JP2003148242A - ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せ - Google Patents
ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せInfo
- Publication number
- JP2003148242A JP2003148242A JP2001352454A JP2001352454A JP2003148242A JP 2003148242 A JP2003148242 A JP 2003148242A JP 2001352454 A JP2001352454 A JP 2001352454A JP 2001352454 A JP2001352454 A JP 2001352454A JP 2003148242 A JP2003148242 A JP 2003148242A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston ring
- piston
- lubricant
- ring
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
Al凝着を有効に防止できる、内燃機関用ピストンリング
を提供する。 【解決手段】内燃機関用ピストンリングの少なくとも下
面表面に、潤滑剤粒子を噴射して潤滑剤被膜を形成す
る。潤滑剤粒子としては、二硫化モリブデン粒子、二硫
化タングステン粒子、金属錫粒子等が好ましい。なお、
このピストンリングを用いて、第一圧力リングとするこ
とが好ましい。また、ピストンリング溝の下面に潤滑剤
粒子を噴射して形成した潤滑剤被膜を形成してもよい。
Description
ンリングとして好適なピストンリングに係り、特にアル
ミニウム合金製ピストンに装着されるピストンリングの
耐アルミ凝着性の改善に関する。
自動車車体の軽量化が要望されている。このような軽量
化の要望から、最近の自動車では、エンジンをアルミニ
ウム合金製とすることが主流となっており、ピストンも
アルミニウム合金製となっている。一方では、エンジン
の高出力化の要請に伴い、エンジンはより高温の燃焼環
境に曝されるため、ピストンリングにも厳しい品質要求
がなされている。
ング溝にピストンリングを装着すると、エンジンの高
速、高出力化に伴い、高温に曝されるとともに、ピスト
ンリング溝の上下面がピストンリングにより叩かれるこ
とにより、ピストン材であるAlがピストンリングの下面
に付着するアルミ凝着(以下、Al凝着ともいう)およ
び、ピストン材であるAlがピストンリングに付着するこ
とによる、ピストンリング溝下面の荒れ(以下、溝荒れ
ともいう)が生じる。このようなアルミ凝着及び溝荒れ
が発生すると、ピストンリングの上、下面シール性が低
下して燃焼ガスがリング溝上、下面の隙間を通って吹き
抜ける、いわゆるブローバイの増加をもたらし、エンジ
ンの出力低下を惹き起こす。
溝荒れを防止するため、従来から、ピストンへの対策と
して、ピストンに陽極酸化による硬質アルマイト処理を
施すことが行われていた。しかし、硬質アルマイト処理
は、処理コストが高く、製造コストが高騰するという問
題があった。一方、ピストンリングへの対策として、例
えば、実開昭60-82552号公報には、ピストンリングの少
なくとも下面上に、下地皮膜としての燐酸塩皮膜又は四
三酸化鉄皮膜を施し、その上に固体潤滑剤を含有する耐
熱、耐摩耗性樹脂皮膜を形成したピストンリングが提案
されている。しかし、下地皮膜の形成処理を施すと、ピ
ストンリングの耐疲労性が低下するという問題に加え、
耐熱、耐摩耗性樹脂皮膜に含まれる固体潤滑剤が摩滅し
たり、 脱落したりして、Al凝着が発生するという問題も
あった。
-307568 号公報には、ピストンリング上、下面の少なく
とも下面に窒化層が形成されかつ該窒化層の下面上にさ
らに固体潤滑剤を含有する耐熱耐摩耗性の樹脂皮膜が形
成されたピストンリングが提案されている。しかし、特
開平1-307568 号公報に記載された技術により製造され
たピストンリングでも、耐熱、耐摩耗性樹脂皮膜に保持
されていた固体潤滑剤が摩滅したり、脱落したする場合
があり、Al凝着が発生するという問題もあった。また、
耐熱、耐摩耗性樹脂皮膜の形成のために、塗布、 焼成処
理を必要とするため、窒化層の硬さが低下し、 耐疲労性
が低下するという問題もあった。
塩化成処理による第1の皮膜層と、固体潤滑剤粒子を含
有する耐熱耐摩耗性樹脂より構成される第2の被覆層と
の積層構造を有し、燐酸塩化成処理膜の最表面部の結晶
粒子の間に隙間が形成され、この隙間が固体潤滑剤の粒
子を埋収する幅および深さを有する、耐摩耗部材が提案
されている。特開平9-184079 号公報に記載された耐摩
耗部材では、固体潤滑剤粒子の脱落が少なく、潤滑機能
が長時間維持され、凝着摩耗の発生が妨げられるとして
いる。
9-184079 号公報に記載された技術においても、固体潤
滑剤粒子を含む耐熱耐摩耗性樹脂被覆層を形成するため
に、加熱する必要がある。この加熱により、Crめっき被
膜の硬さが低下し、耐疲労性が低下するという問題が残
されていた。
に解決し、ピストンリングの諸特性を劣化させることな
く、アルミニウム合金製ピストンのリング溝からのAl凝
着を有効に防止できる、耐アルミ凝着性に優れた内燃機
関用ピストンリングおよびピストンリングとピストンリ
ング溝との組合せを提供することを目的とする。
耗性樹脂被覆層を形成することなく、ピストンリングの
耐アルミ凝着性を改善する方策について、鋭意検討し
た。その結果、ピストンリング表面に潤滑剤粒子を高速
で噴射することにより、耐疲労性等のピストンリング諸
特性を劣化させることなく、ピストンリング溝からのAl
凝着を有効に防止できる潤滑剤被膜が形成でき、しかも
この被膜は耐久性があることを知見した。
検討を加えて完成されたものである。すなわち、本発明
は、下記のとおりである。 (1)内燃機関用のピストンリングであって、該ピスト
ンリングの少なくとも下面表面に、潤滑剤粒子を噴射し
て形成した潤滑剤被膜を有することを特徴とする耐アル
ミ凝着性に優れた内燃機関用ピストンリング。 (2)(1)において、前記潤滑剤粒子が、二硫化モリ
ブデン粒子、二硫化タングステン粒子、金属錫粒子のう
ちから選ばれた1種であることを特徴とする内燃機関用
ピストンリング。 (3)(1)または(2)において、前記潤滑剤被膜
が、硬質被膜の上層として形成されたものであることを
特徴とする内燃機関用ピストンリング。 (4)(3)において、前記硬質被膜が窒化被膜である
ことを特徴とする内燃機関用ピストンリング。 (5)(1)ないし(4)のいずれかにおいて、前記ピ
ストンリングの外周表面に硬質被膜を有することを特徴
とする内燃機関用ピストンリング。 (6)(5)において、前記硬質被膜が、窒化被膜、Cr
めっき被膜、またはイオンプレーテイング被膜であるこ
とを特徴とする内燃機関用ピストンリング。 (7)(1)ないし(6)のいずれかに記載の内燃機関
用ピストンリングを圧力ピストンリングとすることを特
徴とする内燃機関用圧力ピストンリング。 (8)内燃機関のアルミニウム合金製ピストンのピスト
ン溝と、該ピストン溝に装着されるピストンリングとの
組合せであって、前記ピストン溝の少なくとも下面また
は前記ピストンリングの少なくとも下面表面に、潤滑剤
粒子を噴射して形成した潤滑剤被膜を有することを特徴
とする耐アルミ凝着性に優れたピストンリングとピスト
ン溝との組合せ。 (9)(8)において、前記潤滑剤粒子が、二硫化モリ
ブデン粒子、二硫化タングステン粒子、金属錫粒子のう
ちから選ばれた1種であることを特徴とするピストンリ
ングとピストン溝との組合せ。
グは、少なくとも下面表面に、潤滑剤粒子を噴射して形
成した潤滑剤被膜を有する。本発明では、ピストンリン
グの材質は、特に限定する必要はなく、従来公知の材料
がいずれも好適に使用できるが、鋼製とすることが好ま
しい。
の圧力リングと1本のオイルリングとから構成されるこ
とが多い。面圧が高く厳しい使用環境下で使用される第
一圧力リングには、鋳鉄製リングもあるが、Siを高めた
Si-Cr 鋼や、Crを10%以上に高めた鋼等を用いた鋼製ピ
ストンリングとすることが耐久性の観点から好ましい。
また、第一圧力リング用としては、耐久性向上のために
摺動面にガス窒化処理、硬質クロムめっき処理、複合め
っきや、イオンプレーテイング(PVD処理)等の硬質
表面処理を施すことが好ましい。
焼に曝される環境が厳しいため、第一圧力リング溝に
は、主にニレジスト鋳鉄製のピストントレーガーにより
ピストンリング溝を形成している。そのために、第一圧
力リング溝にはAl凝着は発生しない。従って、ディーゼ
ルエンジンでは、ピストントレーガーの無い第二圧力リ
ングに耐アルミ凝着性が求められるため、ディーゼルエ
ンジンの第二圧力リングには潤滑剤被膜を形成した本発
明のピストンリングを使用することが好ましい。
も、叩かれ面であるピストンリング1の下面表面、好ま
しくは鋼製ピストンリング1の下面、あるいはさらに上
面表面に、潤滑剤粒子を高速で噴射し、潤滑剤被膜2を
形成する。潤滑剤粒子を高速で噴射することにより、緻
密で密着性に優れた潤滑剤被膜を結合材を使用すること
なく形成することができる。
潤滑剤被膜2を形成した例を示す。図1(b)は、ピス
トンリング1の上、下面に潤滑剤被膜2を形成した例で
ある。図1(c)は、硬質被膜3の上層として、ピスト
ンリング1の上、下面に潤滑剤被膜2を形成した例であ
る。図1(d)は、硬質被膜3をピストンリング1の外
周摺動面に形成し、硬質被膜3の上層として、ピストン
リング1の上、下面および外周面に潤滑剤被膜2を形成
した例である。なお、図示はしないが、硬質被膜3をピ
ストンリングの外周摺動面表面、さらに硬質被膜3を少
なくともピストンリングの下面に形成し、ピストンリン
グ下面にのみ硬質被膜3の上層として潤滑被膜2を形成
してもよい。
グの下面に形成することにより、アルミニウム合金製ピ
ストンのリング溝からのAl凝着を顕著に防止できる。な
お、必要に応じピストンリング外周摺動面に形成され
る、硬質被膜は、窒化被膜、Crめっき被膜、またはイオ
ンプレーテイング被膜とすることが好ましい。窒化被膜
は、公知の窒化被膜形成方法で形成された被膜がいずれ
も適用できる。また、Crめっき被膜は積層Crめっき被膜
であっても何ら問題はない。イオンプレーテイング被膜
はCr−N系被膜、Cr−B−N系被膜あるいはTi−N系被
膜であっても何ら問題はない。なお、さらにピストンリ
ング外周摺動面にも、潤滑剤被膜2を形成しても何ら問
題はない。
のショットブラスト装置を利用した噴射方法がいずれも
好適である。なかでも、直圧式噴射装置、重力式噴射装
置等を使用して行うことが好ましいが、本発明ではこれ
に限定されるものではない。ピストンリング表面に形成
する潤滑剤被膜は、1〜20μm の厚さとすることが好ま
しい。被膜厚さが1μm 未満では膜厚が薄すぎて、潤滑
効果が少なくピストンリング溝からのAl凝着防止効果が
少なく、また耐久性が低下する。一方、20μmを超える
と、膜厚が厚すぎて密着性が低下し、短期に膜剥離が生
じる等のトラブルがある。また、本発明における潤滑剤
膜は、ピストンリング表面に強固に付着形成されている
が、ピストンリング母材への潤滑剤(Mo,S)の拡散浸
透はなく、耐疲労性等のピストンリング特性の変化はな
いという特徴を有する。ピストンリング母材への潤滑剤
の拡散浸透がないことは、図2から理解できる。図2
は、表面に潤滑剤被膜が形成されたピストンリングの断
面について、表面から境界面を含みピストンリング母材
に向かって深さ方向にFe、Mo、Sの濃度を分析した濃度
曲線を模式的に示した説明図である。図2(a)はFe、
(b)はMo、(c)はSの濃度曲線を示している。いず
れの元素も、潤滑材被膜と母材との境界面で著しい変化
を示している。従って、潤滑剤(Mo,S)のピストンリ
ング母材への拡散浸透はないといえる。
は、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、金属錫の
うちから選ばれた1種とすることが好ましい。使用する
潤滑剤粒子は、平均粒径:0.4 〜50μmの粉末とするこ
とが好ましい。噴射する潤滑剤粒子の平均粒径が0.4 μ
m未満では、狙いの衝突エネルギーが得られず、潤滑剤
被膜の形成において脱落という問題があり、一方、平均
粒径が50μm を超えると、緻密で密着性に富む潤滑剤被
膜が形成されない。
6001の規定に準拠して測定した値を用いるものとする。
上記したような潤滑剤粒子をピストンリング表面に噴射
する際の噴射速度あるいは噴射圧力は、所望の潤滑剤被
膜特性に応じ適宜決定することが好ましい。例えば、直
圧式噴射装置を用いる場合であれば、噴射速度は、100
m/s以上、好ましくは250 m/s以下の高速とするこ
とが好ましい。噴射速度が100 m/s未満では、形成さ
れる被膜の密着性が劣化し、さらに表面粗さが粗くな
り、被膜の耐久性が低下する。一方、250 m/sを超え
て噴射速度を増加することは、エアー圧力が高くなりす
ぎるという問題もあるが、装置が大型化し経済的でな
い。
面に噴射された潤滑剤粒子は、ピストンリング表面に衝
突し、減速されるとともに表面に強固に付着する。噴射
速度が低速となると、付着強度が低下し、被膜の剥離等
により被膜の耐久性が不足する。なお、噴射速度に代え
て、噴射圧力で制御してもよい。噴射圧力は 0.3 MPa以
上、好ましくは1.5 MPa 以下とすることが好ましい。
理を行うことなくピストンリング母材表面にそのまま形
成してもよく、また窒化被膜等の硬質表面処理を施した
のち、形成してもよい。また、硬質表面処理を行わない
で潤滑剤被膜を形成するほうが、耐アルミ凝着性の向上
には有効である。このようなことから、本発明の潤滑剤
被膜を形成したピストンリングは、第一圧力リング用と
することがより好ましい。
潤滑剤被膜を形成することにより、ピストンリング溝か
らのAl凝着は十分に防止できるが、ピストンリングの少
なくとも下面、あるいはピストンリング溝の少なくとも
下面に、ともに潤滑剤粒子を噴射して形成した潤滑剤被
膜を有する、ピストンリングとピストンリング溝との組
合せとすることにより、ピストンリングへのAl凝着の防
止がさらに確実となり、ピストンリングの耐アルミ凝着
性が顕著に向上する。なお、ピストンリング溝に形成す
る潤滑剤被膜は、被膜厚さ、形成方法等、ピストンリン
グに形成するものと同様でよい。
状に加工したのち、所望の強度となるように熱処理等で
調整して、鋼製ピストンリング(製品)とした。なお、
一部のピストンリングには、硬質表面処理を施し硬質被
膜を形成した。硬質被膜は、窒化被膜(硬さ:Hv 1050
)としガス窒化処理により形成した。また、一部のピ
ストンリングの外周摺動面表面には、Crめっき被膜、ま
たはイオンプレーテイング被膜を形成した。Crめっき被
膜は公知のフッ化浴を用いるCrめっき処理により形成し
た。また、イオンプレーテイング被膜はCr−N系被膜と
し公知の方法により形成した。
条件で潤滑剤被膜を形成した。表2に示す潤滑剤粒子を
使用し、表2に示す条件で潤滑剤粒子をピストンリング
表面に噴射し、潤滑剤被膜を形成した。なお、従来例と
して、二硫化モリブデン粒子をポリアミド樹脂に混合
し、溶剤で溶かした塗布液を、ピストンリング表面に塗
布し、焼成して潤滑剤を含む樹脂被膜を形成した。
ンリングから試験片を採取して、図3に示す試験機を用
いて、リング材12として叩き試験を実施した。ピストン
側材13としては、アルミニウム合金製ピストンの材料で
ある、AC8A板を用いた。叩き試験は、ピストン側材
13を試験機11に対して、軸方向移動不能に固定し、試験
材であるリング材12をピストン側材13に同心に装着し、
リング材12の内周面側に備わっている円棒15を軸方向に
往復させることにより、リング材12に、回転しつつピス
トン側材13を叩く動作を付与する試験である。試験後、
リング材を取り出し、表面へのAl凝着の有無、およびリ
ング材の摩耗量、さらにピストン側材の摩耗量を調査し
た。なお、試験機11はヒータを有しており、被験材の温
度を高くすることができ、エンジン内の環境を再現する
ことができる。
る。 ピストン側温度 :240 ℃、260 ℃ 繰り返し数 :500 回/min 回転数(リング材):3.0 rpm 試験時間 :2h 得られた結果を表3に示す。
ず、さらに摩耗量も少なく、ピストンリングの耐アルミ
凝着性が顕著に改善されている。一方、従来例は、ピス
トン側温度:240 ℃、260 ℃のいずれにおいても、Alの
凝着が認められ、さらに摩耗量が増加している。
の形成によらず、アルミニウム合金製ピストンのリング
溝からのAl凝着を有効に防止でき、内燃機関用ピストン
リングの耐久性が顕著に向上し、産業上格段の効果を奏
する。
の一例を模式的に示す断面図である。
境界面近傍における元素の分析例を示す説明図である。
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 内燃機関用のピストンリングであって、
該ピストンリングの少なくとも下面表面に、潤滑剤粒子
を噴射して形成した潤滑剤被膜を有することを特徴とす
る耐アルミ凝着性に優れた内燃機関用ピストンリング。 - 【請求項2】 前記潤滑剤粒子が、二硫化モリブデン粒
子、二硫化タングステン粒子、金属錫粒子のうちから選
ばれた1種であることを特徴とする請求項1に記載の内
燃機関用ピストンリング。 - 【請求項3】 前記潤滑剤被膜が、硬質被膜の上層とし
て形成されたものであることを特徴とする請求項1また
は2に記載の内燃機関用ピストンリング。 - 【請求項4】 前記硬質被膜が窒化被膜であることを特
徴とする請求項3に記載の内燃機関用ピストンリング。 - 【請求項5】 前記ピストンリングの外周摺動面表面に
硬質被膜を有することを特徴とする請求項1ないし4の
いずれかに記載の内燃機関用ピストンリング。 - 【請求項6】 前記硬質被膜が、窒化被膜、Crめっき被
膜、またはイオンプレーテイング被膜であることを特徴
とする請求項5に記載の内燃機関用ピストンリング。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の内
燃機関用ピストンリングを、圧力ピストンリングとする
ことを特徴とする内燃機関用圧力ピストンリング。 - 【請求項8】 内燃機関のアルミニウム合金製ピストン
のピストン溝と、該ピストン溝に装着されるピストンリ
ングとの組合せであって、前記ピストン溝の少なくとも
下面または前記ピストンリングの少なくとも下面表面
に、潤滑剤粒子を噴射して形成した潤滑剤被膜を有する
ことを特徴とする耐アルミ凝着性に優れたピストンリン
グとピストン溝との組合せ。 - 【請求項9】 前記潤滑剤粒子が、二硫化モリブデン粒
子、二硫化タングステン粒子、金属錫粒子のうちから選
ばれた1種であることを特徴とする請求項8に記載のピ
ストンリングとピストン溝との組合せ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352454A JP2003148242A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001352454A JP2003148242A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148242A true JP2003148242A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19164627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001352454A Pending JP2003148242A (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148242A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248986A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Nippon Piston Ring Co Ltd | ピストンリング |
JP2015048879A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 株式会社リケン | 内燃機関用ピストンリング |
CN105683630A (zh) * | 2013-10-18 | 2016-06-15 | 株式会社理研 | 内燃机用活塞环 |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001352454A patent/JP2003148242A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008248986A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-16 | Nippon Piston Ring Co Ltd | ピストンリング |
JP2015048879A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 株式会社リケン | 内燃機関用ピストンリング |
US9261191B2 (en) | 2013-08-30 | 2016-02-16 | Kabushiki Kaisha Riken | Piston ring for internal combustion engine |
CN105683630A (zh) * | 2013-10-18 | 2016-06-15 | 株式会社理研 | 内燃机用活塞环 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0295111B1 (en) | A steel having good wear resistance | |
JP4736920B2 (ja) | 摺動材料 | |
WO2001033065A1 (en) | Combination of cylinder liner and piston ring of internal combustion engine | |
KR20160060668A (ko) | 실린더 보어와 피스톤 링의 조합 | |
JP4199500B2 (ja) | シリンダブロック | |
JP4984214B2 (ja) | シリンダブロック用鉄系溶射薄膜及びシリンダブロック | |
Barbezat | Thermal spray coatings for tribological applications in the automotive industry | |
JP2003148242A (ja) | ピストンリングおよびピストンリングとリング溝との組合せ | |
JP2006057674A (ja) | 摺動部材及びピストンリング | |
JP2002147459A (ja) | オーバレイ層を改質したすべり軸受 | |
JP2004060619A (ja) | 内燃機関用ピストンリングの組合せ | |
JP3547583B2 (ja) | シリンダーライナー | |
JP3180921B2 (ja) | アルコール系燃料を使用する内燃機関用のシリンダ | |
Hwang et al. | Tribological behavior of plasma spray coatings for marine diesel engine piston ring and cylinder liner | |
JP4374160B2 (ja) | ピストンリング | |
JP2003201911A (ja) | 内燃機関用ピストンリング | |
JP7105909B2 (ja) | 摺動部材用溶射被膜及び該摺動部材用溶射被膜を備える摺動装置 | |
JPS5810986B2 (ja) | 摺動部材 | |
JP7105908B2 (ja) | 摺動部材用溶射被膜及び該摺動部材用溶射被膜を備える摺動装置 | |
JP2001027152A (ja) | 内燃機関用ピストンリング及びその製造方法 | |
JP2006037933A (ja) | 高Cr鋼製ピストン | |
Ozdemir et al. | Cast iron coatings containing graphite structure by atmospheric plasma spraying | |
JPH10213003A (ja) | ピストンリングとシリンダライナの組合せ構造 | |
JPH0633218A (ja) | フローティングシート用シールリングの製造方法 | |
JPH11287326A (ja) | アルミシリンダ用ピストンリング |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040827 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051011 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060203 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060208 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060421 |