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JP2003025298A - 細孔を有する構造体及びその製造方法 - Google Patents

細孔を有する構造体及びその製造方法

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JP2003025298A
JP2003025298A JP2002134011A JP2002134011A JP2003025298A JP 2003025298 A JP2003025298 A JP 2003025298A JP 2002134011 A JP2002134011 A JP 2002134011A JP 2002134011 A JP2002134011 A JP 2002134011A JP 2003025298 A JP2003025298 A JP 2003025298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細孔(ナノホール)底部が下地の導電性金属
層まで貫通した新規な構造体を提供する。 【解決手段】 細孔を有する構造体であって、アルミナ
を含み構成される第1の層15、Ti、Zr、Hf、N
b、Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一つを含
有する第2の層13、及び導電性を有する第3の層12
をこの順に有し、且つ該第1の層15及び第2の層13
は細孔15を有している構造体。前記第1の層はアルミ
ナナノホール層で、第3の層はCu、貴金属、Cuを含
む合金、貴金属を含む合金、あるいは半導体材料で構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細孔を有する構造
体、及びその製造方法に関する。本発明により得られる
構造体は、電子デバイスやメモリー媒体、メモリー素子
などの機能材料や、構造材料などの広い範囲で利用が可
能である。特に前記構造体は、垂直磁気記録媒体、固体
磁気メモリー、磁気センサー、フォトニックデバイスな
どへ利用できる。
【0002】
【従来の技術】本発明は、細孔を有する構造体に関する
ものであるが、その細孔の孔径に依存することなく適用
できる。近年、細孔を有する構造体の中でも、ナノサイ
ズの構造体(概ね1nmから200nmのサイズを有す
る構造体である。以下、「ナノ構造体」と称する。)に
関心が高まっているので、ナノ構造体を中心に技術的な
背景を述べる。
【0003】なお、ナノ構造体が注目を浴びているの
は、その小ささゆえ種々の効果(たとえば、記録媒体等
の高密度化)が期待できるからであることは勿論である
が、金属及び半導体の薄膜、細線、ドットなどは、ある
特徴的な長さより小さいサイズにおいて、電子の動きが
閉じ込められることにより、特異な電気的、光学的、化
学的性質を示すことがあるからである。
【0004】ナノ構造体の作製方法としては、たとえ
ば、フォトリソグラフィーをはじめ、電子線露光、X線
露光などの微細パターン描画技術をはじめとする半導体
加工技術を用いた作製方法が挙げられる。半導体加工技
術によるナノ構造体の作製方法では、歩留まりの悪さや
装置のコストが高いなどの問題が指摘されており、簡易
な手法で再現性よく作製できる手法が望まれている。
【0005】上記簡易な手法として、自然に形成される
規則的な構造、すなわち、自己組織的に形成される構造
をベースに、新規なナノ構造体を実現しようとする試み
がある。これは、ベースとして用いる微細構造によって
は、従来の方法を上まわる微細で特殊な構造を作製でき
る可能性があるため、多くの研究が行われ始めている。
【0006】自己組織的に形成される特異な構造の例と
しては、陽極酸化アルミナ被膜が挙げられる(たとえば
R.C.Furneaux,W.R.Rigby&A.
P.Davidson“NATURE”Vol.33
7、P147(1989)等参照)。
【0007】以下、前記陽極酸化アルミナ被膜に関して
具体的に図を用いて説明する。図8および図9は、アル
ミニウム板(あるいは膜)上に、陽極酸化アルミナナノ
ホールを作製した場合の模式的断面図である。アルミニ
ウム板を酸性電解液中で陽極酸化すると、多孔質酸化膜
が形成される。図8Aにおいて、114はナノホール、
115は陽極酸化膜、122はバリア層である。なお、
バリア層とは、陽極酸化膜115の空孔部の底面に存在
するアルミナからなる絶縁領域のことである。
【0008】図8Bは、基板上のAl膜を途中まで陽極
酸化した場合の断面図である。同図において123は基
板、124はアルミニウム膜である。この多孔質酸化被
膜の特徴は、図8Aに示すように、直径(2r)が数n
m〜数100nmの極めて微細な円柱状ナノホール(細
孔)114が、数10nm〜数100nmの間隔(2
R)で平行に配列するという特異的な幾何学的構造を有
することにある。そして、この陽極酸化アルミナナノホ
ールの特異的な幾何学構造に着目した、さまざまな応用
が試みられている。
【0009】たとえば、陽極酸化膜の耐摩耗性、耐絶縁
性を利用した被膜としての応用や、被膜を剥離してフィ
ルターへの応用がある。さらには、ナノホール内に金属
や半導体、あるいは磁性体等を充填する技術や、ナノホ
ールのレプリカ技術を用いることより、着色、磁気記録
媒体、EL発光素子、エレクトロクロミック素子、光学
素子、太陽電池、ガスセンサをはじめとする様々な応用
が試みられている。また、量子細線、MIM素子などの
量子効果デバイス、ナノホールを化学反応場として用い
る分子センサーなど多方面への応用が期待されている。
なお、ナノホールに関しては、益田“固体物理”31,
493(1996)に詳しい記載がある。
【0010】しかし、従来の陽極酸化アルミナナノホー
ル層に接する支持部材としては、一般に図8(A)や図
8(B)に示すように、アルミニウム板121(あるい
はアルミニウム膜124)に限られていたため、上記ナ
ノホール層を利用したデバイスの開発には様々な制限が
あった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ア
ルミナを含み構成される細孔層の支持部材に特徴を有
し、当該細孔層には下地導電層に到達する深さにまで孔
が形成されている新規な構造体、及びその製造方法を提
供することを目的とする。より具体的には本発明は、前
記支持部材にアルミニウム以外の材料を用いた構造材料
及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る細孔を有す
る構造体は、アルミナを含み構成される第1の層、T
i、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの
少なくとも一つを含有する第2の層、及び導電性を有す
る第3の層をこの順に有し、且つ該第1及び第2の層は
細孔を有していることを特徴とする。
【0013】また、本発明に係る細孔を有する構造体の
製造方法は、アルミニウムを含有する第1の層、Ti、
Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの少な
くとも一つを含有する第2の層、及び導電性を有する第
3の層をこの順に有する部材を用意する工程、該第1の
層を陽極酸化し、該第1の層に第1の細孔を形成する工
程、及び該第2の層に第2の細孔を形成する工程を有す
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態:細孔を有する
構造体の構成)本発明に係る細孔を有する構造体を図面
に基づいて説明する。図1A及びBは、本発明に係る構
造体の一例を示す概略図である。
【0015】図1Aは平面図であり、図1Bは、図1A
中のXX’での切断面図である。同図において、11は
基板、15はアルミナを含み構成される第1の層、14
は細孔、13はTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、
WあるいはSiの少なくとも一つを含有する第2の層、
12は導電性を有する第3の層である。
【0016】本発明に係る構造体の特徴は、第1及び第
2の層が共に細孔を有しており、且つそれらの細孔が繋
がっていることである。本発明により、アルミナを含み
構成される第1の層を支持する部材(前記第2の層や第
3の層)として、アルミニウム以外の材料を用いた部材
の提供が可能となる。ここで、アルミニウム以外の材料
とは、アルミニウムを主成分として含まない材料であ
る。主成分とは、上記材料の主たる構成要素を意味し、
例えばICPなどを用いて分析した場合に、前記材料に
対する原子量比が20パーセント以上を有する構成要素
のことである。
【0017】また、本発明においては、細孔は前記第1
及び第2の層を貫通し、導電性を有する第3の層が細孔
底部に露出しているので、細孔内に電着により所定の材
料を埋め込むことができる。
【0018】本発明における細孔を有する構造体の孔径
は特に限定されるものではないが、5nm以上500n
m以下、好ましくは10nm以上200nm以下であ
る。以下、「細孔を有する構造体」との表現に代え「ナ
ノホール」という場合もある。また、細孔の長さは特に
限定されるものではないが、例えば数nmから数十μm
の範囲に適宜設定することができる。
【0019】以下、前記第1、第2、及び第3の層につ
いて詳述する。ここで前記第1の層とは、例えばアルミ
ニウムを構成元素に含む部材を陽極酸化処理して得られ
る層のことである。前記部材がアルミニウム自体の場合
は、前記第1の層はアルミナ層(あるいは、アルミナナ
ノホール層)となる。勿論、前記部材は、主成分として
アルミニウムを構成元素に有していればよく他の構成要
素を含んでいてもよい。主成分とは、部材の主たる構成
要素を意味し、例えばICPなどを用いて分析した場合
に、前記部材に対する原子量比が20パーセント以上を
有する構成要素のことである。前記第1の層の厚さは、
特に限定されるものではないが、例えば数nmから数十
μmの範囲に適宜設定することができる。
【0020】前記第2の層とは、例えばTi、Zr、H
f、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一
つを含有する材料を前記第1の層と同様に陽極酸化処理
して得られる層である。前記材料は金属、半導体あるい
は合金であってもよい。そして、当該材料が陽極酸化処
理された結果、酸化物、例えばタングステン(W)の酸
化物となっていることも好ましいものである。発明者ら
の検討によると、前記第2の層は、前記第1の層との前
記第3の層との接合強度を高めるという働きがあること
を見出した。詳細は不明であるが、前記第2の層が前記
第1の層と同様に陽極酸化処理されていることに起因し
ているものと思われる。斯かる点から、前記第2の層を
接合層と表現する場合もある。
【0021】前記第2の層の厚さは、特に限定されるも
のではないが1nm以上100nm以下、好ましくは1
nm以上50nm以下であるのがよい。また、前記第2
の層の厚さは、前記第1の層の厚さよりも薄いものであ
ることが好ましい。より好適には、前記第2の層の厚さ
は、前記第1の層の厚さの2分の1よりも薄いものであ
るのがよい。また、前記第2の層の厚さは、前記第1及
び第3の層の厚さよりも薄いものであってもよい。ま
た、前記第2の層の厚さは、細孔の間隔(図1Bの2
R)よりも薄い方がよい。
【0022】本発明においては、前記第1の層と第2の
層は共に陽極酸化処理により細孔が形成されており、そ
れぞれ第1の細孔、第2の細孔とした場合には、両者は
互いに異なる孔径を有することも好ましいものである。
例えば、図2Aや図2Bに示すが如くである。また、前
記第2の層の厚さは、細孔の間隔(図1BのR)よりも
薄い方がよい。
【0023】前記第3の層は、Cu、貴金属、Cuを含
む合金、貴金属を含む合金、あるいは半導体材料で構成
することができる。ここで貴金属は、例えばAg、A
u、Pt、Pd、Ir、Rh、Os、あるいはRuから
選ばれる。前記半導体材料とは、例えばグラファイト、
Si、InP、GaAs、GaN、SiGeあるいはG
eである。前記第3の層を構成する材料として金属を用
いた場合には、第3の層のことを導電性金属下地層と表
現する場合もある。前記第3の層は薄膜でもよいし、基
板そのものでも構わない。即ち、図1Bにおいて、第3
の層12を用いないで、基板11自体に導電性を有する
材料を選んでもよい。ここで、細孔に電着などで内包物
を埋め込む場合などは導電性金属下地層にはCuやPt
が含有されていることが好ましい。
【0024】図1Bにおける基板11としては、例えば
石英基板、ガラス基板、金属基板、半導体基板などが適
用できる。勿論、基板としてプラスチックやポリエチレ
ンテレフタラート(PET)やポリイミドなどのフレキ
シブルなフィルムを用いることもできる。なお、上記説
明した構造体をマスクやモールドとして利用することも
可能である。
【0025】(第2の実施形態:細孔を有する構造体の
製造方法)以下、図3及び図4を用いて、細孔を有する
構造体の製造方法について説明する。なお、図3は本発
明に係る細孔を有する構造体の製造工程の一例を示す概
略図、図4は本発明に用いる陽極酸化装置の一例を示す
概略図である。
【0026】図3Aは、陽極酸化工程前の膜構成の断面
図である。アルミニウムを含有する第1の層52、T
i、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの
少なくとも一つを含有する第2の層51、及び導電性を
有する第3の層12をこの順に有する部材55を用意す
る(工程1)。なお、図3Aにおいては部材55が基板
11上に形成されているが、基板は必須なものではなく
必要に応じて設ければよい。
【0027】次に、図3Bに示すように、前記第1の層
及び第2の層を陽極酸化し、細孔を形成する(工程
2)。同図において、15は、前述のアルミニウムを含
有する第1の層52が陽極酸化されて形成される陽極酸
化膜である。また、53は、前記第2の層51を陽極酸
化処理した際に形成される酸化被膜である。なお、陽極
酸化の条件や用いる材料にもよるが、酸化被膜53が残
留する場合と、残留しない場合がある。図3Bにおいて
は、残留している場合を示している。前記酸化被膜53
が残留している場合には、エッチング処理などによる酸
化被膜53の除去工程(工程3)を行うことが望まし
い。なお、工程3は必要に応じて行えばよく、必須の工
程ではない。
【0028】上記酸化被膜53が残留しない場合や、前
記エッチング処理により除去した場合には、図3Cに示
すような構造体が得られる。前記エッチング処理は、酸
性溶液によるウェットエッチング、あるいはアルカリ性
溶液によるウェットエッチングである。
【0029】なお、エッチング処理の前あるいは後にア
ニール処理を行うことも有効である。アニールは、例え
ば100℃以上1200℃以下の範囲で行うことが可能
である。100℃以上のアニールで膜に残存する水分を
除去できることや、更に高い温度のアニールで陽極酸化
処理された酸化アルミ膜の結晶性を高めることができ
る。上記のアニール処理は、真空中や水素および不活性
ガスなどの還元性雰囲気中で行うことができる。勿論、
導電性を有する前記第3の層12が破壊されない場合
は、空気や酸素中でのアニールも可能である。
【0030】また、細孔構造体を作製した後、表面を研
磨、研削、あるいはCMP(Chemical Mec
hanical Polishing)を行うこともで
きる。本実施形態においては、前記第1の層52に形成
される第1の細孔56と、前記第2の層51に形成され
る第2の細孔57は繋がっている。前記第1及び第2の
細孔の径は、同一でも、互いに異なっていてもよい。
【0031】ここで前記第2の層51は、Ti、Zr、
Hf、Nb、Ta、Mo、W若しくはSiの少なくとも
一種を含有する半導体、金属、合金である。前記第3の
層12は、Cu、貴金属、Cuを含む合金、貴金属を含
む合金、あるいは半導体材料である。貴金属あるいは半
導体材料は上記実施形態1で説明したものと同様の材料
が適用できる。
【0032】前記第2の層の厚さは、前記第3の層の厚
さよりも薄いことが望ましい。ここで、前記第2の層の
厚さが、1nm以上50nm以下であることがよい。
【0033】たとえば、Alの融点は660℃である
が、その表面に作製されたナノホールに対しても、上記
温度以上の熱処理を施すことができなかったことが挙げ
られる。その意味で、ナノホールを機能材料として多様
な方向で使用するためには、高融点の基板上に陽極酸化
アルミナナノホールを形成する技術が望まれる。
【0034】さらには、陽極酸化アルミナナノホールを
電子デバイスなどとして応用することを考えると、ナノ
ホール内に材料を埋め込み、該内包物に下地から電気的
に接続可能な陽極酸化アルミナナノホールを形成する技
術が望まれる。金属などの良導電性材料の下地に陽極酸
化アルミナナノホールを均一、且つ安定に作製すること
ができれば、制御された電着により陽極酸化アルミナナ
ノホールに内包物の作製を可能にし、さらに応用範囲を
広げることが期待できる。なお、本実施形態において
は、細孔を有する層をアルミニウム以外の支持部材上に
形成できる。
【0035】本実施形態における、陽極酸化アルミナナ
ノホールは、Alを主成分とする膜を陽極酸化し、当該
膜の表面から前記第3の層表面までの全膜厚にわたり酸
化し、適切な時間で陽極酸化を終了し、その後必要に応
じてエッチング工程を行うことにより作製される。
【0036】このため、ナノホール底部は導電性金属下
地層表面まで貫通しており、そのナノホールは底部まで
直線性が良好であるという特徴を有している。また本発
明者等は、ナノホール底の貫通部分では陽極酸化アルミ
ナナノホール層と導電性金属下地層との界面に適切な接
合層を設けることにより、陽極酸化アルミナナノホール
層と導電性金属下地層の接合強度、密着性が増加するこ
とを見出した。
【0037】アルミニウム以外の支持部材上に陽極酸化
アルミナナノホールを構成した例としては、特開平7−
272651号公報が挙げられる。同公報には、Si基
板上にAl膜を形成し、該Al膜を陽極酸化膜に変換し
た後、ナノホール底部のバリア層を除去し、ナノホール
内に露出したSi基板上に金属層(Au、Pt、Pd、
Ni、Ag、Cu)を形成し、VLS(Vaper L
iquid Solid)法によりSi針状結晶を成長
する技術が開示されている。
【0038】この技術においては、ナノホールをSi基
板の表面まで貫通させるために、Al膜を陽極酸化後、
ナノホール底のバリア層を除去する工程を行っている。
このバリア層を除去する手法としては、クロム酸系のエ
ッチング液を用いる手法、陽極酸化終了後にSi基板と
対向電極を外部導線で接続して液中で放置する手法が挙
げられている。図9Aは、バリア層122を残して陽極
酸化を終了した断面図、図9Bはそのバリア層122を
ドライエッチングなどの方法で除去した場合の断面図で
ある。114はナノホール、115は陽極酸化膜、12
5はバリア層除去部を示す。123は基板である。
【0039】しかし、本発明者らが鋭意検討したとこ
ろ、陽極酸化工程後に、バリア層の除去工程を行うと、
図9Bに示すように、バリア層除去部のナノホール径が
その部分で直線性を乱し、不連続になったり、あるい
は、ナノホールで形状が不均一になるなどの問題を呈し
た。本実施形態においては、アルミナ層を貫通したナノ
ホールが形成できるので当該バリア層を除去する必要は
ない。また、本実施形態においては、第1の層(例えば
アルミニウム膜)の膜厚に対応する深さまで陽極化成処
理して細孔を形成するので、直線性と径の均一性に優れ
た細孔の形成ができる。
【0040】以下、上記工程に関して具体的に説明す
る。
【0041】(a)前記工程1:成膜工程(図3A) 基板11上に、導電性を有する前記第3の層12、前記
第2の層51、前記第1の層52を順に形成し試料を作
製する。これらの層の成膜は、抵抗加熱蒸着、EB蒸
着、スパッタ、CVDをはじめとする任意の成膜方法が
適用可能である。
【0042】なお、前記基板11、及び第3の層12と
は、上述した実施形態1で示した材料を用いることがで
きる。前記第1の層52とは、例えばアルミニウムを構
成元素に含む層である。勿論、前記部材は、主成分とし
てアルミニウムを構成元素に有していればよく他の構成
要素を含んでいてもよい。主成分とは、部材の主たる構
成要素を意味し、例えばICPなどを用いて分析した場
合に、前記部材に対する原子量比が20パーセント以上
を有する構成要素のことである。
【0043】また、前記第2の層51とは、、例えばT
i、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの
少なくとも一つを含有する層のことである。前記材料は
金属、半導体あるいは合金であってもよい。
【0044】前記第2の層51の厚さは、特に限定され
るものではないが1nm以上100nm以下、好ましく
は1nm以上50nm以下であるのがよい。また、前記
第2の層の厚さは、前記第3の層の厚さよりも薄いもの
であることが好ましい。より好適には、前記第2の層の
厚さは、前記第3の層の厚さの2分の1よりも薄いもの
であるのがよい。また、前記第2の層の厚さは、前記第
1及び第3の層の厚さよりも薄いものであってもよい。
【0045】(b)前記工程2:陽極酸化工程 上記試料に陽極酸化処理を行うことで、本発明に係る構
造体が作製される。図4は本工程に用いる陽極酸化装置
の一例を示す概略図である。
【0046】図4中、60は恒温槽であり、61は反応
容器、62はPt板などの対向電極、63は電解液、6
4は試料、65は陽極酸化電圧を印加する電源、66は
陽極酸化電流を測定する電流計、67は試料ホルダーで
ある。図示していないが、このほか電圧、電流を自動制
御、測定するコンピュータなどを組み込んでおくことも
好ましいものである。
【0047】試料64および対向電極62は、恒温水槽
により温度を一定に保たれた電解液中に配置され、電源
より試料、対向電極間に電圧を印加することで陽極酸化
処理が行われる。ここで67は不必要な部分に電圧が印
加されない様にする為の試料ホルダーである。
【0048】陽極酸化に用いる電解液は、たとえば、シ
ュウ酸、りん酸、硫酸、クロム酸溶液などが挙げられ
る。特に好ましい溶液は低電圧(〜30V程度)の場合
は硫酸、高電圧(60V〜)の場合はりん酸、その間の
電圧の場合はシュウ酸の溶液が好ましい。
【0049】またアルコール、例えばエタノールやイソ
プロピルアルコールを3%以上電解液に混合すると、A
l層にピンホールがあって導電性金属下地層に電解液が
触れて水の電気分解が発生し、それに伴い酸素などの泡
が発生しても、アルコールが泡切れを良くするので、陽
極酸化が安定化する傾向がある。
【0050】ここで陽極酸化処理について詳述する。図
5には各種の下地層(即ち、図3Aにおける第3の層1
2)を用いた場合の陽極酸化時の電流プロファイルを示
す。
【0051】ここで石英などの基板の上に前記下地層を
成膜し、その後Al膜52を成膜して、前記第3の層1
2から電極をとり、シュウ酸などの電解液中で定電圧陽
極酸化をすると、最初Alの表面が酸化されて急激に電
流値が下がるが(図5の71のポイント)、ナノホール
が形成され始めると電流が徐々に増大して一定になる
(図5の72のポイント)。ここで正確な酸化電流を測
定するには、前記下地層が電解液に接触しないようにす
る必要がある。
【0052】そして陽極酸化が前記第3の層12まで到
達すると(図5の73のポイント)、前記下地層の組成
にも依存するが、Alの酸化や電解液中へのAlイオン
の拡散が抑制されて電流値が減少する(図5の74のポ
イント)。しかし、このまま陽極酸化を継続すると前記
第3の層12が水溶液に接し、場合によっては水の電気
分解などが起こり電流値が増大する(図5の75のポイ
ント)。この電気分解が起こるとナノホールは徐々に破
壊されてしまう。よって、前記第3の層12に到達した
ときに、特に72ポイントの電流値に対して5%以上の
電流低下が見られたときに陽極酸化を終了するとナノホ
ールの底を貫通させることができる。ここで前記第3の
層の材料に酸化物が安定に存在する場合(Cuなど)は
電流減少が十分起こるが(図5の(a))、Ptなどで
は電流減少が少ない(図5の(b))。
【0053】本実施形態においては、導電性を有する第
3の層から電極をとり、陽極酸化処理し、陽極酸化処理
の終了を陽極酸化の電流変化をモニターしながら陽極酸
化処理の条件を制御することにより、前記第3の層表面
まで到達する細孔を形成できる。
【0054】Al膜と前記第3の層12の間に接合層
(即ち、図3Aの第2の層51)としてTi、Zr、H
f、Nb、Ta、Mo、W、Siの元素を含む半導体、
金属あるいは合金などを挟みこんで陽極酸化すると図5
の(a)に示すようなAlの陽極酸化終了後の電流低下
領域がより安定に得られる様になる。これは、前記接合
層の陽極酸化および溶解が自身が徐々に進行する為と思
われる。この接合層の膜厚は特に限定はないが、好まし
くは1nm〜50nm程度が良い。
【0055】この接合層が陽極酸化されるとナノホール
底部に接合層用金属層の酸化物が残留する場合がある。
これを除去して前記下地層表面を露出させるにはエッチ
ング処理を行なうことが好ましい。このエッチングに
は、りん酸や硫酸などの酸性溶液、あるいはKOHやN
aOHなどのアルカリ性溶液を用いることが好ましい。
【0056】接合層の組成や厚みにも依存するがエッチ
ング処理によって図1Bに示すように陽極酸化膜(第1
の層)15の表面から下地層(第3の層)12まで直線
的なナノホールになる場合の他、図2Aに示す様に接合
層部分のホール径がナノホール径より若干大きい構造、
あるいは図2Bに示す様に接合層部分のホール径がナノ
ホール径より若干小さい構造が作製可能である。
【0057】但し、上記の電流変化はAl膜52の陽極
酸化を均一に進行させなければ正確な検出はできない。
即ち、Al膜のピンホールなど欠陥部があると、電流は
陽極酸化終了時に増大してしまうことがある。陽極酸化
を均一に行う為には、陽極酸化面積を陽極酸化を行う容
器やホルダーと比べて小さくすることが有効である。ま
た、試料を立てて陽極酸化するよりは、試料を水平に設
置することが有効である。また、対向電極を陽極酸化面
積に比べて十分大きくすることが有効である。陽極酸化
が酸化されにくい金属層(例えばPtなど)に到達した
場合には、電解液中の水の電気分解が始まり、その際の
泡の発生で陽極酸化膜が破壊されてしまう場合があるの
で、かかる場合には当該金属層まで陽極酸化が進行する
直前に陽極酸化処理を止めるのがよい。
【0058】本発明の陽極酸化工程においては、前記第
1の層52を全膜厚にわたり酸化することになる。陽極
酸化がAl表面から進行し、導電性を有する第3の層1
2まで達した際には、陽極酸化電流に変化が見られるた
め、これを検知し陽極酸化終了を判断することができ
る。
【0059】たとえば、陽極酸化電流の減少により陽極
酸化電圧の印加を終了する判断をすることができる。こ
の手法により、過度な陽極酸化を防止できる。但しこの
電流変化を検知するにはAlの陽極酸化が均一に進行す
る必要がある。
【0060】なお、陽極酸化を行うに先だって、前記第
1の層(例えばアルミニウム膜)の表面に凹凸を形成す
るための凹凸形成処理を行うことも好ましいものであ
る。斯かる場合は、凹部に電圧が集中しやすいので、凹
部を起点に細孔が形成されていく。凹凸の形成は、例え
ばアルミニウム膜に凹凸を有する部材を直接押しつける
ことで達成される。あるいは凹凸を有する部材上にアル
ミニウム膜を形成することによっても達成できる。例え
ば、図6に示すように、第2の層(接合層)を予めパタ
ーニングして凹凸を形成しておき、その上に前記第1の
層(例えばアルミニウム膜)を形成してもよい。図中、
52はアルミニウム膜、133は凹凸形成のためにパタ
ーニングされた前記第2の層である。斯かる場合には、
前記第2の層は陽極化成処理する必要がなくなる。パタ
ーニングには電子線露光や干渉露光、あるいは集束イオ
ンビームスパッタ等を用いることができる。また、細孔
の起点形成のために、アルミニウム膜表面に粒子線(例
えば荷電粒子ビーム、集束イオンビーム、電子ビーム等
である。)を照射した後、陽極化成処理を行うことも好
ましいものである。
【0061】(c)前記工程3:エッチング処理 既述の通り、前記第2の層を陽極酸化処理した場合に、
酸化被膜53が残存する場合があるが、斯かる場合はエ
ッチング処理を行うことになる。上記細孔構造体をエッ
チング処理することにより、ナノホール底の酸化被膜5
3からなる非貫通部分をエッチング除去することが可能
である。この処理には、前記構造体を酸性溶液(たとえ
ばリン酸溶液)中に浸す工程やアルカリ性溶液(KOH
溶液など)に浸す工程があげられる。特にWを前記第2
の層51に用いた場合にはアルカリ溶液処理が好まし
い。また、このエッチング処理では同時にナノホール径
を広げることができる。酸濃度、処理時間、温度、によ
り所望のナノホール径を有するナノ構造体とすることが
できる。なお、本工程3は酸化被膜53が残存しない場
合は省略することができる。図3Cはエッチング処理に
より酸化被膜53を溶解し、且つナノホール径を広げた
状態の断面図である。
【0062】アルミナナノホールとは、Alと酸素を主
成分とし、図1Aに示すように、多数の円柱状のナノホ
ールを有する。そのナノホール(細孔)14は、導電性
を有する第3の層の表面にほぼ垂直に形成される。そし
て、それぞれのナノホールは互いに平行かつほぼ等間隔
に配置している。また、各ナノホールは、図1Aに示す
ように三角格子状に配列する傾向がある。ナノホールの
直径2rは、5nm以上500nm以下の範囲で設定す
ることができる。例えば、ナノホールの直径2rを数n
m〜数100nmに設定し、その間隔2Rは数10nm
〜数100nm程度にすることができる。ナノホールの
間隔、直径は、陽極酸化に用いる電解液の濃度と温度、
及び、陽極酸化電圧印加方法、電圧値、時間、さらに
は、その後のポアワイド処理条件などのプロセス諸条件
でかなり制御することができる。
【0063】アルミナナノホール層の厚さは、前記第1
の層(Alを主成分とする膜)の厚さで制御することが
できる。その厚さとはたとえば10nm〜100μmの
間である。従来、ナノホールの深さは、陽極酸化の時間
により制御するのが一般的であったが、本実施形態にお
いては、Alを主成分とする膜の厚さで規定できるた
め、ナノホールの深さが均一なアルミナナノホールを構
成することができる。
【0064】(第3の実施形態:細孔内に内包物)本実
施形態においては、上記第1あるいは第2の実施形態に
より得られる細孔を有する構造体の孔内に材料を充填す
る場合について説明する。
【0065】具体的には細孔を有する構造体の細孔内に
電着により金属、半導体を充填するのである。本発明に
おいては、細孔の底部には導電性を有する第3の層12
があるので、電着の制御性が良くなる。充填用の材料と
して、CoやCu、Niなどを用いる場合は、これらの
元素が電着溶液中において陽イオンなので、前記第3の
層12には負の電圧印加が必要になる。
【0066】本実施形態では、電気泳動などによる内包
物の形成も電着と呼ぶことにする。例えばDNAは水溶
液中で負に帯電しているので、上記と同様に第3の層に
正の電圧を印加することで細孔内にDNAを埋め込むこ
とが可能である。
【0067】もちろん電着ではなくても、細孔上部から
の浸透や、CVD法など成膜法を用いることもできる。
また電着においても金属だけではなく、半導体や酸化物
などの材料を充填することが可能である。
【0068】細孔内に材料を充填した構造としては、図
7Aに示す様に、内包物41を細孔表面まで均一に埋め
込む構造や、図7Bに示す様に、積層膜42を埋め込む
構造、もしくは図7Cに示す様に、材料43を細孔の途
中まで埋め込む構造がある。また、図示していないが細
孔の外部まで伸びた構造の内包物を埋め込む構造などが
挙げられる。
【0069】内包物が磁性体の場合には垂直磁化膜とし
て有用な磁気媒体として利用したり、磁性体の細線とし
て見れば、量子効果デバイスとしても有効である。また
ナノホール内にCoとCuを図7Bに示すように積層電
着すれば、磁場に応答するGMR素子も作製可能であ
る。
【0070】内包物を図7Cに示すように細孔の途中ま
で埋め込む構造にすれば、電子放出素子、さらにはそれ
を用いたディスプレイの作製も可能である。また、内包
物が発光体や蛍光体の場合には発光デバイスはもちろ
ん、波長変換層としても利用可能である。また内包物に
アルミナとは異なる誘電体を埋め込んだ場合にもフォト
ニックデバイスが作製できる。このように細孔を有する
構造体に様々な材料を埋め込むことで種々のデバイスを
作製することができる。
【0071】本発明において、内包物とは陽極酸化ナノ
ホール内部のみではなく、内部からホール外への伸びて
いるものでも構わない。図7Dは、上記第2の実施形態
で説明した図3Cの構造体の細孔に金属や半導体などの
内包物41で充填した場合の断面図である。
【0072】上記細孔内に金属を電着する場合は、電着
金属がイオンになっている溶液中に細孔を有する基板を
浸して、導電性を有する前記第3の層に負の電圧を印加
すればよい。この溶液には例えば硫酸コバルトの水溶液
などが利用される。また、電着の際に核発生を十分起こ
させるために交流の電圧を印加することも有効である。
【0073】このように細孔を有する構造体に、金属、
半導体、酸化物等を埋め込むことにより、新たな電子デ
バイスへと応用できる。デバイスとしては、量子細線、
MIM素子、電気化学センサー、着色、磁気記録媒体、
EL発光素子、エレクトロクロミック素子、光学素子、
耐摩耗性、耐絶縁性被膜、フィルターである。勿論、コ
ンピュータに接続される外部(あるいは内部)記録装置
としてのハードディスクにも本発明を適用できる。また
細孔内に電着を十分したあと、細孔の表面を平坦にする
ために表面研磨することもできる。
【0074】また、エッチング処理の前や後にアニール
処理を行うことも有効である。アニールは1200℃ま
で可能であり、100℃以上のアニールで膜に残存する
水分を除去できることや、更に高い温度のアニールで陽
極酸化された酸化アルミ膜の結晶性を高めることができ
る。また、内包物を充填した後にアニールを行えば、内
包物の特性や構造を制御したり密着性を高める効果もあ
る。上記のアニール処理は、真空中や水素および不活性
ガスなどの還元性雰囲気内で可能であるばかりでなく、
導電性金属下地層が破壊されない場合は空気や酸素中で
のアニールも可能である。
【0075】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を説明する。
【0076】実施例1 本実施例は、各種接合層用金属層を用いて陽極酸化アル
ミナナノホールを作製した場合の結果を説明する。 a)導電性金属下地層、接合層用金属層、Al膜の形成 8種類の接合層用金属層が異なる試料を用意した。すな
わち、石英基板上にRFスパッタ法によりまずTiを厚
さ5nmに成膜した後、導電性金属下地層としてCuを
厚さ20nmに成膜した。そして接合層用金属層として
のTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Mo、W、Siを厚
さ5nmに成膜した後、厚さ500nmのAl膜を成膜
した。
【0077】b)陽極酸化 図4に示す陽極酸化装置を用いて陽極酸化処理を施し
た。本実施例においては、電解液として0.3mol/
lのシュウ酸水溶液を使用し、恒温水槽により電解液を
17℃に保持した。ここで陽極酸化電圧はDC40Vで
あり、電極は均一に陽極酸化が進行するように導電性金
属下地層側からとった。陽極酸化工程途中、陽極酸化が
Al表面から進行し導電性金属下地層まで到達したこと
を示す電流を検知するため、陽極酸化電流をモニターし
た。陽極酸化の終了は図5で示した一定電流値の50%
以上の電流低下が見られてから行った。陽極酸化処理
後、純水、およびイソプロピルアルコールによる洗浄を
行った。
【0078】c)エッチング処理 陽極酸化処理後、試料を5wt%リン酸溶液中に20〜
45分間浸す本処理により、適宜、エッチング処理を行
った。
【0079】取り出した試料の表面、断面をFE−SE
M(Field Emission−Scanning
Electron Microscope:電界放出
走査型電子顕微鏡)にて観察した。その結果ナノホール
は図1Bに示すように導電性金属下地層まで貫通してお
り、接合層用金属層は酸化された状態でナノホール間の
底部の陽極酸化層と導電性金属下地層の一部に残存して
いた。比較例としてSi上にAl膜を成膜した試料を陽
極酸化して比較試料を作製した。
【0080】そして、本実施例と比較例の試料を同じ研
磨装置で陽極酸化層の約半分をダイヤモンドスラリーで
研磨したところ、本実施例の試料には破損が見られなか
ったが、比較例では一部に陽極酸化層が剥離する破損が
見られた。このように接合層を設けることにより、下地
電極層と陽極酸化アルミナナノホール層の接合性が強く
なることがわかった。本実施例によればナノホール層と
接合層との密着性の高い構造体が得られるので、ナノホ
ール作製後に研磨工程がある場合や使用時に応力などの
力がかかる場合などは有用である。こうして、下地電極
と陽極酸化アルミナナノホール層の接合性が強くなり、
ナノホールが底部まで直線性と径の一様性に優れ、ナノ
ホールへの内包物の電着を均一に施すことが出来る。
【0081】実施例2 実施例1と同様にして試料を用意した。ただし、接合層
用金属層にはWを用いて、Wの厚みを1〜100nmま
で変化させた。また、エッチングには0.01mol/
lのKOH溶液を用いて、1〜10分エッチング処理を
施した。
【0082】作製した試料をFE−SEM観察で観察し
たところ、接合層が50nm以下では図1Bに示したよ
うな導電性金属下地層まで貫通したナノホールが得られ
ていたが、50nmより厚い試料では一部のナノホール
が貫通しないで残っていた。このことから、接合層は1
〜50nmが好ましい。
【0083】また、接合層が5nmの試料では、実施例
1と比べてKOHエッチングの方がナノホールの直進性
が優れていた。これは、Wの酸化物がアルカリに溶解し
やすいためと考えられる。
【0084】実施例3 本実施例においては、実施例1と同様に陽極酸化アルミ
ナナノホールを作製した後、内包物を電着した。ただ
し、導電性金属下地層としては厚み20nmのAg、P
t、Cu、Crを用い、接合層としてはTiを2.5n
mの膜厚で作製し、エッチングは実施例1と同様りん酸
で行った。
【0085】エッチング処理の後、Co電着を施すこと
で、ナノホール内にCoのピラー(円柱)を電着した。
メッキ浴は5%CoSO4 ・7H2 O、2%H3 BO3
を用い、DC電圧−2V、電着時間20秒とした。
【0086】そしてFE−SEMで電着した試料の断面
を観察したところ、図7Aに示す形態を有した。直径が
約60nmの円柱状ナノホールにCoが充填されてお
り、約100nmの間隔で互いに平行かつほぼ等間隔に
配列形成していた。また、ナノホールの底までピラー直
径はほぼ均一であった。但し電着量のナノホール間の均
一性はPt、Cuが比較的優れていた。
【0087】実施例4 本実施例においては、図7Bに示す様な積層磁性体をナ
ノホールに充填した例について説明する。
【0088】実施例3と同様に貫通したナノホールをC
u下地層上に形成後、試料を、硫酸コバルト0.5mo
l/l、硫酸銅0.001mol/lからなるめっき浴
中で、白金の対向電極と共に浸してAg/AgClの参
照電極に対して−0.56V、−0.12Vの電圧を各
々15秒、0.1秒交互に印加させてナノホール底にC
u/Coの積層膜を成長させて、図7Bに示すナノ構造
体を作製した。
【0089】ここで−0.56Vの電圧印加時は電着電
位が小さいイオンであるCuのみ電着され、−1.2V
印加時には濃度の濃いCoが主に電着され、結果として
積層膜となった。
【0090】そして、上記試料を表面研磨の後に上部に
電極を付け、充填材上部と導電性金属下地層間の抵抗の
磁場依存性を調べたところ、負の磁気抵抗を示した。こ
れは充填された積層膜がGMR効果を示したためと考え
られる。以上のことから本発明が磁気センサーに利用可
能なことが分かる。
【0091】実施例5 実施例3と同様に陽極酸化アルミナナノホールを作製し
た。このとき接合層用金属層にはWの2.5nm厚を用
い、エッチングにはKOHの0.01mol/lの溶液
を用いた。Co電着後に、真空中400℃で1時間アニ
ール処理を行った。そしてダイヤモンドスラリーで表面
研磨を行ったところ、アニール処理前と比較して研磨レ
ートが低下して研磨後の表面の平均凹凸が少なくなっ
た。これはアニール処理により陽極酸化アルミナ層が硬
くなった為と考えられる。また、同様のアニール処理を
エッチング処理前に施したところ、アルミナナノホール
部分のエッチングレートの低下が見られた。これはアニ
ール処理によりアルミナナノホール部分の化学的耐性が
増した為と考えられる。
【0092】このことから、エッチング処理前後に適度
なアニール処理を施すことにより、ナノホール底の形状
を図1Bから図2Aや図2Bのように制御可能であるこ
とを意味している。
【0093】上述の実施例には下記に示す様な特徴があ
る。 1)接合層を設けることにより、下地電極と陽極酸化ア
ルミナナノホール層の接合性が強くなる。このため研磨
やアニールなど応力がかかる工程や使用にも耐久性が
り、陽極酸化アルミナナノホールの用途を格段に広げる
ことができる。 2)Cuや白金などの下地電極上に底が貫通した陽極酸
化アルミナナノホールを安定に形成できる。この陽極酸
化アルミナナノホールのナノホールは、ナノホール底部
まで直線性と径の一様性に優れ、欠陥が少ない特性を有
する。 3)導電性金属下地層上に貫通したアルミナナノホール
層が均一に得られるため、ナノホールへの内包物の電着
を均一に施すことが出来るので、これを用いた磁気媒体
や量子効果デバイス、光デバイス等を実現できる。
【0094】これらは、陽極酸化アルミナナノホールを
さまざまな形態で応用することを可能とするものであ
り、その応用範囲を著しく広げるものである。また、本
発明のナノ構造体は、それ自体機能材料として使用可能
であるが、さらなる新規なナノ構造体の母材、モールド
などとして用いることもできる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アルミナを含み構成される細孔層の支持部材に特徴を有
し、当該細孔層には下地導電層に到達する深さにまで孔
が形成されている新規な構造体、及びその製造方法を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る細孔を有する構造体の概略図であ
る。
【図2】本発明に係る細孔を有する構造体の概略図であ
る。
【図3】発明に係る細孔を有する構造体の製造工程を示
す概略図である。
【図4】本発明における陽極酸化装置を示す概略図であ
る。
【図5】陽極酸化時の電流プロファイルを示す図であ
る。
【図6】本発明に係る細孔を有する構造体の製造工程の
一部を示す概略図である。
【図7】本発明に係る細孔を有する構造体の細孔内に材
料を充填した場合の例を示す図である。
【図8】アルミナナノホールを示す概略図である。
【図9】アルミナナノホールを示す概略図である。
【符号の説明】
11 基板 12 第3の層 13 第2の層 14 細孔 15 第1の層(陽極酸化膜) 41 内包物 42 積層膜 43 材料 51 第2の層 52 第1の層 53 酸化皮膜 55 部材 56 第1の細孔 57 第2の細孔 60 恒温槽 61 反応容器 62 対向電極 63 電解液 64 試料 65 電源 66 電流計 67 試料ホルダー 114 ナノホール 115 陽極酸化膜 121 アルミ板 122 バリア層 123 基板 124 アルミ膜 125 バリア層除去部 133 第2の層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 11/26 301 C25D 11/26 301 302 302 303 303 (72)発明者 斉藤 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細孔を有する構造体であって、アルミナ
    を含み構成される第1の層、Ti、Zr、Hf、Nb、
    Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一つを含有す
    る第2の層、及び導電性を有する第3の層をこの順に有
    し、且つ該第1及び第2の層は細孔を有していることを
    特徴とする細孔を有する構造体。
  2. 【請求項2】 前記第1の層は、アルミナナノホール層
    である請求項1記載の細孔を有する構造体。
  3. 【請求項3】 前記第1の層が有する第1の細孔及び前
    記第2の層が有する第2の細孔は繋がっている請求項1
    記載の細孔を有する構造体。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の細孔は互いに異なる
    孔径を有する請求項3記載の細孔を有する構造体。
  5. 【請求項5】 前記第2の層は、Ti、Zr、Hf、N
    b、Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一つを含
    有する合金である請求項1記載の細孔を有する構造体。
  6. 【請求項6】 前記第2の層は、前記Ti、Zr、H
    f、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一
    つを含有する金属層を陽極酸化して形成された層である
    請求項1記載の細孔を有する構造体。
  7. 【請求項7】 前記第2の層はWの酸化物を含む請求項
    1記載の細孔を有する構造体。
  8. 【請求項8】 前記第2の層の厚さが1nm以上50n
    m以下である請求項1記載の細孔を有する構造体。
  9. 【請求項9】 前記第3の層はCu、貴金属、Cuを含
    む合金、貴金属を含む合金、あるいは半導体材料で構成
    される請求項1記載の細孔を有する構造体。
  10. 【請求項10】 前記貴金属は、Ag、Au、Pt、P
    d、Ir、Rh、Os、Ruである請求項9記載の細孔
    を有する構造体。
  11. 【請求項11】 前記半導体材料は、グラファイト、S
    i、InP、GaAs、GaN、SiGeあるいはGe
    である請求項9記載の細孔を有する構造体。
  12. 【請求項12】 前記第2の層の厚さは前記第3の層の
    厚さよりも薄い請求項1記載の細孔を有する構造体。
  13. 【請求項13】 前記第2の層の厚さは前記第3の層の
    厚さの2分の1よりも小さい請求項12記載の細孔を有
    する構造体。
  14. 【請求項14】 前記第2の層の厚さは前記第1及び第
    3の層の厚さよりも薄い請求項1記載の細孔を有する構
    造体。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の前記細孔内の一部あ
    るいは全体に材料を有するデバイス。
  16. 【請求項16】 前記材料が金属材料、半導体材料ある
    いは磁性材料のいずれかである請求項15に記載のデバ
    イス。
  17. 【請求項17】 前記材料が積層磁性体である請求項1
    5に記載のデバイス。
  18. 【請求項18】 細孔を有する構造体の製造方法であっ
    て、アルミニウムを含有する第1の層、Ti、Zr、H
    f、Nb、Ta、Mo、WあるいはSiの少なくとも一
    つを含有する第2の層、及び導電性を有する第3の層を
    この順に有する部材を用意する工程、該第1の層を陽極
    酸化し、該第1の層に第1の細孔を形成する工程、及び
    該第2の層に第2の細孔を形成する工程を有することを
    特徴とする細孔を有する構造体の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記第1の細孔はアルミナナノホール
    である請求項18記載の細孔を有する構造体の製造方
    法。
  20. 【請求項20】 前記第1の細孔及び第2の細孔は繋が
    っている請求項18記載の細孔を有する構造体の製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記第1及び第2の細孔は互いに異な
    る孔径を有する請求項18記載の細孔を有する構造体の
    製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の層は、Ti、Zr、Hf、
    Nb、Ta、Mo、W若しくはSiの少なくとも一種を
    含有する合金またはWの酸化物である請求項18記載の
    細孔を有する構造体の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記第3の層は、Cu、貴金属、Cu
    を含む合金、貴金属を含む合金、あるいは半導体材料で
    構成される請求項18記載の細孔を有する構造体の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 前記第2の層の厚さは前記第3の層の
    厚さよりも薄い請求項18記載の細孔を有する構造体の
    製造方法。
  25. 【請求項25】 前記第2の層の厚さが1nm以上50
    nm以下である請求項18記載の細孔を有する構造体。
  26. 【請求項26】 前記第1の層の表面に凹凸を形成する
    ための凹凸形成処理を行った後、前記陽極酸化を行う請
    求項18記載の細孔を有する構造体の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記第2の細孔を形成する工程は、前
    記第1の細孔の底部をエッチングするエッチング工程を
    有する請求項18記載の細孔を有する構造体の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 前記エッチング工程が酸性溶液あるい
    はアルカリ性溶液によるウェットエッチング工程である
    請求項27記載の細孔を有する構造体の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記エッチング工程の前もしくは後に
    アニール工程を有する請求項27または28記載の細孔
    を有する構造体の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記第1の細孔および第2の細孔内の
    一部あるいは全体に材料を充填する工程を有する請求項
    18記載の細孔を有する構造体の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記材料が金属材料、半導体材料ある
    いは磁性材料のいずれかである請求項30記載の細孔を
    有する構造体の製造方法。
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