JP2003096915A - Zクリップ回転防止金具及び建材の留付構造 - Google Patents
Zクリップ回転防止金具及び建材の留付構造Info
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Abstract
ることが不要となり、建材の建て込み作業効率が著しく
向上するZクリップ回転防止金具及びZクリップによる
建材の留付構造を提供する。 【解決手段】 L形断面形状のアングル12に装着さ
れ、該アングル12に係合したZクリップ20の回転を
防止するための金具60であって、該アングル12を挟
持するアングル挟持部Aと、該Zクリップを保持するZ
クリップ保持部Bと、を備えてなるZクリップ回転防止
金具60。Zクリップ20は、回転防止金具60のZク
リップ保持部Bに保持され、かつ回転防止金具60のア
ングル挟持部Aが通しアングル12を挟持するため、Z
クリップ20の回転を阻止することができる。
Description
材をアングル等に留付けた場合にZクリップの回転を防
止するための金具と、この金具を用いたZクリップによ
る建材の留付構造に関するものである。詳しくは、パネ
ル状建材とりわけ押出成形セメント板の留付に好適なZ
クリップ回転防止金具及びZクリップによる建材の留付
構造に関する。
を建て込んだ構造の一例について第3〜7図を参照して
説明する。なお、第3図は押出成形セメント板を横張り
し、第7図は縦張りした状態を示している。
する孔2を有し、長手方向の一方の側面に雄実3を有
し、他方の側面に雌実4を有した周知形状のものであ
る。
示略)に対し連結用の金具11を介して通しアングル1
2が取り付けられている。この従来例では、窓開口が存
在しており、アングルよりなる開口補強鋼材13,14
も設けられている。
セメント板1にZクリップ20がボルト30によって取
り付けられ、このZクリップ20を介して押出成形セメ
ント板1が通しアングル12及び開口補強鋼材13,1
4に留付けられている。
第1平板部21、該第1平板部21と平行な第2平板部
22、これら第1及び第2平板部同士をつなぐ連絡部2
3を有した側面視形状が略Z字形状の金具である。第1
平板部21にはボルト挿通用の長孔24が設けられてい
る。
押出成形セメント板1に取り付けられ、第2平板部22
が通しアングル12や開口補強鋼材13,14に覆い被
さる。
取り付けるには、第6図(a)のように、まず押出成形
セメント板1のZクリップ取付位置に電気ドリル40に
よって小孔41をあける。次いで、Zクリップ20をボ
ルト30、コイルスプリング31及び座金32並びに平
ナット51によって押出成形セメント板1に仮留めする
(第6図(b),(c),(d),(e))。平ナット
51は挿入用治具50によって押出成形セメント板1の
貫通孔2内に差し込まれる。ボルト30は、コイルスプ
リング31、座金32、Zクリップの長孔24を通って
押出成形セメント板1の小孔41に挿入され、第6図
(e)の如く平ナット51に螺じ込まれる。挿入用治具
50は、その後、貫通孔2から引き出される。
0は押出成形セメント板1の長手側辺と略平行方向を向
いている。押出成形セメント板1を通しアングルに係合
させた後、Zクリップ20を90°回転させ、通しアン
グル12や開口補強鋼材13,14に対し第4図の如く
係合させる。次いで、ボルト30を十分に締め込んでZ
クリップ20を固定する。さらに、Zクリップ20が回
転しないようにするために、Zクリップ20の第2平板
部22を通しアングル12や開口補強鋼材13,14に
溶接する。第4図の符号55はこの溶接箇所を示してい
る。
0がボルト30を中心として矢印θ方向に回転すること
を防止し、Zクリップ20が通しアングル12や開口補
強鋼材13,14から外れるのを防ぐためである。
クリップによる建材留付構造にあっては、建て込み施工
時にZクリップ20を溶接する作業が必要であり、ま
た、それに伴い、溶接後のスラグやスパッタを除去する
清掃が必要である。さらに、溶接箇所やその近傍に防錆
ペイントを塗ることが必要となる。
の回転防止を行うことを可能とするZクリップ回転防止
金具と、この金具を用いた建材の留付構造を提供するこ
とを目的とする。
防止金具は、L形断面形状のアングルに装着され、該ア
ングルに係合したZクリップの回転を防止するための金
具であって、該アングルを挟持するアングル挟持部と、
該Zクリップを保持するZクリップ保持部と、を備えて
なるものである。
は、そのアングル挟持部がアングルを挟持し、Zクリッ
プ保持部がZクリップを保持することによりZクリップ
の回転を防止する。
グル挟持部は、アングルの第1フランジを挟持するフロ
ントプレート及びバックプレートと、これらのフロント
プレートとバックプレートとを連絡するタイプレートと
を備えてなり、前記Zクリップ保持部は、該フロントプ
レートと該フロントプレートから起立する1対の起立片
とからなることが好ましい。
挟持部によってアングルを強力に挟持できると共に、起
立片によってZクリップをしっかりと保持することがで
きる。
クプレートより起立し、アングルの第2フランジに係合
する係止片を備えることが好ましい。
金具の回転が確実に防止される。
在する第1平板部及び第2平板部と、該第1平板部と第
2平板部とをつなぐ連絡部とを有し、該第1平板部にボ
ルト挿通孔を有したZクリップによって建材をアングル
に留付けた構造であって、該建材にZクリップの該第1
平板部が取り付けられ、該Zクリップの第2平板部がア
ングルに係合しており、該アングルに請求項1ないし3
のいずれか1項に記載の回転防止金具が装着され、該回
転防止金具のZクリップ保持部に該Zクリップが保持さ
れることにより、該Zクリップの回転が防止されている
ことを特徴とするものである。
プのボルト周りの回転が防止されるので、Zクリップに
よって建材をアングルに留め付けた後にZクリップをア
ングルに溶接することが不要である。
について説明する。第1図(a)は実施の形態に係るZ
クリップによる建材の留付構造を示す斜視図、第1図
(b)はこの回転防止金具の斜視図、第1図(c)はこ
の回転防止金具の側面図である。
Aと、Zクリップ保持部Bと、係止片65とを有してい
る。
レート64と、該バックプレート64の一端から垂直に
延出したタイプレート63と、該タイプレート63のバ
ックプレート64と反対側の端面からバックプレート6
4と同一方向に延出したフロントプレート61とからな
る。フロントプレート61の先端側とバックプレート6
4との間隔は、通しアングル12の第1フランジ12a
を弾性的に挟持できるように、第1フランジ12aの厚
みよりも若干小さくなっている。
直に1対の起立片62,62が立設されている。この1
対の起立片62,62と、フロントプレート61とによ
ってZクリップ保持部Bが構成されている。起立片6
2,62同士の間隔は、Zクリップ20の第2平板部2
2を保持できるように、該第2平板部22の幅と同一又
は若干大き目となっている。なお、起立片62,62の
延在方向はタイプレート63の延在方向と直交方向であ
る。
起立している側辺と反対側の側辺から、タイプレート6
3と同一方向に係止片65が立設されている。該係止片
65とタイプレート63との間隔は、通しアングル12
の第1フランジ12aを挟持できるよう、該第1フラン
ジの幅と同一又は若干大き目となっている。
ートを曲げ加工して製作されたものであり、バックプレ
ート64は、回転防止金具60を通しアングル12に装
着するときに弾性的に変形可能である。
は、アングル挟持部Aに通しアングル12の第1フラン
ジ12aを呑み込ませるようにして通しアングル12に
装着される。この際、係止片65はバックプレート64
を撓ませながら第1フランジ12aの裏面に沿って移動
する。係止片65が通しアングル12の凸角部12cを
通り抜けると、バックプレート64が元形状に弾性的に
復帰し、係止部65が通しアングル12の第2フランジ
12bに係止される。これにより、回転防止金具60が
通しアングル12の所定の位置に装着される。第3図の
開口補強鋼材13,14にも同様にして、回転防止金具
60が装着される。
板1)に対し第5図の如くして取り付け(ただし、ボル
ト30は緩目にねじ込んでおく。)、次いでこの建材を
立て込み、Zクリップを90°回して通しアングル12
や開口補強鋼材13,14に装着された回転防止金具6
0のZクリップ保持部B内に保持させる。この際、ボル
ト30の締め込みが緩いので、該Zクリップ20は、そ
の第2平板部22が押出成形セメント板1から離反方向
に動き得る。このため、該第2平板部22は、該回転防
止金具60の起立片62の上を跨ぐように乗り越えてZ
クリップ保持部B内(起立片62,62間)に入り込
む。その後、ボルト30を締め込んでZクリップ20を
固定する。
Zクリップ20は、該回転防止金具60のZクリップ保
持部Bによって保持され、かつ該回転防止金具60は、
そのアングル挟持部Aによって通しアングル12の第1
フランジ12aを弾性的に強力に挟み付けていると共
に、係止部65が通しアングル12の第2フランジ12
bに係止されているため、Zクリップ20が回転するこ
とが阻止される。
12や開口補強鋼材13,14に溶接することが不要と
なる。なお、回転防止金具をステンレス製とすることに
より、回転防止金具の発錆をきわめて確実に防止するこ
とができる。
明する。第2図(a)は実施の形態に係るZクリップに
よる建材の留付構造を示す斜視図、第2図(b)はこの
回転防止金具の斜視図、第2図(c)はこの回転防止金
具の側面図である。
具60から係止片65を除去すると共に、バックプレー
ト64を若干短くした構成とされている。この回転防止
金具70もアングル挟持部AとZクリップ保持部Bとを
有する。アングル保持部Aは、バックプレート74と、
タイプレート73と、フロントプレート71とからな
る。先の実施の形態における回転防止金具60のアング
ル保持部Aと同様に、フロントプレート71の先端側と
バックプレート74との間隔は、通しアングル12の第
1フランジ12aの厚みよりも若干小さなものとなって
おり、両者の間で該第1フランジ12aを弾性的に挟持
可能となっている。
71と、該フロントプレート71の1対の側辺から垂直
に立設された起立片72,72とからなる。起立片7
2,72はタイプレート73と直交方向に延在してい
る。
は、通しアングル12の第1フランジ12aを該回転防
止金具70のアングル挟持部Aに呑み込ませるようにし
て該第1フランジ12aに装着される。第3図の開口補
強鋼材13,14にも同様にして、回転防止金具70が
装着される。
って、Zクリップ20の建材(押出成形セメント板1)
への取り付け、建材の建て込み、Zクリップ20の回転
防止金具70への係止、ボルト30の締め込み及び固定
が行われる。
Zクリップ20は、ボルト30回りに回転することがな
い。そのため、Zクリップ20を通しアングル12や開
口補強鋼材13,14に溶接することが不要となる。
なっているが、本発明はその他の建材の留付にも適用で
きる。また、図にはL字形断面形状のアングルが示され
ているが、アングルの断面形状は回転防止金具が装着さ
れ得る他の形状のものであっても良い。
プを溶接によってアングルに固定することが不要とな
り、建材の建て込み作業効率が著しく向上する。
材の留付構造を示す斜視図、(b)はこの回転防止金具
の斜視図、(c)はこの回転防止金具の側面図である。
る建材の留付構造を示す斜視図、(b)はこの回転防止
金具の斜視図、(c)はこの回転防止金具の側面図であ
る。
斜視図である。
(a)図のB−B線に沿う断面図である。
手順の説明図であり、(a),(b),(c)図は斜視
図、(d),(e)図は断面図である。
斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 L形断面形状のアングルに装着され、該
アングルに係合したZクリップの回転を防止するための
金具であって、 該アングルを挟持するアングル挟持部と、 該Zクリップを保持するZクリップ保持部と、を備えて
なるZクリップ回転防止金具。 - 【請求項2】 請求項1において、前記アングルは直交
する第1フランジ及び第2フランジよりなり、 前記アングル挟持部は、該第1フランジを挟持するフロ
ントプレート及びバックプレートと、これらのフロント
プレートとバックプレートとを連絡するタイプレートと
を備えてなり、 前記Zクリップ保持部は、該フロントプレートと、該フ
ロントプレートから起立する1対の起立片とからなるこ
とを特徴とするZクリップ回転防止金具。 - 【請求項3】 請求項2において、前記バックプレート
より起立し、アングルの前記第2フランジに係合する係
止片を備えたことを特徴とするZクリップ回転防止金
具。 - 【請求項4】 平行方向に延在する第1平板部及び第2
平板部と、該第1平板部と第2平板部とをつなぐ連絡部
とを有し、該第1平板部にボルト挿通孔を有したZクリ
ップによって建材をアングルに留付けた構造であって、 該建材にZクリップの該第1平板部が取り付けられ、該
Zクリップの第2平板部がアングルに係合しており、 該アングルに請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
回転防止金具が装着され、 該回転防止金具のZクリップ保持部に該Zクリップが保
持されることにより、該Zクリップの回転が防止されて
いることを特徴とする建材の留付構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001287216A JP4710209B2 (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | Zクリップ回転防止金具及び建材の留付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=19110062
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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