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JP2003131713A - 送り制御方法および送り制御装置 - Google Patents

送り制御方法および送り制御装置

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Publication number
JP2003131713A
JP2003131713A JP2001327974A JP2001327974A JP2003131713A JP 2003131713 A JP2003131713 A JP 2003131713A JP 2001327974 A JP2001327974 A JP 2001327974A JP 2001327974 A JP2001327974 A JP 2001327974A JP 2003131713 A JP2003131713 A JP 2003131713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
feed
feed control
unit
control method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001327974A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Hamamura
村 実 濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Machine Co Ltd
Priority to JP2001327974A priority Critical patent/JP2003131713A/ja
Publication of JP2003131713A publication Critical patent/JP2003131713A/ja
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  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ロストモーションの発生を防ぎ、運動誤差を
許容範囲内に収めることのできる送り制御方法を提供す
る。 【解決手段】本発明にかかる送り制御装置は、制御対象
に対する制御プログラム10を解析する解析部20と、
この解析結果に基づき運転の状態を表す情報と位置指令
を発生する補間器30、31,33と、この補間部から
発生された位置指令に基づき、制御対象を駆動するため
のトルク指令を発生する位置制御部40と、トルク指令
と運転の状態を表す情報から反転トルクおよび制御対象
のロストモーションが発生しない範囲である速度、加速
度の制限値を発生して補間器にフィードバックする演算
部51を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送り制御方法に関す
るもので、特に、数値制御(NC)工作機械の送り機構
やロボット等における送り制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械やロボット等では位置決め
が極めて重要であり、プログラム制御により位置決め精
度を向上させるような送り制御が行われている。
【0003】例えば、三次元切削等を行う工作機械にお
いては、プログラム制御によりX軸、Y軸、Z軸の各軸
毎に配置された駆動機構を用いて加工工具あるいはワー
クを移動させることにより、三次元的な立体加工を実現
している。すなわち、NC装置は外部から入力されたデ
ータから所定の動作プログラムにより、各軸等の動作指
令値を解析し、各軸毎のデータを工作機械の各軸の駆動
機構に順次出力し、動作プログラムにより設定された所
期の動作を実行させる。
【0004】ここで、駆動機構は、加工工具あるいはワ
ークを移動させる駆動源としてのサーボモータと、モー
タの回転を各軸に伝達するためのボールねじ、ギヤトレ
イン等の伝達機構と、モータを回転駆動するため駆動信
号を供給するとともに位置、速度を検出し駆動信号にフ
ィードバックするための位置、速度制御ループ等の制御
回路とを含んでいるが、このような駆動機構では、加工
工具あるいはワークを移動させる際に、伝達機構による
ロストモーションが生じ、そのために輪郭制御に悪影響
を及ぼすという問題がある。
【0005】そこで、従来より、このロストモーション
を補正する技術が種々考案されている。
【0006】典型的なNC装置におけるロストモーショ
ンの補正としては、例えば、切削送り、早送りあるいは
円弧補間等の曲線制御における送り速度をある速度に設
定し、そのときに生じるバックラッシ量を測定し、これ
をバックラッシ補正量として蓄積しており、駆動機構の
速度制御系に供給して補正する方法、特開昭60−17
2444号公報に開示されたようなサーボモータ駆動の
1サンプリングタイムの間にバックラッシ補正量に相当
するパルスを一時に加えて速度制御系を介してサーボモ
ータに供給せず、円弧補間時に生じるバックラッシ補正
量を複数の位置間隔で分解したバックラッシ補正データ
を用意しておき、移動位置ごとにバックラッシ補正量を
徐々に加える方法などが提案されている。
【0007】円弧補間等の曲線制御において、真円加工
を行う場合は、2軸同時制御が必要であるが、この場合
のバックラッシ補正は、各軸等のバックラッシ補正量を
用いて各軸毎に行われる。このような加工において象限
の切り換え時、すなわち、一つの軸の送り方向が+から
−、あるいは−から+ヘ変化するとき、通常のバックラ
ッシ補正を行うと、所謂、喰い込み現象が生ずる場合が
ある。
【0008】この原因は、通常のバックラッシ補正は、
サーボモータ駆動の1サンプリングタイムの間にバック
ラッシ補正量に相当するパルスを一時に加えて速度制御
系を介してサーボモータに供給するため、象限切り換え
時に立ち上がりが緩慢な場合には、バックラッシ補正後
の軌跡が、加工したい円弧の内側に喰い込んだ軌跡を描
くことになるためである。
【0009】このような問題を解決するためになされた
技術として特公平7−71781号公報に記載された数
値制御工作機械のバックラッシ補正方法があり、象限切
換時にも正確なバックラッシ補正を可能としている。
【0010】なお、漸増型ロストモーションはリニアボ
ールガイドを用いた送り駆動機構において顕著に見ら
れ、ロストモーションには伝達機構の剛性に依存する弾
性変形に伴うものと、歯車のキー材の遊びやボールねじ
とナット間の遊び等のバックラッシに伴うものとがある
が、以下の説明では特に区別せずにロストモーションと
して総称することとする。
【0011】この他にスティックモーションという現象
があり、これが起こるのは、運動方向の急激な変化があ
ると摩擦トルクの分だけトルク指令を変える必要がある
にもかかわらず、主に回転系の摩擦に起因する速度ルー
プの応答特性による遅れがあるため、送り軸が一時的に
停止することによるものと考えられている。
【0012】一方、ロストモーションやスティックモー
ションの補正技術については、例えば、移動軸が反転し
た際に発生するロストモーションを補正する補正機能や
加速度制御についてすでに種々の提案がなされている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に高
加速度の円弧運動を指令した場合や、移動質量が大きい
場合の円弧運動など加速度が変化する運転条件、及び直
線補間において、移動指令と逆方向に働く慣性力が案内
面の摩擦力を上回った際に発生するロストモーション
(歯車のバックラッシやキー材のがたを含む)について
は、従来のバックラッシ補正では考慮されておらず、こ
れらのバックラッシによる送り駆動系の精度低下を防ぐ
ことができなかった。
【0014】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、象限切換位置でないところで摩擦力と
慣性力との関係で生じ得るロストモーションの発生を防
ぎ、運動誤差を許容範囲内に収めることのできる送り制
御方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる送り制御
方法は、移動軸が反転した際のトルク波形から慣性力と
摩擦力の関係を検出し、制御対象の運転の状態を表す情
報と、前記慣性力と摩擦力の関係に基づき前記制御対象
のロストモーションが発生しない範囲である速度、加速
度の制限値を求め、この速度、加速度の制限値をもとに
前記制御対象の送りを制御することを特徴とする。
【0016】また、本発明にかかる送り制御装置は、制
御対象に対する制御プログラムを解析する解析部と、前
記解析部による解析結果に基づき運転の状態を表す情報
と位置指令を発生する補間部と、前記補間部から発生さ
れた位置指令に基づき、制御対象を駆動するためのトル
ク指令を発生する位置制御部と、前記トルク指令と前記
運転の状態を表す情報から反転トルクおよび制御対象の
ロストモーションが発生しない範囲である速度、加速度
の制限値を発生して前記補間部にフィードバックする演
算部を有するトルク検出部とを備えたことを特徴とす
る。
【0017】これらの送り制御方法および制御装置によ
れば、慣性力が摩擦力を上回る運転の状態を検出し、軸
反転前にロストモーション(バックラッシを含む)が発
生しないように、すなわち慣性力が摩擦力を上回らない
ように速度や加速度を制限することによって、運動誤差
を許容範囲内に抑制しており、きわめて位置精度の高い
送りを実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態につき詳細に説明する。
【0019】まず、本発明の前提となる現象について説
明する。特にワーク質量や本体質量が大きな工作機械に
おいて、図2に示すような円弧補間運動をさせると、図
3に示す様に軸反転位置(象限切換え位置)の手前で、
ロストモーション(バックラッシを含む)が発生する。
これは慣性トルクが、案内面や回転系の摩擦トルクを超
えた場合に物体が動かされるためである。
【0020】ロストモーション(ワインドアップ)の理
論式は次式となる。
【0021】
【数1】 ここで、Fは動摩擦力、kは機械のたわみを代表する
ばね定数であり、ロストモーションの大きさは摩擦力に
比例し、ばね定数に反比例することがわかる。
【0022】歯車やキー材にバックラッシがある場合の
軸方向変位は次式になる。
【0023】
【数2】 ここで、δ:バックラッシによる軸方向変位、Bl:バ
ックラッシ、P:ボールねじのリード、Z:歯数、m:
モジュール、D:軸径、gear:歯車、key:キー
材を示す。
【0024】円弧補間の場合、x、y各軸の指令は、
【数3】 となる。ただし、R:円弧半径、ω:角速度、t:時間
を示す。
【0025】また、指令速度vと加速度αはそれぞれ時
間微分を行って
【数4】 となる。運動方程式から弾性変位を計算すると、
【数5】 となる。ただし、質量M、粘性減衰係数cである。直線
補間の場合は所定の速度に達してからの加速度は0にな
る。
【0026】円弧補間の場合は、図4に示すように加速
度と速度の方向は角度によって異なる。このため、90
度〜180度、270度〜360度では慣性力と摩擦力
の方向が逆になる。
【0027】式(4),(5)に示すように慣性力は角
速度の2乗に比例し、摩擦力は角速度に比例するため、
ある送り速度を超えると慣性力が摩擦力を超え、弾性変
位の方向も逆になる。また、慣性力はワーク質量によ
り、増大するため、同じ送り速度でもワークによって慣
性力が摩擦力を超える場合がある。
【0028】図3で、弾性変位が逆になる角度を求め、
同時にスケール位置とトルクの関係を実測した結果を図
5に示す。図5に示すように、図3から求めた弾性変位
の反転が起こっている角度(135°付近)でのトルク
は、0から反転トルクT1分下がった位置であることが
わかる。なお、図5には、第2番目の反転トルクT2が
180°付近の位置に、第3番目の反転トルクT3は第
1番目の反転トルクの発生位置の逆位相位置である31
5°付近の位置に、第4番目の反転トルクは第2番目の
反転トルクの発生位置の逆位相位置である360°付近
に観察される。
【0029】反転トルクの量は一定ではなく、現象が発
生する位置を一般には完全には特定できないが、T1≒
T2≒T3≒T4であることが実測により確かめられて
いる。また、図3のような波形を観察することにより、
反転トルク発生位置を推定することができ、逆位相位置
に現れることも予想できる。
【0030】また、送りトルクが0を超えなければ、こ
のロストモーションは起こらないので、移動方向反転時
以外で送りトルクが0を超えないように速度、または加
速度を制御すれば良いこともわかる。
【0031】なお、慣性力が摩擦力より小さい場合は、
象限切換え位置でロストモーションが起こる。
【0032】以上の現象および理論に基づいた本発明に
かかる位置決め制御方法を実現する制御装置のブロック
図を図1に示す。なお、ここでは工作機械のテーブル制
御を円弧補間により行う場合を取り上げる。
【0033】この制御装置は読み込まれたプログラム1
0を解析する解析部20、この解析部での解析結果に対
して必要な補正を行って位置指令を発する補間器30,
位置指令からテーブル90を駆動するモータ70に与え
るトルクを発生させる位置制御器40,このトルク指令
を増幅するアンプ60を備えている。
【0034】また、位置制御器40の出力であるトルク
指令はトルク検出部50内の演算部51に入力される。
この演算部51には補間器30から送りの条件としての
移動方向、半径、送り速度の各情報も与えられ、後述す
る演算が行われて速度、加速度制限演算値として補間器
30に対して出力されるとともに、トルク検出部50内
の記録部52に送られて記録される。演算部51の演算
時には、記録部52内に記録されたデータが随時参照さ
れる。
【0035】モータ70にはその回転状況を検出するた
めのエンコーダ80が設けられ、このエンコーダ80で
得られた信号が種々のモータ制御のために用いられる
が、本発明の主題ではないため、詳しい説明は省略す
る。
【0036】次に、図1に示した制御装置の動作を詳細
に説明する。
【0037】まず、慣性力の影響を観測するために、円
弧補間運動を実施する。この円弧補間運動の実施時に、
トルク検出部50の演算部51は、位置制御器40から
発せられたトルク指令と、補間器30より送出された移
動方向、半径、送り速度から、送り条件及び象限切換え
時でないことを確認する。更に、送りトルクの慣性力に
よる変化と式(3)、(4)より、送りトルクが0にな
る速度を推定、または演算する。この結果に基づき、最
大速度を送りトルクが0になる速度もしくはあらかじめ
余裕としての値をもたせた速度になるように速度制限値
を決定する。
【0038】なお、粘性摩擦は速度により変化すること
がわかっており、厳密には制限される加速度や速度は送
りの条件により異なる。したがって、円弧補間運動は2
種類以上実施して傾向を把握した上で許容最大速度値を
決定することが望ましい。
【0039】トルク検出部50の記録部52には、送り
の条件とトルクの変化パターンを記録することができ、
このような記録を行った場合には、同じ送りの条件が指
令された場合、過去の事例をもとに許容速度を最適化す
ることができる。しかしながら、全ての加工におけるあ
らゆる送り条件とトルクの関係を記録するのは記録容量
等の関係で現実的ではない。
【0040】このため、速度と反転トルクの曲線を作成
するようにすると良い。円弧補間の場合は式(4)、及
びプログラムの解析により、加速度が演算でき、移動質
量をトルク変化により検出するか、入力すれば、慣性力
がわかる。さらに反転トルクがわかれば、トルク0にな
る速度が演算できる。したがって、速度と反転トルクの
曲線について、同じ条件が繰り返される場合は、その速
度での平均反転トルクを求め、または、低い反転トルク
を記録する。送り条件と反転トルクデータのない部分
は、データのある部分を直線、または最小自乗法等に既
存の近似解法を用いた近似曲線でつなげば良い。
【0041】一方、反転トルクについてはクーロン摩擦
と粘性摩擦を考慮した速度摩擦曲線や、ストライベック
(Stribeck)曲線から求める方法がある。スト
ライベック曲線は送り速度と反転トルクの関係を示すも
ので、その一例を図6に示す。
【0042】ロストモーションは高速領域のみで発生す
るが、図6から明らかなように、送り速度が5000m
m/分(F5000)以上の高速領域では反転トルクは
ほぼ速度に比例するとみなすことができるので、直線近
似された推定曲線を用いることが可能である。このよう
な反転トルクの推定曲線から、動摩擦力を求めると、F
=cv+F (6)となる。ここで、
:クーロン摩擦などの一定の摩擦力である。なお、
動摩擦力は油の動粘度、グリースの増ちょう剤の種類、
温度変化、案内面の負荷、初期時の攪拌抵抗やグリース
のチャンネリング(わだちの形成)などにより変化し、
一般にグリースが多いとかえって摩擦力が大きくなる傾
向がある。
【0043】以上の実施の形態では送りの条件はプログ
ラム解析より得ているが、その一部または全部を実測す
ることもできる。例えば、平面スケールを格子状に交差
させたKGM測定器や、機体に付属されたスケールを用
いて移動方向や送り速度、軸方向変位などの測定を直接
行なうことができる。テーブルに取り付けられた加速度
ピックアップなどを用いて、慣性力を検出しても良い。
【0044】また、例えば、図3に示すような、軸反転
前のロストモーションが現われた送り速度を制限速度と
し、この時の加速度を制限加速度として、円弧半径、ワ
ーク質量を別途入力することにより位置制御を行うこと
ができる。
【0045】以上の実施の形態は円弧補間を例にとって
説明したが、直線補間についても同様に適用できる。図
7は直線補間を行う、本発明にかかる位置決め制御方法
を実現する制御装置の構成を示すブロック図である。図
7に示す構成は図1の構成に類似するため、対応する要
素には同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略す
る。
【0046】前述したように、円弧補間の場合は、移動
方向、送り速度、半径、ワーク質量を送りの条件とし、
ワークを含めた移動質量も記録していたが、直線補間の
場合は、図7に示すように移動方向、曲率半径、送り速
度、ワーク質量、加速度のパラメータ設定値を記録す
る。このため、図1に示した構成とは異なり、解析部2
0においてはプログラムを数ブロック解析し、第1補間
器31とバッファ32を用いて軌跡を認識し、得られた
移動方向、送り速度、曲率半径、ワーク質量、加速度パ
ラメータを演算部51に送出する。
【0047】図1における補間器30に相当する第2補
間器33ではバッファ32から得られた移動方向、送り
速度、曲率半径、ワーク質量、加速度パラメータと演算
部51から得られた速度、加速度制限演算値に基づいて
位置指令を位置制御器40に送出する。
【0048】また、垂直軸のように自重によって、トル
クの中立点が0にならない場合は、自重分のトルクをシ
フトしたトルクになる速度を制限速度とすれば良い。
【0049】さらに、T1=T2として、これを制限速
度として、係数α<1を設定し、速度(加速度)制限を
行うこともできる。
【0050】以上述べた加速度、速度制限は加工精度や
送り精度の許容誤差(トレランス)によっては必ずしも
必要ではないので、有効、無効が選択できるようにす
る。例えば、送り精度の要求が低い加工においては速度
や加速度の制限を解除し、加工能率を向上させることが
できる。
【0051】本発明は、送りや位置決めを行うあらゆる
装置、例えばNC制御装置、NC工作機械、ロボット等
に幅広く適用することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、もしくは、高精度モー
ドを選択することによって、慣性力によって軸反転前に
生じるロストモーションやバックラッシの発生を防止
し、慣性力により、軸反転前にロストモーションやバッ
クラッシが発生しないような指令に変換することで、高
精度な送り精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる送り制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】円弧補間運動を示す説明図である。
【図3】軸反転位置(象限切換え位置)の手前で、ロス
トモーション(バックラッシを含む)が発生する様子を
示すグラフ。
【図4】位置、速度、加速度の関係を示すグラフであ
る。
【図5】弾性変位が逆になる角度を求め、同時にスケー
ル位置とトルクの関係を実測した結果を示すグラフであ
る。
【図6】送り速度と反転トルクの関係を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる送り装置の構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 プログラム 20 解析部 30 補間器 31 第1補間器 32 バッファ 33 第2補間器 40 位置制御器 50 トルク検出部 51 演算部 52 記録部 60 アンプ 70 モータ 80 エンコーダ 90 テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C001 KA06 KB00 TA05 TB03 TB05 TB06 5H269 AB01 AB33 BB03 EE01 GG01 NN04 NN07 PP08 5H303 AA01 AA10 BB03 BB08 BB12 CC07 CC09 DD01 DD25 DD27 EE03 EE09 FF03 GG06 GG11 JJ04 KK08 LL03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動軸が反転した際のトルク波形から慣性
    力と摩擦力の関係を検出し、 制御対象の運転の状態を表す情報と、前記慣性力と摩擦
    力の関係に基づき前記制御対象のロストモーションが発
    生しない範囲である速度、加速度の制限値を求め、 この速度、加速度の制限値をもとに前記制御対象の送り
    を制御することを特徴とする送り制御方法。
  2. 【請求項2】前記トルク波形、慣性力、摩擦力の少なく
    ともいずれか1つは実測により得られることを特徴とす
    る請求項1に記載の送り制御方法。
  3. 【請求項3】前記慣性力と摩擦力の少なくともいずれか
    1つは既知の関係式、既知の関係曲線から得られること
    を特徴とする請求項1に記載の送り制御方法。
  4. 【請求項4】前記運転の状態を表す状態は円弧補間の場
    合には移動方向、曲率半径、ワーク質量、送り速度であ
    り、直線補間の場合には移動方向、曲率半径、送り速
    度、ワーク質量、加速度パラメータであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の送り制御方法。
  5. 【請求項5】円弧補間の場合に、前記制限値は象限切換
    位置以外でロストモーションが発生しないように決定さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の送り制御方法。
  6. 【請求項6】制御対象に対する制御プログラムを解析す
    る解析部と、 前記解析部による解析結果に基づき運転の状態を表す情
    報と位置指令を発生する補間部と、 前記補間部から発生された位置指令に基づき、制御対象
    を駆動するためのトルク指令を発生する位置制御部と、 前記トルク指令と前記運転の状態を表す情報から反転ト
    ルクおよび制御対象のロストモーションが発生しない範
    囲である速度、加速度の制限値を発生して前記補間部に
    フィードバックする演算部を有するトルク検出部と、を
    備えた送り制御装置。
  7. 【請求項7】前記補間部は直線補間をプログラムの複数
    ブロックの解析により軌跡を認識することにより行うた
    めの第2の補間部およびバッファをさらに備えたことを
    特徴とする請求項6に記載の送り制御装置。
  8. 【請求項8】前記トルク検出部は、演算部で得られたト
    ルク指令を記憶する記録部をさらに備えたことを特徴と
    する請求項6または7に記載の送り制御装置。
  9. 【請求項9】請求項6ないし8のいずれかに記載の送り
    制御装置を備えた数値制御装置。
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