JP2003029852A - 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法 - Google Patents
電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法Info
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- JP2003029852A JP2003029852A JP2002084315A JP2002084315A JP2003029852A JP 2003029852 A JP2003029852 A JP 2003029852A JP 2002084315 A JP2002084315 A JP 2002084315A JP 2002084315 A JP2002084315 A JP 2002084315A JP 2003029852 A JP2003029852 A JP 2003029852A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定電圧回路の消費電力を削減する。
【解決手段】 発振回路80は水晶振動子81の振動周
波数に基づいて発振信号を生成し、分周回路90は発振
信号を分周して1/8のデューティ比を有するサンプリ
ングクロックCKsを生成する。定電圧回路70はサン
プリングクロックCKsの“H”レベル期間中動作し、
“L”レベル期間中動作を停止する。動作を停止してい
る期間は、第2の低電位側電圧Vss2の変動を受けた
電圧Vregが生成される。しかし、サンプリングクロ
ックCKsの周期は短いので、電圧Vregの変動幅は
抑圧される。一方、定電圧回路70の消費電力は、これ
を常に動作させる場合と比較して1/8に削減すること
ができる。
波数に基づいて発振信号を生成し、分周回路90は発振
信号を分周して1/8のデューティ比を有するサンプリ
ングクロックCKsを生成する。定電圧回路70はサン
プリングクロックCKsの“H”レベル期間中動作し、
“L”レベル期間中動作を停止する。動作を停止してい
る期間は、第2の低電位側電圧Vss2の変動を受けた
電圧Vregが生成される。しかし、サンプリングクロ
ックCKsの周期は短いので、電圧Vregの変動幅は
抑圧される。一方、定電圧回路70の消費電力は、これ
を常に動作させる場合と比較して1/8に削減すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消費電力の削減に
好適な電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、
計時装置およびその制御方法に関するものである。
好適な電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、
計時装置およびその制御方法に関するものである。
【従来の技術】腕時計タイプなどの小型の電子時計にお
いては、時刻を計測するための計時回路や運針機構に連
結されたモータを駆動させる駆動回路の他に、発電装置
を内蔵し電池交換なしに動作するものが実現されてい
る。これらの電子時計においては、発電装置で発生した
電力をいったんコンデンサなどに充電する機能を備えて
おり、発電が行われないときはコンデンサから放電され
る電力で時刻表示が行われるようになっている。
いては、時刻を計測するための計時回路や運針機構に連
結されたモータを駆動させる駆動回路の他に、発電装置
を内蔵し電池交換なしに動作するものが実現されてい
る。これらの電子時計においては、発電装置で発生した
電力をいったんコンデンサなどに充電する機能を備えて
おり、発電が行われないときはコンデンサから放電され
る電力で時刻表示が行われるようになっている。
【0002】このため、電池なしでも長時間安定した動
作が可能であり、電池の交換の手間あるいは電池の廃棄
上の問題などを考慮すると、今後、多くの電子時計に発
電装置が内蔵されるものと期待されている。腕時計など
に内蔵される発電装置は、照射された光を電気エネルギ
ーに変換する太陽電池、あるいは、ユーザの腕の動きな
どを捉えて運動エネルギーを電気エネルギーに変換する
発電システムなどである。これらの発電装置はユーザの
周囲のエネルギーを電気エネルギーに変換して使用する
という面では非常にすぐれているが、利用可能なエネル
ギー密度が低く、さらに、継続したエネルギーが得られ
ないという問題がある。従って、継続した発電は行われ
ず、その間はコンデンサに蓄積された電力で電子時計は
動作する。
作が可能であり、電池の交換の手間あるいは電池の廃棄
上の問題などを考慮すると、今後、多くの電子時計に発
電装置が内蔵されるものと期待されている。腕時計など
に内蔵される発電装置は、照射された光を電気エネルギ
ーに変換する太陽電池、あるいは、ユーザの腕の動きな
どを捉えて運動エネルギーを電気エネルギーに変換する
発電システムなどである。これらの発電装置はユーザの
周囲のエネルギーを電気エネルギーに変換して使用する
という面では非常にすぐれているが、利用可能なエネル
ギー密度が低く、さらに、継続したエネルギーが得られ
ないという問題がある。従って、継続した発電は行われ
ず、その間はコンデンサに蓄積された電力で電子時計は
動作する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小型の電子
時計では発電装置の起電圧は小さいので、コンデンサの
端子間電圧では、計時回路を動作させるのに十分ではな
い。このため、コンデンサの端子間電圧を一旦昇圧し、
昇圧した電圧を別のコンデンサに蓄電している。また、
昇圧された電圧が変動しても安定した電源電圧を給電す
るために、当該コンデンサの電圧を定電圧回路を用いて
安定化させ、これを電源電圧として計時回路に給電して
いる。このような電子時計において、継続使用時間を長
時間化するためには、電子時計全体の消費電力を低減す
る必要がある。しかし、定電圧回路はそれ自体で電力を
消費してしまうから、定電圧回路を常に動作させること
は消費電力を削減する観点から好ましくない。一方、計
時回路を誤動作させることなく安定して動作させるため
には定電圧回路が必要となる。本発明は上述した事情に
鑑みてなされたものであり、定電圧回路をサンプリング
的(間欠的)に動作させることにより、消費電力の低減
を図ることを目的とする。また、他の目的は、入力電圧
の変動に応じて定電圧回路を制御することにより、消費
電力の低減と電源電圧の安定化を図ることを目的とす
る。
時計では発電装置の起電圧は小さいので、コンデンサの
端子間電圧では、計時回路を動作させるのに十分ではな
い。このため、コンデンサの端子間電圧を一旦昇圧し、
昇圧した電圧を別のコンデンサに蓄電している。また、
昇圧された電圧が変動しても安定した電源電圧を給電す
るために、当該コンデンサの電圧を定電圧回路を用いて
安定化させ、これを電源電圧として計時回路に給電して
いる。このような電子時計において、継続使用時間を長
時間化するためには、電子時計全体の消費電力を低減す
る必要がある。しかし、定電圧回路はそれ自体で電力を
消費してしまうから、定電圧回路を常に動作させること
は消費電力を削減する観点から好ましくない。一方、計
時回路を誤動作させることなく安定して動作させるため
には定電圧回路が必要となる。本発明は上述した事情に
鑑みてなされたものであり、定電圧回路をサンプリング
的(間欠的)に動作させることにより、消費電力の低減
を図ることを目的とする。また、他の目的は、入力電圧
の変動に応じて定電圧回路を制御することにより、消費
電力の低減と電源電圧の安定化を図ることを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る電源装置は、給電状態において入力電
圧を安定化させた出力電圧を生成する電圧安定化手段
と、前記電圧安定化手段への給電を行う給電手段と、前
記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される状態を
検知する電圧変動検知手段と、前記電圧変動検知手段の
検知結果に基づいて前記給電手段の給電動作を制御する
制御手段とを備えることを特徴とする。この発明によれ
ば、入力電圧の変動に応じて給電手段の給電動作を制御
することができるので、出力電圧を安定させるととも
に、消費電力を削減することができる。
め、本発明に係る電源装置は、給電状態において入力電
圧を安定化させた出力電圧を生成する電圧安定化手段
と、前記電圧安定化手段への給電を行う給電手段と、前
記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される状態を
検知する電圧変動検知手段と、前記電圧変動検知手段の
検知結果に基づいて前記給電手段の給電動作を制御する
制御手段とを備えることを特徴とする。この発明によれ
ば、入力電圧の変動に応じて給電手段の給電動作を制御
することができるので、出力電圧を安定させるととも
に、消費電力を削減することができる。
【0005】より具体的には、前記制御手段は、前記入
力電圧が安定している場合には前記電圧安定化手段への
給電と給電停止とを一定の周期で繰り返すように前記給
電手段を制御し、前記入力電圧が変動していることを検
知した場合あるいは前記変動が予測される状態を検知し
た場合には前記電圧安定化手段への給電停止時間に対す
る給電時間の割合を前記入力電圧が安定している場合と
比較して大きくなるように前記給電手段を制御してもよ
い。この発明によれば、入力電圧が変動している場合
に、給電時間を長くすることができるので出力電圧を安
定化させることができる一方、入力電圧が安定している
場合には給電停止時間を長くすることができるので、消
費電力の削減を図ることができる。
力電圧が安定している場合には前記電圧安定化手段への
給電と給電停止とを一定の周期で繰り返すように前記給
電手段を制御し、前記入力電圧が変動していることを検
知した場合あるいは前記変動が予測される状態を検知し
た場合には前記電圧安定化手段への給電停止時間に対す
る給電時間の割合を前記入力電圧が安定している場合と
比較して大きくなるように前記給電手段を制御してもよ
い。この発明によれば、入力電圧が変動している場合
に、給電時間を長くすることができるので出力電圧を安
定化させることができる一方、入力電圧が安定している
場合には給電停止時間を長くすることができるので、消
費電力の削減を図ることができる。
【0006】また、前記制御手段は、前記入力電圧が安
定している場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電
するように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動
あるいは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知
手段により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に
給電するように前記給電手段を制御してもよい。この場
合には、入力電圧が変動している場合には、常に、電圧
安定化手段が動作するので、出力電圧をより一層安定化
させることができる。
定している場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電
するように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動
あるいは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知
手段により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に
給電するように前記給電手段を制御してもよい。この場
合には、入力電圧が変動している場合には、常に、電圧
安定化手段が動作するので、出力電圧をより一層安定化
させることができる。
【0007】また、本発明に係る携帯型電子機器は、前
記電源装置と、電力を発電する発電手段と、前記発電手
段からの電力を蓄電し、蓄電された電圧を前記入力電圧
として前記電源装置に供給する蓄電手段とを備え、前記
電圧変動検知手段は、前記蓄電手段への充電を検知する
充電検知手段として構成されることを特徴とする。この
場合には、蓄電手段への充電を検知することにより、蓄
電手段の内部抵抗による前記入力電圧の変動を検知する
ことができる。ここで、充電検知手段は、前記蓄積手段
への充電電流に基づいて前記蓄電手段への充電を検知す
るものであってもよいし、あるいは、前記発電手段の起
電圧に基づいて前記蓄電手段への充電を検知するもので
あってもよい。
記電源装置と、電力を発電する発電手段と、前記発電手
段からの電力を蓄電し、蓄電された電圧を前記入力電圧
として前記電源装置に供給する蓄電手段とを備え、前記
電圧変動検知手段は、前記蓄電手段への充電を検知する
充電検知手段として構成されることを特徴とする。この
場合には、蓄電手段への充電を検知することにより、蓄
電手段の内部抵抗による前記入力電圧の変動を検知する
ことができる。ここで、充電検知手段は、前記蓄積手段
への充電電流に基づいて前記蓄電手段への充電を検知す
るものであってもよいし、あるいは、前記発電手段の起
電圧に基づいて前記蓄電手段への充電を検知するもので
あってもよい。
【0008】また、本発明に係る携帯型電子機器は、前
記電源装置と、電力を発電する発電手段と、前記発電手
段からの電力を蓄電する第1の蓄電手段と、前記第1の
蓄電手段の電圧の大きさに応じた変換倍率で、前記第1
の蓄電手段の電圧を変換する電圧変換手段と、前記電圧
変換手段によって変換された電圧を蓄電し、蓄電された
電圧を前記入力電圧として前記電源装置へ供給する第2
の蓄電手段とを備え、前記電圧変動検知手段は、前記電
圧変換手段における変換倍率の変更を検知する倍率変更
検知手段として構成されることを特徴とする。この場合
には、変換倍率の変更に伴って、入力電圧が変動するこ
とを検知することができる。
記電源装置と、電力を発電する発電手段と、前記発電手
段からの電力を蓄電する第1の蓄電手段と、前記第1の
蓄電手段の電圧の大きさに応じた変換倍率で、前記第1
の蓄電手段の電圧を変換する電圧変換手段と、前記電圧
変換手段によって変換された電圧を蓄電し、蓄電された
電圧を前記入力電圧として前記電源装置へ供給する第2
の蓄電手段とを備え、前記電圧変動検知手段は、前記電
圧変換手段における変換倍率の変更を検知する倍率変更
検知手段として構成されることを特徴とする。この場合
には、変換倍率の変更に伴って、入力電圧が変動するこ
とを検知することができる。
【0009】また、本発明に係る携帯型電子機器は、前
記電源装置と、前記入力電圧の給電を受けて電力を消費
する電力消費手段を備え、前記電圧変動検知手段は、前
記電力消費手段における消費電力が増大することを検知
する消費電力検知手段として構成されることを特徴とす
る。より具体的には、前記電力消費手段はモータであ
り、前記消費電力検知手段は前記モータの駆動信号に基
づいて、消費電力が増大することを検知することを特徴
とする。この場合には、消費電力の増大に伴って、入力
電圧が変動することを検知することができる。
記電源装置と、前記入力電圧の給電を受けて電力を消費
する電力消費手段を備え、前記電圧変動検知手段は、前
記電力消費手段における消費電力が増大することを検知
する消費電力検知手段として構成されることを特徴とす
る。より具体的には、前記電力消費手段はモータであ
り、前記消費電力検知手段は前記モータの駆動信号に基
づいて、消費電力が増大することを検知することを特徴
とする。この場合には、消費電力の増大に伴って、入力
電圧が変動することを検知することができる。
【00010】また、本発明に係る携帯型電子機器にあ
っては、前記制御手段は、前記入力電圧が安定している
場合には前記電圧安定化手段への給電と給電停止とを一
定の周期で繰り返すように前記給電手段を制御し、前記
入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される状態を前
記電圧変動検知手段により検知した場合には、前記電圧
安定化手段への給電停止時間に対する給電時間の割合を
前記入力電圧が安定している場合と比較して大きくなる
ように前記給電手段を制御することが好ましい。さら
に、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される
状態を前記電圧変動検知手段により検知した場合には予
め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手段への給電停
止時間に対する給電時間の割合を前記入力電圧が安定し
ている場合と比較して大きくなるように前記給電手段を
制御するようにしても良い。
っては、前記制御手段は、前記入力電圧が安定している
場合には前記電圧安定化手段への給電と給電停止とを一
定の周期で繰り返すように前記給電手段を制御し、前記
入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される状態を前
記電圧変動検知手段により検知した場合には、前記電圧
安定化手段への給電停止時間に対する給電時間の割合を
前記入力電圧が安定している場合と比較して大きくなる
ように前記給電手段を制御することが好ましい。さら
に、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される
状態を前記電圧変動検知手段により検知した場合には予
め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手段への給電停
止時間に対する給電時間の割合を前記入力電圧が安定し
ている場合と比較して大きくなるように前記給電手段を
制御するようにしても良い。
【0011】また、前記制御手段は、前記入力電圧が安
定している場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電
するように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動
あるいは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知
手段により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に
給電するように前記給電手段を制御することが好まし
い。さらに、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予
測される状態を前記電圧変動検知手段により検知した場
合には予め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手段へ
常に給電するように前記給電手段を制御するようにして
も良い。また、本発明に係る計時装置は、前記電源装置
と、前記電源装置からの出力電圧によって給電を受け、
時間を計測する計時手段とを備えたことを特徴とする。
この場合には、消費電力を削減しつつ、計時手段を安定
して動作させることができる。
定している場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電
するように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動
あるいは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知
手段により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に
給電するように前記給電手段を制御することが好まし
い。さらに、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予
測される状態を前記電圧変動検知手段により検知した場
合には予め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手段へ
常に給電するように前記給電手段を制御するようにして
も良い。また、本発明に係る計時装置は、前記電源装置
と、前記電源装置からの出力電圧によって給電を受け、
時間を計測する計時手段とを備えたことを特徴とする。
この場合には、消費電力を削減しつつ、計時手段を安定
して動作させることができる。
【0012】また、本発明に係る計時装置は、電力を発
電する発電手段と、前記発電手段からの電力を蓄電する
蓄電手段と、入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る電圧安定化手段と、前記蓄電手段に蓄電された電圧を
前記入力電圧として、前記電圧安定化手段へ給電を行う
給電手段と、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予
測される状態を検知する電圧変動検知手段と、前記電圧
変動検知手段の検知結果に基づいて前記給電手段の給電
動作を制御する制御手段と、前記電圧安定化手段からの
出力電圧によって給電を受け、時間を計測する計時手段
とを備えるものであってもよい。
電する発電手段と、前記発電手段からの電力を蓄電する
蓄電手段と、入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る電圧安定化手段と、前記蓄電手段に蓄電された電圧を
前記入力電圧として、前記電圧安定化手段へ給電を行う
給電手段と、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予
測される状態を検知する電圧変動検知手段と、前記電圧
変動検知手段の検知結果に基づいて前記給電手段の給電
動作を制御する制御手段と、前記電圧安定化手段からの
出力電圧によって給電を受け、時間を計測する計時手段
とを備えるものであってもよい。
【0013】また、本発明に係る計時装置は、電力を発
電する発電手段と、前記発電手段からの電力を蓄電する
第1の蓄電手段と、前記第1の蓄電手段の電圧の大きさ
に応じた変換倍率で、前記第1の蓄電手段の電圧を変換
する電圧変換手段と、前記電圧変換手段によって変換さ
れた電圧を蓄電し、蓄電された電圧を供給する第2の蓄
電手段と、入力電圧を安定化させた出力電圧を生成する
電圧安定化手段と、前記第2の蓄電手段に蓄電された電
圧を前記入力電圧として、前記電圧安定化手段へ給電を
行う給電手段と、前記電圧変換手段における変換倍率の
変更を検知する倍率変更検知手段と、前記倍率変更検知
手段の検知結果に基づいて前記給電手段の給電動作を制
御する制御手段と、前記電圧安定化手段からの出力電圧
によって給電を受け、時間を計測する計時手段とを備え
るものであってもよい。
電する発電手段と、前記発電手段からの電力を蓄電する
第1の蓄電手段と、前記第1の蓄電手段の電圧の大きさ
に応じた変換倍率で、前記第1の蓄電手段の電圧を変換
する電圧変換手段と、前記電圧変換手段によって変換さ
れた電圧を蓄電し、蓄電された電圧を供給する第2の蓄
電手段と、入力電圧を安定化させた出力電圧を生成する
電圧安定化手段と、前記第2の蓄電手段に蓄電された電
圧を前記入力電圧として、前記電圧安定化手段へ給電を
行う給電手段と、前記電圧変換手段における変換倍率の
変更を検知する倍率変更検知手段と、前記倍率変更検知
手段の検知結果に基づいて前記給電手段の給電動作を制
御する制御手段と、前記電圧安定化手段からの出力電圧
によって給電を受け、時間を計測する計時手段とを備え
るものであってもよい。
【0014】本発明に係る電源装置の制御方法は、給電
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路を備えることを前提とし、予め定められた
第1の時間だけ前記定電圧回路への給電を行なう第1の
ステップと、前記第1の時間が経過すると、予め定めら
れた第2の時間だけ前記定電圧回路への給電を停止する
第2のステップと、を有し、前記第2のステップが終了
すると、前記第1のステップと前記第2のステップとを
交互に繰り返すことを特徴とする。この発明によれば、
定電圧回路は給電状態と給電停止状態とを交互に繰り返
すことになる。給電停止状態にあっては出力電圧が入力
電圧に応じて変動するが、給電状態になると入力電圧を
安定化させた出力電圧を生成するので、出力電圧の変動
幅は小さい。したがって、出力電圧の変動幅を抑圧しつ
つ、消費電力を削減することができる。
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路を備えることを前提とし、予め定められた
第1の時間だけ前記定電圧回路への給電を行なう第1の
ステップと、前記第1の時間が経過すると、予め定めら
れた第2の時間だけ前記定電圧回路への給電を停止する
第2のステップと、を有し、前記第2のステップが終了
すると、前記第1のステップと前記第2のステップとを
交互に繰り返すことを特徴とする。この発明によれば、
定電圧回路は給電状態と給電停止状態とを交互に繰り返
すことになる。給電停止状態にあっては出力電圧が入力
電圧に応じて変動するが、給電状態になると入力電圧を
安定化させた出力電圧を生成するので、出力電圧の変動
幅は小さい。したがって、出力電圧の変動幅を抑圧しつ
つ、消費電力を削減することができる。
【0015】本発明に係る電源装置の制御方法は、給電
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路を備えることを前提とし、前記入力電圧の
変動あるいは前記変動が予測される状態を検知し、この
検知結果に基づいて前記定電圧回路への給電を制御する
ことを特徴とする。この発明によれば、入力電圧の変動
あるいは変動が予測される状態に応じて給電動作を制御
することができるので、出力電圧をより安定させるとと
もに、消費電力をより一層削減することができる。
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路を備えることを前提とし、前記入力電圧の
変動あるいは前記変動が予測される状態を検知し、この
検知結果に基づいて前記定電圧回路への給電を制御する
ことを特徴とする。この発明によれば、入力電圧の変動
あるいは変動が予測される状態に応じて給電動作を制御
することができるので、出力電圧をより安定させるとと
もに、消費電力をより一層削減することができる。
【0016】本発明に係る計時装置の制御方法は、給電
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路と当該出力電圧によって給電された時間を
計測する計時回路とを備えることを前提とし、発電され
た電力を第1の蓄電器に蓄電し、前記第1の蓄電器の電
圧の大きさに応じた変換倍率で、前記第1の蓄電器の電
圧を変換し、変換された電圧を第2の蓄電器に蓄電する
とともに、蓄電された電圧を前記入力電圧として前記定
電圧回路に供給し、前記第2の蓄電器から給電を受け、
前記計時回路の計測結果に基づいて時刻を表示する針を
回転させるモータを駆動し、前記第1の蓄電器への充
電、前記変換倍率の変更、および前記モータの駆動のう
ち、少なくとも一つを検知し、前記検知結果に基づい
て、前記定電圧回路への給電および給電停止を制御する
ことを特徴とする。この発明によれば、入力電圧が変動
する要因である第1の蓄電器への充電、変換倍率の変
更、および前記モータの駆動のうち少なくとも一つが検
知されることになるので、定電圧回路への給電および給
電停止を適切に制御することができ、消費電力を削減す
るとともに計時回路を安定して動作させることができ
る。ここで、前記検知結果によって前記入力電圧が安定
していると判断した場合には、前記定電圧回路へ間欠的
に給電を行い、前記検知結果によって前記入力電圧が変
動しているあるいは前記変動が予測される状態であると
判断した場合には、前記定電圧回路への給電停止時間に
対する給電時間の割合を前記入力電圧が安定している場
合と比較して大きくするか、あるいは、常に給電するこ
とが好ましい。
状態において入力電圧を安定化させた出力電圧を生成す
る定電圧回路と当該出力電圧によって給電された時間を
計測する計時回路とを備えることを前提とし、発電され
た電力を第1の蓄電器に蓄電し、前記第1の蓄電器の電
圧の大きさに応じた変換倍率で、前記第1の蓄電器の電
圧を変換し、変換された電圧を第2の蓄電器に蓄電する
とともに、蓄電された電圧を前記入力電圧として前記定
電圧回路に供給し、前記第2の蓄電器から給電を受け、
前記計時回路の計測結果に基づいて時刻を表示する針を
回転させるモータを駆動し、前記第1の蓄電器への充
電、前記変換倍率の変更、および前記モータの駆動のう
ち、少なくとも一つを検知し、前記検知結果に基づい
て、前記定電圧回路への給電および給電停止を制御する
ことを特徴とする。この発明によれば、入力電圧が変動
する要因である第1の蓄電器への充電、変換倍率の変
更、および前記モータの駆動のうち少なくとも一つが検
知されることになるので、定電圧回路への給電および給
電停止を適切に制御することができ、消費電力を削減す
るとともに計時回路を安定して動作させることができ
る。ここで、前記検知結果によって前記入力電圧が安定
していると判断した場合には、前記定電圧回路へ間欠的
に給電を行い、前記検知結果によって前記入力電圧が変
動しているあるいは前記変動が予測される状態であると
判断した場合には、前記定電圧回路への給電停止時間に
対する給電時間の割合を前記入力電圧が安定している場
合と比較して大きくするか、あるいは、常に給電するこ
とが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】[1.第1実施形態]
[1−1:全体構成]以下に図面を参照しながら本発明に
係る第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る計時装置1の概略構成を示すブロック図で
ある。この計時装置1は、腕時計であって、使用者は装
置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用する
ようになっている。10は交流発電機であって、例え
ば、回転錘を備えており、回転錘と連結される発電用ロ
ータが発電用ステータの内部で回転し発電用ステータに
接続された発電コイルに誘起された電力を外部に出力で
きる電磁誘導型のものが採用されている。20は、交流
発電機10と接続される整流回路であって、半波整流、
あるいは全波整流を行って、電力を大容量コンデンサ3
0に充電する。この例では、大容量コンデンサ30の高
電位側の電圧Vdd(高電位側電圧)を基準電位GND
としているが、その低電位側の電圧Vss1(第1の低
電位側電圧)を基準電位GNDとしてもよい。
係る第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実
施形態に係る計時装置1の概略構成を示すブロック図で
ある。この計時装置1は、腕時計であって、使用者は装
置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用する
ようになっている。10は交流発電機であって、例え
ば、回転錘を備えており、回転錘と連結される発電用ロ
ータが発電用ステータの内部で回転し発電用ステータに
接続された発電コイルに誘起された電力を外部に出力で
きる電磁誘導型のものが採用されている。20は、交流
発電機10と接続される整流回路であって、半波整流、
あるいは全波整流を行って、電力を大容量コンデンサ3
0に充電する。この例では、大容量コンデンサ30の高
電位側の電圧Vdd(高電位側電圧)を基準電位GND
としているが、その低電位側の電圧Vss1(第1の低
電位側電圧)を基準電位GNDとしてもよい。
【0018】次に、40は昇降圧回路であり、大容量コ
ンデンサ30の両端の電圧を昇圧または降圧して、コン
デンサ60に給電するようになっている。ここで、昇降
圧回路40の出力電圧をその入力電圧で割った値を昇降
圧倍率Kと呼ぶことにする。電圧検出回路50は、大容
量コンデンサ30の低電位側電圧Vssに基づいて、昇
降圧倍率Kを指示する昇降圧制御信号CTLaを昇降圧回路
40に供給する。昇降圧倍率Kは、K>1、K=1、K
<1のいずれの値も取り得る。例えば、電圧Vss1の
大きさが計時装置1の各部を動作させるのに十分でない
場合には、電圧検出回路50はK>1を指示する昇降圧
制御信号CTLaを生成する。一方、電圧Vss1の大きさ
が大き過ぎ、その電圧をそのままコンデンサ60に印加
すると、コンデンサ60が過充電になる場合には、電圧
検出回路50はK<1を指示する昇降圧制御信号CTLaを
生成する。これにより、適正な電圧をコンデンサ60に
印加することが可能となる。なお、以下の説明ではコン
デンサ60の低電位側の電圧を第2の低電位側電圧Vs
s2と呼ぶことにする。
ンデンサ30の両端の電圧を昇圧または降圧して、コン
デンサ60に給電するようになっている。ここで、昇降
圧回路40の出力電圧をその入力電圧で割った値を昇降
圧倍率Kと呼ぶことにする。電圧検出回路50は、大容
量コンデンサ30の低電位側電圧Vssに基づいて、昇
降圧倍率Kを指示する昇降圧制御信号CTLaを昇降圧回路
40に供給する。昇降圧倍率Kは、K>1、K=1、K
<1のいずれの値も取り得る。例えば、電圧Vss1の
大きさが計時装置1の各部を動作させるのに十分でない
場合には、電圧検出回路50はK>1を指示する昇降圧
制御信号CTLaを生成する。一方、電圧Vss1の大きさ
が大き過ぎ、その電圧をそのままコンデンサ60に印加
すると、コンデンサ60が過充電になる場合には、電圧
検出回路50はK<1を指示する昇降圧制御信号CTLaを
生成する。これにより、適正な電圧をコンデンサ60に
印加することが可能となる。なお、以下の説明ではコン
デンサ60の低電位側の電圧を第2の低電位側電圧Vs
s2と呼ぶことにする。
【0019】次に、70は、コンデンサ60の両端に接
続される定電圧回路であって、第2の低電位側電圧Vs
s2を入力電圧とし、これを安定化させた電圧Vreg
を出力する。定電圧回路70は、給電状態において入力
電圧や負荷電流が変動しても一定の電圧を出力するよう
に構成されている。但し、この定電圧回路70は、サン
プリングクロックCKsに基づいて間欠的に給電される
ようになっている。より詳細には後述するが、定電圧回
路70は、サンプリングクロックCKsが“H”レベル
の期間において出力電圧をフィードバックして安定化動
作を行い、一方、サンプリングクロックCKsが“L”
レベルの期間においては、安定化動作を停止しその内部
に構成されるホールドコンデンサ715(図6参照)で
出力トランジスタ708のゲート電圧を保持し、出力ト
ランジスタ708を用いて負荷電流を流すようになって
いる。この場合、定電圧回路70の出力電圧である電圧
Vregは、第2の低電位側電圧Vss2に応じて変動
する。ここで、定電圧回路70は、フィードバックによ
る安定化動作を行う場合には、これを構成する能動素子
が動作するため電力を消費するが、一方、ホールドコン
デンサ715により、出力電圧Vregを保持する場合
には、能動素子への給電を停止するように構成されてい
る。また、この例では、サンプリングクロックCKsの
1周期に対する“H”レベル期間の比(デューティ比
R)が1/8になるように設定されている。したがっ
て、定電圧回路70の消費電力を常に動作させる場合と
比較して1/8に削減することができる。
続される定電圧回路であって、第2の低電位側電圧Vs
s2を入力電圧とし、これを安定化させた電圧Vreg
を出力する。定電圧回路70は、給電状態において入力
電圧や負荷電流が変動しても一定の電圧を出力するよう
に構成されている。但し、この定電圧回路70は、サン
プリングクロックCKsに基づいて間欠的に給電される
ようになっている。より詳細には後述するが、定電圧回
路70は、サンプリングクロックCKsが“H”レベル
の期間において出力電圧をフィードバックして安定化動
作を行い、一方、サンプリングクロックCKsが“L”
レベルの期間においては、安定化動作を停止しその内部
に構成されるホールドコンデンサ715(図6参照)で
出力トランジスタ708のゲート電圧を保持し、出力ト
ランジスタ708を用いて負荷電流を流すようになって
いる。この場合、定電圧回路70の出力電圧である電圧
Vregは、第2の低電位側電圧Vss2に応じて変動
する。ここで、定電圧回路70は、フィードバックによ
る安定化動作を行う場合には、これを構成する能動素子
が動作するため電力を消費するが、一方、ホールドコン
デンサ715により、出力電圧Vregを保持する場合
には、能動素子への給電を停止するように構成されてい
る。また、この例では、サンプリングクロックCKsの
1周期に対する“H”レベル期間の比(デューティ比
R)が1/8になるように設定されている。したがっ
て、定電圧回路70の消費電力を常に動作させる場合と
比較して1/8に削減することができる。
【0020】次に、80は発振回路であって、水晶振動
子81の振動周波数で発振するようになっている。ま
た、90は分周回路であって、発振回路80から供給さ
れるメインクロックCKmを分周して、上述したサンプ
リングクロックCKsと秒針や時分針を駆動するための
駆動クロックCKdとを生成する。発振回路80と分周
回路90は、電圧Vregと高電位側電圧Vddとの間
に接続されこれらの電源ラインから給電されるようにな
っている。また、それらの消費電流の合計は50nA程
度であって、極めて小さい。さらに、91はレベルシフ
タであって、駆動クロックCKdのレベルを変換する。
具体的には、電圧Vregから高電位側電圧Vddの間
で振れる駆動クロックCKdを、第2の低電位側電圧V
ss2から高電位側電圧Vddの間で振れるものに変換
する。次に、100は駆動回路であって、駆動クロック
CKdに基づいて駆動パルスを生成するようになってい
る。ステップモータ110は駆動パルスの数に応じて回
転するようになっている。また、ステップモータ110
には、輪列や秒針および時分針から構成される運針機構
120が連結されている。したがって、ステップモータ
110が駆動クロックCKdに基づいて回転すると、運
針機構120によって、動力の伝達が行われ、秒針およ
び時分針が動くことになる。
子81の振動周波数で発振するようになっている。ま
た、90は分周回路であって、発振回路80から供給さ
れるメインクロックCKmを分周して、上述したサンプ
リングクロックCKsと秒針や時分針を駆動するための
駆動クロックCKdとを生成する。発振回路80と分周
回路90は、電圧Vregと高電位側電圧Vddとの間
に接続されこれらの電源ラインから給電されるようにな
っている。また、それらの消費電流の合計は50nA程
度であって、極めて小さい。さらに、91はレベルシフ
タであって、駆動クロックCKdのレベルを変換する。
具体的には、電圧Vregから高電位側電圧Vddの間
で振れる駆動クロックCKdを、第2の低電位側電圧V
ss2から高電位側電圧Vddの間で振れるものに変換
する。次に、100は駆動回路であって、駆動クロック
CKdに基づいて駆動パルスを生成するようになってい
る。ステップモータ110は駆動パルスの数に応じて回
転するようになっている。また、ステップモータ110
には、輪列や秒針および時分針から構成される運針機構
120が連結されている。したがって、ステップモータ
110が駆動クロックCKdに基づいて回転すると、運
針機構120によって、動力の伝達が行われ、秒針およ
び時分針が動くことになる。
【0021】ここで図2を参照して、図1に示す交流発
電機10、整流回路20、昇圧回路40、駆動回路10
0、ステップモータ110、および運針機構120の具
体的構成例について説明する。なお、図2では、図1に
示す定電圧回路70、発振回路80等については図示を
省略している。まず交流発電機10について説明する。
交流発電機10は、発電装置240、回転錘245お
よび増速用ギア246を備えて構成されている。発電装
置240としては、発電用ロータ243が発電用ステー
タ242の内部で回転し発電用ステータ242に接続さ
れた発電コイル244に誘起された電力を外部に出力す
る電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。 回転
錘245は、発電用ロータ243に運動エネルギーを伝
達する手段として機能する。そして、この回転錘245
の動きが増速用ギア246を介して発電用ロータ243
に伝達されるようになっている。この回転錘245は、
腕時計型の計時装置1では、ユーザの腕の動きなどを捉
えて装置内で旋回できるようになっている。したがっ
て、使用者の生活に関連したエネルギーを利用して発電
を行い、その電力を用いて計時装置1を駆動できるよう
になっている。
電機10、整流回路20、昇圧回路40、駆動回路10
0、ステップモータ110、および運針機構120の具
体的構成例について説明する。なお、図2では、図1に
示す定電圧回路70、発振回路80等については図示を
省略している。まず交流発電機10について説明する。
交流発電機10は、発電装置240、回転錘245お
よび増速用ギア246を備えて構成されている。発電装
置240としては、発電用ロータ243が発電用ステー
タ242の内部で回転し発電用ステータ242に接続さ
れた発電コイル244に誘起された電力を外部に出力す
る電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。 回転
錘245は、発電用ロータ243に運動エネルギーを伝
達する手段として機能する。そして、この回転錘245
の動きが増速用ギア246を介して発電用ロータ243
に伝達されるようになっている。この回転錘245は、
腕時計型の計時装置1では、ユーザの腕の動きなどを捉
えて装置内で旋回できるようになっている。したがっ
て、使用者の生活に関連したエネルギーを利用して発電
を行い、その電力を用いて計時装置1を駆動できるよう
になっている。
【0022】図2に示す整流回路20は、1個の整流用
ダイオード247を用いて、交流発電機10の出力を半
波整流する回路として構成されている。なお、整流回路
は全波整流であってもよく、また能動素子を複数用いて
整流回路を構成するようにしてもよい。昇降圧回路40
は、複数のコンデンサ249aおよび249bを用いて
多段階の昇圧および降圧ができるようになっている。昇
降圧回路40により昇降圧された電源は、コンデンサ6
0に蓄えられる。 この場合において、昇降圧回路40
は、電圧検出回路50からの制御信号CTLaによってコン
デンサ60に供給する電圧を調整することができる。
ダイオード247を用いて、交流発電機10の出力を半
波整流する回路として構成されている。なお、整流回路
は全波整流であってもよく、また能動素子を複数用いて
整流回路を構成するようにしてもよい。昇降圧回路40
は、複数のコンデンサ249aおよび249bを用いて
多段階の昇圧および降圧ができるようになっている。昇
降圧回路40により昇降圧された電源は、コンデンサ6
0に蓄えられる。 この場合において、昇降圧回路40
は、電圧検出回路50からの制御信号CTLaによってコン
デンサ60に供給する電圧を調整することができる。
【0023】次に昇降圧回路40について図3ないし図
5を参照して説明する。昇降圧回路40は、図3に示す
ように、大容量コンデンサ30の高電位側(Vdd)端
子に一方の端子が接続されたスイッチSW1と、スイッ
チSW1の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の
端子が大容量コンデンサ30の低電位側(Vss1)端
子に接続されたスイッチSW2と、スイッチSW1とス
イッチSW2との接続点に一方の端子が接続されたコン
デンサ249aと、コンデンサ249aの他方の端子に
一方の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ
30の低電位側端子に接続されたスイッチSW3と、一
方の端子がコンデンサ60の低電位側(Vss2)端子
に接続され、他方の端子がコンデンサ249aとスイッ
チSW3との接続点に接続されたスイッチSW4と、大
容量コンデンサ30の高電位側端子とコンデンサ60の
高電位側端子との接続点に一方の端子が接続されたスイ
ッチSW11と、スイッチSW11の他方の端子に一方
の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ30
の低電位側端子に接続されたスイッチSW12と、スイ
ッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端
子が接続されたコンデンサ249bと、コンデンサ24
9bの他方の端子に一方の端子が接続され、スイッチS
W12と大容量コンデンサ30の低電位側端子との接続
点に他方の端子が接続されたスイッチSW13と、一方
の端子がコンデンサ249bとスイッチSW13との接
続点に接続され、他方の端子がコンデンサ60の低電位
側端子に接続されたスイッチSW14と、スイッチSW
11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続
され、コンデンサ249aとスイッチSW3との接続点
に他方の端子が接続されたスイッチSW21と、を備え
て構成されている。
5を参照して説明する。昇降圧回路40は、図3に示す
ように、大容量コンデンサ30の高電位側(Vdd)端
子に一方の端子が接続されたスイッチSW1と、スイッ
チSW1の他方の端子に一方の端子が接続され、他方の
端子が大容量コンデンサ30の低電位側(Vss1)端
子に接続されたスイッチSW2と、スイッチSW1とス
イッチSW2との接続点に一方の端子が接続されたコン
デンサ249aと、コンデンサ249aの他方の端子に
一方の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ
30の低電位側端子に接続されたスイッチSW3と、一
方の端子がコンデンサ60の低電位側(Vss2)端子
に接続され、他方の端子がコンデンサ249aとスイッ
チSW3との接続点に接続されたスイッチSW4と、大
容量コンデンサ30の高電位側端子とコンデンサ60の
高電位側端子との接続点に一方の端子が接続されたスイ
ッチSW11と、スイッチSW11の他方の端子に一方
の端子が接続され、他方の端子が大容量コンデンサ30
の低電位側端子に接続されたスイッチSW12と、スイ
ッチSW11とスイッチSW12との接続点に一方の端
子が接続されたコンデンサ249bと、コンデンサ24
9bの他方の端子に一方の端子が接続され、スイッチS
W12と大容量コンデンサ30の低電位側端子との接続
点に他方の端子が接続されたスイッチSW13と、一方
の端子がコンデンサ249bとスイッチSW13との接
続点に接続され、他方の端子がコンデンサ60の低電位
側端子に接続されたスイッチSW14と、スイッチSW
11とスイッチSW12との接続点に一方の端子が接続
され、コンデンサ249aとスイッチSW3との接続点
に他方の端子が接続されたスイッチSW21と、を備え
て構成されている。
【0024】ここで、昇降圧回路の動作の概要を図4お
よび図5を参照して、3倍昇圧時を例として説明する。
昇降圧回路40は、図示しない所定の昇降圧クロックに
基づいて動作しており、3倍昇圧時には、図4に示すよ
うに、第1の昇降圧クロックタイミング(パラレル接続
タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイ
ッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチS
W4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW1
2をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14
をオフ、スイッチSW21をオフとする。この場合にお
ける昇降圧回路40の等価回路は、図5(a)に示すよ
うなものとなり、コンデンサ249aおよびコンデンサ
249bに大容量コンデンサ30から電源が供給され、
コンデンサ249aおよびコンデンサ249bの電圧が
大容量コンデンサ30の電圧とほぼ等しくなるまで充電
がなされる。次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオンとする。こ
の場合における昇降圧回路40の等価回路は、図5
(b)に示すようなものとなり、大容量コンデンサ3
0、コンデンサ249aおよびコンデンサ249bはシ
リアルに接続されて、大容量コンデンサ30の電圧の3
倍の電圧でコンデンサ60が充電され、3倍昇圧が実現
されることとなる。
よび図5を参照して、3倍昇圧時を例として説明する。
昇降圧回路40は、図示しない所定の昇降圧クロックに
基づいて動作しており、3倍昇圧時には、図4に示すよ
うに、第1の昇降圧クロックタイミング(パラレル接続
タイミング)においては、スイッチSW1をオン、スイ
ッチSW2をオフ、スイッチSW3をオン、スイッチS
W4をオフ、スイッチSW11をオン、スイッチSW1
2をオフ、スイッチSW13をオン、スイッチSW14
をオフ、スイッチSW21をオフとする。この場合にお
ける昇降圧回路40の等価回路は、図5(a)に示すよ
うなものとなり、コンデンサ249aおよびコンデンサ
249bに大容量コンデンサ30から電源が供給され、
コンデンサ249aおよびコンデンサ249bの電圧が
大容量コンデンサ30の電圧とほぼ等しくなるまで充電
がなされる。次に第2の昇降圧クロックタイミング(シ
リアル接続タイミング)においては、スイッチSW1を
オフ、スイッチSW2をオン、スイッチSW3をオフ、
スイッチSW4をオフ、スイッチSW11をオフ、スイ
ッチSW12をオフ、スイッチSW13をオフ、スイッ
チSW14をオン、スイッチSW21をオンとする。こ
の場合における昇降圧回路40の等価回路は、図5
(b)に示すようなものとなり、大容量コンデンサ3
0、コンデンサ249aおよびコンデンサ249bはシ
リアルに接続されて、大容量コンデンサ30の電圧の3
倍の電圧でコンデンサ60が充電され、3倍昇圧が実現
されることとなる。
【0025】次に図2に示すステップモータ100およ
び運針機構120について説明する。ステッピングモー
タ110は、パルスモータ、ステッピングモータ、階動
モータあるいはデジタルモータなどとも称され、デジタ
ル制御装置のアクチュエータとして多用されている、パ
ルス信号によって駆動されるモータである。近年、携帯
に適した小型の電子装置あるいは情報機器用のアクチュ
エータとして小型、軽量化されたステッピングモータが
多く採用されている。このような電子装置の代表的なも
のが電子時計、時間スイッチ、クロノグラフといった計
時装置である。図2に示すステッピングモータ110
は、駆動回路100から供給される駆動パルスによって
磁力を発生する駆動コイル211と、この駆動コイル2
11によって励磁されるステータ212と、さらに、ス
テータ212の内部において励磁される磁界により回転
するロータ213を備えている。また、ステッピングモ
ータ110は、ロータ213がディスク状の2極の永久
磁石によって構成されたPM型(永久磁石回転型)で構
成されている。ステータ212には、駆動コイル211
で発生した磁力によって異なった磁極がロータ213の
回りのそれぞれの相(極)215および216に発生す
るように磁気飽和部217が設けられている。また、ロ
ータ213の回転方向を規定するために、ステータ21
2の内周の適当な位置には内ノッチ218が設けられて
おり、コギングトルクを発生させてロータ213が適当
な位置に停止するようにしている。
び運針機構120について説明する。ステッピングモー
タ110は、パルスモータ、ステッピングモータ、階動
モータあるいはデジタルモータなどとも称され、デジタ
ル制御装置のアクチュエータとして多用されている、パ
ルス信号によって駆動されるモータである。近年、携帯
に適した小型の電子装置あるいは情報機器用のアクチュ
エータとして小型、軽量化されたステッピングモータが
多く採用されている。このような電子装置の代表的なも
のが電子時計、時間スイッチ、クロノグラフといった計
時装置である。図2に示すステッピングモータ110
は、駆動回路100から供給される駆動パルスによって
磁力を発生する駆動コイル211と、この駆動コイル2
11によって励磁されるステータ212と、さらに、ス
テータ212の内部において励磁される磁界により回転
するロータ213を備えている。また、ステッピングモ
ータ110は、ロータ213がディスク状の2極の永久
磁石によって構成されたPM型(永久磁石回転型)で構
成されている。ステータ212には、駆動コイル211
で発生した磁力によって異なった磁極がロータ213の
回りのそれぞれの相(極)215および216に発生す
るように磁気飽和部217が設けられている。また、ロ
ータ213の回転方向を規定するために、ステータ21
2の内周の適当な位置には内ノッチ218が設けられて
おり、コギングトルクを発生させてロータ213が適当
な位置に停止するようにしている。
【0026】ステッピングモータ110のロータ213
の回転は、かなを介してロータ213に噛合されている
運針機構120内の秒中間車251及び秒車(秒指示
車)252によって秒針261に伝達され、秒表示がな
されることとなる。さらに、秒車252の回転は、分中
間車253、分指示車254、日の裏車255および筒
車(時指示車)256によって各針に伝達される。分指
示車254には分針262が接続され、さらに、筒車2
56には時針263が接続されている。ロータ213の
回転に連動してこれらの各針によって時分が表示され
る。さらに各車251〜256からなる輪列250に
は、図示してはいないが、年月日(カレンダ)などの表
示を行うための伝達系(例えば、日付表示を行う場合に
は、筒中間車、日回し中間車、日回し車、日車等)を接
続することももちろん可能である。この場合において
は、さらにカレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ
修正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正
車、日車等)を設けることが可能である。
の回転は、かなを介してロータ213に噛合されている
運針機構120内の秒中間車251及び秒車(秒指示
車)252によって秒針261に伝達され、秒表示がな
されることとなる。さらに、秒車252の回転は、分中
間車253、分指示車254、日の裏車255および筒
車(時指示車)256によって各針に伝達される。分指
示車254には分針262が接続され、さらに、筒車2
56には時針263が接続されている。ロータ213の
回転に連動してこれらの各針によって時分が表示され
る。さらに各車251〜256からなる輪列250に
は、図示してはいないが、年月日(カレンダ)などの表
示を行うための伝達系(例えば、日付表示を行う場合に
は、筒中間車、日回し中間車、日回し車、日車等)を接
続することももちろん可能である。この場合において
は、さらにカレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ
修正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正
車、日車等)を設けることが可能である。
【0027】次に、図2に示す駆動回路100について
説明する。駆動回路100は、組み合わせ論理回路から
なる駆動パルス制御回路230の制御下でステッピング
モータ110に様々な駆動パルスを供給する。駆動回路
100は、直列に接続されたpチャネルMOSトランジ
スタ233aとnチャネルMOSトランジスタ232
a、およびpチャネルMOSトランジスタ233bとn
チャネルMOSトランジスタ232bによって構成され
たブリッジ回路を備えている。また、駆動回路100
は、pチャネルMOSトランジスタ233aおよび23
3bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗235
aおよび235bと、これらの抵抗235aおよび23
5bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用
のpチャネルMOSトランジスタ234aおよび234
bを備えている。したがって、これらのMOSトランジ
スタ232a、232b、233a、233b、234
aおよび234bの各ゲート電極に駆動パルス制御回路
230からそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅
の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル
211に極性の異なる駆動パルスを供給したり、あるい
は、ロータ213の回転検出用および磁界検出用の誘起
電圧を励起する検出用のパルスを供給することができる
ようになっている。
説明する。駆動回路100は、組み合わせ論理回路から
なる駆動パルス制御回路230の制御下でステッピング
モータ110に様々な駆動パルスを供給する。駆動回路
100は、直列に接続されたpチャネルMOSトランジ
スタ233aとnチャネルMOSトランジスタ232
a、およびpチャネルMOSトランジスタ233bとn
チャネルMOSトランジスタ232bによって構成され
たブリッジ回路を備えている。また、駆動回路100
は、pチャネルMOSトランジスタ233aおよび23
3bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗235
aおよび235bと、これらの抵抗235aおよび23
5bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用
のpチャネルMOSトランジスタ234aおよび234
bを備えている。したがって、これらのMOSトランジ
スタ232a、232b、233a、233b、234
aおよび234bの各ゲート電極に駆動パルス制御回路
230からそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅
の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル
211に極性の異なる駆動パルスを供給したり、あるい
は、ロータ213の回転検出用および磁界検出用の誘起
電圧を励起する検出用のパルスを供給することができる
ようになっている。
【0028】[1−2:定電圧回路]次に、定電圧回路7
0の構成について図6を参照して説明する。図6に定電
圧回路70の回路構成を示す。この図に示すように定電
圧回路70は、入力トランジスタ701、702、負荷
トランジスタ704、705、基準電圧発生用のトラン
ジスタ706、出力トランジスタ707、708、定電
流源709〜711、スイッチ712〜714およびホ
ールドコンデンサ715から大略構成されている。この
うち、入力トランジスタ701、702およびトランジ
スタ706はPチャンネルの電界効果型で構成され、さ
らに、負荷トランジスタ704、705、出力トランジ
スタ707および708はNチャンネルの電界効果型で
構成される。また、スイッチ712〜714は、サンプ
リングクロックCKsによってオン・オフが制御される
ようになっており、サンプリングクロックCKsが、
“H”レベルの期間中オン状態となり、“L”レベルの
期間中オフ状態となる。したがって、サンプリングクロ
ックCKsのデューティ比Rが1/8であれば、定電圧
回路70が動作するのは全体の1/8の期間であるの
で、消費電力を常に動作させる場合と比較して1/8に
低減することができる。
0の構成について図6を参照して説明する。図6に定電
圧回路70の回路構成を示す。この図に示すように定電
圧回路70は、入力トランジスタ701、702、負荷
トランジスタ704、705、基準電圧発生用のトラン
ジスタ706、出力トランジスタ707、708、定電
流源709〜711、スイッチ712〜714およびホ
ールドコンデンサ715から大略構成されている。この
うち、入力トランジスタ701、702およびトランジ
スタ706はPチャンネルの電界効果型で構成され、さ
らに、負荷トランジスタ704、705、出力トランジ
スタ707および708はNチャンネルの電界効果型で
構成される。また、スイッチ712〜714は、サンプ
リングクロックCKsによってオン・オフが制御される
ようになっており、サンプリングクロックCKsが、
“H”レベルの期間中オン状態となり、“L”レベルの
期間中オフ状態となる。したがって、サンプリングクロ
ックCKsのデューティ比Rが1/8であれば、定電圧
回路70が動作するのは全体の1/8の期間であるの
で、消費電力を常に動作させる場合と比較して1/8に
低減することができる。
【0029】入力トランジスタ701、702の各ドレ
インは、負荷トランジスタ704、705を介して第2
の低電位側電圧Vss2に各々接続されている。この場
合、負荷トランジスタ704、705は能動負荷として
機能する。また、入力トランジスタ701、702の各
ソースは定電流源710が接続されている。したがっ
て、入力トランジスタ701、702、負荷トランジス
タ704、705、および定電流源710は差動増幅器
を構成している。ここで、入力トランジスタ701のゲ
ートは差動増幅器の正入力端子に、入力トランジスタ7
02のゲート差動増幅器は負入力端子に各々相当する。
この例では、入力トランジスタ701のゲート電圧は、
トランジスタ706のしきい値電圧Vthとほぼ等しい
電圧となり、その電圧は基準電圧として作用する。した
がって、スイッチ712〜714がオン状態では、入力
トランジスタ701→出力トランジスタ708→出力ト
ランジスタ708→入力トランジスタ702のフィード
バックループが形成され、これにより、電圧Vregの
値が安定化される。一方、スイッチ712〜714がオ
フ状態では、ホールドコンデンサ715によって出力ト
ランジスタ708のゲート電圧は保持され、電圧Vre
gが給電される。例えば、銀電池で駆動される一般の時
計では、電源電圧は1.58Vで、出力電圧Vregは
0.8V程度に設定されている。
インは、負荷トランジスタ704、705を介して第2
の低電位側電圧Vss2に各々接続されている。この場
合、負荷トランジスタ704、705は能動負荷として
機能する。また、入力トランジスタ701、702の各
ソースは定電流源710が接続されている。したがっ
て、入力トランジスタ701、702、負荷トランジス
タ704、705、および定電流源710は差動増幅器
を構成している。ここで、入力トランジスタ701のゲ
ートは差動増幅器の正入力端子に、入力トランジスタ7
02のゲート差動増幅器は負入力端子に各々相当する。
この例では、入力トランジスタ701のゲート電圧は、
トランジスタ706のしきい値電圧Vthとほぼ等しい
電圧となり、その電圧は基準電圧として作用する。した
がって、スイッチ712〜714がオン状態では、入力
トランジスタ701→出力トランジスタ708→出力ト
ランジスタ708→入力トランジスタ702のフィード
バックループが形成され、これにより、電圧Vregの
値が安定化される。一方、スイッチ712〜714がオ
フ状態では、ホールドコンデンサ715によって出力ト
ランジスタ708のゲート電圧は保持され、電圧Vre
gが給電される。例えば、銀電池で駆動される一般の時
計では、電源電圧は1.58Vで、出力電圧Vregは
0.8V程度に設定されている。
【0030】[1−3.第1実施形態の動作]次に、第1
実施形態の動作を図面を参照しつつ説明する。図7は、
計時装置1の動作を説明するためのタイミングチャート
である。この例では、第2の低電位側電圧Vss2が時
刻t1から高電位側に向けて上昇し、時刻t2で反転に
転じ、時刻t3において時刻t1のレベルに戻るものと
する。これは、コンデンサ60の充放電によって、その
端子電圧が時刻t1から減少し、時刻t2から増大に転
じて時刻t3で時刻t1におけるレベルに戻ることに起
因している。まず、サンプリングクロックCKsが
“H”レベルの期間にあっては、図6に示すスイッチ7
12〜714がオン状態となり、上述したフィードバッ
クループが形成される。このため、電圧Vregの値が
低下すると、入力トランジスタ702のゲート電圧が下
がり、入力トランジスタ701を流れる電流が入力トラ
ンジスタ702を流れる電流よりも相対的に小さくな
る。すると、入力トランジスタ701のドレイン電圧が
上がり、出力トランジスタ708を流れる電流が少なく
なる。これにより電圧Vregの値が上昇する。また、
逆に電圧Vregの値が上昇すると、入力トランジスタ
702のゲート電圧が上がり、入力トランジスタ701
を流れる電流が入力トランジスタ702を流れる電流よ
りも相対的に大きくなる。すると、入力トランジスタ7
01のドレイン電圧が下がり、出力トランジスタ708
を流れる電流が増加する。これにより電圧Vregの値
が低下する。すなわち、サンプリングクロックCKsが
“H”レベルの期間にあっては、電圧Vregが予め定
められた基準電圧Vrefと一致するように制御するこ
とができる。
実施形態の動作を図面を参照しつつ説明する。図7は、
計時装置1の動作を説明するためのタイミングチャート
である。この例では、第2の低電位側電圧Vss2が時
刻t1から高電位側に向けて上昇し、時刻t2で反転に
転じ、時刻t3において時刻t1のレベルに戻るものと
する。これは、コンデンサ60の充放電によって、その
端子電圧が時刻t1から減少し、時刻t2から増大に転
じて時刻t3で時刻t1におけるレベルに戻ることに起
因している。まず、サンプリングクロックCKsが
“H”レベルの期間にあっては、図6に示すスイッチ7
12〜714がオン状態となり、上述したフィードバッ
クループが形成される。このため、電圧Vregの値が
低下すると、入力トランジスタ702のゲート電圧が下
がり、入力トランジスタ701を流れる電流が入力トラ
ンジスタ702を流れる電流よりも相対的に小さくな
る。すると、入力トランジスタ701のドレイン電圧が
上がり、出力トランジスタ708を流れる電流が少なく
なる。これにより電圧Vregの値が上昇する。また、
逆に電圧Vregの値が上昇すると、入力トランジスタ
702のゲート電圧が上がり、入力トランジスタ701
を流れる電流が入力トランジスタ702を流れる電流よ
りも相対的に大きくなる。すると、入力トランジスタ7
01のドレイン電圧が下がり、出力トランジスタ708
を流れる電流が増加する。これにより電圧Vregの値
が低下する。すなわち、サンプリングクロックCKsが
“H”レベルの期間にあっては、電圧Vregが予め定
められた基準電圧Vrefと一致するように制御するこ
とができる。
【0031】一方、サンプリングクロックCKsが
“L”レベルの期間にあっては、スイッチ712〜71
4がオフ状態となる。したがって、能動素子による電圧
Vregの安定化は行われず、ホールドコンデンサ71
5で出力トランジスタ708のゲート電圧を保持して、
発振回路80と分周回路90を駆動している。この場
合、第2の低電位側電圧Vss2の変動は、電圧Vre
gに反映される。しかしながら、サンプリングクロック
CKsの周期で電圧Vregの安定化が図られる。この
ため、電圧Vregは、図7に示すように期間Tbにお
いて低電位側電圧Vssの影響をうけて変動するが、期
間Ta毎に基準電圧Vrefと一致する。したがって、
電圧Vregの変動幅Vaを、発振回路80や分周回路
90を動作するのに十分な程度に、抑圧することができ
る。このように第1実施形態にあっては、定電圧回路7
0への給電を間欠的に行うようにしたので、定電圧回路
70の消費電力を大幅に削減させることができる。この
結果、計時装置1全体の消費電力を削減することがで
き、継続使用時間を大幅に延ばすことができる。
“L”レベルの期間にあっては、スイッチ712〜71
4がオフ状態となる。したがって、能動素子による電圧
Vregの安定化は行われず、ホールドコンデンサ71
5で出力トランジスタ708のゲート電圧を保持して、
発振回路80と分周回路90を駆動している。この場
合、第2の低電位側電圧Vss2の変動は、電圧Vre
gに反映される。しかしながら、サンプリングクロック
CKsの周期で電圧Vregの安定化が図られる。この
ため、電圧Vregは、図7に示すように期間Tbにお
いて低電位側電圧Vssの影響をうけて変動するが、期
間Ta毎に基準電圧Vrefと一致する。したがって、
電圧Vregの変動幅Vaを、発振回路80や分周回路
90を動作するのに十分な程度に、抑圧することができ
る。このように第1実施形態にあっては、定電圧回路7
0への給電を間欠的に行うようにしたので、定電圧回路
70の消費電力を大幅に削減させることができる。この
結果、計時装置1全体の消費電力を削減することがで
き、継続使用時間を大幅に延ばすことができる。
【0032】[1−4.第1実施形態の変形例]上述した
定電圧回路70は、図8に示されるものであってもよ
い。この定電圧回路70’は、図6に示す定電圧回路7
0において、高電位側電圧Vddに接続される素子と低
電位側電圧Vssに接続される素子を逆にするととも
に、PチャンネルのトランジスタとNチャンネルのトラ
ンジスタとを入れ替えてあり、低電位側電圧Vss2を
基準電位とした回路構成である。また、定電圧回路70
において、図9に示すように低電位側電圧Vssをスイ
ッチ715〜718介して供給してもよいし、定電圧回
路70’において、図10に示すようにスイッチ812
〜814を介して第2の低電位側電圧Vss2を供給す
るようにしてもよい。
定電圧回路70は、図8に示されるものであってもよ
い。この定電圧回路70’は、図6に示す定電圧回路7
0において、高電位側電圧Vddに接続される素子と低
電位側電圧Vssに接続される素子を逆にするととも
に、PチャンネルのトランジスタとNチャンネルのトラ
ンジスタとを入れ替えてあり、低電位側電圧Vss2を
基準電位とした回路構成である。また、定電圧回路70
において、図9に示すように低電位側電圧Vssをスイ
ッチ715〜718介して供給してもよいし、定電圧回
路70’において、図10に示すようにスイッチ812
〜814を介して第2の低電位側電圧Vss2を供給す
るようにしてもよい。
【0033】[2.第2実施形態]上述した第1実施形態
においては、常に一定のデューティ比となっているサン
プリングクロックCKsに基づいて、定電圧回路70へ
の給電を制御することにより、その消費電力を削減し
た。この際、第2の低電位側電圧Vss2がある程度変
動しても、定電圧回路70は周期的に安定化動作を実行
するので、電圧Vregの変動幅Vaを抑圧することが
できた。しかしながら、駆動パルスによってステップモ
ータ110が回転する際には、大電流が駆動回路100
で消費されるので、第2の低電位側電圧Vss2が急激
に上昇することになる。また、交流発電機10が発電状
態にあり大容量コンデンサ30に電流が充電されるとき
には、大容量コンデンサ30の内部抵抗によって、第2
の低電位側電圧Vss2が急激に下降することになる。
さらに、昇降圧回路40の昇降圧倍率Kが増加すれば第
2の低電位側電圧Vss2が急激に下降し、昇降圧倍率
Kが減少すれば第2の低電位側電圧Vss2が急激に上
昇することになる。このように第2の低電位側電圧Vs
sが急激に変動すると、電圧Vregの変動幅Vaが大
きくなり、発振回路80の発振周波数が不安定となった
り分周回路90が誤動作するおそれがある。また、最悪
の場合、発振回路80の発振が停止してしまう。一方、
サンプリングクロックCKsの1周期に占める“H”レ
ベル期間の割合を大きくすれば、第2の低電位側電圧V
ss2が急激に変動しても電圧Vregの変動幅を抑圧
することができるが、そうすると、定電圧回路70の消
費電力の削減率が低下する。
においては、常に一定のデューティ比となっているサン
プリングクロックCKsに基づいて、定電圧回路70へ
の給電を制御することにより、その消費電力を削減し
た。この際、第2の低電位側電圧Vss2がある程度変
動しても、定電圧回路70は周期的に安定化動作を実行
するので、電圧Vregの変動幅Vaを抑圧することが
できた。しかしながら、駆動パルスによってステップモ
ータ110が回転する際には、大電流が駆動回路100
で消費されるので、第2の低電位側電圧Vss2が急激
に上昇することになる。また、交流発電機10が発電状
態にあり大容量コンデンサ30に電流が充電されるとき
には、大容量コンデンサ30の内部抵抗によって、第2
の低電位側電圧Vss2が急激に下降することになる。
さらに、昇降圧回路40の昇降圧倍率Kが増加すれば第
2の低電位側電圧Vss2が急激に下降し、昇降圧倍率
Kが減少すれば第2の低電位側電圧Vss2が急激に上
昇することになる。このように第2の低電位側電圧Vs
sが急激に変動すると、電圧Vregの変動幅Vaが大
きくなり、発振回路80の発振周波数が不安定となった
り分周回路90が誤動作するおそれがある。また、最悪
の場合、発振回路80の発振が停止してしまう。一方、
サンプリングクロックCKsの1周期に占める“H”レ
ベル期間の割合を大きくすれば、第2の低電位側電圧V
ss2が急激に変動しても電圧Vregの変動幅を抑圧
することができるが、そうすると、定電圧回路70の消
費電力の削減率が低下する。
【0034】第2実施形態は、上述した事情に鑑みてな
されたものであり、第2の低電位側電圧Vss2に急激
な変動があった場合でも電圧Vregの変動を抑圧する
とともに、定電圧回路70の消費電力の削減率を大きく
することを目的とする。 [2−1.第2実施形態の構成]図11は第2実施形態に
係る計時装置2のブロック図である。計時装置2は、定
電圧回路70の替わりに安定化電源部Aを用いる点、交
流発電機10の発電状態を検出する発電状態検出回路1
30を新たに用いる点を除いて、図1に示す第1実施形
態の計時装置1と略同様に構成されている。発電状態検
出回路130は、交流発電機10の発電状態を検出する
ことにより、大容量コンデンサ30への充電を検知する
ものである。この例の発電状態検出回路130は、図に
示すように抵抗131とオペアンプ132から構成され
ている。なお、オペアンプ132には若干のオフセット
を持たせてあり、ノイズによる誤動作を防止できるよう
になっている。オペアンプ132の正入力端子は大容量
コンデンサ30に接続される抵抗131の一端X1と接
続されており、その負入力端子は抵抗131の他端X2
に接続されている。したがって、交流発電機10に起電
圧が発生し、整流回路20→高電位側電圧Vdd→大容
量コンデンサ30→抵抗131→整流回路20の閉ルー
プで充電電流が流れると、オペアンプ132の出力信号
は“H”レベルとなり、充電電流が流れない場合には
“L”レベルとなる。そして、オペアンプ132の出力
信号は、第1の制御信号CTL1として出力される。
されたものであり、第2の低電位側電圧Vss2に急激
な変動があった場合でも電圧Vregの変動を抑圧する
とともに、定電圧回路70の消費電力の削減率を大きく
することを目的とする。 [2−1.第2実施形態の構成]図11は第2実施形態に
係る計時装置2のブロック図である。計時装置2は、定
電圧回路70の替わりに安定化電源部Aを用いる点、交
流発電機10の発電状態を検出する発電状態検出回路1
30を新たに用いる点を除いて、図1に示す第1実施形
態の計時装置1と略同様に構成されている。発電状態検
出回路130は、交流発電機10の発電状態を検出する
ことにより、大容量コンデンサ30への充電を検知する
ものである。この例の発電状態検出回路130は、図に
示すように抵抗131とオペアンプ132から構成され
ている。なお、オペアンプ132には若干のオフセット
を持たせてあり、ノイズによる誤動作を防止できるよう
になっている。オペアンプ132の正入力端子は大容量
コンデンサ30に接続される抵抗131の一端X1と接
続されており、その負入力端子は抵抗131の他端X2
に接続されている。したがって、交流発電機10に起電
圧が発生し、整流回路20→高電位側電圧Vdd→大容
量コンデンサ30→抵抗131→整流回路20の閉ルー
プで充電電流が流れると、オペアンプ132の出力信号
は“H”レベルとなり、充電電流が流れない場合には
“L”レベルとなる。そして、オペアンプ132の出力
信号は、第1の制御信号CTL1として出力される。
【0035】ところで、大容量コンデンサ30に充電電
流が流れ込む場合には、大容量コンデンサ30の内部抵
抗によって、第1の低電位側電圧Vss1が急激に下降
する。昇降圧回路40は、第1の低電位側電圧Vss1
を昇降圧して第2の低電位側電圧Vss2を生成するか
ら、第1の低電位側電圧Vss1が急激に下降すると、
これに伴って第2の低電位側電圧Vss2も急激に下降
する。したがって、第1の制御信号CTL1を参照すれば、
第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動する一期間を
検知することができる。次に、電圧検出回路50から出
力される第2の制御信号CTL2は、昇降圧制御信号CTLaに
変化がある直前から予め定められた時間が経過するまで
の期間は“H”レベルとなり、他の期間は“L”レベル
となる。昇降圧倍率Kが変化すると、第2の低電位側電
圧Vss2は急峻に変動するがある時間が経過すると収
束する。ここで、第2の制御信号CTL2が“H”レベルと
なる時間は、収束に要する時間に応じて定める。したが
って、第2の制御信号CTL2を参照すれば、第2の低電位
側電圧Vss2が急激に変動する期間を検知することが
できる。
流が流れ込む場合には、大容量コンデンサ30の内部抵
抗によって、第1の低電位側電圧Vss1が急激に下降
する。昇降圧回路40は、第1の低電位側電圧Vss1
を昇降圧して第2の低電位側電圧Vss2を生成するか
ら、第1の低電位側電圧Vss1が急激に下降すると、
これに伴って第2の低電位側電圧Vss2も急激に下降
する。したがって、第1の制御信号CTL1を参照すれば、
第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動する一期間を
検知することができる。次に、電圧検出回路50から出
力される第2の制御信号CTL2は、昇降圧制御信号CTLaに
変化がある直前から予め定められた時間が経過するまで
の期間は“H”レベルとなり、他の期間は“L”レベル
となる。昇降圧倍率Kが変化すると、第2の低電位側電
圧Vss2は急峻に変動するがある時間が経過すると収
束する。ここで、第2の制御信号CTL2が“H”レベルと
なる時間は、収束に要する時間に応じて定める。したが
って、第2の制御信号CTL2を参照すれば、第2の低電位
側電圧Vss2が急激に変動する期間を検知することが
できる。
【0036】次に、駆動回路100およびコンデンサ6
0は、第2の低電位側電圧Vss2に対してローパスフ
ィルタを等価的に構成する。このため、ステップモータ
110が駆動回路100からの駆動パルスによって駆動
されると、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動す
るが、駆動パルスの有効期間が終了した後の一定期間
は、第2の低電位側電圧Vss2が変動する。駆動回路
100から出力される第3の制御信号CTL3は、このこと
を想定して生成される。具体的には、駆動パルスが有効
な期間だけでなく、駆動パルスが有効となる直前から第
2の低電位側電圧Vss2の変動が収束するまでの期間
において“H”レベルとなり、他の期間において“L”
レベルとなる。したがって、第3の制御信号CTL3を参照
すれば、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動する
期間を検知することができる。次に、安定化電源部A
は、選択回路71と第1の実施形態で説明した定電圧回
路70から構成されている。選択回路71の各信号入力
端子には、第1のクロックCK1(デューティ比R=1
/8)、第2のクロックCK2(デューティ比R=1/
2)、第3のクロックCK3(デューティ比R=3/
4)および“H”レベル信号Hが供給されるようになっ
ている。また、その制御入力端子には、上述した第1〜
第3の制御信号CTL1〜CTL3が供給されるようになってい
る。この選択回路71は、第1〜第3の制御信号CTL1〜
CTL3に基づいて、第1〜第3のクロックCK1〜CK
3、または“H”レベル信号Hを選択する。この選択信
号はサンプリングクロックCKsとして定電圧回路70
に供給される。
0は、第2の低電位側電圧Vss2に対してローパスフ
ィルタを等価的に構成する。このため、ステップモータ
110が駆動回路100からの駆動パルスによって駆動
されると、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動す
るが、駆動パルスの有効期間が終了した後の一定期間
は、第2の低電位側電圧Vss2が変動する。駆動回路
100から出力される第3の制御信号CTL3は、このこと
を想定して生成される。具体的には、駆動パルスが有効
な期間だけでなく、駆動パルスが有効となる直前から第
2の低電位側電圧Vss2の変動が収束するまでの期間
において“H”レベルとなり、他の期間において“L”
レベルとなる。したがって、第3の制御信号CTL3を参照
すれば、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変動する
期間を検知することができる。次に、安定化電源部A
は、選択回路71と第1の実施形態で説明した定電圧回
路70から構成されている。選択回路71の各信号入力
端子には、第1のクロックCK1(デューティ比R=1
/8)、第2のクロックCK2(デューティ比R=1/
2)、第3のクロックCK3(デューティ比R=3/
4)および“H”レベル信号Hが供給されるようになっ
ている。また、その制御入力端子には、上述した第1〜
第3の制御信号CTL1〜CTL3が供給されるようになってい
る。この選択回路71は、第1〜第3の制御信号CTL1〜
CTL3に基づいて、第1〜第3のクロックCK1〜CK
3、または“H”レベル信号Hを選択する。この選択信
号はサンプリングクロックCKsとして定電圧回路70
に供給される。
【0037】選択の態様には各種のものがあるが、この
例では、図12に示す真理値表に基づいて選択が行われ
る。第1〜第3の制御信号CTL1〜CTL3がすべて“L”レ
ベルであれば、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変
動しない。したがって、電圧Vregの安定化動作をあ
る程度長い時間間隔で周期的に行っても、電圧Vreg
は殆ど変動しない。このため、そのような場合には、第
1〜第3のクロックCK1〜CK3のうちデューティ比
Rが最も小さい第1のクロックCK1がサンプリングク
ロックCKsとして定電圧回路70に供給される。この
場合には、第1実施形態と同様に定電圧回路70の消費
電力を1/8に削減することができる。また、第1の制
御信号CTL1のみが“H”レベルの場合には、第2のクロ
ックCK2がサンプリングクロックCKsとして定電圧
回路70に供給される。この場合には、デューティ比R
が1/2である第2のクロックCK2をサンプリングク
ロックCKsとして用いることになる。このため、大容
量コンデンサ30に電流が流れ込むことにより第2の低
電位側電圧Vss2が急激に変動しても、定電圧回路7
0が安定化動作する期間が相対的に長くなるので、電圧
Vregの変動が抑圧される。
例では、図12に示す真理値表に基づいて選択が行われ
る。第1〜第3の制御信号CTL1〜CTL3がすべて“L”レ
ベルであれば、第2の低電位側電圧Vss2が急激に変
動しない。したがって、電圧Vregの安定化動作をあ
る程度長い時間間隔で周期的に行っても、電圧Vreg
は殆ど変動しない。このため、そのような場合には、第
1〜第3のクロックCK1〜CK3のうちデューティ比
Rが最も小さい第1のクロックCK1がサンプリングク
ロックCKsとして定電圧回路70に供給される。この
場合には、第1実施形態と同様に定電圧回路70の消費
電力を1/8に削減することができる。また、第1の制
御信号CTL1のみが“H”レベルの場合には、第2のクロ
ックCK2がサンプリングクロックCKsとして定電圧
回路70に供給される。この場合には、デューティ比R
が1/2である第2のクロックCK2をサンプリングク
ロックCKsとして用いることになる。このため、大容
量コンデンサ30に電流が流れ込むことにより第2の低
電位側電圧Vss2が急激に変動しても、定電圧回路7
0が安定化動作する期間が相対的に長くなるので、電圧
Vregの変動が抑圧される。
【0038】また、第2の制御信号CTL2が“H”レベル
となり、かつ第3の制御信号CTL3が“L”レベルの場合
には、第3のクロックCK3がサンプリングクロックC
Ksとして定電圧回路70に供給される。この場合に
は、デューティ比Rが3/4である第3のクロックCK
3をサンプリングクロックCKsとして用いることにな
る。第2の制御信号CTL1が“H”レベルの場合に、第1
の制御信号CTL1が“H”レベルの場合よりデューティ比
Rが大きい第3のクロックCK3を使用するようにした
のは、第2の低電位側電圧Vss2の変化率(Vss2
/時間)がより大きいからである。すなわち、昇降圧倍
率Kを切り替えは昇降圧制御信号CTLaが変化すれば直ち
に開始するが、発電による充電は比較的緩慢に行われる
からである。したがって、この例のように、第2の低電
位側電圧Vss2の変化率に応じてサンプリングクロッ
クCKsのデューティ比Rを可変することによって、電
圧Vregの変動を抑圧しつつ、定電圧回路70の消費
電力を削減することができる。また、第3の制御信号CT
L3が“H”レベルの場合には、“H”レベル信号Hがサ
ンプリングクロックCKsとして定電圧回路70に供給
される。この場合には、定電圧回路70を常時動作させ
ることになる。これは、ステップモータ110の駆動時
に第2の低電位側電圧Vss2が最も大きく変動し、し
かも、駆動パルスが有効な期間においては、第2の低電
位側電圧Vss2が上昇する方向に変動するからであ
る。第2の低電位側電圧Vss2が上昇すると、発振回
路80および分周回路90の電源電圧が低下し、発振周
波数が不安定となったり、最悪の場合には発振が停止し
てしまう。しかし、この例にあっては、駆動パルスが有
効な期間は、必ず定電圧回路70が動作するので、発振
回路80および分周回路90を安定して動作させること
ができる。
となり、かつ第3の制御信号CTL3が“L”レベルの場合
には、第3のクロックCK3がサンプリングクロックC
Ksとして定電圧回路70に供給される。この場合に
は、デューティ比Rが3/4である第3のクロックCK
3をサンプリングクロックCKsとして用いることにな
る。第2の制御信号CTL1が“H”レベルの場合に、第1
の制御信号CTL1が“H”レベルの場合よりデューティ比
Rが大きい第3のクロックCK3を使用するようにした
のは、第2の低電位側電圧Vss2の変化率(Vss2
/時間)がより大きいからである。すなわち、昇降圧倍
率Kを切り替えは昇降圧制御信号CTLaが変化すれば直ち
に開始するが、発電による充電は比較的緩慢に行われる
からである。したがって、この例のように、第2の低電
位側電圧Vss2の変化率に応じてサンプリングクロッ
クCKsのデューティ比Rを可変することによって、電
圧Vregの変動を抑圧しつつ、定電圧回路70の消費
電力を削減することができる。また、第3の制御信号CT
L3が“H”レベルの場合には、“H”レベル信号Hがサ
ンプリングクロックCKsとして定電圧回路70に供給
される。この場合には、定電圧回路70を常時動作させ
ることになる。これは、ステップモータ110の駆動時
に第2の低電位側電圧Vss2が最も大きく変動し、し
かも、駆動パルスが有効な期間においては、第2の低電
位側電圧Vss2が上昇する方向に変動するからであ
る。第2の低電位側電圧Vss2が上昇すると、発振回
路80および分周回路90の電源電圧が低下し、発振周
波数が不安定となったり、最悪の場合には発振が停止し
てしまう。しかし、この例にあっては、駆動パルスが有
効な期間は、必ず定電圧回路70が動作するので、発振
回路80および分周回路90を安定して動作させること
ができる。
【0039】[2−2.第2実施形態の動作]次に、第2
実施形態の動作について説明する。図13は、計時装置
2の動作を説明するためのタイミングチャートである。
なお、この例では、昇降圧倍率Kの変更は行われず、第
2の制御信号CTL2は常に“L”レベルであるものとす
る。この図に示すように、時刻t1以前の期間T0にお
いては、第1〜第3の制御信号CTL1〜CTL3が“L”レベ
ルであったとすると、選択回路71はデューティ比Rが
1/8となる第1のクロックCK1をサンプリングクロ
ックCKsとして定電圧回路70に供給する。期間T0
では第2の低電位側電圧Vss2に急激な変動はないの
で、電圧Vregはほとんど変動しない。したがって、
定電圧回路70の給電を1/8に絞っても発振回路80
と分周回路90とは安定して動作する。
実施形態の動作について説明する。図13は、計時装置
2の動作を説明するためのタイミングチャートである。
なお、この例では、昇降圧倍率Kの変更は行われず、第
2の制御信号CTL2は常に“L”レベルであるものとす
る。この図に示すように、時刻t1以前の期間T0にお
いては、第1〜第3の制御信号CTL1〜CTL3が“L”レベ
ルであったとすると、選択回路71はデューティ比Rが
1/8となる第1のクロックCK1をサンプリングクロ
ックCKsとして定電圧回路70に供給する。期間T0
では第2の低電位側電圧Vss2に急激な変動はないの
で、電圧Vregはほとんど変動しない。したがって、
定電圧回路70の給電を1/8に絞っても発振回路80
と分周回路90とは安定して動作する。
【0040】次に、時刻t1から時刻t2までの期間T
1に充電電流が流れると、期間T1において第2の低電
位側電圧Vss2は次第に下降する。充電電流が流れる
と、充電状態検出部130はこのことを検出して、期間
T1において“H”レベルとなる第1の制御信号CTL1を
選択回路71に供給する。すると、選択回路71はデュ
ーティ比Rが1/2に設定された第2のクロックCK2
をサンプリングクロックCKsとして定電圧回路70に
供給する。この場合、第2の低電位側電圧Vss2は急
激に変動するが、サンプリングクロックCKsのデュー
ティ比Rが1/2となるので、電圧Vregの変動幅V
aを小さくすることができる。したがって、第2の低電
位側電圧Vss2が急激に変動しても電圧Vregの変
動を抑圧できるから、発振回路80と分周回路90とを
安定して動作させることができる。次に、時刻t2から
時刻t3まで期間T2にあっては、第1〜第3の制御信
号CTL1〜CTL3が“L”レベルであるから、期間T0と同
様に、定電圧回路70は消費電力を1/8に絞った状態
で動作する。
1に充電電流が流れると、期間T1において第2の低電
位側電圧Vss2は次第に下降する。充電電流が流れる
と、充電状態検出部130はこのことを検出して、期間
T1において“H”レベルとなる第1の制御信号CTL1を
選択回路71に供給する。すると、選択回路71はデュ
ーティ比Rが1/2に設定された第2のクロックCK2
をサンプリングクロックCKsとして定電圧回路70に
供給する。この場合、第2の低電位側電圧Vss2は急
激に変動するが、サンプリングクロックCKsのデュー
ティ比Rが1/2となるので、電圧Vregの変動幅V
aを小さくすることができる。したがって、第2の低電
位側電圧Vss2が急激に変動しても電圧Vregの変
動を抑圧できるから、発振回路80と分周回路90とを
安定して動作させることができる。次に、時刻t2から
時刻t3まで期間T2にあっては、第1〜第3の制御信
号CTL1〜CTL3が“L”レベルであるから、期間T0と同
様に、定電圧回路70は消費電力を1/8に絞った状態
で動作する。
【0041】次に、駆動パルスが時刻t4から時刻t5
まで期間、“H”レベルになるものとすれば、これに先
立つ時刻t3から時刻t6までの期間T3において、第
3の制御信号CTL3は“H”レベルとなる。すると、選択
回路71は“H”レベル信号Hをサンプリングクロック
CKsとして定電圧回路70に供給する。この場合に
は、定電圧回路70は常時動作するから、第2の低電位
側電圧Vss2が急激に変動しても電圧Vregは一定
の基準電圧Vrefに保たれる。したがって、発振回路
80と分周回路90とを安定して動作させることができ
る。このように第2実施形態においては、定電圧回路7
0の入力電圧である第2の低電位側電圧Vssが急激に
変動する場合を検知し、そのような場合には、第2の低
電位側電圧Vssの変動に応じて定電圧回路70への給
電を制御するようにしたので、第2の低電位側電圧Vs
s2が急激に変動しても電圧Vregの変動幅Vaを抑
圧することができ、しかも、第2の低電位側電圧Vss
2が安定している場合には、給電停止期間の割合を大き
くするから、定電圧回路70の消費電力を大幅に削減す
ることができる。
まで期間、“H”レベルになるものとすれば、これに先
立つ時刻t3から時刻t6までの期間T3において、第
3の制御信号CTL3は“H”レベルとなる。すると、選択
回路71は“H”レベル信号Hをサンプリングクロック
CKsとして定電圧回路70に供給する。この場合に
は、定電圧回路70は常時動作するから、第2の低電位
側電圧Vss2が急激に変動しても電圧Vregは一定
の基準電圧Vrefに保たれる。したがって、発振回路
80と分周回路90とを安定して動作させることができ
る。このように第2実施形態においては、定電圧回路7
0の入力電圧である第2の低電位側電圧Vssが急激に
変動する場合を検知し、そのような場合には、第2の低
電位側電圧Vssの変動に応じて定電圧回路70への給
電を制御するようにしたので、第2の低電位側電圧Vs
s2が急激に変動しても電圧Vregの変動幅Vaを抑
圧することができ、しかも、第2の低電位側電圧Vss
2が安定している場合には、給電停止期間の割合を大き
くするから、定電圧回路70の消費電力を大幅に削減す
ることができる。
【0042】[2−3.第2実施形態の変形例]
(1)第2実施形態に係る計時装置2において、定電圧
回路70として、図8、図9、図10に示すものを用い
ても良いことは勿論である。 (2)第2実施形態に係る計時装置2においては、大容
量コンデンサ30への充電電流に基づいて、交流発電機
10の発電状態を検知したが、本発明はこれに限定され
るものでなく、コンデンサ60への充電電流に基づいて
交流発電機10の発電状態を検知してもよい。さらに、
交流発電機10の起電圧に基づいて交流発電機10の発
電状態を検出してもよい。この場合には、交流発電機1
0の起電圧を予め定められた基準電圧と比較し、その比
較結果に基づいて発電状態を検出すればよい。
回路70として、図8、図9、図10に示すものを用い
ても良いことは勿論である。 (2)第2実施形態に係る計時装置2においては、大容
量コンデンサ30への充電電流に基づいて、交流発電機
10の発電状態を検知したが、本発明はこれに限定され
るものでなく、コンデンサ60への充電電流に基づいて
交流発電機10の発電状態を検知してもよい。さらに、
交流発電機10の起電圧に基づいて交流発電機10の発
電状態を検出してもよい。この場合には、交流発電機1
0の起電圧を予め定められた基準電圧と比較し、その比
較結果に基づいて発電状態を検出すればよい。
【0043】交流発電機10の起電圧の比較結果に基づ
いて発電状態を検出する場合における、図2に示す発電
状態検出回路130の変形例について図14を参照して
説明する。図14に示す発電状態検出回路130aは、
2個のPチャネルトランジスタ133,134と、Pチ
ャネルトランジスタ133,134のドレイン端子が電
流引き込み側の端子に接続されている定電流回路135
と、定電流回路135に並列に接続されているコンデン
サ136と、Pチャネルトランジスタ133,134の
ドレイン端子が入力に接続されているインバータ137
と、インバータ137に直列に接続されているインバー
タ138から構成されている。Pチャネルトランジスタ
133,134のゲート端子AG1,AG2には、図2
の発電コイル244の両端の端子電圧が印加され、各ゲ
ート端子には、それぞれ電圧Vddが印加される。定電
流回路135とコンデンサ136の他方の端子には電圧
Vss1または電圧Vss2が印加される。インバータ
138の出力信号が第1の制御信号CTL1である。
いて発電状態を検出する場合における、図2に示す発電
状態検出回路130の変形例について図14を参照して
説明する。図14に示す発電状態検出回路130aは、
2個のPチャネルトランジスタ133,134と、Pチ
ャネルトランジスタ133,134のドレイン端子が電
流引き込み側の端子に接続されている定電流回路135
と、定電流回路135に並列に接続されているコンデン
サ136と、Pチャネルトランジスタ133,134の
ドレイン端子が入力に接続されているインバータ137
と、インバータ137に直列に接続されているインバー
タ138から構成されている。Pチャネルトランジスタ
133,134のゲート端子AG1,AG2には、図2
の発電コイル244の両端の端子電圧が印加され、各ゲ
ート端子には、それぞれ電圧Vddが印加される。定電
流回路135とコンデンサ136の他方の端子には電圧
Vss1または電圧Vss2が印加される。インバータ
138の出力信号が第1の制御信号CTL1である。
【0044】以上の構成において、交流発電機10に起
電圧が発生すると、Pチャネルトランジスタ133,1
34が交互にオンするようになり、コンデンサ136の
端子間に電圧が発生し、インバータ137の入力が
“L”レベルになるので、インバータ138から出力さ
れる制御信号CTL1が“H”レベルになる。一方、交流発
電機10に起電圧が発生していない場合には、Pチャネ
ルトランジスタ133,134がオフしたままとなるの
で、コンデンサ136の電荷が定電流回路135によっ
て放電されるので、コンデンサ136の端子間電圧が減
少し、インバータ137の入力が“H”レベルになるの
で、インバータ138から出力される制御信号CTL1が
“L”レベルになる。
電圧が発生すると、Pチャネルトランジスタ133,1
34が交互にオンするようになり、コンデンサ136の
端子間に電圧が発生し、インバータ137の入力が
“L”レベルになるので、インバータ138から出力さ
れる制御信号CTL1が“H”レベルになる。一方、交流発
電機10に起電圧が発生していない場合には、Pチャネ
ルトランジスタ133,134がオフしたままとなるの
で、コンデンサ136の電荷が定電流回路135によっ
て放電されるので、コンデンサ136の端子間電圧が減
少し、インバータ137の入力が“H”レベルになるの
で、インバータ138から出力される制御信号CTL1が
“L”レベルになる。
【0045】(3)第2実施形態に係る計時装置2にお
いては、交流発電機10の発電状態、昇降圧回路40に
おける昇降圧倍率Kの変化、およびステップモータ11
0の駆動に基づいて、第2の低電位側電圧Vss2が急
激に変動する場合を検出したが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、これらの要素を適宜組み合わせて第2
の低電位側電圧Vss2が急激に変動する場合を検出し
てもよい。また、第2の低電位側電圧Vss2を急激に
変動させる各要素は、上記したものに限定されず、例え
ば、計時装置が輪列と日車から構成されるカレンダー表
示機構を備えこれをステップモータ110とは別のモー
タで駆動する場合には当該モータを駆動するための駆動
パルスを考慮してもよい。
いては、交流発電機10の発電状態、昇降圧回路40に
おける昇降圧倍率Kの変化、およびステップモータ11
0の駆動に基づいて、第2の低電位側電圧Vss2が急
激に変動する場合を検出したが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、これらの要素を適宜組み合わせて第2
の低電位側電圧Vss2が急激に変動する場合を検出し
てもよい。また、第2の低電位側電圧Vss2を急激に
変動させる各要素は、上記したものに限定されず、例え
ば、計時装置が輪列と日車から構成されるカレンダー表
示機構を備えこれをステップモータ110とは別のモー
タで駆動する場合には当該モータを駆動するための駆動
パルスを考慮してもよい。
【0046】さらに、第2の低電位側電圧Vss2を急
激に変動させる他の要因としては、計時装置にアラーム
装置(ブザー、音声信号を発生するための音声合成装置
等)を設ける場合のアラーム装置の駆動電流、照明装置
を設ける場合の照明の点灯電流等が考えられる。したが
って、これらの構成を採用する場合には、アラーム装置
の駆動制御信号や照明灯の制御信号を用いて、定電圧回
路の制御を行うように構成することも可能である。ま
た、第2の低電位側電圧Vss2の変動を直接検出する
ように構成してもよく、例えば、第2の低電位側電圧V
ss2をコンデンサと抵抗で構成される微分回路を用い
て第2の低電位側電圧Vss2の変化率を検出し、これ
を予め定められた各閾値と比較し、その比較結果に基づ
いて、第1〜第3のクロックCK1〜CK3および
“H”レベル信号Hの中からいずれかを選択し、これを
サンプリングクロックCKsとして用いるようにしても
よい。
激に変動させる他の要因としては、計時装置にアラーム
装置(ブザー、音声信号を発生するための音声合成装置
等)を設ける場合のアラーム装置の駆動電流、照明装置
を設ける場合の照明の点灯電流等が考えられる。したが
って、これらの構成を採用する場合には、アラーム装置
の駆動制御信号や照明灯の制御信号を用いて、定電圧回
路の制御を行うように構成することも可能である。ま
た、第2の低電位側電圧Vss2の変動を直接検出する
ように構成してもよく、例えば、第2の低電位側電圧V
ss2をコンデンサと抵抗で構成される微分回路を用い
て第2の低電位側電圧Vss2の変化率を検出し、これ
を予め定められた各閾値と比較し、その比較結果に基づ
いて、第1〜第3のクロックCK1〜CK3および
“H”レベル信号Hの中からいずれかを選択し、これを
サンプリングクロックCKsとして用いるようにしても
よい。
【0047】さらに、ステップモータ110を駆動する
ために駆動回路100で生成する駆動パルス幅を負荷に
応じて数種類の中から選択するようにし、これに応じて
第1〜第3のクロックCK1〜CK3、または“H”レ
ベル信号Hを選択してサンプリングクロックCKsとし
てもよい。具体的には、通常の駆動パルスでステップモ
ータ110を回転させることができない場合に幅の広い
駆動パルスを生成し(発生頻度は低い)、この場合に
“H”レベル信号Hを選択し、定電圧回路70を常時動
作させるようにし、一方、通常の駆動パルス発生時に
は、第1〜第3のクロックCK1〜CK3を適宜選択し
て、定電圧回路70をサンプリング動作させるようにし
てもよい。
ために駆動回路100で生成する駆動パルス幅を負荷に
応じて数種類の中から選択するようにし、これに応じて
第1〜第3のクロックCK1〜CK3、または“H”レ
ベル信号Hを選択してサンプリングクロックCKsとし
てもよい。具体的には、通常の駆動パルスでステップモ
ータ110を回転させることができない場合に幅の広い
駆動パルスを生成し(発生頻度は低い)、この場合に
“H”レベル信号Hを選択し、定電圧回路70を常時動
作させるようにし、一方、通常の駆動パルス発生時に
は、第1〜第3のクロックCK1〜CK3を適宜選択し
て、定電圧回路70をサンプリング動作させるようにし
てもよい。
【0048】くわえて、運針機構120を動作させる時
刻表示モードと、消費電力を削減するために運針機構1
20の動作を停止させるパワーセーブモードといった2
つのモードを取り得る時計において、パワーセーブモー
ドでは、大きな消費電力はなく電源電圧変動がないた
め、サンプリングクロックCKsのデューティ比Rを更
に小さい1/16に設定し、時刻表示モードにおいて第
1〜第3のクロックCK1〜CK3、または“H”レベ
ル信号Hを選択してサンプリングクロックCKsを選択
するようにしてもよい。要は、第2の低電位側電圧Vs
s2が急激に変動する場合を検知できるのであれば、ど
のようなものであってもよい。
刻表示モードと、消費電力を削減するために運針機構1
20の動作を停止させるパワーセーブモードといった2
つのモードを取り得る時計において、パワーセーブモー
ドでは、大きな消費電力はなく電源電圧変動がないた
め、サンプリングクロックCKsのデューティ比Rを更
に小さい1/16に設定し、時刻表示モードにおいて第
1〜第3のクロックCK1〜CK3、または“H”レベ
ル信号Hを選択してサンプリングクロックCKsを選択
するようにしてもよい。要は、第2の低電位側電圧Vs
s2が急激に変動する場合を検知できるのであれば、ど
のようなものであってもよい。
【0049】また、第2実施形態では、第1〜第3のク
ロックCK1〜CK3、または“H”レベル信号Hを選
択してサンプリングクロックCKsとしたが、“H”レ
ベル信号Hを除いて、サンプリングクロックCKsのデ
ューティ比Rを可変する構成としてもよい。
ロックCK1〜CK3、または“H”レベル信号Hを選
択してサンプリングクロックCKsとしたが、“H”レ
ベル信号Hを除いて、サンプリングクロックCKsのデ
ューティ比Rを可変する構成としてもよい。
【0050】[3.本発明の変形例]
(1)上述した各実施形態では、交流発電機10とし
て、回転錘の回転運動を電気エネルギーに変換するもの
を採用しているが、本発明はこれに限定されることな
く、例えば、ゼンマイの復元力により回転運動を生じさ
せ、該回転運動で起電力を発生させる発電装置や、外部
あるいは自励による振動または変位を圧電体に加えるこ
とにより、圧電効果によって電力を発生させる発電装置
であってもよい。さらに、太陽電池による発電や、熱発
電であってもよい。また、交流発電機10と整流回路2
0に代えて、1次蓄電池または2次蓄電池を用いること
も可能である。ただし、1次または2次蓄電池を用いる
場合には、発電状態の検出を行う必要はない。
て、回転錘の回転運動を電気エネルギーに変換するもの
を採用しているが、本発明はこれに限定されることな
く、例えば、ゼンマイの復元力により回転運動を生じさ
せ、該回転運動で起電力を発生させる発電装置や、外部
あるいは自励による振動または変位を圧電体に加えるこ
とにより、圧電効果によって電力を発生させる発電装置
であってもよい。さらに、太陽電池による発電や、熱発
電であってもよい。また、交流発電機10と整流回路2
0に代えて、1次蓄電池または2次蓄電池を用いること
も可能である。ただし、1次または2次蓄電池を用いる
場合には、発電状態の検出を行う必要はない。
【0051】(2)上述した各実施形態では、腕時計型
の計時装置を一例として説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、腕時計以外にも、懐中時計など
であってもよい。また、電卓、携帯電話、携帯用パーソ
ナルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、携帯型VT
Rなどの携帯型電子機器に適応することもできる。
の計時装置を一例として説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、腕時計以外にも、懐中時計など
であってもよい。また、電卓、携帯電話、携帯用パーソ
ナルコンピュータ、電子手帳、携帯ラジオ、携帯型VT
Rなどの携帯型電子機器に適応することもできる。
【0052】(3)上述した各実施形態においては、基
準電位(GND)をVdd(高電位側)に設定したが、
基準電位(GND)をVss(低電位側)に設定しても
よいことは勿論である。
準電位(GND)をVdd(高電位側)に設定したが、
基準電位(GND)をVss(低電位側)に設定しても
よいことは勿論である。
【0053】(4)上述した各実施形態にあっては、昇
降圧回路40を用いることを前提として説明したが、昇
降圧回路40の替わりに昇圧動作のみを行う昇圧回路を
用いてもよいことはもちろんである。また、交流発電機
10の起電圧が大きい場合には、昇降圧回路40、電圧
検出回路50およびコンデンサ60を省略して、大容量
コンデンサ30の両端を定電圧回路70に直接接続する
ようにしてもよい。
降圧回路40を用いることを前提として説明したが、昇
降圧回路40の替わりに昇圧動作のみを行う昇圧回路を
用いてもよいことはもちろんである。また、交流発電機
10の起電圧が大きい場合には、昇降圧回路40、電圧
検出回路50およびコンデンサ60を省略して、大容量
コンデンサ30の両端を定電圧回路70に直接接続する
ようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の発明特
定事項によれば、電圧安定化手段を間欠的に動作させる
ので、電源装置の消費電力を削減することができる。ま
た、入力電圧の変動に応じて電圧安定化手段への給電を
制御するので、電源装置の消費電力を削減しつつ出力電
圧の変動幅を抑圧することができる。
定事項によれば、電圧安定化手段を間欠的に動作させる
ので、電源装置の消費電力を削減することができる。ま
た、入力電圧の変動に応じて電圧安定化手段への給電を
制御するので、電源装置の消費電力を削減しつつ出力電
圧の変動幅を抑圧することができる。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る計時装置の構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る計時装置内の交流発
電機10、整流回路20、昇降圧回路40、駆動回路1
00、ステップモータ110、および運針機構120の
具体的構成例を示す図である。
電機10、整流回路20、昇降圧回路40、駆動回路1
00、ステップモータ110、および運針機構120の
具体的構成例を示す図である。
【図3】 図2の昇降圧回路40の概要構成図である。
【図4】 図2の昇降圧回路40の動作説明図である。
【図5】 図2の昇降圧回路40における3倍昇圧時の
等価回路である。
等価回路である。
【図6】 図1に示す実施形態に係る定電圧回路の回路
図である。
図である。
【図7】 同実施形態に係る計時装置の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
ためのタイミングチャートである。
【図8】 同実施形態の変形例に係る定電圧回路の一例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図9】 同実施形態の変形例に係る定電圧回路の一例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図10】 同実施形態の変形例に係る定電圧回路の一
例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係る計時装置の構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図12】 同実施形態に係る選択回路の真理値表であ
る。
る。
【図13】 同実施形態に係る計時装置の動作を説明す
るためのタイミングチャートである。
るためのタイミングチャートである。
【図14】 同実施形態に係る発電状態検出回路の変形
例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
1,2…計時装置
10…交流発電機(発電手段)
30…大容量コンデンサ(第1の蓄電手段)
40…昇降圧回路(電圧変換手段)
50…電圧検出回路(電圧変動検知手段、倍率変更検知
手段) 60…コンデンサ(第2の蓄電手段) 70…定電圧回路(電圧安定化手段) 71…選択回路(制御手段) 80…発振回路(処理手段、計時手段) 90…分周回路(処理手段、計時手段) 100…駆動回路(電圧変動検知手段) 110…ステップモータ(電力消費手段、モータ) 130,130a…発電状態検出回路(電圧変動検知手
段、充電検知手段) 712〜714…スイッチ(給電手段) Vdd…高電位側電圧 Vss1…第1の低電位側電圧 Vss2…第2の低電位側電圧(入力電圧)
手段) 60…コンデンサ(第2の蓄電手段) 70…定電圧回路(電圧安定化手段) 71…選択回路(制御手段) 80…発振回路(処理手段、計時手段) 90…分周回路(処理手段、計時手段) 100…駆動回路(電圧変動検知手段) 110…ステップモータ(電力消費手段、モータ) 130,130a…発電状態検出回路(電圧変動検知手
段、充電検知手段) 712〜714…スイッチ(給電手段) Vdd…高電位側電圧 Vss1…第1の低電位側電圧 Vss2…第2の低電位側電圧(入力電圧)
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フロントページの続き
Fターム(参考) 2F002 AA07 AB06 AD06 AD07 AE00
AE01 DA00 GA04 GA06
2F084 AA01 AA07 GG02 GG03 GG04
JJ05 JJ07 LL01 LL02 LL03
5H430 BB05 BB09 BB11 EE06
Claims (20)
- 【請求項1】 給電状態において入力電圧を安定化させ
た出力電圧を生成する電圧安定化手段と、 前記電圧安定化手段への給電を行う給電手段と、 前記入力電圧の変動あるいは変動が予測される状態を検
知する電圧変動検知手段と、 前記電圧変動検知手段の検知結果に基づいて前記給電手
段の給電動作を制御する制御手段とを備えることを特徴
とする電源装置。 - 【請求項2】 前記制御手段は、前記入力電圧が安定し
ている場合には前記電圧安定化手段への給電と給電停止
とを一定の周期で繰り返すように前記給電手段を制御
し、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される
状態を前記電圧変動検知手段により検知した場合には前
記電圧安定化手段への給電停止時間に対する給電時間の
割合を前記入力電圧が安定している場合と比較して大き
くなるように前記給電手段を制御することを特徴とする
請求項1に記載の電源装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記入力電圧が安定し
ている場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電する
ように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動ある
いは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知手段
により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に給電
するように前記給電手段を制御することを特徴とする請
求項1に記載の電源装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の電源装置を備えた携帯
型電子機器であって、 電力を発電する発電手段と、 前記発電手段からの電力を蓄電し、蓄電された電圧を前
記入力電圧として前記電源装置に供給する蓄電手段とを
備え、 前記電圧変動検知手段は、前記蓄電手段への充電を検知
する充電検知手段として構成されることを特徴とする携
帯型電子機器。 - 【請求項5】 前記充電検知手段は、前記蓄積手段への
充電電流に基づいて前記蓄電手段への充電を検知するこ
とを特徴とする請求項4に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項6】 前記充電検知手段は、前記発電手段の起
電圧に基づいて前記蓄電手段への充電を検知することを
特徴とする請求項4に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項7】 請求項1に記載の電源装置を備えた携帯
型電子機器であって、 電力を発電する発電手段と、 前記発電手段からの電力を蓄電する第1の蓄電手段と、 前記第1の蓄電手段の電圧の大きさに応じた変換倍率
で、前記第1の蓄電手段の電圧を変換する電圧変換手段
と、 前記電圧変換手段によって変換された電圧を蓄電し、蓄
電された電圧を前記入力電圧として前記電源装置へ供給
する第2の蓄電手段とを備え、 前記電圧変動検知手段は、前記電圧変換手段における変
換倍率の変更を検知する倍率変更検知手段として構成さ
れることを特徴とする携帯型電子機器。 - 【請求項8】 請求項1に記載の電源装置を備えた携帯
型電子機器であって、 前記入力電圧の給電を受けて電力を消費する電力消費手
段を備え、 前記電圧変動検知手段は、前記電力消費手段における消
費電力が増大することを検知する消費電力検知手段とし
て構成されることを特徴とする携帯型電子機器。 - 【請求項9】 請求項8に記載の携帯型電子機器であっ
て、 前記電力消費手段はモータであり、前記消費電力検知手
段は前記モータの駆動信号に基づいて、消費電力が増大
することを検知することを特徴とする携帯型電子機器。 - 【請求項10】 前記制御手段は、前記入力電圧が安定
している場合には前記電圧安定化手段への給電と給電停
止とを一定の周期で繰り返すように前記給電手段を制御
し、前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される
状態を前記電圧変動検知手段により検知した場合には前
記電圧安定化手段への給電停止時間に対する給電時間の
割合を前記入力電圧が安定している場合と比較して大き
くなるように前記給電手段を制御することを特徴とする
請求項4、7または8のうちいずれか1項に記載の携帯
型電子機器。 - 【請求項11】 前記入力電圧の変動あるいは前記変動
が予測される状態を前記電圧変動検知手段により検知し
た場合には予め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手
段への給電停止時間に対する給電時間の割合を前記入力
電圧が安定している場合と比較して大きくなるように前
記給電手段を制御することを特徴とする請求項10記載
の携帯型電子機器。 - 【請求項12】 前記制御手段は、前記入力電圧が安定
している場合には前記電圧安定化手段へ間欠的に給電す
るように前記給電手段を制御し、前記入力電圧の変動あ
るいは前記変動が予測される状態を前記電圧変動検知手
段により検知した場合には前記電圧安定化手段へ常に給
電するように前記給電手段を制御することを特徴とする
請求項4、7または8のうちいずれか1項に記載の携帯
型電子機器。 - 【請求項13】 前記入力電圧の変動あるいは前記変動
が予測される状態を前記電圧変動検知手段により検知し
た場合には予め定めた所定期間の間、前記電圧安定化手
段へ常に給電するように前記給電手段を制御することを
特徴とする請求項12に記載の携帯型電子機器。 - 【請求項14】 請求項1に記載の電源装置と、 前記電源装置からの出力電圧によって給電を受け、時間
を計測する計時手段とを備えたことを特徴とする計時装
置。 - 【請求項15】 電力を発電する発電手段と、 前記発電手段からの電力を蓄電する蓄電手段と、 入力電圧を安定化させた出力電圧を生成する電圧安定化
手段と、 前記蓄電手段に蓄電された電圧を前記入力電圧として、
前記電圧安定化手段へ給電を行う給電手段と、 前記入力電圧の変動あるいは前記変動が予測される状態
を検知する電圧変動検知手段と、 前記電圧変動検知手段の検知結果に基づいて前記給電手
段の給電動作を制御する制御手段と、 前記電圧安定化手段からの出力電圧によって給電を受
け、時間を計測する計時手段とを備えたことを特徴とす
る計時装置。 - 【請求項16】 電力を発電する発電手段と、 前記発電手段からの電力を蓄電する第1の蓄電手段と、 前記第1の蓄電手段の電圧の大きさに応じた変換倍率
で、前記第1の蓄電手段の電圧を変換する電圧変換手段
と、 前記電圧変換手段によって変換された電圧を蓄電し、蓄
電された電圧を供給する第2の蓄電手段と、 入力電圧を安定化させた出力電圧を生成する電圧安定化
手段と、 前記第2の蓄電手段に蓄電された電圧を前記入力電圧と
して、前記電圧安定化手段へ給電を行う給電手段と、 前記電圧変換手段における変換倍率の変更を検知する倍
率変更検知手段と、 前記倍率変更検知手段の検知結果に基づいて前記給電手
段の給電動作を制御する制御手段と、 前記電圧安定化手段からの出力電圧によって給電を受
け、時間を計測する計時手段とを備えたことを特徴とす
る計時装置。 - 【請求項17】 給電状態において入力電圧を安定化さ
せた出力電圧を生成する定電圧回路を備えた電源装置の
制御方法において、 予め定められた第1の時間だけ前記定電圧回路への給電
を行なう第1のステップと、 前記第1の時間が経過すると、予め定められた第2の時
間だけ前記定電圧回路への給電を停止する第2のステッ
プと、を有し、 前記第2のステップが終了すると、前記第1のステップ
と前記第2のステップとを交互に繰り返す、 ことを特徴とする電源装置の制御方法。 - 【請求項18】 給電状態において入力電圧を安定化さ
せた出力電圧を生成する定電圧回路を備えた電源装置の
制御方法において、 前記入力電圧の変動を検知し、 前記入力電圧の変動の検知結果に基づいて前記定電圧回
路への給電を制御することを特徴とする電源装置の制御
方法。 - 【請求項19】 給電状態において入力電圧を安定化さ
せた出力電圧を生成する定電圧回路と当該出力電圧によ
って給電された時間を計測する計時回路とを備えた計時
装置の制御方法において、 発電された電力を第1の蓄電器に蓄電し、 前記第1の蓄電器の電圧の大きさに応じた変換倍率で、
前記第1の蓄電器の電圧を変換し、 変換された電圧を第2の蓄電器に蓄電するとともに、蓄
電された電圧を前記入力電圧として前記定電圧回路に供
給し、 前記第2の蓄電器から給電を受け、前記計時回路の計測
結果に基づいて時刻を表示する針を回転させるモータを
駆動し、 前記第1の蓄電器への充電、前記変換倍率の変更、およ
び前記モータの駆動のうち、少なくとも一つを検知し、 前記検知結果に基づいて、前記定電圧回路への給電およ
び給電停止を制御することを特徴とする計時装置の制御
方法。 - 【請求項20】 前記検知結果によって前記入力電圧が
安定していると判断した場合には、前記定電圧回路へ間
欠的に給電を行い、 前記検知結果によって前記入力電圧が変動しているある
いは前記変動が予測されると判断した場合には、前記定
電圧回路への給電停止時間に対する給電時間の割合を前
記入力電圧が安定している場合と比較して大きくする
か、あるいは、常に給電することを特徴とする請求項1
9に記載の計時装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002084315A JP2003029852A (ja) | 1998-12-09 | 2002-03-25 | 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35049698 | 1998-12-09 | ||
JP10-350496 | 1998-12-09 | ||
JP2002084315A JP2003029852A (ja) | 1998-12-09 | 2002-03-25 | 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28071999A Division JP3678075B2 (ja) | 1998-12-09 | 1999-09-30 | 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003029852A true JP2003029852A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=26579215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002084315A Pending JP2003029852A (ja) | 1998-12-09 | 2002-03-25 | 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003029852A (ja) |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002084315A patent/JP2003029852A/ja active Pending
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