JP2003143679A - コンデンサマイクロホン及びこれを用いた携帯電話機器 - Google Patents
コンデンサマイクロホン及びこれを用いた携帯電話機器Info
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Abstract
製造に精度の高い金型を必要とせず短期間でしかも低廉
に製造できるとともに、安定した電気的接続をできるだ
けコストを抑えて実現する。 【解決手段】 コンデンサマイクロホン本体2の内外に
設けた各接点31、81と接触・導通するためにインシ
ュレータ4に取り付けたばね端子5、6を備えたコンデ
ンサマイクロホン1であって、このばね端子5、6に
は、互いに外部へ拡開する方向に突出した一対の弾性力
を有する線材で構成した脚部52、53、62、63を
備えた。
Description
どに内蔵されるコンデンサマイクロホンに係り、特にプ
リント基板またはコネクタなどへの接続を容易に行うこ
とが可能なコンデンサマイクロホン及びこれを用いた携
帯電話機器に関するものである。
として、小型化が容易なコンデンサマイクロホンが各種
用いられており、このコンデンサマイクロホンには、外
部との電気的な接続を図るためのばね端子を設けたもの
が知られている。
えば図11及び図12に示すように、コンデンサマイク
ロホン本体101と、弾性体で形成されコンデンサマイ
クロホン本体101を覆う筐体102と、合成樹脂など
で形成されたインシュレータ103と、板ばね材の打ち
抜き加工と曲げ加工で形成されて内外に突出する突出部
104A、104Bを有する一対のばね端子104、1
04とを備えている。
のばね端子104、104は、それぞれ、インシュレー
タ103と一体に組付けられており、コンデンサマイク
ロホン本体101に向けて内方に突出する突出部104
A、104Aは、その先端部分がコンデンサマイクロホ
ン本体101に設けた基板105上の端子105Aに圧
接して電気的に接続されている。一方、ばね端子10
4、104からそれぞれ外方に突出する他方の突出部1
04B、104Bは、外部側に設けたプリント基板10
6の端子106Aに圧接して電気的に接続されている。
これらの突出部104A、104Bを介してプリント基
板106上に実装された図示外のマイクロホン出力信号
回路と接続され、音声信号を電気的に取り出すことがで
きるようになっている。
うなコンデンサマイクロホンのばね端子は、通常、薄い
板ばね材の抜き打ち加工と曲げ加工を組合わせた方法で
形成されており、形状寸法の精度を確保するのが難しい
といった不都合を有している。その結果、このばね端子
は、プリント基板側の端子との電気的な接触部位での圧
接状態が不安定となり、電気的に確実な接続状態を得る
ことができない虞がある。
03と一体に組付けて使用しているが、組付けの時の姿
勢は個々のものによってそれぞれ微妙に異なっている。
そのため、コンデンサマイクロホン本体101に設けた
基板105上の端子105Aとの圧接状態も微妙に異な
り、電気的な接続状態の不安定要因の一つとなってい
る。
れを形成する際に薄板の打ち抜き加工や曲げ加工を行っ
ているが、打ち抜き加工や曲げ加工時には金型を必要と
している。特に、精度の高い打ち抜き加工や曲げ加工を
行うためには、それに合わせて精度の高い金型が要求さ
れるため、その分、金型の製造コストが増大していると
ともに、精度の高い金型の製造には長期の期間を必要と
している。
み、ばね端子の製造に精度の高い金型を必要とせず短期
間でしかも低廉に製造できるとともに、安定した電気的
接続をできるだけコストを抑えて実現できるコンデンサ
マイクロホン及びこれを用いた携帯電話機器を提供する
ことを目的とするものである。
マイクロホン本体に固定されたインシュレータと、前記
コンデンサマイクロホン本体からの出力信号を接続され
るべき基板の接点に導通するために前記インシュレータ
に取り付けた脚部を有するばね端子とを備えたコンデン
サマイクロホンであって、前記ばね端子は、互いに外部
へ拡開する方向に突出した一対の弾性力を有する線材で
構成したことを特徴としている。
端子の脚部の先端部分を摺動状態で収納するためのガイ
ド溝を設けるのが好ましい。
向けて互いに逆向きに突出した状態で前記インシュレー
タに固定する基部を備え、前記基部は略円形状または角
形状であるのが好ましい。
から一体に延びる略へ字形状を呈するとともに、前記各
脚部の先端部が前記インシュレータの溝底面に当接する
ようにしてもよい。
が前記インシュレータの溝底面に当接しながら、前記脚
部の中間部分により導通させるのが好ましい。
1ないし5のいずれかに記載のコンデンサマイクロホン
と、このコンデンサマイクロホンに接続される基板とを
有することを特徴としている。
態について、添付図面を参照しながら説明する。図1な
いし図3は、この発明に係るコンデンサマイクロホンを
示すものであり、このコンデンサマイクロホン1は、図
示外の携帯電話機に取り付けられており、マイクロホン
筐体10の内部に、マイクロホン本体2と、マイク用の
基板3と、インシュレータ4と、ばね端子5、6とを備
えている。
開口された中空略箱状に形成されており、携帯電話機の
ケーシング7(図3参照)に設けたマイク収納部に押し
込んで挿入・固定されている。この実施形態のマイクロ
ホン筐体10は、弾性を有するゴムなどの材料で形成さ
れており、マイクロホン本体2やインシュレータ4など
を外部から包み込む状態で収納させている。
口部10Aを設けた一方側の面にマイクロホン本体2や
インシュレータ4などの収納部品が抜け出すのを防止す
るための係止部10Bを設けている。なお、このマイク
ロホン筐体10の外周面には、突起部10Cが形成され
ており、携帯電話機のケーシング7に設けた収納部の内
周溝7Aに嵌合するようになっている。
た凹部2Aにマイク用の基板3(以下、マイク基板とよ
ぶ)を取り付けており、このマイク基板3にばね端子5
を接触させて電気的に接続させている。
子5の後述する脚部が接触導通する接点31(内部側接
点)を設けている。この接点31は、図4に示すよう
に、同心円状に2重に形成した大小2つの導電部分から
なる導体部31A、31Bがリング状の絶縁部分からな
る絶縁部31Cを挟んで形成されており、それぞれの導
体部31A、31Bにばね端子の脚部が接触するように
構成されている。
ホン本体2の凹部2Aを設けた一面上に配置されてお
り、図5及び図6に示すように、適宜の絶縁材料を用い
て略円板状に形成されている。そして、このインシュレ
ータ4には、周縁部にマイクロホン筐体10の係止部1
0Bに係止する段部41が形成されているとともに、周
縁部の一部に(図5、10参照)ばね端子5が入り込む
ための切欠部42が形成されている。
6では上面)上において、切欠部42から延びる2筋の
ガイド溝43、44が互いに平行に刻設されており、図
7に示すように、このガイド溝43、44(ガイド溝4
3のみ示す)内にばね端子5、6の脚部53、63(脚
部53のみ示す)がそれぞれ摺動可能な状態で挿入され
ている。
示すように、切欠部42(切欠部43でも同様)に臨ん
だ位置にばね端子5、6の基部51、61を装着させる
ための挿入孔45、46(但し、図6には45のみ示
す)を設けている。この挿入孔45は、インシュレータ
4の厚さ方向と直交する面方向に沿ってばね端子5の基
部51の厚さd(図6参照)にほぼ相当する大きさに形
成させたものであり、ばね端子5の基部51を揺動する
ことのない安定した状態で収納・保持するようになって
いる。なお、挿入孔46についても、同様の構成となっ
ている。
に示すように、他方の面(同図では下面)上にも、ガイ
ド溝47、48(但し、図6には47のみ示す)が互い
に平行に形成されており、このガイド溝47、48内に
ばね端子5、6の脚部52、62(脚部52のみ示す)
の先端側がそれぞれ摺動可能な状態で挿入されている。
レータ4に装着させてコンデンサマイクロホン本体2と
外部との電気的導通をはかるものであり、図8で示すよ
うに、導電性の線材で形成された基部51及びこの基部
51から延びる一対の脚部52、53を備えている。
状(又は角形状でもよい)に形成されており、この部分
でインシュレータ4の挿入孔45に安定した状態で固定
・保持されるようになっている。
されている面に対して略垂直な面内において、互いに逆
方向に延出して拡開・離間するようになっており、換言
すれば、互いに略へ字型に形成されて基部51から斜め
方向に突出した状態で一対設けられており、それぞれが
ばね性を備えている。そして、この脚部52、53は、
各脚部の頂部を構成する中間部分52A、53A(図8
参照)が、図2及び図9に示すように、携帯電話機のケ
ーシング7内部に設けた基板8上の接点(外部側接点)
81及びマイク基板3上の接点31とそれぞれ弾性的に
接触導通するように構成されている。
中間部分52A、53Aが基板8の接点81或いはマイ
ク基板3の接点31と接触・導通する際に、各脚部5
2、53の先端部がガイド溝43、47の底面に摺動し
ながら、中間部分52A、53Aを介して弾性力を接点
81、31に付勢している。これにより、ばね端子5の
各脚部52、53などの形状に寸法的な誤差或いは組付
け誤差やずれなどがあっても、それを吸収・減殺できる
ように構成されている。また、逆に、各部品の組付け誤
差やずれ等により、接点81或いは接点31が各脚部5
2、53に過度の接触力を及ぼしても、各脚部52、5
3の先端部がガイド溝43、47の底面に沿って摺動し
ながらこれを吸収できるように構成されている。
と同様に構成されており、同様の機能を有している。ま
た、ここで用いる基板8上の接点81は、マイク基板3
上の接点31と同様の構成となっている。
寸法誤差や組付け時の誤差などに伴い、例えば各脚部5
3、63の中間部分53A、63Aが基板8の接点81
にそれぞれ接触する際の弾性力にばらつきを発生して
も、各脚部53、63の先端部分が、インシュレータ4
のガイド溝43、44内の底面に沿って摺動・変位する
ことなどにより、そのばらつきを吸収・減殺させること
ができる。なお、各脚部52、62についても同様であ
る。
れば、コンデンサマイクロホンに備えたばね端子を、互
いに外部へ拡開する方向に突出した一対の弾性力を有す
る線材で構成しており、換言すれば、金型を必要としな
い線材で形成している。従って、ばね端子の製造に精度
の高い金型を必要とせず、短期間でしかもコストを抑え
て低廉に製造できるので、コストを抑えたコンデンサマ
イクロホンが効率よく製造できる。
は、弾性力により互いに外部へ拡開する方向に突出して
いるので、製造時や組付け時のばらつきをばね変形で吸
収でき、接続すべき基板の接点とも確実で安定した状態
に接触できるようになる。その結果、電気的接続を確実
に図ることができ、延いては信頼度の高いコンデンサマ
イクロホンが実現できる。
ば、このばね端子を備えるコンデンサマイクロホンを内
蔵した信頼度の高い携帯電話機器も実現できる。
平面図である。
斜視図である。
端子が接続する外部側の基板に設けた接点を構成するラ
ンドを示す説明図である。
るインシュレータを示す平面図である。
接続状態を示す断面図である。
ばね端子の接触状態を示す断面図である。
るばね端子を示す平面図である。
端子と内外の接点との接触状態を示す断面図である。
いるインシュレータを示す要部拡大図である。
内外の接点との接触状態を示す断面図である。
端子の設置状態を示す平面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 コンデンサマイクロホン本体に固定され
たインシュレータと、前記コンデンサマイクロホン本体
からの出力信号を接続されるべき基板の接点に導通する
ために前記インシュレータに取り付けた脚部を有するば
ね端子とを備えたコンデンサマイクロホンであって、 前記ばね端子は、互いに外部へ拡開する方向に突出した
一対の弾性力を有する線材で構成したことを特徴とする
コンデンサマイクロホン。 - 【請求項2】 前記インシュレータには、前記ばね端子
の脚部の先端部分を摺動状態で収納するためのガイド溝
を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサ
マイクロホン。 - 【請求項3】 前記ばね端子は、前記脚部を外側に向け
て互いに逆向きに突出した状態で前記インシュレータに
固定する基部を備え、 前記基部が略円形状または角形状であることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のコンデンサマイクロホン。 - 【請求項4】 前記ばね端子の脚部は、前記基部から一
体に延びる略へ字形状を呈するとともに、前記各脚部の
先端部が前記インシュレータの溝底面に当接することを
特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコ
ンデンサマイクロホン。 - 【請求項5】 前記ばね端子は、前記脚部の先端部が前
記インシュレータの溝底面に当接しながら、前記脚部の
中間部分により導通させることを特徴とする請求項項1
ないし3のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホ
ン。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のコ
ンデンサマイクロホンと、このコンデンサマイクロホン
に接続される基板とを有することを特徴とする携帯電話
機器。
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