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JP2003240847A - 航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置 - Google Patents

航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置

Info

Publication number
JP2003240847A
JP2003240847A JP2002040109A JP2002040109A JP2003240847A JP 2003240847 A JP2003240847 A JP 2003240847A JP 2002040109 A JP2002040109 A JP 2002040109A JP 2002040109 A JP2002040109 A JP 2002040109A JP 2003240847 A JP2003240847 A JP 2003240847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
traffic control
air traffic
surveillance radar
interrogation signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002040109A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Kuratani
直彦 倉谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002040109A priority Critical patent/JP2003240847A/ja
Publication of JP2003240847A publication Critical patent/JP2003240847A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次監視レーダー覆域外で質問信号が存在し
ない場合、一定時間間隔で機上の航空交通管制用応答装
置から応答信号が送信されるようにする。 【解決手段】 航空交通管制用応答装置が送信している
か否かをモニタし、一定時間以上送信していない場合、
地上の二次監視レーダーからの質問信号と同じパルス列
の擬似質問信号を生成する航空交通管制用二次監視レー
ダー擬似質問信号発生装置を、航空交通管制用応答装置
とアンテナとの間の伝送ラインに接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機搭載の航空
交通管制用応答装置とアンテナとの間の伝送ラインに接
続する航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発
生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上から飛行中の航空機の位置を監視す
る手段として、一次レーダーと二次監視レーダー(SS
R:Secondary Surveillance Radar) が利用されてい
る。二次監視レーダーは、地上のレーダーから質問信号
を送信し、飛行中の航空機に搭載されている航空交通管
制用応答装置が受信し、それに対する応答信号を返送
し、その応答信号を地上のレーダーで受信、解読するこ
とにより、当該航空機の識別符号、及び飛行高度情報を
得ることを目的としたものである。一次レーダーも二次
監視レーダーも、航空機の方位については機械的に回転
させる指向性アンテナの角度を利用して測定し、距離に
ついては電波往復時間を利用して測定している。
【0003】最近では、地上に複数の受信局を設置して
航空機からの応答信号を受信し、受信した信号の時間差
から航空機の位置を求めるマルチラテレーション方式に
よるパッシブSSRが利用され始めている。しかし、パ
ッシブSSRは、二次監視レーダー地上局の覆域内でな
いと原理上機能しない。
【0004】また、航空機の衝突を防止するためのシス
テムとして、空中衝突警告装置:TCAD(Traffic and
Collision Alert Device)が実用化されている。、TC
ADは、SSR(二次監視レーダー)の質問に対する他
機の応答をパッシブに受信して、その受信信号強度から
概略距離を求め、指向性アンテナを利用して自機に対す
る方位を求め、他機との位置関係を把握するものであ
る。しかし、このTCADは、原理上SSRの覆域内で
のみ作動し、SSRの覆域外では作動しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、地上
の二次監視レーダー覆域外で質問信号が存在しない場
合、一定時間間隔で機上の航空交通管制用応答装置から
応答信号が送信されるようにするために、航空交通管制
用応答装置とアンテナとの間の伝送ラインに航空交通管
制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置を接続し、
これにより質問信号を受信しているか否か、あるいは航
空交通管制用応答装置が送信しているか否かをモニタ
し、一定時間以上送信していない場合、地上の二次監視
レーダーからの質問信号と同じパルス列の擬似質問信号
を生成し、航空交通管制用応答装置に送り、これに対す
る応答信号が送信されるようにしょうとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の基本的な航空交通管制用二次監視レーダー擬
似質問信号発生装置は、航空機搭載の航空交通管制用応
答装置とアンテナとの間の伝送ライン上で高周波信号の
分岐を行うカプラと、該カプラに接続され受信した地上
の二次監視レーダーからの質問信号あるいは航空交通管
制用応答装置から送信する応答信号のレベルをモニタ
し、予め設定したしきい値と比較する信号検出部と、し
きい値を超える信号が予め設定された時間以上存在しな
い場合に地上の二次監視レーダーからの質問信号と同じ
パルス列を生成し、前記カプラを経由して航空交通管制
用応答装置に送出する質問信号生成部とにより構成され
ていることを特徴とするものである。
【0007】上記の航空交通管制用二次監視レーダー擬
似質問信号発生装置において、生成する質問信号のパル
ス列は、航空機の識別符号を要求するモードAの質問信
号と航空機の気圧高度情報を要求するモードCの質問信
号が交互に繰り返して生成されたパルス波形パターンで
あることが好ましい。
【0008】本発明の具体的な航空交通管制用二次監視
レーダー擬似質問信号発生装置は、航空機搭載の航空交
通管制用応答装置とアンテナとの間の伝送ライン上で高
周波信号の分岐を行うカプラと、該カプラに接続され信
号の分岐・合成を行うダイプレクサと、該ダイプレクサ
からの質問信号あるいは応答信号の周波数帯域のみを通
過させるフイルタと、該フイルタを通過した高周波信号
の検波を行い、高周波信号のレベルに比例した直流電圧
を生成する検波器と、検波器が出力する直流電圧と予め
設定したしきい値を比較するレベル比較器と、クロック
信号を発生するクロック発生器と、クロック信号をカウ
ントしカウント値が予め設定された値に達した時ゲート
信号を生成するカウンタと、質問信号のパルス波形パタ
ーンを記憶したメモリを含み、クロック信号に従ってメ
モリ内容を読み出してパルス波形パターンを生成するパ
ルス波形メモリ部と、パルス波形メモリ部が生成したパ
ルス波形パターンとカウンタが生成したゲート信号のA
ND信号を生成するAND回路と、質問信号の搬送波を
生成する高周波発生器と、高周波発生器が生成した搬送
波をAND回路からのパルス信号によりオン/オフして
パルス変調信号を生成する高周波スイッチと、高周波ス
イッチが生成したパルス変調信号をダイプレクサ及びカ
プラを経由して航空交通管制用応答装置に入力するのに
適したレベルに増幅する増幅器とにより構成されている
ことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明による基本的な航空交通管
制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置の実施形態
を図1によって説明する。図1に示すように航空機搭載
の航空交通管制用応答装置1とアンテナ2との間の伝送
ライン3の途中に、本発明の航空交通管制用二次監視レ
ーダー擬似質問信号発生装置4が設けられる。この航空
交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置4
は、伝送ライン3上で高周波信号の分岐を行うカプラ5
と、該カプラ5に接続されアンテナ2が受信した地上の
二次監視レーダーからの質問信号あるいは航空交通管制
用応答装置1が送信する応答信号のレベルをモニタし、
予め設定したしきい値と比較する信号検出部6と、しき
い値を超える信号が予め設定された時間以上存在しない
場合に地上の二次監視レーダーからの質問信号と同じパ
ルス列を生成し、前記カプラ5を経由して航空交通管制
用応答装置1に送出する質問信号生成部7とにより構成
されている。尚、この航空交通管制用二次監視レーダー
擬似質問信号発生装置4は、航空交通管制用応答装置1
からの応答信号のレベルをモニタする方式であるが、地
上の二次監視レーダーからの質問信号のレベルをモニタ
する方式であってもよい。
【0010】上記のように構成された航空交通管制用二
次監視レーダー擬似質問信号発生装置4を搭載した航空
機が地上の二次監視レーダーの覆域外にある場合の本装
置4の動作について説明する。地上の二次監視レーダー
から図3に示す航空機の識別符号を要求するモードAと
航空機の気圧高度情報を要求するモードCの質問信号
は、航空機が二次監視レーダーの覆域外にあるため存在
しない。従って、航空機に搭載のアンテナ2は質問信号
を受信せず、航空交通管制用応答装置1には質問信号が
入らず、航空交通管制用応答装置1は質問信号に対する
応答信号を生成しない。航空交通管制用応答装置1とア
ンテナ2との間の伝送ライン3の途中に設けられた航空
交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置4
は、カプラ5で分岐され信号検出部6に入った過去の応
答信号のレベルをその信号検出部6でモニタし、予め設
定したしきい値と比較し、そのしきい値を超える信号が
質問信号生成部7に入り、その信号が予め設定された時
間以上存在しない場合に質問信号生成部7で地上の二次
監視レーダーからの質問信号と同じパルス列の擬似質問
信号を生成し、カプラ5を経て航空交通管制用応答装置
1に送る。その結果航空交通管制用応答装置1では擬似
質問信号に対する応答信号が生成され、伝送ライン3を
介してアンテナ2から外部に送信される。これにより、
応答信号を地上に設置される複数の受信局が受信し、受
信信号の時間差から航空機の位置を求めるマルチラテレ
ーション方式のパッシブSSRによる監視、および他機
の応答信号をパッシブに受信することを利用した空中衝
突警告装置による監視を、二次監視レーダーの覆域外で
あっても行うことができる。
【0011】次に本装置4を搭載した航空機が地上の二
次監視レーダーの覆域内にある場合、地上の監視レーダ
ーからの図3に示すモードAとモードCの質問信号はア
ンテナ2が受信し、伝送ライン3を介して航空交通管制
用応答装置1に伝達され、ここでモードA及びモードC
の質問信号が処理され、応答信号が生成される。この応
答信号は伝送ライン3を介してアンテナ2から地上の二
次監視レーダーに送信される。航空交通管制用二次監視
レーダー擬似質問信号発生装置4は、前述の通りの応答
信号が一定時間以上存在しない状態のとき、擬似質問信
号を発生し、航空交通管制用応答装置1に送る機能を有
するが、地上の二次監視レーダーの覆域内ではレーダー
・アンテナの回転周期(例えば5秒)ごとに地上からの
質問信号が受信され、これに対して航空交通管制用応答
装置1が生成した応答信号が検出される。従って、地上
の二次監視レーダーの覆域内では航空交通管制用二次監
視レーダー質問信号発生装置4は擬似質問信号を生成し
ない。
【0012】次に本発明による具体的な航空交通管制用
二次監視レーダー擬似質問信号発生装置の実施形態を図
2によって説明する。図2に示すように航空機搭載の航
空交通管制用応答装置1とアンテナ2との間の伝送ライ
ン3の途中に、本発明の航空交通管制用二次監視レーダ
ー擬似質問信号発生装置4′が設けられる。この航空交
通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置4′の
内部構成について説明すると、5は伝送ライン3の途中
に設けられ、高周波信号の分岐を行うカプラである。1
0はカプラ5に接続され、カプラ5からの信号分岐・合
成を行うダイプレクサである。11はダイプレクサ10
に接続され、ダイプレクサ10からの応答信号の周波数
帯域のみを通過させるフイルタである。12はフイルタ
11に接続され、フイルタ11を通過した高周波信号の
検波を行い、高周波信号のレベルに比例した直流電圧を
生成する検波器である。13は検波器12に接続され、
検波器12が出力する直流電圧と予め設定したしきい値
を比較するレベル比較器である。14はクロック信号を
発生するクロック発生器である。15はレベル比較器1
3とクロック発生器14に接続され、クロック発生器1
4が発生したクロック信号をカウントするカウンタで、
レベル比較器13が「検出器出力電圧がしきい値を超え
る」という条件を検出したときにリセットされるように
なっている。そして、カウンタ15は該カウンタ15の
値が予め設定された値(11秒に相当)に達したとき
に、幅0.034秒のゲート信号を生成するようになっ
ている。幅0.034秒の根拠について説明すると、地
上の二次監視レーダー質問繰り返し率の典型値は120
Hzであり、最大毎秒450質問と規定されている〔国
際民間航空条約第10付属書 国際標準及び勧告方式
航空通信 第IV巻(監視レーダー及び衝突防止システム
3.1.1.8.1項〕。典型的なビーム幅は2.45
°である。アンテナ回転速度の典型値は12rpmであ
り、5秒に1回回転する。航空機は5秒に1回、2.4
5°/(360°/5s)=0.034sの間、質問信
号を受ける。質問信号を受ける時間は、地上のアンテナ
と航空機との間の距離には依存しない。0.034sの
間に受ける質問の数は、0.034×120=4.08
である。図2において、16はクロック発生器14に接
続されたパルス波形メモリ部であり、該パルス波形メモ
リ部16は図3に示すように航空機の識別符号(4桁の
コード)を要求するモードAの質問信号と航空機の気圧
高度情報を要求するモードCの質問信号のパルス波形パ
ターンを記憶したメモリを有していて、クロック発生器
14が発生したクロック信号に従ってメモリ内容を読み
出してパルス波形パターンを生成するようになってい
る。前記モードAの質問信号とモードCの質問信号は交
互に繰り返して生成し、それぞれの質問レートを120
Hz、合計の質問レートを240Hzとする。そのため
相互の質問信号の間隔は4.167ms(240Hzの
逆数)とする。図2において、17はカウンタ15とパ
ルス波形メモリ部16に接続されたAND回路で、この
AND回路17はパルス波形メモリ部16が生成したパ
ルス波形パターンとカウンタ15が生成したゲート信号
のAND信号を生成するものである。18は質問信号の
搬送波を生成する高周波発生器である。19はAND回
路17と高周波発生器18に接続された高周波スイッチ
で、この高周波スイッチ19は高周波発生器18が生成
した搬送波をAND回路17からのパルス信号によりオ
ン/オフしてパルス変調信号を生成するものである。2
0は高周波スイッチ19に接続され、高周波スイッチ1
9が生成したパルス変調信号を航空交通管制用応答装置
1に入力するのに適したレベルに増幅する増幅器で、前
記ダイプレクサ10に接続している。尚、この航空交通
管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置4′は航
空管制用応答装置1からの応答信号のレベルをモニタす
る方式であるが、地上の二次監視レーダーからの質問信
号のレベルをモニタする方式であってもよい。
【0013】上記のように構成された航空交通管制用二
次監視レーダー擬似質問信号発生装置4′の動作につい
て説明する。先ず本装置4′を搭載した航空機が地上の
二次監視レーダーの覆域外にある場合の本装置4′の動
作について説明する。地上の二次監視レーダーから図3
に示す航空機の識別符号を要求するモードAの質問信号
と航空機の気圧高度情報を要求するモードCの質問信号
は、航空機が二次監視レーダーの覆域外にあるため存在
しない。従って、航空機に搭載の図4に示すアンテナ2
は質問信号を受信せず、航空交通管制用応答装置1には
質問信号が入らず、航空交通管制用応答装置1は質問信
号に対する応答信号を生成しない。航空交通管制用応答
装置1とアンテナ2との間の伝送ライン3の途中に設け
られた航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発
生装置4′は、過去の応答信号のレベルをモニタし、応
答信号が一定時間(例えば11秒)以上存在しない状態
を検出したときに擬似質問信号を発生し、航空交通管制
用応答装置1に送る。即ち、図2に示すように伝送ライ
ン3上のカプラ5で高周波信号の分岐を行い、ダイプレ
クサ10でさらに信号の分岐を行ってフイルタ11に送
り、ここで応答信号の周波数帯域のみ通過させ、この通
過した高周波信号を検波器12に送って検波を行い、高
周波信号のレベルに比例した直流電圧を生成する。この
生成した直流電圧はレベル比較器13に出力され、予め
設定したしきい値と比較される。レベル比較器13に接
続されたカウンタ15はクロック発生器14が発生した
クロック信号をカウントし、レベル比較器13が検波器
12が出力した直流電圧がしきい値を超えることを検出
したときにリセットされる。パルス波形メモリ部16で
は図3に示す航空機の識別符号を要求するモードAの質
問信号と航空機の気圧高度情報を要求するモードCの質
問信号を記憶したメモリを有していて、クロック発生器
14が発生したクロック信号に従ってメモリ内容を読み
出しパルス波形パターンを生成する。この生成したパル
ス波形パターンはAND回路17に送られ、ここでカウ
ンタ15が生成したゲート信号とのAND信号が生成す
る。この生成したAND信号のパルス信号は高周波スイ
ッチ19に送られ、高周波発生器18が生成した搬送波
をオン/オフしてパルス変調信号を生成する。このパル
ス変調信号は増幅器20で航空交通管制用応答装置1に
入力するのに適したレベルに増幅され、この増幅された
パルス変調信号が擬似質問信号としてダイプレクサ10
で合成され、カプラ5を経て航空交通管制用応答装置1
に送られる。このようにして航空交通管制用応答装置1
の応答信号が一定時間(例えば11秒)以上存在しない
状態のとき、航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問
信号発生装置4′から擬似質問信号が伝送ライン3を介
して航空交通管制用応答装置1に送られるので、航空交
通管制用応答装置1では擬似質問信号に対する応答信号
が生成され、伝送ライン3を介してアンテナ2から外部
に送信される。これにより、応答信号を地上に設置され
る複数の受信局が受信し、受信信号の時間差から航空機
の位置を求めるマルチラテレーション方式のパッシブS
SRによる監視、および他機の応答信号をパッシブに受
信することを利用した空中衝突警告装置による監視を、
二次監視レーダーの覆域外であっても行うことができ
る。
【0014】次に本装置4′を搭載した航空機は地上の
二次監視レーダーの覆域内にある場合について説明す
る。地上の二次監視レーダーから図3に示す航空機の識
別符号を要求するモードAの質問信号と航空機の気圧高
度情報を要求するモードCの質問信号が発せられると、
航空機に搭載の図5に示すアンテナ2が受信し、伝送ラ
イン3を介して航空交通管制用応答装置1に伝達され、
ここでモードA及びモードCの質問信号が処理され、パ
ルス列で構成される波形の応答信号が生成される。この
応答信号は伝送ライン3を介してアンテナ2から地上の
二次監視レーダーに送信される。航空交通管制用応答装
置1とアンテナ2との間の伝送ライン3の途中に設けら
れた航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生
装置4′は、前述の動作を行い航空交通管制用応答装置
1からの過去の応答信号のレベルをモニタし、応答信号
が一定時間以上存在しない状態のとき、擬似質問信号を
発生し、航空交通管制用応答装置1に送る機能を有する
が、地上の二次監視レーダーの覆域内ではレーダ・アン
テナの回転周期(例えば5秒)ごとに地上からの質問信
号が受信され、これに対して航空交通管制用応答装置1
が生成した応答信号が検出される。従って、地上の二次
監視レーダーの覆域内では航空交通管制用二次監視レー
ダー質問信号発生装置4′は擬似質問信号を生成しな
い。
【0015】上記のように本発明の航空交通管制用二次
監視レーダー擬似質問信号発生装置4あるいは4′を搭
載した航空機にあっては、二次監視レーダーからの質問
信号を受けることなく応答信号を送信するため、地上に
複数の受信局を設置し、この複数の受信局で応答信号を
受信し、受信信号の時間差から航空機の位置を求めるマ
ルチラテレーション方式のパッシブSSRによる監視
を、二次監視レーダーの覆域外でも行うことができ、ヘ
リコプタ及び小型機に適した監視システムを構築でき
る。また、二次監視レーダーの覆域外であっても空中衝
突警告装置:TCADを装備した航空機が応答信号を受
信し、航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発
生装置4あるいは4′を搭載した航空機の位置を探知す
ることができる。このため、本発明の二次監視レーダー
擬似質問信号発生装置4あるいは4′とTCADを併せ
て装備した航空機は、二次監視レーダーの覆域外であっ
ても相互に位置を探知することができる。また、本発明
の二次監視レーダー擬似質問信号発生装置4あるいは
4′を装備してTCADを装備しない航空機は、その位
置をTCADを装備した他の航空機から探知することが
できる。従って、本発明の二次監視レーダー擬似質問信
号発生装置4あるいは4′を搭載した航空機は、二次監
視レーダー覆域外での空中衝突防止のための解決手段と
して有効である。
【0016】さらに、本発明の二次監視レーダー擬似質
問信号発生装置4あるいは4′を搭載した航空機は、前
述のように二次監視レーダーの覆域外でも応答信号を送
信するので、地上でTCADと同様の装置を利用する
か、あるいはマルチラテレーションを利用することによ
り、その航空機の位置を把握することができる。従って
地上での航空機の監視を行うことが可能となり、航空交
通管制サービス、運航管理などに利用することができ
る。また、地上局で把握した航空機の位置情報をアップ
リンクするサービスが可能である。即ち、データリンク
を利用して放送型のアップリンクにより周囲の航空機の
位置を飛行中の各航空機に伝達し各航空機ではこの情報
を受信して、コックピットの表示器に表示して各航空機
の互いの位置を把握し、状況認識の向上及び衝突防止支
援に利用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の航空交
通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装置は、航
空機搭載の航空交通管制用応答装置とアンテナとの間の
伝送ラインに接続し、これにより航空交通管制用応答装
置が応答信号を送信しているか否かをモニタし、一定時
間以上送信していない場合、地上の二次監視レーダーか
らの質問信号と同じパルス列の擬似質問信号を発生さ
せ、航空交通管制用応答装置に送るので、二次監視レー
ダー覆域外で質問信号が存在しない場合、一定時間間隔
で航空管制用応答装置から応答信号が送信されることに
なる。また、地上に設置した複数の受信局で応答信号を
受信し、受信信号の時間差から航空機の位置を求めるマ
ルチラテレーション方式による監視を二次監視レーダー
の覆域外でも行うことができる。さらに、TCADと関
連させて用いることにより、航空機相互の位置の探知が
容易に行われ、空中衝突防止のための解決手段として有
効利用できる。また、地上でTCADと同様の装置を利
用したり、マルチラテレーションを利用したりすること
により、航空機の位置を把握することができ、地上での
航空機の監視が可能となり、航空交通管制サービス、運
航管理などに利用できる。さらに地上局で把握した航空
機の位置情報をアップリンクするサービスが可能で、こ
れにより各航空機の状況認識の向上及び衝突防止支援に
貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な航空交通管制用二次監視レー
ダー擬似質問信号発生装置の説明図である。
【図2】本発明の具体的な航空交通管制用二次監視レー
ダー擬似質問信号発生装置の内部構成のブロック図であ
る。
【図3】航空機の識別符号を要求するモードAの質問信
号と航空機の気圧高度情報を要求するモードCの質問信
号のパルス波形パターンを示す図である。
【図4】本発明の航空交通管制用二次監視レーダー擬似
質問信号発生装置の地上の二次監視レーダー覆域外での
動作の概略説明図である。
【図5】本発明の航空交通管制用二次監視レーダー擬似
質問信号発生装置の地上の二次監視レーダー覆域内での
動作の概略説明図である。
【符号の説明】
1 航空交通管制用応答装置 2 アンテナ 3 伝送ライン 4,4′ 航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信
号発生装置 5 カプラ 6 信号検出器 7 質問信号生成部 10 ダイプレクサ 11 フイルタ 12 検波器 13 レベル比較器 14 クロック発生器 15 カウンタ 16 パルス波形メモリ部 17 AND回路 18 高周波発生器 19 高周波スイッチ 20 増幅器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機搭載の航空交通管制用応答装置と
    アンテナとの間の伝送ライン上で高周波信号の分岐を行
    うカプラと、該カプラに接続され受信した地上の二次監
    視レーダーからの質問信号あるいは航空交通管制用応答
    装置から送信する応答信号のレベルをモニタし、予め設
    定したしきい値と比較する信号検出部と、しきい値を超
    える信号が予め設定された時間以上存在しない場合に地
    上の二次監視レーダーからの質問信号と同じパルス列を
    生成し、前記カプラを経由して航空交通管制用応答装置
    に送出する質問信号生成部とにより構成されていること
    を特徴とする航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問
    信号発生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の航空交通管制用二次監視
    レーダー擬似質問信号発生装置において、生成する質問
    信号のパルス列は、航空機の識別符号を要求するモード
    Aの質問信号と航空機の気圧高度情報を要求するモード
    Cの質問信号が交互に繰り返して生成されたパルス波形
    パターンであることを特徴とする航空交通管制用二次監
    視レーダー擬似質問信号発生装置。
  3. 【請求項3】 航空機搭載の航空交通管制用応答装置と
    アンテナとの間の伝送ライン上で高周波信号の分岐を行
    うカプラと、該カプラに接続され信号の分岐・合成を行
    うダイプレクサと、該ダイプレクサからの質問信号ある
    いは応答信号の周波数帯域のみを通過させるフイルタ
    と、該フイルタを通過した高周波信号の検波を行い、高
    周波信号のレベルに比例した直流電圧を生成する検波器
    と、検波器が出力する直流電圧と予め設定したしきい値
    を比較するレベル比較器と、クロック信号を発生するク
    ロック発生器と、クロック信号をカウントしカウント値
    が予め設定された値に達した時ゲート信号を生成するカ
    ウンタと、質問信号のパルス波形パターンを記憶したメ
    モリを含み、クロック信号に従ってメモリ内容を読み出
    してパルス波形パターンを生成するパルス波形メモリ部
    と、パルス波形メモリ部が生成したパルス波形パターン
    とカウンタが生成したゲート信号のAND信号を生成す
    るAND回路と、質問信号の搬送波を生成する高周波発
    生器と、高周波発生器が生成した搬送波をAND回路か
    らのパルス信号によりオン/オフしてパルス変調信号を
    生成する高周波スイッチと、高周波スイッチが生成した
    パルス変調信号をダイプレクサ及びカプラを経由して航
    空交通管制用応答装置に入力するのに適したレベルに増
    幅する増幅器とにより構成されていることを特徴とする
    航空交通管制用二次監視レーダー擬似質問信号発生装
    置。
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