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JP2003034376A - 二剤混合吐出容器 - Google Patents

二剤混合吐出容器

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Publication number
JP2003034376A
JP2003034376A JP2001224325A JP2001224325A JP2003034376A JP 2003034376 A JP2003034376 A JP 2003034376A JP 2001224325 A JP2001224325 A JP 2001224325A JP 2001224325 A JP2001224325 A JP 2001224325A JP 2003034376 A JP2003034376 A JP 2003034376A
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JP
Japan
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nozzle
stem
cover
nozzle piece
piece
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Application number
JP2001224325A
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English (en)
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Inventor
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
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Yoshida Industry Co Ltd
Original Assignee
Yoshida Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yoshida Industry Co Ltd filed Critical Yoshida Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル内部を洗浄可能な構成としつつ、その
ための分解及び再組立の操作性に優れた二剤混合吐出容
器を提供する。 【解決手段】 一対のエアゾール容器2、3を並置状態
に拘束した連結具10と、上側ノズル片21及び下側ノ
ズル片22に二分割されたノズル20と、上記連結具1
0の外周囲に着脱自在に係合するカバー30であって、
その凹所36内の底板部37にスリット38によりステ
ム押し板39及びそのヒンジ部43が形成され、このス
テム押し板39上に上記下側ノズル片22が担持された
カバー30と、上記ノズル20の上側ノズル片21と兼
用の基板部41及びこれに続く操作部42とを具備し、
上記ヒンジ部43を中心として揺動可能な操作レバー4
0とを設け、ノズル20を上側ノズル片21及び下側ノ
ズル片22に分離することにより内部を洗浄可能に構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、並置状態に拘束さ
れた一対のエアゾール容器とその頭頂部に取り付けられ
た吐出ヘッドとから構成され、エアゾール容器に収納さ
れた内容物を一つのノズルから同時に排出する二剤混合
吐出容器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、2種類の液剤を混合して使用
されるものとして、染毛剤等が知られている。例えば、
染毛剤の場合、別々の容器に封入された染毛剤第1剤と
染毛剤第2剤とをアプリケータ内やトレイ上で混合して
染毛効果を発揮できるようにした後、毛髪へ塗布するこ
とが、一般的に行われている。しかし、混合作業に手間
がかかる上、混合直後に毛髪に塗布しなければならない
という制約がある。 【0003】この様な手間を省くため、例えば特開20
00−109150に記載のような二剤混合吐出容器が
知られている。この二剤混合吐出容器は、図8に示すよ
うに、ステムが設けられた2つのエアゾール容器と、両
エアゾール容器の連結具に対して着脱自在に係合する中
空筒状のカバー110と、この中空筒状のカバー110
内に順次に収納されたノズル120及び操作部130と
を具備する。 【0004】そして、ノズル120は、両エアゾール容
器のステムに係合し、ステムと共に上下可能にカバー1
10の内に収納される。正確にはカバー110の内壁に
設けたノズル摺動片114で区画形成される空間内に収
納される。ただし、下方に抜け落ちないように、中空筒
状のカバー110の内側には、ノズル120の摺動範囲
を限定する摺動限定帯体113が周設される。 【0005】他方、操作部130は、その両側に一対の
第1突設片137を備えており、これが中空筒状のカバ
ー110の両側内壁に設けた上下方向のスリット115
内に嵌合することで、カバー110に固定される。ま
た、操作部130には、ヒンジ部132を残して切り抜
いた形で操作レバー136の基板部131が形成されて
いる。この操作レバー136を押した際にヒンジ部が上
下に変位しないよう、取り付けを強固にするため、操作
部130には、その切欠部嵌合部135に第2突設片1
38が一対設けられており、これをカバー110側に設
けた小孔116に嵌合させる。その上で、更に接着剤で
操作部130全体をカバー110に固定している。 【0006】そして、この操作レバー136を指で押し
下げると、その基板部131の裏面に形成されている半
円状の2つの突起139がノズル120の上面を押し、
それに伴って両エアゾール容器のステムが押し下げら
れ、両エアゾール容器から染毛剤第1剤及び染毛剤第2
剤が、導入部123を経てノズル120内に入り、その
ノズル基部121及びノーズ部122に形成された誘導
路を介して同時に射出される。 【0007】このような構成の二剤混合吐出容器によれ
ば、例えばブラシ上に両剤を混合しつつ同時に吐出させ
て、混合の手間を省いて、速やかに染毛作業を行うこと
ができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二剤混合吐出容器の構造では、着脱操作部117を操作
してカバー110を取り外すことはできるものの、その
カバー110からノズル120を取り出すことはできな
い。すなわち、カバー110内のノズル120は、摺動
限定帯体113により下方への移動が規制され、また上
方に対しても、カバー110にしっかり固定された操作
部130が存在していて、これにより上方移動を阻止さ
れるため、ノズル120を外部に取り出すことができな
い。またノズル120自体も接着剤により中空状に一体
化され分離不可能な構造となっている。このため、ノズ
ル120自体を分離して内部に残留した混合液を洗浄す
ることができない、という不便があった。 【0009】そこで、本発明者は、別途に、ノズルを取
り出し分離して内部洗浄可能な二剤混合吐出容器を提案
している。これは、一対のエアゾール容器を並置状態に
拘束した連結具と、両容器のステムから放出される内容
物を混合してノーズ部から同時に噴射する誘導路の形成
されたノズルと、このノズルを上方から被って連結具に
着脱自在に係合するカバーと、ノズルを上方から押下可
能な操作レバーとを備えた二剤混合吐出容器において、
ノズルをカバー内に形成した収納空間内に上下動可能且
つ取り出し可能に収納すると共に、ノズルを上側ノズル
片と下側ノズル片に二分割して内部を洗浄可能に構成
し、操作レバーをノズルの設けらていないカバー上部の
凹部内に別部材として装置した構成のものである。これ
によれば、カバー内からノズルを取り出すことが可能と
なり、またノズルを分離して内部を容易に洗浄すること
ができる。 【0010】しかし、この二剤混合吐出容器の場合、ノ
ズルを単独に取り出し可能な部材とし且つノズルを上側
ノズル片と下側ノズル片という独立した部材に二分割し
て内部を洗浄可能に構成しているため、洗浄が必要な場
合、カバー、上側ノズル片、下側ノズル片及び操作レバ
ーの4部材に分かれてしまう。従って、各部品を無くさ
ないように管理したり、各部品の組立の順序を理解し記
憶しておかなければならない組み合わせ部分が増えるな
ど、分解及び再組立の操作性に難点があることが考えら
れる。 【0011】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、ノズル内部を洗浄可能な構成としつつ、そのための
分解及び再組立の操作性に優れた二剤混合吐出容器を提
供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の二剤混合吐出容器は、ステムが設けられた
第1エアゾール容器及び第2エアゾール容器と、両容器
を並置状態に拘束する連結具と、上側ノズル片及び下側
ノズル片に二分割されたノズルと、上記連結具の外周囲
に着脱自在に係合するカバーであって、ノズルを取り付
ける凹所を上部に具備し、その凹所内の底板部にスリッ
トによりステム押し板及びそのヒンジ部が形成され、こ
のステム押し板をノズルの蓋体としてこれの上に上記下
側ノズル片が担持されたカバーと、上記ノズルの上側ノ
ズル片に連続する操作部を具備し、上記ヒンジ部を中心
として揺動可能な操作レバーとを設け、操作レバーを押
し下げることにより、ノズルと一体的にステム押し板が
上記ヒンジ部を中心として揺動してステムを押圧し、両
容器からステムを通して放出された内容物をノズル内に
導き1つの吐出口から混合して同時に噴射可能とする一
方、ノズルを上側ノズル片及び下側ノズル片に分離する
ことにより内部を洗浄可能に構成したことを特徴とす
る。 【0013】本発明の二剤混合吐出容器によれば、ノズ
ルは上側ノズル片及び下側ノズル片に二分割されるもの
の、その下側ノズル片はそのノズル蓋体としてのカバー
側のステム押し板上に担持され、また上側ノズル片は操
作レバー側に設けられる。従って、単に上側ノズル片と
下側ノズル片の嵌めあいを解除することで全体を二分割
することができ且つノズルを上下に分離して、内部に残
った液剤を洗浄することができる。また、ノズルをカバ
ーから分離可能な独立部材とし且つノズル自体を上側ノ
ズル片と下側ノズル片に二分割可能とすることにより内
部を洗浄可能に構成した場合に較べ、洗浄の分解・組立
作業の際に分離されてしまう部品点数が少なくなり、カ
バー、上側ノズル片、下側ノズル片及び操作レバーの4
部材から、カバー及び上側ノズル片の1部材と、下側ノ
ズル片及び操作レバーの1部材の計2部材に減少する。
従って、分解・組立作業の際に各部品を無くさないよう
に管理したり、各部品の組立の順序を理解し記憶してお
かなければならない組み合わせ部分が激減し、洗浄のた
めの分解及び再組立作業の操作性が向上する。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。図1は、二剤混合吐出容器1の全体
的構造を示す分解斜視図、図2は組立後の全体的外観を
示す斜視図である。この二剤混合吐出容器1は、ステム
6、7が設けられた第1エアゾール容器2及び第2エア
ゾール容器3と、両容器を並置状態に拘束した連結具1
0と、上側ノズル片21及び下側ノズル片22に二分割
されたノズル20と、上記連結具10の外周囲に着脱自
在に係合するカバー30であって、ノズル20を装置す
る凹所36を上部に具備し、その凹所36内の底板部3
7にスリット38によりステム押し板39及びそのヒン
ジ部43が形成され、このステム押し板39をノズル2
0の蓋体26として兼用する形でステム押し板39上に
上記下側ノズル片22が担持されたカバー30と、上記
ノズル20の上側ノズル片21と兼用の基板部41と、
この基板部41に続く操作部42とを具備し、上記ヒン
ジ部43を中心として揺動可能な操作レバー40とを設
け、操作レバー40を押し下げることにより、ノズル2
0と一体的にステム押し板39が上記ヒンジ部43を中
心として揺動してステム6、7を押圧し、両容器2、3
からステムを通して放出された内容物をノズル20内に
導き1つのノーズ状の吐出口24から混合して同時に噴
射可能とする一方、ノズル20を上側ノズル片21及び
下側ノズル片22に分離することにより内部を洗浄可能
に構成されている。 【0015】詳述するに、二剤混合吐出容器1は、図1
に示すように、ステム6を有するマウンテインカップ4
を上部に装着した第1エアゾール容器2(以下、単に
「第1容器2」という。)と、ステム7を有するマウン
テインカップ5を上部に装着した第2エアゾール容器3
(以下、単に「第2容器3」という。)と、第1容器2
と第2容器3の下部を連結する下部の連結具9と、マウ
ンテインカップ4及び5に係合して第1容器2と第2容
器3の上部を連結する上部の連結具10と、上側ノズル
片21及び下側ノズル片22に分離自在に二分割された
ノズル20と、上部凹所36内の底板部37にスリット
38により形成したステム押し板39をノズルの蓋体2
6として兼用する形で、ステム押し板39上に上記ノズ
ル20の下側ノズル片22を担持し、連結具10の外周
囲に係合するカバー30と、ノズル20の上側ノズル片
21と兼用の基板部41及びこの基板部41に続く操作
部42を具備し、上記ヒンジ部43を中心として揺動可
能で、上方よりノズル20と一体的にステム押し板39
を押圧してエアゾール容器2、3の内容物をノズル20
から外部に吐出させる操作レバー40とを備えている。 【0016】上部の連結具10は、第1容器2と第2容
器3のマウンテインカップ4及び5を被って弾性的に嵌
合するキャップ状の部材から成り、その内部には、外周
面11から連続する形で2つの円環部12(図5参照)
が形成されていて、マウンテインカップ4及び5を個別
に被うようになっている。 【0017】この各円環部12の中央において、キャッ
プ状連結具10の上面には、第1容器2と第2容器3の
ステム6、7を通過させる小孔13、13が形成されて
いる。また、この円環部12の内周面下端には、マウン
テインカップ4及び5のくびれ部と係合する係合突起1
4が形成されている。 【0018】一方、キャップ状連結具10の外周面下端
には、係合突起15が形成されており、これにカバー3
0の内周面下端の係合突起32(図5)が着脱自在に係
合するようになっている。また、キャップ状連結具10
の上面には、これからカバー30を外す際に用いる傾斜
面16aを具備する傾斜突起16が、連結具上面の長手
方向の2箇所に設けられている。 【0019】ノズル20は、上側ノズル片21と下側ノ
ズル片22とに二分割されている。上側ノズル片21
は、下面が開放状態の略箱状のノズル基部23と、該ノ
ズル基部23の上面中央に突設され且つT字状に延出さ
れたノーズ部(ノーズ状の吐出口)24とを具備する。
ノズル基部23の内部には、図3に破線で示すように、
双葉状の輪郭に沿って誘導路形成部材25a,25bが
設けられ、これによって2つの誘導路A、Bが区画形成
されている。また誘導路形成部材25cがノーズ部24
の内部中央を延在しており、内部を上記誘導路A、Bに
続く左右2つの空間、つまり誘導路a、bに区画してい
る。 【0020】一方、下側ノズル片22は、上記略箱状の
ノズル基部23を下方から蓋する蓋体26と、該蓋体上
に設けられた起立壁27であって、上記略箱状のノズル
基部23の内部に内周壁に沿って入り込む起立壁27と
を備え、全体としては上面が開放された略箱状の蓋体と
して構成されている。蓋体26上の起立壁27で囲まれ
た領域内には、O字状又は横C字状に受け枠部材28が
設けられ、この受け枠部材28内に上記誘導路形成部材
25a、25bが収納される関係になっている。この受
け枠部材28内に収納された誘導路形成部材25a、2
5bの形成する誘導路A、Bと連通するように、蓋体2
6には、上記エアゾール容器2、3のステム6及び7に
脱着可能な導入部29a及び29bが形成されている。
ただし、蓋体26は凹所36の底板部37のステム押し
板39と兼用であり、従ってこのステム押し板39を中
心に考察すれば、上記導入部29a及び29bはこのス
テム押し板39の裏面に形成されることになる。 【0021】カバー30は、連結具10を被いその外周
面の係合突起15を乗り越えて係合する係合突起32を
有する胴部31を備えており、該胴部31の左右には、
押圧により弾性的に変形可能な着脱操作部33が切り込
みにより形成されている。 【0022】また、カバー30は、その上部にノズル2
0及び操作レバー40を収納し装置するための凹所36
を具備する。この凹所36内の底板部37には、スリッ
ト38によりステム押し板39及びそのヒンジ部43が
形成されている。 【0023】このステム押し板39上に上記の下側ノズ
ル片22が担持されている。すなわち、下側ノズル片2
2の蓋体26は、この凹所36の底板部37のステム押
し板39と兼用である。このステム押し板39の裏面
に、上記導入部29a及び29bが形成される。そし
て、この下側ノズル片22に上側ノズル片21が弾性的
に緩く嵌合され、ノズル20として一体化される。 【0024】操作レバー40はノズル20の構成部材
(上側ノズル片21、下側ノズル片22、ステム押し板
39及びヒンジ部43)と兼用である。すなわち、長方
形の平板状の基板部41(上側ノズル片21のノズル基
部23、下側ノズル片22の蓋体26)(図5参照)
と、それからT字状に後方に延在する操作部42と、上
記基板部41の前側縁つまりステム押し板39の前側縁
に形成した一対のヒンジ部43とを具備する。このよう
にヒンジ部43は、ステム押し板39用及び操作レバー
40用として共通である。従って、操作レバー40は、
上記ヒンジ部43を中心として上下方向に揺動可能に設
けられ、ノズル20もこれと一体的にヒンジ部43を中
心として上下方向に揺動するようになっている。 【0025】上述のカバー30の上面に形成された凹所
36は、この操作レバー40の長方形状の基板部41を
収納する形状を有し、その前部はノーズ部24を突出可
能に開放され、後部は操作レバー40の操作部42を後
方に非拘束的に延在させる切欠部36aが形成されてい
る。 【0026】以上のように構成された連結具10、ノズ
ル20、カバー30及び操作レバー40は、次のように
組み合わされ吐出ヘッドとして動作する。図3は組み立
てた二剤混合吐出容器1の吐出ヘッドの上面図、図4は
組み立てた二剤混合吐出容器1の吐出ヘッドの短辺方向
の縦断面図、図5は組み立てた二剤混合吐出容器1の吐
出ヘッドの長辺方向の縦断面図である。 【0027】図4及び図5に示すように、まず第1容器
2及び第2容器3の上部にマウンテインカップ4、5を
被って連結具10がはめ込まれ、また図2に示すように
下部に連結具9が設けられて、第1容器2と第2容器3
が連結される。次に、カバー30の凹所36内の下側ノ
ズル片22に対して、上方から上側ノズル片21が挿入
され、一体化されて、ノズル20が組み立てられる。 【0028】詳述するに、ノズル20の構成要素である
上側ノズル片21と下側ノズル片22が相互に上下方向
から緩く弾性的に嵌合され、上側ノズル片21が下側ノ
ズル片22で蓋される。このとき下側ノズル片22の受
け枠部材28内に、上側ノズル片21の誘導路形成部材
25a、25bの双葉状閉ループ又は開ループが弾性的
に入り込んで保持される。この誘導路形成部材25a、
25bにより、ノズル20内部に誘導路A、Bが形成さ
れる。このように上側ノズル片21と下側ノズル片22
を弾性的に嵌合させる理由は、特別の用具を用いること
なく相互に上下方向に分離可能とし、ノズル20内を洗
浄できるようにするためである。 【0029】上記のように上側ノズル片21と下側ノズ
ル片22を一体化し、ノズル20として組み立てると、
操作レバー40が取り付けられたこととなり、その操作
部42が凹所36の切欠部36aにて後方に延在し、ま
た前側にノズル20のノーズ部24が突出した状態とな
る。そして、操作レバー40の基板部41としての部分
が、ノズル基部23及び蓋体26の部分により構築さ
れ、さらにその蓋体26に一体のステム押し板39がヒ
ンジ部43を中心として揺動可能となる。このため、操
作部42を押圧操作すると、これらのヒンジ部43、ス
テム押し板39、ノズル20及び操作部42の各要素か
ら成る操作レバー40がヒンジ部43を中心として上下
に揺動し、ステム押し板39を、ヒンジ部43を中心と
して上下に揺動操作することが可能となる。 【0030】上記の如く組立を終了したカバー30は、
連結具10周囲に取り付けられる。この取り付けにおい
ては、カバー30の胴部31の係合突起32が連結具1
0周囲の係合突起15を乗り越えて係合し、図4、図5
の如く安定した取り付け状態となる。上記ノズル20は
ステム6、7に載置され、ステム6によりノズル20が
持ち上げられ、またその下側ノズル片22に形成された
誘導路A、Bへの導入部29a、29bがステム6、7
に嵌合された状態となる。これにより、第1容器2及び
第2容器3から導入部29a、29bを通って誘導路
A、Bに入り、更にここからノーズ部24内の誘導路
a、bを抜けて外部に至る吐出流路が形成される。 【0031】今、この操作部42を押し下げると、図6
に示すように、操作レバー40がヒンジ部43を支点に
下方に揺動し、これと一体のノズル20及びステム押し
板39も下方に揺動する。ステム押し板39の下面に設
けられている導入部29a、29bがステム6、7の上
面を押し下げる。このとき、ステム押し板39はヒンジ
部43を中心に後方に沈み込むので、その下面に設けら
れている導入部29a、29bはステム6、7を多少斜
めに押し下げことになるが、実用上支障はない。なお、
44は操作レバー40の回動範囲を制限するストッパー
である。 【0032】第1容器2及び第2容器3に夫々収容され
ている2種類の内容物、ここでは2種類の染毛剤が、ス
テム6、7から導入部29a、29bを通って誘導路
A、Bに導入され、更にここからノーズ部24内の誘導
路a、bを抜け、そのノーズ部24先端の誘導路形成部
材25cの無くなった部分にて混合されて、同時に外部
に吐出される。必要量を吐出させた後、手を操作部42
から離すと、ステムの押上力で操作レバー40が図4、
図5の状態に復帰する。 【0033】次にノズル20の内部を洗浄する場合の操
作について説明する。まず、図7に示すように、カバー
30の着脱操作部33を両側から内側方向に押して、カ
バー30を連結具10から取り外す。すなわち、カバー
30の着脱操作部33を矢印方向に押すと、その下端
が、連結具10上に設けてある傾斜突起16の傾斜面1
6a上に乗り、傾斜面16aに沿って上方に案内され
る。このため、カバー30全体に上方に引き上げられる
力が付与され、カバー下端の係合突起32が係合突起1
5を下方から上方に乗り越えて、カバー30が連結具1
0から取り外された状態となる。 【0034】次に、下側ノズル片22を上側ノズル片2
1から抜き出し、両者を分離する。下側ノズル片22は
緩く上側ノズル片21内に差し込まれ、誘導路形成部材
25a、25bの弾性変形による復帰力で留められてい
るだけであるので、特別の用具を用いることなく容易に
分離することができる。従って、ノズル20は上側ノズ
ル片21と下側ノズル片22に分離した状態で容易に洗
浄することができる。洗浄後、ノズル20は下側ノズル
片22及び上側ノズル片21が緩く嵌合されて一体化さ
れ、これにより再びカバー30の凹所36内にセットさ
れる。そして、このように組み立てられたカバー30を
再び連結具10に取り付けることで、二剤混合吐出容器
として使用可能な状態に戻る。 【0035】上記の洗浄のための分解組立作業におい
て、操作レバー40と上側ノズル片21は一体であり、
またステム押し板39及び下側ノズル片22もカバー3
0と一体であって、吐出ヘッドの構成部品のうち分離状
態となるのはこの2点のみであるので、洗浄のための分
解・再組立作業が非常に容易である。すなわち、吐出ヘ
ッドが3点以上の部品に分解される場合に較べ、分解・
再組立作業の手順を理解し記憶することに困難性がな
く、また分解した部品を無くさないように注意を払う必
要性が殆ど生じない。 【0036】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の二剤混合
吐出容器によれば、ノズルは上側ノズル片及び下側ノズ
ル片に二分割され、その下側ノズル片はそのノズル蓋体
として兼用する形でカバー側のステム押し板上に一体に
担持され、また上側ノズル片は操作レバーの基板部と兼
用する形で操作レバー側に一体に設けられる。従って、
単に上側ノズル片と下側ノズル片の嵌めあいを解除する
だけで、同時に吐出ヘッドの分解ができ、ノズルを上下
に分離して内部に残った液剤を洗浄することができる。
また、係る構造は、ノズルをカバーから分離可能とし且
つノズル自体を上側ノズル片と下側ノズル片に二分割可
能として内部を洗浄可能にした構造に較べ、洗浄を行う
べく分解・組立する作業の際に分離されてしまう部品点
数を少なくすることができ、吐出ヘッドの構成部品は、
カバー、上側ノズル片、下側ノズル片及び操作レバーの
4部材から、カバー及び上側ノズル片の1部材と、下側
ノズル片及び操作レバーの1部材の計2部材に減少す
る。従って、各部品を無くさないように管理したり、各
部品の組立の順序を理解し記憶しておかなければならな
い組み合わせ部分が激減し、洗浄のための分解及び再組
立の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の二剤混合吐出容器の分解斜視図であ
る。 【図2】本発明の二剤混合吐出容器の外観を示す斜視図
である。 【図3】本発明の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドの上面
図である。 【図4】本発明の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドの短辺
方向の縦断面図である。 【図5】本発明の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドの長辺
方向の縦断面図である。 【図6】本発明の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドの操作
レバーを押圧した場合の動作説明に供する図4と同様の
縦断面図である。 【図7】本発明の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドを取り
外す際の動作説明に供する図5と同様の縦断面図であ
る。 【図8】従来の二剤混合吐出容器の吐出ヘッドの分解斜
視図である。 【符号の説明】 1 二剤混合吐出容器 2 第1エアゾール容器(第1容器) 3 第2エアゾール容器(第2容器) 6 ステム 7 ステム 10 連結具 20 ノズル 21 上側ノズル片 22 下側ノズル片 23 ノズル基部 24 ノーズ部(ノーズ状の吐出口) 25a、25b、25c 誘導路形成部材 26 蓋体 27 起立壁 28 受け枠部材 29a、29b
導入部 30 カバー 31 胴部 32 係合突起 33 着脱操作部 36 凹所 37 底板部 38 スリット 39 ステム押し
板 40 操作レバー 41 基板部 42 操作部 43 ヒンジ部 A、B 誘導路 a、b 誘導路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ステムが設けられた第1エアゾール容器
    及び第2エアゾール容器と、両容器を並置状態に拘束す
    る連結具と、上側ノズル片及び下側ノズル片に二分割さ
    れたノズルと、上記連結具の外周囲に着脱自在に係合す
    るカバーであって、ノズルを取り付ける凹所を上部に具
    備し、その凹所内の底板部にスリットによりステム押し
    板及びそのヒンジ部が形成され、このステム押し板をノ
    ズルの蓋体としてこれの上に上記下側ノズル片が担持さ
    れたカバーと、上記ノズルの上側ノズル片に連続する操
    作部を具備し、上記ヒンジ部を中心として揺動可能な操
    作レバーとを設け、操作レバーを押し下げることによ
    り、ノズルと一体的にステム押し板が上記ヒンジ部を中
    心として揺動してステムを押圧し、両容器からステムを
    通して放出された内容物をノズル内に導き1つの吐出口
    から混合して同時に噴射可能とする一方、ノズルを上側
    ノズル片及び下側ノズル片に分離することにより内部を
    洗浄可能に構成したことを特徴とする二剤混合吐出容
    器。
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