JP2003095916A - 発泡性浴用錠剤 - Google Patents
発泡性浴用錠剤Info
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Abstract
による圧縮成形が円滑に行われる発泡性浴用錠剤を提供
する。 【解決手段】(a)炭酸塩、(b)有機酸、及び(c)
多孔性軽質無水ケイ酸を含有する混合物、好ましくは更
に(d)無水硫酸塩及び/又は無水塩化ナトリウム含有
する混合物を、圧縮成形して得られることを特徴とする
発泡性浴用錠剤、並びに(c)多孔性軽質無水ケイ酸の
配合量が、発泡性浴用錠剤の総量を基準として、0.1
〜1.0質量%であることを特徴とする前記の発泡性浴
用錠剤。
Description
関し、詳しくは、使用感が良く、保存安定性に優れ、且
つ打錠機による圧縮成形が円滑に行われる発泡性浴用錠
剤に関する。
ナトリウム等の無機塩類混合物に、香料、着色剤、植物
エキス等を配合したもので、浴湯に香りや色を与えた
り、皮膚面に適度な刺激を与えることにより、血液の循
環を活発にし、疲労回復、新陳代謝を増進させるもので
ある。
炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩、及び
クエン酸、コハク酸等の有機酸を主成分とし、これに香
料、着色剤等を加えた混合物に、更に結合剤や滑沢剤等
を加えて、打錠機等により圧縮成形し、錠剤の形に製造
加工したものである。そして発泡性浴用錠剤は、溶解す
ることにより、浴湯中に炭酸ガスの気泡を発生させて、
リラックス感や爽快感を高め、入浴を楽しくする効果が
ある。
用錠剤の打錠機による圧縮成形作業には、円滑に行うた
めの高度な技術が必要である。
ず臼の中に定容量の混合原料を充填し、これを下杵と上
杵の間で、1cm2当り数トンの高圧で圧縮成形する
が、混合原料の一部が臼や杵に付着するスティッキング
現象、又はできた錠剤の一部が破損するキャッピング現
象等の障害が起き易く、連続打錠が難しいという問題が
ある。
ステアリン酸マグネシウム、微粉末ポリエチレングリコ
ール、デンプン、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、タルク、アルミン酸ナトリウム、酸化マグネシウム
等の滑沢剤を配合して打錠することが知られている。し
かしながらこれらの滑沢剤を配合した場合においても、
打錠が思ったように円滑進まず、更に浴湯の透明性が低
下したり、錠剤が中途で浮上するという現象が起き、ま
た不溶解物が湯面に浮くため、使用感が低下し、好まし
い効果が得られなかった。
のもとでなされたものであって、炭酸塩及び有機酸を含
有する混合物に、更に滑択剤として多孔性軽質無水ケイ
酸を配合すると、打錠機による圧縮成形作業の際に、ス
ティッキング現象やキャッピング現象は全く起きず、円
滑に錠剤を得ることができ、更にできた錠剤は、浴湯の
透明性を低下させたり、不溶解物が湯面に浮いたり、発
泡性が悪くなったりといった好ましくない現象は起き
ず、保存安定性にも優れた発泡性浴用錠剤が得られるこ
とを見出した。
塩、(b)有機酸、及び(c)多孔性軽質無水ケイ酸を
含有する混合物を、圧縮成形して得られることを特徴と
する発泡性浴用錠剤である。
硫酸塩及び/又は無水塩化ナトリウムを含有することを
特徴とする請求項1記載の発泡性浴用錠剤である。
質無水ケイ酸の配合量が、発泡性浴用錠剤の総量を基準
として、0.1〜1.0質量%であることを特徴とする
請求項1又は2記載の発泡性浴用錠剤である。
ば、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸
ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸水
素カリウム等が挙げられ、1種単独又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。特に、炭酸ナトリウムと
炭酸水素ナトリウムとの組み合わせが、安定であり、発
泡量も多いので好ましい。
れを配合する発泡性浴用錠剤の総量を基準として30〜
50質量%が好ましく、特に好ましくは、40〜50質
量%である。配合量が、30質量%より少ないと炭酸ガ
ス発生量が十分でない場合があり、50質量%を超える
と保存安定性が悪くなる場合がある。
は、例えば、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、
コハク酸、マロン酸、マレイン酸、ピロリドンカルボン
酸、アジピン酸、グルタル酸、安息香酸、サリチル酸、
グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、ピルビン酸等が挙
げられ、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。特に、コハク酸が安定であり、また泡も細
かいため、浴湯中で比較的長く滞留するので好ましい。
れを配合する発泡性浴用錠剤の総量を基準として20〜
50質量%が好ましく、特に好ましくは、30〜50質
量%である。配合量が、20質量%より少ないと炭酸ガ
ス発生量が十分でない場合があり、50質量%を超える
と保存安定性が悪くなる場合がある。
孔性軽質無水ケイ酸は、二酸化ケイ素(SiO2・nH2
O)を主成分とする多孔性微粉末シリカであり、安全性
が高く、市販品としては、サイロピュア25(富士シリ
シア化学社製)等を挙げることができる。
の配合量は、それを配合する発泡性浴用錠剤の総量を基
準として0.1〜1.0質量%が好ましく、更に好まし
くは、0.2〜0.8質量%であり、特に好ましくは
0.3〜0.5質量%である。配合量が0.1〜1.0
質量%の範囲外であると、良好な滑択効果を得ることが
困難な場合がある。
粧料に用いられるものでよく、特に好ましくは、焼製硫
酸ナトリウムである。焼製硫酸ナトリウムは、無水硫酸
ナトリウムを200℃の高熱処理した完全無水物であ
る。保温作用が大きいことに加えて、これを配合すると
錠剤製造が更に円滑になるという利点もある。
は、通常化粧料に用いられるものでよく、特には焼製塩
化ナトリウムが、保存安定性の面から好ましい。焼製塩
化ナトリウムは、塩化ナトリウムを140℃で90分焼
いた後、粉砕し、140メッシュが90%以上になるよ
うにふるいを通して得られるものがより好ましい。
無水塩化ナトリウムの配合量は、それを配合する発泡性
浴用錠剤の総量を基準として5〜40質量%が好まし
く、特に好ましくは、10〜40質量%である。5〜4
0質量%の範囲内で組み合わせることにより、発泡性浴
用錠剤の保存安定性が更に向上する。
は、臼の中に定容量の粉体を充填し、これを下杵と上杵
の間で圧縮成形して錠をつくる機械である。エキセント
リック型(単圧型)とロータリー型とに大別されるが、
どちらを用いてもよい。具体的には、クリーンプレスシ
リーズ[高速回転式錠剤機、菊水製作所製]、バープレ
ス/キャッププレスシリーズ[回転式粉末成形機、菊水
製作所製]等が挙げられる。また1.0〜5.0t/c
m2の成形圧力で成形した場合、優れた保存安定性を有
する発泡性浴用錠剤が得られる。
5〜30mm(好ましくは5〜25mm)、厚さ2〜1
0mm(好ましくは2〜7mm)、重量2〜5gに圧縮
成形されたものが、特に保存安定性に優れ好ましい。ま
た本発明の発泡性浴用錠剤は、小型に調製できるため、
使用に際して、その使用量を適宜調整することができ
る。すなわち、少量使用の足浴、洗顔、手指等の部位浴
に非常に有用である。
以外に、通常浴用剤に用いられる各種成分を、本発明の
目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。例
えば、香料、着色剤は使用感を良くさせるために重要で
あるが、勿論これ以外にも、水分を含まない美容成分、
薬効成分、白濁剤、泡立て剤等の配合が可能である。
極めて良好なため、通常用いられる1回で使い切るタイ
プの分包だけでなく、数回使い分けるタイプの樹脂製の
ボトルをはじめ、様々な形状や材質の容器に充填するこ
とができ、また過剰な防湿対策をしなくても製品化でき
るためコストも安くなる。
以外にも、発泡により有効成分を水中に溶解や分散させ
たい用途、例えば、洗顔剤、足浴剤、ハンドケア剤、含
そう剤、洗浄剤、消臭芳香剤等の製造に広く応用するこ
とができる。
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。ま
た、実施例で用いた保存安定性の評価方法、並びに湯中
の状態及び使用感の評価方法を以下に示す。
価は、実施例及び比較例の発泡性浴用錠剤を50gずつ
包装容器(アルミ分包)に密封し、下記の条件で保存し
た後、新たに製造したものと外観(発泡性浴用錠剤の異
常の有無、包装容器の膨張の有無)を比較することによ
り行った。
施例及び比較例の発泡性浴用錠剤、1回分約40g(1
6錠)を約180Lの浴湯に投入し、その際の浴湯中の
状態を観察し、更に入浴した際の使用感を評価した。
す配合組成ベース100部に、表2に示す滑択剤を配合
した混合物を、菊水製作所製 ロータリー打錠機によ
り、打錠条件;温度22℃、湿度50%、圧力1.5t
/cm2で圧縮成形し、直径20mm、厚さ5mm、重
量2.5gの丸形の発泡性浴用錠剤を調製した。
良く、保存安定性に優れ、且つ打錠機による圧縮成形が
円滑に行われる発泡性浴用錠剤を提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)炭酸塩、(b)有機酸、及び
(c)多孔性軽質無水ケイ酸を含有する混合物を、圧縮
成形して得られることを特徴とする発泡性浴用錠剤。 - 【請求項2】 更に(d)無水硫酸塩及び/又は無水塩
化ナトリウムを含有することを特徴とする請求項1記載
の発泡性浴用錠剤。 - 【請求項3】 (c)多孔性軽質無水ケイ酸の配合量
が、発泡性浴用錠剤の総量を基準として、0.1〜1.
0質量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の
発泡性浴用錠剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001296207A JP2003095916A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 発泡性浴用錠剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001296207A JP2003095916A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 発泡性浴用錠剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095916A true JP2003095916A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19117495
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001296207A Pending JP2003095916A (ja) | 2001-09-27 | 2001-09-27 | 発泡性浴用錠剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003095916A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008519089A (ja) * | 2004-11-04 | 2008-06-05 | オーバーウォーター,ヤン | 着色剤を含む発泡錠剤 |
JP2013237644A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 細胞活性化炭酸水 |
JP2015096490A (ja) * | 2013-10-08 | 2015-05-21 | 大正製薬株式会社 | 固形製剤 |
-
2001
- 2001-09-27 JP JP2001296207A patent/JP2003095916A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008519089A (ja) * | 2004-11-04 | 2008-06-05 | オーバーウォーター,ヤン | 着色剤を含む発泡錠剤 |
JP2013237644A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 細胞活性化炭酸水 |
JP2015096490A (ja) * | 2013-10-08 | 2015-05-21 | 大正製薬株式会社 | 固形製剤 |
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