JP2003153988A - アルコール蒸気滅菌器 - Google Patents
アルコール蒸気滅菌器Info
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Abstract
量のアルコールをチャンバー内に供給できる機能を具備
せしめる。 【解決手段】 被滅菌物を収納したチャンバー3を密封
し、このチャンバー3内に所定量のアルコールを注入
し、且つ、加熱,加圧してチャンバー3内に収納した被
滅菌物をアルコール蒸気により滅菌するアルコール蒸気
滅菌器であって、前記チャンバー3内に所定量のアルコ
ールを注入する注入装置としてダイヤフラムポンプ5を
用いたものである。ダイヤフラム式のポンプ5は、ダイ
ヤフラムを往復動させることで常時一定の吐出量を確保
し得るものであるから、その作動時間を特定することに
より、所定量のアルコールをチャンバー3に注入するこ
とができる。
Description
収納した医療用器具等の被滅菌物をアルコールの蒸気に
より加熱,加圧して滅菌するアルコール蒸気滅菌器に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、繰り返して使用する医療用器具な
どの被滅菌物を滅菌する際に、卓上型高圧蒸気滅菌器、
アルコール蒸気滅菌器等が用いられている。図5乃至図
7は従来のアルコール蒸気滅菌器100である。チャン
バー101を内装したアルコール蒸気滅菌器100は、
開閉可能な蓋102により密閉を保ち、被滅菌物を出し
入れ可能とする。また、使用に際し、チャンバー101
内には、所定量のアルコールを注入する。滅菌器100
の正面には操作ノブ103が設けられ、この摘み103
を回動することにより、上記チャンバー101の内部に
アルコールを注入するように構成してある。 【0003】図6及び図7はアルコールの注入装置11
0を示している。この注入装置110は、滅菌器100
の内部にて取付支持される支持材111を具備する。こ
の支持材111には、上記した操作ノブ103により回
動するシャフト104を挿通し、その先端部に定量容器
105を取り付けてある(図6)。上記シャフト104
は、一端部を定量容器105に接続してある。定量容器
105は断面扇形に呈し、上記シャフト104はその頂
点部分に挿入してある。一方、上記支持材111には、
3本のパイプを接続し、上部に設けた接続口106aか
らアルコールの供給を受け、定量容器105内に注入し
て満タン状態とする。尚、この状態において、支持材1
11に設けた接続口106bと106cとが連通し、チ
ャンバー101内が加圧されていた場合、上記接続口1
06bから支持材111内の流路を通過して接続口10
6b(接続口)から排気される。使用に際し、操作ノブ1
03を加圧側に回動すると、回動した定量容器105は
シャフトよりも上方に位置し、内部に注入されたアルコ
ールは、重力により支持材111内の流路を通過して、
接続口106bからチャンバー101内に流れ込む(図
7)。 【0004】上記した如く構成したアルコール蒸気滅菌
器にて滅菌を行う際には、被滅菌物をチャンバー101
内に収納し、蓋102を閉じて密閉する。この時、ノブ
103は減圧側に位置し、定量容器105がシャフト1
04よりも下に位置する状態とする。この状態にてアル
コール容器(図示せず)内のアルコールをパイプ106
aを介して定量容器105内に注入し、同容器105を
略満タンの状態とする。この定量容器105は滅菌に必
要な容量、例えば40ccのアルコールにて満たされる。 【0005】使用時には、まず電源を入れてチャンパー
を加熱してウォームアップする。次いでノブ103を減
圧側(図6中右)に回動してアルコールを定量容器105
内に注入する。定量容器105内に注入されたアルコー
ルをチャンバー101内に注入する際には、ノブ103
加圧側に(図6中左へ)回動する。これにより、定量容
器105はシャフト104を中心に上方へ回動し、同定
量容器105に挿入されるシャフト104が同容器10
5の最低位置となる(図7)。すると、定量容器105
内のアルコールは、重力によりパイプ106b内を通過
してチャンバー101内に流れ込む。電源を入れて加熱
されているチャンバー101は、液状のアルコールを気
化し、チャンバー101内が加熱・加圧されてチャンバ
ー101内に収納した被滅菌物の滅菌が蒸気となったア
ルコールによって行われる 【0006】ところで、上記した如く構成したアルコー
ル蒸気滅菌器100は、作業者が操作ノブ103を操作
することにより、シャフト104を軸芯として定量容器
105が上下に回動する。この回動により、同定量容器
105を流路となるシャフト104よりも上に移動した
り、若しくはシャフト104よりも下に移動することに
より、アルコールタンク(図示せず)からアルコールを
受給したり、若しくは受給したアルコールをチャンバー
101内へ供給するように機能する。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した作業
はノブ103を摘んで手動により行なうものであるか
ら、定量容器105の作動が安定しておらず、毎回決め
られた量、例えば40cc程度のアルコールを受給すべき
処、アルコールの流入状態に変化が生じた場合、定量容
器105にて受給するアルコールの量が一定に保たれ
ず、増減することがあった。他方、定量容器105の内
部に流入したアルコールをチャンバー101に供給する
際にも、定量容器105内の下部位置での姿勢に変化を
生じることがあり、これを起因としてアルコールを全て
流出できる場合と若干のアルコールが容器内に残ること
があった。すなち、上記したように、アルコールの供給
を定量容器を用いて行なうアルコール蒸気滅菌器におい
ては、チャンバー101内に供給するアルコールの量が
ばらつく不具合があった。特にアルコールの供給量が低
減すると、被滅菌物の滅菌に支障を来たす場合もある。
よって、従来のアルコール蒸気滅菌器にあっては、上記
した如くチャンバー101内に注入するアルコールの供
給量を一定且つ確実に保つ要求があった。又、回動動作
を数多く行うことにより、回動部分のシール部分が阻害
され、アルコールが漏れて滅菌器やその他の機器を汚し
てしまうことが発生ていた。アルコールであるため、火
災の原因にも成り得ることもある。 【0008】本発明の技術的課題は、従来のアルコール
蒸気滅菌器に対して毎回一定した量のアルコールをチャ
ンバー内に供給できる機能を具備せしめることにある。
また、アルコールの漏れを抑え、滅菌器の汚れ、火災の
原因をなくすことにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明のアルコール蒸気
滅菌器は、被滅菌物を収納したチャンバーを密封し、同
チャンバー内に所定量のアルコールを注入し、且つ、加
熱,加圧して同チャンバー内に収納した被滅菌物をアル
コール蒸気により滅菌するアルコール蒸気滅菌器であっ
て、前記チャンバー内に所定量のアルコールを注入する
注入装置としてダイヤフラムポンプを用いたものであ
る。ダイヤフラム式のポンプは、ダイヤフラムを往復作
動させることにより、流体(アルコール)をダイヤフラ
ムの内部に吸引し、またそれを吐出する往復動を繰り返
すことで一定の吐出量を確保し得るものである。したが
って、本発明のアルコール蒸気滅菌器にあっては、前記
蒸気チャンバー内にダイヤフラムポンプを所定の吐出量
を所定時間設定することで、チャンバー内に、毎回一定
量のアルコールを正確に供給することができる。 【0010】上記したダイヤフラム式のポンプは、ダイ
ヤフラムを押圧したり/引き広げる往復作動を連続する
ことより、流体(アルコール)をダイヤフラムの内部に
吸引し、またそれを吐出するサイクルを磁力により繰り
返すことで一定の吐出量を確保し得るものである。した
がって、本発明のアルコール蒸気滅菌器にあっては、前
記蒸気チャンバー内にダイヤフラムを所定時間作動させ
ることにより、毎回の使用に際してチャンバー内に一定
量のアルコールを確実に供給することができる。これ
は、一般の高圧蒸気滅菌器で滅菌に使用する一定量の水
等を供給することにも使用できる。又、ダイヤフラムの
往復運動を利用しているため、回動操作がなく、回動部
分もないため、アルコール漏れ等の心配もなく、汚れ
や、火災などの発生を防止し得る。 【0011】 【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明を実施したアルコール蒸気滅菌器Aの構
成図である。図2乃至図4は本発明の滅菌器の外観図で
ある。滅菌器Aは、アルコールを高圧,高温な雰囲気中
にて被滅菌物を滅菌するものであり。滅菌器の本体1
は、正面を開閉する略円形の蓋2を備え、該蓋2の一側
部を枢支することにより、後述するチャンバー3の開口
部3aを開閉可能に密閉するように構成してある。 【0012】上記滅菌器本体1内部の略中央には、医療
用器具等の被滅菌物を収納する略筒形状のチャンバー3
を設けてある。チャンバー3は、背面側の端部を塞いだ
断面円形の容器であり、正面側端部の開口部3aが滅菌
器本体1の正面に露呈するように構成してある。チャン
バー3の中の底部には被滅菌物を載せる底板3bを水平
に挿入してある。また、チャンバー3の外周部には、ヒ
ーター11を巻回し、その上にグラスウール等から成る
保温材11aを巻き付けてある(図1,図4)。また、
上記チャンバー3の上部にはアルコールを貯留するタン
ク4を設けてあり、後述する分注ポンプ5により同チャ
ンバー3内に所定量のアルコールを供給するように構成
してある。 【0013】上記したように、本発明の滅菌器Aは、タ
ンク4に貯留したアルコールを分注ポンプ5を作動させ
てチャンバー3の内部に所定量のアルコールを供給する
ものであり、ダイヤフラム式のポンプである。ダイヤフ
ラム式の分注ポンプは、ゴムやシリコン等、良好な弾性
を有するものを用いてダイヤフラムを構成する。このダ
イヤフラムは、押圧して押し潰し、且つ引き離して内部
容積の増加させる往復動作を電磁石の磁力を利用して行
ない、一定の吐出流量を維持しつつ、タンク4から供給
されるアルコールを圧送し、分注電磁弁6を通過して、
チャンバー3内に覗く注入パイプ7から同チャンバー3
内に注ぎ込まれる。 【0014】ここで、図1に基づいて本発明のアルコー
ル蒸気滅菌器Aの主要構成を説明する。被滅菌物を収容
するチャンバー3は、円形のステンレス等を用いて成形
したチャンバー3であり、その周囲に加熱ヒーター11
を巻き付けて装着し、その周囲をグラスウール等からな
る断熱材を巻回することによりヒーター11の外側を被
覆してある。一方、アルコールを貯留するタンク4は、
滅菌器本体1の上部に配置し、流路51を構成するパイ
プを介して分注ポンプ5の吸入側口に接続してある。分
注ポンプ5は、前記したようにダイヤフラムポンプであ
り、磁力により振動しながら一定量のアルコールを吸引
して吐出する。分注ポンプ5の吐出口には、流路52を
接続し、分注電磁弁6に連絡してある。分注電磁弁6
は、電磁力により開閉する。また分注電磁弁6は、開弁
することにより、分注ポンプ5から一定量ずつ送られる
アルコールをチャンバー3内に覗く注入パイプ7に送
り、所定時間経過後に閉弁することで所定量のアルコー
ルを通過させ、これをチャンバー3内に供給する。 【0015】分注電磁弁6とチャンバー3とを連絡する
流路53は中間部にて分岐させてある。分注電磁弁6と
チャンバー3との間には流路54を分岐せしめ、同流路
54を排気電磁弁8に接続してある。排気電磁弁8を滅
菌終了後に開弁すると、チャンバー3内に残った滅菌終
了後のアルコール及び気化状のアルコールは流路54を
通して廃液槽22へ送り込まれる。上記流路54には角
柱コンデンサー9と、銅管をコイル状に巻回して成るコ
イルコンデンサー10を設けてある。これらのコンデン
サーは使用済みのアルコールを冷却してから廃液槽22
内へ送り込むためのものである。廃液槽22は、上記し
たように使用済みのアルコールを貯留する槽であり、使
用済みのアルコールにて満たされた際には、廃液カプラ
ー22aから排出して処理容器等に移しておく。 【0016】上記したように、廃液槽22内には、使用
済みのアルコールと共に蒸気となって刺激臭の強いアル
コールのガスが充満する。よって、排気電磁弁8を開弁
した状態で、排気路55を通して消臭フィルター18に
流入させ、該フィルター18を通過させてアルコールの
刺激臭を取り除いてからアルコールガスを外気へ向けて
放出する。 【0017】一方、チャンバー3には、槽内の温度を計
測する側温計19と、圧力計15を装着してある。これ
らは、流路56a,56bを介してチャンバー3に連絡
している。上記側温計19は、チャンバー3内部の温度
を検出するものであり、マイクロコンピューター等を具
備する制御部(図示せず)に対して電気的に連絡してあ
る。また、圧力計15は加熱,加圧時におけるチャンバ
ー3内の圧力を計測するものであり、前記した側温計1
9と同様、制御部(図示せず)に対して電気的に連絡し
てある。例えばチャンバー3内の温度を所定に保つため
に、側温計19による測定データに基づいて制御部は加
熱ヒーター11による加熱を制御し、チャンバー3内の
温度を所定の値に維持する。さらに、チャンバー3内の
圧力が何らかの原因で急激に上昇した場合には、同過圧
圧力スイッチ16と安全弁17が自動的に開弁し、チャ
ンバー3内の圧力を自動的に逃がしてチャンバー3や流
路が過圧によりダメージを受ける危険を回避する。 【0018】上記した如く、チャンバー3に連絡する流
路56aはチャッキ弁(逆止弁)の下流側に接続してあ
る。また、チャッキ弁14の上流側口は流路57を通過
して脱臭ポンプの吐出口に接続してある。脱臭ポンプ1
2の吸気口には除菌フィルター13を設置してあり、強
制排気を行なう際に、脱臭ポンプ12にて吸引する外気
を除菌してからチャンバー3へ向けて供給する。 【0019】次ぎに上記した如く構成したアルコール蒸
発滅菌器Aの作動を説明する。上記した如く構成した上
記アルコール蒸発滅菌器Aを使用する際には、まず、電
源スイッチをONにし、チャンバー3に被滅菌物を入れ、
スタートボタンを押す。所定量のアルコールが分注ポン
プにてチャンバー3に注入される。その後、チャンバー
3の外周に装着した加熱ヒーター11の加熱温度は、側
温計19と連繋して制御部によりコントロールされ、滅
菌が終了するまでの間、所定の温度、例えば132℃+
/−5℃の範囲内に保つ。この温度制御は滅菌工程が終
了するまで行なわれる。尚、上記した滅菌温度およびそ
の範囲は滅菌に支障の生じない範囲で任意に変更しても
よい。 【0020】電源を入れてウォームアップを開始し、チ
ャンバー3の内部に被滅菌物を収納する。被滅菌物の収
納を終えたならば、上記した蓋2を閉じてチャンバー3
を密封する。蓋を閉めた後、スタートボタンを押すこと
により、ダイヤフラム式の分注ポンプ5が所定時間作動
し、タンク4から供給されるアルコールをチャンバー3
内に注入する。この際、流路53の分注電磁弁6は開弁
し、排気電磁弁8は閉弁している。また、ダイヤフラム
式の分注ポンプ5は、ダイヤフラムの往復作動によりア
ルコールを送り出すものである。ダイヤフラム式のポン
プ5は、流体を撹拌することなく送り出す特性がある。
これにより、アルコールをチャンバー3へ向けて整流し
た状態を保ちつつ送り出すことが可能となる。よって、
ダイヤフラムから流路53中におけるアルコールの流れ
に乱れがなく、流路53中を安定して流れるため、時間
あたりの流量が一定であり、非常に安定している。よっ
て、上記分注ポンプ5を所定時間作動するように設定す
ることで、所定量のアルコールをチャンバー3内に毎回
注入することができる。 【0021】アルコールの注入が終えた時点では、流路
53の分注電磁弁6と排気電磁弁8とは共に閉弁してい
る。ヒーター11の加熱によりチャンバー3内の温度が
上昇するに連れて上記した如くチャンバー3内に供給さ
れたアルコールが蒸発し、同チャンバー3内の圧力が徐
々に上昇して加圧状態となる。また、上記チャンバー3
内の圧力が所定の値、例えば138kPaに達した時点
で加圧圧力スイッチ(図示せず)がONとなり、これに
より滅菌工程に入る。滅菌工程は例えば20分間行な
う。この際、チャンバー3内の温度が132℃まで上昇
した時点で加熱ヒーター11をOFFにしてチャンバー3
内の温度を保ち、下降すると加熱ヒーター3をONにす
る。以後、ヒーター11のON/OFFを必要に応じ繰り返
し、チャンバー3内の温度を所定の範囲、すなわち、1
32℃〜137℃に維持する。尚、この温度は、滅菌に
支障のない範囲で任意に設定できる。滅菌時間は20分
が適当であるが、滅菌に支障のない範囲で変更しても良
い。また、何らかの理由で滅菌工程の途中でチャンバー
3内の圧力が過剰に上昇した場合には、過圧圧力スイッ
チ16又は安全弁17が自動的に作動してチャンバー内
の圧力を低下させる。上記安全弁17は、例えば310
kPaに設定し、同チャンバー3内の圧力が310kP
a以上に上昇した場合に開弁してアルコールガスを逃が
し、若しくは操作電源を切り、チャンバー内部の圧力を
自動的に下げて圧力の加わる機器,流路又は電気系統を
保護するように設定してある。 【0022】20分間の滅菌工程が終えたならば、排気
電磁弁8を開弁し、チャンバー3内のアルコールを流路
54を通して廃液槽22へ向けて流出させる。この際、
チャンバー3内に残るアルコールは流路54から角柱コ
ンデンサー9、及びコイルコンデンサー10の内部を通
過してヒートシンク如く強制的に冷却し、これを廃液槽
22内に貯留する。この際、上記コンデンサー9,10
を通過することにより、冷却されて液体になったアルコ
ールは廃液槽22内に溜められる。また、同廃液槽22
内にはアルコールと共に、アルコールの蒸気も充満す
る。このアルコールの蒸気は刺激臭であるから、直接放
出するわけにはいかない。よって、流路55を通し、脱
臭フィルター18内を通過させて、刺激成分を取り除い
てから外気へ放出する。 【0023】尚、従来の高圧蒸気滅菌器は、滅菌に使用
する水や精製水の滅菌層への注入量をビーカー等にて測
定するか、若しくは水位センサー等により制御してい
る。これに対し、本願の蒸気滅菌器は、ダイヤフラム式
のポンプを使用することにより、注入量をコントロール
することができるため、ビーカー等で測定する手間や水
位センサーの誤動作を無くすことができる利点がある。
尚、本発明のアルコール蒸気滅菌器に用いるアルコール
とは、エチルアルコール70% に、30パーセントの
混合物、例えば、イソプロピルアルコール,アセトン,
エチル,ケトル,精製水を配合したものを使用している
が、エチルアルコールを主体としたものであれば、その
配合物は適宜に変更してもよい。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明のアルコール蒸気
滅菌器は、上記したチャンバー内に所定量のアルコール
を注入する注入装置を具備せしめ、この注入装置として
ダイヤフラムポンプを用いたことを特徴とするものであ
る。ダイヤフラム式のポンプは、ダイヤフラムを往復作
動させることにより、アルコールをダイヤフラムの内部
に吸引し、またそれを吐出するサイクルを繰り返すこと
で一定の吐水量を維持しつつチャンバーの内部に供給し
得るものである。よって、本発明のアルコール蒸気滅菌
器にあっては、上記ダイヤフラムポンプを一定の作動速
度にて定時間作動せしめることにより、チャンバー内へ
のアルコール供給の際に、所定量のアルコールを毎回正
確に供給することができる。よって、従来のアルコール
蒸気滅菌器のように、チャンバー内に供給するアルコー
ルの量がばらつく不具合を解消し、例えばチャンバーに
必要量のアルコールが供給されずにチャンバー内の被滅
菌物の滅菌に支障を来たすような危険を確実に回避でき
る。また、回動操作がなく、回動部分もないため、シー
ル部分等からのアルコール漏れ等が起きない。よって、
汚れ、火災等の心配がない。
図である。 【図2】同アルコール蒸気滅菌器の正面図。 【図3】同アルコール蒸気滅菌器を示す側面図。 【図4】同アルコール蒸気滅菌器を示す平面図。 【図5】従来のアルコール蒸気滅菌器を示す正面図。 【図6】従来のアルコール蒸気滅菌器のアルコール供給
装置を示す斜視図。 【図7】同アルコール供給器の正面図。 【符号の説明】 A・・・アルコール蒸気滅菌器 1・・・滅菌器本体 2・・・蓋 3・・・チャンバー 4・・・タンク(アルコール) 5・・・分注ポンプ 6・・・分注電磁弁 7・・・注入パイプ 8・・・排気電磁弁 9・・・角柱コンデンサー 10・・・コイルコンデンサー 11・・・加熱ヒーター 12・・・脱臭ポンプ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被滅菌物を収納するチャンバーを具備
し、該チャンバーを密封し、且つ所定量のアルコールを
注入し、同チャンバーを加熱、加圧して同チャンバー内
に収納した被滅菌物をアルコール蒸気により滅菌するア
ルコール蒸気滅菌器であって、前記チャンバー内に所定
量のアルコールを注入する注入装置としてダイヤフラム
ポンプを用いたことを特徴とするアルコール蒸気滅菌
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001357238A JP2003153988A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | アルコール蒸気滅菌器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001357238A JP2003153988A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | アルコール蒸気滅菌器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=19168610
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---|---|---|---|
JP2001357238A Pending JP2003153988A (ja) | 2001-11-22 | 2001-11-22 | アルコール蒸気滅菌器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2003153988A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009501631A (ja) * | 2005-07-21 | 2009-01-22 | アメリカン ステリライザー カンパニー | チャンバへ計量された液体を注入する方法および装置 |
CN113289173A (zh) * | 2020-02-21 | 2021-08-24 | 哈尔滨万宇科技股份有限公司 | 一种适用于防治呼吸系统疾病的设备 |
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-
2001
- 2001-11-22 JP JP2001357238A patent/JP2003153988A/ja active Pending
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