子100Aの時定数を計測する。 6)あらかじめ設定してある時定数の値とカウンタによ
り計測した計測値とを比較し、計測値が所定の許容値を
越えていればエラーを表示する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の方
法によると、電子制御ユニットの外部に負荷を接続しな
ければ入力端子の時定数の診断を行うことができないた
め、出荷検査等において工数が多くなり診断のための手
間も掛かるのでコストが高くならざるを得ないという問
題点を有している。
法によると、電子制御ユニットの外部に負荷を接続しな
ければ入力端子の時定数の診断を行うことができないた
め、出荷検査等において工数が多くなり診断のための手
間も掛かるのでコストが高くならざるを得ないという問
題点を有している。
【0011】また、入力回路に設ける時定数回路の時定
数が所定の範囲内に入るようにするには、時定数回路を
構成する各素子として高精度の高価な素子を用いる必要
があり、電子制御ユニットのコストを高くすることにな
る。したがって、コストを抑えようとすると精度の低い
安価な素子を使用せざるを得ず、出来上がった製品の入
力時定数特性が大きくばらつくことになり、好ましくな
い結果となる。
数が所定の範囲内に入るようにするには、時定数回路を
構成する各素子として高精度の高価な素子を用いる必要
があり、電子制御ユニットのコストを高くすることにな
る。したがって、コストを抑えようとすると精度の低い
安価な素子を使用せざるを得ず、出来上がった製品の入
力時定数特性が大きくばらつくことになり、好ましくな
い結果となる。
【0012】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる電子制御ユニットの入力
回路の検査、設定方法及び電子制御ユニットを提供する
ことにある。
問題点を解決することができる電子制御ユニットの入力
回路の検査、設定方法及び電子制御ユニットを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、入出力切換が可能なマイクロコンピュータのI/O
ポートに外部からの入力信号を時定数回路を介して与え
るように構成された電子制御ユニットの入力回路を検査
するための方法において、前記I/Oポートを出力ポー
トに切り換えて前記I/Oポートを前記時定数回路を所
定の初期化状態とするためのレベルにし、しかる後前記
I/Oポートを入力ポートに切り換えて前記I/Oポー
トの入力電圧のレベル変化の様子から前記入力回路の時
定数を検査するようにしたことを特徴とする電子制御ユ
ニットの入力回路の検査方法が提案される。
ば、入出力切換が可能なマイクロコンピュータのI/O
ポートに外部からの入力信号を時定数回路を介して与え
るように構成された電子制御ユニットの入力回路を検査
するための方法において、前記I/Oポートを出力ポー
トに切り換えて前記I/Oポートを前記時定数回路を所
定の初期化状態とするためのレベルにし、しかる後前記
I/Oポートを入力ポートに切り換えて前記I/Oポー
トの入力電圧のレベル変化の様子から前記入力回路の時
定数を検査するようにしたことを特徴とする電子制御ユ
ニットの入力回路の検査方法が提案される。
【0014】請求項2の発明によれば、入出力切換が可
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
入力回路を有する電子制御ユニットにおいて、前記I/
Oポートを出力に切り換えるための第1切換手段と、前
記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切り
換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時定
数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態にす
る手段と、前記時定数回路が前記所定の初期化状態とさ
れた後前記I/Oポートを入力に切り換えるための第2
切換手段と、前記I/Oポートが該第2切換手段によっ
て入力に切り換えられた後前記I/Oポートの電圧のレ
ベルが所定レベルに達したタイミングを検出するための
タイミング検出手段と、前記出力手段からのステップ電
圧の出力タイミングから前記タイミング検出手段によっ
て検出されたタイミングまでの時間に基づいて前記入力
回路の時定数を演算するための演算手段と、該演算手段
からの演算出力に基づいて前記入力回路の評価を行って
その評価結果を表示する手段とを備えたことを特徴とす
る電子制御ユニットが提案される。
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
入力回路を有する電子制御ユニットにおいて、前記I/
Oポートを出力に切り換えるための第1切換手段と、前
記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切り
換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時定
数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態にす
る手段と、前記時定数回路が前記所定の初期化状態とさ
れた後前記I/Oポートを入力に切り換えるための第2
切換手段と、前記I/Oポートが該第2切換手段によっ
て入力に切り換えられた後前記I/Oポートの電圧のレ
ベルが所定レベルに達したタイミングを検出するための
タイミング検出手段と、前記出力手段からのステップ電
圧の出力タイミングから前記タイミング検出手段によっ
て検出されたタイミングまでの時間に基づいて前記入力
回路の時定数を演算するための演算手段と、該演算手段
からの演算出力に基づいて前記入力回路の評価を行って
その評価結果を表示する手段とを備えたことを特徴とす
る電子制御ユニットが提案される。
【0015】請求項3の発明によれば、入出力切換が可
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
電子制御ユニットの入力回路の時定数設定方法におい
て、前記I/Oポートを出力ポートに切り換えてから前
記I/Oポートを前記時定数回路を所定の初期化状態と
するためのレベルにし、しかる後前記I/Oポートを入
力ポートに切り換えて前記I/Oポートの入力電圧のレ
ベル変化の様子から前記入力回路の時定数を測定し、測
定された時定数が所要の時定数より小さい場合には不足
分を前記マイクロコンピュータ内で賄うようにしたこと
を特徴とする電子制御ユニットの入力回路の設定方法が
提案される。
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
電子制御ユニットの入力回路の時定数設定方法におい
て、前記I/Oポートを出力ポートに切り換えてから前
記I/Oポートを前記時定数回路を所定の初期化状態と
するためのレベルにし、しかる後前記I/Oポートを入
力ポートに切り換えて前記I/Oポートの入力電圧のレ
ベル変化の様子から前記入力回路の時定数を測定し、測
定された時定数が所要の時定数より小さい場合には不足
分を前記マイクロコンピュータ内で賄うようにしたこと
を特徴とする電子制御ユニットの入力回路の設定方法が
提案される。
【0016】請求項4の発明によれば、入出力切換が可
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
入力回路を有する電子制御ユニットにおいて、前記I/
Oポートを出力に切り換えるための第1切換手段と、前
記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切り
換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時定
数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態にす
る手段と、前記時定数回路が前記所定の初期化状態とさ
れた後前記I/Oポートを入力に切り換えるための第2
切換手段と、前記I/Oポートが該第2切換手段によっ
て入力に切り換えられた後前記I/Oポートの電圧のレ
ベルが所定レベルに達したタイミングを検出するための
タイミング検出手段と、前記出力手段からのステップ電
圧の出力タイミングから前記タイミング検出手段によっ
て検出されたタイミングまでの時間に基づいて前記入力
回路の時定数を演算するための演算手段と、該演算手段
に応答し演算された時定数が所要の時定数より小さい場
合には不足分を前記マイクロコンピュータ内で生じさせ
るための手段とを備えたことを特徴とする電子制御ユニ
ットが提案される。
能なマイクロコンピュータのI/Oポートに外部からの
入力信号を時定数回路を介して与えるように構成された
入力回路を有する電子制御ユニットにおいて、前記I/
Oポートを出力に切り換えるための第1切換手段と、前
記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切り
換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時定
数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態にす
る手段と、前記時定数回路が前記所定の初期化状態とさ
れた後前記I/Oポートを入力に切り換えるための第2
切換手段と、前記I/Oポートが該第2切換手段によっ
て入力に切り換えられた後前記I/Oポートの電圧のレ
ベルが所定レベルに達したタイミングを検出するための
タイミング検出手段と、前記出力手段からのステップ電
圧の出力タイミングから前記タイミング検出手段によっ
て検出されたタイミングまでの時間に基づいて前記入力
回路の時定数を演算するための演算手段と、該演算手段
に応答し演算された時定数が所要の時定数より小さい場
合には不足分を前記マイクロコンピュータ内で生じさせ
るための手段とを備えたことを特徴とする電子制御ユニ
ットが提案される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明による電子制御ユニットの
実施の形態の一例を示す構成図である。電子制御ユニッ
ト1は、図示しない車両用エンジンの運転を電子的に制
御するためのものであり、運転制御のための各種データ
処理を行うためのマイクロコンピュータ2を備えてい
る。マイクロコンピュータ2には、複数のI/Oポート
2−1〜2−Nが設けられており、これらのI/Oポー
ト2−1〜2−Nは、マイクロコンピュータ2内におけ
るソフトウェア処理により入力ポート又は出力ポートの
いずれにも任意に切り換えることができる公知の構成と
なっている。
実施の形態の一例を示す構成図である。電子制御ユニッ
ト1は、図示しない車両用エンジンの運転を電子的に制
御するためのものであり、運転制御のための各種データ
処理を行うためのマイクロコンピュータ2を備えてい
る。マイクロコンピュータ2には、複数のI/Oポート
2−1〜2−Nが設けられており、これらのI/Oポー
ト2−1〜2−Nは、マイクロコンピュータ2内におけ
るソフトウェア処理により入力ポート又は出力ポートの
いずれにも任意に切り換えることができる公知の構成と
なっている。
【0019】本実施の形態においては、エンジン運転制
御モードにあってはI/Oポート2−1がデータ処理の
ための入力ポートとして使用される構成となっており、
電子制御ユニット1の入力端子1−1に外部から与えら
れる入力信号は、時定数回路であるフィルタ回路3を介
してI/Oポート2−1に入力されて処理される構成と
なっている。
御モードにあってはI/Oポート2−1がデータ処理の
ための入力ポートとして使用される構成となっており、
電子制御ユニット1の入力端子1−1に外部から与えら
れる入力信号は、時定数回路であるフィルタ回路3を介
してI/Oポート2−1に入力されて処理される構成と
なっている。
【0020】フィルタ回路3は、抵抗器31〜33及び
コンデンサ34が図示の如く接続されて成るR−C型の
フィルタ回路として構成されており、入力端子1−1は
抵抗器31によって電源電圧+Vにプルアップされてい
る。フィルタ回路3は、入力端子1−1に印加される入
力信号に含まれている高域の雑音信号成分を除去すると
共に、入力信号のレベルが何等かの理由により異常に高
いレベルとなった場合でもマイクロコンピュータ2のI
/Oポート2−1に許容レベル以上の電圧信号が印加さ
れることがないように入力信号のレベルを抑えてマイク
ロコンピュータ2を保護する機能を果たすために設けら
れている。
コンデンサ34が図示の如く接続されて成るR−C型の
フィルタ回路として構成されており、入力端子1−1は
抵抗器31によって電源電圧+Vにプルアップされてい
る。フィルタ回路3は、入力端子1−1に印加される入
力信号に含まれている高域の雑音信号成分を除去すると
共に、入力信号のレベルが何等かの理由により異常に高
いレベルとなった場合でもマイクロコンピュータ2のI
/Oポート2−1に許容レベル以上の電圧信号が印加さ
れることがないように入力信号のレベルを抑えてマイク
ロコンピュータ2を保護する機能を果たすために設けら
れている。
【0021】したがって、フィルタ回路3の時定数は電
子制御ユニット1の入力回路において予め定められたシ
ステム時定数Tsを含む所定の許容範囲内に入っている
必要がある。ここでは、下側の許容値がTd(=Ts−
a)、上側の許容値がTu(=Ts+b)と定められて
いる。
子制御ユニット1の入力回路において予め定められたシ
ステム時定数Tsを含む所定の許容範囲内に入っている
必要がある。ここでは、下側の許容値がTd(=Ts−
a)、上側の許容値がTu(=Ts+b)と定められて
いる。
【0022】なお、電子制御ユニット1には、入力端子
1−1のほかに複数の入力端子及び出力端子が設けられ
ているが、図1ではそれらの端子の全てを図示して説明
するのを省略する。
1−1のほかに複数の入力端子及び出力端子が設けられ
ているが、図1ではそれらの端子の全てを図示して説明
するのを省略する。
【0023】電子制御ユニット1は、個別パーツを組み
立てて構成されているフィルタ回路3の時定数が、上述
した範囲内に入っているか否かの検査を入力端子1−1
に外部素子を接続する必要なしに行うことができるよう
にした検査部21と、該検査部21における検査の結果
フィルタ回路3の時定数が所定の規定値より小さかった
場合には、その不足分をマイクロコンピュータ2内での
ソフトウェア処理により補償して賄い、電子制御ユニッ
ト1の入力回路の時定数を規定値であるシステム時定数
Tsに正確に一致させることができるようにした時定数
設定部22とを備えている。
立てて構成されているフィルタ回路3の時定数が、上述
した範囲内に入っているか否かの検査を入力端子1−1
に外部素子を接続する必要なしに行うことができるよう
にした検査部21と、該検査部21における検査の結果
フィルタ回路3の時定数が所定の規定値より小さかった
場合には、その不足分をマイクロコンピュータ2内での
ソフトウェア処理により補償して賄い、電子制御ユニッ
ト1の入力回路の時定数を規定値であるシステム時定数
Tsに正確に一致させることができるようにした時定数
設定部22とを備えている。
【0024】先ず、検査部21について図2を参照しな
がら説明する。図2は、上述した検査機能を果たすため
マイクロコンピュータ2内に格納されて実行される検査
プログラムを示すフローチャートである。この検査プロ
グラムが実行されることにより、I/Oポート2−1を
出力ポートに切り換えてI/Oポート2−1をローステ
ートにしてコンデンサ34の端子電圧を零にしてフィル
タ回路3を所定の初期化状態にしてからI/Oポート2
−1を入力ポートに切り換え、これによりコンデンサ3
4の端子電圧が徐々に上昇するのをI/Oポート2−1
でモニタし、I/Oポート2−1がハイレベルの入力を
認識するまでの時間をカウントし、このカウント結果か
らフィルタ回路3の時定数THを演算し、これにより得
られた時定数THの値が所要の範囲内に入っているか否
かによってフィルタ回路3の時定数の良否を検査する構
成となっている。
がら説明する。図2は、上述した検査機能を果たすため
マイクロコンピュータ2内に格納されて実行される検査
プログラムを示すフローチャートである。この検査プロ
グラムが実行されることにより、I/Oポート2−1を
出力ポートに切り換えてI/Oポート2−1をローステ
ートにしてコンデンサ34の端子電圧を零にしてフィル
タ回路3を所定の初期化状態にしてからI/Oポート2
−1を入力ポートに切り換え、これによりコンデンサ3
4の端子電圧が徐々に上昇するのをI/Oポート2−1
でモニタし、I/Oポート2−1がハイレベルの入力を
認識するまでの時間をカウントし、このカウント結果か
らフィルタ回路3の時定数THを演算し、これにより得
られた時定数THの値が所要の範囲内に入っているか否
かによってフィルタ回路3の時定数の良否を検査する構
成となっている。
【0025】先ず、ステップS1でシステム時定数Ts
を設定する。ここでは、フィルタ回路3の所要の時定数
を「秒」にて設定する。この設定は図示しないテンキー
入力装置等の入力手段からその都度入力してもよいし、
この検査プログラムに予めデータを書き込んでおいて、
これを読み出すようにしてもよい。
を設定する。ここでは、フィルタ回路3の所要の時定数
を「秒」にて設定する。この設定は図示しないテンキー
入力装置等の入力手段からその都度入力してもよいし、
この検査プログラムに予めデータを書き込んでおいて、
これを読み出すようにしてもよい。
【0026】次に、ステップS2においてI/Oポート
2−1を出力に設定した後、ステップS3において、コ
ンデンサ34の充電電荷を零としてコンデンサ34の端
子電圧を一旦零とするためにI/Oポート2−1をロー
ステートにする。このようにしてコンデンサ34の端子
電圧を一旦零とした後、ステップS4に入り、I/Oポ
ート2−1を入力に切り換えて内部にソフト的に構成さ
れているタイマ(図示せず)をリセットする。これによ
りタイマがカウント開始可能とされると共に、コンデン
サ34の端子電圧は徐々に上昇しはじめる。電源電圧+
Vから抵抗器31、32を介してコンデンサ34に流
れ、コンデンサ34が充電されはじめるからである。
2−1を出力に設定した後、ステップS3において、コ
ンデンサ34の充電電荷を零としてコンデンサ34の端
子電圧を一旦零とするためにI/Oポート2−1をロー
ステートにする。このようにしてコンデンサ34の端子
電圧を一旦零とした後、ステップS4に入り、I/Oポ
ート2−1を入力に切り換えて内部にソフト的に構成さ
れているタイマ(図示せず)をリセットする。これによ
りタイマがカウント開始可能とされると共に、コンデン
サ34の端子電圧は徐々に上昇しはじめる。電源電圧+
Vから抵抗器31、32を介してコンデンサ34に流
れ、コンデンサ34が充電されはじめるからである。
【0027】次のステップS5において、I/Oポート
2−1が入力信号のハイレベル状態を認識したか否かが
判別される。コンデンサ34の端子電圧(充電電圧)が
未だ低くI/Oポート2−1が入力信号のハイレベル状
態を未だ認識していない場合には、ステップS1の判別
結果はNOとなり、ステップS6に進む。ステップS6
においては、タイマを所定値だけカウントアップしてス
テップS5に戻る。コンデンサ34の充電電圧が上昇し
てI/Oポート2−1が入力信号のハイレベル状態を認
識できるまでステップS5、S6が上述のようにして繰
り返し実行される。そして、I/Oポート2−1が入力
信号のハイレベル状態を認識すると、ステップS5の判
別結果がYESとなり、ステップS7に進む。
2−1が入力信号のハイレベル状態を認識したか否かが
判別される。コンデンサ34の端子電圧(充電電圧)が
未だ低くI/Oポート2−1が入力信号のハイレベル状
態を未だ認識していない場合には、ステップS1の判別
結果はNOとなり、ステップS6に進む。ステップS6
においては、タイマを所定値だけカウントアップしてス
テップS5に戻る。コンデンサ34の充電電圧が上昇し
てI/Oポート2−1が入力信号のハイレベル状態を認
識できるまでステップS5、S6が上述のようにして繰
り返し実行される。そして、I/Oポート2−1が入力
信号のハイレベル状態を認識すると、ステップS5の判
別結果がYESとなり、ステップS7に進む。
【0028】ステップS7においては、タイマのカウン
ト動作を停止させ、ステップS8でタイマのカウント値
に基づくフィルタ回路3の時定数の演算が行われる。す
なわち、I/Oポート2−1が出力から入力に切り換え
られてからステップS5の判別結果がYESとなるまで
に要した時間であるカウンタのカウント値からフィルタ
回路3の時定数THが演算され、ステップS9に進む。
ト動作を停止させ、ステップS8でタイマのカウント値
に基づくフィルタ回路3の時定数の演算が行われる。す
なわち、I/Oポート2−1が出力から入力に切り換え
られてからステップS5の判別結果がYESとなるまで
に要した時間であるカウンタのカウント値からフィルタ
回路3の時定数THが演算され、ステップS9に進む。
【0029】ステップS9において、ステップS8で演
算された時定数THの値が所与の下限値Tdと上限値T
uとの間に入っているか否かが判別され、Td<TH<
TuであるとステップS9の判別結果はYESとなり、
そのまま検査プログラムの実行を終了する。
算された時定数THの値が所与の下限値Tdと上限値T
uとの間に入っているか否かが判別され、Td<TH<
TuであるとステップS9の判別結果はYESとなり、
そのまま検査プログラムの実行を終了する。
【0030】一方、ステップS8で演算された時定数T
Hの値が所与の下限値Tdと上限値Tuとの間に入って
いないと、ステップS9の判別結果はNOとなり、ステ
ップS10に入り、フィルタ回路3の時定数が規格外の
値である旨を表示部4によって表示し(図1参照)、検
査プログラムの実行を終了する。
Hの値が所与の下限値Tdと上限値Tuとの間に入って
いないと、ステップS9の判別結果はNOとなり、ステ
ップS10に入り、フィルタ回路3の時定数が規格外の
値である旨を表示部4によって表示し(図1参照)、検
査プログラムの実行を終了する。
【0031】検査部21によれば、入力端子1−1に如
何なる外部素子をも接続することなしに、電子制御ユニ
ット1の入力端子1−1の入力回路の時定数が適切な範
囲に入っているか否かを簡単に検出し、その結果、入力
回路の時定数が所与の適切な範囲に入っていない場合に
はその旨の表示を行って作業員に適切な処置をとるよう
促すことができる。
何なる外部素子をも接続することなしに、電子制御ユニ
ット1の入力端子1−1の入力回路の時定数が適切な範
囲に入っているか否かを簡単に検出し、その結果、入力
回路の時定数が所与の適切な範囲に入っていない場合に
はその旨の表示を行って作業員に適切な処置をとるよう
促すことができる。
【0032】また、電子制御ユニット1の起動時に時定
数の診断をすることにより、入出力回路の故障及び素子
劣化を検出でき耐ノイズ性の確認ができるので、電子制
御ユニット1の信頼性及び安全性を向上させることがで
きる。さらに、外部負荷を接続することなしに時定数の
診断を行うことができるので、従来に比べて診断のため
の工数が削減でき、診断のためのコストを安価なものと
することができる。
数の診断をすることにより、入出力回路の故障及び素子
劣化を検出でき耐ノイズ性の確認ができるので、電子制
御ユニット1の信頼性及び安全性を向上させることがで
きる。さらに、外部負荷を接続することなしに時定数の
診断を行うことができるので、従来に比べて診断のため
の工数が削減でき、診断のためのコストを安価なものと
することができる。
【0033】次に、検査部21での時定数THの演算結
果を利用して電子制御ユニット1の入力端子1−1にお
ける入力回路の時定数を所与の値に設定するための時定
数設定部22について図3及び図4を参照しながら説明
する。
果を利用して電子制御ユニット1の入力端子1−1にお
ける入力回路の時定数を所与の値に設定するための時定
数設定部22について図3及び図4を参照しながら説明
する。
【0034】図3は検査部21における時定数THの演
算結果を利用して入力端子1−1の入力回路の時定数が
システム時定数Tsとなるようマイクロコンピュータ2
内に格納されて実行される時定数設定プログラムを示す
フローチャート、図4は図3に示したフローチャートの
一部の詳細フローチャートである。
算結果を利用して入力端子1−1の入力回路の時定数が
システム時定数Tsとなるようマイクロコンピュータ2
内に格納されて実行される時定数設定プログラムを示す
フローチャート、図4は図3に示したフローチャートの
一部の詳細フローチャートである。
【0035】時定数設定プログラムの実行が開始される
と、先ずステップS21で、検査プログラムのステップ
S8において演算された時定数THが読み込まれ、ステ
ップS22においてシステム時定数Tsとの差分ΔTが
演算される。ステップS23においては、差分ΔTが零
より大きいか否かが判別される。
と、先ずステップS21で、検査プログラムのステップ
S8において演算された時定数THが読み込まれ、ステ
ップS22においてシステム時定数Tsとの差分ΔTが
演算される。ステップS23においては、差分ΔTが零
より大きいか否かが判別される。
【0036】フィルタ回路3の時定数を示す時定数TH
の値がシステム時定数Ts、すなわち入力端子1−1か
ら入力回路側を見たときの時定数の規定値より大きい場
合にはΔTは負の値となり、ソフトウェア処理による時
定数の設定による補償は不可能であるから、この場合に
はステップS23の判別結果はNOとなり、ここでこの
プログラムの実行を終了する。また、ΔT=0、すなわ
ちTH=Tsの場合はソフトウェア処理による時定数の
設定による補償は必要ないので、この場合もステップS
23の判別結果はNOとなり、このままプログラムの実
行を終了する。
の値がシステム時定数Ts、すなわち入力端子1−1か
ら入力回路側を見たときの時定数の規定値より大きい場
合にはΔTは負の値となり、ソフトウェア処理による時
定数の設定による補償は不可能であるから、この場合に
はステップS23の判別結果はNOとなり、ここでこの
プログラムの実行を終了する。また、ΔT=0、すなわ
ちTH=Tsの場合はソフトウェア処理による時定数の
設定による補償は必要ないので、この場合もステップS
23の判別結果はNOとなり、このままプログラムの実
行を終了する。
【0037】Ts>THの場合は差分ΔTの値は正とな
るので、ステップS23の判別結果はYESとなり、ス
テップS24に進み、ここで、マイクロコンピュータ2
内においてソフトウェア的にΔTに相当する時定数の設
定が行われる。
るので、ステップS23の判別結果はYESとなり、ス
テップS24に進み、ここで、マイクロコンピュータ2
内においてソフトウェア的にΔTに相当する時定数の設
定が行われる。
【0038】図4には、ステップS24の詳細フローチ
ャートが示されている。ステップS24での処理を説明
すると、先ずステップS31で入力端子1−1のレベル
をローステートからハイステートにするように入力信号
がアサートされた場合にI/Oポート2−1がハイレベ
ル入力を認識したか否かが判別される。ハイレベル入力
が認識されていない場合にはステップS32の判別結果
はNOとなり、再びステップS31が実行される。
ャートが示されている。ステップS24での処理を説明
すると、先ずステップS31で入力端子1−1のレベル
をローステートからハイステートにするように入力信号
がアサートされた場合にI/Oポート2−1がハイレベ
ル入力を認識したか否かが判別される。ハイレベル入力
が認識されていない場合にはステップS32の判別結果
はNOとなり、再びステップS31が実行される。
【0039】時間が経過することによりI/Oポート2
−1がハイレベル入力を認識したと判別されると、ステ
ップS31の判別結果はYESとなり、ステップS32
に入り、ここでマイクロコンピュータ2内に構成されて
いるタイマによるカウントが開始される。
−1がハイレベル入力を認識したと判別されると、ステ
ップS31の判別結果はYESとなり、ステップS32
に入り、ここでマイクロコンピュータ2内に構成されて
いるタイマによるカウントが開始される。
【0040】ステップS33においては、タイマのカウ
ント値がΔTに達したか否かが判別される。カウント値
が未だΔTに達していない場合にはステップS33の判
別結果はNOとなり、ステップS34に進む。ステップ
S34においては、タイマを所定値だけカウントアップ
してステップS33に戻る。このようにしてタイマのカ
ウント値がΔTに達するとステップS33の判別結果が
YESとなり、ステップS35に進む。
ント値がΔTに達したか否かが判別される。カウント値
が未だΔTに達していない場合にはステップS33の判
別結果はNOとなり、ステップS34に進む。ステップ
S34においては、タイマを所定値だけカウントアップ
してステップS33に戻る。このようにしてタイマのカ
ウント値がΔTに達するとステップS33の判別結果が
YESとなり、ステップS35に進む。
【0041】ステップS35においては、I/Oポート
2−1及びその他のI/Oポートのうち入力ポートとな
っているものからの入力を一旦ストアしておく第1レジ
スタRG1の対応ビットB11の格納内容をこれに対応
して設けられた第2レジスタRG2の対応ビットB21
に格納する処理が行われる(図1参照)。この場合に
は、ステップS31でのハイレベル入力の認識に応答し
て「1」とされている第1レジスタRG1のビットB1
1の内容が、ステップS33の判別結果がYESとなっ
たタイミングで第2レジスタRG2の対応するビットB
21に送られその内容を「0」から「1」に変更する。
2−1及びその他のI/Oポートのうち入力ポートとな
っているものからの入力を一旦ストアしておく第1レジ
スタRG1の対応ビットB11の格納内容をこれに対応
して設けられた第2レジスタRG2の対応ビットB21
に格納する処理が行われる(図1参照)。この場合に
は、ステップS31でのハイレベル入力の認識に応答し
て「1」とされている第1レジスタRG1のビットB1
1の内容が、ステップS33の判別結果がYESとなっ
たタイミングで第2レジスタRG2の対応するビットB
21に送られその内容を「0」から「1」に変更する。
【0042】すなわち、I/Oポート2−1においてハ
イレベル入力を認識してからΔT経過後に第2レジスタ
RG2のビットB21の内容が「0」から「1」に変更
される。すなわち、マイクロコンピュータ2内において
ΔTの時間遅れを生じさせている。
イレベル入力を認識してからΔT経過後に第2レジスタ
RG2のビットB21の内容が「0」から「1」に変更
される。すなわち、マイクロコンピュータ2内において
ΔTの時間遅れを生じさせている。
【0043】ステップS36においては、第2レジスタ
RG2のビットB21の値をシステムの制御に使用する
処理が実行される。
RG2のビットB21の値をシステムの制御に使用する
処理が実行される。
【0044】このように、フィルタ回路3の時定数TH
が、システム時定数Tsよりも小さい場合は、その不足
分をマイクロコンピュータ2内で補償し、電子制御ユニ
ット1の入力端子1−1の入力回路における時定数を実
質的にTsとすることができる。
が、システム時定数Tsよりも小さい場合は、その不足
分をマイクロコンピュータ2内で補償し、電子制御ユニ
ット1の入力端子1−1の入力回路における時定数を実
質的にTsとすることができる。
【0045】したがって、フィルタ回路3を構成する各
素子の精度のためにフィルタ回路3の時定数THがシス
テム時定数Tsと異なっていても、これをソフト的処理
によって補正することができる。このため、工場での組
立時のばらつきや経時変化によりシステム時定数Tsが
所定の値よりずれた場合でもこれを補正することが可能
であり、システムとして要求するシステム時定数を常に
正しく設定しておくことができる。そして、この補正は
外部に特別な装置を設けることを必要としないので経済
的であり、製造後いつでもシステム時定数を自由に変更
することが可能であるから、仕様の変更にも柔軟に対応
することができる。上記説明から判るように、フィルタ
回路3の時定数THがシステム時定数Tsよりも必ず小
さくなるようにしておけば、電子制御ユニットの起動時
にフィルタ回路3の時定数を計測し、その値にソフト処
理で作り出した時定数を組み合わせて、電子制御ユニッ
トとしてねらった時定数を設定、維持することができ
る。
素子の精度のためにフィルタ回路3の時定数THがシス
テム時定数Tsと異なっていても、これをソフト的処理
によって補正することができる。このため、工場での組
立時のばらつきや経時変化によりシステム時定数Tsが
所定の値よりずれた場合でもこれを補正することが可能
であり、システムとして要求するシステム時定数を常に
正しく設定しておくことができる。そして、この補正は
外部に特別な装置を設けることを必要としないので経済
的であり、製造後いつでもシステム時定数を自由に変更
することが可能であるから、仕様の変更にも柔軟に対応
することができる。上記説明から判るように、フィルタ
回路3の時定数THがシステム時定数Tsよりも必ず小
さくなるようにしておけば、電子制御ユニットの起動時
にフィルタ回路3の時定数を計測し、その値にソフト処
理で作り出した時定数を組み合わせて、電子制御ユニッ
トとしてねらった時定数を設定、維持することができ
る。
【0046】電子制御ユニット1の構成によれば、電子
制御ユニットの性能維持及び信頼性の向上を図ることが
できる。また、エンジンなどの回転しているものを制御
する場合、その回転速度及び位置を正確に認識すること
が重要であるが、時定数を正確に設定できるから、回転
入力パルスなどのタイミングが重要になる入力において
タイミングを正確に認識することができる。
制御ユニットの性能維持及び信頼性の向上を図ることが
できる。また、エンジンなどの回転しているものを制御
する場合、その回転速度及び位置を正確に認識すること
が重要であるが、時定数を正確に設定できるから、回転
入力パルスなどのタイミングが重要になる入力において
タイミングを正確に認識することができる。
【0047】上記実施の形態においては、フィルタ回路
3として入力端子1−1を電源電圧+V側にプルアップ
する回路構成を示したが、図5に示すように、抵抗器3
1に代えて、入力端子1−1をアースに接続するプルダ
ウンのための抵抗器35を用いた回路構成としたフィル
タ回路3’を時定数回路として用いた場合であっても、
同様にして本発明を適用して同様の効果を得ることがで
きる。
3として入力端子1−1を電源電圧+V側にプルアップ
する回路構成を示したが、図5に示すように、抵抗器3
1に代えて、入力端子1−1をアースに接続するプルダ
ウンのための抵抗器35を用いた回路構成としたフィル
タ回路3’を時定数回路として用いた場合であっても、
同様にして本発明を適用して同様の効果を得ることがで
きる。
【0048】図5に示したフィルタ回路3’を用いる場
合には、先ずI/Oポート2−1を出力に切り換えてハ
イレベル状態とし、これによりコンデンサ34を充電し
てフィルタ回路3’を所定の初期化状態としておき、し
かる後I/Oポート2−1を入力に切り換えてコンデン
サ34の充電電荷を抵抗器32、33、35を介して放
電させ、これにより生じるコンデンサ34の端子電圧の
低下をマイクロコンピュータ2においてI/Oポート2
−1がローレベル入力と認識するまでの時間をカウント
すればよい。
合には、先ずI/Oポート2−1を出力に切り換えてハ
イレベル状態とし、これによりコンデンサ34を充電し
てフィルタ回路3’を所定の初期化状態としておき、し
かる後I/Oポート2−1を入力に切り換えてコンデン
サ34の充電電荷を抵抗器32、33、35を介して放
電させ、これにより生じるコンデンサ34の端子電圧の
低下をマイクロコンピュータ2においてI/Oポート2
−1がローレベル入力と認識するまでの時間をカウント
すればよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、上述の如く、I/Oポ
ートに如何なる外部素子をも接続することなしに、電子
制御ユニットのI/Oポートの入力回路の時定数が適切
な範囲に入っているか否かを簡単に検査することができ
るので、従来に比べて診断のための工数が削減でき、診
断のためのコストを安価なものとすることができる。
ートに如何なる外部素子をも接続することなしに、電子
制御ユニットのI/Oポートの入力回路の時定数が適切
な範囲に入っているか否かを簡単に検査することができ
るので、従来に比べて診断のための工数が削減でき、診
断のためのコストを安価なものとすることができる。
【0050】また、電子制御ユニットの起動時に時定数
の診断をすることにより、入出力回路の故障及び素子劣
化を検出でき耐ノイズ性の確認ができるので、電子制御
ユニットの信頼性及び安全性を向上させることができ
る。
の診断をすることにより、入出力回路の故障及び素子劣
化を検出でき耐ノイズ性の確認ができるので、電子制御
ユニットの信頼性及び安全性を向上させることができ
る。
【0051】さらに、時定数回路を構成する各素子の精
度のために時定数回路の時定数が所要のシステム時定数
と異なっていても、これをソフト的処理によって補正す
ることにより、工場での組立時のばらつきや経時変化に
より所要の時定数が所定の値よりずれた場合でもこれを
精度よく補正することが可能であり、システムとして要
求する所要の時定数を常に正しく設定しておくことがで
きる。そして、この補正は外部に特別な装置を設けるこ
とを必要としないので経済的であり、製造後いつでも所
要の時定数を自由に変更することが可能であるから、仕
様の変更にも柔軟に対応することができる。このよう
に、電子制御ユニットの時定数回路の時定数を計測し、
その値にソフト処理で作り出した時定数を組み合わせ
て、電子制御ユニットとしてねらった時定数を低コスト
にて設定、維持することができる。
度のために時定数回路の時定数が所要のシステム時定数
と異なっていても、これをソフト的処理によって補正す
ることにより、工場での組立時のばらつきや経時変化に
より所要の時定数が所定の値よりずれた場合でもこれを
精度よく補正することが可能であり、システムとして要
求する所要の時定数を常に正しく設定しておくことがで
きる。そして、この補正は外部に特別な装置を設けるこ
とを必要としないので経済的であり、製造後いつでも所
要の時定数を自由に変更することが可能であるから、仕
様の変更にも柔軟に対応することができる。このよう
に、電子制御ユニットの時定数回路の時定数を計測し、
その値にソフト処理で作り出した時定数を組み合わせ
て、電子制御ユニットとしてねらった時定数を低コスト
にて設定、維持することができる。
【図1】本発明による電子制御ユニットの実施の形態の
一例を示す構成図。
一例を示す構成図。
【図2】図1に示したマイクロコンピュータ内に格納さ
れて実行される検査プログラムを示すフローチャート。
れて実行される検査プログラムを示すフローチャート。
【図3】図1に示したマイクロコンピュータ内に格納さ
れて実行される時定数設定プログラムを示すフローチャ
ート。
れて実行される時定数設定プログラムを示すフローチャ
ート。
【図4】図3に示したフローチャートの時定数設定処理
ステップの詳細フローチャート。
ステップの詳細フローチャート。
【図5】図1に示したフィルタ回路の別の回路例を示す
回路図。
回路図。
【図6】従来の電子制御ユニットの一例を示す構成図。
1 電子制御ユニット
1−1 入力端子
2 マイクロコンピュータ
2−1〜2−N I/Oポート
3、3’ フィルタ回路
4 表示部
21 検査部
22 時定数設定部
31〜33 抵抗器
34 コンデンサ
B11、B21 ビット
RG1 第1レジスタ
RG2 第2レジスタ
+V 電源電圧
フロントページの続き
(72)発明者 松川 栄里子
埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株
式会社ボッシュオートモーティブシステム
東松山工場内
(72)発明者 荒井 寛太
埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株
式会社ボッシュオートモーティブシステム
東松山工場内
Fターム(参考) 5B048 AA14 DD10 EE01 EE02 FF03
Claims (4)
- 【請求項1】 入出力切換が可能なマイクロコンピュー
タのI/Oポートに外部からの入力信号を時定数回路を
介して与えるように構成された電子制御ユニットの入力
回路を検査するための方法において、 前記I/Oポートを出力ポートに切り換えて前記I/O
ポートを前記時定数回路を所定の初期化状態とするため
のレベルにし、しかる後前記I/Oポートを入力ポート
に切り換えて前記I/Oポートの入力電圧のレベル変化
の様子から前記入力回路の時定数を検査するようにした
ことを特徴とする電子制御ユニットの入力回路の検査方
法。 - 【請求項2】 入出力切換が可能なマイクロコンピュー
タのI/Oポートに外部からの入力信号を時定数回路を
介して与えるように構成された入力回路を有する電子制
御ユニットにおいて、 前記I/Oポートを出力に切り換えるための第1切換手
段と、 前記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切
り換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時
定数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態に
する手段と、 前記時定数回路が前記所定の初期化状態とされた後前記
I/Oポートを入力に切り換えるための第2切換手段
と、 前記I/Oポートが該第2切換手段によって入力に切り
換えられた後前記I/Oポートの電圧のレベルが所定レ
ベルに達したタイミングを検出するためのタイミング検
出手段と、 前記出力手段からのステップ電圧の出力タイミングから
前記タイミング検出手段によって検出されたタイミング
までの時間に基づいて前記入力回路の時定数を演算する
ための演算手段と、 該演算手段からの演算出力に基づいて前記入力回路の評
価を行ってその評価結果を表示する手段とを備えたこと
を特徴とする電子制御ユニット。 - 【請求項3】 入出力切換が可能なマイクロコンピュー
タのI/Oポートに外部からの入力信号を時定数回路を
介して与えるように構成された電子制御ユニットの入力
回路の時定数設定方法において、 前記I/Oポートを出力ポートに切り換えてから前記I
/Oポートを前記時定数回路を所定の初期化状態とする
ためのレベルにし、しかる後前記I/Oポートを入力ポ
ートに切り換えて前記I/Oポートの入力電圧のレベル
変化の様子から前記入力回路の時定数を測定し、測定さ
れた時定数が所要の時定数より小さい場合には不足分を
前記マイクロコンピュータ内で賄うようにしたことを特
徴とする電子制御ユニットの入力回路の設定方法。 - 【請求項4】 入出力切換が可能なマイクロコンピュー
タのI/Oポートに外部からの入力信号を時定数回路を
介して与えるように構成された入力回路を有する電子制
御ユニットにおいて、 前記I/Oポートを出力に切り換えるための第1切換手
段と、 前記I/Oポートが前記第1切換手段によって出力に切
り換えられたことに応答して前記I/Oポートを前記時
定数回路を所定の初期化状態とするためのレベル状態に
する手段と、 前記時定数回路が前記所定の初期化状態とされた後前記
I/Oポートを入力に切り換えるための第2切換手段
と、 前記I/Oポートが該第2切換手段によって入力に切り
換えられた後前記I/Oポートの電圧のレベルが所定レ
ベルに達したタイミングを検出するためのタイミング検
出手段と、 前記出力手段からのステップ電圧の出力タイミングから
前記タイミング検出手段によって検出されたタイミング
までの時間に基づいて前記入力回路の時定数を演算する
ための演算手段と、 該演算手段に応答し演算された時定数が所要の時定数よ
り小さい場合には不足分を前記マイクロコンピュータ内
で生じさせるための手段とを備えたことを特徴とする電
子制御ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002039411A JP2003241994A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電子制御ユニットの入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002039411A JP2003241994A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電子制御ユニットの入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=27780435
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JP2002039411A Pending JP2003241994A (ja) | 2002-02-18 | 2002-02-18 | 電子制御ユニットの入力回路の検査、設定方法及び電子制御ユニット |
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---|---|
JP (1) | JP2003241994A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013030123A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Panasonic Industrial Devices Sunx Co Ltd | 検出センサ |
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2002
- 2002-02-18 JP JP2002039411A patent/JP2003241994A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013030123A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Panasonic Industrial Devices Sunx Co Ltd | 検出センサ |
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