JP2003109122A - 取引情報登録端末装置、取引情報管理システム、及び取引情報管理方法、並びにプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 取引した商品やサービスなどの取引情報を管
理装置に登録し、商品の管理を行うための取引情報登録
端末装置、取引情報管理システム、及び取引情報管理方
法、並びにプログラムに関し、取引の変更を容易に行え
る取引情報登録端末装置、取引情報管理システム、及び
取引情報管理方法、並びにプログラムを提供することを
目的とする。 【解決手段】 管理装置に登録された過去の取引情報の
うち指定した取引情報を取得し、取得した取引情報に基
づいて新たに取引情報を作成し、新たに作成された取引
情報を新たに登録し、取得した取引情報を管理装置に登
録された過去の取引情報から削除する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は取引情報登録端末装
置、取引情報管理システム、及び取引情報管理方法、並
びにプログラムに係り、特に、取引した商品やサービス
などの取引情報を管理装置に登録し、商品の管理を行う
ための取引情報登録端末装置、取引情報管理システム、
及び取引情報管理方法、並びにプログラムに関する。

【０００２】近年、大規模、中規模の店舗には、流通の
効率化を図るためＰＯＳ（point ofsale）システムが導
入されている。ＰＯＳシステムは、ネットワークを介し
てＰＯＳ端末装置と上位装置とを接続した構成とされて
いる。ＰＯＳ端末装置では商品に貼付されたバーコード
を読み取ることにより登録された商品取引毎に取引情報
を作成して、上位装置に送信する。上位装置は、ＰＯＳ
端末装置からの取引情報を取引ログとして管理してい
る。

【０００３】ＰＯＳシステムでは、不正防止のため、一
旦、上位装置に登録された取引情報を容易に訂正するこ
とはできなかった。しかし、店舗などでは会計後に新た
に商品を追加したり、購入した商品を返却したりする場
合が多々ある。このとき、上位装置に登録された取引情
報を変更可能とする機能が要求される。

【０００４】

【従来の技術】従来の取引情報を訂正する方法として、
特開平７−１６８９７６号公報に示す商品販売登録デー
タ処理装置が既に提案されている。

【０００５】特開平７−１６８９７６号公報には、上位
装置から取引情報を読み出し、訂正する技術が開示され
ている。このとき、特開平７−１６８９７６号公報の商
品販売登録データ処理装置は、過去に登録された取引情
報自体を訂正するものであり、商品の追加登録を行うこ
とはできない。また、特開平７−１６８９７６号公報の
商品販売登録データ処理装置は、訂正が行われた取引情
報分に関してのレシートを印刷することはできるもの
の、訂正を加味した新規のレシートを再発行することは
できなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、特開平７−
１６８９７６号公報の商品販売登録データ処理装置は、
既に登録された取引情報自体を訂正するものであり、商
品の追加をすることはできなかった。なお、従来のＰＯ
Ｓシステムで商品を追加する場合には、通常、追加した
商品は別の取引として扱われ、過去の取引情報とは別に
取引情報が登録される。また、過去に発行されたレシー
トとは別のレシートが発行されていた。このため、過去
の取引時のレシートと今回追加した商品の取引のレシー
トとの２枚のレシートが発行されることになる。

【０００７】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、取引の変更を容易に行える 取引情報登録端末装
置、取引情報管理システム、及び取引情報管理方法、並
びにプログラムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、過去に登録さ
れた取引情報のうち指定した取引情報を取得し、取得し
た取引情報に基づいて新たに取引情報を作成し、新たに
作成された取引情報を新たに登録することを特徴とす
る。

【０００９】また、本発明は、取得した取引情報を過去
の取引情報から削除することを特徴とする。

【００１０】本発明によれば、過去に登録された取引情
報のうち指定した取引情報を取得し、取得した取引情報
に基づいて新たに取引情報を作成し、新たな取引として
新たに作成された取引情報を登録することにより、過去
の取引情報の訂正に留まらず、取引情報に各種変更を一
つの取引として扱うことができる。例えば、商品の追加
による値引きを反映したり、逆に、商品を解除すること
により値引きを解除したりすることができる。

【００１１】また、過去の取引と変更した取引とを含め
た取引が新たな一つの取引として登録されることになる
ので、過去の取引と変更した取引とを一つのレシートで
発行できる。

【００１２】さらに、取得した取引情報に対応する過去
の取引情報を無効にすることにより、過去の取引と過去
の取引を変更した取引とが重複することがなく、取引の
管理を容易に行える。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施例のシステ
ム構成図を示す。

【００１４】本実施例の取引情報管理システム１は、Ｐ
ＯＳ（point of sales）システムであり、商品の在庫状
況及びその売上状況などを管理するシステムであり、取
引情報登録端末装置１１と管理装置１２とがネットワー
ク１３を介して通信可能な構成とされている。なお、こ
こで、取引情報登録端末装置１１は、いわゆる、ＰＯＳ
端末装置である。

【００１５】取引情報登録端末装置１１は、商品の商品
コードを入力あるいは読み取り、商品コードに基づいて
管理装置１２に設けられたデータベースを参照すること
により、商品の明細、価格などの取引情報を作成し、作
成された取引情報に基づいてレシートをプリントアウト
するとともに、ネットワーク１３を通じて管理装置１２
に通知する。管理装置１２は、取引情報登録端末装置１
１から通知された取引情報を取引ログとして管理する。

【００１６】本実施例の取引情報管理システム１では、
取引情報登録端末装置１１により管理装置１２に登録さ
れる取引ログから所望の取引情報を読み出し、読み出さ
れた取引情報から新たに取引情報を作成して管理装置１
２に再通知可能な構成とされている。

【００１７】まず、取引情報登録端末装置１１について
詳細に説明する。

【００１８】図２は取引情報登録端末装置１１のブロッ
ク構成図を示す。

【００１９】取引情報登録端末装置１１は、バーコード
スキャナ２１、キーボード２２、ドロア２３、プリンタ
２４、表示部２５、タッチパネル２６、インタフェース
２７、バス２８、ＣＰＵ（central processing unit）
２９、ＲＯＭ（read only memory）３０、ＲＡＭ（rand
om access memory）３１、回線接続部３２を含む構成と
されている。

【００２０】バーコードスキャナ２１は、レーザビーム
Ｌを出射している。バーコードスキャナ２１から出射さ
れたレーザビームＬは、商品４１に貼付されたバーコー
ド４２をスキャンする。バーコード４２から反射された
レーザビームは、バーコードスキャナ２１に入射する。
バーコードスキャナ２１は、バーコード４２で反射され
たレーザビームから商品コードを認識する。

【００２１】キーボード２２のキー操作により、商品登
録、値引、小計、通番読出など各種指示及び部門コード
入力などが行える。

【００２２】図３はキーボード２２のキー配列を示す図
である。

【００２３】キーボード２２は、登録キーｋ１、値引キ
ーｋ２〜ｋ４、小計キーｋ５、通番読出キーｋ６、部門
コード入力キー群Ｋ７、テンキー群Ｋ８、合計キーｋ９
を含む構成とされている。登録キーｋ１は、商品コード
を手入力した時の入力トリガとなるキーである。値引キ
ーｋ２〜ｋ４は、登録した商品の価格を値引きするため
のキーである。小計キーｋ５は、小計を実行するための
指示を行うためのキーである。通番読取キーｋ６は、管
理装置１２に既に登録済みの取引情報を読み出し、訂正
を行うための処理を起動する指示を行うためのキーであ
る。部門コード入力キー群Ｋ７は、部門コードを入力す
るための複数のキーである。テンキー群Ｋ８は、テンキ
ー及び掛け算キーなどから構成されており、同じ商品を
複数登録する場合などに使用されるキーである。合計キ
ーｋ９は、１つの取引の終了を指示するためのキーであ
る。

【００２４】ドロア２３には、現金が収納されており、
代金支払い時に現金の入出金が可能なように引き出され
る。プリンタ２４は、合計キーｋ９の押下時に１取引分
のレシートを印刷し、出力する。表示部２５は、液晶表
示パネルなどから構成され、登録商品の単価、小計結果
などを表示する。タッチパネル部２６は、タッチパネル
から構成され、入力操作が可能な構成とされている。

【００２５】なお、キーボード２２は、タッチパネル部
２６にタッチパネルの形態で実現するようにしてもよ
い。

【００２６】バーコードスキャナ２１、キーボード２
２、ドロア２３、プリンタ２４、表示部２５、タッチパ
ネル２６等の周辺装置は、インタフェース２７を介して
バス２８に接続されている。インタフェース２７は、上
記各周辺装置とバス２８とのインタフェースをとる。

【００２７】バス２８には、ＣＰＵ２９、ＲＯＭ３０、
ＲＡＭ３１、回線接続部３２が接続されている。ＣＰＵ
２９は、ＲＯＭ３０に記憶されたプログラムに従って処
理を行う。ＲＡＭ３１は、ＣＰＵ２９の作業用記憶領域
として用いられる。回線接続部３２は、ネットワーク１
３に接続され、管理装置１２との通信を制御する。

【００２８】次に管理装置１２の構成について説明す
る。

【００２９】図４は管理装置１２のブロック構成図を示
す。

【００３０】管理装置１２は、回線接続部５１、ＣＰＵ
５２、ＲＯＭ５３、ＨＤＤ（hard disk drive）５４、
ＲＡＭ５５を含む構成とされている。回線接続部５１
は、ネットワーク１３に接続されており、取引情報登録
端末装置１１と通信制御を行う。ＣＰＵ５２は、ＲＯＭ
５３及びＨＤＤ５４に記憶されたプログラム及びデータ
に基づいて処理を行う。ＨＤＤ５４は、少なくともプロ
グラム領域６１、ＰＬＵ（price look up）マスタデー
タベース領域６２、取引ログデータベース領域６３、企
画マスタデータベース領域６４を含む構成とされてい
る。プログラム領域６１には、ＣＰＵ５２で実行するプ
ログラムが記憶されている。ＰＬＵマスタデータベース
領域６２には、商品の単価に関するデータが記憶されて
いる。

【００３１】図５はＰＬＵマスタデータベース領域６２
のデータ構成図を示す。

【００３２】ＰＬＵマスタデータベース領域６２には、
商品毎に少なくとも部門コードＣ１、商品コードＣ２、
ＰＬＵコードＣ３、商品名Ｄ、単価Ｐがデータベース化
されている。部門コードＣ１は、商品を扱う部門を識別
するためのコードである。商品コードＣ２は、商品を識
別するためのコードである。ＰＬＵコードＣ３は、商品
を識別するためのコードである。商品名Ｄは、スキャン
された商品の商品名である。単価Ｐは、商品の単価であ
る。

【００３３】例えば、取引情報登録端末装置１１のバー
コードスキャナ２１でスキャンされて認識されたＰＬＵ
コードＣ31によりＰＬＵマスタデータテーブル領域６２
が参照されると、ＰＬＵコードＣ31に対応する部門コー
ドＣ11、商品名Ｄ１及び単価Ｐ１を得ることができる。
取引情報登録端末装置１１は、ＰＬＵマスタデータベー
ス領域６２の参照結果から部門コード、商品名、単価を
認識でき、取引情報を作成する。

【００３４】取引ログデータベース領域６３には、取引
情報登録端末装置１１で作成された取引情報が記憶され
る。

【００３５】図６は取引ログデータベース領域６３のデ
ータ構成図を示す。

【００３６】取引ログデータベース領域６３は、取引毎
に取引識別情報Ｄ11、商品情報Ｄ12、支払情報Ｄ13が記
憶される構成とされている。取引識別情報Ｄ11は、取引
を識別するための情報であり、取引通番Ｄ111、端末番
号Ｄ112、取引種別Ｄ113を含む構成とされている。

【００３７】取引通番Ｄ111は、取引ログ作成毎に順次
に付与される通し番号である。 取引通番Ｄ111は、レ
シートに記載されており、取引情報登録端末装置１１か
らこの取引通番Ｄ111を入力し、入力された取引通番Ｄ1
11により管理装置１２の取引ログデータベース領域６３
を索引することにより必要とする取引情報が取得され
る。

【００３８】端末番号Ｄ112は、商品の精算を行った取
引情報登録端末装置１１を識別するための番号である。
取引種別情報Ｄ113は、例えば、通常精算取引、追加精
算取引などの取引の種別を識別するための情報である。

【００３９】商品情報Ｄ12は、商品毎の明細情報Ｄ121
〜Ｄ12nから構成される。図６（Ｂ）は明細情報のデー
タ構成図を示す。

【００４０】明細情報Ｄ121は、ＰＬＵコードＣs、数量
Ｄa、税情報Ｄb、商品名Ｄc、マニュアル値引Ｄd、単価
Ｄeなどを含む構成とされている。ＰＬＵコードＣsは、
バーコードスキャナ２１でスキャンされて認識されたス
キャンコードである。このＰＬＵコードＣsに基づいて
管理装置１２のＰＬＵマスタデータベース領域６２を索
引することにより対応する商品の単価などを求めること
ができる。

【００４１】数量情報Ｄaは、同一商品の取引数量を示
す情報である。税情報Ｄbは、取引にかかる税金額を示
す情報である。マニュアル値引情報Ｄdは、取引情報登
録端末装置１１のキーボード２２の値引キーｋ２〜ｋ４
に応じて行われた値引額を示す情報である。

【００４２】支払情報Ｄ13は、例えば、現金、カードな
どの支払い方法に関する情報、及び、支払い方法が現金
の場合にはその預かり金額、つり銭額などの情報、支払
い方法がカードであれば、カード番号、支払い回数など
の情報を含む構成とされている。

【００４３】企画マスタデータベース領域６４には、バ
ンドル商品、値引きなどの情報が記憶されている。

【００４４】図７は、企画マスタデータベース領域６４
のデータ構成図を示す。

【００４５】企画マスタデータベース領域６４は、部門
コードＣ1、商品コードＣ2、ＰＬＵコードＣ3、商品名
Ｄ、単価Ｐ、バンドル単位Ｂ１、バンドル値引Ｂ２、バ
ンドル番号Ｂ３を含む構成とされている。

【００４６】部門コードＣ1、商品コードＣ2、ＰＬＵコ
ードＣ3、商品名Ｄ、単価Ｐは、ＰＬＵマスタデータベ
ース領域６２と同一である。バンドル単位Ｂ１は、値引
きを行う商品の個数の情報である。バンドル値引Ｂ２
は、バンドル時の値引額の情報である。バンドル番号Ｂ
３は、バンドルの種別を識別するための情報である。Ｐ
ＬＵコード及び商品数量をキーとして、企画マスタデー
タベース領域６４を参照することにより、バンドル値引
額を認識することができる。

【００４７】次に本実施例の取引情報管理システム１の
動作を詳細に説明する。

【００４８】図８は、商品登録処理のフローチャートを
示す。

【００４９】取引情報登録端末装置１１は、ステップＳ
１−２で主にバーコードスキャナ２１で商品４１に貼付
されたバーコード４２を読み取ることにより商品登録を
行う。なお、商品登録は、キーボード２２の部門コード
キー群Ｋ７及びテンキー群Ｋ８を用いて登録に必要なコ
ードを入力することでも可能である。

【００５０】取引情報登録端末装置１１は、ステップＳ
１−２で登録に必要なＰＬＵコードが入力されると、管
理装置１２にアクセスし、登録に必要なコードをキーと
してＰＬＵマスタデータベース領域６２、企画マスタデ
ータベース領域６４を参照し、ＰＬＵコードに応じた商
品の単価及び値引額を取得する。いわゆる、ＰＬＵ処理
が実行される。

【００５１】ＰＬＵ処理により図６に示すような取引情
報が作成される。

【００５２】ステップＳ１−２の商品登録は、ステップ
Ｓ１−３で小計キーｋ５が押下されるまで、繰り返し行
うことができる。ステップＳ１−３で小計キーｋ５が押
下されると、ステップＳ１−４で預かり金が入力され、
ステップＳ１−５で預かり合計キーｋ９が押下される
と、ステップＳ１−２、Ｓ１−３、Ｓ１−４で登録され
た商品の取引情報が管理装置１２に送信される。管理装
置１２は、取引情報登録端末装置１１から送信された取
引情報を取引ログデータベース領域６３に記憶する。

【００５３】また、合計キーｋ９が押下されると、取引
情報登録端末装置１１はステップＳ１−６でプリンタ２
４によりレシートを印字、出力する。

【００５４】図９はレシート印字例を示す図である。

【００５５】レシート７０には、メッセージ７１、取引
年月日７２、取引商品名７３、商品単価７４、商品個数
７５、商品金額７６、商品点数７７、小計額７８、税内
容７９、税額８０、合計金額８１、預かり金額８２、つ
り銭額８３、担当者番号８４、担当者名８５、端末番号
８６、取引通番８７が印刷される。

【００５６】次に本発明の特徴となる上記レシート７０
が発行され、取引が終了した取引に商品を追加したり、
商品情報を訂正したりする通番読出処理について説明す
る。

【００５７】図１０、図１１は通番読出処理のフローチ
ャートを示す。

【００５８】取引情報登録端末装置１１は、ステップＳ
２−１で通番読出キーｋ６が押下されると、表示部２５
に端末番号を要求する表示を行う。取引情報登録端末装
置１１は、ステップＳ２−２で端末番号が入力され、登
録キーｋ１が押下されると、表示部２５に取引通番を要
求する画面を表示する。このとき、入力すべき端末番号
及び取引通番は、図９に示されるレシート７０の下部の
端末番号８６及び取引通番８７に印刷されている。よっ
て、レシート７０を参照することにより入力が可能とな
る。

【００５９】ステップＳ２−３で取引通番が入力され、
登録キーｋ１が押下されると、取引情報登録端末装置１
１は、ステップＳ２−４で管理装置１２の取引ログデー
タベース領域６３を検索して、入力された取引通番が取
引ログデータベース領域６３内に存在するか否かを判定
する。

【００６０】ステップＳ２−４で入力された取引通番が
取引ログデータベース領域６３に存在しないときには、
ステップＳ２−２で戻って再び端末番号及び取引通番の
入力を要求する。また、ステップＳ２−４で入力された
取引通番が取引ログデータベース領域６３に存在すると
きには、ステップＳ２−５で取引ログデータベース領域
６３の対応する取引情報の取引種別情報Ｄ113を参照し
て新規追加対象取引か否かを判定する。

【００６１】ステップＳ２−５で取引種別Ｄ113に追加
精算取引済を示すフラグがセットされており、新規追加
対象取引でなければ、通番読出処理は行えないので、ス
テップＳ２−２に戻る。また、ステップＳ２−５で取引
種別Ｄ113に追加精算取引済を示すフラグがセットされ
ておらず新規追加対象取引のときには、通番読出処理を
行う必要があるので、ステップＳ２−６で取引ログデー
タベース領域６３から取引通番に応じた取引情報を読み
出し、表示部２５に表示する。

【００６２】表示された画面とレシート７０の印刷内容
との取引の内容が一致していれば、登録キーｋ１が押下
される。ステップＳ２−７で登録キーｋ１が押下される
と、ステップＳ２−８で取引ログデータベース領域６３
の取引種別Ｄ113に追加精算取引済を示すフラグをセッ
トして取引種別を変更し、ステップＳ２−９で新規取引
通番を取得する。

【００６３】次に、ステップＳ２−１０でＰＬＵコード
によりＰＬＵマスタデータベース領域６２及び企画マス
タデータベース領域６４を参照して再びＰＬＵ処理を実
行し、ステップＳ２−１１で新たに取引画面を表示す
る。

【００６４】ステップＳ２−１２で商品を追加する場
合、バーコードスキャナ２１により追加商品のバーコー
ドをスキャンする。バーコードをスキャンすることによ
り、ＰＬＵ処理が行われ、価格が決定される。ステップ
Ｓ２−１３で小計キーｋ５が押下されると、追加商品の
金額が算出され、ステップＳ２−１４で追加商品の金額
が表示部２５に表示される。取引情報登録端末装置１１
は、ステップＳ２−１５で元の取引の合計金額と追加商
品を含む取引の合計金額とを比較して、元の取引の合計
金額が追加商品を含む取引の合計金額より小さいときに
は、ステップＳ２−１６で不足金額を表示部２５に表示
する。不足金が発生した場合には、不足金額に相当する
預かり金を受け取り、預かり金をキーボード２２から入
力する。

【００６５】取引情報登録端末装置１１はステップＳ２
−１７でキーボード２２から預かり金が入力され、ステ
ップＳ２−１９で合計キーｋ９が押下されると、ステッ
プＳ２−９で取得した新規の取引通番の取引情報を作成
し、管理装置１２の取引ログデータベース領域６３に記
憶させ、ステップＳ２−２０でプリンタ２４から新規に
作成された取引情報のレシートを印刷させる。

【００６６】なお、ステップＳ２−１５で、取引の合計
金額が追加商品を含む取引の合計金額より大きいときに
は、ステップＳ２−１８で返金金額を表示部２５に表示
し、ステップＳ２−１９、Ｓ２−２０が実行される。

【００６７】ここで、通番読出処理の具体例について説
明する。

【００６８】図１２、図１３は通番読出処理時に商品追
加がされたときの画面遷移を示す図、図１４は通番読出
処理時に商品追加がされたときのレシートの印刷例を示
す図である。

【００６９】図１２（Ａ）はステップＳ２−１で通番読
出キーｋ６を押下したときに表示される端末番号要求画
面、図１２（Ｂ）はステップＳ２−６で表示される元取
引情報画面、図１３（Ａ）はステップＳ２−１１で表示
される取引内容画面、図１３（Ｂ）はステップＳ２−１
９で合計キーｋ９が押下されたときに表示される画面を
示す。図１４（Ａ）は元の取引のレシート７０、図１４
（Ｂ）は新規の取引のレシート９０を示す。

【００７０】通番読出キーｋ６が押下されると、図１２
（Ａ）に示すような端末番号要求画面が表示される。図
１２（Ａ）に示す端末番号要求画面には、「元レジ番号
を入力してください」というメッセージが表示される。
キーボード２２から図９に示すレシート７０に印刷され
た端末番号８６、例えば「０００１」を入力すると、次
に取引通番要求画面が表示される。取引通番要求画面
は、図１２（Ａ）に示す端末番号要求画面の「元レジ番
号」に入力された端末番号が表示され、「元レジ番号を
入力してください」というメッセージに代えて「取引通
番を入力してください」というメッセージが表示された
ものである。取引通番要求画面で取引通番が入力され、
読み出された取引が新規追加対象取引であると、図１２
（Ｂ）に示す元取引を再現した画面が表示される。

【００７１】図１２（Ｂ）に示す画面とレシートとを比
較することにより、内容確認が行われる。内容確認の結
果、レシートの内容と表示画面の内容とが一致すると、
新たに取引通番が付与され、かつ、再ＰＬＵ処理が実行
され、例えば、図１３（Ａ）に示すような画面が表示さ
れる。ここでは、再ＰＬＵ処理の結果、タイムサービス
などによる割引が存在しないので、取引通番以外は図１
２（Ｂ）に示す画面と同じ画面が表示される。

【００７２】ここで、ポテトチップ１個、１５０円とチ
ョコレート１個、１５０円のバーコードがバーコードス
キャナ２１によりスキャンされ、新たに追加されると、
ＰＬＵ処理が再び実行され、４００円の預かり金を受領
し、合計キーｋ９が押下されると、図１３（Ｂ）に示す
ような取引情報画面が表示される。また、このとき、新
規の取引として図１４（Ｂ）に示すようなレシート９０
が発行される。

【００７３】レシート９０は、元の取引の後に商品を追
加するため取引年月日９２が元取引のレシート７０の時
刻より後の時刻になる。また、追加商品であるチョコレ
ート及びポテトチップを合わせることにより、ポテトチ
ップの個数が「２個」から「３個」に変更されるととも
に、商品名「チョコレート」及びその合価額「\１５
０」が追加される。さらに、商品点数が「３点」から
「５点」に変更され、商品金額が「\１,２８０」から
「\１,５８０」に変更される。また、これに伴い、税額
が「\６４」から「\７９円」に変更になる。さらに、現
計が「\１,３４４」から「\１６５９」に変更され、追
加商品に対する支払い分の４００円を受領したとする
と、預かり金額が元取引の現計「\１,３４４」に４００
円を加えた「\１,７４４」に変更される。従って、お釣
りは、現計「\１,６５９」と預かり金額「\１,７４４」
との差額「\８５」となる。

【００７４】なお、追加商品であるポテトチップの個数
及びチョコレートとその合価額とには、下線を付しても
よい。また、元取引とは別の担当者による新規の取引と
して登録されるので、新たな担当者番号９３及び取引通
番９４が印刷される。

【００７５】図１５、図１６は通番読出処理時にバンド
ル商品が追加されたときの画面遷移を示す図、図１７は
通番読出処理時にバンドル商品追加がされたときのレシ
ートの印刷例を示す図である。

【００７６】図１５（Ａ）はステップＳ２−１で通番読
出キーｋ６を押下したときに表示される端末番号要求画
面、図１５（Ｂ）はステップＳ２−６で表示される元取
引情報画面、図１６（Ａ）はステップＳ２−１１で表示
される取引内容画面、図１６（Ｂ）はステップＳ２−１
９で合計キーｋ９が押下されたときに表示される画面を
示す。図１７（Ａ）は元の取引のレシート７０、図１７
（Ｂ）は新規の取引のレシート１００を示す。

【００７７】なお、図１５(Ａ)、図１５（Ｂ）、図１６
（Ａ）、図１６（Ｂ）までの画面遷移は図１２（Ａ）、
図１２（Ｂ）、図１３（Ａ）、図１３（Ｂ）までの画面
遷移と同様であるのでその説明は省略する。

【００７８】ここで、ポテトチップは、元の取引で２個
購入されていおり、ポテトチップ１個、１５０円を新た
に追加すると、合計３個になる。

【００７９】このとき、ポテトチップがバンドル商品で
あり、３個購入すると５０円の値引きとなる場合には、
再ＰＬＵ処理が行われることにより、自動的に５０円の
値引きが行われる。１１０円の預かり金を受領し、合計
キーｋ９が押下されると、図１６（Ｂ）に示すような取
引情報画面が表示される。また、このとき、新規の取引
として図１７（Ｂ）に示すようなレシート１００が発行
される。

【００８０】レシート１００には、商品追加によりバン
ドル商品となる条件を満たしたことにより値引「−\５
０」が記載される。なお、追加商品であるポテトチップ
の個数「３個」に下線を付してもよい。また、元取引と
は別の担当者による新規の取引として登録されるので、
新たな担当者番号１０１及び取引通番１０２が印刷され
る。

【００８１】図１８、図１９は通番読出処理時にバンド
ル商品が削除されたときの画面遷移を示す図、図２０は
通番読出処理時にバンドル商品が削除されたときのレシ
ートの印刷例を示す図である。

【００８２】図１８（Ａ）はステップＳ２−１で通番読
出キーｋ６を押下したときに表示される端末番号要求画
面、図１８（Ｂ）はステップＳ２−６で表示される元取
引情報画面、図１９（Ａ）はステップＳ２−１１で表示
される取引内容画面、図１９（Ｂ）はステップＳ２−１
９で合計キーｋ９が押下されたときに表示される画面を
示す。図２０（Ａ）は元の取引のレシート７０、図２０
（Ｂ）は新規の取引のレシート２００を示す。なお、図
１８（Ａ）、図１８（Ｂ）図１９（Ａ）、図１９（Ｂ）
までの画面遷移は図１２（Ａ）、図１２（Ｂ）、図１３
（Ａ）、図１３（Ｂ）までの画面遷移と同様であるので
その説明は省略する。

【００８３】ここで、ポテトチップは、元の取引で３個
購入されていおり、ポテトチップ１個、１５０円を解除
すると、合計２個になる。

【００８４】このとき、ポテトチップを３個購入すると
５０円の値引きとなるバンドル商品である場合には、再
ＰＬＵ処理が行われることにより、自動的に値引きが解
除される。このとき、１０５円の返金を行い、合計キー
ｋ９が押下されると、図１９（Ｂ）に示すような取引情
報画面が表示される。また、新規の取引として図２０
（Ｂ）に示すようなレシート２００が発行される。

【００８５】レシート２００には、商品解除によりバン
ドル商品の条件を満たさないので、値引「−\５０」の
記載が削除される。なお、追加商品であるポテトチップ
の個数「２個」には、下線を付してもよい。また、元取
引とは別の担当者による新規の取引として登録されるの
で、新たな担当者番号２０１及び取引通番２０２が印刷
される。

【００８６】本実施例によれば、商品の追加、解除など
を新たな取引として扱い、ＰＬＵ処理を再度実行するこ
とにより、例えば、図１５、図１６、図１７を用いて説
明したように元の取引時点は通常の価格で販売されてい
たものが、通番読取時に商品の追加を行うことにより値
引きの条件を満たした場合、ＰＬＵによって値引きを取
引に反映することができる。また、同様に、タイムサー
ビスなどによる値引が行われている場合には、再ＰＬＵ
処理が実行されることによりタイムサービスによる値引
を反映することもできる。

【００８７】また、商品を取り消した場合に値引きの条
件が解除された場合でも、再ＰＬＵ処理が実行されるこ
とにより値引きを解除することができる。

【００８８】さらに、レシートは、元の取引の商品と追
加商品とを合わせた新規の取引として１枚のレシートと
して発行される。

【００８９】なお、上記実施例は下記の付記を含む。

【００９０】（付記１） 過去に登録された取引情報を
管理する管理装置から指定した取引情報を取得する取引
情報取得部と、前記取引情報取得部により取得された取
引情報に基づいて新たに取引情報を作成する取引情報作
成部と、前記取引情報作成部で新たに作成された取引情
報を新たに登録する取引情報登録部とを有することを特
徴とする取引情報登録端末装置。

【００９１】（付記２） 前記取引情報作成部は、前記
取得した取引情報に対応する前記管理装置に登録された
過去の取引情報から削除することを特徴とする付記１記
載の取引情報登録端末装置。

【００９２】（付記３） 前記取引情報作成部は、取得
した取引情報に基づいて予め設定された商品単価情報を
参照し、新たな取引情報を作成することを特徴とする付
記１又は２記載の取引情報登録端末装置。

【００９３】（付記４） 前記取引情報登録部により登
録された取引情報のうち過去の取引情報と異なる部分を
強調して印刷されるように印刷部を制御する印刷制御部
を有することを特徴とする付記１乃至４のいずれか一項
記載の取引情報登録端末装置。

【００９４】（付記５） 取引情報を管理する管理装置
と、前記管理装置に過去に登録された該取引情報のうち
指定した取引情報を前記管理装置から取得し、取得した
取引情報に基づいて新たな取引情報を作成して、前記管
理装置に登録する取引情報登録端末装置とを有すること
を特徴とする取引情報管理システム。

【００９５】（付記６） 前記取引情報登録端末装置
は、前記管理装置から取得した取引情報を前記管理装置
から削除することを特徴とする付記５記載の取引情報管
理システム。

【００９６】（付記７） 前記取引情報登録端末装置
は、取得した取引情報に基づいて予め設定された商品単
価情報を参照し、新たな取引情報を作成することを特徴
とする付記５又は６記載の取引情報管理システム。

【００９７】（付記８） 前記取引情報登録端末装置
は、再登録された取引情報のうち過去の取引情報と異な
る部分を強調して印刷されるように印刷装置を制御する
ことを特徴とする付記５乃至７のいずれか一項記載の取
引情報管理システム。

【００９８】（付記９） 過去に登録された取引情報の
うち指定した取引情報を取得し、取得した取引情報に基
づいて新たな取引情報を再作成し、再登録することを特
徴とする取引情報管理方法。

【００９９】（付記１０） 前記取得した取引情報を過
去の取引情報から削除することを特徴とする付記９記載
の取引情報管理方法。

【０１００】（付記１１） 前記取得した取引情報に基
づいて予め設定された商品単価情報を参照し、新たな取
引情報を作成することを特徴とする付記９又は１０記載
の取引情報管理方法。

【０１０１】（付記１２） 前記再登録された取引情報
のうち過去の取引情報と異なる部分を強調して印刷し、
出力することを特徴とする付記９乃至１１のいずれか一
項記載の取引情報管理方法。

【０１０２】（付記１３） 取引情報を管理する管理装
置に過去に登録された該取引情報のうち指定した取引情
報を前記管理装置から取得させる取引情報取得手順と、
前記取引情報取得手順で取得した取引情報に基づいて新
たな取引情報を再作成する取引情報作成手順と、前記取
引情報作成手順で作成された取引情報を登録させる取引
情報登録手順とをコンピュータに実行させるプログラ
ム。

【０１０３】（付記１４） 前記取得した取引情報を過
去の取引情報から削除させる取引情報削除手順を有する
ことを特徴とする付記１３記載のプログラム。

【０１０４】（付記１５） 前記取引情報作成手順は、
前記取得した取引情報に基づいて予め設定された商品単
価情報を参照し、新たな取引情報を作成することを特徴
とする付記１３又は１４のいずれか一項記載のプログラ
ム。

【０１０５】（付記１６） 前記再登録された取引情報
のうち過去の取引情報と異なる部分を強調して印刷し、
出力させる印刷手順を有することを特徴とする付記１３
乃至１５のいずれか一項記載のプログラム。

【０１０６】

【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、過去に登
録された取引情報のうち指定した取引情報を取得し、取
得した取引情報に基づいて新たに取引情報を作成し、新
たな取引として新たに作成された取引情報を新たに登録
することにより、過去の取引情報の訂正に留まらず、例
えば、商品の追加による値引きを反映したり、逆に、商
品を解除することによる値引きを解除したりなど、過去
の取引情報に各種変更を一の取引として扱うことができ
る等の特長を有する。

【０１０７】また、本発明によれば、過去の取引にと変
更した取引とを含めた取引が新たな一の取引として登録
されることになるので、過去の取引と変更した取引とを
一のレシートで発行できる等の特長を有する。

【０１０８】さらに、本発明によれば、取得した取引情
報を過去の取引情報から削除することにより、過去の取
引と過去の取引を変更した取引とが重複することがな
く、取引の管理を容易に行える等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のシステム構成図である。

【図２】取引情報登録端末装置１１のブロック構成図で
ある。

【図３】キーボード２２のキー配列を示す図である。

【図４】管理装置１２のブロック構成図である。

【図５】ＰＬＵマスタデータベース領域６２のデータ構
成図である。

【図６】取引ログデータベース領域６３のデータ構成図
である。

【図７】企画マスタデータベース領域６４のデータ構成
図である。

【図８】商品登録処理のフローチャートである。

【図９】レシート印字例を示す図である。

【図１０】通番読出処理のフローチャートである。

【図１１】通番読出処理のフローチャートである。

【図１２】通番読出処理時に商品追加があるとき画面遷
移を示す図である。

【図１３】通番読出処理時に商品追加があるとき画面遷
移を示す図である。

【図１４】通番読出処理時にバンドル商品追加があると
きの画面遷移を示す図である。

【図１５】通番読出処理時にバンドル商品削除があると
きの画面遷移を示す図である。

【図１６】通番読出処理時にバンドル商品削除があると
きの画面遷移を示す図である。

【図１７】通番読出処理時にバンドル商品追加がされる
ときのレシートの印刷例を示す図である。

【図１８】通番読出処理時にバンドル商品が削除された
ときの画面遷移を示す図である。

【図１９】通番読出処理時にバンドル商品が削除された
ときの画面遷移を示す図である。

【図２０】通番読出処理時にバンドル商品が削除された
ときのレシートの印刷例を示す図である。

【符号の説明】

１ 取引情報管理システム １１ 取引情報登録端末装置 １２ 管理装置 １３ ネットワーク ２１ バーコードスキャナ ２２ キーボード ２３ ドロア ２４ プリンタ ２５ 表示部 ２６ タッチパネル部 ２７ インタフェース ２８ バス ２９ ＣＰＵ ３０ ＲＯＭ ３１ ＲＡＭ ３２、５１ 回線接続部 ５２ ＣＰＵ ５３ ＲＯＭ ５４ ＨＤＤ ５５ ＲＡＭ ５９ バス ６１ プログラム領域 ６２ ＰＬＵマスタデータベース領域 ６３ 取引ログデータベース領域 ６４ 企画マスタデータベース領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 裕子 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 (72)発明者 安達 省吾 神奈川県川崎市中原区上小田中４丁目１番 １号 富士通株式会社内 Ｆターム(参考） 3E042 CA02 CD04 CE01 CE06 DA04 EA06

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 過去に登録された取引情報を管理する管
   理装置から指定した取引情報を取得する取引情報取得部
   と、 前記取引情報取得部により取得された取引情報に基づい
   て新たに取引情報を作成する取引情報作成部と、 前記取引情報作成部で新たに作成された取引情報を登録
   する取引情報再登録部とを有することを特徴とする取引
   情報登録端末装置。
2. 【請求項２】 前記取引情報作成部は、前記取得した取
   引情報に対応する前記管理装置に登録された過去の取引
   情報を無効にすることを特徴とする請求項１記載の取引
   情報登録端末装置。
3. 【請求項３】 取引情報を管理する管理装置と、 前記管理装置に過去に登録された該取引情報のうち指定
   した取引情報を前記管理装置から取得し、取得した取引
   情報に基づいて新たな取引情報を再作成して、前記管理
   装置に再登録する取引情報登録端末装置とを有すること
   を特徴とする取引情報管理システム。
4. 【請求項４】 過去に登録された取引情報のうち指定し
   た取引情報を取得し、 取得した取引情報に基づいて新たな取引情報を再作成
   し、登録することを特徴とする取引情報管理方法。
5. 【請求項５】 取引情報を管理する管理装置に過去に登
   録された該取引情報のうち指定した取引情報を前記管理
   装置から取得させる取引情報取得手順と、 前記取引情報取得手順で取得した取引情報に基づいて新
   たな取引情報を作成する取引情報作成手順と、 前記取引情報作成手順で作成された取引情報を登録させ
   る取引情報登録手順とをコンピュータに実行させるプロ
   グラム。