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JP2003149426A - カラーフィルターおよびその製造方法、ならびに表示装置 - Google Patents

カラーフィルターおよびその製造方法、ならびに表示装置

Info

Publication number
JP2003149426A
JP2003149426A JP2001344217A JP2001344217A JP2003149426A JP 2003149426 A JP2003149426 A JP 2003149426A JP 2001344217 A JP2001344217 A JP 2001344217A JP 2001344217 A JP2001344217 A JP 2001344217A JP 2003149426 A JP2003149426 A JP 2003149426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
layer
liquid crystal
region
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001344217A
Other languages
English (en)
Inventor
Norito Ito
範人 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001344217A priority Critical patent/JP2003149426A/ja
Publication of JP2003149426A publication Critical patent/JP2003149426A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133509Filters, e.g. light shielding masks
    • G02F1/133514Colour filters
    • G02F1/133516Methods for their manufacture, e.g. printing, electro-deposition or photolithography

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーフィルターを高い精度で安価に製造す
る。 【解決手段】第1コレステリック液晶層20はB反射領
域BrとG反射領域Grを備え、第2コレステリック液
晶層30はB反射領域BrとR反射領域Rrを備える。
各反射領域は、照射光量を調整するためにフォトマスク
を用いて形成する。第1および第2コレステリック液晶
層20および30に共通の反射領域を、最も照射光量が
少ないB反射領域Brとしたので、フォトマスクを共用
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー表示に適し
たコレステリック規則性を有する液晶を備えたカラーフ
ィルターおよびその製造方法、ならびに表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、コレステリック規則性を有す
る液晶(以下、コレステリック液晶と称する)を用いた
多色表示板やカラーフィルター、偏光素子等が知られて
いる。コレステリック液晶は、液晶分子が螺旋状に連な
っているが、その螺旋ピッチ(液晶分子の方向が一回転
する距離)に応じて反射光の波長が定まる。コレステリ
ック液晶を透過型液晶表示装置においてカラーフィルタ
ーとして用いた場合、バックライトからの光が吸収され
ず輝度向上の効果が得られるといった利点がある。
【0003】また、コレステリック液晶の一種として、
光反応性のカイラル化合物を含有するものがある。カイ
ラル化合物は、液晶分子の螺旋ピッチを調整する材料で
あり、特に、光反応性のカイラル化合物は、ある波長の
光を照射することによって、螺旋ピッチを変化させるこ
とが可能である。
【0004】このような光反応性のカイラル化合物を含
むコレステリック液晶を用いてカラーフィルターを製造
する方法が特開2001−242315号公報に開示さ
れている。この製造方法においては、コレステリック液
晶を2層構造としており、各層を形成する際にフォトマ
スクを用いて反射光の光量を調整し、所望のパターンを
形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た製造方法では、第1層を形成する際に用いるフォトマ
スクと第2層を形成する際に用いるフォトマスクとの関
係については開示されていなかった。
【0006】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あって、フォトマスクの共通化を図ることによって、簡
易にカラーフィルターを製造することが可能なカラーフ
ィルターの製造方法、およびそのような製造方法に好適
な構造を備えたカラーフィルターを提供することを解決
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、以下の発明を提供するものである。
【0008】本発明に係るカラーフィルターの製造方法
は、コレステリック規則性を有し、特定波長の光を照射
すると照射時間に応じて組成が変化して反射光の波長が
変化する液晶を第1層として基板上に形成する第1工程
と、少なくとも前記特定波長の光の光量をある割合で遮
光する遮光領域が予め定められた幅で規則的に形成され
たフォトマスクを光源と前記第1層との間に配置する第
2工程と、前記光源から前記特定波長の光を予め定めら
れた時間だけ照射する第3工程と、コレステリック規則
性を有し、前記特定波長の光を照射すると照射時間に応
じて組成が変化して反射光の波長が変化する液晶を第2
層として前記第1層の上に形成する第4工程と、前記第
2工程で用いた前記フォトマスクと略同一形状のフォト
マスクを前記光源と前記第1層との間に配置する第5工
程と、前記光源から前記特定波長の光を予め定められた
時間だけ照射する第6工程とを備える。
【0009】この発明によれば、第2工程で用いるフォ
トマスクと第5工程で用いるフォトマスクとは略同一の
形状である。したがって、工程別の異なるフォトマスク
を設計する用意する必要がないので、製造コストを削減
することが可能となる。
【0010】具体的には、前記第2工程で用いる前記フ
ォトマスクと前記第5工程において用いる前記フォトマ
スクは形状が略同一で異なるマスクであってもよい。製
造装置をラインで構成する場合などでは、第2工程と第
5工程で別のマスクを用いることになるが、これのマス
クは略同一形状をしているので、同一の設計データに基
づいて作成することができるので、製造コストを削減す
ることができる。
【0011】また、前記第2工程で用いる前記フォトマ
スクと前記第5工程において用いる前記フォトマスクを
兼用してもよい。この場合には、1枚のフォトマスクを
用いてカラーフィルターを製造することができるので、
製造コストを大幅に削減することが可能である。
【0012】ここで、前記第1層の液晶と前記第2層の
液晶は同一の材料であり、前記第3工程における光の照
射時間と前記6工程における光の照射時間とは異なるこ
とが好ましい。これにより、異なる波長の光を反射する
領域を第1層と第2層に各々形成することが可能とな
る。
【0013】また、前記第5工程において、前記フォト
マスクと前記基板の相対的な位置を、前記第2工程にお
ける前記フォトマスクと前記基板の相対的な位置と比較
して、前記遮光領域の幅をWとしたときWの自然数倍だ
けずれるように調整することが好ましい。特定波長の光
を遮光する領域と遮光しない領域では、反射光の波長が
異なるので、幅Wのピッチで画素を形成することが可能
となる。また、同一のフォトマスクを用いるが、仮に、
2つのフォトマスクを用いると、各フォトマスクの寸法
誤差が累積されて、画素ピッチの誤差に反映されてしま
う。しかし、この発明によれば、画素ピッチの誤差は、
フォトマスクと基板の相対的な位置決め精度によっての
み定まるから、精度の高いカラーフィルターを得ること
ができる。また、3色のカラーフィルターを製造する場
合、フォトマスクと基板の相対的な位置のずれ量として
は、Wまたは2Wであることが好ましい。
【0014】また、前記第1層および前記第2層に用い
る液晶は、前記特定波長と異なるある波長の光を照射す
ると、前記反射光の波長が変化しにくくなる性質を有す
るものであり、前記第3工程と前記第4工程との間およ
び前記第6工程の後に、前記反射光の波長が変化しにく
くなる波長の光を照射する工程を設けることが好まし
い。この発明によれば、光の照射によって第1層および
第2層を製造することができるので、溶剤を用いた洗浄
等の工程が不要になる。したがって、製造設備を簡易な
ものにすることができ、また、廃液の処理工程が不要に
なるといった利点がある。
【0015】また、本発明に係るカラーフィルターは、
コレステリック規則性を有し、特定波長の光を照射する
と照射時間に応じて組成が変化して反射光の波長が変化
する液晶を含む第1層および前記液晶を含む第2層を積
層したものであって、前記第1層には、第1色を反射す
る第1領域と第2色を反射する第2領域とが規則的に配
列してあり、前記第2層は、前記第1色と同一色を反射
する第3領域と第3色を反射する第4領域が規則的に配
列してあり、前記第1色、前記第2色、および前記第3
色の中で前記第1色は、前記特定波長の光の照射時間が
最も短いかあるいは前記特定波長の光を照射しなくて得
られる反射光の色であることを特徴とする。
【0016】このカラーフィルターは、第1層と第2層
で第1色を共通して反射するから、略同一形状のフォト
マスクを用いて第1層と第2層とを形成することが可能
となる。このため、カラーフィルターのコスト削減と精
度向上を同時に実現することが可能となる。なお、2枚
のフォトマスクを用いてカラーフィルターを作成しても
よいし、あるいは1枚のフォトマスクを用いてカラーフ
ィルターを作成してもよい。ここで、前記第1領域の幅
をWとしたとき、前記第2領域の幅は2Wであり、前記
第3領域の幅はWであり、前記第4領域の幅は2Wであ
り、前記第1層の前記第2領域は前記第2層の前記第3
領域および前記第4領域と近接し、前記第2層の前記第
4領域は前記第1層の前記第1領域および前記第2領域
と近接することが好ましい。
【0017】さらに、上述したカラーフィルターを表示
装置に適用してもよい。当該表示装置においては、カラ
ーフィルターで光が吸収されないので、反射光を再びカ
ラーフィルターに導くことによって、光の利用効率を大
幅に向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係わ
るカラーフィルターの構造およびその製造方法について
説明する。 <1.カラーフィルターの構造>
【0019】図1は、本実施形態に係るカラーフィルタ
ーの平面図である。カラーフィルター1は透過型のフィ
ルターであり、R画素X1、B画素X2、およびG画素
X3の組を複数備える。R画素X1は、R色の光を透過
し、B画素X2はB色の光を透過し、G画素X3はG色
の光を透過する。そして、R画素X1、B画素X2、お
よびG画素X3はストライプ状に配列されている。
【0020】図2は、R画素X1、B画素X2、および
G画素X3の断面図である。同図に示すようにカラーフ
ィルター1は、ガラス基板10の上にポリイミド膜1
1、第1コレステリック液晶層20、および第2コレス
テリック液晶層30を積層した構造となっている。
【0021】第1コレステリック液晶層20および第2
コレステリック液晶層30は、コレステリック液晶を含
有している。コレステリック液晶は、液晶分子が螺旋状
に連なる構造をもち、その螺旋ピッチで反射光の波長帯
域が定まるといった性質がある。また、コレステリック
液晶は、左回りまたは右回りに円偏光された光の一方の
みを反射し、他方を透過させるといった性質を有する。
なお、いずれの方向に円偏光された光を反射するかは液
晶分子の構造によって定まる。これらの性質を利用し
て、第1コレステリック液晶層20には、一方の方向に
円偏光されたG色の光を反射するG反射領域Grおよび
一方の方向に円偏光されたB色の光を反射するB反射領
域Brが形成されている。一方、第2コレステリック液
晶層30には、一方の方向に円偏光されたB反射領域B
rおよび一方の方向に円偏光されたR色の光を反射する
R反射領域Rrが形成されている。以下の説明におい
て、第1コレステリック液晶層20および第2コレステ
リック液晶層30は、左回りに円偏光された所定帯域の
光を反射するものとする。
【0022】したがって、カラーフィルター1の下部か
ら左回りに円偏光された光が入射すると、第1コレステ
リック液晶層20と第2コレステリック液晶層30とに
よって、一部が反射され、その残りの光が透過すること
になる。
【0023】R画素X1に着目すると、第1コレステリ
ック液晶層20にはG反射領域Grが形成され、かつ第
2コレステリック液晶層30にはB反射領域Brが形成
されている。したがって、R画素X1おいて、ガラス基
板10の下部から入射した光(左回りの円偏光)は、R
色のみが透過することになる。また、B画素X2に着目
すると、第1コレステリック液晶層20にはG反射領域
Grが形成され、かつ第2コレステリック液晶層30に
はR反射領域Rrが形成されているから、B画素X2お
いて、ガラス基板10の下部から入射した光(左回りの
円偏光)は、B色のみが透過する。さらに、G画素X3
に着目すると、第1コレステリック液晶層20にはB反
射領域Brが形成され、かつ第2コレステリック液晶層
30にはR反射領域Rrが形成されているから、G画素
X3おいて、ガラス基板10の下部から入射した光(左
回りの円偏光)は、G色のみが透過する。
【0024】また、ガラス基板10の下部に反射板を設
けれることによって、第1コレステリック液晶層20お
よび第2コレステリック液晶層30によって反射された
光を、カラーフィルター1に再度入射させることができ
る。したがって、このカラーフィルターによれば光の利
用効率を向上させることが可能となる。
【0025】このように、本実施形態のカラーフィルタ
ー1は、第1コレステリック液晶層20および第2コレ
ステリック液晶層30を組み合わせることによって、透
過型のフィルターを実現している。
【0026】さてここで、第1コレステリック液晶層2
0および第2コレステリック液晶層30に形成される反
射領域を比較すると、B反射領域Brが共通している。
そして、カラーフィルター1の画素ピッチをWとすれ
ば、B反射領域Brの幅はWとなる。共通の反射領域と
しては、R色、G色とすることもできるが、B色に対応
するものを選択したことは、カラーフィルターの製造方
法との関連で特に重要である。
【0027】第1および第2コレステリック液晶層20
および30には、ある波長の光の照射光量に応じて螺旋
ピッチが変化し、反射光の波長帯域が短波長から長波長
へと変化するといった性質がある。各反射領域を形成す
る際には、この性質を利用して特定波長に光を照射する
が、照射光量を調整するためにフォトマスクを用いる。
フォトマスクには遮光領域が形成されている。同一のフ
ォトマスクを用いて第1および第2コレステリック液晶
層20および30の反射領域を形成すると、フォトマス
クには遮光領域に対応する部分が共通の反射領域とな
る。上述したように第1および第2コレステリック液晶
層20および30は、照射光量が少ない程、短波長を反
射する。また、フォトマスクの遮光領域に対応する部分
は最も照射光量が少ない。したがって、第1および第2
コレステリック液晶層20および30に共通の反射領域
は、最も照射光量が少ないB反射領域Brとなる。換言
すれば、カラーフィルター1の構造は、その製造工程を
考慮して、共通の反射領域を最も少ない照射光量で形成
できるように選択している。
【0028】<2.カラーフィルターの製造方法>
【0029】図3および図4は、カラーフィルターの製
造方法を説明するための工程図である。まず、第1工程
S1においては、ガラス基板10上に厚さ約0.1μm
となるようにポリイミド膜11を設けラビング処理を行
う。ラビング処理は、液晶の分子方向を揃えるために行
うもうのである。
【0030】第2工程S2では、ポリイミド膜11に第
1コレステリック液晶層20を形成する。第1コレステ
リック液晶層20に材料は、ネマチック液晶性化合物、
光学活性基を有するカイラル化合物を含有し、さらに必
要に応じて、重合性モノマー、光重合開始剤、界面活性
剤、ゲル化剤、溶媒等を含有させることができる。
【0031】好ましい実施例としては、ネマチック液晶
性化合物(モノマー)85重量%、カイラル化合物14
重量%、光重合開始剤(Darocure4265)1
重量%を溶解させた40重量%のトルエン溶液からな
る。
【0032】また、ネマチック液晶性化合物の具体例と
しては、下記化合物を挙げることができる。なお、以下
の化学式中、nは、1〜1000の整数を表す。また、
本発明がこれらのネマチック液晶性化合物に限定される
ものではないことは勿論である。
【化1】
【0033】また、カイラル部位と光異性化部をあわせ
持つ光反応型カイラル化合物としては下記のような化合
物を一例として挙げることができる。この光反応型カイ
ラル化合物は、波長365nmの紫外線を照射すると、
照射量に応じて液晶分子の螺旋ピッチを変化させること
ができる。
【化2】
【0034】第2工程S2では、上述した材料を厚さ4
μmとなるようにスピンコートし、80℃で15秒間加
熱配向処理を行う。この結果、第1コレステリック液晶
層20は、中心波長が460nmの光を反射する青色の
反射層となる。
【0035】次に、第3工程S3では、フォトマスクM
を、光源(図示せず)と第1コレステリック液晶層20
との間に配置し、波長365nmの紫外線を大気中で
0.2J/cm2照射した後、50℃で60秒間加熱配
向処理を行う。フォトマスクMは、幅Wの遮光領域m1
と幅2Wの透過領域m2とから構成される。この例の遮
光領域m1は、波長365nmの紫外線を殆ど透過しな
しいが、第1コレステリック液晶層20に含まれる光反
応型カイラル化合物の組成によっては一定の割合で波長
365nmの紫外線を遮光するものであってもよい。
【0036】上述したように第1コレステリック液晶層
20を構成する光反応型カイラル化合物は、波長365
nmの紫外線に反応して、液晶分子の螺旋ピッチを変化
させる。したがって、波長365nmの紫外線の照射量
に応じて反射する光の波長域が変化することになる。上
述した条件の下では、略550nmの波長の光を反射す
るようになる。
【0037】さてここで、カラーフィルターを構成する
画素とフォトマスクMとの関係を図5を参照して説明す
る。この例のカラーフィルター1は同図に示すようにス
トライプ型のフィルタである。また、図中に示すR、
G、Bは各画素の色を表している。そして、第3工程S
3においては、フォトマスクMの遮光領域m1とG色の
画素とが一致するようにフォトマスクMとガラス基板1
0との相対的な位置関係を調整する。具体的には、第1
コレステリック液晶層20が形成されたガラス基板10
をXYテーブルの上に載置し、XYテーブルを動かすこ
とによって、位置決めを行う。
【0038】次に、図3に示す第4工程S4では、窒素
雰囲気下にて波長405nmの紫外線を第1コレステリ
ック液晶層20の全面に1.5J/cm2で照射し紫外
線硬化を行う。波長405nmの紫外線は活性光線とし
て作用し、第1コレステリック液晶層20の液晶分子を
重合、または架橋して固定化する。これにより、第1コ
レステリック液晶層20には、B色の光を反射するB反
射領域BrとG色を反射するG反射領域Grとが形成さ
れる。この多色反射板を調べたところ、分光は選択反射
波長の中心波長が460nmと550nmであり、B反
射領域Brでは中心波長が460nmであり、G反射領
域Grでは中心波長が550nmであった。
【0039】次に、図4に示す第5工程S5では、第1
コレステリック液晶層20の上に第1工程で塗布したト
ルエン溶液を膜厚が4μmとなるように再度塗布し、8
0℃で15秒間加熱配向処理を行い、第2コレステリッ
ク液晶層30を形成する。なお、第1コレステリック液
晶層20の上部にポリイミド膜を形成し、ラビング処理
を施した後、第2コレステリック液晶層30を形成する
ようにしてもよい。
【0040】第6工程S6では、第3工程S3で用いた
フォトマスクMを再び用いる。この際、フォトマスクM
と基板10との相対的な位置は、基板10(カラーフィ
ルター1)を基準として右方向に距離Wだけ、あるいは
左方向に距離2Wだけずらす。つまり、遮光領域m1の
幅(画素ピッチの幅)だけ、あるいは、その幅の2倍だ
けフォトマスクMと基板10との相対的な位置をずら
す。具体的には、フォトマスクMの遮光領域m1とG色
の画素とが一致するようにフォトマスクMとガラス基板
10との相対的な位置関係を調整する。具体的には、第
3工程S3と同様に、ガラス基板10をXYテーブルの
上に載置し、XYテーブルを動かすことによって、位置
決めを行う。
【0041】そして、波長365nmの紫外線を大気中
で0.4J/cm2照射した後、50℃で60秒間加熱
配向処理を行なう。これによって、光反応型カイラル化
合物は、波長365nmの紫外線に反応して、液晶分子
の螺旋ピッチを変化させる。上述した条件の下では、略
650nmの波長の光を反射するようになる。
【0042】次に、第7工程S7では、窒素雰囲気下に
て波長405nmの紫外線を第2コレステリック液晶層
30の全面に1.5J/cm2照射し紫外線硬化を行
う。波長405nmの紫外線は活性光線として作用し、
第2コレステリック液晶層30の液晶分子を重合、また
は架橋して固定化する。
【0043】以上がカラーフィルターの製造方法であ
る。この製造方法によれば、同一のフォトマスクMを用
いて、第1コレステリック液晶層20と第2コレステリ
ック液晶層30とを形成することが可能である。
【0044】なお、上述した製造方法では、1枚のフォ
トマスクMを用いて第1コレステリック液晶層20および
第2コレステリック液晶層30に対して露光を行った
が、略同一形状の2枚のフォトマスクを各々用いて第3工
程S3と第6工程S6の露光を行うようにしてもよい。
この場合であっても、2枚のフォトマスクを別個に設計
する必要はなく、同一の画像データ等から作成すること
ができるから、製造設備のコストを大幅に削減すること
が可能である。
【0045】<3.液晶表示装置>
【0046】次に、上述したカラーフィルター1を用い
た表示装置について説明する。図6は、表示装置の一例
である透過型液晶表示装置1000の構造を示す概略構
成図である。
【0047】光源1100は、3つの波長帯の成分を有
する白色光を発光する。3つの波長帯は、約650nm
を中心とする赤色波長帯、約550nmを中心とする緑
色波長帯および約460nmを中心とする青色波長帯で
ある。光源1100から出射された光を液晶表示装置に
導くために、反射板1200が光源1100の後方に設
けられる。次いで、光はコリメーター1300を介して
円偏光板1400に入射する。この例の円偏光板140
0は、左回りに円偏光された光を透過する一方、右回り
に円偏光された光を吸収する。したがって、円偏光板1
400から上方向に射出する光は左回りに円偏光された
光となる。
【0048】ここで、カラーフィルター1を構成する第
1コレステリック液晶層20および第2コレステリック
液晶層30は、左回りに円偏光された所定波長帯域の光
を反射する一方、他の光を透過するように構成されてい
る。したがって、カラーフィルター1の下部から左回り
に円偏光された光が入射すると、R画素X1からはR色
の左回りに円偏光された光が射出され、B画素X2から
はB色の左回りに円偏光された光が射出され、G画素X
3からはG色の左回りに円偏光された光が射出される。
【0049】次に、第1基板1500はガラス等の透明
な材料で構成されており、その上には薄膜トランジスタ
や透明電極の他、走査線やデータ線といった配線が形成
されている。一方、第2基板1700もガラス等の透明
な材料で構成されており、第1基板1500と対向する
面に共通電極が形成されている。共通電極には基準電圧
が供給されている。また、第1基板1500と第2基板
1700との間に液晶層1600が設けられている。液
晶には印加電圧に応じて液晶分子の配向が変化するとい
った性質がある。薄膜トランジスタのオン・オフとデー
タ線に供給する電圧とを制御することによって画素電極
と共通電極との間に所定の電圧を印加するようになって
いる。そして、薄膜トランジスタをオンして液晶層16
00に電圧を印加すると液晶層1600は入射光を直線
偏光(平面偏光)する一方、薄膜トランジスタをオフし
て液晶層1600に電圧を印加しないと液晶層1600
は入射光を直線偏光しないようになっている。
【0050】また、第2基板1700の上部には1/4
λ板1800と直線偏光板1900とが設けられてい
る。1/4λ板1800は、入射する平面偏光を円偏光
に変換する。この例では、電圧が印加されている状態の
液晶層1600と1/4λ板1800によって左回りの
円偏光が得られる一方、電圧が印加されていない状態の
液晶層1600と1/4λ板1800の組によっては円
偏光が得られないようになっている。
【0051】一方、カラーフィルター1から第1基板1
500に向けて射出される光は左回りの円偏光となって
いる。したがって、液晶層1600に電圧が印加されて
いる状態では光が透過する一方、液晶層1600に電圧
が印加されていない状態では光が透過しない。これによ
り、各画素ごとに輝度を調整することができる。
【0052】この透過型液晶表示装置1000によれ
ば、カラーフィルター1で反射した光を反射板1200
で反射して再びカラーフィルター1に導くことができる
から、光の利用効率を高め、明るい画面表示が可能とな
る。また、透過型液晶表示装置1000全体に占める光
源1100の消費電力の割合は大きいので、上述したカ
ラーフィルター1を採用することによって、透過型液晶
表示装置1000全体の消費電力を低減することが可能
となる。
【0053】このような透過型液晶表示装置1000
は、電池から電力の供給を受ける携帯型の電子機器に好
適であり、例えば、携帯電話機に用いることが好まし
い。
【0054】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、上記実施形態は例示であり、例えば、以下
に述べる変形が可能である。また、本発明の特許請求の
範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有
し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであ
っても本発明の技術的範囲に包含される。
【0055】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、コレステリック液晶を用いた2層構造のカラーフィ
ルターにおいて、フォトマスクを共通に使用することが
できるので、カラーフィルターを高い精度で安価に製造
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるカラーフィルター
の構造を示す平面図である。
【図2】同カラーフィルターの一部の断面を示す断面図
である。
【図3】同カラーフィルターの製造方法を示す工程図で
ある。
【図4】同カラーフィルターの製造方法を示す工程図で
ある。
【図5】同カラーフィルターを構成する画素とフォトマ
スクMとの関係を示す模式図である。
【図6】同カラーフィルターを用いた透過型液晶表示装
置の概略構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 … カラーフィルター 10 … ガラス基板 20 … 第1コレステリック液晶層 30 … 第2コレステリック液晶層 S1〜S7 … 第1〜第7工程 M … フォトマスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 5G435 G09F 9/00 342 G09F 9/00 342Z 9/30 349 9/30 349B 9/35 9/35 Fターム(参考) 2H048 BA04 BA11 BA64 BB02 BB04 BB07 BB14 BB42 2H049 BA05 BA18 BA43 BB01 BB03 BC04 BC05 BC08 BC22 2H088 FA18 GA03 GA06 GA17 HA03 HA17 HA18 JA04 MA06 2H091 FA02 FA03 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA12X FA12Z FB02 FB12 FC01 FC23 FD04 FD06 GA06 HA06 LA12 LA15 LA30 5C094 AA43 BA43 CA24 ED03 GB10 5G435 AA04 AA17 BB12 BB15 CC12 GG12 KK05 KK07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラーフィルターの製造方法において、 コレステリック規則性を有し、特定波長の光を照射する
    と照射時間に応じて組成が変化して反射光の波長が変化
    する液晶を第1層として基板上に形成する第1工程と、 少なくとも前記特定波長の光の光量をある割合で遮光す
    る遮光領域が予め定められた幅で規則的に形成されたフ
    ォトマスクを光源と前記第1層との間に配置する第2工
    程と、 前記光源から前記特定波長の光を予め定められた時間だ
    け照射する第3工程と、 コレステリック規則性を有し、前記特定波長の光を照射
    すると照射時間に応じて組成が変化して反射光の波長が
    変化する液晶を第2層として前記第1層の上に形成する
    第4工程と、 前記第2工程で用いた前記フォトマスクと略同一形状の
    フォトマスクを前記光源と前記第1層との間に配置する
    第5工程と、 前記光源から前記特定波長の光を予め定められた時間だ
    け照射する第6工程とを備えたことを特徴とするカラー
    フィルターの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第2工程で用いる前記フォトマスク
    と前記第5工程において用いる前記フォトマスクは形状
    が略同一で異なるマスクであることを特徴とする請求項
    1に記載のカラーフィルターの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程で用いる前記フォトマスク
    と前記第5工程において用いる前記フォトマスクを兼用
    することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ
    ーの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1層の液晶と前記第2層の液晶は
    同一の材料であり、前記第3工程における光の照射時間
    と前記6工程における光の照射時間とは異なることを特
    徴とする請求項1に記載のカラーフィルターの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記第5工程において、前記フォトマス
    クと前記基板の相対的な位置を、前記第2工程における
    前記フォトマスクと前記基板の相対的な位置と比較し
    て、前記遮光領域の幅をWとしたときWの自然数倍だけ
    ずれるように調整することを特徴とする請求項1に記載
    のカラーフィルターの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第1層および前記第2層に用いる液
    晶は、前記特定波長と異なるある波長の光を照射する
    と、前記反射光の波長が変化しにくくなる性質を有する
    ものであり、 前記第3工程と前記第4工程との間および前記第6工程
    の後に、前記反射光の波長が変化しにくくなる波長の光
    を照射する工程を設けたことを特徴とする請求項1に記
    載のカラーフィルターの製造方法。
  7. 【請求項7】 コレステリック規則性を有し、特定波長
    の光を照射すると照射時間に応じて組成が変化して反射
    光の波長が変化する液晶を含む第1層および前記液晶を
    含む第2層を積層したカラーフィルターにおいて、 前記第1層には、第1色を反射する第1領域と第2色を
    反射する第2領域とが規則的に配列してあり、 前記第2層は、前記第1色と同一色を反射する第3領域
    と第3色を反射する第4領域が規則的に配列してあり前
    記第1色、前記第2色、および前記第3色の中で前記第
    1色は、前記特定波長の光の照射時間が最も短いかある
    いは前記特定波長の光を照射しなくて得られる反射光の
    色であることを特徴とするカラーフィルター。
  8. 【請求項8】 前記第1領域の幅をWとしたとき、前記
    第2領域の幅は2Wであり、前記第3領域の幅はWであ
    り、前記第4領域の幅は2Wであり、前記第1層の前記
    第2領域は前記第2層の前記第3領域および前記第4領
    域と近接し、前記第2層の前記第4領域は前記第1層の
    前記第1領域および前記第2領域と近接することを特徴
    とする請求項7に記載のカラーフィルター。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載したカラ
    ーフィルターを備えた表示装置。
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