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JP2003148880A - 熱交換器及びヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

熱交換器及びヒートポンプ式給湯機

Info

Publication number
JP2003148880A
JP2003148880A JP2001343999A JP2001343999A JP2003148880A JP 2003148880 A JP2003148880 A JP 2003148880A JP 2001343999 A JP2001343999 A JP 2001343999A JP 2001343999 A JP2001343999 A JP 2001343999A JP 2003148880 A JP2003148880 A JP 2003148880A
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JP
Japan
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heat exchange
exchange pipe
heat
heat exchanger
water heater
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JP2001343999A
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Sadahiro Takizawa
禎大 滝澤
Kiyoshi Koyama
清 小山
Shigeo Tsukue
重男 机
Satoshi Hoshino
聡 星野
Chiaki Shikichi
千明 式地
Shigeya Ishigaki
茂弥 石垣
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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    • F28D7/02Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being helically coiled
    • F28D7/022Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being helically coiled the conduits of two or more media in heat-exchange relationship being helically coiled, the coils having a cylindrical configuration
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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    • F28D7/0008Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one medium being in heat conductive contact with the conduits for the other medium
    • F28D7/0016Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits for one medium being in heat conductive contact with the conduits for the other medium the conduits for one medium or the conduits for both media being bent

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトで、かつ、熱交換効率の高い熱交
換器を提供できるようにすることと、効率の良いヒート
ポンプ運転が行えるヒートポンプ式給湯機を提供できる
ようにすること。 【解決手段】 熱交換器12は、内部に被熱交換液が流
れる第1熱交換パイプ12Aと、内部に熱媒体が流れる
第2熱交換パイプ12Bとを備え、前記第1熱交換パイ
プ12Aはそれの周壁に軸方向に沿って延びる複数の窪
み部22、22を有し、これら複数の窪み部22、22
内に前記第2熱交換パイプ12Bが第1熱交換パイプ1
2Aと熱交換関係に圧着固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器及びヒー
トポンプ式給湯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、この種のヒートポンプ式給
湯機では、特開2001−116357号公報に開示さ
れているように、冷媒対水用の熱交換器を用いて、冷媒
の熱と水とを熱交換することにより、水を加熱して給湯
タンク等に貯溜可能としている。
【0003】ところで、従来の冷媒対水用の熱交換器1
は、図9に示すように、給湯回路の水が流れる第1熱交
換パイプ2と、圧縮機で圧縮された高温・高圧のガス冷
媒が流れる冷媒循環回路の第2熱交換パイプ3とが接触
して熱交換するように、交互に重ねて螺旋状に巻回され
ており、全体形状が概ね円筒状を呈するように構成され
ている。
【0004】前記熱交換器1は、それの下端側が、例え
ば、ヒートポンプ式給湯機の外装ケースの底板4上に載
置され、上端側に被せた固定用蓋板5と外装ケースの底
板4とをボルト・ナット等の固定具6を用いて外装ケー
ス内に設置固定されてなるものである。
【0005】ところで、上述した従来の冷媒対水用の熱
交換器1においては、第1及び第2熱交換パイプ2、3
の接触面積を増加させるために、両熱交換パイプ2、3
の縦断面形状を偏平楕円状に形成しているものの、両熱
交換パイプ2、3は交互に重なった状態であるため、巻
数を増やして熱交換率を高めようとすると、熱交換器1
の高さが高くなり大型化してしまう問題があった。
【0006】また、内部に水が流れる第1熱交換パイプ
2は、流れる水が飲用される場合も多々ある関係上、殺
菌作用を有する銅や銅合金で作られ、一方、冷媒が流れ
る第2熱交換パイプ3は、一般にはアルミニウムやアル
ミニウム合金で作られている。(第1熱交換パイプ2に
は偏平楕円管が使用され、第2熱交換パイプ3は内部圧
力が高く、この圧力により偏平楕円管が変形し易いた
め、第2熱交換パイプ3には外側の縦断面形状が偏平楕
円で内部に複数の円形の流通孔を有する多穴管が使用さ
れる。) このように、互いに接触する第1熱交換パイプ2と第2
熱交換パイプ3とが異種金属であると、それが原因で電
食を引き起こすため、アルミニウムやアルミニウム合金
で作られ熱交換パイプには塗装やアルマイト処理等によ
る表面処理を施して電食を防ぐ必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の実情
に鑑みてなされたものであり、コンパクトで、かつ、熱
交換効率の高い熱交換器を提供できるようにすること
と、効率の良いヒートポンプ運転が行えるヒートポンプ
式給湯機を提供できるようにすることを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、内部に被熱交換液が流れ
る第1熱交換パイプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交
換パイプとを備え、前記第1熱交換パイプの周壁にはそ
の軸方向に沿って前記第2熱交換パイプが複数本埋め込
まれている熱交換器であることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、内部に被熱交換
液が流れる第1熱交換パイプと、内部に熱媒体が流れる
第2熱交換パイプとを備え、前記第1熱交換パイプはそ
れの周壁に軸方向に沿って延びる複数の窪み部を有し、
これら複数の窪み部内に前記第2熱交換パイプが第1熱
交換パイプと熱交換関係に圧着固定されている熱交換器
であることを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイプの隣接する窪
み部間の周壁に軸方向に沿って延びる凹部を設けたこと
を特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイ
プは断面が偏平楕円形状を呈していることを特徴とす
る。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイ
プは前記第2熱交換パイプとともに螺旋状に巻回された
構成であり、かつ、第2熱交換パイプは偏平楕円形状の
幅広方向に沿って埋め込まれたことを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかに記載の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイ
プと第2熱交換パイプは同材質金属が用いられているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイ
プと第2熱交換パイプは銅或いは銅合金が用いられてい
ることを特徴とする。
【0015】請求項8に記載の発明は、内部に被熱交換
液が流れる第1熱交換パイプと、内部に熱媒体が流れる
第2熱交換パイプとを備え、前記第1熱交換パイプの周
壁にはその軸方向に沿って前記第2熱交換パイプが複数
本埋め込まれているヒートポンプ式給湯機であることを
特徴とする。
【0016】請求項9に記載の発明は、内部に被熱交換
液が流れる第1熱交換パイプと、内部に熱媒体が流れる
第2熱交換パイプとを備え、前記第1熱交換パイプはそ
れの周壁に軸方向に沿って延びる複数の窪み部を有し、
これら複数の窪み部内に前記第2熱交換パイプが第1熱
交換パイプと熱交換関係に圧着固定されているヒートポ
ンプ式給湯機であることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載のヒートポンプ式給湯機おいて、前記第1熱交換パイ
プの隣接する窪み部間の周壁に軸方向に沿って延びる凹
部を設けたことを特徴とする。
【0018】請求項11に記載の発明は、請求項8〜1
0のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機おいて、前
記第1熱交換パイプは断面が偏平楕円形状を呈している
ことを特徴とする。
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項8〜1
1のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機おいて、前
記第1熱交換パイプは前記第2熱交換パイプとともに螺
旋状に巻回された構成であり、かつ、第2熱交換パイプ
は偏平楕円形状の幅広方向に沿って埋め込まれたことを
特徴とする。
【0020】請求項13に記載の発明は、請求項8〜1
2のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機おいて、前
記第1熱交換パイプと第2熱交換パイプは同材質金属が
用いられていることを特徴とする。
【0021】請求項14に記載の発明は、請求項8〜1
3のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯機おいて、前
記第1熱交換パイプと第2熱交換パイプは銅或いは銅合
金が用いられていることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施形態】〔第1実施形態〕以下、本発明の第
1実施形態について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態における熱交換器を備えたヒ
ートポンプ式給湯機の全体概略構成図、図2は冷媒循環
回路及び給湯回路を示す概略図である。
【0023】図1、図2において、ヒートポンプ式給湯
機10は、圧縮機11、冷媒対水用熱交換器(以下、単
に熱交換器という)12、減圧装置13、及び蒸発器1
4を有し、これらの構成部品を順次第1熱交換パイプ1
2Aにて接続してなる冷媒循環回路Aと、貯湯タンク1
5、循環ポンプ16、及び前記熱交換器12を有し、こ
れらの構成部品を順次第2熱交換パイプ12Bにて接続
してなる給湯回路Bとから構成されている。前記圧縮機
11、熱交換器12、減圧装置13、蒸発器14、貯湯
タンク15及び循環ポンプ16等は外装ケース17内に
収容されている。前記熱交換器12内は、第2熱交換パ
イプ12Bが並列2経路に配設されている。
【0024】前記外装ケース17は、上室17Aと下室
17Bとに仕切り壁18にて仕切られており、前記上室
17A内には圧縮機11、蒸発器14、及びこの蒸発器
14に送風する送風機19等が配置され、一方、前記下
室17B内には熱交換器12、貯湯タンク15、循環ポ
ンプ16等が配置されている。
【0025】符号20は外装ケース17の底板としての
架台であり、この架台20上に熱交換器12と循環ポン
プ16が載置固定され、貯湯タンク15が支持脚15A
を介して載置固定されている。
【0026】上記したヒートポンプ式給湯機10では、
前記圧縮機11より吐出された高温・高圧のCO2冷媒
等の過熱ガス冷媒は、前記熱交換器12に流入し、ここ
で前記循環ポンプ16から送られてきた水を加熱する。
そして、凝縮液化した冷媒は、前記減圧装置13で減圧
され、前記蒸発器14に流入し、ここで大気熱を吸熱し
て蒸発ガス化し、前記圧縮機11へ戻る。一方、前記熱
交換器12で加熱された湯は、前記貯湯タンク15の上
部に流入し、この貯湯タンク15で貯湯され、この貯湯
タンク15に貯湯された湯は必要に応じて利用部へ供給
される。
【0027】次に、前記した熱交換器12を、図3〜図
5に基づいて詳述する。図3は熱交換器の縦断面図、図
4は互いに一体化された状態の第1及び第2熱交換パイ
プの側面図、図5は第1熱交換パイプの第1実施形態を
示す要部縦断面拡大図である。
【0028】図3において、前記熱交換器12は、内部
に前記循環ポンプ16から送られた水(被熱交換液)が
流れる第1熱交換パイプ12Aと、内部に過熱ガス冷媒
(熱媒体)が流れる2経路の第2熱交換パイプ12Bと
が、熱交換関係に設けられている。即ち、前記第1熱交
換パイプ12Aは、それの周壁に軸方向に沿って延びる
2条の窪み部22が連続的に形成され、これら窪み部2
2内に前記第2熱交換パイプ12Bが第1熱交換パイプ
12Aと熱交換関係に圧着固定されている。
【0029】ここで、前記第1熱交換パイプ12Aは、
例えば厚さが約1mmで外径が約12.7mmの銅パイ
プを素材としたものであり、前記第2熱交換パイプ12
Bは、前記第1熱交換パイプ12Aと同質材料である例
えば厚さが約1.2mmで外径が約6mmの銅パイプを
素材としたものである。
【0030】この第1熱交換パイプ12Aに対して、第
2熱交換パイプ12Bを抱き込み一体化させる加工方法
としては、引き抜き加工が用いられる。即ち、第1熱交
換パイプ12Aを構成する銅パイプを引き抜き加工機に
挿入すると、この銅パイプの周壁に軸方向に連続し、か
つ所定間隔を有して2条の窪み部22が形成される。こ
れら2条の窪み部22内に第2熱交換パイプ12Bとし
ての2本の銅パイプが介挿入された後、第1熱交換パイ
プ12Aを構成する銅パイプが径方向に加圧される。こ
うして、第1熱交換パイプ12Aの窪み部22内に第2
熱交換パイプ12Bが圧着された状態となって介在す
る。
【0031】上述のように引き抜き加工されて、第2熱
交換パイプ12Bを抱き込んだ状態の第1熱交換パイプ
12Aは、図4に示すように、両端部が縮径されるとと
もに、図5に示すように、両端部を除く略全長にわたっ
て偏平楕円状となるように変形させた後、図3に示すよ
うに、螺旋状に巻回される。そして、熱交換器12が全
体形状として概ね円筒状に形成される。
【0032】こうして、概ね円筒状に形成された熱交換
器12は、図3に示すように、外装ケース17の架台2
0上に載置されると共に上端に固定用蓋板23が被せら
れて、この固定用蓋板23と架台20とがボルト・ナッ
ト等の締着具24によって締着されることで、架台20
上に載置固定される。符号25は熱交換器12の外周を
覆う断熱材である。
【0033】上述のように構成された熱交換器12は、
過熱ガス冷媒(熱媒体)が流れる第2熱交換パイプ12
Bを、水(被熱交換液)が流れる第1熱交換パイプ12
Aに抱き込んだ形態として、第1熱交換パイプ12Aを
螺旋状に巻回することにより、その形状が概ね円筒状に
形成されるものであるから、両熱交換パイプ2、3を交
互に重ねて螺旋状に巻回した従来構成品(図9参照)に
比べてコンパクト化が図れるばかりでなく、第1熱交換
パイプ12Aと第2熱交換パイプ12Bとは、両者間に
隙間が生じることなく、第2熱交換パイプ12Bが第1
熱交換パイプ12Aに抱き込まれる形態で、直接接触す
るので、第2熱交換パイプ12Bの熱が第1熱交換パイ
プ12A内を流れる水にほとんど無駄なく熱交換され、
水が約90℃に加熱され、熱交換効率が向上する。
【0034】また、前記両熱交換パイプ12A、12B
は、それぞれ同材質金属としての銅パイプが用いられて
いるから、互いに接触する第1熱交換パイプ12Aと第
2熱交換パイプ12Bとの間で電食が発生する心配がな
く、電食が原因での腐食や穴開き等を防止できる。
【0035】また、上記構成の熱交換器12を備えたヒ
ートポンプ式給湯機10では、熱交換器12のコンパク
ト化が図れることから、外装ケース17内を効率良く活
用できるともに、水と冷媒との熱交換効率を向上するこ
とができ、効率の良いヒートポンプ運転を行うことがで
きる。
【0036】〔第2実施形態〕以下、本発明の第2実施
形態について、図6に基づいて説明する。図6は、第1
及び第2熱交換パイプの要部縦断面図を示すものであ
る。なお、図5と同一の構成要素には同一の符号を付し
てその詳細な説明は省略する。
【0037】上述の第1実施形態では、偏平楕円状に加
工される第1熱交換パイプ12Aの一端側に所定間隔を
有して2条の窪み部22が形成され、これら2条の窪み
部22に2本の第2熱交換パイプ12Bが圧着固定され
る形態としているが、第2実施形態では、図6に示すよ
うに、第1熱交換パイプ31の互いに対向する位置にそ
れぞれ窪み部22を形成し、これら2条の窪み部22に
第2熱交換パイプ12Bが抱き込んだ状態に圧着され
る。その後、第1熱交換パイプ31は、略全長にわたっ
て偏平楕円状に加工される。
【0038】このように第1熱交換パイプ31の互いに
対向する位置に第2熱交換パイプ12Bを配設する窪み
部22を設けることによって、第1熱交換パイプ31内
の窪み部22周囲の水の流れを円滑にし、両熱交換パイ
プ31、12Bの熱交換効率の向上を図るものである。
これにより、水と冷媒との熱交換効率を向上し、効率の
良いヒートポンプ運転が行える。そして、効率の良いヒ
ートポンプ式給湯機を提供することができる。
【0039】また、両熱交換パイプ31、12Bは、第
1熱交換パイプ31に第2熱交換パイプ12Bを抱き込
んだ形態とし、かつ、偏平楕円状に形成されるので、こ
れら両熱交換パイプ31、12Bを交互に重ねて螺旋状
に巻回し形成される熱交換器は、従来構成品に比べてコ
ンパクト化が図れる。
【0040】〔第3実施形態〕以下、本発明の第3実施
形態について、図7に基づいて説明する。図7は、第1
及び第2熱交換パイプの要部縦断面図を示すものであ
る。図5と同一の構成要素には同一の符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0041】図7において、第3実施形態では、第1熱
交換パイプ32内の互いに対向する位置にそれぞれ窪み
部22を形成し、これら2条の窪み部22に第2熱交換
パイプ12Bを圧着固定する。これら窪み部22、22
間の周壁に軸方向に沿って延びる凹部33、33を設け
たものである。
【0042】これら凹部33、33を形成することによ
って、窪み部22から離れた部分の第1熱交換パイプ3
2の容量を減らすので、窪み部22の周囲に流れる水量
が多くなる。これにより、窪み部22内に配設される第
2熱交換パイプ12Bと、第1熱交換パイプ32との熱
交換が促進され、水と冷媒との熱交換効率を向上するこ
とができる。そして、効率の良いヒートポンプ式給湯機
を提供することができる。
【0043】〔第4実施形態〕以下、本発明の第4実施
形態について、図8に基づいて説明する。図8は、第1
及び第2熱交換パイプの要部縦断面図である。なお、図
5と同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な
説明は省略する。
【0044】図8において、第4実施形態は、第1実施
形態の第1及び第2熱交換パイプ34、12Bにおい
て、一方の窪み部22間の周壁に軸方向に沿って延びる
凹部35を設けたものである。この凹部35を設け、窪
み部22から離れた部分の第1熱交換パイプ34内の容
量を減らすことにより、第1熱交換パイプ34内を流れ
る水が窪み部22の周囲に多く流れるようになる。
【0045】これにより、両熱交換パイプ34、12B
間の熱交換が促進され、水と冷媒との熱交換効率を向上
することができる。そして、効率の良いヒートポンプ式
給湯機を提供することができる。
【0046】また、両熱交換パイプ31、12Bは、第
1熱交換パイプ31に第2熱交換パイプ12Bを抱き込
んだ形態とし、かつ、偏平楕円状に形成されるので、こ
れら両熱交換パイプ31、12Bを交互に重ねて螺旋状
に巻回することにより形成される熱交換器は、従来構成
品に比べてコンパクト化が図れる。
【0047】以上、本発明を4つの実施形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0048】第1〜第4実施形態では、第1熱交換パイ
プ12A、31、32、34と第2熱交換パイプ12B
に銅パイプを用いているが、両熱交換パイプ12A、1
2Bは銅合金パイプであっても良く、また、ステンレス
パイプであっても良い。
【0049】また、本実施形態では、第1熱交換パイプ
12Aの周壁の軸方向に沿って2本の第2熱交換パイプ
12Bを圧着固定しているが、圧着固定される第2熱交
換パイプ12Bの本数は、2本に限定されるものではな
く、3本以上であっても良い。
【0050】さらに、上述の説明に基づいて当業者にと
って種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明
の主旨を逸脱しない範囲で種々の代替例、修正又は変形
を包含するものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る熱交換器は、内部に被熱交換液が流れる第1熱交
換パイプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプと
を備え、前記第1熱交換パイプの周壁にはその軸方向に
沿って前記第2熱交換パイプが複数本埋め込まれている
ので、熱交換器のコンパクト化が図れるばかりでなく、
熱媒体が流れる第2熱交換パイプの熱が第1熱交換パイ
プ内を流れる水等の被熱交換熱液に無駄なく熱交換さ
れ、熱交換効率が向上して熱交換性能の高い熱交換器と
なる。
【0052】本発明の請求項2に係る熱交換器は、内部
に被熱交換液が流れる第1熱交換パイプと、内部に熱媒
体が流れる複数の第2熱交換パイプとを熱交換関係に設
け、前記第1熱交換パイプはそれの周壁に軸方向に沿っ
て延びる複数の窪み部を有し、これら窪み部内に前記第
2熱交換パイプが第1熱交換パイプと熱交換関係に圧着
固定されている構成であるから、熱交換器のコンパクト
化が図れるばかりでなく、熱媒体が流れる第2熱交換パ
イプの熱が第1熱交換パイプ内を流れる水等の被熱交換
熱液に無駄なく熱交換され、熱交換効率が向上して熱交
換性能の高い熱交換器となる。
【0053】また、請求項3に記載の熱交換器は、請求
項2に記載される熱交換器に加えて、第1熱交換パイプ
に形成された隣接する窪み部間の周壁に軸方向に沿って
延びる凹部を設けることにより、第1熱交換パイプ内の
窪み部から離れた部分の水量を少なくし窪み部に近い部
分の水量を多くするので、第1及び第2熱交換パイプ間
の熱交換効率を良くして、一層、熱交換効率の高い熱交
換器とすることができる。
【0054】また、請求項4及び5に記載の熱交換器
は、請求項3に記載される熱交換器に加えて、第1熱交
換パイプの断面が偏平楕円形状を呈するとともに、第2
熱交換パイプが幅広方向に沿って埋め込まれ、これら第
1及び第2熱交換パイプを螺旋状に巻回された構成であ
るから、設置部上に安定的に固定でき、高さ寸法を抑え
てコンパクトな熱交換器とすることができる。
【0055】また、請求項6及び7に記載の熱交換器
は、請求項5に記載される熱交換器に加えて、第1及び
第2熱交換パイプは、それぞれ銅パイプ等の同材質金属
が用いられているから、互いに接触する第1熱交換パイ
プと第2熱交換パイプとの間で電食が発生する心配がな
く、電食が原因での腐食や穴開き等を防止できる。
【0056】また、本発明のヒートポンプ式の給湯機
は、請求項1〜7に記載のコンパクトで、かつ、熱交換
効率の高い熱交換器を備えているので、給湯機自体の大
きさをコンパクト化できるとともに、効率の良いヒート
ポンプ運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における熱交換器を備えた
ヒートポンプ式給湯機の全体概略構成図である。
【図2】本発明に係るヒートポンプ式給湯機の冷媒循環
回路及び給湯回路を示す概略図である。
【図3】本発明に係る熱交換器の一実施形態を示す冷媒
対水用熱交換器の縦断面図である。
【図4】本発明に係る一体化された状態の第1熱交換パ
イプと第2熱交換パイプの側面図である。
【図5】本発明に係る第1熱交換パイプの第1実施形態
を示す要部縦断面図である。
【図6】本発明に係る第1熱交換パイプの第2実施形態
を示す要部縦断面図である。
【図7】本発明に係る第1熱交換パイプの第3実施形態
を示す要部縦断面図である。
【図8】本発明に係る第1熱交換パイプの第4実施形態
を示す要部縦断面図である。
【図9】従来の実施形態を示す冷媒対水用熱交換器の縦
断面図である。
【符号の説明】
10 ヒートポンプ式給湯機 11 圧縮機 12 冷媒対水用熱交換器(熱交換器) 12A、31、32、34 第1熱交換パイプ 12B 第2熱交換パイプ 13 減圧装置 14 蒸発器 15 貯湯タンク 16 循環ポンプ 17 外装ケース 22 第1熱交換パイプの窪み部 33、35 凹部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月25日(2002.1.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、内部に水が流れる第1熱交換パイプ
2は、流れる水が飲用される場合も多々ある関係上、殺
菌作用を有する銅や銅合金で作られ、一方、冷媒が流れ
る第2熱交換パイプ3は、一般にはアルミニウムやアル
ミニウム合金で作られている。(第1熱交換パイプ2に
は偏平楕円管が使用される。第2熱交換パイプ3には、
冷媒の圧力が高くこの圧力により偏平楕円管が変形し易
いため、外側の縦断面形状が偏平楕円で内部に複数の円
形の流通孔を有する多穴管が使用される。)このよう
に、互いに接触する第1熱交換パイプ2と第2熱交換パ
イプ3とが異種金属であると、それが原因で電食を引き
起こすため、アルミニウムやアルミニウム合金で作られ
熱交換パイプには塗装やアルマイト処理等による表面処
理を施して電食を防ぐ必要があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の熱交換器おいて、前記第1熱交換パイプは前記第2熱
交換パイプとともに螺旋状に巻回された構成であり、か
つ、第2熱交換パイプは偏平楕円形状の幅広方向に沿っ
て埋め込まれたことを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】請求項12に記載の発明は、請求項11
記載のヒートポンプ式給湯機おいて、前記第1熱交換パ
イプは前記第2熱交換パイプとともに螺旋状に巻回され
た構成であり、かつ、第2熱交換パイプは偏平楕円形状
の幅広方向に沿って埋め込まれたことを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図1、図2において、ヒートポンプ式給湯
機10は、圧縮機11、冷媒対水用熱交換器(以下、単
に熱交換器という)12、減圧装置13、及び蒸発器1
4を有し、これらの構成部品を順次冷媒配管にて接続し
てなる冷媒循環回路Aと、貯湯タンク15、循環ポンプ
16、及び前記熱交換器12を有し、これらの構成部品
を順次温水配管にて接続してなる給湯回路Bとから構成
されている。前記圧縮機11、熱交換器12、減圧装置
13、蒸発器14、貯湯タンク15及び循環ポンプ16
等は外装ケース17内に収容されている。前記熱交換器
12内は、後述する第2熱交換パイプ12Bが並列2経
路に配設されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る熱交換器は、内部に被熱交換液が流れる第1熱交
換パイプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプと
を備え、前記第1熱交換パイプの周壁にはその軸方向に
沿って前記第2熱交換パイプが複数本埋め込まれている
ので、熱交換器のコンパクト化が図れるばかりでなく、
熱媒体が流れる第2熱交換パイプの熱が第1熱交換パイ
プ内を流れる水等の被熱交換液に無駄なく熱交換され、
熱交換効率が向上して熱交換性能の高い熱交換器とな
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】本発明の請求項2に係る熱交換器は、内部
に被熱交換液が流れる第1熱交換パイプと、内部に熱媒
体が流れる複数の第2熱交換パイプとを熱交換関係に設
け、前記第1熱交換パイプはそれの周壁に軸方向に沿っ
て延びる複数の窪み部を有し、これら窪み部内に前記第
2熱交換パイプが第1熱交換パイプと熱交換関係に圧着
固定されている構成であるから、熱交換器のコンパクト
化が図れるばかりでなく、熱媒体が流れる第2熱交換パ
イプの熱が第1熱交換パイプ内を流れる水等の被熱交換
に無駄なく熱交換され、熱交換効率が向上して熱交換
性能の高い熱交換器となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 清 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 机 重男 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 星野 聡 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 式地 千明 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 石垣 茂弥 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 3L103 AA05 AA35 BB43 CC02 CC30 DD05 DD10 DD32 DD82

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に被熱交換液が流れる第1熱交換パ
    イプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプとを備
    え、前記第1熱交換パイプの周壁にはその軸方向に沿っ
    て前記第2熱交換パイプが複数本埋め込まれていること
    を特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 内部に被熱交換液が流れる第1熱交換パ
    イプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプとを備
    え、前記第1熱交換パイプはそれの周壁に軸方向に沿っ
    て延びる複数の窪み部を有し、これら複数の窪み部内に
    前記第2熱交換パイプが第1熱交換パイプと熱交換関係
    に圧着固定されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記第1熱交換パイプの隣接する窪み部
    間の周壁に軸方向に沿って延びる凹部を設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記第1熱交換パイプは断面が偏平楕円
    形状を呈していることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記第1熱交換パイプは前記第2熱交換
    パイプとともに螺旋状に巻回された構成であり、かつ、
    第2熱交換パイプは偏平楕円形状の幅広方向に沿って埋
    め込まれたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記第1熱交換パイプと第2熱交換パイ
    プは同材質金属が用いられていることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第1熱交換パイプと第2熱交換パイ
    プは銅或いは銅合金が用いられていることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 内部に被熱交換液が流れる第1熱交換パ
    イプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプとを備
    え、前記第1熱交換パイプの周壁にはその軸方向に沿っ
    て前記第2熱交換パイプが複数本埋め込まれていること
    を特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  9. 【請求項9】 内部に被熱交換液が流れる第1熱交換パ
    イプと、内部に熱媒体が流れる第2熱交換パイプとを備
    え、前記第1熱交換パイプはそれの周壁に軸方向に沿っ
    て延びる複数の窪み部を有し、これら複数の窪み部内に
    前記第2熱交換パイプが第1熱交換パイプと熱交換関係
    に圧着固定されていることを特徴とするヒートポンプ式
    給湯機。
  10. 【請求項10】 前記第1熱交換パイプの隣接する窪み
    部間の周壁に軸方向に沿って延びる凹部を設けたことを
    特徴とする請求項9に記載のヒートポンプ式給湯機。
  11. 【請求項11】 前記第1熱交換パイプは断面が偏平楕
    円形状を呈していることを特徴とする請求項8〜10の
    いずれかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  12. 【請求項12】 前記第1熱交換パイプは前記第2熱交
    換パイプとともに螺旋状に巻回された構成であり、か
    つ、第2熱交換パイプは偏平楕円形状の幅広方向に沿っ
    て埋め込まれたことを特徴とする請求項8〜11のいず
    れかに記載のヒートポンプ式給湯機。
  13. 【請求項13】 前記第1熱交換パイプと第2熱交換パ
    イプは同材質金属が用いられていることを特徴とする請
    求項8〜12のいずれかに記載のヒートポンプ式給湯
    機。
  14. 【請求項14】 前記第1熱交換パイプと第2熱交換パ
    イプは銅或いは銅合金が用いられていることを特徴とす
    る請求項8〜13のいずれかに記載のヒートポンプ式給
    湯機。
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