JP2003156561A - 超音波距離測定方法及び装置 - Google Patents
超音波距離測定方法及び装置Info
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- JP2003156561A JP2003156561A JP2001354084A JP2001354084A JP2003156561A JP 2003156561 A JP2003156561 A JP 2003156561A JP 2001354084 A JP2001354084 A JP 2001354084A JP 2001354084 A JP2001354084 A JP 2001354084A JP 2003156561 A JP2003156561 A JP 2003156561A
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- Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 AGCを不要とし、かつ受信したエコーのレ
ベル判断のみにより、ターゲットまでの距離を正確に測
定することが可能な超音波距離測定方法及びその装置を
提供すること。 【解決手段】 受信エコーを3つの異なるスレッショル
ドレベル(TH)で判定し、送信時点から第1THを超
えた時点までの時間T1と、送信時点から第2THを越
えた時点までの時間T2とから、直線近似により送信時
点から前記受信エコーの立ち上がり時点までの時間T0
を演算して、距離を測定する。受信エコーが第3THを
越えた場合に、距離測定結果を有効とし、第3THを越
えない場合には、無効とする。
ベル判断のみにより、ターゲットまでの距離を正確に測
定することが可能な超音波距離測定方法及びその装置を
提供すること。 【解決手段】 受信エコーを3つの異なるスレッショル
ドレベル(TH)で判定し、送信時点から第1THを超
えた時点までの時間T1と、送信時点から第2THを越
えた時点までの時間T2とから、直線近似により送信時
点から前記受信エコーの立ち上がり時点までの時間T0
を演算して、距離を測定する。受信エコーが第3THを
越えた場合に、距離測定結果を有効とし、第3THを越
えない場合には、無効とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を送信しタ
ーゲットからの反射波を受信するまでの時間から距離を
測定する超音波距離測定方法及び装置に関する。
ーゲットからの反射波を受信するまでの時間から距離を
測定する超音波距離測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からターゲットまでの距離を測定す
るために、超音波を利用した距離測定装置が広く使用さ
れている。
るために、超音波を利用した距離測定装置が広く使用さ
れている。
【0003】図7は、従来から一般的に用いられている
超音波距離測定装置のブロック構成を示す図であり、ま
た図8は距離測定動作を説明するための図である。
超音波距離測定装置のブロック構成を示す図であり、ま
た図8は距離測定動作を説明するための図である。
【0004】図7において、中央演算処理装置(以下、
CPU)71は発振器72からの基準クロック信号に基
づいて動作する。ターゲットまでの距離測定に際して
は、まずCPU71から送信トリガが駆動信号発生回路
73に与えられこれに基づいて形成された所定周波数の
バースト信号が電力増幅回路74で増幅され、送受切替
器75を介して超音波センサ76に供給される。なお、
駆動信号発生回路73,電力増幅回路74で送信回路が
構成されている。
CPU)71は発振器72からの基準クロック信号に基
づいて動作する。ターゲットまでの距離測定に際して
は、まずCPU71から送信トリガが駆動信号発生回路
73に与えられこれに基づいて形成された所定周波数の
バースト信号が電力増幅回路74で増幅され、送受切替
器75を介して超音波センサ76に供給される。なお、
駆動信号発生回路73,電力増幅回路74で送信回路が
構成されている。
【0005】超音波センサ76はバースト信号により駆
動され、超音波センサ76からターゲットに向けて送信
パルスが送信される。送信パルスはターゲットで反射さ
れ超音波エコーが超音波センサ76で受信され、電気信
号に変換されて受信エコーが送受切替器75を介して受
信回路に供給される。
動され、超音波センサ76からターゲットに向けて送信
パルスが送信される。送信パルスはターゲットで反射さ
れ超音波エコーが超音波センサ76で受信され、電気信
号に変換されて受信エコーが送受切替器75を介して受
信回路に供給される。
【0006】受信エコーは、受信回路のバンドパスフィ
ルタ77で帯域外のノイズが除去され、増幅回路78で
増幅され、検波回路79で検波されてレベル比較回路8
0に供給される。このレベル比較回路80は、スレッシ
ョルドレベルTHが設定されており検波回路79からの
検波出力がスレッショルドレベルTHと比較され、スレ
ッショルドレベルTHを越えたときにCPU71にレベ
ル比較信号を供給する。CPU71では、送信トリガの
発生時からレベル比較信号を受けるまでの時間Tに基づ
いて、この距離測定装置からターゲットまでの距離を測
定し、表示器81に測定された距離を表示する。
ルタ77で帯域外のノイズが除去され、増幅回路78で
増幅され、検波回路79で検波されてレベル比較回路8
0に供給される。このレベル比較回路80は、スレッシ
ョルドレベルTHが設定されており検波回路79からの
検波出力がスレッショルドレベルTHと比較され、スレ
ッショルドレベルTHを越えたときにCPU71にレベ
ル比較信号を供給する。CPU71では、送信トリガの
発生時からレベル比較信号を受けるまでの時間Tに基づ
いて、この距離測定装置からターゲットまでの距離を測
定し、表示器81に測定された距離を表示する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この距離測定におい
て、ターゲットの形状(凹凸など)・材質や距離によっ
て受信エコーのレベルが大きく変動することがある。特
に、近距離ターゲット(例えば、凹凸の激しい路面での
車高計測など)では、エコーレベルが安定しない場合に
は距離測定結果に大きな誤差が生じる原因となる。
て、ターゲットの形状(凹凸など)・材質や距離によっ
て受信エコーのレベルが大きく変動することがある。特
に、近距離ターゲット(例えば、凹凸の激しい路面での
車高計測など)では、エコーレベルが安定しない場合に
は距離測定結果に大きな誤差が生じる原因となる。
【0008】この状態を図8を参照して説明する。超音
波パルスを送信してから受信したエコーが、レベル比較
回路80におけるスレッショルドレベルTHを越えるま
での時間Tによりターゲットまでの距離を求めている。
受信エコー波形は一般的に、超音波センサ76の特性
や、バンドパスフィルタを含む受信回路などの特性によ
り、その立ち上がり及び立ち下がりに遅延を伴う。この
ため、エコーのレベルが高い実線で示す波形イの場合
と、エコーのレベルが低い破線で示す波形ロの場合とで
は、受信エコーがスレッショルドレベルTHを越える時
間が大きく異なるから、必然的にエコーレベルの高低に
より距離測定値が大きく変化してしまう。特に、近距離
のターゲットを測定する場合には、大きな誤差を含むこ
とになる。
波パルスを送信してから受信したエコーが、レベル比較
回路80におけるスレッショルドレベルTHを越えるま
での時間Tによりターゲットまでの距離を求めている。
受信エコー波形は一般的に、超音波センサ76の特性
や、バンドパスフィルタを含む受信回路などの特性によ
り、その立ち上がり及び立ち下がりに遅延を伴う。この
ため、エコーのレベルが高い実線で示す波形イの場合
と、エコーのレベルが低い破線で示す波形ロの場合とで
は、受信エコーがスレッショルドレベルTHを越える時
間が大きく異なるから、必然的にエコーレベルの高低に
より距離測定値が大きく変化してしまう。特に、近距離
のターゲットを測定する場合には、大きな誤差を含むこ
とになる。
【0009】この問題を解決するために、図7のよう
に、受信回路を構成するバンドパスフィルタ77,増幅
回路78、検波回路79に、さらにAGC検波回路82
を設け、増幅回路78の増幅度を制御できるようにす
る。そして、検波回路79のエコーレベル(ピーク値)
が一定値になるように自動利得制御(以下、AGC)を
行うようにしている。即ち、AGCの回路構成は、受信
されたエコーレベルが大きいときにはフィードバックを
かけて増幅回路78のゲインを低下させ、エコーレベル
が小さいときには逆に増幅回路78のゲインを上昇させ
る。つまり増幅回路78の増幅度を自動的に制御し出力
レベルを一定にするように動作する。しかし、出力をフ
ィードバックしているためエコーレベル(ピーク値)の
変動が激しい場合には出力レベルを一定に保つことが難
しいという問題がある。
に、受信回路を構成するバンドパスフィルタ77,増幅
回路78、検波回路79に、さらにAGC検波回路82
を設け、増幅回路78の増幅度を制御できるようにす
る。そして、検波回路79のエコーレベル(ピーク値)
が一定値になるように自動利得制御(以下、AGC)を
行うようにしている。即ち、AGCの回路構成は、受信
されたエコーレベルが大きいときにはフィードバックを
かけて増幅回路78のゲインを低下させ、エコーレベル
が小さいときには逆に増幅回路78のゲインを上昇させ
る。つまり増幅回路78の増幅度を自動的に制御し出力
レベルを一定にするように動作する。しかし、出力をフ
ィードバックしているためエコーレベル(ピーク値)の
変動が激しい場合には出力レベルを一定に保つことが難
しいという問題がある。
【0010】また、AGCを行うために回路規模も大き
くなり、回路実装面積が増大し、コストアップにつなが
るという欠点もある。
くなり、回路実装面積が増大し、コストアップにつなが
るという欠点もある。
【0011】本発明は上述のような問題点に鑑みて、A
GCを不要とし、かつ受信したエコーのレベル判断のみ
により、ターゲットまでの距離を正確に測定することが
可能な超音波距離測定方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
GCを不要とし、かつ受信したエコーのレベル判断のみ
により、ターゲットまでの距離を正確に測定することが
可能な超音波距離測定方法及びその装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の超音波距離測
定方法は、超音波パルスの送信時点から、この超音波パ
ルスがターゲットで反射した受信エコーの受信時点まで
の時間によりターゲットまでの距離を測定する超音波距
離測定方法において、受信エコーを少なくとも3つの異
なる第1スレッショルドレベル乃至第3スレッショルド
レベルで判定し、受信エコーが、送信時点から第1スレ
ッショルドレベルを超えた時点までの時間と、送信時点
から前記第1スレッショルドレベルより大きい第2スレ
ッショルドレベルを越えた時点までの時間とから、直線
近似により送信時点から前記受信エコーの立ち上がり時
点までの時間を演算し、受信エコーが前記第2スレッシ
ョルドレベルより大きい第3スレッショルドレベルを越
えた場合に、演算により求められた前記立ち上がり時点
を前記受信エコーの受信時点とする一方、前記受信エコ
ーが前記第3スレッショルドレベルを越えない場合に
は、前記立ち上がり時点を無効とすることを特徴とす
る。
定方法は、超音波パルスの送信時点から、この超音波パ
ルスがターゲットで反射した受信エコーの受信時点まで
の時間によりターゲットまでの距離を測定する超音波距
離測定方法において、受信エコーを少なくとも3つの異
なる第1スレッショルドレベル乃至第3スレッショルド
レベルで判定し、受信エコーが、送信時点から第1スレ
ッショルドレベルを超えた時点までの時間と、送信時点
から前記第1スレッショルドレベルより大きい第2スレ
ッショルドレベルを越えた時点までの時間とから、直線
近似により送信時点から前記受信エコーの立ち上がり時
点までの時間を演算し、受信エコーが前記第2スレッシ
ョルドレベルより大きい第3スレッショルドレベルを越
えた場合に、演算により求められた前記立ち上がり時点
を前記受信エコーの受信時点とする一方、前記受信エコ
ーが前記第3スレッショルドレベルを越えない場合に
は、前記立ち上がり時点を無効とすることを特徴とす
る。
【0013】請求項1の超音波距離測定方法によれば、
受信エコーの立ち上がり時点を、第1スレッショルドレ
ベルを超えた時点と第2スレッショルドレベルを越えた
時点とから演算により求めるから、AGC等の複雑な回
路を用いることなく、受信エコーレベルが常に変動する
状況下においても、送信時点から受信時点までの時間を
正確に得ることができる。したがって、エコーレベルの
変動が激しい近距離ターゲットの距離測定を精度よく行
うことができる。また、受信エコーが第3スレッショル
ドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上がり
時点を受信時点として取得するから、距離測定の信頼性
を確保することができる。
受信エコーの立ち上がり時点を、第1スレッショルドレ
ベルを超えた時点と第2スレッショルドレベルを越えた
時点とから演算により求めるから、AGC等の複雑な回
路を用いることなく、受信エコーレベルが常に変動する
状況下においても、送信時点から受信時点までの時間を
正確に得ることができる。したがって、エコーレベルの
変動が激しい近距離ターゲットの距離測定を精度よく行
うことができる。また、受信エコーが第3スレッショル
ドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上がり
時点を受信時点として取得するから、距離測定の信頼性
を確保することができる。
【0014】請求項2の超音波距離測定装置は、送信パ
ルスを発生する送信手段と、この送信手段からの送信パ
ルスを超音波パルスとして送信し、ターゲットで反射し
た反射波を受信して受信エコーを出力する超音波センサ
手段と、この超音波センサ手段からの受信エコーを検波
する検波手段と、検波された受信エコーと少なくとも3
つの順次レベルが大きい第1スレッショルドレベル乃至
第3スレッショルドレベルとをそれぞれ比較し、比較結
果を出力するレベル比較手段と、前記送信回路に送信ト
リガを与え、時間計測を行うとともに、判断、制御機能
を有する制御手段とを備え、前記制御手段は、受信エコ
ーが、送信トリガ時点から前記第1スレッショルドレベ
ルを超えた時点までの時間と、送信トリガ時点から前記
第2スレッショルドレベルを越えた時点までの時間とか
ら、直線近似により送信トリガ時点から受信エコーの立
ち上がり時点までの時間を演算し、かつ受信エコーが前
記第3スレッショルドレベルを越えた場合に、前記立ち
上がり時点を受信エコーの受信時点として、ターゲット
までの距離を測定する一方、受信エコーが前記第3スレ
ッショルドレベルを越えない場合に、ターゲットまでの
距離測定を行わないことを特徴とする。
ルスを発生する送信手段と、この送信手段からの送信パ
ルスを超音波パルスとして送信し、ターゲットで反射し
た反射波を受信して受信エコーを出力する超音波センサ
手段と、この超音波センサ手段からの受信エコーを検波
する検波手段と、検波された受信エコーと少なくとも3
つの順次レベルが大きい第1スレッショルドレベル乃至
第3スレッショルドレベルとをそれぞれ比較し、比較結
果を出力するレベル比較手段と、前記送信回路に送信ト
リガを与え、時間計測を行うとともに、判断、制御機能
を有する制御手段とを備え、前記制御手段は、受信エコ
ーが、送信トリガ時点から前記第1スレッショルドレベ
ルを超えた時点までの時間と、送信トリガ時点から前記
第2スレッショルドレベルを越えた時点までの時間とか
ら、直線近似により送信トリガ時点から受信エコーの立
ち上がり時点までの時間を演算し、かつ受信エコーが前
記第3スレッショルドレベルを越えた場合に、前記立ち
上がり時点を受信エコーの受信時点として、ターゲット
までの距離を測定する一方、受信エコーが前記第3スレ
ッショルドレベルを越えない場合に、ターゲットまでの
距離測定を行わないことを特徴とする。
【0015】請求項2の超音波距離測定装置によれば、
受信エコーをレベル比較手段で第1乃至第3スレッショ
ルドレベルと比較し、制御手段でそれらの比較結果に基
づいて受信エコーの立ち上がり時点を演算して距離を測
定するから、AGC等の複雑な回路を用いることなく、
受信エコーレベルが常に変動する状況下においても、タ
ーゲットまでの距離を精度よく得ることができる。特
に、エコーレベルの変動が激しい近距離ターゲットの距
離測定に好適である。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
受信エコーをレベル比較手段で第1乃至第3スレッショ
ルドレベルと比較し、制御手段でそれらの比較結果に基
づいて受信エコーの立ち上がり時点を演算して距離を測
定するから、AGC等の複雑な回路を用いることなく、
受信エコーレベルが常に変動する状況下においても、タ
ーゲットまでの距離を精度よく得ることができる。特
に、エコーレベルの変動が激しい近距離ターゲットの距
離測定に好適である。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
【0016】請求項3の超音波距離測定装置は、請求項
2の超音波距離測定装置において、前記レベル比較手段
は、受信エコー毎に前記第1スレッショルドレベル乃至
第3スレッショルドレベルのうちのいずれかがスレッシ
ョルドレベルとして設定可能であり、前記制御手段は、
前記レベル比較手段に前記第1スレッショルドレベル乃
至第3スレッショルドレベルのうちのいずれかをスレッ
ショルドレベルとして設定することを特徴とする。
2の超音波距離測定装置において、前記レベル比較手段
は、受信エコー毎に前記第1スレッショルドレベル乃至
第3スレッショルドレベルのうちのいずれかがスレッシ
ョルドレベルとして設定可能であり、前記制御手段は、
前記レベル比較手段に前記第1スレッショルドレベル乃
至第3スレッショルドレベルのうちのいずれかをスレッ
ショルドレベルとして設定することを特徴とする。
【0017】請求項3の超音波距離測定装置によれば、
超音波パルスの送信毎に、比較手段のスレッショルドレ
ベルを第1、第2、第3スレッショルドレベルに順次変
更して設定し、各受信エコーの受信毎に1つのレベル判
定を行うから、レベル比較手段及び時間計測手段を、例
えば単一の比較器、カウンタ等の、簡素な構成とするこ
とができ、装置構成を小さくすることができる。
超音波パルスの送信毎に、比較手段のスレッショルドレ
ベルを第1、第2、第3スレッショルドレベルに順次変
更して設定し、各受信エコーの受信毎に1つのレベル判
定を行うから、レベル比較手段及び時間計測手段を、例
えば単一の比較器、カウンタ等の、簡素な構成とするこ
とができ、装置構成を小さくすることができる。
【0018】請求項4の超音波距離測定装置は、請求項
2の超音波距離測定装置において、前記レベル比較手段
は、前記第1スレッショルドレベルに設定されている第
1比較器と、前記第2スレッショルドレベルに設定され
ている第2比較器と、前記第3スレッショルドレベルに
設定されている第3比較器とを有することを特徴とす
る。
2の超音波距離測定装置において、前記レベル比較手段
は、前記第1スレッショルドレベルに設定されている第
1比較器と、前記第2スレッショルドレベルに設定され
ている第2比較器と、前記第3スレッショルドレベルに
設定されている第3比較器とを有することを特徴とす
る。
【0019】請求項4の超音波距離測定装置によれば、
レベル比較手段にスレッショルドレベル毎に比較器を設
けて、受信エコー毎に多段階のレベル比較を行うから、
短い時間で距離測定結果を得ることができる。
レベル比較手段にスレッショルドレベル毎に比較器を設
けて、受信エコー毎に多段階のレベル比較を行うから、
短い時間で距離測定結果を得ることができる。
【0020】請求項5の超音波距離測定装置は、請求項
2、3または4のいずれかに記載された超音波距離測定
装置において、前記制御手段は、前記送信トリガにより
時間カウントを開始し、前記レベル比較手段の比較結果
出力により時間カウントを停止するカウンタ手段を有
し、このカウンタ手段のカウント値により時間計測を行
うことを特徴とする。
2、3または4のいずれかに記載された超音波距離測定
装置において、前記制御手段は、前記送信トリガにより
時間カウントを開始し、前記レベル比較手段の比較結果
出力により時間カウントを停止するカウンタ手段を有
し、このカウンタ手段のカウント値により時間計測を行
うことを特徴とする。
【0021】請求項5の超音波距離測定装置によれば、
送信トリガにより時間カウントを開始し、レベル比較手
段の比較結果出力により時間カウントを停止するカウン
タ手段で時間計測を行うから、受信エコーをディジタル
信号に変換することなくアナログ信号のままで処理で
き、所要の分解能を持つクロック信号をカウントするだ
けで精度よく時間を測定できる。また、制御手段に、高
速動作の高価なCPUなどは不要であり、比較的低速の
安価なCPUなどの制御装置により構成することができ
る。
送信トリガにより時間カウントを開始し、レベル比較手
段の比較結果出力により時間カウントを停止するカウン
タ手段で時間計測を行うから、受信エコーをディジタル
信号に変換することなくアナログ信号のままで処理で
き、所要の分解能を持つクロック信号をカウントするだ
けで精度よく時間を測定できる。また、制御手段に、高
速動作の高価なCPUなどは不要であり、比較的低速の
安価なCPUなどの制御装置により構成することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【0023】本発明の超音波距離測定方法及び装置にお
ける基本的な考え方を図1を参照して説明する。超音波
送信パルスに対する受信エコーEを少なくとも3つの異
なる第1スレッショルドレベルTH1乃至第3スレッシ
ョルドレベルTH3で判定する。なお、TH1<TH2
<TH3に設定されている。
ける基本的な考え方を図1を参照して説明する。超音波
送信パルスに対する受信エコーEを少なくとも3つの異
なる第1スレッショルドレベルTH1乃至第3スレッシ
ョルドレベルTH3で判定する。なお、TH1<TH2
<TH3に設定されている。
【0024】まず、受信エコーEが、送信時点tsから
第1スレッショルドレベルTH1を超えた時点t1まで
の時間T1と、送信時点tsから第2スレッショルドレ
ベルTH2を越えた時点t2までの時間T2とを求め
る。
第1スレッショルドレベルTH1を超えた時点t1まで
の時間T1と、送信時点tsから第2スレッショルドレ
ベルTH2を越えた時点t2までの時間T2とを求め
る。
【0025】つぎに、受信エコーEの立ち上がりに三角
形の相似を適用して、直線近似により送信時点tsから
受信エコーEの立ち上がり時点t0までの時間T0を演
算する。即ち、TH2:TH1=(T2−T0):(T
1−T0)より、時間T0を求める。この時間T0が、
ターゲットまでの超音波パルスの往復に要した時間であ
る。
形の相似を適用して、直線近似により送信時点tsから
受信エコーEの立ち上がり時点t0までの時間T0を演
算する。即ち、TH2:TH1=(T2−T0):(T
1−T0)より、時間T0を求める。この時間T0が、
ターゲットまでの超音波パルスの往復に要した時間であ
る。
【0026】つぎに、受信エコーEが、適宜その大きさ
を決めている第3スレッショルドレベルTH3を越えた
場合に、直線近似が妥当性を有するとして、演算により
求められている立ち上がり時点t0(即ち時間T0)を
受信エコーEの受信時点として、距離測定を行う。
を決めている第3スレッショルドレベルTH3を越えた
場合に、直線近似が妥当性を有するとして、演算により
求められている立ち上がり時点t0(即ち時間T0)を
受信エコーEの受信時点として、距離測定を行う。
【0027】しかし、同図中に破線で示すように、受信
エコーEが第3スレッショルドレベルTH3に達しない
ときには、直線近似が妥当性を欠き、立ち上がり時点t
0′に誤差を多く含むことになる。つまり、実線で示さ
れる正常なエコーレベルである場合の立ち上がり時点t
0と比較して明白なように、受信エコーEが、送信時点
tsから第1スレッショルドレベルTH1を超えた時点
t1′までの時間T1′と、送信時点tsから第2スレ
ッショルドレベルTH2を越えた時点t2′までの時間
T2′に基づいて演算した立ち上がり時点t0′は本当
の立ち上がり時点からずれており、距離測定に大きな誤
差を生じることになる。したがって、求めた立ち上がり
時点t0′(即ち時間T0′)を無効とする。即ち、こ
の場合には、ターゲットまでの距離は求めないか、求め
たとしても無効とする。
エコーEが第3スレッショルドレベルTH3に達しない
ときには、直線近似が妥当性を欠き、立ち上がり時点t
0′に誤差を多く含むことになる。つまり、実線で示さ
れる正常なエコーレベルである場合の立ち上がり時点t
0と比較して明白なように、受信エコーEが、送信時点
tsから第1スレッショルドレベルTH1を超えた時点
t1′までの時間T1′と、送信時点tsから第2スレ
ッショルドレベルTH2を越えた時点t2′までの時間
T2′に基づいて演算した立ち上がり時点t0′は本当
の立ち上がり時点からずれており、距離測定に大きな誤
差を生じることになる。したがって、求めた立ち上がり
時点t0′(即ち時間T0′)を無効とする。即ち、こ
の場合には、ターゲットまでの距離は求めないか、求め
たとしても無効とする。
【0028】このようにして、本発明では、超音波パル
スの送信時点tsから受信エコーEの受信時点t0まで
の時間により、精度良く且つ信頼性高く、ターゲットま
での距離を測定する。
スの送信時点tsから受信エコーEの受信時点t0まで
の時間により、精度良く且つ信頼性高く、ターゲットま
での距離を測定する。
【0029】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
超音波距離測定装置の全体ブロック構成を示す図であ
り、図3は、その測定動作の手順を説明する図である。
超音波距離測定装置の全体ブロック構成を示す図であ
り、図3は、その測定動作の手順を説明する図である。
【0030】図2において、CPU11は、発振器12
からの基準クロック信号を受け、送信トリガを発生し、
スレッショルドレベルTH(TH1、TH2またはTH
3)を出力するほか、本装置の判断、制御機能を司る。
カウンタ13は、例えば16ビットのバイナリカウンタ
で構成され、発振器12からの計測用クロック信号を受
け、送信トリガによりカウント動作を開始する。そし
て、比較器21からの比較出力によりカウント動作を終
了し、カウント値をラッチして16ビットカウントデー
タとしてCPU11に供給する。これらCPU11,発
振器12,カウンタ13は、制御手段を構成する。
からの基準クロック信号を受け、送信トリガを発生し、
スレッショルドレベルTH(TH1、TH2またはTH
3)を出力するほか、本装置の判断、制御機能を司る。
カウンタ13は、例えば16ビットのバイナリカウンタ
で構成され、発振器12からの計測用クロック信号を受
け、送信トリガによりカウント動作を開始する。そし
て、比較器21からの比較出力によりカウント動作を終
了し、カウント値をラッチして16ビットカウントデー
タとしてCPU11に供給する。これらCPU11,発
振器12,カウンタ13は、制御手段を構成する。
【0031】駆動信号発生回路14は送信トリガを受け
て所定周波数、所定パルス幅の駆動信号を発生し、電力
増幅回路15は、駆動信号を増幅する。この駆動信号発
生回路14と電力増幅回路15は送信回路を構成する。
送受切替器16は電力増幅回路15からの送信パルスを
超音波センサ17に与え、超音波センサ17は超音波パ
ルスをターゲットに向けて送出し、ターゲットで反射さ
れた反射波を受けて受信エコーとして送受切替器16を
介して受信回路に供給する。
て所定周波数、所定パルス幅の駆動信号を発生し、電力
増幅回路15は、駆動信号を増幅する。この駆動信号発
生回路14と電力増幅回路15は送信回路を構成する。
送受切替器16は電力増幅回路15からの送信パルスを
超音波センサ17に与え、超音波センサ17は超音波パ
ルスをターゲットに向けて送出し、ターゲットで反射さ
れた反射波を受けて受信エコーとして送受切替器16を
介して受信回路に供給する。
【0032】受信回路は、バンドパスフィルタ18,増
幅回路19、検波回路20で構成されており、検波回路
20から検波された受信エコーEが、比較手段である比
較器21に出力される。なお、増幅回路19は設定され
た増幅度で信号増幅を行うが、AGC動作は行われな
い。
幅回路19、検波回路20で構成されており、検波回路
20から検波された受信エコーEが、比較手段である比
較器21に出力される。なお、増幅回路19は設定され
た増幅度で信号増幅を行うが、AGC動作は行われな
い。
【0033】図2の距離測定装置でターゲットまでの距
離を測定する手順を説明する。この第1の実施の形態で
は、3回の送受信をセットとして、1回の距離測定を行
う。
離を測定する手順を説明する。この第1の実施の形態で
は、3回の送受信をセットとして、1回の距離測定を行
う。
【0034】まず、第1回目の送信に際して、CPU1
1から比較器21に第1スレッショールドレベルTH1
を設定する。そして、CPU11から送信トリガを発生
して、送信回路を駆動して、超音波センサ17から超音
波パルスをターゲットに向けて送出する。また、送信ト
リガは、カウンタ13に与えられ、そのカウント値をリ
セットした後、初期値からカウント動作を開始する。
1から比較器21に第1スレッショールドレベルTH1
を設定する。そして、CPU11から送信トリガを発生
して、送信回路を駆動して、超音波センサ17から超音
波パルスをターゲットに向けて送出する。また、送信ト
リガは、カウンタ13に与えられ、そのカウント値をリ
セットした後、初期値からカウント動作を開始する。
【0035】ターゲットで反射された反射波は、超音波
センサ17で受信され、受信回路で検波されて、受信エ
コーEとなり、比較器21に供給される。比較器21の
スレッショルドレベルは、第1スレッショルドレベルT
H1に設定されている。
センサ17で受信され、受信回路で検波されて、受信エ
コーEとなり、比較器21に供給される。比較器21の
スレッショルドレベルは、第1スレッショルドレベルT
H1に設定されている。
【0036】図3(a)を参照して、受信エコーEが第
1スレッショルドレベルTH1に達した時点t1で、比
較器21から比較結果の信号がカウンタ13に供給され
て、そのカウント動作を停止して、その時点のカウント
値をラッチする。このカウント値は16ビットのカウン
トデータとしてCPU11に入力される。このカウント
値は、送信トリガtsから時点t1までの時間T1に対
応している。なお、TRは、送信波(残響波を含む)で
ある。
1スレッショルドレベルTH1に達した時点t1で、比
較器21から比較結果の信号がカウンタ13に供給され
て、そのカウント動作を停止して、その時点のカウント
値をラッチする。このカウント値は16ビットのカウン
トデータとしてCPU11に入力される。このカウント
値は、送信トリガtsから時点t1までの時間T1に対
応している。なお、TRは、送信波(残響波を含む)で
ある。
【0037】つぎに、第2回目の送信が行われる。この
第2回目の送信に際し、CPU111は比較器21に第
2スレッショールドレベルTH2を設定する。この第2
回目の送信及び受信が第1回目と同様に行われ、その結
果、図3(b)のように、受信エコーEが第2スレッシ
ョルドレベルTH2に達した時点t2で、比較器21か
ら比較結果の信号がカウンタ13に供給されて、そのカ
ウント動作が停止されて、そのカウント値がラッチさ
れ、カウントデータとしてCPU11に入力される。こ
のカウント値は、送信トリガtsから時点t2までの時
間T2に対応している。
第2回目の送信に際し、CPU111は比較器21に第
2スレッショールドレベルTH2を設定する。この第2
回目の送信及び受信が第1回目と同様に行われ、その結
果、図3(b)のように、受信エコーEが第2スレッシ
ョルドレベルTH2に達した時点t2で、比較器21か
ら比較結果の信号がカウンタ13に供給されて、そのカ
ウント動作が停止されて、そのカウント値がラッチさ
れ、カウントデータとしてCPU11に入力される。こ
のカウント値は、送信トリガtsから時点t2までの時
間T2に対応している。
【0038】これら時間T1,時間T2、第1スレッシ
ョルドレベルTH1及び第2スレッショルドレベルTH
2に基づいて、直線近似により受信エコーEの立ち上が
り時点t0までの時間T0を求める。
ョルドレベルTH1及び第2スレッショルドレベルTH
2に基づいて、直線近似により受信エコーEの立ち上が
り時点t0までの時間T0を求める。
【0039】さらに、第3回目の送信が行われる。この
第3回目の送信に際し、CPU11は比較器21に第3
スレッショールドレベルTH3を設定する。この第3回
目の送信及び受信が同様に行われ、その結果、図3
(c)のように、受信エコーEが第3スレッショルドレ
ベルTH3を越えたか否かを判定する。この判定は、第
3スレッショルドレベルTH3を受信エコーEが越えた
ときには、カウンタ13のカウント動作が停止し、その
カウント値が入力されることでCPU11が判定する。
第3回目の送信に際し、CPU11は比較器21に第3
スレッショールドレベルTH3を設定する。この第3回
目の送信及び受信が同様に行われ、その結果、図3
(c)のように、受信エコーEが第3スレッショルドレ
ベルTH3を越えたか否かを判定する。この判定は、第
3スレッショルドレベルTH3を受信エコーEが越えた
ときには、カウンタ13のカウント動作が停止し、その
カウント値が入力されることでCPU11が判定する。
【0040】受信エコーEが第3スレッショルドレベル
TH3を越えたときには、直線近似が妥当性を有するか
ら、既に求めている立ち上がり時点t0(即ち時間T
0)を受信エコーEの受信時点とし、この時間T0によ
り直ちに、ターゲットまでの距離を求める。
TH3を越えたときには、直線近似が妥当性を有するか
ら、既に求めている立ち上がり時点t0(即ち時間T
0)を受信エコーEの受信時点とし、この時間T0によ
り直ちに、ターゲットまでの距離を求める。
【0041】しかし、受信エコーEが第3スレッショル
ドレベルTH3に達しないときには、直線近似が妥当性
を欠き、立ち上がり時点に誤差を多く含むことになるの
で、既に求めている立ち上がり時点t0(即ち時間T
0)を無効とする。即ち、この場合には、ターゲットま
での距離は求めないか、求めたとしても無効とする。
ドレベルTH3に達しないときには、直線近似が妥当性
を欠き、立ち上がり時点に誤差を多く含むことになるの
で、既に求めている立ち上がり時点t0(即ち時間T
0)を無効とする。即ち、この場合には、ターゲットま
での距離は求めないか、求めたとしても無効とする。
【0042】なお、受信エコーEが第3スレッショルド
レベルTH3に達しないことは、カウンタ13からカウ
ント値がCPU11に入力されないことで判定できる。
あるいは、比較器21の出力を監視して、判定してもよ
い。
レベルTH3に達しないことは、カウンタ13からカウ
ント値がCPU11に入力されないことで判定できる。
あるいは、比較器21の出力を監視して、判定してもよ
い。
【0043】各スレッショルドレベルとしては、TH1
×2=TH2に設定すると演算が容易になる。また、第
3スレッショルドレベルTH3は、第2スレッショルド
レベルTH2より大きければ大きいほど、立ち上がり時
点に含まれる誤差は小さくなるので好ましい。ただ、第
1スレッショルドレベルTH1及び第2スレッショルド
レベルTH2を安定して検出する観点から、例えば、T
H3=3・TH1、TH2=2・TH1に設定すること
がよい。なお、第1スレッショルドレベルTH1は、タ
ーゲットからの受信エコー以外のノイズを検出しないよ
うに、ノイズレベルの5倍程度はマージンが得られるよ
うに設定すると良い。
×2=TH2に設定すると演算が容易になる。また、第
3スレッショルドレベルTH3は、第2スレッショルド
レベルTH2より大きければ大きいほど、立ち上がり時
点に含まれる誤差は小さくなるので好ましい。ただ、第
1スレッショルドレベルTH1及び第2スレッショルド
レベルTH2を安定して検出する観点から、例えば、T
H3=3・TH1、TH2=2・TH1に設定すること
がよい。なお、第1スレッショルドレベルTH1は、タ
ーゲットからの受信エコー以外のノイズを検出しないよ
うに、ノイズレベルの5倍程度はマージンが得られるよ
うに設定すると良い。
【0044】また、スレッショルドレベルの設定は、必
ずしもTH1,TH2、TH3の順に行う必要は、その
順序は逆にするなど任意にすることができる。
ずしもTH1,TH2、TH3の順に行う必要は、その
順序は逆にするなど任意にすることができる。
【0045】以上のように、超音波パルスの3回の送受
信により距離測定が一通り終了した後、引き続いて測定
を実施し、複数回の測定結果の平均化処理を行って、測
定距離を得ることが良い。この場合、厳密にはリアルタ
イム測定とはならないが、送受信の周期が短い(周期:
10ms)ため、平均を取る間の各受信エコーのレベル
に実質的な変化は発生しない。
信により距離測定が一通り終了した後、引き続いて測定
を実施し、複数回の測定結果の平均化処理を行って、測
定距離を得ることが良い。この場合、厳密にはリアルタ
イム測定とはならないが、送受信の周期が短い(周期:
10ms)ため、平均を取る間の各受信エコーのレベル
に実質的な変化は発生しない。
【0046】この実施の形態における、具体的な実施例
として、送受信回路の特性は次のように設定することが
できる。また、受信エコーの特性は、その実測した波形
が図4に示されるようになる。 送信周波数・電圧 :800kHz、10波、3
8Vp−p バンドパスフィルタ特性 :740〜860kHz(−
3dB) 増幅回路の利得 :70dB(図4(a))、
74dB(図4(b)) センサの振動子特性 :共振周波数790kHz、
Q=13.2(−3dB)、
Cd=116pF(at 1kHz)
として、送受信回路の特性は次のように設定することが
できる。また、受信エコーの特性は、その実測した波形
が図4に示されるようになる。 送信周波数・電圧 :800kHz、10波、3
8Vp−p バンドパスフィルタ特性 :740〜860kHz(−
3dB) 増幅回路の利得 :70dB(図4(a))、
74dB(図4(b)) センサの振動子特性 :共振周波数790kHz、
Q=13.2(−3dB)、
Cd=116pF(at 1kHz)
【0047】特に、この実施例では、近距離ターゲット
までの距離の測定に適合するように超音波センサの振動
子を飽和させないこととし、送信パルスを800kH
z、10波のバースト波としている。これにより、受信
エコーの波形をほぼ三角形状にすることができる。
までの距離の測定に適合するように超音波センサの振動
子を飽和させないこととし、送信パルスを800kH
z、10波のバースト波としている。これにより、受信
エコーの波形をほぼ三角形状にすることができる。
【0048】図4(a)は、増幅回路の利得を70dB
とした場合のエコー波形Eを示しており、増幅回路は飽
和していないので、出力されるエコー波形Eは三角形状
である。
とした場合のエコー波形Eを示しており、増幅回路は飽
和していないので、出力されるエコー波形Eは三角形状
である。
【0049】図4(b)は、増幅回路の利得を74dB
とした場合のエコー波形Eを示しており、増幅回路が飽
和しているのでエコー波形上部がカットされているが、
波形の立ち上がりは鋭いものになっている。
とした場合のエコー波形Eを示しており、増幅回路が飽
和しているのでエコー波形上部がカットされているが、
波形の立ち上がりは鋭いものになっている。
【0050】なお、この図4では、受信回路でのエコー
波形を実測したものであるため、送信パルスTRは小さ
く見え、逆に大きな残響波TR′が観測されている。ま
た、図4(a)、(b)では、ターゲットの位置が異な
っている。
波形を実測したものであるため、送信パルスTRは小さ
く見え、逆に大きな残響波TR′が観測されている。ま
た、図4(a)、(b)では、ターゲットの位置が異な
っている。
【0051】この第1の実施の形態では、AGC等の複
雑な回路を用いることなく、受信エコーEのレベルが常
に変動する状況下においても、ターゲットまでの距離を
精度よく得ることができる。特に、エコーレベルの変動
が激しい近距離ターゲットの距離測定に好適である。ま
た、受信エコーEが第3スレッショルドレベルTH3を
越える場合にのみ、受信エコーの立ち上がり時点t0を
受信時点として取得するから、距離測定の信頼性を確保
することができる。
雑な回路を用いることなく、受信エコーEのレベルが常
に変動する状況下においても、ターゲットまでの距離を
精度よく得ることができる。特に、エコーレベルの変動
が激しい近距離ターゲットの距離測定に好適である。ま
た、受信エコーEが第3スレッショルドレベルTH3を
越える場合にのみ、受信エコーの立ち上がり時点t0を
受信時点として取得するから、距離測定の信頼性を確保
することができる。
【0052】また、超音波パルスの送信毎に、比較器2
1のスレッショルドレベルTHを第1、第2、第3スレ
ッショルドレベルに順次変更して設定し、各受信エコー
の受信毎に1つのレベル判定を行うから、単一の比較
器、カウンタ等の、簡素な構成とすることができ、装置
構成を小さくすることができる。
1のスレッショルドレベルTHを第1、第2、第3スレ
ッショルドレベルに順次変更して設定し、各受信エコー
の受信毎に1つのレベル判定を行うから、単一の比較
器、カウンタ等の、簡素な構成とすることができ、装置
構成を小さくすることができる。
【0053】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
超音波距離測定装置の全体ブロック構成を示す図であ
り、図6は、その測定動作を説明する図である。
超音波距離測定装置の全体ブロック構成を示す図であ
り、図6は、その測定動作を説明する図である。
【0054】この図5の第2の実施の形態では、超音波
パルスの1回の送受信で距離測定を行うように構成して
いる。そのために、比較手段が、第1スレッショルドレ
ベルに設定されている第1比較器21−1と、第2スレ
ッショルドレベルに設定されている第2比較器21−2
と、第3スレッショルドレベルに設定されている第3比
較器21−3とを有している。
パルスの1回の送受信で距離測定を行うように構成して
いる。そのために、比較手段が、第1スレッショルドレ
ベルに設定されている第1比較器21−1と、第2スレ
ッショルドレベルに設定されている第2比較器21−2
と、第3スレッショルドレベルに設定されている第3比
較器21−3とを有している。
【0055】また、制御手段におけるカウンタとして、
第1比較器21−1の比較結果をカウントする第1カウ
ンタ13−1と、第2比較器21−2の比較結果をカウ
ントする第2カウンタ13−2と、第3比較器21−3
の比較結果をカウントする第3カウンタ13−3とを有
している。その他の構成は、図2の第1の実施の形態に
おけると同様である。
第1比較器21−1の比較結果をカウントする第1カウ
ンタ13−1と、第2比較器21−2の比較結果をカウ
ントする第2カウンタ13−2と、第3比較器21−3
の比較結果をカウントする第3カウンタ13−3とを有
している。その他の構成は、図2の第1の実施の形態に
おけると同様である。
【0056】図5において、第1〜第3比較器21−1
〜21−3は、予めそれぞれ第1〜第3スレッショルド
レベルTH1〜TH3に設定されている。CPU11か
ら送信トリガが出力されると、第1〜第3カウンタ13
−1〜13−3は、そのカウント値がリセットされた
後、初期値から同時にカウント動作を開始する。
〜21−3は、予めそれぞれ第1〜第3スレッショルド
レベルTH1〜TH3に設定されている。CPU11か
ら送信トリガが出力されると、第1〜第3カウンタ13
−1〜13−3は、そのカウント値がリセットされた
後、初期値から同時にカウント動作を開始する。
【0057】このとき、送信トリガにより、送信回路を
駆動して、超音波センサ17から超音波送信パルスをタ
ーゲットに向けて送出する。ターゲットで反射された反
射波は、超音波センサ17で受信され、受信回路で検波
されて、受信エコーEとなり、第1〜第3比較器21−
1〜21−3に並列に供給される。
駆動して、超音波センサ17から超音波送信パルスをタ
ーゲットに向けて送出する。ターゲットで反射された反
射波は、超音波センサ17で受信され、受信回路で検波
されて、受信エコーEとなり、第1〜第3比較器21−
1〜21−3に並列に供給される。
【0058】図6を参照して、受信エコーEが第1スレ
ッショルドレベルTH1に達した時点t1で、第1比較
器21−1から比較結果の信号が第1カウンタ13−1
に供給されて、そのカウント動作を停止して、その時点
のカウント値をラッチする。このカウント値は16ビッ
トのカウントデータとしてCPU11に入力される。こ
のカウント値は、送信トリガtsから時点t1までの時
間T1に対応している。
ッショルドレベルTH1に達した時点t1で、第1比較
器21−1から比較結果の信号が第1カウンタ13−1
に供給されて、そのカウント動作を停止して、その時点
のカウント値をラッチする。このカウント値は16ビッ
トのカウントデータとしてCPU11に入力される。こ
のカウント値は、送信トリガtsから時点t1までの時
間T1に対応している。
【0059】引き続いて、受信エコーEが第2スレッシ
ョルドレベルTH2に達した時点t2で、第2比較器2
1−2から比較結果の信号が第2カウンタ13−2に供
給されて、そのカウント動作を停止して、その時点のカ
ウント値をラッチする。このカウント値は16ビットの
カウントデータとしてCPU11に入力される。このカ
ウント値は、送信トリガtsから時点t2までの時間T
2に対応している。
ョルドレベルTH2に達した時点t2で、第2比較器2
1−2から比較結果の信号が第2カウンタ13−2に供
給されて、そのカウント動作を停止して、その時点のカ
ウント値をラッチする。このカウント値は16ビットの
カウントデータとしてCPU11に入力される。このカ
ウント値は、送信トリガtsから時点t2までの時間T
2に対応している。
【0060】更に、受信エコーEが第3スレッショルド
レベルTH3を越えた時点で、第3比較器21−3から
比較結果の信号が第3カウンタ13−3に供給されて、
そのカウント動作が停止し、その時点のカウント値がC
PU11に入力される。これにより、CPU11は、第
3スレッショルドレベルTH3を越えたことを検出す
る。この第3カウンタ13−3は、省略することができ
る。この場合、第3比較器21−3の出力レベルを直接
CPU11が認識できるようにすればよい。
レベルTH3を越えた時点で、第3比較器21−3から
比較結果の信号が第3カウンタ13−3に供給されて、
そのカウント動作が停止し、その時点のカウント値がC
PU11に入力される。これにより、CPU11は、第
3スレッショルドレベルTH3を越えたことを検出す
る。この第3カウンタ13−3は、省略することができ
る。この場合、第3比較器21−3の出力レベルを直接
CPU11が認識できるようにすればよい。
【0061】受信エコーEが第3スレッショルドレベル
TH3を越えたときには、直線近似が妥当性を有するか
ら、時間T1,時間T2、第1スレッショルドレベルT
H1及び第2スレッショルドレベルTH2に基づいて、
直線近似により受信エコーEの立ち上がり時点t0まで
の時間T0を求める。この時間T0により直ちに、ター
ゲットまでの距離を求める。
TH3を越えたときには、直線近似が妥当性を有するか
ら、時間T1,時間T2、第1スレッショルドレベルT
H1及び第2スレッショルドレベルTH2に基づいて、
直線近似により受信エコーEの立ち上がり時点t0まで
の時間T0を求める。この時間T0により直ちに、ター
ゲットまでの距離を求める。
【0062】しかし、受信エコーEが第3スレッショル
ドレベルTH3に達しないときには、直線近似が妥当性
を欠き、立ち上がり時点に誤差を多く含むことになる。
つまり、正常なエコーレベルである場合の立ち上がり時
点t0と比較して、演算した立ち上がり時点は本当の立
ち上がり時点からずれており、距離測定に大きな誤差を
生じることになる。したがって、求めた立ち上がり時点
t0(即ち時間T0)を無効とする。即ち、この場合に
は、ターゲットまでの距離は求めないか、求めたとして
も無効とする。
ドレベルTH3に達しないときには、直線近似が妥当性
を欠き、立ち上がり時点に誤差を多く含むことになる。
つまり、正常なエコーレベルである場合の立ち上がり時
点t0と比較して、演算した立ち上がり時点は本当の立
ち上がり時点からずれており、距離測定に大きな誤差を
生じることになる。したがって、求めた立ち上がり時点
t0(即ち時間T0)を無効とする。即ち、この場合に
は、ターゲットまでの距離は求めないか、求めたとして
も無効とする。
【0063】この第2の実施の形態では、更に、レベル
比較手段に、第1〜第3スレッショルドレベル毎に第1
〜第3比較器21−1〜21−3を設けて、受信エコー
毎に多段階のレベル比較を行うから、短い時間で距離測
定結果を得ることができる。
比較手段に、第1〜第3スレッショルドレベル毎に第1
〜第3比較器21−1〜21−3を設けて、受信エコー
毎に多段階のレベル比較を行うから、短い時間で距離測
定結果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の超音波距離測定方法によれ
ば、受信エコーの立ち上がり時点を、第1スレッショル
ドレベルを超えた時点と第2スレッショルドレベルを越
えた時点とから演算により求めるから、AGC等の複雑
な回路を用いることなく、受信エコーレベルが常に変動
する状況下においても、送信時点から受信時点までの時
間を正確に得ることができる。したがって、エコーレベ
ルの変動が激しい近距離ターゲットの距離測定を精度よ
く行うことができる。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
ば、受信エコーの立ち上がり時点を、第1スレッショル
ドレベルを超えた時点と第2スレッショルドレベルを越
えた時点とから演算により求めるから、AGC等の複雑
な回路を用いることなく、受信エコーレベルが常に変動
する状況下においても、送信時点から受信時点までの時
間を正確に得ることができる。したがって、エコーレベ
ルの変動が激しい近距離ターゲットの距離測定を精度よ
く行うことができる。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
【0065】請求項2の超音波距離測定装置によれば、
受信エコーをレベル比較手段で第1乃至第3スレッショ
ルドレベルと比較し、制御手段でそれらの比較結果に基
づいて受信エコーの立ち上がり時点を演算して距離を測
定するから、AGC等の複雑な回路を用いることなく、
受信エコーレベルが常に変動する状況下においても、タ
ーゲットまでの距離を精度よく得ることができる。特
に、エコーレベルの変動が激しい近距離ターゲットの距
離測定に好適である。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
受信エコーをレベル比較手段で第1乃至第3スレッショ
ルドレベルと比較し、制御手段でそれらの比較結果に基
づいて受信エコーの立ち上がり時点を演算して距離を測
定するから、AGC等の複雑な回路を用いることなく、
受信エコーレベルが常に変動する状況下においても、タ
ーゲットまでの距離を精度よく得ることができる。特
に、エコーレベルの変動が激しい近距離ターゲットの距
離測定に好適である。また、受信エコーが第3スレッシ
ョルドレベルを越える場合にのみ、受信エコーの立ち上
がり時点を受信時点として取得するから、距離測定の信
頼性を確保することができる。
【0066】請求項3の超音波距離測定装置によれば、
超音波パルスの送信毎に、比較手段のスレッショルドレ
ベルを第1、第2、第3スレッショルドレベルに順次変
更して設定し、各受信エコーの受信毎に1つのレベル判
定を行うから、レベル比較手段及び時間計測手段を、例
えば単一の比較器、カウンタ等の、簡素な構成とするこ
とができ、装置構成を小さくすることができる。
超音波パルスの送信毎に、比較手段のスレッショルドレ
ベルを第1、第2、第3スレッショルドレベルに順次変
更して設定し、各受信エコーの受信毎に1つのレベル判
定を行うから、レベル比較手段及び時間計測手段を、例
えば単一の比較器、カウンタ等の、簡素な構成とするこ
とができ、装置構成を小さくすることができる。
【0067】請求項4の超音波距離測定装置によれば、
レベル比較手段にスレッショルドレベル毎に比較器を設
けて、受信エコー毎に多段階のレベル比較を行うから、
短い時間で距離測定結果を得ることができる。
レベル比較手段にスレッショルドレベル毎に比較器を設
けて、受信エコー毎に多段階のレベル比較を行うから、
短い時間で距離測定結果を得ることができる。
【0068】請求項5の超音波距離測定装置によれば、
送信トリガにより時間カウントを開始し、レベル比較手
段の比較結果出力により時間カウントを停止するカウン
タ手段で時間計測を行うから、受信エコーをディジタル
信号に変換することなくアナログ信号のままで処理で
き、所要の分解能を持つクロック信号をカウントするだ
けで精度よく時間を測定できる。また、制御手段に、高
速動作の高価なCPUなどは不要であり、比較的低速の
安価なCPUなどの制御装置により構成することができ
る。
送信トリガにより時間カウントを開始し、レベル比較手
段の比較結果出力により時間カウントを停止するカウン
タ手段で時間計測を行うから、受信エコーをディジタル
信号に変換することなくアナログ信号のままで処理で
き、所要の分解能を持つクロック信号をカウントするだ
けで精度よく時間を測定できる。また、制御手段に、高
速動作の高価なCPUなどは不要であり、比較的低速の
安価なCPUなどの制御装置により構成することができ
る。
【図1】本発明における超音波距離測定方法及び装置の
考え方を説明する図。
考え方を説明する図。
【図2】第1の実施の形態に係る全体ブロック構成を示
す図。
す図。
【図3】その測定動作の手順を説明する図。
【図4】実施例における受信エコーの特性を示す図。
【図5】第2の実施の形態に係る全体ブロック構成を示
す図。
す図。
【図6】その測定動作を説明する図。
【図7】従来の超音波距離測定装置のブロック構成を示
す図。
す図。
【図8】図7の距離測定動作を説明するための図。
11 CPU
12 発振器
13、13−1〜13−3 カウンタ
14 駆動信号発生回路
15 電力増幅回路
16 送受切替器
17 超音波センサ
18 バンドパスフィルタ
19 増幅回路
20 検波回路
21、21−1〜21−3 比較器
Claims (5)
- 【請求項1】 超音波パルスの送信時点から、この超音
波パルスがターゲットで反射した受信エコーの受信時点
までの時間によりターゲットまでの距離を測定する超音
波距離測定方法において、 受信エコーを少なくとも3つの異なる第1スレッショル
ドレベル乃至第3スレッショルドレベルで判定し、 受信エコーが、送信時点から第1スレッショルドレベル
を超えた時点までの時間と、送信時点から前記第1スレ
ッショルドレベルより大きい第2スレッショルドレベル
を越えた時点までの時間とから、直線近似により送信時
点から前記受信エコーの立ち上がり時点までの時間を演
算し、 受信エコーが前記第2スレッショルドレベルより大きい
第3スレッショルドレベルを越えた場合に、演算により
求められた前記立ち上がり時点を前記受信エコーの受信
時点とする一方、前記受信エコーが前記第3スレッショ
ルドレベルを越えない場合には、前記立ち上がり時点を
無効とすることを特徴とする超音波距離測定方法。 - 【請求項2】 送信パルスを発生する送信手段と、 この送信手段からの送信パルスを超音波パルスとして送
信し、ターゲットで反射した反射波を受信して受信エコ
ーを出力する超音波センサ手段と、 この超音波センサ手段からの受信エコーを検波する検波
手段と、 検波された受信エコーと少なくとも3つの順次レベルが
大きい第1スレッショルドレベル乃至第3スレッショル
ドレベルとをそれぞれ比較し、比較結果を出力するレベ
ル比較手段と、 前記送信回路に送信トリガを与え、時間計測を行うとと
もに、判断、制御機能を有する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 受信エコーが、送信トリガ時点から前記第1スレッショ
ルドレベルを超えた時点までの時間と、送信トリガ時点
から前記第2スレッショルドレベルを越えた時点までの
時間とから、直線近似により送信トリガ時点から受信エ
コーの立ち上がり時点までの時間を演算し、 かつ受信エコーが前記第3スレッショルドレベルを越え
た場合に、前記立ち上がり時点を受信エコーの受信時点
として、ターゲットまでの距離を測定する一方、受信エ
コーが前記第3スレッショルドレベルを越えない場合
に、ターゲットまでの距離測定を行わないことを特徴と
する超音波距離測定装置。 - 【請求項3】 前記レベル比較手段は、受信エコー毎に
前記第1スレッショルドレベル乃至第3スレッショルド
レベルのうちのいずれかがスレッショルドレベルとして
設定可能であり、 前記制御手段は、前記レベル比較手段に前記第1スレッ
ショルドレベル乃至第3スレッショルドレベルのうちの
いずれかをスレッショルドレベルとして設定することを
特徴とする、請求項2に記載された超音波距離測定装
置。 - 【請求項4】 前記レベル比較手段は、前記第1スレッ
ショルドレベルに設定されている第1比較器と、前記第
2スレッショルドレベルに設定されている第2比較器
と、前記第3スレッショルドレベルに設定されている第
3比較器とを有することを特徴とする、請求項2に記載
された超音波距離測定装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記送信トリガにより
時間カウントを開始し、前記レベル比較手段の比較結果
出力により時間カウントを停止するカウンタ手段を有
し、このカウンタ手段のカウント値により時間計測を行
うことを特徴とする、請求項2、3または4のいずれか
に記載された超音波距離測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354084A JP2003156561A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 超音波距離測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354084A JP2003156561A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 超音波距離測定方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003156561A true JP2003156561A (ja) | 2003-05-30 |
Family
ID=19165991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001354084A Pending JP2003156561A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 超音波距離測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003156561A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001354084A patent/JP2003156561A/ja active Pending
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