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JP2003108069A - 発光素子の駆動回路 - Google Patents

発光素子の駆動回路

Info

Publication number
JP2003108069A
JP2003108069A JP2001295909A JP2001295909A JP2003108069A JP 2003108069 A JP2003108069 A JP 2003108069A JP 2001295909 A JP2001295909 A JP 2001295909A JP 2001295909 A JP2001295909 A JP 2001295909A JP 2003108069 A JP2003108069 A JP 2003108069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
terminal
transistor
light emitting
supply
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001295909A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoaki Kawasaki
素明 川崎
Masanobu Omura
昌伸 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001295909A priority Critical patent/JP2003108069A/ja
Publication of JP2003108069A publication Critical patent/JP2003108069A/ja
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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光素子に流す電流をより正確に制御するこ
とができ、しかも電源電圧を極力低く抑えて安定した動
作が可能となる発光素子の駆動回路を提供することを目
的とする。 【解決手段】 発光素子(EL)を駆動する電流を供給
する供給トランジスタ(M5)から流れる電流(Ir)
と同じ電流値の電流(Is)を参照トランジスタ(M
4)を介して駆動制御回路(2a)に導き、該電流(I
s)と参照トランジスタ(M4)のソース・ドレイン電
圧情報(Vs)と供給トランジスタ(M5)のソース・
ドレイン電圧情報(Vr、Vdrv)とに基づいて、電
流(Is)が所望の設定電流値(Idrv)に近づくよ
うに且つ各ソース・ドレイン電圧情報(Vs、Vr)が
等しくなるように制御することが可能な構成を有する電
流供給回路(1)と駆動制御回路(2a)とを備えた発
光素子の駆動回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、素子に流れる電流
によって発光輝度が制御される電流制御型の発光素子の
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発光素子を用いた自発光型のディ
スプレイ等が注目される中、素子に流れる電流によって
発光輝度が制御される電流制御型の発光素子である有機
エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)の応用
開発が活発に行われており、その駆動回路についても多
くの提案がなされている。この駆動回路においては、所
望の電流を正確に発光素子に供給する必要があり、これ
は有機エレクトロルミネッセンス素子に限らず電流制御
型の発光素子の駆動回路一般についても同様である。
【0003】図12は、発光素子を2次元平面上に配置
して画像表示部に応用した、単一色画像表示パネルの概
念図である。画像表示部4には発光素子を含む電流供給
回路1が(x)×(y)個配置されている。したがって
水平画素数がxで垂直画素数がyである。列駆動制御回
路2i〜2xは担当する電流供給回路(列)に接続さ
れ、接続されている列駆動信号Ai〜Axは各電流供給
回路1において所望発光量に制御する為の注入電流を設
定するものである。行選択信号発生部3i〜3yは、列
駆動制御回路2i〜2xにおける注入電流を設定動作が
常に1つの画素において行われるようにする為、出力信
号が接続される該当の行の電流供給回路1に含まれる選
択回路を制御する選択信号Bi〜Byを出力するもので
ある。駆動信号Ai〜Ax及び行選択信号Bi〜Byは
各々1つおよび複数の信号でも良い。
【0004】(電流供給回路1の従来例1)図9は従来
の発光素子の駆動回路に含まれる電流供給回路の一例で
ある電流供給回路1aを示している。電源VCCには電
流を供給する供給トランジスタとしてのP型トランジス
タM5のソース端子(M5S、本明細書中ではソース端
子は添え字のSで表す)が接続され、ゲート端子(M5
G、本明細書中ではゲート端子は添え字のGで表す)と
電源VCCとの間にコンデンサC1が接続されている。
P型トランジスタM5のドレイン端子(M5D、本明細
書中ではドレイン端子は添え字のDで表す)は、発光素
子の第1端子に接続され、発光素子の第2端子は接地
(GND)されている。M5Gは、ゲート端子電圧を制
御するための制御スイッチとしてのトランジスタM1の
ドレイン端子(M1D)に接続され、ソース端子(M
S)にはトランジスタM5の電流値を設定する為の制
御電圧Vdが入力され、ゲート端子(M1G)には選択
信号S1が入力される。図12の場合、駆動信号Ai〜
Axが制御電圧Vdに相当し、選択信号Bi〜ByがS
1に相当する。選択信号S1=LのときM1=ONで制
御電圧VdによってコンデンサC1が充電され、M5は
発光素子にゲート端子電圧Vg(=Vd)による電流を
注入して発光させる。S1=HのときM1=OFFでM
Gはゲート端子電圧Vgにホールドされ、引き続き発
光素子はゲート端子電圧Vgによる発光を継続する。ト
ランジスタM5及びM1は、薄膜トランジスタ(TF
T)で構成され、コンデンサC1も薄膜プロセスで作成
される。コンデンサC1は、M5及びM1の寄生容量で
構成されても良い。
【0005】(電流供給回路1の従来例2)図10は従
来の発光素子の駆動回路に含まれる電流供給回路の一例
である電流供給回路1bを示している。電流供給回路1
aとの違いについて説明する。M5 Gには、トラジスス
タM5と電流駆動特性の揃えられたP型トランジスタM
13のゲート端子(M13G)が接続され、M13Sは電
源VCCに接続され、M13 DとM14Sは接続され、M
14DはM13Gに接続され、M14Gは選択信号S4が
接続されている。加えてM13SにはM1Dが接続され、
M1Sには発光量を設定する制御電流Idが入力され、
M1Gには選択信号S1が入力される。図12の場合、
駆動信号Ai〜AxがIdに相当し、選択信号Bi〜B
yが選択信号S4、S1に相当する。S1=L及びS4
=Lにすると、M1=ON及びM14=ONになりトラ
ンジスタM13及びM5から成るカレントミラー回路に
なる。このとき制御電流Idが供給されるとM13に電
流Idが流れてM13の電流駆動特性によってM13G
は決まり、この電圧になるまでコンデンサC1は充電さ
れ、制御電流Idに関係した電流がM5に流れて発光素
子にこの電流が注入され発光素子が発光する。S1=H
及びS4=Hにすると、M1=OFF及びM14=OF
Fになると、コンデンサC1の充電電圧はホールドされ
引き続き制御電流Idに関係した電流がM5に流れて、
発光素子は設定された状態で発光を継続する。トランジ
スタM5、M1、M13、M14は、薄膜トランジスタ
(TFT)で構成され、コンデンサC1も薄膜プロセス
で作成される。コンデンサC1は、M5、M13及びM
14の寄生容量で構成されても良い。
【0006】(電流供給回路1の従来例3)図11は従
来の発光素子の駆動回路に含まれる電流供給回路の一例
である電流供給回路1cである。電流供給回路1bとの
違いについて説明する。M5GはM14Dと接続され、M
DはM14Sと接続され、M14Gには選択信号S4が
入力される。M5DはM15Sと接続され、M15Dは発
光素子の第1端子に接続され、M15Gには選択信号S
5が入力される。図12の場合、駆動信号Ai〜Axが
Idに相当し、選択信号Bi〜Byが選択信号S1、S
4、S5に相当する。S1=L、S4=L、S5=Hの
とき、M1=ON、M14=ON、M15=OFFにな
りM5は制御電流Idを受けるバイアス電圧回路とな
り、発光素子は消灯する。M5G電圧はM5の電流駆動
特性によって決まる電圧になるまでコンデンサC1が充
電される。S1=H、S4=H、S5=Lのとき、M1
=OFF、M14=OFF、M15=ONになりM5G
電圧はコンデンサC1の充電電圧にホールドされ、この
ときM5には引き続き制御電流Idに関係した電流が流
れて発光素子を発光させる。トランジスタM1、M5、
M14、M15は、薄膜トランジスタ(TFT)で構成
され、コンデンサC1も薄膜プロセスで作成される。コ
ンデンサC1は、M1、M5及びM14の寄生容量で構
成されても良い。
【0007】以上説明した従来例において、トランジス
タM1、M14、M15の構成は選択信号S1、S4、
S5を適切に入力しスイッチ動作を行うことができれば
構成を問わない。またP型トランジスタM5、M13
は、発光素子、電源VCC、GND等との接続を変更す
ればN型トランジスタでも容易に構成できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電流供給回路1a〜1cは以下に示す課題をもってい
る。
【0009】まず従来例1では、例えばTFTを大面積
に配置した画像表示部の各電流供給回路1aにおいてト
ランジスタM5のVthを主とする電流駆動特性のバラ
ツキにより各電流供給回路1aにおける発光量はバラツ
キ安定した画像が表示パネルに再現できない。
【0010】従来例2、3においては、実際に制御電流
Idを流すことにより得られるゲート端子電圧によって
供給トランジスタを駆動することで、上記のバラツキの
問題は改善されるが、制御電流Idによる電流設定時の
Vdsと発光ホールド時のVds(例えば1bにおいて
は、電流設定時のトランジスタM13のVdsと発光ホ
ールド時のトランジスタM5のVds)とが異なる為、
アーリー効果によってトランジスタM5にIdと同じ電
流が流れることが保証できない。
【0011】また、電源VCCの電圧値を、以下のよう
な理由で大きなマージンをとって設定しなければなら
ず、電源電圧VCCの変動(フレーム周期より長い)の
影響も受け、安定した画像再現は保証されない。
【0012】(理由1)トランジスタM5の電流駆動特
性が大きく劣化する3極管領域を避けるため動作領域を
ドレイン−ソース間電圧Vdsによって電流駆動特性が
変動する3極管特性領域〔Vds<(Vgs−Vt
h)〕を避けて動作させる必要がある。つまり5極管特
性領域〔Vds>(Vgs−Vth)〕で少なくとも動
作させなければならない。このためトランジスタM5の
Vdsに制限がかかり電源VCCを発光素子の動作電圧
に比べて大きくとる必要がある。
【0013】(理由2)トランジスタM5を5極管特性
領域で動作させても、Vds値によって電流駆動特性が
変動するアーリー効果を避けるためトランジスタM5は
更に大きなVdsを必要とし、電源VCCはさらに大き
くとる必要がある。
【0014】(理由3)有機EL素子は発光積算値に関
連して劣化特性をもっている、発光動作電圧は上昇する
傾向にあり、電源VCCはさらに大きくとる必要があ
る。
【0015】さらに、電源電圧VCCを発光素子の動作
電圧よりかなり大きくしなければならないため、TFT
回路部の消費電力による発生熱量が近接して配置(上下
または左右)される発光素子に伝播されることになる。
特に熱に弱い有機EL素子に対しては素子劣化を進行さ
せることにもなる。
【0016】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、発光素子に流す電流をより正確に制御することがで
き、しかも電源電圧を極力低く抑えて安定した動作が可
能となる発光素子の駆動回路を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明は、素子に流れる電流によって発光輝度が制御さ
れる電流制御型の発光素子の駆動回路において、少なく
とも前記発光素子に電流を供給する電流供給回路と、該
電流供給回路を制御する駆動制御回路とを備え、前記電
流供給回路は、供給トランジスタ、参照トランジスタ、
第1参照スイッチ、第2参照スイッチ、制御スイッチ、
コンデンサ、を少なくとも含み、前記供給トランジスタ
と前記参照トランジスタとは電気的特性が揃えられて形
成され、前記供給トランジスタの第1端子は第1電源に
接続され、前記供給トランジスタの第2端子は前記発光
素子の第1端子に接続され且つ前記第2参照スイッチを
介して前記駆動制御回路に接続され、前記発光素子の第
2端子は第2電源に接続され、前記供給トランジスタの
ゲート端子は前記参照トランジスタのゲート端子に接続
され且つ前記制御スイッチを介して前記駆動制御回路に
接続され且つ前記コンデンサの第1端子に接続され、前
記コンデンサの第2端子は前記供給トランジスタの第1
端子に接続され、前記参照トランジスタの第1端子は前
記第1電源に接続され、前記参照トランジスタの第2端
子は前記第1参照スイッチを介して前記駆動制御回路に
接続され、前記第1電源から前記供給トランジスタを介
して前記発光素子に供給される注入電流と同じ電流値の
参照電流を前記参照トランジスタを介して前記駆動制御
回路に入力可能とし、また、前記参照トランジスタの第
2端子の電圧である参照端子電圧を前記第1参照スイッ
チを介して前記駆動制御回路に入力可能とし、前記供給
トランジスタの第2端子の電圧である供給端子電圧を前
記第2参照スイッチを介して前記駆動制御回路に入力可
能とし、前記駆動制御回路は、前記第1参照スイッチを
介して入力される参照電流及び参照端子電圧と、前記第
2参照スイッチを介して入力される供給端子電圧とに基
づいて、参照電流が所望の設定電流値に近づくように且
つ参照端子電圧と供給端子電圧とが近づくように、前記
制御スイッチを介して前記供給トランジスタのゲート端
子電圧を制御する機能を有することを特徴とする。
【0018】本発明は、上記発明において、前記駆動制
御回路は、前記第1参照スイッチ、前記第2参照スイッ
チ、前記制御スイッチの3つのスイッチが全て導通した
期間において、前記第1参照スイッチを介して入力され
る参照電流及び参照端子電圧と、前記第2参照スイッチ
を介して入力される供給端子電圧とに基づいて、参照電
流が所望の設定電流値に近づくように且つ参照端子電圧
と供給端子電圧とが近づくように、前記制御スイッチを
介して前記供給トランジスタのゲート端子電圧を制御す
る機能を有することを好ましい態様として含むものであ
る。
【0019】また、本発明は、上記本発明の発光素子の
駆動回路が複数個少なくとも設けられていることを特徴
とする発光システムを含むものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明において、トランジスタの
第1端子、第2端子とは、ゲート端子以外の2端子、即
ちソース端子とドレイン端子とのいずれかを表してお
り、回路を流れる電流の方向、トランジスタのP型、N
型などの条件によって、第1、第2端子のどちらがソー
ス端子、ドレイン端子となるかは異なるが、以下ではそ
のうちの一形態を示して説明する。また、発光素子の第
1端子、第2端子や、コンデンサの第1端子、第2端子
は、それぞれ2端子のうちのいずれかを表しており、こ
れも上記トランジスタの説明と同様で具体的な回路構成
によって適宜極性等を選択すればよい。
【0021】また、第1電源、第2電源の組み合わせと
しては、例えばそれぞれ電源電位と接地電位とする、或
いは両方とも電源電位とするなどが挙げられるが、これ
も設計によって適宜選択すればよい。
【0022】〔実施の形態1〕図1は本発明の発光素子
の駆動回路に含まれる電流供給回路の一実施形態の回路
図であり、図2は本発明の発光素子の駆動回路に含まれ
る駆動制御回路の一実施形態である駆動制御回路2aの
回路図である。電流供給回路1と駆動制御回路2aを使
用して図12の表示パネルシステムを構成する。
【0023】(電流供給回路の構成)P型トランジスタ
M5は、ソース端子(M5S)が電源VCCに接続さ
れ、ドレイン端子(M5D)は他端子が接地された発光
素子の電流注入端子に接続され、ゲート端子(M5G
には電源VCCに他端が接続されたコンデンサC1が接
続される。M5Gには、電流駆動特性がM5と揃えられ
たP型トランジスタのM4Gが接続され、M4Sは電源V
CCに接続される。M5GとM4GとはM1Dに接続さ
れ、M1Sには制御電圧Vdが入力され、M1Gには選択
信号S1が入力される。M4DはM2aSに接続され、M
Gには選択信号S2が入力され、M2aDに信号Vsが
出力される。発光素子の電流注入端子とM5DとはM2
Dと接続され、M2bGには選択信号S3が入力され、
M2bDに信号Vrが出力される。なお、M1、M2b
を流れる電流の向きは一定ではないが、ここではソース
端子、ドレイン端子となる2電極を簡単のため、上記の
ように表しておくことにする。
【0024】(駆動制御回路の構成)信号Vrと信号V
sは各々M7GとM9Gに入力され、M7SとM9Sは接続
され接続点には発光素子の発光量を設定する為の設定電
流Idrvの2倍の電流源が接続される。M7Dは電源
VDDに接続され、M9Dはドレインとゲートが接続さ
れたトランジスタM8に接続される。M8GとM8Dとは
M11Gに接続され、M11Sは電源VDDに接続され
る。M11Dはドレインとゲートが接続されたトランジ
スタM12に接続され、M12Sは接地されている。M
12GにはM10Gが接続され、M10DはM9Gに接続さ
れ信号Vsが入力される。M12GはM6Gに入力され、
M12SはVEEに接続され、M12Dには設定電流Id
rvが接続され、この接続点は差動電圧増幅器AMP1
の負極端子に接続される。差動電圧増幅器AMP1の正
極側には例えば(1/2)VDDの基準電圧VREFが
入力され、出力端子には制御電圧Vdが出力される。こ
こでは説明を簡単にする為に、M7⇔M9、M8⇔M1
1及びM6⇔M10⇔M12の各トランジスタペアは電
流駆動特性を同じくなるように構成しておく。
【0025】(動作の説明)電流供給回路1と駆動制御
回路2aを使用して発光素子を発光させる動作を図6、
図7及び図8を使用して説明する。ここでは一例として
選択信号S1〜S3は全て同一とした場合について説明
する。図8aにおいて期間T1(n)のとき画像表示部
4のn行目の選択信号S(n)がLレベルになり、n行
目の電流供給回路1(i〜x)は駆動電流設定モードに
なり、期間T1(n)以外の期間において発光継続モー
ドになる。図8bにおいて期間T1(n+1)のとき画
像表示部4の(n+1)行目の選択信号S(n+1)が
Lレベルになり、(n+1)行目の電流供給回路1(i
〜x)は駆動電流設定モードになり、期間T1(n+
1)以外の期間において発光継続モードになる。期間T
1と期間(T1+T2)は、一般に該当行に対して同一
である。行遷移期間T2は動作上、支障が無ければ設け
なくても良い。期間T1において選択信号S(S1〜S
3)はLレベルになるので、トランジスタM1、M2
a、M2bは全てONする。このとき該当する電流供給
回路1と駆動制御回路2aは図6に示されるような回路
と等価となる。このとき設定電流Idrvには該当する
電流供給回路1の発光素子の発光量を決める注入電流I
rに関係した設定電流Idrvを設定する。最初に、電
圧Vr及び電圧Vsの差電圧に関わらずM6に流れる電
流が設定電流Idrvになるように制御電圧Vdが出力
される。次に電流Isが流れているトランジスタM4の
ドレイン電圧であるサンプル電圧Vsは発光素子の動作
電圧Vdrvである電圧Vrと概略等しくなるように動
作しながら、トランジスタM4を流れる電流Isに対し
てトランジスタM10を流れる電流が等しくなるように
M10に電流が流れるように動作する。この動作により
変化したM6の電流は再び電流Idrvになるように制
御され、M6の電流と等しいM10の電流は設定電流I
drvと等しくなる。以上の動作がすべて収束すると、
電流Isは設定電流Idrvに等しくなり電圧Vsは発
光素子の動作電圧Vdrvである電圧Vrと等しくな
る。このとき同じゲート電圧Vgで動作しているトラン
ジスタM4とM5は同一の動作状態にあるため発光素子
への注入電流Irは電流Isと等しく、したがって設定
電流Idrvと等しくなる。以上の動作は電源電圧VD
Dは電源電圧VCCに等しく無くても成り立つ。またト
ランジスタM4、M5が5極管領域(Vds>Vgs−
Vth)及び3極管領域(Vds<Vgs−Vth)に
おいても動作上関係ないため、発光素子の動作電圧対し
て劣化変動及び電流供給回路1間のバラツキに対しても
動作するので電源電圧VCCは最小限に抑えても良い。
期間T1における発光素子の注入電流Ir及び動作電圧
Vdrvの状態を図8c〜fに示す。
【0026】次に期間T1が終了すると該当した行の電
流供給回路1は選択信号S(S1〜S3)はL→Hレベ
ルに変化する為(図8a、b)、トランジスタM1、M
2a、M2bは全てOFFする。このため駆動制御回路
2の接続は絶たれ、図7に示す回路と等価となるる。M
G及びM5Gのゲート端子電圧Vgは保持され、トラン
ジスタM5及びM4には引き続き電流Ir及び電流Is
が流れ発光素子は設定した発光を継続する。ただし、M
Dは開放になっているのでM4Dは上昇を続けトランジ
スタM4は3極管領域から抵抗領域(Vds≒0v)に
入りトランジスタ電流駆動能力は消滅する為、M4D
電源VCCになり電流Isは消滅するため図7に示す回
路状態になるのである。
【0027】〔実施の形態2〕図3は本発明の発光素子
の駆動回路に含まれる駆動制御回路の一実施形態である
駆動制御回路2bの回路図である。本形態の駆動制御回
路を用いて実施の形態1に示したものと同様な表示パネ
ルシステムが構成できる。本形態の特徴は、電圧Vrを
電圧バッファBUFF1を介して差動電圧増幅器AMP
1の正極端子に入力したところにある。このようにする
と駆動制御回路2が電流設定動作完了時において、トラ
ンジスタM6とトランジスタM10が同一の動作条件に
なるので電流Isがより設定電流Idrvに近くなり、
したがって発光素子の注入電流Irもより設定電流Id
rvに近づき所望の発光動作が得られる。
【0028】〔実施の形態3〕図4は本発明の発光素子
の駆動回路に含まれる駆動制御回路の一実施形態である
駆動制御回路2cの回路図である。本形態の駆動制御回
路を用いて実施の形態1に示したものと同様な表示パネ
ルシステムが構成できる。本形態の特徴は、トランジス
タM16、M17、M18、M19を加えているところ
である。設定バイアスVBによってM19は2倍の設定
電流Idrvが流れるように構成するとともに、M17
は設定電流Idrvが流れるように構成する。M17D
及びM6Dには各々ゲートとドレインが接続されソース
が電源VDDに接続された互いに同じ電流駆動特性をも
つトランジスタM16及びM18が接続される。またM
17 D及びM6Dは、各々差動電圧増幅器AMP1の正極
端子及び負極端子に接続される。このように構成すると
トランジスタM6の電流をIdrvにするループの変換
利得は主に差動電圧増幅器AMP1のゲインのみで決定
されるので電流設定動作における駆動制御回路2の動作
が安定して保証される。
【0029】〔実施の形態4〕図5は本発明の発光素子
の駆動回路に含まれる駆動制御回路の一実施形態である
駆動制御回路2dの回路図である。本形態の駆動制御回
路を用いて実施の形態1に示したものと同様な表示パネ
ルシステムが構成できる。本形態の特徴は、トランジス
タM20、M21によるカレントミラーの追加と差動電
圧増幅器AMP1を除いて構成を簡単化を実現したもの
である。
【0030】以上説明した動作において、M8⇔M11
及びM6⇔M10⇔M12の各トランジスタペアは適切
な比率の電流駆動特性を持つようにしておいても良い。
また電流供給回路1のトランジスタM1、M2a及びM
2bはスイッチ動作をすれば良いだけなので選択信号S
1〜S3を適切に入力すれば回路構成は限定されない。
P型トランジスタM5及びM4は発光素子の接続端子を
変更しかつ駆動制御回路2をこれに応じて構成すればN
型トランジスタでも構成できるのは明確である。
【0031】
【発明の効果】以上説明した様に本発明を使用した発光
素子を用いた電流供給回路と駆動制御回路を画像表示パ
ネル等に使用した場合、以下の効果がある。
【0032】(効果1)各電流供給回路のTFTの特性
値及び特性値バラツキに影響されず各電流供給回路の発
光素子は設定した注入電流によって安定した発光動作で
きるようになる。
【0033】(効果2)発光素子の動作状態による駆動
電圧の変動、及び発光素子間の動作電圧のバラツキに対
しても発光素子は設定した注入電流によって安定した発
光動作ができる。
【0034】(効果3)これによって、発光素子を駆動
するTFTの電流駆動能力性能は従来のものに比べ余裕
がありしたがってトランジスタサイズを著しく小さくで
きるため、構成するTFT回路を従来のものに比べて小
さくできる。
【0035】(効果4)発光素子を駆動する為の電源電
圧を最小限にできるため、TFT回路が消費する電力を
抑えられることによって表示パネルの省電力化が可能に
なる。
【0036】(効果5)加えて、TFT回路が消費する
電力を抑えられることによって発光素子への熱伝播が小
さくなり熱に弱い特性を有する発光素子において非常に
有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる電流供
給回路の一実施形態の回路図である。
【図2】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる駆動制
御回路の一実施形態の回路図である。
【図3】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる駆動制
御回路の一実施形態の回路図である。
【図4】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる駆動制
御回路の一実施形態の回路図である。
【図5】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる駆動制
御回路の一実施形態の回路図である。
【図6】本発明の発光素子の駆動回路の発光継続動作を
説明するための回路図である。
【図7】本発明の発光素子の駆動回路に含まれる電流供
給回路の発光継続動作を説明するための動作回路図であ
る。
【図8】図6に示す形態の本発明の発光素子の駆動回路
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図9】従来の発光素子の駆動回路に含まれる電流供給
回路の一例である。
【図10】従来の発光素子の駆動回路に含まれる電流供
給回路の一例である。
【図11】従来の発光素子の駆動回路に含まれる電流供
給回路の一例である。
【図12】画像表示パネルの概念図である。
【符号の説明】
1 電流供給回路 2,2a〜2c,2i〜2x 駆動制御回路 3i〜3y 行選択回路 4 画像表示部 C1 コンデンサ EL 発光素子 Idrv 設定電流 Ir 注入電流 Is 参照電流 M1 制御スイッチ M2a 第1参照スイッチ M2b 第2参照スイッチ M4 参照トランジスタ M5 供給トランジスタ VCC 電源 Vd 制御電圧 Vdrv 動作電圧 Vg ゲート端子電圧 Vs サンプル電圧 GND 接地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641D 642 642A H05B 33/14 H05B 33/14 A Fターム(参考) 3K007 AB02 AB06 AB17 BA06 DA01 DB03 EB00 GA04 5C080 AA06 BB05 DD05 DD22 DD26 EE28 FF11 JJ02 JJ03 JJ04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素子に流れる電流によって発光輝度が制
    御される電流制御型の発光素子の駆動回路において、 少なくとも前記発光素子に電流を供給する電流供給回路
    と、該電流供給回路を制御する駆動制御回路とを備え、 前記電流供給回路は、供給トランジスタ、参照トランジ
    スタ、第1参照スイッチ、第2参照スイッチ、制御スイ
    ッチ、コンデンサ、を少なくとも含み、前記供給トラン
    ジスタと前記参照トランジスタとは電気的特性が揃えら
    れて形成され、 前記供給トランジスタの第1端子は第1電源に接続さ
    れ、前記供給トランジスタの第2端子は前記発光素子の
    第1端子に接続され且つ前記第2参照スイッチを介して
    前記駆動制御回路に接続され、前記発光素子の第2端子
    は第2電源に接続され、前記供給トランジスタのゲート
    端子は前記参照トランジスタのゲート端子に接続され且
    つ前記制御スイッチを介して前記駆動制御回路に接続さ
    れ且つ前記コンデンサの第1端子に接続され、前記コン
    デンサの第2端子は前記供給トランジスタの第1端子に
    接続され、前記参照トランジスタの第1端子は前記第1
    電源に接続され、前記参照トランジスタの第2端子は前
    記第1参照スイッチを介して前記駆動制御回路に接続さ
    れ、 前記第1電源から前記供給トランジスタを介して前記発
    光素子に供給される注入電流と同じ電流値の参照電流を
    前記参照トランジスタを介して前記駆動制御回路に入力
    可能とし、また、前記参照トランジスタの第2端子の電
    圧である参照端子電圧を前記第1参照スイッチを介して
    前記駆動制御回路に入力可能とし、前記供給トランジス
    タの第2端子の電圧である供給端子電圧を前記第2参照
    スイッチを介して前記駆動制御回路に入力可能とし、 前記駆動制御回路は、前記第1参照スイッチを介して入
    力される参照電流及び参照端子電圧と、前記第2参照ス
    イッチを介して入力される供給端子電圧とに基づいて、
    参照電流が所望の設定電流値に近づくように且つ参照端
    子電圧と供給端子電圧とが近づくように、前記制御スイ
    ッチを介して前記供給トランジスタのゲート端子電圧を
    制御する機能を有することを特徴とする発光素子の駆動
    回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動制御回路は、 前記第1参照スイッチ、前記第2参照スイッチ、前記制
    御スイッチの3つのスイッチが全て導通した期間におい
    て、前記第1参照スイッチを介して入力される参照電流
    及び参照端子電圧と、前記第2参照スイッチを介して入
    力される供給端子電圧とに基づいて、参照電流が所望の
    設定電流値に近づくように且つ参照端子電圧と供給端子
    電圧とが近づくように、前記制御スイッチを介して前記
    供給トランジスタのゲート端子電圧を制御する機能を有
    することを特徴とする請求項1に記載の発光素子の駆動
    回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の発光素子の駆動
    回路が複数個少なくとも設けられていることを特徴とす
    る発光システム。
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