JP2003157375A - 多様性商品の推奨販売方法及びその推奨データベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 顧客の趣味感や嗜好感に、より高く合致
した多様性商品を提案する推奨販売方法を提供する。 【解決手段】 多様性商品の推奨販売方法は、イン
ターネット、双方向ＴＶ通信等のネットワークを介し
て、販売サイトサーバが顧客に選択された商品の購入申
込みを顧客端末から受信する工程を有する商品の販売方
法において、前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜好
に左右される多様性商品であり、且つ前記販売サイトサ
ーバは、前記多様性商品の商品名称、価格等の商品デー
タ及び推薦人による該多様性商品に関する推奨文データ
を格納した推奨データベースとアクセス可能であり、さ
らに前記販売サイトサーバは、前記顧客に選択された前
記多様性商品の商品データと共に該多様性商品に関する
前記推奨文データを提供して、該顧客の個人的嗜好に合
致する多様性商品を見出す検索を誘導することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット、
双方向ＴＶ通信等のネットワークを介して、顧客に商品
を効果的に推奨し、顧客の個人的嗜好に合致した商品を
提案する販売方法に関する。また、このような提案を行
うために商品検索を効率的に行うことができるデータベ
ースに関する。

【０００２】

【従来の技術】商品購買の動機が個人的嗜好に左右され
る商品の代表的な商品であるＣＤ、ＤＶＤ等の音楽記録
媒体或いはゲームソフト記録媒体等を扱う音楽をはじめ
とするエンターテイメント業界では、一部ユーザーが店
頭や地域のＦＭ局が推薦する商品(コンテンツ)を積極的
に購買動機として取り入れる等の現象が起きている。し
かし、このような商品購買の動機が個人的嗜好に左右さ
れる商品は、テレビ、雑誌の広告媒体等の不特定多数に
最大公約数の情報を提供する宣伝を行っても、最小公倍
数の販売効果を上げることしかできず、販売促進の限界
があった。

【０００３】インターネットが普及し、ネット上で商品
の売買取引が行われるようになったが、ネット販売は、
テレビ、雑誌の広告媒体等の宣伝と同様な商品提案がな
されるだけで、単に商品検索が容易にできる程度であっ
た。従って、付加価値を付け難いために、価格競争に走
ることを余儀なくされた。また、情報化が進み、多数の
メディアで情報が提供されることにより、情報が拡散し
て受け手である顧客は自分に相応しい情報を入手するこ
とがかえって困難になってしまった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記のメ
ディアによる宣伝、インターネット販売による上記の課
題を解決すべく、鋭意検討した結果、顧客の個人的嗜好
に合致した商品の検索を効率的に誘導し、商品取引成約
率を高める方法を開発するに至った。すなわち本発明の
第一の目的は、顧客に選択された多様性商品の商品デー
タと共に多様性商品に関する推薦人が記載した推奨文デ
ータを顧客に提供することで、推薦人の個人的体験に基
づいた評価を記載した推奨文が顧客に趣味感や嗜好感の
共感を与え、顧客の趣味感や嗜好感に、より高く合致し
た多様性商品を提案するように商品の検索を誘導するこ
とが可能な多様性商品の推奨販売方法を提供することで
ある。特に、推奨文は推薦人の個人的体験に基づいて記
載されているため、意外性を有し且つ推薦人の個人的体
験を基準とした何らかの関連性を有する商品の推奨を実
現することを目的とする。

【０００５】ここで、本発明における多様性商品とは、
商品購買の動機が個人的趣味性や個人的嗜好に左右され
る商品をいい、その商品を個人的趣味性や個人的嗜好に
基づいて、他人に推薦することが容易にできる商品であ
る。従って、プラスチックペレットのように仕様によっ
て全てが決まってしまう規格商品は含まない。本発明に
おける多様性商品には、音楽記録媒体、映像記録媒体又
はゲーム記録媒体等のエンターテイメントコンテンツ記
録媒体、或いは酒、タバコ又は菓子等の嗜好品、或いは
米、果物又は海鮮物等の地域特産品、筆記具等の事務用
品、スキー板又はテニスラケット等のスポーツ用品、服
装品、オーディオ機器等の電化製品、旅行商品、或いは
家具インテリア等の調度品が含まれる。

【０００６】また本発明の第二の目的は、顧客に選択さ
れた多様性商品に関して推薦人が類似との理由で推奨し
た類似商品の商品データと共に類似商品に関する類似推
奨文データを顧客に与えることで、推薦人の個人的体験
に基づいて類似性があると判断されたその理由を記載し
た類似推奨文が、顧客に趣味感や嗜好感の共感を与え
て、顧客の嗜好に合致した類似商品を提案するように商
品の検索を誘導することが可能な多様性商品の推奨販売
方法を提供することである。特に、類似推奨文は推薦人
の個人的体験に基づいて記載されているため、意外性の
程度は小さいものの、単にジャンルが同じであるとか或
いはシリーズものである等の誰もが思いつくような基準
で類似性を判断せず、推薦人の個人的体験を基準とした
何らかの類似性を有する商品の推奨を実現することを目
的とする。

【０００７】さらに本発明の第三の目的は、顧客に多様
性商品の商品データや類似商品の商品データと併せて、
前述した推薦人による推奨文データ並びに類似推奨文デ
ータを織り交ぜて提供することで、意外性を有し且つ推
薦人の個人的体験を基準とした何らかの関連性を有する
多様性商品か、或いは意外性の程度は小さいものの、誰
もが思いつくような基準で類似性を判断せず、推薦人の
個人的体験を基準とした何らかの類似性を有する多様性
商品を推奨可能とすることである。これにより関連性か
らの推奨と類似性からの推奨を相乗的に作用させて、推
薦人の個人的体験に基づく推奨を多面、多層的に行い、
顧客の個人的嗜好により高く合致した商品の検索の誘導
を実現することを目的とする。

【０００８】本発明の第四の目的は、前記発明におい
て、顧客が選択し得る多様性商品の中に推薦人が創作若
しくは生産した多様性商品を含ませ、検索を誘導する際
に、その多様性商品のリストを掲示させることで、推薦
人が創作若しくは生産した多様性商品へ検索を積極的に
誘導することである。本発明において、顧客が自己の嗜
好に合った特定の推薦人を見出すと、顧客は多様性商品
を選択する際に、該推薦人の推奨文や類似推奨文を商品
選択基準とすると考えられる。顧客が自己の嗜好に合っ
た該推薦人に関する多様性商品を購買したいと希望する
際に、容易にその商品の検索を誘導することを目的とす
る。さらに、前記特定の推薦人の創作した商品を選択し
て、さらに本発明の推奨販売方法に従って検索すれば、
特定の推薦人が創作若しくは生産した多様性商品を軸と
して、意外性があり且つ顧客に購入欲を喚起し得る商品
の検索を誘導することを目的とする。

【０００９】本発明の第五の目的は、前記発明におい
て、推薦人の推奨する多様性商品のリストを顧客へ掲示
することで、顧客が、自己の嗜好に合った特定の推薦人
が推奨する多様性商品の中から購入する多様性商品を決
定することができるようにすることである。前述のよう
に、顧客が特定の推薦人を見出すことができれば、特定
の推薦人の推奨した多様性商品という共通項を検索軸と
して、意外性があり且つ顧客に購入欲を喚起し得る多様
性商品の検索を誘導することを実現することを目的とす
る。

【００１０】本発明の第六の目的は、顧客に対して多様
性商品の提案として電子メールマガジンでそのリストを
送信することで、販売サイトを顧客に知らしめ、しかも
検索の初期値を与えて顧客の多様性商品に関する初期選
択を容易とすることが可能な多様性商品の推奨販売方法
を提供することである。特に、電子メールマガジンを送
付する内容を限定し、その限定内容について興味を有す
る顧客に送付することで販売サイトへの引き込み効果を
高めることを目的とする。

【００１１】本発明の第七の目的は、前記発明におい
て、推薦人として社会的影響力の高い芸能人、政治家、
スポーツ選手等の有名人を含ませることで、その推薦人
のネームバリューで顧客のサイトへの関心を引き寄せ、
顧客が商品の選択をする上で推奨文や類似推奨文から共
感を得やすい環境を実現することである。また、推薦人
の信憑性のレベルに階層性を持たせることで、多様性商
品の検索の誘導にバリエーションを持たせることを目的
とする。

【００１２】本発明の第八の目的は、推薦人による多様
性商品に関する推奨情報を提供して、顧客の個人的嗜好
に合致する多様性商品を見出す検索を誘導する推奨デー
タベースを提供することである。特に本発明である多様
性商品の推奨販売方法において顧客に検索状況に応じた
データを容易に取り出し可能とすると共に、推薦人の推
奨文や類似推奨文により関連化された多様性商品毎或い
は類似化された多様性商品毎のつながりをデータ構造と
して記憶させることを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の多様性商品の推
奨販売方法は、インターネット、双方向ＴＶ通信等のネ
ットワークを介して、販売サイトサーバが、顧客に選択
された商品の購入申込みを顧客端末から受信する工程を
有する商品の販売方法において、前記商品は、商品購買
の動機が個人的嗜好に左右される多様性商品であり、且
つ前記販売サイトサーバは、前記多様性商品の商品名
称、価格等の商品データ及び推薦人による該多様性商品
に関する推奨文データを格納した推奨データベースとア
クセス可能であり、さらに前記販売サイトサーバは、前
記顧客に選択された前記多様性商品の商品データと共に
該多様性商品に関する前記推奨文データを提供して、該
顧客の個人的嗜好に合致する多様性商品を見出す検索を
誘導することを特徴とする。

【００１４】また、多様性商品の推奨販売方法は、イン
ターネット、双方向ＴＶ通信等のネットワークを介し
て、販売サイトサーバが、顧客に選択された商品の購入
申込みを顧客端末から受信する工程を有する商品の販売
方法において、前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜
好に左右される多様性商品であり、且つ前記販売サイト
サーバは、前記多様性商品の商品名称、価格等の商品デ
ータ及び該多様性商品について推薦人により類似性を有
するとの理由で推奨された類似商品の商品データ及び該
類似商品に関する類似推奨文データを格納した推奨デー
タベースとアクセス可能であり、さらに前記販売サイト
サーバは、前記顧客に選択された前記多様性商品の前記
類似商品の商品データと共に該類似商品に関する前記類
似推奨文データを提供して、該顧客の個人的嗜好に合致
する多様性商品を見出す検索を誘導することを特徴とす
る。

【００１５】さらに多様性商品の推奨販売方法は、イン
ターネット、双方向ＴＶ通信等のネットワークを介し
て、販売サイトサーバが、顧客に選択された商品の購入
申込みを顧客端末から受信する工程を有する商品の販売
方法において、前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜
好に左右される多様性商品であり、且つ前記販売サイト
サーバは、前記多様性商品の商品名称、価格等の商品デ
ータ、推薦人による該多様性商品に関する推奨文デー
タ、該多様性商品について該推薦人により類似性を有す
るとの理由で推奨された類似商品の商品データ及び該類
似商品に関する類似推奨文データを格納した推奨データ
ベースとアクセス可能であり、さらに前記販売サイトサ
ーバは、前記顧客に選択された前記多様性商品の商品デ
ータと共に該多様性商品に関する前記推奨文データ並び
に該顧客に選択された該多様性商品の前記類似商品の商
品データと共に該類似商品に関する前記類似推奨文デー
タを織り交ぜて提供して、該顧客の個人的嗜好に合致す
る多様性商品を見出す検索を誘導することを特徴とす
る。

【００１６】本発明の多様性商品の推奨販売方法では、
前記顧客によって選択され得る前記多様性商品は、前記
推薦人が創作若しくは生産した多様性商品を含み、前記
販売サイトサーバが、前記推奨データベースから抽出さ
れた前記推薦人の創作若しくは生産した多様性商品のリ
ストを前記顧客端末へ掲示するステップを有することが
好ましい。

【００１７】また、本発明の多様性商品の推奨販売方法
では、前記販売サイトサーバが、前記推奨データベース
から抽出された前記推薦人の推奨する多様性商品のリス
トを前記顧客端末へ掲示するステップを有することが好
ましい。

【００１８】さらに、本発明の多様性商品の推奨販売方
法では、前記販売サイトサーバが前記顧客端末から受信
する前記顧客に選択された多様性商品は、前記顧客端末
が受信した電子メールマガジンに記載された多様性商品
のリストから該顧客が選択した商品であることが好まし
い。

【００１９】本発明の多様性商品の推奨販売方法では、
前記推薦人は、社会的影響力の高い芸能人、政治家、ス
ポーツ選手等の有名人を含むことが好ましい。

【００２０】本発明の多様性商品の推奨データベース
は、商品購買の動機が個人的嗜好に左右される多様性商
品について、推薦人による多様性商品に関する推奨情報
を提供して、顧客の個人的嗜好に合致する多様性商品を
見出す検索を誘導する推奨データベースであって、前記
推奨データベースは、前記多様性商品に関して商品ＩＤ
を主キーとして少なくとも商品名称及び価格を関連づけ
た基本データを格納し、且つ前記推薦人に関して推薦人
ＩＤを主キーとして少なくとも推薦人氏名及び該推薦人
の紹介文を関連づけた推薦人テーブルを有し、さらに前
記推薦人による推奨に関して推奨ＩＤを主キーとして少
なくとも前記商品ＩＤ、前記推薦人ＩＤ及び推奨文を関
連づけた推奨テーブルか、或いは前記推薦人により前記
多様性商品について類似性を有するとの推奨に関して類
似推奨ＩＤを主キーとして少なくとも前記推奨ＩＤ、前
記類似商品の商品ＩＤ及び類似推奨文を関連づけた類似
推奨テーブルのうち少なくともいずれか一方のテーブル
を有することを特徴とする。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を示しな
がら本発明を詳細に説明するが、本発明は下記の実施形
態に限定して解釈されない。下記の実施形態では、多様
性商品として、音楽ＣＤ、音楽ＤＶＤ、音楽ＬＤ等の記
録媒体（以下、音楽ソフトという）を例に挙げて説明す
る。また、インターネットを介して推奨販売を行う方法
を具体例として説明するが、双方向ＴＶ通信等のネット
ワークを介して推奨販売を行っても良い。

【００２２】まず、本発明を実施する際に使用する音楽
ソフトの推奨販売システムの具体的構成例を図１に示
す。音楽ソフトの推奨販売システムは、ＷＷＷ（ワール
ドワイドウェブ）に接続した販売者が管理するシステム
及びＷＷＷに接続した顧客端末から構成される。

【００２３】販売者が管理するシステムは、ＷＷＷに接
続した販売サイトサーバ、販売サイトサーバがアクセス
可能な推奨データベース及び販売サイトサーバから管理
可能なＷＥＢサイト（ホームページ）から構成される。
また、販売者が管理するシステムは、ＷＷＷを介して顧
客端末に向けて電子メールマガジンを送信することが可
能である。また、販売者は、顧客端末から販売者が管理
するシステムへ送信された発注情報に基づいて、顧客に
商品を送付し、代金を受け取ることが可能となる。

【００２４】顧客端末は、販売サイトサーバが送信した
電子メールマガジンを受信でき、また販売サイトサーバ
が管理しているホームページを閲覧できる。さらに、Ｗ
ＷＷを介して販売サイトサーバが管理しているホームペ
ージ内で音楽ソフトの購入申込みを行うことができる。

【００２５】商品の代価は、送金、振込み等の従来から
行われている決済方法によって精算しても良いし、ＷＷ
Ｗ上にてクレジットカードによる支払い等の電子決済に
より精算しても良い。本発明は、商品代価の支払方法に
は限定されず、いかなる精算方法を用いても良い。

【００２６】次に推奨データベースについて説明する。
推奨データベースは、推薦人による音楽ソフトに関する
推奨情報を提供して、顧客の個人的嗜好に合致する音楽
ソフトを見出す検索を誘導するためのものである。

【００２７】推奨データベースに格納する基本データ
は、（１）主キーとする商品ＩＤ（例えば数字８桁）、
（２）タイトル（例えばテキスト全角１００文字程度ま
で）、（３） シングル・アルバム等の製品種別 （例え
ばコード化１文字）、（４）演奏者ID（例えば数字６
桁）、（５）発売日（日付）、（６）ＣＤの製造番号等
の表示用コード（可変長英数字１０桁程度）、（７）価
格、（８）音楽ソフトのカバージャケット写真を表示す
るためのＵＲＬ（例えばテキスト半角１００文字程
度）、（９）購入可否フラグ（コード化１文字）、（１
０）著作権者からの表示承認フラグ（コード化１文字）
であり、他のデータを含むこともできる。

【００２８】製品種別コードは、ＣＤ、カセットテー
プ、レコード、ビデオ、ＤＶＤ、ＬＤ及びその他の製品
種をさらに例示することができる。

【００２９】購入可否フラグとは、例えば購入可能、廃
盤、発注が必要、又は不明、が例示できる。

【００３０】推奨データベースは、基本データの他に推
薦人テーブルを有し、さらに推奨テーブルか或いは類似
推奨テーブルのうち少なくともいずれか一方のテーブル
を有する。また、前記テーブルの他に次のデータテーブ
ルを設けることが好ましい。すなわち、複数の演奏者で
完成した音楽ソフトの場合、演奏者毎の検索を可能とす
るための「その他演奏者テーブル」、複数の楽曲が収録
されている場合、曲名毎の検索を可能とするための「収
録曲テーブル」、又は一般的な音楽ジャンル等で音楽ソ
フトを分類した場合、その分類毎の検索を可能とするた
めの「音楽性定性データテーブル」等のデータ関係テー
ブルを設けることが好ましい。さらに、推薦人の関係す
る他のウェブサイトのリンクを顧客に提供するための
「推薦人他情報テーブル」や、推薦人の職業等の細目を
検索可能として推薦人テーブルを補足するための「推薦
人職業テーブル」を設けても良い。これらのテーブル
は、顧客の検索を誘導する際に、検索経路の多様化を図
り、顧客の個人的嗜好に合致しながらも、顧客が予想も
し得なかった意外性のある音楽ソフトを推奨することを
可能とする。

【００３１】推薦人テーブルは、（１）主キーである推
薦人ＩＤ（例えば数字６桁）（２）パスワード（半角５
〜８文字）、（３）名前、（４）フリガナ、（５）連絡
先メールアドレス、（６）推薦人についての紹介文、
（７）推奨電子メールマガジンＩＤ、（８）推薦人のラ
ンクを表示する星数（数字１桁）、（９）推薦人職業
（自由記入文字列）、（１０）推薦人の写った写真のＵ
ＲＬ（１１）推薦人の個人サイトへのリンク、（１１）
表示承認フラグ等のデータが格納される。

【００３２】推奨テーブルは、（１）主キーである推奨
ＩＤ（数字８桁程度）、（２）商品ＩＤ（数字８桁程
度）、（３）推薦人ＩＤ、（４）推奨文（テキスト全角
８００文字程度まで）、（５）推奨文ポイント（購入の
際に参考になったとマークされればプラスされる）、
（６）表示承認フラグ等のデータが格納される。

【００３３】類似推奨テーブルは、（１）主キーである
類似商品ＩＤ（数字８桁程度）、（２）推奨ＩＤ、
（３）類似商品ＩＤ（商品ＩＤと同じ形式）、（４）類
似推奨文（テキスト全角４００文字程度まで）、（５）
表示承認フラグ等が格納される。

【００３４】その他演奏者テーブルは、（１）主キーで
ある、その他演奏者商品ＩＤ（数字８桁程度）、（２）
商品ＩＤ、（３）その他演奏者ＩＤ（数字６桁）、
（４）表示承認フラグ等が格納される。

【００３５】収録曲テーブルは、（１）主キーである収
録曲商品ＩＤ（数字８桁程度）（２）商品ＩＤ、（３）
収録曲１（テキスト全角１００文字程度まで）、（４）
収録曲２（テキスト全角１００文字程度まで）、（５）
収録曲ｎ（テキスト全角１００文字程度まで）等が格納
される。なお、ここでｎは収録曲総数に対応する数字で
ある。

【００３６】音楽性定性データテーブルは、（１）主キ
ーである音楽性商品ＩＤ（数字８桁程度）、（２）商品
ＩＤ、（３）ロック、ジャズ等の音楽性キーワードや占
い検索に対応した音楽性キーワード、（４）表示承認フ
ラグ等が格納される。

【００３７】推薦人他情報テーブルは、（１）主キーで
ある推薦人他情報ＩＤ、（２）推薦人ＩＤ、（３）どの
サイトと関連しているかフラグ、（４）他サイトとの関
連ＩＤ、（５）他サイトとの関連文字列（例えば個人
名）等が格納される。

【００３８】推薦人職業テーブルは、（１）主キーであ
る推薦人職業ＩＤ、（２）推薦人ＩＤ、（３）推薦人職
業（正規化文字列（職業のカテゴリ分け用））等が格納
される。

【００３９】推奨データベースは、基本データ及び各種
テーブルが格納されているので、以下に説明する音楽ソ
フトの推奨販売方法において、顧客に多彩な推奨情報を
提供して、顧客の個人的嗜好に合致する多様性商品を見
出す検索を誘導することを可能とする。特に各種テーブ
ルを設けたため、顧客に検索状況に応じたデータを容易
に取り出し可能とする。また、推薦人の推奨文により関
連化された音楽ソフト毎或いは類似推奨文により類似化
された音楽ソフト毎のつながりをデータ構造として記憶
させることが可能である。

【００４０】音楽のように趣味性・嗜好性の強い分野で
は、創作者（演奏者等）が音楽創作をしたときには、必
ず他の創作者が創作した音楽に何らかの影響を受けた結
果が反映される。ここで、創作者が推薦人である場合に
は、音楽ソフトの推奨理由にこの影響を受けた結果が必
ず含まれる。従って、この影響を受けた結果を基にし
て、音楽ソフトの関連或いは類似の関係を音楽ソフト毎
のつながりとして把握してデータ構造とすれば、音楽ソ
フトの歴史的系譜をデータ構造として捉えることができ
る。本発明に係る推奨データベースは、特に、音楽ソフ
トの歴史的系譜をデータ構造化している。

【００４１】また、本発明における推薦人は、複数であ
ることが好ましい。様々な嗜好の顧客に対応するため及
び上記歴史的系譜をデータ構造化するためには複数、し
かもできるだけ多くの推薦人が存在する方が完成度の向
上が見込めるからである。また、推薦人として有名人を
含ませることで、その推薦人のネームバリューで顧客の
サイトへの関心を引き寄せ、顧客が商品の選択をする上
で推奨文や類似推奨文に共感を得やすい環境を実現する
ことができる。

【００４２】次に、本発明に係る音楽ソフトの推奨販売
方法について詳細に説明する。まず、図１を用いて音楽
ソフトの推奨販売方法の全体を概説する。

【００４３】推薦人から推奨音楽ソフト、推奨文、類似
音楽ソフト、類似推奨文等の情報の提供を受け、販売サ
イトサーバ及び推奨データベースからなるシステムに前
記情報を格納し、該情報に関するデータの出し入れを可
能な状態とする（）。

【００４４】前記情報に基づいて、推奨音楽ソフトの情
報を掲載した電子メールマガジンを顧客の顧客端末、好
ましくは推奨音楽ソフトに何らかの関心を有すると思わ
れる選定された顧客の顧客端末に向けて送信する（−
１及び−２）。顧客は、インターネットを介して販売
サイトに管理されているホームページ（販売ウェブサイ
ト）を閲覧し、推奨音楽ソフトに関して情報収集を行
い、前記ホームページは、顧客端末に推奨音楽ソフトに
関する情報提供並びに関連或いは類似の音楽ソフトの推
奨情報の提供を行う（−３）。

【００４５】図１の−３において、下記に示す工程例
にしたがって進めることが好ましい。すなわち、（１）
販売サイトサーバが、顧客に選択された音楽ソフトに係
る商品選択情報を顧客端末から受信する工程、（２）前
記販売サイトサーバが、(a)前記選択された音楽ソフト
の商品データ、(b)推薦人による該選択された音楽ソフ
トの推奨文データ、(c)推奨データベースに格納された
該推薦人に関する情報を閲覧するためのリンク、(d)前
記選択された音楽ソフトについて前記推薦人により類似
性を有するとの理由で推奨され、前記推奨データベース
に格納された類似商品の商品データを閲覧するためのリ
ンク、(e)その類似推奨文データ、を前記顧客端末へ掲
示する工程、（３）任意工程として、前記推奨データベ
ースに格納された商品データから抽出された類似商品の
商品データを前記顧客端末へ掲示する工程、（４）任意
工程として、前記販売サイトサーバが、前記推奨データ
ベースに格納された商品データから抽出された該推薦人
の創作した商品のリストを前記顧客端末へ掲示する工
程、（５）任意工程として、前記販売サイトサーバが、
前記推奨データベースに格納された商品データから抽出
された該推薦人が推奨する商品のリストを前記顧客端末
へ掲示する工程、（６）任意工程として、前記推薦人が
創作した商品の商品データ或いは該推薦人が推奨する商
品の商品データのうち少なくとも１以上の商品データを
前記推奨データベースから検索して、前記顧客端末へ掲
示する工程、（７）前記販売サイトサーバが、最終的に
前記顧客の個人的嗜好に合致した音楽ソフトに係る情報
の検索結果を表示して、音楽ソフトの購入申込み情報を
前記顧客端末から受信する工程、である。上記工程のう
ち、（３）〜（６）は任意工程である。したがって、基
本工程は、（１）→（２）→（７）である。また、
（１）→（２）→[（３）,｛（４）→（６）｝，
｛（５）→（６）｝をいずれか一つ或いは任意に複数を
組み合わせた工程]→（７）の工程であっても良い。

【００４６】なお、上記工程において、顧客に選択され
た商品の商品データ及びその類似商品の商品データは、
推奨データベースに格納されたその商品に関するデータ
全てを一度に表示するとは限らない。例えば、（２）の
工程において，顧客に選択された商品について多くの商
品データを掲載したほうが好ましいが、その商品の類似
商品の商品データは、別に準備されたその類似商品につ
いて多くの商品データを掲載したページにリンクするた
めの最小限の商品データを掲載するだけで足りる。

【００４７】なお、推薦人は、顧客を含む第三者が販売
サイトの管理するホームページにアクセスして、自らを
推薦人として登録参加することが好ましく、販売サイト
システムも顧客を含む第三者が、ＷＷＷを介して推薦人
として参加登録できるようにデータ登録する機能を有す
ることが好ましい。

【００４８】本発明は、顧客の個人的嗜好に合致する音
楽ソフトを見出すために、顧客に対してインターネット
を介して推奨データベースのデータ検索を行う際に、推
薦人による推奨情報を上記のように次々と提供して顧客
の個人的嗜好に合致する音楽ソフトを見出す検索を誘導
することができる。

【００４９】図１において、顧客は、インターネットを
介して、顧客端末から前記ホームページに顧客が最終的
に選択した音楽ソフトの購入申込みを行う（及び−
２）。すなわち、前記販売サイトサーバが、最終的に選
択された音楽ソフトの購入申込み情報を前記顧客端末か
ら受信する。

【００５０】販売サイトは、販売業者は商品を顧客に発
送する（）。これをもって商取引が完結する。

【００５１】販売サイトを運営する販売者は、推薦人に
販売を促進した報酬としてマージンを支払う（）。

【００５２】

【実施例】次に販売者サイトが設けるホームページの画
面を実際に例示しながら、本発明についてさらに具体的
に説明する。

【００５３】本発明が、推薦人による音楽ＣＤに関する
推奨情報を提供して、顧客の個人的嗜好に合致する多様
性商品である音楽ＣＤを見出す検索を誘導する具体的手
順を説明する。

【００５４】図１−１及び−２に示した販売サイト
から顧客端末へ送信する電子メールマガジンの具体例を
図２に示す。図２に示すように、電子メールマガジンに
は、推奨（レコメンド）する商品の紹介、商品紹介への
リンク、演奏者紹介へのリンク、販売サイトへのリンク
及びその他情報が掲載される。顧客は推奨された商品に
興味を惹かれれば、商品紹介へのリンクをクリックして
販売サイトのホームページを表示することができる。電
子メールマガジンを受信するためには、販売サイトホー
ムページに設けてあるレコメンドメルマガ一覧（例えば
図３）にて、顧客は自己の嗜好、趣味感に近い推薦人の
発行する電子メールマガジンの配信登録を予め受けてお
く。電子メールマガジンは、販売サイトを顧客に容易に
知らしめることができ、しかも検索の初期値を与えて顧
客の多様性商品に関する初期選択を容易とすることがで
きる。特に、電子メールマガジンを送付する内容を限定
し、その限定内容について興味を有する顧客に送付する
ことで販売サイトへの引き込み効果を高めることができ
る。

【００５５】上述の方法は、上記電子メールマガジンを
出発として顧客を販売サイトへ誘導する方法であるが、
別個の手段で販売サイトのＵＲＬを顧客に知らしめて誘
導し、或いは常連の顧客が直接に販売サイトへ入っても
良い。

【００５６】顧客が、商品を購入するに至るまでのフロ
ー図を図４に示す。まずトップページ（不図示）が表示
される（図４の１）。顧客が上記電子メールマガジンで
販売サイトのホームページへ誘導された場合には、商品
検索、今週の特集及び新着レコメンドが掲示されるペー
ジ（図５）が最初に掲示される。ここで、今週の特集１
に掲示された商品は、検索の初期結果に相当する（図４
の２，３）。前記ページ（図５）のうち、今週の推奨音
楽ＣＤを紹介する欄である今週の特集１の音楽ＣＤのリ
ンク２ａをクリックすると（図４の６，７）、その音楽
ＣＤの情報が掲載されたページ（図６）を閲覧すること
ができる（図４の９）。また、その商品を紹介している
推薦人のリンク２ｂをクリック（レコメンダー詳細表示
を選択）すると（図４の６，８）、レコメンダー詳細情
報（図８）を掲示する（図４の１３）。

【００５７】顧客が上記電子メールマガジンで推奨され
た音楽ＣＤ以外に音楽ソフトを検索したい場合には、図
５の検索（アーティスト名（演奏者名）、作品名等によ
る検索）、キーワード検索（音楽ジャンル、季節感等の
音楽性定性による検索）或いは占い検索等によって初期
検索（図４の２）を行う。検索結果がなければ再度トッ
プページに戻る（図４の４，５）。ここで検索結果があ
れば（図４の３）、音楽ＣＤ一覧（図７）が表示される
（図４の６）。

【００５８】前記検索は、推奨データベースにおける基
本データから検索される。前記キーワード検索若しくは
占い検索は、基本データ又は音楽性定性データテーブル
から検索される。

【００５９】顧客が、検索結果である音楽ＣＤ一覧（図
７）から自己の嗜好に合いそうな音楽ＣＤのリンク３ａ
をクリック（ＣＤ詳細表示を選択）すると（図４の６，
７）、音楽ＣＤの詳細ページ（図７）が表示される。ま
た、その商品を紹介している推薦人のリンク３ｂをクリ
ック（レコメンダー詳細表示を選択）すると（図４の
６，８）、レコメンダー詳細情報（図８）を掲示する
（図４の１３）。

【００６０】図６に示した音楽ＣＤの詳細ページには、
音楽ＣＤのタイトル４、演奏者５（アーティスト含
む）、曲目６、発売日７、価格８、音楽ＣＤのカバージ
ャケット写真９、購入可否フラグ１０が掲載されてい
る。また、音楽ＣＤを推奨する推薦人の氏名１１、写真
（必要に応じて掲載、図６では不図示）、推薦人として
のランク１３、推奨文１４が掲載されている。さらに音
楽ＣＤと類似の音楽ＣＤのリンク１５及び類似推奨文１
６が掲載されている。この詳細ページの作成には、推奨
データベースの中で、主として基本データ、推薦人テー
ブル、推奨テーブル、類似推奨テーブル、その他演奏者
テーブル又は収録曲テーブルが使われる。

【００６１】図６に示した音楽ＣＤの詳細ページを閲覧
した顧客は、推薦人の個人的体験に基づいた評価を記載
した推奨文により、顧客個人の趣味感や嗜好感に共感を
覚える。その音楽ＣＤの購入を希望する場合にはその音
楽ＣＤの購入を決める（図４の１５，１６）。

【００６２】前記音楽ＣＤを購入せず、他の音楽ＣＤを
探したい場合には、本発明は下記の音楽ＣＤの検索ルー
トを準備する。

【００６３】顧客が演奏者に対して興味を惹かれた場合
には、演奏者のリンク１７をクリックして（図４の１
１）、演奏者が創作した作品一覧「ディスコグラフィ
ー」（図９）を見ることができる（図４の６）。そして
それらの一覧の中から音楽ＣＤのリンク１８をクリック
（図４の７）して、検索を引き続き行う。或いは、それ
らの一覧の中から推薦人のリンク１９をクリック（図４
の８）して、検索を引き続き行う。この検索には、推奨
データベースの中で、主として基本データ、推薦人テー
ブル、推奨テーブルが使われる。

【００６４】顧客が類似の音楽ＣＤに対して興味を惹か
れた場合には、類似音楽ＣＤへのリンク１５をクリック
して（図４の１０）、類似音楽ＣＤの詳細ページ（類似
音楽ＣＤに関して図６に相当するもの）を閲覧し、類似
音楽ＣＤに関して前述した検索（図４の９、１０、１１、
１２等）と同様に、図４のフローに沿った検索を引き続
き行う。この検索には、推奨データベースの中で、主と
して基本データ、推薦人テーブル、類似推奨テーブルが
使われる。

【００６５】類似音楽ＣＤを検索した顧客は、推薦人の
個人的体験に基づいて類似性があると判断されたその理
由を記載した類似推奨文により、趣味感や嗜好感の共感
を覚え、顧客の嗜好に合致した類似商品の提案を受ける
こととなる。特に、類似推奨文は推薦人の個人的体験に
基づいて記載されているため、ここでいう類似性とは、
意外性の程度はそれほど大きくないものの、単にジャン
ルが同じであるとか、或いはシリーズものである等の誰
もが思いつくような基準の類似性ではない。

【００６６】顧客が推薦人に対して興味を惹かれた場合
には、推薦人の氏名１１のリンクをクリックして（図４
の１２）、推薦人詳細ページ（図８）を閲覧する（図４
の１３）。

【００６７】演奏者でない推薦人の詳細ページ（図８）
を閲覧（図４の１３）した顧客は、推薦人が推薦した作
品一覧を見るために「リコメンドＣＤ」リンク２２をク
リックする。これにより顧客は、推薦人が推薦した作品
一覧（図１１）を閲覧（図４の６）する。そして一覧の
中から音楽ＣＤのリンク２３をクリック（図４の７）し
て、前述した検索と同様に、図４のフローに沿った検索
を引き続き行う。

【００６８】演奏者である推薦人の詳細ページ（図１
０）を閲覧（図４の１３）した顧客は、推薦人が推薦し
た作品一覧を見るために「リコメンドＣＤ」リンク２１
をクリックする。これにより顧客は、推薦人が推薦した
作品一覧（図１１と同様のもの）を閲覧（図４の６）す
る。作品一覧には、推薦人が推奨する他人の作品である
音楽ＣＤと推薦人の作品である音楽ＣＤがリストアップ
されることとなる。ここで、推薦人の作品である音楽Ｃ
Ｄがリストアップされるのは、推薦人の作品である音楽
ＣＤをその推薦人自身が紹介するからである。そして顧
客は、一覧の中から音楽ＣＤのリンク２３をクリック
（図４の７）して、前述した検索と同様に、図４のフロ
ーに沿った検索を引き続き行う。この検索では、推奨デ
ータベースの中で、主として基本データ、推薦人テーブ
ル、推奨テーブル、推薦人他情報テーブル、推薦人職業
テーブルが使われる。

【００６９】顧客は直ちに音楽ＣＤの購入を決めない限
りは、図４のフローに沿った検索ループを１回以上繰り
返して自己の嗜好に一致する音楽ＣＤの検索を行い、同
時に販売サイトは、推奨データベースを利用しながら顧
客の検索を誘導して、結果的に音楽ＣＤの推奨販売を行
う。

【００７０】推薦人が推薦した作品一覧（図１１）を閲
覧（図４の１４）した顧客は、推薦人の個人的体験に基
づいた評価を記載した推奨文により、趣味感や嗜好感の
共感を覚え、推薦人が推薦した作品一覧に掲示された音
楽ＣＤは、顧客の趣味感や嗜好感により高く合致した音
楽ＣＤである可能性が高い。特に、推奨文は推薦人の個
人的体験に基づいて記載されているため、顧客に選択さ
れた検索の基準となる多様性商品と比較して意外性を有
し、且つ推薦人の個人的体験を基準とした何らかの関連
性を有する。また、推薦人が推薦した作品一覧を設ける
ので、顧客が自己の嗜好に合った特定の推薦人が推奨す
る多様性商品の中から、購入する多様性商品を決定する
ことができる。したがって、特定の推薦人の推奨した多
様性商品を軸として、意外性があり、且つ顧客に購入欲
を喚起し得る多様性商品の検索を誘導することができ
る。

【００７１】また、演奏者である推薦人が創作した作品
のうち自薦の商品一覧を閲覧した顧客は、推薦人が創作
若しくは生産した多様性商品へ検索を誘導されたことと
なる。特定の推薦人が創作若しくは生産した音楽ＣＤを
軸として、初期に選択した音楽ＣＤを基準とすれば意外
性があり、且つ顧客に購入欲を喚起し得る音楽ＣＤの検
索を誘導したこととなる。

【００７２】さらに、顧客に対して、推薦人の推奨する
音楽ＣＤ及び推薦人が類似と判断した類似音楽ＣＤの情
報の両方を提供すれば、その情報が組み合わさって、意
外性の程度の大きな音楽ＣＤや意外性の程度はそれほど
大きくないが類似の音楽ＣＤを適宜織り交ぜながら検索
することができる。したがって、関連性からの推奨と類
似性からの推奨を相乗的に作用させて、推薦人の個人的
体験に基づく推奨を多面、多層的に行い、顧客の個人的
嗜好により高く合致した多様性商品の検索を誘導する。

【００７３】販売サイトのホームページは、図１２に示
す推薦人一覧（レコメンダー一覧）、さらには図８に示
す推薦人詳細（レコメンダー詳細）を設けて、顧客が自
己の嗜好にあった推薦人を探し出しやすいようにするこ
とが好ましい。

【００７４】購入（図４の１５，１６）は、例えば図１
３のフォームに従って顧客が顧客端末に情報を入力し、
販売サイトサーバがこの情報に従って発注を販売業者端
末に送信する。ここで、顧客に商品選択の際の参考にな
った推薦人を選択させて、推薦人に対し販売によるマー
ジンを支払うポイントとする。

【００７５】本発明では、販売サイトサーバは、図１４
に示す推薦人（レコメンダー）のランク表を設けること
が好ましい。顧客は、このランクをもとに推薦人を選
び、検索の誘導を受けることができる。なお、図１４の
推薦人のランク表において、推薦人の詳細ページへのリ
ンク２４及び推薦人の推薦音楽ＣＤ一覧（例えば図１
１）へのリンク（レコメンド）２５、並びに推薦人の一
言プロフィールを掲載することが好ましい。推薦人の信
憑性のレベルに階層性を持たせることで、音楽ＣＤの検
索の誘導にバリエーションを持たせることができる。こ
の推薦人のランク表を作成するために、主として基本デ
ータ、推薦人テーブル、推奨テーブルが使われる。

【００７６】推薦人は、顧客を含む第三者が販売サイト
の管理するホームページにアクセスして、自らを推薦人
として登録参加することができ、例えば図１５に示した
ページに必要事項を入力後、販売サイトサーバに送信し
てデータ登録する。これにより、推奨文、類似推奨文等
のデータ拡充が容易になされる。

【００７７】本実施形態では、多様性商品として音楽ソ
フト、特に音楽ＣＤを例に挙げて説明したが、映像記録
媒体、ゲーム記録媒体にも同様の適用が可能である。ま
た、酒、タバコ又は菓子等の嗜好品、或いは米、果物又
は海鮮物等の地域特産品、筆記具等の事務用品、スキー
板又はテニスラケット等のスポーツ用品、服装品、オー
ディオ機器等の電化製品、旅行商品、或いは家具インテ
リア等の調度品にも適用可能である。

【００７８】

【発明の効果】請求項１記載の発明は、推薦人の個人的
体験に基づいた評価を記載した推奨文が顧客個人の趣味
感や嗜好感に共感を与え、顧客にその顧客の趣味感や嗜
好感に、より高く合致した多様性商品を提案するように
商品の検索を誘導することできる。特に、推奨文は推薦
人の個人的体験に基づいて記載されているため、意外性
を有し且つ推薦人の個人的体験を基準とした何らかの関
連性を有する商品を推奨することができる。

【００７９】本発明の推奨販売方法及び推奨データベー
スは、本発明で定義する多様性商品であれば、幅広く適
用可能である。

【００８０】請求項２記載の発明は、推薦人の個人的体
験に基づいて類似性があると判断されたその理由を記載
した類似推奨文が、顧客に趣味感や嗜好感の共感を与え
て、顧客の嗜好に合致した類似商品を提案するように商
品の検索を誘導することができる。特に、類似推奨文は
推薦人の個人的体験に基づいて記載されているため、意
外性の程度は小さいものの、単にジャンルが同じである
とか、或いはシリーズものである等の誰もが思いつくよ
うな基準で類似性を判断せず、推薦人の個人的体験を基
準とした何らかの類似性を有する商品を推奨することが
できる。

【００８１】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明と請求項２記載の発明を組み合わせて、意外性の程度
の大きな多様性商品か、或いは意外性の程度がそれほど
大きくない多様性商品を適宜織り交ぜながら推薦人の推
奨を基準として検索を誘導することができる。関連性か
らの推奨と類似性からの推奨を相乗的に作用させて、推
薦人の個人的体験に基づく推奨を多面、多層的に行い、
顧客の個人的嗜好により高く合致した商品の検索を誘導
することができる。

【００８２】請求項４記載の発明は、前記発明におい
て、推薦人が創作若しくは生産した多様性商品へ検索を
積極的に誘導することができる。特定の推薦人が創作若
しくは生産した多様性商品を軸として、意外性があり且
つ顧客に購入欲を喚起し得る多様性商品の検索を誘導す
ることができる。

【００８３】請求項５記載の発明は、前記発明におい
て、顧客が自己の嗜好に合った特定の推薦人が推奨する
多様性商品の中から、購入する多様性商品を決定するこ
とができる。特定の推薦人の推奨した多様性商品を軸と
して、意外性があり且つ顧客に購入欲を喚起し得る多様
性商品の検索を誘導することができる。

【００８４】請求項６記載の発明は、販売サイトを顧客
に容易に知らしめることができ、しかも検索の初期値を
与えて顧客の多様性商品に関する初期選択を容易とする
ことができる。特に電子メールマガジンを送付する内容
を限定し、その限定内容について興味を有する顧客に送
付することで販売サイトへの引き込み効果を高めること
ができる。

【００８５】請求項７記載の発明は、前記発明におい
て、推薦人として有名人を含ませることで、その推薦人
のネームバリューで顧客のサイトへの関心を引き寄せ、
顧客が商品の選択をする上で推奨文や類似推奨文から共
感を得やすい環境を実現することができる。また、推薦
人の信憑性のレベルに階層性を持たせることで、多様性
商品の検索の誘導にバリエーションを持たせることがで
きる。

【００８６】請求項８記載の発明は、推薦人による多様
性商品に関する推奨情報を提供して、顧客の個人的嗜好
に合致する多様性商品を見出す検索を誘導する推奨デー
タベースを提供することができた。推薦人の推奨文や類
似推奨文により関連化された或いは類似化された多様性
商品毎のつながりをデータ構造として記憶させることが
できた。

【００８７】本発明の多様性商品の推奨販売方法の検索
経路の概念図を図１６に示す。基本データである多様性
商品の初期値が決まると、それに対応する推薦人テーブ
ル及び推奨テーブル或いは類似推奨テーブルが作用し
て、意外性の程度が大小様々な別の多様性商品を推奨
し、結果として顧客の嗜好に合致した多様性商品を推奨
するように検索を誘導する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する際に使用する音楽ソフトの推
奨販売システムの具体的構成の一形態を示す図である。

【図２】本発明において販売サイトから顧客端末に送信
する電子メールマガジンの一形態を示す図である。

【図３】本発明において、顧客端末が電子メールマガジ
ンの配信を受けるための登録画面の一形態を示す図であ
る。

【図４】本発明に係る多様性商品の推奨販売フローの具
体例の一形態を示す図である。

【図５】販売サイトのホームページであって、電子メー
ルマガジンの推奨内容に対応した今週の特集で推奨する
音楽ＣＤの紹介ページの具体例の一形態を示す図であ
る。

【図６】販売サイトのホームページであって、音楽ＣＤ
個別詳細情報の掲載ページの具体例の一形態を示す図で
ある。

【図７】販売サイトのホームページであって、検索結果
を示す音楽ＣＤ一覧の具体例の一形態を示す図である。

【図８】販売サイトのホームページであって、推薦人詳
細情報の掲載ページの具体例の一形態を示す図である。

【図９】販売サイトのホームページであって、演奏者デ
ィスコグラフィー一覧の掲載ページの具体例の一形態を
示す図である。

【図１０】販売サイトのホームページであって、演奏者
である推薦人の詳細を掲載したページの具体例の一形態
を示す図である。

【図１１】販売サイトのホームページであって、推薦人
推奨音楽ＣＤ一覧の具体例の一形態を示す図である。

【図１２】販売サイトのホームページであって、推薦人
一覧の具体例の一形態を示す図である。

【図１３】販売サイトのホームページであって、購入す
る際の入力フォームの具体例の一形態を示す図である。

【図１４】販売サイトのホームページであって、推薦人
（レコメンダー）のランク表の具体例の一形態を示す図
である。

【図１５】販売サイトのホームページであって、推薦人
（レコメンダー）の登録入力ページの具体例の一形態を
示す図である。

【図１６】本発明の多様性商品の推奨販売方法の検索経
路の概念図の一形態を示す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/30 １７０ Ｇ０６Ｆ 17/30 １７０Ｚ ３２０ ３２０Ａ ３４０ ３４０Ａ Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０ Ｈ０４Ｎ 7/173 ６４０Ａ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】インターネット、双方向ＴＶ通信等のネッ
   トワークを介して、販売サイトサーバが、顧客に選択さ
   れた商品の購入申込みを顧客端末から受信する工程を有
   する商品の販売方法において、 前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜好に左右される
   多様性商品であり、且つ前記販売サイトサーバは、前記
   多様性商品の商品名称、価格等の商品データ及び推薦人
   による該多様性商品に関する推奨文データを格納した推
   奨データベースとアクセス可能であり、さらに前記販売
   サイトサーバは、前記顧客に選択された前記多様性商品
   の商品データと共に該多様性商品に関する前記推奨文デ
   ータを提供して、該顧客の個人的嗜好に合致する多様性
   商品を見出す検索を誘導することを特徴とする多様性商
   品の推奨販売方法。
2. 【請求項２】インターネット、双方向ＴＶ通信等のネッ
   トワークを介して、販売サイトサーバが、顧客に選択さ
   れた商品の購入申込みを顧客端末から受信する工程を有
   する商品の販売方法において、 前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜好に左右される
   多様性商品であり、且つ前記販売サイトサーバは、前記
   多様性商品の商品名称、価格等の商品データ及び該多様
   性商品について推薦人により類似性を有するとの理由で
   推奨された類似商品の商品データ及び該類似商品に関す
   る類似推奨文データを格納した推奨データベースとアク
   セス可能であり、さらに前記販売サイトサーバは、前記
   顧客に選択された前記多様性商品の前記類似商品の商品
   データと共に該類似商品に関する前記類似推奨文データ
   を提供して、該顧客の個人的嗜好に合致する多様性商品
   を見出す検索を誘導することを特徴とする多様性商品の
   推奨販売方法。
3. 【請求項３】インターネット、双方向ＴＶ通信等のネッ
   トワークを介して、販売サイトサーバが、顧客に選択さ
   れた商品の購入申込みを顧客端末から受信する工程を有
   する商品の販売方法において、 前記商品は、商品購買の動機が個人的嗜好に左右される
   多様性商品であり、且つ前記販売サイトサーバは、前記
   多様性商品の商品名称、価格等の商品データ、推薦人に
   よる該多様性商品に関する推奨文データ、該多様性商品
   について該推薦人により類似性を有するとの理由で推奨
   された類似商品の商品データ及び該類似商品に関する類
   似推奨文データを格納した推奨データベースとアクセス
   可能であり、さらに前記販売サイトサーバは、前記顧客
   に選択された前記多様性商品の商品データと共に該多様
   性商品に関する前記推奨文データ並びに該顧客に選択さ
   れた該多様性商品の前記類似商品の商品データと共に該
   類似商品に関する前記類似推奨文データを織り交ぜて提
   供して、該顧客の個人的嗜好に合致する多様性商品を見
   出す検索を誘導することを特徴とする多様性商品の推奨
   販売方法。
4. 【請求項４】前記顧客によって選択され得る前記多様性
   商品は、前記推薦人が創作若しくは生産した多様性商品
   を含み、前記販売サイトサーバが、前記推奨データベー
   スから抽出された前記推薦人の創作若しくは生産した多
   様性商品のリストを前記顧客端末へ掲示するステップを
   有することを特徴とする請求項１、２又は３記載の多様
   性商品の推奨販売方法。
5. 【請求項５】前記販売サイトサーバが、前記推奨データ
   ベースから抽出された前記推薦人の推奨する多様性商品
   のリストを前記顧客端末へ掲示するステップを有するこ
   とを特徴とする請求項１、２、３又は４記載の多様性商
   品の推奨販売方法。
6. 【請求項６】前記販売サイトサーバが前記顧客端末から
   受信する前記顧客に選択された多様性商品は、前記顧客
   端末が受信した電子メールマガジンに記載された多様性
   商品のリストから該顧客が選択した商品であることを特
   徴とする請求項１、２、３、４又は５記載の多様性商品
   の推奨販売方法。
7. 【請求項７】前記推薦人は、社会的影響力の高い芸能
   人、政治家、スポーツ選手等の有名人を含むことを特徴
   とする請求項１、２、３、４、５又は６記載の多様性商
   品の推奨販売方法。
8. 【請求項８】商品購買の動機が個人的嗜好に左右される
   多様性商品について、推薦人による該多様性商品に関す
   る推奨情報を提供して、顧客の個人的嗜好に合致する多
   様性商品を見出す検索を誘導する推奨データベースであ
   って、 前記推奨データベースは、前記多様性商品に関して商品
   ＩＤを主キーとして少なくとも商品名称及び価格を関連
   づけた基本データを格納し、 且つ前記推薦人に関して推薦人ＩＤを主キーとして少な
   くとも推薦人氏名及び該推薦人の紹介文を関連づけた推
   薦人テーブルを有し、さらに前記推薦人による推奨に関
   して推奨ＩＤを主キーとして少なくとも前記商品ＩＤ、
   前記推薦人ＩＤ及び推奨文を関連づけた推奨テーブル
   か、或いは前記推薦人により前記多様性商品について類
   似性を有するとの推奨に関して類似推奨ＩＤを主キーと
   して少なくとも前記推奨ＩＤ、前記類似商品の商品ＩＤ
   及び類似推奨文を関連づけた類似推奨テーブルのうち少
   なくともいずれか一方のテーブルを有することを特徴と
   する多様性商品の推奨データベース。