JP2003143388A - 画像処理方法およびその装置ならびに印刷物 - Google Patents
画像処理方法およびその装置ならびに印刷物Info
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Abstract
の色空間の変換を行なう。ステップ204で、その原画
像データにパッチ情報の埋め込みを行なう。ステップ2
10で、パッチ埋め込み済み画像データ101をフーリ
エ変換し振幅情報111と位相情報112とを抽出す
る。一方、ステップ218で、透かし情報120へのハ
ッシュ値の付加および誤り訂正符号化を行なう。ステッ
プ220で、スペクトル拡散を行い、拡散された透かし
情報121を得る。さらに、ステップ242と244と
246の処理で、パッチ埋め込み済み画像データ101
から重みマスクを作成する。この重みマスクと、振幅情
報111と、拡散された透かし情報121とを合成す
る。ステップ262で、色空間の復元を行なう。
Description
よびその装置、および印刷物に関する。特に、この発明
は、デジタル化された画像データに電子透かし情報を埋
め込む合成するための画像処理方法、電子透かし情報を
埋め込まれた画像から電子透かし情報を検出するための
画像処理方法に関する。
等を目的として、電子透かしが用いられている。この電
子透かしは、デジタルデータに、表面的には知覚できな
い形で情報を埋め込んでおき、埋め込まれた情報を検出
することにより、そのようなデジタルデータの不正コピ
ーの発見等をできるようにした技術である。ここで、対
象となるデジタルデータの典型例は、静止画像データや
動画像データやオーディオデータなどであり、これらの
デジタルデータの権利関係者固有の情報(例えば、著作
権情報)を電子透かしとして埋め込み、これら権利関係
者の保護を図ることが行われている。
まれた電子透かし情報を検出できるのは、デジタルデー
タとしてコピーされたデジタルデータからだけであっ
た。例えば、静止画像データに電子透かし情報が埋め込
まれていても、その静止画像データをプリンタ機を用い
て印刷してしまうと、その静止画像データを印刷した印
刷物から埋め込まれた透かし情報を復元することは不可
能であった。これは、プリンタ機を用いて印刷する際
に、またスキャナを用いて印刷物を再度デジタル化する
際に、静止画像データの一部が失われたり、画像のコン
トラストが変化したりしてしまうことが理由である。
ントラスト変換や印刷(より一般的にはD/A(デジタ
ル/アナログ)変換)に対してもロバストな電子透かし
方法および装置を提供することを目的とした研究を行
い、その結果、デジタル画像に対して所定の方法で電子
透かしの合成を行なうことによって、その画像をプリン
タ等で印刷した印刷物からも電子透かしを検出できる技
術を開発した。なお、この技術による電子透かし合成方
法、電子透かし検出方法、およびそれらの装置、ならび
に印刷物に関する発明は、平成12年(西暦2000
年)8月18日に特許出願済である。
図13は従来技術による電子透かし合成方法を示す概略
図であり、図14は従来技術による電子透かし検出方法
を示す概略図である。
13において、符号100は原画像データである。この
原画像データ100をフーリエ変換(210)すること
によって、振幅情報111および位相情報112が得ら
れる。120は、原画像データ100に埋め込む透かし
情報である。この透かし情報120をスペクトル拡散
(220)することによって拡散された透かし情報12
1が得られる。次に、拡散された透かし情報121を振
幅情報111に合成する(225)。さらに、位相情報
112を用いて逆フーリエ変換(230)を実行し、透
かし情報を合成した画像データが得られる。
局所的な特徴に合わせることでノイズを低減させるため
に、原画像データ100をウェーブレット変換(24
2)し、原画像データ100はサブバンド画像に分解さ
れ、互いに直行する部分画像で表わされる。そして、こ
の部分画像を基に原画像と同じ大きさのエネルギーマッ
プデータを得る(高周波エネルギーデータの算出24
2)。
理によって得られた透かし情報を合成した画像と原画像
データ100との差分を求める(235)。さらに、上
記のエネルギーマップデータ重みマスク作成(246)
の処理を行い、再度、透かし情報を原画像データ100
に合成する(250,255)。このようにして、透か
し埋め込み済み画像データ150が得られる。
かし合成手順は、原画像データ内の、予め定められた中
間周波数帯域のみに透かし情報を埋め込むことにより透
かし埋め込み済み画像データを合成することを特徴とす
るものである。このような手順で作成された透かし埋め
込み済み画像データ150の透かし情報は、ロバスト性
に優れているため、一旦画像を印刷し再びスキャナ等で
デジタル化しても検出することができる。
14において、符号150sは電子透かし検出対象とな
る透かし埋め込み済み画像データである。この透かし埋
め込み済み画像データ150sは、例えば、印刷物をス
キャナなどでスキャンすることによって得られたデジタ
ルデータである。透かし埋め込み済み画像データ150
sを離散フーリエ変換(270)することにより、同画
像データ150sの振幅情報160が得られる。一方、
擬似乱数系列を基に、シンボル値検出用系列170が得
られる。
系列170とを基に、シンボルレスポンス値を算出(2
80)する処理を行い、シンボル値検出(290)を行
なう。このように得られたシンボル値290に対して、
基数変換を行い、検出された透かし情報120を得る。
透かしを合成した画像データを一旦印刷してもその印刷
物から電子透かし情報の検出を行なえるようにする技術
は、原理的には完成された。しかしながら、実用化のた
めには、様々な手法を用いてさらに電子透かし検出の信
頼性を向上させることが望まれる。なぜならば、元の情
報をそのままコピーして保存することのできるデジタル
データとは異なり、印刷物などといった形態をとるアナ
ログ情報は、各処理の過程においてあるいは経年的に様
々な変化が加えられることを想定する必要があるからで
ある。
に、透かし情報を埋め込まれたデジタルデータを一旦印
刷して、さらにスキャナ等によって再度デジタル化した
場合、スキャナ等による読み取りの方向あるいは尺度に
誤差が生じる可能性がある。また、印刷時の解像度(単
位長さあたりのドット数)とスキャン時の解像度とが異
なることにより、上記尺度等が全く異なる場合もある。
このような誤差がある場合には、透かし情報の検出が正
しく行なえない可能性が出てくる。
させようとして透かしの強度を上げると、透かし情報が
ノイズとなってデジタルデータである画像データの画質
が劣化してしまうという問題がある。画質の劣化を防ぐ
ためには、人間にとって目立たないデータ空間に透かし
情報を埋め込むことが望ましいが、必ずしも、原画像デ
ータがこのような観点から透かしの挿入に都合の良いデ
ジタルデータとして表現されているとは限らない。
ても、シンボル値のピーク性が良くない場合には検出さ
れた透かし情報が誤っていることも考えられる。そのた
め、このような誤りを起こさないようにするか、あるい
は少なくとも誤って検出された透かし情報であることが
わかるようにすることが求められる。
ン(A/D(アナログ/デジタル)変換)の過程で、画
像データにローパスフィルタの作用が働き、それによっ
て透かし情報の検出が正しく行なえない可能性もある。
されたものであり、上記のような問題を解決し、透かし
情報の読み出しの信頼性を高めることのできる画像処理
方法、およびその装置、ならびに印刷物を提供すること
を目的とする。
めに、本発明は、透かし情報をスペクトル拡散すること
により、拡散された透かし情報を生成するスペクトル拡
散部と、前記原画像データに幾何学的基準を与えるため
のパッチ情報を、前記原画像データ内に所定のパターン
で繰り返し埋め込むパッチ埋め込み部と、前記パッチ埋
め込み部により、パッチ情報が埋め込まれた前記原画像
データをフーリエ変換することにより、振幅情報と位相
情報を抽出するフーリエ変換部と、前記拡散された透か
し情報と、前記振幅情報とを合成する合成部と、前記合
成部の出力と、前記位相情報とを基に逆フーリエ変換
し、この逆フーリエ変換の結果と、前記パッチ情報が埋
め込まれた原画像データとの差分である差分画像データ
を生成する差分画像生成部と、前記パッチ情報が埋め込
まれた原画像データをウェーブレット変換するととも
に、前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データのエネ
ルギーマップデータを算出するエネルギーマップデータ
算出部と、前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データ
と、前記差分画像データと、前記エネルギーマップデー
タとに基づいて、透かし情報埋め込み済み画像データを
生成する生成部とを具備することを特徴とする画像処理
装置を要旨とする。
報を埋め込まれた前記原画像データに、透かし情報を埋
め込むための色空間の変換の処理を行なう色空間変換部
と、前記透かし情報埋め込み済み画像データを、前記色
空間変換部による変換前の色空間に変換する色空間復元
部とを具備し、前記フーリエ変換部は、前記色空間変換
部により変換された前記パッチ情報を埋め込まれた原画
像データをフーリエ変換することにより、振幅情報と位
相情報を抽出するものであり、前記差分画像生成部は、
前記合成部の出力と前記位相情報とを基に逆フーリエ変
換し、この逆フーリエ変換の結果と前記色空間変換部に
よる変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記原画像デー
タとの差分である差分画像データを生成するものであ
り、前記エネルギーマップデータ算出部は、前記色空間
変換部による変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記原
画像データをウェーブレット変換することにより、変換
後のパッチ情報を埋め込まれた前記原画像データのエネ
ルギーマップデータを算出するものであり、前記生成部
は、変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記原画像デー
タと、前記差分画像データと、前記エネルギーマップデ
ータとに基づいて、透かし埋め込み済み画像データを生
成するものであることを特徴とする。
基準を与えるためのパッチ情報が埋め込まれた画像を基
に得られた検出対象画像データを読み込み、透かし情報
を検出する画像処理装置であって、前記検出対象画像デ
ータ内の画素値の変化を検出し、自己相関を算出する自
己相関計算部と、前記自己相関の値のピークの位置に基
づいて、前記パッチ情報のパターンを算出するパッチ検
出部と、この算出されたパッチ情報のパターンに基づい
て算出された倍率および回転角度を用いて、前記検出対
象画像データを補正する幾何学変換部と、前記幾何学変
換部により補正された検出対象画像データをフーリエ変
換し、振幅情報を抽出するフーリエ変換部と、前記振幅
情報に基づいて、透かし情報を検出する逆拡散部とを具
備することを特徴とするものである。
対象画像データを、透かし情報を検出するための色空間
に変換する色空間変換部を具備し、前記フーリエ変換部
は、前記色空間変換部による変換後の色空間における前
記検出対象画像データをフーリエ変換し、振幅情報を抽
出するものであることを特徴とする。
定められた中間周波数帯域のみに透かし情報を埋め込む
ことにより透かし埋め込み済み画像データを生成する画
像処理方法において、透かし情報をスペクトル拡散する
ことにより、拡散された透かし情報を生成するスペクト
ル拡散過程と、前記原画像データに幾何学的基準を与え
るためのパッチ情報を、前記原画像データ内に所定のパ
ターンで繰り返し埋め込むパッチ情報埋め込み過程と、
前記パッチ情報埋め込み過程により、パッチ情報が埋め
込まれた前記原画像データをフーリエ変換することによ
り、振幅情報と位相情報とを抽出するフーリエ変換過程
と、前記拡散された透かし情報と、前記振幅情報とを合
成する合成過程と、前記合成過程の出力と前記位相情報
を基に逆フーリエ変換し、この逆フーリエ変換の結果と
前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データとの差分で
ある差分画像データを生成する差分画像生成過程と、前
記パッチ情報が埋め込まれた原画像データをウェーブレ
ット変換するとともに、前記パッチ情報が埋め込まれた
原画像データのエネルギーマップデータを算出するエネ
ルギーマップデータ算出過程と、前記パッチ情報が埋め
込まれた原が像データと、前記差分画像データと、前記
エネルギーマップデータとに基づいて、透かし情報埋め
込み済み画像データを生成する生成過程とを有すること
を特徴とする。
定められた中間周波数帯域のみに透かし情報を埋め込む
ことにより透かし埋め込み済み画像データを生成する画
像処理方法において、原画像データに幾何学的基準を与
えるためのパッチ情報を埋め込まれた前記原画像データ
を、透かし情報を埋め込むための色空間に変換する色空
間変換過程と、前記透かし埋め込み済み画像データを、
前記色空間変換過程における変換前の色空間に変換する
色空間復元過程とを有し、前記フーリエ変換過程は、前
記色空間変換過程により変換された前記パッチ情報を埋
め込まれた原画像データをフーリエ変換することによ
り、振幅情報と位相情報とを抽出するものであり、前記
差分画像生成過程は、前記合成過程の出力と前記位相情
報とを基に逆フーリエ変換し、この逆フーリエ変換の結
果と前記色空間変換過程による変換後のパッチ情報を埋
め込まれた前記原画像データとの差分である差分画像デ
ータを生成するものであり、前記エネルギーマップ算出
過程は、前記色空間変換過程による変換後のパッチ情報
を埋め込まれた前記原画像データをウェーブレット変換
することにより、変換後のパッチ情報を埋め込まれた前
記原画像データのエネルギーマップデータを算出するも
のであり、前記生成過程は、変換後のパッチ情報を埋め
込まれた前記原画像データと、前記差分画像データと、
前記エネルギーマップデータとに基づいて、透かし情報
埋め込み済み画像データを生成するものであることを特
徴とする。
された透かし埋め込み済み画像データを用いて印刷を行
なう印刷過程をさらに有することを特徴とする。
基準を与えるためのパッチ情報が埋め込まれた画像を基
に得られた検出対象画像データを読み込み、透かし情報
を検出する画像処理方法であって、前記検出対象画像デ
ータ内の画素値の変化を検出し、自己相関を算出する自
己相関計算過程と、前記自己相関の値のピークの位置に
基づいて、前記パッチ情報のパターンを算出するパッチ
検出過程と、この算出されたパッチ情報のパターンに基
づいて算出された倍率および回転角度を用いて、前記検
出対象画像データを補正する幾何学変換過程と、前記幾
何学変換過程において補正された検出対象画像データを
フーリエ変換し、振幅情報を抽出するフーリエ変換過程
と、前記振幅情報に基づいて、透かし情報を検出する逆
拡散過程とを有することを特徴とする。
画像処理装置であって、前記原画像データに幾何学的基
準を与えるためのパッチ情報を、前記原画像データ内に
所定のパターンで繰り返し埋め込むパッチ情報埋め込み
部を具備することを特徴とする。
基準を与えるためのパッチ情報が埋め込まれた検出対象
画像データを入力とする画像処理装置であって、前記検
出対象画像データ内の画素値の変化を検出し、自己相関
を算出する自己相関計算部と、前記自己相関の値のピー
クの位置に基づいて、パッチ情報のパターンを算出する
パッチ検出部と、この算出されたパターンに基づいて算
出された倍率および回転角度を用いて、前記検出対象画
像データを補正する幾何学変換部とを具備することを特
徴とする。
において、前記印刷物の画像には、原画像データに基準
を与えるためのパッチ情報と透かし情報とが埋め込まれ
ていることを特徴とするものである。
実施形態について説明する。
かし情報を埋め込む手順および透かし情報を検出する手
順の概略について説明する。図1は、透かし情報を埋め
込む手順の概略を示すフローチャートである。図2は、
透かしを検出する手順の概略を示すフローチャートであ
る。
1に示すように、まず、原画像データ100について、
原画像データの尺度(倍率ともいう)および回転角度
(画像の向き)を後で検出できるようにパッチ情報の埋
め込み(ステップ204)の処理を行なう。つまり、パ
ッチ情報とは、原画像データに幾何学的基準を与えるた
めのものである。次に、色空間の変換(ステップ20
2)の処理を行なう。これにより、パッチ情報を埋め込
まれた原画像データは、元の色空間における画像データ
から透かしの合成に都合のよい色空間の画像データに変
換される。
(ステップ218)の処理を行なう。そして、透かし情
報の埋め込み(ステップ1200)の処理により、パッ
チ情報が埋め込まれ色空間が変換された画像のデータ
(ステップ202からの出力)にステップ218にて誤
り訂正符号化された透かし情報を埋め込む。なお、この
ステップ1200の処理においては、ステップ218に
て符号化された透かし情報をより広帯域に拡散させるス
ペクトラム拡散を行い、所定のブロック画像に分割され
パッチ情報が埋め込まれた原画像データに拡散された透
かし情報を埋め込む処理を行い、この処理で得られる各
ブロックを一体とし、透かし情報とパッチ情報とが埋め
込まれた原画像データとする処理を行なう。
空間の変換の逆変換をステップ1200で得られた透か
し情報とパッチ情報とが埋め込まれた原画像データに行
うことにより色空間の復元(ステップ262)を行い、
その結果として、透かし埋め込み済み画像データ150
が得られる。なお、本実施形態では、パッチ情報の埋め
込みを行ってから、透かし情報を埋め込む例を示してい
るが、この順序は特に問わない。
すように、まず透かし埋め込み済み画像150a(検出
対象画像)をA/D変換(ステップ264)する。透か
し埋め込み済み画像150aは、例えば印刷物などとし
て表わされるアナログ情報である。また、ステップ26
4のA/D変換の処理は、例えばスキャナを用いて行な
う。次に、透かし埋め込み済み画像150aから得られ
たデジタル化された画像データに強調フィルタ(ステッ
プ265)の処理を施す。これにより、透かし埋め込み
済み画像データ150s(検出対象画像データ)を得
る。なお、検出対象画像データ150sが、元々デジタ
ル化された画像データである場合には、ステップ264
のA/D変換の処理を省略する。また、その場合には、
さらにステップ265の強調フィルタの処理も省略して
良い。
ッチ検出(ステップ266)をする処理を行なう。この
パッチ情報は、図1に示したステップ204によって透
かし埋め込み済み画像150aに埋め込まれていたもの
である。このパッチ情報を検出することにより、現在透
かし情報の検出の対象としている検出対象画像データ1
50sと、図1に示した原画像データ100との間の尺
度および画像の向きの違いがわかる。これらの違いは、
それぞれスケールおよび回転角の数値情報として得られ
る。
情報を用いて、幾何学変換(ステップ267)の処理を
行なう。これによって、検出対象画像データ150s
が、原画像データ100の尺度および画像の向きと同じ
になるように補正される。
テップ1270)の処理を行い、さらに検出された透か
し情報を復号化(ステップ292)する処理を行なうこ
とにより、この画像に合成されていた透かし情報120
を正しく抽出することができる。
が、入力となる透かし埋め込み済み画像データが表わす
色空間と、透かしが埋め込まれている色空間とが異なる
場合には、透かし情報を検出するために色空間を同一と
するような変換の処理を行なうようにする。
処理の詳細について説明する。 <色空間の変換および復元>ここでは、図1のステップ
202に示した色空間の変換、および同じくステップ2
62に示した色空間の復元について説明する。一般にデ
ジタル化された画像データは、様々な色空間によって表
わすことができる。よく用いられる色空間としては、R
GB、CMYK、YIQ、グレースケールなどがある。
RGBは、R(赤,red)とG(緑,green)とB(青, bl
ue)の各成分を用いる色空間である。CMYKは、C
(シアン, cyan)とM(マゼンタ,magenta)とY(イエ
ロー, yellow)とK(黒,black)の各成分を用いる色空
間である。YIQは、Y(輝度)とIおよびQ(それぞ
れ色調)の各成分を用いる色空間である。グレースケー
ルは、輝度のみを用いる色空間であり、単色調の画像を
表わすために用いられる。なお、YIQに類似の色空間
としてYUVがあり、このYUVもY(輝度)とUおよ
びV(それぞれ色調)の各成分を用いるものである。
の概略を示す概略図である。図3に示す(a)〜(c)
は、それぞれ、原画像データがベースとする色空間(こ
れを便宜的に「実画像色空間」と呼ぶ)と透かし情報を
埋め込むための色空間とが異なる場合を表わしている。
図3(a)に示す例では、実画像色空間がグレースケー
ルであり、透かし情報を埋め込むための色空間が輝度
(G)成分を持つ色空間、周波数(F)成分を持つ色空
間などの色空間である。図3(b)に示す例では、実画
像色空間がRGBであり、透かし情報を埋め込むための
色空間がRGBの色空間、輝度(G)成分を持つ色空
間、周波数(F)成分を持つ色空間などの色空間であ
る。図3(c)に示す例では、実画像色空間がCMYK
であり、透かし情報を埋め込むための色空間がCMYK
の色空間、濃度(G’)成分を持つ色空間、周波数
(F’)成分を持つ色空間などの色空間である。
ては、実画像色空間から透かし情報を埋め込むための色
空間への変換を行い、透かし情報を埋め込むための色空
間における所定の成分に透かし情報の埋め込みを行って
から、実画像色空間への復元を行なう。なお、この「所
定の成分」とは、たとえ透かし情報を埋め込んだとして
も、人間には知覚できない、あるいは知覚しにくい成分
が好ましいが、そのような成分に限らずいずれの成分で
あっても良い。
のような成分に透かし情報を埋め込んでも良い。ただ
し、発明者らが行った実証実験では、YIQモデルの色
空間におけるY(輝度)成分(チャネル)に透かし情報
を埋め込んだ場合に、人間が画像を見たときの画質の劣
化の少なさや、透かし情報のロバスト性において特に優
れていることがわかっている。
透かしを埋め込むための色空間がYIQである場合の色
空間の変換および復元の方法を説明する。この変換およ
び復元は、次の数式(1)によって計算される。
ある。また、A-1は変換行列Aの逆行列である。数式
(1)では、便宜上、Y、I、Qの各成分をそれぞれ
Y’、I’、Q’と標記している。
YKであり、透かし情報を埋め込むための色空間がYI
Qである場合の色空間の変換および復元の方法を説明す
る。RGBとCMYKとの関係は、C=(G+B)/
2、M=(B+R)/2、Y=(R+G)/2であるた
め、CMYKとYIQとの間の変換は、上の変換行列A
を用いて次の数式(2)によって計算される。なお、実
画像色空間CMYKから色空間YIQに変換する場合
は、K成分を省略し、RGBとCMYの擬似的関係C=
(G+B)/2等を利用して、CMYとY’I’Q’の
変換関係を示している。
Qの各成分をそれぞれY’、I’、Q’と標記してい
る。
ステップ204に示したパッチ情報埋め込みについて説
明する。なお、パッチとは、原画像データの倍率及び回
転角度を基準とするために用いられる情報である。そし
て、このパッチを原画像データ内の所定の位置に埋め込
むことにより、この基準としての役割を果たす。この埋
め込み方は、パッチを原画像データ内に所定のパターン
(所定の周期)で繰り返し埋め込むことが行なわれる。
以降では、パッチをパッチ情報という。
ータを、関数f(x,y,c)で表わす。ここで、
(x,y)は対象となる画像データの座標値であり、c
は所定の色空間におけるカラーチャネル(色成分)であ
る。パッチ情報を埋め込むために選択したカラーチャネ
ルをsとする。原理的には、いかなるカラーチャネルに
パッチ情報を埋め込んでも良い。但し、発明者らが行っ
た実証実験の結果、人間が画像データ及びこの画像デー
タが印刷された印刷物を見たときの画質の劣化の少なさ
や、パッチ情報の検出のしやすさなどから、特に、次に
あげるカラーチャネルが有効であることがわかってい
る。
ャネルY、RGB色空間におけるカラーチャネルB、R
GB色空間を輝度(G)を含む色空間に変換した場合の
カラーチャネルG、CMYK色空間におけるカラーチャ
ネルY、CMYK色空間における濃度に変換されたカラ
ーチャネルDなどが、パッチ情報を埋め込むためのカラ
ーチャネルとして有効である。
する。関数f(x,y,s)で表わされる画像データ
を、P個のサイズMp画素×Np画素のブロック画像f
i(xp,yp,s)に分解する。ただし、0≦xp<
Mp、0≦yp<Np、0≦i<Pである。
ック画像への分割を示す概略図である。図4に示す画像
データ全体(原画像データ)は、横(8×Mp)画素、
縦(8×Np)画素の合計(64×Mp×Np)画素か
ら成る。図4においてハッチングを施した部分が、1つ
のブロック画像であり、このブロック画像は横Mp画
素、縦Np画素から成っている。他のブロック画像もこ
れと同じサイズである。そして、画像データ全体は64
個のブロック画像に分割されている(つまりP=6
4)。
擬似乱数列を用いて、Pn個の整数座標値(xps,y
ps)を重複無く選ぶ。ただし、0≦p<Pnであり、
このPnが1つのブロック画像内に埋め込むパッチ情報
の個数である。ブロックサイズがMp×Npであるの
で、Pn≦Mp×Npを満たす必要がある。なお、Mp
とNpとは互いに異なる値であっても良いが、以下では
便宜上Mp=Npとして、Npを用いて説明する。
s,yps)に、重みw(xp,yp)のパッチ情報p
(xp,yp)を埋め込む。ただし、0≦xp<Np,
0≦yp<Npである。即ち、上で擬似乱数列を用いて
選択されたPn個の画素のそれぞれの値を、次の式
(3)あるいは式(4)によって表わされるように変化
させる作用を加える。
ク画像fi(xp,yp,s)の輝度G(xp,yp)
/濃度D(xp,yp)やエッジE(xp,yp)など
を考慮した関数である。関数p(xp,yp)の例は、
次の式(5)のようなものである。
(xps,yps)は、P個の全てのブロック画像に対
して共通である。
ターンの例を示すグラフである。図5(a)に示す例で
は、選択された画素(xps,yps)のみに重みαの
変化を加える。即ち、 fi(xps,yps,s)←fi(xps,yps,
s)+α とする。図5(b)に示す例では、選択された画素(x
ps,yps)に重みαを加えるとともに、それに隣接
する画素(xps−1,yps)および(xps+1,
yps)に重み(−α/2)を加えている。即ち fi(xps, yps, s) ← fi(xps, yps, s)+α fi(xps-1, yps, s) ← fi(xps-1, yps, s)−α/2 fi(xps+1, yps, s) ← fi(xps+1, yps, s)−α/2 とする。図5(b)に示すパッチ情報の重みづけパター
ンは、図5(a)に示したパッチ情報の重みづけパター
ンと比較して、パッチ情報がより強調されて選択された
画素に埋め込まれるため、パッチ情報の検出を行ないや
すいという特徴がある。なお、パッチ情報の重みづけパ
ターンは図5に例示したものに限られず、他の重みづけ
パターンを用いても良い。
処理の手順を示したフローチャートである。図6に沿っ
て説明すると、与えられた原画像データをブロック画像
に分割する(ステップ2041)。なお、図6では、パ
ッチ情報埋め込みのためのブロック画像への分割を「ブ
ロック分割−1」と表わしている。
(ステップ2042)。ここで、パッチパラメータと
は、ブロック画像のサイズ(縦および横の画素数)、1
個のブロック画像に埋め込むパッチ情報の個数、埋め込
み強度(例えば、図5におけるα)、埋め込むパッチ情
報の重みづけパターン(例えば、図5における(a)あ
るいは(b)の重みづけパターン)、パッチ情報を埋め
込む画素位置等からなる情報である。
ぞれ次のような値を用いる。原画像データが縦1024
×横1024画素程度の場合、ブロック画像のサイズの
例は縦64画素×横64画素が良い。相対的にブロック
画像のサイズが小さくなるほど、つまり分割数が多くな
るほど、パッチ情報を検出する際の自己相関関数のピー
ク数は増えるがピーク性が悪くなる。逆に、相対的にブ
ロック画像のサイズが大きくなるほど、つまり分割数が
少なくなるほど、パッチ情報を検出する際の自己相関関
数のピーク性は良くなるがピーク数が減る。つまりピー
ク性とピーク数とはトレードオフの関係にあるため、原
画像データを適度なサイズのブロック画像に分割するこ
とが必要である。1個のブロック画像に埋め込むパッチ
情報の個数は、例えば、縦64画素×横64画素のブロ
ック画像に対して1024とする。パッチ情報の埋め込
み強度は、例えば、256階調のカラーチャネルに対し
て10階調分程度とする。
秘密鍵Key1に基づく擬似乱数列を用いて、ブロック
画像内における座標値を決定する。
れたパッチパラメータ値を用いて、1個のブロック画像
についてパッチ情報の埋め込みの処理を行なう(ステッ
プ2043)。そして、分割された全てのブロック画像
についてパッチ情報の埋め込みの処理が終了したかどう
かを判定し、まだ終了していない場合には残っているブ
ロック画像の処理を行なうためにステップ2043に戻
る(ステップ2044)。この繰り返し処理により、全
てのブロック画像についてパッチ情報の埋め込みの処理
が行われる。全てのブロック画像についての処理が終了
した後、分割されたブロック画像の合成を行なう(ステ
ップ2045)。なお、図6では、前記「ブロック分割
−1」に対応するブロック合成を「ブロック合成−1」
と表わしている。
ステップ218に示した透かし情報の符号化について説
明する。
を示すフローチャートである。基になる透かし情報M0
を長さmビットのビット列とし、 M0=(b01,b02,・・・・・・,b0n) と表わす。まず、この透かし情報M0を基に所定のハッ
シュ関数によって長さHビットのハッシュ値を生成す
る。このハッシュ値を上記の透かし情報M0に付加し
て、 M0’=(b01,b02,・・・・・・,b0n,h01,h02,・・・
・・・,h0H) とする透かし情報M0’を得る(ステップ2181)。
ここで、M0’のうち、(b01,b02,・・・・・・,b0n)
を情報ビット部、(h01,h02,・・・・・・,h0H)をハッ
シュ値ビット部と呼ぶことにする。なお、ステップ21
81で用いるハッシュ関数としては、不定長の入力から
固定長のデータを出力するもので、出力から入力のデー
タを推測できないこと、同じ出力を持つ入力データを容
易に作成できないこと、同じ出力データとなる可能性が
非常に低いことといった用件を満足するものを用いるよ
うにする。具体的には、Ronald L. Rivest氏によって考
案されたMD5(Message Digest 5)や、NSAで考案
されたSHA−1(Secure Hash Algorithm 1) などと
いったハッシュ関数を用いる。
い、上記透かし情報M0’を、長さmビットのビット列 M1=(b11,b12,・・・・・・,b1m) に符号化する(ステップ2182)。この符号化された
ビット列を透かし情報M1とする。なお、ステップ21
82で用いる誤り訂正符号化手法としては、例えば、ハ
ミング符号や、BCH符号(Bose-Chaudhuri-Hocquengh
em Code) や、Reed-Solomon符号や、ターボ符号などを
用いる。
テップ1200に示した透かし情報埋め込みの処理の一
部である透かし情報のスペクトル拡散について説明す
る。第1に、鍵情報Key2を用いてバイナリデータで
ある前記透かし情報M1を符号化する。鍵Key2を初
期値とする擬似乱数系列mn 、および予め定められてい
る実数パラメータαを用いて、長さNの拡散系列xn を
以下のようにして算出する。
mn は、暗号学的に安全性の高いものを利用することが
好ましい。この擬似乱数系列の生成には、例えば、Go
ldCode,Kasami Code,M−sequ
ence,Perfectmapなどを利用する。
に基数変換し、変換後の各桁の値(以下、これを「シン
ボル値」と言う)をSk(0≦k<K)とする。そし
て、k=0,1,・・・,K−1について、次の数式に
より表わされる処理を実行する。
n を基に、数式(7)で表わしたようにシンボル値Sk
(0≦k<K)に応じた擬似乱数系列を加えることによ
って、拡散された透かし情報M(b1,b2,・・・,
bL)を算出する。
よって符号化された透かし情報M1を長さNの擬似乱数
列に拡散して、透かし情報M(b1,b2,・・・,b
L)を得られる。
拡散系列xn から、透かし情報M1を取り出す方法につ
いて説明する。まず、鍵情報Key2を基に擬似乱数系
列mnを求める。また、得られた拡散された透かし情報
を仮にyn と表現する。そして、上記擬似乱数系列mn
を用いて、次の数式により、長さNのシンボル値検出用
系列qn(k,l) を求める。
実行した後、qn(k,l) の平均値が0となるようにシフ
トする。そして、このqn(k,l) と拡散された透かし情
報yn とから、l =0,1,・・・,L−1について、
シンボルレスポンス値Zl を以下の数式により求める。
とる時のl が、検出されたシンボル値であり、このシン
ボル値を基数変換することにより、元の透かし情報M1
を取り出すことができる。
のステップ1200に示した透かし埋め込みの処理にお
いて、拡散された透かし情報を画像に埋め込むための手
順を説明する。まず、図8に示すように、対象となる画
像データを横M0画素×縦N0画素のブロック画像fb
(x,y)に分割する。透かし情報の埋め込みは、この
ブロック画像毎に行なう。なお、透かし情報埋め込みの
ためのブロック画像のサイズは、前述のパッチ情報の埋
め込みのためのブロック画像のサイズと同じであっても
良いし、異なっていても良い。ただし、透かし情報を埋
め込む過程においてFFT(高速フーリエ変換)を用い
るため、M0=N0、かつM0が2のべき乗の数である
ことが望ましい。以下では、M0=N0を前提として説
明する。
フーリエ変換Fb(u,v)を、次の数式(10)によ
って計算する。
p(u,v)と表わし、位相成分をPhase(u,
v)と表わす。そして、この振幅成分Amp(u,v)
に透かし情報を数式(11)に表わすように埋め込む。
rは任意の実数であり、透かし強度を表わす。秘密鍵K
ey3から生成された擬似乱数系列を用いて、整数の対
(un,vn)(0≦n<N)を、予め定められている
透かし情報の埋め込み処理を行なう中間周波数帯の中に
あるように重複なく選ぶ。最後に逆フーリエ変換を行
い、透かし情報を埋め込まれたブロック画像fb’
(x,y)を得る。この処理を全てのブロック画像に対
して行ない、合成して、透かし情報が埋め込まれた画像
f′(x、y)を得る。
に、透かし情報の埋め込みによるノイズを画像データの
局所的な特徴に合わせることで、ノイズを低減させる手
順を説明する。図9は、このノイズを低減させるための
処理を含み、パッチ情報や透かし情報を埋め込んだ画像
データの生成についての処理手順を示すフローチャート
である。
ータ101をウェーブレット変換(ステップ242)す
ることによって、パッチ情報が埋め込み済みの画像デー
タ101の局所的な特徴を取り出す。このウェーブレッ
ト変換により、パッチ情報が埋め込み済みの画像データ
101をパッチ画像f(x,y)と表わし、このパッチ
画像f(x,y)は、サブバンド画像に分解され、互い
に直行する部分画像(Dj(n)f)(x,y)で表わされ
る。そして、この部分画像(Dj(n)f)(x,y)を用
いて、解像度jにおけるDjの成分のエネルギーPjf
(x,y)を次の数式(12)により求める。なお、図
9においては、パッチ情報埋め込み済み画像データ10
1は、透かし情報を埋め込むのに適した、色空間の変換
202が行なわれているものとする。
最近傍法により2^(−j)倍拡大し、パッチ画像f
(x,y)と同じ大きさのエネルギーマップデータEn
(x,y)を得る(高周波エネルギーデータの算出,ス
テップ244)。このエネルギーマップデータEn
(x,y)が所定値以下になるように次の数式(13)
に示す方法で閾値処理を施す。
透かし情報を埋め込んだ画像f′(x、y)とパッチ情
報が埋め込み済みのパッチ画像f(x、y)との差分画
像データDiff(x,y)を求める(ステップ23
5)。
(x,y)を利用して、重みマスクEn(x,y)・p
ower2(power2は任意の正の実数)を作成し
(ステップ246)、再度、透かし情報をパッチ画像f
(x,y)に合成する(ステップ250,ステップ25
5)。すなわち、次の数式(15)の通りである。
が、透かし情報埋め込み済み画像データ151である。
このように、ウェーブレット変換を用いることによっ
て、人間に知覚されにくく、高いロバスト性を持つ透か
し情報を埋め込んだ画像データ151を得ることができ
る。この透かし情報を埋め込んだ画像データ151を元
の色空間に変換(復元)することにより、透かし情報埋
め込み済み画像データ150を得ることとなる。
済み画像データの生成方法は、透かし情報をスペクトル
拡散することにより、拡散された透かし情報を生成する
スペクトル拡散過程と、パッチ画像(パッチ情報が埋め
込み済みの画像データ)をフーリエ変換することによ
り、振幅情報と位相情報を抽出するフーリエ変換過程
と、前記拡散された透かし情報と前記振幅情報とを合成
する合成過程と、前記合成過程の出力と前記位相情報と
を基に逆フーリエ変換し、この逆フーリエ変換の結果と
パッチ画像との差分である差分画像データを生成する差
分画像生成過程と、前記パッチ画像をウェーブレット変
換することにより画像のエネルギーマップデータを算出
するエネルギーマップデータ算出過程と、前記パッチ画
像と前記差分画像データと前記エネルギーマップデータ
を基に透かし情報埋め込み済み画像データを生成する生
成過程とを有することを前提としている。上記前提のも
とで、本実施形態の透かし情報埋め込み済み画像データ
の生成方法の第1の特徴は、原画像データにパッチ情報
の埋め込みを行なうことである。また、第2の特徴は、
透かし情報に、当該透かし情報を基に所定のハッシュ関
数によって計算されたハッシュ値を付加し、ハッシュ値
が付加された透かし情報をパッチ画像に埋め込むことで
ある。また、第3の特徴は、透かし情報を誤り訂正符号
によって符号化してから、このように符号化された透か
し情報をパッチ画像に埋め込むことである。また、第4
の特徴は、パッチ画像を基に色空間変換を行い、変換後
の色空間における所定の成分に透かし情報の埋め込みを
行なうことである。また、これに付随して、透かし情報
の埋め込みを行なった後は、元の色空間への復元を行な
うことである。
プ265に示した強調処理について説明する。D/A変
換の過程(デジタル化された画像データからの印刷過
程)、あるいはA/D変換の過程(スキャナやデジタル
カメラ等を用いて、印刷物などのアナログ媒体からデジ
タル化された画像データとして画像を取り込む過程)に
おいて、透かし情報が抽出されにくくなっていることが
考えられる。特に、図9のステップ246で作成した重
みマスクを適用する際にはローパスフィルタに相当する
作用が働き、透かし情報が抽出されにくくなっているこ
とが考えられる。そこで透かし情報を検出しやすくする
ために、この強調フィルタの処理を施すことが考えられ
る。この強調フィルタの処理としては、例えば、次の数
式(16)あるいは数式(17)で表わされる処理を行
なう。
テップ266に示したパッチ情報の検出の処理について
説明する。印刷物などのアナログ媒体の画像をA/D変
換する際には、スキャナやデジタルカメラが利用される
ことが多いが、画像のサイズや方向を厳密に元の画像デ
ータに忠実にデジタル化して取り込むことは非常に困難
であり、通常は何らかの歪みや回転や尺度の変化が生じ
る。また、印刷(D/A変換)した際の解像度とデジタ
ル化して取り込む(A/D変換)の際の解像度とが異な
る場合にも尺度の変化が生じる。そこで、透かし情報埋
め込み済み画像データの生成過程において埋め込んだパ
ッチ情報を検出することにより、デジタル化して取り込
んだ画像データと元のデジタル化された画像データとの
倍率および回転角度を算出する。
め、パッチ情報の検出の際にも隣接する画素間の値の変
化を検出する必要がある。そのためには、下の数式(1
8)に示すようなフィルタh(x,y)を用いた処理を
行なうことが有効である。h(x,y)は、パッチ情報
により数式が変わるものであるが、ここで示した数式
は、画素単位で入れた場合の例示である。
し情報を検出する対象の画像ff(x,y)(デジタル
化して取り込んだ画像データ)に上記フィルタh(x,
y)との畳み込みを計算する処理を行なう。
ロック画像に同一のパッチ情報が埋め込まれている、つ
まりパッチ情報はタイル状に原画像データに埋め込まれ
ているため、画像f(x,y)の自己相関を基に、画像
ff(x,y)におけるパッチ情報を入れたブロック画
像のサイズつまりパッチ情報の繰り返し周期と繰り返し
方向とを求めることができる。つまり、画像f(x,
y)の自己相関のピークを検出することにより、画像f
f(x,y)と原画像データとの間の倍率および回転角
度を計算することができる。
(20)によって計算する。
位置(xm、ym)から、下の数式(21)のように倍
率(scale)と回転角度(angle)とを算出で
きる。
m≠0であり、Npはパッチ情報を埋め込んだ際のブロ
ック画像のサイズである。
たことにより、画像ff(x,y)の尺度および向きを
補正することが可能となる。
ップ267に示した幾何学変換の処理について説明す
る。上記パッチ情報の検出処理によって得られた倍率
(scale)と回転角度(angle)とを用いて、
画像ff(x,y)に対して、図10に示すような幾何
学変換処理を行なう。
とし、変換後の画像を変換後画像fo(x,y)とす
る。変換後画像fo(x,y)の画素(xo,yo)に
対応する画像ff(x,y)の画素(xi,yi)は、
次の数式(22)によって計算できる。つまり、図10
は、図10(a)が画像ff(x,y)で、幾何学変換
処理を行なって図10(b)の変換後画像fo(x,
y)となることを示している。
画素の座標値が整数にならない場合には、補間処理を行
なう。補間処理の方法としては様々なものが考えられる
が、一例としては、最も近い隣接画素を用いて数式(2
3)で表現される補間処理を行なう。
ば、双線形補間や3次元曲線補間などがある。
は、パッチ情報の検出によって算出されたパッチ情報を
埋め込んだブロック画像のサイズを基に、透かし情報を
検出する対象の画像データと原画像データとの間の倍率
(scale)および回転角度(方向、angle)を
求め、検出する対象の画像データを補正するものであ
る。
>ここでは、図2のステップ1270に示した符号化さ
れた透かし情報の検出の処理および同じくステップ29
2に示した復号化処理について説明する。図11は、透
かし情報の検出の処理の手順を示したフローチャートで
ある。図11に示す処理には、透かし情報埋め込み済み
画像データが入力される。この画像データは、必要に応
じて既にパッチ情報の検出および幾何学変換の処理が行
なわれているものである。
て、入力された透かし情報が埋め込み済みの画像データ
を複数のブロック画像への分割を行なう。ここで分割さ
れる個々のブロック画像のサイズは、透かし情報の埋め
込み処理を行った際のブロック画像のサイズと同一であ
る。なお、図11では、透かし情報を検出するためのブ
ロック画像への分割を「ブロック分割−2」と表わして
いる。
のブロック画像についてフーリエ変換の処理を行ない、
これによってブロック画像の振幅情報を得る。次に、ス
テップ12703において、必要なブロック画像につい
て処理を終了したか否かを判定する。終了した場合には
次のステップ12704へ進み、まだ処理すべきブロッ
ク画像が残っている場合にはそれらを処理するためにス
テップ12702へ戻る。そして、ステップ12704
においては、上で得られた各ブロック画像の振幅情報を
基にマルチチャネルによる符号化処理を行なう。
ルによる符号化処理の内容としては、次の第1のパター
ンから第4のパターンのいずれかを行なうようにする。
からフーリエ変換によって得られた振幅情報を平均化す
る処理を行なう。一方、所定の擬似乱数系列を基に、シ
ンボル値検出用系列を得る。そして、上記の平均化され
た振幅情報とシンボル値検出用系列とを基に、シンボル
レスポンス値を算出し、さらにシンボル値の検出を行な
う。このシンボル値を基数変換したものが検出された透
かし情報である(以上、振幅情報を基に透かし情報を検
出するまでの処理を、以下では「逆拡散処理」と呼
ぶ)。但し、ここで検出された透かし情報は、誤り訂正
符号によって符号化された情報であるので、さらに復号
化処理を行なう。また、この復号化によって得られる情
報にはハッシュ値が付加されているため、再度ハッシュ
関数を用いてオリジナルの透かし情報からハッシュ値を
求めて照合を行なう。この第1のパターンは、最終的に
透かし情報を求めるまでの計算処理量が少なくて済むと
いうメリットがある。
からフーリエ変換によって得られた振幅情報を用いて、
それぞれのブロック画像毎に逆拡散処理を行なう。そし
て、その結果得られた複数の透かし情報(誤り訂正符号
によって符号化された状態の情報)を基に多数決処理
(単純多数決あるいは加重多数決)を行なうことによっ
て単一の透かし情報(誤り訂正符号によって符号化され
た状態の情報)を得る。そして、得られた透かし情報を
復号化する処理を行い、さらにハッシュ値の照合の処理
を行なう。この第2のパターンは、各ブロック画像それ
ぞれに関して逆拡散処理を行ない、その結果に対して多
数決処理を行なうため、誤りに対して強いというメリッ
トがある。
からフーリエ変換によって得られた振幅情報を用いて、
それぞれのブロック画像毎に逆拡散処理を行なう。さら
に、その結果得られる各々の透かし情報の復号化処理を
行なう。そして、これら複数の透かし情報(復号化済み
の情報)を基に多数決処理(単純多数決あるいは加重多
数決)を行なうことによって単一の透かし情報(復号化
済みの情報)を得る。そして、この復号化済みの透かし
情報に関してハッシュ値の照合の処理を行なう。この第
3のパターンは、各ブロック画像毎に復号化処理まで行
なうため、誤り訂正符号の能力によって訂正した後の情
報で多数決処理を行なうことができ、より一層誤りに対
して強いというメリットがある。
得られた振幅情報毎に、逆拡散処理と復号化処理とハッ
シュ値の照合処理まで行なう。この第4のパターンで
は、ブロック画像毎に個別にハッシュ値の照合までを行
なうため、透かし情報が埋め込み済みの画像データに多
くの誤りが含まれていても、1つ以上のブロック画像に
ついてハッシュ値の照合まで成功すれば、その情報が正
しく検出された透かし情報である可能性が高く、より一
層誤りに対して強いというメリットがある。
理までの流れについて、さらに説明する。図12は、透
かし情報の検出の詳細な処理の手順を示すフローチャー
トである。図12のステップ12702においては、ブ
ロック画像に対するフーリエ変換を行なう。ステップ1
2705においては、フーリエ変換の結果得られる振幅
情報と秘密鍵情報(ここではKey4)を基に得られる
擬似乱数列とに基づき透かし情報の逆拡散の処理を行な
う。ステップ2921においては、上記逆拡散処理の結
果得られた透かし情報(誤り訂正符号で符号化された情
報)を基に誤り訂正符号の復号化処理を行なう。ステッ
プ2922においては、上記の処理で得られたM0’=
(b01,…,b0n,h01,…,h0H)のうちの
(b01,…,b0n)(情報ビット部)の部分の情報
から、所定のハッシュ関数によってハッシュ値の計算を
行なうとともに、算出されたハッシュ値と、M0’=
(b01,…,b0n,h01,…,b0H)のうちの
(h01,…,h0H)(ハッシュ値ビット部)の部分
との照合を行い。ステップ2923においては、照合の
結果が一致するか否かを判断する。一致したならば、上
記のM0’ないの情報ビット部をM0=(b01,…,
b0n)として、このM0が正しく検出された透かし情
報であると判断される。一致していなければ、当該検出
された透かし情報はエラーと判断される。
処理方法と、埋め込まれた透かし情報を検出するための
画像処理方法について説明した。次に、これらの画像処
理方法の処理を実行する画像処理装置について説明す
る。
は、次の各部を備えるものである。ハッシュ値付加部
は、所定のハッシュ関数を用いて透かし情報を基にハッ
シュ値を算出し、算出された当該ハッシュ値を前記透か
し情報に付加する。誤り訂正符号化部は、透かし情報
(この透かし情報はハッシュ値が付加されたものである
場合もある。これは、以下においても同様。)を誤り訂
正符号によって符号化する処理を行なう。スペクトル拡
散部は、透かし情報(この透かし情報は誤り訂正符号に
よって符号化されたものである場合もある。これは、以
下においても同様。)をスペクトル拡散することによ
り、拡散された透かし情報を生成する。パッチ情報埋め
込み部は、倍率や回転角度を算出する目的であるパッチ
情報を、分割された原画像データのブロック画像毎に埋
め込む処理を行なう。つまり、パッチ情報埋め込み部
は、原画像データ内の所定の方向と周期でパッチ情報を
埋め込む処理を行なう。色空間変換部は、パッチ情報が
埋め込まれた原画像データ、又は、原画像データを、透
かし情報を埋め込むための色空間に変換する処理を行な
う。フーリエ変換部は、原画像データ(この原画像デー
タにはパッチ情報が埋め込まれている場合もある。ま
た、色空間変換後の原画像データである場合もある。こ
れらは、以下においても同様。)をフーリエ変換するこ
とにより、振幅情報と位相情報を抽出する。合成部は、
前記拡散された透かし情報と前記振幅情報とを合成する
処理を行なう。差分画像生成部は、前記合成部の出力と
前記位相情報とを基に逆フーリエ変換し、この逆フーリ
エ変換の結果と原画像データとの差分である差分画像デ
ータを生成する処理を行なう。エネルギーマップデータ
算出部は、原画像データをウェーブレット変換すること
により画像のエネルギーマップデータを算出する。生成
部は、原画像データと前記差分画像データと前記エネル
ギーマップデータを基に透かし情報埋め込み済み画像デ
ータを生成する。色空間復元部は、透かし情報埋め込み
済み画像データを、前記色空間変換部による変換前の色
空間に再変換する処理を行なう。
続し、上記画像処理装置によって生成された透かし埋め
込み済み画像データを用いて印刷を行なうことにより、
印刷物を製造することができる。この印刷物は、デジタ
ル化されることにより、透かし情報を検出することがで
き、さらに、パッチ情報により、倍率や回転角度による
耐性も備わっている。
像処理装置は、次の各部を備えるものである。色空間変
換部は、透かし情報を検出する対象の画像データを、透
かし情報を検出するための色空間に変換する処理を行な
う。強調フィルタ部は、透かし情報を検出する対象の画
像データ(この画像データは透かし情報を検出するため
の色空間に変換後のものである場合もある。これは、以
下においても同様。)に対して強調フィルタの処理を施
す強調フィルタ装置を具備する。自己相関計算部は、入
力となる透かし情報を検出する対象の画像データ(この
画像データは強調フィルタの処理を施されたものである
場合もある。これは、以下においても同様。)の画素値
の変化をフィルタh(x,y)などを用いて検出し、自
己相関を計算する処理を行なう。パッチ検出部は、前記
自己相関の値のピークの位置に基づいて、前記パッチ情
報が埋め込まれているブロック画像のサイズ、つまり、
パッチ情報の繰り返し周期と繰り返し方向とを算出す
る。幾何学変換部は、前記パッチ検出部で算出された繰
返し周期と方向とを基に、前記透かし情報を検出する対
象の画像データの倍率(scale)および回転角度
(angle)を補正する処理を行なう。フーリエ変換
部は、透かし情報を検出する対象の画像データ(この画
像データは幾何学変換部による補正後のものである場合
もある。これは、以下においても同様。)をフーリエ変
換し、予め定められた中間周波数帯域の振幅情報を抽出
する処理を行なう。逆拡散部は、所定の擬似乱数系列を
基に、シンボル値検出用系列を得る。そして、逆拡散部
は、前記フーリエ変換部から得られた振幅情報とシンボ
ル値検出用系列とに基づいて、シンボルレスポンス値を
算出する。さらに、逆拡散部は、シンボル値の検出を行
い、このシンボル値を基数変換して透かし情報を算出す
る。誤り訂正復号化部は、この逆拡散により得られた透
かし情報を基に当該誤り訂正符号の復号化の処理を行
い、復号化された透かし情報を得る。ハッシュ値照合部
は、検出された透かし情報(この透かし情報は誤り訂正
符号の復号化後のものである場合もある。)に含まれる
情報ビット部を基に所定のハッシュ関数を用いてハッシ
ュ値を算出し、この算出された前記ハッシュ値と前記透
かし情報に含まれるハッシュ値ビット部とを照合する処
理を行なう。
ば、コンピュータを用いて実現する。この場合、上述し
た各部による処理の過程は、プログラムの形式でコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、この
プログラムをコンピュータが読み出して実行することに
よって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み
取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等を
いう。また、このコンピュータプログラムを通信回線に
よってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピ
ュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
を詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に
限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範
囲の設計等も含まれる。
埋め込む色空間と透かし情報を埋め込む色空間とを異な
るものとしたが、これらは互いに同一な色空間であって
も良い。また、パッチ情報や透かし情報を埋め込む際に
適当な色空間が必要な場合は、適宜色空間の変換の処理
の追加や削除が行なわれる。
め込むために原画像データをブロック画像に分割してか
らブロック画像毎に色空間の変換を行っていたが、原画
像データ全体に色空間の変換を行なってからパッチ情報
を埋め込むためのブロック画像への分割を行なっても良
い。また、上記実施形態では、原画像データ全体に色空
間の変換を行なってから透かし情報を埋め込むためのブ
ロック画像への分割を行なったが、逆に、透かし情報を
埋め込むために原画像データをブロック画像に分割して
からブロック画像毎に色空間の変換を行っても良い。
パッチ情報を埋め込んでから透かし情報の埋め込みを行
なったが、逆に、原画像データに透かし情報の埋め込み
を行なってからパッチ情報の埋め込みを行なうようにし
ても良い。
等の画像データに加えた画素の変化と逆の変化を画素に
加えることによってパッチ情報を除去する処理を行なう
ようにしても良い。パッチ情報の埋め込みおよびその検
出は、D/A変換およびA/D変換を経ることによって
変化する画像の倍率および回転角度を求めることが目的
である。従って、倍率および回転角度が求まった後に
は、パッチ情報を除去することによって、パッチ情報に
よる画像へのノイズを除去して質の良い画像を再現する
ことができる。なお、このパッチ情報の除去は、透かし
情報の埋め込みを行なってからパッチ情報の埋め込みが
行なわれた原画像等の画像データが好適である。
原画像等の画像データの縦および横の方向にそれぞれ所
定の周期(同一の周期でも良い)で繰り返し挿入するこ
ととしたが、パッチ情報を繰り返す方向はこれに限ら
ず、他の方向であっても良い。パッチ情報を埋め込んだ
方向さえわかっていれば、検出したパッチ情報を基に取
り込んでデジタル化した画像データの補正を行なうこと
ができる。なお、パッチ情報を繰り返し挿入する二つの
方向は、直交していても良いし、そうでなくても良い。
さらに、パッチ情報を繰り返し挿入するのは、二方向で
はなく一方向だけであっても良い。
出の信頼性を向上させるために、パッチ情報の挿入およ
び検出を行なったが、透かし情報の検出の目的に限ら
ず、単に、D/A変換およびA/D変換を経た画像及び
画像データの倍率あるいは回転角度あるいはその両方の
変化量を求めることを目的として、パッチ情報の挿入お
よび検出を行なっても良い。
装置を用いれば、前記原画像データに幾何学的基準を与
えるためのパッチ情報を、前記原画像データ内に所定の
パターンで繰り返し埋め込むパッチ埋め込み部を備えて
いるため、パッチ情報が埋め込まれた画像が、D/A変
換およびA/D変換を経て、元の画像と倍率および回転
角度が変化した場合にも、上記パッチ情報を検出するこ
とにより、幾何学的基準が得られ、その倍率および回転
角度の変化を求めることができる。
パッチ情報を埋め込まれた原画像データに、透かし情報
を埋め込むための色空間の変換の処理を行なう色空間変
換部を備えているため、原画像データと異なる色空間に
透かし情報を埋め込むことができる。また、透かし情報
埋め込み済み画像データを、前記色空間変換部による変
換前の色空間に変換する色空間復元部を備えるため、原
画像データと同じ色空間で表わされた画像データを出力
することができる。これにより、様々なデータ形式の原
画像データに透かし情報を埋め込むことができる。ま
た、色空間およびチャネルを適切に選択することによ
り、透かしの挿入に伴う画像のノイズを目立たなくする
ことができる。
画像データ内の画素値の変化を検出し、自己相関を算出
する自己相関計算部と、前記自己相関の値のピークの位
置に基づいて、前記パッチ情報のパターンを算出するパ
ッチ検出部と、この算出されたパッチ情報のパターンに
基づいて算出された倍率および回転角度を用いて、前記
検出対象画像データを補正する幾何学変換部とを備えて
いるため、検出されたパッチ情報に基づいて、検出対象
画像データを原画像データにおける倍率および回転角度
に戻すことが可能となり、これによって、透かし情報検
出の精度が向上する。
画像データを、透かし情報を検出するための色空間に変
換する色空間変換部を具備するため、検出対象画像デー
タが表わす色空間と異なる色空間に透かし情報が埋め込
まれている場合にも、まず透かし情報が埋め込まれてい
る色空間に変換することによって、透かし情報を検出す
ることが可能となる。
成された透かし埋め込み済み画像データを用いて印刷を
行なう印刷過程を有するため、上記のようにパッチ情報
が埋め込まれ、透かし情報が埋め込まれた印刷物を製造
することができる。このような印刷物は、スキャナによ
る読み取り等によってA/D変換して再びデジタル画像
データにしたときに、良好な精度で透かし情報の検出を
行なうことができるようになる。
画像データ内の画素値の変化を検出し、自己相関を算出
する自己相関計算部と、自己相関の値のピークの位置に
基づいて、パッチ情報のパターンを算出するパッチ検出
部と、この算出されたパターンに基づいて算出された倍
率および回転角度を用いて、前記検出対象画像データを
補正する幾何学変換部とを具備しているため、一般に、
パッチ情報が埋め込まれた画像データのみを用いて、そ
の画像を元々の倍率及び回転角度に戻すことができる。
画像には、原画像データに基準を与えるためのパッチ情
報と透かし情報とが埋め込まれているため、より良い精
度で透かし情報を検出することができる。
の手順の概略を示すフローチャートである。
略を示すフローチャートである。
の復元の概略を示す概略図である。
ロック画像への分割を示す概略図である。
の例を示すグラフである。
順を示したフローチャートである。
の手順を示すフローチャートである。
ロック画像への分割を示す概略図である。
を示すフローチャートである。
する幾何学変換処理の概略を示す概略図である。
の手順を示したフローチャートである。
のさらに詳細な手順を示すフローチャートである。
概略図である。
概略図である。
ータ 150a 透かし埋め込み済み画像(アナログ情報)
Claims (11)
- 【請求項1】 透かし情報をスペクトル拡散することに
より、拡散された透かし情報を生成するスペクトル拡散
部と、 前記原画像データに幾何学的基準を与えるためのパッチ
情報を、前記原画像データ内に所定のパターンで繰り返
し埋め込むパッチ埋め込み部と、 前記パッチ埋め込み部により、パッチ情報が埋め込まれ
た前記原画像データをフーリエ変換することにより、振
幅情報と位相情報を抽出するフーリエ変換部と、 前記拡散された透かし情報と、前記振幅情報とを合成す
る合成部と、 前記合成部の出力と、前記位相情報とを基に逆フーリエ
変換し、この逆フーリエ変換の結果と、前記パッチ情報
が埋め込まれた原画像データとの差分である差分画像デ
ータを生成する差分画像生成部と、 前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データをウェーブ
レット変換するとともに、前記パッチ情報が埋め込まれ
た原画像データのエネルギーマップデータを算出するエ
ネルギーマップデータ算出部と、 前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データと、前記差
分画像データと、前記エネルギーマップデータとに基づ
いて、透かし情報埋め込み済み画像データを生成する生
成部と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 パッチ情報を埋め込まれた前記原画像デ
ータに、透かし情報を埋め込むための色空間の変換の処
理を行なう色空間変換部と、 前記透かし情報埋め込み済み画像データを、前記色空間
変換部による変換前の色空間に変換する色空間復元部
と、 を具備し、 前記フーリエ変換部は、前記色空間変換部により変換さ
れた前記パッチ情報を埋め込まれた原画像データをフー
リエ変換することにより、振幅情報と位相情報を抽出す
るものであり、 前記差分画像生成部は、前記合成部の出力と前記位相情
報とを基に逆フーリエ変換し、この逆フーリエ変換の結
果と前記色空間変換部による変換後のパッチ情報を埋め
込まれた前記原画像データとの差分である差分画像デー
タを生成するものであり、 前記エネルギーマップデータ算出部は、前記色空間変換
部による変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記原画像
データをウェーブレット変換することにより、変換後の
パッチ情報を埋め込まれた前記原画像データのエネルギ
ーマップデータを算出するものであり、 前記生成部は、変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記
原画像データと、前記差分画像データと、前記エネルギ
ーマップデータとに基づいて、透かし埋め込み済み画像
データを生成するものであることを特徴とする請求項1
に記載の画像処理装置。 - 【請求項3】 原画像データに幾何学的基準を与えるた
めのパッチ情報が埋め込まれた画像を基に得られた検出
対象画像データを読み込み、透かし情報を検出する画像
処理装置であって、 前記検出対象画像データ内の画素値の変化を検出し、自
己相関を算出する自己相関計算部と、 前記自己相関の値のピークの位置に基づいて、前記パッ
チ情報のパターンを算出するパッチ検出部と、 この算出されたパッチ情報のパターンに基づいて算出さ
れた倍率および回転角度を用いて、前記検出対象画像デ
ータを補正する幾何学変換部と、 前記幾何学変換部により補正された検出対象画像データ
をフーリエ変換し、振幅情報を抽出するフーリエ変換部
と、 前記振幅情報に基づいて、透かし情報を検出する逆拡散
部と、 を具備することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項4】 前記検出対象画像データを、透かし情報
を検出するための色空間に変換する色空間変換部を具備
し、 前記フーリエ変換部は、前記色空間変換部による変換後
の色空間における前記検出対象画像データをフーリエ変
換し、振幅情報を抽出するものであることを特徴とする
請求項3に記載の画像処理装置。 - 【請求項5】 原画像データ内の、予め定められた中間
周波数帯域のみに透かし情報を埋め込むことにより透か
し埋め込み済み画像データを生成する画像処理方法にお
いて、 透かし情報をスペクトル拡散することにより、拡散され
た透かし情報を生成するスペクトル拡散過程と、 前記原画像データに幾何学的基準を与えるためのパッチ
情報を、前記原画像データ内に所定のパターンで繰り返
し埋め込むパッチ情報埋め込み過程と、 前記パッチ情報埋め込み過程により、パッチ情報が埋め
込まれた前記原画像データをフーリエ変換することによ
り、振幅情報と位相情報とを抽出するフーリエ変換過程
と、 前記拡散された透かし情報と、前記振幅情報とを合成す
る合成過程と、 前記合成過程の出力と前記位相情報を基に逆フーリエ変
換し、この逆フーリエ変換の結果と前記パッチ情報が埋
め込まれた原画像データとの差分である差分画像データ
を生成する差分画像生成過程と、 前記パッチ情報が埋め込まれた原画像データをウェーブ
レット変換するとともに、前記パッチ情報が埋め込まれ
た原画像データのエネルギーマップデータを算出するエ
ネルギーマップデータ算出過程と、 前記パッチ情報が埋め込まれた原が像データと、前記差
分画像データと、前記エネルギーマップデータとに基づ
いて、透かし情報埋め込み済み画像データを生成する生
成過程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項6】 原画像データ内の、予め定められた中
間周波数帯域のみに透かし情報を埋め込むことにより透
かし埋め込み済み画像データを生成する画像処理方法に
おいて、 原画像データに幾何学的基準を与えるためのパッチ情報
を埋め込まれた前記原画像データを、透かし情報を埋め
込むための色空間に変換する色空間変換過程と、 前記透かし埋め込み済み画像データを、前記色空間変換
過程における変換前の色空間に変換する色空間復元過程
と、 を有し、 前記フーリエ変換過程は、前記色空間変換過程により変
換された前記パッチ情報を埋め込まれた原画像データを
フーリエ変換することにより、振幅情報と位相情報とを
抽出するものであり、 前記差分画像生成過程は、前記合成過程の出力と前記位
相情報とを基に逆フーリエ変換し、この逆フーリエ変換
の結果と前記色空間変換過程による変換後のパッチ情報
を埋め込まれた前記原画像データとの差分である差分画
像データを生成するものであり、 前記エネルギーマップ算出過程は、前記色空間変換過程
による変換後のパッチ情報を埋め込まれた前記原画像デ
ータをウェーブレット変換することにより、変換後のパ
ッチ情報を埋め込まれた前記原画像データのエネルギー
マップデータを算出するものであり、 前記生成過程は、変換後のパッチ情報を埋め込まれた前
記原画像データと、前記差分画像データと、前記エネル
ギーマップデータとに基づいて、透かし情報埋め込み済
み画像データを生成するものであることを特徴とする請
求項5に記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 請求項5又は6のいずれかに記載の画像
処理方法であって、 前記生成された透かし埋め込み済み画像データを用いて
印刷を行なう印刷過程をさらに有することを特徴とする
画像処理方法。 - 【請求項8】 原画像データに幾何学的基準を与えるた
めのパッチ情報が埋め込まれた画像を基に得られた検出
対象画像データを読み込み、透かし情報を検出する画像
処理方法であって、 前記検出対象画像データ内の画素値の変化を検出し、自
己相関を算出する自己相関計算過程と、 前記自己相関の値のピークの位置に基づいて、前記パッ
チ情報のパターンを算出するパッチ検出過程と、 この算出されたパッチ情報のパターンに基づいて算出さ
れた倍率および回転角度を用いて、前記検出対象画像デ
ータを補正する幾何学変換過程と、 前記幾何学変換過程において補正された検出対象画像デ
ータをフーリエ変換し、振幅情報を抽出するフーリエ変
換過程と、 前記振幅情報に基づいて、透かし情報を検出する逆拡散
過程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項9】 原画像データを処理する画像処理装置で
あって、 前記原画像データに幾何学的基準を与えるためのパッチ
情報を、前記原画像データ内に所定のパターンで繰り返
し埋め込むパッチ情報埋め込み部を具備することを特徴
とする画像処理装置。 - 【請求項10】 原画像データに幾何学的基準を与える
ためのパッチ情報が埋め込まれた検出対象画像データを
入力とする画像処理装置であって、 前記検出対象画像データ内の画素値の変化を検出し、自
己相関を算出する自己相関計算部と、 前記自己相関の値のピークの位置に基づいて、パッチ情
報のパターンを算出するパッチ検出部と、 この算出されたパターンに基づいて算出された倍率およ
び回転角度を用いて、前記検出対象画像データを補正す
る幾何学変換部とを具備することを特徴とする画像処理
装置。 - 【請求項11】 画像が印刷された印刷物において、 前記印刷物の画像には、原画像データに基準を与えるた
めのパッチ情報と透かし情報とが埋め込まれていること
を特徴とする印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001335595A JP2003143388A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 画像処理方法およびその装置ならびに印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001335595A JP2003143388A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 画像処理方法およびその装置ならびに印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003143388A true JP2003143388A (ja) | 2003-05-16 |
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ID=19150564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001335595A Pending JP2003143388A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | 画像処理方法およびその装置ならびに印刷物 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003143388A (ja) |
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