JP2003037185A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents
半導体装置の作製方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 TAT・DRAMセルのトランジスタの拡散
層に不純物イオンを注入する際、不純物イオンがゲート
電極を貫通して、トランジスタのチャネル領域にも進入
し、不純物濃度が上昇してリーク電流が増加することが
ないように、拡散層に不純物イオンを注入するようにし
た、TAT・DRAMセルを有する半導体装置の作製方
法を提供する。 【解決手段】 本方法は、フィールド領域内のシリコン
基板に溝を形成し、次いでイオン注入を行って、溝の下
にチャネル拡散層を形成する工程と、ゲート酸化膜を成
膜し、続いてゲート電極層をゲート酸化膜上全面に堆積
する工程と、ゲート電極層を溝横のゲート酸化膜上又は
ゲート酸化膜の上方までエッチバックする第1エッチバ
ック工程と、次いで、不純物イオンをイオン注入して、
ソース/ドレイン領域の拡散層を形成する拡散層形成工
程と、溝横のゲート酸化膜から所定距離下方の溝内位置
までゲート電極層をエッチバックする第2エッチバック
工程とを有する。
層に不純物イオンを注入する際、不純物イオンがゲート
電極を貫通して、トランジスタのチャネル領域にも進入
し、不純物濃度が上昇してリーク電流が増加することが
ないように、拡散層に不純物イオンを注入するようにし
た、TAT・DRAMセルを有する半導体装置の作製方
法を提供する。 【解決手段】 本方法は、フィールド領域内のシリコン
基板に溝を形成し、次いでイオン注入を行って、溝の下
にチャネル拡散層を形成する工程と、ゲート酸化膜を成
膜し、続いてゲート電極層をゲート酸化膜上全面に堆積
する工程と、ゲート電極層を溝横のゲート酸化膜上又は
ゲート酸化膜の上方までエッチバックする第1エッチバ
ック工程と、次いで、不純物イオンをイオン注入して、
ソース/ドレイン領域の拡散層を形成する拡散層形成工
程と、溝横のゲート酸化膜から所定距離下方の溝内位置
までゲート電極層をエッチバックする第2エッチバック
工程とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TAT・DRAM
セルを有する半導体装置の作製方法に関し、更に詳細に
は、TAT・DRAMセルのトランジスタのリーク電流
が小さくなるようにした、TAT・DRAMセルを有す
る半導体装置の作製方法に関するものである。
セルを有する半導体装置の作製方法に関し、更に詳細に
は、TAT・DRAMセルのトランジスタのリーク電流
が小さくなるようにした、TAT・DRAMセルを有す
る半導体装置の作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大量の情報を高速処理する半導体装置と
して、大容量のDRAMと高速ロジック集積回路を1チ
ップに埋め込んだEmb(Embeded )DRAMが実用化
されている。しかし、年々、加速される半導体装置の微
細化の要求に応じて、EmbDRAMにも、以下に挙げ
るような様々な問題が顕在化してきている。
して、大容量のDRAMと高速ロジック集積回路を1チ
ップに埋め込んだEmb(Embeded )DRAMが実用化
されている。しかし、年々、加速される半導体装置の微
細化の要求に応じて、EmbDRAMにも、以下に挙げ
るような様々な問題が顕在化してきている。
【0003】(1)DRAMメモリセルの縮小に抗して
トランジスタの高性能を維持するために、半導体装置を
形成する半導体基板の基板濃度が益々高くなってきてお
り、その結果、DRAM部の接合部の濃度変化も急峻に
なって来ている。このため、接合部に印加される電界
は、益々強くなっており、メガビット級のDRAMで
は、接合部のリークをppmオーダーに抑制することが
難しくなっている。その結果、従来、マージンを持って
制御可能であったDRAMのデータ保持特性(一般にTa
il特性と言う)を従来同様に維持することは、困難にな
っている。そして、このままでは、世代ごとにキャパシ
タ容量を増大させてゆく以外に、有効な対策が見当たら
ない状況になっている。
トランジスタの高性能を維持するために、半導体装置を
形成する半導体基板の基板濃度が益々高くなってきてお
り、その結果、DRAM部の接合部の濃度変化も急峻に
なって来ている。このため、接合部に印加される電界
は、益々強くなっており、メガビット級のDRAMで
は、接合部のリークをppmオーダーに抑制することが
難しくなっている。その結果、従来、マージンを持って
制御可能であったDRAMのデータ保持特性(一般にTa
il特性と言う)を従来同様に維持することは、困難にな
っている。そして、このままでは、世代ごとにキャパシ
タ容量を増大させてゆく以外に、有効な対策が見当たら
ない状況になっている。
【0004】(2)DRAMセルの縮小化に伴い、拡散
層の取り出しコンタクト(取り出し電極)と拡散層との
接触面積が狭くなり、世代ごとに約2倍の勢いでコンタ
クト抵抗が大きくなっている。0.1μm以降の世代で
は、コンタクト抵抗が、数キロオームにもなることが予
想され、メモリセル・トランジスタのオン抵抗に匹敵し
た抵抗値になると予想される。コンタクト抵抗が大きく
なると、コンタクト抵抗のばらつきが、メモリセル・ト
ランジスタのみならず、DRAMの動作、特に高速動作
に大きく影響するので、DRAMの製造過程で、コンタ
クトと拡散層との一層高い位置決め精度が要求される。
特に、高速動作が要求されるDRAMでは、その性能確
保上で位置決め精度の向上が問題となっている。
層の取り出しコンタクト(取り出し電極)と拡散層との
接触面積が狭くなり、世代ごとに約2倍の勢いでコンタ
クト抵抗が大きくなっている。0.1μm以降の世代で
は、コンタクト抵抗が、数キロオームにもなることが予
想され、メモリセル・トランジスタのオン抵抗に匹敵し
た抵抗値になると予想される。コンタクト抵抗が大きく
なると、コンタクト抵抗のばらつきが、メモリセル・ト
ランジスタのみならず、DRAMの動作、特に高速動作
に大きく影響するので、DRAMの製造過程で、コンタ
クトと拡散層との一層高い位置決め精度が要求される。
特に、高速動作が要求されるDRAMでは、その性能確
保上で位置決め精度の向上が問題となっている。
【0005】(3)また、DRAMセルの縮小化に伴
い、ワード線と、ワード線脇に形成する拡散層取り出し
コンタクトとの層間絶縁距離が、年々、縮小している。
例えば、ワード線と拡散層取り出しコンタクトとの間で
絶縁耐圧を確保するためには、メガビット級のDRAM
では、ワード線と拡散層取り出しコンタクトとの層間絶
縁距離は、20〜30nmが限界距離と言われているも
のの、DRAMセルの面積縮小のトレンドがこのまま続
くと、0.1μm以降の世代では、ワード線と拡散層取
り出しコンタクトとの層間絶縁距離が20〜30nmの
限界距離以下になる。
い、ワード線と、ワード線脇に形成する拡散層取り出し
コンタクトとの層間絶縁距離が、年々、縮小している。
例えば、ワード線と拡散層取り出しコンタクトとの間で
絶縁耐圧を確保するためには、メガビット級のDRAM
では、ワード線と拡散層取り出しコンタクトとの層間絶
縁距離は、20〜30nmが限界距離と言われているも
のの、DRAMセルの面積縮小のトレンドがこのまま続
くと、0.1μm以降の世代では、ワード線と拡散層取
り出しコンタクトとの層間絶縁距離が20〜30nmの
限界距離以下になる。
【0006】(4)従来は、WSi/ドープト・ポリシ
リコン・ポリサイド構造をDRAMのワード線に採用し
て、信号遅延の問題を緩和してきたが、近年のDRAM
の微細化と共に、ワード線のアスペクト比が大きくな
り、またワード線の信号遅延を抑えるためにワード線の
配線構造を十分な低抵抗にすることが困難となって来て
いる。特に、高速動作が要求されるEmb・DRAMな
どでは、このワード線遅延が、DRAMのアクセスタイ
ムに影響する深刻な問題となっている。そこで、ゲート
電極(ワード線)の低抵抗化のために、サリサイド構造
の配線が実用化されている。しかし、サリサイド構造を
DRAMセルのゲート電極(ワード線)に適用すると、
オフセットSiO2を使えなくなるので、DRAMセル
縮小化の障害となる。また、データ保持特性を維持する
ために、DRAMの拡散層にはサリサイドを形成しない
ようにするプロセスが必要になるなどの問題があって、
現状では、ゲート電極にサリサイド構造を採用すること
は難しい。
リコン・ポリサイド構造をDRAMのワード線に採用し
て、信号遅延の問題を緩和してきたが、近年のDRAM
の微細化と共に、ワード線のアスペクト比が大きくな
り、またワード線の信号遅延を抑えるためにワード線の
配線構造を十分な低抵抗にすることが困難となって来て
いる。特に、高速動作が要求されるEmb・DRAMな
どでは、このワード線遅延が、DRAMのアクセスタイ
ムに影響する深刻な問題となっている。そこで、ゲート
電極(ワード線)の低抵抗化のために、サリサイド構造
の配線が実用化されている。しかし、サリサイド構造を
DRAMセルのゲート電極(ワード線)に適用すると、
オフセットSiO2を使えなくなるので、DRAMセル
縮小化の障害となる。また、データ保持特性を維持する
ために、DRAMの拡散層にはサリサイドを形成しない
ようにするプロセスが必要になるなどの問題があって、
現状では、ゲート電極にサリサイド構造を採用すること
は難しい。
【0007】(5)また、DRAMの縮小化と共に、D
RAMの記憶ノードコンタクトの形成に際して、余裕の
無い開口を設けることが必須になり、しかも、拡散層コ
ンタクトと同様に、コンタクト開口とワード線との距離
が絶縁耐圧限界ぎりぎりの距離になっている。その結
果、コンタクト径が小さくなるので、小さいコンタクト
径で抵抗増大を効率的に抑制する技術が必要となってい
る。
RAMの記憶ノードコンタクトの形成に際して、余裕の
無い開口を設けることが必須になり、しかも、拡散層コ
ンタクトと同様に、コンタクト開口とワード線との距離
が絶縁耐圧限界ぎりぎりの距離になっている。その結
果、コンタクト径が小さくなるので、小さいコンタクト
径で抵抗増大を効率的に抑制する技術が必要となってい
る。
【0008】(6)一方、ロジック部のトランジスタ性
能向上も目覚ましく、特にPチャネル・トランジスタの
オフ・リークを抑制するためにボロンイオンをイオン注
入したP+ゲート電極が一般に用いられるようになって
きた。ところで、P+ゲート電極には、熱処理によるP+
ゲート電極の活性化に際し、不純物のボロンが基板側に
拡散してしまう、いわゆる「突き抜け」という問題が伴
う。そのために、Pチャネル・トランジスタの特性ばら
つきやゲート電極の空乏化、ゲート絶縁性の悪化といっ
た深刻な問題を引き起こしている。また、DRAMの拡
散層コンタクトに広く用いられている、ドープトポリシ
リコンは、熱処理による活性化が不可欠な材料であり、
混載する際の整合性には注意を要する。
能向上も目覚ましく、特にPチャネル・トランジスタの
オフ・リークを抑制するためにボロンイオンをイオン注
入したP+ゲート電極が一般に用いられるようになって
きた。ところで、P+ゲート電極には、熱処理によるP+
ゲート電極の活性化に際し、不純物のボロンが基板側に
拡散してしまう、いわゆる「突き抜け」という問題が伴
う。そのために、Pチャネル・トランジスタの特性ばら
つきやゲート電極の空乏化、ゲート絶縁性の悪化といっ
た深刻な問題を引き起こしている。また、DRAMの拡
散層コンタクトに広く用いられている、ドープトポリシ
リコンは、熱処理による活性化が不可欠な材料であり、
混載する際の整合性には注意を要する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】今後の0.1μm世代
以降では、更なるゲート酸化膜の薄膜化が必要になると
共に、上述したように、現在の0.18μm世代では何
とか許容できている技術も適用できなくなるおそれがあ
る。従って、チップの性能向上トレンドを維持するため
には、Emb・DRAM構造自体の抜本的な改善が必要
になると予想される。
以降では、更なるゲート酸化膜の薄膜化が必要になると
共に、上述したように、現在の0.18μm世代では何
とか許容できている技術も適用できなくなるおそれがあ
る。従って、チップの性能向上トレンドを維持するため
には、Emb・DRAM構造自体の抜本的な改善が必要
になると予想される。
【0010】そこで、0.1μm以降のEmb・DRA
Mで顕在化すると予想される、前述の6つの問題を全て
解決し、しかもチップ性能向上のトレンドを維持できる
素子構造として、DRAM部のワード線を基板に形成し
た「溝」に埋め込んでしまう、Trench Access Transist
or(TAT)DRAMセルが提案されている。
Mで顕在化すると予想される、前述の6つの問題を全て
解決し、しかもチップ性能向上のトレンドを維持できる
素子構造として、DRAM部のワード線を基板に形成し
た「溝」に埋め込んでしまう、Trench Access Transist
or(TAT)DRAMセルが提案されている。
【0011】ここで、図4を参照して、DRAMメモリ
部ととロジック部とを混載したEmb・DRAMであっ
て、DRAMメモリ部がTAT・DRAMセルで構成さ
れている半導体装置の構成を説明する。図4は、TAT
・DRAMセルのトランジスタ部の構成を示す断面図で
ある。尚、TAT・DRAMセルのキャパシタ部、及び
半導体装置のロジック部は、本発明と直接的な関係がな
いので、図4の図示及び説明を省略する。TAT・DR
AMセルのトランジスタ部10は、Nチャネルトランジ
スタであって、図4に示すように、半導体基板、例えば
Si基板12に形成した溝14内にゲート絶縁膜16を
介して埋め込んだゲート電極18と、溝14の側方の基
板上層に形成した拡散層20と、拡散層20に接続され
た拡散層取り出し電極22とを備えている。
部ととロジック部とを混載したEmb・DRAMであっ
て、DRAMメモリ部がTAT・DRAMセルで構成さ
れている半導体装置の構成を説明する。図4は、TAT
・DRAMセルのトランジスタ部の構成を示す断面図で
ある。尚、TAT・DRAMセルのキャパシタ部、及び
半導体装置のロジック部は、本発明と直接的な関係がな
いので、図4の図示及び説明を省略する。TAT・DR
AMセルのトランジスタ部10は、Nチャネルトランジ
スタであって、図4に示すように、半導体基板、例えば
Si基板12に形成した溝14内にゲート絶縁膜16を
介して埋め込んだゲート電極18と、溝14の側方の基
板上層に形成した拡散層20と、拡散層20に接続され
た拡散層取り出し電極22とを備えている。
【0012】TAT・DRAMセル10のSi基板12
には、図4に示すように、素子分離領域24が、例えば
STI(Shallow Trench Isolation)技術によって、例
えば300nm程度の深さで形成されている。Si基板
12及び素子分離領域24には、溝14が例えば100
nm〜150nm程度の深さで形成され、溝14内には
ゲート絶縁膜16を介してワード線(ゲート電極)18
が形成されている。
には、図4に示すように、素子分離領域24が、例えば
STI(Shallow Trench Isolation)技術によって、例
えば300nm程度の深さで形成されている。Si基板
12及び素子分離領域24には、溝14が例えば100
nm〜150nm程度の深さで形成され、溝14内には
ゲート絶縁膜16を介してワード線(ゲート電極)18
が形成されている。
【0013】2個の素子分離領域24の間の領域、つま
りトランジスタ形成領域には、Pウエル26が設けら
れ、Pウエル26と溝14との間のSi基板12の領域
には、高濃度、例えば5×1017/cm3〜1×1018
/cm3のチャネル拡散層28が形成されている。一
方、溝14の両側及び上部の半導体基板領域は、殆ど、
基板濃度であって、極めて低濃度と、例えば1×1016
/cm3〜5×1017/cm3となっている。ゲート絶縁
膜16は、シリコンの熱酸化による酸化シリコン膜の適
用が可能であって、ゲート絶縁膜16として例えば1.
5nm〜2nm程度の厚さの酸化シリコン膜が形成され
ている。
りトランジスタ形成領域には、Pウエル26が設けら
れ、Pウエル26と溝14との間のSi基板12の領域
には、高濃度、例えば5×1017/cm3〜1×1018
/cm3のチャネル拡散層28が形成されている。一
方、溝14の両側及び上部の半導体基板領域は、殆ど、
基板濃度であって、極めて低濃度と、例えば1×1016
/cm3〜5×1017/cm3となっている。ゲート絶縁
膜16は、シリコンの熱酸化による酸化シリコン膜の適
用が可能であって、ゲート絶縁膜16として例えば1.
5nm〜2nm程度の厚さの酸化シリコン膜が形成され
ている。
【0014】また、ワード線(ゲート電極)18は、そ
の表面が溝14上部のSi基板12表面より50nm〜
100nm以下、下方の位置にあるように形成されてい
て、後述の拡散層取り出し電極22との耐圧が確保され
ている。ワード線(ゲート電極)18は、信号遅延を抑
制するため、従来のWSi2/ポリシリコンからなるポ
リサイド構造に代わり、例えばタングステン/窒化タン
グステン/ポリシリコン、又はコバルト/コバルトシリ
サイド/ポリシリコンからなる耐熱性のポリメタルゲー
ト構造が用いられている。これにより、ホウ素の突き抜
けや窒化タングステン界面への偏析などの問題は発生し
ない。図4中、18aは、タングステン/窒化タングス
テン又はコバルト/コバルトシリサイドを示す。
の表面が溝14上部のSi基板12表面より50nm〜
100nm以下、下方の位置にあるように形成されてい
て、後述の拡散層取り出し電極22との耐圧が確保され
ている。ワード線(ゲート電極)18は、信号遅延を抑
制するため、従来のWSi2/ポリシリコンからなるポ
リサイド構造に代わり、例えばタングステン/窒化タン
グステン/ポリシリコン、又はコバルト/コバルトシリ
サイド/ポリシリコンからなる耐熱性のポリメタルゲー
ト構造が用いられている。これにより、ホウ素の突き抜
けや窒化タングステン界面への偏析などの問題は発生し
ない。図4中、18aは、タングステン/窒化タングス
テン又はコバルト/コバルトシリサイドを示す。
【0015】また、溝14上部の半導体基板領域には、
1×1018cm-3〜3×1018cm -3程度の濃度のソー
ス/ドレイン拡散層20が形成されている。Si基板1
2との電界強度を緩和させることが望ましいので、拡散
層20と共に、拡散層20との接合部の半導体基板領域
が低濃度に設定され、低電界強度の接合が形成されてい
る。
1×1018cm-3〜3×1018cm -3程度の濃度のソー
ス/ドレイン拡散層20が形成されている。Si基板1
2との電界強度を緩和させることが望ましいので、拡散
層20と共に、拡散層20との接合部の半導体基板領域
が低濃度に設定され、低電界強度の接合が形成されてい
る。
【0016】拡散層20下のSi基板12は殆どイオン
注入されていない領域なので、1×1016cm-3〜5×
1017cm-3程度の非常に薄い濃度になっている。これ
により、本例のN−Pジャンクションは、超Graded Jun
ctionとなる。この超Graded Junctionは、逆バイアス時
の電界を緩和し、これにより、メガビット級のDRAM
で僅かppmオーダーの不良ビットに起きる、通常より
も2桁程度も悪いジャンクションリークを抑制すること
ができる。この不良ビットのデータ保持特性が、DRA
Mのチップ性能を支配しており、今後のDRAMでデー
タ保持特性を維持する重要な技術となっている。基板濃
度が5×1016cm3程度ならば、85℃で500msec
以上のデータ保持特性が期待できる。これは、実に4
〜5世代も前のDRAMのデータ保持特性に匹敵する性
能である。
注入されていない領域なので、1×1016cm-3〜5×
1017cm-3程度の非常に薄い濃度になっている。これ
により、本例のN−Pジャンクションは、超Graded Jun
ctionとなる。この超Graded Junctionは、逆バイアス時
の電界を緩和し、これにより、メガビット級のDRAM
で僅かppmオーダーの不良ビットに起きる、通常より
も2桁程度も悪いジャンクションリークを抑制すること
ができる。この不良ビットのデータ保持特性が、DRA
Mのチップ性能を支配しており、今後のDRAMでデー
タ保持特性を維持する重要な技術となっている。基板濃
度が5×1016cm3程度ならば、85℃で500msec
以上のデータ保持特性が期待できる。これは、実に4
〜5世代も前のDRAMのデータ保持特性に匹敵する性
能である。
【0017】上述のように、ゲート電極18がゲート絶
縁膜16を介してSi基板12に埋め込まれ、拡散層2
0がSi基板12の上部層に形成されていることから、
チャネルは、ゲート電極18が形成されている溝14の
底部側の基板領域を廻り込むように形成される。これに
より、DRAMのトランジスタ部は、溝14をラウンド
する形でチャネルを形成して、長い実効的なチャネル長
を確保することも出来るので、バックバイアスを印加し
て使う、短チャネル効果が著しいDRAMセルのトラン
ジスタ特性を安定化させることも出来る。
縁膜16を介してSi基板12に埋め込まれ、拡散層2
0がSi基板12の上部層に形成されていることから、
チャネルは、ゲート電極18が形成されている溝14の
底部側の基板領域を廻り込むように形成される。これに
より、DRAMのトランジスタ部は、溝14をラウンド
する形でチャネルを形成して、長い実効的なチャネル長
を確保することも出来るので、バックバイアスを印加し
て使う、短チャネル効果が著しいDRAMセルのトラン
ジスタ特性を安定化させることも出来る。
【0018】拡散層20上を含めてSi基板12上に
は、溝14内を除いて、膜厚20nmから40nmのC
VD・SiO2 膜32が、形成されている。SiO2 膜
32は、(1)Pウエル形成のためにイオン注入を行う
際にバッファー膜の役割りを果たし、(2)後で行うD
RAMセルのトランジスタの基板濃度調整のためのイオ
ン注入時に、イオン注入に対するストッパとして働き、
DRAMのジャンクション部の基板濃度の低濃度化を実
現し、(3)後の工程で、溝14に埋め込まれたワード
線の表面にサリサイドを形成する際に、DRAM部の拡
散層にサリサイドが形成されるのを防止する役割等を果
たす。
は、溝14内を除いて、膜厚20nmから40nmのC
VD・SiO2 膜32が、形成されている。SiO2 膜
32は、(1)Pウエル形成のためにイオン注入を行う
際にバッファー膜の役割りを果たし、(2)後で行うD
RAMセルのトランジスタの基板濃度調整のためのイオ
ン注入時に、イオン注入に対するストッパとして働き、
DRAMのジャンクション部の基板濃度の低濃度化を実
現し、(3)後の工程で、溝14に埋め込まれたワード
線の表面にサリサイドを形成する際に、DRAM部の拡
散層にサリサイドが形成されるのを防止する役割等を果
たす。
【0019】また、溝14の溝壁上部には、SiO2 膜
34が溝14の側壁防護壁としてSiO2 膜32の上面
まで設けられ、更に、SiO2 膜32上、SiO2 膜3
4に沿って、及びゲート電極18上には、SiNキャッ
プ層36が設けてある。SiNキャップ層36上には、
第1の層間絶縁膜38が成膜され、表面が平坦化されて
いる。第1の層間絶縁膜38、SiNキャップ層36、
及びCVD・SiO2 膜32を貫通し、拡散層20に接
続する拡散層取り出し電極22が、リンドープトポリシ
リコンでプラグ状に形成されている。取り出し電極22
は、拡散層20の全面でコンタクトして、コンタクト抵
抗が低減するように、プラグ径が出来る限り大きく形成
されている。取り出し電極22は、それぞれ、設計に応
じて、図示しないキャパシタ、及びビット線に接続され
ている。
34が溝14の側壁防護壁としてSiO2 膜32の上面
まで設けられ、更に、SiO2 膜32上、SiO2 膜3
4に沿って、及びゲート電極18上には、SiNキャッ
プ層36が設けてある。SiNキャップ層36上には、
第1の層間絶縁膜38が成膜され、表面が平坦化されて
いる。第1の層間絶縁膜38、SiNキャップ層36、
及びCVD・SiO2 膜32を貫通し、拡散層20に接
続する拡散層取り出し電極22が、リンドープトポリシ
リコンでプラグ状に形成されている。取り出し電極22
は、拡散層20の全面でコンタクトして、コンタクト抵
抗が低減するように、プラグ径が出来る限り大きく形成
されている。取り出し電極22は、それぞれ、設計に応
じて、図示しないキャパシタ、及びビット線に接続され
ている。
【0020】ここで、図5から図7を参照して、上述の
TAT・DRAMセルのトランジスタ部10の作製方法
の前半工程を説明する。図5(a)から図5(c)、図
6(d)から図6(f)、及び図7(g)から図7
(i)は、それぞれ、TAT・DRAMセルのトランジ
スタ部10を作製する際の前半工程の工程毎の断面図で
ある。先ず、図5(a)に示すように、シャロートレン
チ分離(STI)によって素子分離領域24をSi基板
12に形成し、基板表面にCVD・SiO2膜32を堆
積する。次いで、DRAM形成領域にイオン注入して、
Si基板12の下層部にPウエル26を形成する。尚、
必要ならパンチスルーストップ・イオン注入を行う。こ
の段階では、まだ、トランジスタ部10の基板濃度調整
用のイオン注入、つまりチャネルドープは行わない。
TAT・DRAMセルのトランジスタ部10の作製方法
の前半工程を説明する。図5(a)から図5(c)、図
6(d)から図6(f)、及び図7(g)から図7
(i)は、それぞれ、TAT・DRAMセルのトランジ
スタ部10を作製する際の前半工程の工程毎の断面図で
ある。先ず、図5(a)に示すように、シャロートレン
チ分離(STI)によって素子分離領域24をSi基板
12に形成し、基板表面にCVD・SiO2膜32を堆
積する。次いで、DRAM形成領域にイオン注入して、
Si基板12の下層部にPウエル26を形成する。尚、
必要ならパンチスルーストップ・イオン注入を行う。こ
の段階では、まだ、トランジスタ部10の基板濃度調整
用のイオン注入、つまりチャネルドープは行わない。
【0021】次いで、CVD・SiO2 膜32上に、フ
ォトレジスト膜を成膜し、続いて、図5(b)に示すよ
うに、ワード線以外の領域を覆うパターンを有するレジ
ストマスク44を形成する。次に、図5(c)に示すよ
うに、レジストマスク44を使ってSiO232をエッ
チングし、続いて連続してSi基板12をエッチングし
て、フィールド領域内のSi基板12に溝深さが100
〜150nm程度の溝14を形成する。尚、溝14は、
トランジスタの電界集中を防ぐために、図5(c)に示
すように、底部を丸くラウンドにすることが望ましい。
また、溝14の幅はトランジスタのチャネル長になるの
で、できるだけ溝14を垂直に加工することが望まし
い。
ォトレジスト膜を成膜し、続いて、図5(b)に示すよ
うに、ワード線以外の領域を覆うパターンを有するレジ
ストマスク44を形成する。次に、図5(c)に示すよ
うに、レジストマスク44を使ってSiO232をエッ
チングし、続いて連続してSi基板12をエッチングし
て、フィールド領域内のSi基板12に溝深さが100
〜150nm程度の溝14を形成する。尚、溝14は、
トランジスタの電界集中を防ぐために、図5(c)に示
すように、底部を丸くラウンドにすることが望ましい。
また、溝14の幅はトランジスタのチャネル長になるの
で、できるだけ溝14を垂直に加工することが望まし
い。
【0022】レジストマスク44を除去し、図6(d)
に示すように、膜厚10nm〜20nmの犠牲酸化膜4
6を成膜する。次いで、イオン注入を行って、図6
(d)に示すように、溝14の下にトランジスタ部10
のチャネル拡散層28を形成する。トランジスタ部10
のチャネル拡散層28として、高濃度にする領域は、溝
14の下方の基板領域であって、溝14の側方のSi基
板12及びSi基板12の上層部には、殆ど、基板濃度
を調整するためのイオン注入を行う必要はない。CVD
・SiO2膜32がイオン注入に対するストッパの役割
を担うので、マスク無しで溝14の下方の基板領域だけ
に、効果的なイオン注入が可能である。また、基板上層
部は、イオン注入が行われないので、極めて低濃度の領
域形成が可能である。
に示すように、膜厚10nm〜20nmの犠牲酸化膜4
6を成膜する。次いで、イオン注入を行って、図6
(d)に示すように、溝14の下にトランジスタ部10
のチャネル拡散層28を形成する。トランジスタ部10
のチャネル拡散層28として、高濃度にする領域は、溝
14の下方の基板領域であって、溝14の側方のSi基
板12及びSi基板12の上層部には、殆ど、基板濃度
を調整するためのイオン注入を行う必要はない。CVD
・SiO2膜32がイオン注入に対するストッパの役割
を担うので、マスク無しで溝14の下方の基板領域だけ
に、効果的なイオン注入が可能である。また、基板上層
部は、イオン注入が行われないので、極めて低濃度の領
域形成が可能である。
【0023】次いで、図6(e)に示すように、犠牲酸
化膜46を除去し、SiO2又はSiONからなるゲー
ト酸化膜16を成膜し、リンドープトポリシリコン層4
8をゲート酸化膜16上全面に堆積する。次に、リンド
ープトポリシリコン層48をエッチバックして、図6
(f)に示すように、溝14内にリンドープトポリシリ
コン層からなるゲート電極(ワード線)18を形成す
る。この際、ポリシリコン層48の上面、つまりゲート
電極18の上面がSi基板12の表面より50〜100
nm程度下に位置するようにエッチバックし、後で形成
する拡散層取り出し電極22との間の絶縁耐圧を維持す
るための距離を確保する。本実施形態例では、トランジ
スタ部10は、Nchトランジスタであって、ポリシリ
コン層をDRAM部のワード線のみに使用しているの
で、N+ゲート材料であるリンドープトポリシリコンが
適用できる。また、ゲート電極18の膜厚は50〜15
0nm程度であり、「溝」状のワード線形成のみに最適
化した膜厚を設定することができる。
化膜46を除去し、SiO2又はSiONからなるゲー
ト酸化膜16を成膜し、リンドープトポリシリコン層4
8をゲート酸化膜16上全面に堆積する。次に、リンド
ープトポリシリコン層48をエッチバックして、図6
(f)に示すように、溝14内にリンドープトポリシリ
コン層からなるゲート電極(ワード線)18を形成す
る。この際、ポリシリコン層48の上面、つまりゲート
電極18の上面がSi基板12の表面より50〜100
nm程度下に位置するようにエッチバックし、後で形成
する拡散層取り出し電極22との間の絶縁耐圧を維持す
るための距離を確保する。本実施形態例では、トランジ
スタ部10は、Nchトランジスタであって、ポリシリ
コン層をDRAM部のワード線のみに使用しているの
で、N+ゲート材料であるリンドープトポリシリコンが
適用できる。また、ゲート電極18の膜厚は50〜15
0nm程度であり、「溝」状のワード線形成のみに最適
化した膜厚を設定することができる。
【0024】次いで、図7(g)に示すように、リンイ
オンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域の拡散層
20を形成する。イオン注入は、拡散層20の上部のみ
にできるだけシャープなプロファイルでイオン注入す
る。予め設けたCVD・SiO2膜32を貫通すれば良
いので、20〜50KeVの注入エネルギーで行い、1
×1018〜3×1018cm-3程度の濃度にする。拡散層
20の下Si基板領域は、ほとんどイオン注入されてい
ない領域で、1×1016〜5×1017cm-3程度の非常
に薄い濃度にできる。これにより、拡散層20とSi基
板12の領域とのN−Pジャンクションは、超Graded J
unctionとなる。
オンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域の拡散層
20を形成する。イオン注入は、拡散層20の上部のみ
にできるだけシャープなプロファイルでイオン注入す
る。予め設けたCVD・SiO2膜32を貫通すれば良
いので、20〜50KeVの注入エネルギーで行い、1
×1018〜3×1018cm-3程度の濃度にする。拡散層
20の下Si基板領域は、ほとんどイオン注入されてい
ない領域で、1×1016〜5×1017cm-3程度の非常
に薄い濃度にできる。これにより、拡散層20とSi基
板12の領域とのN−Pジャンクションは、超Graded J
unctionとなる。
【0025】続いて、図7(h)に示すように、SiO
2からなるサイドウォール34を溝14の溝壁上部に形
成し、更に基板全面にSiNキャップ層36を成膜す
る。ウエットエッチング処理によって、基板上に堆積し
たサイドウォール用の層間膜を除去する。ウエットエッ
チング処理の際、先に堆積したゲート電極18直上のS
iNキャップ層36がストッパーとなる。更に、このレ
ジストをそのまま利用して、SiNキャップ層36のR
IEを行い、ゲート電極18を露出させる。このSiN
キャップ層36はDRAM部の溝状ゲートで側壁保護の
役割も果たす。尚、RIEで、拡散層20が露出しない
ようにする。
2からなるサイドウォール34を溝14の溝壁上部に形
成し、更に基板全面にSiNキャップ層36を成膜す
る。ウエットエッチング処理によって、基板上に堆積し
たサイドウォール用の層間膜を除去する。ウエットエッ
チング処理の際、先に堆積したゲート電極18直上のS
iNキャップ層36がストッパーとなる。更に、このレ
ジストをそのまま利用して、SiNキャップ層36のR
IEを行い、ゲート電極18を露出させる。このSiN
キャップ層36はDRAM部の溝状ゲートで側壁保護の
役割も果たす。尚、RIEで、拡散層20が露出しない
ようにする。
【0026】次いで、図7(i)に示すように、サリサ
イド18aの形成を行う。サリサイド18aの形成は、
ゲート電極18上であり、低抵抗を実現したい領域だけ
に効率的に形成できるようになっている。サリサイド形
成後、SiNキャップ層36を堆積する。この膜は、サ
リサイド形成部のジャンクションリークを抑えるのに効
果的である。
イド18aの形成を行う。サリサイド18aの形成は、
ゲート電極18上であり、低抵抗を実現したい領域だけ
に効率的に形成できるようになっている。サリサイド形
成後、SiNキャップ層36を堆積する。この膜は、サ
リサイド形成部のジャンクションリークを抑えるのに効
果的である。
【0027】TAT・DRAMセルの問題点
ところで、上述のように、TAT・DRAMセルの構造
には、トランジスタ部のリーク電流が大きいという問題
があった。本発明者は、TAT・DRAMセルのトラン
ジスタ部のリーク電流が大きいという問題を研究した結
果、TAT・DRAMセルのトランジスタのソース/ド
レイン形成領域に不純物イオンを注入して拡散層を形成
する際、不純物イオンがゲート電極を貫通して、トラン
ジスタのチャネル領域にも注入され、不純物濃度が上昇
してリーク電流が増加することを見い出した。
には、トランジスタ部のリーク電流が大きいという問題
があった。本発明者は、TAT・DRAMセルのトラン
ジスタ部のリーク電流が大きいという問題を研究した結
果、TAT・DRAMセルのトランジスタのソース/ド
レイン形成領域に不純物イオンを注入して拡散層を形成
する際、不純物イオンがゲート電極を貫通して、トラン
ジスタのチャネル領域にも注入され、不純物濃度が上昇
してリーク電流が増加することを見い出した。
【0028】そこで、本発明の目的は、TAT・DRA
Mセルのトランジスタの拡散層に不純物イオンを注入す
る際、不純物イオンがゲート電極を貫通して、トランジ
スタのチャネル領域にも進入し、不純物濃度が上昇して
リーク電流が増加することがないように、拡散層に不純
物イオンを注入するようにした、TAT・DRAMセル
を有する半導体装置の作製方法を提供することである。
Mセルのトランジスタの拡散層に不純物イオンを注入す
る際、不純物イオンがゲート電極を貫通して、トランジ
スタのチャネル領域にも進入し、不純物濃度が上昇して
リーク電流が増加することがないように、拡散層に不純
物イオンを注入するようにした、TAT・DRAMセル
を有する半導体装置の作製方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置の作製方法は、半導体基板
に形成した溝内にゲート絶縁膜を介して埋め込んだゲー
ト電極と、溝の側方の半導体基板表面領域に形成した拡
散層とを有するTAT・DRAMセルを備える半導体装
置の作製方法であって、素子分離領域をシリコン基板に
形成し、続いてシリコン基板をエッチングして、フィー
ルド領域内のシリコン基板に溝を形成する溝形成工程
と、イオン注入を行って、溝の下にチャネル拡散層を形
成する第1イオン注入工程と、基板全面にゲート酸化膜
を成膜し、続いてゲート酸化膜上全面にゲート電極層を
堆積する工程と、溝内のゲート電極の上面の所定位置よ
り上方位置までゲート電極層をエッチバックする第1エ
ッチバック工程と不純物イオンをイオン注入して、ソー
ス/ドレイン領域の拡散層を形成する第2イオン注入形
成工程と、溝内のゲート電極の上面の所定位置までゲー
ト電極層をエッチバックする第2エッチバック工程とを
備えることを特徴としている。
に、本発明に係る半導体装置の作製方法は、半導体基板
に形成した溝内にゲート絶縁膜を介して埋め込んだゲー
ト電極と、溝の側方の半導体基板表面領域に形成した拡
散層とを有するTAT・DRAMセルを備える半導体装
置の作製方法であって、素子分離領域をシリコン基板に
形成し、続いてシリコン基板をエッチングして、フィー
ルド領域内のシリコン基板に溝を形成する溝形成工程
と、イオン注入を行って、溝の下にチャネル拡散層を形
成する第1イオン注入工程と、基板全面にゲート酸化膜
を成膜し、続いてゲート酸化膜上全面にゲート電極層を
堆積する工程と、溝内のゲート電極の上面の所定位置よ
り上方位置までゲート電極層をエッチバックする第1エ
ッチバック工程と不純物イオンをイオン注入して、ソー
ス/ドレイン領域の拡散層を形成する第2イオン注入形
成工程と、溝内のゲート電極の上面の所定位置までゲー
ト電極層をエッチバックする第2エッチバック工程とを
備えることを特徴としている。
【0030】本発明の第1エッチバック工程では、ゲー
ト電極層の途中までエッチバックしているので、第2イ
オン注入工程を実施する際、トランジスタ部のチャネル
領域がゲート電極の所定膜厚より膜厚の厚いゲート電極
層からなるマスクで覆われているので、不純物イオンが
チャネル領域に進入するようなことがない。従って、チ
ャネル領域の不純物濃度が高くならないので、トランジ
スタ部のリーク電流は小さい。例えば、第1エッチバッ
ク工程で、ゲート電極層を溝横のゲート酸化膜上まで又
はゲート酸化膜の上方までエッチバックしたときには、
溝深さと同じ厚さのゲート電極層、例えば100nm〜
150nm程度のマスクでチャネル領域が覆われている
ので、不純物イオンがチャネル領域に進入するようなこ
とがない。
ト電極層の途中までエッチバックしているので、第2イ
オン注入工程を実施する際、トランジスタ部のチャネル
領域がゲート電極の所定膜厚より膜厚の厚いゲート電極
層からなるマスクで覆われているので、不純物イオンが
チャネル領域に進入するようなことがない。従って、チ
ャネル領域の不純物濃度が高くならないので、トランジ
スタ部のリーク電流は小さい。例えば、第1エッチバッ
ク工程で、ゲート電極層を溝横のゲート酸化膜上まで又
はゲート酸化膜の上方までエッチバックしたときには、
溝深さと同じ厚さのゲート電極層、例えば100nm〜
150nm程度のマスクでチャネル領域が覆われている
ので、不純物イオンがチャネル領域に進入するようなこ
とがない。
【0031】好適には、溝形成工程では、素子分離領域
をシリコン基板に形成した後、基板全面にCVD・Si
O2膜を堆積し、続いてCVD・SiO2膜及び連続して
シリコン基板をエッチングして、フィールド領域内のシ
リコン基板に溝を形成し、第1エッチバック工程では、
ゲート電極層を溝横のCVD・SiO2 膜までエッチバ
ックする。
をシリコン基板に形成した後、基板全面にCVD・Si
O2膜を堆積し、続いてCVD・SiO2膜及び連続して
シリコン基板をエッチングして、フィールド領域内のシ
リコン基板に溝を形成し、第1エッチバック工程では、
ゲート電極層を溝横のCVD・SiO2 膜までエッチバ
ックする。
【0032】第2イオン注入工程では、CVD・SiO
2膜の膜厚が20nm以上40nm以下で、溝深さが1
00nm以上150nm以下のとき、20KeV以上5
0KeV以下の範囲の注入エネルギーで、ソース/ドレ
イン領域の拡散層の不純物濃度が1×1018cm-3以上
3×1018cm-3以下の範囲になるように不純物イオン
をイオン注入する。また、拡散層形成工程では、ソース
/ドレイン領域の拡散層の上部のみにできるだけシャー
プなプロファイルで不純物イオンをイオン注入する。
2膜の膜厚が20nm以上40nm以下で、溝深さが1
00nm以上150nm以下のとき、20KeV以上5
0KeV以下の範囲の注入エネルギーで、ソース/ドレ
イン領域の拡散層の不純物濃度が1×1018cm-3以上
3×1018cm-3以下の範囲になるように不純物イオン
をイオン注入する。また、拡散層形成工程では、ソース
/ドレイン領域の拡散層の上部のみにできるだけシャー
プなプロファイルで不純物イオンをイオン注入する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、実施形態例を挙げ、添付
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。尚、以下の実施形態例で示す成膜方法、絶
縁層、導電層等の組成及び膜厚、プロセス条件等は、本
発明の理解を容易にするための一つの例示であって、本
発明はこの例示に限定されるものではない。 半導体装置の作製方法の実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る半導体装置の作製方法を
前述の半導体装置のTAT・DRAMセルのトランジス
タ部10の作製に適用した実施形態の一例である。図1
(a)から(c)、図2(d)から(f)、及び図3
(g)から(i)は、それぞれ、本実施形態例の方法に
より前述のTAT・DRAMセルのトランジスタ部10
を作製する際の工程毎の断面図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を具体的かつ詳細
に説明する。尚、以下の実施形態例で示す成膜方法、絶
縁層、導電層等の組成及び膜厚、プロセス条件等は、本
発明の理解を容易にするための一つの例示であって、本
発明はこの例示に限定されるものではない。 半導体装置の作製方法の実施形態例 本実施形態例は、本発明に係る半導体装置の作製方法を
前述の半導体装置のTAT・DRAMセルのトランジス
タ部10の作製に適用した実施形態の一例である。図1
(a)から(c)、図2(d)から(f)、及び図3
(g)から(i)は、それぞれ、本実施形態例の方法に
より前述のTAT・DRAMセルのトランジスタ部10
を作製する際の工程毎の断面図である。
【0034】本実施形態例の方法では、先ず、図1
(a)に示すように、シャロートレンチ分離(STI)
によって素子分離領域24をSi基板12に形成し、基
板表面に膜厚が20nm以上40nm以下のCVD・S
iO2膜32を堆積する。次いで、DRAM形成領域に
イオン注入して、Si基板12の下層部にPウエル26
を形成する。尚、必要ならパンチスルーストップ・イオ
ン注入を行う。この段階では、まだ、トランジスタ部1
0の基板濃度調整用のイオン注入、つまりチャネルドー
プは行わない。
(a)に示すように、シャロートレンチ分離(STI)
によって素子分離領域24をSi基板12に形成し、基
板表面に膜厚が20nm以上40nm以下のCVD・S
iO2膜32を堆積する。次いで、DRAM形成領域に
イオン注入して、Si基板12の下層部にPウエル26
を形成する。尚、必要ならパンチスルーストップ・イオ
ン注入を行う。この段階では、まだ、トランジスタ部1
0の基板濃度調整用のイオン注入、つまりチャネルドー
プは行わない。
【0035】次いで、CVD・SiO2 膜32上に、フ
ォトレジスト膜を成膜し、続いて、図1(b)に示すよ
うに、ワード線以外の領域を覆うパターンを有するレジ
ストマスク44を形成する。次に、図1(c)に示すよ
うに、レジストマスク44を使ってSiO232をエッ
チングし、続いて連続してSi基板12をエッチングし
て、フィールド領域内のSi基板12に溝深さが100
〜150nm程度の溝14を形成する。尚、溝14は、
トランジスタの電界集中を防ぐために、図1(c)に示
すように、底部を丸くラウンドにすることが望ましい。
また、溝14の幅はトランジスタのチャネル長になるの
で、できるだけ溝14を垂直に加工することが望まし
い。
ォトレジスト膜を成膜し、続いて、図1(b)に示すよ
うに、ワード線以外の領域を覆うパターンを有するレジ
ストマスク44を形成する。次に、図1(c)に示すよ
うに、レジストマスク44を使ってSiO232をエッ
チングし、続いて連続してSi基板12をエッチングし
て、フィールド領域内のSi基板12に溝深さが100
〜150nm程度の溝14を形成する。尚、溝14は、
トランジスタの電界集中を防ぐために、図1(c)に示
すように、底部を丸くラウンドにすることが望ましい。
また、溝14の幅はトランジスタのチャネル長になるの
で、できるだけ溝14を垂直に加工することが望まし
い。
【0036】レジストマスク44を除去し、図2(d)
に示すように、膜厚10nm〜20nmの犠牲酸化膜4
6を成膜する。次いで、イオン注入を行って、図2
(d)に示すように、溝14の下にトランジスタ部10
のチャネル拡散層28を形成する。トランジスタ部10
のチャネル拡散層28として、高濃度にする領域は、溝
14の下方の基板領域であって、溝14の側方のSi基
板12及びSi基板12の上層部には、殆ど、基板濃度
を調整するためのイオン注入を行う必要はない。CVD
・SiO2膜32がイオン注入に対するストッパの役割
を担うので、マスク無しで溝14の下方の基板領域だけ
に、効果的なイオン注入が可能である。また、基板上層
部は、イオン注入が行われないので、極めて低濃度の領
域形成が可能である。
に示すように、膜厚10nm〜20nmの犠牲酸化膜4
6を成膜する。次いで、イオン注入を行って、図2
(d)に示すように、溝14の下にトランジスタ部10
のチャネル拡散層28を形成する。トランジスタ部10
のチャネル拡散層28として、高濃度にする領域は、溝
14の下方の基板領域であって、溝14の側方のSi基
板12及びSi基板12の上層部には、殆ど、基板濃度
を調整するためのイオン注入を行う必要はない。CVD
・SiO2膜32がイオン注入に対するストッパの役割
を担うので、マスク無しで溝14の下方の基板領域だけ
に、効果的なイオン注入が可能である。また、基板上層
部は、イオン注入が行われないので、極めて低濃度の領
域形成が可能である。
【0037】次いで、図2(e)に示すように、犠牲酸
化膜46を除去し、SiO2又はSiONからなるゲー
ト酸化膜16を成膜し、リンドープトポリシリコン層4
8をゲート酸化膜16上全面に堆積する。次に、図2
(f)に示すように、リンドープトポリシリコン層48
を溝14の溝横のゲート酸化膜16上又はCVD・Si
O2 膜32上までエッチバックする第1エッチバック工
程を実施する。この際、50nm程度のオーバーエッチ
バックは許容される。
化膜46を除去し、SiO2又はSiONからなるゲー
ト酸化膜16を成膜し、リンドープトポリシリコン層4
8をゲート酸化膜16上全面に堆積する。次に、図2
(f)に示すように、リンドープトポリシリコン層48
を溝14の溝横のゲート酸化膜16上又はCVD・Si
O2 膜32上までエッチバックする第1エッチバック工
程を実施する。この際、50nm程度のオーバーエッチ
バックは許容される。
【0038】次いで、図3(g)に示すように、リン
(P)イオンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域
の拡散層20を形成する。イオン注入は、拡散層20の
上部のみにできるだけシャープなプロファイルでイオン
注入する。予め設けたCVD・SiO2膜32を貫通す
れば良いので、20KeV以上50KeV以下の注入エ
ネルギーで行い、拡散層20の不純物濃度が1×1018
cm-3以上3×1018cm-3以下になるように、イオン
注入する。拡散層20の下Si基板領域は、ほとんどイ
オン注入されていない領域で、1×1016〜5×1017
cm-3程度の非常に薄い濃度にできる。これにより、拡
散層20とSi基板12の領域とのN−Pジャンクショ
ンは、超Graded Junctionとなる。
(P)イオンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域
の拡散層20を形成する。イオン注入は、拡散層20の
上部のみにできるだけシャープなプロファイルでイオン
注入する。予め設けたCVD・SiO2膜32を貫通す
れば良いので、20KeV以上50KeV以下の注入エ
ネルギーで行い、拡散層20の不純物濃度が1×1018
cm-3以上3×1018cm-3以下になるように、イオン
注入する。拡散層20の下Si基板領域は、ほとんどイ
オン注入されていない領域で、1×1016〜5×1017
cm-3程度の非常に薄い濃度にできる。これにより、拡
散層20とSi基板12の領域とのN−Pジャンクショ
ンは、超Graded Junctionとなる。
【0039】このとき、リンドープトポリシリコン層4
8の厚さは、100nm〜150nm程度であるから、
イオン注入のマスクとして十分な厚さである。この結
果、チャネル拡散層28には、不純物イオン、つまりリ
ンイオンが進入せず、トランジスタ部10のリーク電流
の増大を抑えることができる。
8の厚さは、100nm〜150nm程度であるから、
イオン注入のマスクとして十分な厚さである。この結
果、チャネル拡散層28には、不純物イオン、つまりリ
ンイオンが進入せず、トランジスタ部10のリーク電流
の増大を抑えることができる。
【0040】次いで、第2エッチバック工程に移行し、
図3(h)に示すように、ポリシリコン層48の上面が
Si基板12の表面より50〜100nm程度下に位置
するように、ポリシリコン層48を再びエッチバック
し、溝14内にリンドープトポリシリコン層からなるゲ
ート電極(ワード線)18を形成すると共に、後で形成
する拡散層取り出し電極22との間の絶縁耐圧を維持す
るための距離を確保する。本実施形態例では、トランジ
スタ部10は、Nchトランジスタであって、ポリシリ
コン層をDRAM部のワード線のみに使用しているの
で、N+ゲート材料であるリンドープトポリシリコンが
適用できる。また、ゲート電極18の膜厚は50〜15
0nm程度であり、「溝」状のワード線形成のみに最適
化した膜厚を設定することができる。
図3(h)に示すように、ポリシリコン層48の上面が
Si基板12の表面より50〜100nm程度下に位置
するように、ポリシリコン層48を再びエッチバック
し、溝14内にリンドープトポリシリコン層からなるゲ
ート電極(ワード線)18を形成すると共に、後で形成
する拡散層取り出し電極22との間の絶縁耐圧を維持す
るための距離を確保する。本実施形態例では、トランジ
スタ部10は、Nchトランジスタであって、ポリシリ
コン層をDRAM部のワード線のみに使用しているの
で、N+ゲート材料であるリンドープトポリシリコンが
適用できる。また、ゲート電極18の膜厚は50〜15
0nm程度であり、「溝」状のワード線形成のみに最適
化した膜厚を設定することができる。
【0041】次いで、図3(i)に示すように、サリサ
イド18aの形成を行う。サリサイド18aの形成は、
ゲート電極18上であり、低抵抗を実現したい領域だけ
に効率的に形成できるようになっている。
イド18aの形成を行う。サリサイド18aの形成は、
ゲート電極18上であり、低抵抗を実現したい領域だけ
に効率的に形成できるようになっている。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート電極層を途中ま
で、例えば溝横のゲート酸化膜上まで又はゲート酸化膜
の上方までエッチバックする第1エッチバック工程と、
不純物イオンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域
の拡散層を形成する第2イオン注入形成工程と、溝内の
ゲート電極の上面の所定位置までゲート電極層をエッチ
バックする第2エッチバック工程とを備える。これによ
り、第2イオン注入工程を実施する際、トランジスタ部
のチャネル領域が膜厚の厚いゲート電極層からなるマス
ク、例えば100nm〜150nm程度のマスクで覆わ
れているので、不純物イオンがチャネル領域に進入する
ようなことがない。従って、チャネル領域の不純物濃度
が高くならないので、トランジスタ部のリーク電流は小
さい。
で、例えば溝横のゲート酸化膜上まで又はゲート酸化膜
の上方までエッチバックする第1エッチバック工程と、
不純物イオンをイオン注入して、ソース/ドレイン領域
の拡散層を形成する第2イオン注入形成工程と、溝内の
ゲート電極の上面の所定位置までゲート電極層をエッチ
バックする第2エッチバック工程とを備える。これによ
り、第2イオン注入工程を実施する際、トランジスタ部
のチャネル領域が膜厚の厚いゲート電極層からなるマス
ク、例えば100nm〜150nm程度のマスクで覆わ
れているので、不純物イオンがチャネル領域に進入する
ようなことがない。従って、チャネル領域の不純物濃度
が高くならないので、トランジスタ部のリーク電流は小
さい。
【図1】図1(a)から(c)は、それぞれ、実施形態
例の方法によりTAT・DRAMセルのトランジスタ部
を作製する際の工程毎の断面図である。
例の方法によりTAT・DRAMセルのトランジスタ部
を作製する際の工程毎の断面図である。
【図2】図2(d)から(f)は、それぞれ、図1
(c)に続いて、実施形態例の方法によりTAT・DR
AMセルのトランジスタ部を作製する際の工程毎の断面
図である。
(c)に続いて、実施形態例の方法によりTAT・DR
AMセルのトランジスタ部を作製する際の工程毎の断面
図である。
【図3】図3(g)から(i)は、それぞれ、図2
(f)に続いて、実施形態例の方法によりTAT・DR
AMセルのトランジスタ部を作製する際の工程毎の断面
図である。
(f)に続いて、実施形態例の方法によりTAT・DR
AMセルのトランジスタ部を作製する際の工程毎の断面
図である。
【図4】TAT・DRAMセルのトランジスタ部の構成
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図5】図5(a)から図5(c)は、それぞれ、TA
T・DRAMセルのトランジスタ部を作製する際の前半
工程の工程毎の断面図である。
T・DRAMセルのトランジスタ部を作製する際の前半
工程の工程毎の断面図である。
【図6】図6(d)から図6(f)は、それぞれ、図5
(c)に続いて、TAT・DRAMセルのトランジスタ
部を作製する際の前半工程の工程毎の断面図である。
(c)に続いて、TAT・DRAMセルのトランジスタ
部を作製する際の前半工程の工程毎の断面図である。
【図7】図7(g)から図7(i)は、それぞれ、図6
(f)に続いて、TAT・DRAMセルのトランジスタ
部を作製する際の前半工程の工程毎の断面図である。
(f)に続いて、TAT・DRAMセルのトランジスタ
部を作製する際の前半工程の工程毎の断面図である。
10……TAT・DRAMセルのトランジスタ部、12
……Si基板、14……溝、16……ゲート絶縁膜、1
8……ゲート電極、20……拡散層、22……拡散層取
り出し電極、24……素子分離領域、26……Pウエ
ル、28……チャネル拡散層、32……CVD・SiO
2 膜、34……SiO2 膜、36……SiNキャップ
層。
……Si基板、14……溝、16……ゲート絶縁膜、1
8……ゲート電極、20……拡散層、22……拡散層取
り出し電極、24……素子分離領域、26……Pウエ
ル、28……チャネル拡散層、32……CVD・SiO
2 膜、34……SiO2 膜、36……SiNキャップ
層。
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体基板に形成した溝内にゲート絶縁
膜を介して埋め込んだゲート電極と、溝の側方の半導体
基板表面領域に形成した拡散層とを有するTAT・DR
AMセルを備える半導体装置の作製方法であって、 素子分離領域をシリコン基板に形成し、続いて前記シリ
コン基板をエッチングして、フィールド領域内のシリコ
ン基板に前記溝を形成する溝形成工程と、 イオン注入を行って、前記溝の下にチャネル拡散層を形
成する第1イオン注入工程と、 基板全面にゲート酸化膜を成膜し、続いて前記ゲート酸
化膜上全面にゲート電極層を堆積する工程と、 前記溝内のゲート電極の上面の所定位置より上方位置ま
で前記ゲート電極層をエッチバックする第1エッチバッ
ク工程と不純物イオンをイオン注入して、ソース/ドレ
イン領域の拡散層を形成する第2イオン注入形成工程
と、 前記溝内のゲート電極の上面の所定位置まで前記ゲート
電極層をエッチバックする第2エッチバック工程とを備
えることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項2】 前記第1エッチバック工程では、前記ゲ
ート電極層を溝横のゲート酸化膜上まで又はゲート酸化
膜の上方までエッチバックすることを特徴とする請求項
1に記載の半導体装置の作製方法。 - 【請求項3】 前記溝形成工程では、前記素子分離領域
をシリコン基板に形成した後、基板全面にCVD・Si
O2膜を堆積し、続いて前記CVD・SiO2膜及び連続
してシリコン基板をエッチングして、フィールド領域内
のシリコン基板に溝を形成し、 第1エッチバック工程では、前記ゲート電極層を溝横の
前記CVD・SiO2膜までエッチバックすることを特
徴とする請求項1に記載の半導体装置の作製方法。 - 【請求項4】 前記第2イオン注入工程では、前記CV
D・SiO2膜の膜厚が20nm以上40nm以下で、
前記溝の溝深さが100nm以上150nm以下のと
き、20KeV以上50KeV以下の範囲の注入エネル
ギーで、ソース/ドレイン領域の拡散層の不純物濃度が
1×1018cm-3以上3×1018cm-3以下の範囲にな
るように不純物イオンをイオン注入することを特徴とす
る請求項3に記載の半導体装置の作製方法。 - 【請求項5】 前記第2イオン注入工程では、前記ソー
ス/ドレイン領域の拡散層の上部のみにシャープなプロ
ファイルで不純物イオンをイオン注入することを特徴と
する請求項1から4のうちのいずれか1項に記載の半導
体装置の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001221296A JP2003037185A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 半導体装置の作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001221296A JP2003037185A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 半導体装置の作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003037185A true JP2003037185A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19054982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001221296A Pending JP2003037185A (ja) | 2001-07-23 | 2001-07-23 | 半導体装置の作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003037185A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068574B1 (ko) | 2009-02-19 | 2011-09-30 | 주식회사 하이닉스반도체 | 매립게이트를 구비한 반도체장치 및 그 제조 방법 |
KR101075490B1 (ko) | 2009-01-30 | 2011-10-21 | 주식회사 하이닉스반도체 | 매립게이트를 구비한 반도체장치 및 그 제조 방법 |
US8889539B2 (en) | 2008-04-17 | 2014-11-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Recess gate transistor |
-
2001
- 2001-07-23 JP JP2001221296A patent/JP2003037185A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8889539B2 (en) | 2008-04-17 | 2014-11-18 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Recess gate transistor |
KR101075490B1 (ko) | 2009-01-30 | 2011-10-21 | 주식회사 하이닉스반도체 | 매립게이트를 구비한 반도체장치 및 그 제조 방법 |
US8736017B2 (en) | 2009-01-30 | 2014-05-27 | SK Hynix Inc. | Semiconductor device and method for fabricating the same |
KR101068574B1 (ko) | 2009-02-19 | 2011-09-30 | 주식회사 하이닉스반도체 | 매립게이트를 구비한 반도체장치 및 그 제조 방법 |
US8563413B2 (en) | 2009-02-19 | 2013-10-22 | Hynix Semiconductor Inc. | Semiconductor device with buried gate and method for fabricating the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040319 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040604 |