JP2003001038A - 散水式集塵装置 - Google Patents
散水式集塵装置Info
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Landscapes
- Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 この散水式集塵装置は，粉塵発生領域で発生
する粉塵をロートの吸引口から吸引し，粉塵含有空気に
対して散水してロート内で発生する遠心力で粉塵を空気
から分離し，空気を浄化する。 【解決手段】 この散水式集塵装置は，粉塵発生領域１
４の上方領域に設置されたロート１の吸引口９から粉塵
含有空気を吸い込み，ロート１内に散水ノズル８で水を
散水し，粉塵含有水をロート１の下部の排水口２６から
第１樋５を通じてタンク４に回収し，浄化された空気は
排気口１０からドラム２の空気室２９に導き，吸引ファ
ン１２によって外部に排気する。ロート１は上部から下
部に向かって狭窄した湾曲通路３０に形成され，粉塵含
有空気が湾曲通路３０を通過する際に粉塵が散水された
水へ混入される。
する粉塵をロートの吸引口から吸引し，粉塵含有空気に
対して散水してロート内で発生する遠心力で粉塵を空気
から分離し，空気を浄化する。 【解決手段】 この散水式集塵装置は，粉塵発生領域１
４の上方領域に設置されたロート１の吸引口９から粉塵
含有空気を吸い込み，ロート１内に散水ノズル８で水を
散水し，粉塵含有水をロート１の下部の排水口２６から
第１樋５を通じてタンク４に回収し，浄化された空気は
排気口１０からドラム２の空気室２９に導き，吸引ファ
ン１２によって外部に排気する。ロート１は上部から下
部に向かって狭窄した湾曲通路３０に形成され，粉塵含
有空気が湾曲通路３０を通過する際に粉塵が散水された
水へ混入される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は，塗装現場等で発
生する噴流物，塗料，有害物質等の粉塵を集塵して空気
を浄化する散水式集塵装置に関する。
生する噴流物，塗料，有害物質等の粉塵を集塵して空気
を浄化する散水式集塵装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来，有機溶剤等の塗装，有害微粉粒等
の粉塵を回収し，空気を浄化する装置としては，乾式集
塵装置や湿式集塵装置が知られている。ところで，粉塵
は，噴霧攪乱されることによって空気中に浮遊するが，
時間経過と共に重力で落下するが，気化溶剤は，空気中
を上昇するのが通常である。
の粉塵を回収し，空気を浄化する装置としては，乾式集
塵装置や湿式集塵装置が知られている。ところで，粉塵
は，噴霧攪乱されることによって空気中に浮遊するが，
時間経過と共に重力で落下するが，気化溶剤は，空気中
を上昇するのが通常である。
【０００３】従来，集塵機として実開昭５４−１２６１
７９号公報に開示されたものが知られている。該集塵機
は，機体の上部に送風機を設け，その下部に水槽を設
け，吸塵室と排風室とを隔壁で区画し，送風機と水槽と
の間の排風室を複数の邪魔板を配置し，水槽内をＳ字状
の空間の通路を形成するように湾曲板を配置したもので
ある。
７９号公報に開示されたものが知られている。該集塵機
は，機体の上部に送風機を設け，その下部に水槽を設
け，吸塵室と排風室とを隔壁で区画し，送風機と水槽と
の間の排風室を複数の邪魔板を配置し，水槽内をＳ字状
の空間の通路を形成するように湾曲板を配置したもので
ある。
【０００４】また，実公平１−４３１４１号公報には，
溜水式集塵機が開示されている。該溜水式集塵機は，溜
水に含塵ガスの流れ方向と噴出方向が交わるように空気
噴出孔を列設したパイプを配置し，パイプの両側面上方
にガイドをその上端がほぼ溜水の水面すれすれになるよ
うに設け，前記ガイドの上方に含塵ガスと溜水より出る
水滴とを導く別のガイドを設けたものである。
溜水式集塵機が開示されている。該溜水式集塵機は，溜
水に含塵ガスの流れ方向と噴出方向が交わるように空気
噴出孔を列設したパイプを配置し，パイプの両側面上方
にガイドをその上端がほぼ溜水の水面すれすれになるよ
うに設け，前記ガイドの上方に含塵ガスと溜水より出る
水滴とを導く別のガイドを設けたものである。
【０００５】更に，実公平６−３９７７２号公報に開示
された溜水式集塵装置は，装置本体下部を溜水槽とし，
その上方の装置本体内部空間に，溜水面上で最狭とな
り，その後曲折するガス通路を形成するとともに，最狭
流路部の水面下に長手方向に沿って複数の上向きの空気
噴出孔を設けたパイプを配し，パイプにはバルブを介し
て溜水面上で開口した垂直なパイプ部を設けたものであ
る。
された溜水式集塵装置は，装置本体下部を溜水槽とし，
その上方の装置本体内部空間に，溜水面上で最狭とな
り，その後曲折するガス通路を形成するとともに，最狭
流路部の水面下に長手方向に沿って複数の上向きの空気
噴出孔を設けたパイプを配し，パイプにはバルブを介し
て溜水面上で開口した垂直なパイプ部を設けたものであ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら，従来の
集塵装置は，作業者に対して正面や脚下に吸引口を設け
た吸引方式であり，粉粒，溶剤等の気流の進行方向の範
囲にあり，人体への付着を促進しているようなものであ
り，大容量の汚染水から粉塵を分離回収するのに多大の
労力を要しているのが現状である。
集塵装置は，作業者に対して正面や脚下に吸引口を設け
た吸引方式であり，粉粒，溶剤等の気流の進行方向の範
囲にあり，人体への付着を促進しているようなものであ
り，大容量の汚染水から粉塵を分離回収するのに多大の
労力を要しているのが現状である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は，塗
料，塵埃等の粉塵が発生する粉塵発生領域の上方領域に
位置設定されたロートの吸引口から粉塵含有空気を吸引
し，粉塵が粉塵発生領域の全域から拡散するのを防止し
てロートの吸引口の局所的な領域へ導かれ，粉塵が人体
等に付着するのを防止し，粉塵含有空気から粉塵を散水
と反転攪乱によって空気から分離回収して空気を浄化す
ると共に，ロート内に散水した水を浄化して循環使用す
ることから成る散水式集塵装置を提供することである。
料，塵埃等の粉塵が発生する粉塵発生領域の上方領域に
位置設定されたロートの吸引口から粉塵含有空気を吸引
し，粉塵が粉塵発生領域の全域から拡散するのを防止し
てロートの吸引口の局所的な領域へ導かれ，粉塵が人体
等に付着するのを防止し，粉塵含有空気から粉塵を散水
と反転攪乱によって空気から分離回収して空気を浄化す
ると共に，ロート内に散水した水を浄化して循環使用す
ることから成る散水式集塵装置を提供することである。
【０００８】この発明は，塗料等の粉塵が発生する粉塵
発生領域の上方領域に粉塵含有空気を吸引する広角に開
口する吸引口を上部に且つ排気口を下部に有するロー
ト，前記吸引口に隣接して前記吸引口全域にわたって前
記ロート内に水を散水する散水ノズル，前記ロートの底
面に形成された粉塵含有水を排水する排水口に連結され
た第１樋を通じて前記粉塵含有水を回収するタンク，前
記下部の上面に開口した前記排気口に連通する空気室を
形成するドラム，及び前記ドラムに隣接して設けられ且
つ前記粉塵発生領域から前記ロートと前記ドラムを通っ
て浄化された空気を外部に排気する吸引ファンを有し，
前記ロートは前記ロートの前記上部から前記下部に向か
って狭窄した湾曲通路に形成され，前記粉塵含有空気が
前記湾曲通路を通過する際に前記粉塵が散水された前記
水へ混入されることから成る散水式集塵装置に関する。
発生領域の上方領域に粉塵含有空気を吸引する広角に開
口する吸引口を上部に且つ排気口を下部に有するロー
ト，前記吸引口に隣接して前記吸引口全域にわたって前
記ロート内に水を散水する散水ノズル，前記ロートの底
面に形成された粉塵含有水を排水する排水口に連結され
た第１樋を通じて前記粉塵含有水を回収するタンク，前
記下部の上面に開口した前記排気口に連通する空気室を
形成するドラム，及び前記ドラムに隣接して設けられ且
つ前記粉塵発生領域から前記ロートと前記ドラムを通っ
て浄化された空気を外部に排気する吸引ファンを有し，
前記ロートは前記ロートの前記上部から前記下部に向か
って狭窄した湾曲通路に形成され，前記粉塵含有空気が
前記湾曲通路を通過する際に前記粉塵が散水された前記
水へ混入されることから成る散水式集塵装置に関する。
【０００９】前記ロートの前記湾曲通路を通過する前記
粉塵含有空気と前記散水は，前記ロートの下部終端の湾
曲面に沿って前記ロート内の遠心力による前記湾曲面に
沿う水膜と前記ロートの終端部での反転攪乱され，前記
粉塵含有水と空気に分離される。
粉塵含有空気と前記散水は，前記ロートの下部終端の湾
曲面に沿って前記ロート内の遠心力による前記湾曲面に
沿う水膜と前記ロートの終端部での反転攪乱され，前記
粉塵含有水と空気に分離される。
【００１０】この散水式集塵装置は，前記粉塵発生領域
には，その周囲にエアカーテンを形成するエア噴口が設
けられている。
には，その周囲にエアカーテンを形成するエア噴口が設
けられている。
【００１１】前記粉塵発生領域は，スプレーガン等によ
って物体の表面に対して塗装を施す塗装領域である。
って物体の表面に対して塗装を施す塗装領域である。
【００１２】前記ドラムの底部に溜まった前記粉塵含有
水は，前記ドラムの底面に形成された第２排水口から第
２樋を通じて前記タンクに排水される。
水は，前記ドラムの底面に形成された第２排水口から第
２樋を通じて前記タンクに排水される。
【００１３】前記第１樋及び前記第２樋と前記タンクと
の間にフィルタが設けられ，前記粉塵含有水は前記フィ
ルタによって浄化される。
の間にフィルタが設けられ，前記粉塵含有水は前記フィ
ルタによって浄化される。
【００１４】前記吸引ファンは，浄化された空気を前記
ドラムに形成された排気口から吸引して上方に向かって
開口する排気口からダクトを通じて排気する。
ドラムに形成された排気口から吸引して上方に向かって
開口する排気口からダクトを通じて排気する。
【００１５】この散水式集塵装置は，前記粉塵発生領域
を構成する領域には，前記ロートの前記吸引口に向かっ
て延びる庇等のガイド部材が設けられている。
を構成する領域には，前記ロートの前記吸引口に向かっ
て延びる庇等のガイド部材が設けられている。
【００１６】前記ロートは前記ドラムの上面開口部に載
置状態に設置されている。
置状態に設置されている。
【００１７】前記フィルタで浄化されて前記タンクに回
収された前記水は，循環して前記散水ノズルから前記ロ
ート内へ散水される。
収された前記水は，循環して前記散水ノズルから前記ロ
ート内へ散水される。
【００１８】この散水式集塵装置は，上記のように構成
されているので，粉塵発生領域において粉塵含有空気を
粉塵発生領域の上方領域へと空気流れを形成させて誘導
し，ロートの吸引口から吸い込み，ロート内に散水する
ことによって空気中に混入した粉塵をロートの壁面に沿
って水膜に浸しつつ狭窄した湾曲通路で水に移行させ，
粉塵含有空気をロート内で攪拌させ，粉塵が混入した水
をロートの底部に設けた排水口から第１樋を通じてフィ
ルタへ排水し，次いで，フィルタで浄化された水をタン
クへ落下させる。一方，粉塵含有空気は，水が散水され
ることによって粉塵が水へと移行し，ロートの底部湾曲
面で反転攪乱されて粉塵含有水から空気が分離され，浄
化された空気がロートの排気口からドラム内へと流入
し，吸引ファンによって吸引されて外部へ排気される。
また，ドラム内へ流入した空気中に含まれている水は，
ドラムの底部の排水口から第２樋を通じてフィルタへ送
られ，浄化されてタンクへ排水される。
されているので，粉塵発生領域において粉塵含有空気を
粉塵発生領域の上方領域へと空気流れを形成させて誘導
し，ロートの吸引口から吸い込み，ロート内に散水する
ことによって空気中に混入した粉塵をロートの壁面に沿
って水膜に浸しつつ狭窄した湾曲通路で水に移行させ，
粉塵含有空気をロート内で攪拌させ，粉塵が混入した水
をロートの底部に設けた排水口から第１樋を通じてフィ
ルタへ排水し，次いで，フィルタで浄化された水をタン
クへ落下させる。一方，粉塵含有空気は，水が散水され
ることによって粉塵が水へと移行し，ロートの底部湾曲
面で反転攪乱されて粉塵含有水から空気が分離され，浄
化された空気がロートの排気口からドラム内へと流入
し，吸引ファンによって吸引されて外部へ排気される。
また，ドラム内へ流入した空気中に含まれている水は，
ドラムの底部の排水口から第２樋を通じてフィルタへ送
られ，浄化されてタンクへ排水される。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下，図面を参照して，この発明
による散水式集塵装置の一実施例を説明する。図１はこ
の発明による散水式集塵装置の一実施例を示す概略説明
図，図２は図１の散水式集塵装置の要部を説明する分解
図，図３は図１の散水式集塵装置の原理を示す説明図，
及び図４は図１の散水式集塵装置におけるロートの終端
領域を示す斜視図である。
による散水式集塵装置の一実施例を説明する。図１はこ
の発明による散水式集塵装置の一実施例を示す概略説明
図，図２は図１の散水式集塵装置の要部を説明する分解
図，図３は図１の散水式集塵装置の原理を示す説明図，
及び図４は図１の散水式集塵装置におけるロートの終端
領域を示す斜視図である。
【００２０】この散水式集塵装置は，主として，塗料等
の粉塵が発生する粉塵発生領域１４の上方領域に粉塵含
有空気を吸引する広角に開口する吸引口９を上部に且つ
排気口１０を下部に有するロート１，吸引口９に隣接し
て吸引口全域にわたってロート１内に水を散水する散水
ノズル８，ロート１の底面に形成された粉塵含有水を排
水する排水口２６に連結された第１樋５を通じて粉塵含
有水を回収するタンク４，ロート１の下部の上面２８に
開口した排気口１０に連通する空気室２９を形成するド
ラム２，及びドラム２に隣接して設けられ且つ粉塵発生
領域１４からロート１とドラム２を通って浄化された空
気を外部に排気する吸引ファン１２を有する。
の粉塵が発生する粉塵発生領域１４の上方領域に粉塵含
有空気を吸引する広角に開口する吸引口９を上部に且つ
排気口１０を下部に有するロート１，吸引口９に隣接し
て吸引口全域にわたってロート１内に水を散水する散水
ノズル８，ロート１の底面に形成された粉塵含有水を排
水する排水口２６に連結された第１樋５を通じて粉塵含
有水を回収するタンク４，ロート１の下部の上面２８に
開口した排気口１０に連通する空気室２９を形成するド
ラム２，及びドラム２に隣接して設けられ且つ粉塵発生
領域１４からロート１とドラム２を通って浄化された空
気を外部に排気する吸引ファン１２を有する。
【００２１】この散水式集塵装置において，ロート１
は，ドラム２の上面開口部３２を覆うように載置され，
その際に，ロート１の底部１７の湾曲面３１がドラム２
の当接フランジ３３に当接して位置決めして安定して設
定されている。散水ノズル８は，ロート１の天板部上に
支持された散水管３５に多数個のジョイント管を配備
し，ジョイント管をロート１の内側へ押入れて構成され
ている。ロート１は，特に，吸引口９が形成されたロー
ト１の上部から下部に向かって狭窄した湾曲通路３０に
形成されている。粉塵含有空気は，湾曲通路３０を通過
する際に，粉塵が散水された水へ混入されて移行する。
ロート１の湾曲通路３０を通過した粉塵含有空気と粉塵
含有水は，ロート１の下部終端部材１５の湾曲面３１に
沿ってロート１内で反転攪乱され，粉塵含有水と空気と
に分離され，空気は上昇して上面の排気口１０からドラ
ム２内へ流入し，粉塵含有水は下降して排水口２６から
排水される。
は，ドラム２の上面開口部３２を覆うように載置され，
その際に，ロート１の底部１７の湾曲面３１がドラム２
の当接フランジ３３に当接して位置決めして安定して設
定されている。散水ノズル８は，ロート１の天板部上に
支持された散水管３５に多数個のジョイント管を配備
し，ジョイント管をロート１の内側へ押入れて構成され
ている。ロート１は，特に，吸引口９が形成されたロー
ト１の上部から下部に向かって狭窄した湾曲通路３０に
形成されている。粉塵含有空気は，湾曲通路３０を通過
する際に，粉塵が散水された水へ混入されて移行する。
ロート１の湾曲通路３０を通過した粉塵含有空気と粉塵
含有水は，ロート１の下部終端部材１５の湾曲面３１に
沿ってロート１内で反転攪乱され，粉塵含有水と空気と
に分離され，空気は上昇して上面の排気口１０からドラ
ム２内へ流入し，粉塵含有水は下降して排水口２６から
排水される。
【００２２】この散水式集塵装置において，粉塵発生領
域１４は，例えば，スプレーガン２１等によって被塗装
体である物体２２の表面に対して塗装を施す塗装領域で
ある。粉塵発生領域１４には，その周囲にエアカーテン
２５を形成するエア噴口７が設けられている。粉塵発生
領域１４にエアカーテン２５を形成することによって，
発生した粉塵を粉塵発生領域１４外に散乱させることな
く，作業環境を汚染することを防止する。
域１４は，例えば，スプレーガン２１等によって被塗装
体である物体２２の表面に対して塗装を施す塗装領域で
ある。粉塵発生領域１４には，その周囲にエアカーテン
２５を形成するエア噴口７が設けられている。粉塵発生
領域１４にエアカーテン２５を形成することによって，
発生した粉塵を粉塵発生領域１４外に散乱させることな
く，作業環境を汚染することを防止する。
【００２３】ドラム２の底部１８に溜まった粉塵含有水
は，ドラム２の底面に形成された第２排水口２７から第
２樋６を通じてタンク４に排水される。第１樋５及び第
２樋６と，タンク４との間には，フィルタケース３４に
脱着可能に収容されるフィルタ３が設けられている。粉
塵含有水は，フィルタ３によって浄化され，タンク４へ
と落下する。タンク４は，その内部の間には溢流堰１３
が設けられ，フィルタ３から送り込まれた水を溜める溜
部１９と，溢流堰１３を越えた溢流水を溜める浄水部２
０とに区画されている。浄水部２０の浄化された水は，
再び散水ノズル８から散水するのに利用される。
は，ドラム２の底面に形成された第２排水口２７から第
２樋６を通じてタンク４に排水される。第１樋５及び第
２樋６と，タンク４との間には，フィルタケース３４に
脱着可能に収容されるフィルタ３が設けられている。粉
塵含有水は，フィルタ３によって浄化され，タンク４へ
と落下する。タンク４は，その内部の間には溢流堰１３
が設けられ，フィルタ３から送り込まれた水を溜める溜
部１９と，溢流堰１３を越えた溢流水を溜める浄水部２
０とに区画されている。浄水部２０の浄化された水は，
再び散水ノズル８から散水するのに利用される。
【００２４】また，吸引ファン１２は，浄化された空気
をドラム２の排気口１６から吸引して上方に向かって開
口する排気口３６からダクト２４を通じて排気する。粉
塵発生領域１４を構成する領域には，ロート１の吸引口
９に向かって延びる庇等のガイド部材１１が設けられて
いる。また，フィルタ３で浄化されてタンク４に回収さ
れた水は，循環して散水ノズル８からロート１内へ散水
される。
をドラム２の排気口１６から吸引して上方に向かって開
口する排気口３６からダクト２４を通じて排気する。粉
塵発生領域１４を構成する領域には，ロート１の吸引口
９に向かって延びる庇等のガイド部材１１が設けられて
いる。また，フィルタ３で浄化されてタンク４に回収さ
れた水は，循環して散水ノズル８からロート１内へ散水
される。
【００２５】この散水式集塵装置は，上記のように構成
されているので，粉塵発生領域１４の粉塵含有空気は，
吸引ファン１２が作動することによって，エア噴口７か
らの補助気流に乗って上昇気流となり，庇等のガイド部
材１１に沿ってロート１の吸引口９からロート１内に吸
い込まれ，塗装等で使用される有機粉末，有機溶剤等の
粉塵が人体等に付着するのが軽減され，作業環境が良好
になる。ロート１には，散水ノズル８から水が散水され
るので，散水された水と粉塵含有空気とは，ロート１内
の狭窄した湾曲通路３０を通って遠心力によって，粉塵
と水とがロート１の壁面に沿って膜状になって流下する
と共に空気が加圧状態になって下方へ送られ，ロート１
の底部１７に達する。ロート１の底部１７では，粉塵含
有水と空気とがロート１の底部湾曲面３１で反転攪乱さ
れ，空気と粉塵含有水とに分離され，空気は排気口１０
からドラム２内の空気室２９に流入し，粉塵含有水は底
面の排水口２６から第１樋５を通ってフィルタ３へ流下
する。
されているので，粉塵発生領域１４の粉塵含有空気は，
吸引ファン１２が作動することによって，エア噴口７か
らの補助気流に乗って上昇気流となり，庇等のガイド部
材１１に沿ってロート１の吸引口９からロート１内に吸
い込まれ，塗装等で使用される有機粉末，有機溶剤等の
粉塵が人体等に付着するのが軽減され，作業環境が良好
になる。ロート１には，散水ノズル８から水が散水され
るので，散水された水と粉塵含有空気とは，ロート１内
の狭窄した湾曲通路３０を通って遠心力によって，粉塵
と水とがロート１の壁面に沿って膜状になって流下する
と共に空気が加圧状態になって下方へ送られ，ロート１
の底部１７に達する。ロート１の底部１７では，粉塵含
有水と空気とがロート１の底部湾曲面３１で反転攪乱さ
れ，空気と粉塵含有水とに分離され，空気は排気口１０
からドラム２内の空気室２９に流入し，粉塵含有水は底
面の排水口２６から第１樋５を通ってフィルタ３へ流下
する。
【００２６】また，ドラム２の空気室２９に流入した空
気には，多少の水が含まれているので，その水はドラム
２の底部１８に設けた排水口２７から第２樋６を通って
フィルタ３へ流下する。ドラム２の空気室２９における
浄化された空気は，吸引ファン１２によって排気口１６
を通じて吸引され，ダクト２４から外部へ排気される。
一方，フィルタ３へ送り込まれた粉塵含有水は，フィル
タ３によって粉塵が捕集され，浄化された水がタンク４
へ流下する。フィルタケース３４に収容された袋状のフ
ィルタ３は，粉塵の捕集量が所定量以上になれば，新し
いフィルタ３に交換すればよい。また，タンク４内の浄
化された水は，循環させて再度散水に利用することがで
きる。
気には，多少の水が含まれているので，その水はドラム
２の底部１８に設けた排水口２７から第２樋６を通って
フィルタ３へ流下する。ドラム２の空気室２９における
浄化された空気は，吸引ファン１２によって排気口１６
を通じて吸引され，ダクト２４から外部へ排気される。
一方，フィルタ３へ送り込まれた粉塵含有水は，フィル
タ３によって粉塵が捕集され，浄化された水がタンク４
へ流下する。フィルタケース３４に収容された袋状のフ
ィルタ３は，粉塵の捕集量が所定量以上になれば，新し
いフィルタ３に交換すればよい。また，タンク４内の浄
化された水は，循環させて再度散水に利用することがで
きる。
【００２７】
【発明の効果】この発明による散水式集塵装置は，上記
のように構成されているので，粉塵の吸引分離と，粉塵
の集塵廃棄を同時に行うことができ，従来のように，粉
塵空気が下方へ移動して人体等に付着することが防止さ
れ，また，粉塵発生領域において飛散浮遊している粉塵
を上昇気流に乗せてロートへ吸引し，直ちに下降する際
に，粉塵含有空気に対して散水を浴びさせて粉塵含有空
気から粉塵を水へと混入させて移行させると共に，ロー
ト内での気流をロート終端で反転攪乱させて浄化させた
空気をロートの下部の上面に形成された排気口からドラ
ムへと吸引し，一方，粉塵は，水と一緒にロートの底部
の排水口から落下させ，粉塵をフィルタで集塵回収し，
浄化された水はタンクへ回収して再度散水ノズルへと循
環させる。また，フィルタで集塵回収した粉塵はフィル
タを所定の場所に廃棄処理すれば，粉塵で周囲環境を汚
染させることがない。
のように構成されているので，粉塵の吸引分離と，粉塵
の集塵廃棄を同時に行うことができ，従来のように，粉
塵空気が下方へ移動して人体等に付着することが防止さ
れ，また，粉塵発生領域において飛散浮遊している粉塵
を上昇気流に乗せてロートへ吸引し，直ちに下降する際
に，粉塵含有空気に対して散水を浴びさせて粉塵含有空
気から粉塵を水へと混入させて移行させると共に，ロー
ト内での気流をロート終端で反転攪乱させて浄化させた
空気をロートの下部の上面に形成された排気口からドラ
ムへと吸引し，一方，粉塵は，水と一緒にロートの底部
の排水口から落下させ，粉塵をフィルタで集塵回収し，
浄化された水はタンクへ回収して再度散水ノズルへと循
環させる。また，フィルタで集塵回収した粉塵はフィル
タを所定の場所に廃棄処理すれば，粉塵で周囲環境を汚
染させることがない。
【００２８】また，この散水式集塵装置は，ロートの湾
曲通路によって粉塵含有空気を反転旋回させて攪拌し，
空気中の粉塵を水中へ有効に混入させることができ，従
来のような遮蔽板や邪魔板等を設ける必要がなく，空気
抵抗が少なくなり，吸引ファンも小型で十分であり，省
エネルギの装置を提供できる。また，散水に利用する水
は，ロート内の攪拌や配管を流れる循環容量であればよ
く，少量でよく，汚水処理量は格段に少なくなる。
曲通路によって粉塵含有空気を反転旋回させて攪拌し，
空気中の粉塵を水中へ有効に混入させることができ，従
来のような遮蔽板や邪魔板等を設ける必要がなく，空気
抵抗が少なくなり，吸引ファンも小型で十分であり，省
エネルギの装置を提供できる。また，散水に利用する水
は，ロート内の攪拌や配管を流れる循環容量であればよ
く，少量でよく，汚水処理量は格段に少なくなる。
【図１】この発明による散水式集塵装置の一実施例を説
明する概略説明図である。
明する概略説明図である。
【図２】図１の散水式集塵装置の要部を説明する分解図
である。
である。
【図３】図１の散水式集塵装置の原理を示す説明図であ
る。
る。
【図４】図１の散水式集塵装置におけるロートの終端領
域を示す斜視図である。
域を示す斜視図である。
１ ロート
２ ドラム
３ フィルタ
４ タンク
５ 第１樋
６ 第２樋
７ エア噴口
８ 散水ノズル
９ 吸引口
１０ 排気口
１１ ガイド部材（庇）
１２ 吸引ファン
１４ 粉塵発生領域
１５ ロート終端部
１６，３６ 排気口
２１ スプレーガン
２２ 物体
２４ 排気ダクト
２５ エアカーテン
２６ ロートの排水口
２７ ドラムの排水口
２８ ロートの下部上面
２９ 空気室
３０ 湾曲通路
３１ 湾曲面
３２ ドラムの上面開口部
３５ 散水管
Claims (10)
- 【請求項１】 塗料等の粉塵が発生する粉塵発生領域の
上方領域に粉塵含有空気を吸引する広角に開口する吸引
口を上部に且つ排気口を下部に有するロート，前記吸引
口に隣接して前記吸引口全域にわたって前記ロート内に
水を散水する散水ノズル，前記ロートの底面に形成され
た粉塵含有水を排水する排水口に連結された第１樋を通
じて前記粉塵含有水を回収するタンク，前記下部の上面
に開口した前記排気口に連通する空気室を形成するドラ
ム，及び前記ドラムに隣接して設けられ且つ前記粉塵発
生領域から前記ロートと前記ドラムを通って浄化された
空気を外部に排気する吸引ファンを有し，前記ロートは
前記ロートの前記上部から前記下部に向かって狭窄した
湾曲通路に形成され，前記粉塵含有空気が前記湾曲通路
を通過する際に前記粉塵が散水された前記水へ混入され
ることから成る散水式集塵装置。 - 【請求項２】 前記ロートの前記湾曲通路を通過する前
記粉塵含有空気と前記散水は，前記ロートの下部終端の
湾曲面に沿って前記ロート内の遠心力による前記湾曲面
に沿う水膜と前記ロートの終端部での反転攪乱され，前
記粉塵含有水と空気に分離されることから成る請求項１
に記載の散水式集塵装置。 - 【請求項３】 前記粉塵発生領域には，その周囲にエア
カーテンを形成するエア噴口が設けられていることから
成る請求項１又は２に記載の散水式集塵装置。 - 【請求項４】 前記粉塵発生領域は，スプレーガン等に
よって物体の表面に対して塗装を施す塗装領域であるこ
とから成る請求項１〜３のいずれか１項に記載の散水式
集塵装置。 - 【請求項５】 前記ドラムの底部に溜まった前記粉塵含
有水は前記ドラムの底面に形成された第２排水口から第
２樋を通じて前記タンクに排水されることから成る請求
項１〜４のいずれか１項に記載の散水式集塵装置。 - 【請求項６】 前記第１樋及び前記第２樋と前記タンク
との間にフィルタが設けられ，前記粉塵含有水は前記フ
ィルタによって浄化されることから成る請求項５に記載
の散水式集塵装置。 - 【請求項７】 前記吸引ファンは，浄化された空気を前
記ドラムに形成された排気口から吸引して上方に向かっ
て開口する排気口からダクトを通じて排気することから
成る請求項１〜６のいずれか１項に記載の散水式集塵装
置。 - 【請求項８】 前記粉塵発生領域を構成する領域には，
前記ロートの前記吸引口に向かって延びる庇等のガイド
部材が設けられていることから成る請求項１〜７のいず
れか１項に記載の散水式集塵装置。 - 【請求項９】 前記ロートは前記ドラムの上面開口部に
載置状態に設置されていることから成る請求項１〜８の
いずれか１項に記載の散水式集塵装置。 - 【請求項１０】 前記フィルタで浄化されて前記タンク
に回収された前記水は，循環して前記散水ノズルから前
記ロート内へ散水されることから成る請求項１〜９のい
ずれか１項に記載の散水式集塵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001183055A JP4886124B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 散水式集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001183055A JP4886124B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 散水式集塵装置 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003001038A true JP2003001038A (ja) | 2003-01-07 |
| JP2003001038A5 JP2003001038A5 (ja) | 2008-03-06 |
| JP4886124B2 JP4886124B2 (ja) | 2012-02-29 |
Family
ID=19023057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001183055A Expired - Fee Related JP4886124B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 散水式集塵装置 |
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| JP (1) | JP4886124B2 (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009112977A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Honda Sun Co Ltd | 潤滑油塗布装置 |
| KR100999967B1 (ko) * | 2009-04-06 | 2010-12-09 | 기아자동차주식회사 | 페인트 분진 여과장치 |
| CN103877803A (zh) * | 2014-04-09 | 2014-06-25 | 佛山市浪鲸洁具有限公司 | 一种车间除尘系统 |
| CN106994420A (zh) * | 2017-03-08 | 2017-08-01 | 蒲乐声 | 一种废漆/粉尘处理装置 |
| CN107875774A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-04-06 | 广西新主张后勤管理服务有限公司 | 一种用于空气粉尘处理的喷淋装置 |
| CN111905492A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-11-10 | 安徽国能亿盛环保科技有限公司 | 一种烟气除尘系统 |
| JP2021083321A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
| CN113352195A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-09-07 | 中国环境科学研究院 | 贝雕磨型用除尘一体机 |
| CN113599937A (zh) * | 2021-08-23 | 2021-11-05 | 深圳永恒工程开发有限公司 | 一种房屋拆除用高效降尘系统及降尘工艺 |
| CN113860012A (zh) * | 2021-10-20 | 2021-12-31 | 武汉理工大学 | 一种叶轮式被动抑尘漏斗 |
| CN115228735A (zh) * | 2022-09-21 | 2022-10-25 | 甘肃农业大学 | 畜禽饲料表面浮粉去除装置 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108569749B (zh) * | 2018-04-24 | 2021-10-15 | 聚智铸鼎(山西)科技产业发展中心(有限合伙) | 用于污水过滤的净化装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0253155A (ja) * | 1988-08-16 | 1990-02-22 | Hitachi Ltd | 半導体記憶装置 |
| JPH0253155U (ja) * | 1988-10-04 | 1990-04-17 | ||
| JP2000237656A (ja) * | 1999-02-19 | 2000-09-05 | Trinity Ind Corp | 渦流型ウェットスクラバおよびこれを装備した塗料スプレーブース |
-
2001
- 2001-06-18 JP JP2001183055A patent/JP4886124B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0253155A (ja) * | 1988-08-16 | 1990-02-22 | Hitachi Ltd | 半導体記憶装置 |
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| JP2009112977A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Honda Sun Co Ltd | 潤滑油塗布装置 |
| JP4523630B2 (ja) * | 2007-11-08 | 2010-08-11 | ホンダ太陽株式会社 | 潤滑油塗布装置 |
| KR100999967B1 (ko) * | 2009-04-06 | 2010-12-09 | 기아자동차주식회사 | 페인트 분진 여과장치 |
| CN103877803A (zh) * | 2014-04-09 | 2014-06-25 | 佛山市浪鲸洁具有限公司 | 一种车间除尘系统 |
| CN106994420B (zh) * | 2017-03-08 | 2019-11-08 | 余浩 | 一种废漆/粉尘处理装置 |
| CN106994420A (zh) * | 2017-03-08 | 2017-08-01 | 蒲乐声 | 一种废漆/粉尘处理装置 |
| CN107875774A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-04-06 | 广西新主张后勤管理服务有限公司 | 一种用于空气粉尘处理的喷淋装置 |
| JP2021083321A (ja) * | 2019-11-25 | 2021-06-03 | 株式会社クボタ | 収穫機 |
| CN111905492A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-11-10 | 安徽国能亿盛环保科技有限公司 | 一种烟气除尘系统 |
| CN113352195A (zh) * | 2021-06-10 | 2021-09-07 | 中国环境科学研究院 | 贝雕磨型用除尘一体机 |
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