JP2003193852A - ターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置 - Google Patents
ターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置Info
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M26/00—Engine-pertinent apparatus for adding exhaust gases to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture, e.g. by exhaust gas recirculation [EGR] systems
- F02M26/02—EGR systems specially adapted for supercharged engines
- F02M26/09—Constructional details, e.g. structural combinations of EGR systems and supercharger systems; Arrangement of the EGR and supercharger systems with respect to the engine
- F02M26/10—Constructional details, e.g. structural combinations of EGR systems and supercharger systems; Arrangement of the EGR and supercharger systems with respect to the engine having means to increase the pressure difference between the exhaust and intake system, e.g. venturis, variable geometry turbines, check valves using pressure pulsations or throttles in the air intake or exhaust system
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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- F02M26/02—EGR systems specially adapted for supercharged engines
- F02M26/04—EGR systems specially adapted for supercharged engines with a single turbocharger
- F02M26/06—Low pressure loops, i.e. wherein recirculated exhaust gas is taken out from the exhaust downstream of the turbocharger turbine and reintroduced into the intake system upstream of the compressor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B29/00—Engines characterised by provision for charging or scavenging not provided for in groups F02B25/00, F02B27/00 or F02B33/00 - F02B39/00; Details thereof
- F02B29/04—Cooling of air intake supply
- F02B29/0406—Layout of the intake air cooling or coolant circuit
- F02B29/0425—Air cooled heat exchangers
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- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジン過渡運転時におけるエンジン吸気圧
の応答性を向上する。 【解決手段】 コントローラ44はエンジン11の回転
速度及び負荷に応じてノズル調整弁29の開閉及びEG
R弁13bの開度を制御する。メモリ44aには第1及
び第2マップが記憶される。第1マップには、EGR弁
を開いたときの上記負荷等の変化に対応する最適な吸気
圧の変化が設定され、第2マップには、EGR弁を閉じ
たときの上記負荷等の変化に対応する最適な吸気圧の変
化が設定される。コントローラは、エンジンが定常運転
状態から過渡運転状態に移行するときであってEGR弁
を閉じたときに、吸気圧を第2マップの目標吸気圧に一
致させるようにノズル調整弁を開閉制御し、エンジンが
過渡運転状態から定常運転状態に移行するときであって
EGR弁を徐々に開いたときに、吸気圧を第1マップの
目標吸気圧に一致させるようにノズル調整弁を段階的に
開閉制御する。
の応答性を向上する。 【解決手段】 コントローラ44はエンジン11の回転
速度及び負荷に応じてノズル調整弁29の開閉及びEG
R弁13bの開度を制御する。メモリ44aには第1及
び第2マップが記憶される。第1マップには、EGR弁
を開いたときの上記負荷等の変化に対応する最適な吸気
圧の変化が設定され、第2マップには、EGR弁を閉じ
たときの上記負荷等の変化に対応する最適な吸気圧の変
化が設定される。コントローラは、エンジンが定常運転
状態から過渡運転状態に移行するときであってEGR弁
を閉じたときに、吸気圧を第2マップの目標吸気圧に一
致させるようにノズル調整弁を開閉制御し、エンジンが
過渡運転状態から定常運転状態に移行するときであって
EGR弁を徐々に開いたときに、吸気圧を第1マップの
目標吸気圧に一致させるようにノズル調整弁を段階的に
開閉制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターボ過給機とE
GR装置とを有するエンジンの吸気圧を制御する装置に
関するものである。
GR装置とを有するエンジンの吸気圧を制御する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの排ガスを吹付けること
によりタービンホイールが回転し、このタービンホイー
ルに吹付けられる排ガスの流速がノズルベーンの開閉動
作により変更され、更にこのノズルベーンの異常判定が
行われる可変ノズル型ターボチャージャの異常判定装置
が開示されている(特開平10−311223号)。こ
の異常判定装置では、エンジンの回転速度が回転速度検
出手段により検出され、エンジンのスロットルバルブが
全閉となったことがスロットル全閉検出手段により検出
される。またスロットルバルブが全閉になった時点での
エンジンの回転速度よりも小さい値である目標回転速度
が目標回転速度設定手段により設定され、エンジンの回
転速度が上記目標回転速度へと収束するまでの実際の収
束時間が実収束時間計測手段により計測される。更にエ
ンジンの回転速度と目標回転速度とに基づいてノズルベ
ーン正常時の収束時間である基準収束時間が基準収束時
間算出手段により算出され、基準収束時間に対する実際
の収束時間に基づいてノズルベーンの異常の有無が異常
判定手段により判定されるように構成される。なお、上
記エンジンには、排気系から排出される排気の一部を吸
気系に還流させる排ガス再循環装置が設けられる。
によりタービンホイールが回転し、このタービンホイー
ルに吹付けられる排ガスの流速がノズルベーンの開閉動
作により変更され、更にこのノズルベーンの異常判定が
行われる可変ノズル型ターボチャージャの異常判定装置
が開示されている(特開平10−311223号)。こ
の異常判定装置では、エンジンの回転速度が回転速度検
出手段により検出され、エンジンのスロットルバルブが
全閉となったことがスロットル全閉検出手段により検出
される。またスロットルバルブが全閉になった時点での
エンジンの回転速度よりも小さい値である目標回転速度
が目標回転速度設定手段により設定され、エンジンの回
転速度が上記目標回転速度へと収束するまでの実際の収
束時間が実収束時間計測手段により計測される。更にエ
ンジンの回転速度と目標回転速度とに基づいてノズルベ
ーン正常時の収束時間である基準収束時間が基準収束時
間算出手段により算出され、基準収束時間に対する実際
の収束時間に基づいてノズルベーンの異常の有無が異常
判定手段により判定されるように構成される。なお、上
記エンジンには、排気系から排出される排気の一部を吸
気系に還流させる排ガス再循環装置が設けられる。
【0003】このように構成された可変ノズル型ターボ
チャージャの異常判定装置では、先ずエンジンのスロッ
トルバルブが全閉になった時点でのエンジンの回転速度
が、目標回転速度設定手段により設定された目標回転速
度まで収束するのに要する実際の収束時間を計測する。
次に基準収束時間算出手段により算出されたノズルベー
ン正常時の収束時間である基準収束時間に対する上記実
際の収束時間に基づいてノズルベーンの異常が判定され
る。この結果、過給圧センサ等を設けることなく、ノズ
ルベーンが正常時よりも開き側にて異常になった場合で
も、ノズルベーンの異常判定を行えるようになってい
る。
チャージャの異常判定装置では、先ずエンジンのスロッ
トルバルブが全閉になった時点でのエンジンの回転速度
が、目標回転速度設定手段により設定された目標回転速
度まで収束するのに要する実際の収束時間を計測する。
次に基準収束時間算出手段により算出されたノズルベー
ン正常時の収束時間である基準収束時間に対する上記実
際の収束時間に基づいてノズルベーンの異常が判定され
る。この結果、過給圧センサ等を設けることなく、ノズ
ルベーンが正常時よりも開き側にて異常になった場合で
も、ノズルベーンの異常判定を行えるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平10−311223号公報に示された可変ノズル型
ターボチャージャの異常判定装置では、定常運転時及び
過渡運転時のいずれも同一の目標吸気圧が用いられてい
るため、過渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性
を向上しようとすると、定常運転時におけるエンジンの
吸気圧の応答性が悪くなり、定常運転時におけるエンジ
ンの吸気圧の応答性を向上しようとすると、過渡運転時
におけるエンジンの吸気圧の応答性が悪くなる不具合が
あった。本発明の目的は、エンジンの定常運転時におけ
るエンジンの吸気圧の応答性のみならず、エンジンの過
渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性を向上でき
る、ターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置を提供す
ることにある。
開平10−311223号公報に示された可変ノズル型
ターボチャージャの異常判定装置では、定常運転時及び
過渡運転時のいずれも同一の目標吸気圧が用いられてい
るため、過渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性
を向上しようとすると、定常運転時におけるエンジンの
吸気圧の応答性が悪くなり、定常運転時におけるエンジ
ンの吸気圧の応答性を向上しようとすると、過渡運転時
におけるエンジンの吸気圧の応答性が悪くなる不具合が
あった。本発明の目的は、エンジンの定常運転時におけ
るエンジンの吸気圧の応答性のみならず、エンジンの過
渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性を向上でき
る、ターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、エンジン11から排出され
る排ガスのエネルギにより回転するタービンホイール1
4とこのタービンホイール14に連結され吸気を圧縮し
てエンジン11に供給するコンプレッサホイールとター
ビンホイール14の排ガス入口のノズル27面積を調整
するノズル調整弁29とを有するターボ過給機12と、
エンジン11に排ガスを還流可能に構成されかつ排ガス
の還流量を調整可能なEGR弁13bを有するEGR装
置13と、エンジン11の回転速度及びエンジン11の
負荷に応じてノズル調整弁29の開閉及びEGR弁13
bの開度をそれぞれ制御するコントローラ44とを備え
たターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置の改良であ
る。その特徴ある構成は、コントローラ44が、EGR
弁13bを開いたときのエンジン11の回転速度及びエ
ンジン11の負荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化
が設定された第1マップと、EGR弁13bを閉じたと
きのエンジン11の回転速度及びエンジン11の負荷の
変化に対応する最適な吸気圧の変化が設定された第2マ
ップとを記憶するメモリ44aを有し、エンジン11が
定常運転状態から過渡運転状態に移行するときであって
EGR弁13bを閉じたときに、コントローラ44が吸
気圧を第2マップの目標吸気圧に一致させるようにノズ
ル調整弁29を開閉制御し、エンジン11が過渡運転状
態から定常運転状態に移行するときであってEGR弁1
3bを徐々に開いたときに、コントローラ44が吸気圧
を第1マップの目標吸気圧に一致させるようにノズル調
整弁29を徐々に又は段階的に開閉制御するところにあ
る。
図1及び図2に示すように、エンジン11から排出され
る排ガスのエネルギにより回転するタービンホイール1
4とこのタービンホイール14に連結され吸気を圧縮し
てエンジン11に供給するコンプレッサホイールとター
ビンホイール14の排ガス入口のノズル27面積を調整
するノズル調整弁29とを有するターボ過給機12と、
エンジン11に排ガスを還流可能に構成されかつ排ガス
の還流量を調整可能なEGR弁13bを有するEGR装
置13と、エンジン11の回転速度及びエンジン11の
負荷に応じてノズル調整弁29の開閉及びEGR弁13
bの開度をそれぞれ制御するコントローラ44とを備え
たターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置の改良であ
る。その特徴ある構成は、コントローラ44が、EGR
弁13bを開いたときのエンジン11の回転速度及びエ
ンジン11の負荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化
が設定された第1マップと、EGR弁13bを閉じたと
きのエンジン11の回転速度及びエンジン11の負荷の
変化に対応する最適な吸気圧の変化が設定された第2マ
ップとを記憶するメモリ44aを有し、エンジン11が
定常運転状態から過渡運転状態に移行するときであって
EGR弁13bを閉じたときに、コントローラ44が吸
気圧を第2マップの目標吸気圧に一致させるようにノズ
ル調整弁29を開閉制御し、エンジン11が過渡運転状
態から定常運転状態に移行するときであってEGR弁1
3bを徐々に開いたときに、コントローラ44が吸気圧
を第1マップの目標吸気圧に一致させるようにノズル調
整弁29を徐々に又は段階的に開閉制御するところにあ
る。
【0006】この請求項1に記載されたターボ過給機付
エンジンの吸気圧制御装置では、エンジン11が定常運
転状態から過渡運転状態に移行するときにEGR弁13
bが閉じられると、コントローラ44はエンジン回転速
度及びエンジン負荷とメモリ44aの第2マップとを比
較し、ノズル調整弁29を開閉制御して吸気圧を第2マ
ップの目標吸気圧に一致させる。一方、エンジン11が
過渡運転状態から定常運転状態に移行するときにEGR
弁13bが徐々に開かれると、コントローラ44は、E
GR弁13bの実際の開度を読込み、エンジン回転速度
及びエンジン負荷とメモリ44aの第1マップとを比較
し、ノズル調整弁29を開閉制御して吸気圧を第1マッ
プの目標吸気圧に徐々に又は段階的に一致させる。
エンジンの吸気圧制御装置では、エンジン11が定常運
転状態から過渡運転状態に移行するときにEGR弁13
bが閉じられると、コントローラ44はエンジン回転速
度及びエンジン負荷とメモリ44aの第2マップとを比
較し、ノズル調整弁29を開閉制御して吸気圧を第2マ
ップの目標吸気圧に一致させる。一方、エンジン11が
過渡運転状態から定常運転状態に移行するときにEGR
弁13bが徐々に開かれると、コントローラ44は、E
GR弁13bの実際の開度を読込み、エンジン回転速度
及びエンジン負荷とメモリ44aの第1マップとを比較
し、ノズル調整弁29を開閉制御して吸気圧を第1マッ
プの目標吸気圧に徐々に又は段階的に一致させる。
【0007】また図2〜図4に示すように、ノズル調整
弁29は、タービンホイール14の排ガス入口に設けら
れた静翼26間のノズル27面積を多段式シリンダ21
を介して調整する複数の電磁弁29a〜29fからなる
ことが好ましい。また図1に示すように、EGR装置1
3は、エンジン11の排気ポートに接続された排気通路
18とエンジン11の吸気ポートに接続された吸気通路
39とを連通接続するEGR通路13aと、EGR通路
13aに設けられ排気通路18からEGR通路13aを
通って吸気通路39に還流される排ガスの流量を調整可
能なEGR弁13bとを有することが好ましい。
弁29は、タービンホイール14の排ガス入口に設けら
れた静翼26間のノズル27面積を多段式シリンダ21
を介して調整する複数の電磁弁29a〜29fからなる
ことが好ましい。また図1に示すように、EGR装置1
3は、エンジン11の排気ポートに接続された排気通路
18とエンジン11の吸気ポートに接続された吸気通路
39とを連通接続するEGR通路13aと、EGR通路
13aに設けられ排気通路18からEGR通路13aを
通って吸気通路39に還流される排ガスの流量を調整可
能なEGR弁13bとを有することが好ましい。
【0008】またEGR装置は、吸気行程でエンジンの
シリンダの吸気弁を開作動させる吸気用ロッカーアーム
により作動するEGR用マスタピストンと、EGR用マ
スタピストンに対し油通路を介して接続されかつ油通路
にEGR用マスタピストンの作動により圧力が発生した
際に吸気弁と同じシリンダに設けられた排気弁を開作動
するスレーブピストンと、油通路の油圧の保持及び解放
を切換えるEGR弁とを有することが好ましい。更にE
GR装置は、排気行程でエンジンのシリンダの排気弁を
開作動させる排気用ロッカーアームにより作動するEG
R用マスタピストンと、EGR用マスタピストンに対し
油通路を介して接続されかつ油通路にEGR用マスタピ
ストンの作動により圧力が発生した際に排気弁と同じシ
リンダに設けられた吸気弁を開作動するスレーブピスト
ンと、油通路の油圧の保持及び解放を切換えるEGR弁
とを有することができる。
シリンダの吸気弁を開作動させる吸気用ロッカーアーム
により作動するEGR用マスタピストンと、EGR用マ
スタピストンに対し油通路を介して接続されかつ油通路
にEGR用マスタピストンの作動により圧力が発生した
際に吸気弁と同じシリンダに設けられた排気弁を開作動
するスレーブピストンと、油通路の油圧の保持及び解放
を切換えるEGR弁とを有することが好ましい。更にE
GR装置は、排気行程でエンジンのシリンダの排気弁を
開作動させる排気用ロッカーアームにより作動するEG
R用マスタピストンと、EGR用マスタピストンに対し
油通路を介して接続されかつ油通路にEGR用マスタピ
ストンの作動により圧力が発生した際に排気弁と同じシ
リンダに設けられた吸気弁を開作動するスレーブピスト
ンと、油通路の油圧の保持及び解放を切換えるEGR弁
とを有することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、ディーゼルエン
ジン11には、このエンジン11から排出される排ガス
のエネルギにより吸気を圧縮するターボ過給機12と、
エンジン11に排ガスを還流するEGR装置13とが設
けられる。ターボ過給機12は、図2〜図4に詳しく示
すように、エンジン11から排出された排ガスのエネル
ギにより回転するタービンホイール14と、タービンホ
イール14に連結軸16を介して連結され吸気を圧縮し
てエンジン11に供給するコンプレッサホイール(図示
せず)とを有する。タービンホイール14は排気管18
に設けられたタービンハウジング19に回転可能に収容
され、タービンハウジング19の外面には多段式のエア
シリンダ21が取付けられる(図2)。このエアシリン
ダ21のピストンロッド21aはリンク機構22、揺動
レバー23及び回動リング24を介して静翼26に連結
される(図2〜図4)。静翼26はタービンホイール1
4の排ガス入口に設けられ、タービンホイール14の排
ガス入口のノズル27面積を変更可能に構成される(図
3及び図4)。
基づいて説明する。図1に示すように、ディーゼルエン
ジン11には、このエンジン11から排出される排ガス
のエネルギにより吸気を圧縮するターボ過給機12と、
エンジン11に排ガスを還流するEGR装置13とが設
けられる。ターボ過給機12は、図2〜図4に詳しく示
すように、エンジン11から排出された排ガスのエネル
ギにより回転するタービンホイール14と、タービンホ
イール14に連結軸16を介して連結され吸気を圧縮し
てエンジン11に供給するコンプレッサホイール(図示
せず)とを有する。タービンホイール14は排気管18
に設けられたタービンハウジング19に回転可能に収容
され、タービンハウジング19の外面には多段式のエア
シリンダ21が取付けられる(図2)。このエアシリン
ダ21のピストンロッド21aはリンク機構22、揺動
レバー23及び回動リング24を介して静翼26に連結
される(図2〜図4)。静翼26はタービンホイール1
4の排ガス入口に設けられ、タービンホイール14の排
ガス入口のノズル27面積を変更可能に構成される(図
3及び図4)。
【0010】上記エアシリンダ21は、この実施の形態
では、6個のポート21b〜21gを有する12段式の
エアシリンダであり、上記各ポート21b〜21gはシ
リンダ用管路28a〜28f及びノズル調整弁29を介
してエアタンク31に接続される(図2)。ノズル調整
弁29は6個の電磁弁29a〜29fからなり、これら
の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフして、各シ
リンダ用管路28a〜28fを連通又は遮断することに
より、上記エアシリンダ21へのエアタンク31内の圧
縮空気の給排を切換え、ピストンロッド21aの突出長
を変更可能に構成される。
では、6個のポート21b〜21gを有する12段式の
エアシリンダであり、上記各ポート21b〜21gはシ
リンダ用管路28a〜28f及びノズル調整弁29を介
してエアタンク31に接続される(図2)。ノズル調整
弁29は6個の電磁弁29a〜29fからなり、これら
の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフして、各シ
リンダ用管路28a〜28fを連通又は遮断することに
より、上記エアシリンダ21へのエアタンク31内の圧
縮空気の給排を切換え、ピストンロッド21aの突出長
を変更可能に構成される。
【0011】上記リンク機構22は、一端がピストンロ
ッド21aの先端に取付けられた第1リンク22aと、
一端が第1リンク22aの他端に枢着された第2リンク
22bと、一端が第2リンク22bの他端に枢着され他
端がタービンハウジング19に枢着された第3リンク2
2cとからなる(図2〜図4)。タービンハウジング1
9には支軸32が回動可能に取付けられ、第3リンク2
2cの他端はこの支軸32に固着される(図2)。また
第3リンク22cの他端にはストッパレバー33が突設
され、タービンハウジング19には上記ストッパレバー
33の回動を制限する一対のストッパブロック34,3
4が設けられる。これらのストッパブロック34,34
にはストッパレバー33の回動範囲を調整可能な調整ボ
ルト36,36がそれぞれ螺着される。上記揺動レバー
23の基端は支軸32のうちタービンハウジング19内
に挿入された部分に固着され、先端には第1切欠き23
aが形成される(図3及び図4)。
ッド21aの先端に取付けられた第1リンク22aと、
一端が第1リンク22aの他端に枢着された第2リンク
22bと、一端が第2リンク22bの他端に枢着され他
端がタービンハウジング19に枢着された第3リンク2
2cとからなる(図2〜図4)。タービンハウジング1
9には支軸32が回動可能に取付けられ、第3リンク2
2cの他端はこの支軸32に固着される(図2)。また
第3リンク22cの他端にはストッパレバー33が突設
され、タービンハウジング19には上記ストッパレバー
33の回動を制限する一対のストッパブロック34,3
4が設けられる。これらのストッパブロック34,34
にはストッパレバー33の回動範囲を調整可能な調整ボ
ルト36,36がそれぞれ螺着される。上記揺動レバー
23の基端は支軸32のうちタービンハウジング19内
に挿入された部分に固着され、先端には第1切欠き23
aが形成される(図3及び図4)。
【0012】また回動リング24はタービンホイール1
4の外径より大きな内径を有し、タービンホイール14
と同軸にタービンハウジング19内に回動可能に取付け
られる(図3及び図4)。この回動リング24には、上
記揺動レバー23の第1切欠き23aに係止可能な単一
の第1ピン24aと、連結軸16を中心とする同一円周
上に等間隔に突設された複数の第2ピン24bとが突設
される。またタービンハウジング19には回動リング2
4とタービンホイール14との間に位置しかつ連結軸1
6を中心とする同一円周上に等間隔に複数の静翼保持ピ
ン19aが突設される。これらの静翼保持ピン19aに
は静翼26の中央が回動可能にそれぞれ嵌入される。静
翼26の基端には上記第2ピン24bに係止可能な第2
切欠き26aが形成され、静翼26はその中央から先端
に向うに従って先細りに形成される。ノズル調整弁29
は、静翼26間のノズル27面積を多段式のエアシリン
ダ21を介して調整することにより、タービンホイール
14の排ガス入口のノズル27面積を調整可能に構成さ
れる(図2〜図4)。
4の外径より大きな内径を有し、タービンホイール14
と同軸にタービンハウジング19内に回動可能に取付け
られる(図3及び図4)。この回動リング24には、上
記揺動レバー23の第1切欠き23aに係止可能な単一
の第1ピン24aと、連結軸16を中心とする同一円周
上に等間隔に突設された複数の第2ピン24bとが突設
される。またタービンハウジング19には回動リング2
4とタービンホイール14との間に位置しかつ連結軸1
6を中心とする同一円周上に等間隔に複数の静翼保持ピ
ン19aが突設される。これらの静翼保持ピン19aに
は静翼26の中央が回動可能にそれぞれ嵌入される。静
翼26の基端には上記第2ピン24bに係止可能な第2
切欠き26aが形成され、静翼26はその中央から先端
に向うに従って先細りに形成される。ノズル調整弁29
は、静翼26間のノズル27面積を多段式のエアシリン
ダ21を介して調整することにより、タービンホイール
14の排ガス入口のノズル27面積を調整可能に構成さ
れる(図2〜図4)。
【0013】図1に戻って、EGR装置13は、エンジ
ン11の排気ポートに排気マニホルド37を介して接続
された排気管18とエンジン11の吸気ポートに吸気マ
ニホルド38を介して接続された吸気管39とを連通接
続するEGR通路13aと、このEGR通路13aに設
けられたEGR弁13bとを有する。EGR通路13a
の一端はタービンハウジング19より排ガス下流側の排
気管18に接続され、他端はコンプレッサホイールを回
転可能に収容するコンプレッサハウジング40より吸気
上流側の吸気管39に接続される。またEGR弁13は
排気管18からEGR通路13aを通って吸気管39に
還流される排ガスの流量を調整可能な流量調整弁であ
る。更にエンジン11には、このエンジン11に燃料を
噴射する燃料噴射ポンプ41が設けられる。
ン11の排気ポートに排気マニホルド37を介して接続
された排気管18とエンジン11の吸気ポートに吸気マ
ニホルド38を介して接続された吸気管39とを連通接
続するEGR通路13aと、このEGR通路13aに設
けられたEGR弁13bとを有する。EGR通路13a
の一端はタービンハウジング19より排ガス下流側の排
気管18に接続され、他端はコンプレッサホイールを回
転可能に収容するコンプレッサハウジング40より吸気
上流側の吸気管39に接続される。またEGR弁13は
排気管18からEGR通路13aを通って吸気管39に
還流される排ガスの流量を調整可能な流量調整弁であ
る。更にエンジン11には、このエンジン11に燃料を
噴射する燃料噴射ポンプ41が設けられる。
【0014】エンジン11の回転速度は回転センサ42
により検出され、エンジン11の負荷は負荷センサ43
により検出される。またエンジン11の吸気圧は吸気管
39に設けられた圧力センサ45により検出される。上
記回転センサ42、負荷センサ43及び圧力センサ45
の各検出出力はコントローラ44の制御入力に接続さ
れ、コントローラ44の制御出力は上記ノズル調整弁2
9の6個の電磁弁29a〜29f、EGR弁13b及び
燃料噴射ポンプ41にそれぞれ接続される。コントロー
ラ44は第1及び第2マップが記憶されたメモリ44a
を有する。第1マップには、EGR弁13bを開いたと
きの(EGR弁13bの開度をパラメータとする。)エ
ンジン11の回転速度及びエンジン11の負荷の変化に
対応する最適な吸気圧の変化が設定され、第2マップに
は、EGR弁13bを閉じたときのエンジン11の回転
速度及びエンジン11の負荷の変化に対応する最適な吸
気圧の変化が設定される。
により検出され、エンジン11の負荷は負荷センサ43
により検出される。またエンジン11の吸気圧は吸気管
39に設けられた圧力センサ45により検出される。上
記回転センサ42、負荷センサ43及び圧力センサ45
の各検出出力はコントローラ44の制御入力に接続さ
れ、コントローラ44の制御出力は上記ノズル調整弁2
9の6個の電磁弁29a〜29f、EGR弁13b及び
燃料噴射ポンプ41にそれぞれ接続される。コントロー
ラ44は第1及び第2マップが記憶されたメモリ44a
を有する。第1マップには、EGR弁13bを開いたと
きの(EGR弁13bの開度をパラメータとする。)エ
ンジン11の回転速度及びエンジン11の負荷の変化に
対応する最適な吸気圧の変化が設定され、第2マップに
は、EGR弁13bを閉じたときのエンジン11の回転
速度及びエンジン11の負荷の変化に対応する最適な吸
気圧の変化が設定される。
【0015】このように構成されたエンジン11の吸気
圧制御装置の動作を図1〜図6に基づいて説明する。エ
ンジン11が定常運転状態になると、例えば信号待ち等
でアイドリング状態になると、コントローラ44は回転
センサ42及び負荷センサ43の各検出出力とメモリ4
4aの第1マップとを比較して、EGR弁13bを所定
の開度で開く。同時にコントローラ44は、エンジン1
1の吸気圧が第1マップの目標吸気圧になるように、ノ
ズル調整弁29の6個の電磁弁29a〜29fをそれぞ
れオンオフ制御し、図4の実線矢印で示す方向にピスト
ンロッド21aを突出させる。ピストンロッド21aが
突出するとリンク機構22及び揺動レバー23を介して
回動リング24が破線矢印の方向に回転するので、静翼
26は一点鎖線矢印で示す方向に回転して図3に示す位
置に至る、即ちタービンホイール14の排ガス入口のノ
ズル27面積(隣合う静翼26,26間のノズル27面
積)が最適な面積に狭められる。これにより排気管18
を通過する排ガス流量が少なくても、上記ノズル27を
通過してタービンホイール14に吹付けられる排ガスの
流速が速くなり、タービンホイール14を高速で回転で
きるので、最適なエンジン11の吸気圧Aを得ることが
できる。ここで上記ノズル調整弁29のオンオフ制御
は、圧力センサ45により検出された実際のエンジン1
1の吸気圧と第1マップの目標吸気圧Aとを比較し、実
際のエンジン11の吸気圧を第1マップの目標吸気圧A
に一致させるフィードバック制御である。
圧制御装置の動作を図1〜図6に基づいて説明する。エ
ンジン11が定常運転状態になると、例えば信号待ち等
でアイドリング状態になると、コントローラ44は回転
センサ42及び負荷センサ43の各検出出力とメモリ4
4aの第1マップとを比較して、EGR弁13bを所定
の開度で開く。同時にコントローラ44は、エンジン1
1の吸気圧が第1マップの目標吸気圧になるように、ノ
ズル調整弁29の6個の電磁弁29a〜29fをそれぞ
れオンオフ制御し、図4の実線矢印で示す方向にピスト
ンロッド21aを突出させる。ピストンロッド21aが
突出するとリンク機構22及び揺動レバー23を介して
回動リング24が破線矢印の方向に回転するので、静翼
26は一点鎖線矢印で示す方向に回転して図3に示す位
置に至る、即ちタービンホイール14の排ガス入口のノ
ズル27面積(隣合う静翼26,26間のノズル27面
積)が最適な面積に狭められる。これにより排気管18
を通過する排ガス流量が少なくても、上記ノズル27を
通過してタービンホイール14に吹付けられる排ガスの
流速が速くなり、タービンホイール14を高速で回転で
きるので、最適なエンジン11の吸気圧Aを得ることが
できる。ここで上記ノズル調整弁29のオンオフ制御
は、圧力センサ45により検出された実際のエンジン1
1の吸気圧と第1マップの目標吸気圧Aとを比較し、実
際のエンジン11の吸気圧を第1マップの目標吸気圧A
に一致させるフィードバック制御である。
【0016】エンジン11が過渡運転状態になると、例
えば運転者がアクセルペダルを急激に踏込んでエンジン
11が加速状態になると、コントローラ44はEGR弁
13bを瞬時に閉じる。同時にコントローラ44は回転
センサ42及び負荷センサ43の各検出出力とメモリ4
4aの第2マップとを比較し、ノズル調整弁29の6個
の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフ制御し、図
3の実線矢印で示す方向にピストンロッド21aを瞬時
に引込める。ピストンロッド21aが引込むとリンク機
構22及び揺動レバー23を介して回動リング24が破
線矢印の方向に回転するので、静翼26は一点鎖線矢印
で示す方向に回転して図4に示す位置に瞬時に至る、即
ちタービンホイール14の排ガス入口のノズル27面積
(静翼26,26間のノズル27面積)が最適な面積ま
で瞬時に拡げられる。この結果、排気管18を通過する
排ガス流量が多くなっても、上記ノズル27を通過して
タービンホイール14に吹付けられる排ガスの流速が遅
くなり、タービンホイール14の必要以上の高速回転を
阻止できるので、エンジン11の吸気圧は必要以上に増
大せず、最適な圧力Bになる。ここで上記ノズル調整弁
29のオンオフ制御は、圧力センサ45により検出され
た実際のエンジン11の吸気圧と第2マップの目標吸気
圧Bとを比較し、実際のエンジン11の吸気圧を第2マ
ップの目標吸気圧Bに一致させるフィードバック制御で
ある。
えば運転者がアクセルペダルを急激に踏込んでエンジン
11が加速状態になると、コントローラ44はEGR弁
13bを瞬時に閉じる。同時にコントローラ44は回転
センサ42及び負荷センサ43の各検出出力とメモリ4
4aの第2マップとを比較し、ノズル調整弁29の6個
の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフ制御し、図
3の実線矢印で示す方向にピストンロッド21aを瞬時
に引込める。ピストンロッド21aが引込むとリンク機
構22及び揺動レバー23を介して回動リング24が破
線矢印の方向に回転するので、静翼26は一点鎖線矢印
で示す方向に回転して図4に示す位置に瞬時に至る、即
ちタービンホイール14の排ガス入口のノズル27面積
(静翼26,26間のノズル27面積)が最適な面積ま
で瞬時に拡げられる。この結果、排気管18を通過する
排ガス流量が多くなっても、上記ノズル27を通過して
タービンホイール14に吹付けられる排ガスの流速が遅
くなり、タービンホイール14の必要以上の高速回転を
阻止できるので、エンジン11の吸気圧は必要以上に増
大せず、最適な圧力Bになる。ここで上記ノズル調整弁
29のオンオフ制御は、圧力センサ45により検出され
た実際のエンジン11の吸気圧と第2マップの目標吸気
圧Bとを比較し、実際のエンジン11の吸気圧を第2マ
ップの目標吸気圧Bに一致させるフィードバック制御で
ある。
【0017】エンジン11が過渡運転状態から定常運転
状態に移行するときには、コントローラ44はEGR弁
13bを徐々に開く。同時にコントローラ44はEGR
弁13bが開き始めてから所定の短時間経過後にEGR
弁13bの実際の開度を読込み、回転センサ42及び負
荷センサ43の各検出出力とメモリ44aの第1及び第
2マップとを比較し、次式(1)から目標吸気圧Eを算
出する。E=B+(EGR弁の実際の開度/A)×(A
−B) ……(1)ここでBは第2マップに基づく目標
吸気圧であり、Aは第1マップに基づく目標吸気圧であ
る。
状態に移行するときには、コントローラ44はEGR弁
13bを徐々に開く。同時にコントローラ44はEGR
弁13bが開き始めてから所定の短時間経過後にEGR
弁13bの実際の開度を読込み、回転センサ42及び負
荷センサ43の各検出出力とメモリ44aの第1及び第
2マップとを比較し、次式(1)から目標吸気圧Eを算
出する。E=B+(EGR弁の実際の開度/A)×(A
−B) ……(1)ここでBは第2マップに基づく目標
吸気圧であり、Aは第1マップに基づく目標吸気圧であ
る。
【0018】次にコントローラ44はノズル調整弁29
の6個の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフ制御
し、図4の実線矢印で示す方向にピストンロッド21a
を1段だけ突出させる。ピストンロッド21aが突出す
るとリンク機構22及び揺動レバー23を介して回動リ
ング24が破線矢印の方向に回転するので、静翼26は
一点鎖線矢印で示す方向に回転する、即ちタービンホイ
ール14の排ガス入口のノズル27面積が1段だけ狭め
られ、エンジン11の吸気圧が上昇する。
の6個の電磁弁29a〜29fをそれぞれオンオフ制御
し、図4の実線矢印で示す方向にピストンロッド21a
を1段だけ突出させる。ピストンロッド21aが突出す
るとリンク機構22及び揺動レバー23を介して回動リ
ング24が破線矢印の方向に回転するので、静翼26は
一点鎖線矢印で示す方向に回転する、即ちタービンホイ
ール14の排ガス入口のノズル27面積が1段だけ狭め
られ、エンジン11の吸気圧が上昇する。
【0019】更にコントローラ44は上記EGR弁13
bの実際の開度を読込んだときから所定の短時間経過後
にEGR弁13bの実際の開度を読込み、式(1)から
タービンホイール14の排ガス入口のノズル27面積E
を算出し、タービンホイール14の排ガス入口のノズル
27面積を更に1段だけ狭める。これによりエンジン1
1の吸気圧が更に上昇する。このような制御をEGR弁
13bが目標の開度に達するまで繰返す。この結果、エ
ンジン11の吸気圧がEGR弁13bの開度に応じて速
やかに上昇するので、エンジン過渡運転時におけるエン
ジン吸気圧の応答性を向上できる。ここで上記ノズル調
整弁29のオンオフ制御は、圧力センサ45により検出
された実際のエンジン11の吸気圧と第1マップの目標
吸気圧Eとを比較し、実際のエンジン11の吸気圧を第
1マップの目標吸気圧Eに一致させるフィードバック制
御である。
bの実際の開度を読込んだときから所定の短時間経過後
にEGR弁13bの実際の開度を読込み、式(1)から
タービンホイール14の排ガス入口のノズル27面積E
を算出し、タービンホイール14の排ガス入口のノズル
27面積を更に1段だけ狭める。これによりエンジン1
1の吸気圧が更に上昇する。このような制御をEGR弁
13bが目標の開度に達するまで繰返す。この結果、エ
ンジン11の吸気圧がEGR弁13bの開度に応じて速
やかに上昇するので、エンジン過渡運転時におけるエン
ジン吸気圧の応答性を向上できる。ここで上記ノズル調
整弁29のオンオフ制御は、圧力センサ45により検出
された実際のエンジン11の吸気圧と第1マップの目標
吸気圧Eとを比較し、実際のエンジン11の吸気圧を第
1マップの目標吸気圧Eに一致させるフィードバック制
御である。
【0020】なお、上記実施の形態では、EGR装置と
して、EGR通路とEGR弁とを有する外部EGR装置
を挙げたが、内部EGR装置であってもよい。この内部
EGR装置は、吸気行程でエンジンのシリンダの吸気弁
を開作動させる吸気用ロッカーアームにより作動するE
GR用マスタピストンと、EGR用マスタピストンに対
し油通路を介して接続されかつ油通路にEGR用マスタ
ピストンの作動により圧力が発生した際に吸気弁と同じ
シリンダに設けられた排気弁を開作動するスレーブピス
トンと、油通路の油圧の保持及び解放を切換えるEGR
弁とを有することが好ましい。
して、EGR通路とEGR弁とを有する外部EGR装置
を挙げたが、内部EGR装置であってもよい。この内部
EGR装置は、吸気行程でエンジンのシリンダの吸気弁
を開作動させる吸気用ロッカーアームにより作動するE
GR用マスタピストンと、EGR用マスタピストンに対
し油通路を介して接続されかつ油通路にEGR用マスタ
ピストンの作動により圧力が発生した際に吸気弁と同じ
シリンダに設けられた排気弁を開作動するスレーブピス
トンと、油通路の油圧の保持及び解放を切換えるEGR
弁とを有することが好ましい。
【0021】また、内部EGR装置は、排気行程でエン
ジンのシリンダの排気弁を開作動させる排気用ロッカー
アームにより作動するEGR用マスタピストンと、EG
R用マスタピストンに対し油通路を介して接続されかつ
油通路にEGR用マスタピストンの作動により圧力が発
生した際に排気弁と同じシリンダに設けられた吸気弁を
開作動するスレーブピストンと、油通路の油圧の保持及
び解放を切換えるEGR弁とを有するものでもよい。
ジンのシリンダの排気弁を開作動させる排気用ロッカー
アームにより作動するEGR用マスタピストンと、EG
R用マスタピストンに対し油通路を介して接続されかつ
油通路にEGR用マスタピストンの作動により圧力が発
生した際に排気弁と同じシリンダに設けられた吸気弁を
開作動するスレーブピストンと、油通路の油圧の保持及
び解放を切換えるEGR弁とを有するものでもよい。
【0022】また、上記実施の形態では、エンジンとし
てディーゼルエンジンを挙げたが、ガソリンエンジンで
あってもよい。更に、上記実施の形態では、タービンホ
イールの排ガス入口に設けられた静翼を駆動する多段式
シリンダとして、多段式のエアシリンダを挙げたが、多
段式の油圧シリンダを用いてもよい。
てディーゼルエンジンを挙げたが、ガソリンエンジンで
あってもよい。更に、上記実施の形態では、タービンホ
イールの排ガス入口に設けられた静翼を駆動する多段式
シリンダとして、多段式のエアシリンダを挙げたが、多
段式の油圧シリンダを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、E
GR弁を開いたときのエンジン回転速度及びエンジン負
荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化を第1マップに
設定し、EGR弁を閉じたときのエンジン回転速度及び
エンジン負荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化を第
2マップに設定したので、エンジンが定常運転状態から
過渡運転状態に移行するときにEGR弁が閉じられる
と、コントローラは吸気圧を第2マップの目標吸気圧に
一致させるようにノズル調整弁を開閉制御する。またエ
ンジンが過渡運転状態から定常運転状態に移行するとき
にEGR弁が徐々に開かれると、コントローラは吸気圧
を第1マップの目標吸気圧に一致させるようにノズル調
整弁を徐々に又は段階的に開閉制御する。この結果、エ
ンジン過渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性を
向上できる。
GR弁を開いたときのエンジン回転速度及びエンジン負
荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化を第1マップに
設定し、EGR弁を閉じたときのエンジン回転速度及び
エンジン負荷の変化に対応する最適な吸気圧の変化を第
2マップに設定したので、エンジンが定常運転状態から
過渡運転状態に移行するときにEGR弁が閉じられる
と、コントローラは吸気圧を第2マップの目標吸気圧に
一致させるようにノズル調整弁を開閉制御する。またエ
ンジンが過渡運転状態から定常運転状態に移行するとき
にEGR弁が徐々に開かれると、コントローラは吸気圧
を第1マップの目標吸気圧に一致させるようにノズル調
整弁を徐々に又は段階的に開閉制御する。この結果、エ
ンジン過渡運転時におけるエンジンの吸気圧の応答性を
向上できる。
【図1】本発明実施形態のターボ過給機付エンジンの吸
気圧制御装置を示す構成図。
気圧制御装置を示す構成図。
【図2】そのターボ過給機の要部破断拡大図。
【図3】そのターボ過給機のタービンホイールの排ガス
入口のノズル面積を多段式のエアシリンダにより狭めた
状態を示す要部断面図。
入口のノズル面積を多段式のエアシリンダにより狭めた
状態を示す要部断面図。
【図4】そのターボ過給機のタービンホイールの排ガス
入口のノズル面積を多段式のエアシリンダにより拡げた
状態を示す要部断面図。
入口のノズル面積を多段式のエアシリンダにより拡げた
状態を示す要部断面図。
【図5】EGR弁の開度の変化に対する吸気圧の変化を
示す図。
示す図。
【図6】エンジンの運転状況に応じてコントローラによ
るエンジンの吸気圧の制御手順を示すフローチャート。
るエンジンの吸気圧の制御手順を示すフローチャート。
11 エンジン
12 ターボ過給機
13 EGR装置
13a EGR通路
13b EGR弁
14 タービンホイール
18 排気管(排気通路)
21 エアシリンダ
26 静翼
27 ノズル
29 ノズル調整弁
29a〜29b 電磁弁
39 吸気管(吸気通路)
44 コントローラ
44a メモリ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F02D 13/02 F02D 21/08 301H
21/08 301 311B
311 23/00 J
23/00 K
F02M 25/07 510B
F02M 25/07 510 550C
550 550R
570J
570 570P
F02B 37/12 301Q
Fターム(参考) 3G005 DA02 EA15 FA04 FA35 GA04
GB25 GC04 GD01 GD11 HA05
HA12 JA02 JA24 JA39
3G062 AA01 AA05 AA10 BA09 CA03
CA04 CA06 DA01 DA02 EA01
EA04 EA10 ED01 ED04 ED06
ED10 FA02 FA05 FA06 FA23
GA02 GA04 GA06 GA14
3G071 AB06 BA11 DA05 FA01 FA02
FA03 HA02 HA03 HA04 JA03
3G092 AA02 AA06 AA11 AA17 AA18
DA03 DA12 DB03 DC08 DG06
DG07 EA01 EA02 EB05 EC01
EC09 FA06 GA03 GA08 GA12
HA05X HA05Z HA16X HA16Z
HE01Z
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジン(11)から排出される排ガスのエ
ネルギにより回転するタービンホイール(14)とこのター
ビンホイール(14)に連結され吸気を圧縮して前記エンジ
ン(11)に供給するコンプレッサホイールと前記タービン
ホイール(14)の排ガス入口のノズル(27)面積を調整する
ノズル調整弁(29)とを有するターボ過給機(12)と、前記
エンジン(11)に前記排ガスを還流可能に構成されかつ前
記排ガスの還流量を調整可能なEGR弁(13b)を有する
EGR装置(13)と、前記エンジン(11)の回転速度及び前
記エンジン(11)の負荷に応じて前記ノズル調整弁(29)の
開閉及び前記EGR弁(13b)の開度をそれぞれ制御する
コントローラ(44)とを備えたターボ過給機付エンジンの
吸気圧制御装置において、 前記コントローラ(44)は、前記EGR弁(13b)を開いた
ときの前記エンジン(11)の回転速度及び前記エンジン(1
1)の負荷の変化に対応する最適な前記吸気圧の変化が設
定された第1マップと、前記EGR弁(13b)を閉じたと
きの前記エンジン(11)の回転速度及び前記エンジン(11)
の負荷の変化に対応する最適な前記吸気圧の変化が設定
された第2マップとを記憶するメモリ(44a)を有し、 前記エンジン(11)が定常運転状態から過渡運転状態に移
行するときであって前記EGR弁(13b)を閉じたとき
に、前記コントローラ(44)が前記吸気圧を前記第2マッ
プの目標吸気圧に一致させるように前記ノズル調整弁(2
9)を開閉制御し、 前記エンジン(11)が過渡運転状態から定常運転状態に移
行するときであって前記EGR弁(13b)を徐々に開いた
ときに、前記コントローラ(44)が前記吸気圧を前記第1
マップの目標吸気圧に一致させるように前記ノズル調整
弁(29)を徐々に又は段階的に開閉制御することを特徴と
するターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置。 - 【請求項2】 ノズル調整弁(29)が、タービンホイール
(14)の排ガス入口に設けられた静翼(26)間のノズル(27)
面積を多段式シリンダ(21)を介して調整する複数の電磁
弁(29a〜29f)からなる請求項1記載のターボ過給機付エ
ンジンの吸気圧制御装置。 - 【請求項3】 EGR装置(13)が、エンジン(11)の排気
ポートに接続された排気通路(18)と前記エンジン(11)の
吸気ポートに接続された吸気通路(39)とを連通接続する
EGR通路(13a)と、前記EGR通路(13a)に設けられ前
記排気通路(18)からEGR通路(13a)を通って前記吸気
通路(39)に還流される排ガスの流量を調整可能なEGR
弁(13b)とを有する請求項1記載のターボ過給機付エン
ジンの吸気圧制御装置。 - 【請求項4】 EGR装置が、吸気行程でエンジンのシ
リンダの吸気弁を開作動させる吸気用ロッカーアームに
より作動するEGR用マスタピストンと、前記EGR用
マスタピストンに対し油通路を介して接続されかつ前記
油通路に前記EGR用マスタピストンの作動により圧力
が発生した際に前記吸気弁と同じシリンダに設けられた
排気弁を開作動するスレーブピストンと、前記油通路の
油圧の保持及び解放を切換えるEGR弁とを有する請求
項1記載のターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置。 - 【請求項5】 EGR装置が、排気行程でエンジンのシ
リンダの排気弁を開作動させる排気用ロッカーアームに
より作動するEGR用マスタピストンと、前記EGR用
マスタピストンに対し油通路を介して接続されかつ前記
油通路に前記EGR用マスタピストンの作動により圧力
が発生した際に前記排気弁と同じシリンダに設けられた
吸気弁を開作動するスレーブピストンと、前記油通路の
油圧の保持及び解放を切換えるEGR弁とを有する請求
項1記載のターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001393315A JP2003193852A (ja) | 2001-12-26 | 2001-12-26 | ターボ過給機付エンジンの吸気圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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