JP2003195279A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JP2003195279A JP2003195279A JP2001393562A JP2001393562A JP2003195279A JP 2003195279 A JP2003195279 A JP 2003195279A JP 2001393562 A JP2001393562 A JP 2001393562A JP 2001393562 A JP2001393562 A JP 2001393562A JP 2003195279 A JP2003195279 A JP 2003195279A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- color filter
- display device
- transparent
- light
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Liquid Crystal (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】同一画素内のしきい値にバラツキが生じなくな
り、優れた表示性能を達成する。 【解決手段】液晶表示装置16において、基板1上に反
射板と電極の両者の機能を併せ持つ金属反射膜3と配向
膜7が形成され、透明基板2上にカラーフィルタ10が
画素ごとに配され、各画素間にブラックマトリックス1
1を形成し、1画素内にカラーフィルタが形成されてい
る領域とカラーフィルタが形成されていない領域(開口
部)4が存在し、この領域4にカラーフィルターの段差
を500Å以下にすべく、透明樹脂膜13を形成する。
そして、カラーフィルタ層10上にオーバーコート層9
と透明電極8と配向膜7が順次形成される。そして、透
明電極6と透明電極8とが交差するようネマチック液晶
12を介して貼り合わせ、それら交差部分を画素となし
て、マトリクス状に配列する。
り、優れた表示性能を達成する。 【解決手段】液晶表示装置16において、基板1上に反
射板と電極の両者の機能を併せ持つ金属反射膜3と配向
膜7が形成され、透明基板2上にカラーフィルタ10が
画素ごとに配され、各画素間にブラックマトリックス1
1を形成し、1画素内にカラーフィルタが形成されてい
る領域とカラーフィルタが形成されていない領域(開口
部)4が存在し、この領域4にカラーフィルターの段差
を500Å以下にすべく、透明樹脂膜13を形成する。
そして、カラーフィルタ層10上にオーバーコート層9
と透明電極8と配向膜7が順次形成される。そして、透
明電極6と透明電極8とが交差するようネマチック液晶
12を介して貼り合わせ、それら交差部分を画素となし
て、マトリクス状に配列する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型表示(反射モ
ード)の液晶表示装置ならびに反射型表示(反射モー
ド)と透過型表示(透過モード)との双方の機能を兼ね
備えた半透過型の液晶表示装置に関するものである。
ード)の液晶表示装置ならびに反射型表示(反射モー
ド)と透過型表示(透過モード)との双方の機能を兼ね
備えた半透過型の液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯情報端末用途に反射型液晶表
示装置や半透過型液晶表示装置が開発されている。
示装置や半透過型液晶表示装置が開発されている。
【0003】この反射型液晶表示装置によれば、外部か
らの入射光、たとえば太陽光、蛍光灯、また暗いところ
でもフロントライトなどの補助光源からの光をセル内に
設けた反射板によって反射させることよって表示を得る
ことができる。
らの入射光、たとえば太陽光、蛍光灯、また暗いところ
でもフロントライトなどの補助光源からの光をセル内に
設けた反射板によって反射させることよって表示を得る
ことができる。
【0004】また、半透過型液晶表示装置については、
太陽光、蛍光灯などの外光によって反射型の装置として
用いる場合と、バックライトを内部照明として装着した
透過型の装置として用いる場合があり、双方の機能を併
せ持たせるためにセル内に半透過反射板を設けている。
太陽光、蛍光灯などの外光によって反射型の装置として
用いる場合と、バックライトを内部照明として装着した
透過型の装置として用いる場合があり、双方の機能を併
せ持たせるためにセル内に半透過反射板を設けている。
【0005】これら反射型液晶表示装置および半透過型
液晶表示装置によれば、反射時において高い明るさを得
るために、カラーフィルタ層を設けた基板の1画素内に
おいて、そのカラーフィルタが形成されている領域と、
カラーフィルタが形成されていない領域とを設けた構成
が提案されている(特開2000−111902号参
照)。
液晶表示装置によれば、反射時において高い明るさを得
るために、カラーフィルタ層を設けた基板の1画素内に
おいて、そのカラーフィルタが形成されている領域と、
カラーフィルタが形成されていない領域とを設けた構成
が提案されている(特開2000−111902号参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の反射型液晶表示装置または半透過型液晶表示装置に
おいて、各画素内に設けたカラーフィルタ部に開口部な
どの切欠部を設けることで、同一画素内に凹部が存在
し、これにより、1画素内において、そのカラーフィル
タが形成されている領域と、カラーフィルタが形成され
ていない領域との間にて、セルギャップに差が生じ、こ
れにより、同一画素内のしきい値にバラツキが生じてい
た。
成の反射型液晶表示装置または半透過型液晶表示装置に
おいて、各画素内に設けたカラーフィルタ部に開口部な
どの切欠部を設けることで、同一画素内に凹部が存在
し、これにより、1画素内において、そのカラーフィル
タが形成されている領域と、カラーフィルタが形成され
ていない領域との間にて、セルギャップに差が生じ、こ
れにより、同一画素内のしきい値にバラツキが生じてい
た。
【0007】したがって本発明の目的は、同一画素内の
しきい値にバラツキが生じないようにして、優れた表示
性能を達成した反射型の液晶表示装置を提供することに
ある。
しきい値にバラツキが生じないようにして、優れた表示
性能を達成した反射型の液晶表示装置を提供することに
ある。
【0008】また、本発明の他の目的は、同様に優れた
表示性能を達成した半透過型の液晶表示装置を提供する
ことにある。
表示性能を達成した半透過型の液晶表示装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、基板上に光反射層にてストライプ状光反射性電極群
を形成し、このストライプ状光反射性電極群上に配向層
を積層してなる一方部材と、透明基板上にストライプ状
透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方部材と
を、これらストライプ状光反射性電極群とストライプ状
透明電極群とが交差するようネマチック液晶を介して貼
り合わせて画素をマトリクス状に配列せしめた反射モー
ド用の装置構成において、他方部材に対し画素に対応す
るカラーフィルタを配して、このカラーフィルタに切欠
部を形成し、カラーフィルターの段差を500Å以下に
すべく、この切欠部に透明樹脂材を充填せしめたことを
特徴とする。
は、基板上に光反射層にてストライプ状光反射性電極群
を形成し、このストライプ状光反射性電極群上に配向層
を積層してなる一方部材と、透明基板上にストライプ状
透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方部材と
を、これらストライプ状光反射性電極群とストライプ状
透明電極群とが交差するようネマチック液晶を介して貼
り合わせて画素をマトリクス状に配列せしめた反射モー
ド用の装置構成において、他方部材に対し画素に対応す
るカラーフィルタを配して、このカラーフィルタに切欠
部を形成し、カラーフィルターの段差を500Å以下に
すべく、この切欠部に透明樹脂材を充填せしめたことを
特徴とする。
【0010】本発明の他の液晶表示装置は、透明基板上
にストライプ状電極群と配向膜とを順次積層してなる一
方部材と、透明基板上にストライプ状透明電極群と配向
層とを順次積層してなる他方部材とを、これらストライ
プ状電極群とストライプ状透明電極群とが交差するよう
ネマチック液晶を介して貼り合わせて画素をマトリクス
状に配列せしめるとともに、一方部材に光反射性金属層
を配設して、この光反射性金属層に対し1画素内に光透
過部を設けて、この光透過部にて透過モードとなし、光
透過部以外の領域にて反射モードとなし、さらに他方部
材に対し画素に対応するカラーフィルターを配して、こ
のカラーフィルターの反射モード用領域に切欠部を形成
し、カラーフィルターの段差を500Å以下にすべく、
この切欠部に透明樹脂材を充填せしめたことを特徴とす
る。
にストライプ状電極群と配向膜とを順次積層してなる一
方部材と、透明基板上にストライプ状透明電極群と配向
層とを順次積層してなる他方部材とを、これらストライ
プ状電極群とストライプ状透明電極群とが交差するよう
ネマチック液晶を介して貼り合わせて画素をマトリクス
状に配列せしめるとともに、一方部材に光反射性金属層
を配設して、この光反射性金属層に対し1画素内に光透
過部を設けて、この光透過部にて透過モードとなし、光
透過部以外の領域にて反射モードとなし、さらに他方部
材に対し画素に対応するカラーフィルターを配して、こ
のカラーフィルターの反射モード用領域に切欠部を形成
し、カラーフィルターの段差を500Å以下にすべく、
この切欠部に透明樹脂材を充填せしめたことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】(例1)本例は単純マトリクス方
式による反射型の液晶表示装置であり、図1〜図3によ
り説明する。
式による反射型の液晶表示装置であり、図1〜図3によ
り説明する。
【0012】図1はこの液晶表示装置16の概略断面図
である。図2は図1に示す液晶セル22の要部拡大平面
図であり、図3は図2に示す切断面線A−A’の断面図
である。
である。図2は図1に示す液晶セル22の要部拡大平面
図であり、図3は図2に示す切断面線A−A’の断面図
である。
【0013】図2および図3に示すように、ガラスや合
成樹脂などからなる基板1にはフォトリソグラフィによ
ってストライプ状にパターニングされた前記光反射層で
ある金属反射膜3が形成されており、反射板と電極の両
者の機能を併せ持つ。この反射膜の材料としてはAl
(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ag(銀)または
これらの合金などの金属が用いられるが、可視光域の外
光を反射させることのできる高反射率金属であれば、特
にこれらの材料に限定されるものではない。
成樹脂などからなる基板1にはフォトリソグラフィによ
ってストライプ状にパターニングされた前記光反射層で
ある金属反射膜3が形成されており、反射板と電極の両
者の機能を併せ持つ。この反射膜の材料としてはAl
(アルミニウム)、Cr(クロム)、Ag(銀)または
これらの合金などの金属が用いられるが、可視光域の外
光を反射させることのできる高反射率金属であれば、特
にこれらの材料に限定されるものではない。
【0014】さらに金属反射膜3上には一定方向にラビ
ングしたポリイミド樹脂からなる配向膜7が形成され、
これによって前記一方部材が得られる。
ングしたポリイミド樹脂からなる配向膜7が形成され、
これによって前記一方部材が得られる。
【0015】他方部材については、ガラスや合成樹脂な
どからなる透明基板2の上にはカラーフィルタ10が画
素ごとに配されており、各画素間にはクロム金属もしく
は感光性レジストのブラックマトリックス11を形成し
ている。
どからなる透明基板2の上にはカラーフィルタ10が画
素ごとに配されており、各画素間にはクロム金属もしく
は感光性レジストのブラックマトリックス11を形成し
ている。
【0016】そして、このカラーフィルタ10に関して
は、1画素内にカラーフィルタが形成されている領域と
カラーフィルタが形成されていない前記切欠部である領
域(開口部)4が存在し、さらにカラーフィルタが形成
されていない領域4には平坦性を持たせるため、アクリ
ル系などの透明樹脂膜13をフォトリソグラフィなどの
手法により開口部4に合わせて形成している。また、カ
ラーフィルタ層10は染色法や顔料分散法によって製造
する。なお、かかるブラックマトリックス11は必要不
可欠ではなく、ブラックマトリックス11は設けなくて
もよい。
は、1画素内にカラーフィルタが形成されている領域と
カラーフィルタが形成されていない前記切欠部である領
域(開口部)4が存在し、さらにカラーフィルタが形成
されていない領域4には平坦性を持たせるため、アクリ
ル系などの透明樹脂膜13をフォトリソグラフィなどの
手法により開口部4に合わせて形成している。また、カ
ラーフィルタ層10は染色法や顔料分散法によって製造
する。なお、かかるブラックマトリックス11は必要不
可欠ではなく、ブラックマトリックス11は設けなくて
もよい。
【0017】カラーフィルタ層10上には、たとえばア
クリル系樹脂からなるオーバーコート層9が形成され、
さらにその上に前記ストライプ状透明電極群である透明
電極8と配向膜7が順次形成される。
クリル系樹脂からなるオーバーコート層9が形成され、
さらにその上に前記ストライプ状透明電極群である透明
電極8と配向膜7が順次形成される。
【0018】そして、一方部材と他方部材とを、ストラ
イプ状にパターニングされた金属反射板3と透明電極8
とが交差するようネマチック液晶12を介して貼り合わ
せ、それら交差部分を画素となして、マトリクス状に配
列する。
イプ状にパターニングされた金属反射板3と透明電極8
とが交差するようネマチック液晶12を介して貼り合わ
せ、それら交差部分を画素となして、マトリクス状に配
列する。
【0019】本発明の液晶表示装置16によれば、上記
構成の液晶セル22に対し、さらに図1に示す如く、さ
らにガラス基板2の外側には光散乱性板状体21とポリ
カーボネートなどからなる第1位相差フィルム20と第
2位相差フィルム19とヨウ素系の偏光板18をアクリ
ル系の材料からなる粘着材を用いて順次貼り付ける。
構成の液晶セル22に対し、さらに図1に示す如く、さ
らにガラス基板2の外側には光散乱性板状体21とポリ
カーボネートなどからなる第1位相差フィルム20と第
2位相差フィルム19とヨウ素系の偏光板18をアクリ
ル系の材料からなる粘着材を用いて順次貼り付ける。
【0020】この光散乱性板状体21には、たとえば住
友化学(株)製のSK80等の光散乱膜があり、この構
成は粘着材中にプラスチックビーズ等を含有させたもの
であり、プラスチックビーズとしてはアクリル、アクリ
ル−スチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等が用
いられ、これらのプラスチックビーズの0.1〜5μm
のものを適宜選択し、さらにヘイズ率((散乱光透過
率)/(前光線透過率)×100)を約80%としたも
のがある。
友化学(株)製のSK80等の光散乱膜があり、この構
成は粘着材中にプラスチックビーズ等を含有させたもの
であり、プラスチックビーズとしてはアクリル、アクリ
ル−スチレン、ポリエチレン、ポリカーボネート等が用
いられ、これらのプラスチックビーズの0.1〜5μm
のものを適宜選択し、さらにヘイズ率((散乱光透過
率)/(前光線透過率)×100)を約80%としたも
のがある。
【0021】上記構成の液晶表示装置16については、
カラーフィルタ10に関しては、1画素内にカラーフィ
ルタが形成されている領域とカラーフィルタが形成され
ていない開口部4が設けられ、このような開口部4に透
明樹脂膜13を充填したことで、かかるカラーフィルタ
が形成されている領域に対応するセルギャップ(ネマチ
ック液晶12の厚み)cと、カラーフィルタが形成され
ていない開口部4に対応するセルギャップ(ネマチック
液晶12の厚み)dとの間に、その差がなくなるか、も
しくはきわめて小さな差になり、これにより、同一画素
内のしきい値にバラツキが生じなくなり、その結果、優
れた表示性能を達成した反射型の液晶表示装置16が得
られた。
カラーフィルタ10に関しては、1画素内にカラーフィ
ルタが形成されている領域とカラーフィルタが形成され
ていない開口部4が設けられ、このような開口部4に透
明樹脂膜13を充填したことで、かかるカラーフィルタ
が形成されている領域に対応するセルギャップ(ネマチ
ック液晶12の厚み)cと、カラーフィルタが形成され
ていない開口部4に対応するセルギャップ(ネマチック
液晶12の厚み)dとの間に、その差がなくなるか、も
しくはきわめて小さな差になり、これにより、同一画素
内のしきい値にバラツキが生じなくなり、その結果、優
れた表示性能を達成した反射型の液晶表示装置16が得
られた。
【0022】本発明者が繰り返しおこなった実験によれ
ば、これらcとdによるセルギャップ差は、カラーフィ
ルタ10の段差となるが、この段差を500Å以下にす
るとよいことも見出している。
ば、これらcとdによるセルギャップ差は、カラーフィ
ルタ10の段差となるが、この段差を500Å以下にす
るとよいことも見出している。
【0023】かくして本発明の反射型液晶表示装置16
によれば、叙上の如く、セルギャップに差が生じなくな
り、これにより、同一画素内のしきい値にバラツキが生
じなくなり、優れた表示性能が達成できた。
によれば、叙上の如く、セルギャップに差が生じなくな
り、これにより、同一画素内のしきい値にバラツキが生
じなくなり、優れた表示性能が達成できた。
【0024】なお、本例においては、上記構成に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更や改
良等はなんら差し支えない。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更や改
良等はなんら差し支えない。
【0025】たとえば、上記の装置16によれば、光散
乱性板状体21を設けたことに代えて、基板1上の金属
反射膜3に対し凹凸形状にさせてもよく、そのためには
金属反射膜3の下地に感光性のアクリル樹脂等を被覆し
て形成したり、下地になる基板1自体をフッ酸によって
荒らすことで得られる。
乱性板状体21を設けたことに代えて、基板1上の金属
反射膜3に対し凹凸形状にさせてもよく、そのためには
金属反射膜3の下地に感光性のアクリル樹脂等を被覆し
て形成したり、下地になる基板1自体をフッ酸によって
荒らすことで得られる。
【0026】また、金属反射膜はパターニングされてな
くても、画素部に存在すれば良く、例えば金属反射膜を
透明基板上に成膜し、反射板としての機能のみを持た
せ、その上に絶縁膜であるSiO2等を介してさらにそ
の上にITOをパターニングすることで電極としても良
い。
くても、画素部に存在すれば良く、例えば金属反射膜を
透明基板上に成膜し、反射板としての機能のみを持た
せ、その上に絶縁膜であるSiO2等を介してさらにそ
の上にITOをパターニングすることで電極としても良
い。
【0027】また、本例においては、基板2にカラーフ
ィルタ層を設けたが、これに代えて基板1の金属反射膜
と透明電極の間に形成してもよく、その際、カラーフィ
ルタなどを容易に形成するために、金属反射膜上にSi
O2層を介してカラーフィルタを設けてもよい。
ィルタ層を設けたが、これに代えて基板1の金属反射膜
と透明電極の間に形成してもよく、その際、カラーフィ
ルタなどを容易に形成するために、金属反射膜上にSi
O2層を介してカラーフィルタを設けてもよい。
【0028】さらにカラーフィルタとカラーフィルタの
凹部を埋める透明樹脂層の形成において用いる材料をネ
ガ、ポジ逆のレジストとすることでマスクを省略しても
よい。
凹部を埋める透明樹脂層の形成において用いる材料をネ
ガ、ポジ逆のレジストとすることでマスクを省略しても
よい。
【0029】(例2)本例は半透過型の液晶表示装置で
あり、この装置構成を図4〜図6により説明する。
あり、この装置構成を図4〜図6により説明する。
【0030】図4はこの液晶表示装置17の概略断面図
であり、図5は図4に示す液晶セル23の要部拡大平面
図、図6は図5に示すB−B’線部分の断面図である。
なお、例1に示す液晶表示装置16と同じ部材には同一
符号を付す。
であり、図5は図4に示す液晶セル23の要部拡大平面
図、図6は図5に示すB−B’線部分の断面図である。
なお、例1に示す液晶表示装置16と同じ部材には同一
符号を付す。
【0031】図5および図6に示すように、ガラスや合
成樹脂などからなる透明な基板1の上にストライプ状に
配列した多数の透明電極6が形成されており、さらにそ
の上に、同様なストライプ形状でもって金属反射膜3が
形成され、反射板としての機能と電極としての機能を同
時に満たす反射電極として用いられる。
成樹脂などからなる透明な基板1の上にストライプ状に
配列した多数の透明電極6が形成されており、さらにそ
の上に、同様なストライプ形状でもって金属反射膜3が
形成され、反射板としての機能と電極としての機能を同
時に満たす反射電極として用いられる。
【0032】そして、この金属反射膜3に、背面から入
る光を通すための開口部15を設けられ、この開口部1
5はフォトリソグラフィ等により選択的に形成されてお
り、その大きさは、たとえば画素サイズの30%の面積
である。なお、開口部の面積としてはその半透過反射型
液晶装置の用途によって決まるものであって、特に限定
されるものではない。
る光を通すための開口部15を設けられ、この開口部1
5はフォトリソグラフィ等により選択的に形成されてお
り、その大きさは、たとえば画素サイズの30%の面積
である。なお、開口部の面積としてはその半透過反射型
液晶装置の用途によって決まるものであって、特に限定
されるものではない。
【0033】そして、この開口部15には、アクリル樹
脂などの透明樹脂膜14をフォトリソグラフィなどの手
法により開口部15に合わせて充填されている。この充
填にともなって、開口15と開口部でない領域の段差
を、たとえば約350Åにした。
脂などの透明樹脂膜14をフォトリソグラフィなどの手
法により開口部15に合わせて充填されている。この充
填にともなって、開口15と開口部でない領域の段差
を、たとえば約350Åにした。
【0034】金属反射膜3上にはシリコン酸化膜等の絶
縁膜(図示せず)を設けてもよく、さらに一定方向にラ
ビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜7が順次形成
され、これによって前記一方部材が得られる。
縁膜(図示せず)を設けてもよく、さらに一定方向にラ
ビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜7が順次形成
され、これによって前記一方部材が得られる。
【0035】他方部材については、ガラスや合成樹脂な
どからなる透明基板2の上にはカラーフィルタ10が画
素ごとに配されており、各画素間にはクロム金属もしく
は感光性レジストのブラックマトリックス11を形成し
ている。
どからなる透明基板2の上にはカラーフィルタ10が画
素ごとに配されており、各画素間にはクロム金属もしく
は感光性レジストのブラックマトリックス11を形成し
ている。
【0036】そして、このカラーフィルタ10に関して
は、1画素内にカラーフィルタが形成されている領域と
カラーフィルタが形成されていない前記切欠部である領
域(開口部)4が存在し、その開口部4は一方部材の金
属反射膜3の開口部15以外の領域に相当する部位(反
射領域)に設けられ、さらにカラーフィルタが形成され
ていない領域4には平坦性を持たせるため、アクリル系
などの透明樹脂膜13をフォトリソグラフィなどの手法
により開口部4に合わせて形成している。また、カラー
フィルタ層10は染色法や顔料分散法によって製造す
る。なお、かかるブラックマトリックス11は必要不可
欠ではなく、ブラックマトリックス11は設けなくても
よい。
は、1画素内にカラーフィルタが形成されている領域と
カラーフィルタが形成されていない前記切欠部である領
域(開口部)4が存在し、その開口部4は一方部材の金
属反射膜3の開口部15以外の領域に相当する部位(反
射領域)に設けられ、さらにカラーフィルタが形成され
ていない領域4には平坦性を持たせるため、アクリル系
などの透明樹脂膜13をフォトリソグラフィなどの手法
により開口部4に合わせて形成している。また、カラー
フィルタ層10は染色法や顔料分散法によって製造す
る。なお、かかるブラックマトリックス11は必要不可
欠ではなく、ブラックマトリックス11は設けなくても
よい。
【0037】カラーフィルタ層10上には、たとえばア
クリル系樹脂からなるオーバーコート層9が形成され、
さらにその上に前記ストライプ状透明電極群である透明
電極8と配向膜7が順次形成される。
クリル系樹脂からなるオーバーコート層9が形成され、
さらにその上に前記ストライプ状透明電極群である透明
電極8と配向膜7が順次形成される。
【0038】そして、一方部材と他方部材とを、金属反
射膜3と透明電極8とが交差するようネマチック液晶1
2を介して貼り合わせ、それら交差部分を画素となし
て、マトリクス状に配列する。
射膜3と透明電極8とが交差するようネマチック液晶1
2を介して貼り合わせ、それら交差部分を画素となし
て、マトリクス状に配列する。
【0039】さらにガラス基板2の外側には光散乱性板
状体21とポリカーボネートなどからなる第1位相差フ
ィルム20と第2位相差フィルム19とヨウ素系の偏光
板18を、また、基板1の外側にはポリカーボネートな
どからなる第3位相差フィルム24と第4位相差フィル
ム25とヨウ素系の偏光板26をアクリル系の材料から
なる粘着材を用いて順次貼り付ける。
状体21とポリカーボネートなどからなる第1位相差フ
ィルム20と第2位相差フィルム19とヨウ素系の偏光
板18を、また、基板1の外側にはポリカーボネートな
どからなる第3位相差フィルム24と第4位相差フィル
ム25とヨウ素系の偏光板26をアクリル系の材料から
なる粘着材を用いて順次貼り付ける。
【0040】上記構成の液晶表示装置17についても、
カラーフィルタ10に関しては、1画素内にカラーフィ
ルタが形成されている領域とカラーフィルタが形成され
ていない開口部4が設け、このような開口部4に透明樹
脂膜13を充填したことで、カラーフィルタが形成され
ている領域に対応するセルギャップ(ネマチック液晶1
2の厚み)eと、カラーフィルタが形成されていない開
口部4に対応するセルギャップ(ネマチック液晶12の
厚み)fとの間に、その差がなくなるか、もしくはきわ
めて小さな差になり、これにより、同一画素内のしきい
値にバラツキが生じなくなり、その結果、優れた表示性
能を達成した半透過型の液晶表示装置17が得られた。
さらに、これらeとfによるセルギャップ差は、カラー
フィルタ10の段差となるが、この段差を500Å以下
にするとよい。
カラーフィルタ10に関しては、1画素内にカラーフィ
ルタが形成されている領域とカラーフィルタが形成され
ていない開口部4が設け、このような開口部4に透明樹
脂膜13を充填したことで、カラーフィルタが形成され
ている領域に対応するセルギャップ(ネマチック液晶1
2の厚み)eと、カラーフィルタが形成されていない開
口部4に対応するセルギャップ(ネマチック液晶12の
厚み)fとの間に、その差がなくなるか、もしくはきわ
めて小さな差になり、これにより、同一画素内のしきい
値にバラツキが生じなくなり、その結果、優れた表示性
能を達成した半透過型の液晶表示装置17が得られた。
さらに、これらeとfによるセルギャップ差は、カラー
フィルタ10の段差となるが、この段差を500Å以下
にするとよい。
【0041】かくして本発明の半透過型液晶表示装置1
7によれば、叙上の如く、セルギャップに差が生じなく
なり、これにより、同一画素内のしきい値にバラツキが
生じなくなり、優れた表示性能が達成できた。
7によれば、叙上の如く、セルギャップに差が生じなく
なり、これにより、同一画素内のしきい値にバラツキが
生じなくなり、優れた表示性能が達成できた。
【0042】なお、本例においては、上記構成に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更や改
良等はなんら差し支えない。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更や改
良等はなんら差し支えない。
【0043】たとえば、上記の装置17によれば、光散
乱性板状体21を設けたことに代えて、基板1上の金属
反射膜3に対し凹凸形状にさせてもよく、そのためには
金属反射膜3の下地に感光性のアクリル樹脂等を被覆し
て形成したり、下地になる基板1自身をフッ酸によって
荒らすことで得られる。
乱性板状体21を設けたことに代えて、基板1上の金属
反射膜3に対し凹凸形状にさせてもよく、そのためには
金属反射膜3の下地に感光性のアクリル樹脂等を被覆し
て形成したり、下地になる基板1自身をフッ酸によって
荒らすことで得られる。
【0044】また、金属反射膜はパターニングされてな
くても、画素部に存在すれば良く、例えば金属反射膜を
透明基板上に成膜し、同様にこの金属反射膜に背面から
入る光を通すための開口部を設けることで、反射領域と
透過領域を併せ持つ反射板とし、透過領域となる開口部
に透過樹脂を充填させ段差を小さくさせた後、SiO 2
等の絶縁膜を介して更にその上にITOをパターニング
することで電極としても良い。
くても、画素部に存在すれば良く、例えば金属反射膜を
透明基板上に成膜し、同様にこの金属反射膜に背面から
入る光を通すための開口部を設けることで、反射領域と
透過領域を併せ持つ反射板とし、透過領域となる開口部
に透過樹脂を充填させ段差を小さくさせた後、SiO 2
等の絶縁膜を介して更にその上にITOをパターニング
することで電極としても良い。
【0045】また、基板2にカラーフィルタ層を設けた
が、これに代えて基板1の金属反射膜と透明電極の間に
形成してもよく、その際、カラーフィルタなどを容易に
形成するために、金属反射膜上にSiO2層を介してカ
ラーフィルタを設けてもよい。
が、これに代えて基板1の金属反射膜と透明電極の間に
形成してもよく、その際、カラーフィルタなどを容易に
形成するために、金属反射膜上にSiO2層を介してカ
ラーフィルタを設けてもよい。
【0046】さらにカラーフィルタとカラーフィルタの
凹部を埋める透明樹脂層の形成において用いる材料をネ
ガ、ポジ逆のレジストとすることでマスクを省略しても
よい。
凹部を埋める透明樹脂層の形成において用いる材料をネ
ガ、ポジ逆のレジストとすることでマスクを省略しても
よい。
【0047】
【実施例】(実施例1)例1に基づいて作製した反射型
液晶表示装置16(図3中の段差c−dは350Åであ
る)について、実際の駆動にて評価をおこなうが、その
電圧−反射率曲線を測定したところ、図9に示すような
結果が得られた。
液晶表示装置16(図3中の段差c−dは350Åであ
る)について、実際の駆動にて評価をおこなうが、その
電圧−反射率曲線を測定したところ、図9に示すような
結果が得られた。
【0048】横軸に示すVcはc部における最適駆動電
圧であり、Vdはd部における最適駆動電圧であって、
それぞれの部位における反射率Rc、Rd(縦軸)との関
係を示す線図である。実線はc部であり、破線はd部で
ある。
圧であり、Vdはd部における最適駆動電圧であって、
それぞれの部位における反射率Rc、Rd(縦軸)との関
係を示す線図である。実線はc部であり、破線はd部で
ある。
【0049】さらに表1によれば、本発明の液晶表示装
置16において、図3中の段差c〜dを350Å、50
0Å、1000Å、2000Åに変えた場合にて、c部
の最適駆動電圧時に得られるc部とd部の反射率(単位
は「%」であって、以下、反射率の単位はすべて「%」
である)の値を示している。表2では本発明の液晶表示
装置におけるc部とd部の最適駆動電圧VcとVdを示
す。
置16において、図3中の段差c〜dを350Å、50
0Å、1000Å、2000Åに変えた場合にて、c部
の最適駆動電圧時に得られるc部とd部の反射率(単位
は「%」であって、以下、反射率の単位はすべて「%」
である)の値を示している。表2では本発明の液晶表示
装置におけるc部とd部の最適駆動電圧VcとVdを示
す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】ちなみに、この最適駆動電圧とは、コント
ラスト比(on反射率/off反射率)が最も高く得ら
れる電圧のことであって、通常、単純マトリクス方式に
おいて最適駆動電圧はセルギャップに大きく依存し、通
常セルギャップの小さい方が最適駆動電圧は低くなる。
ラスト比(on反射率/off反射率)が最も高く得ら
れる電圧のことであって、通常、単純マトリクス方式に
おいて最適駆動電圧はセルギャップに大きく依存し、通
常セルギャップの小さい方が最適駆動電圧は低くなる。
【0053】比較例として、図7に示す半透過反射型液
晶装置を用いて、これを反射型として使用した場合の電
圧−反射率曲線を図8に示す。図7に示す装置によれ
ば、反射領域においてカラーフィルタの有る部分と無い
部分(切欠部)のセルギャップが課題として含む構成で
ある。
晶装置を用いて、これを反射型として使用した場合の電
圧−反射率曲線を図8に示す。図7に示す装置によれ
ば、反射領域においてカラーフィルタの有る部分と無い
部分(切欠部)のセルギャップが課題として含む構成で
ある。
【0054】同図に示す装置によれば、基板1の上に開
口部4を設けた金属反射膜3を形成し、この上にシリコ
ン酸化膜等の絶縁膜5を被覆し、さらにITOなどから
なる透明電極6と配向膜7とを順次積層している。
口部4を設けた金属反射膜3を形成し、この上にシリコ
ン酸化膜等の絶縁膜5を被覆し、さらにITOなどから
なる透明電極6と配向膜7とを順次積層している。
【0055】一方、基板2の上にはカラーフィルタ10
(厚み10000Å)が画素ごとに配されており、各画
素間にはクロム金属もしくは感光性レジストのブラック
マトリックス11を形成している。これらカラーフィル
タ10とブラックマトリックス11の上にはアクリル系
樹脂からなるオーバーコート層9(厚み20000Å)
が形成され、さらにストライプ状透明電極群である透明
電極8(厚み2600Å)と配向膜7(厚み400Å)
が順次形成される。
(厚み10000Å)が画素ごとに配されており、各画
素間にはクロム金属もしくは感光性レジストのブラック
マトリックス11を形成している。これらカラーフィル
タ10とブラックマトリックス11の上にはアクリル系
樹脂からなるオーバーコート層9(厚み20000Å)
が形成され、さらにストライプ状透明電極群である透明
電極8(厚み2600Å)と配向膜7(厚み400Å)
が順次形成される。
【0056】そして、透明電極6と透明電極8とが交差
するようネマチック液晶1を介して貼り合わせ、それら
交差部分を画素となして、マトリクス状に配列する。
するようネマチック液晶1を介して貼り合わせ、それら
交差部分を画素となして、マトリクス状に配列する。
【0057】また、図8に示す電圧−反射率曲線におい
て、横軸に示すVaはa部における最適駆動電圧であ
り、Vbはb部における最適駆動電圧であって、それぞ
れの部位における反射率Ra、Rb(縦軸)との関係を
示す。実線はa部であり、破線はb部である。
て、横軸に示すVaはa部における最適駆動電圧であ
り、Vbはb部における最適駆動電圧であって、それぞ
れの部位における反射率Ra、Rb(縦軸)との関係を
示す。実線はa部であり、破線はb部である。
【0058】さらに表3によれば、比較例の液晶表示装
置において、段差a〜bを9000Åにて、a部の最適
駆動電圧(図8中のVa)におけるa部とb部の反射率
Ra、Rbを示し、表4は比較例の液晶表示装置において
a部とb部のそれぞれの最適駆動電圧VaとVbを示
す。
置において、段差a〜bを9000Åにて、a部の最適
駆動電圧(図8中のVa)におけるa部とb部の反射率
Ra、Rbを示し、表4は比較例の液晶表示装置において
a部とb部のそれぞれの最適駆動電圧VaとVbを示
す。
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】表4に示す結果から明らかなとおり、a部
とb部を比較すると、セルギャップの小さいa部の方が
最適駆動電圧が低くなっている。そして、表3に示すよ
うに、a部については最適駆動電圧となっていることか
ら、反射率Raは当然十分高い反射率が得られる。しか
しながら、b部において電圧Vaは最適駆動電圧より低
くなっていることで、反射率Rbは十分に得られていな
いことがわかる。
とb部を比較すると、セルギャップの小さいa部の方が
最適駆動電圧が低くなっている。そして、表3に示すよ
うに、a部については最適駆動電圧となっていることか
ら、反射率Raは当然十分高い反射率が得られる。しか
しながら、b部において電圧Vaは最適駆動電圧より低
くなっていることで、反射率Rbは十分に得られていな
いことがわかる。
【0062】かくして比較例によれば、図8と表3に示
す結果から明らかなとおり、a部とb部で電圧−反射率
曲線に差があることが確認できる。これは1画素内で見
た場合、電圧を徐々に上げていったときにa部が立ち上
がっているにもかかわらず、b部が完全に立ち上がって
いないため、反射率が低くなってしまうということを意
味している。
す結果から明らかなとおり、a部とb部で電圧−反射率
曲線に差があることが確認できる。これは1画素内で見
た場合、電圧を徐々に上げていったときにa部が立ち上
がっているにもかかわらず、b部が完全に立ち上がって
いないため、反射率が低くなってしまうということを意
味している。
【0063】また、表4においてa部とb部の最適駆動
電圧に差が生じていることで、a部とb部を同時にかつ
最適に駆動させる電圧が得られないことがわかる。
電圧に差が生じていることで、a部とb部を同時にかつ
最適に駆動させる電圧が得られないことがわかる。
【0064】これに対し、本発明の図3に示す液晶表示
装置によれば、図9と表1に示す結果から明らかなとお
り、c部とd部において電圧を徐々に上げていった場合
に反射率の立ち上がりのタイミングがほぼ一致してお
り、これにより、高い反射率を得ることができ、また、
表2から明らかなとおり、c部とd部の最適駆動電圧を
ほぼ同じレベルにすることができた。
装置によれば、図9と表1に示す結果から明らかなとお
り、c部とd部において電圧を徐々に上げていった場合
に反射率の立ち上がりのタイミングがほぼ一致してお
り、これにより、高い反射率を得ることができ、また、
表2から明らかなとおり、c部とd部の最適駆動電圧を
ほぼ同じレベルにすることができた。
【0065】さらに段差を2000Å、1000Å、5
00Åにした場合、それぞれのc部とd部における電圧
―反射率特性を図10、図11、図12に示す。理想的
には段差は0が好ましいものの、実験の結果、段差が5
00Å程度まであれば、立ち上がりの電圧のズレは十分
に小さくなり、実用上支障がないレベルであることを確
認した。
00Åにした場合、それぞれのc部とd部における電圧
―反射率特性を図10、図11、図12に示す。理想的
には段差は0が好ましいものの、実験の結果、段差が5
00Å程度まであれば、立ち上がりの電圧のズレは十分
に小さくなり、実用上支障がないレベルであることを確
認した。
【0066】(実施例2)例2に基づいて作製した半透
過型液晶表示装置17(図6中の段差e−fは350Å
である)について、実際の駆動にて評価をおこない、そ
して、その電圧−反射率曲線を測定したところ、図13
に示すような結果が得られた。
過型液晶表示装置17(図6中の段差e−fは350Å
である)について、実際の駆動にて評価をおこない、そ
して、その電圧−反射率曲線を測定したところ、図13
に示すような結果が得られた。
【0067】横軸に示すVeはe部における最適駆動電
圧であり、Vfはf部における最適駆動電圧であって、
それぞれの部位における反射率Re、Rf(縦軸)との
関係を示す線図である。実線はe部であり、破線はf部
である。さらに表5と表6に示すような結果が得られ
た。
圧であり、Vfはf部における最適駆動電圧であって、
それぞれの部位における反射率Re、Rf(縦軸)との
関係を示す線図である。実線はe部であり、破線はf部
である。さらに表5と表6に示すような結果が得られ
た。
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】表7によれば、本発明の液晶表示装置17
においても、図6中の段差e−fを350Å、500
Å、1000Å、2000Åに変えた場合にて、e部の
最適駆動電圧時に得られるe部とf部の反射率の値を示
している。表8では本発明の液晶表示装置におけるe部
とf部の最適駆動電圧VeとVfを示す。
においても、図6中の段差e−fを350Å、500
Å、1000Å、2000Åに変えた場合にて、e部の
最適駆動電圧時に得られるe部とf部の反射率の値を示
している。表8では本発明の液晶表示装置におけるe部
とf部の最適駆動電圧VeとVfを示す。
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】以上の如く、実施例1と同様に、図13と
表7に示す結果から明らかなとおり、e部とf部におい
て電圧を徐々に上げていった場合に反射率の立ち上がり
のタイミングがほぼ一致しており、これにより、高い反
射率を得ることができ、また、表8から明らかなとお
り、e部とf部の最適駆動電圧をほぼ同じレベルにする
ことができた。理想的には段差は0が好ましいものの、
実験の結果、表7に示したように段差が500Å程度ま
であれば、立ち上がりの電圧のズレは十分に小さくな
り、実用上支障がないレベルであることを確認した。
表7に示す結果から明らかなとおり、e部とf部におい
て電圧を徐々に上げていった場合に反射率の立ち上がり
のタイミングがほぼ一致しており、これにより、高い反
射率を得ることができ、また、表8から明らかなとお
り、e部とf部の最適駆動電圧をほぼ同じレベルにする
ことができた。理想的には段差は0が好ましいものの、
実験の結果、表7に示したように段差が500Å程度ま
であれば、立ち上がりの電圧のズレは十分に小さくな
り、実用上支障がないレベルであることを確認した。
【0074】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、反射モ
ード用の液晶表示装置において、カラーフィルタに切欠
部を形成し、カラーフィルターの段差を500Å以下に
すべく、この切欠部に透明樹脂材を充填したり、もしく
は半透過型の液晶表示装置において、カラーフィルター
の反射モード用領域に切欠部を形成し、カラーフィルタ
ーの段差を500Å以下にすべく、この切欠部に透明樹
脂材を充填したことで、同一画素内のしきい値にバラツ
キが生じなくなり、これにより、優れた表示性能を達成
した液晶表示装置が提供できた。
ード用の液晶表示装置において、カラーフィルタに切欠
部を形成し、カラーフィルターの段差を500Å以下に
すべく、この切欠部に透明樹脂材を充填したり、もしく
は半透過型の液晶表示装置において、カラーフィルター
の反射モード用領域に切欠部を形成し、カラーフィルタ
ーの段差を500Å以下にすべく、この切欠部に透明樹
脂材を充填したことで、同一画素内のしきい値にバラツ
キが生じなくなり、これにより、優れた表示性能を達成
した液晶表示装置が提供できた。
【図1】本発明の液晶装置装置の概略断面図である。
【図2】図1に示す液晶セルの要部拡大平面図である。
【図3】図2に示す液晶セルにおける切断面線A−A’
の断面図である。
の断面図である。
【図4】本発明の他の液晶装置装置の概略断面図であ
る。
る。
【図5】図4に示す液晶セルの要部拡大平面図である。
【図6】図5に示す液晶セルにおける切断面線B−B’
の断面図である。
の断面図である。
【図7】比較例の半透過反射型液晶装置の概略断面図で
ある。
ある。
【図8】比較例の半透過反射型液晶装置における電圧−
反射率曲線を示す線図である。
反射率曲線を示す線図である。
【図9】本発明の反射型液晶表示装置における電圧−反
射率曲線を示す線図である。
射率曲線を示す線図である。
【図10】液晶表示装置における電圧−反射率曲線を示
す線図である。
す線図である。
【図11】液晶表示装置における電圧−反射率曲線を示
す線図である。
す線図である。
【図12】液晶表示装置における電圧−反射率曲線を示
す線図である。
す線図である。
【図13】本発明の液晶表示装置における電圧−反射率
曲線を示す線図である。
曲線を示す線図である。
1…基板
2…透明基板
3…金属反射膜
4、15…開口部
6、8…透明電極
7…配向膜
9…オーバーコート層
10…カラーフィルタ
11…ブラックマトリックス
12…ネマチック液晶
13、14…透明樹脂膜
16…液晶表示装置
22…液晶セル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2H048 BA11 BB02 BB08 BB28 BB44
2H091 FB08 FC02 FC10 FC26 FC29
FC30 FD04 FD14 FD23 FD24
GA16 LA03 LA11 LA12 LA13
LA15 LA17
Claims (2)
- 【請求項1】基板上に光反射層にてストライプ状光反射
性電極群を形成し、このストライプ状光反射性電極群上
に配向層を積層してなる一方部材と、透明基板上にスト
ライプ状透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方
部材とを、これらストライプ状光反射性電極群とストラ
イプ状透明電極群とが交差するようネマチック液晶を介
して貼り合わせて画素をマトリクス状に配列せしめた反
射モード用の液晶表示装置であって、前記他方部材に対
し画素に対応するカラーフィルタを配して、このカラー
フィルタに切欠部を形成し、該カラーフィルターの段差
を500Å以下にすべく、この切欠部に透明樹脂材を充
填せしめた液晶表示装置。 - 【請求項2】透明基板上にストライプ状電極群と配向膜
とを順次積層してなる一方部材と、透明基板上にストラ
イプ状透明電極群と配向層とを順次積層してなる他方部
材とを、これらストライプ状電極群とストライプ状透明
電極群とが交差するようネマチック液晶を介して貼り合
わせて画素をマトリクス状に配列せしめるとともに、上
記一方部材に光反射性金属層を配設して、この光反射性
金属層に対し1画素内に光透過部を設けて、この光透過
部にて透過モードとなし、光透過部以外の領域にて反射
モードとなし、さらに他方部材に対し画素に対応するカ
ラーフィルターを配して、このカラーフィルターの反射
モード用領域に切欠部を形成し、該カラーフィルターの
段差を500Å以下にすべく、この切欠部に透明樹脂材
を充填せしめた液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393562A JP2003195279A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393562A JP2003195279A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003195279A true JP2003195279A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27600526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001393562A Pending JP2003195279A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003195279A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006330243A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Optrex Corp | 半透過型カラー液晶表示装置 |
JP2006330602A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Sharp Corp | 液晶表示装置およびその製造方法 |
JP2011013356A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Panasonic Liquid Crystal Display Co Ltd | 液晶表示装置用パネル |
-
2001
- 2001-12-26 JP JP2001393562A patent/JP2003195279A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006330243A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Optrex Corp | 半透過型カラー液晶表示装置 |
JP2006330602A (ja) * | 2005-05-30 | 2006-12-07 | Sharp Corp | 液晶表示装置およびその製造方法 |
JP2011013356A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Panasonic Liquid Crystal Display Co Ltd | 液晶表示装置用パネル |
US8482700B2 (en) | 2009-06-30 | 2013-07-09 | Panasonic Liquid Crystal Display Co., Ltd. | Panel for liquid crystal display device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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