JP2003159927A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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Abstract
乗員の左右の両足に対するフット吹出風の分配割合の均
一化と車両搭載性の悪化抑制とを両立できる車両用空調
装置を提供する。 【解決手段】 空調ケース11内に暖房用熱交換器を配
置し、この暖房用熱交換器を通過した空調風が取り出さ
れるケース側フット取出口25を、空調ケース11のう
ち、車両後方側において、車両幅方向の面30の上部に
配置する。ケース側フット取出口25にフット吹出ダク
ト31を接続し、フット吹出ダクト31を、車両幅方向
の面30の上部から車両幅方向の左右両側へ向かって斜
め下方に延びる形状とし、ダクト下端部にフット吹出口
31a、31bを設ける。
Description
おいて乗員足元部に空調風、主に温風を吹き出すための
フット吹出構造に関するものである。
出構造は図8、9に示すものが代表的であり、車室内前
部にて車両幅方向の略中央部に空調ケース11が配置さ
れ、この空調ケース11内に空気を加熱するヒータコア
(暖房用熱交換器)13が配置されている。
向の左右の両側面の下部に、ヒータコア13を通過した
空調風(主に温風)が取り出されるフット開口部(ケー
ス側フット取出口)25を開口し、このフット開口部2
5にフット吹出ダクト31を接続し、このフット吹出ダ
クト31の下端部の開口をフット吹出口31a、31b
として構成し、このフット吹出口31a、31bから空
調風を下方へ吹き出している。
術では、空調ケース11内においてヒータコア13を通
過した空調風が矢印aのよう上部から下方へに流れ、そ
の後、空調ケース11の左右の両側面の下部に開口する
フット開口部25に向かって空調風が左右両側へ方向転
換する。そして、左右の両側面のフット開口部25から
空調風がフット吹出ダクト31内に流入する。このフッ
ト吹出ダクト31には、空調ケース11の側面から斜め
下方へ向かう斜面が形成してあるので、空調風はこの斜
面に当たって矢印bのように下方へ方向転換して吹き出
される。
び矢印b部の2箇所で、直角状に方向転換するので、フ
ット吹出風の通風抵抗が増大し、フット吹出風量を減少
させるという不具合がある。
する空調風の分配割合が不均一になるという不具合もあ
る。すなわち、空調風がフット吹出ダクト31内にて斜
面に当たるので、空調風が下方側のみに流れやすい。こ
のため、空調ケース11の右側に位置する乗員(右ハン
ドル車では運転者)の左足、および空調ケース11の左
側に位置する乗員(右ハンドル車では助手席乗員)の右
足に偏って空調風が吹き出す。その結果、右側乗員の右
足および左側乗員の左足に対する空調風の吹出が不十分
となり、右側乗員の右足および左側乗員の左足の暖房不
足が生じる。
の形状よりも更に空調ケース11の左右側方へ突き出す
形状に変更して、乗員の左右の両足に対する空調風の分
配割合を均一化することが考えられるが、この対策であ
ると、空調ケース11の側面から左右側方へ突き出すフ
ット吹出ダクトの体格が増大するので、フット吹出ダク
トの配置スペースが拡大して、空調装置の車両搭載性を
悪化させる。
通風抵抗を減少でき、かつ、乗員の左右の両足に対する
フット吹出風の分配割合の均一化と車両搭載性の悪化抑
制とを両立できる車両用空調装置を提供することを目的
とする。
め、請求項1に記載の発明では、車室内へ向かって空気
が流れる空気通路を構成する空調ケース(11)と、空
調ケース(11)内に配置され、空気を加熱する暖房用
熱交換器(13)とを備え、暖房用熱交換器(13)を
通過した空調風が取り出されるケース側フット取出口
(25)を、空調ケース(11)のうち、車両幅方向の
面(30)の上部に配置するとともに、ケース側フット
取出口(25)にフット吹出ダクト(31)を接続し、
フット吹出ダクト(31)を、車両幅方向の面(30)
の上部から車両幅方向の左右両側へ向かって斜め下方に
延びる形状とし、フット吹出ダクト(31)の下端開口
部をフット吹出口(31a、31b)として構成したこ
とを特徴とする。
幅方向の面(30)の上部に位置するケース側フット取
出口(25)から空調風を車両幅方向に方向変換するこ
となく、そのまま、スムーズにフット吹出ダクト(3
1)内に流入させることができる。そして、空調風はフ
ット吹出ダクト(31)を緩やかに斜め下方へ流れ、ダ
クト下端部のフット吹出口(31a、31b)から乗員
足元部に向かって吹き出す。
ることにより、従来技術における矢印a部および矢印b
部の2箇所の直角状の方向転換部を解消でき、フット吹
出風の通風抵抗を大幅に減少できる。これにより、フッ
ト吹出風量を増加して暖房性能を向上できる。
取出口(25)の開口位置である、車両幅方向の面(3
0)の上部位置からフット吹出ダクト31の形状に沿っ
て空調風が車両幅方向の左右外側へ向かって斜めに流れ
る(図1の矢印参照)。そのため、ダクト下端部のフ
ット吹出口(31a、31b)から吹き出す空調風も上
記矢印方向に沿って、矢印のように車両幅方向の左
右外側へ斜めに吹き出す。その結果、フット吹出口(3
1a、31b)からの吹出風を乗員の左右の両足にバラ
ンスよく分配することができ、乗員の左右の両足に均一
な暖房寒を付与できる。
において、ケース側フット取出口(25)を、車両幅方
向の面(30)の上部において空調ケース(11)の車
両幅方向の全域にわたって形成すれば、空調ケース(1
1)の車両幅方向の全域を通過して空調風をケース側フ
ット取出口(25)からフット吹出ダクト(31)内に
流入させることができ、フット吹出風の通風抵抗をより
一層減少できる。
または2において、フット吹出ダクト(31)は、具体
的には、車両幅方向の面(30)の上部から車両幅方向
の左右両側へ向かって斜め下方に二股状に延びる逆V形
状に形成すればよい。
ないし3のいずれか1つにおいて、フット吹出ダクト
(31)は、具体的には、空調ケース(11)と別体の
部材で構成すればよい。
し4のいずれか1つにおいて、空調ケース(11)は車
室内前部にて車両幅方向の略中央部に配置され、空調ケ
ース(11)内にて空気が車両前方側から車両後方側の
上部へ向かって流れるようになっており、車両幅方向の
面(30)は空調ケース(11)の車両後方側の面であ
り、フット吹出ダクト(31)を空調ケース(11)の
車両後方側の面(30)に配置することを特徴とする。
前方側から車両後方側へ向かって流れる空調風が、車両
後方側へ向かったままフット吹出ダクト31内に流入す
るので、フット吹出風の通風抵抗減少により一層有利で
ある。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
1実施形態であり、第1実施形態による車両用空調装置
の室内ユニット部は、大別して、空調ユニット10と、
この空調ユニット10に空気を送風する送風機ユニット
(図示せず)との2つの部分に分かれている。図1は空
調ユニット10を車両後方側から見た正面図で、図2は
図1の車両幅方向の中央部付近の断面図であり、図3は
空調ユニット10の車両搭載図である。
側のうち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
空調ユニット10部は、車室内の計器盤内側の略中央部
にて、車両の前後方向、上下方向および幅(左右)方向
に対して、各図の矢印で示す搭載方向で配置されてい
る。
車室内前部の計器盤(図示せず)内側のうち、中央部か
ら助手席側へオフセットして配置されている。送風機ユ
ニットは周知のごとく外気(車室外空気)と内気(車室
内空気)を切替導入する内外気切替箱、およびこの内外
気切替箱を通して空気を吸入し送風する遠心式の送風機
を備えている。
1を有し、この空調ケース11の内部には車室内へ向か
って空気が流れる空気通路が構成される。なお、本例で
は、車両幅方向の中央部の分割面Aにて左右に分割され
た左側ケース11aと右側ケース11とを一体に締結す
ることにより空調ケース11が構成されている。
なす蒸発器12と暖房用熱交換器をなすヒータコア13
を両方とも一体的に内蔵している。空調ケース11の、
最も車両前方側の部位には空気入口空間14が形成され
ている。この空気入口空間14には、上記送風機ユニッ
トの遠心式送風機のスクロールケーシング出口から送風
空気が流入する。
4直後の部位に蒸発器12が略垂直に配置されている。
この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷媒の蒸
発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却するも
のである。そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車両
後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配置
されている。
冷風を再加熱するものであって、その内部に、図示しな
い車両エンジンから高温の温水(エンジン冷却水)が流
れ、この温水を熱源として空気を加熱するものである。
ヒータコア13の上方部にはヒータコア13をバイパス
して冷風が通過する冷風バイパス通路15が形成されて
いる。
には平板状のエアミックスドア16が回転軸16aを中
心にして回転可能に配置されている。このエアミックス
ドア16は、ヒータコア13の熱交換用コア部で加熱さ
れる温風と、冷風バイパス通路15を通過する冷風との
風量割合を調整する。エアミックスドア16はこの風量
割合の調整により車室内への吹出空気温度を調節する温
度調節手段を構成する。
ア13の空気流れ下流側(車両後方側)の部位には、ヒ
ータコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延び
る壁面17が空調ケース11に一体成形されている。こ
の壁面17によりヒータコア13の直後から上方に向か
う温風通路18が形成されている。この温風通路18の
下流側(上方側)はヒータコア13の上方部において冷
風バイパス通路15の下流側と合流し、冷風と温風の混
合を行う空気混合部19を形成している。
て、空気混合部19に隣接する部位に、空気混合部19
から温度調節された空調空気が流入するデフロスタ開口
部20が開口している。このデフロスタ開口部20は平
板状のデフロスタドア21により開閉される。このデフ
ロスタドア21は回転軸22を中心として回転可能にな
っており、デフロスタ開口部20と連通口23を切替開
閉する。この連通口23は空気混合部19からの空調空
気を後述のフェイス開口部24a、24bとフット開口
部25側へ流すための通路となる。
スタ開口部20よりも車両後方側(乗員寄り)の部位に
センタフェイス開口部24aとサイドフェイス開口部2
4bが設けられている。なお、中央寄りの2つのセンタ
フェイス開口部24aは図3に示すセンタフェイスダク
ト26を介して、計器盤上方側の中央部に配置されるセ
ンタフェイス吹出口(図示せず)に接続される。
外側に位置する2つのサイドフェイス開口部24bは、
図3に示すサイドフェイスダクト27を介して、計器盤
上方側の左右両端部近傍に配置されるサイドフェイス吹
出口(図示せず)に接続される。この両フェイス吹出口
から車室内の乗員上半身側に向けて空調風が吹き出され
る。また、デフロスタ開口部20には図3に示すデフロ
スタダクト28を介して計器盤上面のデフロスタ吹出口
(図示せず)に接続され、このデフロスタ吹出口から車
両前面窓ガラスの内面に向けて空調風が吹き出される。
とフット開口部25は、フットフェイス切替用ドア29
により切替開閉される。このドア29は回転軸29aを
中心として回転可能な平板状ドアから構成される。
において、フェイス開口部24a、24bの下方側、す
なわち、空調ケース11のうち、車両後方側の面30に
設けられている。このフット開口部25の開口範囲は、
図1の細点領域であり、空調ケース11の車両後方側の
面30の上部に位置している。この車両後方側の面30
は車両幅方向に沿う面であって、フット開口部25は面
30の上部にて空調ケース11の車両幅方向の全域にわ
たって開口している。
した空調風を空調ケース11の外部へ取り出すケース側
フット取出口を構成するものであって、フット開口部2
5には、車両後方側の面30上に配置されるフット吹出
ダクト31の上端部が接続される。
であり、図1に示すように車両後方側(車両幅方向)の
面30の上部から車両幅方向の左右両側へ向かって斜め
下方に二股状に延びる逆V形状に成形され、この逆V形
状に沿った空気通路をダクト内部に形成している。
2箇所の下端開口部は乗員足元部に向けて空調風を吹き
出すフット吹出口31a、31bを構成する。このフッ
ト吹出口31a、31bは車両幅方向の寸法L1が例え
ば、80mm程度であり、そして、空調ケース11の左
右両側面よりも所定寸法L2(例えば、120mm程
度)だけ幅方向外側に位置している。
空気通路は、最前部の空気入口空間14から蒸発器12
およびヒータコア13を通過して、車両前方側から車両
後方側へ向かって流れ、その後に、車両後方側の上部に
位置する複数の吹出開口部20、24a、24b、25
へ向かって流れるようになっている。
動を説明する。吹出モードとしてフェイスモードが設定
されていると、デフロスタドア21によりデフロスタ開
口部20を閉じて連通口23を全開する。また、フット
フェイス切替用ドア29はフット開口部25を閉じてフ
ェイス開口部24a、24bを全開する。
実線位置に操作すると、ヒータコア13の通風路を全閉
し、冷風バイパス通路15を全開する最大冷房状態が設
定される。この状態において、図示しない送風機ユニッ
トの送風機および冷凍サイクルが運転されると、送風機
ユニットからの送風空気がケース11の最前部の空気入
口空間14に流入した後、蒸発器12で冷却されて冷風
となる。
風バイパス通路15を通過して空気混合部19および連
通口23を経てフェイス開口部24a、24bへ向か
い、図示しないフェイス吹出口から乗員の上半身に向け
て冷風が吹き出す。
ミックスドア16を図2の実線位置(最大冷房位置)か
ら2点鎖線位置(最大暖房位置)側へ操作すると、エア
ミックスドア16の開度位置に従って冷風の大部分が冷
風バイパス通路15を通過し、残余の一部の冷風はヒー
タコア13の通風路に流入して加熱され、温風となり、
温風通路18を上昇する。そして、冷風バイパス通路1
5からの冷風と温風通路18からの温風が空気混合部1
9にて混合され、所望温度に調節される。
定された場合を説明すると、このときはデフロスタドア
21を、デフロスタ開口部20が少量開放され、連通口
23はほぼ全開となる位置に操作する。そして、フット
フェイス切替用ドア29はフット開口部25を全開し、
フェイス開口部24a、24bを全閉する位置に操作す
る。
制御された空調風(温風)の一部が空気混合部19、デ
フロスタ開口部20を通過して図示しないデフロスタ吹
出口から車両窓ガラスに向かって吹き出して、車両窓ガ
ラスの防曇効果を発揮する。これと同時に、空調風(温
風)の大部分は空気混合部19、連通口23、フット開
口部25を通過してフットダクト31内に流入する。そ
して、フットダクト31の下端部に開口するフット吹出
口31a、31bから乗員足元部に向けて空調風を吹き
出して、乗員足元部を暖房する。
トモード時の作動について説明したが、その他に、
(1)フェイス開口部24a、24bとフット開口部2
5を同時に開口するバイレベルモード、(2)デフロス
タ開口部20とフット開口部25を同程度開口するフッ
トデフロスタモード、(3)デフロスタ開口部25を全
開し、連通口28を閉塞するデフロスタモード等の吹出
モードを選択できる。
による本実施形態の作用効果を具体的に説明すると、ケ
ース側フット取出口であるフット開口部25を空調ケー
ス11の車両後方側の面30の上部にて空調ケース11
の幅方向の全域(図1の細点部)に形成するとともに、
この車両後方側の面30にフット吹出ダクト31を配置
して、フット吹出ダクト31の上端部をフット開口部2
5に接続している。
を車両前方側から車両後方側へ向かって流れる空調風
が、フット開口部25から、車両幅方向に方向変換する
ことなく、そのまま、フット吹出ダクト31内に流入す
る。そして、フット吹出ダクト31を緩やかに斜め下方
へ流れ、ダクト下端部のフット吹出口31a、31bか
ら空調風が乗員足元部に向かって吹き出す。
および矢印b部の2箇所の直角状の方向転換部を解消で
き、フット吹出空気の通風経路の通風抵抗を大幅に減少
できる。これにより、フット吹出風量を増加して暖房性
能を向上できる。
25の開口位置である、車両後方側の面30の上部位置
から空調風がフット吹出ダクト31の形状に沿って矢印
のように車両幅方向の左右外側へ向かって斜めに流れ
る。このため、ダクト下端部のフット吹出口31a、3
1bから吹き出す空調風も上記矢印方向に沿って、矢
印のように車両幅方向の左右外側へ斜めに吹き出す。
その結果、フット吹出口31a、31bからの吹出風を
乗員の左右の両足にバランスよく分配することができ
る。
吹出ダクト31内にて斜面に当って、空調風が下方側の
みに流れやすいので、空調ケース11の左右側面に近接
する側の足(右側乗員の左足あるいは左側乗員の右足)
に偏って空調風が吹き出し、空調ケース11の左右側面
から離れる側の足(右側乗員の右足あるいは左側乗員の
左足)への空調風の分配が不足するが、本実施形態によ
ると、上記矢印のようにフット吹出口31a、31b
から空調風が車両幅方向の左右外側へ斜めに吹き出すの
で、その吹出空気を、空調ケース11の左右側面に近接
する側の足のみならず、空調ケース11の左右側面から
離れる側の足に対しても十分分配することができる。従
って、乗員の左右の両足に均一に暖房できる。
31の空調ケース11の左右側面型の突き出し寸法L2
を従来技術のフット吹出ダクトの突き出し寸法L2と同
一寸法(120mm)に設定した場合に、乗員の左右の
両足に対する空調風分配のバランスを従来技術より格段
と向上できることを本発明者の実験により確認してい
る。
であり、空調ケース11の車両後方側の面30において
車両幅方向の中央部から更に車両後方側へ突き出す凸面
壁部32を一体成形し、この凸面壁部32と面30との
間に後席用フット吹出通路33を形成している。この凸
面壁部32の下端部は空調ケース11の底部の下方側に
位置し、この凸面壁部32の下端部の左右両端部に後席
用のフット開口部33を設けている。この後席用フット
開口部33は図示しない後席用フット接続ダクトを経て
後席用フット吹出口に接続され、この後席用フット吹出
口から後席乗員の足元側へ空気を吹出すようになってい
る。
席用フット吹出空気の取出口34が開口しており、この
後席用フット吹出空気の取出口34に凸面壁部32の上
端部を接続して、前席用フット開口部25の幅方向中央
部の空気が分岐して後席用フット吹出通路33内に流入
するようになっている。
であり、車室内の前席側吹出空気温度および後席側吹出
空気温度を独立に制御できる空調ユニット10に本発明
によるフット吹出ダクト31を組み合わせたものであ
る。
の相違点を説明すると、空調ケース11内にてヒータコ
ア13の熱交換用コア部の空気流れ上流側に仕切り部材
35を配置し、この仕切り部材35によりヒータコア1
3の熱交換用コア部の空気通路を上側の前席用通路36
と下側の後席用通路37とに仕切っている。
の空気流れ上流側にて、空調ケース11内部空間の車両
幅方向の全長にわたって延びるように配置されている。
空調ケース11内の空気通路において、ヒータコア13
の上方部位および下方部位には、それぞれヒータコア1
3をバイパスして空気(冷風)が流れる前席用冷風バイ
パス通路15、後席用冷風バイパス通路38が形成され
ている。
には平板状の前席用エアミックスドア16および後席用
エアミックスドア39がそれぞれ回転可能に配置されて
いる。前席用エアミックスドア16は、第1、第2実施
形態のエアミックスドア16に相当するもので、ヒータ
コア13の熱交換用コア部の前席用通路36で加熱され
る温風と、前席用冷風バイパス通路15を通ってヒータ
コア13をバイパスする冷風との風量割合を調整する。
ータコア13の熱交換用コア部の後席用通路37で加熱
される温風と、後席用冷風バイパス通路38を通ってヒ
ータコア13をバイパスする冷風との風量割合を調整す
る。
れ回転軸16a、39aと一体に結合されており、この
回転軸16a、39aを中心として独立に回転可能にな
っている。前席用エアミックスドア16は上記風量割合
の調整により車室内前席側への吹出空気温度を独立に調
節する前席側温度調節手段を構成する。後席用エアミッ
クスドア39は上記風量割合の調整により車室内後席側
への吹出空気温度を独立に調節する後席側温度調節手段
を構成する。
回転軸16a、39aは、空調ケース11に回転自在に
支持され、かつ回転軸16a、39aの一端部はそれぞ
れ空調ケース11の外部に突出して独立の操作機構に連
結される。この操作機構は、、モータを用いたアクチュ
エータ機構あるいは手動操作機構のいずれで構成しても
よい。
通路37で加熱された温風と、後席用冷風バイパス通路
38を通ってヒータコア13をバイパスする冷風は後席
用空気混合部40において混合して所望温度の空気とな
る。
後方側)には、後席用フェイス開口部41および後席用
フット開口部42が配置されている。本例では、図6に
示すように空調ケース11の後方側下端部において車両
幅方向の中央部に後席用フェイス開口部41を配置し、
この後席用フェイス開口部41の左右両側に後席用フッ
ト開口部42を配置している。
1と左右両側の後席用フット開口部42内にはそれぞれ
後席フェイス用ドア43と、後席フット用ドア44が回
転軸45により回転可能に配置されている。
出モード切替ドア43、44は車両幅右方向に延びる1
本の回転軸45に連結され、連動操作されるが、各ドア
43、44の回転軸45に対する取付角度を変えること
により、1本の回転軸45の回転角の変化により、後席
用フェイス開口部41のみの開放状態(後席側フェイス
モード)と、後席用フット開口部42のみの開放状態
(後席側フットモード)と、後席用フェイス開口部41
および後席用フット開口部42を同時に開放する状態
(後席側バイレベルモード)と、この両開口部41、4
2を同時に閉塞する状態(後席側シャットモード)とを
選択できるようになっている。
後席用フェイス接続ダクトを経て後席用フェイス吹出口
に接続され、この後席用フェイス吹出口から後席乗員の
上半身側へ空調風を吹出す。また、後席用のフット開口
部42は図示しない後席用フット接続ダクトを経て後席
用フット吹出口に接続され、この後席用フット吹出口か
ら後席乗員の足元側へ空気を吹出す。
り後席用フェイス開口部41を閉じて、後席フット用ド
ア44により後席用フット開口部42を開放する後席側
フットモードの状態を示している。
後席用通路37に対向する下方側部位に切替ドア46が
回転軸46aにより回転可能に配置されており、そし
て、切替ドア46が図7の実線位置に操作されると、切
替ドア46が仕切り部材35の延長上に位置して、ヒー
タコア13の前席用通路36と後席用通路37とを仕切
り、後席用通路37と前席用温風通路18との連通を遮
断する。従って、切替ドア46の実線位置は前席用通路
36と後席用通路37とを仕切る「仕切り位置」であ
る。
線位置に操作されると、後席用通路37と後席用空気混
合部40との連通を遮断して後席用通路37を前席用温
風通路18に連通させる。従って、切替ドア46の2点
鎖線位置は「後席側シャット位置」である。
立に操作しても、後席用エアミックスドア39と連動し
て操作してもよい。後者の場合は、後席用エアミックス
ドア39が実線で示す最大暖房位置にあるとき、切替ド
ア46が上記「仕切り位置」に位置し、後席用エアミッ
クスドア39が2点鎖線で示す最大冷房位置にあるとき
上記「後席側シャット位置」に位置するように切替ドア
46が後席用エアミックスドア39と連動操作される。
部25およびフット吹出ダクト31の構成は図6に示す
ように第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ
作用効果を発揮できる。
空調ユニットの正面図である。
ット部の車両搭載図である。
ットの正面図である。
ットの正面図である。
の正面図である。
器)、25…フット開口部(ケース側フット取出口)、
31…フット吹出ダクト、31a、31b…フット吹出
口。
Claims (5)
- 【請求項1】 車室内へ向かって空気が流れる空気通路
を構成する空調ケース(11)と、前記空調ケース(1
1)内に配置され、前記空気を加熱する暖房用熱交換器
(13)とを備え、 前記暖房用熱交換器(13)を通過した空調風が取り出
されるケース側フット取出口(25)を、前記空調ケー
ス(11)のうち、車両幅方向の面(30)の上部に配
置するとともに、前記ケース側フット取出口(25)に
フット吹出ダクト(31)を接続し、 前記フット吹出ダクト(31)を、前記車両幅方向の面
(30)の上部から車両幅方向の左右両側へ向かって斜
め下方に延びる形状とし、前記フット吹出ダクト(3
1)の下端開口部をフット吹出口(31a、31b)と
して構成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項2】 前記ケース側フット取出口(25)は、
前記車両幅方向の面(30)の上部において前記空調ケ
ース(11)の車両幅方向の全域にわたって形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装
置。 - 【請求項3】 前記フット吹出ダクト(31)は、前記
車両幅方向の面(30)の上部から車両幅方向の左右両
側へ向かって斜め下方に二股状に延びる逆V形状である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調
装置。 - 【請求項4】 前記フット吹出ダクト(31)は前記空
調ケース(11)と別体の部材で構成されていることを
特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車
両用空調装置。 - 【請求項5】 前記空調ケース(11)は車室内前部に
て車両幅方向の略中央部に配置され、前記空調ケース
(11)内にて前記空気が車両前方側から車両後方側の
上部へ向かって流れるようになっており、 前記車両幅方向の面(30)は前記空調ケース(11)
の車両後方側の面であり、 前記フット吹出ダクト(31)を前記空調ケース(1
1)の車両後方側の面(30)に配置することを特徴と
する請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空
調装置。
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