JP2003195165A - 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 - Google Patents
原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置Info
- Publication number
- JP2003195165A JP2003195165A JP2001396708A JP2001396708A JP2003195165A JP 2003195165 A JP2003195165 A JP 2003195165A JP 2001396708 A JP2001396708 A JP 2001396708A JP 2001396708 A JP2001396708 A JP 2001396708A JP 2003195165 A JP2003195165 A JP 2003195165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens
- document
- optical element
- diffractive optical
- reading
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 claims abstract description 60
- 230000004075 alteration Effects 0.000 claims abstract description 59
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 10
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 claims description 4
- 230000014509 gene expression Effects 0.000 abstract description 11
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 abstract description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 7
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 7
- 238000005286 illumination Methods 0.000 description 5
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 2
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 2
- 239000005357 flat glass Substances 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 229910052724 xenon Inorganic materials 0.000 description 2
- FHNFHKCVQCLJFQ-UHFFFAOYSA-N xenon atom Chemical compound [Xe] FHNFHKCVQCLJFQ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 206010010071 Coma Diseases 0.000 description 1
- 101000879758 Homo sapiens Sjoegren syndrome nuclear autoantigen 1 Proteins 0.000 description 1
- 101000689654 Rattus norvegicus Alpha-1D adrenergic receptor Proteins 0.000 description 1
- 102100037330 Sjoegren syndrome nuclear autoantigen 1 Human genes 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000002547 anomalous effect Effects 0.000 description 1
- 201000009310 astigmatism Diseases 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 239000002356 single layer Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
- Facsimile Heads (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 諸収差のうち、特に色収差を広帯域にわたり
良好に補正し、構成枚数が少ないにもかかわらず、Fn
o(Fナンバー=4.0以下)が明るく大口径であり、
高空間周波数に対するMTFが高い原稿読取用レンズ及
びそれを用いた原稿読取装置を得ること。 【解決手段】 光源により照明された原稿面上の画像情
報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズ
において、原稿面側から順に、第1、第2、第3、第4
レンズを有し、そして光路中に回折光学素子を有し、第
1レンズの材質の屈折率をN1、全系の焦点距離をf、
回折光学素子面の屈折力をφd、回折光学素子が無い状
態における全系の基準波長に対して長波長側の波長の軸
上色収差係数LRと基準波長に対して短波長側の波長の
軸上色収差係数LBとの絶対値の和をLtとするとき、各
条件式を満足すること。
良好に補正し、構成枚数が少ないにもかかわらず、Fn
o(Fナンバー=4.0以下)が明るく大口径であり、
高空間周波数に対するMTFが高い原稿読取用レンズ及
びそれを用いた原稿読取装置を得ること。 【解決手段】 光源により照明された原稿面上の画像情
報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズ
において、原稿面側から順に、第1、第2、第3、第4
レンズを有し、そして光路中に回折光学素子を有し、第
1レンズの材質の屈折率をN1、全系の焦点距離をf、
回折光学素子面の屈折力をφd、回折光学素子が無い状
態における全系の基準波長に対して長波長側の波長の軸
上色収差係数LRと基準波長に対して短波長側の波長の
軸上色収差係数LBとの絶対値の和をLtとするとき、各
条件式を満足すること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回折光学素子を有す
る原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置に関
し、特に明るいFno(Fナンバー)であり、周辺画角
まで高い開口率を維持しながら、各収差がバランスよく
補正され、高解像力を有する、例えばデジタル複写機や
イメージスキャナーなどのデジタル読取機器に好適なも
のである。
る原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置に関
し、特に明るいFno(Fナンバー)であり、周辺画角
まで高い開口率を維持しながら、各収差がバランスよく
補正され、高解像力を有する、例えばデジタル複写機や
イメージスキャナーなどのデジタル読取機器に好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般にデジタル複写機やイメージスキャ
ナーなどでは照明装置により照明された原稿の画像情報
を原稿読取用レンズにより読取素子面上に縮小結像させ
て順次原稿面をスキャンしていき、該画像情報をデジタ
ルデータとして読取り電気的に処理できる信号に変換し
ている。このデジタル複写機やイメージスキャナーなど
の読取素子としては1次元固体撮像素子(ラインセンサ
ー)が多く採用されている。
ナーなどでは照明装置により照明された原稿の画像情報
を原稿読取用レンズにより読取素子面上に縮小結像させ
て順次原稿面をスキャンしていき、該画像情報をデジタ
ルデータとして読取り電気的に処理できる信号に変換し
ている。このデジタル複写機やイメージスキャナーなど
の読取素子としては1次元固体撮像素子(ラインセンサ
ー)が多く採用されている。
【0003】また、デジタル複写機やイメージスキャナ
ーなどに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー
用の読取素子としては、例えば3つのラインセンサー
(CCD)を同一基板上に配置した3ラインセンサーを
多く採用している。これは、赤(R)、緑(G)、青
(B)の色フィルターを有した受光素子が1チップ上に
3列に並んで配置されており、この受光素子面上にカラ
ー画像の画像情報を信号化している。
ーなどに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー
用の読取素子としては、例えば3つのラインセンサー
(CCD)を同一基板上に配置した3ラインセンサーを
多く採用している。これは、赤(R)、緑(G)、青
(B)の色フィルターを有した受光素子が1チップ上に
3列に並んで配置されており、この受光素子面上にカラ
ー画像の画像情報を信号化している。
【0004】このデジタル複写機やイメージスキャナー
などに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー原
稿を良好に読み取るためには受光素子面上のRGBの3
原色の各色光の結像位置を光軸方向に合致させる必要が
あり、このため各色について良好に色収差補正をしなけ
ればならない。この色収差は極めて精度良く補正させる
必要がある。
などに用いられる原稿読取用レンズにおいて、カラー原
稿を良好に読み取るためには受光素子面上のRGBの3
原色の各色光の結像位置を光軸方向に合致させる必要が
あり、このため各色について良好に色収差補正をしなけ
ればならない。この色収差は極めて精度良く補正させる
必要がある。
【0005】更に、このような原稿読取用レンズでは、
一般に画像において高空間周波数領域での高いコントラ
ストが要求されるとともにコンパクト化及び高速読取り
という点から小型、高画角で、かつ開口効率が画角周辺
部まで100%近くであることが要求される。また、当
然ながら簡易な構成で、しかも低コストであることも要
求される。
一般に画像において高空間周波数領域での高いコントラ
ストが要求されるとともにコンパクト化及び高速読取り
という点から小型、高画角で、かつ開口効率が画角周辺
部まで100%近くであることが要求される。また、当
然ながら簡易な構成で、しかも低コストであることも要
求される。
【0006】このような要望を満たす原稿読取用レンズ
としては、例えば絞り中心に複数のレンズを略対称に配
置した対称型のレンズ系がある。この対称型のレンズ系
としては、例えば4群6枚構成のガウス型レンズがあ
る。
としては、例えば絞り中心に複数のレンズを略対称に配
置した対称型のレンズ系がある。この対称型のレンズ系
としては、例えば4群6枚構成のガウス型レンズがあ
る。
【0007】一般に対称型のレンズ系は特に高解像力及
び高画質に画像が容易に得られると言う特徴を有してい
る。
び高画質に画像が容易に得られると言う特徴を有してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】原稿面上の画像情報を
原稿読取用レンズでセンサー面上に縮小結像させ、該セ
ンサーからの信号により該画像情報を電子情報として読
取る際には原稿面全体をセンサー面上に高解像力で結像
させることが重要となってくる。
原稿読取用レンズでセンサー面上に縮小結像させ、該セ
ンサーからの信号により該画像情報を電子情報として読
取る際には原稿面全体をセンサー面上に高解像力で結像
させることが重要となってくる。
【0009】原稿読取用レンズとしては、例えばレンズ
構成が3群4枚のテッサータイプの原稿読取用レンズが
ある。この原稿読取用レンズは、球面収差、像面湾曲収
差、歪曲収差などの諸収差が比較的十分良く補正され、
且つレンズ枚数も少ないため低コストとなっている。
構成が3群4枚のテッサータイプの原稿読取用レンズが
ある。この原稿読取用レンズは、球面収差、像面湾曲収
差、歪曲収差などの諸収差が比較的十分良く補正され、
且つレンズ枚数も少ないため低コストとなっている。
【0010】しかしながら中間像高での非点収差や軸外
でのコマ収差が多く残存する傾向があった。このため、
テッサータイプの原稿読取用レンズは比較的、低解像度
で画角の狭い原稿読取装置に用いられている。
でのコマ収差が多く残存する傾向があった。このため、
テッサータイプの原稿読取用レンズは比較的、低解像度
で画角の狭い原稿読取装置に用いられている。
【0011】また、このテッサータイプの原稿読取用レ
ンズは色収差、特に軸上色収差に関しては、あるレベル
まで補正されているが、カラー画像読取用のレンズ系と
しては必ずしも十分満足できるものとは言えなかった。
ンズは色収差、特に軸上色収差に関しては、あるレベル
まで補正されているが、カラー画像読取用のレンズ系と
しては必ずしも十分満足できるものとは言えなかった。
【0012】特に軸上色収差のうち可視波長域の短波長
側で補正過剰となり、長波長側では逆に補正不足とな
り、可視波長域の広い範囲においては良好に補正するこ
とが難しく残存色収差(2次スペクトル)を有してい
た。そのため、このような原稿読取用レンズを、例えば
イメージスキャナーなどのカラー画像読取装置に用いた
場合にはR(赤)、G(緑)、B(青)の各色でのピン
ト位置が若干異なり、読取画像の劣化が生じると言う問
題点があった。
側で補正過剰となり、長波長側では逆に補正不足とな
り、可視波長域の広い範囲においては良好に補正するこ
とが難しく残存色収差(2次スペクトル)を有してい
た。そのため、このような原稿読取用レンズを、例えば
イメージスキャナーなどのカラー画像読取装置に用いた
場合にはR(赤)、G(緑)、B(青)の各色でのピン
ト位置が若干異なり、読取画像の劣化が生じると言う問
題点があった。
【0013】一方、原稿読取用レンズとしてレンズ構成
が4群6枚のガウスタイプのものは、レンズ枚数も多い
ためにテッサータイプよりも更に諸収差が補正されてい
るが、コストがアップしている。
が4群6枚のガウスタイプのものは、レンズ枚数も多い
ためにテッサータイプよりも更に諸収差が補正されてい
るが、コストがアップしている。
【0014】また、色収差に関しては、前述のテッサー
タイプの原稿読取用レンズと同様で、残存色収差(2次
スペクトル)を有している。このため、R、G、Bの各
色でのピント位置が異なり、読取画像の劣化が生じると
言う問題点があった。
タイプの原稿読取用レンズと同様で、残存色収差(2次
スペクトル)を有している。このため、R、G、Bの各
色でのピント位置が異なり、読取画像の劣化が生じると
言う問題点があった。
【0015】この残存色収差を広帯域の波長に対して補
正するには、広帯域波長に対しても屈折率変化の少ない
異常部分分散性を有するガラス(異常分散ガラス)を用
いる必要があるが、この種のガラスは一般に高価で、且
つ加工が難しいと言う問題点があった。
正するには、広帯域波長に対しても屈折率変化の少ない
異常部分分散性を有するガラス(異常分散ガラス)を用
いる必要があるが、この種のガラスは一般に高価で、且
つ加工が難しいと言う問題点があった。
【0016】また、色収差の低減として回折光学素子を
用いた原稿読取用レンズが種々と提案されている。しか
しながらこの原稿読取用レンズは設計値以外の次数のフ
レアー光により読み取り画像の劣化が生じると言う問題
点があった。このフレアー光を低減する方法としては、
例えば図14、図15に示すような基板104上に分散
特性の違う2種類の樹脂より成る回折格子105、10
6を積層させる方法がある。
用いた原稿読取用レンズが種々と提案されている。しか
しながらこの原稿読取用レンズは設計値以外の次数のフ
レアー光により読み取り画像の劣化が生じると言う問題
点があった。このフレアー光を低減する方法としては、
例えば図14、図15に示すような基板104上に分散
特性の違う2種類の樹脂より成る回折格子105、10
6を積層させる方法がある。
【0017】しかしながら、図14に示す回折格子の深
さd1、d2が互いに異なるタイプでは製造に困難がある
という問題点があり、また図15のタイプでは回折格子
105,106の深さdが80〜90μmと深く、画角
のついた光線に対して回折格子の壁の部分で反射される
と言う問題点があった。
さd1、d2が互いに異なるタイプでは製造に困難がある
という問題点があり、また図15のタイプでは回折格子
105,106の深さdが80〜90μmと深く、画角
のついた光線に対して回折格子の壁の部分で反射される
と言う問題点があった。
【0018】また、レンズ系として見ると、例えば特開
平10―339843号公報などが挙げられるが、レン
ズのFno(Fナンバー)が4.5と暗く、縮小倍率が
0.15〜0.19と小さいために縮小倍率が0.22
以上となると収差量が大きくなってしまうと言う問題点
があった。
平10―339843号公報などが挙げられるが、レン
ズのFno(Fナンバー)が4.5と暗く、縮小倍率が
0.15〜0.19と小さいために縮小倍率が0.22
以上となると収差量が大きくなってしまうと言う問題点
があった。
【0019】本発明はレンズ系に回折光学素子を適切に
配置することによって諸収差のうち、特に色収差を広帯
域にわたり良好に補正し、構成枚数が少ないにもかかわ
らず、Fno(Fナンバー=4.0以下)が明るく大口
径であり、高空間周波数に対するMTFが高い原稿読取
用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置の提供を目的と
する。
配置することによって諸収差のうち、特に色収差を広帯
域にわたり良好に補正し、構成枚数が少ないにもかかわ
らず、Fno(Fナンバー=4.0以下)が明るく大口
径であり、高空間周波数に対するMTFが高い原稿読取
用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置の提供を目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の原稿読
取用レンズは、光源により照明された原稿面上の画像情
報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズ
において、原稿面側から順に、該原稿面側に凸面を向け
たメニスカス状の正の屈折力の第1レンズ、該原稿面側
に凸面を向けたメニスカス状の負の屈折力の第2レン
ズ、絞り、該読取素子側に凸面を向けたメニスカス状の
負の屈折力の第3レンズ、該読取素子側に凸面を向けた
メニスカス状の正の屈折力の第4レンズを有し、そして
光路中に回折光学素子を有し、該第1レンズの材質の屈
折率をN1、全系の焦点距離をf、該回折光学素子面の
屈折力をφd、該回折光学素子が無い状態における全系
の基準波長に対して長波長側の波長の軸上色収差係数L
Rと基準波長に対して短波長側の波長の軸上色収差係数
LBとの絶対値の和をLtとするとき、 1.65<N1 ‥‥‥(1) 0.06<f×φd<0.1 ‥‥‥(2) 0.007< Lt <0.012 ‥‥‥(3) なる条件を満足することを特徴としている。
取用レンズは、光源により照明された原稿面上の画像情
報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズ
において、原稿面側から順に、該原稿面側に凸面を向け
たメニスカス状の正の屈折力の第1レンズ、該原稿面側
に凸面を向けたメニスカス状の負の屈折力の第2レン
ズ、絞り、該読取素子側に凸面を向けたメニスカス状の
負の屈折力の第3レンズ、該読取素子側に凸面を向けた
メニスカス状の正の屈折力の第4レンズを有し、そして
光路中に回折光学素子を有し、該第1レンズの材質の屈
折率をN1、全系の焦点距離をf、該回折光学素子面の
屈折力をφd、該回折光学素子が無い状態における全系
の基準波長に対して長波長側の波長の軸上色収差係数L
Rと基準波長に対して短波長側の波長の軸上色収差係数
LBとの絶対値の和をLtとするとき、 1.65<N1 ‥‥‥(1) 0.06<f×φd<0.1 ‥‥‥(2) 0.007< Lt <0.012 ‥‥‥(3) なる条件を満足することを特徴としている。
【0021】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記回折光学素子は、前記絞りの直前又は直後に配
置されていることを特徴としている。
て、前記回折光学素子は、前記絞りの直前又は直後に配
置されていることを特徴としている。
【0022】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記回折光学素子は、前記絞りより前記原稿面
側に配置されていることを特徴としている。
おいて、前記回折光学素子は、前記絞りより前記原稿面
側に配置されていることを特徴としている。
【0023】請求項4の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記回折光学素子は、正のパワーを有する
格子部と負のパワーを有する格子部とを互いに回折格子
面を向き合わせて接合した積層型回折光学素子であるこ
とを特徴としている。
明において、前記回折光学素子は、正のパワーを有する
格子部と負のパワーを有する格子部とを互いに回折格子
面を向き合わせて接合した積層型回折光学素子であるこ
とを特徴としている。
【0024】請求項5の発明は請求項4の発明におい
て、前記回折光学素子は、前記格子部を平行平板上に形
成していることを特徴としている。
て、前記回折光学素子は、前記格子部を平行平板上に形
成していることを特徴としている。
【0025】請求項6の発明は請求項4の発明におい
て、前記回折光学素子は、前記格子部を曲面上に形成し
ていることを特徴としている。
て、前記回折光学素子は、前記格子部を曲面上に形成し
ていることを特徴としている。
【0026】請求項7の発明の原稿読取装置は、請求項
1乃至6の何れか1項に記載の原稿読取用レンズを用い
て原稿面上の画像情報を読取素子面上に形成しているこ
とを特徴としている。
1乃至6の何れか1項に記載の原稿読取用レンズを用い
て原稿面上の画像情報を読取素子面上に形成しているこ
とを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図3は各々本発明の原稿読
取用レンズの実施形態1〜3のレンズ断面図であり、各
々原稿読取装置に適した場合を示している。図4、図5
は各々本発明の実施形態1の結像倍率β=−0.22の
時の諸収差図、図6、図7は各々本発明の実施形態2の
結像倍率β=−0.22の時の諸収差図、図8、図9は
各々本発明の実施形態3の結像倍率β=−0.22の時
の諸収差図である。
取用レンズの実施形態1〜3のレンズ断面図であり、各
々原稿読取装置に適した場合を示している。図4、図5
は各々本発明の実施形態1の結像倍率β=−0.22の
時の諸収差図、図6、図7は各々本発明の実施形態2の
結像倍率β=−0.22の時の諸収差図、図8、図9は
各々本発明の実施形態3の結像倍率β=−0.22の時
の諸収差図である。
【0028】レンズ断面図において図面上、左側が拡大
側(共役点が長い方)で原稿面T側(読取画像が設けら
れている側)であり、右側が縮小側(共役点が短い方)
で像面IP側(例えば読取素子としてのCCDが設けら
れている側)である。
側(共役点が長い方)で原稿面T側(読取画像が設けら
れている側)であり、右側が縮小側(共役点が短い方)
で像面IP側(例えば読取素子としてのCCDが設けら
れている側)である。
【0029】図1〜図3においてPLは原稿読取用レン
ズであり、例えばXeランプ(キセノンランプ)より成
る光源により照明された原稿面T上の画像情報を読取素
子IP面上に結像させている。Tは原稿面であり、その
面上に画像情報が形成されている。IPは読取素子とし
てのラインセンサー(CCD)である。Giは原稿読取
用レンズPLを形成する第iレンズ、SPは絞りであ
る。
ズであり、例えばXeランプ(キセノンランプ)より成
る光源により照明された原稿面T上の画像情報を読取素
子IP面上に結像させている。Tは原稿面であり、その
面上に画像情報が形成されている。IPは読取素子とし
てのラインセンサー(CCD)である。Giは原稿読取
用レンズPLを形成する第iレンズ、SPは絞りであ
る。
【0030】GPは積層型回折光学素子であり、平行平
板上に正のパワーの格子部を有する第1の回折格子GP
1と平行平板上に負のパワーの格子部を有する第2の回
折格子GP2とを互いに回折格子面が向き合わせて接合
されている。
板上に正のパワーの格子部を有する第1の回折格子GP
1と平行平板上に負のパワーの格子部を有する第2の回
折格子GP2とを互いに回折格子面が向き合わせて接合
されている。
【0031】尚、各実施形態では単層の回折光学素子を
用いても良い。
用いても良い。
【0032】原稿読取用レンズPLを構成する第iレン
ズGiのうち、G1は原稿面側に凸面を向けたメニスカ
ス形状の正の屈折力の第1レンズ、G2は原稿面側に凸
面を向けたメニスカス状の負の屈折力の第2レンズ、G
3はラインセンサー側に凸面を向けたメニスカス状の負
の屈折力の第3レンズ、G4はラインセンサー側に凸面
を向けたメニスカス状の正の屈折力の第4レンズであ
る。
ズGiのうち、G1は原稿面側に凸面を向けたメニスカ
ス形状の正の屈折力の第1レンズ、G2は原稿面側に凸
面を向けたメニスカス状の負の屈折力の第2レンズ、G
3はラインセンサー側に凸面を向けたメニスカス状の負
の屈折力の第3レンズ、G4はラインセンサー側に凸面
を向けたメニスカス状の正の屈折力の第4レンズであ
る。
【0033】実施形態1〜3においては第2レンズG2
と第3レンズG3との間に絞りSPを配置し、かつ第2
レンズG2と絞りSPとの間に積層型回折光学素子GP
を配置している。
と第3レンズG3との間に絞りSPを配置し、かつ第2
レンズG2と絞りSPとの間に積層型回折光学素子GP
を配置している。
【0034】各実施形態においては、第1レンズG1の
材質の屈折率をN1、全系の焦点距離をf、積層型回折
光学素子GPの屈折力をφd、該積層型回折光学素子G
Pが無い状態における全系の基準波長(e線=543n
m)に対して長波長側の波長(622nm)の軸上色収
差係数LRと光の基準波長に対して短波長側の波長(4
58nm)の軸上色収差係数LBとの絶対値の和をL
t(Lt=|LR|+|LB|)とするとき、(但し、軸上
色収差係数は、画像読取りレンズの焦点距離を1に正規
化したときの値である。) 1.65<N1 ‥‥‥(1) 0.06<f×φd<0.1 ‥‥‥(2) 0.007< Lt <0.012 ‥‥‥(3) なる条件のうち1つ以上を満足するように設定してい
る。
材質の屈折率をN1、全系の焦点距離をf、積層型回折
光学素子GPの屈折力をφd、該積層型回折光学素子G
Pが無い状態における全系の基準波長(e線=543n
m)に対して長波長側の波長(622nm)の軸上色収
差係数LRと光の基準波長に対して短波長側の波長(4
58nm)の軸上色収差係数LBとの絶対値の和をL
t(Lt=|LR|+|LB|)とするとき、(但し、軸上
色収差係数は、画像読取りレンズの焦点距離を1に正規
化したときの値である。) 1.65<N1 ‥‥‥(1) 0.06<f×φd<0.1 ‥‥‥(2) 0.007< Lt <0.012 ‥‥‥(3) なる条件のうち1つ以上を満足するように設定してい
る。
【0035】次に各条件式(1)〜(3)の技術的意味
について説明する。
について説明する。
【0036】条件式(1)は第1レンズG1の硝材を規
定するための式であり、数値以下の屈折率の硝材を使用
すると、Fno(Fナンバー)が明るいレンズ系の場
合、第1レンズG1が大型化になり、レンズ系全体を大
型化してしまう。このためレンズ系全体のコストアップ
にもつながり良くない。
定するための式であり、数値以下の屈折率の硝材を使用
すると、Fno(Fナンバー)が明るいレンズ系の場
合、第1レンズG1が大型化になり、レンズ系全体を大
型化してしまう。このためレンズ系全体のコストアップ
にもつながり良くない。
【0037】条件式(2)は軸上色収差を良好に補正す
るための式であり、上限値を超えてしまうと積層型回折
光学素子の屈折力φdが大きくなり、軸上色収差が補正
過剰となると共に積層型回折光学素子の中心部と周辺部
とでの格子部の格子ピッチの差が増大してしまい、製作
が困難になるので良くない。
るための式であり、上限値を超えてしまうと積層型回折
光学素子の屈折力φdが大きくなり、軸上色収差が補正
過剰となると共に積層型回折光学素子の中心部と周辺部
とでの格子部の格子ピッチの差が増大してしまい、製作
が困難になるので良くない。
【0038】また、下限値を超えてしまうと積層型回折
光学素子面の屈折力φdが小さくなり、軸上色収差が補
正不足となると共に1次回折光以外の回折光の影響が増
大しフレアーとなってくるので良くない。
光学素子面の屈折力φdが小さくなり、軸上色収差が補
正不足となると共に1次回折光以外の回折光の影響が増
大しフレアーとなってくるので良くない。
【0039】条件式(3)は積層型回折光学素子GPが
無い場合の軸上色収差を規定するための式であり、上限
値を超えてしまうと、積層型回折光学素子GPを入れた
場合に、球面収差が悪化してしまい、他の諸収差とのバ
ランスが取れなくなるため良くない。また、下限値を超
えてしまうと、積層型回折光学素子GPを入れた場合に
倍率色収差の補正不足となり良くない。
無い場合の軸上色収差を規定するための式であり、上限
値を超えてしまうと、積層型回折光学素子GPを入れた
場合に、球面収差が悪化してしまい、他の諸収差とのバ
ランスが取れなくなるため良くない。また、下限値を超
えてしまうと、積層型回折光学素子GPを入れた場合に
倍率色収差の補正不足となり良くない。
【0040】更に本発明は上記条件式(1)〜(3)を
次の如く設定するのが良い。
次の如く設定するのが良い。
【0041】
1.68<N1 ‥‥‥(1′)
0.061<f×φd<0.08 ‥‥‥(2′)
0.008< Lt <0.01 ‥‥‥(3′)
また本発明では、各実施形態において積層型回折光学素
子GPを絞りSP近傍で、且つ入射面(原稿面)側に配
置している。具体的には絞りSPの直前に配置してい
る。これは、積層型回折光学素子GPを絞りSP近傍に
配置することによって軸外光束の光軸からの通過位置が
低いことを利用して、軸外収差への悪影響を最小限にし
て軸上色収差を効率的に補正する為である。
子GPを絞りSP近傍で、且つ入射面(原稿面)側に配
置している。具体的には絞りSPの直前に配置してい
る。これは、積層型回折光学素子GPを絞りSP近傍に
配置することによって軸外光束の光軸からの通過位置が
低いことを利用して、軸外収差への悪影響を最小限にし
て軸上色収差を効率的に補正する為である。
【0042】また、格子部が平行平板上に形成されてい
るため、絞りSPから回折格子面までの距離を少なくと
も平行平板の厚さ以上離さなければならない。倍率色収
差係数は絞りから回折格子面が離れるほど悪化する傾向
があるため、絞りSPより出射面側、つまりラインセン
サーIP側に積層型回折光学素子GPを配置してしまう
と、球面収差、像面湾曲収差、歪曲収差、軸上色収差を
良好に抑えた場合、レンズ枚数が少ないために倍率色収
差が補正不足となってしまう。
るため、絞りSPから回折格子面までの距離を少なくと
も平行平板の厚さ以上離さなければならない。倍率色収
差係数は絞りから回折格子面が離れるほど悪化する傾向
があるため、絞りSPより出射面側、つまりラインセン
サーIP側に積層型回折光学素子GPを配置してしまう
と、球面収差、像面湾曲収差、歪曲収差、軸上色収差を
良好に抑えた場合、レンズ枚数が少ないために倍率色収
差が補正不足となってしまう。
【0043】よって、ラインセンサーIPでの全画角に
おいて倍率色収差、軸上色収差ともに良好を補正するこ
とを考慮に入れると、積層型回折光学素子GPを絞りS
Pより入射面側、つまり原稿面側に配置することによっ
て補正している。
おいて倍率色収差、軸上色収差ともに良好を補正するこ
とを考慮に入れると、積層型回折光学素子GPを絞りS
Pより入射面側、つまり原稿面側に配置することによっ
て補正している。
【0044】また、ここでは格子部を平行平板上に形成
しているが、曲率をもった面に形成しても同様の効果は
得られる。
しているが、曲率をもった面に形成しても同様の効果は
得られる。
【0045】各実施形態で使用する第1、第2の回折格
子GP1、GP2の格子部の格子ピッチは各々光源の基
準波長(d線)をλ0、光軸からの距離をh、位相係数
をC2 i(i=1,2・・・)、位相をφ(h)としたと
き、 φ(h)=2π/λ0・(C2・h2+C4・h4+C6・h6
+・・+C2i・h2i) なる式で表されるものである。各実施形態では、1次光
を設計値としている。
子GP1、GP2の格子部の格子ピッチは各々光源の基
準波長(d線)をλ0、光軸からの距離をh、位相係数
をC2 i(i=1,2・・・)、位相をφ(h)としたと
き、 φ(h)=2π/λ0・(C2・h2+C4・h4+C6・h6
+・・+C2i・h2i) なる式で表されるものである。各実施形態では、1次光
を設計値としている。
【0046】図10、図11は各々本発明に関わる積層
型回折光学素子GPを説明するための説明図である。
型回折光学素子GPを説明するための説明図である。
【0047】図10に示すように第1の回折格子GP1
は平行平板ガラス101の表面上に紫外線硬化型の樹脂
からなる正のパワーを有する格子部102が形成され、
第2の回折格子GP2も同様に平行平板ガラス103の
表面上に紫外線硬化型の樹脂からなる負のパワーを有す
る格子部104が形成されている。更に回折格子面10
2a、104aを互いに向い合わせに配置し、周囲を接
着剤105で固定することによって積層型回折光学素子
GPを達成している。
は平行平板ガラス101の表面上に紫外線硬化型の樹脂
からなる正のパワーを有する格子部102が形成され、
第2の回折格子GP2も同様に平行平板ガラス103の
表面上に紫外線硬化型の樹脂からなる負のパワーを有す
る格子部104が形成されている。更に回折格子面10
2a、104aを互いに向い合わせに配置し、周囲を接
着剤105で固定することによって積層型回折光学素子
GPを達成している。
【0048】同様の効果のものとして図11で示すよう
に、回折光学素子GPを構成する第1の回折格子GP
1、第2の回折格子GP2を基板101(103)と格
子部102(104)を一体成形したものでもよい。例
えばプラスチック光学材料により一体に射出成形したも
のなどが挙げられる。
に、回折光学素子GPを構成する第1の回折格子GP
1、第2の回折格子GP2を基板101(103)と格
子部102(104)を一体成形したものでもよい。例
えばプラスチック光学材料により一体に射出成形したも
のなどが挙げられる。
【0049】各実施形態で用いた格子部102の紫外線
硬化型の樹脂は、商品名RC8922(大日本インキ
(株))を使用しており、また格子部104の紫外線硬
化型の樹脂は、商品名UV1000(三菱化学(株))
を使用している。
硬化型の樹脂は、商品名RC8922(大日本インキ
(株))を使用しており、また格子部104の紫外線硬
化型の樹脂は、商品名UV1000(三菱化学(株))
を使用している。
【0050】各実施形態においては第1、第2の格子部
102、104の回折格子の格子の深さを各々順に
d1、d2としたとき、該格子深さd1、d2を {n1(λa)−1}d1―{n2(λa)−1}d2=mλa・・(4) {n1(λb)−1}d1―{n2(λb)−1}d2=mλb・・(5) 但し、 n1:第1の格子部102の材質の屈折率 n2:第2の格子部104の材質の屈折率 λa:第1の設定波長(μm) λb:第2の設定波長(μm) m:1,2,3… なる式から決定している。
102、104の回折格子の格子の深さを各々順に
d1、d2としたとき、該格子深さd1、d2を {n1(λa)−1}d1―{n2(λa)−1}d2=mλa・・(4) {n1(λb)−1}d1―{n2(λb)−1}d2=mλb・・(5) 但し、 n1:第1の格子部102の材質の屈折率 n2:第2の格子部104の材質の屈折率 λa:第1の設定波長(μm) λb:第2の設定波長(μm) m:1,2,3… なる式から決定している。
【0051】上記材質の組み合わせでは、(4)、
(5)式を用い、設計次数をm=1と設定し、第1、第
2の格子部102、104の格子の深さを各々d1=1
0.295(μm),d2=7.432(μm)として
いる。
(5)式を用い、設計次数をm=1と設定し、第1、第
2の格子部102、104の格子の深さを各々d1=1
0.295(μm),d2=7.432(μm)として
いる。
【0052】図12は本発明の原稿読取用レンズをデジ
タルカラー複写機の原稿読取装置に適用した時の要部概
略図である。
タルカラー複写機の原稿読取装置に適用した時の要部概
略図である。
【0053】同図において2は原稿台ガラスであり、そ
の面上に原稿1が載置されている。4は照明光源であ
り、例えばハロゲンランプ、蛍光灯やキセノンランプ等
によって成っている。3は反射笠であり、照明光源4か
らの光束を反射させ、効率よく原稿を照明している。
5,6,7は各々の順に第1、第2、第3の反射ミラー
であり、原稿1からの光束の光路を本体内部で折り曲げ
ている。8は上述した実施形態1から3の何れかの原稿
読取用レンズであり、原稿1の画像情報に基づく光束を
読取素子9面上に結像させている。9は読取素子として
のラインセンサー(CCD)である。10は本体、11
は圧板である。
の面上に原稿1が載置されている。4は照明光源であ
り、例えばハロゲンランプ、蛍光灯やキセノンランプ等
によって成っている。3は反射笠であり、照明光源4か
らの光束を反射させ、効率よく原稿を照明している。
5,6,7は各々の順に第1、第2、第3の反射ミラー
であり、原稿1からの光束の光路を本体内部で折り曲げ
ている。8は上述した実施形態1から3の何れかの原稿
読取用レンズであり、原稿1の画像情報に基づく光束を
読取素子9面上に結像させている。9は読取素子として
のラインセンサー(CCD)である。10は本体、11
は圧板である。
【0054】本実施形態において照明光源4から放射さ
れた光束は直接あるいは反射笠3を介して原稿1を照明
し、該原稿1からの反射光を第1、第2、第3の反射ミ
ラー5,6,7を介して本体内部でその光束の光路を折
り曲げ、原稿読取用レンズ8によりCCD9面上に結像
させている。このとき第1、第2、第3の反射ミラー
5,6,7が副走査方向に移動しながら主走査方向を電
気的に走査することで原稿1の画像情報を読み取ってい
る。このとき第2,3の反射ミラー6,7は、第1の反
射ミラー5の移動量の半分移動することで原稿1とCC
D9との距離を一定としている。
れた光束は直接あるいは反射笠3を介して原稿1を照明
し、該原稿1からの反射光を第1、第2、第3の反射ミ
ラー5,6,7を介して本体内部でその光束の光路を折
り曲げ、原稿読取用レンズ8によりCCD9面上に結像
させている。このとき第1、第2、第3の反射ミラー
5,6,7が副走査方向に移動しながら主走査方向を電
気的に走査することで原稿1の画像情報を読み取ってい
る。このとき第2,3の反射ミラー6,7は、第1の反
射ミラー5の移動量の半分移動することで原稿1とCC
D9との距離を一定としている。
【0055】尚、本実施形態では1:2走査光学系を有
する画像読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用し
たが、これに限らず、例えば図13に示す一体型(フラ
ットベッド型)の画像読取装置に適用しても本発明は上
述の実施形態と同様に適用することができる。
する画像読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用し
たが、これに限らず、例えば図13に示す一体型(フラ
ットベッド型)の画像読取装置に適用しても本発明は上
述の実施形態と同様に適用することができる。
【0056】図13において照明手段24から放射され
た光束は直接あるいは反射笠23を介して原稿21を照
明し、該原稿21からの反射光束を第1、第2、第3、
第4反射ミラー25,26,27,28を介してキャリ
ッジ31内部でその光路を折り曲げ、原稿読取用レンズ
29により1次元CCD等のリニアイメージセンサ30
(以下「CCD」と称す。)面上に結像させている。そ
してキャリッジ31を副走査モーター(不図示)により
図中に示す矢印C方向(副走査方向)に移動させること
により原稿21の画像情報を読み取っている。同図にお
けるCCD30は複数の受光素子を1次元方向(主走査
方向)に配列した構成により成っている。
た光束は直接あるいは反射笠23を介して原稿21を照
明し、該原稿21からの反射光束を第1、第2、第3、
第4反射ミラー25,26,27,28を介してキャリ
ッジ31内部でその光路を折り曲げ、原稿読取用レンズ
29により1次元CCD等のリニアイメージセンサ30
(以下「CCD」と称す。)面上に結像させている。そ
してキャリッジ31を副走査モーター(不図示)により
図中に示す矢印C方向(副走査方向)に移動させること
により原稿21の画像情報を読み取っている。同図にお
けるCCD30は複数の受光素子を1次元方向(主走査
方向)に配列した構成により成っている。
【0057】尚、本実施形態ではデジタルカラー複写機
の原稿読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用した
が、これに限らず、例えばカラーイメージスキャナーな
どの種々のカラー原稿読取装置にも適用することができ
る。
の原稿読取装置に本発明の原稿読取用レンズを適用した
が、これに限らず、例えばカラーイメージスキャナーな
どの種々のカラー原稿読取装置にも適用することができ
る。
【0058】次に本発明の実施形態1〜3に各々対応す
る数値実施例1〜3を示す。数値実施例においてiは原
稿面からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、D
iは第i番目と第i+1番目の光学部材厚又は空気間
隔、Niとνiは第i番目の光学部材のd線に対する屈
折率とアッベ数である。fは焦点距離、FnoはFナン
バー、ωは半画角、βは倍率である。また前述の各条件
式の一部と数値実施例における諸数値との関係を表−1
に示す。
る数値実施例1〜3を示す。数値実施例においてiは原
稿面からの面の順番を示し、Riは各面の曲率半径、D
iは第i番目と第i+1番目の光学部材厚又は空気間
隔、Niとνiは第i番目の光学部材のd線に対する屈
折率とアッベ数である。fは焦点距離、FnoはFナン
バー、ωは半画角、βは倍率である。また前述の各条件
式の一部と数値実施例における諸数値との関係を表−1
に示す。
【0059】
【外1】
【0060】
【外2】
【0061】
【外3】
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くレンズ系の絞
り近傍に回折光学素子を適切に配置することによって諸
収差のうち、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正
し、構成枚数が少ないにもかかわらず、Fno(Fナン
バー=4.0以下)が明るく大口径であり、高空間周波
数に対するMTFが高い原稿読取用レンズ及びそれを用
いた原稿読取装置を達成することができる。
り近傍に回折光学素子を適切に配置することによって諸
収差のうち、特に色収差を広帯域にわたり良好に補正
し、構成枚数が少ないにもかかわらず、Fno(Fナン
バー=4.0以下)が明るく大口径であり、高空間周波
数に対するMTFが高い原稿読取用レンズ及びそれを用
いた原稿読取装置を達成することができる。
【図1】 本発明の実施形態1のレンズ断面図
【図2】 本発明の実施形態2のレンズ断面図
【図3】 本発明の実施形態3のレンズ断面図
【図4】 本発明の実施形態1の収差図
【図5】 本発明の実施形態1の収差図
【図6】 本発明の実施形態2の収差図
【図7】 本発明の実施形態2の収差図
【図8】 本発明の実施形態3の収差図
【図9】 本発明の実施形態3の収差図
【図10】 本発明に係る積層型回折光学素子の説明図
【図11】 本発明に係る積層型回折光学素子の説明図
【図12】 本発明の原稿読取用レンズを原稿読取装置
に適用した時の要部概略図
に適用した時の要部概略図
【図13】 本発明の原稿読取用レンズを原稿読取装置
に適用した時の要部概略図
に適用した時の要部概略図
【図14】 従来例の積層型回折光学素子の説明図
【図15】 従来例の積層型回折光学素子の説明図
PL 原稿読取用レンズ
G1 第1レンズ
G2 第2レンズ
G3 第3レンズ
G4 第4レンズ
GP1 第1の回折格子
GP2 第2の回折格子
GP 積層型回折光学素子
SP 絞り
T 原稿面
IP 読取素子(像面)
d d線
g g線
ΔS サジタル像面
ΔM メリディオナル像面
f 焦点距離
ω 画角
Fno Fナンバー
1 原稿
2 原稿台ガラス
3 反射笠
4 照明光源
5 第1の反射ミラー
6 第2の反射ミラー
7 第3の反射ミラー
8 原稿読取用レンズ
9 読取素子
10 本体
11 圧板
101、103 基板
102 第1の格子部
104 第2の格子部
102a、104a 回折格子面
105 接着剤
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2H087 KA08 KA18 LA01 NA14 PA04
PA17 PB04 QA02 QA07 QA12
QA22 QA26 QA32 QA42 QA46
RA32 RA42 RA46
2H108 AA01 AA02 CB01 DA06 GA04
5C051 AA01 BA03 DA03 DB01 DB22
DC04 DC07 EA01 FA01
Claims (7)
- 【請求項1】 光源により照明された原稿面上の画像情
報を読取素子面上に結像させるための原稿読取用レンズ
において、 原稿面側から順に、該原稿面側に凸面を向けたメニスカ
ス状の正の屈折力の第1レンズ、該原稿面側に凸面を向
けたメニスカス状の負の屈折力の第2レンズ、絞り、該
読取素子側に凸面を向けたメニスカス状の負の屈折力の
第3レンズ、該読取素子側に凸面を向けたメニスカス状
の正の屈折力の第4レンズを有し、そして光路中に回折
光学素子を有し、 該第1レンズの材質の屈折率をN1、全系の焦点距離を
f、該回折光学素子面の屈折力をφd、該回折光学素子
が無い状態における全系の基準波長に対して長波長側の
波長の軸上色収差係数LRと基準波長に対して短波長側
の波長の軸上色収差係数LBとの絶対値の和をLtとする
とき、 1.65<N1 0.06<f×φd<0.1 0.007< Lt <0.012 なる条件を満足することを特徴とする原稿読取用レン
ズ。 - 【請求項2】 前記回折光学素子は、前記絞りの直前又
は直後に配置されていることを特徴とする請求項1記載
の原稿読取用レンズ。 - 【請求項3】 前記回折光学素子は、前記絞りより前記
原稿面側に配置されていることを特徴とする請求項1又
は2記載の原稿読取用レンズ。 - 【請求項4】 前記回折光学素子は、正のパワーを有す
る格子部と負のパワーを有する格子部とを互いに回折格
子面を向き合わせて接合した積層型回折光学素子である
ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の原稿読取用
レンズ。 - 【請求項5】 前記回折光学素子は、前記格子部を平行
平板上に形成していることを特徴とする請求項4記載の
原稿読取用レンズ。 - 【請求項6】 前記回折光学素子は、前記格子部を曲面
上に形成していることを特徴とする請求項4記載の原稿
読取用レンズ。 - 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項に記載の原
稿読取用レンズを用いて原稿面上の画像情報を読取素子
面上に形成していることを特徴とする原稿読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001396708A JP2003195165A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001396708A JP2003195165A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003195165A true JP2003195165A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27602724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001396708A Pending JP2003195165A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003195165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7545573B2 (en) | 2007-01-10 | 2009-06-09 | Nikon Corporation | Projector optical system, projector, and method for forming real image in use of projector optical system |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001396708A patent/JP2003195165A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7545573B2 (en) | 2007-01-10 | 2009-06-09 | Nikon Corporation | Projector optical system, projector, and method for forming real image in use of projector optical system |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8885232B2 (en) | Scanner lens, image reader and image forming device | |
US6507444B2 (en) | Imaging lens and image reading apparatus using it | |
JP5029947B2 (ja) | 画像読取レンズ、画像読取装置および画像形成装置 | |
JP3740370B2 (ja) | 画像読取用レンズ及びそれを用いた画像読取装置 | |
JP2007218947A (ja) | 画像読取レンズ及び画像読取装置 | |
CN100410714C (zh) | 成像光学系统 | |
JP5031303B2 (ja) | 画像読取装置 | |
US6208474B1 (en) | Original reading lens and original reading apparatus using the same | |
JP2661467B2 (ja) | 画像読取レンズ | |
JPH11249013A (ja) | 結像レンズおよびこれを用いた光学装置 | |
JP2008040317A (ja) | 画像読取用レンズ及びそれを用いた画像読取装置 | |
JP3161390B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いたイメージスキャナー | |
JP3376351B2 (ja) | 光学系及び原稿読取装置 | |
JP2005266771A (ja) | 画像読取用レンズおよび画像読取装置 | |
JP2003195165A (ja) | 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 | |
JP4932208B2 (ja) | 画像読取用レンズおよび画像読取装置 | |
JP2006201571A (ja) | 画像読取用レンズ及びそれを用いた画像読取装置 | |
JP2001124986A (ja) | 画像読取レンズ及びそれを用いた画像読取装置 | |
JP2000249914A (ja) | 画像読取用レンズおよび画像読取装置 | |
US6295169B1 (en) | Image readout lens and image readout apparatus using the same | |
US6999246B2 (en) | Image scanning lens and image scanning device that uses same | |
JP5683130B2 (ja) | 画像読取レンズを用いた画像読取装置 | |
JP2005234068A (ja) | 画像読取用レンズおよび画像読取装置 | |
JP2006064940A (ja) | 原稿読取レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 | |
JP2003035865A (ja) | 原稿読取用レンズ及びそれを用いた原稿読取装置 |