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JP2003190089A - 電子内視鏡装置および電子内視鏡システムおよびシャッタ部材 - Google Patents

電子内視鏡装置および電子内視鏡システムおよびシャッタ部材

Info

Publication number
JP2003190089A
JP2003190089A JP2001396003A JP2001396003A JP2003190089A JP 2003190089 A JP2003190089 A JP 2003190089A JP 2001396003 A JP2001396003 A JP 2001396003A JP 2001396003 A JP2001396003 A JP 2001396003A JP 2003190089 A JP2003190089 A JP 2003190089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
light
period
image
shutter member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001396003A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Iriyama
兼一 入山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2001396003A priority Critical patent/JP2003190089A/ja
Publication of JP2003190089A publication Critical patent/JP2003190089A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子内視鏡システムにおいて、解像度が高く
ブレの少ない静止画像を得る。 【解決手段】 シャッタ部材110は、奇数フィールド
の撮像の終了期間とそれに続く偶数フィールドの撮像の
開始期間に、光源102からの照明光を光ガイド部材1
8に供給し、患部等を照明する。撮像センサ16から読
み出された1組の奇数フィールド画像と偶数フィールド
画像から構成される1フレームの静止画像を、モニタ装
置200の画面上に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子内視鏡装置に
関するものであり、特に静止画像の撮像を行う際の露出
制御に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、開腹せずに消化器官等の観察や処
置を適切に行う方法として、固体撮像素子例えばCCD
を備えた電子内視鏡を用いる手法が普及している。この
電子内視鏡観察においては、患部等を撮像してその静止
画像に基づいて病変を観察したりまたこの静止画像を記
録したりすることがしばしば行われるので、一般に電子
内視鏡には静止画像を得るためのフリーズ機能が備わっ
ている。
【0003】一般に、電子内視鏡の撮像およびカラー画
像の再現にはNTSC方式が採用されており、例えばC
CDの奇数フィールドに患部の光学像に対応した信号電
荷を蓄積してこれを読み出してモニタ画面上に再現した
後に偶数フィールドの電荷蓄積および読出しを行ってモ
ニタ画面上に再現する動作が1/30秒周期で繰り返さ
れることにより、モニタ画面にはリアルタイムの動画像
が表示される。
【0004】この動画像をフリーズする場合、フレーム
単位あるいはフィールド単位でフリーズすることができ
る。フレーム単位でフリーズした場合、奇数フィールド
および偶数フィールド間での露光タイミングにフィール
ド期間(1/60秒)分の時間的ずれが生じる、即ち1
フレームの静止画像を得るときの実質的なシャッタ速度
が1/60秒以上となるため、両フィールド画像を合成
して得られる静止画像には像ブレが生じ易い。特に食道
等の動きの早い観察部位であればこの像ブレは顕著にな
る。
【0005】一方、フィールド単位でフリーズした場
合、静止画像は奇数フィールド画像または偶数フィール
ド画像の何れか一方に相当する。この場合CCDの電子
シャッタ機能によりシャッタ速度をフィールド期間より
短くできるので像ブレを極力抑えることができる。しか
し、静止画像が1フィールド分の垂直解像度しか持たな
いため、フレーム単位でフリーズした場合に比べて垂直
解像度が半分に低下する、いわゆる粗い画像になるとい
う問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて成されたものであり、解像度が高くかつブレの少
ない静止画像を得るための電子内視鏡装置、電子内視鏡
システムおよびシャッタ部材を得ることを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡装置
は、光源から電子内視鏡の固体撮像素子までの間の光路
を横切るように回転するシャッタ部材を備え、このシャ
ッタ部材が固体撮像素子における第1フィールドの撮像
期間のうち撮像終了に到るまでの所定の撮像終了期間に
照明光を透過させるための第1光透過領域と、固体撮像
素子における第2フィールドの撮像期間のうち撮像開始
から所定時間経過するまでの撮像開始期間に照明光を透
過させるための第2光透過領域とを備えることを最も主
要な特徴とする。これにより実質的にシャッタ速度を短
くしてブレの少なくした解像度の高い静止画像が得られ
る。
【0008】上記電子内視鏡装置において、シャッタ部
材が、1フレームの撮像期間に同期して回転してもよ
い。またシャッタ部材が遮光性部材から形成されてもよ
く、このとき好ましくは第1および第2光透過領域がシ
ャッタ部材に形成された扇形開口部である。
【0009】また上記電子内視鏡装置において、シャッ
タ部材の第1光透過領域と第2光透過領域との間に遮光
領域が設けられ、この遮光領域が光路を横切る期間が、
第1フィールドの撮像終了から第2フィールドの撮像開
始までに要する期間よりも長いことが好ましい。
【0010】また本発明の電子内視鏡システムは、光源
から電子内視鏡の固体撮像素子までの間の光路を横切る
ように回転し、固体撮像素子における第1フィールドの
撮像期間のうち撮像終了に到るまでの所定の撮像終了期
間に照明光を透過させるための第1光透過領域と、固体
撮像素子における第2フィールドの撮像期間のうち撮像
開始から所定時間経過するまでの撮像開始期間に照明光
を透過させるための第2光透過領域とを備えるシャッタ
部材が設けられた電子内視鏡装置を備えることを特徴と
する。
【0011】また本発明によるシャッタ部材は、光源か
ら電子内視鏡の固体撮像素子までの間の光路上に設けら
れ、光路を横切るように回転するシャッタ部材であっ
て、固体撮像素子における第1フィールドの撮像期間の
うち撮像終了に到るまでの所定の撮像終了期間に照明光
を透過させるための第1光透過領域と、固体撮像素子に
おける第2フィールドの撮像期間のうち撮像開始から所
定時間経過するまでの撮像開始期間に照明光を透過させ
るための第2光透過領域とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明による電子内視鏡装置の実
施形態を示す図であって、電子内視鏡システムの主要構
成を概略的に示すブロック図である。
【0014】電子内視鏡システムは、電子内視鏡10、
映像信号処理装置100およびモニタ装置200を備え
る。本実施形態では撮像方式として同時方式が採用さ
れ、またカラー画像を再現するための信号規格としてN
TSC規格が採用される。
【0015】電子内視鏡10はコネクタを介して映像信
号処理装置100に接続され、モニタ装置200はビデ
オ信号用ケーブルを介して映像信号処理装置100に接
続される。映像信号処理装置100には、さらに周辺機
器として、キーボード等の外部入力装置210、ビデオ
プリンタやVCR等の記録装置220、パーソナルコン
ピュータ(以下、PCと記載する)230等が接続され
る。
【0016】電子内視鏡10は、操作部12と、この操
作部12から延びた可撓性管部材である挿入部14とを
備え、この挿入部14の先端部14aには固体撮像素子
である撮像センサ16が固設される。本実施形態ではカ
ラー画像を再現するために同時方式が採用され、撮像セ
ンサ16は補色チップフィルタが受光面上に配されたC
CDを備える。
【0017】電子内視鏡10には光ファイバ束から成る
光ガイド部材18が先端部14aにまで挿通しており、
光ガイド部材18の入射端部18a側は映像信号処理装
置100に内蔵された光源102へ、電子内視鏡10の
映像信号処理装置100への装着時に光学的に接続され
る。光源102としては、例えばハロゲンランプ、キセ
ノンランプ、複数のLED素子から成るLED光源等が
挙げられる。光源102は光源点灯回路104により制
御され、映像信号処理装置100の電源投入時には常に
一定の光量の白色照明光を射出する。
【0018】光源102と光ガイド部材18の入射端部
18aとの間には、集光レンズ106、絞り108およ
びシャッタ部材110が設けられる。集光レンズ106
は光源102から射出された白色照明光を入射端部18
aに集光する。絞り108は調光回路112により駆動
されるモータ114によってその開度が調整され、これ
により光ガイド部材12に供給する白色照明光の光量が
適宜調節される。
【0019】電子内視鏡10は通常外光の届かない部位
に挿入されて使用されるので、光ガイド部材18を介し
て先端部14aから供給される照明光を用いて撮像が行
われる。本実施形態では、従来CCDが備える高速電子
シャッタ機能を使用せず、シャッタ部材110によって
高速シャッタ機能を実現している。シャッタ部材110
は例えば遮光性材料から成る円板部材であり、シャッタ
駆動回路116により駆動制御されるモータ118によ
って光路を横切るように光路に略平行な中心軸周りに回
転させられる。シャッタ部材110の回転周期はCCD
の駆動周期(1/30秒)に実質的に一致させられる。
シャッタ部材110には第1光透過領域および第2光透
過領域が設けられ、光源102から供給された白色照明
光がこの第1または第2光透過領域を透過するときにの
み、入射端部18aに照明光が供給される。
【0020】従って、光ガイド部材18の射出端部18
bから白色照明光が一定時間だけ間欠的に2回射出さ
れ、その前方に位置する観察部位、例えば消化器官の内
壁Xが白色照明光により照明され、CCDの各画素で光
学像に対応した量の信号電荷が蓄積される。CCDから
の電荷読出しは第1または第2光透過領域の後に続く遮
光領域によって光路が遮られる期間に行われる。このよ
うに、本実施形態においては円板状のシャッタ部材11
0をCCD駆動と同期して回転させることにより露光タ
イミングおよび露光時間を定めており、連続的な高速シ
ャッタ機能を実現している。
【0021】先端部14aには撮像センサ16と組み合
わされた対物レンズ系20が設けられており、観察部位
からの反射光は対物レンズ系20によってCCDの受光
面に結像される。撮像センサ16では、1/60秒周期
で観察部位の光学像が1フィールド画像分のアナログ電
気信号、即ちアナログ画素信号に光電変換されて、1フ
ィールド毎に、即ち奇数フィールドおよび偶数フィール
ドが交互に読み出される。このアナログ画素信号はCC
D上の補色チップフィルタによって分離された補色信号
である。
【0022】撮像センサ16から読み出されたアナログ
画素信号は、映像信号処理装置100に順次送られ、プ
リアンプ120によって適切な信号レベルに増幅された
後、映像信号処理回路122に入力される。映像信号処
理回路122では、アナログ画素信号が原色のR
(赤)、G(緑)およびB(青)の3色画像信号に変換
され、さらに撮像センサ16の特性や電子内視鏡10の
光学特性等に応じた映像信号処理が施される。
【0023】映像信号処理回路122から出力されたR
信号、G信号およびB信号はビデオプロセス回路124
に入力され、ここでデジタル変換処理および輝度信号Y
およびクロマ信号Cへの変換処理が施され、さらにタイ
ミングコントロール回路126により生成された複合同
期信号C.SYNCが付加されて、NTSCコンポジッ
トビデオ信号としてモニタ装置200および記録装置2
20に出力される。モニタ装置200ではNTSCコン
ポジットビデオ信号に基づいて画面上に観察部位の光学
像がカラーで再現され、記録装置220では必要に応じ
て適宜カラー画像が記録される。
【0024】ビデオプロセス回路124はまた、RGB
の3色デジタル画像信号および複合同期信号C.SYN
Cから成るコンポーネントビデオ信号を生成してPC2
30に出力し、PC230では必要に応じてファイリン
グ処理、即ちカラー画像に対応するコンポーネントビデ
オ信号の記録が行われる。
【0025】モニタ装置200ではインタレース走査方
式が採用され、奇数フィールドを走査した後その間を埋
めるように偶数フィールドを飛び越し走査することによ
り1フレームの画像を生成するという動作を1/30秒
周期で行う。従って、CCDからのアナログ画素信号の
読出しはフィールド単位即ち1/60秒周期で実行さ
れ、モニタ装置200の画面に表示されるカラー画像も
フィールド(1/60秒)毎に更新される。
【0026】システムコントロール回路150は映像信
号処理装置100の全動作を制御するマイクロコンピュ
ータであり、中央演算処理ユニット(CPU)、種々の
ルーチンを実行するためのプログラムやパラメータを格
納する読み出し専用メモリ(ROM)、データ等を一時
的に格納する書込み/読み出し自在なメモリ(RA
M)、入出力インターフェース(I/O)を備える。
【0027】外部入力装置210から入力された患者名
や図示しないタイマ回路から得られる検査日時等の文字
情報はシステムコントロール回路150により文字パタ
ーン信号に変換されてビデオプロセス回路124に出力
され、ここでビデオ信号に付加される。これにより、モ
ニタ装置200の画面上には観察部位の再現カラー画像
と共に文字情報が表示される。
【0028】タイミングコントロール回路126では基
本クロック発生回路(不図示)から得られる基本クロッ
クパルス及びシステムコントロール回路150からの制
御信号に基づいて種々の制御クロックパルスが生成さ
れ、これら制御クロックパルスにより電子内視鏡10お
よび映像信号処理装置100の各回路が同期して駆動さ
せられる。具体的には、CCD駆動回路128によるC
CDの電荷蓄積および撮像センサ16からのアナログ画
素信号の読み出し、プリアンプ120の増幅処理、映像
信号処理回路122の映像信号処理、ビデオプロセス回
路124によるエンコード処理等が制御される。
【0029】操作パネル152は映像信号処理装置10
0の筐体の外側壁面に取付けられ、ホワイトバランスや
光量などを手動で調整するスイッチや、種々のモードを
設定するためのスイッチを複数個備えている。また、そ
の側方には電源回路154のON/OFFを切替える主
電源ボタン156が設けられる。電源回路154は図示
しない商用電源に接続され、主電源スイッチ156をO
Nに切替えると、映像信号処理装置100の各回路や光
源102および電子内視鏡10へ給電され、映像信号処
理装置100および電子内視鏡10は作動可能状態とな
る。
【0030】電子内視鏡10の操作部12表面には、フ
リーズ機能のON/OFFを切替えるためのフリーズボ
タン22、PC230による画像の記録動作を実行する
ための記録ボタン24、オートフォーカス機能のON/
OFFを切替えるためのフォーカスボタン26等が設け
られる。これら各種操作ボタン22、24、26はシス
テムコントロール回路150に電気的に接続され、これ
ら操作ボタン22、24および26の手動操作に従って
各機器が操作される。
【0031】図2は、映像信号処理回路122の構成を
さらに詳細に示すブロック図である。映像信号処理回路
122はプロセス回路162と、A/D変換器164
と、3つの画像メモリ166g、166bおよび166
rと、2つの増幅器168bおよび168rとを備え
る。
【0032】映像信号処理回路122に入力されたアナ
ログ画素信号は、プロセス回路162において原色のR
GBアナログ画像信号に変換され、さらに適当な映像信
号処理、例えばクランプ処理やサンプルホールド処理、
ホワイトバランス補正処理、ガンマ補正処理、輪郭強調
処理および増幅処理等が施される。続いて、A/D変換
器164においてG、B、Rのデジタル画像信号に変換
され、各色に対応した3つの画像メモリ166g、16
6bおよび166rに選択的に書き込まれ、一時的に格
納される。画像メモリ166g、166bおよび166
rはそれぞれ1フレーム分(1組の奇偶フィールド分)
以上の画像信号を格納できる容量を有する。システムコ
ントロール回路150により、画像メモリ166g、1
66bおよび166rに対するR、G、B信号の書込み
または読出しが許可されると、タイミングコントロール
回路126からの制御クロックパルスに基づいてそれぞ
れ書込みまたは読出しが実行される。
【0033】画像メモリ166gから読み出されたG信
号は、ビデオプロセス回路124へ直接送られるが、画
像メモリ166bから読み出されたB信号は増幅器16
8bによって、また画像メモリ166rから読み出され
たR信号は増幅器168rによってそれぞれゲイン調整
されてビデオプロセス回路124へ送られる。3色画像
信号がビデオプロセス回路124へ同時に入力されるよ
うに、タイミングコントロール回路126によりそれぞ
れ読出しタイミングが調整される。増幅器168bおよ
び168rの増幅率は、フロントパネル152の所定の
スイッチを手動操作することにより任意に調整される。
これにより、モニタ装置200の画面上に表示されるカ
ラー画像について青味を強くするあるいは赤味を強くす
るように、操作者の好みに応じて色調が調整される。
【0034】電子内視鏡10の通常観察時には、画像メ
モリ166g、166bおよび166rに対する画像信
号の書込みが許可されており、フィールド単位で即ち1
/60秒毎に各画像メモリ166g、166bおよび1
66rに格納されたRGB画像信号は更新される。これ
に伴って、モニタ装置200の画面上に表示されるカラ
ー画像も次々に新たに撮像されたものに更新される。従
って、モニタ装置200の画面上には観察部位Xの光学
像がリアルタイムの動画として表示される。
【0035】ここで、電子内視鏡10のフリーズボタン
22が押下されてフリーズ機能がOFFからONに切替
えられると、画像メモリ166g、166bおよび16
6rに対する画像信号の書込みが禁止され、これらから
はフリーズボタン22の押下時点で格納されていた1フ
レーム分、即ち1組の奇偶フィールド分のRGB画像信
号が繰り返し読み出される。これにより、モニタ装置2
00の画面上には同じカラー画像が表示され続ける、即
ち実質的に静止画が表示されることになる。なお、フリ
ーズボタン22が再度押下されてフリーズ機能がONか
らOFFに切替えられると、画像メモリ166g、16
6bおよび166rに対する画像信号の書込みが再び許
可されて、モニタ画面上では静止画から動画へ切替わ
る。
【0036】次に図3のタイミングチャートを参照し
て、電子内視鏡システムの動作を説明する。図3(a)
に示すようにCCDの露光タイミングは1/60秒周期
で行われており、露光期間が終了すると、CCD駆動回
路128は図示しない水平転送パルスおよび垂直転送パ
ルス(図3(b)参照)を発生し、これにより蓄積され
た信号電荷が垂直ブランキング期間TBにおいて奇数フ
ィールドまたは偶数フィールド分だけ読み出される。
【0037】シャッタ部材110が1回転するのに要す
る期間は1/30秒であり、これはCCDの1フレーム
分の撮像期間TF、即ち奇数フィールドおよびそれに続
く偶数フィールドの電荷蓄積から読出しまでに要する期
間に一致する。シャッタ部材110は、奇数フィールド
の撮像期間のうち撮像終了に到るまでの所定時間(撮像
終了期間)だけ照明光を第1透過領域において透過さ
せ、また偶数フィールドの撮像期間のうち撮像開始から
所定時間経過するまでの期間(撮像開始期間)だけ第2
透過領域において照明光を透過させる。ここでは奇数フ
ィールドの撮像終了期間を第1露光期間TE1、偶数フィ
ールドの撮像開始期間を第2露光期間TE2と定義する。
第1露光期間TE1と第2露光期間TE2とは等しい期間長
さである。図3(c)はシャッタ部材110を透過する
照明光の光量を示す。第1光透過領域と第2光透過領域
との間の遮光領域が光路を横切る遮光期間は、垂直ブラ
ンキング期間TBの開始タイミングの直前から終了タイ
ミングの直後に到るまでの期間に設定される、即ち垂直
ブランキング期間TBよりも長く設定される。これによ
り奇数フィールドの信号電荷読出し時に照明光がCCD
へ混入することが防止される。
【0038】このように、フリーズ機能がONのときに
1組の奇数フィールド画像と偶数フィールド画像から構
成される1フレームの静止画像は、第1露光期間TE1
開始から第2露光期間TE2の終了までに要する期間Sの
シャッタ速度で撮像された静止画像に相当する。本実施
形態においてはシャッタ部材110によって奇偶フィー
ルドの露光タイミングのずれをフィールド期間(1/6
0秒)より短くすることにより、第1および第2露光期
間TE1およびTE2と遮光期間TSとの和であるシャッタ
速度Sを実質的に短くしており、これにより解像度が高
く像ブレの少ない静止画像を得ることができる。
【0039】図4はシャッタ部材110を光源102側
(図1の右方)から見た平面図である。シャッタ部材1
10は中心CR周りに回転する遮光性の円板部材であ
り、その一部に隣り合う2つの扇形の開口部1101、
1102が形成されている。2つの開口部1101、1
102の開き角はそれぞれθ1[rad]、θ2[ra
d]で示される。本実施形態においては開口部110
1、1102は互いに同寸法形状を呈しており、θ1=
θ2である。2つの開口部1101、1102は中心角
θ3[rad]だけ離れており、この中心角θ3の領域
を遮光部1103と定義する。
【0040】シャッタ部材110が時計回りに定速回転
する時、照明光が図中右方の第1開口部1101によっ
て所定時間だけ透過させられ、その後に続く遮光部11
03によって所定時間遮られた後、図中左方の第2開口
部1102によって再び所定時間だけ透過させられる、
という一連の動作が繰り返し行われる。従って、シャッ
タ部材110が1/30秒で1回転する場合、第1開口
部1101、第2開口部1102および遮光部1103
はそれぞれ第1光透過領域、第2光透過領域および遮光
領域にそれぞれ相当し、また第1開口部1101が照明
光を透過する期間は第1露光期間TE1に相当し、遮光部
1103が照明光を遮る期間は遮光期間TSに相当し、
第2開口部1102が照明光を透過する期間は第2露光
期間TE2に相当する。
【0041】照明光が第1開口部1101または第2開
口部1102を透過する期間、即ち第1露光期間TE1
よび第2露光期間TE2はそれぞれフィールド期間(1/
60秒)より短く設定され、照明光の光量即ち絞り10
8の開度はこれら第1露光期間TE1および第2露光期間
E2に応じて適宜調整される。
【0042】このとき、シャッタ速度S[1/sec]
は以下の(1)式により表される。ただし、シャッタ部
材110の回転周波数はF[Hz]で示され、シャッタ
部材110を透過するときの照明光束(ハッチングで示
される円形領域)の半径rは無視できる程小さいものと
する。 S=(θ1+θ2+θ3)/2πF ・・・(1)
【0043】中心CRから照明光束までの距離をR、光
束半径をrとすると、遮光部1103の中心角θ3を次
の(2)式を満たす値に設定すれば、CCD駆動と同期
してシャッタ部材110が回転する際に、何れか一方の
開口部1101または1102のみを透過した光束が光
ガイド部材18に導かれるので、多重露光が防止され
る。 θ3≧sin-1(r/R) ・・・(2)
【0044】図5は、シャッタ駆動機構の構成を示すブ
ロック図である。シャッタ部材110の近傍には位置検
出センサ1161が設けられており、この位置検出セン
サ1161はシャッタ部材110の遮光部1103が光
路上に位置している否かを検出し、遮光部1103が光
路上に来た時にハイレベルとなるパルス信号をシャッタ
駆動回路116の位相比較器1162に出力する。位相
比較器1162には位置検出センサ1161の出力とタ
イミングコントロール回路126から出力されたフレー
ムパルスとが入力され、両者の位相差が検出される。こ
の位相差に対応する直流電圧はアンプ1163によって
増幅された後、混合器1167へ送られる。フレームパ
ルスは、奇数フィールドの露光期間Tfとそれに続く偶
数フィールドの露光期間Tfとの間の垂直ブランキング
期間TBのときにのみハイレベルとなるパルス信号であ
る。従って、上記垂直ブランキング期間TBのときに光
路がシャッタ部材110の遮光部1103によって遮ら
れている時にはアンプ1163の出力電圧は0レベルと
なり、遮光部1103以外の領域が光路上に位置する場
合にはアンプ1163から0以外のレベルの電圧が出力
される。
【0045】シャッタ部材110の近傍にはまた速度検
出センサ1164が設けられており、この速度検出セン
サ1164は、シャッタ部材110の回転周波数を検出
した結果をシャッタ駆動回路116のF/Vコンバータ
1165に出力する。F/Vコンバータ1165は検出
された回転周波数を電圧値に変換してアンプ1166に
出力する、アンプ1166にはF/Vコンバータ116
5の出力電圧と、システムコントロール回路150から
与えられた基準速度電圧とが入力され、ここで両者の電
圧差が増幅されて混合器1167に与えられる。基準速
度電圧は、本実施形態では回転周波数となるべき60H
zに対応する電圧値である。シャッタ部材110の回転
周波数が60Hzに一致する場合にはアンプ1166の
出力電圧は0レベルとなり、シャッタ部材110の回転
周波数が60Hzより高い場合にはアンプ1166から
は0以外のレベルの電圧が出力される。
【0046】混合器1167は2つのアンプ1163お
よび1166の出力の積に比例した検波出力を発生し、
モータドライバ1168へ出力する。モータドライバ1
168は混合器1167の出力が0レベルとなるよう
に、即ち上記垂直ブランキング期間のときに光路がシャ
ッタ部材110の遮光部1103によって遮られるよう
にモータ118を駆動制御し、シャッタ部材110をC
CD駆動に同期して回転させる。
【0047】このように、本実施形態においては2つの
センサ1161および1164を用いてシャッタ部材1
10の回転位置および回転速度を検出して、モータ11
8即ちシャッタ部材110の回転をフィードバック制御
しており、これによりCCDの露光タイミングおよび露
光時間を常に高精度にCCD駆動に同期させることがで
きる。
【0048】このように、本実施形態の電子内視鏡装置
および電子内視鏡システムによると、フリーズボタン2
2の押下によりフリーズ機能がONに切替えられると、
奇数フィールドの撮像の終了期間と、それに続く偶数フ
ィールドの撮像の開始期間にシャッタ部材110が照明
光を透過し、撮像センサ16から読み出された1組の奇
数フィールド画像と偶数フィールド画像から構成される
1フレームの静止画像がモニタ装置200の画面上に表
示される。これによりシャッタ速度Sをフィールド期間
(1/60)よりも短くして高速シャッタ機能を実現す
ることができ、解像度が高く像ブレの少ない静止画像を
得ることができる。
【0049】なお、本実施形態においては第1および第
2開口部1101、1102の中心角θ1およびθ2を
等しい値に設定しているが、何れか一方が他方より大き
い値であってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子内視鏡
装置は、シャッタ部材により高速シャッタ機能を実現し
ており、解像度が高くかつブレの少ない静止画像を得る
ことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である電子内視鏡システムの
回路構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示す映像信号処理回路の構成を詳細に示
すブロック図である。
【図3】電子内視鏡システムの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】図1に示すシャッタ部材を光源側から見た平面
図である。
【図5】図1に示す電子内視鏡システムに設けられたシ
ャッタ駆動機構を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 電子内視鏡 16 撮像センサ 100 電子内視鏡用映像信号処理装置 102 光源 110 シャッタ部材 1101 第1開口部(第1光透過領域) 1102 第2開口部(第2光透過領域) 1103 遮光部(遮光領域)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/225 H04N 5/225 G 7/18 7/18 M Fターム(参考) 2H040 BA01 BA11 CA06 CA10 GA03 GA06 GA10 GA12 4C061 CC06 DD03 GG01 LL02 MM05 NN01 NN05 QQ09 RR03 RR15 RR18 RR26 SS05 WW01 5C022 AA09 AB15 AC53 5C054 CC07 EB05 ED07 EH07 HA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から電子内視鏡の固体撮像素子まで
    の間の光路を横切るように回転するシャッタ部材を備
    え、このシャッタ部材が前記固体撮像素子における第1
    フィールドの撮像期間のうち撮像終了に到るまでの所定
    の撮像終了期間に照明光を透過させるための第1光透過
    領域と、前記固体撮像素子における第2フィールドの撮
    像期間のうち撮像開始から所定時間経過するまでの撮像
    開始期間に照明光を透過させるための第2光透過領域と
    を備えることを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ部材が、1フレームの撮像
    期間に同期して回転することを特徴とする請求項1に記
    載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタ部材が遮光性部材から形成
    され、前記第1および第2光透過領域が前記シャッタ部
    材に形成された扇形開口部であることを特徴とする請求
    項1に記載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ部材の前記第1光透過領域
    と前記第2光透過領域との間に遮光領域が設けられ、こ
    の遮光領域が前記光路を横切る期間が、前記第1フィー
    ルドの撮像終了から前記第2フィールドの撮像開始まで
    に要する期間よりも長いことを特徴とする請求項1に記
    載の電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子内視鏡装置を備え
    ることを特徴とする電子内視鏡システム。
  6. 【請求項6】 光源から電子内視鏡の固体撮像素子まで
    の間の光路上に設けられ、前記光路を横切るように回転
    するシャッタ部材であって、前記固体撮像素子における
    第1フィールドの撮像期間のうち撮像終了に到るまでの
    所定の撮像終了期間に照明光を透過させるための第1光
    透過領域と、前記固体撮像素子における第2フィールド
    の撮像期間のうち撮像開始から所定時間経過するまでの
    撮像開始期間に照明光を透過させるための第2光透過領
    域とを備えることを特徴とするシャッタ部材。
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