JP2003174485A - データ通信制御システム、送信機及び送信方法 - Google Patents
データ通信制御システム、送信機及び送信方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、送信すべきデータの種類に応じたデ
ータ通信品質を保証し得るようにする。 【解決手段】本発明は、携帯電話機3から通知された受
信品質推定値及び当該携帯電話機3へ送信すべき送信信
号D15のデータ種類に応じた符号化変調方式を選定し
て用いるようにしたことにより、携帯電話機3が要求す
るであろうと予測したデータ通信品質で送信信号D15
を変調して送信することができる。
ータ通信品質を保証し得るようにする。 【解決手段】本発明は、携帯電話機3から通知された受
信品質推定値及び当該携帯電話機3へ送信すべき送信信
号D15のデータ種類に応じた符号化変調方式を選定し
て用いるようにしたことにより、携帯電話機3が要求す
るであろうと予測したデータ通信品質で送信信号D15
を変調して送信することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ通信制御シス
テム、送信機及び送信方法に関し、例えばセルラー無線
通信システムに適用して好適なものである。
テム、送信機及び送信方法に関し、例えばセルラー無線
通信システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セルラー無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ親局としての基地
局を設置し、子局としての携帯電話機が通信状態の最も
良好と思われる基地局と無線通信するようになされてい
る。
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ親局としての基地
局を設置し、子局としての携帯電話機が通信状態の最も
良好と思われる基地局と無線通信するようになされてい
る。
【0003】このようなセルラー無線通信システムにお
いては、実際の通信を行う場合、基地局の近傍に存在し
て受信感度の優れた携帯電話機に対してはデータ誤り率
が低いと考えられるので、高伝送速度で伝送可能な変調
方式を選定し、基地局から比較的離れた位置に存在して
受信感度の劣る携帯電話機に対してはデータ誤り率が高
いと考えられるので、データ信頼性の高い低伝送速度の
変調方式を選定することにより、受信感度に応じた適応
変調を行うようになされている。
いては、実際の通信を行う場合、基地局の近傍に存在し
て受信感度の優れた携帯電話機に対してはデータ誤り率
が低いと考えられるので、高伝送速度で伝送可能な変調
方式を選定し、基地局から比較的離れた位置に存在して
受信感度の劣る携帯電話機に対してはデータ誤り率が高
いと考えられるので、データ信頼性の高い低伝送速度の
変調方式を選定することにより、受信感度に応じた適応
変調を行うようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
従来のセルラー無線通信システムにおいては、基地局及
び携帯電話機間で、通話データの他にもストリーミング
データ、動画像のダウンロードデータ又は電子メール等
のテキストデータの多種類に渡ってやり取りしているこ
とが多い。
従来のセルラー無線通信システムにおいては、基地局及
び携帯電話機間で、通話データの他にもストリーミング
データ、動画像のダウンロードデータ又は電子メール等
のテキストデータの多種類に渡ってやり取りしているこ
とが多い。
【0005】しかしながら従来のセルラー無線通信シス
テムにおいては、例えば携帯電話機が受信感度の優れた
位置に存在する場合であっても、データ種類によっては
データ信頼性が必要とされないときがあり、携帯電話機
が受信感度の劣る位置に存在する場合であっても、デー
タ種類によってはデータ信頼性が必要とされるときもあ
る。
テムにおいては、例えば携帯電話機が受信感度の優れた
位置に存在する場合であっても、データ種類によっては
データ信頼性が必要とされないときがあり、携帯電話機
が受信感度の劣る位置に存在する場合であっても、デー
タ種類によってはデータ信頼性が必要とされるときもあ
る。
【0006】このような状況下であっても、従来のセル
ラー無線通信システムにおいては、あくまで携帯電話機
の受信感度にのみ基づいて変調方式を一義的に選定して
いるだけであるので、必ずしもデータの種類に応じたデ
ータ通信品質を保証し得ていないという問題があった。
ラー無線通信システムにおいては、あくまで携帯電話機
の受信感度にのみ基づいて変調方式を一義的に選定して
いるだけであるので、必ずしもデータの種類に応じたデ
ータ通信品質を保証し得ていないという問題があった。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、送信すべきデータの種類に応じたデータ通信品質を
保証し得るデータ通信制御システム、送信機及び送信方
法を提案しようとするものである。
で、送信すべきデータの種類に応じたデータ通信品質を
保証し得るデータ通信制御システム、送信機及び送信方
法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、データを送信する送信機と、当該
送信機から所定の通信路を経てデータを受信する受信機
との間におけるデータ通信品質を制御するデータ通信制
御システムにおいて、送信機から受信した受信データに
基づいて通信路における受信感度を推定し、その推定結
果を送信機へ通知する受信機と、当該受信機から通知さ
れた推定結果及び受信装置へ送信すべきデータの種類に
応じた変調方式を選定し、当該変調方式で当該データを
変調して送信することによりデータ通信品質を適応的に
制御する送信機とを設けるようにする。
め本発明においては、データを送信する送信機と、当該
送信機から所定の通信路を経てデータを受信する受信機
との間におけるデータ通信品質を制御するデータ通信制
御システムにおいて、送信機から受信した受信データに
基づいて通信路における受信感度を推定し、その推定結
果を送信機へ通知する受信機と、当該受信機から通知さ
れた推定結果及び受信装置へ送信すべきデータの種類に
応じた変調方式を選定し、当該変調方式で当該データを
変調して送信することによりデータ通信品質を適応的に
制御する送信機とを設けるようにする。
【0009】受信機から通知された受信感度及び当該受
信機へ送信すべきデータの種類に応じた変調方式を選定
して用いるようにしたことにより、受信機が要求するで
あろうと予測したデータ通信品質でデータを変調して送
信することができる。
信機へ送信すべきデータの種類に応じた変調方式を選定
して用いるようにしたことにより、受信機が要求するで
あろうと予測したデータ通信品質でデータを変調して送
信することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面について、本発明の一
実施の形態を詳述する。
実施の形態を詳述する。
【0011】(1)セルラー無線通信システムの全体構
成 図1において、1は全体として本発明におけるデータ通
信制御システムとしてのセルラー無線通信システムを示
し、所望の大きさ分割されたセル内に設定された親局と
しての基地局2と子局としての携帯電話機3とによって
構成されており、当該基地局2及び携帯電話機3間で通
話データ、ストリーミングデータ、動画像のダウンロー
ドデータ又は電子メール等のテキストデータをやり取り
するようになされている。
成 図1において、1は全体として本発明におけるデータ通
信制御システムとしてのセルラー無線通信システムを示
し、所望の大きさ分割されたセル内に設定された親局と
しての基地局2と子局としての携帯電話機3とによって
構成されており、当該基地局2及び携帯電話機3間で通
話データ、ストリーミングデータ、動画像のダウンロー
ドデータ又は電子メール等のテキストデータをやり取り
するようになされている。
【0012】(1−1)携帯電話機の回路構成
図2に示すように携帯電話機3は、基地局2からの送信
信号をアンテナ10を介して受信し、これを受信信号D
1として送受信共用部11を介して逆拡散部12へ送出
する。
信号をアンテナ10を介して受信し、これを受信信号D
1として送受信共用部11を介して逆拡散部12へ送出
する。
【0013】逆拡散部12は、受信信号D1に対して例
えば直接拡散方式のスペクトラム逆拡散処理を施し、そ
の結果得られる制御チャネルデータD2を制御データ復
調復号部13へ送出すると共に、ユーザチャネルデータ
D3をデータ復調復号部15及び受信品質推定部16へ
送出する。
えば直接拡散方式のスペクトラム逆拡散処理を施し、そ
の結果得られる制御チャネルデータD2を制御データ復
調復号部13へ送出すると共に、ユーザチャネルデータ
D3をデータ復調復号部15及び受信品質推定部16へ
送出する。
【0014】制御データ復調復号部13は、制御チャネ
ルデータD2に対して復調処理を施した後、さらに復号
処理を施すことによって制御データD4を復元し、これ
をCPU(Central Processing Unit)構成でなる制御部
14へ送出する。
ルデータD2に対して復調処理を施した後、さらに復号
処理を施すことによって制御データD4を復元し、これ
をCPU(Central Processing Unit)構成でなる制御部
14へ送出する。
【0015】制御部14は、制御データD4に応じてデ
ータ復調復号部15におけるデータ復調復号化方式を指
示するためのモード指示信号D5を当該データ復調復号
部15へ送出する。
ータ復調復号部15におけるデータ復調復号化方式を指
示するためのモード指示信号D5を当該データ復調復号
部15へ送出する。
【0016】具体的には、制御部14は制御データD4
に応じて復調処理方式、復号処理方式を決定し、当該決
定した復調処理方式、復号処理方式の種類をモード指示
信号D5として出力するようになされている。
に応じて復調処理方式、復号処理方式を決定し、当該決
定した復調処理方式、復号処理方式の種類をモード指示
信号D5として出力するようになされている。
【0017】データ復調復号部15は、モード指示信号
D5に応じた復調処理方式、復号処理方式でユーザチャ
ネルデータD3を復調処理及び復号化処理することによ
り受信データD6を復元するようになされている。
D5に応じた復調処理方式、復号処理方式でユーザチャ
ネルデータD3を復調処理及び復号化処理することによ
り受信データD6を復元するようになされている。
【0018】受信品質推定部16は、逆拡散部12から
供給されたユーザチャネルデータD3に対して時分割多
重されたパイロットシンボル若しくはユーザチャネルデ
ータD3と並列して送信されるパイロットチャネルシン
ボルに基づいて雑音対信号電力比を求め、これを伝播路
における受信感度を示す3ビットの信品質推定結果デー
タD6として受信品質ビット挿入部17へ送出する。
供給されたユーザチャネルデータD3に対して時分割多
重されたパイロットシンボル若しくはユーザチャネルデ
ータD3と並列して送信されるパイロットチャネルシン
ボルに基づいて雑音対信号電力比を求め、これを伝播路
における受信感度を示す3ビットの信品質推定結果デー
タD6として受信品質ビット挿入部17へ送出する。
【0019】ここで受信品質推定部16は、ユーザチャ
ネルデータD3の有無に係わらず、パイロットシンボル
やパイロットチャネルシンボルに基づいて周期的(例え
ば1フレーム毎)に雑音対信号電力比を求めており、こ
れにより受信品質推定結果データD6を周期的に基地局
2へフィードバックし得るようになされている。
ネルデータD3の有無に係わらず、パイロットシンボル
やパイロットチャネルシンボルに基づいて周期的(例え
ば1フレーム毎)に雑音対信号電力比を求めており、こ
れにより受信品質推定結果データD6を周期的に基地局
2へフィードバックし得るようになされている。
【0020】受信品質ビット挿入部17は、基地局2へ
送信すべき例えば通話データやテキストデータ等を符号
化部20によって符号化することにより得られた端末送
信データD7に対して3ビットの受信品質推定結果デー
タD6を挿入することにより端末送信データD8を生成
し、これを変調部18へ送出する。
送信すべき例えば通話データやテキストデータ等を符号
化部20によって符号化することにより得られた端末送
信データD7に対して3ビットの受信品質推定結果デー
タD6を挿入することにより端末送信データD8を生成
し、これを変調部18へ送出する。
【0021】ここで受信品質推定部16は、3ビット量
子化による3ビット構成の受信品質推定結果データD6
を生成するようになされており、これにより受信品質ビ
ット挿入部17で生成するフレーム単位の端末送信デー
タD8のうち端末送信データD7に相当する実データ量
が当該受信品質推定結果データD6のデータ量によって
少なくなることを極力低減するようになされている。従
って4ビット量子化することは、端末送信データD8の
うち端末送信データD7の実データ量が低減されてしま
うので好ましくない。
子化による3ビット構成の受信品質推定結果データD6
を生成するようになされており、これにより受信品質ビ
ット挿入部17で生成するフレーム単位の端末送信デー
タD8のうち端末送信データD7に相当する実データ量
が当該受信品質推定結果データD6のデータ量によって
少なくなることを極力低減するようになされている。従
って4ビット量子化することは、端末送信データD8の
うち端末送信データD7の実データ量が低減されてしま
うので好ましくない。
【0022】変調部18は、端末送信データD8に対し
て例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変
調処理を施し、その結果得られる変調データD9を拡散
部19へ送出する。拡散部19は、変調データD9に対
して直接拡散方式によるスペクトラム拡散処理を施し、
その結果得られる端末送信信号D10を送受信共用部1
1からアンテナ10を介して基地局2へ送信する。
て例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変
調処理を施し、その結果得られる変調データD9を拡散
部19へ送出する。拡散部19は、変調データD9に対
して直接拡散方式によるスペクトラム拡散処理を施し、
その結果得られる端末送信信号D10を送受信共用部1
1からアンテナ10を介して基地局2へ送信する。
【0023】(1−2)基地局の回路構成
図3に示すように基地局2は、携帯電話機3から送信さ
れた端末送信信号D10をアンテナ24を介して受信
し、これを端末受信信号D11として送受信共用部23
を介して逆拡散部27へ送出する。
れた端末送信信号D10をアンテナ24を介して受信
し、これを端末受信信号D11として送受信共用部23
を介して逆拡散部27へ送出する。
【0024】逆拡散部27は、端末受信信号D11に対
して携帯電話機3と同様に直接拡散方式のスペクトラム
逆拡散処理を施し、その結果得られる端末受信データD
12を復調部28へ送出する。
して携帯電話機3と同様に直接拡散方式のスペクトラム
逆拡散処理を施し、その結果得られる端末受信データD
12を復調部28へ送出する。
【0025】復調部28は、端末受信データD12に対
してQPSK復調処理を施すことによって携帯電話機3
の端末送信データD8に相当する端末受信データD13
を復元し、これを受信品質ビット抽出部29及び受信ユ
ーザデータ抽出部33へ送出する。
してQPSK復調処理を施すことによって携帯電話機3
の端末送信データD8に相当する端末受信データD13
を復元し、これを受信品質ビット抽出部29及び受信ユ
ーザデータ抽出部33へ送出する。
【0026】受信ユーザデータ抽出部33は、端末受信
データD13のうち受信ユーザデータD33を抽出し、
これを復号部34へ送出する。復号部34は、受信ユー
ザデータD33を復号し、後段の回路(図示せず)へ送
出する。
データD13のうち受信ユーザデータD33を抽出し、
これを復号部34へ送出する。復号部34は、受信ユー
ザデータD33を復号し、後段の回路(図示せず)へ送
出する。
【0027】受信品質ビット抽出部29は、端末受信デ
ータD13のうち3ビットで表された受信品質推定結果
データD6に相当する受信品質推定結果データD14を
抽出し、これを制御部40の受信品質補正部30へ送出
する。
ータD13のうち3ビットで表された受信品質推定結果
データD6に相当する受信品質推定結果データD14を
抽出し、これを制御部40の受信品質補正部30へ送出
する。
【0028】一方、基地局2は携帯電話機3からの要求
に応じて送信すべき送信信号D15を適応符号化変調部
21及びデータ種類判定部32へ入力する。データ種類
判定部32では、送信信号D15が通話データ、ストリ
ーミングデータ、動画像のダウンロードデータ又は電子
メール等のテキストデータのいずれであるかを判定し、
その判定結果をデータ種類判定結果信号D16として制
御部40の受信品質補正部30へ送出する。
に応じて送信すべき送信信号D15を適応符号化変調部
21及びデータ種類判定部32へ入力する。データ種類
判定部32では、送信信号D15が通話データ、ストリ
ーミングデータ、動画像のダウンロードデータ又は電子
メール等のテキストデータのいずれであるかを判定し、
その判定結果をデータ種類判定結果信号D16として制
御部40の受信品質補正部30へ送出する。
【0029】受信品質補正部30は、受信品質ビット抽
出部29から供給された受信品質推定結果データD14
及びデータ種類判定部32から供給されたデータ種類判
定結果信号D16に基づいて当該受信品質推定結果デー
タD14の受信品質推定値を補正するようになされてお
り、その補正結果を補正結果データD17としてCPU
構成の選択部31へ送出するようになされている。
出部29から供給された受信品質推定結果データD14
及びデータ種類判定部32から供給されたデータ種類判
定結果信号D16に基づいて当該受信品質推定結果デー
タD14の受信品質推定値を補正するようになされてお
り、その補正結果を補正結果データD17としてCPU
構成の選択部31へ送出するようになされている。
【0030】選択部31は、受信品質補正部30から供
給された補正結果データD17に基づいて適応符号化変
調部21における符号化変調方式を選択し、その選択し
た符号化変調方式を指定する符号化変調モード指定信号
D18を適応符号化変調部21及び制御データ生成部2
5へ送出する。
給された補正結果データD17に基づいて適応符号化変
調部21における符号化変調方式を選択し、その選択し
た符号化変調方式を指定する符号化変調モード指定信号
D18を適応符号化変調部21及び制御データ生成部2
5へ送出する。
【0031】ここで図4に示すように、適応符号化変調
部21において選択可能な符号化変調方式としてはモー
ド0、モード1及びモード2の3種類が存在し、符号化
変調モード指定信号D18によりモード0が指定された
場合には入力データ1ビットに対して冗長ビットが1ビ
ット付加されるR=1/2符号化方式及びQPSK変調
方式の組合せを用い、モード1が指定された場合には入
力データ1ビットに対して冗長ビットが1ビット付加さ
れるR=1/2符号化方式及び16−QAM(Quadratur
e Amplitude Modulation)変調方式の組合せを用い、モ
ード2が指定指定された場合には入力データ3ビットに
対して冗長ビットが1ビット付加されるR=3/4符号
化方式及び16−QAM変調方式の組合せを用いるよう
になされている。
部21において選択可能な符号化変調方式としてはモー
ド0、モード1及びモード2の3種類が存在し、符号化
変調モード指定信号D18によりモード0が指定された
場合には入力データ1ビットに対して冗長ビットが1ビ
ット付加されるR=1/2符号化方式及びQPSK変調
方式の組合せを用い、モード1が指定された場合には入
力データ1ビットに対して冗長ビットが1ビット付加さ
れるR=1/2符号化方式及び16−QAM(Quadratur
e Amplitude Modulation)変調方式の組合せを用い、モ
ード2が指定指定された場合には入力データ3ビットに
対して冗長ビットが1ビット付加されるR=3/4符号
化方式及び16−QAM変調方式の組合せを用いるよう
になされている。
【0032】この場合、図5(A)に示すようにQPS
K変調方式では符号化された2ビットデータを1シンボ
ルにマッピングし、図5(B)に示すように16−QA
M変調方式では4ビットデータを1シンボルにマッピン
グするようになされており、送信可能なシンボルレート
を一定にした場合には実際に送信可能なデータ量はQP
SK変調方式よりも16−QAM変調方式の方が多くな
る。
K変調方式では符号化された2ビットデータを1シンボ
ルにマッピングし、図5(B)に示すように16−QA
M変調方式では4ビットデータを1シンボルにマッピン
グするようになされており、送信可能なシンボルレート
を一定にした場合には実際に送信可能なデータ量はQP
SK変調方式よりも16−QAM変調方式の方が多くな
る。
【0033】しかしながら16−QAM変調方式では、
QPSK変調方式と比較した場合に各シンボル間の距離
が短くなるので、シンボル判定を誤る可能性が高くなる
分だけ雑音耐久特性が悪くなるという特徴を有する。
QPSK変調方式と比較した場合に各シンボル間の距離
が短くなるので、シンボル判定を誤る可能性が高くなる
分だけ雑音耐久特性が悪くなるという特徴を有する。
【0034】すなわちデータ転送量の関係としては、R
=1/2符号化方式及びQPSK変調方式、R=1/2
の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=3/4符
号化方式及び16−QAM変調方式の順番でデータ転送
量が次第に多くなる。
=1/2符号化方式及びQPSK変調方式、R=1/2
の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=3/4符
号化方式及び16−QAM変調方式の順番でデータ転送
量が次第に多くなる。
【0035】また雑音耐久特性の関係としては、R=3
/4の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=1/
2の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=1/2
符号化方式及びQPSK変調方式の順番で雑音耐久特性
が次第に良くなる。
/4の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=1/
2の符号化方式及び16−QAM変調方式、R=1/2
符号化方式及びQPSK変調方式の順番で雑音耐久特性
が次第に良くなる。
【0036】従って選択部31は、受信品質補正部30
から供給された補正結果データD17に基づいて基地局
2から携帯電話機3までの伝播路の通信特性が良好であ
ると判断した場合には、データ転送量の多い符号化変調
方式を選択し、伝播路の通信特性が劣悪であると判断し
た場合には、データ転送量の抑圧した雑音耐久特性の優
れた符号化変調方式を選択することにより、データ誤り
特性を向上し得るようになされている。
から供給された補正結果データD17に基づいて基地局
2から携帯電話機3までの伝播路の通信特性が良好であ
ると判断した場合には、データ転送量の多い符号化変調
方式を選択し、伝播路の通信特性が劣悪であると判断し
た場合には、データ転送量の抑圧した雑音耐久特性の優
れた符号化変調方式を選択することにより、データ誤り
特性を向上し得るようになされている。
【0037】実際上、図6に示すように受信品質推定結
果データD14は、3ビット構成のデータであるため、
受信品質推定値のダイナミックレンジが20[dB]の場合
には、受信品質推定結果データD14毎に2.5[dB]の
幅を持った値をそれぞれ示すことになる。
果データD14は、3ビット構成のデータであるため、
受信品質推定値のダイナミックレンジが20[dB]の場合
には、受信品質推定結果データD14毎に2.5[dB]の
幅を持った値をそれぞれ示すことになる。
【0038】なお受信品質推定結果データD14は、−
20.0[dB]であるときが伝播路の通信品質が最も劣悪
であり、0[dB]であるときが伝播路の通信品質が最も良
好であることを示している。
20.0[dB]であるときが伝播路の通信品質が最も劣悪
であり、0[dB]であるときが伝播路の通信品質が最も良
好であることを示している。
【0039】例えば受信品質推定結果データD14が
「000」であった場合、受信品質推定値が−17.6
[dB]〜−20.0[dB]の範囲であることを示し、受信品
質推定結果データD14が「001」であった場合、受
信品質推定値が−15.1[dB]〜−17.5[dB]の範囲
であることを示し、以下同様にして「111」まで8種
類の受信品質推定結果データD14が2.5[dB]の幅を
持った受信品質推定値として示されている。
「000」であった場合、受信品質推定値が−17.6
[dB]〜−20.0[dB]の範囲であることを示し、受信品
質推定結果データD14が「001」であった場合、受
信品質推定値が−15.1[dB]〜−17.5[dB]の範囲
であることを示し、以下同様にして「111」まで8種
類の受信品質推定結果データD14が2.5[dB]の幅を
持った受信品質推定値として示されている。
【0040】このように受信品質推定結果データD14
は3ビット構成であるために2.5[dB]の幅を持った受
信品質推定値となり、このままでは選択部31が当該受
信品質推定値を特定することができないので、2.5[d
B]の幅の中心値を受信品質推定結果データD14に対応
した受信品質推定値として認識するようになされてい
る。
は3ビット構成であるために2.5[dB]の幅を持った受
信品質推定値となり、このままでは選択部31が当該受
信品質推定値を特定することができないので、2.5[d
B]の幅の中心値を受信品質推定結果データD14に対応
した受信品質推定値として認識するようになされてい
る。
【0041】すなわち選択部31は、例えば受信品質推
定結果データD14が「000」であった場合、−1
7.6[dB]〜−20.0[dB]の範囲の中心値である−1
8.75[dB]を受信品質推定値として認識するようにな
されている。
定結果データD14が「000」であった場合、−1
7.6[dB]〜−20.0[dB]の範囲の中心値である−1
8.75[dB]を受信品質推定値として認識するようにな
されている。
【0042】ところで受信品質補正部30では、補正結
果データD17を生成する際に、データ種類判定部32
から供給されたデータ種類判定結果信号D16を考慮し
て補正結果データD17を生成するようになされてい
る。
果データD17を生成する際に、データ種類判定部32
から供給されたデータ種類判定結果信号D16を考慮し
て補正結果データD17を生成するようになされてい
る。
【0043】すなわち受信品質補正部30は、補正結果
データD17を生成するに当って、受信品質ビット抽出
部29から供給された受信品質推定結果データD14に
対して送信信号D15のデータ種類に応じた重み付けを
行うことにより、当該受信品質推定結果データD14を
データ種類に応じて補正するようになされている。
データD17を生成するに当って、受信品質ビット抽出
部29から供給された受信品質推定結果データD14に
対して送信信号D15のデータ種類に応じた重み付けを
行うことにより、当該受信品質推定結果データD14を
データ種類に応じて補正するようになされている。
【0044】実際上、受信品質補正部30はデータ種類
判定結果信号D16に基づいて送信信号D15が例えば
通話データやストリーミングデータ等のデータ信頼性を
最重要視する場合には、データ信頼性の高い符号化変調
方式を選択すべく受信品質推定結果データD14におけ
る受信品質推定値を2.5[dB]の幅の中心値から劣悪な
方へシフトする補正を行う。
判定結果信号D16に基づいて送信信号D15が例えば
通話データやストリーミングデータ等のデータ信頼性を
最重要視する場合には、データ信頼性の高い符号化変調
方式を選択すべく受信品質推定結果データD14におけ
る受信品質推定値を2.5[dB]の幅の中心値から劣悪な
方へシフトする補正を行う。
【0045】これに対して受信品質補正部30は、デー
タ種類判定結果信号D16に基づいて送信信号D15が
例えば電子メール等のテキストデータや静止画データ等
の通話データ等よりもデータ信頼性を必要としない場合
には、多少のデータ誤りがあったとしてもデータ転送量
の多い高伝送速度の符号化変調方式を選択すべく受信品
質推定結果データD14における受信品質推定値を2.
5[dB]の幅の中心値から良好な方へシフトする補正を行
う。
タ種類判定結果信号D16に基づいて送信信号D15が
例えば電子メール等のテキストデータや静止画データ等
の通話データ等よりもデータ信頼性を必要としない場合
には、多少のデータ誤りがあったとしてもデータ転送量
の多い高伝送速度の符号化変調方式を選択すべく受信品
質推定結果データD14における受信品質推定値を2.
5[dB]の幅の中心値から良好な方へシフトする補正を行
う。
【0046】実際上、受信品質補正部30は送信すべき
送信信号D15のデータ種類に応じた優先度Data_Qos
(プライオリティ)を付けて、次式
送信信号D15のデータ種類に応じた優先度Data_Qos
(プライオリティ)を付けて、次式
【0047】
【数1】
【0048】に従って受信品質推定結果データD14に
おける受信品質推定値を補正するようになされている。
おける受信品質推定値を補正するようになされている。
【0049】ここでMapping_SIRとは、重み付けするこ
とにより得られた補正値であり、under_limitとは量子
化ダイナミックレンジにおける下限値(−20.0[d
B])のことであり、Δqとは量子化ステップ幅(この場
合は2.5[dB])のことであり、report_valueとは受信
品質推定結果データD14における受信品質推定値であ
り、Data_Qosとは送信信号D15におけるデータ種類の
優先度に応じて設定された値のことである。
とにより得られた補正値であり、under_limitとは量子
化ダイナミックレンジにおける下限値(−20.0[d
B])のことであり、Δqとは量子化ステップ幅(この場
合は2.5[dB])のことであり、report_valueとは受信
品質推定結果データD14における受信品質推定値であ
り、Data_Qosとは送信信号D15におけるデータ種類の
優先度に応じて設定された値のことである。
【0050】report_valueとして示される受信品質推定
結果データD14における受信品質推定値は、「00
0」〜「111」までの8種類存在し、「000」=
「0」、「001」=「1」、「010」=「2」……
「111」=「8」として2進数から10進数に変換し
た後、(1)式に代入されるようになされている。
結果データD14における受信品質推定値は、「00
0」〜「111」までの8種類存在し、「000」=
「0」、「001」=「1」、「010」=「2」……
「111」=「8」として2進数から10進数に変換し
た後、(1)式に代入されるようになされている。
【0051】またData_Qosとして設定される値として
は、優先度に応じて通話データが「0」、ストリーミン
グデータが「1」、動画像のダウンロードデータが
「2」、電子メールのテキストデータが「3」と設定さ
れている。すなわち、この場合通話データがデータ信頼
性を最も必要とするために最も優先度が高く設定され、
電子メールのテキストデータが最も優先度が低く設定さ
れることになる。
は、優先度に応じて通話データが「0」、ストリーミン
グデータが「1」、動画像のダウンロードデータが
「2」、電子メールのテキストデータが「3」と設定さ
れている。すなわち、この場合通話データがデータ信頼
性を最も必要とするために最も優先度が高く設定され、
電子メールのテキストデータが最も優先度が低く設定さ
れることになる。
【0052】例えば、受信品質推定結果データD14が
「001」(この場合の選択部31が認識する補正前の
受信品質推定値としては、−16.25[dB])である
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「0」の通話データである場合、受信品質補正部30は
(1)式に従って重み付けを施すことにより、−17.
50[dB]の補正値(Mapping_SIR)を得ることができ
る。
「001」(この場合の選択部31が認識する補正前の
受信品質推定値としては、−16.25[dB])である
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「0」の通話データである場合、受信品質補正部30は
(1)式に従って重み付けを施すことにより、−17.
50[dB]の補正値(Mapping_SIR)を得ることができ
る。
【0053】このように受信品質補正部30は、送信信
号D15のデータ種類が優先度「0」の通話データであ
る場合、(1)式に従って重み付け処理を施すことによ
り、結果的に選択部31でデータ信頼性の高い符号化変
調方式を選択させるべく受信品質推定結果データD14
における受信品質推定値を2.5[dB]の幅の中心値から
劣悪な方へシフトする補正を行ったことになる。
号D15のデータ種類が優先度「0」の通話データであ
る場合、(1)式に従って重み付け処理を施すことによ
り、結果的に選択部31でデータ信頼性の高い符号化変
調方式を選択させるべく受信品質推定結果データD14
における受信品質推定値を2.5[dB]の幅の中心値から
劣悪な方へシフトする補正を行ったことになる。
【0054】同様に受信品質推定結果データD14が
「001」(この場合の選択部31が認識する補正前の
受信品質推定値としては、−16.25[dB])である
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「3」のテキストデータである場合、選択部31は通話
データよりも高いデータ信頼性を必要としていないの
で、(1)式に従って重み付けを施すことにより、−1
5.625[dB]の補正値(Mapping_SIR)を得ることが
できる。
「001」(この場合の選択部31が認識する補正前の
受信品質推定値としては、−16.25[dB])である
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「3」のテキストデータである場合、選択部31は通話
データよりも高いデータ信頼性を必要としていないの
で、(1)式に従って重み付けを施すことにより、−1
5.625[dB]の補正値(Mapping_SIR)を得ることが
できる。
【0055】この場合も受信品質補正部30は、送信信
号D15のデータ種類が優先度「3」のテキストデータ
である場合、(1)式に従って重み付け処理を施すこと
により、結果的に選択部31でデータ転送量の多い高伝
送速度の符号化変調方式を選択させるべく受信品質推定
結果データD14における受信品質推定値を2.5[dB]
の幅の中心値から良好な方へシフトする補正を行ったこ
とになる。
号D15のデータ種類が優先度「3」のテキストデータ
である場合、(1)式に従って重み付け処理を施すこと
により、結果的に選択部31でデータ転送量の多い高伝
送速度の符号化変調方式を選択させるべく受信品質推定
結果データD14における受信品質推定値を2.5[dB]
の幅の中心値から良好な方へシフトする補正を行ったこ
とになる。
【0056】これにより選択部31は、(1)式に従っ
て重み付け処理を施すことにより得られた補正結果デー
タD17に応じて符号化変調方式を選択するが、その
際、図7に示すように例えば当該補正値が−17[dB]以
下であるときにはモード0のR=1/2符号化方式及び
QPSK変調方式の組合せを選択し、当該補正値が−1
7[dB]を超え−6[dB]以下であるときにはモード1のR
=1/2符号化方式及び16−QAM変調方式の組合せ
を選択し、当該補正値が−6[dB]を超えるときにはモー
ド2のR=3/4符号化方式及び16−QAM変調方式
の組合せを選択するようになされている。
て重み付け処理を施すことにより得られた補正結果デー
タD17に応じて符号化変調方式を選択するが、その
際、図7に示すように例えば当該補正値が−17[dB]以
下であるときにはモード0のR=1/2符号化方式及び
QPSK変調方式の組合せを選択し、当該補正値が−1
7[dB]を超え−6[dB]以下であるときにはモード1のR
=1/2符号化方式及び16−QAM変調方式の組合せ
を選択し、当該補正値が−6[dB]を超えるときにはモー
ド2のR=3/4符号化方式及び16−QAM変調方式
の組合せを選択するようになされている。
【0057】従って選択部31は、上述したように受信
品質推定結果データD14が「001」(この場合の補
正前の受信品質推定値としては、−16.25[dB])で
あるときには、本来モード1のR=1/2符号化方式及
び16−QAM変調方式を選択してしまうことになる
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「0」の通話データである場合、(1)式に従って重み
付けを施すことにより得られた−17.50[dB]の補正
結果データD17に応じたモード0のR=1/2符号化
方式及びQPSK変調方式を選択することになる。
品質推定結果データD14が「001」(この場合の補
正前の受信品質推定値としては、−16.25[dB])で
あるときには、本来モード1のR=1/2符号化方式及
び16−QAM変調方式を選択してしまうことになる
が、送信すべき送信信号D15のデータ種類が優先度
「0」の通話データである場合、(1)式に従って重み
付けを施すことにより得られた−17.50[dB]の補正
結果データD17に応じたモード0のR=1/2符号化
方式及びQPSK変調方式を選択することになる。
【0058】これにより選択部31は、優先度の高い通
話データであってデータ誤りを少なく伝送しようとした
場合に、受信品質補正部30から供給された補正結果デ
ータD17(−17.50[dB])を基準にしてデータ信
頼性の高いモード0のR=1/2符号化方式及びQPS
K変調方式を選択することができるので、受信感度のみ
ならず送信信号D15のデータ種類に応じた最適な符号
化変調方式を変調モード指定信号D18によって適応符
号化変調部21へ指示し得るようになされている。
話データであってデータ誤りを少なく伝送しようとした
場合に、受信品質補正部30から供給された補正結果デ
ータD17(−17.50[dB])を基準にしてデータ信
頼性の高いモード0のR=1/2符号化方式及びQPS
K変調方式を選択することができるので、受信感度のみ
ならず送信信号D15のデータ種類に応じた最適な符号
化変調方式を変調モード指定信号D18によって適応符
号化変調部21へ指示し得るようになされている。
【0059】図8に示すように適応符号化変調部21
は、選択部31からの変調モード指定信号D18に応じ
てスイッチ回路35及び36の接続先を切り換えるよう
になされている。
は、選択部31からの変調モード指定信号D18に応じ
てスイッチ回路35及び36の接続先を切り換えるよう
になされている。
【0060】これにより適応符号化変調部21は、変調
モード指定信号D18に応じて符号化回路37及びQP
SK変調回路38を選択した場合には、モード0のR=
1/2符号化方式及びQPSK変調方式の組合せに従っ
た符号化変調処理を実行し、変調モード指定信号D18
に基づいて符号化回路39及び16−QAM変調回路4
0を選択した場合には、モード1のR=1/2符号化方
式及び16−QAM変調方式の組合せに従った符号化変
調処理を実行し、変調モード指定信号D18に基づいて
符号化回路41及び16−QAM変調回路42を選択し
た場合には、モード2のR=3/4符号化方式及び16
−QAM変調方式の組合せに従った符号化変調処理を実
行するようになされている。
モード指定信号D18に応じて符号化回路37及びQP
SK変調回路38を選択した場合には、モード0のR=
1/2符号化方式及びQPSK変調方式の組合せに従っ
た符号化変調処理を実行し、変調モード指定信号D18
に基づいて符号化回路39及び16−QAM変調回路4
0を選択した場合には、モード1のR=1/2符号化方
式及び16−QAM変調方式の組合せに従った符号化変
調処理を実行し、変調モード指定信号D18に基づいて
符号化回路41及び16−QAM変調回路42を選択し
た場合には、モード2のR=3/4符号化方式及び16
−QAM変調方式の組合せに従った符号化変調処理を実
行するようになされている。
【0061】その結果、適応符号化変調部21は、送信
信号D15に対して変調モード指定信号D18に応じた
符号化変調処理を適宜施すことにより送信データD20
を生成し、これを拡散部22へ送出する。
信号D15に対して変調モード指定信号D18に応じた
符号化変調処理を適宜施すことにより送信データD20
を生成し、これを拡散部22へ送出する。
【0062】また選択部31は、変調モード指定信号D
18を制御データ生成部25に対しても送出しており、
当該変調モード指定信号D18によって適応符号化変調
部21へ指示した符号化変調方式を携帯電話機3へ通知
するためのメッセージを生成するようになされている。
18を制御データ生成部25に対しても送出しており、
当該変調モード指定信号D18によって適応符号化変調
部21へ指示した符号化変調方式を携帯電話機3へ通知
するためのメッセージを生成するようになされている。
【0063】すなわち制御データ生成部25は、当該基
地局2で用いた符号化変調方式を携帯電話機3へ通知す
るためのメッセージを制御データD21として生成し、
これを符号化変調部26へ送出する。
地局2で用いた符号化変調方式を携帯電話機3へ通知す
るためのメッセージを制御データD21として生成し、
これを符号化変調部26へ送出する。
【0064】符号化変調部26は、制御データ21に対
してデフォルトとして予め定められた所定の符号化変調
処理を施し、その結果得られる制御変調データD22を
拡散部22へ送出する。
してデフォルトとして予め定められた所定の符号化変調
処理を施し、その結果得られる制御変調データD22を
拡散部22へ送出する。
【0065】ここで制御変調データD22は、基地局2
及び携帯電話機3との間で制御チャネルを介して授受さ
れるものであり、携帯電話機3で受信する電力が一定と
なるように1フレーム毎(0.667[msec])に送信電力が
制御されている。
及び携帯電話機3との間で制御チャネルを介して授受さ
れるものであり、携帯電話機3で受信する電力が一定と
なるように1フレーム毎(0.667[msec])に送信電力が
制御されている。
【0066】拡散部22は、制御変調データD22に対
して直接拡散方式のスペクトラム拡散処理を施し、その
結果得られる制御チャネル拡散データD23を送受信共
用部23及びアンテナ24を介して制御チャネルにおけ
る制御メッセージデータD24として携帯電話機3へ送
信する。
して直接拡散方式のスペクトラム拡散処理を施し、その
結果得られる制御チャネル拡散データD23を送受信共
用部23及びアンテナ24を介して制御チャネルにおけ
る制御メッセージデータD24として携帯電話機3へ送
信する。
【0067】これにより携帯電話機3(図2)は、制御
メッセージデータD24を受信して逆拡散処理、復調復
号化処理することにより、基地局2の適応符号化変調部
21によって行われた符号化変調方式を示す制御チャネ
ルデータD4を復元し、基地局2の符号化変調方式に対
応した復調復号化方式を予めデータ復調復号部15に対
してモード指示信号D5として指示することができる。
メッセージデータD24を受信して逆拡散処理、復調復
号化処理することにより、基地局2の適応符号化変調部
21によって行われた符号化変調方式を示す制御チャネ
ルデータD4を復元し、基地局2の符号化変調方式に対
応した復調復号化方式を予めデータ復調復号部15に対
してモード指示信号D5として指示することができる。
【0068】その後、拡散部22は適応符号化変調部2
1から供給された送信データD20に対しても直接拡散
方式のスペクトラム拡散処理を施し、その結果得られる
ユーザチャネル拡散データD25を送受信共用部23及
びアンテナ24を介してユーザチャネルデータD26と
して携帯電話機3へ送信するようになされている。
1から供給された送信データD20に対しても直接拡散
方式のスペクトラム拡散処理を施し、その結果得られる
ユーザチャネル拡散データD25を送受信共用部23及
びアンテナ24を介してユーザチャネルデータD26と
して携帯電話機3へ送信するようになされている。
【0069】(1−3)受信品質推定値及びデータ種類
に応じた通信処理手順 すなわちセルラー無線通信システム1では、図9に示す
ようなシーケンスチャートに従って上述の受信品質推定
値及びデータ種類に応じた通信処理手順を実行するよう
になされており、まずステップSP1において携帯電話
機3は受信品質推定部16で推定した伝播路における雑
音対信号電力比を受信品質推定結果データD6としてフ
レーム単位で基地局2へ通知し、次のステップSP2へ
移る。
に応じた通信処理手順 すなわちセルラー無線通信システム1では、図9に示す
ようなシーケンスチャートに従って上述の受信品質推定
値及びデータ種類に応じた通信処理手順を実行するよう
になされており、まずステップSP1において携帯電話
機3は受信品質推定部16で推定した伝播路における雑
音対信号電力比を受信品質推定結果データD6としてフ
レーム単位で基地局2へ通知し、次のステップSP2へ
移る。
【0070】これに対してステップSP11において基
地局2は、携帯電話機3から受信した端末送信信号D1
0の復調結果から受信品質推定値を抽出し、次のステッ
プSP12へ移る。
地局2は、携帯電話機3から受信した端末送信信号D1
0の復調結果から受信品質推定値を抽出し、次のステッ
プSP12へ移る。
【0071】ステップSP12において基地局2は、デ
ータ種類判別部32によって送信信号D15のデータ種
類が通話データ、ストリーミングデータ、動画像のダウ
ンロードデータ又は電子メールのテキストデータのいず
れであるかを判別する処理を実行し、次のステップSP
13へ移る。
ータ種類判別部32によって送信信号D15のデータ種
類が通話データ、ストリーミングデータ、動画像のダウ
ンロードデータ又は電子メールのテキストデータのいず
れであるかを判別する処理を実行し、次のステップSP
13へ移る。
【0072】ステップSP13において基地局2は、送
信信号D15のデータ種類を判別し得たか否かを判定す
る。ここで否定結果が得られると、このことはデータ種
類に応じた優先度を確認できておらず、このままでは
(1)式に基づいてデータ種類に応じた受信品質推定値
の重み付け処理を施すことによる補正を実行し得ないこ
とを表しており、このとき基地局2はデータ種類を判別
できるまでステップSP12へ戻ってデータ種類の判別
処理を行う。
信信号D15のデータ種類を判別し得たか否かを判定す
る。ここで否定結果が得られると、このことはデータ種
類に応じた優先度を確認できておらず、このままでは
(1)式に基づいてデータ種類に応じた受信品質推定値
の重み付け処理を施すことによる補正を実行し得ないこ
とを表しており、このとき基地局2はデータ種類を判別
できるまでステップSP12へ戻ってデータ種類の判別
処理を行う。
【0073】これに対してステップSP13で肯定結果
が得られると、このことはデータ種類に応じた優先度を
確認できたこと、すなわち(1)式に基づいてデータ種
類に応じた受信品質推定値の補正を実行し得ることを表
しており、このとき基地局2は次のステップSP14へ
移る。
が得られると、このことはデータ種類に応じた優先度を
確認できたこと、すなわち(1)式に基づいてデータ種
類に応じた受信品質推定値の補正を実行し得ることを表
しており、このとき基地局2は次のステップSP14へ
移る。
【0074】ステップSP14において基地局2は、
(1)式に従って優先度に応じた補正結果データD17
を算出し、これを受信品質推定値の補正結果として得た
後、次のステップSP15へ移る。
(1)式に従って優先度に応じた補正結果データD17
を算出し、これを受信品質推定値の補正結果として得た
後、次のステップSP15へ移る。
【0075】ステップSP15において基地局2は、図
7に示した符号化変調方式の選択基準に従って補正結果
データD17の補正結果に応じた符号化変調方式を選択
し、次のステップSP16へ移る。
7に示した符号化変調方式の選択基準に従って補正結果
データD17の補正結果に応じた符号化変調方式を選択
し、次のステップSP16へ移る。
【0076】ステップSP16において基地局2は、ス
テップSP15で選択した符号化変調方式を示すメッセ
ージを携帯電話機3へ通知するための変調モード指定信
号D18として生成し、所定の符号化変調処理を施した
後、携帯電話機3へ通知し、次のステップSP17へ移
る。
テップSP15で選択した符号化変調方式を示すメッセ
ージを携帯電話機3へ通知するための変調モード指定信
号D18として生成し、所定の符号化変調処理を施した
後、携帯電話機3へ通知し、次のステップSP17へ移
る。
【0077】一方ステップSP2において携帯電話機3
は、基地局2からの通知により、これ以降送信されてく
るユーザチャネルデータD26の符号化変調方式に対応
した復調復号化方式を認識した後、次のステップSP3
へ移る。
は、基地局2からの通知により、これ以降送信されてく
るユーザチャネルデータD26の符号化変調方式に対応
した復調復号化方式を認識した後、次のステップSP3
へ移る。
【0078】またステップSP17において基地局2
は、ステップSP15で選択した符号化変調方式により
送信信号D15に対して符号化変調処理を施した後に携
帯電話機3へ送信し、ステップSP11へ戻る。
は、ステップSP15で選択した符号化変調方式により
送信信号D15に対して符号化変調処理を施した後に携
帯電話機3へ送信し、ステップSP11へ戻る。
【0079】ステップSP3において携帯電話機3は、
ステップSP2で認識した復調復号化方式に従ってデー
タ復元処理を実行し、ステップSP1へ戻る。
ステップSP2で認識した復調復号化方式に従ってデー
タ復元処理を実行し、ステップSP1へ戻る。
【0080】このようにセルラー無線通信システム1で
は、携帯電話機3が0.667[msec]毎(1フレーム毎)に
ステップSP1で推定した受信品質推定値を基地局2へ
通知するようになされているので、上述のシーケンスチ
ャートに従った通信処理手順を1フレーム単位で繰り返
し実行することにより、瞬時的な伝播路における受信品
質の低下に対してもリアルタイムにかつ柔軟に対応し得
るようになされている。
は、携帯電話機3が0.667[msec]毎(1フレーム毎)に
ステップSP1で推定した受信品質推定値を基地局2へ
通知するようになされているので、上述のシーケンスチ
ャートに従った通信処理手順を1フレーム単位で繰り返
し実行することにより、瞬時的な伝播路における受信品
質の低下に対してもリアルタイムにかつ柔軟に対応し得
るようになされている。
【0081】その結果、図10に示すように、受信品質
(横軸)に応じた伝送効率すなわちスループット(縦
軸)については、基地局2の意向としてデータ誤り特性
を向上させること、すなわち雑音耐久特性の向上を主目
的として符号化変調方式を選択するようになされている
ので、従来の通信処理手順を実行しない場合若しくは優
先度の低い(例えば電子メール等のテキストデータ)送
信信号D15を送信する場合と、最終的には殆ど差のな
い結果となる。
(横軸)に応じた伝送効率すなわちスループット(縦
軸)については、基地局2の意向としてデータ誤り特性
を向上させること、すなわち雑音耐久特性の向上を主目
的として符号化変調方式を選択するようになされている
ので、従来の通信処理手順を実行しない場合若しくは優
先度の低い(例えば電子メール等のテキストデータ)送
信信号D15を送信する場合と、最終的には殆ど差のな
い結果となる。
【0082】しかしながら図11に示すように、受信品
質(横軸)に応じた受信特性すなわちビットエラーレー
ト(縦軸)については、従来の通信処理手順を実行しな
い場合若しくは優先度の低い(例えば電子メール等のテ
キストデータ)送信信号D15を送信する場合と比較す
ると、格段的にビットエラーレートが低減された結果と
なる。
質(横軸)に応じた受信特性すなわちビットエラーレー
ト(縦軸)については、従来の通信処理手順を実行しな
い場合若しくは優先度の低い(例えば電子メール等のテ
キストデータ)送信信号D15を送信する場合と比較す
ると、格段的にビットエラーレートが低減された結果と
なる。
【0083】(2)動作及び効果
以上の構成において、基地局2は携帯電話機3から通知
された受信品質推定値に対して、送信信号D15のデー
タ種類に対応付けられた優先度に基づく所定の重み付け
処理を施すことにより当該受信品質推定値を補正する。
された受信品質推定値に対して、送信信号D15のデー
タ種類に対応付けられた優先度に基づく所定の重み付け
処理を施すことにより当該受信品質推定値を補正する。
【0084】そして基地局2は、受信品質推定値の補正
結果及び符号化変調方式の選択基準(図7)に従って、
適応符号化変調部21における符号化変調方式をモード
0のR=1/2符号化方式及びQPSK変調方式の組合
せ、モード1のR=1/2符号化方式及び16−QAM
変調方式の組合せ又はモード2のR=3/4符号化方式
及び16−QAM変調方式の組合せの中から選択する。
結果及び符号化変調方式の選択基準(図7)に従って、
適応符号化変調部21における符号化変調方式をモード
0のR=1/2符号化方式及びQPSK変調方式の組合
せ、モード1のR=1/2符号化方式及び16−QAM
変調方式の組合せ又はモード2のR=3/4符号化方式
及び16−QAM変調方式の組合せの中から選択する。
【0085】従って基地局2は、補正前の受信品質推定
値がモード0、モード1又はモード2の境目近傍付近の
値でないときには符号化変調方式の選択結果に差はない
が、境目近傍付近の値であるときには補正結果の値によ
って符号化変調方式の選択結果が変わるので、当然その
ことによるビットエラーレートについても格段に差が出
ることになる。
値がモード0、モード1又はモード2の境目近傍付近の
値でないときには符号化変調方式の選択結果に差はない
が、境目近傍付近の値であるときには補正結果の値によ
って符号化変調方式の選択結果が変わるので、当然その
ことによるビットエラーレートについても格段に差が出
ることになる。
【0086】このように基地局2は、補正前の受信品質
推定値が符号化変調方式を選択する際の判断基準となる
境目近傍付近の値であるときに、優先度の高いデータ種
類であると認識したときには、受信品質推定値を劣悪な
方へシフトした補正結果に応じて符号化変調方式を選択
することになるので、一段と確実にビットエラーレート
を低減させることができる。
推定値が符号化変調方式を選択する際の判断基準となる
境目近傍付近の値であるときに、優先度の高いデータ種
類であると認識したときには、受信品質推定値を劣悪な
方へシフトした補正結果に応じて符号化変調方式を選択
することになるので、一段と確実にビットエラーレート
を低減させることができる。
【0087】また基地局2は、携帯電話機3から通知さ
れた受信品質推定値及び当該携帯電話機3へ送信すべき
送信信号D15のデータ種類に対応付けられた優先度に
基づいて当該受信品質推定値を補正し、その補正結果に
応じて選択した符号化変調方式で符号化変調処理を施す
ことにより、携帯電話機3のユーザに対して何か特別な
操作を強いることなくユーザが希望するであろうデータ
種類に応じた最適なデータ通信品質を確実に保証するこ
とができる。
れた受信品質推定値及び当該携帯電話機3へ送信すべき
送信信号D15のデータ種類に対応付けられた優先度に
基づいて当該受信品質推定値を補正し、その補正結果に
応じて選択した符号化変調方式で符号化変調処理を施す
ことにより、携帯電話機3のユーザに対して何か特別な
操作を強いることなくユーザが希望するであろうデータ
種類に応じた最適なデータ通信品質を確実に保証するこ
とができる。
【0088】以上の構成によれば、セルラー無線通信シ
ステム1の基地局2は、携帯電話機3から通知された受
信品質推定値及び送信すべき送信信号D15のデータ種
類に応じて当該受信品質推定値を補正し、その補正結果
及び符号化変調方式の選択基準(図7)に従って適応符
号化変調部21における符号化変調方式を選択すること
により、当該符号化変調方式の選択の幅を広げることが
でき、かくしてユーザが希望するであろうデータ種類に
応じた最適なデータ通信品質を確実に保証することがで
きる。
ステム1の基地局2は、携帯電話機3から通知された受
信品質推定値及び送信すべき送信信号D15のデータ種
類に応じて当該受信品質推定値を補正し、その補正結果
及び符号化変調方式の選択基準(図7)に従って適応符
号化変調部21における符号化変調方式を選択すること
により、当該符号化変調方式の選択の幅を広げることが
でき、かくしてユーザが希望するであろうデータ種類に
応じた最適なデータ通信品質を確実に保証することがで
きる。
【0089】(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、送信機としての基地
局2における受信手段としてのアンテナ24、送受信共
用部23、逆拡散部27、復調部28及び受信品質ビッ
ト抽出部29を介して受信品質推定値を抽出し、制御手
段としての制御部40における受信品質補正部30を介
して(1)式に基づきデータ信頼性を高めることを主目
的とする重み付けを行うことにより当該受信品質推定値
を補正するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、データ伝送速度を向上させることを主目
的とする重み付け、すなわち受信品質推定値を実施の形
態とは逆方向(劣悪な方へシフトするときには良好な方
へシフトし、良好な方へシフトするときには劣悪な方へ
シフトする)へシフトすることにより受信品質推定値を
補正するようにしても良い。
局2における受信手段としてのアンテナ24、送受信共
用部23、逆拡散部27、復調部28及び受信品質ビッ
ト抽出部29を介して受信品質推定値を抽出し、制御手
段としての制御部40における受信品質補正部30を介
して(1)式に基づきデータ信頼性を高めることを主目
的とする重み付けを行うことにより当該受信品質推定値
を補正するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、データ伝送速度を向上させることを主目
的とする重み付け、すなわち受信品質推定値を実施の形
態とは逆方向(劣悪な方へシフトするときには良好な方
へシフトし、良好な方へシフトするときには劣悪な方へ
シフトする)へシフトすることにより受信品質推定値を
補正するようにしても良い。
【0090】また上述の形態においては、選択可能な符
号化変調方式として設定したモード0、モード1又はモ
ード2の3種類の中からいずれかの符号化変調方式を選
択するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、5種類や10種類でも良く、また変調方式も
QPSK変調方式や16−QAM変調方式に限る必要j
はなくASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequ
ency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、B
PSK(Binary Phase Shift Keying)、MSK(Minimum
Shift Keying)等の他の種々の変調方式を用いるように
しても良い。
号化変調方式として設定したモード0、モード1又はモ
ード2の3種類の中からいずれかの符号化変調方式を選
択するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、5種類や10種類でも良く、また変調方式も
QPSK変調方式や16−QAM変調方式に限る必要j
はなくASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequ
ency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、B
PSK(Binary Phase Shift Keying)、MSK(Minimum
Shift Keying)等の他の種々の変調方式を用いるように
しても良い。
【0091】さらに上述の実施の形態においては、受信
品質推定結果データD14を3ビットで表すようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フレー
ム単位で同時に送信される実データ量との関係で2ビッ
ト又は4ビット等の他の種々のビット数で表すようにし
ても良い。3ビット以上で表した場合には、受信品質推
定値を一段と正確に基地局2へ通知することができる。
品質推定結果データD14を3ビットで表すようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フレー
ム単位で同時に送信される実データ量との関係で2ビッ
ト又は4ビット等の他の種々のビット数で表すようにし
ても良い。3ビット以上で表した場合には、受信品質推
定値を一段と正確に基地局2へ通知することができる。
【0092】さらに上述の実施の形態においては、受信
機として携帯電話機3を用いるようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、無線通信機能を有す
るPDA(Personal Digital Assistant)やパーソナル
コンピュータ等の他の種々の受信機を用いるようにして
も良い。
機として携帯電話機3を用いるようにした場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、無線通信機能を有す
るPDA(Personal Digital Assistant)やパーソナル
コンピュータ等の他の種々の受信機を用いるようにして
も良い。
【0093】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受信機か
ら通知された受信感度及び当該受信機へ送信すべきデー
タの種類に応じた変調方式を選定して用いるようにした
ことにより、受信機が要求するであろうと予測したデー
タ通信品質でデータを変調して送信することができ、か
くして送信すべきデータの種類に応じたデータ通信品質
を保証し得るデータ通信制御システム、送信機及び送信
方法を実現することができる。
ら通知された受信感度及び当該受信機へ送信すべきデー
タの種類に応じた変調方式を選定して用いるようにした
ことにより、受信機が要求するであろうと予測したデー
タ通信品質でデータを変調して送信することができ、か
くして送信すべきデータの種類に応じたデータ通信品質
を保証し得るデータ通信制御システム、送信機及び送信
方法を実現することができる。
【図1】本発明の一実施の形態におけるセルラー無線通
信システムの構成を示す略線的ブロック図である。
信システムの構成を示す略線的ブロック図である。
【図2】携帯電話機の回路構成を示す略線的ブロック図
である。
である。
【図3】基地局の回路構成を示す略線的ブロック図であ
る。
る。
【図4】モードに応じた符号化変調方式を示す略線図で
ある。
ある。
【図5】変調方式の特徴の説明に供する略線図である。
【図6】受信品質推定結果データの内容を示す略線図で
ある。
ある。
【図7】受信品質推定値に基づいて符号化変調方式を選
択する際の基準の一例を示す略線図である。
択する際の基準の一例を示す略線図である。
【図8】適応符号化変調部の回路構成を示す略線的ブロ
ック図である。
ック図である。
【図9】受信品質推定値及びデータ種類に応じた通信処
理手順を示すフローチャートである。
理手順を示すフローチャートである。
【図10】伝送効率を示す特性曲線図である。
【図11】ビットエラーレートを示す特性曲線図であ
る。
る。
1……セルラー無線通信システム、2……基地局、3…
…携帯電話機、12、27……逆拡散部、13……制御
データ復調復号部、14、31……制御部、15……デ
ータ復調復号部、16……受信品質推定部、17……受
信品質ビット挿入部、18……変調部、21……適応符
号化変調部、19、22……拡散部、25……制御デー
タ変調部、26……符号化変調部、28……復調部、2
9……受信品質ビット抽出部、30……受信品質補正
部、32……データ種類判定部、35、36……スイッ
チ回路。
…携帯電話機、12、27……逆拡散部、13……制御
データ復調復号部、14、31……制御部、15……デ
ータ復調復号部、16……受信品質推定部、17……受
信品質ビット挿入部、18……変調部、21……適応符
号化変調部、19、22……拡散部、25……制御デー
タ変調部、26……符号化変調部、28……復調部、2
9……受信品質ビット抽出部、30……受信品質補正
部、32……データ種類判定部、35、36……スイッ
チ回路。
Claims (12)
- 【請求項1】データを送信する送信機と、当該送信機か
ら所定の通信路を経て上記データを受信する受信機との
間におけるデータ通信品質を制御するデータ通信制御シ
ステムにおいて、 上記送信機から受信した受信データに基づいて上記通信
路における受信感度を推定し、その推定結果を上記送信
機へ通知する上記受信機と、 上記受信機から通知された上記推定結果及び上記受信装
置へ送信すべき上記データの種類に応じた変調方式を選
定し、当該変調方式で当該データを変調して送信するこ
とにより上記データ通信品質を適応的に制御する上記送
信機とを具えることを特徴とするデータ通信制御システ
ム。 - 【請求項2】上記送信機は、 上記受信機へ送信すべき上記データの種類に応じて上記
受信機から通知された上記受信感度に対して重み付けを
行うことにより得た補正値を上記推定結果として用いる
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ通信制御シス
テム。 - 【請求項3】上記送信機は、 上記通信品質としてデータ伝送の信頼性を重視する場合
には、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受
信感度よりも劣悪な値となるように上記重み付けを行う
ことにより得た補正値を上記推定結果として用いること
を特徴とする請求項1に記載のデータ通信制御システ
ム。 - 【請求項4】上記送信機は、 上記通信品質としてデータ伝送速度を重視する場合に
は、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受信
感度よりも良好な値となるように上記重み付けを行うこ
とにより得た補正値を上記推定結果として用いることを
特徴とする請求項1に記載のデータ通信制御システム。 - 【請求項5】所定の通信路を経て受信した受信データに
基づいて推定された上記通信路における受信感度の推定
結果を受信機から受信する受信手段と、 上記推定結果及び上記受信装置へ送信すべき上記データ
の種類に応じた変調方式を選定し、当該変調方式で当該
データを変調して送信することにより上記データ通信品
質を適応的に制御する制御手段とを具えることを特徴と
する送信機。 - 【請求項6】上記制御手段は、 上記受信機へ送信すべき上記データの種類に応じて上記
受信機から通知された上記推定結果の値に対して重み付
けを行うことにより得た補正値を上記推定結果として用
いることを特徴とする請求項5に記載の送信機。 - 【請求項7】上記制御手段は、 上記通信品質としてデータ伝送の信頼性を重視する場合
には、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受
信感度よりも劣悪な値となるように上記重み付けを行う
ことにより得た補正値を上記推定結果として用いること
を特徴とする請求項5に記載の送信機。 - 【請求項8】上記制御手段は、 上記通信品質としてデータ伝送速度を重視する場合に
は、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受信
感度よりも良好な値となるように上記重み付けを行うこ
とにより得た補正値を上記推定結果として用いることを
特徴とする請求項5に記載の送信機。 - 【請求項9】所定の通信路を経て受信した受信データに
基づいて推定された上記通信路における受信感度の推定
結果を受信機から受信する受信ステップと、 上記推定結果及び上記受信装置へ送信すべき上記データ
の種類に応じた変調方式を選定し、当該変調方式で当該
データを変調して送信することにより上記データ通信品
質を適応的に制御する制御ステップとを具えることを特
徴とする送信方法。 - 【請求項10】上記制御ステップでは、 上記受信機へ送信すべき上記データの種類に応じて上記
受信機から通知された上記推定結果の値に対して重み付
けを行うことにより得た補正値を上記推定結果として用
いることを特徴とする請求項9に記載の送信方法。 - 【請求項11】上記制御ステップでは、 上記通信品質としてデータ伝送の信頼性を重視する場合
には、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受
信感度よりも劣悪な値となるように上記重み付けを行う
ことにより得た補正値を上記推定結果として用いること
を特徴とする請求項9に記載の送信方法。 - 【請求項12】上記制御ステップでは、 上記通信品質としてデータ伝送速度を重視する場合に
は、上記受信機から通知された上記受信感度を当該受信
感度よりも良好な値となるように上記重み付けを行うこ
とにより得た補正値を上記推定結果として用いることを
特徴とする請求項9に記載の送信方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001374587A JP3591726B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | データ通信制御システム、送信機及び送信方法 |
KR10-2003-7008896A KR20040069964A (ko) | 2001-12-07 | 2002-11-29 | 데이터통신 제어시스템, 송신기 및 송신방법 |
EP02788688A EP1453263A4 (en) | 2001-12-07 | 2002-11-29 | DATA COMMUNICATION CONTROL SYSTEM, TRANSMITTER AND TRANSMISSION METHOD |
US10/451,969 US20050099992A1 (en) | 2001-12-07 | 2002-11-29 | Data communication control system, transmitter, and transmitting method |
PCT/JP2002/012511 WO2003049392A1 (fr) | 2001-12-07 | 2002-11-29 | Systeme de commande de communication de donnees, emetteur et procede d'emission |
CNA028046730A CN1516945A (zh) | 2001-12-07 | 2002-11-29 | 数据通信控制系统、发射器和发射方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001374587A JP3591726B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | データ通信制御システム、送信機及び送信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003174485A true JP2003174485A (ja) | 2003-06-20 |
JP3591726B2 JP3591726B2 (ja) | 2004-11-24 |
Family
ID=19183132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001374587A Expired - Fee Related JP3591726B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | データ通信制御システム、送信機及び送信方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20050099992A1 (ja) |
EP (1) | EP1453263A4 (ja) |
JP (1) | JP3591726B2 (ja) |
KR (1) | KR20040069964A (ja) |
CN (1) | CN1516945A (ja) |
WO (1) | WO2003049392A1 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP2012060676A (ja) * | 2011-12-07 | 2012-03-22 | Kyocera Corp | 無線通信システム、無線端末、及び無線通信方法 |
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US8494071B2 (en) | 2003-12-08 | 2013-07-23 | Kabushiki Kaisha Kenwood | Device and method for correcting a data error in communication path |
JP2016506666A (ja) * | 2012-12-21 | 2016-03-03 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 通信システムにおける信号を送受信する方法及び装置 |
JP2023517681A (ja) * | 2020-03-12 | 2023-04-26 | ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア | 無線受信機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7623490B2 (en) | 2004-12-22 | 2009-11-24 | Qualcomm Incorporated | Systems and methods that utilize a capacity-based signal-to-noise ratio to predict and improve mobile communication |
CN101133587A (zh) * | 2005-01-14 | 2008-02-27 | 诺基亚西门子网络公司 | 基于cqi时期的hsdpa参数调整 |
US8463270B2 (en) * | 2006-05-05 | 2013-06-11 | Motorola Mobility Llc | Method and apparatus for providing adjusted handoff parameters based on receiver classification |
KR101016579B1 (ko) | 2006-09-30 | 2011-02-22 | 삼성전자주식회사 | 통신 시스템에서 전력 제어 방법 및 시스템 |
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